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特開2023-18083信号伝送方法及びその装置、端末装置並びにネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023018083
(43)【公開日】2023-02-07
(54)【発明の名称】信号伝送方法及びその装置、端末装置並びにネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20230131BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20230131BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W74/08
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187226
(22)【出願日】2022-11-24
(62)【分割の表示】P 2021504265の分割
【原出願日】2018-07-25
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】2ステップRACHプロセスのMSG1の受信状況に基づいて、端末側が行うMSG1に対する再送動作及び4段階RACHへフォールバックする信号伝送方法及びその装置を提供する。
【解決手段】信号伝送方法は、第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、端末装置がネットワーク装置に、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む第1メッセージを送信し、ネットワーク装置から第1指示情報を取得することと、端末装置が第1指示情報に基づいて、第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む第1メッセージをネットワーク装置に再送するかどうか又は第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを判定することを含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号伝送方法であって、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、端末装置がネットワーク装置に第1メッセージを送信し、前記ネットワーク装置から第1指示情報を取得することであって、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含み、前記第1指示情報は、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送することを前記端末装置に指示するために用いられる、ことと、
前記端末装置が前記第1指示情報に基づいて、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータのうちの少なくとも1つを再送するかどうかを判定することと、を含む、信号伝送方法。
【請求項2】
前記信号伝送方法は、
前記端末装置が、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて前記ネットワーク装置に前記第1メッセージを送信した回数が第1閾値に達したと判定する場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすることを更に含むことを特徴とする
請求項1に記載の信号伝送方法。
【請求項3】
前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載の信号伝送方法。
【請求項4】
前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすることを指示するために用いられることを特徴とする
請求項1又は2に記載の信号伝送方法。
【請求項5】
前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブルを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載の信号伝送方法。
【請求項6】
前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスを実行し続けるために、前記第1メッセージを再送しないことを指示するために用いられることを特徴とする
請求項1又は2に記載の信号伝送方法。
【請求項7】
前記第1タイプのランダムアクセスプロセスを実行し続けることは、
前記ネットワーク装置からの第5メッセージを受信することであって、前記第5メッセージは、ランダムアクセス応答メッセージ及び/又は競合解決メッセージを含む、ことを含むことを特徴とする
請求項6に記載の信号伝送方法。
【請求項8】
信号伝送方法であって、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、ネットワーク装置が端末装置からの第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む、ことと、
前記ネットワーク装置が前記端末装置に第1指示情報を送信することであって、前記第1指示情報は、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータのうちの少なくとも1つを再送するかどうかを前記端末装置に指示するために用いられる、ことと、を含む、信号伝送方法。
【請求項9】
前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信したが、前記第1上りデータを受信していない場合、
前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含み、
又は、
前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから前記第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすることを指示するために用いられることを特徴とする
請求項8に記載の信号伝送方法。
【請求項10】
前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信しておらず、前記第1上りデータを受信した場合、
前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブルを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含み、
又は、
前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスを実行し続けるために、前記第1メッセージを再送しないことを指示するために用いられることを特徴とする
請求項8に記載の信号伝送方法。
【請求項11】
端末装置であって、プロセッサと、メモリと、を備え、該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の信号伝送方法を実行するように構成される、端末装置。
【請求項12】
ネットワーク装置であって、プロセッサと、メモリと、を備え、該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項8から10のうちいずれか一項に記載の信号伝送方法を実行するように構成される、ネットワーク装置。
【請求項13】
チップであって、前記チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、前記チップが搭載されている装置に請求項1から10のうちいずれか一項に記載の信号伝送方法を実行させるように構成されるプロセッサを備える、チップ。
【請求項14】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1から10のうちいずれか一項に記載の信号伝送方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに請求項1から10のうちいずれか一項に記載の信号伝送方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、移動通信技術分野に関し、具体的には信号伝送方法及びその装置、端末装置並びにネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5G:5th Generation)システムにおいて、ランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)プロセスで、長期的進化(LTE:Long Term Evolution)と類似した4段階プロセスを用いたが、4段階RACH(4-step RACH)プロセスの遅延オーバヘッドが大きいため、5Gにおける低遅延高信頼性シーンに適しない。新しい無線(NR:New Radio)の標準化プロセスにおいて、低遅延高信頼性サービスの特徴を考慮して、2段階RACH(2-step RACH)プロセスという技術的解決手段を提出した。4ステップRACHプロセスに比べて、アクセス遅延を低減させることができる。
【0003】
2ステップRACHプロセスにおいて、4段階RACH(fallback 4-step RACH)プロセスへのフォールバックが存在する。一方で、2ステップRACHプロセスの第1段階について、MSG1は、プリアンブル(preamble)及び物理上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)という2部分の信号を含む。幾つかの場合、該2部分の信号は基地局により同時に受信されることがない。このような場合、端末側がMSG1に対して行う再送動作及び4ステップRACHプロセスへのフォールバックを如何に明確にするかは、解決しようとする課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、MSG1の受信状況に基づいて、端末側がMSG1に対して行う再送動作及び4段階RACHへのフォールバックプロセスを明確にすることができる、信号伝送方法及びその装置、端末装置並びにネットワーク装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例が提供する信号伝送方法は、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、端末装置がネットワーク装置に第1メッセージを送信し、前記ネットワーク装置から第1指示情報を取得することであって、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む、ことと、
