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特開2023-180923絞り弁装置及び絞り弁装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180923
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】絞り弁装置及び絞り弁装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/04 20060101AFI20231214BHJP
   F02D 9/10 20060101ALI20231214BHJP
   F02M 26/65 20160101ALI20231214BHJP
   F02D 11/10 20060101ALN20231214BHJP
【FI】
F16K31/04 K
F02D9/10 A
F02M26/65
F02D11/10 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094607
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】595054589
【氏名又は名称】株式会社デンソーダイシン
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100096998
【弁理士】
【氏名又は名称】碓氷 裕彦
(72)【発明者】
【氏名】日露 桂奈
(72)【発明者】
【氏名】清水 泰
【テーマコード(参考)】
3G062
3G065
3H062
【Fターム(参考)】
3G062EC05
3G065AA01
3G065CA23
3G065DA04
3G065KA12
3H062AA03
3H062BB31
3H062CC02
3H062DD01
3H062EE01
3H062EE07
3H062HH10
(57)【要約】
【課題】コイルスプリング及びガイドの組付けを容易に行うことができる絞り弁装置及び絞り弁装置の製造方法とする。
【解決手段】コイルスプリングの第1スプリング端及び第2スプリング端を第1ガイド及び第2ガイドで覆う。第1ガイドには第1通し穴が形成され、第2ガイドには第2通し穴が形成されている。そして、第1通し穴及び第2通し穴は、第1スプリング端及び第2スプリング端が共にバルブ中間位置の近傍にある位置であって、かつ、第1スプリング端及び第2スプリング端が共に保持部と当接しない位置に位置した際に、軸線方向が一致するように形成されている。第1通し穴及び第2通し穴に治具ピンを通して、第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドをサブアッセンブリとすることができる。そして、サブアッセンブリの状態では、ボデーと非接触として、サブアッセンブリをボデーに確実に組付けることができる。
【選択図】図12A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通路及びモータ空間を有するボデー(300)と、
このボデーの前記通路に配置され、シャフト(402)と共に回動して前記通路を開閉するバルブ(400)と、
前記ボデーの前記モータ空間に保持され電気信号に応じて回転し、バルブギヤ(210)の回動を介して前記シャフトを、前記バルブの全閉位置、全開位置、及び前記全閉位置と前記全開位置との間のバルブ中間位置に回動するモータ(100)と、
前記ボデー内であって前記シャフトの外周で前記バルブギヤと前記バルブとの間に配置され、一端に径方向外方に延びる第1スプリング端を有し他端に径方向外方に延びる第2スプリング端を有し、前記バルブギヤの回動が前記シャフトに伝達される際にバネ力による抗力を付加するコイルスプリング(450)と、
前記シャフトが貫通する第1貫通穴を中心位置に有し、前記コイルスプリングの第1端面(453)側に配設され、第1スプリング端と共に前記シャフトの回りを回動する第1ガイド(460)と、
前記シャフトが貫通する第2貫通穴を中心位置に有し、前記コイルスプリングの第2端面(454)側に配設され、前記第2スプリング端と共に前記シャフトの回りを回動する第2ガイド(461)と、
前記バルブギヤとともに回動し、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端と当接して、前記シャフトを前記バルブ中間位置から前記全閉位置への第1方向移動と、前記シャフトを前記バルブ中間位置から前記全開位置への第2方向移動とを行い、前記第1方向移動時及び前記第2方向移動時に、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端のいずれか一方を前記コイルスプリングの抗力に反して移動させる駆動部(2100)と、
前記ボデーに設けられ、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端と当接して、前記第1方向移動時及び前記第2方向移動時に、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端のいずれか他方の位置を保持する保持部(3050)とを備え、
前記第1ガイドには第1通し穴(466)が形成され、前記第2ガイドには第2通し穴(4661)が形成されており、
前記第1通し穴及び前記第2通し穴は、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端が共に前記バルブ中間位置の近傍にある位置であって、かつ、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端が共に前記保持部と当接しない位置に位置した際に、軸線方向が一致する
ことを特徴とする絞り弁装置。
【請求項2】
請求項1に記載の絞り弁装置を製造する絞り弁装置の製造方法であって、
前記第1ガイドの前記第1貫通穴及び前記第2ガイドの前記第2貫通穴に挿入可能な第1保持軸(603)と、前記第1ガイドの前記第1通し穴及び前記第2ガイドの前記第2通し穴に挿入可能な治具ピン(605)と、前記第1保持軸を軸方向に変移可能に収納すると共に前記治具ピンを固定する第1基盤部(601)を備える第1治具(600)と、
前記第2ガイドの前記第2貫通穴に挿入可能な第2保持軸(613)と、この第2保持軸を軸方向に変移可能に収納する第2基盤部(611)を備える第2治具(610)とを用い、
前記第2保持軸を前記第2貫通穴に挿入して前記第2治具で前記第2ガイドを支持する第2ガイド支持工程と、
前記第2ガイドと前記第1ガイドとの間に前記コイルスプリングを配置すると共に、前記第1保持軸を前記第1貫通穴に挿入し、かつ、前記治具ピンを前記第1通し穴に挿入して前記第1治具と前記第2治具で前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを支持するコイルスプリング無負荷支持工程と、
前記第1治具を前記第1保持軸周りに回して前記治具ピンを前記第2通し穴に対向させ、前記コイルスプリングを圧縮しつつ前記治具ピンを前記第2通し穴に挿入しかつ前記第1保持軸を前記第2貫通穴に挿入して前記第1治具で前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを支持するコイルスプリング負荷支持工程と、
前記第1治具に前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを支持した状態で前記第2治具を外す第2治具外し工程と、
前記第1治具により、前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端が前記保持部に対して非接触で対向するように前記ボデーに組付けるボデー組付け工程と、
