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特開2023-180902車両用表示制御装置及び表示処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180902
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】車両用表示制御装置及び表示処理方法
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
B60K35/00 A
B60K35/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094580
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 昭仁
【テーマコード(参考)】
3D344
【Fターム(参考)】
3D344AA19
3D344AB01
3D344AC25
3D344AD01
(57)【要約】
【課題】ドライバの視野を考慮して、表示部に表示される情報を認識する際のドライバの負担を軽減させることができる車両用表示制御装置及び表示処理方法を得る。
【解決手段】車両用表示制御装置では、ドライバの視線を検出し、検出された視線からドライバの視野を推定する。そして、推定された視野と車両の表示部の位置関係に基づいて表示部に表示される表示情報を制御する。これにより、ドライバの視野と表示部の位置関係に基づいて、表示部に表示される情報に対するドライバの認識レベル合わせて表示させる情報を制御し、ドライバが認識しやすい態様で表示させることができる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライバの視線を検出する視線検出部と、
検出された視線から、ドライバの視野を推定する視野推定部と、
推定された視野と車両の表示部の位置関係に基づいて、前記表示部に表示される表示情報を制御する表示制御部と、
を有する車両用表示制御装置。
【請求項2】
前記視野推定部は、ドライバの視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定し、
前記表示制御部は、推定されたドライバの視野の内側に前記表示部が存在する場合に、前記表示情報を表示させる、請求項1に記載の車両用表示制御装置。
【請求項3】
前記視野推定部は、ドライバの視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定し、
前記表示制御部は、推定されたドライバの視野の内側に前記表示部が存在する場合に、ドライバの視線中心と前記表示部の位置関係に基づいて、前記表示情報の態様を変化させる、請求項1又は請求項2に記載の車両用表示制御装置。
【請求項4】
前記視野推定部は、ドライバの中心視野の範囲である第1視野を推定し、
前記表示制御部は、前記第1視野の内側に前記表示部が存在する場合に文字情報を含む態様で前記表示情報を表示させ、前記第1視野の外側に前記表示部が存在する場合に文字情報が含まれない態様で前記表示情報を表示させる、請求項3に記載の車両用表示制御装置。
【請求項5】
前記視野推定部は、ドライバの有効視野の範囲である第2視野を推定し、
前記表示制御部は、前記第2視野の外側に前記表示部が存在する場合に、色彩を強調した態様で前記表示情報を表示させる、請求項3に記載の車両用表示制御装置。
【請求項6】
前記視野推定部は、ドライバの視線の移動速度を示す角速度に基づいてΔT秒後のドライバの視線中心を推定し、当該視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定する、請求項1に記載の車両用表示制御装置。
【請求項7】
前記視野推定部は、ドライバの視線が固定された固視点を検出し、第1固視点から第2固視点までの移動がΔt秒以内になされ、且つ、第1固視点と第2固視点を結ぶ仮想線分に対しドライバの視線の垂直方向の変位量がΔdm以内である場合に、第1固視点を視線中心とする第2固視点までの視野角度をドライバの視野の範囲として推定する、請求項1に記載の車両用表示制御装置。
【請求項8】
前記表示情報は、ドライバの運転操作に対する評価情報である、請求項1に記載の車両用表示制御装置。
【請求項9】
ドライバの視線を検出し、
検出された視線から、ドライバの視野を推定し、
推定された視野と車両の表示部の位置関係に基づいて、前記表示部に表示される表示情報を制御する、表示処理方法。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示制御装置及び表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドライバの視線を検出し、検出された視線に基づいてモニタリングが必要な表示対象を決定し、決定した表示対象をインストルメントパネルに設けられたモニタに表示する運転支援装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-023565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、運転中のドライバの視線は移動するため、車室内の表示部が、常にドライバの視野に入るとは限らない。従って、表示部に表示される情報に対するドライバの認識レベルは、ドライバの視野に対する表示部の位置によって、変化する。