前記端末装置が前記第1指示情報に基づいて、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを判定することと、を含む。
【0006】
本願の実施例が提供する信号伝送方法は、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、ネットワーク装置が端末装置からの第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む、ことと、
前記ネットワーク装置が前記端末装置に第1指示情報を送信することであって、前記第1指示情報は、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを前記端末装置に指示するために用いられる、ことと、を含む。
【0007】
本願の実施例が提供する信号伝送装置は、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、ネットワーク装置に第1メッセージを送信し、前記ネットワーク装置から第1指示情報を取得するように構成される伝送ユニットであって、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む、伝送ユニットと、
前記第1指示情報に基づいて、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを判定するように構成される処理ユニットと、を備える。
【0008】
本願の実施例が提供する信号伝送装置は、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、端末装置からの、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む第1メッセージを受信し、前記端末装置に第1指示情報を送信するように構成される伝送ユニットであって、前記第1指示情報は、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを前記端末装置に指示するために用いられる、伝送ユニットを備える。
【0009】
本願の実施例が提供する端末装置は、プロセッサと、メモリと、を備える。該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記信号伝送方法を実行するように構成される。
【0010】
本願の実施例が提供するネットワーク装置は、プロセッサと、メモリと、を備える。該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記信号伝送方法を実行するように構成される。
【0011】
本願の実施例が提供するチップは、上記信号伝送方法を実現させるように構成される。
【0012】
具体的には、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが搭載されている装置に上記信号伝送方法を実行させるように構成されるプロセッサを備える。
【0013】
本願の実施例が提供するコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記信号伝送方法を実行させる。
【0014】
本願の実施例が提供するコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記信号伝送方法を実行させる。
【0015】
本願の実施例が提供するコンピュータプログラムは、コンピュータで実行される時、コンピュータに上記信号伝送方法を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
上記技術的解決手段によれば、第1タイプのランダムアクセスプロセス(即ち、2ステップRACHプロセス)において、端末装置は、第1メッセージ(即ち、MSG1)に基づいて、ネットワーク装置に第1プリアンブル及び第1上りデータを同時に送信する。ネットワーク装置は、完全な第1メッセージを受信していない場合、第1メッセージを再送するかどうか又は第2タイプのランダムアクセスプロセス(即ち、4ステップRACHプロセス)にフォールバックするかどうかを端末装置に指示する。これにより、端末装置は、第1メッセージの受信状況に基づいて、適当な方式で、第1メッセージを再送するか又は第2タイプのランダムアクセスプロセスに直接的にフォールバックすることができる。これにより、上り干渉及び電力消費を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本願の実施例による通信システムアーキテクチャを示す概略図である。
図2】本願の実施例による4-step RACHプロセスを示す概略図である。
図3】本願の実施例による2-step RACHプロセスを示す概略図である。
図4】本願の実施例による2-step RACHプロセスにおける第1段階で伝送される情報を示す概略図である。
図5】本願の実施例による情報伝送方法を示す第1フローチャートである。
図6】本願の実施例による情報伝送方法を示す第2フローチャートである。
図7】本願の実施例による情報伝送装置の構造を示す第1概略図である。
図8】本願の実施例による情報伝送装置の構造を示す第2概略図である。
図9】本願の実施例による通信装置の構造を示す概略図である。
図10】本願の実施例によるチップの構造を示す概略図である。
図11】本願の実施例による通信システムを示すブロック図である。
【0018】
ここの図面は、本願の一層の理解のために含めたものであり、本願の一部となる。本願の概略的な実施例及びその説明は、本願の解説に用いるものであるが、本願を不当に限定するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を説明する。勿論、記述される実施例は、全ての実施例ではなく、ただ本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力なしに得られる他の実施例の全ては、本願の保護の範囲に含まれる。
【0020】
本願の実施例の技術的解決手段は、例えばグローバルモバイル通信(Global System of Mobile Communication:GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packer Radio Service:GPRS)、長期的進化(Long Term Evolution:LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex:TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System:UMTS)、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)通信システム又は5Gシステムといった種々の通信システムに適用されてもよい。
【0021】
例示的には、本願の実施例に適用した通信システム100は図1に示すとおりである。該通信システム100は、ネットワーク装置110を備えてもよい。ネットワーク装置110は、端末120(通信端末、端末とも呼ばれる)と通信を行う装置であってもよい。ネットワーク装置110は、特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供し、且つ該カバレッジ内に位置する端末装置と通信を行うことができる。任意選択的に、該ネットワーク装置110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station:BTS)であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB:NB)であってもよく、また、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolutional NodeB:eNB又はeNodeB)であってもよく、更にクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network:CRAN)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は、モバイルスイッチングセンタ、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来の進化型公衆地上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network:PLMN)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0022】
