(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180924
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】食品保管庫および食品保管システム
(51)【国際特許分類】
F25D 23/00 20060101AFI20231214BHJP
G01N 21/64 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
F25D23/00 A
G01N21/64 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094610
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 真理子
(72)【発明者】
【氏名】添田 舞子
(72)【発明者】
【氏名】小池 成彦
【テーマコード(参考)】
2G043
【Fターム(参考)】
2G043AA03
2G043BA16
2G043CA05
2G043DA08
2G043EA01
2G043FA03
2G043GA22
2G043KA02
2G043LA02
(57)【要約】
【課題】ユーザにとって煩わしい作業を必要とすることなく食品の状態をユーザが確認することができる食品保管庫を提供する。
【解決手段】食品保管庫の一例である冷蔵庫1は、食品を保存する貯蔵室が内部に形成された本体と、光を照射するLED16aおよび当該LED16aによって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光素子16bから構成される鮮度検知部16と、鮮度検知部16の検知結果に応じて食品の状態を判定する制御装置5と、制御装置5の判定結果を報知する操作パネル6と、を備える。鮮度検知部16は、冷蔵庫1の本体の外側に設置されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を保存する貯蔵室が内部に形成された本体と、
光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される食品状態検知手段と、
前記食品状態検知手段の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、
を備え、
前記食品状態検知手段は、前記本体の外側に設置されていることを特徴とする食品保管庫。
【請求項2】
前記発光手段は、光の照射方向が斜め下方となるように設けられていることを特徴する請求項1に記載の食品保管庫。
【請求項3】
前記食品状態検知手段は、前記本体に対して着脱自在であることを特徴する請求項1または請求項2に記載の食品保管庫。
【請求項4】
前記食品状態検知手段の周縁部には、感圧素子を有するパッキンが設けられ、
前記パッキンの感圧素子が既定の圧力を検知したことに連動して、前記発光手段が光を照射する請求項1または請求項2に記載の食品保管庫。
【請求項5】
前記貯蔵室の内部に、前記食品状態検知手段とは別に、光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される第2の食品状態検知手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品保管庫。
【請求項6】
食品を保存する貯蔵室が内部に形成された、食品保管庫の本体と、
光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される食品状態検知手段と、
前記食品状態検知手段の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段と
前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、
を備え、
前記食品状態検知手段は、前記本体の外側に設置されていることを特徴とする食品保管システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、食品を収納可能な冷蔵庫などの食品保管庫および食品保管システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、保存している野菜に紫外線ないし短波長の可視光線を照射し、これによって発現する野菜の自家蛍光から野菜自身の鮮度判定を行うことができる鮮度判定機能を有する冷蔵庫が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の冷蔵庫によって食品の状態を判定するためには、冷蔵庫内の所定の位置に食品を収納する作業が必要になる。特許文献1に記載の従来技術においては、例えば、通常時は冷蔵庫の外で保存している食品の状態を判定する場合にも、食品の状態確認のためにわざわざ冷蔵庫に収納してから取り出す、というユーザにとって煩わしい作業が必要となってしまう。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、ユーザにとって煩わしい作業を必要とすることなく食品の状態をユーザが確認することができる食品保管庫および食品保管システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る食品保管庫は、食品を保存する貯蔵室が内部に形成された本体と、光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される食品状態検知手段と、前記食品状態検知手段の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、を備える。前記食品状態検知手段は、前記本体の外側に設置されている。
