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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181054
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】圧縮機
(51)【国際特許分類】
   F04B 39/00 20060101AFI20231214BHJP
   F04B 39/02 20060101ALI20231214BHJP
   F04C 29/00 20060101ALI20231214BHJP
   F16C 17/02 20060101ALI20231214BHJP
   F16C 17/04 20060101ALI20231214BHJP
   F16N 7/06 20060101ALI20231214BHJP
   F16N 31/00 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
F04B39/00 103R
F04B39/02 Q
F04C29/00 F
F04C29/00 G
F16C17/02 Z
F16C17/04 Z
F16N7/06
F16N31/00 B
F16N31/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180779
(22)【出願日】2022-11-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-10
(31)【優先権主張番号】202210663890.9
(32)【優先日】2022-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】316011466
【氏名又は名称】日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】中野 泰典
(72)【発明者】
【氏名】武田 啓
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 拓洋
(72)【発明者】
【氏名】燕 超
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼ 椿
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 一▲揚▼
【テーマコード(参考)】
3H003
3H129
3J011
【Fターム(参考)】
3H003AA05
3H003AB03
3H003AC03
3H003CA01
3H003CA02
3H003CD01
3H003CE02
3H003CF04
3H129AA02
3H129AA14
3H129AB03
3H129BB44
3H129CC02
3H129CC07
3H129CC09
3H129CC17
3J011AA01
3J011AA06
3J011BA02
3J011BA08
3J011JA02
3J011KA02
3J011KA03
3J011MA12
3J011PA03
(57)【要約】
【課題】圧縮機内部の固定効果を高める。
【解決手段】圧縮機は、ケーシングと、収容フレーム20と、回動軸と、第1ベアリング40とを含み、収容フレーム20、回動軸及び第1ベアリング40はいずれもケーシング内に設置され、収容フレーム20は収容キャビティ21を含み、第1ベアリング40は収容キャビティ21内に設置され、第1ベアリング40の外壁には第1位置制限部41が設けられており、収容キャビティ21の内壁には第2位置制限部22が設けられており、第1位置制限部41と第2位置制限部22とは回動軸の回転方向に当接する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機であって、
ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングとを含み、
前記収容フレーム、前記回動軸及び前記第1ベアリングはいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記第1ベアリングの外壁には第1位置制限部が設けられており、前記収容キャビティの内壁には第2位置制限部が設けられており、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部とは前記回動軸の回転方向に当接することを特徴とする圧縮機。
【請求項2】
前記第1位置制限部は突起であり、前記第2位置制限部は凹溝であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記収容フレームには貫通孔がさらに開設されており、前記貫通孔は前記収容キャビティに連通することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記第1位置制限部は凹溝であり、前記第2位置制限部は突起であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項5】
前記第1位置制限部は前記第1ベアリングの外壁に含まれる当接平面であり、前記第2位置制限部は突起であり、前記当接平面は前記第2位置制限部に当接することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項6】
前記圧縮機は、第2ベアリングをさらに含み、前記第2ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記収容キャビティの内壁にはボスがさらに設置されており、前記第1ベアリングは前記ボスと前記第2ベアリングの間に位置し、前記第1ベアリングの第1表面は前記ボスに当接し、前記第1表面は前記第2ベアリングから離れた表面であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項7】
前記収容キャビティの内壁には位置制限部材がさらに設置されており、前記位置制限部材は前記第1ベアリングと前記第2ベアリングの間に位置し、前記回動軸は前記第2ベアリング及び前記位置制限部材に順次に貫通設置されることを特徴とする請求項6に記載の圧縮機。