該通信システム100は、ネットワーク装置110のカバレッジ範囲内に位置する少なくとも1つの端末装置120を更に備える。ここで使用される「端末装置」は、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks:PSTN)、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブルのような有線回線を経由して接続される装置、及び/又は別のデータ接続/ネットワークを経由して接続される装置、及び/又はセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)、DVB-H ネットワークのようなデジタルテレビジョンネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機のような無線インタフェースを経由して接続される装置、及び/又は別の端末における、通信信号を受信/送信するように構成される装置、及び/又はモノのインターネット(Internet of Things:IoT)装置を含むが、これらに限定されない。無線通信インタフェースを経由して通信を行うように構成される端末は、「無線通信端末」、「無線端末」、又は「携帯端末」と呼ばれてもよい。携帯端末の例は、衛星電話またはセルラー電話、セルラー無線電話とデータ処理、ファクシミリ及びデータ通信能力とを組み合わせることができるパーソナル通信システム( Personal Communications System:PCS)端末、無線電話、ページング装置、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ及び/又は全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)受信機を含むPDA、及び従来のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を含む他の電子機器を含むが、これらに限定されない。端末は、アクセス端末、ユーザ装置(User Equipment:UE)、ユーザユニット、ユーザ局、移動ステーション、移動局、遠隔局、遠隔端末装置、移動装置、ユーザ端末装置、端末装置、無線通信装置、ユーザ用エージェント又はユーザ装置であってもよい。アクセス端末装置は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol:SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop:WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、計算装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワークにおける端末装置又は将来の進化型PLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0023】
任意選択的に、端末装置120同士は、端末装置間(Device to Device:D2D)での通信を行うことができる。
【0024】
任意選択的に、5Gシステム又は5Gネットワークは、新しい無線(New Radio:NR)システム又はNRネットワークと呼ばれてもよい。
【0025】
図1は、1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示的に示す。任意選択的に、該通信システム100は、複数のネットワーク装置を備えてもよく、また各ネットワーク装置のカバレッジに、他の数の端末装置が含まれてもよく、本発明の実施例はこれを限定するものではない。
【0026】
任意選択的に、該通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本発明は、これを限定するものではない。
【0027】
本願の実施例のネットワーク/システムにおける通信機能を有する装置は、通信装置と呼ばれてもよいことが理解されるべきである。図1に示す通信システム100を例として、通信装置は、通信機能を有するネットワーク装置110及び端末装置120を備えてもよく、ネットワーク装置110及び端末装置120は、上述した具体的な装置であってもよく、ここで詳細な説明を省略する。通信装置は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティのような、通信システム100における他の装置を備えてもよく、本願の実施例はこれを限定するものではない。
【0028】
本明細書における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書において互換的に用いられてよいことが理解されるべきである。本明細書において、用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するためのものであり、3通りの関係が存在することを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在するという3つの場合を表す。また、本明細書において、文字「/」は、一般的に、前後の関連対象が、「又は」の関係であることを表す。
【0029】
本願の技術的解決手段を理解しやすくするために、以下、4ステップRACHプロセス及び2ステップRACHプロセスを説明する。
【0030】
図2を参照する場合、4ステップRACHプロセスは、4つのステップを含む。該4つのステップはそれぞれ以下のとおりである。
【0031】
第1ステップ(step1)において、端末装置は、MSG1(Message 1)により基地局にプリアンブル(即ち、プリアンブルシーケンス)を送信する。ここのプリアンブルは、ランダムに選択されたプリアンブルである。
【0032】
第2ステップ(step2)において、基地局は、端末装置から送信されたプリアンブルを検出した後、MSG2(Message 2)により、端末装置にランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)を送信し、MSG3(Message 3)を送信する時に利用可能な上りリソース情報を端末装置に知らせ、端末装置のために、無線ネットワーク一時的識別子(RNTI:Radio Network Tempory Identity)を割り当て、端末装置にタイミングアドバンス命令(time advance command)などを提供する。
【0033】
第3ステップ(step3)において、端末装置は、ランダムアクセス応答を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージにより指定された上りリソースでMSG3メッセージを送信する。ここで、1つの端末装置の特定の一時的識別子情報が搬送されている。
【0034】
第4ステップ(step4)において、基地局は、MSG4(Message 4)により、端末装置に競合解決メッセージを送信すると同時に、端末装置に上り伝送リソースを割り当てる。端末装置は、基地局からのMSG4を受信した場合、端末装置がMSG3で送信した端末装置の特定の一時的識別子が基地局からの競合解決メッセージに含まれるかどうかを検出し、含まれると、端末装置のランダムアクセスプロセスに成功したと認められ、含まれないと、ランダムアクセスプロセスに失敗したと認められ、端末装置は、第1ステップからランダムアクセスプロセスを再び開始する必要がある。
【0035】
4ステップRACHプロセスの遅延オーバヘッドが大きく、NRの標準化プロセスにおいて、低遅延高信頼性サービスの特徴を考慮して、2ステップRACHプロセスの解決手段を提出した。4ステップRACHプロセスに比べて、アクセス遅延を減少させることができる。図3を参照する場合、2ステップRACHプロセスは、2つのステップを含む。該2つのステップはそれぞれ以下のとおりである。
【0036】
第1ステップ(step1)において、端末装置は、MSG1により、基地局にプリアンブル(即ち、プリアンブルシーケンス)及び他の情報を送信する。
【0037】
ここで、他の情報は、上りデータと呼ばれてもよい。他の情報は、物理上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)により送信される。それは、例えば、端末装置の特定の一時的識別子情報である。
【0038】
第2ステップ(step2)において、基地局は、端末装置からのPUSCHを検出した後、MSG2により、端末装置にランダムアクセス応答メッセージ及び競合解決メッセージを送信する。
【0039】
2ステップRACHプロセスにおいて、4ステップRACHプロセスの第1ステップと第3ステップを組み合わせて2ステップRACHプロセスにおける第1ステップを形成し、4ステップRACHプロセスの第2ステップと第4ステップを組み合わせて2ステップRACHプロセスにおける第2ステップを形成することに相当する。従って、2段階RACHの第1ステップにおいて、端末装置は、プリアンブル(Preamble)及びPUSCHを送信する必要がある。図4に示すように、ここで、プリアンブルの前及びプリアンブルとPUSCHとの間にサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)が設定され、PUSCHの後に、ガードタイムスロット(GT:Guaranteed Time)が設定される。
【0040】
2ステップRACHプロセスにおいて、4ステップRACHプロセスへのフォールバックが存在する。1つのシーンにおいて、ネットワークは、プリアンブル及びPUSCHを検出した場合、2ステップRACHプロセスを用いる。ネットワークは、プリアンブルのみを検出した場合、4ステップRACHプロセスにフォールバックする。
【0041】
2ステップRACHプロセスにおいて、MSG1は、プリアンブル及びPUSCHという2部分を含む。幾つかの場合、該2部分の信号は基地局により同時に受信されない。この場合、MSG1を再送する必要がある。
【0042】
図5は、本願の実施例による情報伝送方法を示す第1フローチャートである。図5に示すように、前記情報伝送方法は、下記ステップを含む。
【0043】
ステップ501において、第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、端末装置がネットワーク装置に第1メッセージを送信し、前記ネットワーク装置から第1指示情報を取得し、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む。
【0044】
本願の実施例において、前記端末装置は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、車載端末装置などのような、ネットワーク装置と通信できる如何なる装置であってもよい。
【0045】
本願の実施例において、前記ネットワーク装置は、例えば、5GにおけるgNB、LTEにおけるeNB等のような基地局である。
【0046】
本願の実施例において、端末装置は、2ステップRACHプロセス(図3を参照する)を実行することができ、4ステップRACHプロセス(図2を参照する)を実行することもできる。ここで、2ステップRACHプロセスは、第1タイプのランダムアクセスプロセスとも呼ばれ、4ステップRACHプロセスは、第2タイプのランダムアクセスプロセスと呼ばれる。
【0047】
一実施形態において、端末装置は、遅延を低減させるために、第1タイプのランダムアクセスプロセス(即ち、2ステップRACHプロセス)を実行する必要がある。このため、端末装置は、第1ステップにおいて、第1メッセージにより、ネットワーク装置に第1プリアンブル及び第1上りデータを送信する必要がある。ここで、第1メッセージは、MSG1と呼ばれてもよい。第1上りデータは、PUSCHで送信され、第1上りデータは、例えば、端末装置の特定の一時的識別子情報を含む。
