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特開2023-180787通信装置、通信設定方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180787
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】通信装置、通信設定方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 45/24 20220101AFI20231214BHJP
   H04L 12/46 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
H04L45/24
H04L12/46 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094370
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】鄭 斌
【テーマコード(参考)】
5K030
5K033
【Fターム(参考)】
5K030HA08
5K030HD03
5K030JA11
5K030LB06
5K033CB08
5K033DB18
(57)【要約】
【課題】複数の通信経路を構成する各通信装置のVLAN(Virtual Local Area Network)-IDの設定を効率よく行う技術を提供する。
【解決手段】複数の通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続する場合の対向装置と、通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得する。通信経路に位置する中継装置と対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得する。自装置と中継装置と対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定する。特定したVLAN-IDを用いて対向装置と中継装置とが新たなVLANを用いた一つの通信経路における通信接続するための設定を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信経路においてVLAN(Virtual Local Area Network)を用いて対向装置と通信接続する場合の前記対向装置と、前記通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得するアドレス取得手段と、
前記通信経路に位置する中継装置と前記対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得するID取得手段と、
自装置と前記中継装置と前記対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定するID特定手段と、
前記特定したVLAN-IDを用いて前記通信アドレスが示す前記対向装置と前記中継装置とが新たなVLANを用いた一つの前記通信経路における通信接続するための設定を行う設定手段と、
を備える通信装置。
【請求項2】
前記ID特定手段は、前記対向装置と、前記通信経路における全ての前記中継装置に関する使用済みVLAN-IDを取得できた場合に、前記利用していないVLAN-IDを特定する
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記使用済みVLAN-IDの取得要求と、前記中継装置と前記対向装置の何れかを示す通信装置のうち直接接続する通信装置への転送要求とを含む第一パケット情報を生成するパケット生成手段と、
前記通信経路における自装置と直接接続する通信装置へ前記第一パケット情報を送信する送信手段と、
を備える請求項1または請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記特定したVLAN-IDの設定要求と、前記中継装置と前記対向装置の何れかを示す通信装置のうち直接接続する通信装置への転送要求とを含む第二パケット情報を生成するパケット生成手段と、
前記通信経路における自装置と直接接続する通信装置へ前記第二パケット情報を送信する送信手段と、
を備える請求項1または請求項2に記載の通信装置。
【請求項5】
前記特定したVLAN-IDを用いて複数の前記通信経路によるMulti Traffic Aggregationを構成する
請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
複数の異なる通信態様による通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続し前記Multi Traffic Aggregationを構成する
請求項5に記載の通信装置。
【請求項7】
複数の通信経路においてVLAN(Virtual Local Area Network)を用いて対向装置と通信接続する場合の前記対向装置と、前記通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得し、
