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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181244
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】清掃システム
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20231214BHJP
   F24F 8/80 20210101ALI20231214BHJP
【FI】
A47L9/28 A
A47L9/28 K
A47L9/28 U
F24F8/80 300
F24F8/80 165
F24F8/80 110
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023178731
(22)【出願日】2023-10-17
(62)【分割の表示】P 2019088623の分割
【原出願日】2019-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000176866
【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒川 悠文
(72)【発明者】
【氏名】清水 映吾
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 浩志郎
(72)【発明者】
【氏名】関口 剛徳
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大聡
(57)【要約】
【課題】室内の清潔性を効果的に保持することができる清掃システムを得る。
【解決手段】本発明に係る清掃システムは、被清掃面上の塵埃を除去して室内を清掃する電気掃除機100と、電気掃除機100を支持可能に構成され、塵埃を捕集するフィルターを通過する空気流を室内へ生成する送風手段を有する空気清浄機と、電気掃除機100の三次元の位置を示す三次元位置情報および当該位置において当該電気掃除機100が除去した塵埃の量を示す塵埃情報を取得する取得部301と、取得部301が取得した三次元位置情報および塵埃情報に応じて、室内の清掃を支援する情報を出力する出力部304および表示部210と、を備える。出力部304および表示部210によって出力される情報には、室内において塵埃が堆積する位置の三次元の情報および当該位置における塵埃の堆積量に関する情報が含まれる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被清掃面上の塵埃を除去して室内を清掃する電気掃除機と、
前記電気掃除機を支持可能に構成され、前記塵埃を捕集するフィルターを通過する空気流を前記室内へ生成する送風手段を有する空気清浄機と、
前記電気掃除機の三次元の位置を示す三次元位置情報および当該位置において当該電気掃除機が除去した塵埃の量を示す塵埃情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した前記三次元位置情報および前記塵埃情報に応じて、前記室内の清掃を支援する情報を出力する出力手段と、
を備え、
前記出力手段によって出力される情報には、前記室内において塵埃が堆積する位置の三次元の情報および当該位置における塵埃の堆積量に関する情報が含まれる清掃システム。
【請求項2】
前記送風手段を前記情報取得手段が取得した前記三次元位置情報および前記塵埃情報に応じて制御する制御手段、を更に備えた請求項1に記載の清掃システム。
【請求項3】
前記電気掃除機は、二次電池から供給される電力によって動作し、
前記出力手段は、前記二次電池の残量に応じて、前記電気掃除機による前記室内の清掃を支援する情報を出力する請求項1または請求項2に記載の清掃システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に集塵システムが記載されている。この集塵システムは、送風を行う送風部と、送風部の送風に応じて塵埃を回収する集塵部と、清掃機器の位置情報および当該位置情報が示す位置において清掃機器が回収した塵埃に関する塵埃情報とに基づいて塵埃の発生態様を推定し、推定された発生態様に基づいて送風部および集塵部を制御する制御部と、を備えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-99540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、送風部および集塵部の制御に用いられる清掃機器の位置情報は、二次元の情報である。特許文献1に記載の集塵システムおいては、例えば、ある特定の水平位置における高い位置と低い位置とでの情報を区別して用いることができない。特許文献1に記載の集塵システムおいては、例えば、特定の家具の上における塵埃の発生態様と当該家具の下における塵埃の発生態様とを区別して推定することができない。特許文献1に記載の集塵システムおいては、室内の清潔性を効果的に保持することが難しい。