【0048】
端末装置は、第1プリアンブル及び第1上りデータチャネルを送信した後、前記ネットワークからの第1指示情報を受信する。具体的には、ネットワーク装置は、第1メッセージに対する受信状況に基づいて、第1指示情報を決定する。ここで、ネットワーク装置による第1メッセージの受信状況は、下記を含む。1)ネットワーク装置が第1プリアンブルのみを受信した。2)ネットワーク装置が第1上りデータのみを受信した。3)ネットワーク装置が第1プリアンブル及び第1上りデータを同時に受信した。4)ネットワーク装置が第1プリアンブル及び第1上りデータを受信していない。ここで、ネットワーク装置が決定できる受信状況は、上記1)、2)及び3)である。受信状況4)について、端末装置により決定される。受信状況3)について、ネットワーク装置及び端末装置は、引き続き、第1タイプのランダムアクセスプロセスである2ステップRACHプロセスを実行することができる。受信状況1)及び2)について、ネットワーク装置が端末装置に第1指示情報を送信する必要がある。ここで、第1指示情報は、前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを前記端末装置に指示するために用いられる。更に、第1指示情報は、前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうかを前記端末装置に指示するために用いられると、前記第1指示情報は、再送される前記第1メッセージに含まれるコンテンツ及び対応する伝送パラメータを更に指示する。
【0049】
ステップ502において、前記端末装置は、前記第1指示情報に基づいて、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを判定する。
【0050】
本願の実施例において、第1指示情報により指示された具体的な動作は、ネットワーク装置による第1メッセージの受信状況によって決定される。一実施形態において、第1指示情報の実現形態は、明示的な指示及び暗黙的な指示を含む。明示的な指示形態は、2ステップRACHプロセスのMSG2で第1指示情報を明示的に搬送することを含む。暗黙的な指示形態は、MSG2を送信するためのPDCCHのスクランブリングに用いられるRNTIに基づいて第1指示情報を決定することを含む。以下、ネットワーク装置による第1メッセージの受信状況を参照しながら、第1指示情報により指示された具体的な動作を説明する。
【0051】
1)ネットワーク装置が第1プリアンブルのみを受信した
1.1)前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられる。ここで、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータを含む。又は、再送される前記第1メッセージは、第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む。
【0052】
再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータを含む場合、前記端末装置は、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整する。
【0053】
再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む場合、前記端末装置は、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整し、前記第1プリアンブルの伝送電力をそのまま維持し、前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターをそのまま維持する。
【0054】
ここで、前記第1上りデータの伝送パラメータは、伝送電力、伝送リソース、変調符号化スキーム(MCS:Modulation and Coding Scheme)のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送電力は、電力オフセットパラメータ(power offset)を含み、前記電力オフセットパラメータは、前記第1プリアンブルの電力に対する前記第1上りデータの電力のオフセットを指示するために用いられる。
【0056】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送リソースは、前記第1プリアンブルに関わる上りデータチャネルリソースである。ここで、前記第1プリアンブルと1つ又は複数の上りデータチャネルリソースとは、関連関係を有する。
【0057】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、preambleのみを受信した。ネットワーク装置は、MSG1を再送することを端末装置に指示する。MSG1は、PUSCHのみを含み、preambleを含まなくてもよい。PUSCH及びpreambleを同時に含んでもよい。再送されるMSG1がPUSCH及びpreambleを同時に含むと、preambleの電力及びpreamble送信回数の計数を増加することなく、PUSCHの伝送パラメータを調整する。再送されるMSG1がPUSCHのみを含むと、PUSCHの伝送パラメータを調整する必要がある。ここで、PUSCHの伝送パラメータを調整することは、PUSCHのpower offsetを調整すること、及び/又はpreambleに関わる他のPUSCHリソースを用いること、及び/又はPUSCHのMCS方式を調整することなどを含む。
【0058】
1.2)前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすることを指示するために用いられる。
【0059】
具体的には、前記端末装置は、前記ネットワーク装置からの第2メッセージを受信する。前記第2メッセージは、ランダムアクセス応答メッセージを含む。前記端末装置は、前記ネットワーク装置に第3メッセージを送信する。前記第3メッセージは、第1上りデータを含む。前記端末装置は、前記ネットワーク装置からの第4メッセージを受信する。前記第4メッセージは、競合解決メッセージを含む。
【0060】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、preambleのみを受信した。ネットワーク装置は、4ステップRACHプロセスにフォールバックすることを端末装置に指示する。端末装置は、続いて、4ステップRACHプロセスを実行する。この場合、2ステップRACHプロセスのMSG1で受信されたpreambleを、4ステップRACHプロセスにおけるMSG1とする。ネットワーク装置は、続いて、端末装置に4ステップRACHプロセスのRARメッセージを送信する。
【0061】
2)ネットワーク装置が第1上りデータのみを受信した
ネットワーク装置が第1上りデータのみを受信した可能性は低い。4ステップRACHプロセスにおいて、先行preambleがオープンループ電力制御を行う。基地局は、preambleを受信した後、RARをフィードバックする。UEは、MSG3を搬送するPUSCHを送信する。preambleの電力は、基地局により検出されるに不十分であると、PUSCHがgNBにより検出された可能性が大きくないが、本願の実施例は、ネットワーク装置がPUSCHのみを受信した場合を排除しない。
【0062】
2.1)前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられる。ここで、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブルを含む。又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む。
【0063】
再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブルを含む場合、前記端末装置は、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整する。
【0064】
再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む場合、前記端末装置は、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整し、前記第1上りデータの伝送パラメータをそのまま維持する。
【0065】
ここで、前記第1上りデータの伝送パラメータは、伝送電力、伝送リソース、変調符号化スキームのうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送電力は、電力オフセットパラメータ(power offset)を含む。前記電力オフセットパラメータは、前記第1プリアンブルの電力に対する前記第1上りデータの電力のオフセットを指示するためのものである。
【0067】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送リソースは、前記第1プリアンブルに関わる上りデータチャネルリソースである。ここで、前記第1プリアンブルと1つ又は複数の上りデータチャネルリソースとは、関連関係を有する。
【0068】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、PUSCHのみを受信した。ネットワーク装置は、MSG1を再送することを端末装置に指示する。MSG1は、preambleのみを含み、PUSCHを含まなくてもよい。preamble及びPUSCHを同時に含んでもよい。再送されるMSG1がpreamble及びPUSCHを同時に含むと、preambleの電力及び係数を増加し、PUSCHの伝送パラメータをそのままにしてもよい。再送されるMSG1がpreambleのみを含むと、preambleの電力及び係数を増加する必要がある。
【0069】
2.2)前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送しないことを指示するために用いられる。従って、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスを実行し続ける。
【0070】
具体的には、前記端末装置は、前記ネットワーク装置からの第5メッセージを受信する。前記第5メッセージは、ランダムアクセス応答メッセージ及び/又は競合解決メッセージを含む。