前記通信経路に位置する中継装置と前記対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得し、
自装置と前記中継装置と前記対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定し、
前記特定したVLAN-IDを用いて前記通信アドレスが示す前記対向装置と前記中継装置とが新たなVLANを用いた一つの前記通信経路における通信接続するための設定を行う
通信設定方法。
【請求項8】
通信装置のコンピュータを、
複数の通信経路においてVLAN(Virtual Local Area Network)を用いて対向装置と通信接続する場合の前記対向装置と、前記通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得するアドレス取得手段、
前記通信経路に位置する中継装置と前記対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得するID取得手段、
自装置と前記中継装置と前記対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定するID特定手段、
前記特定したVLAN-IDを用いて前記通信アドレスが示す前記対向装置と前記中継装置とが新たなVLANを用いた一つの前記通信経路における通信接続するための設定を行う設定手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信装置、通信設定方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の装置を跨いで、有線通信や、無線通信を含む複数の通信経路を統合し、複数の通信経路のリンクによるマルチトラフィックアグリゲーション(MTA: Multi Traffic Aggregation)を構成する技術がある。
【0003】
マルチトラフィックアグリゲーションは通信装置の間において複数の通信経路であるRelay Linkを構成する。Relay Linkとは通信装置の一態様である2つのMasterノードの間に、他の通信装置である中継装置などの他のノードが存在するパスまたはリンクのことをいう。各通信装置は、1つのRelay Linkを構成するために、複数の装置に同じVLAN(Virtual Local Area Network)-IDを設定する必要がある。設定するVLAN-IDでは、User TrafficやMTA以外のServiceで使用しているVLAN-IDの指定は不可である。Relay Linkごとに異なるVLAN-IDの設定が必要である。
【0004】
特許文献1には関連技術として、ネットワークに接続したユーザ端末へ、動的に、任意またはユニークなVLAN-IDを割当て、割当てたVLAN-IDでの通信を可能とする技術が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-345088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のようなマルチトラフィックアグリゲーションを構成しようとする複数の通信経路における通信装置のVLAN-IDの設定を効率よく行うことのできる技術が求められている。
【0007】
そこでこの発明は、上述の課題を解決する通信装置、通信設定方法、プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の第1の態様によれば、通信装置は、複数の通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続する場合の前記対向装置と、前記通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得するアドレス取得手段と、前記通信経路に位置する中継装置と前記対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得するID取得手段と、自装置と前記中継装置と前記対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定するID特定手段と、前記特定したVLAN-IDを用いて前記通信アドレスが示す前記対向装置と前記中継装置とが新たなVLANを用いた一つの前記通信経路における通信接続するための設定を行う設定手段と、を備える。
【0009】
発明の第2の態様によれば、通信設定方法は、複数の通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続する場合の前記対向装置と、前記通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得し、前記通信経路に位置する中継装置と前記対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得し、自装置と前記中継装置と前記対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定し、前記特定したVLAN-IDを用いて前記通信アドレスが示す前記対向装置と前記中継装置とが新たなVLANを用いた一つの前記通信経路における通信接続するための設定を行う。
【0010】
