(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181093
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】熱応力を低減するための加熱構造を備えるタービン部品
(51)【国際特許分類】
F01D 9/02 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
F01D9/02 102
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023077855
(22)【出願日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】17/806,317
(32)【優先日】2022-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(72)【発明者】
【氏名】コックス、ブランドン リー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンタッセル、ブラッド ウィルソン
(72)【発明者】
【氏名】レイシー、ベンジャミン ポール
【テーマコード(参考)】
3G202
【Fターム(参考)】
3G202GA07
3G202GB01
3G202GB02
3G202JJ08
(57)【要約】
【課題】タービン部品の部分間の温度差に起因する熱応力を軽減する。
【解決手段】タービン部品(200)は、第1の構造(210)及び第2の構造(212)を含む。第1の構造(210)を冷却するため第1の構造(222)の少なくとも一部を通して第1の熱伝達流体(222)を送るため、第1の構造(210)内に第1の流体通路(220)が画成される。第2の構造(212)の少なくとも一部に第2の流体通路(230)が画成され、第1の流体通路(220)と流体連通する。第1の構造(210)での熱伝達後、熱伝達流体は第2の構造(212)の温度よりも高くなり、第2の構造(212)の温度を上昇させる。第2の構造(212)への熱伝達は、加熱しなければ構造(210,212)間に熱応力を惹起してしまう第2の構造(212)と第1の構造(210)との間の温度差を減少させる。第2の構造(212)の加熱は、早期メンテナンスの必要性を低減し、部品(200)の寿命を延ばす。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービン部品(200)であって、当該タービン部品(200)が、
第2の構造(212)と一体に結合した第1の構造(210)と、
第1の構造(210)の少なくとも一部を通して第1の熱伝達流体(222)を送るため第1の構造(210)内に画成される第1の流体通路(220)と、
第2の構造(212)の少なくとも一部に画成される第2の流体通路(230)であって、第1の構造(210)の下流で第1の流体通路(220)と流体連通する第2の流体通路(230)と
を備えており、第1の流体通路(220)内で第1の構造(210)に入る第1の熱伝達流体(222)の温度が、第1の構造(210)の温度よりも低くて第1の構造(210)の温度を低下させ、かつ第2の流体通路(230)内で第2の構造(212)に入る第1の熱伝達流体(240)の温度が、第2の構造(212)の温度よりも高くて第2の構造(212)の温度を上昇させる、タービン部品(200)。
【請求項2】
第1の構造(210)が、タービン(111)の高温ガス経路に直接露出される1以上の表面(214)を含んでおり、第2の構造(212)が、タービン(111)の高温ガス経路に直接露出されてはいない、請求項1に記載のタービン部品(200)。
【請求項3】
第1の構造(210)が、翼形部(176)、翼形部(176)に結合したプラットホーム(190)及びプラットホーム(190)のスラッシュ面(216)の少なくともいずれかを含んでおり、第2の構造(212)が、プラットホーム(190)に結合した半径方向に延在する取付レール(232)を含む、請求項1に記載のタービン部品(200)。
【請求項4】
第2の構造(212)と一体に結合した第3の構造(250)と、第3の構造(250)の少なくとも一部に画成される第3の流体通路(252)とをさらに備えており、第3の流体通路(252)が、第2の構造(212)の下流で第2の流体通路(230)と流体連通しており、第1の熱伝達流体(222)が、第3の構造(250)の冷却及び第3の構造(250)を出るパージガスとしての機能の少なくともいずれかに使用される、請求項1に記載のタービン部品(200)。
【請求項5】
第1の構造(210)が、翼形部(176)、翼形部(176)に結合したプラットホーム(190)及びプラットホーム(190)のスラッシュ面(216)の少なくともいずれかを含んでおり、第2の構造(212)が、プラットホーム(190)に結合した半径方向に延在する取付レール(232)の少なくとも一部を含んでおり、第3の構造(250)が、プラットホーム(128)のスラッシュ面(216)、翼形部(176)の外面及び翼形部(176)の後縁(184)の少なくともいずれかを含む、請求項4に記載のタービン部品(200)。
【請求項6】
第2の流体通路(230)が、第2の構造(212)を通る非線形経路を有する、請求項1に記載のタービン部品(200)。
【請求項7】
第2の流体通路(230)が、その上流端(262)で上流マニホールド(260)によって流体結合し、かつその下流端部(266)で下流マニホールド(264)によって流体結合した複数の流体通路(230A~C)を含む、請求項1に記載のタービン部品(200)。
【請求項8】
第2の構造(212)と一体に結合した第3の構造(250)と、
第3の構造(250)の少なくとも一部を通して第2熱伝達流体(272)を送るため第3の構造(250)内に画成される第3の流体通路(252)と、
第2の構造(212)の少なくとも一部に画成される第4の流体通路であって、第3の構造(250)の下流で第3の流体通路(252)と流体連通する第4の流体通路と
をさらに備えており、第3の流体通路(252)内で第3の構造(250)に入る第2の熱伝達流体(254)の温度が、第3の構造(250)の温度よりも低くて第3の構造(250)の温度を低下させ、かつ第2の流体通路内で第2の構造(212)に入る第2の熱伝達流体(272)の温度が、第2の構造(212)の温度よりも高くて第2の構造(212)の温度を上昇させる、請求項1に記載のタービン部品(200)。
【請求項9】
第2の構造(212)内の第2の流体通路(230)内の第1の熱伝達流体(222)が、第2の構造(212)内で、第2の構造(212)内の第4の流体通路内の第2の熱伝達流体(272)とは逆方向に流れる、請求項8に記載のタービン部品(200)。
【請求項10】
翼形部(176)と、
翼形部(176)に結合したプラットホーム(190)であって、半径方向に延在する取付レール(232)を含むプラットホーム(190)と、
翼形部(176)及びプラットホーム(190)の少なくとも一方を通して第1の熱伝達流体(222)を送るため翼形部(176)及びプラットホーム(190)の少なくとも一方に画成される第1の流体通路(220)と、
半径方向に延在する取付レール(232)の周方向長さの少なくとも一部に延在する第2の流体通路(230)であって、第1の流体通路(220)と流体連通する第2の流体通路(230)と
を備えるタービンノズル(126)。
【請求項11】