【0005】
例えば、ドライバの視野の中心部に表示部が存在する場合、表示情報に対するドライバの認識レベルは高く、文字情報などの詳細な情報の認識も容易である。その一方で、ドライバの視野の端に表示部が存在する場合、表示部に対するドライバの認知レベルが低くなり、文字情報などの認識がドライバの負担になることが考えられる。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、ドライバの視野を考慮して、表示部に表示される情報を認識する際のドライバの負担を軽減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る車両用表示制御装置は、ドライバの視線を検出する視線検出部と、検出された視線から、ドライバの視野を推定する視野推定部と、推定された視野と車両の表示部の位置関係に基づいて、前記表示部に表示される表示情報を制御する表示制御部と、を有する。
【0008】
請求項1に係る車両用表示制御装置では、ドライバの視線を検出し、検出された視線からドライバの視野を推定する。そして、推定された視野と車両の表示部の位置関係に基づいて表示部に表示される表示情報を制御する。従って、ドライバの視野と表示部の位置関係に基づいて、表示部に表示される情報に対するドライバの認識レベル合わせて表示させる情報を制御し、ドライバが認識しやすい態様で表示させることができる。これにより、ドライバの視野を考慮して、表示部に表示される情報を認識する際のドライバの負担を軽減させることができる。
【0009】
請求項2に係る車両用表示制御装置は、請求項1に記載の構成において、前記視野推定部は、ドライバの視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定し、前記表示制御部は、推定されたドライバの視野の内側に前記表示部が存在する場合に、前記表示情報を表示させる。
【0010】
請求項2に係る車両用表示制御装置では、ドライバの視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定する。そして、ドライバの視野の内側に表示部が含まれるタイミングで表示情報を表示させる。これにより、ドライバが表示部に視線を向けたタイミングで情報を提供し、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0011】
請求項3に係る車両用表示制御装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記視野推定部は、ドライバの視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定し、前記表示制御部は、推定されたドライバの視野の内側に前記表示部が存在する場合に、ドライバの視線中心と前記表示部の位置関係に基づいて、前記表示情報の態様を変化させる。
【0012】
請求項3に係る車両用表示制御装置では、ドライバの視野の内側に表示部が存在する場合に、ドライバの視線中心と表示部の位置関係に基づいて表示情報の態様を変化させる。これにより、例えば、ドライバの視野の中心部と端とでドライバの認識レベルが異なる点を考慮して、表示される情報量を制御することができるため、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0013】
請求項4に係る車両用表示制御装置は、請求項3に記載の構成において、前記視野推定部は、ドライバの中心視野の範囲である第1視野を推定し、前記表示制御部は、前記第1視野の内側に前記表示部が存在する場合に文字情報を含む態様で前記表示情報を表示させ、前記第1視野の外側に前記表示部が存在する場合に文字情報が含まれない態様で前記表示情報を表示させる。
【0014】
請求項4に係る車両用表示制御装置では、ドライバの中心視野の範囲である第1視野を推定する。そして、第1視野の内側に表示部が存在する場合に文字情報を含む態様で前記表示情報を表示させる。その一方で、第1視野の外側に表示部が存在する場合には、文字情報が含まれない態様で前記表示情報を表示させる。これにより、ドライバの認識レベルが最も高まる中心視野に表示部が存在する場合は具体的な情報量を増やし、ドライバの認識レベルが低下する中心視野の外側に表示部が存在する場合は情報量を減らしてドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0015】
請求項5に係る車両用表示制御装置は、請求項3に記載の構成において、前記視野推定部は、ドライバの有効視野の範囲である第2視野を推定し、前記表示制御部は、前記第2視野の外側に前記表示部が存在する場合に、色彩を強調した態様で前記表示情報を表示させる。
【0016】