発明の第3の態様によれば、プログラムは、通信装置のコンピュータを、複数の通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続する場合の前記対向装置と、前記通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得するアドレス取得手段、前記通信経路に位置する中継装置と前記対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得するID取得手段、自装置と前記中継装置と前記対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定するID特定手段、前記特定したVLAN-IDを用いて前記通信アドレスが示す前記対向装置と前記中継装置とが新たなVLANを用いた一つの前記通信経路における通信接続するための設定を行う設定手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の通信経路を構成する各通信装置のVLAN-IDの設定を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態による通信システムの概略構成図である。
図2】本実施形態による通信装置のハードウェア構成図である。
図3】本実施形態による通信装置の機能ブロック図である。
図4】本実施形態による各通信経路を構成する通信装置のIPアドレスの一覧を示す図である。
図5】本実施形態による通信システムの処理フローを示す第一の図である。
図6】本実施形態による空きVLAN発見処理の概要を示す図である。
図7】本実施形態による通信システムの処理フローを示す第二の図である。
図8】通信装置の最小構成を示す図である。
図9】最小構成の通信装置による処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本実施形態による通信装置を備えた通信システムの概略構成図である。
図1で示す通信システム100は、通信装置(Master)10とその対向装置である通信装置(Master)20とが通信接続する。通信装置10と通信装置20には、L2SW(Layer 2 SWitch)を含んでよい。通信装置10と通信装置20とは、複数の通信経路により通信接続する。各通信経路をRelay Linkと呼ぶ。各Relay Linkは、無線や有線など異なる通信態様による通信であってよい。例えば、各Relay Link には、無線通信装置(MODEM/ODU;MOdulation and DEModulation/Out Door Unit 1,2)や、有線通信装置(ETH 1,2)を含んでよい。各Relay Linkには一つまたは複数の中継装置(Slave)等が存在してよい。
【0014】
図1の例では、通信装置10と通信装置20の間の一つ目の通信経路であるRelay Link1において中継装置Slave1-1と中継装置Slave1-2が通信を中継する。通信装置10と通信装置20の間の二つ目の通信経路であるRelay Link2において中継装置Slave2-1、中継装置Slave2-2、中継装置Slave2-3、中継装置Slave2-4が通信を中継する。通信装置10と通信装置20の間の三つ目の通信経路であるRelay Link3において中継装置Slave3-1と中継装置Slave3-2が通信を中継する。通信装置10と通信装置20の間の四つ目の通信経路であるRelay Link4において中継装置Slave4-1、中継装置Slave4-2、中継装置Slave4-3、中継装置Slave4-4が通信を中継する。各中継装置も通信装置の一態様である。中継装置Slaveを総称して中継装置30と呼ぶこともある。
【0015】
通信装置10と通信装置20は、上述の4つの通信経路Relay Link1~4を統合してマルチトラフィックアグリゲーション(MTA)を構成して通信する。MTAを構成する場合、各通信装置の通信ポートには、VLAN-IDの設定が必要となる。通信経路Relay Link1~4を統合してMTAを構成して通信する以前に、各通信装置には、他の通信のために既にVLAN-IDが設定されているとする。これを使用済みVLAN-IDと呼ぶ。IDは識別子を意味する。一例として、通信経路Relay Link1を構成する通信装置10は、VLAN-IDの1-50,101-150,201-250を使用済みであるとする。通信経路Relay Link1を構成する中継装置Slave1-1は、VLAN-IDの59-99,151-199を使用済みであるとする。通信経路Relay Link1を構成する中継装置Slave1-2は、VLAN-IDの101-300,400-500を使用済みであるとする。通信経路Relay Link1を構成する通信装置20は、VLAN-IDの20-60,121-160,301-399を使用済みであるとする。通信経路Relay Link1を構成する各通信装置は、これらの使用済みのVLAN-ID以外のVLAN-IDを、MTAを構成する際に自装置の通信モジュールに設定する必要がある。他の通信経路Relay Linkも同様に、MTAを構成する際には、使用済みVLAN-ID以外のVLAN-IDを特定し、その特定したVLAN-IDを当該通信経路Relay Linkを構成する各通信装置に設定する必要がある。つまりMTAを構成する複数の通信経路Relay Linkの各通信装置において、VLAN-IDが重複しないように、各通信経路Relay Linkごとに、新たなVLAN-IDの設定が必要となる。