翼形部(176)及びプラットホーム(190)の一方の第1の流体通路(220)に入る第1の熱伝達流体(222)の温度が、翼形部(176)及びプラットホーム(190)の一方の温度よりも低く、翼形部(176)及びプラットホーム(190)の一方の温度を低下させ、半径方向に延在する取付レール(232)内の第2の流体通路(230)に入る第1の熱伝達流体(222)の温度が、半径方向に延在する取付レール(232)の温度よりも高く、半径方向に延在する取付レール(232)の温度を上昇させる、請求項10に記載のタービンノズル(126)。
【請求項12】
プラットホーム(128)の1以上の表面(214)及び翼形部(176)がタービン(111)の高温ガス経路に直接露出され、半径方向に延在する取付レール(232)がタービン(111)の高温ガス経路に直接露出されてはいない、請求項10に記載のタービンノズル(126)。
【請求項13】
半径方向に延在する取付レール(232)と一体に結合した下流側構造(250)と、下流側構造(250)の少なくとも一部に画成される第3の流体通路(252)とをさらに備えており、第3の流体通路(252)が、半径方向に延在する取付レール(232)の下流で第2の流体通路(230)と流体連通し、第1の熱伝達流体(254)が、下流側構造(250)の冷却及び下流側構造(250)を出るパージガスとしての機能の少なくともいずれかに使用される、請求項10に記載のタービンノズル(126)。
【請求項14】
下流側構造(250)が、プラットホーム(128)のスラッシュ面(216)、翼形部(176)の外面(214)及び翼形部(176)の後縁(184)の少なくともいずれかを含む、請求項13に記載のタービンノズル(126)。
【請求項15】
下流側構造(250)の少なくとも一部を通して第2の熱伝達流体(254)を送るため下流側構造(250)内に画成される第4の流体通路と、
半径方向に延在する取付レール(232)の少なくとも一部に画成される第5の流体通路であって、下流側構造(250)の下流で第4の流体通路と流体連通する第5の流体通路と
をさらに備えており、第4の流体通路内で下流側構造(250)に入る第2の熱伝達流体(254)の温度が、下流側構造(250)の温度よりも低く、下流側構造(250)の温度を低下させ、かつ第5の流体通路内で半径方向に延在する取付レール(232)に入る第2の熱伝達流体(254)の温度が、半径方向に延在する取付レール(232)の温度よりも高く、半径方向に延在する取付レール(232)の温度を上昇させ、
半径方向に延在する取付レール(232)内の第2の流体通路(230)内の第1の熱伝達流体(240)は、半径方向に延在する取付レール(232)内で、半径方向に延在する取付レール(232)内の第5の流体通路内の第2の熱伝達流体(254)とは逆方向に流れる、請求項13に記載のタービンノズル(126)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にターボ機械に関し、特に、タービン部品の構造内に、構造の温度を上昇させて、熱応力を生じる温度差を減少させるように構成された流体通路を含むタービン部品に関する。
【背景技術】
【0002】
タービン部品の部分間の温度差は、部品に熱応力をもたらすおそれがある。熱応力は、予定よりも早いメンテナンスを招いたり、部品の耐用年数を縮めてしまうおそれがある。タービン部品はタービンの高温ガス経路による損傷を防ぐために冷却されるが、従来の冷却スキームでは、温度差に起因するターボ機械の部品でみられる熱応力を軽減することができない。
【発明の概要】
【0003】
以下に挙げるすべての態様、具体例及び特徴は、技術的に可能な方法で組合せることができる。
【0004】
本開示の一態様は、高温ガス経路に露出される第1の構造と、第1の構造と一体であるが高温ガス経路から隔てられた第2の構造とを有するタービン部品とを含む。第1の構造内の第1の流体通路は、第1の構造を冷却するため第1の構造の少なくとも一部を通して熱伝達流体(例えば空気のような冷却剤など)を送る。第2の流体通路は、第2の構造の少なくとも一部に画成され、第1の流体通路と流体連通している。第1の構造での熱伝達後に、熱伝達流体は第2の構造の温度よりも高くなり、第2の構造の温度を上昇させる。第2の構造への熱伝達は、加熱しなければ構造間に熱応力を生じてしまう第1の構造と第2の構造との間の温度差を減少させる。第2の構造の加熱は、早期メンテナンスの必要性を減らし、部品の寿命を延ばす。
【0005】
本開示の一態様は、第2の構造と一体に結合した第1の構造と、第1の構造の少なくとも一部を通して第1の熱伝達流体を送るため第1の構造内に画成される第1の流体通路と、第2の構造の少なくとも一部に画成される第2の流体通路であって第1の構造の下流で第1の流体通路と流体連通する第2の流体通路とを備えるタービン部品であって、第1の構造が、タービンの高温ガス経路に直接露出される1以上の表面を含んでおり、第2の構造が、タービンの高温ガス経路に直接露出されてはおらず、第1の流体通路内で第1の構造に入る第1の熱伝達流体の温度が、第1の構造の温度よりも低くて第1の構造の温度を低下させ、第2の流体通路内で第2の構造に入る第1の熱伝達流体の温度が、第2の構造の温度よりも高くて第2の構造の温度を上昇させる、タービン部品を提供する。
【0006】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の構造は、翼形部、翼形部に結合したプラットホーム及びプラットホームのスラッシュ面の少なくともいずれかを含んでおり、第2の構造は、プラットホームに結合した半径方向に延在する取付レールを含む。
【0007】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第2の構造と一体に結合した第3の構造と、第3の構造の少なくとも一部に画成される第3の流体通路とをさらに備えており、第3の流体通路は、第2の構造の下流で第2の流体通路と流体連通しており、第1の熱伝達流体は、第3の構造の冷却及び第3の構造を出るパージガスとしての機能の少なくともいずれかに使用される。
【0008】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の構造は、翼形部、翼形部に結合したプラットホーム及びプラットホームのスラッシュ面の少なくともいずれかを含んでおり、第2の構造は、プラットホームに結合した半径方向に延在する取付レールの少なくとも一部を含んでおり、第3の構造は、プラットホームのスラッシュ面、翼形部の外面及び翼形部の後縁の少なくともいずれかを含む。
【0009】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第2の流体通路は、第2の構造を通る非線形経路を有する。
【0010】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第2の流体通路は、その上流端で上流マニホールドによって流体結合し、かつその下流端で下流マニホールドによって流体結合した複数の流体通路を含む。
【0011】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第2の構造に一体に結合し、かつ第2の構造よりも高温ガス経路に近接する第3の構造と、第3の構造の少なくとも一部を通して第2の熱伝達流体を送るため第3の構造内に画成される第3の流体通路と、第2の構造の少なくとも一部に画成される第4の流体通路であって第3の構造の下流で第3の流体通路と流体連通する第4の流体通路とをさらに備えており、第3の流体通路内で第3の構造に入る第2の熱伝達流体の温度は第3の構造の温度よりも低く、第3の構造の温度を低下させ、第4の流体通路内で第2の構造に入る第2の熱伝達流体の温度は第2の構造の温度よりも高く、第2の構造の温度を上昇させる。