また、本開示に係る食品保管システムは、食品を保存する貯蔵室が内部に形成された本体と、光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される食品状態検知手段と、前記食品状態検知手段の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、を備える。前記食品状態検知手段は、前記本体の外側に設置されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る食品保管庫および食品保管システムによれば、ユーザにとって煩わしい作業を必要とすることなく食品の状態をユーザが確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】実施の形態1に係る冷蔵庫の内部構成を示す縦断面図である。
【
図3】実施の形態1に係る冷蔵庫が備える鮮度検知部の周辺の拡大図である。
【
図4】実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図5】食品の状態と蛍光強度の関係の一例を示す図である。
【
図6】実施の形態1に係る冷蔵庫の第1変形例を示す正面図である。
【
図7】実施の形態1に係る冷蔵庫の第1変形例における要部拡大図である。
【
図8】実施の形態1の第1変形例における可搬型鮮度検知部の構成を示す図である。
【
図9】実施の形態1に係る冷蔵庫の第2変形例を示す要部拡大図である。
【
図10】実施の形態1に係る冷蔵庫の第2変形例における動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る食品保管庫および食品保管システムの実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付している。本開示において、重複する説明は、適宜に簡略化または省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は、以下に示す実施の形態およびその変形例に限定されることはない。以下の実施の形態およびその変形例で説明する任意の構成要素は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、自由な組み合わせ、変形または省略が可能である。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の正面図である。
図2は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の内部構成を示す縦断面図である。本開示では、原則として、冷蔵庫1が使用可能な状態に設置されたときを基準として、各方向が定義される。また、
図1および
図2を含む各図面において、冷蔵庫1を構成する各部材の寸法、位置関係および形状等は、実際のものとは必ずしも完全に一致しない場合がある。
【0011】
冷蔵庫1は、食品を保管する食品保管庫の一例である。本開示に係る食品保管庫は、冷蔵庫1に限定されるものではなく、例えば、食品を冷蔵保存するのではなく、常温保存するもの等であってもよい。以下、本開示に係る食品保管庫の一実施例として、冷蔵庫1について説明する。
【0012】
冷蔵庫1は、断熱箱体90を備えている。断熱箱体90は、外箱、内箱および断熱材を有している。外箱は、例えば、鋼鉄製である。内箱は、例えば、樹脂製である。内箱は外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば、発泡ウレタンまたは真空断熱材等である。断熱材は、外箱と内箱との間の空間に充填されている。断熱箱体90は、冷蔵庫1の本体の一部を構成している。
【0013】
断熱箱体90の前面(正面)は、開口している。断熱箱体90の内部には、貯蔵空間が形成されている。貯蔵空間は、食品等の被貯蔵物が収納される空間である。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つまたは複数の仕切り部材によって、食品を収納保存するための複数の貯蔵室に区画されている。
【0014】
一例として、冷蔵庫1は、
図1および
図2に示すように、複数の貯蔵室として、冷蔵室100、切替室200、製氷室300、野菜室400および冷凍室500を備えている。これらの各貯蔵室は、断熱箱体90の内部において、上下方向に4段構成となって配置されている。
