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特開2023-180829電力供給ユニット、および、電力供給システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180829
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】電力供給ユニット、および、電力供給システム
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20231214BHJP
   H02G 3/16 20060101ALI20231214BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20231214BHJP
   B60L 53/66 20190101ALI20231214BHJP
   H05K 9/00 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
H02G3/16
B60L53/14
B60L53/66
H05K9/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094442
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100106149
【弁理士】
【氏名又は名称】矢作 和行
(74)【代理人】
【識別番号】100121991
【弁理士】
【氏名又は名称】野々部 泰平
(74)【代理人】
【識別番号】100145595
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 貴則
(72)【発明者】
【氏名】岡本 圭介
(72)【発明者】
【氏名】樋口 裕昭
【テーマコード(参考)】
5E321
5G361
5H125
5H770
【Fターム(参考)】
5E321AA11
5E321GG05
5G361BA01
5G361BA06
5G361BB01
5G361BC01
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC21
5H125CC06
5H125DD02
5H770AA21
5H770BA01
5H770DA03
5H770QA01
5H770QA27
5H770QA35
(57)【要約】
【課題】2つの導電部材における配置の自由度の向上と、一方の導電部材から他方の導電部材につながる電気部品へノイズが侵入することを抑制することが両立された電力供給ユニット、および、電力供給システムを提供する。
【解決手段】電力供給ユニット20は、電気部品26と、電気部品に接続されている第1導電部材23E、23Fと、第1導電部材と通電タイミングの異なる第2導電部材21D、22Dと、第1導電部材と第2導電部材とが並ぶ並び方向に関して、離れて設けられている第1隔壁91および第2隔壁29と、を備え、第1隔壁と第2隔壁との間に、第1導電部材および第2導電部材が設けられている、これによれば2つの導電部材における配置の自由度の向上と、一方の導電部材から他方の導電部材につながる電気部品へノイズが侵入することを抑制することが両立できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気部品(26)と、
前記電気部品に接続されている第1導電部材(23E、23F)と、
前記第1導電部材と通電タイミングの異なる第2導電部材(21D、22D)と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材とが並ぶ並び方向に関して、離れて設けられている第1隔壁(91)および第2隔壁(29)と、を備え、
前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に、前記第1導電部材および前記第2導電部材が設けられている電力供給ユニット。
【請求項2】
前記電気部品は、前記第1導電部材および前記第2導電部材の通電状態と非通電状態の切り替えを制御している請求項1に記載の電力供給ユニット。
【請求項3】
前記電気部品は、切り替え装置(21E、22E、23A、23B、52A)への切り替え信号の出力と不出力によって、前記第1導電部材および前記第2導電部材の通電状態と非通電状態の切り替えを制御している請求項2に記載の電力供給ユニット。
【請求項4】
前記電気部品は、前記第1導電部材および前記第2導電部材のうちの一方の通電状態を検知した場合に前記切り替え信号の出力もしくは不出力を行う、または、前記第1導電部材および前記第2導電部材のうちの一方の通電状態に関連する信号を受け取った場合に前記切り替え信号の出力もしくは不出力を行う請求項3に記載の電力供給ユニット。
【請求項5】
前記電気部品は、前記第1導電部材が通電状態であるかどうかを判断する判断部(26A)と、
前記判断部の判断に基づいて前記切り替え信号の出力と不出力を制御する信号出力部(26B)と、を備える請求項3または4に記載の電力供給ユニット。
【請求項6】
前記第1導電部材の通電状態に関連付けられた関連信号を発生する関連信号発生装置(20E)をさらに備え、
前記電気部品は、前記関連信号を取得し、取得した前記関連信号に基づいて、前記切り替え信号の出力と不出力を制御する信号出力部(26B)を備える請求項3または4に記載の電力供給ユニット。
【請求項7】
充電可能な車両に搭載されており、
充電時において、前記第1導電部材が通電状態、かつ、前記第2導電部材が非通電状態で、
走行時において、前記第1導電部材が非通電状態、かつ、前記第2導電部材が通電状態である請求項1~4のいずれか1項に記載の電力供給ユニット。
【請求項8】
前記第1隔壁は端子台(90)の一部であり、
前記第2隔壁は電磁シールドである請求項1~4のいずれか1項に記載の電力供給ユニット。
【請求項9】
電気部品(26)と、
前記電気部品に接続されている第1導電部材(23E、23F)と、
前記第1導電部材と通電タイミングの異なる第2導電部材(21D、22D)と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材とが並ぶ並び方向に関して、離れて設けられている第1隔壁(91)および第2隔壁(29)と、を有する電力供給ユニット(20)と、
前記第1導電部材および前記第2導電部材の通電状態と非通電状態の切り替えを行う切り替え装置(21E、22E、23A、23B、52A)と、を備え、
前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に、前記第1導電部材および前記第2導電部材が設けられている電力供給システム。
【請求項10】
前記第1導電部材は、前記電気部品の他に、前記電気部品と通信可能な充電器(70)に接続されており、
前記電気部品は、前記充電器との通信に基づいて、前記第1導電部材が通電状態であるかどうかを判断している請求項9に記載の電力供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の開示は、電力供給ユニット、および、電力供給システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インジェクタ駆動ユニットに接続されるインジェクタ用ワイヤハーネス、ECUと各種センサとを接続する制御用ワイヤハーネス、および、インテークマニホールドを備えるエンジンの制御装置が記載されている。インテークマニホールドは、インジェクタ用ワイヤハーネスから発生する電磁ノイズが、制御用ワイヤハーネスに入り込むことを抑制するシールド効果を備えている。インジェクタ用ワイヤハーネスと制御用ワイヤハーネスの間にインテークマニホールドが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-343861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2つのワイヤハーネスの間にシールド効果を備える部材が設けられているために、2つのワイヤハーネスの配置の自由度が低かった。また、一方のワイヤハーネスから他方のワイヤハーネスにつながる電気部品にノイズが侵入することを抑制することが難しかった。
