(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181122
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】調節可能なフェースマスクアセンブリ及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
A62B 18/08 20060101AFI20231214BHJP
A41D 13/11 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
A62B18/08 C
A41D13/11 Z
A41D13/11 H
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023094445
(22)【出願日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202210647467.X
(32)【優先日】2022-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Honeywell International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】チョアン、マー
(72)【発明者】
【氏名】ション、チョウ
(72)【発明者】
【氏名】ホンピン、シアン
(72)【発明者】
【氏名】シアオチン、ハン
(72)【発明者】
【氏名】シウェイ、ワン
【テーマコード(参考)】
2E185
3B211
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA08
2E185BA12
3B211CB04
3B211CB05
3B211CC06
3B211CE03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ドロップダウン特徴を伴って構成されるフェースマスクアセンブリ、及びその使用方法を提供する。
【解決手段】フェースマスクアセンブリであって、フェースマスクが装着位置とドロップダウン位置との間で第1のストラップのストラップ長さに沿って選択的に移動するよう構成されるように、ストラップアセンブリの第1のストラップと動的に係合するように構成された、フェースマスクを備え、フェースマスクは、第1のストラップの少なくとも一部分を受容するように構成された第1のストラップ経路と、第1のストラップ経路に沿って位置決めされ、舌内面から突出する複数のストラップ係合歯を備えるストラップ係合舌と、を備え、フェースマスクは、ストラップ係合舌に対する第1のストラップの配置に基づいて、動的構成とロック構成との間で選択的に調節可能であるように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドロップダウン特徴を伴って構成されるフェースマスクアセンブリであって、前記フェースマスクアセンブリが、
フェースマスクであって、前記フェースマスクが装着位置とドロップダウン位置との間で第1のストラップのストラップ長さに沿って1つ以上の方向に選択的に移動するよう構成されるように、少なくともストラップアセンブリの前記第1のストラップと動的に係合するように構成されている、フェースマスクを備え、前記フェースマスクが、
前記フェースマスクの第1の側面に位置決めされた経路外面を備える、第1のストラップ経路であって、前記経路外面に沿って前記第1のストラップの少なくとも一部分を受容するように構成されている、第1のストラップ経路と、
舌外面と舌内面との間に延在する材料厚さによって画定されたストラップ係合舌であって、前記舌内面から突出する複数のストラップ係合歯を備える、ストラップ係合舌と、を備え、
前記ストラップ係合舌が、前記舌外面が前記第1のストラップ経路の前記経路外面の少なくとも一部分を画定するように、前記第1のストラップ経路に沿って位置決めされ、
前記フェースマスクが、前記ストラップ係合舌に対する前記第1のストラップの配置に少なくとも部分的に基づいて、動的構成とロック構成との間で前記第1のストラップに対して選択的に調節可能であるように構成されており、
前記ロック構成では、前記複数のストラップ係合歯が、前記第1のストラップに対する摩擦抵抗を提供して、前記第1のストラップの前記ストラップ長さに対する前記フェースマスクの移動に抵抗するように構成されている、フェースマスクアセンブリ。
【請求項2】
前記フェースマスクが、前記第1のストラップの前記フェースマスクのフェースマスクカバーへの接続を介して、前記ストラップアセンブリと動的に係合され、前記第1のストラップ経路が、前記フェースマスクカバーの外面に沿って画定される、請求項1に記載のフェースマスクアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のストラップが、第1のストラップ端部と第2のストラップ端部との間の前記ストラップ長さに沿って画定され、前記第1のストラップの前記第1のストラップ端部及び前記第2のストラップ端部が、それぞれ、前記第1のストラップが前記第1のストラップ端部と前記第2のストラップ端部との間に画定された中間ストラップ部分を含む閉ループストラップ部分を画定するように、前記ストラップアセンブリの頭部支持構成要素に取り付けるように構成されており、前記第1のストラップ経路が、前記装着位置と前記ドロップダウン位置との間の前記フェースマスクの前記選択的な移動が前記第1のストラップの前記閉ループストラップ部分内に少なくとも部分的に画定されるように、前記中間ストラップ部分において前記第1のストラップを受容するように構成されている、請求項1に記載のフェースマスクアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の様々な実施形態は、概して、フェースマスクアセンブリに関するものであり、より具体的には、動作構成とドロップダウン位置との間の調節を容易にするための少なくとも部分的に動的な構成を有するフェースマスクアセンブリに関するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
出願人は、人工呼吸器及び他の呼吸関連の保護装置などの個人用保護具と関連する多くの技術的な課題及び問題点を特定した。適用された取り組み、独創性、及び革新を通して、出願人は、以下に詳細に説明される本開示において具現化された解決策を開発することによって、ウェアラブルアクセサリアームストラップに関する問題を解決した。
【0003】
様々な実施形態は、調節可能なフェースマスクアセンブリ及びその使用方法を対象とする。様々な実施形態では、調節可能なフェースマスクアセンブリは、ドロップダウン特徴を伴って構成されるフェースマスクアセンブリを備え得、フェースマスクアセンブリは、フェースマスクであって、フェースマスクが装着位置とドロップダウン位置との間で第1のストラップのストラップ長さに沿って1つ以上の方向に選択的に移動するよう構成されるように、少なくともストラップアセンブリの第1のストラップと動的に係合するように構成されている、フェースマスクを備え、フェースマスクは、フェースマスクの第1の側面に位置決めされた経路外面を備える、第1のストラップ経路であって、経路外面に沿って第1のストラップの少なくとも一部分を受容するように構成されている、第1のストラップ経路と、舌外面と舌内面との間に延在する材料厚さによって画定されたストラップ係合舌であって、舌内面から突出する複数のストラップ係合歯を備える、ストラップ係合舌と、を備え、ストラップ係合舌は、舌外面が第1のストラップ経路の経路外面の少なくとも一部分を画定するように、第1のストラップ経路に沿って位置決めされ、フェースマスクは、ストラップ係合舌に対する第1のストラップの配置に少なくとも部分的に基づいて、動的構成とロック構成との間で第1のストラップに対して選択的に調節可能であるように構成されており、ロック構成では、複数のストラップ係合歯は、第1のストラップに対する摩擦抵抗を提供して、第1のストラップのストラップ長さに対するフェースマスクの移動に抵抗するように構成される。
【0004】
様々な実施形態では、フェースマスクは、第1のストラップのフェースマスクのフェースマスクカバーへの接続を介して、ストラップアセンブリと動的に係合され得、第1のストラップ経路は、フェースマスクカバーの外面に沿って画定される。様々な実施形態では、フェースマスクアセンブリは、顔係合構成要素の開放端部の外周に沿って延在するシールインターフェースにおいてユーザの顔に係合するように構成された顔係合構成要素を更に備え得、顔係合構成要素及びフェースマスクは、互いに取り外し可能に取り付けられるように構成された、異なる構成要素を画定する。様々な実施形態では、フェースマスクアセンブリは、マスクカバーの外面に沿って画定され、フェースマスクの第2の側面に位置決めされた第2の経路外面を備える、第2のストラップ経路であって、フェースマスクが第2のストラップの第2のストラップ長さに沿って1つ以上の方向に選択的に移動するよう構成されるように、第2の経路外面に沿ってストラップアセンブリの第2のストラップの少なくとも一部分を受容するように構成されている、第2のストラップ経路と、第2の舌外面と第2の舌内面との間に延在する第2の材料厚さによって画定された第2のストラップ係合舌であって、第2の舌内面から突出する第2の複数のストラップ係合歯を備える、第2のストラップ係合舌と、を更に備え得、第2のストラップ係合舌は、第2の舌外面が第2のストラップ経路の第2の経路外面の少なくとも一部分を画定するように、第2のストラップ経路に沿って位置決めされ、ロック構成では、第2の複数のストラップ係合歯は、第2のストラップに対する摩擦抵抗を提供して、第2のストラップの第2のストラップ長さに対するフェースマスクの移動に抵抗するように構成されている。
【0005】