【請求項8】
圧縮機であって、
ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングと、油貯留部とを含み、
前記収容フレーム、前記回動軸、前記第1ベアリング及び前記油貯留部はいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記回動軸は部分的に前記収容キャビティ内に位置し、前記回動軸は前記第1ベアリングに対して前記油貯留部とは反対側に設置され、前記回動軸は内部に第1油路を含み、前記回動軸の外壁と前記収容キャビティの内壁の間には第2油路を有し、前記収容フレームには貫通孔がさらに開設されており、前記第1油路中の油は、前記第2油路及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする圧縮機。
【請求項9】
前記収容キャビティ内には第2ベアリングがさらに設置されており、前記第2ベアリングは前記収容キャビティの内壁に連結され、前記回動軸は前記第2ベアリングに貫通設置され、前記回動軸の外壁と前記第2ベアリングの間の隙間は前記第2油路の一部を構成することを特徴とする請求項8に記載の圧縮機。
【請求項10】
前記第1ベアリングには油通過孔が開設されており、前記第1ベアリングの第2表面には油通過溝がさらに開設されており、前記第2表面は前記回動軸を向いている表面であり、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記油通過溝及び前記油通過孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項8に記載の圧縮機。
【請求項11】
前記第1ベアリングには突起が設けられており、前記収容キャビティは凹溝が開設されており、前記突起は前記凹溝内に設置され、前記突起と前記凹溝の間には隙間を有し、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記隙間及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項8に記載の圧縮機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調機の技術分野に関し、特に圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の圧縮機内には、通常、回動軸とベアリングとが設置されており、回動軸は圧縮機内で回動可能であり、かつ回動軸はベアリングと協働使用され得、ベアリングは回動軸の回動効果を増強できる。但し、実際の使用過程において、ベアリングの圧縮機内部での固定効果は比較的劣っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、圧縮機内部の固定効果が比較的劣っているという問題を解決するような圧縮機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術課題を解決するために、本発明は下記のように達成される。
【0005】
第1の態様では、本発明の実施例は、圧縮機を提供する。前記圧縮機は、ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングとを含み、前記収容フレーム、前記回動軸及び前記第1ベアリングはいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記第1ベアリングの外壁には第1位置制限部が設けられており、前記収容キャビティの内壁には第2位置制限部が設けられており、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部とは前記回動軸の回転方向に当接する。
【0006】
任意選択で、前記第1位置制限部は突起であり、前記第2位置制限部は凹溝である。
【0007】
任意選択で、前記収容フレームには貫通孔がさらに開設されており、前記貫通孔は前記収容キャビティに連通する。
【0008】
任意選択で、前記第1位置制限部は凹溝であり、前記第2位置制限部は突起である。
【0009】
任意選択で、前記第1位置制限部は前記第1ベアリングの外壁に含まれる当接平面であり、前記第2位置制限部は突起であり、前記当接平面は前記第2位置制限部に当接する。
【0010】
任意選択で、前記圧縮機は、第2ベアリングをさらに含み、前記第2ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記収容キャビティの内壁にはボスがさらに設置されており、前記第1ベアリングは前記ボスと前記第2ベアリングの間に位置し、前記第1ベアリングの第1表面は前記ボスに当接し、前記第1表面は前記第2ベアリングから離れた表面である。
【0011】
任意選択で、前記収容キャビティの内壁には位置制限部材がさらに設置されており、前記位置制限部材は前記第1ベアリングと前記第2ベアリングの間に位置し、前記回動軸は前記第2ベアリング及び前記位置制限部材に順次に貫通設置される。
【0012】
第2の態様では、本発明の実施例は、圧縮機を提供する。前記圧縮機は、ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングと、油貯留部とを含み、前記収容フレーム、前記回動軸、前記第1ベアリング及び前記油貯留部はいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記回動軸は部分的に前記収容キャビティ内に位置し、前記回動軸は前記第1ベアリングに対して前記油貯留部とは反対側に設置され、前記回動軸は内部に第1油路を含み、前記回動軸の外壁と前記収容キャビティの内壁の間には第2油路を有し、前記収容フレームには貫通孔がさらに開設されており、前記第1油路中の油は、前記第2油路及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れる。
【0013】
任意選択で、前記収容キャビティ内には第2ベアリングがさらに設置されており、前記第2ベアリングは前記収容キャビティの内壁に連結され、前記回動軸は前記第2ベアリングに貫通設置され、前記回動軸の外壁と前記第2ベアリングの間の隙間は前記第2油路の一部を構成する。