【0016】
図2は通信装置のハードウェア構成図である。
通信装置10、20や、中継装置30(中継装置Slave1-1,1-2…4-4)などの各通信装置は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、通信モジュール105、データベース106等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。
【0017】
図3は通信装置の機能ブロック図である。
通信装置(Master)10は、図3で示す機能を備える。具体的には、通信装置10のCPU101がMTAを制御するためのプログラムを実行する。これにより通信装置10は、コマンド処理部11、Packet作成部12、VLAN情報取得部13、VLAN-ID設定部14、空きVLAN発見処理部15、Packet送受信部16の各機能を発揮する。
【0018】
コマンド処理部11は、オペレータから指定された経路情報を解釈し、Packet作成部12にVLAN情報要求Packetの作成を依頼する。
Packet作成部12は、他の機能部などからの依頼内容に応じて、VLAN情報要求Packet、VLAN設定要求Packet、転送Packet、応答Packet、設定結果(OK/NG)PacketなどのPacketを作成し、宛先である通信装置に送信する。
【0019】
VLAN情報取得部13は、使用済みのVLAN-IDを取得する。
VLAN-ID設定部14は、LLDPのデータベースを参照して、他の通信装置と接続している通信ポートを特定し、指定されたVLAN-IDをその通信ポートに設定する。
空きVLAN発見処理部15は、まとまった使用済みVLAN-IDの情報に基づいて利用されていないVLAN-IDを特定する。
Packet送受信部16は、他の通信装置から受信したPacket内容によって所定の機能部へ処理の依頼を行う。
【0020】
通信装置10、通信装置20、中継装置30(Slave1-1,1-2…4-4)などの各通信装置は、図3で示す各機能を備えていてよい。なお中継装置30(Slave 1-1,1-2…4-4)は、図3で示した機能のうちの一部を備えるものであってもよい。例えば、中継装置30(Slave 1-1,1-2…4-4)は、図3で示した機能のうち、コマンド処理部11や、空きVLAN発見処理部15の機能は備えなくてもよい。
【0021】
図4は、各通信経路を構成する通信装置のIPアドレスの一覧を示す図である。
オペレータは、上述した4つの通信経路Relay Link1~4のMTAを構成する際に、図4で示すそれら通信経路Relay Link1~4を構成する各通信装置のIPアドレス(MTA Groupの経路情報)を、通信装置10に入力する。そして、オペレータが処理の開始を通信装置10に指示すると、通信装置10は、MTAを構成するための処理を開始してVLAN-ID自動設定コマンドを実行する。
【0022】
図5は通信システム100の処理フローを示す第一の図である。
次に、通信システム100の処理を順を追って説明する。
図1に示す通信システム100のネットワークの接続は、既に構築されているものとする。前提条件として、各通信装置のLLDP (Link Layer Discovery Protocol)の機能を有効にする。LLDPとは隣接する装置を検知し、通信装置の識別情報や設定情報 (例えば、IP Addressやポート番号の情報) などを交換するプロトコルである。
【0023】
オペレータが、図4に示したIPアドレスを示すMTA Groupの経路情報を通信装置10に入力する。すると通信装置10のコマンド処理部11は、VLAN-ID自動設定コマンドを実行する。
【0024】
通信装置10のPacket作成部12は、自装置の使用済みVLAN-ID(使用済みVLAN-ID:いずれかのPortに割り当て済のVLAN-ID)情報を取得する(ステップS101)。Packet作成部12は、VLAN情報要求Packet1を作成する。VLAN情報要求Packet1は、送信元情報として、自装置(Master)10のIPアドレスを含み、宛先情報として、自装置に直接接続する中継装置Slave1-1のIPアドレスを含み、メッセージのデータとして、VLAN情報取得要求であること、Slace1-2への転送要求、通信装置(Master)20への転送要求、通信装置(Master)10への返信要求を示す情報を含む。通信装置(Master)10のPacket送受信部16は、VLAN情報要求Packet1を、中継装置Slave1-1に送信する(ステップS102)。
【0025】
