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  • 特開-コネクタ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180962
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/17 20060101AFI20231214BHJP
   H01R 4/04 20060101ALI20231214BHJP
   H01R 4/02 20060101ALI20231214BHJP
   H01R 13/33 20060101ALI20231214BHJP
   H01R 13/187 20060101ALN20231214BHJP
【FI】
H01R13/17
H01R4/04
H01R4/02 Z
H01R13/33
H01R13/187 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094662
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】野村 章一
(72)【発明者】
【氏名】中川 昌大
(72)【発明者】
【氏名】久保 考広
【テーマコード(参考)】
5E085
【Fターム(参考)】
5E085BB13
5E085DD01
5E085DD05
5E085EE13
5E085JJ06
(57)【要約】
【課題】端子と相手側端子との電気的接続の信頼性を向上可能なコネクタの提供。
【解決手段】コネクタ1は、棒状の端子10と、端子10を収容するハウジング20と、端子10と相手側端子40とを導通接続することになる環状のコイルスプリング30と、を備える。端子10は、端子10の先端面11aが属する細軸部11と、細軸部11の基端側に繋がり且つ細軸部11よりも大径の太軸部12と、を有する。コイルスプリング30は、コイルスプリング30の環内に細軸部11が挿通されるように配置され、導電性の接合材50によって細軸部11に取り付けられる。細軸部11の外径D1は、コイルスプリング30の環内に細軸部11が挿通されていない状態でのコイルスプリング30の環内径D2よりも大きく、且つ、コイルスプリング30の変形量が弾性域内に留まることになるコイルスプリング30の最大の環内径以下である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の端子と、前記端子を収容するハウジングと、前記端子と相手側端子とを導通接続することになる環状のコイルスプリングと、を備えるコネクタであって、
前記端子は、
当該端子の先端面が属する細軸部と、前記細軸部の基端側に繋がり且つ前記細軸部よりも大径の太軸部と、を有し、
前記コイルスプリングは、
当該コイルスプリングの環内に前記細軸部が挿通されるように配置され、導電性の接合材によって前記細軸部に取り付けられる、
コネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記細軸部の外径は、
前記コイルスプリングの環内に当該細軸部が挿通されていない状態での前記コイルスプリングの環内径よりも大きく、且つ、前記コイルスプリングの変形量が弾性域内に留まることになる前記コイルスプリングの最大の環内径以下である、
コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタにおいて、
前記接合材は、
導電性接着剤、又は、ハンダである、
コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状の端子と、端子を収容するハウジングと、端子と相手側端子とを導通接続する環状のコイルスプリングと、を備えるコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、棒状の端子を電気回路における電気的接続に用いることが提案されている。例えば、従来の例の一つでは、円柱状のオス端子の外周面に設けた環状の窪み(凹条)に環状のコイルスプリングが嵌め込まれ、オス端子をメス端子の筒状の窪みに挿し込むことで、オス端子とメス端子とに挟まれて弾性変形したコイルスプリングを介して、オス端子とメス端子とが電気的に接続されるようになっている。(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6471001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の例では、オス端子の窪み(凹条)にコイルスプリングを組み付けるとき、例えば、作業者等が、コイルスプリングを拡径させるように変形させながら、オス端子の先端部から窪み(凹条)に向けて、コイルスプリングをオス端子に外挿することになる。具体的には、コイルスプリングは、オス端子の先端部をコイルスプリングの環内に挿通させるために、オス端子の先端部の外径(即ち、最終的に嵌め込まれることになる窪みの底面径よりも大きな径)以上の環内径を有するように、一時的に拡径されることになる。このとき、コイルスプリングが意図せず過度に拡径されると、コイルスプリングの変形量(即ち、ひずみ)が過大になって、コイルスプリングが塑性変形する可能性がある。コイルスプリングが塑性変形した場合、オス端子の窪みからコイルスプリングが脱落し易くなることや、オス端子とメス端子とに挟まれたコイルスプリングが適度な弾性力を生じ難くなることから、端子間の電気的接続の信頼性が損なわれる可能性がある。