【0012】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第2の構造内の第2の流体通路内の第1の熱伝達流体は、第2の構造内で、第2の構造内の第2の流体通路内の第2の熱伝達流体の流れの第2の方向とは逆の、第1の方向に流れる。
【0013】
本開示の一態様は、翼形部と、翼形部に結合したプラットホームであって、半径方向に延在する取付レールを含むプラットホームと、翼形部及びプラットホームの少なくとも一方を通して第1の熱伝達流体を送るため翼形部及びプラットホームの少なくとも一方に画成される第1の流体通路と、半径方向に延在する取付レールの周方向長さの少なくとも一部に延在する第2の流体通路であって第1の流体通路と流体連通する第2の流体通路とを備えるタービンノズルを包含する。
【0014】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、プラットホームの1以上の表面及び翼形部は、タービンの高温ガス経路に直接露出され、半径方向に延在する取付レールは、タービンの高温ガス経路に直接露出されてはおらず、翼形部及びプラットホームの一方の第1の流体通路に入る第1の熱伝達流体の温度は翼形部及びプラットホームの一方の温度よりも低く、翼形部及びプラットホームの一方の温度を低下させ、半径方向に延在する取付レール内の第2の流体通路に入る第1の熱伝達流体の温度は、半径方向に延在する取付レールの温度よりも高く、半径方向に延在する取付レールの温度を上昇させる。
【0015】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、半径方向に延在する取付レールに一体に結合し、かつ半径方向に延在する取付レールよりも高温ガス経路に近接する追加の構造と、追加の構造の少なくとも一部に画成される第3の流体通路とをさらに備えており、第3の流体通路は、半径方向に延在する取付レールの下流で第2の流体通路と流体連通しており、第1の熱伝達流体は、追加の構造の冷却及び追加の構造を出るパージガスとしての機能の少なくともいずれかに使用される。
【0016】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、追加の構造は、プラットホームのスラッシュ面、翼形部の外面及び翼形部の後縁の少なくともいずれかを含む。
【0017】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、追加の構造の少なくとも一部を通して第2の熱伝達流体を送るための追加の構造内に画成される第4の流体通路と、半径方向に延在する取付レールの少なくとも一部に画成される第5の流体通路であって追加の構造の下流で第4の流体通路と流体連通する第5の流体通路とをさらに備えており、第4の流体通路内で追加の構造に入る第2熱伝達流体の温度は、追加の構造の温度よりも低くて追加の構造の温度を低下させ、第5の流体通路内で半径方向に延在する取付レールに入る第2の熱伝達流体の温度は、半径方向に延在する取付レールの温度よりも高くて半径方向に延在する取付レールの温度を上昇させ、半径方向に延在する取付レール内の第2の流体通路内の第1の熱伝達流体は、半径方向に延在する取付レール内で、半径方向に延在する取付レール内の第5の流体通路内の第2の熱伝達流体の流れの第2の方向とは逆の、第1の方向に流れる。
【0018】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第2の流体通路は、半径方向に延在する取付レールを通る非線形経路を有する。
【0019】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第2の流体通路は、その上流端で上流マニホールドによって流体結合し、かつその下流端で下流マニホールドによって流体結合した複数の流体通路を含む。
【0020】
本開示の一態様は、タービンのタービン部品における熱応力を低減する方法に関し、当該方法は、タービンのタービン部品において、第1の構造よりも低い温度を有する第1の熱伝達流体を第1の構造内に画成される第1の流体通路に通すことによって、タービン部品の第1の構造の温度を低下させるステップと、第1の熱伝達流体を第1の構造内の第1の流体通路に通した後に第2の構造内に画成される第2の流体通路に通すことによって第1の構造と一体に結合したタービン部品の第2の構造の温度を上昇させるステップとを含んでおり、第1の構造の少なくとも一部はタービンの高温ガス経路(HGP)に直接露出され、第2の構造はタービンのHGPに露出されない。
【0021】
本開示の別の態様は、上述の態様を包含し、第1の熱伝達流体を第2の構造内の第2の流体通路に通した後で、第1の熱伝達流体を、第2の構造と一体に結合したタービン部品の第3の構造に通すステップをさらに含んでおり、第1の熱伝達流体は、第3の構造の冷却及び第3の構造の外部領域にパージガスとして排出させることの少なくともいずれかのため、第3の構造内に画成された第3の流体通路に通される。
【0022】
この発明の概要の欄に記載した態様も含めて、本開示に記載した2以上の態様を組合せて、本明細書に具体的に記載されていない実施態様としてもよい。
【0023】
1以上の実施態様の詳細を、添付の図面及び以下の説明に記載する。その他の特徴、目的及び利点は、発明の詳細な説明、図面並びに特許請求の範囲から明らかになろう。
【0024】
本開示の上記その他の特徴については、本開示の様々な実施形態について記載する添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって理解を深めることができよう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】ガスタービンシステムの形態の例示的なターボ機械の概略図。
【
図2】
図1のガスタービンシステムで使用し得る例示的なガスタービンアセンブリの断面図。
【
図3】本開示の実施形態に係るノズルの形態のタービン部品の斜視図。
【
図4】本開示の実施形態に係るシュラウドの形態のタービン部品の斜視図。
【
図5】本開示の実施形態に係る、加熱流体通路を含むノズルの形態の例示的なタービン部品の部分透視斜視図。
【
図6】本開示の他の実施形態に係る、加熱流体通路を含むノズルの形態のタービン部品の部分透視斜視図。
【
図7】本開示の実施形態に係る、加熱流体通路を含むノズルの形態のタービン部品の部分透視斜視図。
【
図8】本開示の他の実施形態に係る、加熱流体通路を含むノズルの形態のタービン部品の部分透視斜視図。
【
図9】本開示の追加の実施形態に係る、2つの異なる加熱流体通路を含むノズルの形態のタービン部品の部分透視斜視図。
【
図10】本開示の追加の実施形態に係る、2つの異なる加熱流体通路を含むノズルの形態のタービン部品の角部の拡大部分透視斜視図。
【
図11】本開示の追加の実施形態に係る、2つの異なる加熱流体通路を含むノズルの形態のタービン部品の角部の拡大部分透視斜視図。
【
図12】本開示の他の実施形態に係る、熱伝達促進構造を含む加熱流体通路の概略斜視図。
【
図13】本開示の実施形態に係る、タービンのタービン部品における熱応力を低減する方法の流れ図。
【0026】