【0071】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、PUSCHのみを受信した。ネットワーク装置は、MSG1を再送しないことを端末装置に指示する。従って、2ステップRACHプロセスを引き続き実行する。つまり、ネットワーク装置は、端末装置にMSG2を送信する。ここで、MSG1のPUSCHは、ネットワーク装置により成功して受信された。ここでUE識別子情報が搬送されている。MSG2により、競合解決を行うことができる。MSG1を再送する必要がない。
【0072】
3)ネットワーク装置は、第1プリアンブルを受信していないだけでなく、第1上りデータも受信していない
このような状況は、端末自体により判定される。端末装置は、ネットワーク装置に第1プリアンブル及び第1上りデータを送信した後、所定の期間内でネットワーク装置からの応答を受信していないと、ネットワーク装置が第1プリアンブルを受信していないだけでなく、第1上りデータも受信していないと判定することができる。端末装置は、前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを受信していないと判定した場合、前記端末装置は、前記第1メッセージを再送する。ここで、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む。
【0073】
3.1)前記端末装置は、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整し、前記第1上りデータの伝送パラメータをそのまま維持する。
【0074】
3.2)前記端末装置は、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整し、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整する。
【0075】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。端末装置は、所定の期間内でネットワーク装置からの応答を受信していないと、MSG1を再送する。MSG1は、preamble及びPUSCHを同時に含む。ここで、preambleの電力及び係数を増加し、PUSCHの伝送パラメータをその維持してもよく、調整してもよい。
【0076】
一実施形態において、前記端末装置は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて前記ネットワーク装置に前記第1メッセージを送信した回数が第1閾値に達したと判定する場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックする。例を挙げると、端末装置は、一回の2ステップRACHプロセスにおいて、ネットワーク装置にMSG1を送信した回数がN回(例えば5回)に達した場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックする。
【0077】
一実施形態において、前記端末装置は、前記ネットワーク装置に対して開始した前記第1タイプのランダムアクセスプロセスの回数が第2閾値に達したと判定する場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックする。例を挙げると、端末装置がネットワーク装置に対して開始した2ステップRACHプロセスの回数がM回(例えば3回)に達した場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックする。
【0078】
一実施形態において、前記端末装置は、チャネル検出結果に基づいて、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすると判定する。例を挙げると、前記端末装置は、2ステップRACHプロセスにおいて、経路ロスが閾値を超えることを検出した場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックする。
【0079】
図6は、本願の実施例による情報伝送方法を示す第2フローチャートである。図6に示すように、前記情報伝送方法は、下記ステップを含む。
【0080】
ステップ601において、第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、ネットワーク装置が端末装置からの第1メッセージを受信し、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む。
【0081】
本願の実施例において、前記ネットワーク装置は、例えば、5GにおけるgNB、LTEにおけるeNB等のような基地局である。
【0082】
本願の実施例において、前記端末装置は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、車載端末装置などのような、ネットワーク装置と通信できる如何なる装置であってもよい。
【0083】
本願の実施例において、端末装置は、2ステップRACHプロセス(図3を参照する)を実行することができ、4ステップRACHプロセス(図2を参照する)を実行することもできる。ここで、2ステップRACHプロセスは、第1タイプのランダムアクセスプロセスとも呼ばれ、4ステップRACHプロセスは、第2タイプのランダムアクセスプロセスと呼ばれる。
【0084】
一実施形態において、端末装置は、遅延を低減させるために、第1タイプのランダムアクセスプロセス(即ち、2ステップRACHプロセス)を実行する必要がある。このため、端末装置は、第1ステップにおいて、第1メッセージにより、ネットワーク装置に第1プリアンブル及び第1上りデータを送信する必要がある。ここで、第1メッセージは、MSG1と呼ばれてもよい。第1上りデータは、PUSCHで送信され、第1上りデータは、例えば、端末装置の特定の一時的識別子情報を含む。端末装置は、第1プリアンブル及び第1上りデータチャネルを送信した後、ネットワーク装置による第1メッセージの受信状況は、下記を含む。1)ネットワーク装置が第1プリアンブルのみを受信した。2)ネットワーク装置が第1上りデータのみを受信した。3)ネットワーク装置が第1プリアンブル及び第1上りデータを同時に受信した。4)ネットワーク装置が第1プリアンブル及び第1上りデータを受信していない。ここで、ネットワーク装置が決定できる受信状況は、上記1)、2)及び3)である。受信状況4)について、端末装置により決定される。受信状況3)について、ネットワーク装置及び端末装置は、引き続き、第1タイプのランダムアクセスプロセスである2ステップRACHプロセスを実行することができる。受信状況1)及び2)について、ネットワーク装置が端末装置に第1指示情報を送信する必要がある。ここで、第1指示情報は、前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを前記端末装置に指示するために用いられる。更に、第1指示情報は、前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうかを前記端末装置に指示するために用いられると、前記第1指示情報は、再送される前記第1メッセージに含まれるコンテンツ及び対応する伝送パラメータを更に指示する。
【0085】
ステップ602において、前記ネットワーク装置が前記端末装置に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0086】
本願の実施例において、第1指示情報により指示された具体的な動作は、ネットワーク装置による第1メッセージの受信状況によって決定される。一実施形態において、第1指示情報の実現形態は、明示的な指示及び暗黙的な指示を含む。明示的な指示形態は、2ステップRACHプロセスのMSG2で第1指示情報を明示的に搬送することを含む。暗黙的な指示形態は、MSG2を送信するためのPDCCHのスクランブリングに用いられるRNTIに基づいて第1指示情報を決定することを含む。以下、ネットワーク装置による第1メッセージの受信状況を参照しながら、第1指示情報により指示された具体的な動作を説明する。
【0087】
1)前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信したが、前記第1上りデータを受信していない場合
1.1)前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられる。ここで、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータを含む。又は、再送される前記第1メッセージは、第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む。
【0088】
再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータを含む場合、前記第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0089】
再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む場合、前記第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整し、前記第1プリアンブルの伝送電力をそのまま維持し、前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターをそのまま維持することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0090】
ここで、前記第1上りデータの伝送パラメータは、伝送電力、伝送リソース、変調符号化スキーム(MCS)のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送電力は、電力オフセットパラメータ(power offset)を含み、前記電力オフセットパラメータは、前記第1プリアンブルの電力に対する前記第1上りデータの電力のオフセットを指示するために用いられる。
【0092】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送リソースは、前記第1プリアンブルに関わる上りデータチャネルリソースである。ここで、前記第1プリアンブルと1つ又は複数の上りデータチャネルリソースとは、関連関係を有する。