【0005】
そこで本開示の目的は、2つの導電部材における配置の自由度の向上と、一方の導電部材から他方の導電部材につながる電気部品へノイズが侵入することを抑制することが両立された電力供給ユニット、および、電力供給システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による電力供給ユニットは、
電気部品(26)と、
電気部品に接続されている第1導電部材(23E、23F)と、
第1導電部材と通電タイミングの異なる第2導電部材(21D、22D)と、
第1導電部材と第2導電部材とが並ぶ並び方向に関して、離れて設けられている第1隔壁(91)および第2隔壁(29)と、を備え、
第1隔壁と第2隔壁との間に、第1導電部材および第2導電部材が設けられている。
【0007】
第1導電部材(23E、23F)と第2導電部材(21D、22D)とは通電タイミングが異なるために、電気部品(26)に第2導電部材(21D、22D)の通電に伴うノイズが侵入することを抑制できる。第1導電部材(23E、23F)と第2導電部材(21D、22D)の間に、第1導電部材(23E、23F)と第2導電部材(21D、22D)の間を伝播するノイズをシールドする部材を設ける必要がなくなる。さらに、第1隔壁(91)と第2隔壁(29)との間において、第1導電部材(23E、23F)と第2導電部材(21D、22D)の配置の自由度が向上する。
【0008】
本開示の一態様による電力供給システムは、
電気部品(26)と、
電気部品に接続されている第1導電部材(23E、23F)と、
第1導電部材と通電タイミングの異なる第2導電部材(21D、22D)と、
第1導電部材と第2導電部材とが並ぶ並び方向に関して、離れて設けられている第1隔壁(91)および第2隔壁(29)と、を有する電力供給ユニット(20)と、
第1導電部材および第2導電部材の通電状態と非通電状態の切り替えを行う切り替え装置(21E、22E、23A、23B、52A)と、を備え、
第1隔壁と第2隔壁との間に、第1導電部材および第2導電部材が設けられている。
【0009】
電力供給システムは電力供給ユニット(20)を備えている。第1導電部材(23E、23F)と第2導電部材(21D、22D)とは通電タイミングが異なるために、電気部品(26)に第2導電部材(21D、22D)の通電に伴うノイズが侵入することを抑制できる。第1隔壁(91)と第2隔壁(29)との間において、第1導電部材(23E、23F)と第2導電部材(21D、22D)の配置の自由度が向上する。
【0010】
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】電力供給システムと電力供給ユニットのブロック図である。
図2】通電タイミングを説明するブロック図である。
図3】通電タイミングの制御を説明するフローチャートである。
図4】通電タイミングのタイミングチャートである。
図5】電力供給ユニットの平面図である。
図6】電力供給ユニットの断面図である。
図7】電力供給システムと電力供給ユニットのブロック図である。
図8】通電タイミングの制御方法を説明するブロック図である。
図9】電力供給システムと電力供給ユニットのブロック図である。
図10】電力供給ユニットの断面図である。
図11】電力供給ユニットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
【0013】
また、各実施形態で組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士、実施形態と変形例、および、変形例同士を部分的に組み合せることも可能である。
【0014】
(第1実施形態)
図1図6に基づいて本実施形態に係る電力供給システム1および電力供給ユニット20を説明する。電力供給システム1および電力供給ユニット20は電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの電動車両に適用される。本実施形態では電力供給システム1および電力供給ユニット20が電気自動車に適用された構成を一例として説明する。
【0015】
<電力供給システム>
図1に示すように電力供給ユニット20は車両の電力供給システム1に含まれる。電力供給システム1は、電力供給ユニット20の他に、電池パック10、第1車載負荷30、第2車載負荷40、PCU50、MG51、および、車載ECU52を備えている。この電力供給システム1に外部からDC電源70やAC電源80が接続される。PCUはPower Control Uniteの略である。MGはMotor Generatorの略である。ECUはelectronic control unitの略である。
【0016】
なお図面においては、車載ECU52を「PCECU」と略記している。また図面においては、説明を簡便にするために、電力供給システム1にPCU50とMG51が1つずつ設けられる構成を図示している。しかしながら、電力供給システム1にPCU50とMG51が複数ずつ設けられていてもよい。例えば、電力供給システム1にFrMGを駆動制御するFrPCUと、RrMGを駆動制御するRrPCUが含まれていても良い。
【0017】
電力供給経路として、電池パック10と電力供給ユニット20とがワイヤハーネスやバスバなどの導電部材を介して電気的に接続されている。電力供給ユニット20に第1車載負荷30と第2車載負荷40が導電部材を介して電気的に接続されている。電力供給ユニット20にPCU50が導電部材を介して電気的に接続されている。PCU50にMG51が導電部材を介して電気的に接続されている。
【0018】
なお、以下の説明において、ラインと称されるものがそれぞれに対応するワイヤハーネスやバスバなどの導電部材に相当している。またPCU50は電力変換を行うためのインバータやコンバータを備える。これらインバータやコンバータに含まれる複数のスイッチが、車載ECU52によってオンオフ制御されている。PCU50が車載ECU52によって制御されている。
【0019】
電池パック10から出力された直流電力は、電力供給ユニット20を介して第1車載負荷30と第2車載負荷40とPCU50に供給される。上記したように、PCU50に電力変換を行うためのインバータやコンバータが含まれている。PCU50は供給された直流電力を交流電力に変換する。逆に、PCU50は供給された交流電力を直流電力に変換する。MG51は車両に推進力を付与するための車両走行用のモータジェネレータである。MG51はPCU50から供給された交流電力によって力行する。
【0020】
MG51の力行によって車輪が回転する。MG51は車両の推進力によって回生発電する。この回生発電によって生じた交流電力がPCU50で直流電力に変換される。この直流電力が電力供給ユニット20を介して第1車載負荷30と第2車載負荷40に供給される。この直流電力が電力供給ユニット20を介して電池パック10に供給される。
【0021】