請求項5に係る車両用表示制御装置では、ドライバの有効視野の範囲である第2視野を推定する。そして、第2視野の外側に表示部が存在する場合は色彩を強調した態様で表示情報を表示させる。これにより、一般的に、色彩の識別はできるが具体的な形状や文字等の認識が難しい「有効視野の外側」に表示部が存在する場合は、色彩を強調した態様で表示することによりドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0017】
請求項6に係る車両用表示制御装置は、請求項1に記載の構成において、前記視野推定部は、ドライバの視線の移動速度を示す角速度に基づいてΔT秒後のドライバの視線中心を推定し、当該視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定する。
【0018】
請求項6に係る車両用表示制御装置では、ドライバの視線の移動速度を示す角速度に基づいて、ΔT秒後のドライバの視線中心を推定する。これにより、ΔT秒後のドライバの視野を予測して表示情報を制御することができるため、実際のドライバの視野の動きに遅れることなく表示部に情報を表示させることができるため、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0019】
請求項7に係る車両用表示制御装置は、請求項1に記載の構成において、前記視野推定部は、ドライバの視線が固定された固視点を検出し、第1固視点から第2固視点までの移動がΔt秒以内になされ、且つ、第1固視点と第2固視点を結ぶ仮想線分に対しドライバの視線の垂直方向の変位量がΔdm以内である場合に、第1固視点を視線中心とする第2固視点までの視野角度をドライバの視野の範囲として推定する。
【0020】
請求項7に係る車両用表示制御装置では、ドライバの視線が固定された固視点を検出し、第1固視点と第2固視点までの視線の移動時間Δt、及び第1固視点と第2固視点を結ぶ仮想線分に対するドライバの視線の垂直方向の変位量Δdに閾値の条件を設けている。そして、閾値の条件を満たした場合に、第1固視点を視線中心とする第2固視点までの視野角度をドライバの視野の範囲として推定する。これにより、個人差の生じる視野の範囲をドライバの特性に合わせて設定することができ、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0021】
請求項8に係る車両用表示制御装置は、請求項1に記載の構成において、前記表示情報は、ドライバの運転操作に対する評価情報とされている。
【0022】
請求項8に係る車両用表示制御装置では、ドライバの運転操作に対する評価情報をドライバにとって負担の少ない態様で表示させることができる。これにより、評価に対してドライバの感じる心理的な煩わしさも同時に低減させることに寄与する。
【0023】
請求項9に係る表示処理方法は、ドライバの視線を検出し、検出された視線から、ドライバの視野を推定し、推定された視野と車両の表示部の位置関係に基づいて、前記表示部に表示される表示情報を制御する。
【0024】
請求項9に係る表示処理方法では、上述したように、ドライバの視野を考慮して、表示部に表示される情報を認識する際のドライバの負担を軽減させることができる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明に係る車両用表示制御装置は、ドライバの視野を考慮して、表示部に表示される情報を認識する際のドライバの負担を軽減させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態に係る車両用表示制御装置を含んで構成された運転評価システムの全体構成を示す概略図である。
図2】実施形態に係る車両用表示制御装置が適用された車両における車室内の前部を車両後方側から見た概略図である。
図3】実施形態に係る車両用表示制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】実施形態に係る運転評価装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】実施形態に係る車両用表示制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図6】ドライバの視野と表示部に表示される表示情報の態様の例を模式的に示す模式図である。
図7】ドライバの固視点を示す模式図である。
図8】本実施形態における表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図1図8を参照して、本実施形態に係る車両用表示制御装置10を含むシステムSについて説明する。
【0028】
図1に示すように、本実施形態のシステムSは、車両Vに搭載された車両用表示制御装置10及び運転評価装置12を含んで構成されている。そして、車両V及び運転評価装置12は、ネットワークNによって接続されている。なお、ネットワークNには複数の車両Vが接続されているが、図1では説明の便宜上、一台の車両Vのみが図示されている。
【0029】
本実施形態の運転評価装置12は、一例として、車両Vの外部に設けられた制御装置とされている。