【0014】
任意選択で、前記第1ベアリングには油通過孔が開設されており、前記第1ベアリングの第2表面には油通過溝がさらに開設されており、前記第2表面は前記回動軸を向いている表面であり、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記油通過溝及び前記油通過孔を順次通って前記油貯留部に流れる。
【0015】
任意選択で、前記第1ベアリングには突起が設けられており、前記収容キャビティは凹溝が開設されており、前記突起は前記凹溝内に設置され、前記突起と前記凹溝の間には隙間を有し、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記隙間及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施例では、第1ベアリングの外壁には第1位置制限部が設けられており、収容キャビティの内壁には第2位置制限部が設けられており、第1位置制限部と第2位置制限部とは回動軸の回転方向に当接するため、第1位置制限部と第2位置制限部との協働作用により、回動軸が回動する時、第1ベアリングが回動軸に伴って回動するのを回避でき、第1ベアリングに対する位置制限効果及び固定効果を増強する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の実施例の技術方案をより明確に説明するために、以下では、本発明の実施例の説明に使用されるべき添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働なしにこれらの図面から他の図面をさらに得ることができる。
【0018】
図1】本発明の実施例に係る圧縮機の構造概略図(その1)である。
【0019】
図2】本発明の実施例に係る図1におけるA1領域に含まれる収容フレーム、第1ベアリング、第2ベアリング及び位置制限部材の構造拡大図(その1)である。
【0020】
図3】本発明の実施例に係る図1におけるA1領域に含まれる収容フレーム、第1ベアリング、第2ベアリング及び位置制限部材の構造拡大図(その2)である。
【0021】
図4】本発明の実施例に係る図1におけるA1領域に含まれる収容フレーム、第1ベアリング、第2ベアリング及び位置制限部材の構造拡大図(その3)である。
【0022】
図5】本発明の実施例に係る図1におけるA1領域に含まれる収容フレーム、第1ベアリング、第2ベアリング及び位置制限部材の構造拡大図(その4)である。
【0023】
図6】本発明の実施例に係る図1におけるA1領域に含まれる収容フレーム、第1ベアリング、第2ベアリング及び位置制限部材の構造拡大図(その5)である。
【0024】
図7】本発明の実施例に係る図1におけるA1領域に含まれる収容フレーム、第1ベアリン及び第2ベアリングの構造拡大図である。
【0025】
図8】本発明の実施例に係る図1におけるA1領域の構造拡大図である。
【0026】
図9】本発明の実施例に係る圧縮機における第1ベアリングの構造概略図(その1)である。
【0027】
図10】本発明の実施例に係る圧縮機における第1ベアリング及び収容フレームの構造概略図(その1)である。
【0028】
図11】本発明の実施例に係る圧縮機における第1ベアリングの構造概略図(その2)である。
【0029】
図12】本発明の実施例に係る圧縮機における第1ベアリング及び収容フレームの構造概略図(その2)である。
【0030】
図13】本発明の実施例に係る圧縮機の構造概略図(その2)である。
【0031】
図14】本発明の実施例に係る図13におけるA2領域の構造拡大図(その1)である。
【0032】
図15】本発明の実施例に係る図13におけるA2領域の構造拡大図(その2)である。
【0033】
図16】本発明の実施例に係る圧縮機における第1ベアリングの構造概略図(その3)である。
【0034】
図17】本発明の実施例に係る圧縮機における第1ベアリングの構造概略図(その4)である。
【0035】
図18】本発明の実施例に係る圧縮機における第1ベアリング及び収容フレームの構造概略図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下では、本発明の実施例における添付の図面と併せて本発明の実施例における技術方案を明確かつ完全に説明することにする。明らかに、記述される実施例は、本発明のすべての実施例ではなく、一部の実施例である。本発明の実施例に基づいて、創造的な労働なしに当業者によって得られる他のすべての実施例はいずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0037】
図1を参照すると、図1は、本発明の実施例に係る圧縮機の構造概略図である。図1に示されるように、圧縮機は、ケーシング10と、収容フレーム20と、回動軸30と、第1ベアリング40とを含み、前記収容フレーム20、前記回動軸30及び前記第1ベアリング40はいずれも前記ケーシング10内に設置され、前記収容フレーム20は収容キャビティ21を含み、前記第1ベアリング40は前記収容キャビティ21内に設置され、前記第1ベアリング40の外壁には第1位置制限部41が設けられており、前記収容キャビティ21の内壁には第2位置制限部22が設けられており、前記第1位置制限部41と前記第2位置制限部22とは前記回動軸30の回転方向に当接する。
【0038】
本発明の作動原理は、以下の表現を参照し得る。
【0039】
図2を参照すると、第1ベアリング40の外壁には第1位置制限部41が設けられており、収容キャビティ21の内壁には第2位置制限部22が設けられており、第1位置制限部41と第2位置制限部22とは回動軸30の回転方向に当接するため、第1位置制限部41と第2位置制限部22との協働作用により、回動軸30が回動する時、第1ベアリング40が回動軸30に伴って回動するのを回避でき、第1ベアリング40に対する位置制限効果及び固定効果を増強する。なお、第1ベアリング40として、例えば、回動軸30の軸方向一方側(図2では回動軸30の下側)に設けられる環状のスラスト軸受が用いられる。そして、回動軸30から第1ベアリング40に軸方向の力が作用するようになっている。
【0040】