以下、表記を簡便とするために、電池パック10から供給される直流電力を電源電力と示す。回生発電によって生成され、PCU50とで直流電力に変換された電力を回生電力と示す。電力供給ユニット20は車内で出力された電源電力と回生電力を車両に搭載された各種電気機器に供給する機能を果たしている。さらに電力供給ユニット20は外部電源から供給される充電電力を車両に搭載された各種電気機器に供給する機能を果たしている。以下、電池パック10と電力供給ユニット20の備える構成要素を個別に説明する。
【0022】
<電池パック>
電池パック10は、組電池11、SMR12、電源リレー13、電池ECU14、および、電池コネクタ15A、15Bを有する。SMR12と電源リレー13それぞれの駆動が電池ECU14によって制御される。電池コネクタ15A、15B側への出力がSMR12と電源リレー13の駆動によって通電と遮断とに制御される。なお図面においては、電池ECU14を「BAECU」と略記している。
【0023】
組電池11は直列接続された複数の電池セルを有する。直列接続された複数の電池セルのうちの最高電位の電池セルの正極端子と最低電位の電池セルの負極端子との電位差に応じた電圧が組電池11の電源電圧に相当する。この組電池11に含まれる電池セルとしては、例えばリチウムイオン電池などの二次電池を採用することができる。直列接続された複数の電池セルのうちの最高電位に位置する電池セルの正極端子に第1電源ライン10Aの一端が接続されている。最低電位に位置する電池セルの負極端子に第2電源ライン10Bの一端が接続されている。これら第1電源ライン10Aと第2電源ライン10Bそれぞれの他端が第1電池コネクタ15Aに設けられている。
【0024】
第1電源ライン10Aと第2電源ライン10BそれぞれにSMR12が設けられている。SMR12は機械式のスイッチ素子である。SMR12は、電池ECU14から出力される駆動信号の入力によってオン状態とオフ状態が切り替わるスイッチ素子である。SMRはSystem Main Relayの略である。
【0025】
第1電源ライン10Aにおける組電池11とSMR12との間の中点に第3電源ライン10Cの一端が接続されている。第2電源ライン10Bにおける組電池11とSMR12との間の中点に第4電源ライン10Dの一端が接続されている。これら第3電源ライン10Cと第4電源ライン10Dそれぞれの他端が第2電池コネクタ15Bに設けられている。第3電源ライン10Cと第4電源ライン10Dそれぞれに電源リレー13が設けられている。電源リレー13は機械式のスイッチ素子である。
【0026】
電源リレー13は電池ECU14から出力される駆動信号の入力によってオン状態とオフ状態が切り替わるスイッチ素子である。電池ECU14は図示しない配線を介して車載ECU52や後述の電力供給ECU26と通信を行っている。電池ECU14はこれらECUとの通信に基づいてSMR12と電源リレー13の駆動を制御する。
【0027】
上記したように第1電池コネクタ15Aに、第1電源ライン10Aと第2電源ライン10Bの他端が設けられている。第、第3電源ライン10Cと第4電源ライン10Dの他端が設けられている。これら4つの電源ラインそれぞれの他端側の組電池11との電気的な接続と遮断の制御が、電池ECU14からSMR12と電源リレー13への駆動信号の出力と不出力とによってなされる。これら4つの電源ラインそれぞれの他端側が電力供給ユニット20に接続される。
【0028】
<電力供給ユニット>
電力供給ユニット20は、直流リレー23A、23B、DCDCコンバータ24、ACDC変換機25、電力供給ECU26、および、分配コネクタ28を有する。直流リレー23A、23Bは機械式のスイッチである。直流リレー23A、23Bは電力供給ECU26から出力される駆動信号の入力によってオン状態とオフ状態が切り替わるスイッチである。DCDCコンバータ24は供給された電力を12Vに降圧し、それを第2車載負荷40に供給する。ACDC変換機25はAC電源80から供給される交流電力を直流電力に変換する。なお図面においては、電力供給ECU26を「PDECU」と略記している。電力供給ECU26は電気部品に相当する。電力供給ECU26は制御装置とも称される場合がある。
【0029】
電力供給ECU26は図示しない配線を介して車載ECU52や電池ECU14と通信を行っている。電力供給ECU26はこれらECUとの通信や図示しない車載センサなどから入力される車両情報を含む車両信号に基づいてDCDCコンバータ24、直流リレー23A、23B、および、ACDC変換機25の駆動を制御する。分配コネクタ28は、第1電源コネクタ28A、第2電源コネクタ28B、第1負荷コネクタ28C、第2負荷コネクタ28D、DCコネクタ28E、PCUコネクタ28F、および、交流電源コネクタ28Gを有する。
【0030】
第1電源コネクタ28Aに第1電力ライン20Aと第2電力ライン20Bの一端が設けられている。第1電源コネクタ28Aに電池パック10の第1電池コネクタ15Aが電気的に接続される。第1電力ライン20Aの一端に第1電源ライン10Aの他端が接続される。第2電力ライン20Bの一端に第2電源ライン10Bの他端が接続される。これにより、組電池11のSMR12がオン状態になると、第1電力ライン20Aと第2電力ライン20Bが組電池11と電気的に接続される。SMR12がオフ状態になると、第1電力ライン20Aと第2電力ライン20Bの組電池11との電気的な接続が遮断される。
【0031】
第1電力ライン20Aは複数の正極ラインに分岐している。同様にして、第2電力ライン20Bは複数の負極ラインに分岐している。これら複数の正極ラインと負極ラインそれぞれの先端が、第1電力ライン20Aと第2電力ライン20Bそれぞれの他端として第1負荷コネクタ28C、第2負荷コネクタ28D、DCコネクタ28E、PCUコネクタ28Fに設けられている。なお、正極ラインと負極ラインに、直流リレー23A、23B、DCDCコンバータ24が設けられている。正極ラインと負極ラインについては後で詳説する。
【0032】
第2電源コネクタ28Bに第3電力ライン20Cと第4電力ライン20Dの一端が設けられている。第2電源コネクタ28Bに電池パック10の第2電池コネクタ15Bが電気的に接続される。第3電力ライン20Cの一端に第3電源ライン10Cの他端が接続される。第4電力ライン20Dの一端に第4電源ライン10Dの他端が接続される。組電池11の電源リレー13がオン状態になると、第3電力ライン20Cと第4電力ライン20Dとが組電池11と電気的に接続される。電源リレー13がオフ状態になると、第3電力ライン20Cと第4電力ライン20Dの組電池11との電気的な接続が遮断される。
【0033】
第3電力ライン20Cと第4電力ライン20DにACDC変換機25が設けられている。第3電力ライン20Cと第4電力ライン20Dそれぞれの他端が交流電源コネクタ28Gに設けられている。この交流電源コネクタ28Gに外部からAC電源80が接続される。これにより電源リレー13がオン状態になると、組電池11とAC電源80とがACDC変換機25を介して電気的に接続される。
【0034】
<正極ラインと負極ライン>
図1に示すように、第1電力ライン20Aは、第1主配線から、第1正極ライン21A、第2正極ライン21B、第3正極ライン21C、および、第4正極ライン21Dの4つに分岐している。第2電力ライン20Bは、第2主配線から、第1負極ライン22A、第2負極ライン22B、第3負極ライン22C、および、第4負極ライン22Dの4つに分岐している。
【0035】
第1正極ライン21Aと第1負極ライン22Aそれぞれの先端が第1負荷コネクタ28Cに設けられている。これにより、SMR12がオン状態になると組電池11と第1車載負荷30とが電気的に接続される。第2正極ライン21Bと第2負極ライン22Bそれぞれの先端が第2負荷コネクタ28Dに設けられている。これら第2正極ライン21Bと第2負極ライン22BにDCDCコンバータ24が設けられている。これにより、DCDCコンバータ24に電力が供給されると12Vの直流電力が第2車載負荷40に供給される。