様々な実施形態では、第1のストラップは、第1のストラップ端部と第2のストラップ端部との間のストラップ長さに沿って画定され得、第1のストラップの第1のストラップ端部及び第2のストラップ端部は、それぞれ、第1のストラップが第1のストラップ端部と第2のストラップ端部との間に画定された中間ストラップ部分を含む閉ループストラップ部分を画定するように、ストラップアセンブリの頭部支持構成要素に取り付けるように構成されており、第1のストラップ経路は、装着位置とドロップダウン位置との間のフェースマスクの選択的な移動が第1のストラップの閉ループストラップ部分内に少なくとも部分的に画定されるように、中間ストラップ部分において第1のストラップを受容するように構成されている。特定の実施形態では、ストラップアセンブリの第2のストラップは、第2のストラップ長さに沿って2つの対向するストラップ端部の間に画定され得、第2のストラップの2つの対向するストラップ端部の両方が、第2のストラップが2つの対向するストラップ端部の間に画定された第2の中間ストラップ部分を含む第2の閉ループストラップ部分を画定するように、ストラップアセンブリの頭部支持構成要素に取り付けるように構成されており、第2のストラップ経路は、装着位置とドロップダウン位置との間のフェースマスクの選択的な移動が第2のストラップの第2の閉ループストラップ部分内に少なくとも部分的に画定されるように、第2の中間ストラップ部分で第2のストラップを受容するように構成されている。
【0006】
様々な実施形態では、第1のストラップ経路は、第1のストラップ経路の第1の側縁部から第1のストラップ経路の第2の側縁部に向かって幅方向に延在する材料突出部を更に備えるストラップ経路突出部を備え得、ストラップ経路突出部は、第1のストラップに対する摩擦抵抗を提供して、第1のストラップのストラップ長さに対するフェースマスクの移動に抵抗するために、第1のストラップに物理的に係合するように構成されている。特定の実施形態では、ストラップ経路突出部は、ストラップ係合舌の少なくとも一部分と少なくとも実質的に整列する第1のストラップ経路に沿った位置に配置され得る。特定の実施形態では、ストラップ経路突出部及びストラップ係合舌は、第1のストラップ経路の中央部分に提供され得、中央部分は、第1のストラップ経路端部と第2のストラップ経路端部との間の少なくともおよそ中間の、第1のストラップ経路のストラップ経路長さに沿った中間点によって画定されている。
【0007】
様々な実施形態では、第1のストラップ経路は、第1のストラップ経路端部と第2のストラップ経路端部の間でストラップ経路長さに沿って延在し得、第1のストラップ経路は、第1のストラップ経路の第2のストラップ経路において経路外面から突出する第2の複数のストラップ係合歯を更に備える。特定の実施形態では、第1のストラップ経路の第2のストラップ経路端部は、フェースマスクの底端部に少なくとも実質的に隣接して位置決めされた第1のストラップ経路の底端部によって画定され得る。特定の実施形態では、第2の複数のストラップ係合歯は、第1のストラップの底面に対する摩擦抵抗を提供して、第1のストラップの第1のストラップ長さに対するフェースマスクの移動に抵抗するために、フェースマスクから離れて少なくとも実質的に外向き方向に経路外面から突出するように構成され得る。特定の実施形態では、フェースマスクアセンブリは、第2のストラップ経路をマスクカバーの外面に沿って画定され、第2のフェースマスク側面に位置決めされた、第2の経路外面であって、フェースマスクが第2のストラップの第2のストラップ長さに沿って1つ以上の方向に選択的に移動するように構成されるように、第2の経路外面に沿ってストラップアセンブリの第2のストラップの少なくとも一部分を受容するように構成されている、第2のストラップ経路を更に備え得、第2のストラップ経路は、第2のストラップ経路長さに沿って第3のストラップ経路端部と第4のストラップ経路端部との間に延在し、第2のストラップ経路は、第2のストラップ経路の第4のストラップ経路端部において第2の経路外面から突出する第3の複数のストラップ係合歯を更に備え、第3の複数のストラップ係合歯は、第2のストラップの底面に対する摩擦抵抗を提供して、第2のストラップの第2のストラップ長さに対するフェースマスクの移動に抵抗するように、フェースマスクから離れて少なくとも実質的に外向き方向に第2の経路外面から突出するように構成されている。
【0008】
特定の実施形態では、第1のストラップ経路は、少なくとも部分的に湾曲したプロファイルによって画定され得る。特定の実施形態では、第1のストラップ経路の少なくとも部分的に湾曲したプロファイルは、湾曲した頂点及び湾曲した開口部を有する円弧形状の曲線によって画定され得、湾曲した開口部は、少なくとも実質的にフェースマスクの第1の側面に向かって面している。様々な実施形態では、第1のストラップ経路は、フェースマスクによる第1のストラップの動的係合を容易にするために第1のストラップの一部分を受容するように構成された、経路外面の開口部によって画定された少なくとも1つのストラップ係合スロットを更に備え得る。特定の実施形態では、1つ以上のストラップ係合スロットは、第1のストラップ経路のストラップ経路長さに沿って分配された複数のストラップ係合スロットを備え得、複数のストラップ係合スロットのそれぞれは、第1のストラップのそれぞれの一部分を受容するように構成されている。特定の実施形態では、第1のストラップ経路のストラップ経路長さに沿って分配された複数のストラップ係合スロットは、第1のスロットと、第2のスロットと、第3のスロットと、第4のスロットと、を含み得、それぞれが、第1のストラップ経路の対向する側縁部の間でそれぞれの幅方向に延在し、第1のストラップ経路は、複数のストラップ係合スロットの隣接するスロットに第1のストラップを交互の方向に通すことによって、第1のストラップに動的に係合するように構成されている。特定の実施形態では、ストラップ係合舌は、ストラップ経路長さに沿って第2のスロットと第3のスロットとの間で位置決めされ得る。様々な実施形態では、第1のストラップ経路は、第1のストラップ経路の経路外面の隣接する部分からストラップ係合舌を分離するために、ストラップ係合舌の外周の少なくとも一部分の周りに延在する経路外面のスロット開口部によって画定されたストラップ調節間隙を備え得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【
図1】
図1は、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクアセンブリを例解する。
【
図2A】
図2Aは、それぞれ、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの斜視図及び分解図を例解する。
【
図2B】
図2Bは、それぞれ、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの斜視図及び分解図を例解する。
【
図3A】
図3Aは、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの様々な図を例解する。
【
図3B】
図3Bは、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの様々な図を例解する。
【
図3C】
図3Cは、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの様々な図を例解する。
【
図3D】
図3Dは、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの様々な図を例解する。
【
図4A】
図4Aは、それぞれ、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、ロック構成及び動的構成にある例示的なフェースマスクの斜視図を例解する。
【
図4B】
図4Bは、それぞれ、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、ロック構成及び動的構成にある例示的なフェースマスクの斜視図を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、添付図面を参照して、様々な実施形態をより完全に説明する。いくつかの実施形態が本明細書に図示及び説明されているが、全ての実施形態が図示及び説明されているわけではないことを理解されたい。実際に、実施形態は、多くの異なる形態をとり得、したがって、本開示は、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指す。
【0011】
始めに、1つ以上の態様の例解的な実装が以下に例解されているが、開示されたアセンブリ、システム及び方法は、現在既知であるか又はまだ存在していないかに関わらず、任意の数の技術を使用して実施され得ることを理解されたい。本開示は、以下に例解される例解的な実装、図面及び技術に決して限定されないべきであり、添付の特許請求の範囲及びその均等物の全範囲内で改変され得る。様々な要素の寸法の値が開示されているが、図面は、縮尺どおりでない場合もある。
【0012】
本明細書で使用するとき、用語「例」又は「例示的な」は、「一例、事例、又は例解としての役割を果たす」を意味することを意図する。「実施例」又は「例示的な実施形態」として本明細書に説明される任意の実装形態は、必ずしも他の実装よりも好ましくないか又は有利ではない。本明細書で使用される場合、「前部」、「後部」、「頂部」などの用語は、下で提供される実施例において、特定の構成要素又は構成要素の一部分の相対的位置を説明するために、解説目的で使用される。更に、本開示の観点から当業者に明らかになるように、「実質的に」及び「およそ」という用語は、参照される要素又は関連する説明が、適用可能な工学公差内の精度であることを示す。本明細書で使用される場合、「頂部」及び「底部」という用語は、フェースマスクがユーザの顔上に位置付けられている場合の相対的な頂部又は底部を指す。例えば、ストラップ経路の頂縁部は、ストラップ経路の底縁部よりもユーザの目の近くにあり得る。更に、本明細書で使用される場合、「~の上方」、「~の上」、「~の下方」、「~の下」、「~の内側」、及び「~の外側」という用語は、フェースマスクがユーザの顔上に位置付けられている場合の相対的な内側又は外側を指す。例えば、ストラップ係合舌の内面は、フェースマスクの内部容積に面し得、ユーザの口に面し得、一方で、ストラップ係合舌の外面は、例えばユーザの口から離れるなどの、フェースマスクの内部容積から離れて外側方向に面し得る。
【0013】