【0015】
冷蔵室100は、断熱箱体90の内部の最上段に配置されている。
図2に示すように、冷蔵室100の内部には、一例として、複数の棚板が設けられている。冷蔵室100の内部は、これらの棚板によって、上下方向に複数の空間に仕切られている。冷蔵室100内部には、チルド室110が設けられていてもよい。
【0016】
切替室200は、冷蔵室100の下方における左右の一側に配置されている。切替室200内の温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかに選択的に切り替えることが可能である。切替室200内の温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯、冷蔵温度帯、チルド温度帯、ソフト冷凍温度帯等である。冷凍温度帯は、例えば、-18℃程度の温度帯である。冷蔵温度帯は、例えば、3℃程度の温度帯である。チルド温度帯は、例えば、0℃程度の温度帯である。ソフト冷凍温度帯は、例えば、-7℃程度の温度帯である。
【0017】
製氷室300は、切替室200の側方に隣接して配置される。製氷室300は、切替室200と並列に配置される。すなわち、製氷室300は、冷蔵室100の下方における左右の他側に配置されている。
【0018】
野菜室400は、切替室200および製氷室300の下方に配置されている。野菜室400には、例えば、野菜および容量の大きなペットボトル等が収納される。冷凍室500は、野菜室400の下方に配置されている。冷凍室500は、断熱箱体90の最下段に配置されている。冷凍室500は、被貯蔵物を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いられる。
【0019】
冷蔵室100の正面部には、当該冷蔵室100を開閉するための冷蔵室扉7が設けられている。冷蔵室扉7は、例えば、両開き式の回転式の扉である。両開き式の冷蔵室扉7は、右扉7aおよび左扉7bにより構成されている。冷蔵室扉7の外側表面部には、操作パネル6が設けられている。
図1に示す構成例では、操作パネル6は、左扉7bに設けられている。
【0020】
一例として、切替室200、製氷室300、野菜室400および冷凍室500は、それぞれ、引出し式の扉によって開閉される。これらの引出し式の扉は、各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに沿って冷蔵庫1の奥行方向にスライドできるようになっている。本実施の形態の冷蔵庫1のユーザは、引出し式の扉を前後にスライドさせることで、切替室200、製氷室300、野菜室400および冷凍室500を開閉することができる。
【0021】
切替室200の内部には、食品等を内部に収納できる切替室収納ケース201が引き出し自在に格納されている。野菜室400の内部には、食品等を内部に収納できる野菜室上ケース14および野菜室下ケース15が設けられている。野菜室上ケース14には、例えば、ナスおよびパセリ等の小物野菜が収納される。野菜室下ケース15には、例えば、大根、白菜およびスイカ等の大物野菜、あるいは、ペットボトルが収納される。同様に、冷凍室500の内部には、食品等を内部に収納できる冷凍室収納ケース501が引き出し自在に格納されている。
【0022】
なお、冷蔵庫1に備えられた貯蔵室の数、貯蔵室の配置、貯蔵室を開閉するための扉の構成、貯蔵室内のケースの数および構成等は、以上で説明した例に限定されるものではない。例えば、冷蔵室100を開閉するための扉は、スライド式であってもよい。また、切替室200、製氷室300、野菜室400および冷凍室500を開閉するための扉は、回転式であってもよい。
【0023】
冷蔵庫1は、各貯蔵室を冷却するための冷却機構として、圧縮機2、冷却器3および送風機4等を備える。圧縮機2および冷却器3は、図示を省略している凝縮器および絞り装置等と共に、冷凍サイクル回路を構成している。圧縮機2は、冷凍サイクル回路内の冷媒を、圧縮して吐出する。凝縮器は、圧縮機2から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器3は、絞り装置で膨張した冷媒によって、各貯蔵室へ供給される空気を冷却する。圧縮機2は、例えば、
図2に示すように、冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
【0024】
送風機4が動作すると、冷却器3で冷却された空気、すなわち冷気が、ダクトを通って、各貯蔵室へ送られる。各貯蔵室を冷却して暖められた空気は、ダクトを通って冷却器3が設置されている空間へと戻される。冷却器3が設置されている空間へと戻された空気は、再び冷却器3によって冷却され、冷蔵庫1内を循環する。
【0025】
各貯蔵室には、図示を省略しているサーミスタが設置される。このサーミスタは、各貯蔵室の内部の温度を検出する。送風機4および圧縮機2は、このサーミスタの検出結果に基づいて制御される。送風機4および圧縮機2は、各貯蔵室内の温度が予め設定された設定温度になるように制御される。
