(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181124
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】リアルタイムでのアブレーション病変の評価
(51)【国際特許分類】
A61B 1/045 20060101AFI20231214BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
A61B1/045 618
A61B1/00 526
A61B1/045 610
A61B1/045 622
【審査請求】未請求
【請求項の数】33
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023094483
(22)【出願日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】22382552
(32)【優先日】2022-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】513148565
【氏名又は名称】メドルミクス,エセ.エレ.
【氏名又は名称原語表記】MEDLUMICS,S.L.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100145791
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 志麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100147762
【弁理士】
【氏名又は名称】藤 拓也
(72)【発明者】
【氏名】サンチョ フアン
(72)【発明者】
【氏名】へランズ デービッド
(72)【発明者】
【氏名】ベイレウル クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】グリーン ジェームズ
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161AA21
4C161BB08
4C161CC07
4C161FF46
4C161HH56
4C161MM10
4C161WW02
4C161WW10
4C161WW12
4C161WW13
4C161WW18
(57)【要約】
【課題】アブレーション病変をリアルタイムに評価するシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体の態様を、本明細書に開示する。
【解決手段】一態様は、第1のカテーテル光学ポートから第1の光学測定データを受信し、病変の第1の位置における光学特性を識別するために、第1の光学測定データを処理ユニット内の第1の利用可能な処理コアに割り当て、病変の第1の位置における光学特性から第1のグラフィカル表現を生成することによって、動作する。所定の時間の後、態様は、病変の第2の位置における光学特性から第2のグラフィカル表現を生成するために、第2の利用可能な処理コアを使用して、第2の光学測定データの受信、割当て、及び生成動作を繰り返すことによって、動作を継続する。態様は、予め定められた間隔でユーザインターフェース上に第1のグラフィカル表現及び第2のグラフィカル表現を表示することによって終了する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アブレーション病変をリアルタイムに評価するコンピュータに実装される方法であって、
少なくとも1つのプロセッサによって、第1のカテーテル光学ポートから第1の光学測定データを受信するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の光学測定データを処理ユニット内の第1の利用可能な処理コアに割り当てるステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、病変の第1の位置における光学特性を識別するために前記第1の光学測定データに対して処理チェーンを実装するように、前記第1の利用可能な処理コアに指示するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の位置における前記光学特性から第1のグラフィカル表現を生成するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の光学測定データを受信して所定の時間後に、第2のカテーテル光学ポートから第2の光学測定データを受信するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第2の光学測定データを前記処理ユニット内の第2の利用可能な処理コアに割り当てるステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記病変の第2の位置における前記光学特性を識別するために前記第2の光学測定データに対して前記処理チェーンを実装するように、前記第2の利用可能な処理コアに指示するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第2の位置における前記光学特性から第2のグラフィカル表現を生成するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、予め定められた間隔でユーザインターフェース上に前記第1のグラフィカル表現及び前記第2のグラフィカル表現を表示するステップと
を含む、コンピュータに実装される方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の光学測定データを、前記第1のカテーテル光学ポートと前記処理ユニットとの間をインターフェースするハードウェア抽象化層に送信するステップ、
を更に含む、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第2の光学測定データを、前記第2のカテーテル光学ポートと前記処理ユニットとの間をインターフェースするハードウェア抽象化層に送信するステップ、
を更に含む、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項4】
前記処理チェーンが、
前記第1の光学測定データを並べ替えるステップ、
前記第1の光学測定データ内の技術的ミスを除去するステップ、
前記第1の光学測定データに対してヒルベルト変換を実行するステップ、
前記第1の光学測定データから位相ノイズを除去するステップ、
前記第1の光学測定データの位相を線形化するステップ、
前記第1の光学測定データの偏光モードを補償するステップ、又は、
前記第1の光学測定データに対してフーリエ変換を実行するステップ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項5】
前記処理チェーンが、
前記第2の光学測定データを並べ替えるステップ、
前記第2の光学測定データ内の技術的ミスを除去するステップ、
前記第2の光学測定データに対してヒルベルト変換を実行するステップ、
前記第2の光学測定データから位相ノイズを除去するステップ、
前記第2の光学測定データの位相を線形化するステップ、
前記第2の光学測定データの偏光モードを補償するステップ、又は、
前記第2の光学測定データに対してフーリエ変換を実行するステップ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項6】
前記光学特性が、複屈折である、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項7】
前記第1のグラフィカル表現が、推定病変深度である、請求項1に記載のコンピュータによ実装される方法。
【請求項8】
前記第2のグラフィカル表現が、推定病変深度である、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記所定の時間の後に、前記少なくとも1つのプロセッサの入力を、前記第1のカテーテル光学ポートから前記第2のカテーテル光学ポートにスイッチするステップ、
を更に含む、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項10】
前記所定の時間が、2ミリ秒である、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項11】
前記所定の時間が、1ミリ秒である、請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項12】
アブレーション病変をリアルタイムに評価するシステムであって、
第1のカテーテル光学ポート及び第2のカテーテル光学ポートを備えるカテーテルと、
前記カテーテルに連結されるコンピュータデバイスであって、前記コンピュータデバイスが、
プロセッサであって、前記プロセッサが、処理ユニットを更に備える、プロセッサと、
メモリであって、前記メモリが、命令を記憶し、前記命令が、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピュータデバイスに、
前記第1のカテーテル光学ポートから第1の光学測定データを受信することと、
前記第1の光学測定データを前記処理ユニット内の第1の利用可能な処理コアに割り当てることと、
病変の第1の位置における光学特性を識別するために、前記第1の光学測定データに対して処理チェーンを実装するように、前記第1の利用可能な処理コアに指示することと、
前記第1の位置における前記光学特性から第1のグラフィカル表現を生成することと、
前記第1の光学測定データを受信して所定の時間後に、前記第2のカテーテル光学ポートから第2の光学測定データを受信することと、
前記第2の光学測定データを前記処理ユニット内の第2の利用可能な処理コアに割り当てることと、
前記病変の第2の位置における前記光学特性を識別するために、前記第2の光学測定データに対して前記処理チェーンを実装するように、前記第2の利用可能な処理コアに指示することと、
前記第2の位置における前記光学特性から第2のグラフィカル表現を生成することと、
予め定められた間隔でユーザインターフェース上に前記第1のグラフィカル表現及び前記第2のグラフィカル表現を表示することと
を実施させる、メモリと
を備える、コンピュータデバイスと、
前記コンピュータデバイスに連結される前記ユーザインターフェースと
を備える、システム。
【請求項13】
前記メモリが、更なる命令を記憶し、前記命令が、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピュータデバイスに、
前記第1の光学測定データを、前記第1のカテーテル光学ポートと前記処理ユニットとの間をインターフェースするハードウェア抽象化層に送信すること、を実施させる、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記メモリが、更なる命令を記憶し、前記命令が、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピュータデバイスに、
前記第2の光学測定データを、前記第2のカテーテル光学ポートと前記処理ユニットとの間をインターフェースするハードウェア抽象化層に送信すること、を実施させる、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記処理チェーンが、
前記第1の光学測定データを並べ替えること、
前記第1の光学測定データ内の技術的ミスを除去すること、
前記第1の光学測定データに対してヒルベルト変換を実行すること、
前記第1の光学測定データから位相ノイズを除去すること、
前記第1の光学測定データの位相を線形化すること、
前記第1の光学測定データの偏光モードを補償すること、又は、
前記第1の光学測定データに対してフーリエ変換を実行すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記処理チェーンが、
前記第2の光学測定データを並べ替えること、
前記第2の光学測定データ内の技術的ミスを除去すること、
前記第2の光学測定データに対してヒルベルト変換を実行すること、
前記第2の光学測定データから位相ノイズを除去すること、
前記第2の光学測定データの位相を線形化すること、
前記第2の光学測定データの偏光モードを補償すること、又は、