【0093】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、preambleのみを受信した。ネットワーク装置は、MSG1を再送することを端末装置に指示する。MSG1は、PUSCHのみを含み、preambleを含まなくてもよい。PUSCH及びpreambleを同時に含んでもよい。再送されるMSG1がPUSCH及びpreambleを同時に含むと、preambleの電力及びpreamble送信回数の計数を増加することなく、PUSCHの伝送パラメータを調整する。再送されるMSG1がPUSCHのみを含むと、PUSCHの伝送パラメータを調整する必要がある。ここで、PUSCHの伝送パラメータを調整することは、PUSCHのpower offsetを調整すること、及び/又はpreambleに関わる他のPUSCHリソースを用いること、及び/又はPUSCHのMCS方式を調整することなどを含む。
【0094】
1.2)前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすることを指示するために用いられる。
【0095】
具体的には、前記ネットワーク装置は、前記端末装置に第2メッセージを送信する。前記第2メッセージは、ランダムアクセス応答メッセージを含む。前記ネットワーク装置は、前記端末装置からの第3メッセージを受信する。前記第3メッセージは、前記第1上りデータを含む。前記ネットワーク装置は、前記端末装置に第4メッセージを送信する。前記第4メッセージは、競合解決メッセージを含む。
【0096】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、preambleのみを受信した。ネットワーク装置は、4ステップRACHプロセスにフォールバックすることを端末装置に指示する。端末装置は、続いて、4ステップRACHプロセスを実行する。この場合、2ステップRACHプロセスのMSG1で受信されたpreambleを、4ステップRACHプロセスにおけるMSG1とする。ネットワーク装置は、続いて、端末装置に4ステップRACHプロセスのRARメッセージを送信する。
【0097】
2)前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信しておらず、前記第1上りデータを受信した場合
ネットワーク装置が第1上りデータのみを受信した可能性は低い。4ステップRACHプロセスにおいて、先行preambleがオープンループ電力制御を行う。基地局は、preambleを受信した後、RARをフィードバックする。UEは、MSG3を搬送するPUSCHを送信する。preambleの電力は、基地局により検出されるに不十分であると、PUSCHがgNBにより検出された可能性が大きくないが、本願の実施例は、ネットワーク装置がPUSCHのみを受信した場合を排除しない。
【0098】
2.1)前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられる。ここで、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブルを含む。又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む。
【0099】
再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブルを含む場合、第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0100】
再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む場合、前記第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整し、前記第1上りデータの伝送パラメータをそのまま維持することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0101】
ここで、前記第1上りデータの伝送パラメータは、伝送電力、伝送リソース、変調符号化スキームのうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送電力は、電力オフセットパラメータ(power offset)を含む。前記電力オフセットパラメータは、前記第1プリアンブルの電力に対する前記第1上りデータの電力のオフセットを指示するためのものである。
【0103】
ここで、前記第1上りデータの前記伝送リソースは、前記第1プリアンブルに関わる上りデータチャネルリソースである。ここで、前記第1プリアンブルと1つ又は複数の上りデータチャネルリソースとは、関連関係を有する。
【0104】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、PUSCHのみを受信した。ネットワーク装置は、MSG1を再送することを端末装置に指示する。MSG1は、preambleのみを含み、PUSCHを含まなくてもよい。preamble及びPUSCHを同時に含んでもよい。再送されるMSG1がpreamble及びPUSCHを同時に含むと、preambleの電力及び係数を増加し、PUSCHの伝送パラメータをそのままにしてもよい。再送されるMSG1がpreambleのみを含むと、preambleの電力及び係数を増加する必要がある。
【0105】
2.2)前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送しないことを指示するために用いられる。従って、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスを実行し続ける。
【0106】
具体的には、前記ネットワーク装置は、前記端末装置に第5メッセージを送信する。前記第5メッセージは、ランダムアクセス応答メッセージ及び/又は競合解決メッセージを含む。
【0107】
例を挙げると、2ステップRACHプロセスにおいて、端末装置は、ネットワーク装置にMSG1を送信する。MSG1は、preamble及びPUSCHを含む。ネットワーク装置は、PUSCHのみを受信した。ネットワーク装置は、MSG1を再送しないことを端末装置に指示する。従って、2ステップRACHプロセスを引き続き実行する。つまり、ネットワーク装置は、端末装置にMSG2を送信する。ここで、MSG1のPUSCHは、ネットワーク装置により成功して受信された。ここでUE識別子情報が搬送されている。MSG2により、競合解決を行うことができる。MSG1を再送する必要がない。
【0108】
図7は、本願の実施例による信号伝送装置の構造を示す第1概略図である。図7に示すように、前記信号伝送装置は、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、ネットワーク装置に第1メッセージを送信し、前記ネットワーク装置から第1指示情報を取得するように構成される伝送ユニットであって、前記第1メッセージは、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む、伝送ユニット701と、
前記第1指示情報に基づいて、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを判定するように構成される処理ユニット702と、を備える。
【0109】
一実施形態において、前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む。
【0110】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータを含む場合、前記伝送ユニット701は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整するように構成される。
【0111】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む場合、前記伝送ユニット701は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整し、前記第1プリアンブルの伝送電力をそのまま維持し、前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターをそのまま維持するように構成される。
【0112】
一実施形態において、前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすることを指示するために用いられる。
【0113】
一実施形態において、前記端末装置が前記第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックした場合、前記伝送ユニット701は更に、前記ネットワーク装置からの、ランダムアクセス応答メッセージを含む第2メッセージを受信し、前記ネットワーク装置に、前記第1上りデータを含む第3メッセージを送信し、前記ネットワーク装置からの、競合解決メッセージを含む第4メッセージを受信するように構成される。
【0114】
一実施形態において、前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブルを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む。
【0115】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブルを含む場合、前記伝送ユニット701は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整するように構成される。
【0116】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む場合、前記伝送ユニット701は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整し、前記第1上りデータの伝送パラメータをそのまま維持するように構成される。
【0117】
一実施形態において、前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスを実行し続けるために、前記第1メッセージを再送しないことを指示するために用いられる。
【0118】