様々な本明細書の実施形態は、ドロップダウン機能を有するフェースマスクアセンブリ及びその使用方法を提供する。本フェースマスクは、ユーザによって装着されたときは効果的であるが、しばしば、(マスクがユーザの顔に適用されてマスクとのシールを形成する装着位置と、マスクがユーザの顔に適用されていない取り外し位置との間で移動させるために)取り外してユーザの顔に再び適用することが困難である。本明細書で論じられる実施形態は、ドロップダウン位置にあるとき(例えば、ストラップによってユーザの頭部からぶら下がっているとき)に迅速にアクセスするようにマスクを支持しながら、ユーザが、動作中にマスクを迅速かつ効果的に装着及び取り外すことを可能にする、ドロップダウン機能を含んでいる。装着位置とドロップダウン位置との間で迅速に移行する能力は、特にユーザがフェースマスクの装着と取り外しとを迅速に交互する必要があり得る状況で、より効率的なユーザエクスペリエンスを可能にする。例えば、特定の実施形態では、フェースマスクは、ストラップアセンブリのストラップに対して、選択的に動的な構成を有し得る。フェースマスクは、フェースマスクが、ストラップアセンブリをユーザの頭部と係合した状態に維持しながら、(例えば、動作中にユーザの顔の一部分を覆う)装着位置とドロップダウン位置(例えば、取り外し位置)との間で選択的に調節され得るように、第1及び第2のストラップと動的に係合され得る。そのような例示的な構成は、ユーザが、フェースマスクを調節及び/又は取り外すために、ヘルメットを、又は保護帽子の他の部品を取り外す必要性を回避することを可能にする。
【0014】
本明細書に説明されるように、様々な実施形態では、フェースマスクは、ユーザがフェースマスクをロック構成と動的構成との間で選択的に調節することができるように構成されている。例えば、フェースマスク自体は、それぞれのストラップの一部分が、フェースマスクの外面に沿って画定されたそれぞれのストラップ経路に沿って位置決めされるように、支持ストラップと動的に係合される。フェースマスクとストラップとの動的な係合は、フェースマスクのストラップ経路に沿って画定された複数のストラップ係合構成要素によって可能になる。フェースマスクは、ストラップ係合構成要素の1つ以上に対してストラップ経路に沿って位置決めされたストラップの一部分を再配置することによって、ロック構成と動的構成との間で選択的に調節することができる。例えば、様々な実施形態では、フェースマスクは、第1のストラップ経路に沿って提供されたストラップ係合舌に対する第1のストラップの配置に少なくとも部分的に基づいて、ロック構成に選択的に調節され得る。本明細書に説明されるように、ストラップ係合舌、ストラップ係合スロット、ストラップ経路突出部、及び1つ以上の複数のストラップ係合歯を含むストラップ係合構成要素は、マスクを装着位置に効率的かつ可逆的にロックして、使用中のマスクの意図しないずれを妨げるように構成されている。
【0015】
図1は、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクアセンブリを例解する。具体的には、
図1は、フェースマスク10と、ストラップアセンブリ20と、を備える、例示的なフェースマスクアセンブリ10を示す。様々な実施形態では、例示的なフェースマスク10は、フェースマスクアセンブリ10のフェースマスク10がユーザ2の顔に着用される(例えば、装着される)よう構成されるように、フェースマスクアセンブリ10の動作中に、ユーザ2の頭部(例えば、及び/又は顔)と動作可能に結合されるように構成されたストラップアセンブリ20の少なくとも一部分を受容するように、それと係合するように、及び/又は別様に接続されるように構成され得る。
【0016】
様々な実施形態では、例示的なフェースマスクアセンブリ10のストラップアセンブリ20は、第1のストラップ21と、第2のストラップ22と、頭部支持構成要素23(例えば、必要に応じて、特定のユーザの頭部に適合させるようにサイズ変更され得る、調節可能なヘッドバンド)と、を含み得る。いくつかの実施形態では、頭部支持構成要素23は、動作中に、ユーザ2の頭部を少なくとも部分的に取り囲むように構成され得る。例えば、本明細書に説明されるように、頭部支持構成要素230に取り付けられた様々な頭部支持構成要素及び/又は他のストラップアセンブリ20の構成要素は、フェースマスク10をユーザ2の顔に対して所望の位置において、例えば装着位置及び/又はドロップダウン位置において保持するために使用され得る。様々な実施形態では、第1のストラップ21及び/又は第2のストラップ22は、頭部支持構成要素23との単一部品であり得るか、又はその1つ以上の端部において頭部支持構成要素23に結合され得る。例えば、様々な実施形態では、第1のストラップ21及び第2のストラップ22は、それぞれ、第1のストラップ21及び頭部支持構成要素23の第1の部分が集合的に(例えば、それらに沿ってフェースマスク100の第1の部分が移動し得る)第1の閉ループストラップ構成を画定し、第2のストラップ22及び頭部支持構成要素23の第2の部分が集合的に(例えば、それらに沿ってフェースマスク100の第2の部分が移動し得る)第2の閉ループストラップ構成を画定するように、第1の端部及びその反対の第2の端部の両方において頭部支持構成要素23に取り付けられ得る。例えば、第1のストラップ21及び第2のストラップ22は、それぞれ、頭部支持構成要素23と、例えばフェースマスクカバー100の第1の側面及び第2の側面にそれぞれ位置する第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120のうちの1つなどの、フェースマスクカバー100のそれぞれの一部分との間に延在し得る。
【0017】
様々な実施形態では、頭部支持構成要素23は、ポリプロピレンなどのプラスチック材料から作製され得るが、特定の実施形態では、他の材料が利用され得る。例えば、頭部支持構成要素23は、織物ウェビング、又は網、又はゴムから少なくとも部分的に作製され得る。本開示の様々な実施形態によれば、例示的な頭部支持構成要素23の様々な他の構成が想到され得る。
【0018】
様々な実施形態では、ストラップアセンブリ20の第1のストラップ21及び第2のストラップ22は、それぞれ、ストラップ長さに沿って第1の端部と、反対の第2の端部と、の間に延在し得る。例えば、
図1に例解されるように、第1のストラップ21は、第1の端部21aと、反対の第2の端部21bと、の間でストラップ長さに沿って延在し得る。様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100は、本明細書に説明されるように、第1のストラップ21及び第2のストラップ22のそれぞれの閉ループ構成を容易にするように構成され得、第1のストラップ21及び第2のストラップ22のそれぞれの第1及び第2の端部は、それらに隣接して(例えば、ユーザの頭部2の後方に、又はユーザの顔の側面に沿って)ストラップアセンブリ20の頭部支持構成要素23及び/又は別の部分に取り付けられるように構成されている。そのような例示的な構成では、第1のストラップ21及び第2のストラップ22は、それぞれ、それらによって画定されたループ状構成がユーザ2の顔のそれぞれの側面に沿って(例えば、ユーザの顔の左側又は右側に沿って)延在するように配置され得る。例えば、そのような例示的なループ状構成では、ストラップの第1及び第2のストラップ端部の間のそれぞれのストラップ長さに沿って画定された第1のストラップ21及び第2のストラップ22のそれぞれの中間ストラップ部分(例えば、第1の中間ストラップ部分21c)は、(例えば、それぞれのストラップ経路において)フェースマスクカバー100のそれぞれの横方向部分と係合され得る。様々な実施形態では、フェースマスクカバー100は、フェースマスク10を
図1に例解される装着位置とドロップダウン位置との間で選択的に調節するためにフェースマスクカバー100が第1のストラップ21及び第2のストラップ22のそれぞれのストラップ長さに沿って移動し得るように、ストラップアセンブリ20の第1のストラップ21及び第2のストラップ22と動的に係合するように構成され得る。例えば、本明細書に更に詳細に説明されるように、装着位置とドロップダウン位置との間でフェースマスクカバー100を再構成するユーザは、フェースマスクカバー100を含むフェースマスク10の少なくとも一部分が、ユーザ2の口の上の第1の位置(例えば、装着位置)から、フェースマスクカバー100がユーザ2の顔/あごから離れて及び/又はそれらの下方に位置決めされる第2の位置まで移動するように、第1のストラップ21及び第2のストラップ22のそれぞれのストラップ長さに沿ってストラップアセンブリ20と係合されたフェースマスクカバー100を動的に(例えば、摺動可能に)移動させることを含み得る。
【0019】
本明細書に説明されるように、ストラップアセンブリのストラップ(例えば、第1のストラップ21及び第2のストラップ22)は、ストラップ長さに対して垂直に測定されるストラップ幅、並びにストラップ長さ及びストラップ幅の両方に対して垂直に測定されるストラップ厚さを画定する。ストラップが織布材料などの可撓性材料を含み得ること、及びストラップの厚さがストラップ内の繊維の厚さに対応し得ることが理解されるべきである。特定の実施形態では、ストラップの長さは、(例えば、ストラップの一方の端部又は両端部の調節機構を介して)調節可能であり得る。
【0020】
様々な実施形態では、フェースマスク10の少なくとも一部分は、フェースマスクアセンブリ1のストラップアセンブリ20に対して選択的に動的な構成を有し得る。例えば、様々な実施形態では、フェースマスク10(例えば、フェースマスクカバー100)は、ストラップアセンブリ20の頭部支持構成要素23がユーザ2の頭部と係合させたままに維持しながら、フェースマスク10の少なくとも一部分が装着位置(例えば、動作中にユーザ2の顔を覆う)とドロップダウン位置(例えば、取り外し位置)との間で選択的に調節され得るように、ストラップアセンブリ20の第1のストラップ21及び第2のストラップ22と動的に係合され得る。そのような例示的な構成は、ユーザ2が、フェースマスク10を調節及び/又は取り外すために、ヘルメットを、又は頭部支持構成要素23の上に着用されている保護帽子の他の部品を取り外す必要性を回避する。例えば、
図1は、装着位置に配置された例示的なフェースマスクアセンブリ10を例解し、図中、フェースマスク10は、ユーザ2によって装着されており、ストラップアセンブリ20は、ユーザ2の頭部と係合され、ユーザ2は、フェースマスク10がユーザの鼻及び口の上に延在する及び/又はそれらを覆うように、ユーザの顔の少なくとも一部分の上にフェースマスク10を着用している。本明細書に説明されるように、フェースマスク10(例えば、フェースマスクカバー100)は、ユーザがフェースマスク10を
図1に示されるロック構成から動的構成に選択的に調節し得るように構成され得、フェースマスクカバー100及び、様々な実施形態では、それに取り付けられた他のフェースマスク10の構成要素は、少なくともフェースマスクカバー100が、ユーザ2の顔から、フェースマスクカバー100がユーザ2の鼻及び/又は口を覆わないドロップダウン位置に移動されるように、第1のストラップ21及び第2のストラップ22の長さに沿って摺動及び/又は別様に並進され得る。
【0021】