【0030】
ここで、本実施形態の車両用表示制御装置10は、各車両Vを運転するドライバP(図6参照)の運転操作に関する評価情報を「表示情報」として車両Vの表示部23(A~C)に表示させる。この際、車両用表示制御装置10は、ドライバPの視線からドライバPの視野を推定し、表示部23(A~C)に対する情報の表示を制御する。
【0031】
本実施形態では、車両Vの車室内に設けられた複数の表示部23(A~C)を、本発明の「表示部」の例として説明する。車両用表示制御装置は、これらの表示部23(A~C)のうち選択された一部又は全部に表示情報を表示させることができる。なお、各表示部を区別しない場合は、単に表示部23として説明する。
【0032】
図2に示すように、表示部23(A~C)は、車両Vの車室内の前部に設けられている。車両Vにおける車室内の前部には、インストルメントパネル14が設けられている。インストルメントパネル14は、車両幅方向に延在されており、このインストルメントパネル14の車両右側にはステアリングホイール16が設けられている。すなわち、本実施形態では一例として、右側にステアリングホイール16が設けられた右ハンドル車とされており、運転席が車両右側に設定されている。
【0033】
第1表示部23Aは、インストルメントパネル14の車両幅方向右側部において、運転席の車両前方に設けられたメータディスプレイで構成されている。第1表示部23Aは、ドライバPが車両前方へ視線を向けた状態で視界に入る位置に設けられている。
【0034】
第2表示部23Bは、インストルメントパネル14の車両幅方向の中央部において運転席の車両前方側に設けられたディスプレイで構成されている。
【0035】
第3表示部23Cは、ウインドシールドガラス18に設けられている。第3表示部23Cは、第1表示部23Aの車両上方側に設定されており、図示しないヘッドアップディスプレイ装置によって投影された投影面によって構成されている。具体的には、インストルメントパネル14よりも車両前方側にヘッドアップディスプレイ装置が設けられており、このヘッドアップディスプレイ装置からウインドシールドガラス18の第3表示部23Cへ映像が投影されるように構成されている。
【0036】
(車両用表示制御装置10のハードウェア構成)
図3は、車両用表示制御装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。この図2に示されるように、車両用表示制御装置10は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)20、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)24、ストレージ26、通信I/F(通信インタフェース)28及び入出力I/F(入出力インタフェース)30を含んで構成されている。各構成は、バス32を介して相互に通信可能に接続されている。
【0037】
CPU20は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU20は、ROM22又はストレージ26からプログラムを読み出し、RAM24を作業領域としてプログラムを実行する。CPU20は、ROM22又はストレージ26に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
【0038】
ROM22は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM24は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ26は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM22又はストレージ26には、表示処理を行うためのプログラム及び各種データなどが格納されている。
【0039】
通信I/F28は、車両用表示制御装置10が運転評価装置12及び外部サーバ等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、たとえば、CAN(Controller Area Network)、イーサネット(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi-Fi(登録商標)などの規格が用いられる。
【0040】
入出力I/F30は、車両Vに搭載されたドライバ用カメラ34及び車室内の表示部23(A~C)と電気的に接続されている。ドライバ用カメラ34は、ドライバPの顔を撮像するためのカメラであり、例えば、インストルメントパネル14やステアリングホイール16に設けられており、ドライバPへ向けて配置されている。ドライバ用カメラ34で撮像された画像データは、ドライバPの視線を検出するために用いられる。
【0041】
(運転評価装置12のハードウェア構成)