また、第1位置制限部41と第2位置制限部22との協働作用により、回動軸30が逆方向に回動する場合、或いは、圧縮機を逆立てて配置(即ち、図1に示される方向とは反対の方向に圧縮機を配置)して他の部材を取り付けるために用いる場合、第1ベアリング40の圧縮機のケーシング10内での位置変化が比較的小さく、即ち、第1ベアリング40に対する位置制限効果及び固定効果をさらに増強する。同時に、第1位置制限部41及び第2位置制限部22の構造が単純であり、加工工程が簡便であるため、使用コストが比較的低くなると同時に、これ以上圧縮機のケーシング10内に位置制限部材を別途設置する必要がなくなり、したがって圧縮機の体積を低減し、ひいては使用コストをさらに削減することができる。
【0041】
なお、第1位置制限部41と第2位置制限部22とが回動軸30の回転方向に当接するとは、回動軸30がケーシング10内で時計回り又は反時計回りに回転可能であると理解され得る。第1位置制限部41と第2位置制限部22との当接により、第1ベアリング40に対する位置制限役割をもたらし、したがって第1ベアリング40は回動軸30に伴って回動することがなく、即ち、第1位置制限部41及び第2位置制限部22により第1ベアリング40に対して位置制限役割及び固定役割を果たす。
【0042】
収容フレーム20は、サブフレーム又は補助フレームと称され得、回動軸30はクランクシャフトと称され得る。
【0043】
なお、第1位置制限部41及び第2位置制限部22の具体的な構造については、ここで限定しない。
【0044】
任意選択的な一実施形態として、図2図4乃至図7図9及び図10を参照すると、前記第1位置制限部41は突起であり、前記第2位置制限部22は凹溝である。
【0045】
本発明の実施形態では、突起と凹溝との協働により、第1位置制限部41と第2位置制限部22の間の位置制限効果を増強でき、したがって第1ベアリング40に対する位置制限効果及び固定効果をさらに増強する。
【0046】
また、突起及び凹溝の構造が単純であり、加工方式が比較的簡便であるため、加工コストを削減することができる。
【0047】
別の任意選択な実施形態として、前記第1位置制限部41は凹溝であり、前記第2位置制限部22は突起である。
【0048】
本発明の実施形態では、突起と凹溝との協働により、同じく第1位置制限部41と第2位置制限部22の間の位置制限効果を増強でき、したがって第1ベアリング40に対する位置制限効果及び固定効果をさらに増強することができる。また、第1位置制限部41と第2位置制限部22との協働方式の多様性及び融通性も増やす。
【0049】
なお、上記の2つの実施形態では、突起と凹溝とが適合され得るが、例えば、突起及び凹溝の形状の適合、並びに、突起及び凹溝のサイズの適合等が行われ得る。これにより、第1位置制限部41と第2位置制限部22の間の位置制限役割をさらに増強することができる。また、突起の内壁と凹溝の内壁の間にも隙間が設置され得、このようにして、上記の隙間により油路が構成され、回動軸30における油は上記の隙間を経て圧縮機の油貯留部80に戻される。同時に、加工の難易度を下げ、加工コストを削減することもできる。
【0050】
別の任意選択な実施形態として、前記第1位置制限部41は前記第1ベアリング40の外壁に含まれる当接平面であり、前記第2位置制限部22は突起であり、前記当接平面は前記第2位置制限部22に当接する。
【0051】
図11及び図12を参照すると、第1ベアリング40の外壁は、曲面と、平面とを含み得る。即ち、曲面と平面とによって第1ベアリング40の外壁が構成され得る。上記の平面は第1位置制限部41と称され得、上記の平面は第1ベアリング40の外壁を切削することによって得られため、上記の平面は切削面とも称され得る。
【0052】
本発明の実施形態では、第1位置制限部41は第1ベアリング40の外壁に含まれる当接平面であり、第2位置制限部22は突起であり、当接平面は第2位置制限部22に当接し、したがって、第1位置制限部41と第2位置制限部22の間の当接効果を増強できると同時に、圧縮機全体の体積を小さくすることができる。
【0053】
なお、図2乃至図8を参照すると、圧縮機は第2ベアリング50をさらに含み、上記の第2ベアリング50はサブベアリングと称され得る。また、第1ベアリング40及び第2ベアリング50の類型についても限定しないが、例えば、第1ベアリング40と第2ベアリング50との両方ともスライディングベアリングであり得る。第2ベアリング50として、例えば、収容フレーム20の内周面に設けられるジャーナル軸受が用いられる。そして、回動軸30から第2ベアリング50に径方向の力が作用するようになっている。
【0054】
任意選択的な一実施形態として、図2図6及び図7を参照すると、前記収容フレーム20には貫通孔24がさらに開設されており、前記貫通孔24は前記収容キャビティ21に連通する。
【0055】
貫通孔24と収容キャビティ21とは、第1位置制限部41及び第2位置制限部22の間の隙間を介して連通され得、言い換えれば、第1位置制限部41と第2位置制限部22の間の隙間は、貫通孔24と収容キャビティ21とにそれぞれ連通される。
【0056】
また、第1位置制限部41及び第2位置制限部22のうちの一方が凹溝である場合、貫通孔24と収容キャビティ21とは上記の凹溝を介して連通され得る。
【0057】
本発明の実施形態では、収容フレーム20には貫通孔24がさらに開設されていて、収容フレーム20全体の重量を軽減できると同時に、第1ベアリング40と収容キャビティ21の間の油が上記の貫通孔24を通って圧縮機の油貯留部80に流れ込むようにすることができ、即ち、上記の油に対する回収効果が比較的良好である。
【0058】
任意選択的な一実施形態として、図2乃至図8を参照すると、前記圧縮機は第2ベアリング50をさらに含み、前記第2ベアリング50は前記収容キャビティ21内に設置される。図2乃至図5を参照すると、前記収容キャビティ21の内壁にはボス23がさらに設置されており、前記第1ベアリング40は前記ボス23と前記第2ベアリング50の間に位置し、前記第1ベアリング40の第1表面は前記ボス23に当接し、前記第1表面は前記第2ベアリング50から離れた表面である。
【0059】
第1ベアリング40は、相互に背向して設置された第1表面と第2表面とを含み得る。第1表面は、ボス23に向かって設置された表面とも称され得、第2表面は第1表面に背向して設置されるため、第2表面は第2ベアリング50に向かって設置された表面と称され得る。