【0036】
第3正極ライン21Cと第3負極ライン22Cそれぞれの先端がDCコネクタ28Eに設けられている。これら第3正極ライン21Cと第3負極ライン22Cそれぞれに直流リレー23A、23Bが設けられている。直流リレー23A、23Bは第1直流リレー23Aと第2直流リレー23Bを備える。第3正極ライン21Cに第1直流リレー23Aが設けられている。第3負極ライン22Cに第2直流リレー23Bが設けられている。直流リレー23A、23Bがオン状態になると、第1車載負荷30とDCDCコンバータ24それぞれがDC電源70と電気的に接続される。さらにSMR12がオン状態になると組電池11がDC電源70と電気的に接続される。
【0037】
また、第1直流リレー23Aに、電力供給ECU26との通信を行う第1通信ライン23Cが接続されている。電力供給ECU26と第1直流リレー23Aとが第1通信ライン23Cを介して電気的に接続されている。第2直流リレー23Bに、電力供給ECU26との通信を行う第2通信ライン23Dが接続されている。電力供給ECU26と第2直流リレー23Bとが第2通信ライン23Dを介して電気的に接続されている。以下適宜、第1通信ライン23Cと第2通信ライン23Dを合わせて、通信ライン23C、23Dと称する場合がある。
【0038】
さらに、第3正極ライン21Cに漏電が発生しているかどうかを監視するための第1監視ライン23Eが設けられている。第1監視ライン23Eの一端が第3正極ライン21Cに電気的に接続されている。第1監視ライン23Eの他端が電力供給ECU26に電気的に接続されている。第1監視ライン23Eを介して電力供給ECU26が第3正極ライン21Cに漏電が発生しているかどうかを監視している。
【0039】
第3負極ライン22Cに、第3負極ライン22Cに漏電が発生しているかどうかを監視するための第2監視ライン23Fが設けられている。第2監視ライン23Fの一端が第3負極ライン22Cに電気的に接続されている。第2監視ライン23Fの他端が電力供給ECU26に電気的に接続されている。第2監視ライン23Fを介して電力供給ECU26が第3負極ライン22Cに漏電が発生しているかどうかを監視している。以下適宜、第1監視ライン23Eと第2監視ライン23Fを合わせて、監視ライン23E、23Fと称する場合がある。なお、監視ライン23E,23Fが第1導電部材に相当する。
【0040】
第4正極ライン21Dと第4負極ライン22Dそれぞれの先端がPCUコネクタ28Fに設けられている。これにより第1車載負荷30とDCDCコンバータ24それぞれがPCU50と電気的に接続される。SMR12がオン状態になると組電池11とPCU50とが電気的に接続される。なお、第4正極ライン21Dおよび第4負極ライン22Dは、MG51を駆動させる電力を供給する電力ラインでもある。以下、第4正極ライン21Dを第1駆動ライン21Dと称する場合がある。第4負極ライン22Dを第2駆動ライン22Dと称する場合がある。第1駆動ライン21Dと第2駆動ライン22を合わせて駆動ライン21D、22Dと称する場合がある。なお、駆動ライン21D、22Dが第2導電部材に相当する。
【0041】
<電力供給システムの動作>
電力供給ユニット20には外部からDC電源70やAC電源80が接続される。DC電源70やAC電源80が例えば充電スタンドにつながる充電器である場合、電力供給ECU26は充電スタンドに含まれるCPUと通信を行う。以下、本実施形態では特に、電力供給ユニット20に、充電記であるDC電源70から電力が供給された場合について説明する。
【0042】
車両の駐停車時や通常走行時などの通常時において、電池ECU14はSMR12をオン状態にする。また、電池ECU14は電源リレー13をオフ状態にする。電力供給ECU26は直流リレー23A、23Bをオフ状態にする。これにより組電池11の電源電力が第1車載負荷30、DCDCコンバータ24、および、PCU50に供給される。逆に、MG510の回生電力が第1車載負荷30、DCDCコンバータ24、および、組電池11に供給される。駆動ライン21D、22Dが通電状態になる。監視ライン23E、23Fが非通電状態になる。
【0043】
一方駐停車状態で電力供給ユニット20にDC電源70の接続されたDC充電時において、電池ECU14はSMR12をオン状態にする。電池ECU14は電源リレー13をオフ状態にする。電力供給ECU26は直流リレー23A、23Bをオン状態にする。これによりDC電源70から供給される直流電力が組電池11、第1車載負荷30、および、DCDCコンバータ24に供給される。監視ライン23E、23Fが通電状態になる。駆動ライン21D、22Dが非通電状態になる。
【0044】
DC充電時において、駆動ライン21D、22Dが非通電状態になるのは、DC充電時において、PCU50がオフ状態になるためである。上記したように、電力供給ECU26は図示しない配線を介して車載ECU52や電池ECU14と通信を行っている。車載ECU52はPCU50をオフ状態にするマスク回路52Aを備えている。DC充電時においては、電力供給ECU26が、車載ECU52に、マスク回路52Aを動作させる動作信号を出力する。
【0045】
車載ECU52は、動作信号に基づいて、マスク回路52Aを動作させる。マスク回路52Aが動作すると、PCU50をオフ状態にする。マスク回路52AによってPCU50がオフ状態になる。それに伴って、DC電源70とPCU50との間に電位差が生じなくなる。その結果、DC充電時において、駆動ライン21D、22Dが非通電状態になる。
【0046】
なお図2においては、通電タイミングを簡単に表している。電力供給ユニット20にDC電源70から電力が供給されると、電力供給ECU26は、直流リレー23A、23Bに、一例として直流リレー23A、23Bをオン状態にするオン信号を出力する。それとともに電力供給ECU26は、マスク回路52Aに、マスク回路52Aを動作させる動作信号を出力する。これによれば、電力供給ユニット20に外部からDC電源70から電力が供給されると、監視ライン23E、23Fが通電状態になる。駆動ライン21D、22Dが非通電状態になる。なお、オン信号および動作信号は切り替え信号に相当する。直流リレー23A、23Bおよびマスク回路52Aは切り替え装置に相当する。
【0047】
電力供給ユニット20からDC電源70が取り外されると、電力供給ECU26は、直流リレー23A、23Bへのオン信号を不出力にする。それとともに電力供給ECU26は、マスク回路52Aへの動作信号を不出力にする。電力供給ユニット20からDC電源70が取り外されると、監視ライン23E、23Fが非通電状態になる。駆動ライン21D、22Dが通電状態になる。
【0048】
監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dの通電タイミングの制御方法について、電力供給ECU26の備える機能に基づいて、以下に説明する。電力供給ECU26は、CPUなどの処理装置と、ROMやRAMなどのメモリ装置などを備えている。電力供給ECU26は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することで各種制御を行う。機能として、CPUは、判断部26Aと、信号出力部26Bを備える。機能は機能ブロックとも称される。プログラムは、判断部26Aと、信号出力部26Bの機能を備えるとも言える。図面においては、判断部26Aを「JDP」と略記している。信号出力部26Bを「STP」と略記している。
【0049】