図2A~
図2Bは、それぞれ、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの斜視図及び分解図を例解する。具体的には、
図2A及び
図2Bは、フェースマスクカバー100と、顔係合構成要素200と、バヨネット構成要素と、を備える、例示的なフェースマスク10を例解する。例えば、示されるように、様々な実施形態では、フェースマスク10は、互いに取り外し可能に取り付けられるように構成された複数の部品(例えば、フェースマスクカバー100、顔係合構成要素200、及び/又はバヨネット構成要素300)を備え得る。
【0022】
様々な実施形態では、例示的なフェースマスク10の顔係合構成要素200は、フェースマスク10の内部容積内に呼吸チャンバを画定するために顔係合構成要素200の開放端部の外周に沿って延在するシール201においてユーザの顔に係合するように構成され得る。例えば、顔係合構成要素200は、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ガラス繊維、炭素繊維などのような、剛性で少なくとも実質的にガス不透過性材料を含み得る。様々な実施形態では、顔係合構成要素200の開放端部は、フェースマスク10とユーザの顔との間にシールを形成するように構成された、弾性/可撓性シール部材(例えば、ゴムシール部材、可撓性ポリマーシール部材、など)などのシール201によって取り囲まれ得る。シール201は、ユーザの顔に対して輪郭形成するように構成され得、シールの弾性/可撓性は、様々なユーザの顔の形状の違いに適合するように構成され得る。特定の実施形態では、シール201は、(例えば、熱成形プロセスを通して)特定のユーザの顔に対してカスタマイズされ得るが、他の実施形態は、複数のユーザの顔の形状に適合するように構成された少なくとも実質的に汎用のシール構成を提供し得ることが理解されるべきである。
【0023】
図2Bに示されるように、例示的なフェースマスク10は、粒子状物質、臭気、及び/又は他の呼吸ベースのフィルタ(又は、閉空気源)に対応するように構成され得る、1つ以上の吸気弁301、302及び/又は排気弁303を含み得る。特定の実施形態では、吸気弁301、302及び/又は排気弁303は、弁301、302、303を固定するように構成されており、かつ顔係合構成要素200の内部容積内に配置され得るバヨネット構成要素300に取り付けられ得る。例解されるように、バヨネット構成要素300は、ユーザが呼吸するために空気が(例えば、濾過カートリッジなどの所望の濾過媒体を通過した後に)フェースマスク10の内側に入ることを可能にするために、弁301、302、303が(例えば、顔係合構成要素200の表面の内面と外面との間に画定された)顔係合構成要素200のそれぞれの開口部を通って延在するように、200に対して位置決めされ得る。更に、フェースマスク10の呼吸チャンバを画定する顔係合構成要素200の内部容積は、空気が吸気弁301、302及び/又は排気弁303と呼吸チャンバとの間を通過することができるように、吸気弁301、302及び/又は排気弁303と流体連通し得る。呼吸チャンバは、その中にユーザの口及び/又は鼻を取り囲むように構成され得、かつ上で論じたシールによって取り囲まれ得る。
【0024】
様々な実施形態では、例示的なフェースマスク10は、顔係合構成要素200の外面に沿って位置決めされ、かつフェースマスク10のストラップアセンブリへの選択的に動的な係合を容易にするように構成された、フェースマスクカバー100を更に備え得る。
【0025】
図3A~
図3Dは、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクの様々な図を例解する。具体的には、
図3A~
図3Dは、本明細書に説明される様々な実施形態による、例示的なフェースマスクカバー100の様々な図を例解する。様々な実施形態では、フェースマスクカバー100は、フェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ係合特徴に対するストラップアセンブリの少なくとも一部分の取り付けに少なくとも部分的に基づいて、本明細書に説明されるように、排気開口部130と、ストラップアセンブリとフェースマスクとの間の動的構成を容易にするように構成された1つ以上のストラップ係合特徴と、を備え得る。
【0026】
図3Aに例解されるように、フェースマスクカバー100は、例えばフェースマスクカバー100の対向する側面101、102(例えば、右側及び左側)に沿って画定された第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120などの、フェースマスクアセンブリのフェースマスク10とストラップアセンブリとの間の接続を容易にするために、ストラップを受容するように構成された1つ以上のストラップ経路を備え得る。本明細書に説明されるように、それぞれのストラップ経路(例えば、第1のストラップ経路110、第2のストラップ経路120)は、第1のストラップ経路端部と第2のストラップ経路端部との間に延在するストラップ経路長さを画定し得る。例えば
図3A~
図3Bに例解される第1のストラップ経路110などの例示的なストラップ経路は、ストラップの少なくとも一部分が第1のストラップ経路端部111と第2のストラップ経路端部112との間のストラップ経路110に沿った(例えばそのストラップ経路長さに沿った)位置においてフェースマスクカバー100に少なくとも部分的に接続されるように、ストラップアセンブリのストラップ(例えば、第1のストラップ)の少なくとも一部分を受容するように構成され得る。例えば、フェースマスクカバー100は、それぞれのストラップ経路内でそれぞれ受容される第1のストラップ及び第2のストラップの少なくとも一部分がフェースマスクカバー100の外側に沿って(例えば、第1のストラップ経路端部と第2のストラップ経路端部との間のストラップ経路長さに沿って)配置され得る(例えば、通過し得る)ように、それぞれがフェースマスクカバー100の外側に沿って提供される第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120を含み得る。
【0027】
様々な実施形態では、フェースマスクカバー100の例示的なストラップ経路(例えば、第1のストラップ経路110、第2のストラップ経路120)は、ストラップ経路長さが第1のストラップ経路端部と第2のストラップ経路端部との間に少なくとも1つの曲線(例えば、曲率半径)によって画定されるように、非線状プロファイルを備える。例えば、
図3Bに例解されるように、フェースマスクカバー100の第1のストラップ経路110は、円弧形状の曲線(例えば、前方に面する円弧形状の曲線)によって画定された少なくとも部分的に湾曲したプロファイルを備え、当該円弧形状の曲線は、少なくとも実質的に前方に面する方向(例えば、少なくとも部分的にユーザから離れる方向/ユーザの前方)に面する湾曲した頂点と、少なくとも実質的に反対の後方に面する方向(例えば、少なくとも部分的にユーザの頭部の後部分に向かう方向)に面する湾曲開口部と、を有する。本明細書に説明されるように、ストラップアセンブリの第1のストラップが、第1のストラップと第1のストラップ経路110との間の選択的に動的な係合を介して、フェースマスクカバー100に摺動可能に取り付けられる例示的な構成では、第1のストラップ経路110の湾曲したプロファイルは、それに沿って延在する第1のストラップを、第1のストラップの両端部がストラップアセンブリの頭部支持構成要素に接続される閉ループ構成に配置するのを容易にするように構成される。
【0028】
更に、様々な実施形態では、例示的なストラップ経路(例えば、第1のストラップ経路110)は、例えばストラップ経路の両側に提供された対向する側縁部(例えば、第1の側縁部118a及び第2の側縁部118b)に対して垂直な横方向などの、ストラップ経路長さに対して垂直に測定されるストラップ経路幅によって画定され得る。例えば、
図3Dは、ストラップ経路110の対向する側縁部118a、118bの間で垂直に測定されるストラップ経路幅110wによって画定される例示的なストラップ経路110を例解する。非限定的な例として、様々な実施形態では、例示的なストラップ経路110のストラップ経路幅は、少なくともおよそ5.0mm~30.0mm(例えば、10.0mm~15.0mm)であり得る。様々な実施形態では、ストラップをストラップ経路に沿ってフェースマスクカバー100に対して移動させるときに、ストラップ経路の対向する側縁部がストラップ(例えば、中間ストラップ部分)に最小限の摩擦抵抗を提供するよう構成されるように、フェースマスクカバー100の例示的なストラップ経路(例えば、第1のストラップ経路110)の幅は、少なくとも、それと係合される第1のストラップの幅と同程度であり得る。
【0029】
図3Bに例解されるように、第1のストラップ経路110は、それぞれの第1のストラップ経路110側面に提供され、かつ第1のストラップ経路端部111と第2のストラップ経路端部112との間のストラップ経路長さの少なくとも一部分に沿って延在する、第1の対向する側縁部118aと、第2の対向する側縁部118bと、を含み得る。様々な実施形態では、ストラップ経路の側縁部のうちの1つ以上は、縁部、対向する側縁部の間に画定されたストラップ経路の隣接する部分に対して上昇した構成を有する特徴、及び/又はストラップ経路との横方向境界を画定するように構成された任意の他の境界画定特徴を画定し得る。例えば、
図3Bに例解されるように、第1のストラップ経路は、第1のストラップ経路100が、対向する横方向側壁の間に延在している外面によって画定され、かつ少なくとも1つの幅方向においてチャネル内に配置された第1のストラップの一部分の移動を少なくとも部分的に画定及び/又は拘束するよう構成されたチャネルを具現化するように、フェースマスクカバー100の外面から突出する隆起特徴によってそれぞれが画定される対向する側縁部118a、118bを備える。
【0030】
様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100は、ストラップ経路内で受容されるストラップの少なくとも一部分(例えば、中間ストラップ部分)との係合を容易にするために、フェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ経路(例えば、第1のストラップ経路110)に沿って位置決めされ得る1つ以上のストラップ係合構成要素を備え得る。例えば、本明細書に更に詳細に説明されるように、フェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ係合構成要素は、ストラップアセンブリとフェースマスクカバー100との間の選択的に動的な係合を容易にするように構成され得、フェースマスクカバー100は、1つ以上のストラップ係合構成要素に対するストラップ経路110内のストラップ部分(例えば、中間ストラップ部分)の配置に少なくとも部分的に基づいて、ユーザによって動的構成又はロック構成のいずれかに構成(例えば、調整)され得る。