【0026】
また、本実施の形態に係る冷蔵庫1は、制御装置5を備える。制御装置5は、例えば、
図2に示すように、冷蔵庫1の背面側の上部に設けられる。制御装置5は、圧縮機2および送風機4等を制御する機能を有している。制御装置5には、冷蔵庫1の動作を制御するための制御回路等が備えられている。制御装置5の各機能は、この制御回路によって実現される。
【0027】
冷蔵庫1は、
図2に示すように、扉開閉センサ8を備えている。扉開閉センサ8は、野菜室400を開閉するための扉の開閉状態を検知するためのものである。扉開閉センサ8は、冷蔵庫1が備える貯蔵室の扉の開閉を検知する扉開閉検知手段の一例である。なお、図示を省略しているが、野菜室400以外の貯蔵室の扉の開閉を検知できるセンサが設けられていてもよい。冷蔵庫1は、例えば、貯蔵室の扉と断熱箱体90の正面部との間に隙間があることが検知されたときに、報知音によってユーザに扉を閉めることを促すように構成されていてもよい。
【0028】
本実施の形態に係る冷蔵庫1は、食品の鮮度等の状態を検知するための食品状態検知手段として、鮮度検知部16を備えている。
図3は、実施の形態1に係る冷蔵庫1が備える鮮度検知部16の周辺の拡大図である。本実施の形態において、鮮度検知部16は、一例として、左扉7bの外部表面側に設置されている。
【0029】
鮮度検知部16は、例えば、冷蔵庫1の正面側から見て円錐台状の凹状の形状に形成される。鮮度検知部16は、光を照射する発光手段の一例であるLED16aと、発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段の一例である受光素子16bと、から構成される。LED16aは、励起光として、例えば、青色光を照射する。受光素子16bとしては、例えば、フォトダイオードあるいはフォトトランジスタ等を利用することができる。
【0030】
上述した通り、一例として、鮮度検知部16は、青色光を照射するLED16aおよび受光素子16bを有する。LED16aから照射される青色光は、食品に含まれるクロロフィルの蛍光を励起する。受光素子16bは、励起されて発された蛍光を受光する。
【0031】
LED16aが照射する励起光である青色光は、400nmから500nmの波長域、より望ましくは、450nmから495nmの可視光領域に含まれているものであるとよい。また、クロロフィルが発する蛍光は赤色光領域にあるため、受光素子16bは、550nmから800nmの波長域の光、より望ましくは、600nmから780nmの可視光領域の光、を受光できる素子であるとよい。
【0032】
一般的に、野菜に含まれるクロロフィルは、収穫後に分解されて徐々に減っていく。そのため、鮮度が落ちた緑黄色野菜ほど、発する蛍光は弱くなる。一方、暗所で収穫期を迎える地下茎などの野菜は、収穫後にクロロフィルが増量してゆく。すなわち、このような野菜が発する蛍光は、鮮度が落ちるほど強くなる。また、例えば、メロンあるいはアボカドなどの追熟が必要な果物においても、その熟度に応じてクロロフィルの量が変化する。このような果物の場合、未熟なうちは発する蛍光が強く、追熟が完了した以降は徐々に発する蛍光が弱くなっていく。このように、食品に対して励起光を当てた際に発する蛍光の増減は、その食品の種類に依る。そこで、鮮度検知部16によって状態を検知する対象が何であるのかを、予め設定しておく必要がある。この設定は、例えば、操作パネル6によって行ってもよいし、専用のアプリケーションを入れたスマートフォン等で行ってもよい。
【0033】
なお、本開示における発光手段は、青色光を照射するLED16aに限られない。発光手段は、紫外光を照射するものであってもよい。また、受光手段は、分光機能のあるカメラ等でもよい。紫外光を野菜に対して照射した場合には、例えば、当該野菜に表皮の傷が青白い蛍光を発する。紫外光を励起光として利用することで、鮮度と関連する蛍光だけでなく、傷の有無に関連する蛍光を、受光手段によって検知することができる。また、発光手段は、例えば、青色光を照射する光源と紫外光を照射する光源との2つの光源を有していてもよい。発光手段は、波長の異なる複数種類の励起光を照射可能に構成されていてもよい。
【0034】
ユーザは、食品17を鮮度検知部16に近づけることで、食品17から発する蛍光を受光素子16bに検知させることができる。このとき、食品17を鮮度検知部16に密着させることで、食品17からの蛍光以外の外部光が受光素子16bに入射することを防ぐことができ、鮮度検知部16による検知精度を高めることができる。食品17を鮮度検知部16に押し付けた際に当該食品17を傷つけることなく受光素子16bへ入射する外部光を遮蔽するために、例えば、パッキン16cが鮮度検知部16の周縁部に設けられていてもよい。
【0035】
冷蔵庫1は、例えば、鮮度検知部16を台所に漂う油滴あるいは埃等から保護するための蓋16dを備えていてもよい。蓋16dは、鮮度検知部16を使用するユーザによって、必要に応じて開閉される。また、この蓋16dは、意匠性を考慮して、冷蔵室扉7と同色の部材として構成されてもよい。
【0036】