前記第2の光学測定データに対してフーリエ変換を実行すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
前記光学特性が、複屈折である、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1のグラフィカル表現が、推定病変深度である、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2のグラフィカル表現が、推定病変深度である、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
前記メモリが、更なる命令を記憶し、前記命令が、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピュータデバイスに、
前記所定の時間の後に、前記プロセッサの入力を、前記第1のカテーテル光学ポートから前記第2のカテーテル光学ポートにスイッチすること、を実施させる、請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
前記所定の時間が、2ミリ秒である、請求項12に記載のシステム。
【請求項22】
前記所定の時間が、1ミリ秒である、請求項12に記載のシステム。
【請求項23】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、少なくとも1つのコンピュータデバイスによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピュータデバイスに、
第1のカテーテル光学ポートから第1の光学測定データを受信することと、
前記第1の光学測定データを処理ユニット内の第1の利用可能な処理コアに割り当てることと、
病変の第1の位置における光学特性を識別するために前記第1の光学測定データに対して処理チェーンを実装するように、前記第1の利用可能な処理コアに指示することと、
前記第1の位置における前記光学特性から第1のグラフィカル表現を生成することと、
前記第1の光学測定データを受信して所定の時間後に、第2のカテーテル光学ポートから第2の光学測定データを受信することと、
前記第2の光学測定データを前記処理ユニット内の第2の利用可能な処理コアに割り当てることと、
前記病変の第2の位置における前記光学特性を識別するために前記第2の光学測定データに対して前記処理チェーンを実装するように、前記第2の利用可能な処理コアに指示することと、
前記第2の位置における前記光学特性から第2のグラフィカル表現を生成することと、
予め定められた間隔でユーザインターフェース上に前記第1のグラフィカル表現及び前記第2のグラフィカル表現を表示することと
を含む動作を実施させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記動作が、
前記第1の光学測定データを、前記第1のカテーテル光学ポートと前記処理ユニットとの間をインターフェースするハードウェア抽象化層に送信すること、を更に含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項25】
前記動作が、
前記第2の光学測定データを、前記第2のカテーテル光学ポートと前記処理ユニットとの間をインターフェースするハードウェア抽象化層に送信すること、を更に含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項26】
前記処理チェーンが、
前記第1の光学測定データを並べ替えること、
前記第1の光学測定データ内の技術的ミスを除去すること、
前記第1の光学測定データに対してヒルベルト変換を実行すること、
前記第1の光学測定データから位相ノイズを除去すること、
前記第1の光学測定データの位相を線形化すること、
前記第1の光学測定データの偏光モードを補償すること、又は、
前記第1の光学測定データに対してフーリエ変換を実行すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項27】
前記処理チェーンが、
前記第2の光学測定データを並べ替えること、
前記第2の光学測定データ内の技術的ミスを除去すること、
前記第2の光学測定データに対してヒルベルト変換を実行すること、
前記第2の光学測定データから位相ノイズを除去すること、
前記第2の光学測定データの位相を線形化すること、
前記第2の光学測定データの偏光モードを補償すること、又は、
前記第2の光学測定データに対してフーリエ変換を実行すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項28】
前記光学特性が、複屈折である、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項29】
前記第1のグラフィカル表現が、推定病変深度である、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項30】
前記第2のグラフィカル表現が、推定病変深度である、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項31】
前記動作が、
前記所定の時間後に、前記処理ユニットの入力を、前記第1のカテーテル光学ポートから前記第2のカテーテル光学ポートにスイッチすること、を更に含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項32】
前記所定の時間が、2ミリ秒である、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項33】
前記所定の時間が、1ミリ秒である、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、光学信号分析のためにカテーテル及びコンソールデバイスを使用して、処理待ち時間を短縮し、アブレーション病変を評価し、病変深度を推定する構成要素、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アブレーションは、組織壊死を生じさせるための医療技術である。これは、とりわけ、癌、バレット食道、腎交感神経除神経、肺除神経又は心不整脈を含む様々な病状の治療に役立たせるために使用される。様々なエネルギー源が、アブレーションに利用され得る。例えば、高周波(RF)アブレーションでは、外部電極が、患者の体内に配置され、患者の体内で治療される組織と接触して配置されたカテーテルのチップに、交流電位が印加される。数百kHzを超える振動周波数を有する交流電流の印加は、ジュール効果によって熱を伝導する間に、興奮性組織の刺激を回避する。組織温度の上昇は、タンパク質、例えば、コラーゲン、ミオシン、又はエラスチンを含む生体分子の変性をもたらす。
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本明細書に提示した態様では、光学システム、処理デバイス、及びカテーテルは、経時的な光学特性の変化を監視し、組織内の病変深度を推定するために、光学特性、例えば、組織の複屈折、組織異方性、偏光、及び/又は位相遅延をリアルタイムに理解するための光学測定値を提供し得る。
【0005】
一態様では、例示的な方法は、カテーテル光学ポートから光学測定データを受信することと、処理される光学測定データを処理ユニットの利用可能な処理コアに割り当てることと、を含む。次いで、本方法は、病変の位置における光学特性を識別するために、光学測定データに対して処理チェーンを実装(implement、以下、実行ともいう)するように、利用可能な処理コアに指示することと、病変の位置における光学特性からグラフィカル表現を生成することと、を含む。所定の時間(predetermined time)若しくはアブレーションの時間の後、又は組織アブレーションに使用されるエネルギー、例えば、高周波、不可逆的電気穿孔、凍結療法、超音波、若しくはレーザの印加の間及び印加中の任意の時間、本方法は、第2のグラフィカル表現を生成するために、第2の利用可能な処理コアを使用して、第2の光学測定データについて概説したステップを繰り返すこと、を更に含む。次いで、本方法は、予め定められた間隔でユーザインターフェース上にグラフィカル表現を表示することで終了する。アブレーション処置の全体を通して言えることはあるか?
【0006】
別の態様では、例示的なシステムを説明する。システムは、第1のカテーテル光学ポート及び第2のカテーテル光学ポートを備えるカテーテルと、カテーテルに連結され、プロセッサ及びメモリを備えるコンピュータデバイスと、コンピュータデバイスに連結されるユーザインターフェースと、を備える。プロセッサは、処理ユニットと、メモリと、を更に備え、メモリは、命令を含み、命令は、プロセッサによって実行されると、コンピュータデバイスに、第1のカテーテル光学ポートから第1の光学測定データを受信することと、第1の光学測定データを処理ユニット内の第1の利用可能な処理コアに割り当てることと、病変の第1の位置における光学特性を識別するために、第1の光学測定データに対して処理チェーンを実装するように、第1の利用可能な処理コアに指示することと、第1の位置における光学特性から第1のグラフィカル表現を生成することと、を実施させる。所定の時間の後、コンピュータデバイスは、第2のグラフィカル表現を生成するために、第2のカテーテル光学ポート及び第2の利用可能な処理コアを使用して、第2の光学測定データについて概説したステップを繰り返す。次いで、プロセッサは、コンピュータデバイスに、予め定められた間隔でユーザインターフェース上に第1のグラフィカル表現及び第2のグラフィカル表現を表示させる。
【0007】
更に別の態様では、例示的な非一時的コンピュータ可読媒体は、命令を記憶し、その命令は、少なくとも1つのコンピュータデバイスによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータデバイスに動作を実施させる。動作は、カテーテル光学ポートから光学測定データを受信することと、処理される光学測定データを処理ユニットの利用可能な処理コアに割り当てることと、を含む。動作は、病変の位置における光学特性を識別するために、光学測定データに対して処理チェーンを実装するように、利用可能な処理コアに指示することと、病変の位置における光学特性からグラフィカル表現を生成することと、を更に含む。所定の時間の後、動作は、第2のグラフィカル表現を生成するために、第2の利用可能な処理コアを使用して、第2の光学測定データについて概説したステップを繰り返すことを含む。その後、動作は、予め定められた間隔でユーザインターフェース上にグラフィカル表現を表示することで終了する。
【0008】
更なる機構及び利点、並びに様々な態様の構造及び動作は、添付の図面を参照して以下で詳細に説明する。本明細書に記載の特定の態様は、限定することを意図しないことに留意されたい。そのような態様は、例示のみを目的として本明細書に提示している。更なる態様は、本明細書に含む教示に基づいて、当業者には明らかであろう。
【0009】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示の態様を示し、説明と共に、本開示の原理を説明し、当業者が本開示を作成及び使用することを可能にするために更に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示のいくつかの態様による、リアルタイムにアブレーション病変を評価するシステムの図を示す。
【0011】
【
図2】本開示のいくつかの態様による、カテーテルの図を示す。
【0012】
【
図3】本開示のいくつかの態様による、処理ユニットのブロック図を示す。依然として関連性があるか、又は新規のコンソール、レーザで、進化したもの?
【0013】
【
図4】本開示のいくつかの態様による、ユーザインターフェースの図を示す。最新設計に更新
【0014】
【
図5】本開示のいくつかの態様による、リアルタイムにアブレーション病変を評価するタイミングのタイミング図を示す。
【0015】
【
図6】本開示のいくつかの態様による、処理チェーンのブロック図を示す。依然として適正であるか、又は更新が必要か?
【0016】
【
図7】本開示のいくつかの態様による、リアルタイムにアブレーション病変を評価する方法のフローチャートを示す。
【0017】
【
図8】様々な態様を実装するために有用な例示的なコンピュータシステムのブロック図を示す。依然として関連性があるか?更新が必要か?