【0060】
本発明の実施形態では、圧縮機は第2ベアリング50がさらに設置されており、回動軸30は第2ベアリング50及び第1ベアリング40内に順次に貫通設置され得るため、第2ベアリング50及び第1ベアリング40によって回動軸30とケーシング10、収容フレーム20、ボス23などとの間の摩擦が低減され、回動軸30の回動効果が増強されると同時に、第1ベアリング40の第1表面はボス23に当接し、したがって第1ベアリング40に対する位置制限役割をさらに増強でき、第1ベアリング40がケーシング10内部から脱落する現象の発生を減少させる。なお、第1ベアリング40は回動軸30を貫通後に回動軸30と同じ高さに固定されている必要はなく、回動軸30の下方に設けられたポンプ70の周辺に設けられていてもよい。
【0061】
また、第2ベアリング50は、第1ベアリング40に対して位置制限役割を果たすこともでき、即ち、第2ベアリング50は、第1ベアリング40の位置制限部材とも称され得る。言い換えれば、第2ベアリング50は、同時に第1ベアリング40の位置制限部材としても作用し、これにより、第1ベアリング40に対する位置制限効果をさらに増強できるとともに、位置制限部材を別途設置する必要がなくなり、使用コストを削減し、圧縮機の体積及び部品の数を低減できる。
【0062】
任意選択的な一実施形態として、図2乃至図6を参照すると、前記収容キャビティ21の内壁には位置制限部材60がさらに設置されており、前記位置制限部材60は前記第1ベアリング40と前記第2ベアリング50の間に位置し、前記回動軸30は前記第2ベアリング50、前記位置制限部材60及び前記第1ベアリング40内に順次に貫通設置される。なお、回動軸30が、第2ベアリング50及び位置制限部材60に順次に貫通設置される(第1ベアリング40を特に貫通しない)構成であってもよい。
【0063】
本発明の実施形態では、位置制限部材60が第1ベアリング40と第2ベアリング50の間に位置し、即ち、位置制限部材60が別途設置されているため、第1ベアリング40及び第2ベアリング50に対する位置制限効果をさらに増強することができる。例えば、第1ベアリング40の軸方向の移動を位置制限部材60によって規制できる。
【0064】
なお、位置制限部材60の具体的な構造及び具体的な製造材料については、ここで限定しない。
【0065】
任意選択的な一実施形態として、図2図3図4及び図6を参照すると、前記位置制限部材60は環状の位置制限部材である。
【0066】
本発明の実施形態では、環状の位置制限部材の構造が単純であり、加工コストが比較的低く、位置制限効果が比較的良好である。
【0067】
別の任意選択な実施形態として、図5を参照すると、前記収容キャビティ21の内壁の第1位置には位置制限孔が開設されており、前記第1位置は前記第1ベアリング40と前記第2ベアリング50の間に位置し、前記位置制限部材60の一端は前記位置制限孔内に貫通設置され、前記位置制限部材60の他端は前記収容キャビティ21内に位置する。
【0068】
位置制限部材60の一端は位置制限孔内に貫通設置され、位置制限部材60の他端は収容キャビティ21内に位置し、したがって位置制限部材60は位置制限ロッドと称されるか、或いは、位置制限ピンと称され得る。
【0069】
本発明の実施形態では、同じく第1ベアリング40及び第2ベアリング50に対して位置制限役割を果たすことができると同時に、位置制限部材60の類型の多様性及び融通性を増強することもできる。
【0070】
なお、上記の実施例における各実施形態は以下の実施例における圧縮機にも適用され得、以下の圧縮機の各実施形態は上記の実施例にも適用され得る。
【0071】
図13を参照すると、図13は、本発明の実施例に係る圧縮機の構造概略図である。図13に示されるように、圧縮機は、ケーシング10と、収容フレーム20と、回動軸30と、第1ベアリング40と、油貯留部80とを含み、前記収容フレーム20、前記回動軸30、前記第1ベアリング40及び前記油貯留部80はいずれも前記ケーシング10内に設置される。図14及び図15を参照すると、前記収容フレーム20は収容キャビティ21を含み、前記第1ベアリング40は前記収容キャビティ21内に設置され、前記回動軸30は部分的に前記収容キャビティ21内に位置し、前記回動軸30は前記第1ベアリング40に貫通設置され、前記回動軸30は内部に第1油路31を含み、前記回動軸30の外壁と前記収容キャビティ21の内壁の間には第2油路32を有し、前記収容フレーム20には貫通孔24がさらに開設されており、前記第1油路31中の油は前記第2油路32及び前記貫通孔24を順次通って前記油貯留部80に流れる。なお、第1ベアリング40は回動軸30を貫通後に回動軸30と同じ高さに固定されている必要はなく、回動軸30の下方に設けられたポンプ70の周辺に設けられていてもよい。また、回動軸30が、第1ベアリング40に対して油貯留部80とは反対側(図13では第1ベアリング40の上側)に設置されるようにしてもよい。
【0072】
図14及び図15における矢印は、油の圧縮機内の流動経路をそれぞれ表し得る。
【0073】
本発明の実施例の作動原理は、以下の表現を参照し得る。
【0074】
回動軸30内の第1油路31を通じて圧縮機内の各部材に給油し得るが、上記の各部材に給油された後の油は油貯留部80に戻して回収すべきである。但し、回動軸30の回動に伴い、回動軸30中の油が受ける遠心力が比較的大きいため、油が油貯留部80に円滑に戻れなくなる。貫通孔24がない場合、収容キャビティ21に流れた油は、回動軸30と第1ベアリング40との摺動面である第2表面を流れる必要があるが、その際に回動軸の回転により発生している遠心力に逆らって外側から内側に流れることになるため、油が油貯留部80に戻りにくい。本実施例では、回動軸30の外壁と収容キャビティ21の内壁の間には第2油路32を有し、収容フレーム20には貫通孔24がさらに開設されており、第2油路32及び貫通孔24はいずれもケーシング10の内壁に沿って設置され得るため、第1油路31中の油は遠心力の作用下で第2油路32に円滑に流れることができ、第1油路31中の油が第2油路32及び貫通孔24に沿って油貯留部80に流れ得るようにし、即ち、第1油路31中の油が油貯留部80に円滑に戻り得るようにする。