一実施形態において、前記伝送ユニット701は更に、前記ネットワーク装置からの第5メッセージを受信するように構成され、前記第5メッセージは、ランダムアクセス応答メッセージ及び/又は競合解決メッセージを含む。
【0119】
一実施形態において、前記第1上りデータの伝送パラメータは、伝送電力、伝送リソース、変調符号化スキームのうちの少なくとも1つを含む。
【0120】
一実施形態において、前記第1上りデータの前記伝送電力は、電力オフセットパラメータを含み、前記電力オフセットパラメータは、前記第1プリアンブルの電力に対する前記第1上りデータの電力のオフセットを指示するためのものである。
【0121】
一実施形態において、前記第1上りデータの前記伝送リソースは、前記第1プリアンブルに関わる上りデータチャネルリソースであり、前記第1プリアンブルと1つ又は複数の上りデータチャネルリソースとは、関連関係を有する。
【0122】
一実施形態において、前記処理ユニット702は更に、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて前記ネットワーク装置に前記第1メッセージを送信した回数が第1閾値に達したと判定する場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするように構成される。
【0123】
一実施形態において、前記処理ユニット702は更に、前記ネットワーク装置に対して開始した前記第1タイプのランダムアクセスプロセスの回数が第2閾値に達したと判定する場合、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするように構成される。
【0124】
一実施形態において、前記処理ユニット702は更に、チャネル検出結果に基づいて、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすると判定するように構成される。
【0125】
本願の実施例の上記信号伝送装置に関連する説明を、本願の実施例の信号伝送方法に関連する説明を参照しながら理解できることは、当業者であれば、理解すべきである。
【0126】
図8は、本願の実施例による信号伝送装置の構造を示す第2概略図である。図8に示すように、前記信号伝送装置は、
第1タイプのランダムアクセスプロセスにおいて、端末装置からの、第1プリアンブル及び第1上りデータを含む第1メッセージを受信し、前記端末装置に第1指示情報を送信するように構成される伝送ユニット801であって、前記第1指示情報は、前記第1プリアンブル及び/又は前記第1上りデータを含む前記第1メッセージを前記ネットワーク装置に再送するかどうか、又は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックするかどうかを前記端末装置に指示するために用いられる、伝送ユニット801を備える。
【0127】
一実施形態において、前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信したが、前記第1上りデータを受信していない場合、
前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1上りデータを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む。
【0128】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータを含む場合、前記第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0129】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1上りデータ及び前記第1プリアンブルを含む場合、前記第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1上りデータの伝送パラメータを調整し、前記第1プリアンブルの伝送電力をそのまま維持し、前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターをそのまま維持することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0130】
一実施形態において、前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信したが、前記第1上りデータを受信していない場合、
前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックすることを指示するために用いられる。
【0131】
一実施形態において、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスから第2タイプのランダムアクセスプロセスにフォールバックした場合、前記伝送ユニット801は更に、前記端末装置に、ランダムアクセス応答メッセージを含む第2メッセージを送信し、前記端末装置からの、前記第1上りデータを含む第3メッセージを受信し、前記端末装置に、競合解決メッセージを含む第4メッセージを送信するように構成される。
【0132】
一実施形態において、前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信しておらず、前記第1上りデータを受信した場合、
前記第1指示情報は、前記第1メッセージを再送することを指示するために用いられ、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブルを含み、又は、再送される前記第1メッセージは、前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む。
【0133】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブルを含む場合、第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0134】
一実施形態において、再送される前記第1メッセージが前記第1プリアンブル及び前記第1上りデータを含む場合、前記第1指示情報は更に、前記第1メッセージを再送する場合、前記第1プリアンブルの伝送電力及び前記第1プリアンブルの送信回数を記録するためのカウンターを調整し、前記第1上りデータの伝送パラメータをそのまま維持することを前記端末装置に指示するために用いられる。
【0135】
一実施形態において、前記ネットワーク装置が前記第1プリアンブルを受信しておらず、前記第1上りデータを受信した場合、
前記第1指示情報は、前記第1タイプのランダムアクセスプロセスを実行し続けるために、前記第1メッセージを再送しないことを指示するために用いられる。
【0136】
一実施形態において、前記伝送ユニット801は更に、前記端末装置に第5メッセージを送信するように構成され、前記第5メッセージは、ランダムアクセス応答メッセージ及び/又は競合解決メッセージを含む。
【0137】
一実施形態において、前記第1上りデータの伝送パラメータは、伝送電力、伝送リソース、変調符号化スキームのうちの少なくとも1つを含む。
【0138】
一実施形態において、前記第1上りデータの前記伝送電力は、電力オフセットパラメータを含み、前記電力オフセットパラメータは、前記第1プリアンブルの電力に対する前記第1上りデータの電力のオフセットを指示するためのものである。
【0139】
一実施形態において、前記第1上りデータの前記伝送リソースは、前記第1プリアンブルに関わる上りデータチャネルリソースであり、前記第1プリアンブルと1つ又は複数の上りデータチャネルリソースとは、関連関係を有する。
【0140】
本願の実施例の上記信号伝送装置に関連する説明を、本願の実施例の信号伝送方法に関連する説明を参照しながら理解できることは、当業者であれば、理解すべきである。
【0141】
図9は、本願の実施例による通信装置600の構造を示す概略図である。該通信装置は、端末装置であってもよいし、ネットワーク装置であってもよい。図9に示す通信装置600は、プロセッサ610を備え、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させる。
【0142】
任意選択的に、図9に示すように、通信装置600は、メモリ620を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させる。
【0143】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610から独立した個別のデバイスであってもよく、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0144】
任意選択的に、図9に示すように、通信装置600は、送受信機630を更に備えてもよい。プロセッサ610は、該送受信機630を、他の装置と通信するように制御することができる。具体的には、他の装置に情報又はデータを送信できるか又は他の装置からの情報又はデータを受信できる。
【0145】
ここで、送受信機630は、送信機及び受信機を備えてもよい。送受信機630は、アンテナを更に備えてもよい。アンテナの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0146】
任意選択的に、該通信装置600は具体的には、本願の実施例のネットワーク装置であってもよい。また、該通信装置600は、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実現させることができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0147】
任意選択的に、該通信装置600は具体的には、本願の実施例の携帯端末/端末装置であってもよい。また、該通信装置600は、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末装置により実現されるプロセスを実現させることができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0148】
図10は、本願の実施例によるチップの構造を示す概略図である。図10に示すチップ700は、プロセッサ710を備える。プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させる。
【0149】