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面において、同様の参照番号は、全般的に、同一又は同様の要素を示す。更に、全般的に、参照番号の左端の数字は、参照番号が最初に現れる図面を特定する。
【0019】
本開示の態様について、添付図面を参照して説明する。
【0020】
本明細書では、アブレーション病変をリアルタイムに評価するシステム、装置、デバイス、方法及び/又はコンピュータ可読媒体の態様、並びに/あるいはそれらの組合せ及び部分的組合せを提供する。
【0021】
生体分子の変性は、組織上に病変を形成する。病変の特徴を評価することは、健康な組織を損傷することなく異なる病変を治療するために十分な組織壊死を生じさせるために重要である。病変は、カテーテルのチップに配置される光学ポート、及び様々な光学データプロセッサを使用して評価され得る。病変特徴を処理する際の待ち時間のために、現在のシステム及び方法を使用して、組織におけるアブレーション効果を理解し、健康な組織の損傷を回避することは困難な場合がある。アブレーション病変を評価するための現在のシステム及び方法は、処理待ち時間に起因する生体分子の不適切な変性を防止するために、必要なリアルタイム処理のレベルに達していない。異なる病変を治療するために組織上に病変が形成されるが、組織の過剰なアブレーションが原因で、健康な組織を損傷した場合、又は組織が十分にアブレーションされていない場合に、不適切な変性が生じる。
【0022】
本明細書の態様は、マルチ・コア・プロセッサ及び処理チェーンを使用する革新的な並列処理手法を使用して、この技術的問題を解決する。マルチポート光学構成要素を、処理のために、異なる組織部位からカテーテルを通してコンソールにデータを送信するために使用することができ、各ポートは、異なる視野角及び/又は組織の一部に関連付けられる。そのようなマルチポート光学構成要素では、1つの光学照会ポートのみが、所与の時間にデータを能動的に提供し得る。組織部位全体からデータを取得するために、所与の時間に1つの光学照会ポートのみが動作状態であっても、各ポート出力を通って循環することによって、データは、すべての光学照会ポートからを受信され得る。1つの光学照会ポートから十分なデータが受信されると、例えば、データ分析コンソールは、入力を異なる光学照会ポートにスイッチしてもよい。
【0023】
シングルコア処理システムでは、異なる光学照会ポートからのデータは、順次処理される必要がある。したがって、組織部位全体にわたってデータを生成するために必要な処理時間の合計は、単一のコアが各光学照会部位からデータを受信する時間と、各光学照会部位から受信したデータを処理する時間との合計となる。光学照会から取得された情報に基づいて組織がアブレーションされている実装(implementation)では、その合計時間に対してアブレーションの完全な現状を取得し得ない。
【0024】
しかしながら、マルチコア処理システムでは、データ入力は、並列に処理され得る。しかしながら、マルチ・ポート・アブレーション・カテーテルでは、真の並列処理が起こり得るように、各光学ポートからのデータは、一度に受信されない。むしろ、データは、光学入力がスイッチされると、第1の光学ポートから受信され、次いで第2の光学ポートから受信される。本発明の態様によれば、第1の利用可能な処理コアは、第1の推定病変深度を生成するために、第1の光学測定データに対して処理チェーンを実装し得る。並行して、第2の光学測定データを受信するために必要な時間量を考慮するためのオフセットを伴うが、第2の利用可能な処理コアは、第2の推定病変深度を生成するために、第2の光学測定データに対して処理チェーンを実装し得る。処理コア割当ては、光学ポート入力のスイッチと同期するようにタイミングを合わせ得る。処理コアが、光学測定データを、ほぼ並列に処理するので、推定病変深度は、ほとんど遅延なくユーザインターフェース上に表示され得る。
【0025】
本明細書の態様は、様々な利点を提供する。例えば、並列処理手法は、処理システムが処理チェーンを連続的に実装することを待つ代わりに、ユーザが、更新された推定病変深度をわずかな遅延で、ユーザインターフェース上で見ることを可能にする。換言すれば、ユーザが様々な病変を治療するために組織をアブレーションして、組織壊死を生じさせている間に、ユーザは、確実に病変を治療し、健康な組織を保護するために、アブレーション病変の特徴を迅速に評価し得る。したがって、並列処理手法は、健康な組織を損傷することなく、異なる病変の治療を可能にするために十分なリアルタイム処理で、アブレーション病変を評価することによって、上記の技術的問題を解決する。
【0026】
本出願は、特に心臓アブレーションに言及しているが、本明細書に記載の態様は、極低温、高周波(RF)、マイクロ波、レーザ、超音波、及びパルス電界を含むがこれらに限定されない、アブレーションのための追加のエネルギー源と共に、他の病状も対象とし得ることに留意されたい。他の病状を治療するためにエネルギーを使用する原理は同様であり、したがって、エネルギーを印加するために使用される技術は同様である。本明細書に記載の態様は、インビボ又はインビトロで使用され得ることにも留意されたい。
【0027】
図1は、本開示のいくつかの態様による、アブレーション病変をリアルタイムに評価するシステム100の図である。システム100は、処理ユニット102と、カテーテル104と、カテーテル光学ポート106a~nと、ユーザインターフェース108と、信号発生器110と、患者114と、通信チャネル112/116/118/120と、を含み得る。
【0028】
処理ユニット102はまた、
図3、
図5、及び
図6を参照して以下に説明する。
図3は、本開示のいくつかの態様による、処理ユニット102のブロック図である。
図5は、本開示のいくつかの態様による、リアルタイムにアブレーション病変を評価するためのタイミングのタイミング図である。
図6は、本開示のいくつかの態様による、処理
図600のブロック図である。
【0029】
処理ユニット102は、カテーテル104内のカテーテル光学ポート106a~nから収集された光学測定データを処理し得る。処理ユニット102は、通信チャネル116を通してカテーテル104とインターフェースし得る。通信チャネル116は、有線、無線、又はそれらの組合せであってもよい。通信チャネル116は、光学接続又は電気接続であってもよい。光学接続は、光学信号の取得又は伝送を可能にするシングルモード光ファイバ又はマルチモード光ファイバを含んでよく、電気接続は、電力及びエネルギーを供給するために使用される配線、ピン、又は構成要素を含んでよい。通信チャネル116は、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、インターネットなどの任意の組合せを含んでよい。制御ロジック又はデータは、通信チャネル116を介して処理ユニット102に、処理ユニット102から送信され得る。
【0030】
図2を参照して、カテーテル104について説明する。
図2は、本開示のいくつかの態様による、カテーテル104の図である。
【0031】
カテーテル104は、患者114の組織に向かって配置され得る。カテーテル104を使用して、患者114の組織にエネルギーを印加し得る。患者114の組織へのエネルギーの印加により、組織内で構造変化が引き起こされ得る。構造変化は、組織における病変進行を含み得る。
【0032】
カテーテル104は、電気的又は光学的構成要素を収容し得る。電気構成要素を使用して、カテーテル104内の他の構成要素に信号を提供し得る。カテーテル104は、患者114の組織の光学的評価のための放射源ビーム(例えば、光)を生成する光源を含み得る。光源は、1つ又はそれ以上のレーザダイオード又は発光ダイオード(LED)を含んでもよい。いくつかの態様では、光源によって生成された放射ビームは、赤外線範囲内の波長を有してもよい。光源によって生成された放射ビームは、単一の波長のビームを出力してもよく、又は異なる波長の範囲のビームを出力してもよい。光学測定データは、放射源ビームの測定値であってもよい。
【0033】
カテーテル104は、カテーテル全体にわたって放射源ビームをガイドするための光学伝送媒体を含み得る。光学伝送媒体は、光源から生成された光源ビームをカテーテル光学ポート106a~nに向けてガイドし得る。光源ビームは、患者114の組織と相互作用し得る。光学伝送媒体は、光源ビームを、患者114の組織からカテーテル光学ポート106a~nを通って処理ユニット102に向かってガイドするように戻し得る。いくつかの態様では、光学伝送媒体は、2つの方向に光をガイドしてもよい。いくつかの態様では、光学伝送媒体は、シングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ、複数の光ファイバ、又は別のフォトニック伝送媒体であってもよい。
【0034】
カテーテル104はまた、組織アブレーションのためのエネルギーを生成するエネルギー源を含み得る。いくつかの態様では、エネルギー源は、RFエネルギー源であり、エネルギーは、電子伝送媒体を介してカテーテル104を通って伝播してもよい。他の態様では、エネルギー源は、別の光源、例えば、組織アブレーションのためのエネルギーを生成するレーザエネルギー源である。光学エネルギーは、光学伝送媒体を介してカテーテル104を通って伝播し得る。
【0035】
いくつかの態様では、カテーテル104は、電気信号と光学信号との両方の伝播を可能にするハイブリッド媒体の形態の電気伝送媒体及び光学伝送媒体を収容してもよい。カテーテル104は、電気的及び/又は光学的構成要素を覆う保護カバーを含み得る。
【0036】