【0031】
例解的な実施例として、
図3Bに例解される例示的なフェースマスクカバー100は、ストラップ係合舌113と、ストラップ係合舌113の内側に面する表面から延在する第1の複数のストラップ係合歯114と、ストラップ経路突出部115と、第1のストラップ経路110のストラップ経路長さに沿って位置決めされた複数のストラップ係合スロット116と、第2のストラップ経路端部112で配設された第2の複数のストラップ係合歯119と、を含む、第1のストラップ経路110に沿って位置決めされ、かつその中に位置決めされた第1のストラップの少なくとも一部分に係合するように構成された、複数のストラップ係合構成要素を備える。
【0032】
様々な実施形態では、フェースマスクカバー100は、それぞれのストラップ経路(例えば、第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120)のストラップ経路長さに沿って分配された複数のストラップ係合スロットを備え得る。様々な実施形態では、例示的なストラップ係合スロットは、そこを通るストラップ(例えば、ストラップのストラップ長さの一部分)を受容するように構成されたスロット、アパーチャ、及び/又は任意の他の開口部を備え得る。例えば、例示的なストラップ係合スロットは、ストラップ係合スロット内で受容されたストラップがフェースマスクカバー100(例えば、ストラップ経路内)を通って延在するように、その外面と内面との間にフェースマスクカバー100の厚さを通って延在し得る。
【0033】
様々な実施形態では、フェースマスクカバー100は、第1のストラップ経路110に沿ったそれぞれの位置において画定された、それぞれがそこを通る第1のストラップの一部分を受容するように構成され得る、第1の複数のストラップ係合スロットを備え得る。例解されるように、第1のストラップ経路110に沿って提供された第1の複数のストラップ係合スロットは、第1のストラップ係合スロット116aと、第2のストラップ係合スロット116bと、第3のストラップ係合スロット116cと、第4のストラップ係合スロット116dと、を含み得る。複数のストラップ係合スロット116a、116b、116c、116dの少なくとも一部分は、側縁部118a、118bの間に少なくとも部分的に、第1のストラップ経路110の幅に沿って幅方向に延在するように配置され得る。例解されるように、複数のストラップ係合スロット116a、116b、116c、116dは、例えば第1のストラップ係合スロット116a及び第2のストラップ係合スロット116bなどの、一組以上の隣接したストラップ係合スロットを備え得、第1のストラップ係合スロット116aは、第1のストラップ経路端部111と第2のストラップ係合スロット116bとの間、及び第3のストラップ係合スロット116cと第4のストラップ係合スロット116dとの間の第1のストラップ経路110内に配置され、第4のストラップ係合スロット116dは、第3のストラップ係合スロット116cと第2のストラップ経路端部112との間の第1のストラップ経路110内に配置される。
【0034】
様々な実施形態では、複数のストラップ係合スロット116a、116b、116c、116dは、複数の一組以上の隣接したストラップ係合スロットの間に配置された第1のストラップの少なくとも一部分が、隣接したストラップ係合スロットの間のフェースマスクカバー100の内面に沿って延在するよう構成されるように、第1のストラップを隣接した複数のストラップ係合スロット116a、116b、116c、116dに通す及び/又は反対方向に外すことを可能にすることによって、第1のストラップの少なくとも一部分(例えば、その中間ストラップ部分)の第1のストラップ経路110内への配置を容易にするように構成され得る。例えば、様々な実施形態では、
図3A及び
図3Bに例解される例示的なフェースマスクカバー100は、第1のストラップが、フェースマスクカバー100の外側から第1のストラップ係合スロット116aを通って内側方向に(例えば、フェースマスクカバー100の内面に向かって)、更に、フェースマスクカバー100の内側から第1のストラップ係合スロット116aに隣接する第2のストラップ係合スロット116bを通って外側方向に(例えば、フェースマスクカバー100の外面に向かって)提供されることによって、第1のストラップを第1のストラップ経路110内で受容するように構成され得る。そのような例示的な構成では、第1のストラップは、第2のストラップ係合スロット116bからフェースマスクカバー100の外面に沿って第1のストラップ経路110の(例えば、第1のストラップ経路端部111と第2のストラップ経路端部112との間の少なくともおよそ中間である、そのストラップ経路長さに沿った中間点によって画定される)中央部分を横断して延在し得る。第1のストラップは更に、フェースマスクカバー100の外側から第3のストラップ係合スロット116cを通って内側方向に、更に、フェースマスクカバー100の内側から第3のストラップ係合スロット116cに隣接する第4のストラップ係合スロット116dを通って外側方向に提供され得る。
【0035】
例解されるように、様々な実施形態では、フェースマスクカバー100の第1のストラップ係合スロット116a及び第4のストラップ係合スロット116dは、それぞれ、第1のストラップ経路端部111及び第2のストラップ経路端部112に少なくとも実質的に近接した位置において、第1のストラップ経路110に沿って提供された外側スロットを具現化することができる。更に、様々な実施形態では、例解されるように、フェースマスクカバー100の第2のストラップ係合スロット116b及び第3のストラップ係合スロット116cは、それぞれ、第1のストラップ係合スロット116aと第1のストラップ経路110の中央部分との間の位置、及び第4のストラップ係合スロット116dと第1のストラップ経路110の中央部分との間の位置において第1のストラップ経路110に沿って提供された内側スロットを具現化し得る。本明細書に説明されるように、ストラップアセンブリのストラップ(例えば、第1のストラップ、第2のストラップ)は、第2のストラップ係合スロット116bと第3のストラップ係合スロット116cとの間に配設された第1のストラップの一部分がフェースマスクカバー100の外面に沿って第1のストラップ経路110内に延在するように、複数の複数のストラップ係合スロット116a、116b、116c、116dの隣接したスロットを通して交互方向に通され得る。
【0036】
様々な実施形態では、複数のストラップ係合スロット116a、116b、116c、116dは、それぞれ、そこを通過する第1のストラップの一部分が比較的自由に移動し得る(例えば、いくらかの摩擦抵抗が存在し得るが、ストラップが略自由に移動し得る)ように、ストラップ経路の長さに対して垂直な幅方向に(例えば、第1のストラップ経路110の対向する側縁部118a、118bの間で垂直に)測定したときに、第1のストラップ経路110内で受容されるように構成された第1のストラップの幅よりも広いスロット幅を備え得る。同様に、複数のストラップ係合スロット116a、116b、116c、116dは、それぞれ、そこを通過する第1のストラップの一部分が比較的自由に移動し得る(例えば、いくらかの摩擦抵抗が存在し得るが、ストラップが略自由に移動し得る)ように、ストラップ経路の長さに沿って画定された方向に測定したときに、第1のストラップ経路110内で受容されるように構成された第1のストラップの厚さよりも厚いスロット長さを備え得る。
【0037】
様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ係合構成要素は、ストラップに対する十分な摩擦抵抗を提供して、ストラップ経路に沿ったストラップの相対的な移動を少なくとも実質的に最小にするために、ストラップ経路の少なくとも1つに沿って位置決めされ、かつストラップ経路に沿って延在するストラップの一部分によって選択的に係合されるように構成された少なくとも1つのストラップ係合舌を更に備え得る。様々な実施形態では、第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120を有する例示的なフェースマスクカバー100は、第1のストラップ経路110の第1のストラップ経路長さに沿った第1のストラップ係合舌113と、第2のストラップ経路120の第2のストラップ経路長さに沿った第2のストラップ係合舌123と、を備え得る。ストラップ係合舌113は、舌外面113a(
図3Bに示される)と舌内面113b(
図3Cに示される)との間に延在する厚さによって画定された材料突出部を備え得る。様々な実施形態では、第1のストラップ経路110に沿って位置決めされたストラップ係合舌の舌外面113aは、ストラップ経路110の中央面の隣接する部分と少なくとも実質的に同じ平面内に提供され得る。
【0038】
図3Bに例解されるように、例示的なストラップ係合舌113は、ストラップ経路110の対向する側縁部118bに向かう幅方向に、第1の側縁部118a(例えば、横方向側壁)から第1のストラップ経路110内に延在し得る。様々な実施形態では、ストラップ係合舌113は、その対向する側縁部118b(例えば、内側側縁部)に向かう幅方向に、第1の側縁部118a(例えば、外側側縁部)に画定された近位端部から、対向する側縁部118a、118bの間に位置決めされた遠位端部まで延在し得る。例えば、
図3Dに例解されるように、例示的なストラップ係合舌113は、ストラップ経路110の対向する側縁部(例えば、第1の側縁部118a及び第2の側縁部118b)の間に垂直に画定された幅方向(例えば、横方向)に測定される、ストラップ係合舌の幅113wによって画定され得る。非限定的な例として、様々な実施形態では、例示的なストラップ係合舌113のストラップ係合舌幅113wは、少なくともおよそ5.0mm~30.0mm(例えば、10.0mm~15.0mm)であり得る。様々な実施形態では、例解されるように、ストラップ係合舌113は、(例えば、第1のストラップ経路端部111と第2のストラップ経路端部112との間の少なくともおよそ中間である、そのストラップ経路長さに沿った中間点によって画定された)第1のストラップ経路110の中央部分を横断して延在するように位置決めされ得る。例えば、様々な実施形態では、ストラップ係合舌113の少なくとも一部分は、ストラップ経路突出部115と整列され得る(例えば、ストラップ経路長さに沿って同じ位置に設けられ得る)。