図4は、運転評価装置12のハードウェア構成を示すブロック図である。この図4に示されるように、運転評価装置12は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)40、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)44、ストレージ46、通信I/F(通信インタフェース)48及び入出力I/F(入出力インタフェース)50を含んで構成されている。各構成は、バス52を介して相互に通信可能に接続されている。
【0042】
CPU40は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU40は、ROM42又はストレージ46からプログラムを読み出し、RAM44を作業領域としてプログラムを実行する。CPU40は、ROM42又はストレージ46に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
【0043】
ROM42は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM44は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ46は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM42又はストレージ46には、各種処理を行うためのプログラム及び各種データなどが格納されている。
【0044】
通信I/F48は、運転評価装置12が車両V及び外部サーバ等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、たとえば、CAN、イーサネット(登録商標)、LTE、FDDI、Wi-Fi(登録商標)などの規格が用いられる。
【0045】
入出力I/F30は、入力装置54及び表示装置56と電気的に接続されている。入力装置54は、運転評価装置12に対して所定の指示を入力するための装置であり、例えば、マウス及びキーボードなどを含んで構成されている。表示装置56は、運転評価装置12から出力された情報を表示するためのディスプレイなどの装置である。
【0046】
運転評価装置12は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。本実施形態において、運転評価装置12は、各種運転操作について予め設定された複数の運転評価項目に関する運転データを取得し、取得した運転データに基づいて、ドライバPが行った運転操作を評価する。例えば、運転評価装置12は、取得した運転データに基づいて、運転評価項目のそれぞれに対してスコアの算出及び回数の計測を行う。算出されたスコアに基づいて、対応する運転操作を評価する。運転データは、例えば、車両Vから運転評価装置12へ送信されている。なお、運転データは、車両Vから外部サーバに送信された後、外部サーバから運転評価装置12へ送信されてもよい。
【0047】
(車両用表示制御装置10の機能構成)
車両用表示制御装置10は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。車両用表示制御装置10が実現する機能構成について図5を参照して説明する。
【0048】
図5に示されるように、車両用表示制御装置10は、機能構成として、データ取得部60、視線検出部62、視野推定部64及び表示制御部66を含んで構成されている。なお、各機能構成は、CPU20がROM22又はストレージ26に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0049】
データ取得部60は、車両VのドライバPが行った運転操作に対する評価情報を取得する。本実施形態では、データ取得部60は、運転評価装置12から車両Vへ送信された運転評価情報を取得する。
【0050】
視線検出部62は、ドライバPの視線を検出する。具体的には、視線検出部62は、ドライバ用カメラ34で撮像されたドライバPの眼球の画像データに基づいて、ドライバPの視線を検出する。
【0051】
視野推定部64は、視線検出部62で検出された視線に基づいて、ドライバPの視野を推定する。具体的に、視野推定部64は、ドライバの視線中心の周りの所定の範囲をドライバの視野として推定する。
【0052】
なお、「視線中心」とは、ドライバPが一点を注視した場合に視線が固定される固視点であり、ドライバPの視野の中心を意味している。また、「ドライバの視野」とは、本実施形態の一例においては、ドライバPが目を動かさないで一点を注視した場合に、見える範囲である。一般的には、人間の視野は、視線中心に対して上方60°、下方70°、耳側に100°の範囲であるといわれている。
【0053】
図6には、視野推定部64によって推定されるドライバの視野が模式的に示されている。図6では、ドライバPを側方から見た場合に、ドライバPの視線中心を矢印「O」で示している。また、視線中心Oを中心とする第1視野を符号X1と、第1視野X1の周囲の第2視野X2と、第2視野の周囲の第3視野X3と、が示されている。
【0054】
この図に示すように、視野推定部64は、ドライバPの視線から検出された視線中心Oを中心にした視野を第1視野X1、第2視野X2及び第3視野X3の三つに区画して推定する。
【0055】