中継装置Slave1-1は、VLAN情報要求Packet1を受信する。中継装置Slave1-1のPacket作成部12は、受信したVLAN情報要求Packet1のメッセージの中にある“中継装置Slave1-2へ転送要求”という転送情報に基づいて、VLAN情報要求Packet2を作成する。この時、中継装置Slave1-1のPacket作成部12は、VLAN情報要求Packet1の送信元を、自装置を示す中継装置Slave1-1に書き換え、宛先を中継装置Slave1-2に書き換え、メッセージのデータから、自装置を示す要求“中継装置Slave1-2へ転送要求”を削除して、VLAN情報要求Packet2を作成する。中継装置Slave1-1のPacket送受信部16は、VLAN情報要求Packet2を中継装置Slave1-2へ送信する(ステップS103)。また中継装置Slave1-1のVLAN情報取得部13は、受信したVLAN情報要求Packet1のメッセージの中にある“Master10へ返信要求”という返信先情報を読み取って、自装置の使用済みVLAN-ID情報を取得する(ステップS104)。中継装置Slave1-1のPacket作成部12は、自装置の使用済みVLAN-ID情報を含む応答Packet1を生成する。中継装置Slave1-1のPacket送受信部16は、その応答Packet1を通信装置10に送り返す(ステップS105)。
【0026】
中継装置Slave1-2は、VLAN情報要求Packet2を受信する。中継装置Slave1-2のPacket作成部12は、受信したVLAN情報要求Packet2のメッセージの中にある"通信装置(Master)20へ転送要求"という転送情報に基づいて、VLAN情報要求Packet3を作成する。この時、中継装置Slave1-2のPacket作成部12は、VLAN情報要求Packet3の送信元を自装置を示す中継装置Slave1-2に書き換え、宛先を通信装置(Master)20に書き換え、メッセージのデータから、“通信装置(Master)20へ転送要求”を削除して、VLAN情報要求Packet3を作成する。中継装置Slave1-2のPacket送受信部16は、VLAN情報要求Packet3を通信装置(Master)20へ送信する(ステップS106)。また中継装置Slave1-2のVLAN情報取得部13は、受信したVLAN情報要求Packet2のメッセージの中にある“Master10へ返信要求”という返信先情報を読み取って、自装置の使用済みVLAN-ID情報を取得する(ステップS107)。中継装置Slave1-2のPacket作成部12は、自装置の使用済みVLAN-ID情報を含む応答Packet2を生成する。中継装置Slave1-2のPacket送受信部16は、その応答Packet2を通信装置10に送り返す(ステップS108)。
【0027】
通信装置(Master)20は、VLAN情報要求Packet3を受信する。通信装置(Master)20のVLAN情報取得部13は、受信したVLAN情報要求Packet3のメッセージの中にある“Master10へ返信要求”という返信先情報を読み取って、自装置の使用済みVLAN-ID情報を取得する(ステップS109)。通信装置(Master)20のPacket作成部12は、自装置の使用済みVLAN-ID情報を含む応答Packet3を生成する。通信装置(Master)20のPacket送受信部16は、その応答Packet3を通信装置10に送り返す(ステップS110)。
【0028】
以上の処理により、通信装置(Master)10には、通信経路Relay Link1の各通信装置で使用済みとなるVLAN-IDの情報を取得することができる。つまり、図1の示す通信経路Relay Link1の例では、通信装置(Master)10は、通信装置(Master)10の使用済みVLAN-ID(1-50,101-150,201-250)と、中継装置Slave1-1の使用済みVLAN-ID(51-99,151-199)と、中継装置Slave1-2の使用済みVLAN-ID(101-130,400-500)と、通信装置(Master)20の使用済みVLAN-ID(20-60,121-160,301-399)の情報を取得することができる。図6において、通信装置(Master)10が取得できた、通信経路Relay Link1を構成する各通信装置のVLAN-IDの情報の一覧を示す。上述のVLAN-IDの情報を取得処理は、複数の通信経路(Relay Link)においてVLANを用いて対向装置(通信装置20)と通信接続する場合の対向装置(通信装置20)と、通信経路に位置する中継装置30と、の通信アドレスを取得し、通信経路に位置する中継装置30と対向装置(通信装置20)とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得する処理の一態様である。
【0029】
図6は、空きVLAN発見処理の概要を示す図である。
通信装置(Master)10のPacket送受信部16は、VLAN情報要求Packet1の送信に応じて応答Packet1、応答Packet2、応答Packet3を受信すると、空きVLAN発見処理部15に処理を指示する。通信装置(Master)10の空きVLAN発見処理部15は、応答Packet1,2,3に基づいて、図6で示す、NE(Network Element)に応じた使用済みのVLAN-IDの情報(Used VLAN-ID)の一覧を生成し、自装置で記憶する全ての利用可能なVLAN-IDの情報と比較して、利用されていないVLAN-IDを特定する。図6中に示すNEは、通信装置(Master)10、中継装置Slave1-1、中継装置Slave1-2、通信装置(Master)20などの通信経路Relay Link1を構成する通信装置の総称である。通信装置(Master)10の空きVLAN発見処理部15は、利用されていないVLAN-IDのうち、最も番号が小さいVLAN-ID=100を、通信経路Relay Link1で利用するVLAN-IDと特定する。当該処理は、空きVLAN発見処理部15が、自装置(通信装置10)と中継装置30と対向装置(通信装置20)が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定する処理の一態様である。また当該処理は、空きVLAN発見処理部15が、対向装置(通信装置20)と、通信経路における全ての中継装置30に関する使用済みVLAN-IDを取得できた場合に、利用していないVLAN-IDを特定する処理の一態様である。