任意選択的に、図10に示すように、チップ700は、メモリ720を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させる。
【0150】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した個別のデバイスであってもよいし、プロセッサ710に集積されてもよい。
【0151】
任意選択的に、該チップ700は、入力インタフェース730を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、該入力インタフェース730を、他の装置又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の装置又はチップからの情報又はデータを取得することができる。
【0152】
任意選択的に、該チップ700は、出力インタフェース740を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、該出力インタフェース740を、他の装置又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0153】
任意選択的に、該チップは、本願の実施例におけるネットワーク装置に適用可能である。また、該チップは、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実現させることができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0154】
任意選択的に、該チップは、本願の実施例における携帯端末/端末装置に適用可能である。また、該チップは、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末装置により実現されるプロセスを実現させることができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0155】
本願の実施例で言及したチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はチップの上にあらゆるパーツを搭載したシステムと呼ばれてもよいことが理解されるべきである。
【0156】
図11は、本願の実施例による通信システム900を示すブロック図である。図10に示すように、該通信システム900は、端末装置910とネットワーク装置920とを備える。
【0157】
ここで、該端末装置910は、上記方法における端末装置により実現される機能を実現させるために用いられる。該ネットワーク装置920は、上記方法におけるネットワーク装置により実現される機能を実現させるために用いられる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0158】
本願の実施例におけるプロセッサは、信号処理能力を持つ集積回路チップであってもよいことが理解されるべきである。実現プロセスにおいて、上記方法の実施例における各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令により完成することができることが理解されるべきである。上記プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Intergrated Circuit:ASIC)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、該プロセッサは如何なる従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示されている方法のステップを結合して、ハードウェア解読プロセッサによって完成し、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように示す。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去プログラム可能なメモリ、レジスタ等の本分野の従来の記憶媒体内に存在してもよい。該記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のステップを完了する。
【0159】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性または不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリの両者を備えてもよいことが理解されるべきである。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってもよい。非限定的な例証として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などの多数の形態で使用可能である。本明細書に記載されているシステム及び方法におけるメモリは、これら及び任意の他の適切な形態のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0160】
上記メモリは例示的なものであるが、限定的なものではないことが理解されるべきである。例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び如何なる他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0161】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0162】
任意選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施におけるネットワーク装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0163】
任意選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施における携帯端末/端末装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0164】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0165】
任意選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施におけるネットワーク装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0166】
任意選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施における携帯端末/端末装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0167】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを更に提供する。
【0168】
任意選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施におけるネットワーク装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0169】
任意選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施における携帯端末/端末装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0170】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例に関係して記載された種々の例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせとして実現されることが理解され得る。ハードウェアとソフトウェアとのどちらで、これらの機能を実行するかは、技術的解決手段の特定の応用及び設計上の制限条件により決められる。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、この実現が本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
【0171】
説明上の便宜及び簡素化を図るために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、前記方法の実施例における対応した過程を参照することができるから、ここで詳しく説明しないようにすることは、当業者にはっきり理解されるべきである。
【0172】
本発明で提供する幾つかの実施例で開示したシステム、装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよいし、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0173】
分離部材として説明した前記ユニットは、物理的に別個のものであってもよいし、そうでなくてもよい。ユニットとして示された部材は、物理的ユニットであってもよいし、そうでなくてもよい。即ち、同一の位置に位置してもよいし、複数のネットワークに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全てのユニットにより本実施例の方策の目的を実現することができる。
【0174】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0175】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本発明の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、コンピュータ設備(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置など)に、本発明の各実施例に記載の信号伝送方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0176】
以上は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護の範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本発明に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11