なお、図面は必ずしも縮尺通りではない。図面は、本開示の典型的な態様を例示するものにすぎず、本開示の技術的範囲を限定するものではない。図面において、同様の符号は複数の図面間で同様の構成要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
まず、本開示の技術的内容を明確に説明するため、ターボ機械内の関連する機械部品について言及及び説明する際に、用語を選択する必要がある。できるだけ、当技術分野で一般的な用語を、その通常の意味と一致するように用いる。別途記載されていない限り、かかる用語は、本願の文脈及び添付の特許請求の範囲に則して広義に解釈すべきである。ある部品について幾つかの異なる又は重複する用語を用いて言及されることが多々あることは当業者には明らかであろう。本明細書において、単一の部材として記載したものであっても、別の文脈では複数の部品からなるものとして記載することもある。或いは、本明細書のある箇所で複数の部品を含むものとして記載したものであっても、別の箇所では単一の部材として記載することもある。
【0028】
さらに、本明細書では幾つかの記述的用語を繰返し用いるが、本欄の冒頭でこれらの用語を定義しておくと有用であろう。これらの用語及びその定義は、別途明記しない限り、以下の通りである。本明細書で用いる「下流」及び「上流」という用語は、流体の流れ(例えばタービンエンジンの部品を通る冷却剤の流れなど)に関する方向を示す用語である。「下流」という用語は流体が流れていく方向に対応し、「上流」という用語は流れと反対の方向(すなわち、流れて来る方向)をいう。「前方」及び「後方」という用語は、それ以上は特定されない方向をいい、「前方」はエンジンの前方又は圧縮機端を示し、「後方」はエンジンの後方セクションを示す。
【0029】
中心軸に対して異なる半径方向位置に配置された部品について説明する必要が多々ある。「半径方向」という用語は、軸に垂直な運動又は位置をいう。例えば、第1の部品が第2の部品よりも軸に近い場合、本明細書では第1の部品は第2の部品の「半径方向内側」又は「中心軸近位側」と記載される。一方、第1の部品が第2の部品よりも軸から遠く位置する場合、本明細書では第1の部品は第2の部品の「半径方向外側」又は「中心軸遠位側」と記載される。「軸方向」という用語は、軸に平行な運動又は位置をいう。最後に、「周方向」という用語は、軸を中心とした運動又は位置をいう。自明であろうが、かかる用語は、タービンの中心軸に対して適用される。
【0030】
さらに、本明細書では、以下に記載する通り、幾つかの記述的用語を繰返し用いる。「第1」、「第2」及び「第3」という用語は、ある部品を他の部品と区別するために互換的に用いられ、個々の部品の位置又は重要性を示すものではない。
【0031】
本明細書で用いる用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、開示内容を限定するものではない。本明細書において、単数形で記載したものであっても、前後関係から明らかでない限り、複数の場合も含めて意味する。本明細書において、「備える」及び/又は「含む」という用語は、記載した特徴、整数、ステップ、操作、構成要素及び/又は部品が存在することを示し、他の1以上の特徴、整数、ステップ、操作、構成要素、部品及び/又はこれらの群の存在又は追加を除外するものではない。「任意」又は「適宜」という用語は、その用語に続いて記載された事象又は状況が起きても起きなくてもよいこと或いはその用語に続いて記載された部品又は構成要素が存在しても存在しなくてもよいことを意味しており、かかる記載はその事象が起こる場合と起こらない場合並びにその部品が存在する場合と存在しない場合とを包含する。
【0032】
ある構成要素又は層が別の構成要素又は層「の上」、「に係合」、「に接続」又は「に結合」しているという場合、その別の構成要素又は層の上に直接位置していても、その別の構成要素又は層に直接係合、接続又は結合していてもよいし、或いは介在する構成要素又は層が存在していてもよい。対照的に、ある構成要素が別の構成要素又は層「の直接上」、「に直接係合」、「に直接接続」又は「に直接結合」しているという場合、介在する構成要素又は層は存在しない。構成要素間の関係について説明するために用いられる他の用語(例えば、「~の間」と「直接~の間」、「隣接」と「直接隣接」など)も同様に解釈される。本明細書で用いる「及び/又は」という用語は、記載されたものの1以上のあらゆるすべての組合せを包含する。
【0033】
上述の通り、本開示は、第1の構造又は第2の構造もしくはその一部と一体に結合した部分を含むタービン部品を提供する。第1の構造の少なくとも一部を通して第1の熱伝達流体(例えば空気のような冷却剤など)を送るために、第1の流体通路が第1の構造内に画成される。第2の流体通路が第2の構造の少なくとも一部に画成される。第2の流体通路は、第1の構造の下流で第1の流体通路と流体連通している。第1の流体通路内で第1の構造に入る第1の熱伝達流体の温度は第1の構造の温度よりも低く、第1の構造の温度を低下させる。第1の構造での熱伝達後に熱伝達流体は昇温して、第2の流体通路内で第2の構造に入る第1の熱伝達流体の温度は第2の構造の温度よりも高くなり、第2の構造の温度を上昇させる。
【0034】
第2の構造への熱伝達は、加熱しなければ構造間に熱応力を生じてしまう第2の構造と第1の構造との間の温度差を減少させる。ある実施形態では、タービン部品はノズルを含んでいて、第1の構造はノズルのプラットホームを含み、第2の構造はノズルの取付レールを含む。熱応力は取付レールの撓みを生じかねないが、本願で提供する取付レールの加熱によって、撓みは解消又は大幅に低減する。取付レールの加熱によって、温度差と熱応力が減少し、メンテナンスの必要性が減り、部品の寿命が延びる。
【0035】
図1は、例示的なターボ機械100の概略図を示す。ターボ機械100のタービン部品の幾つかは、本開示の教示内容に則した流体通路を含むことができる。本例では、ターボ機械100は、燃焼又はガスタービンシステムの形態である。ターボ機械100は、圧縮機102及び燃焼器104を含む。燃焼器104は、燃焼領域106及び燃料ノズルアセンブリ108を含む。ターボ機械100は、タービンアセンブリ110及び共通の圧縮機/タービンシャフト112(以下、ロータ112ともいう)も含む。
【0036】
一実施形態では、ターボ機械100は、General Electric社(米国サウスカロライナ州グリーンビル)から市販のHA又はFモデルガスタービン(GT)システムとし得る。本開示は、いかなる特定のGTシステムに限定されるものではなく、例えば、General Electric社の他のB、LM、GT、TM及びEクラスエンジンモデル、並びに他社のエンジンモデルを含始めとする、他のエンジンに関しても実施し得る。本開示は、いかなる特定のタービン又はターボ機械に限定されるものではなく、例えば、蒸気タービン、ジェットエンジン、圧縮機、ターボファンなどにも適用し得る。さらに、本開示は、いかなる特定の部品に限定されるものではなく、部品の構造内の温度差に起因する熱応力の低減を必要とするあらゆる形態のタービン部品に適用し得る。
【0037】
続けて
図1を参照すると、空気が圧縮機102を流れ、圧縮空気が燃焼器104に供給される。具体的には、圧縮空気は、燃焼器104に内蔵される燃料ノズルアセンブリ108に供給される。燃料ノズルアセンブリ108は、燃料源と流体連通しており、燃料及び空気を燃焼領域106に導く。燃焼器104は、燃料を点火して燃焼させる。燃焼器104はタービンアセンブリ110と流体連通しており、タービンアセンブリ110内でガス流の熱エネルギーが機械の回転エネルギーへと変換される。タービンアセンブリ110は、ロータ112に回転可能に結合してロータ112を駆動するタービン111を含む。圧縮機102も、ロータ112に回転可能に結合している。例示的な実施形態では、燃焼領域106に複数の燃焼器(例えば周方向の列として)及び複数の燃料ノズルアセンブリ108が存在する。