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、室内の清潔性を効果的に保持することができる清掃システムを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る清掃システムは、被清掃面上の塵埃を除去して室内を清掃する電気掃除機と、前記電気掃除機を支持可能に構成され、前記塵埃を捕集するフィルターを通過する空気流を前記室内へ生成する送風手段を有する空気清浄機と、前記電気掃除機の三次元の位置を示す三次元位置情報および当該位置において当該電気掃除機が除去した塵埃の量を示す塵埃情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した前記三次元位置情報および前記塵埃情報に応じて、前記室内の清掃を支援する情報を出力する出力手段と、を備えたものである。前記出力手段によって出力される情報には、前記室内において塵埃が堆積する位置の三次元の情報および当該位置における塵埃の堆積量に関する情報が含まれる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る清掃システムによれば、室内の清潔性を効果的に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る清掃システムのシステム構成を示すブロック図である。
図2】実施の形態1に係る清掃システムを構成する室内清掃ユニットの斜視図である。
図3】実施の形態1に係る制御ユニットの機能を実現する構成の一例を示す図である。
図4】実施の形態1に係る清掃システムが三次元位置情報および塵埃情報を取得する様子を示すイメージ図である。
図5】実施の形態1に係る塵埃堆積予測マップの具体例を示すイメージ図である。
図6】実施の形態1に係る塵埃堆積予測マップの具体例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。また、本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、以下の実施の形態によって開示される構成のあらゆる変形およびあらゆる組み合わせを含み得るものである。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る清掃システムのシステム構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態1に係る清掃システムを構成する室内清掃ユニットの斜視図である。なお、図2は、実施の形態1に係る室内清掃ユニットの構成を模式的に示すものであり、各構成要素の配置、形状および数量等は、図示のものに限られない。
【0011】
本実施の形態に係る清掃システムは、図1に示されるように、電気掃除機100および空気清浄機200を備える。図2に示される室内清掃ユニットは、電気掃除機100および空気清浄機200によって構成される。室内清掃ユニットを構成する電気掃除機100は、空気清浄機200に対して着脱自在である。図2は、空気清浄機200に電気掃除機100が取り付けられた状態を示している。
【0012】
図2に示される実施例において、電気掃除機100は、コードレスタイプの縦型の電気掃除機である。コードレスタイプの縦型の電気掃除機とは、すなわち、充電式の電気掃除機である。縦型の電気掃除機とは、スティック型の電気掃除機とも呼ばれるものである。コードレスタイプの電気掃除機100の内部には、図示しない二次電池が内蔵されている。コードレスタイプの電気掃除機100は、二次電池から供給される電力によって動作する機器である。
【0013】
図2に示される実施例において、空気清浄機200は、室内の空気を清浄する機器としての機能と、電気掃除機100の充電台としての機能を有する。空気清浄機200は、自立可能に構成されている。空気清浄機200は、例えば、室内の床面に設置されて使用される。なお、本開示における「室内」とは、壁等の構造物によって囲まれた所定の空間を意味するものである。当該空間は閉じられた空間でもよいし、開かれた空間でもよい。
【0014】
空気清浄機200は、電気掃除機100を支持可能に構成されている。電気掃除機100は、例えば、直立した状態で空気清浄機200に支持される。空気清浄機200は、図示しない電源ケーブル等によって、外部電源に接続可能である。電気掃除機100に内蔵された二次電池は、外部電源に接続された空気清浄機200に取り付けられることで充電される。
【0015】
まず、電気掃除機100の構成および機能について説明する。電気掃除機100は、被清掃面上の塵埃を除去して室内を清掃する機器である。本実施の形態における電気掃除機100は、本開示に係る清掃手段の一例である。本開示では、ごみ、埃、毛髪、繊維等のような清掃対象となるものを総称して、「塵埃」と称する。また、本開示における被清掃面には、床面だけでなく、テーブル、棚および布団等の家具の上面等も含まれる。図2に示されるように、電気掃除機100は、例えば、掃除機本体部101、延長管102およびヘッド部103を有している。
【0016】
掃除機本体部101は、電気掃除機100の主たる構成部材である。掃除機本体部101には、電動送風機および上記した二次電池が内蔵されている。電動送風機は、電気掃除機100が塵埃を吸引するための気流を発生させる機器である。二次電池は、電動送風機が駆動するための電力源である。掃除機本体部101に内蔵された二次電池は、電気掃除機100が空気清浄機200に取り付けられることで、充電される。