【0039】
例解されるように、ストラップ係合舌113は、片持ち構成を画定し得、ストラップ係合舌113の近位端部は、第1の側縁部118において片持ちであり、ストラップ経路110の幅内に位置決めされたストラップ係合舌113の一部分は、ストラップ係合舌113の外周とストラップ経路110の中央面の隣接する部分との間に延在するストラップ調節間隙113cによって取り囲まれる。例えば、ストラップ経路110内に画定されたストラップ調節間隙113cは、第1のストラップ経路110に沿って提供された第1のストラップの少なくとも一部分(例えば、中間ストラップ部分)が、(例えば、その舌外面113aに沿って延在するように)ストラップ係合舌113の上方に、又は(例えば、その舌内面113bに沿って延在するように)ストラップ係合舌113の下方に通して、選択的に位置決めされ得るように構成され得る。ストラップ調節間隙113cは、ストラップ係合舌113の上方及び下方の第1及び第2の配置の間で、それぞれ、ユーザがマスクの外側から第1のストラップを選択的に調節することを可能にするために、ストラップ経路110の隣接面からストラップ係合舌113を分離するように構成されている。そのような例示的な構成は、
図4A及び
図4Bを参照しながら本明細書に更に詳細に説明されるように、ユーザが、ストラップを迅速に再配置して、フェースマスクカバー100を、例えばロック構成と動的構成との間で再構成することを可能にし得る。
【0040】
様々な実施形態では、ストラップ係合舌113の舌外面113aは、例えばフェースマスクカバー100が動的構成で構成されてユーザによって装着位置とドロップダウン位置との間で調節されるなどのときに、フェースマスクカバー100が所与のストラップに沿って略自由に移動し得るように、それに沿って通過するストラップ(例えば、第1のストラップの中間部分)に最小限の摩擦抵抗を提供するように構成された少なくとも実質的に滑らかな表面を備え得る。対照的に、様々な実施形態では、ストラップ係合舌113の舌内面113bは、例えばフェースマスクカバー100がロック構成に構成されるなどのときに、所与のストラップに沿ったフェースマスクカバー100の移動が少なくとも実質的に制限されるように、それに沿って通過するストラップ(例えば、第1のストラップの中間部分)に実現される摩擦抵抗を増加させるように構成された少なくとも実質的にザラザラした表面を備え得る。例えば、
図3Cは、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、例示的なフェースマスクカバー100の背面斜視図を例解する。様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ係合構成要素は、フェースマスクカバー100のストラップ経路に沿って位置決めされた1つ以上のストラップ係合舌の舌内面から延在する、1つ以上の複数のストラップ係合歯を更に備え得る。例えば、
図3Cに例解されるように、フェースマスクカバー100が、第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120に沿ってそれぞれ提供された第1のストラップ係合舌113及び第2のストラップ係合舌123の両方を備える様々な実施形態では、フェースマスクカバー100は、第1のストラップ係合舌113の舌内面113bから離れて内側方向に(例えば、垂直に)突出する第1の複数のストラップ係合歯114と、第2のストラップ係合舌123の舌内面123bから離れて内側方向に(例えば、垂直に)突出する第2の複数のストラップ係合歯124と、を備え得る。例えば、例示的なフェースマスクカバー100の例示的なストラップ係合歯は、意図せずに力が印加された(例えば、マスクをぶつける、緩やかにマスクを引っ張る、など)結果としてフェースマスクカバー100がストラップに対して摺動するのを妨げるように、ストラップとの高摩擦係合を提供して、ストラップを適所で摩擦的にロックするように構成された小さい曲率半径を有して画定された、鋭利な頂点を画定し得る。
【0041】
そのような例示的な構成では、第1のストラップ係合舌113の舌内面113bに沿って位置決めされた第1の複数のストラップ係合歯114は、そこに摩擦力を印加させて第1のストラップ経路110に沿った第1のストラップの相対的な移動に抵抗するために、ロック構成において第1のストラップ経路110に沿って配置された第1のストラップ(例えば、その中間ストラップ部分)の頂面(例えば、外向きに面する表面)に物理的に係合するように構成され得る。例えば、第1の複数のストラップ係合歯114は、第1のストラップと第1のストラップ経路110との間の相対的な移動範囲に対して垂直な方向にそれと係合された第1のストラップの頂面に対して、少なくとも部分的に内側方向に(例えば、マスクの内部容積に向かって)力を印加するように構成され得る。第1のストラップがロック構成で配置されたとき、本明細書に説明されるように、第1の複数のストラップ係合歯114は、フェースマスクカバー100と、それと係合された第1のストラップの中間ストラップ部分との間に(例えば、選択的に調節可能なフェースマスクカバー100によって)実現される抵抗を増加させるように構成され得る。
【0042】
更に、例解されるように、第2のストラップ係合舌123の舌内面123bに沿って位置決めされた第2の複数のストラップ係合歯124は、そこに摩擦力を印加させて第2のストラップ経路120に沿った第2のストラップの相対的な移動に抵抗するために、ロック構成において第2のストラップ経路120に沿って配置された第2のストラップ(例えば、その中間ストラップ部分)の頂面(例えば、外向きに面する表面)に物理的に係合するように構成され得る。例えば、第2の複数のストラップ係合歯124は、第2のストラップと第2のストラップ経路120との間の相対的な移動範囲に対して垂直な方向にそれと係合された第2のストラップの頂面に対して、少なくとも部分的に内側方向に(例えば、マスクの内部容積に向かって)力を印加するように構成され得る。第2のストラップがロック構成で配置されたとき、本明細書に説明されるように、第2の複数のストラップ係合歯124は、フェースマスクカバー100と、それと係合された第2のストラップの中間ストラップ部分との間に(例えば、フェースマスクカバー100によって)実現される抵抗を増加させるように構成され得る。
【0043】
様々な実施形態では、例えば第1の複数のストラップ係合歯114及び/又は第2の複数のストラップ係合歯124などの、ストラップ係合舌の舌内面に沿って提供された複数のストラップ係合歯のうちの1つ以上は、例示的なフェースマスクカバー100の内面からその内部容積に向かって延在する後部歯として画定され得る。様々な実施形態では、第1の複数の歯114及び第2の複数の歯124の少なくとも一部分は、そこから歯が延在するそれぞれの舌内面113b、123bの1つ以上の側面に沿って、少なくとも実質的に線状に整列して配置され得る。例えば、
図3Cに例解されるように、様々な実施形態では、第1の舌内面113b及び第2の舌内面113bに沿って提供された第1の複数のストラップ係合歯114及び第2の複数のストラップ係合歯124は、それぞれ、歯が提供されるそれぞれの舌内面の外周を画定する3つの側面のそれぞれに沿って延在するように配置され得る。
【0044】
様々な実施形態では、第1の複数のストラップ係合歯114及び/又は第2の複数のストラップ係合歯124の前歯の少なくとも一部分は、そこから歯が延在するそれぞれの舌内面113b、123bに対して垂直な内側方向に測定されるそれぞれの歯の高さによって画定され得る。例解的な実施例として、本明細書に説明されるように、ストラップ経路に沿って画定されたストラップ係合舌の舌内面から延在する後歯の少なくとも一部分は、少なくともおよそ0.5mm~5.0mm(例えば、1.0mm~3.0mm)の歯の高さを画定し得る。
【0045】
様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ係合構成要素は、フェースマスクカバー100のストラップ経路に沿って画定された表面から延在する、1つ以上の複数のストラップ係合歯を更に備え得る。例解されるように、様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100は、フェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ経路の第2のストラップ経路端部(例えば、底部ストラップ経路端部)に画定されたフェースマスクカバー100の外面から外側方向に延在する、1つ以上の複数のストラップ係合歯を備え得る。例えば、フェースマスクカバー100が第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120の両方を備える
図3A~
図3Bに例解されるように、フェースマスクカバー100は、フェースマスクカバー100の第1のストラップ経路110の第2のストラップ経路端部112(例えば、底端部)においてフェースマスクカバー100の外面から外側方向に延在する第1の複数のストラップ係合歯119と、フェースマスクカバー100の第2のストラップ経路120の第2のストラップ経路端部122(例えば、底端部)においてフェースマスクカバー100の外面から外側方向に延在する第2の複数のストラップ係合歯129と、を備え得る。
【0046】
そのような例示的な構成では、第1の複数のストラップ係合歯119は、(例えば、フェースマスクカバー100が、装着位置とドロップダウン位置との間で調節されるとき)そこに摩擦力を印加させて第1のストラップ経路110に沿った第1のストラップの相対的な移動に抵抗するために、第1のストラップ経路110に沿って摺動可能に接続された第1のストラップの少なくとも一部分に物理的に係合するように構成され得る。例えば、第1の複数のストラップ係合歯119は、第1のストラップと第1のストラップ経路110との間の相対的な移動範囲に対して垂直な方向にそれと係合された第1のストラップの底面(例えば、内向きに面する表面)に対して、少なくとも部分的に外側方向(例えば、外面から離れる方向)に力を印加するように構成され得る。第1の複数のストラップ係合歯119は、フェースマスクカバー100をストラップアセンブリの第1のストラップ(例えば、第2のストラップ)に沿って装着位置とドロップダウン位置との間で移動させているときに(例えば、選択的に調節可能なフェースマスクカバー100によって)実現される抵抗を増加させるように構成され得る。