【0030】
図7は通信システム100の処理フローを示す第二の図である。
次にVLAN-ID設定処理を説明する。上述の処理によりVLAN-ID=100を、通信経路Relay Link1で利用するVLAN-IDと特定すると、通信装置(Master)10のVLAN-ID設定部14は、Relay Link1において自装置と接続している中継装置Slave1-1と繋がっているPortに空きVLAN-ID (e.x. 100)を設定する(ステップS201)。そして通信装置(Master)10のPacket作成部12は、VLAN設定要求Packet1を作成する。VLAN設定要求Packet1は、送信元情報として、自装置(Master)10のIPアドレスを含み、宛先情報として、自装置に直接接続する中継装置Slave1-1のIPアドレスを含み、メッセージのデータとして、VLAN設定要求であること、Slace1-2への転送要求、通信装置(Master)20への転送要求、通信装置(Master)10への返信要求を示す情報を含む。通信装置(Master)10のPacket送受信部16は、VLAN設定要求Packet1を、中継装置Slave1-1に送信する(ステップS202)。
【0031】
中継装置Slave1-1は、VLAN設定要求Packet1を受信する。中継装置Slave1-1のPacket作成部12は、受信したVLAN設定要求Packet1のメッセージの中にある“中継装置Slave1-2へ転送要求”という転送情報に基づいて、VLAN設定要求Packet2を作成する。この時、中継装置Slave1-1のPacket作成部12は、VLAN設定要求Packet1の送信元を自装置を示す中継装置Slave1-1に書き換え、宛先を中継装置Slave1-2に書き換え、メッセージのデータから、自装置を示す要求“中継装置Slave1-2へ転送要求”を削除して、VLAN設定要求Packet2を作成する。中継装置Slave1-1のPacket送受信部16は、VLAN設定要求Packet2を中継装置Slave1-2へ送信する(ステップS203)。また中継装置Slave1-1のVLAN-ID設定部14は、自装置のデータベース106に記録されるLLDPのデータテーブルを確認し、通信装置(Master)10と繋がっているPort番号及び、中継装置Slave1-2と繋がっているPort番号を特定する。中継装置Slave1-1のVLAN-ID設定部14は、それら特定したPort番号のポートにVLAN-ID:100を設定する(ステップS204)。VLAN-ID:100の設定が完了すると、中継装置Slave1-1のPacket作成部12は、受信したVLAN設定要求Packet1のメッセージの中にある“Master10へ返信要求”という返信先情報を読み取って、設定結果(OK、NG)1を生成する。中継装置Slave1-1のPacket送受信部16は、その設定結果(OK、NG)1を通信装置(Master)10に送り返す(ステップS205)。
【0032】
中継装置Slave1-2は、VLAN設定要求Packet2を受信する。中継装置Slave1-2のPacket作成部12は、受信したVLAN設定要求Packet2のメッセージの中にある“通信装置(Master)20へ転送要求”という転送情報に基づいて、VLAN設定要求Packet3を作成する。この時、中継装置Slave1-2のPacket作成部12は、VLAN設定要求Packet2の送信元を自装置を示す中継装置Slave1-2に書き換え、宛先を通信装置(Master)20に書き換え、メッセージのデータから、“通信装置(Master)20へ転送要求”を削除して、VLAN設定要求Packet3を作成する。中継装置Slave1-2のPacket送受信部16は、VLAN設定要求Packet3を通信装置(Master)20へ送信する(ステップS206)。また中継装置Slave1-2のVLAN-ID設定部14は、自装置のデータベース106に記録されるLLDPのデータテーブルを確認し、中継装置Slave1-1と繋がっているPort番号及び、通信装置(Master)20と繋がっているPort番号を特定する。中継装置Slave1-2のVLAN-ID設定部14は、それら特定したPort番号のポートにVLAN-ID:100を設定する(ステップS207)。VLAN-ID:100の設定が完了すると、中継装置Slave1-2のPacket作成部12は、受信したVLAN設定要求Packet2のメッセージの中にある“Master10へ返信要求”という返信先情報を読み取って、設定結果(OK、NG)2を生成する。中継装置Slave1-2のPacket送受信部16は、その設定結果(OK、NG)2を通信装置(Master)10に送り返す(ステップS208)。