【0005】
本発明の目的の一つは、端子と相手側端子との電気的接続の信頼性を向上可能なコネクタの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記を特徴としている。
【0007】
棒状の端子と、前記端子を収容するハウジングと、前記端子と相手側端子とを導通接続することになる環状のコイルスプリングと、を備えるコネクタであって、
前記端子は、
当該端子の先端面が属する細軸部と、前記細軸部の基端側に繋がり且つ前記細軸部よりも大径の太軸部と、を有し、
前記コイルスプリングは、
当該コイルスプリングの環内に前記細軸部が挿通されるように配置され、導電性の接合材によって前記細軸部に取り付けられる、
コネクタであること。
【発明の効果】
【0008】
本発明のコネクタによれば、棒状の端子が、端子の先端面が属する細軸部と、細軸部の基端側に繋がり且つ細軸部よりも大径の太軸部と、を有する。コイルスプリングは、細軸部に外挿されて導電性の接合材によって細軸部に取り付けられる。これにより、上述した従来のコネクタでは必要であったコイルスプリングの一時的な拡径が不要となるため、コイルスプリングが過度に拡径される可能性を小さくすることができる。更に、コイルスプリングは、導電性の接合材を用いて細軸部に取り付けられるため、従来のコネクタのような窪み(凹条)が無くても、端子からコイルスプリングが脱落することがない。したがって、本構成のコネクタは、コイルスプリングの取付時に意図しない塑性変形が生じる可能性を小さくして、端子と相手側端子との電気的接続の信頼性を向上できる。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの斜視図である。
図2図2は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。
図3図3は、図2に示す端子に図2に示すコイルスプリングが固定された状態を示す斜視図である。
図4図4は、図1のA-A断面図である。
図5図5は、図4のB部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。図1及び図2に示すように、コネクタ1は、棒状の端子(オス端子)10と、端子10を内部に収容するハウジング20と、端子10と相手側端子(メス端子)40(図4参照)とを導通接続する円環状のコイルスプリング30と、を備える。
【0012】
以下、説明の便宜上、図1図5に示すように、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」及び「右」を定義する。「前後方向」、「上下方向」、及び「左右方向」は、互いに直交している。前後方向は、端子10のハウジング20への収容方向、及び、端子10と相手側端子40との嵌合方向と一致している。端子10及び相手側端子40の各々について、嵌合の進行側が「前」側とされ、嵌合の退行側が「後」側とされる。よって、端子10側の「前」及び「後」は、それぞれ、相手側端子40側の「後」及び「前」に対応する。図1図5では、端子10側の「前」及び「後」が示されている。以下、コネクタ1を構成する各部材について説明する。
【0013】
まず、端子10について説明する。金属製の端子10は、図3に示すように、前後方向に延びる棒状の形状を有するオス端子であり、例えば、金属製の棒状部材に対して切削加工を施すことで形成される。端子10は、円柱状の細軸部11と、細軸部11の後側に繋がり且つ細軸部11より大径の円柱状の太軸部12と、太軸部12の後側に繋がり且つ太軸部12より大径の円柱状の後軸部14と、太軸部12及び後軸部14の境界部にて端子10の径方向外側に広がるフランジ部13と、を一体に備える。後軸部14には、図示しないバスバ等がボルト締結される。
【0014】
細軸部11は、金属製の円環状のコイルスプリング30が外挿されることになる部分である(図3及び図4参照)。細軸部11の先端面11a(図3及び図4参照)は、端子10全体としての先端面を構成している。細軸部11の外周面11bには、細軸部11の先端から基端(太軸部12との境界)までの前後方向の全域に亘って、窪み(凹条)が形成されていない(図4参照)。よって、細軸部11の外径D1(図4参照)は、細軸部11の前後方向の全域に亘って一定である。
【0015】