【0038】
図2は、ターボ機械100の例示的なタービンアセンブリ110(
図1)の部分の断面図を示す。タービンアセンブリ110のタービン111は、ターボ機械100の静止ケーシング122に結合したノズル120の列又は段を含んでおり、軸方向に動翼124の列又は段に隣接している。静止ノズル126(静翼としても知られる)は、半径方向外側プラットホーム128及び半径方向内側プラットホーム130によってタービンアセンブリ110内に保持し得る。プラットホーム128,130は、エンドウォールとも呼ばれる。後述の通り、半径方向外側プラットホーム128は、半径方向に延在する取付レール232(
図5)を含む。タービンアセンブリ110内のブレード124の各段は、ロータ112に結合してロータと共に回転する動翼132を含む。動翼132は、ロータ112に結合した半径方向内側プラットホーム134(ブレードの根元)と、半径方向外側先端136(ブレードの先端)とを含むことができる。シュラウド138は、ノズル126及び動翼132の隣接する段を分離し得る。
【0039】
例えばガスタービンにおける燃焼ガスを始めとする作動流体140は、高温ガス経路(以下、「HGP」)と呼ばれるものに沿ってタービン111を通過する。HGPは、高温の燃焼ガスに暴露されるタービン111の任意の領域とすることができる。タービン111の様々な部品がHGPに直接又は間接的に露出され、「タービン部品」をなすことができる。例えばタービン111において、ノズル126及びシュラウド138はすべて、本開示の教示内容による恩恵を受け得るタービン部品の具体例である。HGPに直接又は間接的に露出されるタービン111の他の部分も、本開示の教示内容による恩恵を受け得るタービン部品とみなすことができる。
【0040】
図3~
図4は、本開示の教示内容を利用し得るタービン部品200の例の斜視図を示す。
【0041】
図3は、静止ノズル126の形態のタービン部品200の斜視図である。ノズル126は半径方向外側プラットホーム128を含んでおり、半径方向外側プラットホーム128によってノズル126はターボ機械の静止ケーシング122(
図2)に取り付けられる。外側プラットホーム128は、ケーシング122(
図2)の対応マウントに取り付けるための現在公知の又は将来開発される任意の取付け構成を含むことができる。ノズル126は、隣接タービン動翼132のプラットホーム134間に配置される半径方向内側プラットホーム130(
図2)をさらに含むことができる。ノズルプラットホーム128,130は、タービンアセンブリ110を通るHGPの外側及び内側境界のそれぞれの部分を画成し、HGPに直列露出される。
【0042】
翼形部176は、作動流体の流れを受け止めて、その流れをタービン動翼132(
図2)に向けて導くノズル126の能動部品である。したがって、翼形部176もHGPに直接露出される。ノズル126の翼形部176は、凹面状正圧側(PS)外壁178と、周方向又は横方向に反対側の凸面状負圧側(SS)外壁180とを含んでおり、軸方向に前縁182と後縁184との間に延在する。壁178及び180も、半径方向にプラットホーム128からプラットホーム130まで延在する。本開示の実施形態に係る流体通路は、例えば、プラットホーム128,130又はノズル126の他の部分で使用できる。ノズル126に関して、周方向は「C」と付した矢印で示され、軸方向は「X」と付した矢印で示され、半径方向は「Z」と付した矢印で示されるが、これらの方向はガスタービンの中心線(すなわち、ロータ112を通る)に対するものである。
【0043】
図4は、シュラウド138の形態のタービン部品200の斜視図である。シュラウド138は、タービン動翼132(
図2)の先端136(
図2)とノズル126(
図2~
図3)の半径方向外側プラットホーム128(
図2~
図3)との間に配置されるプラットホーム190を含むことができる。シュラウド138は、ケーシング122(
図2)に任意の態様で固定し得る。本開示の実施形態に係る流体通路は、例えば、取付レール192又はシュラウド138の他の部分で使用することができる。シュラウド138に関して、周方向は「C」と付した矢印で示され、軸方向は「X」と付した矢印で示され、半径方向は「Z」と付した矢印で示され、これらの方向はガスタービンの中心線(すなわち、ロータ112を通る)に対するものである。
【0044】
図3~
図4を併せて参照すると、上述の通り、本明細書に記載される実施形態は、タービン111(
図2)の任意のタービン部品200、例えば限定されるものではないが、ノズル126(
図3)及び/又はシュラウド138(
図4)などに適用し得る。自明であろうが、タービン部品200は、タービン111のHGPに露出される構造又はその一部に冷却剤を送ってそれらの部分を冷却するための流体通路を(多くの場合、さらに大きな冷却回路の一部として)有する1以上の構造を含むことが多々ある。従来の冷却回路とは対照的に、本開示の実施形態では、タービン部品200の構造又は一部を加熱して構造間の温度差を減少させ、タービン部品200内の熱応力を低減する流体通路(例えば通路230(
図5))として具体化される。
【0045】
図5~
図9を参照すると、説明の便宜上、本開示の実施形態による流体通路を、ノズル126、特に、ノズル126の半径方向外側プラットホーム128に関連して図示し、説明する。ある実施形態では、ノズル126は第1段ノズル(すなわち、
図2の左端の段)とすることができるが、どの段に位置するものであってもよい。強調しておくが、本開示の教示は、熱応力を惹起する温度差が観察される2つの一体構造を有するあらゆるタービン部品200に適用し得る。
【0046】
図5は、本開示の実施形態に係る、加熱流体通路230を含むノズル126の形態のタービン部品200の部分透視斜視図を示す。
図5に示すように、ノズル126の形態のタービン部品200は、第2の構造又は部分212と一体に結合した第1の構造又は部分210を含む。第1の構造210は、タービン111(
図2)のHGPに直接露出される1以上の表面214、或いは熱源に露出されて温度が高まる及び/又は構造の冷却が必要とされる1以上の表面を含むことができる。ノズル126の例では、第1の構造210は、翼形部176、翼形部176に結合したプラットホーム128及びプラットホーム128のスラッシュ面216の少なくともいずれかを含むことができる。スラッシュ面216は、隣接ノズル126の同様の表面と向かい合うプラットホーム128の表面である。
【0047】
ノズル126の例では、第2の構造212は、プラットホーム128と一体の半径方向に延在する取付レール232を含むことができる。半径方向に延在する取付レール232(以下「取付レール232」)は、ノズル126をケーシング122(
図2)に結合するための現在公知の又は将来開発される任意の構造を含むことができる。取付レール232は、そのフック又はL字型断面のためにフックとも呼ばれる。第2の構造212は、タービン111(
図2)のHGPに直接露出されてはおらず、或いは運転の際に冷却に依存しない。したがって、第2の構造212は、例えば第1の構造210よりも温度が低い。タービン部品200の第1の構造210と第2の構造212の間の温度差は構造間に熱応力を生じるおそれがある。状況によっては、取付レール232が半径方向外側に撓んで、プラットホーム128に(例えばプラットホーム128が翼形部の前縁182及び/又は後縁184(