【0033】
通信装置(Master)20は、VLAN設定要求Packet3を受信する。通信装置(Master)20のVLAN-ID設定部14は、自装置のデータベース106に記録されるLLDPのデータテーブルを確認し、中継装置Slave1-2と繋がっているPort番号を特定する。通信装置(Master)20のVLAN-ID設定部14は、特定したPort番号のポートにVLAN-ID:100を設定する(ステップS209)。VLAN-ID:100の設定が完了すると、通信装置(Master)20のPacket作成部12は、受信したVLAN設定要求Packet3のメッセージの中にある“Master10へ返信要求”という返信先情報を読み取って、設定結果(OK、NG)3を生成する。通信装置(Master)20のPacket送受信部16は、その設定結果(OK、NG)3を通信装置(Master)10に送り返す(ステップS210)。
【0034】
当該処理は、特定したVLAN-IDを用いて通信アドレスが示す対向装置(通信装置20)と中継装置30とが新たなVLANを用いた一つの通信経路における通信接続するための設定を行う処理の一態様である。通信装置(Master)10のVLAN-ID設定部14は、通信経路Relay Link1を構成する全ての通信装置(中継装置を含む)から設定結果(OK)を受信して設定が完了した場合、MTA Groupの経路情報に基づいて、設定が完了していない次の通信経路Relay Link2を特定する。そして、通信装置10は、特定した通信経路Relay Link2において、通信経路Relay Link1と同様の上述の処理を行う。また通信装置(Master)10のVLAN-ID設定部14は、MTA Groupの経路情報に基づいて全ての通信経路Relay LinkについてVLAN-IDの設定が完了した場合には、処理を終了する。通信装置(Master)10のVLAN-ID設定部14は、通信経路Relay Linkにおけるある通信装置から設定結果(NG)を受信した場合には、オペレータに通知するためにNGの情報を出力したり、再度の設定処理を繰り返すようにしてもよい。
【0035】
以上の処理により、通信システム100は、全ての通信経路Relay Linkに上述の処理を繰り返すことにより、各々のRelay Link経路上にある各装置の各該当PortにVLAN-IDを自動設定する。
【0036】
上述の処理においてPacket送受信部16は、VLAN情報取得要求を受信した場合は、VLAN情報取得部13に使用済みVLAN-IDの取得を依頼し、Packet作成部12に応答Packetの作成を依頼する。
またPacket送受信部16は、VLAN-ID設定要求を受信した場合には、VLAN-ID設定部に該当PortにVLAN-IDの設定を依頼し、Packet作成部12に設定結果(OK/NG)Packetの作成を依頼する。
またPacket送受信部16は、メッセージに転送要求を示す情報が含まれる場合は、Packet作成部12に転送Packetの作成を依頼する。
またPacket送受信部16は、全ての応答Packetを受信した場合に、VLAN情報取得部13に使用済みVLAN-IDの取得を依頼して、該当Relay Linkの全ての使用済みVLAN情報をまとめてから、空きVLAN発見処理部15に空きVLANの見つけ出しを依頼して、Packet作成部12にVLAN設定要求Packetの作成を依頼する。
またPacket送受信部16は、設定結果(OK/NG)を受信した場合は、全ての設定結果がOKの時、次のRelay Linkに対してPacket作成部12にVLAN情報要求Packetの作成を依頼する(次のRelay Linkがない場合は終了する)。
【0037】
上述の処理によれば、MTAを構成する全てのRelay Linkの経路上にある全ての装置に対して、該当PortのVLAN-IDを自動設定できる。したがって、面倒な作業が自動化でき、MTAを構成するための専用VLAN-IDを誤りなく、正確且つスピーディに設定することができる。
【0038】
なお上述の処理では、通信装置(Master)10が、中継装置(Slave)30や通信装置(Master)20の使用していないVLAN-IDを特定する処理を行っているが、中継装置(Slave)30や通信装置(Master)20自体が、通信経路Relay Linkにおいて使用されていないVLAN-IDを特定して、通信装置(Master)10に通知するようにしてもよい。この場合、通信装置(Master)10が、複数の通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続する場合の対向装置(通信装置(Master)20)と通信経路に位置する中継装置(Slave)30と、の通信アドレスを取得し、対向装置である通信装置(Master)20や中継装置(Slave)30が、通信経路に位置する中継装置Slaveや対向装置である通信装置(Master)20において他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得して、通信装置(Master)10へ通知する。そして、通信装置(Master)10は、自装置と中継装置(Slave)30と対向装置である通信装置(Master)20が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、当該通信経路で利用していないVLAN-IDを特定する。この特定は、通信装置(Master)20や特定の中継装置30が行うようにしてもよい。特定したVLAN-IDを用いて通信装置10、中継装置30、通信装置20は、新たなVLANを用いた一つの通信経路における通信接続するためのポートの設定を行う。