なお、電力供給ECU26が提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、電力供給ECU26がハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
【0050】
電力供給ECU26は、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dの通電タイミングの切り替えを制御する切り替え制御フローを有している。電力供給ECU26は切り替え制御フローを所定時間毎に繰り返し行っている。電力供給ECU26は切り替え制御フローを、所定時間毎に常に繰り返し行っている。
【0051】
図3に示す切り替え制御フローにおいては、ステップS110で、判断部26Aは監視ライン23E、23Fに通電されているかどうかを判断する。ステップS110で、判断部26Aは、DC電源70に含まれるCPUと通信を行う。通信の結果、DC電源70に接続されているかどうかを判断する。それに基づいて、判断部26Aが監視ライン23E、23Fに通電されているかどうかを判断する。ステップS110で判断部26Aが、監視ライン23E、23Fに通電されていると判断すると、ステップS121へ進む。
【0052】
ステップS121で、信号出力部26Bが直流リレー23A、23Bにオン信号を出力する。次にステップS122で、マスク回路52Aに動作信号を出力する。そしてエンドへ進む。これによれば、監視ライン23E、23Fは通電状態となり、駆動ライン21D、22Dは非通電状態となる。なお、オン信号と動作信号は同時に出力されてもよい。オン信号と動作信号は順に出力されていてもよい。
【0053】
ステップS110において、判断部26Aが監視ライン23E、23Fに通電されていないと判断すると、ステップS131へ進む。ステップS131において、信号出力部26Bが直流リレー23A、23Bへのオン信号を不出力にする。次にステップS132でマスク回路52Aへ動作信号を不出力にする。そしてエンドへ進む。これによれば、監視ライン23E、23Fは非通電状態となり、駆動ライン21D、22Dは通電状態となる。なお、オン信号の不出力と動作信号の不出力は同時に行われてもよい。オン信号の不出力と動作信号の不出力は順に行われていてもよい。
【0054】
次に図4に示すタイミングチャートに基づいて、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dの通電の切り替えタイミングについて説明する。タイミングチャートにおいて、時間t1から時間t2においては、駐停車状態または走行状態である。時間t2から時間t3においては、駐停車状態にあってさらに充電状態である。時間t1でDCコネクタ28EにDC電源70が接続される。時間t1から時間t2の間、電力供給ECU26はステップS131とステップS132を実行する。時間t2で、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dの通電が切り替えられると、時間t2から時間t3の間、電力供給ECU26はステップS121とステップS122を実行する。これによれば、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dが、同時に通電状態にならなくなっている。監視ライン23E、23Fの通電タイミングと、駆動ライン21D、22Dの通電タイミングが異なっている。
【0055】
<電力供給ユニットの機械的構成>
電力供給ユニット20に含まれる構成要素を説明するに当たって、後述の基板27における厚さ方向をTD(thickness direction)方向と称することがある。基板27の厚さ方向に直交する二方向の奥行方向をDP(depth direction)方向、幅方向をWD(width direction)方向と称することがある。DP方向およびWD方向は、基板27の表面27Aと裏面27Bの広がる方向に相当する。DP方向が第1直交方向に相当する。WD方向が第2直交方向に相当する。
【0056】
電力供給ユニット20は、これまでに説明した構成要素の他に、基板27と、電磁シールド29と、筐体60と、端子台90と、を備える。基板27は電力供給ECU26と、電力供給ECU26に電気的に接続される電気配線を備える。基板27は、TD方向に関して厚さが薄い扁平形状である。基板27は、TD方向に厚さ分、離れて配置された、表面27Aと裏面27Bを備える。表面27Aに電力供給ECU26と電気配線が設けられている。電磁シールド29はノイズが電気部品などに侵入することを抑制するためのシールド部材である。本実施形態においては、基板27の裏面27B側に設けられている。なお、筐体60における各種構成要素の収納形態については後で説明する。
【0057】
筐体60は、電池パック10、および、電力供給ユニット20に含まれる構成要素を収納するためのケースである。筐体60は、アルミニウムなどの金属を主成分として構成されている。図5に示すように、筐体60は、TD方向に開口する環状の側壁62を備える。側壁62によって囲まれる空間に、電池パック10、および、電力供給ユニット20に含まれる構成要素が収納されている。
【0058】
側壁62は、WD方向に離れて配置される第1壁部62Aおよび第3壁部62Cと、DP方向に離れて配置される第2壁部62Bおよび第4壁部62Dを備える。第1壁部62A~第4壁部62Dが、第1壁部62A、第2壁部62B、第3壁部62C、第4壁部62Dが時計回りに連続している。
【0059】
また側壁62には空間をTD方向に関して区分けする仕切り壁63が設けられている。仕切り壁63は側壁62と同一部材によって連続している。仕切り壁63によって、筐体60の内部の空間が、第1空間と第2空間に区画される。第1空間に電力供給ユニット20が収納されている。第2空間に電池パック10が収納されている。なお、WD方向に直交する平面図においては、第1空間側から電力供給ユニット20を見たときの構成を示している。平面図においては、DCDCコンバータ24、ACDC変換機25、および、これらにつながる導電部材やコネクタの記載を省略している。
【0060】
第1壁部62AにDCコネクタ28Eが設けられている。第3壁部62Cに第1電源コネクタ28AとPCUコネクタ28Fが設けられている。DCコネクタ28Eは第1壁部62Aの第4壁部62D側に設けられている。第1電源コネクタ28Aは第3壁部62Cの第4壁部62D側に設けられている。WD方向に関して、DCコネクタ28Eと第1電源コネクタ28Aが向かい合うように側壁62に設けられている。PCUコネクタ28Fが第3壁部62Cの第2壁部62B側に設けられている。第3壁部62Cにおいて、PCUコネクタ28Fが第1電源コネクタ28Aよりも第2壁部62B側に設けられている。
【0061】
DCコネクタ28Eから第1電源コネクタ28Aに向かって、第3正極ライン21Cと第3負極ライン22Cが延びている。第3正極ライン21Cと第3負極ライン22CのDCコネクタ28E側の端部がDCコネクタ28Eに接続されている。第1電源コネクタ28AからDCコネクタ28Eに向かって、第1電力ライン20Aと第2電力ライン20Bが延びている。第1電力ライン20Aと第2電力ライン20Bの第1電源コネクタ28A側の端部が第1電源コネクタ28Aに接続されている。
【0062】
第3正極ライン21Cにおける第1電源コネクタ28A側の端部と、第1電力ライン20AにおけるDCコネクタ28E側の端部との間に、第1直流リレー23Aが設けられている。第3負極ライン22Cにおける第1電源コネクタ28A側の端部と、第2電力ライン20BにおけるDCコネクタ28E側の端部との間に、第2直流リレー23Bが設けられている。
【0063】