図3)で翼形部176の半径方向外側端部と交わる箇所で)応力を生じる。他のタービン部品200での構造210,212間の温度差も、同様の熱応力を生じるおそれがある。
【0048】
第1の(冷却)流体通路220は、第1の構造210の少なくとも一部を通して第1の熱伝達流体222を送るため第1の構造210内に画成される。「熱伝達流体」は、熱伝達が可能なあらゆる形態の流体(例えば圧縮機102(
図1)その他の供給源からの空気など)を含むことができる。自明であろうが、第1の熱伝達流体222は、いかなる数の位置で第1の構造210に入ってもよい。さらに、第1の熱伝達流体222は、第1の構造210の1以上の一部を通って、それらの部分を種々冷却することができる。例えば、第1の熱伝達流体222は、冷却通路内で翼形部176の複数の部分又はインピンジメントスリーブを通過してもよく、及び/又はプラットホーム128又はスラッシュ面216内に画成される冷却通路内でプラットホーム128又はスラッシュ面216の複数の部分を通過してもよい。
図5のノズル126の例では、第1の流体通路220は、翼形部176及びプラットホーム128の少なくとも一方にあって、それらを通して第1の熱伝達流体222を送る。説明の便宜上、第1の流体通路220は、主にプラットホーム128内に示してあるが、ノズル126の温度の高い及び/又は冷却を必要とするいずれかの部分にあってもよい。いずれにせよ、第1の流体通路220内で第1の構造210に入る第1の熱伝達流体222の温度は、第1の構造210の温度よりも低い。したがって、第1の熱伝達流体222は第1の構造210内で第1の構造210の温度を低下させる。図には第1の流体通路220を1つしか示していないが、いかなる数の第1の流体通路220が存在して、第2の流体通路230に供給するようにしてもよい。
【0049】
タービン部品200は、第2の構造212の少なくとも一部に画成される第2の(加熱)流体通路230も含む。第2の流体通路230は、第1の構造210の下流で第1の流体通路220と流体連通しており、第1の熱伝達流体222は第2の流体通路230に流入する。ノズル126の例では、第2の流体通路230は、半径方向に延在する取付レール232の周方向長さ(矢印CL参照)の少なくとも一部に延在する。換言すると、プラットホーム128に結合した半径方向に延在する取付レール232の少なくとも一部に延在する。第2の構造212において、第1の熱伝達流体(ここでの符号240)は、第1の構造210におけるものと同じ形態の流体(例えば圧縮機102(
図1)その他の供給源からの空気など)を含むが、第1の構造210に流入するときの第1の熱伝達流体222よりも高い温度を有する。すなわち、第1の熱伝達流体240は、第1の構造210から伝導によって熱を受け取っているので、第1の構造210に流入するときの第1の熱伝達流体222よりも高温になる。こうして、第2の流体通路230内で第2の構造212に入る第1の熱伝達流体240の温度は第2の構造212の温度よりも高く、第2の構造212の温度を上昇させる。第2の構造212の温度の上昇によって、構造210,212間の温度差が減少し、それらの間の熱応力を減少させる。ある非限定的な例では、第2の構造212内の第1の熱伝達流体240は、第1の構造210内の第1の熱伝達流体222よりも90~150℃高い。
【0050】
タービン部品200は、第2の構造212と一体に結合した第3の構造250と、第3の構造250の少なくとも一部に画成される第3の流体通路252とを含んでいてもよい。第3の流体通路252は、第2の構造212の下流で第2の流体通路230と流体連通する。ノズル126の例では、第3の構造250は、プラットホーム128のスラッシュ面216(
図5で最も近くみえる箇所)を含むことができるが、熱伝達流体による冷却を必要とする及び/又は部分間でのガス取込みを減らすために熱伝達流体を用いたパージを必要とするノズル126の多種多様な部分を含むことができる。例えば、第3の構造250は、プラットホーム128のスラッシュ面216、翼形部176の外面及び/又は翼形部176の後縁184(
図3)の少なくともいずれかを含むことができる。第3の構造250は、第2の構造212よりも高温ガス経路に近接して配置される。
【0051】
第3の構造250において、第1の熱伝達流体(ここでの符号254)は、第1の構造210及び第2の構造212におけるものと同じ形態の流体(例えば圧縮機102(
図1)その他の供給源からの空気など)を含むが、第2の構造212に流入するときの第1の熱伝達流体240よりも低い温度を有する。第3の構造250内の第1の熱伝達流体254は、例えば、(第2の構造212内で温度が低下した後での)第3の構造250の冷却に及び/又はタービン部品200内へのガスの取込みを防ぐため第3の構造250からのパージガスとして使用し得る。冷却に用いる場合、第1の熱伝達流体254は、追加の冷却その他の用途(例えば追加の冷却又はガスパージ)のため、他の下流側構造に通してもよい。ガスパージに用いる場合、第1の熱伝達流体254は、第3の構造250から所望の位置で排出し得る。
【0052】
さらに第2の流体通路230に関して、通路は、第2の構造212を加熱するための所望の位置に配置することができ、第1の熱伝達流体240が、例えば第2の構造212の形状に応じて任意の数の位置で第2の構造212に入れるように配置し得る。図に示すノズル126の例では、第2の流体通路230は、取付レール232の周方向端部の近くに入口242を有する。
【0053】
第1の熱伝達流体240は、第2の構造212の1以上の部分を通り、それら1以上の部分を種々加熱することができる。すなわち、第2の流体通路230は、第2の構造212(例えば取付レール232など)への熱伝達を担保するため多種多様な形態を取り得る。
図5では、第2の流体通路230は取付レール232を通る直線経路を有する。
図6は、第2の構造212が同じく取付レール232の形態であるタービン部品200の部分透明斜視図を示す。
図6では、第2の流体通路230は第2の構造212を通る非線形経路を有する。サーペンタイン経路として示してあるが、第2の流体通路230は、あらゆる形態の非線形経路、例えば(
図5のように半径方向ではなく)長さ方向に湾曲した正弦波形を有し得る。
図7は、第2の流体通路230が取付レール232内で長手方向に正弦波形であるタービン部品200の部分透視斜視図を示す。第2の流体通路230の断面形状は、熱伝達を促進するいかなる所望の形状であってもよい。ある実施形態では、
図6に示すように、第2の流体通路230は断面が円形であってもよい。ある実施形態では、第2の流体通路230は、非円形断面(例えば楕円形又は長方形、多角形(
図5、
図7及び
図8)或いはその他の形状)を有し得る。
【0054】
第2の流体通路230は、複数の流体通路を含むようにセグメント化してもよい。例えば、
図8は3つの通路230A~Cを示す。いかなる数の通路230を使用してもよい。複数の流体通路230A~Cを用いる場合、それらは、その上流端部262で上流マニホールド260によって流体結合し、かつその下流端部266で下流マニホールド264によって流体結合し得る。上流マニホールド260は、第1の構造210内の第1の流体通路220と入口242で流体結合してもよく、下流マニホールド264は、第3の構造250内の第3の流体通路252と流体結合してもよい。
【0055】
図9~