【0039】
図8は通信装置の最小構成を示す図である。
図9は最小構成の通信装置による処理フローを示す図である。
図8が示すように通信装置10は、少なくとも、アドレス取得手段81、ID取得手段82、ID特定手段83、設定手段84を備える。
アドレス取得手段81は、複数の通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続する場合の対向装置と、通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得する(ステップS901)。
ID取得手段82は、通信経路に位置する中継装置と対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得する(ステップS902)。
ID特定手段83は、自装置と中継装置と対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定する(ステップS903)。
設定手段84は、特定したVLAN-IDを用いて通信アドレスが示す対向装置と中継装置とが新たなVLANを用いた一つの通信経路における通信接続するための設定を行う(ステップS904)。
【0040】
上述の通信装置10,20や、中継装置30(1-1,1-2,2-1,2-2,2-3,2-4,3-1,3-2,4-1,4-2,4-3,4-4)は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
【0041】
上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0042】
上記実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
【0043】
(付記1)
複数の通信経路においてVLAN(Virtual Local Area Network)を用いて対向装置と通信接続する場合の前記対向装置と、前記通信経路に位置する中継装置と、の通信アドレスを取得するアドレス取得手段と、
前記通信経路に位置する中継装置と前記対向装置とが他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDを取得するID取得手段と、
自装置と前記中継装置と前記対向装置が他のVLANを構成するために既に利用している使用済みVLAN-IDに基づいて、利用していないVLAN-IDを特定するID特定手段と、
前記特定したVLAN-IDを用いて前記通信アドレスが示す前記対向装置と前記中継装置とが新たなVLANを用いた一つの前記通信経路における通信接続するための設定を行う設定手段と、
を備える通信装置。
【0044】
(付記2)
前記ID特定手段は、前記対向装置と、前記通信経路における全ての前記中継装置に関する使用済みVLAN-IDを取得できた場合に、前記利用していないVLAN-IDを特定する
付記1に記載の通信装置。
【0045】
(付記3)
前記使用済みVLAN-IDの取得要求と、前記中継装置と前記対向装置の何れかを示す通信装置のうち直接接続する通信装置への転送要求とを含む第一パケット情報を生成するパケット生成手段と、
前記通信経路における自装置と直接接続する通信装置へ前記第一パケット情報を送信する送信手段と、
を備える付記1または付記2に記載の通信装置。
【0046】
(付記4)
前記特定したVLAN-IDの設定要求と、前記中継装置と前記対向装置の何れかを示す通信装置のうち直接接続する通信装置への転送要求とを含む第二パケット情報を生成するパケット生成手段と、
前記通信経路における自装置と直接接続する通信装置へ前記第二パケット情報を送信する送信手段と、
を備える付記1または付記2に記載の通信装置。
【0047】
(付記5)
前記特定したVLAN-IDを用いて複数の前記通信経路によるMulti Traffic Aggregationを構成する
付記1から付記4の何れか一項に記載の通信装置。
【0048】
(付記6)
複数の異なる通信態様による通信経路においてVLANを用いて対向装置と通信接続し前記Multi Traffic Aggregationを構成する
付記5に記載の通信装置。
【符号の説明】
【0049】
10・・・通信装置
11・・・コマンド処理部(アドレス取得手段81)
12・・・Packet作成部
13・・・VLAN情報取得部(ID取得手段82)
14・・・VLAN-ID設定部(設定手段84)
15・・・空きVLAN発見処理部(ID特定手段83)
16・・・Packet送受信部
20・・・通信装置
1-1,1-2,2-1,2-2,2-3,2-4,3-1,3-2,4-1,4-2,4-3,4-4・・・中継装置
100・・・通信システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9