また第1電力ライン20Aは第1電源コネクタ28AからDCコネクタ28Eに向かって延びる途中で、第2壁部62Bに向かって延びている。第2電力ライン20Bは第1電源コネクタ28AからDCコネクタ28Eに向かって延びる途中で、第2壁部62Bに向かって延びている。以下、説明を簡便にするために、第1電力ライン20Aにおける第2壁部62Bに向かって延びる部位の先端を第1先端部と示す。第2電力ライン20Bにおける第2壁部62Bに向かって延びる部位の先端を第2先端部と示す。
【0064】
上記したように第3壁部62Cの第2壁部62B側にPCUコネクタ28Fが設けられている。PCUコネクタ28Fから第1先端部に向かって、第4正極ライン21Dが延びている。第4正極ライン21DはWD方向に沿って延びている。第4正極ライン21Dは第3壁部62Cから第1壁部62Aに向かって延びているとも言える。第4正極ライン21Dにおける第1先端部側の端部が第1先端部に接続されている。第4正極ライン21DにおけるPCUコネクタ28F側の端部がPCUコネクタ28Fに接続されている。
【0065】
PCUコネクタ28Fから第2先端部に向かって、第4負極ライン22Dが延びている。第4負極ライン22DはWD方向に沿って延びている。第4負極ライン22Dは第3壁部62Cから第1壁部62Aに向かって延びているとも言える。第4負極ライン22Dにおける第2先端部側の端部が第2先端部に接続されている。第4負極ライン22DにおけるPCUコネクタ28F側の端部がPCUコネクタ28Fに接続されている。
【0066】
PCUコネクタ28F、第4正極ライン21D、および、第4負極ライン22Dは端子台90に設けられている。端子台90は筐体60に支持されている。端子台90は、第4正極ライン21Dおよび第4負極ライン22Dを支持するとともに、PCUコネクタ28Fを支持する。端子台90は、樹脂などを主成分として構成されている。
【0067】
図6に示すように、端子台90は、支持部91と、第1支持壁部92と、第2支持壁部93と、を備える。支持部91の上面91Aに、第1支持壁部92と第2支持壁部93が設けられている。第1支持壁部92と第2支持壁部93がDP方向に関して、所定距離離れた位置で向かい合うように設けられている。端子台90における第1支持壁部92と第2支持壁部93の間に、第4正極ライン21Dと第4負極ライン22Dが設けられている。
【0068】
また第1空間における第3正極ライン21Cおよび第3負極ライン22Cよりも第2壁部62B側の空間に、基板27が設けられている。上記したように、基板27の裏面27B側に、電磁シールド29が設けられている。電磁シールド29は、外部から駆動ライン21D、22Dおよび監視ライン23E,23Fにノイズが侵入することを抑制するためのシールド部材である。
【0069】
電磁シールド29は、基板27に沿う形状をしている。平面視において、電磁シールド29は基板27よりも一回り大きい。WD方向に関して、電磁シールド29と基板27とが重なっている。電磁シールド29はWD方向において、端子台90の一部、駆動ライン21D、22Dの一部、および、監視ライン23E,23Fの一部と重なっている。
【0070】
また基板27の表面27Aに電力供給ECU26に接続されている通信プラグ27Cが設けられている。通信プラグ27Cから第1直流リレー23Aに向かって第1通信ライン23Cが延びている。通信プラグ27Cから第2直流リレー23Bに向かって第2通信ライン23Dが延びている。通信プラグ27Cと直流リレー23A、23Bが、通信ライン23C、23Dを介して接続されている。
【0071】
基板27の表面27Aに電力供給ECU26に接続されている監視プラグ27Dが設けられている。監視プラグ27Dから第3正極ライン21Cに向かって第1監視ライン23Eが延びている。監視プラグ27Dから第3負極ライン22Cに向かって第2監視ライン23Fが延びている。監視プラグ27Dと第3正極ライン21Cおよび第3負極ライン22Cが、監視ライン23E、23Fを介して接続されている。
【0072】
監視ライン23E、23Fは、監視プラグ27Dから第3壁部62Cに向かって延びた後、第4壁部62Dに向かって延びている。監視ライン23E、23Fは、第4壁部62Dに向かって延びる途中で、電磁シールド29を横切っている。WD方向に関して、監視ライン23E、23Fは、電磁シールド29よりも仕切り壁63側に設けられている。監視ライン23E、23Fは、電磁シールド29にWD方向に関して重なっている。
【0073】
さらに言えば、監視ライン23E、23Fにおける、電磁シールド29とWD方向に関して重複する部位は、仕切り壁63側で、駆動ライン21D、22D、および、端子台90と重複している。仕切り壁63から基板27に向かって、支持部91、駆動ライン21D、22D、監視ライン23E、23F、電磁シールド29の順に、重ねて設けられている。なお、駆動ライン21D、22Dの延びる方向と、監視ライン23E、23Fの延びる方向は90度異なっている。平面視において、駆動ライン21D、22Dと監視ライン23E、23Fとが直交している。
【0074】
TD方向に関して支持部91と電磁シールド29の間に、駆動ライン21D、22Dと、監視ライン23E、23Fが設けられている。第1支持壁部92と第2支持壁部93の間に、駆動ライン21D、22Dと、監視ライン23E、23Fが設けられている。第1支持壁部92と第2支持壁部93には、一例として、監視ライン23E、23Fを通すために切り欠きが設けられている。切り欠きに監視ライン23E、23Fが通されている。支持部91と、第1支持壁部92と、第2支持壁部93と、電磁シールド29によって形成される空間に、駆動ライン21D、22Dと、監視ライン23E、23Fが設けられている。なお、支持部91が第1隔壁に相当する。電磁シールド29が第2隔壁に相当する。
【0075】
なお、監視ライン23E、23Fは、第2壁部62Bから第4壁部62Dに向かって延びた後、第3壁部62Cから第1壁部62Aに向かって延びている。その後、監視ライン23E、23Fは、第3正極ライン21Cおよび第3負極ライン22Cに向かって延びている。第1監視ライン23Eが第3正極ライン21Cに導電性の連結部材などを介して接続されている。第2監視ライン23Fが第3負極ライン22Cに導電性の連結部材などを介して接続されている。
【0076】
<作用効果>
これまでに説明したように、支持部91と電磁シールド29の間に、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dが設けられている。監視ライン23E、23Fは、電気部品として電力供給ECU26に接続されるラインである。駆動ライン21D、22Dは、電気部品としてPCU50に接続されるラインである。監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dの通電タイミングが異なっている。
【0077】
監視ライン23E、23Fの通電タイミングと、駆動ライン21D、22Dの通電タイミングが異なっているために、電力供給ECU26に、駆動ライン21D、22Dの通電に伴って発生するノイズが侵入することを抑制できる。これに伴って、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dの間に、ライン間を伝搬するノイズをシールドする部材を設ける必要がなくなる。電磁シールド29と支持部91との間において、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dの配置の自由度が向上する。
【0078】
