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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180768
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】電池パックおよび車両
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/209 20210101AFI20231214BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/593 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/103 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/121 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/133 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/293 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/289 20210101ALI20231214BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20231214BHJP
【FI】
H01M50/209
H01M50/249
H01M50/588 101
H01M50/593
H01M50/103
H01M50/121
H01M50/133
H01M50/293
H01M50/289
H01M50/505
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094334
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加茂 吉朗
【テーマコード(参考)】
5H011
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA03
5H011AA13
5H011BB04
5H011CC02
5H011CC06
5H011EE01
5H011KK01
5H040AA18
5H040AS07
5H040AY05
5H040AY08
5H043AA04
5H043AA13
5H043CA05
5H043FA04
5H043KA01D
5H043KA22D
5H043KA45D
5H043LA02D
(57)【要約】
【課題】積層体の活電部が露出するのを抑制することが可能な電池パックを提供する。
【解決手段】電池パック100は、Z方向(第1方向)に互いに積層される複数の金属箔11(金属板)を各々が含み、Z方向に互いに積層される複数の電池モジュール10(積層体)を備える。また、電池パック100は、複数の電池モジュール10の周縁部10bに接合される樹脂部50と、複数の電池モジュール10を収容するケース60とを備える。また、電池パック100は、ケース60内において樹脂部50と対向するように配置されるストッパ70(規制部)を備える。そして、樹脂部50とストッパ70とが対向する方向において、樹脂部50の幅W1は、樹脂部50とストッパ70との間の距離D以上である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に互いに積層される複数の金属板を各々が含み、前記第1方向に互いに積層される複数の積層体と、
前記複数の積層体の周縁部に接合される樹脂部と、
前記複数の積層体を収容するケースと、
前記ケース内において前記第1方向と直交する第2方向に前記樹脂部と対向するように配置され、前記複数の積層体の各々の移動を規制する規制部と、を備え、
前記第2方向において、前記樹脂部の幅は、前記樹脂部と前記規制部との間の距離以上である、電池パック。
【請求項2】
前記第1方向において前記複数の積層体の少なくとも1つと隣接することにより前記少なくとも1つの積層体と電気的に接続される導電板をさらに備え、
前記導電板は、前記第1方向において前記樹脂部と重なるように設けられる重なり部分を有し、
前記第2方向において、前記重なり部分の幅は、前記樹脂部と前記規制部との間の距離以上である、請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記樹脂部が接合される前記複数の積層体の前記周縁部は、前記複数の積層体の全周に亘って設けられており、
前記規制部は、前記第1方向に沿って見て、前記樹脂部の全周を取り囲むように設けられており、
前記樹脂部は、全周に亘って、前記規制部と対向する前記第2方向における幅が、前記第2方向における前記樹脂部と前記規制部との間の距離以上となるように形成されている、請求項1または2に記載の電池パック。
【請求項4】
前記第2方向における前記樹脂部の幅は、前記第1方向における前記複数の金属板の各々の厚みよりも大きい、請求項1または2に記載の電池パック。
【請求項5】
前記規制部は、絶縁性の樹脂により形成されている、請求項1または2に記載の電池パック。
【請求項6】