前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドより前記第1治具を外して、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端を前記コイルスプリングのバネ力で前記保持部に対して接触させる第1治具外し工程とを備える
ことを特徴とする絞り弁装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1ガイドの前記第1通し穴及び前記第2ガイドの前記第2通し穴の少なくともいずれか一方は、前記シャフトを中心とした周方向に長い長穴である
ことを特徴とする請求項1に記載の絞り弁装置。
【請求項4】
前記第1ガイドには、前記コイルスプリングの前記第1スプリング端が通る第1スプリング穴(645)が形成されており、
前記第2ガイドには、前記コイルスプリングの前記第2スプリング端が通る第2スプリング穴(6451)が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の絞り弁装置。
【請求項5】
前記シャフトの前記バルブギヤ側の端部には係合部(4021)が形成されており、
この係合部が前記バルブギヤと係合して、前記シャフトは前記バルブギヤと共に回動することを特徴とする請求項1に記載の絞り弁装置。
【請求項6】
前記第1ガイドの前記第1通し穴及び前記第2ガイドの前記第2通し穴の少なくともいずれか一方は、前記シャフトを中心とした周方向に長い長穴である
ことを特徴とする請求項2に記載の絞り弁装置の製造方法。
【請求項7】
前記第1ガイドには、前記コイルスプリングの前記第1スプリング端が通る第1スプリング穴(645)が形成されており、
前記第2ガイドには、前記コイルスプリングの前記第2スプリング端が通る第2スプリング穴(6451)が形成されており、
前記コイルスプリング無負荷支持工程において、前記第1スプリング端を前記第1スプリング穴に通し、前記第2スプリング端を前記第2スプリング穴に通す
ことを特徴とする請求項2に記載の絞り弁装置の製造方法。
【請求項8】
前記シャフトの前記バルブギヤ側の端部には係合部(4021)が形成されており、
前記第2保持軸に前記係合部と同一形状の第2保持軸係合部(616)が形成され、この第2保持軸係合部が前記第1治具の前記第1保持軸と係合して、前記第2保持軸は前記第1保持軸と同軸となることを特徴とする請求項2に記載の絞り弁装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、絞り弁装置及び絞り弁装置の製造方法に関する。本開示の絞り弁装置は、エンジンの吸気をコントロールする電子スロットル装置、排気ガス循環システムに用いられるEGRバルブ、ディーゼルエンジンの吸気通路圧力制御弁、燃料電池の水素濃度を制御するための負圧制御バルブ等の用途がある。
【0002】
本開示は、特にバルブを付勢するコイルスプリングによって、バルブが通路を全閉とする位置ではなく、若干開いた位置(以下、この位置をバルブ中間位置という。)で保持する絞り弁装置に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば電子スロットル装置では、エンジンの運転状態をコントロールするエンジンコントロールユニット、または電子スロットル装置に何らかの故障が生じた場合にも、自動車を退避走行可能とするようにしている。具体的には、電子スロットル装置のモータが駆動力を生じない時に、スロットルバルブが吸気通路を全閉とする位置ではなく、バルブ中間位置で停止するよう構成されている。
【0004】
特許文献1に記載の電子スロットル装置では、コイルスプリングを用いて、コイルスプリングの両端にそれぞれガイドを配置している。そして、コイルスプリングの第1スプリング端及び第2スプリング端をバルブギヤの駆動部に係止させて、バルブギヤとコイルスプリングとが組付けられた状態のバルブギヤサブアセンブリを構成している。
【0005】
特許文献1に記載の電子スロットル装置では、コイルスプリングの第1スプリング端及び第2スプリング端とバルブギヤの駆動部との間のみの係合であるので、組付け時にガイドは保持されていない。そのため、組付け時にコイルスプリングよりガイドが外れやすいという問題がある。また、バルブギヤサブアセンブリは、コイルスプリングのバネ力でバルブギヤに組付けられる構成であるので、組付け時には、ガイドとコイルスプリングを必要角度までねじる必要があり、組付けにくいという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-97908号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上記点に鑑み、コイルスプリング及びガイドの組付けを容易に行うことができる構造を採用した絞り弁装置の提供を課題とする。また、本開示は、ガイドが外れることが無く、組付け時のコイルスプリングの角度調整が容易な絞り弁装置の製造方法の提供も課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の絞り弁装置は、通路及びモータ空間を有するボデーと、このボデーの通路に配置されシャフトと共に回動して通路を開閉するバルブと、ボデーのモータ空間に保持され電気信号に応じて回転しバルブギヤの回動を介してシャフトをバルブの全閉位置、全開位置、及び全閉位置と全開位置との間のバルブ中間位置に回動するモータとを備えている。本開示の第1の絞り弁装置は、更に、ボデー内であってシャフトの外周でバルブギヤとバルブとの間に配置され、一端に径方向外方に延びる第1スプリング端を有し他端に径方向外方に延びる第2スプリング端を有し、バルブギヤの回動がシャフトに伝達される際にバネ力による抗力を付加するコイルスプリングと、シャフトが貫通する第1貫通穴を中心位置に有しコイルスプリングの一端側に配設され、第1スプリング端と共にシャフト回りを回動する第1ガイドと、シャフトが貫通する第2貫通穴を中心位置に有し、コイルスプリングの他端側に配設され、第2スプリング端と共にシャフト回りを回動する第2ガイドとも備えている。
【0009】
そして、本開示の第1の絞り弁装置は、バルブギヤとともに回動し、第1スプリング端及び第2スプリング端と当接して、シャフトをバルブ中間位置から全閉位置への第1方向移動と、シャフトをバルブ中間位置から全開位置への第2方向移動とを行い、第1方向移動時及び第2方向移動時に、第1スプリング端及び第2スプリング端のいずれか一方をコイルスプリングの抗力に反して移動させる駆動部を備える。かつ、ボデーに設けられ、第1スプリング端及び第2スプリング端と当接して、第1方向移動時及び第2方向移動時に、第1スプリング端及び第2スプリング端のいずれか他方の位置を保持する保持部とも備えている。なお、本開示において、駆動部や保持部が第1スプリング端及び第2スプリング端と当接するとは、第1スプリング端及び第2スプリング端に直接当接する状態のみでなく、第1ガイドや第2ガイドを介して当接する状態も含んでいる。
【0010】
また、本開示の第1の絞り弁装置の第1ガイドには第1通し穴が形成され、第2ガイドには第2通し穴が形成されている。そして、第1通し穴及び第2通し穴は、第1スプリング端及び第2スプリング端が共にバルブ中間位置の近傍にある位置であって、かつ、第1スプリング端及び第2スプリング端が共に保持部と当接しない位置に位置した際に、軸線方向が一致するように形成されている。
【0011】