第1視野X1は、ドライバPの「中心視野」の範囲を示している。視野推定部64は、例えば、視線中心Oに対して上方、下方、耳側のそれぞれに1°~2°の範囲内を「中心視野」として推定する。一般的に、人間の視野では、視線中心に対して上方、下方、耳側のそれぞれに1°~2°の視野角度の内側の視野が最も解像度が高いとされている。この第1視野X1では、物体の色彩、形状、文字情報等を明確に認識できると考えられている。
【0056】
第2視野X2は、ドライバPの「有効視野」の範囲を示している。視野推定部64は、例えば、第1視野X1の周囲(外側)であって、視線中心Oに対して、上方、下方、耳側のそれぞれに4°~20°の範囲内を「有効視野」として推定する。一般的に、人間の視野では、「中心視野」の周囲において、視線中心に対して上方、下方、耳側のそれぞれに4°~20°の視野角度の内側の視野までは比較的解像度が高いとされている。この第2視野X2では、文字情報を明確に認識することは難しいが、物体の色彩及び形状をほぼ明確に認識できると考えられている。
【0057】
第3視野X3は、ドライバPの「周辺視野」の範囲を示している。視野推定部64は、例えば、第2視野X2の周囲(外側)において、視線中心Oに対して上方60°、下方70°、耳側に100の範囲内を「周辺視野」として推定する。一般的に、人間の視野では、「有効視野」の周囲において、視線中心に対して上方、下方、耳側のそれぞれに上方60°、下方70°、耳側に100の視野角度の内側の視野までは解像度は低いが認識できるとされている。この第3視野X3では、文字情報や物体の形状を明確に理解することは難しいが、物体の色彩や大きな動作はある程度認識できると考えられている。
【0058】
ここで、本実施形態の視野推定部64は、検出されたドライバPの視線に基づいて、ドライバの視線の視線速度を示す角速度を算出し、算出された角速度に基づいてΔT秒後の視線中心Oの位置を推定する。そして、推定された視線中心Oを中心とするΔT秒後の視野をドライバPの視野として推定する。これにより、ΔT秒後のドライバPの視野に基づく表示部の制御が可能となる。
【0059】
ΔTの値は、例えば、CPU20(プロセッサ)の演算速度に対応して設定される。これにより、実際のドライバの視野の動きに遅れることなく表示部の制御が可能となる。
【0060】
ところで、視線中心を中心とする視野角度(周辺視野の広さ)は、年齢や精神的な緊張度合いによって変化することが知られている。そこで、本実施形態では、ドライバPの視線が固定された(即ち、ドライバPによって注視された)固視点を検出し、検出された固視点間の視線移動に基づいて、ドライバPの視野の範囲を推定する。
【0061】
なお、ドライバPの固視点の検出にあたっては、例えば、所定の閾値以上の時間にドライバPの視線が固定された点又は範囲を固視点として認定してもよい。
【0062】
具体的に、図7を参照して、固視点から視野を推定する方法を説明する。図7には、第1固視点O1から第2固視点O2へ視線を移動させた際のドライバPの視線の軌跡Yと、第1固視点O1と第2固視点O2を結ぶ仮想線分(矢印)Zが示されている。また、仮想線分Zの垂直上方と垂直下方にて平行に伸びる二本の線分L1,L2は、いずれも、仮想線分Zに対して垂直方向の変位量がΔdmとなる位置を示している。
【0063】
視野推定部64は、第1固視点O1から第2固視点O2までの視線移動がΔt[秒]以内になされ、且つ、第1固視点O1と第2固視点O2を結ぶ仮想線分Zに対しドライバPの視線Yの垂直方向の変位量がΔd[m]以内である場合に、第1固視点O1を視線中心とする第2固視点O2までの視野角度を算出する。そして、算出された視野角度の大きさを視線中心に対するドライバPの視野の範囲として推定する。
【0064】
Δt[秒]及びΔd[m]の値は、例えば、視野内で捉えた二物体間の視線移動を実験的に観測し、観測値から得られた時間の平均値であってもよい。又は車両Vの運転前に車室内の表示部に表示した画像をドライバPに注視させ、この様子を撮影したドライバ用カメラ34の撮影画像に基づいて算出してもよい。
【0065】
視野推定部64は、第1固視点O1から第2固視点O2への視線移動に要した時間と垂直方向への視線の変位量がいずれも閾値以内であった場合に、ドライバPは、離間した2つの固視点を視野内で明確に認識できていると判断する。これにより、第1固視点O1を視線中心とする第2固視点O2までの視野角度をドライバPの視野の範囲として推定する。
【0066】
表示制御部66は、視野推定部64で推定された視野と対応する表示部23(A~C)の位置関係に基づいて、表示部23(A~C)に表示される表示情報を制御する。
【0067】
具体的に、表示制御部66は、ドライバPの第1視野X1(中心視野)の内側に表示部が存在する場合に、文字情報を含む態様で表示情報Q1を表示する(図5参照)。この表示情報Q1の例では、運転操作が良好であることを示す鮮明な図形画像と、「Good」の文字情報を含む態様となっている。
【0068】
また、表示制御部66は、ドライバPの第1視野X1の外側(周囲)に表示部が存在する場合に、文字情報を含まない態様の表示情報Q2又は表示情報Q3を表示する。