LED16aと受光素子16bとは、製造上の簡便さを考慮して、同一の基板上に配置されてもよい。また、LED16aと受光素子16bとから構成される鮮度検知部16の位置を操作パネル6に近くすることで、配線をとりやすくすることができる。また、鮮度検知部16の位置を冷蔵室扉7内側に配置されたドアポケットの位置に対してずらすことで、両者の構造を干渉しないようにすることができる。また、鮮度検知部16は、操作パネル6と共に、ユーザが手で操作しやすい高さに設置されることが望ましい。
【0037】
図3に示すように、本実施の形態において、LED16aおよび受光素子16bは、冷蔵室扉7の表面より少し窪んだ位置に配置されている。この窪みの深さは、冷蔵室扉7の断熱性能に影響しない深さとして設定される。
【0038】
発光手段の一例であるLED16aは、光の照射方向が斜め下方となるように配置されていることが望ましい。これにより、ユーザがLED16aから照射される光を直視することを回避することができる。
【0039】
また、例えば、パッキン16cの裏面側には、食品17をパッキン16cに押し付けた際に動作するスイッチが設けられていてもよい。このスイッチを用いて、食品17をパッキン16cに押し付けた際にLED16aが点灯して、食品17をパッキン16cから離すとLED16aが消灯するように、冷蔵庫1を構成してもよい。これにより、ユーザがLED16aから照射される光を直視することを、より確実に回避することができる。
【0040】
鮮度検知部16の周縁部に設けられたパッキン16cは、感圧素子を有していてもよい。この感圧素子を、上記のスイッチとして利用してもよい。すなわち、パッキン16cが有する感圧素子によって既定の圧力を検知したことに連動して、LED16aが点灯してもよい。感圧素子を利用することで、食品17をパッキン16cに対して強く押し付けることを必要とせずに、LED16aの動作を制御できる。感圧素子を利用することで、食品17をパッキン16cに強く押し付けることによって当該食品17が傷つくことを回避することができる。
【0041】
鮮度検知部16を覆う蓋16dは、手動ではなく自動で開閉するものとしてもよい。例えば、蓋16dは、食品17をパッキン16cに押し付けたときに自動で開くシャッターとして構成してもよい。このシャッターとして構成された蓋16dが開くことに連動して、LED16aが自動で点灯してもよい。これにより、ユーザがLED16aから照射される光を直視することを、より確実に回避することができる。
【0042】
上述したように、鮮度検知部16は、一例として、円錐台状の凹状の形状に形成される。鮮度検知部16の形状はこれに限られず、例えば、球面状あるいは四角錘台状でもよい。鮮度検知部16の形状は、食品17への励起光の照射および食品17からの蛍光の受光を妨げない形状であればよい。
【0043】
上述したように、本実施の形態において、鮮度検知部16は、冷蔵室扉7の外側、すなわち冷蔵庫1の本体の外側に設置されている。これにより、例えば、アボカドあるいはメロンなど常温保存によって熟させてから食べる前だけ冷蔵したい食品、あるいは、基本的に常温で保存する食品を状態確認のためにわざわざ冷蔵庫1に収納してから取り出すという煩わしい作業を行うことなく、鮮度検知部16によって当該食品の状態を検知することができる。
【0044】
なお、食品状態検知手段の一例である鮮度検知部16の設置位置は、冷蔵庫1の本体の外側であればよく、冷蔵室扉7の外側に限られるものではない。例えば、鮮度検知部16の、冷蔵室100以外の貯蔵室を開閉する扉に設置されてもよい。鮮度検知部16が設置される扉が回転式の扉である場合、ヒンジ部を介して電源配線を敷設するとよい。鮮度検知部16が設置される扉が引き出し式の扉である場合、レール上に電源配線を敷設するとよい。また、鮮度検知部16へ無線給電を行う手段、あるいは、鮮度検知部16の電源となる長寿命電池を設けてもよい。
【0045】
上述の通り、食品状態検知手段の一例である鮮度検知部16の設置位置は、冷蔵庫1の本体の外側であればよく、扉に限定されるものではない。例えば、鮮度検知部16は、冷蔵庫1の本体の側面部に設置されてもよい。この場合、鮮度検知部16は、コンデンサパイプを回避するよう設置されるとよい。例えば、冷蔵庫1の扉の表面部は、ユーザによってメモ等を貼り付けるスペースとして利用されることがある。冷蔵庫1の本体の側面に鮮度検知部16を設置することで、ユーザは、冷蔵庫1の扉の表面部を従来通りに自由に利用できる。
【0046】
図4は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。制御装置5の制御回路には、例えば、プロセッサ5aおよびメモリ5bが備えられている。制御装置5は、メモリ5bに記憶されたプログラムをプロセッサ5aが実行することによって予め設定された処理を実行し、冷蔵庫1を制御する。
【0047】
プロセッサ5aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ5bには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROMおよびEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクおよびDVD等が該当する。