システム100及び200によって示すように、カテーテル104は、カテーテル光学ポート106a~nを含み得る。カテーテル光学ポート106a~nは、カテーテル104のチップのオリフィスと見なし得る。カテーテル光学ポート106a~nは、カテーテル104のチップに機械加工されてもよく、又はカテーテル104のチップに組み立てられてもよい。カテーテル光学ポート106a~nは、カテーテル104のチップを横切って及び/又はその周りに配置され、別個の光学的観察方向をもたらし得る。カテーテル光学ポート106a~nは、様々な角度で光(例えば、光学測定データ)を透過し、集め得る。カテーテル光学ポート106a~nはまた、様々な角度でアブレーションのために、レーザエネルギーを患者114の組織に向けることを可能にする。
【0037】
カテーテル104は、カテーテルを通って患者114の組織に向かって流体を移送する灌注ポンプを含み得る。流体は、カテーテル光学ポート106a~n、又はカテーテルのチップの別の開口部を通して放出され得る。灌注ポンプからの流体は、患者114のカテーテル又は組織を冷却し得る。灌注ポンプからの流体はまた、アブレーション中又は後、破片を洗い流し得る。
【0038】
カテーテル104は、ユーザがカテーテルの操作を制御し得るように制御要素を含み得る。カテーテル104は、カテーテルの偏向角度を制御する偏向制御機構を含み得る。カテーテル104は、放射ビームが送出されるとき、又は光学測定データが取得されるとき、ユーザがアブレーションエネルギーの印加を制御し得る様々なボタン又はスイッチを含んでもよい。
【0039】
システム100及び200によって示すように、カテーテル104は、処理ユニット102によって処理されるために、カテーテル光学ポート106a~nから光学測定データを収集し得る。カテーテル104は、通信チャネル116を通して処理ユニット102とインターフェースし得る。通信チャネル116は、有線、無線、又はそれらの組合せであってもよい。通信チャネル116は、光学接続又は電気接続を含み得る。光学接続は、光学信号の取得又は伝送を可能にするシングルモード光ファイバ又はマルチモード光ファイバを含んでよく、電気接続は、電力及びエネルギーを供給するために使用される配線、ピン、又は構成要素を含んでよい。通信チャネル116は、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、インターネットなどの任意の組合せを含んでよい。制御ロジック又はデータは、通信チャネル116を介してカテーテル104に、カテーテル104から送信され得る。
【0040】
カテーテル光学ポート106a~nは、患者114の組織に向かって配置され得る。カテーテル光学ポート106a~nを使用して、患者114の組織の一部を観察し得る。カテーテル光学ポート106a~nは、様々な角度で光(例えば、光学測定データ)を透過し、集め得る。
【0041】
カテーテル光学ポート106a~nは、放射源ビームを、カテーテル104全体にわたって、カテーテル光学ポート106a~nに向かって、ガイドするために使用される光学伝送媒体とインターフェースし得る。光源ビームは、患者114の組織と相互作用し得る。光学伝送媒体は、カテーテル光学ポート106a~nを通って組織から反射して戻ってきた光を処理ユニット102に向けてガイドし得る。放射源ビームは、1つ又はそれ以上のレーザダイオード又はLEDを含む光源からのものであってもよい。光学測定データは、組織から反射され、処理ユニット102に戻るようにガイドされる光からの測定値を含み得る。
【0042】
患者の組織に対応するカテーテル光学ポート106a~nの位置は、カテーテル104の位置の変化に応じて変化してもよい。カテーテル光学ポート106a~nの見通し線は、例えば、限定ではないが、0°、29°、45°、62°、及び90°を含む、組織表面に対する様々な入射角で配置されてもよい。カテーテル光学ポート106a~nは、患者114の組織と接触するように配置されてもよい。患者114の組織と接触するカテーテル光学ポート106a~nの数は、カテーテル光学ポート106a~nの開口部で光ビームから検出された光学測定データに基づいて決定され得る。カテーテル光学ポートは、異なる時間に光学測定データを受信するために、処理ユニット102を使用してオン又はオフにスイッチされ得る。
【0043】
図1に戻ると、処理ユニット102は、患者114の組織のカテーテル104アブレーションのためのエネルギー信号を生成するために、信号発生器110とインターフェースし得る。信号発生器110は、高周波(RF)、極低温、レーザ、電気穿孔(例えば、パルス電界)、又はアブレーションのための別のエネルギー信号を生成するように構成されるデバイスであり得る。信号発生器110は、直接、又は処理ユニット102を通して、カテーテル104とインターフェースし得る。例えば、信号発生器110は、通信チャネル120を通して処理ユニット102とインターフェースしてもよい。通信チャネル120は、有線、無線、又はそれらの組合せであってもよい。通信チャネル120は、光学接続又は電気接続を含んでもよい。光学接続は、光学信号の取得又は伝送を可能にするシングルモード光ファイバ又はマルチモード光ファイバを含んでよく、電気接続は、電力及びエネルギーを供給するために使用される配線、ピン、又は構成要素を含んでよい。制御ロジック又はデータは、通信チャネル120を介して信号発生器110に、信号発生器110から送信され得る。
【0044】
次に、本発明の態様による処理ユニット102の動作を説明する。処理ユニット102は、光学測定データの分析を実施するために、又はグラフィカル表現を生成するために、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組合せを含んでもよい。処理ユニット102は、光学測定データの分析を実施するために、様々な位置における光学特性を識別するために、又はグラフィカル表現を生成するために、光学システム、例えば、カテーテル104内に連結され、そこからデータを受信してもよい。光学システムは、低コヒーレンス干渉法(LCI)、光干渉断層撮影法(OCT)、光干渉反射測定法(OCR)、又は撮像を実施して光学測定データを取得するための他の光学モダリティを利用してもよい。光学測定データは、OCT信号であってもよい。光学測定データは、OCR信号であってもよい。光学測定データは、当業者によって理解される他のデータであってもよい。光学特性は、偏光及び/又は複屈折を含んでもよい。複屈折、又は複屈折の喪失は、壊死及び筋線維変性と相関し得る。光学特性は、スペクトル情報、及び/又は当業者には理解されるであろう他の特性であってもよい。
【0045】
処理ユニット102は、表示情報(例えば、グラフィカル表現)をユーザインターフェース108に送信し得る。表示情報は、光学測定データ、光学特性、及び/又はそれらから取得した情報(例えば、推定病変深度)を含んでもよい。表示情報はまた、カテーテル104の接触情報(すなわち、カテーテル104が組織に十分に接触しているか否か)、及び/又はユーザインターフェース108のユーザに有用な他の情報を含んでもよい。処理ユニット102は、通信チャネル112を通してユーザインターフェース108とインターフェースし得る。通信チャネル112は、有線、無線、又はそれらの組合せであってもよい。通信チャネル112は、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、インターネットなどの任意の組合せを含んでもよい。制御ロジック又はデータは、通信チャネル112を介して処理ユニット102に、処理ユニット102から送信され得る。
【0046】
受信した光学測定データからプロセッサ102によって生成され、ユーザインターフェース108に表示されるグラフィカル表現は、例えば、組織の特定の領域における推定病変深度を図示、又は識別してもよい。推定病変深度は、変性時間に対するアブレーション時間の比の関数であり得る。推定病変深度は、信号発生器110によって患者114の組織に印加されたエネルギーによって形成される病変の高さ及び幅を表し得る。患者114の組織は、心筋組織、心臓の筋組織、骨格組織などを備えてもよい。患者114の組織は、組織の一部であってもよい。高温温熱療法は、50℃~90℃の温度範囲で組織を破壊する可能性があるので、推定病変深度は、監視に有益であり得る。約43~45℃の温度では、不可逆的な細胞損傷、例えば、膜崩壊、タンパク質変性、及びミトコンドリア機能障害が、長い曝露時間(例えば、30~60分)後に細胞を破壊し得る。高い温度、例えば、60℃を超える温度では、急速なタンパク質変性及び細胞死が、数秒以内に起こることが多い。アブレーションされた組織からの光学特性測定値を使用して病変深度推定アルゴリズムを開発するために、実施例研究を行った。この研究では、ブタ心臓から組織試料を切除し、マイクロポジショナを使用してカテーテルの端部を組織の心内膜表面に垂直に配置した。組織試料は、右心房自由壁、上大静脈、左心房天井、僧帽弁輪、及び左心耳を含んでいた。態様では、グラフィカル表現は、当業者によって理解される他の表現であってもよい。
【0047】
図3及び
図5は、処理ユニット102によってユーザインターフェース108に送信されるグラフィカル表現の生成を更に説明する。処理ユニット102は、
図3に示すようなマルチ・コア・プロセッサであってもよい。例えば、処理ユニット102は、Intel(登録商標)x86互換のマルチ・コア・プロセッサであってもよい。処理ユニット102は、コア1 304と、コア2 306との2つのコアを含み得る。