【0069】
表示情報Q2は、表示部が第2視野X2(有効視野)の内側に存在する場合の表示態様である。この表示情報Q2の例では、表示情報Q1から文字情報を除き、鮮明な図形画像のみの態様となっている。
【0070】
表示情報Q3は、表示部が第2視野X2の外側であって第3視野X3の内側に存在する場合の表示態様である。この表示情報Q3の例では、表示情報Q1及び表示情報Q2の図形画像の外形を同一とする簡易的な図形画像を表示させている。この図形画像では、画像中、運転操作が良好であることを示す青色の色彩が強調されるように、青色単色の図形府画像となっている。
【0071】
このように、表示制御部66は、ドライバPの視線中心と表示部の位置関係に基づいて、表示部に表示される表示情報の態様を変化させる。
【0072】
また、表示制御部66は、表示部が第3視野X3の外側に存在する場合は、表示部がドライバPの視野内に存在しないと判断して、表示情報を表示しない。
【0073】
なお、所定の視野の内側に表示部の60%以上が存在する場合に、当該視野の内側に表示部が存在すると判断してもよい。60%の数値は一例に過ぎず、適宜変更することができる。
【0074】
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0075】
(表示処理)
表示処理の流れの一例について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、車両用表示制御装置10における処理は、CPU20がデータ取得部60、視線検出部62、視野推定部64及び表示制御部66として機能することにより実現される。
【0076】
ステップS100では、データ取得部60の機能により、運転評価装置12から車両Vへ送信された運転評価情報を取得する。
【0077】
ステップS102では、視線検出部62の機能により、ドライバ用カメラ34で撮影された画像データに基づいてドライバPの視線を検収する。
【0078】
ステップS104では、視野推定部64の機能により、ドライバPの視野を推定する。この際、上述したように、ドライバPの視線の角速度に基づいて、ΔT秒後の視線中心の位置が推定される。そして、推定されたΔT秒後の視線中心を中心とするドライバの視野が推定される。具体的に、CPU20は、視野推定部の機能に基づいて、ドライバの第1視野X1、第2視野X2及び第3視野X3を推定する。
【0079】
ステップS106では、表示制御部66の機能により、運転操作に対する評価情報(表示情報)を表示させる表示部が第1視野X1の内側にあるか否かについて判定する。CPU20は、表示部が第1視野X1の内側に存在すると判定した場合に、ステップS108に進み、表示部に文字情報を含む態様の表示情報Q1(図6参照)を表示させる。
【0080】
一方、ステップS106で、CPU20により、表示部が第1視野X1の内側に存在しないと判定された場合、ステップS110の処理に進む。
【0081】
ステップS110では、表示制御部66の機能により、表示部が第2視野X2の内側にあるか否かについて判定する。CPU20は、表示部が第2視野X2の内側に存在すると判定した場合に、ステップS112に進み、表示部に文字情報を含まない態様の表示情報Q2(図6参照)を表示させる。
【0082】
一方、ステップS110で、CPU20により、表示部が第2視野X2の内側に存在しないと判定された場合、ステップS114の処理に進む。
【0083】
ステップS114では、表示制御部66の機能により、表示部が第3視野X3の内側にあるか否かについて判定する。CPU20は、表示部が第3視野X3の内側に存在すると判定した場合に、ステップS116に進み、表示部に色彩を強調した態様の表示情報Q3(図6参照)を表示させる。
【0084】
一方、ステップS114で、CPU20により、表示部が第3視野X3の内側に存在しないと判定された場合、ステップS118の処理に進み、表示部に表示情報を表示させずに処理を終了する。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係る車両用表示制御装置10では、ドライバPの視線を検出し、検出された視線からドライバPの視野X1~X3を推定する。そして、推定された視野X1~X3と車両の表示部の位置関係に基づいて表示部に表示される表示情報を制御する。従って、ドライバPの視野と表示部の位置関係に基づいて、表示部に表示される情報に対するドライバの認識レベル合わせて表示させる情報を制御し、ドライバが認識しやすい態様で表示させることができる。これにより、ドライバの視野を考慮して、表示部に表示される情報を認識する際のドライバの負担を軽減させることができる。
【0086】
具体的には、ドライバPの視線中心Oの周りの所定の範囲(X1~X3)をドライバの視野として推定する。そして、ドライバPの視野の内側に表示部が含まれるタイミングで表示情報を表示させる。これにより、ドライバPが表示部に視線を向けたタイミングで情報を提供し、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0087】