【0048】
制御装置5の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。制御装置5の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、かつ、当該制御回路にプロセッサ5aおよびメモリ5bが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたもの等が該当する。
【0049】
本実施の形態の操作パネル6は、
図4に示すように、操作部6aおよび報知部6bを備えている。操作部6aは、各貯蔵室の保冷温度等を設定するための操作スイッチ等である。ユーザは、操作部6aを操作することで、切替室200の温度帯を切り替えることができる。報知部6bは、ユーザへの各種の報知を行う報知手段の一例であり、例えば、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶表示部、表示ランプおよびスピーカ等から構成される。操作パネル6は、操作部6aと報知部6bとを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。操作部6aは、使用者による当該操作部6aの操作に応じた信号を制御装置5へ出力する。また、制御装置5は、操作パネル6の報知部6bに信号を出力し、報知部6bの動作を制御する。
【0050】
制御装置5には、例えば、各貯蔵室の内部の温度を検出するサーミスタから信号が入力される。制御装置5は、入力された信号に基づいて、各貯蔵室内が設定された温度に維持されるように、圧縮機2、冷却器3および送風機4等を制御する。
【0051】
本実施の形態に係る制御装置5は、例えば、スマートフォン等の外部機器との通信機能を有していてもよい。制御装置5は、ネットワーク上の外部サーバ等との通信機能を有してもよい。すなわち、制御装置5は、冷蔵庫1が外部との通信を行うための通信インターフェースとしても機能してもよい。制御装置5による冷蔵庫1と当該冷蔵庫1外部との通信は、インターネットを介したものでもよいし、その他各種の有線通信または無線通信でもよい。冷蔵庫1は、制御装置5によって、外部から設定温度変更指示を受信したり、庫内状況などの情報を外部ヘ送信したりしてもよい。制御装置5は、各種の情報を外部機器へ出力する出力手段として機能してもよい。
【0052】
制御装置5には,鮮度検知部16から、検知結果の情報が信号として入力される。本実施の形態において、制御装置5は、鮮度検知部16によって取得したデータに基づいて演算処理を実行する。制御装置5は、この演算処理の結果に基づいて、食品の状態を判定する。本実施の形態において、制御装置5は、食品状態検知手段の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段として機能する。報知手段の一例である報知部6bは、制御装置5による食品の状態の判定結果を報知する。
【0053】
制御装置5には、予め、野菜および果物等の、食品の状態と蛍光強度との対応関係を示す情報が記憶されている。制御装置5は、この情報に応じて、食品の状態を判定する。なお、食品の状態と蛍光強度との対応関係を示す情報は、必ずしも冷蔵庫1の制御装置5に記憶されていなくてもよく、例えば、冷蔵庫1の外部のクラウド等の記憶領域に記憶されていてもよく、必要に応じて制御装置5から外部の記憶領域にアクセスしてもよい。
【0054】
例えば、葉物野菜等の収穫後の保存中にクロロフィルが減少していく食品に対しては、収穫直後の蛍光強度の値と、喫食不可となる保存日数経過後における蛍光強度の値と、の2つの基準値の情報が記憶されるとよい。
【0055】
また、
図5は食品の状態と蛍光強度の関係の一例を示す図である。
図5は、メロンを対象とした例を示している。メロンなど、常温で追熟した後に冷蔵保存するような食品を対象とする場合には、例えば、収穫直後の未熟状態における蛍光強度の値(
図5の例では1とする)、追熟が進んで甘みも増してきた食べ頃の初期における蛍光強度の値(
図5の例では0.8)、追熟が更に進んでおいしく食べられる限界における蛍光強度の値(
図5の例では0.2)、の2つの基準値の情報が記憶されるとよい。
【0056】
冷蔵庫1は、
図5に示されるような情報に応じて制御装置5で食品の状態を判定し、その判定結果を報知部6bによってユーザに報知する。報知の内容としては、例えば、食品が現在どのような状態にあるか、食品があと何日くらいはおいしく食べられるのか、等である。
【0057】