細軸部11の外径D1は、細軸部11に外挿される前の状態(弾性変形していない単独の状態)にある円環状のコイルスプリング30の環内径D2(図2参照)より大きく、且つ、コイルスプリング30の変形量(即ち、ひずみ)が弾性域内に留まる範囲内におけるコイルスプリング30の最大の環内径以下となっている。これにより、コイルスプリング30の細軸部11への外挿時、適度な弾性力でコイルスプリング30を細軸部11の外周面11bに押し付けることができ、且つ、コイルスプリング30に塑性変形が生じることを抑制できる。
【0016】
コイルスプリング30は、細軸部11に外挿されて導電性の接合材50によって細軸部11に固定される(図5参照)。具体的には、接合材50として、導電性接着剤又はハンダが使用される。まず、ペースト状の導電性接着剤又はハンダが、細軸部11の外周面11bの固定予定位置に塗布される。次いで、コイルスプリング30が、前側から、細軸部11に外挿されて固定予定位置に配置される。ここで、外挿の際、細軸部11の外径D1が細軸部11の前後方向の全域に亘って一定であることから、上述した従来のコネクタのように、細軸部11の外径D1よりも大きい環内径を有するようにコイルスプリング30を一時的に拡径する必要がない。このため、意図せずコイルスプリング30が過度に拡径される可能性が小さい。次いで、コイルスプリング30が装着された端子10がリフロー炉に収容されて、コイルスプリング30が装着された端子10に加熱処理等が施される。その後、コイルスプリング30が装着された端子10がリフロー炉から取り出されて、常温(室温)まで自然冷却される。
【0017】
これにより、コイルスプリング30が、溶融・固化された接合材50によって細軸部11の外周面11bに固定される。この結果、細軸部11の外周面11bに従来のコネクタのような窪み(凹条)が無くても、コイルスプリング30が細軸部11から前方へ向けて脱落することがない。以上により、コイルスプリング30が細軸部11に固定された端子10が得られる(図3参照)。
【0018】
次いで、ハウジング20について説明する。ハウジング20は、図1及び図2等に示すように、前後方向及び左右方向に延びる形状を有する樹脂成形品である。ハウジング20には、端子10を収容するための左右一対の端子収容室21が、左右方向に間隔を空けて並ぶように形成されている(図1及び図2参照)。
【0019】
各端子収容室21は、前後方向に延びる円筒状の中空形状を有している。各端子収容室21の内部の後端近傍箇所には、図4に示すように、前後方向に直交する方向に延びる円形平板状の固定壁22が、端子収容室21を塞ぐように一体に設けられている。固定壁22の中央部には、前後方向に貫通する貫通孔23が形成されている。
【0020】
各端子収容室21には、コイルスプリング30が細軸部11に固定された端子10が、後側から、細軸部11及び太軸部12が貫通孔23を挿通して固定壁22より前側の端子収容室21内に位置するように、且つ、フランジ部13が固定壁22に当接するように、挿入され固定される。これにより、コイルスプリング30がそれぞれ固定された左右一対の端子10がハウジング20の左右一対の端子収容室21にそれぞれ収容された、図1に示すコネクタ1が完成する(図1参照)。
【0021】
完成したコネクタ1に収容されている各端子(オス端子)10は、図4に示すように、相手側端子(メス端子)40と嵌合される。相手側端子40の円筒状の前端部41の前端面には、後方に窪む円筒状の嵌合凹部42が形成されている。嵌合凹部42の内径は、端子10の太軸部12の外径より僅かに大きい。相手側端子40の前端部41は、ハウジング20の端子収容室21の前端開口を介して端子収容室21内に挿入されて、端子10の細軸部11の全体及び太軸部12の前側部分が嵌合凹部42に収容されるように、且つ、細軸部11の先端面11aが嵌合凹部42の底面42a(図4参照)に当接するように、端子10と嵌合される。
【0022】
このように端子10と相手側端子40とが嵌合した状態では、図5に示すように、コイルスプリング30が、端子10の細軸部11の外周面11bと相手側端子40の嵌合凹部42の内周面42bとの間に挟まれて(押圧挟持されて)、コイルスプリング30の環内径を規定する最内箇所31が細軸部11の外周面11bに押圧接触し、且つ、コイルスプリング30の環外径を規定する最外箇所32が嵌合凹部42の内周面42bに押圧接触している。これにより、コイルスプリング30を介して、端子10と相手側端子40とが電気的に接続される。
【0023】
<作用・効果>
以上、本実施形態に係るコネクタ1によれば、棒状の端子10が、端子10の先端面11aが属する細軸部11と、細軸部11の基端側に繋がり且つ細軸部11よりも大径の太軸部12と、を有する。コイルスプリング30は、細軸部11に外挿されて導電性の接合材50によって細軸部11に固定される。これにより、上述した従来のコネクタのようなコイルスプリング30の一時的な拡径が不要となるため、意図せずコイルスプリング30が過度に拡径される可能性を小さくすることができる。更に、コイルスプリング30は、導電性の接合材50を用いて細軸部11に固定されるため、従来のコネクタのような窪み(凹条)が無くても、コイルスプリング30が端子10から脱落することがない。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、コイルスプリング30に塑性変形が生じることを抑制して、端子10と相手側端子40との電気的接続の信頼性を向上可能である。