更に、ドライバPの視野X1~X3の内側に表示部が存在する場合に、ドライバPの視線中心Oと表示部の位置関係に基づいて表示情報の態様を変化させる。これにより、ドライバの視野の中心部と端とでドライバの認識レベルが異なる点を考慮して、表示される情報量を制御することができるため、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0088】
例えば、図6に示すように、ドライバPの中心視野の範囲である第1視野X1の内側に表示部が存在する場合に文字情報を含む態様の表示情報Q1を表示させる。その一方で、第1視野X1の外側に表示部が存在する場合には、文字情報が含まれない態様の表示情報Q2を表示させる。
【0089】
これにより、ドライバの認識レベルが最も高まる中心視野に表示部が存在する場合は具体的な情報量を増やし、ドライバの認識レベルが低下する中心視野の外側に表示部が存在する場合は情報量を減らしてドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0090】
また例えば、ドライバPの有効視野の範囲である第2視野X2の外側(即ち、第3視野X3の内側)に表示部が存在する場合は、色彩を強調した態様の表示情報Q1を表示させる。これにより、一般的に、色彩の識別はできるが具体的な形状や文字等の認識が難しい「有効視野の外側」に表示部が存在する場合は、色彩を強調した態様で表示することによりドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0091】
更に、本実施形態では、ドライバPの視線の移動速度を示す角速度に基づいて、ΔT秒後のドライバの視線中心を推定する。これにより、ΔT秒後のドライバPの視野を予測して表示情報を制御することができるため、実際のドライバの視野の動きに遅れることなく表示部に情報を表示させることができるため、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0092】
また、本実施形態では、ドライバの視線が固定された固視点を検出し、検出された固視点に基づいて、各ドライバの特性に対応した視野を推定することができる。
【0093】
具体的には、図7に示すように、ドライバPの視線が固定された固視点を検出し、第1固視点O1と第2固視点O2までの視線の移動時間Δt、及び第1固視点O1と第2固視点O2を結ぶ仮想線分Zを設定する。そして、仮想線分Zに対するドライバの視線の垂直方向の変位量Δdに閾値の条件を設けている。変位量Δdが閾値の条件を満たした場合に、第1固視点O1を視線中心Oとする第2固視点O2までの視野角度をドライバの視野の範囲として推定する。これにより、個人差の生じる視野の範囲をドライバの特性に合わせて設定することができ、ドライバの認識負担を軽減させることができる。
【0094】
車両用表示制御装置10を含むシステムSでは、ドライバPの運転操作に対する評価情報をドライバPにとって負担の少ない態様で表示させることができる。これにより、評価に対してドライバPの感じる心理的な煩わしさも同時に低減させることに寄与する。
[補足説明]
【0095】
以上、実施形態に係る車両用表示制御装置10について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、運転評価装置12を車両Vの外部に設けたが、これに限定されず、車両Vに運転評価装置12が搭載された構成としてもよい。
【0096】
また、上記実施形態では、表示部に表示される表示情報として、運転操作に関する評価情報を例として説明した。しかし、本発明はこれに限らない。車両用表示制御装置10によって表示部に表示される表示情報としてドライバの運転支援に関する各種情報が適用可能である。
【0097】
さらに、上記実施形態でCPU20がプログラムを読み込んで実行した処理を、CPU20以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上記処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせで実行してもよく、例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0098】
さらに、上記実施形態では、ストレージ26及びストレージ46に種々のデータを記憶させる構成としたが、これに限定されない。例えば、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的記録媒体を記憶部としてもよい。この場合、これらの記録媒体に各種プログラム及びデータなどが格納されることとなる。
【符号の説明】
【0099】
10 車両用表示制御装置
24 表示部
25 表示部
26 表示部
62 視線検出部
64 視野推定部
66 表示制御部
Q1 表示情報
Q2 表示情報
Q3 表示情報
V 車両
X1 第1視野(ドライバの視野)
X2 第2視野(ドライバの視野)
X3 第3視野(ドライバの視野)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8