図3には2つのコアを示しているが、当業者は、処理ユニット102が、3つ以上のコア、例えば、8コア、16コア、32コアなどを含み、多数のコアが、少数のコアよりも多くのスレッドを並列に処理し得ることを認識するであろう。処理ユニット102は、中央処理装置(CPU)であってもよく、又はそれを含んでもよい。CPUは、データ処理を実施するための算術及びロジックユニットを含み得る。CPUは、CPUの動作を制御する制御ユニットを含み得る。CPUは、タイミング信号を供給するためのクロックを含み得る。処理ユニット102の各コアは、レジスタと、キャッシュと、を含み得る。レジスタは、そのそれぞれのコアのための記憶装置を提供し得る。レジスタは、命令を保持するために十分な大きさであり得る。例えば、レジスタは、長さが64ビットであってもよい。処理ユニット102は、キャッシュを含み得る。キャッシュは、高速検索のためにデータを記憶し得る。処理ユニット102は、バスを含み得る。バスは、処理ユニット102の構成要素間でメッセージを転送し得る。処理ユニット102は、メモリを含み得る。メモリは、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)であってもよい。処理ユニット102は、入出力(I/O)サーバを含み得る。I/Oサーバは、処理ユニット102への入力、及び処理ユニット102からの出力を容易にし得る。
【0048】
図3のシステム300によって示すように、第1のカテーテル光学ポート106-1は、患者114の組織から第1の光学測定データ308を受信し得る。カテーテル光学ポート106-1は、患者114の組織の固有の視野角を有し得る。固有の視野角は、患者114の組織の第1の位置を観察し得る。処理ユニット102は、カテーテル104及び通信チャネル116を通して第1の光学測定データ308を受信し得る。処理ユニット102の光学スイッチが処理のために第1の光学測定データ308を受信し得るとき、第1のカテーテル光学ポート106-1は、「動作状態」、又は「開いている」と見なし得る。処理ユニット102の光学スイッチが処理のために第1の光学測定データ308を受信し得ないとき、第1のカテーテル光学ポート106-1は、「非動作状態」、又は「閉じている」と見なし得る。処理ユニット102は、受信した第1の光学測定データ308を第1の利用可能な処理コア(例えば、コア1 304)に割り当ててもよい。
【0049】
割り当てられた処理コアは、第1の位置における患者114の組織の光学特性を取得するために、第1の光学測定データ308に対して処理チェーンを実装し、光学特性のグラフィカル表現を生成し得る。以下で更に説明される
図6は、例示的な処理チェーン610を含む処理
図600を示す。処理チェーン610は、第1の位置における光学特性に関する第1の光学測定データ308を取得してもよい。第1の光学測定データ308は、光学特性を決定するために最初に分析されてもよい。次いで、光学特性を使用して、グラフィカル・ユーザ・インターフェース、例えば、グラフィカル・ユーザ・インターフェース108上に表示するために、光学特性の第1のグラフィカル表現を生成し得る。一態様において、第1のグラフィカル表現は、第1の位置における推定病変深度を示してもよい。
【0050】
処理チェーン610は、プロセスの完了及びグラフィカル表現の出力のための測定データを受信した後に、一定の時間を一貫して必要とする場合がある。
図5は、本発明の態様による例示的なタイミング図を示している。
図5は、処理ユニット102の各コアの処理動作状態を示している。
図3の2コアの例を考えると、
図5は、2つのコアの処理動作状態を示している。処理コア1 304のタイムラインは、
図5の上部に示し、処理コア2 306のタイムラインは、
図5の下部に示す。コア1 304を処理するために、処理チェーンは、第1の光学測定データ308が受信されると開始する。第1の光学測定データ308の受信は、処理が開始される時間0を示す。
図5のタイミング図では、この時間0は、0msから始まる。
【0051】
処理チェーン、例えば、処理コア1 304上で動作する処理チェーン610は、その実行を完了するために一定の時間を要する。完了までの時間は、T
Rとして
図5に示し、それにより、処理チェーン610は、時間0-T
Rから動作状態である。T
Rは、プロセッサの速度と、処理チェーンを完了するためにプロセッサが実行する必要がある計算又は他の機能の数、例えば、処理チェーン610が光学特性を計算し、そのグラフィカル表現を生成するためにかかる時間との両方によって決定される。いくつかの態様では、T
Rは、処理チェーンを実行するために使用されるプロセッサを用いて、試料データを使用して、特定の処理チェーンをベンチマークすることによって取得されてもよい。一態様において、処理チェーン610についてのT
Rは、300ミリ秒である。別の態様では、T
Rは、200ミリ秒から400ミリ秒の間である。別の態様では、T
Rは、300ms未満である。グラフィカル表現が生成されると、処理ユニット102は、ユーザインターフェース108を更新するための予め定められた間隔が経過するまで、第1のグラフィカル表現を記憶し得る。
【0052】
第1の光学ポート106-1からのデータ収集の第1のサイクルが完了した後、処理チェーン610が第1の光学測定データ308の処理を開始するとき、処理ユニット102の光学スイッチは、第1のカテーテル光学ポート106-1との接続を閉じ、第2のカテーテル光学ポート106-2との接続を開き、それにより、第2のカテーテル光学ポート106-2からのデータは、処理ユニット102によって収集され得る。このスイッチは、第1のカテーテル光学ポート106-1からのデータ収集を開始した後、所定の期間(predetermined time period)に行い得る。いくつかの態様によれば、所定の期間は、光学ポート106-1の視野に対応する光学特性を決定し得る十分なデータを取得するためにかかる時間に基づいて、選択されてもよい。例えば、所定の期間は、2ミリ秒(
図5に示すように)であってもよい。別の例では、所定の期間は、1ミリ秒であってもよい。更に別の例では、所定の期間は、2ミリ秒未満、又は2ミリ秒を超える別の期間であってもよい。
【0053】
図3に示すように、第2のカテーテル光学ポート106-2は、患者114の組織から第2の光学測定データ310を受信し得る。第1のカテーテル光学ポート106-1が第1の光学測定データ308を受信するために作動された後の所定の期間に、第2のカテーテル光学ポート106-2は、患者114の組織から第2の光学測定データ310を受信するために作動され得る。第2のカテーテル光学ポート106-2から第2の光学測定データ310を受信するために、処理ユニット102は、所定の時間に、又は所定の時間の後に、入力を、第1のカテーテル光学ポート106-1から第2のカテーテル光学ポート106-2にスイッチし得る。
【0054】
カテーテル光学ポート106-2は、患者114の組織の固有の視野角を有し得る。固有の視野角は、患者114の組織の第2の位置を観察し得る。処理ユニット102は、カテーテル104及び通信チャネル116を通して、第2の光学測定データ310を受信し得る。処理ユニット102は、第2の光学測定データ310を第2の利用可能な処理コア(例えば、コア2 306)に割り当て得る。
【0055】
図5を参照すると、コア2 306を処理する動作状態を
図5の下部に示す。上述したように、処理コア1 304が第1のカテーテル光学ポート106-1からのデータに対して処理チェーン610を実行し始めるときに、第2のカテーテル光学ポート106-2からの入力は、作動又は開かれてもよい。処理ユニット102が第2のカテーテル光学ポート106-2にスイッチされると、第2のカテーテル光学ポート106-2から第2の光学測定データ310を受信するために、時間がかかる場合がある。第2の光学測定データ310が受信されると、処理コア2 306の処理チェーン610は、第2の光学測定データ310の処理を開始し得る。
【0056】
上述したように、
図5は、光学測定データを受信するためにかかる時間が、2msであるタイミング図を示している。これは、処理コア2 306が、その時間まで動作状態ではないことを意味する。処理コア1 304の処理チェーン610は、時間0において光学測定データ308に対する動作を開始し(
図5では0msとして示す)、時間T
Rにおいてその処理を完了するが、処理コア2 306の処理チェーン610は、光学測定データ310が受信されるまで遅延される(
図5では2msとして示す)。処理チェーン610が、その実行を完了するために時間T
Rを要するので、処理コア2 306の処理チェーン610は、2msで光学測定データ310に対する動作を開始し、時間T
R+2msで動作を完了する。
【0057】
第1の利用可能な処理コアが、第1の光学測定データ308に対して処理チェーン610を実装している間、第2の利用可能な処理コアは、所定の時間に等しいオフセットを有する第2の光学測定データ310に対して処理チェーン610を実装している。割り当てられた処理コアは、第2の位置における患者114の組織の光学特性を取得するために、第2の光学測定データ310に対して処理チェーン610を実装し得る。処理チェーン610は、第2の位置における光学特性から第2のグラフィカル表現を生成し得る。一態様において、第2のグラフィカル表現は、第2の位置における推定病変深度であってもよい。
【0058】
いくつかの態様では、グラフィカル表現は、それぞれの処理コアによって生成されるとすぐに、グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示される。そのような態様では、光学カテーテルの全視野は、徐々に更新されてもよい。他の態様では、すべての光学ポートに対応するグラフィカル表現が生成されると、グラフィカル表現は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース上にまとめて表示される。そのような態様では、光学カテーテルの全視野は、一度に更新されてもよい。例えば、第2のグラフィカル表現が生成されると、処理ユニット102は、ユーザインターフェース108に表示するために第1のグラフィカル表現及び第2のグラフィカル表現を集めてもよい。ユーザインターフェース108上の最後の表示更新から経過した時間は、予め定められた間隔に対応し得る。