【0024】
更に、細軸部11の外径D1(図4参照)が、コイルスプリング30の環内に細軸部11が挿通されていない状態でのコイルスプリング30の環内径D2(図2参照)よりも大きく、且つ、コイルスプリング30の変形量が弾性域内に留まることになるコイルスプリング30の最大の環内径以下である。これにより、適度な弾性力でコイルスプリング30を細軸部11の外周面11bに押し付けることができ、且つ、コイルスプリング30に塑性変形が生じることを抑制できる。
【0025】
更に、コイルスプリング30を細軸部11に固定する導電性の接合材50が、導電性接着剤又はハンダである。これにより、例えば、ペースト状の導電性接着剤又はハンダを細軸部11の外周面11bの固定予定位置に塗布した後、コイルスプリング30を取付予定位置に配置し、リフロー炉での加熱処理等を施すことで、コイルスプリング30を細軸部11に取り付けることができる。溶接等の方法での固定に比べて容易に、コイルスプリング30の取付処理を行うことができる。
【0026】
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0027】
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
【0028】
[1]
棒状の端子(10)と、前記端子(10)を収容するハウジング(20)と、前記端子(10)と相手側端子(40)とを導通接続することになる環状のコイルスプリング(30)と、を備えるコネクタ(1)であって、
前記端子(10)は、
当該端子(10)の先端面(11a)が属する細軸部(11)と、前記細軸部(11)の基端側に繋がり且つ前記細軸部(11)よりも大径の太軸部(12)と、を有し、
前記コイルスプリング(30)は、
当該コイルスプリング(30)の環内に前記細軸部(11)が挿通されるように配置され、導電性の接合材(50)によって前記細軸部(11)に取り付けられる、
コネクタ(1)。
【0029】
上記[1]の構成のコネクタによれば、棒状の端子が、端子の先端面が属する細軸部と、細軸部の基端側に繋がり且つ細軸部よりも大径の太軸部と、を有する。コイルスプリングは、細軸部に外挿されて導電性の接合材によって細軸部に取り付けられる。これにより、上述した従来のコネクタでは必要であったコイルスプリングの一時的な拡径が不要となるため、コイルスプリングが過度に拡径される可能性を小さくすることができる。更に、コイルスプリングは、導電性の接合材を用いて細軸部に取り付けられるため、従来のコネクタのような窪み(凹条)が無くても、端子からコイルスプリングが脱落することがない。したがって、本構成のコネクタは、コイルスプリングの取付時に意図しない塑性変形が生じる可能性を小さくして、端子と相手側端子との電気的接続の信頼性を向上できる。
【0030】
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記細軸部(11)の外径(D1)は、
前記コイルスプリング(30)の環内に当該細軸部(11)が挿通されていない状態での前記コイルスプリング30の環内径(D2)よりも大きく、且つ、前記コイルスプリング(30)の変形量が弾性域内に留まることになる前記コイルスプリング(30)の最大の環内径以下である、
コネクタ(1)。
【0031】
上記[2]の構成のコネクタによれば、細軸部の外径が、コイルスプリングの環内に細軸部が挿通されていない状態でのコイルスプリングの環内径よりも大きく、且つ、コイルスプリングの変形量が弾性域内に留まることになるコイルスプリングの最大の環内径以下である。これにより、適度な弾性力でコイルスプリングを細軸部の外周面に押し付けることができ、且つ、コイルスプリングに塑性変形が生じることを抑制できる。
【0032】
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記接合材(50)は、
導電性接着剤、又は、ハンダである、
コネクタ(1)。
【0033】
上記[3]の構成のコネクタによれば、コイルスプリングを細軸部に固定する導電性の接合材が、導電性接着剤又はハンダである。これにより、例えば、ペースト状の導電性接着剤又はハンダを細軸部の外周面の固定予定位置に塗布した後、コイルスプリングを固定予定位置に配置し、リフロー炉での加熱処理等を施すことで、コイルスプリングを細軸部に固定することができる。溶接等の方法での固定に比べて容易に、コイルスプリングの固定処理を行うことができる。
【符号の説明】
【0034】
1 コネクタ
10 端子
11a 先端面
11 細軸部
12 太軸部
20 ハウジング
30 コイルスプリング
40 相手側端子
50 接合材
図1
図2
図3
図4
図5