本開示の第1の絞り弁装置では、第1通し穴及び第2通し穴に治具ピンを通して、第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドをサブアッセンブリとすることができる。そして、サブアッセンブリの状態では、第1スプリング端及び第2スプリング端が共に保持部と非接触とすることができる。その為、第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドのサブアッセンブリをボデーに確実に組付けることができる。
【0012】
本開示の第2は、本開示の第1の絞り弁装置を製造する絞り弁装置の製造方法である。本開示の第2の製造方法では、第1ガイドの第1貫通穴及び第2ガイドの第2貫通穴に挿入可能な第1保持軸と、第1ガイドの第1通し穴及び第2ガイドの第2通し穴に挿入可能な治具ピンと、第1保持軸を軸方向に変移可能に収納すると共に治具ピンを固定する第1基盤部を備える第1治具と、第2ガイドの第2貫通穴に挿入可能な第2保持軸と、この第2保持軸を軸方向に変移可能に収納する第2基盤部を備える第2治具とを用いる。
【0013】
本開示の第2の製造方法は、第2保持軸を第2貫通穴に挿入して第2治具で記第2ガイドを支持する第2ガイド支持工程を行う。次いで、第2ガイドと第1ガイドとの間にコイルスプリングを配置すると共に、第1保持軸を第1貫通穴に挿入し、かつ、治具ピンを第1通し穴に挿入して第1治具と第2治具で第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドを支持するコイルスプリング無負荷支持工程を行う。次いで、第1治具を第1保持軸周りに回して治具ピンを第2通し穴に対向させ、コイルスプリングを圧縮しつつ治具ピンを第2通し穴に挿入しかつ第1保持軸を第2貫通穴に挿入して第1治具で第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドを支持するコイルスプリング負荷支持工程を行う。
【0014】
本開示の第2の製造方法は、第1治具に第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドを支持した状態で第2治具を外す第2治具外し工程を行い、次いで、第1治具により、第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドを、第1スプリング端及び第2スプリング端が保持部に対して非接触で対向するようにボデーに組付けるボデー組付け工程を行う。その後、第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドより第1治具を外して、第1スプリング端及び第2スプリング端をコイルスプリングのバネ力で保持部に対して接触させる第1治具外し工程を行う。
【0015】
本開示の第2の製造方法によれば、治具ピンを第1通し穴及び第2通し穴に挿入し、かつ、第1保持軸を第1貫通穴及び第2貫通穴に挿入することによって、第1治具で第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドを支持することができる。また、本開示の第2の製造方法によれば、ボデー組付け工程では第1スプリング端及び第2スプリング端が保持部に対して非接触となり、第1治具外し工程で第1スプリング端及び第2スプリング端をコイルスプリングのバネ力で保持部に対して接触させることができる。これにより、第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドの正確かつスムーズな組付けを行うことが可能となる。
【0016】
本開示の第3では、第1ガイドの第1通し穴及び第2ガイドの第2通し穴の少なくともいずれか一方は、シャフトを中心とした周方向に長い長穴である。長穴に形成することで、治具ピンの挿入性を向上させることができる。
【0017】
本開示の第4は、第1ガイドには、コイルスプリングの第1スプリング端が通る第1スプリング穴が形成されており、第2ガイドには、コイルスプリングの第2スプリング端が通る第2スプリング穴が形成されている。
【0018】
絞り弁装置として、コイルスプリングと第1ガイド及び第2ガイドとの係止が、第1スプリング穴及び第2スプリング穴を用いることでより安定する。絞り弁装置の製造方法では、コイルスプリング無負荷支持工程において、第1スプリング端を第1スプリング穴に通し、第2スプリング端を第2スプリング穴に通すこととなる。第1ガイド、コイルスプリング及び第2ガイドのサブアッセンブリから第1ガイドや第2ガイドが外れにくくなる。
【0019】
本開示の第5では、シャフトのバルブギヤ側の端部には係合部が形成されている。絞り弁装置としては、この係合部がバルブギヤと係合して、シャフトはバルブギヤと共に回動する。これにより、バルブギヤの回動を正確にシャフトに伝達することができる。また、絞り弁装置の製造方法としては、第2保持軸に係合部と同一形状の係合部が形成され、この第2保持軸の係合部が第1治具の第1保持軸と係合することで、第2保持軸は第1保持軸と同軸となる。これによって、組付け性は向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、電子スロットル装置の縦断面図である。
図2図2は、ボデーの正面図である。
図3図3は、バルブギヤ、コイルスプリング、第1ガイド、第2ガイド及び軸受を分解して示す斜視図である。
図4図4は、図2より中間ギヤ及びバルブギヤを取り外した正面図である。
図5図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。
図6図6は、図5のVI-VI線に沿う断面図である。
図7図7は、図5のVII-VII線に沿う断面図である。
図8図8は、第1ガイド、コイルスプリング、第2ガイドのサブアッセンブリを示す斜視図である。
図9図9は、第1ガイド、第2ガイドを示す正面図である。
図10図10は、図9図示第1ガイド、第2ガイドを示す側面図である。
図11図11は、コイルスプリング変位状態を説明する図である。
図12A図12Aは、絞り弁装置の製造方法を説明する図である。
図12B図12Bは、絞り弁装置の製造方法を説明する図である。
図13図13は、第1ガイド、第2ガイドの他の例を示す正面図である。
図14図14は、図13示第1ガイド、第2ガイドの側面図である。
図15図15は、コイルスプリング変位状態の他の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下本開示の絞り弁装置を電子スロットル装置1に用いた実施形態を、図に基づいて説明する。なお、本開示の絞り弁装置は、上述の通り、EGRバルブ、ディーゼルエンジン吸気通路圧力制御弁、燃料電池用負圧制御バルブ等、絞り弁装置として幅広く利用可能である。従って、スロットルシャフトやスロットルバルブ等の名称は本開示を電子スロットル装置1に用いた場合の例で、シャフトやバルブの用途はスロットルに限定されるものではない。
【0022】
図1は電子スロットル装置1の縦断面図で、この図1に基づいて電子スロットル装置1の概要を説明する。電子スロットル装置1はエンジンルームに配置され、エンジンに吸入される吸気の流量を制御する。ドライバーのアクセルペダル操作や、エンジンの回転状態等に応じて、図示しないエンジンコントロールユニットが最適な吸気量を演算して、演算結果に応じた回転量をモータ100に出力する。
【0023】
アルミニウム若しくはアルミニウム合金製のボデー300のモータ空間330にモータ100が配置される。モータ100の回転は、モータシャフト101(図2図示)に圧入固定されたモータピニオン102から、減速機構200に伝達される。減速機構200は、図2に示すように、モータピニオン102、中間ギヤ201及びバルブギヤ210により形成される。
【0024】