【0075】
なお、上記の第1油路31中の油とは、第1ベアリング40又は他のベアリングに給油した後の余剰油を意味し得、したがって油貯留部80に回収されるべきである。同時に、上記の油は第1油路31、第2油路32及び貫通孔24を順次通って油貯留部80に流れ、第1ベアリング40と収容キャビティ21の内壁の間に対して潤滑役割を果たすこともできる。
【0076】
任意選択的な一実施形態として、図8図14及び図15を参照すると、回動軸30にはポンプ70が連結され得、ポンプ70は油貯留部80に貫通設置される。このようにして、ポンプ70の作用下で、油貯留部80内の油を第1油路31に伝送することができ、これによりケーシング10内の一部の部材(例えば、第1ベアリング40)に対する給油を完成し、即ち、上記の部材の給油量を確保する。
【0077】
任意選択的な一実施形態として、図14及び図15を参照すると、前記収容キャビティ21内には第2ベアリング50がさらに設置されており、前記第2ベアリング50は前記収容キャビティ21の内壁に連結され、前記回動軸30は前記第2ベアリング50及び前記第1ベアリング40に順次に貫通設置され、前記回動軸30の外壁と前記第2ベアリング50の間の隙間は前記第2油路32の一部を構成する。なお、第1ベアリング40は回動軸30を貫通後に回動軸30と同じ高さに固定されている必要はなく、回動軸30の下方に設けられたポンプ70の周辺に設けられていてもよい。また、回動軸30が、第2ベアリング50に貫通設置される(第1ベアリング40を特に貫通しない)構成であってもよい。
【0078】
第2ベアリング50と第1ベアリング40との類型は同一であり得、例えば、第2ベアリング50と第1ベアリング40とは両方ともスライディングベアリングであり得る。もちろん、第2ベアリング50と第1ベアリング40との類型は異なっても良い。具体的にはここで限定しないことにする。なお、第1ベアリング40は回動軸30を軸方向に支持するスラスト軸受としての機能を有し、第2ベアリング50は回動軸30を側面から支持するジャーナル軸受としての機能を有する。
【0079】
本発明の実施形態では、回動軸30の外壁と第2ベアリング50の間の隙間は第2油路32の一部を構成し、これにより、第1油路31中の油が第2油路32及び貫通孔24を経て油貯留部80に流れる時、第2ベアリング50に対して潤滑役割を果たすことができ、即ち、第2ベアリング50の給油量を確保できる。同時に、第2ベアリング50は、第1ベアリング40に対して位置制限役割を果たすこともできる。
【0080】
任意選択的な一実施形態として、図16を参照すると、前記第1ベアリング40には油通過孔42が開設されており、前記第1ベアリング40の第2表面には油通過溝43がさらに開設されており、前記第2表面は前記回動軸30を向いている表面であり、前記第1油路31中の油は前記第2油路32、前記油通過溝43及び前記油通過孔42を順次通って前記油貯留部80に流れる。
【0081】
油通過孔42は第1ベアリング40の第1表面及び第2表面を貫通し得、油通過溝43は第2表面に開設された凹溝であり得、即ち、油通過溝43は第1ベアリング40の第1表面及び第2表面を貫通しなくても良い。
【0082】
また、油通過孔42は第1ベアリング40の中間位置に開設され得、油通過溝43の数は複数であり得、複数の油通過溝43は油通過孔42を取り囲んで設置され、各油通過溝43はいずれも油通過孔42に連通する。
【0083】
なお、上記の複数の油通過溝43は等間隔に分布され得、これにより、各位置の油はいずれも対応する油通過溝43を通って油通過孔42に流れ込み、ひいては油貯留部80に戻ることができる。
【0084】
本発明の実施形態では、第1油路31中の油は、第2油路32及び貫通孔24を順次経て油貯留部80に流れ得る。同時に、第1油路31中の油は、また、第2油路32、油通過溝43及び油通過孔42を順次通って油貯留部80に流れ得る。これにより、第1油路31中の油の油貯留部80への流れ経路を増大させ、第1油路31における油流の回収効果を増強する。
【0085】
例えば、図15を参照すると、図15におけるB1は、第1油路31中の油が第2油路32及び貫通孔24を順次経て油貯留部80に至る流れ経路を示し、図15におけるB2は、第1油路31中の油が第2油路32、油通過溝43及び油通過孔42を順次通って油貯留部80に至る流れ経路を示す。
【0086】
任意選択的な一実施形態として、前記第1ベアリング40には突起が設けられており、前記収容キャビティ21は凹溝が開設されており、前記突起は前記凹溝内に設置され、前記突起と前記凹溝の間には隙間を有し、前記第1油路31中の油は前記第2油路32、前記隙間及び前記貫通孔24を順次通って前記油貯留部80に流れる。
【0087】
本発明実施形態における突起及び凹溝は、それぞれ、上記の実施例における第1位置制限部41及び第2位置制限部22として理解され得、上記の実施例における関連表現が参照され得、かつ図17及び図18が参照され得るが、具体的にはここで繰り返し記述しない。
【0088】
本発明の実施形態では、突起と凹溝とが協働する場合、第1ベアリング40に対して位置制限作用を発揮すると同時に、突起と凹溝の間には隙間を有するため、第1油路31中の油は第2油路32、隙間及び貫通孔24を順次通って油貯留部80に流れ、即ち、突起及び凹溝は油の回収を妨げず、即ち、油が油貯留部80に流れ戻るのがより便利になる。
【0089】
以上、添付の図面と併せて本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は単に例示的なものであり、限定的なものではない。当業者は、本発明の啓示下で、本発明の要旨及び特許請求の範囲によって保護される範囲から逸脱することなく、多くの形態をさらに行うことができ、それらはすべて本発明の保護範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0090】
10 ケーシング
20 収容フレーム
21 収容キャビティ
22 第2位置制限部
23 ボス
24 貫通孔
30 回動軸
31 第1油路
32 第2油路
40 第1ベアリング
41 第1位置制限部
42 油通過孔
43 油通過溝
50 第2ベアリング
60 位置制限部材