これまでに説明したように、監視ライン23E、23Fが電力供給ECU26に電気的に接続されている。駆動ライン21D、22DがMG51に接続されるPCU50に電気的に接続されている。監視ライン23E、23Fの通電タイミングと、駆動ライン21D、22Dの通電タイミングが異なっている。駆動ライン21D、22Dが通電状態である時に、駆動ライン21D、22Dから監視ライン23E、23Fにつながる電力供給ECU26にノイズが侵入することが抑制される。電力供給ECU26に不具合が生じることが抑制される。
【0079】
これまでに説明したように、電力供給ECU26は、直流リレー23A、23Bにオン信号を出力するとともに、マスク回路52Aに動作信号を出力する。これによって監視ライン23E、23Fを通電状態にする。駆動ライン21D、22Dを非通電状態にする。また電力供給ECU26は、直流リレー23A、23Bへのオン信号を不出力にするとともに、マスク回路52Aへの動作信号を不出力にする。これによって監視ライン23E、23Fを非通電状態にする。駆動ライン21D、22Dを通電状態にする。監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dが同時に通電状態となることが抑制される。
【0080】
これまでに説明したように、電力供給ECU26は、判断部26Aと信号出力部26Bを備えている。判断部26Aが監視ライン23E、23Fに通電されているかどうかを判断する。判断部26Aは、DC電源70に含まれるCPUと通信を行う。通信の結果、DC電源70に接続されているかどうかを判断する。それに基づいて、判断部26Aが監視ライン23E、23Fに通電されているかどうかを判断する。
【0081】
判断部26Aが、監視ライン23E、23Fに通電されていると判断すると、信号出力部26Bが直流リレー23A、23Bにオン信号を出力するとともに、マスク回路52Aに動作信号を出力する。これによれば、監視ライン23E、23Fは通電状態となり、駆動ライン21D、22Dは非通電状態となる。判断部26Aが監視ライン23E、23Fに通電されていないと判断すると、信号出力部26Bが直流リレー23A、23Bへのオン信号を不出力にするとともに、マスク回路52Aへの動作信号を不出力にする。これによれば、監視ライン23E、23Fは非通電状態となり、駆動ライン21D、22Dは通電状態となる。
【0082】
(第2実施形態)
第2実施形態においては、図7に示すように、電力供給ユニット20はPCU50への通電を制御する第1切り替えスイッチ21Eと、第2切り替えスイッチ22Eを備える。第1切り替えスイッチ21Eが第1駆動ライン21Dに設けられている。第2切り替えスイッチ22Eが第2駆動ライン22Dに設けられている。第2実施形態においては、マスク回路52Aが車載ECU52に非搭載である。なお、マスク回路52Aが車載ECU52に搭載されていてもよい。なお、直流リレー23A、23Bおよび切り替えスイッチ21E、22Eは切り替え装置に相当する。
【0083】
電力供給ユニット20に外部からDC電源70から電力が供給されると、図8に示すように、電力供給ECU26は、直流リレー23A、23Bに、直流リレー23A、23Bをオン状態にするオン信号を出力する。それとともに電力供給ECU26は、切り替えスイッチ21E、22Eへのオン信号を不出力にして、切り替えスイッチ21E、22Eをオフ状態にする。これによれば、監視ライン23E、23Fが通電状態になる。駆動ライン21D、22Dが非通電状態になる。
【0084】
電力供給ユニット20からDC電源70が取り外されると、電力供給ECU26は、直流リレー23A、23Bへのオン信号を不出力にして、直流リレー23A、23Bをオフ状態にする。それとともに電力供給ECU26は、切り替えスイッチ21E、22Eに、切り替えスイッチ21E、22Eをオン状態にするオン信号を出力する。これによれば、監視ライン23E、23Fが非通電状態になる。駆動ライン21D、22Dが通電状態になる。
【0085】
(第3実施形態)
第3実施形態においては、図9に示すように、電力供給ユニット20に関連信号発生装置20Eが設けられている。関連信号発生装置20Eは、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dのうちの一方の通電状態に関連付けられている。関連信号発生装置20Eは、これらのラインのうちの一方が通電状態にある時に、関連信号を電力供給ECU26に出力する。電力供給ECU26は受け取った関連信号を基に、これらのラインのうちの他方を非通電状態にする。
【0086】
関連信号発生装置20Eとしては、関連信号発生部、時間作動タイマー、温度センサなどが挙げられる。なお、関連信号発生装置20Eは電力供給ECU26に含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。なお、図面においては、関連信号発生装置20Eを「RSG」と略記している。
【0087】
一例として第3実施形態における関連信号発生部は、監視ライン23E、23Fが通電しているかどうかを判断し、監視ライン23E、23Fが通電していると判断した場合に、関連信号を発生し、信号出力部26Bに関連信号を出力する機能を備えている。信号出力部26Bは受信した関連信号に基づいて、駆動ライン21D、22Dを非通電状態とする。これによって、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dが、同時に通電状態とならなくする。なお、関連信号発生部が監視ライン23E、23Fが通電していないと判断した場合には逆の制御を行う。
【0088】
また、関連信号発生部は、駆動ライン21D、22Dが通電しているかどうかを判断し、駆動ライン21D、22Dが通電していると判断した場合に、信号出力部26Bに関連信号を出力する機能を備えていてもよい。その場合、信号出力部26Bは受信した関連信号に基づいて、監視ライン23E、23Fを非通電状態とする。これによって、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dが、同時に通電状態とならなくする。なお、関連信号発生部が駆動ライン21D、22Dが通電していないと判断した場合には逆の制御を行う。
【0089】
温度センサにおいては、一例として、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dのうちの一方が予め設定された閾値以上の温度であるかどうかを判断する。そして、閾値以上であると判断した場合に、信号出力部26Bに関連信号を出力する。そして信号出力部26Bは受信した関連信号に基づいて、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dのうちの他方を非通電状態とする。これによって、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dが、同時に通電状態とならなくする。なお、温度センサは、直流リレー23A、23Bに設けられていてもよい。温度センサは、監視ライン23E、23F、または、駆動ライン21D、22Dに設けられていても良い。
【0090】
時間作動タイマーにおいては、一例として、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dのうちの一方が予め設定された所定時間以上通電しているかどうかを判断する。そして、所定時間以上通電していると判断した場合に、信号出力部26Bに関連信号を出力する。そして信号出力部26Bは受信した関連信号に基づいて、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dのうちの他方を非通電状態とする。これによって、監視ライン23E、23Fと、駆動ライン21D、22Dが、同時に通電状態とならなくする。なお、時間作動タイマーは、直流リレー23A、23Bに設けられていてもよい。時間作動タイマーは、監視ライン23E、23F、または、駆動ライン21D、22Dに設けられていても良い。