中間ギヤ201の大径歯車202は、モータピニオン102と歯合する。中間ギヤ201は中間シャフト203を中心として回転自在に保持されている。中間シャフト203はボデー300の嵌合穴301に圧入固定されている。中間ギヤ201の小径歯車204が、バルブギヤ210の外周に円弧状に形成された歯部211と歯合しており、モータピニオン102の回転は中間ギヤ201を介してバルブギヤ210に伝達される。従って、モータシャフト101の回転は、中間ギヤ201とバルブギヤ210によって減速されてスロットルシャフト402に伝達される。
【0025】
バルブギヤ210のコップ状中心部212の内周には、半円弧状の第1磁石220及び第2磁石221が配置され、第1磁石220、第2磁石221により磁気回路が形成される。バルブギヤ210のコップ状中心部212の奥部(図1の下方)には円盤状のレバー401が配置されている。そして、第1磁石220、第2磁石221とレバー401はバルブギヤ210にインサート成形されている。
【0026】
スロットルシャフト402の端面には、係合部4021が形成されており、レバー401にもこの係合部4021と係合する面が形成されている。そして、レバー401はスロットルシャフト402の係合部4021と係合した状態で、スロットルシャフト402の端面にカシメ固定される。従って、バルブギヤ210は、レバー401を介してスロットルシャフト402に連結し、バルブギヤ210の回転がスロットルシャフト402に伝達される。スロットルシャフト402には、円盤状のスロットルバルブ400がネジ403により固定されている。スロットルバルブ400は、その回動に応じてボデー300に形成された吸気通路320の開口面積を増減させる。
【0027】
ボデー300の開口端303(図1の上側、図2の正面)は、カバー500によって覆われている。カバー500は、ボデー300の形状に対応して凡そ長方形状をしている。カバー500は、ポリブチルテレフタレートPBTなどの樹脂で成形されており、所定部位にリブを形成して強度を得ている。
【0028】
カバー500のうち、スロットルシャフト402の軸線407に対応する位置には、ホールICからなる一対の回転角センサ510が配置されている。回転角センサ510はカバー500に固定されているが、その外周にバルブギヤ210にインサート成形された一対の円弧状の第1磁石220、第2磁石221が配置されている。そして、第1磁石220、第2磁石221はスロットルシャフト402の回動に応じて軸線407周りを回動するので、磁気回路はスロットルバルブ400の回転角に応じた位置に変化する。回転角センサ510は、この磁気回路の位置変化に起因する磁力の変化を検知して、スロットルバルブ400の開度を検出する。そして、検出した位置情報を、図示しないエンジンコントロールユニットにフィードバックする。
【0029】
スロットルシャフト402はスロットルバルブ400を挟んで両側に配置された第1軸受405、第2軸受406によって、ボデー300に回転自在に支持されている。第1軸受405は滑り軸受であり、第2軸受406はボールベアリングである。ボデー300の開口部302は、第1軸受405を挿入するための開口で、プラグ310によって覆われている。
【0030】
ボデー300にはバルブギヤ210を収容する空間321が形成されており、この空間321にはスロットルシャフト402をバネ力で付勢するコイルスプリング450が配置されている。コイルスプリング450は、バネ鋼製で、図3に示すように、直径が15ミリメートル程度の円筒状をしている。そして、円筒状のコイルスプリング450の内周にスロットルシャフト402が配置されている。換言すれば、コイルスプリング450はスロットルシャフト402の外周に回転自在に配置されている。コイルスプリング450の一端側の第1スプリング端451、及び他端側の第2スプリング端452が径方向外側に折れ曲がって5ミリメートル程度外方に突出している。
【0031】
コイルスプリング450の一面側の第1端面453は第1ガイド460により覆われている。また、コイルスプリング450の他面側の第2端面454は第2ガイド461により覆われている。第1ガイド460も第2ガイド461も共に66ナイロン樹脂製である。以下、第1ガイド460に付いて説明するが、説明は第2ガイド461にも適用される。
【0032】
第1ガイド460には、図8ないし図10に示すように、円筒状をしたコイルスプリング450の第1端面453を覆う第1円盤部462が形成されている。そして、この第1円盤部462にコイルスプリング450の第1端面453が収納される。第1ガイド460は、第1円盤部462の中心部にハブ463を形成し、ハブ463の中心部には第1貫通穴464が形成されている。そして、この第1貫通穴464内にスロットルシャフト402が遊嵌入される。その為、第1ガイド460はスロットルシャフト402の周りに回転自在に配置される。
【0033】
第1ガイド460の第1円盤部462からは、第1ガイドフック468が径方向に突出形成されている。第1ガイドフック468は、図8及び図9に示すように、第1スプリング端451が当接してコイルスプリング450のバネ力を受ける係止面4682と、この係止面4682の反対側に形成され第1スプリング端451の側面を覆う保護部4683とを備えている。また、第1円盤部462の第1ガイドフック468の付け根には第1スプリング端451が貫通する第1スプリング穴465が開口している。第1スプリング穴465によりコイルスプリング450の組付け性が向上し、保護部4683によりコイルスプリング450の脱落防止が図れる。この第1スプリング穴465と保護部4683とにより、第1スプリング端451のバネ力が確実に係止面4682に伝達されることとなる。
【0034】
第1ガイド460の第1円盤部462には、後述する治具ピンが挿入可能な第1通し穴466も開口している。この第1通し穴466は第1貫通穴464の中心軸を中心として周方向に延びる長穴形状となっている。なお、図4及び図8では複数の穴を記載しており、図9では単一の穴を記載しているが、第1通し穴466は単一の穴で、後述する所定の位置関係で第2ガイド461の第2通し穴4661と対向する穴である。
【0035】
以上は第1ガイド460に関して説明したが、上述の通り、第2ガイド461も第1ガイド460と同一形状をしている。従って、第1ガイド460に関する説明は第2ガイド461にも適用できる。その為、第2ガイド461の符号も図9及び図10に併記している。第2ガイド461も、第2円盤部4621が形成され、中心部にハブ4631が形成され、かつ、第2貫通穴4641が開口している。同様に、第2円盤部4621の外周からは第2ガイドフック4681が径方向外方に延出している。また、第2円盤部4621には、第2スプリング穴4651と第2通し穴4661が開口している。なお、図8ないし図10に基づいて第1ガイド460及び第2ガイド461の説明を行ったが、図1の第1ガイド460と第2ガイド461も同形状となっている。
【0036】
このように、第1ガイド460と第2ガイド461とを同一形状とすることで、組付け時に第1ガイド460と第2ガイド461との層別を行う必要がなくなり、組み付け時間の短縮が図れる。加えて、同一形状とすることで、組み付け設備のコストも低減でき、かつ、部品コストも低減できる。
【0037】
ただ、第2ガイド461は第1ガイド460に対して反転して配置されている。そのため、図3に示すように、第1ガイド460の第1円盤部462がコイルスプリング450の第1端面453を収納して保持するのに対し、第2ガイド461の第2円盤部4621は、コイルスプリング450の第2端面454を収納保持することとなる。
【0038】
第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461は、図1に示すように、バルブギヤ210の背面(図1の下方)でスロットルシャフト402の周囲に配置される。配置された状態で、第1ガイド460のハブ463は金属製のレバー401に当接し、第2ガイド461のハブ463はボールベアリング(第2軸受406)のインナーレースと当接している。