以上に示したように、本開示に係る食品保管庫の一例である冷蔵庫1は、食品を保存する貯蔵室が内部に形成された本体と、光を照射する発光手段の一例であるLED16aおよび食品から発する蛍光を検知する受光手段の一例である受光素子16bから構成される食品状態検知手段の一例である鮮度検知部16と、鮮度検知部16の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段として機能する制御装置5と、制御装置5による判定結果を報知する報知手段の一例である報知部6bと、を備えている。そして、鮮度検知部16は、本体の外側に設置されている。このように構成された冷蔵庫1であれば、鮮度検知部16が本体の外側に設置されているため、ユーザにとって煩わしい作業を必要とすることなく食品の状態をユーザが確認することができる。
【0058】
上記のように構成された冷蔵庫1の機能は、冷蔵庫1と外部機器とが連携することによって実現することもできる。例えば、判定手段および報知手段の少なくとも一方は、食品保管庫である冷蔵庫1の外部機器によって構成されてもよい。本開示に係る食品保管庫の機能は、食品保管庫単体によって実現することもできるし、食品保管庫と当該食品保管庫と連携する外部機器とによって構成される食品保管システムによっても実現することができる。
【0059】
また、
図6は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の第1変形例を示す正面図である。この第1変形例において、冷蔵庫1は、鮮度検知部16に変えて、本体に着脱自在の可搬型鮮度検知部18を備えている。
【0060】
図7は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の第1変形例における要部拡大図である。
図7に示すように、可搬型鮮度検知部18の側面部の一部は、凹状になっている。この凹状の部分は、冷蔵庫1の本体に設置された端子18fに接続できるようになっている。この端子18fを介して、可搬型鮮度検知部18に電源を供給することができる。
【0061】
図8は、実施の形態1の第1変形例における可搬型鮮度検知部18の構成を示す図である。可搬型鮮度検知部18の先端部には、パッキン16cと同様に構成されたパッキン18cが設けられている。また、可搬型鮮度検知部18は、発光手段であるLED18aおよび受光手段である受光素子18bを備えている。可搬型鮮度検知部18には、蓋16dと同様に構成された蓋18dが設けられていてもよい。
【0062】
可搬型鮮度検知部18には、外部と無線通信を行うための通信インターフェースが設けられている。可搬型鮮度検知部18は、冷蔵庫1の制御装置5へ、検知結果の情報を無線で送信可能に構成されている。この第1変形例によれば、例えば、
図8に示すように、食品17を安定した場所あるいは保管場所に置いたまま、食品17の状態の判定が可能となる。
【0063】
また、
図9は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の第2変形例を示す要部拡大図である。
図10は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の第2変形例における動作を説明するフローチャートである。この第2変形例においては、野菜室400の天井面に、鮮度検知部16とは別に、鮮度検知部19が設けられている。鮮度検知部19は、鮮度検知部16と同様に、LED19aと受光素子19bとから構成される。鮮度検知部19は、貯蔵室の内部に設けられた第2の食品状態検知手段の一例である。
【0064】
第2変形例において、野菜室上ケース14内には、鮮度検知部19の直下に該当する位置に、食品17の状態検知用の食品設置エリア14aが設けられている。この第2変形例では、貯蔵室の内部に第2の食品状態検知手段となる鮮度検知部19を設けることで、冷蔵庫1の貯蔵室内に保存されている食品17の状態を、鮮度検知部19によって検知することができる。これにより、例えば、常温において追熟させてから冷蔵庫1の貯蔵室内に移動した食品を、食べ忘れたまま放置してしまうことを回避できる。
【0065】
第2の食品状態検知手段となる鮮度検知部19による検知結果は、鮮度検知部16あるいは可搬型鮮度検知部18による検知結果と連動させて用いることもできる。
図10のフローチャートは、常温での追熟が必要な食品の状態を判定する際に、冷蔵庫1の内外の食品状態検知手段を連動させた場合の例を示している。
【0066】
まず、ユーザは、状態を確認する対象となる食品の種類を選択する(ステップS1)。この選択結果に基づいて、制御装置5側では、食品の状態と蛍光強度との対応関係を示す情報の設定が行われる。
【0067】
次に、まず、冷蔵庫1の本体の外側にある鮮度検知部16あるいは可搬型鮮度検知部18によって、対象となる食品の蛍光強度F1の検知を行う(ステップS2)。ステップS2での検知結果に基づいて、制御装置5側では、食品の状態が判定され、判定結果が報知される(ステップS3)。
【0068】
ステップS3での判定結果において、追熟が完了していない場合には、冷蔵庫1の外部で食品は引き続き常温保存される。追熟が完了している場合には、ユーザは、追熟した食品を野菜室400に収納する(ステップS4)。野菜室400内に収納された食品の状態は、鮮度検知部19によって検知される。野菜室400内において、鮮度検知部19によって、食品の蛍光強度F2の検知が行われる(ステップS5)。