請求項1に記載の電池パックを備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電池パックおよび車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2021-174632号公報(特許文献1)には、複数の蓄電モジュールが積層されている蓄電装置が開示されている。複数の蓄電モジュールの各々は、他の蓄電モジュールと電気的に接続されるために、積層方向の端面に電気的な接続面(活電部)が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-174632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、振動等に起因して複数の蓄電モジュールのうちいずれかが横滑りした場合に、蓄電モジュールの電気的な接続面(活電部)が露出する場合がある。したがって、蓄電モジュール(積層体)の活電部が露出するのを抑制することが望まれている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、積層体の活電部が露出するのを抑制することが可能な電池パックおよび車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の局面に係る電池パックは、第1方向に互いに積層される複数の金属板を各々が含み、第1方向に互いに積層される複数の積層体と、複数の積層体の周縁部に接合される樹脂部と、複数の積層体を収容するケースと、ケース内において第1方向と直交する第2方向に樹脂部と対向するように配置され、複数の積層体の各々の移動を規制する規制部と、を備える。第2方向において、樹脂部の幅は、樹脂部と規制部との間の距離以上である。
【0007】
本開示の第1の局面に係る電池パックでは、上記のように、樹脂部と規制部とが対向する第2方向において、樹脂部の幅は、樹脂部と規制部との間の距離以上である。これにより、複数の積層体のうち一の積層体が横滑りして上記一の積層体に接合されている樹脂部が規制部に接触した場合にも、上記一の積層体が他の積層体に対して規制部側にはみ出すのを抑制することができる。その結果、上記一の積層体において積層方向の端部に設けられる金属板(活電部)が露出するのを抑制することができる。
【0008】
上記第1の局面に係る電池パックにおいて、好ましくは、第1方向において複数の積層体の少なくとも1つと隣接することにより少なくとも1つの積層体と電気的に接続される導電板が備えられる。導電板は、第1方向において樹脂部と重なるように設けられる重なり部分を有する。第2方向において、重なり部分の幅は、樹脂部と規制部との間の距離以上である。このように構成すれば、複数の積層体のうち一の積層体が横滑りして上記一の積層体に接合される樹脂部が規制部に接触した場合に、上記一の積層体の樹脂部と導電板との重なりが維持される(重なり部分が残る)ので、上記活電部が導電板から規制部側にはみ出すのを抑制することができる。その結果、活電部が露出するのをより抑制することができる。
【0009】
上記第1の局面に係る電池パックにおいて、好ましくは、樹脂部が接合される複数の積層体の周縁部は、複数の積層体の全周に亘って設けられている。規制部は、第1方向に沿って見て、樹脂部の全周を取り囲むように設けられている。樹脂部は、全周に亘って、規制部と対向する第2方向における幅が、第2方向における樹脂部と規制部との間の距離以上となるように形成されている。このように構成すれば、積層体がいずれの方向に横滑りしても、活電部が露出するのを抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面に係る電池パックにおいて、好ましくは、第2方向における樹脂部の幅は、第1方向における複数の金属板の各々の厚みよりも大きい。このように構成すれば、樹脂部の機械的強度を比較的大きくすることができるので、積層体が横滑りして規制部に接触(衝突)した場合に、積層体(金属板)をより確実に保護することができる。
【0011】
上記第1の局面に係る電池パックにおいて、好ましくは、規制部は、絶縁性の樹脂により形成されている。このように構成すれば、積層体が横滑りして規制部に接触した場合にも、規制部と積層体との間の絶縁性を確保することができる。
【0012】
本開示の第2の局面に係る車両は、上記第1の局面に係る電池パックが搭載されている。これにより、積層体の活電部が露出するのを抑制することが可能な車両を提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、積層体の活電部が露出するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態による電池パックが搭載されている電動車両を示す図である。
図2】一実施形態による電池パックの構成を示す断面図である。
図3図2の樹脂部とストッパとの間の隙間近傍の部分拡大図である。
図4】一実施形態の電池パックの平面図である。
図5】一実施形態の電池パックにおける一の電池モジュールが横滑りした状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0016】
図1は、本実施形態に係る電池パック100が搭載されている電動車両1を示す図である。なお、電動車両1は、本開示の「車両」の一例である。
【0017】
図2に示すように、電池パック100は、Z方向に互いに積層される複数の電池モジュール10を備える。図2に示す例では、4つの電池モジュール10が互いに積層されている。なお、電池モジュール10およびZ方向は、それぞれ、本開示の「積層体」および「第1方向」の一例である。