【0039】
図11に概要を示すように、ボデー300にはコイルスプリング450のバネ力を受ける保持部3050が形成されている。そして、コイルスプリング450の付勢力によって、スロットルバルブ400は吸気通路320をバルブ中間位置に保持する。このバルブ中間位置は閉位置ではあるが、故障時の退避走行が可能なように、スロットルバルブ400は吸気通路320を全閉にすることはなく、所定量の吸気は流入できるように多少開いた位置となっている。なお、図11では簡略のため、コイルスプリング450の第1スプリング端451及び第2スプリング端452が直接保持部3050と当接するように記載しているが、実際には、第1ガイド460の第1ガイドフック468及び第2ガイド461の第2ガイドフック4681が保持部3050と当接している。
【0040】
また、コイルスプリング450のバネ力は、バルブギヤ210に一体形成された駆動部2100にも加わっている。上記と同様、実際には、第1ガイド460の第1ガイドフック468と第2ガイド461の第2ガイドフック4681との間に、駆動部2100が配置されている。図11において、四半円形で示したのは、駆動部2100の移動領域であり、駆動部2100はバルブ中間位置から全閉位置まで時計方向に回動し、また、バルブ中間位置から全開位置まで反時計方向に回動する。この回動時、駆動部2100は、第1ガイド460の第1ガイドフック468と第2ガイド461の第2ガイドフック4681のいずれか一方と係合して、コイルスプリング450の第1スプリング端451及び第2スプリング端452のいずれか一方を捩る。この際、第1ガイド460の第1ガイドフック468と第2ガイド461の第2ガイドフック4681のいずれか他方は保持部3050に係止され、コイルスプリング450の第1スプリング端451及び第2スプリング端452のいずれか他方はその位置が保持される。
【0041】
図11では概要を示したが、次に、スロットルバルブ400の開閉をコイルスプリング450の挙動と共に説明する。本開示では、保持部3050が第1ボデーフック305と第2ボデーフック307とで構成されている。第1ボデーフック305及び第2ボデーフック307は、共にボデー300の外表面に一体形成されている。エンジンの回転数を上昇させるためにスロットルバルブ400が吸気通路320を開く場合、コイルスプリング450の第2スプリング端452は第2ボデーフック307と当接して、その位置を保持する。そして、第1スプリング端451がスロットルシャフト402の回動に応じて移動する。この移動に応じ、コイルスプリング450はスロットルシャフト402やバルブギヤ210、ひいてはモータ100にリターン側の付勢力を付加する。
【0042】
一方で、アイドリング状態とすべく、スロットルバルブ400が吸気通路320を閉じる場合には、スロットルシャフト402はバルブ中間位置から全閉位置に回動する。その場合には、全開方向とは逆に、コイルスプリング450の第1スプリング端451は第1ボデーフック305に当接して、その位置を保持し、第2スプリング端452がスロットルシャフト402の回動に応じて移動する。
【0043】
この移動を図4乃至図7を用いて説明する。図4は、図2より中間ギヤ201やバルブギヤ210を取り外した正面図で、スロットルバルブ400のバルブ中間位置である。第1ガイド460の第1ガイドフック468はボデー300に形成された第1ボデーフック305に当接している。同時に、第2ガイド461の第2ガイドフック4681もボデー300に形成された第2ボデーフック307に当接している。
【0044】
図5は、図4のV‐V線に沿う断面図で、図に示すように、第1ガイド460と第2ガイドは、レバー401と第2軸受406によって挟持されている。図6及び図7は、それぞれ図5のVI‐VI線及びVII-VII線に沿う断面図である。また、図6及び図7の(a)はバルブ中間位置、(b)は全閉位置、(c)は全開位置を示す。バルブギヤ210に形成された駆動部2100は、図3に示すように、歯部211に近い側が第1バルブギヤフック2101となり、第1ガイド460の第1ガイドフック468と当接可能となっている。また、駆動部2100の内、歯部211より遠い側は第2バルブギヤフック2102となって、第2ガイド461の第2ガイドフック4681と当接可能となっている。
【0045】
図6に示すように、バルブ中間位置((a)位置)から全閉((b)位置)の間は、第1スプリング端451を保持する第1ガイドフック468は、ボデー300の第1ボデーフック305に当接したままである。単にバルブギヤ210の第1バルブギヤフック2101が第1ガイドフック468から離れるのみである。逆に、バルブ中間位置((a)位置)から全開((c)位置)の間は、第1ガイドフック468はバルブギヤ210の第1バルブギヤフック2101により時計回り方向に移動する。
【0046】
次に、第2ガイドフック4681の移動を図7に示す。バルブ中間位置((a)位置)から全閉((b)位置)の間は、第2スプリング端452を保持する第2ガイドフック4681は、バルブギヤ210の第2バルブギヤフック2102の回動に合わせてボデー300の移動溝306内を反時計回りに移動する。一方、バルブ中間位置((a)位置)から全開((c)位置)の間は、第2ガイドフック4681はボデー300の移動溝306の一端である第2ボデーフック307に係止したままで移動はない。
【0047】
このように、バルブ中間位置では、第1ガイドフック468と第2ガイドフック4681は、ともに保持部3050と駆動部2100と当接していることを前提としている。この前提のもと、バルブ中間位置からモータ100が回転してバルブギヤ210が回動すれば直ちにスロットルバルブ400が吸気通路320を開いたり閉じたりすることができるとしている。なお、図11の機構の概要説明では、バルブ中間位置から全開位置への変位は反時計方向としていたが、この方向は機構的にいずれの方向も採用できる。図1ないし図7で説明するスロットルバルブ400では、バルブ中間位置から全開位置への変位が時計方向で、バルブ中間位置から全閉位置への変位が反時計方向となる。
【0048】
次に、上記構成よりなる電子スロットル装置1の製造方法を、第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461の組付けを中心として説明する。この組付けには、図12A及び図12Bに示すように第1治具600と第2治具610を用いる。なお、図12A及び図12Bの上段は第1ガイド460や第2ガイド461の配置状態を示し、下段は第1貫通穴464や第2貫通穴4641の中心軸に沿う断面を示している。第1治具600には、第1基盤部601に第1収納穴602が形成されており、この第1収納穴602に第1保持軸603が摺動可能に配置されている。第1保持軸603は第1治具バネ604により外方に押し出されるように付勢されている。
【0049】
第1保持軸603は、第1ガイド460及び第2ガイド461が第1基盤部601にセットされた状態で、第1ガイド460の第1貫通穴464及び第2ガイド461の第2貫通穴4641に挿入可能となっている。また、第1基盤部601には、治具ピン605も固定されている。この治具ピン605は、第1ガイド460及び第2ガイド461が第1基盤部601にセットされた状態で、第1ガイド460の第1通し穴466及び第2ガイド461の第2通し穴4661に挿入可能となっている。
【0050】