【0059】
予め定められた間隔は、第1の光学測定データ308に対して処理チェーン610を実装し、第1のグラフィカル表現を生成する時間(TR、例えば300ミリ秒)であってもよく、並行して、第2の光学測定データ310を受信する時間(所定の時間、例えば2ミリ秒)、及び第2の光学測定データ310に対して処理チェーン610を実装し、第2のグラフィカル表現を生成する時間(TR+2)であってもよい。利用可能な処理コアが、第1の光学測定データ308及び第2の光学測定データ310に対して並列に処理チェーン610を実装しているので(例えば、第2の時間の2ミリ秒の遅延と同時に)、処理チェーン102は、所定の時間とカテーテル光学ポート106a~nの数の倍数である予め定められた間隔で、ユーザインターフェース108の表示を更新し得る。例えば、所定の時間が2ミリ秒であり、2つのカテーテル光学ポート106-1及び106-2がある場合、処理ユニット102は、4ミリ秒ごとに、ユーザインターフェース108上に第1のグラフィカル表現及び第2のグラフィカル表現を表示してもよい。別の例では、所定の時間が2ミリ秒であり、7つのカテーテル光学ポート106a~nがあった場合、処理ユニット102は、14ミリ秒ごとに、ユーザインターフェース108上に7つのグラフィカル表現を表示してもよい。
【0060】
ここで
図6を参照すると、処理コア304又は306は、処理
図600によって示されるように、処理ユニット102において処理を受ける。データ転送を含む処理は、ユーザインターフェース108のリフレッシュ時間を改善している間にデータ整合性を維持するために、異なるソフトウェア抽象層で最適化され得る。処理
図600は、光学測定データ取得602と、ハードウェア抽象化層(HAL)604と、情報処理ライブラリ(IPL)606と、アブレーション表現層(ARL)608と、を含む。IPL606及びARL608は、処理チェーン610を構成し得る。
【0061】
光学測定データ取得602は、カテーテル104及び通信チャネル116を介して、カテーテル光学ポート106-1から第1の光学測定データ308を受信することを含み得る。光学測定データ取得602は、カテーテル104及び通信チャネル116を介して、カテーテル光学ポート106-2から第2の光学測定データ310を受信することを含み得る。
【0062】
HAL604は、光学測定データ、ファームウェア/ハードウェア間のインターフェース、及び制御データフローを受信し得る。
【0063】
IPL606は、HAL604から光学測定データを受信し、情報の品質を最適化するために最適化アルゴリズムを提供し得る。IPL606は、光学測定データ308又は310を並べ替え、光学測定データ308又は310内の技術的ミスを除去し、光学測定データ308又は310に対してヒルベルト変換を実行し、光学測定データ308又は310から位相ノイズを除去し、光学測定データ308又は310の位相を線形化し、光学測定データ308又は310の偏光モードを補償し、光学測定データ308又は310に対してフーリエ変換を実行し、及び/又は光学測定データ308又は310の他の処理を実施し得る。IPL606は、患者114の様々な組織位置における光学特性を識別するために処理を実施し得る。
【0064】
ARL608は、IPL606から処理された光学測定データを受信し、データのグラフィカル表現をユーザインターフェース108に提供し得る。ARL608は、基準チャネル処理を実施し、組織を検出して、分類し、複屈折を推定し、カテーテル104の横方向速度の推定し、又は光学測定データ308若しくは310の他の分析を実施してもよい。ARL608は、グラフィカル表現を生成するために分析を実施して、ユーザインターフェース108上に表示し得る。
【0065】
ユーザインターフェース108を、
図4を参照して説明する。
図4は、本開示のいくつかの態様による、ユーザインターフェース108の図である。
【0066】
ユーザインターフェース108は、ディスプレイであってもよい。ユーザインターフェース108は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を含み得る。
図400は、例示的なGUIを示す。GUIは、カテーテル104に関連する異なる情報を示す複数のセクション、例えば、セクション402及び404を含んでもよい。
図4の態様では、セクション402は、患者114の組織とカテーテル光学ポート106a~nのそれぞれとの間の接触量を示す接触マップであり、カテーテル光学ポート106a~nからのビームは動作中である。例えば、白色のセクションは、カテーテル104と患者114の組織との間の強く安定した接触を示してもよく、明るい色のセクションは、カテーテル104と患者114の組織との間の最小又は中間の接触を示してもよく、暗いセクションは、カテーテル104と患者114の組織との間の接触がないこと、及び/又は光学ポートがオフになっていることを示してもよい。GUIのセクション402に示す接触マップを観察することによって、ユーザは、カテーテルのどの部分が組織と安定して接触しており、どの部分が接触していないかを迅速に判断し得る。
【0067】
GUIのセクション404は、複数のタイルを含み、各タイルは、それぞれのカテーテル光学ポート106a~nの光学読出しを示し得る。表示されるタイルの数は、カテーテル光学ポート106a~nの数に対応する。各タイルは、それぞれの光学ポート106a~nからの光学測定データを処理ユニット102によって処理した結果の画像を表し得る。個々のタイルは、オン又はオフにスイッチされてもよく、したがって、動作状態に基づいて出現又は消失してもよい。GUIのセクション404は、タイルの位置がカテーテルチップ上の光学ポートの位置に類似するか、そうでなければそれを示すように、配置され得る。GUIのセクション404のタイルを観察することによって、ユーザは、カテーテルチップ全体から集合データを迅速に見ることができる。
【0068】
いくつかの態様では、
図400に示すように、GUIはまた、アブレーション・エネルギー・データ、複屈折データ、位相データ、及び/又は推定病変深度データを示す1つ又はそれ以上のチャートを含んでもよい。
【0069】
GUIは、カテーテル104又はカテーテル光学ポート106a~nと、患者114の組織との間の安定した接触の発生、複屈折の喪失、アブレーションエネルギーの状態(例えば、オン/オフ)、及び推定病変深度を示すパネル又はインジケータを含んでもよい。
【0070】
GUIは、アブレーションのために、又はアブレーション中にカテーテル104を操作するために、選択されたパラメータのユーザ選択又はカスタマイズを可能にするボタン又はテキストボックスを含んでもよい。
【0071】
ユーザインターフェース108は、予め定められた間隔で示されたグラフィカル表現をリフレッシュし得る。予め定められた間隔は、カテーテル光学ポート106a~nの各々から光学測定データを受信するために必要な所定の時間量に対応し得る。例えば、単一のカテーテル光学ポートの光学測定データを受信する所定の時間が、2ミリ秒であり、7つのカテーテル光学ポート106a~nがある場合、ユーザインターフェース108は、14ミリ秒ごとに、更新されたグラフィカル表現を表示してもよい。別の例では、単一のカテーテル光学ポートの光学測定データを受信するために必要な所定の時間量が、1ミリ秒であり、5つのカテーテル光学ポート106a~nがある場合、ユーザインターフェース108は、5ミリ秒ごとにグラフィカル表現を表示してもよい。グラフィカル表現は、例えば、推定病変深度を含んでもよい。
【0072】
図7は、本発明の一態様による、アブレーション病変をリアルタイムに評価する方法700のフローチャートである。方法700は、ハードウェア(例えば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行する命令)、又はそれらの組合せを含み得る処理ロジックによって実施され得る。本明細書で提供される開示を実施するために、すべてのステップが必要とされるわけではないことを理解されたい。更に、当業者によって理解されるように、ステップのいくつかは、同時に、又は
図7に示すものとは異なる順序で実施されてもよい。
【0073】
方法700を、
図1、
図3、及び
図6を参照して説明する。しかしながら、方法700は、その例示的な態様に限定されない。
【0074】
702において、第1の光学測定データが、第1のカテーテル光学ポートから受信される。一例では、第1の光学測定データ308は、第1のカテーテル光学ポート106-1からハードウェア抽象化層604に最初に送信されてもよい。HAL604は、光学測定データ、ファームウェア/ハードウェア間のインターフェース、及び制御データフローを受信し得る。次いで、処理ユニット102は、ハードウェア抽象化層604から第1の光学測定データ308を受信し得る。
【0075】
704において、第1の光学測定データの処理は、処理ユニットの第1の利用可能な処理コアに割り当てられる。一例では、処理ユニット102は、702で受信した第1の光学測定データ308を処理ユニット102内の第1の利用可能な処理コア(例えば、コア1 304)に割り当てる。
【0076】
706において、病変に対応し得る第1の組織位置における光学特性が識別される。一例では、704からの第1の利用可能な処理コアは、702で受信した第1の光学測定データ308から患者114の組織上の病変の第1の位置における光学特性を識別する。
【0077】