【0018】
また、電池パック100は、一対の拘束板20を備える。一対の拘束板20は、図示しない治具を用いて上記の4つの電池モジュール10をZ方向に挟み込むことによって、電池モジュール10を固定している。
【0019】
図3に示すように、電池モジュール10には、金属箔11と、負極12と、接着セパレータ13と、正極14とにより構成されるブロック10aが複数設けられている。複数のブロック10aの各々では、金属箔11、負極12、接着セパレータ13、正極14の順にZ2側から積層されている。
【0020】
電池モジュール10では、複数の(たとえば30個の)ブロック10aがZ方向に積層されている。また、複数の電池モジュール10の各々の最もZ1側には、金属箔11が配置されている。すなわち、電池モジュール10は、複数のブロック10aのZ1側に金属箔11が配置されるように構成されている。したがって、複数の電池モジュール10の各々は、Z方向において金属箔11に挟まれるように設けられている。最もZ1側および最もZ2側の各々の金属箔11は、後述の冷却板30および導電板40を介してZ方向に互いに積層される電池モジュール10と導通するための活電部として機能する。なお、電流は、Z1側の電池モジュール10からZ2側の電池モジュール10に流れる。
【0021】
金属箔11は、たとえばアルミニウム箔を含む。なお、アルミニウム箔のZ1側の表面には、銅メッキが施されている。また、接着セパレータ13は、正極14と負極12とを隔離するとともに、正極14と負極12とを互いに接着させる機能を有する。
【0022】
また、図2に示すように、電池パック100は、冷却板30と導電板40とを備える。冷却板30および導電板40の各々は、Z方向に互いに積層される電池モジュール10同士に挟まれるように設けられている。冷却板30および導電板40の各々は、自身を挟む一対の電池モジュール10の各々と接触している。これにより、上記一対の電池モジュール10同士は、互いに導通される。また、冷却板30は、上記一対の電池モジュール10の各々を冷却する。なお、冷却板30と導電板40とは、Z方向において互いに異なる位置に設けられている。また、冷却板30および導電板40は、本開示の「導電板」の一例である。
【0023】
電池パック100は、複数の電池モジュール10の周縁部10b(図1参照)に接合される樹脂部50を備える。具体的には、樹脂部50は、金属箔11の周縁部11a(図3参照)および接着セパレータ13の周縁部13a(図3参照)の各々に接合されている。なお、樹脂部50は、複数の電池モジュール10ごとに設けられている。
【0024】
また図4に示すように、樹脂部50が接合される複数の電池モジュール10の周縁部10bは、複数の電池モジュール10の全周に亘って設けられている。言い換えると、樹脂部50は、Z方向に沿って見て、電池モジュール10を取り囲むように設けられている。
【0025】
再び図2を参照して、電池パック100は、複数の電池モジュール10を収容するケース60を備える。ケース60は、凹形状を有している。具体的には、ケース60は、複数の電池モジュール10が配置されている底面部61を含む。また、ケース60は、Z1側から見て、複数の電池モジュール10の全周を取り囲むように設けられている側面部62を含む。
【0026】
また、電池パック100は、複数の電池モジュール10の各々の移動を規制するストッパ70を備える。具体的には、ストッパ70は、Z方向と直交する平面において、複数の電池モジュール10の各々が移動するのを規制する。なお、ストッパ70は、本開示の「規制部」の一例である。
【0027】
ストッパ70は、ケース60の側面部62と複数の電池モジュール10との間に配置されている。具体的には、図4に示すように、ストッパ70は、Z方向に沿って見て(Z1側から見て)、樹脂部50の全周を取り囲むように設けられている。
【0028】
ストッパ70は、絶縁性の樹脂により形成されている。また、ストッパ70は、金属等よりも比較的柔らかい樹脂により形成されていてもよい。これにより、電池モジュール10が横滑り(Z方向と直交する平面内において移動)してストッパ70に衝突した場合に、電池モジュール10が傷付けられるのを抑制することが可能である。
【0029】
Z1側から見て、電池モジュール10は、矩形形状を有している。したがって、樹脂部50とストッパ70とは、電池モジュール10の4辺の各々と直交する方向に対向するように設けられている。樹脂部50とストッパ70とが対向する各方向は、本開示の「第2方向」の一例である。
【0030】
ここで、従来の電池パックでは、車両の振動等に起因して複数の電池モジュールのうちいずれかが横滑りした場合に、電池モジュールの電気的な接続面(活電部)が露出する場合がある。したがって、電池モジュールの活電部が露出するのを抑制することが望まれている。
【0031】
そこで、本実施形態では、図2に示すように、樹脂部50とストッパ70とが対向する方向において、樹脂部50の幅W1は、樹脂部50とストッパ70との間の距離D以上である。図2に示す例では、樹脂部50の幅W1は、樹脂部50とストッパ70との間の距離Dよりも大きい。なお、樹脂部50の幅W1とは、樹脂部50の幅の最大値(金属箔11および接着セパレータ13と接合していない部分の幅)を意味する。
【0032】