70 ポンプ
80 油貯留部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機であって、
ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングとを含み、
前記収容フレームは前記回動軸の下端を含む部分を収容し、
前記第1ベアリングは前記回動軸の下側に設けられ、前記回動軸を軸方向に支持し、
前記収容フレーム、前記回動軸及び前記第1ベアリングはいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記第1ベアリングの外壁には第1位置制限部が設けられており、前記収容キャビティの内壁には第2位置制限部が設けられており、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部とは前記回動軸の回転方向に当接することを特徴とする圧縮機。
【請求項2】
前記第1位置制限部は突起であり、前記第2位置制限部は凹溝であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記収容フレームには貫通孔がさらに開設されており、前記貫通孔は前記収容キャビティに連通することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記第1位置制限部は凹溝であり、前記第2位置制限部は突起であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項5】
前記第1位置制限部は前記第1ベアリングの外壁に含まれる当接平面であり、前記第2位置制限部は突起であり、前記当接平面は前記第2位置制限部に当接することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項6】
前記圧縮機は、第2ベアリングをさらに含み、前記第2ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記収容キャビティの内壁にはボスがさらに設置されており、前記第1ベアリングは前記ボスと前記第2ベアリングの間に位置し、前記第1ベアリングの第1表面は前記ボスに当接し、前記第1表面は前記第2ベアリングから離れた表面であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項7】
前記収容キャビティの内壁には位置制限部材がさらに設置されており、前記位置制限部材は前記第1ベアリングと前記第2ベアリングの間に位置し、前記回動軸は前記第2ベアリング及び前記位置制限部材に順次に貫通設置されることを特徴とする請求項6に記載の圧縮機。
【請求項8】
前記圧縮機は、前記ケーシング内に設置される油貯留部をさらに含み、
記回動軸は部分的に前記収容キャビティ内に位置し、前記回動軸は前記第1ベアリングに対して前記油貯留部とは反対側に設置され、前記回動軸は内部に第1油路を含み、前記回動軸の外壁と前記収容キャビティの内壁の間には第2油路を有し、前記収容フレームには貫通孔がさらに開設されており、前記第1油路中の油は、前記第2油路及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項9】
前記収容キャビティ内には第2ベアリングがさらに設置されており、前記第2ベアリングは前記収容キャビティの内壁に連結され、前記回動軸は前記第2ベアリングに貫通設置され、前記回動軸の外壁と前記第2ベアリングの間の隙間は前記第2油路の一部を構成することを特徴とする請求項8に記載の圧縮機。
【請求項10】
前記第1ベアリングには油通過孔が開設されており、前記第1ベアリングの第2表面には油通過溝がさらに開設されており、前記第2表面は前記回動軸を向いている表面であり、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記油通過溝及び前記油通過孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項8に記載の圧縮機。
【請求項11】
前記第1ベアリングには突起が設けられており、前記収容キャビティは凹溝が開設されており、前記突起は前記凹溝内に設置され、前記突起と前記凹溝の間には隙間を有し、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記隙間及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項8に記載の圧縮機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
第1の態様では、本発明の実施例は、圧縮機を提供する。前記圧縮機は、ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングとを含み、前記収容フレームは前記回動軸の下端を含む部分を収容し、前記第1ベアリングは前記回動軸の下側に設けられ、前記回動軸を軸方向に支持し、前記収容フレーム、前記回動軸及び前記第1ベアリングはいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記第1ベアリングの外壁には第1位置制限部が設けられており、前記収容キャビティの内壁には第2位置制限部が設けられており、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部とは前記回動軸の回転方向に当接する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第2の態様では、本発明の実施例は、圧縮機を提供する。前記圧縮機は、前記ケーシング内に設置される油貯留部をさらに含み、前記回動軸は部分的に前記収容キャビティ内に位置し、前記回動軸は前記第1ベアリングに対して前記油貯留部とは反対側に設置され、前記回動軸は内部に第1油路を含み、前記回動軸の外壁と前記収容キャビティの内壁の間には第2油路を有し、前記収容フレームには貫通孔がさらに開設されており、前記第1油路中の油は、前記第2油路及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れる。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機であって、
ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングとを含み、
前記収容フレームは前記回動軸の下端を含む部分を収容し、
前記第1ベアリングは前記回動軸の下側に設けられ、前記回動軸を軸方向に支持し、
前記収容フレーム、前記回動軸及び前記第1ベアリングはいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記第1ベアリングの外壁には第1位置制限部が設けられており、前記収容キャビティの内壁には第2位置制限部が設けられており、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部とは前記回動軸の回転方向に当接しており、
前記収容フレームには前記回動軸の軸方向に貫通孔が開設されており、前記貫通孔は前記収容キャビティに連通するとともに、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部との間の隙間に連通していることを特徴とする圧縮機。
【請求項2】
前記第1位置制限部は突起であり、前記第2位置制限部は凹溝であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記第1位置制限部は凹溝であり、前記第2位置制限部は突起であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記第1位置制限部は前記第1ベアリングの外壁に含まれる当接平面であり、前記第2位置制限部は突起であり、前記当接平面は前記第2位置制限部に当接することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項5】
前記圧縮機は、第2ベアリングをさらに含み、前記第2ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記収容キャビティの内壁にはボスがさらに設置されており、前記第1ベアリングは前記ボスと前記第2ベアリングの間に位置し、前記第1ベアリングの第1表面は前記ボスに当接し、前記第1表面は前記第2ベアリングから離れた表面であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項6】
前記収容キャビティの内壁には位置制限部材がさらに設置されており、前記位置制限部材は前記第1ベアリングと前記第2ベアリングの間に位置し、前記回動軸は前記第2ベアリング及び前記位置制限部材に順次に貫通設置されることを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
【請求項7】
前記圧縮機は、前記ケーシング内に設置される油貯留部をさらに含み、
前記回動軸は部分的に前記収容キャビティ内に位置し、前記回動軸は前記第1ベアリングに対して前記油貯留部とは反対側に設置され、前記回動軸は内部に第1油路を含み、前記回動軸の外壁と前記収容キャビティの内壁の間には第2油路を有し、前記第1油路中の油は、前記第2油路及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
【請求項8】
前記収容キャビティ内には第2ベアリングがさらに設置されており、前記第2ベアリングは前記収容キャビティの内壁に連結され、前記回動軸は前記第2ベアリングに貫通設置され、前記回動軸の外壁と前記第2ベアリングの間の隙間は前記第2油路の一部を構成することを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
【請求項9】
前記第1ベアリングには油通過孔が開設されており、前記第1ベアリングの第2表面には油通過溝がさらに開設されており、前記第2表面は前記回動軸を向いている表面であり、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記油通過溝及び前記油通過孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
【請求項10】
前記第1ベアリングには突起が設けられており、前記収容キャビティは凹溝が開設されており、前記突起は前記凹溝内に設置され、前記突起と前記凹溝の間には隙間を有し、前記第1油路中の油は前記第2油路、前記隙間及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れることを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
第1の態様では、本発明の実施例は、圧縮機を提供する。前記圧縮機は、ケーシングと、収容フレームと、回動軸と、第1ベアリングとを含み、前記収容フレームは前記回動軸の下端を含む部分を収容し、前記第1ベアリングは前記回動軸の下側に設けられ、前記回動軸を軸方向に支持し、前記収容フレーム、前記回動軸及び前記第1ベアリングはいずれも前記ケーシング内に設置され、前記収容フレームは収容キャビティを含み、前記第1ベアリングは前記収容キャビティ内に設置され、前記第1ベアリングの外壁には第1位置制限部が設けられており、前記収容キャビティの内壁には第2位置制限部が設けられており、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部とは前記回動軸の回転方向に当接しており、前記収容フレームには前記回動軸の軸方向に貫通孔が開設されており、前記貫通孔は前記収容キャビティに連通するとともに、前記第1位置制限部と前記第2位置制限部との間の隙間に連通している
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第2の態様では、本発明の実施例は、圧縮機を提供する。前記圧縮機は、前記ケーシング内に設置される油貯留部をさらに含み、前記回動軸は部分的に前記収容キャビティ内に位置し、前記回動軸は前記第1ベアリングに対して前記油貯留部とは反対側に設置され、前記回動軸は内部に第1油路を含み、前記回動軸の外壁と前記収容キャビティの内壁の間には第2油路を有し、前記第1油路中の油は、前記第2油路及び前記貫通孔を順次通って前記油貯留部に流れる。