第2治具610は、第2基盤部611に第2収納穴612が形成されており、この第2収納穴612に第2保持軸613が摺動可能に配置されている。第2保持軸613は第2治具バネ614により外方に押し出されるように付勢されている。また、第2保持軸613は、第2ガイド461が第2基盤部611にセットされた状態で、第2ガイド461の第2貫通穴4641に挿入可能となっている。なお、第2保持軸613の先端にはスロットルシャフト402の係合部4021と同一形状の第2保持軸係合部616が形成されている。また、第1保持軸603の先端には、この第2保持軸係合部616と係合可能な第1保持軸係合部606が形成されている。
【0051】
まず、第2治具610を用いて、第2ガイド461の第2貫通穴4641に第2保持軸613を挿入する。この工程が、第2治具610によって第2ガイド461を支持する第2ガイド支持工程である。
【0052】
次いで、第1治具600と第2治具610を用いて、第1治具600と第2治具610とで第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461を挟持する。そして、第1ガイド460の第1貫通穴464に第1治具600の第1保持軸603を挿入する。かつ、第1ガイド460の第1通し穴466に治具ピン605を挿入する。その状態で、第1治具600の第1保持軸603の先端を第2治具610の第2保持軸613と係合させる。即ち、第1保持軸係合部606と第2保持軸係合部616とを係合させることで、第1保持軸603と第2保持軸613とを同軸上に配置させる。この第1保持軸係合部606と第2保持軸係合部616との係合によって、第1ガイド460と第2ガイド461も同軸上に配置することができる。
【0053】
この状態では、コイルスプリング450にプリロードの掛かっていなく、第1ガイド460と第2ガイド461との間は、コイルスプリング450により大きく離れている。尤も、この状態でも、第1ガイド460の第1円盤部462がコイルスプリング450の第1端面453を収納しつつ、第1ガイドフック468が第1スプリング端451を保持している。また、第2ガイド461の第2円盤部4621がコイルスプリング450の第2端面454を収納しつつ、第2ガイドフック4681が第2スプリング端452を保持している。この工程は、コイルスプリング450にプリロードが掛っていないので、コイルスプリング無負荷支持工程である。
【0054】
この状態から、第1保持軸603を中心にして第1治具600を回転させ、治具ピン605を第2ガイド461の第2通し穴4661に対向させる。従って、本開示における第1ガイド460の第1通し穴466と第2ガイド461の第2通し穴4661とは、共に、治具ピン605が挿入できる位置に開口した穴である。次いで、第1治具600を第2治具610側に移動させる。この移動に伴い、第1保持軸603が第2ガイド461の第2貫通穴4641に挿入され、治具ピン605が第2ガイド461の第2通し穴4661に挿入される。この状態でも、第1保持軸係合部606と第2保持軸係合部616とは係合しているので、第1保持軸603と第2保持軸613とは一体となって移動する。そして、第1治具バネ604の付勢力の方が第2治具バネ614の付勢力より大きいので、第2保持軸613は第2治具610の第2収納穴612内に収納される。かつ、第1保持軸603の先端も第2収納穴612に入り込む。なお、この第1治具600の移動時に、コイルスプリング450も軸方向に圧縮される。この工程ではコイルスプリング450にプリロードが加わるので、コイルスプリング負荷支持工程である。
【0055】
次いで、第2治具610を取り外す。コイルスプリング負荷工程により、コイルスプリング450のプリロードは第1治具600に掛るようになっているので、第2治具610を取り外しても、第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461からなるサブアッセンブリは第1治具600によって保持される。この工程が、第2治具外し工程である。
【0056】
次は、第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461からなるサブアッセンブリをボデー300に組付ける工程であるが、この工程の前に、ボデーには第1軸受405、第2軸受406及び中間シャフト203が組付けられている。また、モータ100は次工程での組付けでも良いが、予めボデー300のモータ空間330に組付けておいても良い。第1治具600を用いて、第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461からなるサブアッセンブリを空間321に配置する。
【0057】
この際には、第1ガイド460の第1ガイドフック468が第1ボデーフック305に対向し、第2ガイド461の第2ガイドフック4681が第2ボデーフック307に対向する。但し、治具ピン605により位置が正確に定められているので、第1ガイドフック468が第1ボデーフック305に接触することは無い。同様に、第2ガイドフック4681も第2ボデーフック307に接触することは無い。従って、第1ガイド460や第2ガイド461がボデー300に引っかかることもない。このように、本開示における第1ガイド460の第1通し穴466と第2ガイド461の第2通し穴4661とは、共に、ボデー300の保持部3050(第1ボデーフック305及び第2ボデーフック307)に接触することが無い位置に開口した穴である。そして、この工程が、ボデー組付け工程である。
【0058】
次いで、ボデー300の開口部302側からスロットルシャフト402を挿入する。スロットルシャフト402の先端に形成された係合部4021は、第1保持軸係合部606と係合する形状となっているので、スロットルシャフト402の係合部4021と第1保持軸係合部606とを係合させることにより、位置決めを行うことができ、スロットルシャフト402の正確な組付けが可能となる。その状態で、スロットルシャフト402に形成されたスリットにスロットルバルブ400を挿入し、ネジ403で固定する。その後、第1治具600を取り外す第1治具外し工程を行う。
【0059】
第1治具600を取り外すことで、治具ピン605が第1ガイド460の第1通し穴466及び第2ガイド461の第2通し穴4661から引き抜かれる。その結果、第1ガイド460及び第2ガイド461はフリーとなってコイルスプリング450のバネ力で移動する。この移動により、第1ガイドフック468が第1ボデーフック305に当接し、第2ガイドフック4681も第2ボデーフック307に当接する。これにより、第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461からなるサブアッセンブリが、ボデー300に組付けられることとなる。
【0060】
第1治具600を外した後で、バルブギヤ210を空間321に配置する。具体的には、駆動部2100が第1ガイド460の第1ガイドフック468と第2ガイド461の第2ガイドフック4681との間に配置されるように組付ける。ただ、駆動部2100の第2バルブギヤフック2102は、周方向の幅が第1ガイドフック468と第2ガイドフック4681との間隔より狭いので、組付けは容易である。また、駆動部2100の第1バルブギヤフック2101は、周方向幅が徐々に広がるテーパ形状をしているので、第1ガイドフック468と第2ガイドフック4681との間に嵌め込むことができる。
【0061】
以上のようにして、駆動部2100が第1ガイド460の第1ガイドフック468と第2ガイド461の第2ガイドフック4681との間に配置されるように、バルブギヤ210を空間321内に組付け、次いで、レバー401をスロットルシャフト402の係合部4021にカシメ固定する。その後、中間シャフト203に中間ギヤ201を挿入する。この際、中間ギヤ201の大径歯車202は、モータピニオン102と歯合する。また、中間ギヤ201の小径歯車204は、バルブギヤ210の外周に円弧状に形成された歯部211と歯合する。