【0017】
延長管102は、直線状に伸びる筒状の部材である。延長管102の一方の端部は、ヘッド部103に接続可能である。ヘッド部103は、延長管102に対して着脱自在である。延長管102の他方の端部は、掃除機本体部101に接続可能である。延長管102は、掃除機本体部101に対して着脱自在である。
【0018】
ヘッド部103は、床面等の被清掃面上の塵埃を除去するためのものである。ヘッド部103は、掃除具または吸込具とも呼ばれる部品である。ヘッド部103は、延長管102を介して、掃除機本体部101に対して着脱自在に接続される。なお、ヘッド部103は、延長管102を介さずに、掃除機本体部101に着脱自在に接続されてもよい。また、掃除機本体部101と延長管102とは、一体であってもよい。
【0019】
延長管102およびヘッド部103の内部には、外部から掃除機本体部101に塵埃を含む空気を流入させるための風路が形成される。掃除機本体部101に内蔵された電動送風機は、延長管102およびヘッド部103の内部の風路に気流を生成することができる。なお、本開示では、塵埃を含む空気を、「含塵空気」と呼ぶ場合がある。また、本開示では、塵埃が取り除かれて清浄な状態になった空気を、「清浄空気」と呼ぶ場合がある。
【0020】
掃除機本体部101は、含塵空気から塵埃を分離する機能を有する。また、掃除機本体部101は、分離した塵埃を捕集する機能を有する。掃除機本体部101は、一例として、把持部104、吸込管105および集塵部106を備える。
【0021】
把持部104は、電気掃除機100の使用中に使用者が把持する部材である。吸込管105は、直線状に伸びる筒状の部材である。吸込管105の内部には、延長管102およびヘッド部103を通過した含塵空気が流れる流路が形成されている。一例として、吸込管105は、外観上、把持部104に連続するように形成されている。
【0022】
集塵部106は、含塵空気から塵埃を分離して、当該塵埃を捕集する集塵装置である。集塵部106は、着脱自在に形成される。集塵部106の内部には、吸込管105の内部の風路と通じる風路が形成されている。
【0023】
一例として、集塵部106は、電動送風機が発生させた気流によって吸引された含塵空気を旋回させて、遠心力によって塵埃を分離する。一例として、集塵部106は、サイクロン分離機能を有する。なお、集塵部106は、サイクロン式の集塵装置に限られるものではない。集塵部106は、例えば、紙パック式の集塵装置であってもよい。
【0024】
一例として、把持部104には、使用者が電気掃除機100を操作して当該電気掃除機100の運転を制御するための図示しない操作部が設けられている。この操作部には、例えば、電気掃除機100の運転を制御するための複数のボタンが含まれる。掃除機本体部101に内蔵された電動送風機は、使用者からの操作部に対する操作に応じて、予め設定された動作を行う。また、操作部は、電気掃除機100の状態を使用者に対して表示する表示手段として、ランプおよび液晶画面等を備えていても良い。
【0025】
上記のように構成された電気掃除機100は、使用時に空気清浄機200から取り外される。電気掃除機100の使用者は、把持部104に設けられた操作部を操作して、電動送風機を駆動させる。電動送風機が駆動することにより、被清掃面上の塵埃を含む含塵空気が、ヘッド部103に吸引される。使用者は、例えば、ヘッド部103の底面を被清掃面に接触させた状態で電気掃除機100を動かして、室内の清掃を行う。ヘッド部103に吸い込まれた含塵空気は、集塵部106へ送られる。集塵部106へ送られた含塵空気は、塵埃と空気とに分離される。当該塵埃は、集塵部106に捕集される。集塵部106によって塵埃と分離された空気、すなわち清浄空気は、電気掃除機100の外部へ排出される。
【0026】
なお、使用者は、延長管102およびヘッド部103の少なくとも一方を掃除機本体部101から取り外した状態で室内を清掃してもよい。使用者は、例えば、延長管102およびヘッド部103が取り外された状態の掃除機本体部101によって家具の上面の清掃を行うことができる。
【0027】
図1に示されるように、本実施の形態の清掃システムを構成する電気掃除機100には、塵埃センサ107が備えられている。塵埃センサ107は、掃除機本体部101、延長管102およびヘッド部103の少なくとも1つに設けられている。塵埃センサ107は、当該塵埃センサ107が設けられた風路を通過する塵埃の量を検出するセンサである。塵埃センサ107は、電気掃除機100が吸引した塵埃の量、すなわち電気掃除機100が被清掃面から除去した塵埃の量を検出する塵埃量検出手段の一例である。本実施の形態において、塵埃センサ107の検出結果は、図1に示されるように、電気掃除機100の外部の装置に対して出力される。
【0028】
次に、空気清浄機200の構成および機能について説明する。図2に示されるように、空気清浄機200は、台座部201およびタワー部202を備えている。台座部201は、床面等の設置面に載置される部材である。タワー部202は、柱状の部材である。タワー部202は、台座部201の上に立つように設けられている。一例として、タワー部202は、台座部201に対して左右方向に回転可能に構成される。
【0029】