これにより、図5に示すように、一の電池モジュール10が横滑りしてストッパ70に衝突した場合でも、電池モジュール10における活電部である金属箔11が樹脂部50とストッパ70との間の隙間Cまで移動されるのを防止することが可能である。
【0033】
また、冷却板30は、Z方向において樹脂部50と重なるように設けられる重なり部分31を含む。また、導電板40は、Z方向において樹脂部50と重なるように設けられる重なり部分41(図3参照)を含む。なお、重なり部分31(41)は、横滑りをしていない(規定の位置に配置されている)電池モジュール10に接合されている樹脂部50とZ方向に重なる部分である。
【0034】
本実施形態では、樹脂部50とストッパ70とが対向する方向において、冷却板30の重なり部分31の幅W2(図5参照)は、樹脂部50とストッパ70との間の距離D以上である。詳細には、重なり部分31の幅W2は、樹脂部50とストッパ70との間の距離Dよりも大きい。なお、幅W2は、樹脂部50の幅W1よりも小さい。
【0035】
これにより、図5に示すように、一の電池モジュール10が横滑りしてストッパ70に衝突した場合でも、電池モジュール10における活電部である金属箔11が、冷却板30(重なり部分31)よりもストッパ70側にはみ出すのを防止することが可能である。
【0036】
また、樹脂部50とストッパ70とが対向する方向において、導電板40重なり部分41の幅W3(図3参照)は、樹脂部50とストッパ70との間の距離Dよりも大きい。なお、図3に示す例では、幅W3は、樹脂部50の幅W1と等しい。
【0037】
また、図4に示すように、樹脂部50は、全周に亘って、ストッパ70と対向する部分の対向方向における幅W1が、対向方向における樹脂部50とストッパ70との間の距離Dよりも大きくなるように形成されている。また、重なり部分31(41)の対向方向における幅W2(W3)も同様に、全周に亘って、距離Dよりも大きくなるように形成されている。なお、対向方向とは、本開示の「第2方向」の一例である。
【0038】
また、樹脂部50の幅W1は、Z方向における複数の金属箔11の各々の厚みt(図3参照)よりも大きい。なお、樹脂部50の幅W1は、負極12、接着セパレータ13、正極14、冷却板30、および、導電板40の各々のZ方向の厚み(符号付さず)よりも大きくてもよい。
【0039】
以上のように、本実施形態においては、樹脂部50とストッパ70とが対向する方向において、樹脂部50の幅W1は、樹脂部50とストッパ70との間の距離D以上である。これにより、距離Dが樹脂部50の幅W1よりも大きい場合に比べて、樹脂部50の移動量(横滑りの距離)を小さくすることができる。その結果、電池モジュール10の活電部が露出するのを容易に抑制することができる。
【0040】
また、上記実施形態では、冷却板30(導電板40)の重なり部分31(41)の幅W2(W3)が樹脂部50とストッパ70との間の距離D以上である例を示したが、本開示はこれに限られない。樹脂部50の幅W1が距離D以上であれば、重なり部分31(41)の幅W2(W3)は距離Dよりも小さくてもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、樹脂部50の幅W1が、樹脂部50とストッパ70との間の距離Dよりも大きい例を示したが、本開示はこれに限られない。樹脂部50の幅W1が距離Dと等しくてもよい。また、重なり部分31(41)の幅W2(W3)が距離Dと等しくてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、樹脂部50は、全周に亘って、幅W1が、樹脂部50とストッパ70との間の距離D以上となるように形成されている例を示したが、本開示はこれに限られない。樹脂部50の全周のうちの一部のみにおいて、樹脂部50の幅W1が距離D以上であってもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、樹脂部50の幅W1が金属箔11の厚みtよりも大きい例を示したが、本開示はこれに限られない。樹脂部50の幅W1が金属箔11の厚みt以下であってもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、ストッパ70が樹脂により形成されている例を示したが、本開示はこれに限られない。ストッパ70が樹脂以外の材質(たとえば金属およびゴム等)により形成されていてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、電池パック100が電動車両1に搭載される例を示したが、本開示はこれに限られない。電池パック100が電動車両以外(たとえば定置蓄電装置等)に搭載されていてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、ストッパ70が樹脂部50とケース60(側面部62)との間に設けられる例を示したが、本開示はこれに限られない。ストッパ70が側面部62の表面に配置されていてもよい。
【0047】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0048】
1 電動車両(車両),10 電池モジュール(積層体),10b 周縁部,11 金属箔(金属板),30 冷却板(導電板),31、41 重なり部分,40 導電板,50 樹脂部,60 ケース,70 ストッパ,100 電池パック,D 距離,t 厚み,W1 幅(樹脂部の幅),W2、W3 幅(重なり部分の幅),Z 方向(第1方向)。
図1
図2
図3
図4
図5