【0062】
中間ギヤ201及びバルブギヤ210の組付けが終了した後で、カバー500をボデー300の開口端303に組付けて、ボルトで固定する。最後にプラグ310でボデー300の開口部302を閉じる。以上により電子スロットル装置1の組付けを終了する。
【0063】
本開示では、第1ガイド460、コイルスプリング450及び第2ガイド461からなるサブアッセンブリは、第1治具600を用いて一体的に組付けることができる。その為、サブアッセンブリより第1ガイド460や第2ガイド461がコイルスプリング450から外れる恐れはない。特に、治具ピン605が第1ガイド460の第1通し穴466及び第2ガイド461の第2通し穴4661に嵌り込んでいるので、サブアッセンブリでの第1ガイド460及び第2ガイド461の位置は正確に保持される。その為、組付け時にボデー300の保持部3050である第1ボデーフック305や第2ボデーフック307に接触することもない。
【0064】
なお、図9の例では第1ガイド460の第1円盤部462の全周に覆い壁を形成していたが、第1ガイド460や第2ガイド461の形状は、図9の形状には限らない。例えば、第1円盤部462のうち第1ガイドフック468の近傍のみに覆い壁を形成するようにしても良い。このようにすれば、覆い壁の面積を小さくして、軽量化が図れる。かつ、第1ガイドフック468の近傍で覆い壁がコイルスプリング450を保持するので、コイルスプリング450の保持が不充分となることは無い。
【0065】
また、上述の例では第1ガイド460の第1通し穴466及び第2ガイド461の第2通し穴4661は、共に中心軸を中心にした周方向に長い長穴としていた。治具ピン605を挿入する上で挿入性が良く望ましい形状である。ただ、第1通し穴466及び第2通し穴4661のいずれか一方、又は両方を治具ピン605の径より多少大きい丸穴とすることは可能である。
【0066】
また、第1ガイドフック468や第2ガイドフック4681を廃止することも可能である。図13及び図14に示すように、第1スプリング穴465や第2スプリング穴4651から第1スプリング端451や第2スプリング端452が延出するようにする。この場合には、第1スプリング端451及び第2スプリング端452が直接ボデー300の保持部3050に直接当接することとなり、図11で簡略図示した状態と同様となる。ただ、本開示において第1スプリング端451及び第2スプリング端452が当接するとあるのは、この図11図13及び図14のように直接当接する場合に限られるものではない。上述のように、第1ガイドフック468や第2ガイドフック4681を介して当接する状態も当然含んでいる。なお、図13では、第1スプリング穴465や第2スプリング穴4651は溝形状に形成されているが、溝形状を含めて、第1スプリング端451及び第2スプリング端452が通る空間を第1スプリング穴465や第2スプリング穴4651としている。
【0067】
以上の例では、第1ガイド460に第1スプリング穴465を形成し、第2ガイド461に第2スプリング穴4651を形成していた。コイルスプリング450の第1スプリング端451及び第2スプリング端452を通すことで、組付け時に第1ガイド460や第2ガイド461が脱落するのが防止でき、電子スロットル装置1としても第1ガイド460や第2ガイド461を安定して保持することができて望ましい。ただ、この第1スプリング穴465や第2スプリング穴4651も必須ではなく、いずれか一方若しくは両方を配置することは可能である。
【0068】
また、上述の例では、スロットルシャフト402の先端に形成された係合部4021を、第1保持軸係合部606と係合する形状としていた。スロットルシャフト402の係合部4021と第1保持軸係合部606とを係合させることにより、位置決めを行うことができ望ましい形態である。特に、スロットルシャフト402の正確な組付けが可能となり、スロットルシャフト402にスロットルバルブ400を組み付ける上でも望ましい。
【0069】
ただ、第1保持軸603に第1保持軸係合部606を設けることは必須ではない。第1保持軸603と第2保持軸613とを第1治具600の第1収納穴602や第2治具610の第2収納穴612で位置合わせすることも可能である。また、第1保持軸603に第1保持軸係合部606を設けるとしても、その形状はスロットルシャフト402の先端に形成された係合部4021と係合可能な形状でなくてもよい。
【0070】
また、本例ではバルブ中間位置から全閉開度の回動ではコイルスプリング450の第2ガイド461側の第2スプリング端452が変動し、バルブ中間位置から全開開度の回動で第1ガイド460側の第1スプリング端451が変動する構成としたが、コイルスプリング450の動作を逆にしてもよい。モータ100の回転方向が逆になるが、動作は本例と同様である。本開示において、第1ガイドフック468はその位置が全開位置側にあるか全閉位置側にあるかによって特定されるものではない。
【0071】
また、上述の例では、バルブギヤ210の駆動部2100を第1スプリング端451及び第2スプリング端452の内側に配置し、駆動部2100が第1スプリング端451と第2スプリング端452とによって挟持される構成としていた。これを、図15に示すように、バルブギヤ210の駆動部2100を第1スプリング端451及び第2スプリング端452の外側に配置するようにしても良い。即ち、第1バルブギヤフック2101と第2バルブギヤフック2102とによって、コイルスプリング450の第1スプリング端451及び第2スプリング端452を挟持する構造としても良い。この場合には、ボデー300の保持部3050も第1スプリング端451及び第2スプリング端452の外側に配置される。その為、第1ボデーフック305と第2ボデーフック307とによって、コイルスプリング450の第1スプリング端451及び第2スプリング端452を挟持する構造となる。
【0072】
また、上述の例では第1ガイド460と第2ガイド461とを同一形状として、組付け時間の短縮、組付け設備コストの低減、及び部品コストの低減を図っていた。但し、バルブギヤ210やボデー300の形状との関係で、第1ガイド460と第2ガイド461との形状を異ならせる必要がある場合には、形状変更は許容せざるを得ない。いずれか一方のガイドに第1ガイドフック468や第2ガイドフック4681を形成することが出来ない場合も、許容せざるを得ない。
【0073】
更に、上述の材料や寸法は一例であり、電子スロットル装置1に求められる要請に応じて適宜選択することが可能である。
【0074】
上述の通り、本件開示の絞り弁装置は、エンジンの吸気量を制御する電子スロットル装置1のみでなく、排気ガス循環量を制御するEGRバルブ、ディーゼルエンジンの吸気を制御する吸気通路圧力制御弁、燃料電池の水素濃度を制御する負圧制御バルブ等にも適用可能である。
【0075】
なお、この明細書には、以下に列挙する複数の技術的思想と、それらの複数の組み合わせが開示されている。
【0076】
(技術的思想1)
通路及びモータ空間を有するボデー(300)と、
このボデーの前記通路に配置され、シャフト(402)と共に回動して前記通路を開閉するバルブ(400)と、
前記ボデーの前記モータ空間に保持され電気信号に応じて回転し、バルブギヤ(210)の回動を介して前記シャフトを、前記バルブの全閉位置、全開位置、及び前記全閉位置と前記全開位置との間のバルブ中間位置に回動するモータ(100)と、
前記ボデー内であって前記シャフトの外周で前記バルブギヤと前記バルブとの間に配置され、一端に径方向外方に延びる第1スプリング端を有し他端に径方向外方に延びる第2スプリング端を有し、前記バルブギヤの回動が前記シャフトに伝達される際にバネ力による抗力を付加するコイルスプリング(450)と、