いくつかの態様では、704からの第1の利用可能な処理コアは、702で受信した第1の光学測定データ308に対して処理チェーン610を実装することによって、第1の位置における光学特性を識別してもよい。処理チェーン610は、情報処理ライブラリ(IPL)606を含み得る。IPL606は、HAL604から光学測定データを受信し、情報の品質を最適化するために最適化アルゴリズムを提供し得る。IPL606は、光学測定データ308を並べ替え、光学測定データ308内の技術的ミスを除去し、光学測定データ308に対してヒルベルト変換を実行し、光学測定データ308から位相ノイズを除去し、光学測定データ308の位相を線形化し、光学測定データ308の偏光モードを補償し、光学測定データ308に対してフーリエ変換を実行し、及び/又は光学測定データ308の他の処理を実施し得る。いくつかの態様では、IPL606は、患者114の病変の第1の位置における光学特性を識別するために処理を実施し得る。
【0078】
706で識別された光学特性は、複屈折であってもよい。複屈折、又は複屈折の喪失は、壊死及び筋線維変性と相関し得る。
【0079】
708において、第1のグラフィカル表現が、第1の位置における光学特性から生成される。一例では、704からの第1の利用可能な処理コアは、706で識別された第1の位置における光学特性から第1のグラフィカル表現を生成する。
【0080】
704からの第1の利用可能な処理コアは、IPLによって識別された光学特性に対して処理チェーン610を実施することによって、第1の位置における光学特性から第1のグラフィカル表現を生成し得る。処理チェーン610は、アブレーション表現層(ARL)608を含み得る。ARL608は、IPL606から処理された光学測定データを受信し、ユーザインターフェース108にデータ表現を提供し得る。ARL608は、基準チャネル処理を実行し、組織を検出して、分類し、複屈折を推定し、カテーテル104の横方向速度を推定し、及び/又は光学測定データ308の他の分析を実施し得る。いくつかの態様では、ARL608は、第1のグラフィカル表現を生成するために、分析を実施して、ユーザインターフェース108に表示してもよい。
【0081】
第1のグラフィカル表現は、推定病変深度であり得る。推定病変深度は、変性時間に対するアブレーション時間の比の関数であり得る。推定病変深度は、信号発生器110によって患者114の組織に印加されたエネルギーによって形成される病変の高さ及び幅を表し得る。
【0082】
710において、第2の光学測定データが、第2のカテーテル光学ポートから受信される。一例では、処理ユニット102は、第2のカテーテル光学ポート106-2から第2の光学測定データ310を受信する。
【0083】
処理ユニット102は、702において第1の光学測定データ308を受信した後の所定の時間に、第2のカテーテル光学ポート106-2から第2の光学測定データ310を受信してもよい。例えば、所定の時間は、2ミリ秒であってもよい。別の例では、所定の時間は、1ミリ秒であってもよい。更に別の例では、所定の時間は、2ミリ秒未満の別の期間であってもよい。
【0084】
第2のカテーテル光学ポート106-2から第2の光学測定データ310を受信するために、処理ユニット102は、所定の時間が経過した後に、入力を、第1のカテーテル光学ポート106-1から第2のカテーテル光学ポート106-2にスイッチし得る。
【0085】
第2の光学測定データ310は、第2のカテーテル光学ポート106-2からハードウェア抽象化層604に最初に送信され得る。HAL604は、光学測定データ、ファームウェア/ハードウェア間のインターフェース、及び制御データフローを受信し得る。次いで、処理ユニット102は、ハードウェア抽象化層604から第2の光学測定データ310を受信し得る。
【0086】
712において、第2の光学測定データは、第2の利用可能な処理コアに割り当てられる。一例では、処理ユニット102は、710で受信した第2の光学測定データ310を、処理ユニット102内の第2の利用可能な処理コア(例えば、コア2 306)に割り当てる。
【0087】
714において、病変であり得る組織の第2の位置における光学特性が識別される。一例では、712からの第2の利用可能な処理コアは、710で受信した第2の光学測定データ310から患者114の組織上の病変の第2の位置における光学特性を識別する。
【0088】
712からの第2の利用可能な処理コアは、710において受信された第2の光学測定データ310に対して処理チェーン610を実装することによって、第2の位置における光学特性を識別し得る。処理チェーン610は、情報処理ライブラリ(IPL)606を含み得る。IPL606は、HAL604から光学測定データを受信し、情報の品質を最適化するために最適化アルゴリズムを提供し得る。IPL606は、光学測定データ310を並べ替え、光学測定データ310内の技術的ミスを除去し、光学測定データ310に対してヒルベルト変換を実行し、光学測定データ310から位相ノイズを除去し、光学測定データ310の位相を線形化し、光学測定データ310の偏光モードを補償し、光学測定データ310に対してフーリエ変換を実行し、及び/又は光学測定データ310の他の処理を実施し得る。いくつかの態様では、IPL606は、患者114の病変の第2の位置における光学特性を識別するために処理を実施してもよい。
【0089】
いくつかの態様では、714で識別された第2の位置における光学特性は、複屈折であってもよい。複屈折、又は複屈折の喪失は、壊死及び筋線維変性と相関し得る。
【0090】
716において、第2のグラフィカル表現が、第2の位置における光学特性から生成される。一例では、712からの第2の利用可能な処理コアは、714で識別された第2の位置における光学特性から第2のグラフィカル表現を生成する。
【0091】
712からの第2の利用可能な処理コアは、IPLによって識別された光学特性に対して処理チェーン610を実装することによって、第2の位置における光学特性から第2のグラフィカル表現を生成し得る。処理チェーン610は、アブレーション表現層(ARL)608を含み得る。ARL608は、IPL606から処理された光学測定データを受信し、ユーザインターフェース108にデータ表現を提供し得る。ARL608は、基準チャネル処理を実行し、組織を検出し、分類し、複屈折を推定し、カテーテル104の横方向速度を推定し、及び/又は光学測定データ310の他の分析を実施し得る。いくつかの態様では、ARL608は、第2のグラフィカル表現を生成するために、分析を実施して、ユーザインターフェース108に表示してもよい。
【0092】
いくつかの態様では、第2のグラフィカル表現は、推定病変深度であってもよい。推定病変深度は、変性時間に対するアブレーション時間の比の関数であり得る。推定病変深度は、信号発生器110によって患者114の組織に印加されたエネルギーによって形成される病変の高さ及び幅を表し得る。
【0093】
718において、第1のグラフィカル表現及び第2のグラフィカル表現が表示される。いくつかの態様では、処理ユニット102は、ユーザインターフェース108上に、708からの第1のグラフィカル表現、及び716からの第2のグラフィカル表現を表示する。いくつかの態様では、処理ユニット102は、716からの第2のグラフィカル表現の完了時に、708からの第1のグラフィカル表現と、716からの第2のグラフィカル表現とを同時に表示する。他の態様では、処理ユニット102は、708におけるその完了時に、第1のグラフィカル表現を表示し、次いで、716におけるその完了時に、第2のグラフィカル表現の表示を用いてユーザインターフェース108を更新する。
【0094】
いくつかの態様では、708からの第1のグラフィカル表現、及び716からの第2のグラフィカル表現は、予め定められた間隔でユーザインターフェース108に表示されてもよい。予め定められた間隔は、第1の光学測定データ308に対して処理チェーン610を実装し、第1のグラフィカル表現を生成する時間(TR、例えば300ミリ秒)であってもよく、並行して、第2の光学測定データ310を受信する時間(所定の時間、例えば2ミリ秒)、及び第2の光学測定データ310に対して処理チェーン610を実装し、第2のグラフィカル表現を生成する時間(TR+2)であってもよい。利用可能な処理コアが、第1の光学測定データ308及び第2の光学測定データ310に対して並列に(例えば、2ミリ秒のオフセットで)処理チェーン610を実装しているので、処理チェーン102は、所定の時間とカテーテル光学ポート106a~nの数の倍数である予め定められた間隔で、ユーザインターフェース108の表示を更新し得る。例えば、所定の時間が2ミリ秒であり、2つのカテーテル光学ポート106-1及び106-2がある場合、処理ユニット102は、4ミリ秒ごとに、ユーザインターフェース108上に第1のグラフィカル表現及び第2のグラフィカル表現を表示してもよい。別の例では、所定の時間が2ミリ秒であり、7つのカテーテル光学ポート106a~nがあった場合、処理ユニット102は、14ミリ秒ごとに、ユーザインターフェース108上に7つのグラフィカル表現を表示してもよい。
【0095】
様々な態様は、1つ又はそれ以上のコンピュータシステム、例えば、
図8に示すコンピュータシステム800を使用して、実装され得る。コンピュータシステム800は、例えば、
図7の方法700を実装するために使用され得る。例えば、コンピュータシステム800は、光学測定データを受信し、光学特性を識別し、グラフィカル表現を生成してもよい。コンピュータシステム800はまた、いくつかの態様によれば、ユーザインターフェース上にグラフィカル表現の表示に必要な時間を短縮するために、複数の処理コアにおいて処理チェーンを実装し得る。コンピュータシステム800は、本明細書に記載の機能を実施し得る任意のコンピュータであってもよい。
【0096】
コンピュータシステム800は、本明細書に記載の機能を実施し得る任意の周知のコンピュータであってもよい。
【0097】