図11を参照すると、別の実施形態では、第2の構造212(例えば取付レール232)を通して2つの異なる加熱流体通路230,280を設けることができる。
図9は、2つの異なる加熱流体通路230,280を含むノズル126の形態のタービン部品200の部分透視斜視図を示し、
図10は、タービン部品200の角部(第1の構造210付近)の拡大透明斜視図を示し、
図11は、タービン部品200の角部(第3の構造250付近)の拡大透明斜視図を示す。上述の通り、第2の流体通路230は、第2の構造212を通って延在し、その一端で第1の構造210内の第1の流体通路220と流体連通し、他端で第3の構造250内の第3の流体通路252と流体連通している。
【0056】
図9~
図11の実施形態では、第3の構造250の少なくとも一部を通して第2の熱伝達流体272を送るための別の流体通路270が第3の構造250内に画成されている。第2の熱伝達流体272は、熱伝達が可能なあらゆる形態の流体(例えば圧縮機102(
図1)その他の供給源からの空気など)を含むことができる。自明であろうが、第2の熱伝達流体272は、いかなる数の位置で第3の構造250に入ってもよい。さらに、第2の熱伝達流体272は、第3の構造250の1以上の一部を通って、それらの部分を種々冷却することができる。例えば、第2の熱伝達流体272は、冷却通路内で翼形部176の複数の部分又はインピンジメントスリーブを通過してもよく、及び/又はプラットホーム128又はスラッシュ面216内に画成される冷却通路内でプラットホーム128又はスラッシュ面216の複数の部分を通過してもよい。
【0057】
図9及び
図11のノズル126の例では、流体通路270は、翼形部176及びプラットホーム128の少なくとも一方にあって、それらを通して第2の熱伝達流体272を送る。説明の便宜上、流体通路270は、主にプラットホーム128内に示してあるが、ノズル126の温度の高い及び/又は冷却を必要とするいずれかの部分にあってもよい。いずれにせよ、流体通路270内で第3の構造250に入る第2の熱伝達流体272の温度は、第3の構造250の温度よりも低い。したがって、第2の熱伝達流体272は、第3の構造250内で第3の構造250の温度を低下させる。図には流体通路270を1つしか示していないが、いかなる数の流体通路270が存在して、第2の構造212内の流体通路280に供給するようにしてもよい。
【0058】
図9~
図11において、第2の構造212の少なくとも一部に別の流体通路280が画成される。流体通路280は、第3の構造250の下流で流体通路270と流体連通している。第2の構造212内の流体通路280は、本明細書で第2の流体通路230について、例えば数、プレナム、直線又は非線形経路(例えば湾曲又は正弦波)、形状、熱伝達促進構造(
図12)などに関して、説明したあらゆる形態を取ることができる。上述の通り、流体通路270内で第3の構造250に入る第2の熱伝達流体272の温度は、第3の構造250の温度よりも低く、第3の構造250の温度を低下させる。流体通路280内で第2の構造212に入る第2の熱伝達流体(ここでの符号282)の温度は、第2の構造212の温度よりも高く、第2の構造212の温度を上昇させる。
図9~
図11に示すように、第2の構造212内の第2の流体通路230内の第1の熱伝達流体240は、第2の構造212内で、第2の構造212内の流体通路280内の第2の熱伝達流体282の流れの第2の方向とは逆の、第1の方向に流れる。
【0059】
第2の構造212内の流体通路280を通過すると、第2の熱伝達流体(ここでの符号292)は、第1の構造210の冷却に使用してもよく、及び/又は第1の構造210内の別の流体通路290を通してパージしてもよい。流体通路290は、第2の構造212の下流で流体通路280と流体連通している。第1の構造210において、第2の熱伝達流体292は、構造212,250におけるものと同じ形態の流体(例えば圧縮機102(
図1)その他の供給源からの空気など)を含むが、第2の構造212に流入するときの第2の熱伝達流体282よりも低い温度を有する。第1の構造210内の第2の熱伝達流体292は、例えば(第3の構造250内の熱伝達流体254の説明と同様に)、第1の構造210の冷却に及び/又はタービン部品200内へのガスの取込みを防ぐためのパージガスとして使用し得る。図には流体通路290を1つしか示していないが、第1の構造210の冷却及び/又は第1の構造210からのガスのパージのために、いかなる数の流体通路290が存在してもよい。
【0060】
本願で提供する流体通路は、個別に又は集合的に、本明細書に記載の断面形状を有することができる。ある構造210,212,250で複数の流体通路(例えば第2の構造212における流体通路230A~C(
図7~
図8)又は流体通路280)が用いられる場合、それらは個別に又は集合的に、本明細書に記載の断面形状を有することができる。
図12の概略斜視図に示すように、本願で提供するいずれの流体通路も、その内部に1以上の熱伝達促進構造300を含んでいてもよい。熱伝達促進構造300は、熱伝達を促進するためのいかなる形態(例えば限定されるものではないが、突出部、歯、起伏など)を取り得る。
【0061】
図3及び
図5~
図8に示すように、本開示の実施形態は、タービンノズル126も含む。ノズル126は、翼形部176と翼形部176に結合したプラットホーム128とを含むことができる。プラットホーム128は、半径方向に延在する取付レール232も含むことができる。第1の流体通路220は、第1の熱伝達流体222(例えば空気)を送るため翼形部176及びプラットホーム128の少なくとも一方に画成される。第2の流体通路230は、半径方向に延在する取付レール232の周方向長さ(
図5の矢印CL)の少なくとも一部に画成され、第2の流体通路230は第1の流体通路220と流体連通する。
【0062】
翼形部176並びにプラットホーム128の1以上の表面214(例えば、半径方向内側に向いた面214又はスラッシュ面216)は、タービン111(
図2)のHGPに直接露出される。半径方向に延在する取付レール232は、タービン111(
図2)のHGPに直接露出されてはいない。翼形部176又はプラットホーム128内の第1の流体通路220に入る第1の熱伝達流体220の温度は翼形部176又はプラットホーム128の温度よりも低く、翼形部176又はプラットホーム128の温度を低下させる。対照的に、半径方向に延在する取付レール232内の第2の流体通路230に入るときの第1の熱伝達流体240の温度は半径方向に延在する取付レール232を温度よりも高く、取付レール232の温度を上昇させる。取付レール232の加熱は、取付レール231と一体の1以上の構造(例えば翼形部176及びプラットホーム128)と取付レール231との間の温度差を減少させる。温度差の減少によって、部分間(例えば翼形部176の後縁184が取付レール232の半径方向内側でプラットホーム128と交わる箇所)での熱応力が低減する。第2の流体通路230は、本明細書に記載の任意の数、経路、断面形状及び/又は配置を有し得る。
【0063】
ノズル126は、取付レール232に一体に結合し、その少なくとも一部に画成される第3の流体通路252を含む下流側構造250(「第3の構造」又は「追加の構造」ともいう)を含むことができる。下流側構造250は、ノズル126のいかなる部分(例えば、限定されるものではないが、プラットホーム128のスラッシュ面216、翼形部176の外面及び翼形部176の後縁184(
図3、
図5、
図7及び
図8、