前記シャフトが貫通する第1貫通穴を中心位置に有し、前記コイルスプリングの第1端面(453)側に配設され、第1スプリング端と共に前記シャフトの回りを回動する第1ガイド(460)と、
前記シャフトが貫通する第2貫通穴を中心位置に有し、前記コイルスプリングの第2端面(454)側に配設され、前記第2スプリング端と共に前記シャフトの回りを回動する第2ガイド(461)と、
前記バルブギヤとともに回動し、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端と当接して、前記シャフトを前記バルブ中間位置から前記全閉位置への第1方向移動と、前記シャフトを前記バルブ中間位置から前記全開位置への第2方向移動とを行い、前記第1方向移動時及び前記第2方向移動時に、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端のいずれか一方を前記コイルスプリングの抗力に反して移動させる駆動部(2100)と、
前記ボデーに設けられ、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端と当接して、前記第1方向移動時及び前記第2方向移動時に、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端のいずれか他方の位置を保持する保持部(3050)とを備え、
前記第1ガイドには第1通し穴(466)が形成され、前記第2ガイドには第2通し穴(4661)が形成されており、
前記第1通し穴及び前記第2通し穴は、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端が共に前記バルブ中間位置の近傍にある位置であって、かつ、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端が共に前記保持部と当接しない位置に位置した際に、軸線方向が一致する
ことを特徴とする絞り弁装置。
【0077】
A(通し穴)を備えるB(絞り弁装置)
【0078】
(技術的思想2)
技術的思想1に記載の絞り弁装置を製造する絞り弁装置の製造方法であって、
前記第1ガイドの前記第1貫通穴及び前記第2ガイドの前記第2貫通穴に挿入可能な第1保持軸(603)と、前記第1ガイドの前記第1通し穴及び前記第2ガイドの前記第2通し穴に挿入可能な治具ピン(605)と、前記第1保持軸を軸方向に変移可能に収納すると共に前記治具ピンを固定する第1基盤部(601)を備える第1治具(600)と、
前記第2ガイドの前記第2貫通穴に挿入可能な第2保持軸(613)と、この第2保持軸を軸方向に変移可能に収納する第2基盤部(611)を備える第2治具(610)とを用い、
前記第2保持軸を前記第2貫通穴に挿入して前記第2治具で前記第2ガイドを支持する第2ガイド支持工程と、
前記第2ガイドと前記第1ガイドとの間に前記コイルスプリングを配置すると共に、前記第1保持軸を前記第1貫通穴に挿入し、かつ、前記治具ピンを前記第1通し穴に挿入して前記第1治具と前記第2治具で前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを支持するコイルスプリング無負荷支持工程と、
前記第1治具を前記第1保持軸周りに回して前記治具ピンを前記第2通し穴に対向させ、前記コイルスプリングを圧縮しつつ前記治具ピンを前記第2通し穴に挿入しかつ前記第1保持軸を前記第2貫通穴に挿入して前記第1治具で前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを支持するコイルスプリング負荷支持工程と、
前記第1治具に前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを支持した状態で前記第2治具を外す第2治具外し工程と、
前記第1治具により、前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドを、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端が前記保持部に対して非接触で対向するように前記ボデーに組付けるボデー組付け工程と、
前記第1ガイド、前記コイルスプリング及び前記第2ガイドより前記第1治具を外して、前記第1スプリング端及び前記第2スプリング端を前記コイルスプリングのバネ力で前記保持部に対して接触させる第1治具外し工程とを備える
ことを特徴とする絞り弁装置の製造方法。
【0079】
A(通し穴)+B(絞り弁装置)の製造方法
(技術的思想3)
前記第1ガイドの前記第1通し穴及び前記第2ガイドの前記第2通し穴の少なくともいずれか一方は、前記シャフトを中心とした周方向に長い長穴である
ことを特徴とする技術的思想1に記載の絞り弁装置。
【0080】
Aはa(長穴)であるB
【0081】
(技術的思想4)
前記第1ガイドには、前記コイルスプリングの前記第1スプリング端が通る第1スプリング穴(465)が形成されており、
前記第2ガイドには、前記コイルスプリングの前記第2スプリング端が通る第2スプリング穴(4651)が形成されている
ことを特徴とする技術的思想1又は技術的思想1に従属する技術的思想3に記載の絞り弁装置。
【0082】
A+B+C(スプリング穴)、a+B+C
【0083】
(技術的思想5)
前記シャフトの前記バルブギヤ側の端部には係合部(4021)が形成されており、
この係合部が前記バルブギヤと係合して、前記シャフトは前記バルブギヤと共に回動することを特徴とする技術的思想1若しくは技術的思想1に従属する技術的思想3又は4に記載の絞り弁装置。
【0084】
A+B+D(係合部)、A+B+C+D、a+B+C+D、
【0085】
(技術的思想6)
前記第1ガイドの前記第1通し穴及び前記第2ガイドの前記第2通し穴の少なくともいずれか一方は、前記シャフトを中心とした周方向に長い長穴である
ことを特徴とする技術的思想2に記載の絞り弁装置の製造方法。
【0086】
Aはa(長穴)であるBの製造方法
【0087】
(技術的思想7)
前記第1ガイドには、前記コイルスプリングの前記第1スプリング端が通る第1スプリング穴(465)が形成されており、
前記第2ガイドには、前記コイルスプリングの前記第2スプリング端が通る第2スプリング穴(4651)が形成されており、
前記コイルスプリング無負荷支持工程において、前記第1スプリング端を前記第1スプリング穴に通し、前記第2スプリング端を前記第2スプリング穴に通す
ことを特徴とする技術的思想2又は技術的思想2に従属する技術的思想6に記載の絞り弁装置の製造方法。
【0088】
A+B+C(スプリング穴)の製造方法、a+B+Cの製造方法
【0089】
(技術的思想8)
前記シャフトの前記バルブギヤ側の端部には係合部(4021)が形成されており、
前記第2保持軸に前記係合部と同一形状の第2保持軸係合部(616)が形成され、この第2保持軸係合部が前記第1治具の前記第1保持軸と係合して、前記第2保持軸は前記第1保持軸と同軸となることを特徴とする請求項2若しくは技術的思想2に従属する技術的思想6又は7に記載の絞り弁装置の製造方法。
【0090】
A+B+D(係合部)の製造方法、A+B+C+Dの製造方法、a+B+C+Dの製造方法
【符号の説明】
【0091】
1 電子スロットル装置
210 バルブギヤ
2100 駆動部
3050 保持部
400 スロットルバルブ
450 コイルスプリング
451 第1スプリング端
452 第2スプリング端
460 第1ガイド
461 第2ガイド
464 第1保持穴
4641 第2保持穴
465 第1スプリング穴
4651 第2スプリング穴
466 第1通し穴
4661 第2通し穴
468 第1ガイドフック
4681 第2ガイドフック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15