コンピュータシステム800は、1つ又はそれ以上のプロセッサ(中央処理装置又はCPUとも呼ばれる)、例えば、プロセッサ804を含む。プロセッサ804は、通信インフラストラクチャ又はバス806に接続される。
【0098】
1つ又はそれ以上のプロセッサ804は、グラフィックス処理ユニット(GPU)であってもよい。一態様において、GPUは、数学的に集中的なアプリケーションを処理するように設計された専用の電子回路であるプロセッサである。GPUは、データの大きなブロック、例えば、コンピュータ・グラフィックス・アプリケーション、画像、ビデオなどに共通の数学的に集中したデータの並列処理に効率的な並列構造を有し得る。
【0099】
コンピュータシステム800はまた、ユーザ入出力インターフェース802を通して通信インフラストラクチャ806と通信するユーザ入出力デバイス816、例えば、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスを含む。
【0100】
コンピュータシステム800はまた、メイン又は一次メモリ808、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。メインメモリ808は、1つ又はそれ以上のレベルのキャッシュを含んでもよい。メインメモリ808は、内部に制御ロジック(すなわち、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータを記憶する。
【0101】
コンピュータシステム800はまた、1つ又はそれ以上の二次記憶デバイス又はメモリ810を含んでもよい。二次メモリ810は、例えば、ハード・ディスク・ドライブ812及び/あるいはリムーバブル記憶デバイス又はドライブ814を含んでもよい。リムーバブル記憶ドライブ814は、フロッピー・ディスク・ドライブ、磁気テープドライブ、コンパクト・ディスク・ドライブ、光学記憶デバイス、テープ・バックアップ・デバイス、及び/又は任意の他の記憶デバイス/ドライブであってもよい。
【0102】
リムーバブル記憶ドライブ814は、リムーバブル記憶ユニット818と相互作用し得る。リムーバブル記憶ユニット818は、コンピュータソフトウェア(制御ロジック)、及び/あるいはデータを記憶したコンピュータ使用可能又は読取り可能記憶デバイスを含む。リムーバブル記憶ユニット818は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光記憶ディスク、及び/又は任意の他のコンピュータデータ記憶デバイスであってもよい。リムーバブル記憶ドライブ814は、周知の方法でリムーバブル記憶ユニット818から読み出し、及び/又はリムーバブル記憶ユニット818に書き込む。
【0103】
例示的な態様によれば、二次メモリ810は、コンピュータプログラムを、及び/又は他の命令を、及び/又はコンピュータシステム800がアクセスするデータを、可能にするための他の手段、機器又は他の手法を含んでもよい。そのような手段、機器又は他の手法は、例えば、リムーバブル記憶ユニット822及びインターフェース820を含んでもよい。リムーバブル記憶ユニット822及びインターフェース820の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(ビデオ・ゲーム・デバイスに見られるものなど)、リムーバブル・メモリ・チップ(EPROM又はPROMなど)及び関連するソケット、メモリスティック及びUSBポート、メモリカード及び関連するメモリ・カード・スロット、並びに/又は任意の他のリムーバブル記憶ユニット及び関連するインターフェースを含んでもよい。
【0104】
コンピュータシステム800は、通信又はネットワークインターフェース824を更に含み得る。通信インターフェース824により、コンピュータシステム800は、リモートデバイス、リモートネットワーク、リモートエンティティなど(個別で、集合的に参照番号828で参照される)の任意の組合せと通信し、相互作用し得る。例えば、有線及び/又は無線であり、LAN、WAN、インターネットなどの任意の組合せを含み得る通信経路826を介して、通信インターフェース824により、コンピュータシステム800は、リモートデバイス828と通信可能であってもよい。制御ロジック及び/又はデータは、通信経路826を介してコンピュータシステム800に、コンピュータシステム800から送出され得る。
【0105】
一態様では、記憶された制御ロジック(ソフトウェア)を有する有形の非一時的コンピュータ使用可能又は可読媒体を備える、製造物の有形の非一時的装置又は製品は、本明細書ではコンピュータプログラム製品又はプログラム記憶デバイスとも呼ばれ得る。これには、コンピュータシステム800、メインメモリ808、二次メモリ810、並びにリムーバブル記憶ユニット818及び822、並びにこれらの任意の組合せを具現化する有形の製品が含まれるが、これらに限定されない。そのような制御ロジックは、1つ又はそれ以上のデータ処理デバイス(コンピュータシステム800)によって実行されると、そのようなデータ処理デバイスを本明細書で記載するように動作させる。
【0106】
本開示に含まれる教示に基づいて、
図8に示すもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して、本開示の態様を作成及び使用する方法は、当業者には明らかであろう。特に、態様は、本明細書に記載されたもの以外のソフトウェア、ハードウェア、及び/又はオペレーティングシステムの実装において動作し得る。
【0107】
他の項ではなく、発明を実施するための形態の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。他の項は、発明者によって企図される1つ又はそれ以上の例示的な態様を記載することができるが、すべてではなく、したがって、本開示又は添付の特許請求の範囲を決して限定することを意図するものではない。
【0108】
本開示は、例示的な分野及び用途の例示的な態様を記載しているが、本開示はそれらに限定されないことを理解されたい。他の態様及び変更が可能であり、本開示の範囲及び精神の範囲内である。例えば、この段落の一般性を限定するものではないが、態様は、図に示されている及び/又は本明細書に記載されているソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はエンティティに限定されない。更に、態様(本明細書に明示的に記載されているか否かにかかわらず)は、本明細書に記載されている例を超える分野及び用途に大きな有用性を有する。
【0109】
本明細書では、特定の機能及びその関係の実装を示す機能的構成要素を用いて態様を説明してきた。これらの機能的構成要素の境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に定義されている。指定した機能及び関係(又はその均等物)が適切に実施される限り、代替の境界を定義し得る。また、代替的な態様は、本明細書に記載されたものとは異なる順序を使用して、機能ブロック、ステップ、動作、方法などを実施し得る。
【0110】
本明細書における「1つの態様」、「一態様」、「例示的な態様」、又は同様の語句への言及は、記載した態様が特定の機構、構造、又は特徴を含み得ることを示すが、すべての態様が、必ずしも特定の機構、構造、又は特徴を含むとは限らない。更に、そのような語句は、必ずしも同じ態様を指すとは限らない。更に、特定の機構、構造、又は特徴が態様に関連して記載されている場合、本明細書で明示的に言及又は記載されているか否かにかかわらず、そのような機構、構造、又は特徴を他の態様に組み込むことは、当業者の知識の範囲内である。更に、いくつかの態様は、それらの派生語と共に「連結された(coupled)」及び「接続された(connected)」という表現を使用して説明することができる。これらの用語は、必ずしも互いに同義語として意図されていない。例えば、いくつかの態様を、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを示すために、「接続された(connected)」及び/又は「連結された(coupled)」という用語を使用して説明し得る。しかしながら、「連結された」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、それでもなお互いに協働又は相互作用することを意味し得る。
【0111】
本開示の幅及び範囲は、上述の例示的な態様のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。
【符号の説明】
【0112】
100 システム
102 処理ユニット
104 カテーテル
106a~n カテーテル光学ポート
108 ユーザインターフェース
110 信号発生器
112/116/118/120 通信チャネル
114 患者
200 システム
300 システム
304 コア1
306 コア2
308 第1の光学測定データ
310 第2の光学測定データ
402 セクション
404 セクション
600 処理図
602 光学測定データ取得
604 ハードウェア抽象化層(HAL)
606 情報処理ライブラリ(IPL)
608 アブレーション表現層(ARL)
610 処理チェーン
800 コンピュータシステム
802 ユーザ入出力インターフェース
804 プロセッサ
806 通信インフラストラクチャ又はバス
808 メイン又は一次メモリ
810 二次記憶デバイス又はメモリ
812 ハード・ディスク・ドライブ
814 リムーバブル記憶デバイス又はドライブ
816 ユーザ入出力デバイス
818 リムーバブル記憶ユニット
820 インターフェース
822 リムーバブル記憶ユニット
824 通信又はネットワークインターフェース
826 通信経路
828 リモートデバイス
【外国語明細書】