【0047】
更に、例解されるように、第2の複数のストラップ係合歯129は、(例えば、フェースマスクカバー100が、装着位置とドロップダウン位置との間で調節されるとき)そこに摩擦力を印加させて第2のストラップ経路120に沿った第2のストラップの相対的な移動に抵抗するために、第2のストラップ経路120に沿って摺動可能に接続された第2のストラップの少なくとも一部分に物理的に係合するように構成され得る。例えば、そのような例示的な構成では、第2の複数のストラップ係合歯129は、第2のストラップと第2のストラップ経路120との間の相対的な移動範囲に対して垂直な方向にそれと係合された第2のストラップの底面(例えば、内向きに面する表面)に対して、少なくとも部分的に外側方向(例えば、外面から離れる方向)に力を印加するように構成され得る。第2の複数のストラップ係合歯129は、フェースマスクカバー100をストラップアセンブリの第2のストラップ(例えば、第1のストラップ)に沿って装着位置とドロップダウン位置との間で移動させているときに(例えば、選択的に調節可能なフェースマスクカバー100によって)実現される抵抗を増加させるように構成され得る。
【0048】
様々な実施形態では、第1の複数のストラップ係合歯119及び/又は第2の複数のストラップ係合歯129などの複数のストラップ係合歯のうちの1つ以上は、ストラップ経路の底端部(例えば、第1のストラップ経路110の第2のストラップ経路端部112及び/又は第2のストラップ経路120の第2のストラップ経路端部122)に沿って少なくとも実質的に線状に整列して、フェースマスクカバー100の外面に沿って配置され得る。様々な実施形態では、第1の複数のストラップ係合歯119及び/又は第2の複数のストラップ係合歯129の前歯の少なくとも一部分は、外面から離れて垂直外側方向にフェースマスクカバー100の外面から測定されるそれぞれの歯の高さによって画定され得る。例解的な実施例として、例示的なフェースマスクカバー100の前歯の少なくとも一部分は、少なくともおよそ0.25mm~10.0mm(例えば、1.0mm~5.0mm)の歯の高さによって画定され得る。
【0049】
様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100の1つ以上のストラップ係合構成要素は、ロック構成においてストラップ経路内に提供されたストラップ(例えば、ストラップの中間ストラップ部分)に抵抗力を印加するために、ストラップ経路の対向する側縁部に向かう幅方向に側縁部(例えば、横方向側壁)からストラップ経路内に延在する材料突出部を備える、ストラップ経路突出部115を更に備え得る。様々な実施形態では、ストラップ経路突出部115は、その対向する側縁部(例えば、第1の側縁部118a)に向かう幅方向に、側縁部(例えば、第2の側縁部118b)に画定された近位端部から、対向する側縁部118a、118bの間にある第1のストラップ経路110の幅に沿った位置に提供された遠位端部まで延在し得る。例えば、ストラップ経路突出部115は、(例えば、本明細書に説明されるように、第1のストラップが、ロック構成において第1のストラップ経路110内に提供されるとき)第1のストラップに、第1のストラップ経路110に沿ったフェースマスクカバー100に対する第1のストラップの移動に抵抗する摩擦力を印加させるために、第1のストラップ経路110に沿って摺動可能に接続された第1のストラップの少なくとも一部分に物理的に係合するように構成され得る。
【0050】
例解されるように、ストラップ経路突出部115は、ストラップ経路突出部115の位置に対応する第1のストラップ経路110のストラップ経路長さに沿った1つ以上の位置において、第1のストラップ経路110の幅を効果的に減少させるように構成され得る。例えば、
図3Dに例解されるように、ストラップ経路突出部115は、(例えば、ストラップ経路突出部115の近位端部と遠位端部との間の幅方向に画定された)突出部幅115wによって画定され得る。例解的な実施例として、様々な実施形態では、例示的なストラップ経路突出部115の突出部幅は、少なくともおよそ0.5mm~5.0mm(例えば、1.0mm~3.0mm)であり得る。ストラップ経路突出部115の遠位端部と対向する側縁部118aとの間の距離が(例えば、それらの間に垂直な幅方向に測定したときに)少なくとも実質的にそれらの間に延在する第1のストラップのストラップ幅よりも狭くなるように、突出部幅115wは、十分な広さであり得る。
図3Dに更に例解されるように、ストラップ経路突出部115は、第1のストラップ経路110のストラップ経路長さの方向に対応する長さ方向において測定される突出部長さ115lによって更に画定され得る。例解的な実施例として、様々な実施形態では、例示的なストラップ経路突出部115の突出部長さ115lは、少なくともおよそ1.0mm~15.0mm(例えば、3.0mm~8.0mm)であり得る。様々な実施形態では、例解されるように、ストラップ経路突出部115は、(例えば、第1のストラップ経路端部111と第2のストラップ経路端部112との間の少なくともおよそ中間である、そのストラップ経路長さに沿った中間点によって画定される)第1のストラップ経路110の中央部分に位置決めされ得る。例えば、様々な実施形態では、ストラップ経路突出部115の少なくとも一部分は、ストラップ係合舌113と整列され得る(例えば、ストラップ経路長さに沿って同じ位置に設けられ得る)。
【0051】
例えば、本明細書に説明されるように、(例えば、ストラップ係合舌113の底面に沿って(例えば、下に)、かつストラップ経路突出部115の遠位端部と第1の側縁部118aとの間に位置決めされている、第1のストラップのストラップ幅によって画定される)第1のストラップがロック構成にある例示的な構成では、ストラップ経路突出部115(例えば、遠位端部)は、(例えば、フェースマスクカバー100が、装着位置とドロップダウン位置との間で調節されるとき)摩擦力を生じさせて第1のストラップ経路110に沿った第1のストラップの移動に抵抗するように、第1のストラップの少なくとも一部分に物理的に係合(例えば、当接)し得る。例えば、第1のストラップが第1のストラップ経路110に対してロック構成で配置される例示的な構成では、ストラップ経路突出部115は、第1のストラップのストラップ長さに対して少なくとも実質的に垂直である方向(例えば、幅方向)において第1のストラップに力を印加するように、第1のストラップ経路110の中央部分に配設された第1のストラップの中間ストラップ部分(例えば、ストラップ係合舌113と整列して位置決めされた第1のストラップの中間ストラップ部分と少なくとも実質的に整列される、及び/又はそれと隣接する、第1のストラップの一部分)に物理的に係合するように構成され得る。様々な実施形態では、ストラップ経路突出部115は、第1のストラップがロック構成に配置されたとき、ストラップ経路突出部115が、フェースマスクカバー100と第1のストラップとの間の相対運動に対向する1つ以上の抵抗力を増加させ、それによって、フェースマスクカバー100を(例えば、第1のストラップに対する)ロック構成に固定するように機能し得る。
【0052】
例えば、
図4A及び
図4Bは、それぞれ、本明細書に説明される1つ以上の実施形態による、ロック構成及び動的構成の例示的なフェースマスクの斜視図を例解する。様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100は、動的構成とロック構成との間で選択的に構成可能(例えば、調節可能)であり得る。例えば、フェースマスクカバー100の選択的に動的な構成は、第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120に沿ってそれぞれ画定された1つ以上のストラップ係合構成要素に対するストラップアセンブリの第1及び第2のストラップの選択的な再配設に少なくとも部分的に基づいて、ユーザがフェースマスクカバー100を動的構成とロック構成との間で選択的に調節することを可能にする。本明細書に説明されるように、第1のストラップ21及び/又は第2のストラップに沿ったフェースマスクカバー100の移動は、摩擦抵抗を介して少なくとも部分的に制限され得る。例えば、装着位置とドロップダウン位置との間のフェースマスクカバー100の移動を阻止する拘束は、第1のストラップ21と、それに沿って第1のストラップ21(例えば、その中間ストラップ部分21c)が配置される第1のストラップ経路110に沿って画定された1つ以上のストラップ係合構成要素との間の摩擦によって少なくとも部分的に生じ得る。更なる例として、様々な実施形態では、第1のストラップ21は、第1のストラップ経路110に沿ってフェースマスクカバー100によって画定された少なくとも1つのストラップ係合構成要素が、第1のストラップ21(例えば、中間ストラップ部分21c)に係合して、第1のストラップ経路110のストラップ経路長さに沿った第1のストラップ21の相対的な移動に対向するために、そこに1つ以上の抵抗力を印加させるように、第1のストラップ経路110内に配置され得る。
【0053】
例示的なフェースマスクアセンブリの動作中に、フェースマスク10(例えば、フェースマスクカバー100)は、フェースマスク10が重いフィルタカートリッジを備える場合であっても、及び/又はユーザが突然頭部を移動させた場合であっても、ユーザの顔上で安定した状態を維持する必要があり得る。様々な実施形態では、フェースマスクカバー100のストラップ経路に沿って画定されたストラップ係合特徴は、フェースマスクカバー100が、重いフィルタカートリッジ及び/又は突然の移動を伴う場合であっても、第1及び/又は第2のストラップに沿って実質的に移動し得ない(例えば、それによって、フェースマスク10のシールにおける漏入により任意の汚染物質がユーザに到達することを阻止する)ように、ストラップアセンブリの第1及び第2のストラップのそれぞれに十分な摩擦抵抗を提供するように構成され得る。様々な実施形態では、本明細書に説明されるように、フェースマスクカバー100は、動作中にユーザの顔に対するフェースマスクカバー100の位置を維持する(例えば、ユーザの鼻及び口を覆う)ように、フェースマスクカバー100が装着位置に提供されていることに応じてロック構成に選択的に構成され得る。
【0054】
本明細書に説明されるように、非限定的な例解的な例として、