【0069】
続いて、上述した蛍光強度F1と蛍光強度F2とが一致するかの判定が行われる(ステップS6)。蛍光強度F1と蛍光強度F2とが一致しない場合には、ステップS2において蛍光強度F1の検知対象となった食品とは異なる食品が野菜室400内に収納されていることとなる。そこで、野菜室400内に収納された食品の状態の判定を正確に行うために、状態を確認する対象となる食品の種類の選択をユーザに促す報知を行う(ステップS7)。
【0070】
蛍光強度F1と蛍光強度F2とが一致した場合には、野菜室400内に収納された食品の状態を検知し続ける工程が行われる。この工程では、まず、経過時間のカウントが行われ(ステップS8)。例えば、1日等の所定時間が経過したら(ステップS9)、野菜室400内において、鮮度検知部19によって、食品の蛍光強度の検知が再び行われる(ステップS10)。ステップS10での検知結果に基づいて、制御装置5側では、野菜室400内での食品の状態が判定され、判定結果が報知される(ステップS11)。ステップS9において所定時間が経過していない場合およびステップS11における判定結果の報知後には、再びステップS8の処理が行われる。ステップS8からステップS11までの処理が継続して行われることで、ユーザは、野菜室400内に収納した食品の状態を日々確認することができる。
【0071】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0072】
(付記1)
食品を保存する貯蔵室が内部に形成された本体と、
光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される食品状態検知手段と、
前記食品状態検知手段の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、
を備え、
前記食品状態検知手段は、前記本体の外側に設置されていることを特徴とする食品保管庫。
(付記2)
前記発光手段は、光の照射方向が斜め下方となるように設けられていることを特徴する付記1に記載の食品保管庫。
(付記3)
前記食品状態検知手段は、前記本体に対して着脱自在であることを特徴する付記1または付記2に記載の食品保管庫。
(付記4)
前記食品状態検知手段の周縁部には、感圧素子を有するパッキンが設けられ、
前記パッキンの感圧素子が既定の圧力を検知したことに連動して、前記発光手段が光を照射する付記1から付記3の何れか1項に記載の食品保管庫。
(付記5)
前記貯蔵室の内部に、前記食品状態検知手段とは別に、光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される第2の食品状態検知手段を設けたことを特徴とする付記1から付記4の何れか1項に記載の食品保管庫。
(付記6)
食品を保存する貯蔵室が内部に形成された、食品保管庫の本体と、
光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される食品状態検知手段と、
前記食品状態検知手段の検知結果に応じて食品の状態を判定する判定手段と
前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、
を備え、
前記食品状態検知手段は、前記本体の外側に設置されていることを特徴とする食品保管システム。
(付記7)
前記発光手段は、光の照射方向が斜め下方となるように設けられていることを特徴する付記6に記載の食品保管システム。
(付記8)
前記食品状態検知手段は、前記本体に対して着脱自在であることを特徴する付記6または付記7に記載の食品保管システム。
(付記9)
前記食品状態検知手段の周縁部には、感圧素子を有するパッキンが設けられ、
前記パッキンの感圧素子が既定の圧力を検知したことに連動して、前記発光手段が光を照射する付記6から付記8の何れか1項に記載の食品保管システム。
(付記10)
前記貯蔵室の内部に、前記食品状態検知手段とは別に、光を照射する発光手段および当該発光手段によって照射された光を受けた食品から発する蛍光を検知する受光手段から構成される第2の食品状態検知手段を設けたことを特徴とする付記6から付記9の何れか1項に記載の食品保管システム。
【符号の説明】
【0073】
1 冷蔵庫、 2 圧縮機、 3 冷却器、 4 送風機、 5 制御装置、 5a プロセッサ、 5b メモリ、 6 操作パネル、 6a 操作部、 6b 報知部、 7 冷蔵室扉、 7a 右扉、 7b 左扉、 8 扉開閉センサ、 14 野菜室上ケース、 14a 食品設置エリア、 15 野菜室下ケース、、 16 鮮度検知部、 16a LED、 16b 受光素子、 16c パッキン、 16d 蓋、 17 食品、 18 可搬型鮮度検知部、 18a LED、 18b 受光素子、 18c パッキン、 18d 蓋、 18f 端子、 19 鮮度検知部、 19a LED、 19b 受光素子、 90 断熱箱体、 100 冷蔵室、 200 切替室、 201 切替室収納ケース、 300 製氷室、 400 野菜室、 500 冷凍室、 501 冷凍室収納ケース