図5の破線で示す通路を参照)の少なくともいずれかなど)を含んでいてもよい。第3の流体通路252は、取付レール232の下流で第2の流体通路230と流体連通している。下流側構造250内の第3の流体通路252に入る第1の熱伝達流体254は、下流側構造250の冷却に及び/又は上述の部分でのガス取込みを防ぐためのパージガスとして使用し得る。
【0064】
ノズル126は、
図9~
図11について記載した構造を含んでいてもよい。これらの実施形態では、流体通路270は、下流側構造252の少なくとも一部を通して第2の熱伝達流体272を送るため下流側構造250内に画成される(なお、「下流」は、流体通路230を通る熱伝達流体272の流れに関するものである)。さらに、流体通路280は、半径方向に延在する取付レール232の少なくとも一部に画成される。流体通路280は、下流側構造250の下流で流体通路270と流体連通している(すなわち、流体通路270は、流体通路270,280を通る流れに基づく流れ方向に流体通路280の上流にある)。上述の通り、流体通路270内で下流側構造250に入る第2の熱伝達流体272の温度は下流側構造250の温度よりも低く、下流側構造250の温度を低下させる。また、流体通路280内で半径方向に延在する取付レール232に入る第2の熱伝達流体282の温度は、半径方向に延在する取付レール232の温度よりも高く、取付レール232の温度を上昇させる。
図9に示すように、取付レール232内の第2の流体通路230内の第1の熱伝達流体240は、取付レール232内で、取付レール232内の流体通路280内の第2の熱伝達流体282の流れの第2の方向とは逆の、第1の方向に流れる。
【0065】
以下、
図13の流れ図を参照して、本開示の実施形態に係るタービンのタービン部品における熱応力を低減する方法について説明する。タービン111のタービン部品200において、方法は、プロセスP1において、第1の構造210よりも低い温度を有する(低温の)第1の熱伝達流体222を、第1の構造210内に画成される第1の流体通路220に通すことによって、タービン部品200の第1の構造210の温度を低下させることを含むことができる。本方法は、プロセスP2において、第1の構造210内の第1の流体通路220に通した(加熱された)第1の熱伝達流体240を、第1の構造210と一体に結合したタービン部品200の第2の構造212内に画成される第2の流体通路230に通すことによって、第2の構造212の温度を上昇させることを含むことができる。第1の構造210の少なくとも一部は、タービン111(
図2)のHGPに直接露出されていてもよく、第2の構造212はタービン111(
図2)のHGPに直接露出されていなくてもよい。
【0066】
プロセスP3において、本方法は、第2の構造212と一体に結合したタービン部品200の第3の構造250内の第1の熱伝達流体254を、冷却剤及び/又はパージガスとして使用することを含むことができる。このプロセスは、第1の熱伝達流体254を第3の(下流)構造250の冷却に使用すること(第3の構造250に流すこと)及び/又は第1の熱伝達流体254をタービン部品200の第3の構造250から出すことによってパージガスとして使用することを含むことができる。第3の構造250は第2の構造212と一体に結合していて、第1の熱伝達流体240は第2の構造212内の第2の流体通路230から第3の構造250内に画成される第3の流体通路252を第1の熱伝達流体254として流れて、第3の構造250を冷却及び/又は第3の構造250の外部領域に出る。すなわち、第1の熱伝達流体254は、第3の構造250の冷却に及び/又は第3の構造250から排出(パージ)ガスとして使用し得る。自明であろうが、
図13の流れは、
図9~
図11の実施形態における流体通路270,280,290にも適用できる。この場合、第2の熱伝達流体272,282,292が通過する構造の順序は逆転し、第3の構造250、第2の構造212、次いで第1の構造210の順になる。
【0067】
本開示の実施形態は、部品全体で起こる熱応力に作用しかつ軽減するためタービンのタービン部品で具体化し得る加熱構造を含む。1以上の構造の加熱は、タービン部品の所定の構造を通して1以上の加熱流体通路を配置して、部品内の熱負荷を均衡させ、ひいては部品の寿命を向上させることを含む。加熱配置は、部品の冷却回路から使用済み冷却剤(使用済み空気など)を取り出して、目標構造に流してそのバルク温度を上昇させる。本明細書に記載の方法は、低温側機構に焦点を当てることによって部品の寿命及びサイクル能力の向上に用いることができる。
【0068】
添付の図面は、本開示の幾つかの実施形態に関する処理の幾つかを示す。これに関して、図面の流れ図における各プロセスは、記載された方法の実施形態に関連するプロセスを表す。幾つかの別の実施態様では、図面又はブロックに記載された行為は、関与する行為によっては、図面に記された順序通りに起こらなくてもよいし、或いは例えば実質的に同時に又は逆の順序で実行してもよい。
【0069】
本明細書及び特許請求の範囲で用いる近似表現は、数量の修飾語であって、その数量が関係する基本機能に変化をもたらさない許容範囲内で変動し得る数量を表すために適用される。したがって、「約」、「略」及び「実質的に」のような用語で修飾された値はその厳密な数値に限定されない。場合によっては、近似表現は、その値を測定する機器の精度に対応する。本明細書及び特許請求の範囲において、数値限定の範囲は互いに結合及び/又は交換可能であり、かかる範囲は、前後関係等から別途明らかでない限り、その範囲に含まれるあらゆる部分範囲を特定しかつ包含する。範囲の特定の値に用いられる「約」は、上下限に適用され、その値を測定する機器の精度に依存する場合を除いて、記載された数値の±10%を示すことがある。
【0070】
以下の特許請求の範囲において機能的記載によって特定された構成要素の対応する構造、材料、行為及び均等物は、特許請求の範囲に具体的に記載された他の構成要素と組合せて機能を発揮するあらゆる構造、材料又は行為を包含する。本開示の記載は、例示及び説明を目的としたものであり、網羅的なものでもなければ、開示された形態に限定するものでもない。本開示の技術的範囲及び技術的思想から逸脱せずに、数多くの修正及び変形が当業者には明らかであろう。本開示の実施形態は、本開示の原理及び実用的用途の説明として最も適しかつ当業者が様々な実施形態に関する開示内容及び特定の用途に適した様々な修正について理解できるように、選択して記載したものである。
【符号の説明】
【0071】
100ターボ機械
102 圧縮機
104 燃焼器
106 燃焼領域
108 燃料ノズルアセンブリ
110 タービンアセンブリ
111 タービン
120 ノズル列又は段
122 静止ケーシング
126 静止ノズル
128 外側プラットホーム
130 内側プラットホーム
138 シュラウド
176 翼形部
178 凹面状正圧側(PS)外壁
180 凸面状負圧側(SS)外壁
182 前縁
184 後縁
190 プラットホーム
192 取付レール
200 タービン部品
210 第1の構造
212 第2の構造
214 表面
216 スラッシュ面
220 第1の流体通路
222 第1熱伝達流体
230 第2の流体通路
232 取付レール
240 第1の熱伝達流体
250 第3の構造
252 第3の流体通路
254 第1の熱伝達流体
260 上流マニホールド
262 上流端
264 下流マニホールド
266 下流端
270 流体通路
272 第2の熱伝達流体
280 流体通路
282 第2の熱伝達流体
290 流体通路
292 第2の熱伝達流体
300 熱伝達促進構造
【外国語明細書】