図4Aに例解される例示的なフェースマスクカバー100は、第1のストラップ経路110の中央部分に提供されたストラップ係合舌113に対する第1のストラップ21の中間ストラップ部分21cの配置に少なくとも部分的に基づいて、第1のストラップ21とフェースマスクカバー100(例えば、第1のストラップ経路110)との間の相対運動が少なくとも実質的に最小にされる、ロック構成で示されている。様々な実施形態では、例示的なフェースマスクカバー100は、
図4Aに例解されるように、第1のストラップ21及び第2のストラップの一方又は両方の中間ストラップ部分が、第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120のそれぞれの中央部分に画定されたストラップ係合舌113、123の底面の下に延在するように配置されていることに少なくとも部分的に基づいて、ロック構成に構成され得る。例解されるように、フェースマスクカバー100のロック構成は、第1のストラップ21の中間ストラップ部分21cがストラップ係合舌113の内側に面する底面に沿って(例えば、下に)延在するように配置されることによって、少なくとも部分的に画定され得る。
【0055】
例えば、フェースマスクをロック構成に配置することは、中間ストラップ部分21cの少なくとも一部分がストラップ係合舌113の下に通され、それによって、舌113の舌内面に沿って延在する第1のストラップの一部分を舌の舌内面から突出する複数のストラップ係合歯と係合させることによってそこに1つ以上の抵抗力が印加されるように、フェースマスクカバー100の第1のストラップ経路110内に提供された第1のストラップ21を調節することを含み得る。様々な実施形態では、フェースマスクカバー100は、フェースマスクをロック構成に配置しているユーザが、フェースマスクカバー100がそれと係合されたストラップに沿って摺動することを阻止し、かつフェースマスクカバー100をユーザの顔上の適所に維持することを可能にするように構成され得る。本明細書に説明されるように、様々な実施形態では、ストラップ係合舌113の底面から離れて垂直に突出する複数のストラップ係合歯は、中間ストラップ部分21cの頂面に係合し、かつそれと係合された中間ストラップ部分21cによって画定されたストラップ長さに対して垂直な、少なくとも部分的に内側に面する(例えば、下向きの)方向(例えば、舌113の外面から離れる方向)に力を印加するように構成され得る。フェースマスクカバー100の移動を阻止する拘束は、第1及び第2のストラップ経路に沿ってそれぞれ提供された第1及び第2のストラップと、それと係合されたストラップ係合舌及び/又はストラップ係合歯との間の摩擦によって生じ得る。
【0056】
図4Aに示される例示的なフェースマスクカバー100は、第1のストラップ経路110に沿って位置決めされたストラップ係合構成要素(例えば、ストラップ係合舌113)に対する第1のストラップの配置に基づくロック構成の配置に関して上で説明しているが、本明細書に説明される例示的なフェースマスクカバー100は、第2のストラップ経路に沿って位置決めされたストラップ係合構成要素(例えば、
図3A及び
図3Cに例解されるストラップ係合舌123)に対するストラップアセンブリの第2のストラップの選択的な配置に関して、類似する構成及び機能を含むことが理解されるべきである。例えば、様々な実施形態では、装着位置に配置されることに応じてロック構成に選択的に構成されている例示的なフェースマスクカバー100は、第1及び第2のストラップの両方が、それぞれ、第1のストラップ係合舌113及び第2のストラップ係合舌123の下を通過するように再構成することが必要であり得る。
【0057】
様々な実施形態では、
図4Bに例解されるように、例示的なフェースマスクカバー100は、
図4Aに示されるロック構成から動的構成への選択的な調節を容易にするように構成され得る。例えば、フェースマスクカバー100は、動的構成に選択的に配置され得、当該動的構成では、フェースマスクカバー100が、フェースマスクカバー100の装着位置とドロップダウン位置との間の(例えば、装着位置からドロップダウン位置への、又はその逆の、装着位置からドロップダウン位置への)選択的な調節を可能にするためにそのそれぞれのストラップ長さに沿って、ストラップアセンブリの第1及び第2のストラップと摺動可能に係合され、かつ最小限の抵抗(例えば、摺動)で移動するように構成される。
図4Bに例解されるように、フェースマスクカバー100の動的構成は、第1のストラップ21の中間ストラップ部分21cが、ストラップ係合舌113の下に通されることなく、ストラップ通路110の中央部分に沿って延在するように配置されることによって少なくとも部分的に画定され、それによって、単にストラップ係合舌113の舌外面の上(例えば、上方)を通過するだけであり得る。例えば、動的構成のフェースマスクを配置することは、ストラップ係合舌113によって画定されたストラップ経路の中央部分を通過するときに中間ストラップ部分21cのストラップ幅がストラップ経路110の外側中央面に沿って移動し続けるように、フェースマスクカバー100の第1のストラップ経路110内に提供された第1のストラップ21を調節することを含み得る。そのような例示的な構成では、
図4Aに例解されるロック構成に関して本明細書に説明されるように、第1のストラップ21は、ストラップ係合舌113の舌内面から突出する複数のストラップ係合歯との係合を回避し、それによって、第1のストラップ経路110に沿った第1のストラップの相対的な移動に抵抗する追加的な摩擦力を回避する。本明細書に説明されるように、様々な実施形態では、ストラップ係合舌113の舌外面は、例えばユーザが
図4Bに例解される装着位置とドロップダウン位置との間で調節するなどのために、例解される動的構成のフェースマスクカバー100が、第1のストラップ21のストラップ長さに沿って略自由に移動し得るように、相対的に移動したときに第1のストラップ21に最小限の摩擦抵抗を提供するように構成された少なくとも実質的に滑らかな表面を備え得る。
【0058】
例えば、フェースマスクカバー100は、ストラップをそれぞれの第1及び第2のストラップ係合舌の下から取り外すために、それぞれの第1及び第2のストラップ経路に沿って画定されたストラップ調節間隙を通してストラップを引っ張ることによって、ユーザが第1及び第2のストラップをロック構成から動的構成に容易に再配置し得るように構成され得る。
図4Bに示される第1のストラップ21に関して例解されるように、第1及び第2のストラップの両方が動的構成に配置されることに応じて、フェースマスクカバー100(例えば、フェースマスクカバーを含む、フェースマスク全体)は、第1及び第2のストラップに沿って少なくとも実質的に同時に進行して、フェースマスクカバー100を、フェースマスクがユーザの鼻及び口を覆う例解された装着位置から、フェースマスク(例えば、フェースマスクカバー100)が、例えばユーザの首からぶら下がっている取り外し位置などの、ユーザの顔からユーザのあごの下に少なくとも部分的に取り外されるドロップダウン位置まで移動し得る。フェースマスク及び/又はフェースマスクカバー100がドロップダウン位置に配置された様々な実施形態では、本明細書に説明される第1及び第2のストラップ及び頭部支持構成要素を含むストラップアセンブリは、フェースマスクカバー100が、その頂部に積層されたストラップアセンブリ及び/又は任意の他のウェアラブルPPEをユーザの頭部から完全に取り外すことを必要とせずに、ユーザの口及び鼻を覆っている装着位置から効果的に取り外され得るように、ユーザの頭部と係合した状態を維持し得る。更に、本明細書に説明されるように、第1及び第2のストラップの閉ループ構成を容易にし、かつ第1及び第2のストラップのそれぞれのストラップ長さに沿ったフェースマスク100の動的構成を可能にするフェースマスクカバー100の構成は、本明細書に説明されるように、ユーザがドロップダウン位置から装着位置への選択的な調節のために容易にアクセス可能であるように、フェースマスクカバー100が閉ループストラップに繋がれた状態を維持することを可能にする。
【0059】
図4Aの説明に関して上で説明したように、
図4Bに示される例示的なフェースマスクカバー100は、第1のストラップ経路110に沿って位置決めされたストラップ係合構成要素(例えば、ストラップ係合舌113)に対する第1のストラップの配置に基づく動的構成の配置に関して上で説明しているが、本明細書に説明される例示的なフェースマスクカバー100は、第2のストラップ経路に沿って位置決めされたストラップ係合構成要素(例えば、
図3A及び
図3Cに例解されるストラップ係合舌123)に対するストラップアセンブリの第2のストラップの選択的な配置に関して、類似する構成及び機能を含むことが理解されるべきである。例えば、様々な実施形態では、装着位置に配置された例示的なフェースマスクカバー100が選択的に動的構成に構成されて、そのドロップダウン位置への調節を可能にすることは、抵抗力が(例えば、ストラップ係合歯を介して)印加されることなくストラップ係合舌113、123の上を自由に通過するように、第1及び第2のストラップの両方が第1のストラップ係合舌113及び第2のストラップ係合舌123のそれぞれの下から(例えば、それぞれのストラップ調節間隙を通して)取り外されるように再構成することが必要であり得る。例えば、本明細書に説明されるように、フェースマスクカバー100は、ストラップアセンブリ20に対する選択的に動的な構成を備え、フェースマスクカバー100は、第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路120において、それぞれ、第1のストラップ21及び第2のストラップと摺動可能に係合される。例えば、フェースマスクカバー100は、第1のストラップ経路110及び第2のストラップ経路が第1のストラップ21及び第2のストラップ22のそれぞれのストラップ長さに沿って選択的に移動(例えば、摺動)するとき、フェースマスクカバー100が装着位置とドロップダウン位置と間で選択的に調節され得るように構成され得る。
【0060】
上述の説明及び関連する図面に示される教示の利益を有する多くの修正及び他の実施形態が、本開示の属する分野における当業者に想到されるであろう。したがって、本開示は、開示される特定の実施形態に限定されるものではないこと、並びに修正及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。特定の用語が本明細書で用いられているが、これらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されない。
【外国語明細書】