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  • 特開-多用途ペット抱っこ補助具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181034
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】多用途ペット抱っこ補助具
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/03 20060101AFI20231214BHJP
   A01K 1/015 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
A01K1/03 B
A01K1/015 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022104074
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】521324528
【氏名又は名称】佐藤 己和
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 己和
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101GA03
2B101GB01
(57)【要約】
【課題】ペットを膝に乗せて抱っこをする際、飼い主とペット双方の負担を軽減しつつ折り畳んで形状を変えることで多用途に活用できる多用途ペット抱っこ補助具の提供を目的とする。
【解決手段】平面視長方形の多用途ペット抱っこ補助具は、飼い主が接する外側と、ペットが接する内側があり、縫合し折り目をつけることにより、開口した直方体に形状を変化させ両面四隅と補強部と夫々に対応する両面長手側面に雌雄面ファスナーを付し、シートベルト連結部に雌雄バックル、持ち手ベルトには雌雄バックルとアジャスターを夫々付す。これにより室内では広げて床に敷きペットマット、市場のクランプ式固定具との併用でペットの重さを分散させる抱っこ補助具、折り畳んで箱状にし、簡易ペットキャリー、車内ではペットボックスと多用途に使用できる構成とした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視長方形の多用途ペット抱っこ補助具は、飼い主がペットを膝に乗せて抱っこをするのを補助するための補助具であり、飼い主が接する外側面とペットが接する内側面の二面からなり、外側長手方向両端にベルト体を止着させたカラビナ装着部を設け、開口した直方体となるよう折り目を縫合し平面状から折り畳んで箱状へと用途に応じ形状を変えられることを特徴とする多用途ペット抱っこ補助具。
【請求項2】
請求項1に記載の多用途ペット抱っこ補助具は箱状時、折り畳まれた四隅と対応する内側長手両側面と外側短手両側面に設けた補強部と対応する外側長手両側面は雌雄面ファスナーによって係合されており、肌触りの良くない雄面ファスナーがある内側長手両側面にはカバー部を設け、前記カバー部は折り畳まれた四隅の収納部も兼ねることを特徴とする多用途ペット抱っこ補助具。
【請求項3】
請求項1、2に記載の多用途ペット抱っこ補助具は箱状時、両端に雌雄バックルとアジャスターを付した持ち手、シートベルト接続部、シートベルト連結雌雄バックルを外側長手両側面に夫々同数、同位置に設けることで前後どちら側からでも装着でき、且つこれにより簡易ペットキャリー、車内でのペットボックスとして使用できることを特徴とする多用途ペット抱っこ補助具。
【請求項4】
請求項1乃至3に記載の多用途ペット抱っこ補助具は、広げた状態にある時、床に敷きペットマットとして使用でき、また市場のクランプ式固定具を併用しテーブル等に対で固定させ、その幅に合わせていずれかの前記カラビナ装着部にカラビナを対で付し、前記クランプ式固定具と連結させ、他方側の持ち手を椅子または使用者の体に装着し使用することでペットの重みを分散させることを特徴とする多用途ペット抱っこ補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内や車内において、ペットを膝上で抱っこをするのを補助し、飼い主とペット双方の負担を軽減し且つ多用途な活用に好適な多用途ペット抱っこ補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のペットブームにより、ペットを飼う家庭も増え、甘えてくるペットを膝上で抱っこをしてスキンシップを図る方々も多くいるものと推測される。またペットとのドライブ中の車内でもこういった光景も多々見受けられる。
【0003】
ペットを膝に抱っこをすることでスキンシップを図れ、癒される反面、ペットの抜け毛が服に付着し、抱っこをする時間が長くなるにつれて足に痺れが生じたりする不都合がある。また、ペットにとっても凸凹した飼い主の膝の上で長く抱っこをされることは少なからず負担があるものと考えられる。
【0004】
このようなペットを抱っこするための補助具に関して下記の特許文献1には、エプロン型の抱っこ補助具の技術が開示され知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008‐031612
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたエプロン型の抱っこ補助具は飼い主の体に密着させて使用するためペットを安心させることが可能ではあるが、しかしながら布を折り返した状態での使用のためペットは狭い空間の中に居なければならず、密着させて使用するが故に、夏場では熱がこもり飼い主とペット双方の負担となり使い難いという問題があった。本発明は、室内または車内で開放的に使用でき、室内での使用時、市場のクランプ式固定具との併用で膝上抱っこ時にかかる重さを分散させ飼い主の下肢への負担を軽減させ、また車内での使用時には飼い主が助手席等でそのまま手で抱っこをするよりも安全で且つ多用途に活用できる多用途ペット抱っこ補助具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために本発明の多用途ペット抱っこ補助具は、平面視長方形で芯地を貼付した丈夫な布状部材を合わせた構造であり、飼い主が接する外側とペットが接する内側の二面からなり、外側長手方向両端にベルト体を止着したカラビナ装着部を設け、開口した直方体となるように縫合し折り目をつけ、用途に応じて平面状から折り畳んで箱状へと形状を変えられる構成とした。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る多用途ペット抱っこ補助具の外側を示す平面図である。