【0091】
(第4実施形態)
第4実施形態においては、図10に示すように、電磁シールド29が、TD方向に関して、支持壁部92、93の端部よりも支持部91側に設けられている。さらに電磁シールド29がDP方向に関して第1支持壁部92と第2支持壁部93の間に設けられている。電磁シールド29と端子台90の間に、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dが設けられている。これによっても同様の効果を奏する。さらに、TD方向に関して体格の増大が抑制可能である。電力供給ユニット20を構成する部品のレイアウトの自由度が向上する。なお、端子台90を金属製の筐体60などに置き換えても同様のことが言える。その場合、筐体60は底壁61と側壁62を備える。底部61の表面に側壁62が同一材料によって連続して設けられている。電磁シールド29が、TD方向に関して、側壁62の端部よりも底壁61側に設けられている。さらに電磁シールド29がDP方向に関して2つの側壁62の間に設けられている。電磁シールド29と筐体60の間に、監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dが設けられている。これによっても同様の効果を奏する。図面においては、端子台90が適用される構成を代表として図示している。
【0092】
(第5実施形態)
第5実施形態においては、図11に示すように、支持部91と支持壁部92、93の間の空間に、別の支持台94が設けられている。支持台94はTD方向に開口を備え、開口を閉塞するように電磁シールド29が設けられている。そして支持台94と電磁シールド29との間の空間に監視ライン23E、23Fと駆動ライン21D、22Dが設けられている。これによっても同様の効果を奏する。第4実施形態からさらに、体格の増大が抑制可能である。電力供給ユニット20を構成する部品のレイアウトの自由度が向上する。なお、第4実施形態と同様、端子台90を筐体60などに置き換えても同様のことが言える。図面においては、端子台90が適用される構成を代表として図示している。
【0093】
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態が本開示に示されているが、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範ちゅうや思想範囲に入るものである。
【0094】
(技術的思想の開示)
この明細書は、以下に列挙する複数の項に記載された複数の技術的思想を開示している。いくつかの項は、後続の項において先行する項を択一的に引用する多項従属形式(a multiple dependent form)により記載されている場合がある。いくつかの項は、他の多項従属形式の項を引用する多項従属形式(a multiple dependent form referring to another multiple dependent form)により記載されている場合がある。これらの多項従属形式で記載された項は、複数の技術的思想を定義している。
【0095】
(技術的思想1)
電気部品(26)と、
前記電気部品に接続されている第1導電部材(23E、23F)と、
前記第1導電部材と通電タイミングの異なる第2導電部材(21D、22D)と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材とが並ぶ並び方向に関して、離れて設けられている第1隔壁(91)および第2隔壁(29)と、を備え、
前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に、前記第1導電部材および前記第2導電部材が設けられている電力供給ユニット。
【0096】
(技術的思想2)
前記電気部品は、前記第1導電部材および前記第2導電部材の通電状態と非通電状態の切り替えを制御している技術的思想1に記載の電力供給ユニット。
【0097】
(技術的思想3)
前記電気部品は、切り替え装置(21E、22E、23A、23B、52A)への切り替え信号の出力と不出力によって、前記第1導電部材および前記第2導電部材の通電状態と非通電状態の切り替えを制御している技術的思想2に記載の電力供給ユニット。
【0098】
(技術的思想4)
前記電気部品は、前記第1導電部材および前記第2導電部材のうちの一方の通電状態を検知した場合に前記切り替え信号の出力もしくは不出力を行う、または、前記第1導電部材および前記第2導電部材のうちの一方の通電状態に関連する信号を受け取った場合に前記切り替え信号の出力もしくは不出力を行う技術的思想3に記載の電力供給ユニット。
【0099】
(技術的思想5)
前記電気部品は、前記第1導電部材が通電状態であるかどうかを判断する判断部(26A)と、
前記判断部の判断に基づいて前記切り替え信号の出力と不出力を制御する信号出力部(26B)と、を備える技術的思想3または4に記載の電力供給ユニット。
【0100】
(技術的思想6)
前記第1導電部材の通電状態に関連付けられた関連信号を発生する関連信号発生装置(20E)をさらに備え、
前記電気部品は、前記関連信号を取得し、取得した前記関連信号に基づいて、前記切り替え信号の出力と不出力を制御する信号出力部(26B)を備える技術的思想3または4に記載の電力供給ユニット。
【0101】
(技術的思想7)
充電可能な車両に搭載されており、
充電時において、前記第1導電部材が通電状態、かつ、前記第2導電部材が非通電状態で、
走行時において、前記第1導電部材が非通電状態、かつ、前記第2導電部材が通電状態である技術的思想1~6のいずれか1項に記載の電力供給ユニット。
【0102】
(技術的思想8)
前記第1隔壁は端子台(90)の一部であり、
前記第2隔壁は電磁シールドである技術的思想1~7のいずれか1項に記載の電力供給ユニット。
【0103】
(技術的思想9)
電気部品(26)と、
前記電気部品に接続されている第1導電部材(23E、23F)と、
前記第1導電部材と通電タイミングの異なる第2導電部材(21D、22D)と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材とが並ぶ並び方向に関して、離れて設けられている第1隔壁(91)および第2隔壁(29)と、を有する電力供給ユニット(20)と、
前記第1導電部材および前記第2導電部材の通電状態と非通電状態の切り替えを行う切り替え装置(21E、22E、23A、23B、52A)と、を備え、
前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に、前記第1導電部材および前記第2導電部材が設けられている電力供給システム。
【0104】
(技術的思想10)
前記第1導電部材は、前記電気部品の他に、前記電気部品と通信可能な充電器(70)に接続されており、
前記電気部品は、前記充電器との通信に基づいて、前記第1導電部材が通電状態であるかどうかを判断している技術的思想9に記載の電力供給システム。
【符号の説明】
【0105】
20 電力供給ユニット、 20E 関連信号発生装置、 21D 第2導電部材、 21E 切り替え装置、 22D 第2導電部材、 22E、23A、23B 切り替え装置、 23E、23F 第1導電部材、 26 電気部品、 26A 判断部、 26B 信号出力部、 29 第2隔壁、 29 電磁シールド、 29 第2隔壁、 52A 切り替え装置、 70 充電器、 90 端子台、 91 第1隔壁。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11