図2】本発明に係る多用途ペット抱っこ補助具の内側を示す平面図である。
図3】本発明に係る多用途ペット抱っこ補助具を折り畳み、箱状へと変化させた状態を示す斜視図である。
図4】本発明に係る多用途ペット抱っこ補助具と市場のクランプ式固定具を併用した室内での使用状態を示す側面図である。
図5】本発明に係る多用途ペット抱っこ補助具の車内での使用状態を示す正面図である。
図6】本発明に係る多用途ペット抱っこ補助具の車内でのシートベルトとの連結状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1に示すように、多用途ペット抱っこ補助具(1)の外側(1a)を示す平面図であり、長手方向両端に等間隔に縫い留め止着したカラビナ装着部(2a、2b)を設け、折り畳み箱状態にある時(以下、箱状時と記す)底面(12a)の短手方向略両端にベルト体通し部(4a、4b)を長手両側面へと延ばす形で設け、底面(12a)に面する部位のみ止着されている。
【0011】
この、ベルト体通し部(4a、4b)にベルト体を通しカラビナ装着部(2a、2b)へとくぐらせて持ち手(7a、7b)を形成する。持ち手(7a、7b)は夫々両端に雌雄バックル(8a、8b)とアジャスター(9a、9b)を有し長さ調節が可能となり、この持ち手(7a、7b)は止着されておらず片側を引っ張って伸ばすことも可能である。
【0012】
また、ベルト体通し部(4a、4b)の長手両側面へと延ばされ、止着されていない部位はシートベルト(23)との接続部の土台を兼ね、シートベルト接続用ベルト体(5a乃至5f)に付したシートベルト接続用雌雄バックル(6a乃至6d)でシートベルト(23)に連結する。
【0013】
さらに、箱状時その状態を補強するための補強部(3a乃至3d)を設け雌雄面ファスナー(10a乃至10d)、(11a乃至11d)により係合されている。
【0014】
図1に示すように上記のパーツは箱状時長手両側面に同数、同位置に設けることで前後問わずどちら側からでも装着が可能となる。
【0015】
図2に示すように多用途ペット抱っこ補助具の内側(1b)の平面図であり、箱状時開口した直方体となるように内側から見て谷折りに長手方向、短手方向へ夫々平行に二本ずつ縫合し、展開する九つの面のうち四隅のみ山折りに四隅から底面(12a、12b)の角へ対角線上に縫合し折り目(15)を付ける。これにより平面状から立体的な開口した箱状へと形状を変えることが可能となる。
【0016】
箱状時、折り畳まれた四隅と長手両側面は雌雄面ファスナー(13a乃至13d)、(14a乃至14d)により係合されており、肌触りの悪い雄面ファスナーが付された長手両側面にはカバー(16a、16b)を設ける。この、カバー(16a、16b)は折り畳まれた四隅の収納部も兼ねる。
【0017】
また、底面(12b)には、飛び出し防止、転落防止目的のベルト体とナスカン(17)を付し、ペットの首輪もしくはハーネスと連結して使用する。
【0018】
図3は、箱状時の多用途ペット抱っこ補助具を示す斜視図である。この箱状時、持ち手(7a、7b)を使い簡易的なペットキャリーとして使用する。その際は図2に示したベルト体とナスカン(17)を使用する。この簡易的とは、例えば家から車まで、車から動物病院までといった短い時間、短い距離をさす。
【0019】
図3に示すように折り畳まれた四隅は内側に入れ込みカバー(16a、16b)に収納しているが外側に出し外側短手側面にカバーを設けても良い。
【0020】
また、外側か内側もしくは両面に小物がしまえるポケットを設けても良い。
さらには、より安定した底面を成すための板状体を入れられる構造を設けても良い。
底面(12b)には、ペットがより快適に過ごせるようやわらかなクッション素材を設けても後付けしても良い。
【0021】
図4は、室内での使用例を示すものである。市場のクランプ式固定具(18)を併用し、テーブル等に対で固定させ、その幅に合わせていずれか一方の外側長手側面にあるカラビナ装着部(2aもしくは2b)にカラビナを対で装着しクランプ式固定具と連結させる。他方の外側長手側面の持ち手(7aもしくは7b)を椅子または使用者の身体に固定させて使用することでペットの重みを分散させ使用者の下肢にかかる負担の軽減が可能となる。
【0022】
また、多用途ペット抱っこ補助具を用いて間接的に抱っこをするのでペットの抜け毛が服に付きにくくなる。
【0023】
図5は車内での使用例を示すものである。箱状時の多用途ペット抱っこ補助具にペットを入れその状態で使用者の膝に乗せてシートベルト(23)をシートベルト接続部(4a、4b)に通し、シートベルト用雌雄バックル(6a、6bもしくは6c、6d)をはめ留めて連結し使用する。
【0024】
また、いわゆるペットボックスとして使用する際はシートベルトと連結すると共に連結した側の持ち手(7aもしくは7b)を引き延ばしカーシート(22)の背もたれの後ろへ廻して雌雄バックル(8aもしくは8b)をはめ留めて設置できる。
【0025】
図6図5に示された車内での使用時のシートベルト(23)と箱状時の多用途ペット抱っこ補助具の連結の様子を示すものである。雌雄バックル(6a、6c)は連結後、雌雄バックル(6b、6d)は連結前の状態をしめす。
【符号の説明】
【0026】
1 多用途ペット抱っこ補助具本体
1a外側面
1b内側面
2a、2bカラビナ装着部
3a、3b、3c、3d補強部
4a、4bベルト体通し部及びシートベルト接続部
5a、5b、5c、5d、5e、5fベルト体
6a、6b、6c、6dシートベルト連結雌雄バックル
7a、7b持ち手
8a、8b持ち手雌雄バックル
9a、9bアジャスター
10a、10b、10c、10d本体外側雄面ファスナー
11a、11b、11c、11d本体外側雌面ファスナー
12a外側底面
12b内側底面
13a、13b、13c、13d本体内側雄面ファスナー
14a、14b、14c、14d本体内側雌面ファスナー
15折り目
16a、16bカバー及び収納部
17ベルト体とナスカン
18クランプ式固定具
19カラビナ
20テーブル
21椅子
22カーシート
23シートベルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6