タワー部202は、電気掃除機100を支持可能に構成されている。タワー部202には、掃除機本体部101に設けられた端子と接続可能な端子が設けられている。掃除機本体部101がタワー部202に取り付けられると、掃除機本体部101に設けられた端子とタワー部202に設けられた端子とが電気的に接続する。これにより、電気掃除機100に内蔵された二次電池は、充電される。
【0030】
図2に示されるように、空気清浄機200は、空気を吸いこむための吸込口203と、吸込口203から吸い込まれた空気中の塵埃を捕集するフィルター204を備える。また、空気清浄機200は、フィルター204を通過した空気を吹き出すための吹出口205を備える。空気清浄機200は、フィルター204を通過した清浄な空気を吹出口205から室内へ送風する。
【0031】
吸込口203および吹出口205は、例えば、タワー部202に形成される。吸込口203は、例えば、タワー部202の側面に形成される。吹出口205は、例えば、タワー部202の天面に形成される。フィルター204は、吸込口203および吹出口205が形成されたタワー部202に内蔵される。タワー部202に内蔵されたフィルター204は、吸込口203と吹出口205との間に位置する。
【0032】
なお、吸込口203、フィルター204および吹出口205の配置等は、上記の例に限られるものではない。例えば、吸込口203はタワー部202の上面以外の部分に形成されてもよいし、台座部201に形成されてもよい。吹出口205は、例えば、タワー部202の側面等に形成されてもよい。また、フィルター204は、例えば、吸込口203を覆うように設けられてもよい。空気清浄機200のフィルター204は、吹出口205よりも上流に配置されていればよい。
【0033】
図1に示されるように、本実施の形態の清掃システムを構成する空気清浄機200には、送風部206が備えられている。送風部206は、塵埃を捕集するフィルター204を通過する空気流を室内へ生成するものである。送風部206は、本開示に係る送風手段の一例である。
【0034】
空気清浄機200は、送風部206が制御されることによって任意の方向に任意の風量の空気を送風することができるように構成されている。送風部206は、具体的には、例えば、タワー部202に内蔵されたファン207、吹出口205の近傍に配置されたルーバー208、ファン207およびルーバー208を動作させる図示しないモータ、等から構成される。ファン207は、フィルター204を通過する空気流を生成する機器である。ファン207は、吸込口203から吹出口205へ向かう気流を発生させる。ファン207が制御されることで、空気清浄機200の送風量が調整される。また、ルーバー208は、吹出口205から吹き出される空気の風向を上下左右方向に変化させる。ルーバー208が制御されることで、空気清浄機200の送風方向が調整される。
【0035】
なお、ルーバー208は吹出口205から吹き出される空気の風向を上下方向または左右方向に変化させるように構成されたものでもよい。吹出口205から吹き出される空気の風向は、例えば、タワー部202が台座部201に対して回転することで左右に調整されてもよい。また、空気清浄機200のタワー部202は、必ずしも台座部201に対して回転可能に構成されたものでなくてもよい。タワー部202と台座部201とは、一体の部材として形成されていてもよい。
【0036】
次に、本実施の形態に係る清掃システム全体の構成および機能について説明する。本実施の形態に係る清掃システムは、図1に示されるように、システム制御ユニット300を備える。システム制御ユニット300は、清掃システムの動作を制御するためのものである。システム制御ユニット300は、電気掃除機100および空気清浄機200と通信可能に構成されている。本実施の形態において、システム制御ユニット300は、空気清浄機200の動作を制御する機能を有している。
【0037】
図1に示されるように、本実施の形態のシステム制御ユニット300は、取得部301、記憶部302、制御部303および出力部304を備えている。
【0038】
取得部301は、清掃システムを制御するための各種の情報を取得するものである。取得部301は、例えば、電気掃除機100の三次元の位置を示す三次元位置情報を取得する。具体的には、取得部301は、空気清浄機200に備えられた位置センサ209の検出結果の情報を取得する。位置センサ209は、電気掃除機100の位置を検出するセンサであり、位置検出手段の一例である。
【0039】
上記の位置センサ209は、電気掃除機100のうち、特に、被清掃面に接触している部分の位置を検出する。すなわち、位置センサ209は、電気掃除機100によって清掃された場所の三次元の位置を検出する。位置センサ209は、例えば、電気掃除機100の延長管102の着脱およびヘッド部103の着脱を検出する機能を有してもよい。これにより、位置センサ209は、電気掃除機100によって清掃された場所の三次元の位置を精度良く検出することができる。
【0040】
位置センサ209は、例えば、加速度センサ、超音波センサ、赤外線センサまたはカメラ等によって構成される。なお、電気掃除機100には、当該電気掃除機100の三次元位置情報を発信可能に構成されていてもよい。位置センサ209は、電気掃除機100から発信された情報を近距離無線通信またはインターネット等によって受信するものであってもよい。また、位置センサ209は、システム制御ユニット300に内蔵されていてもよい。位置検出手段の一例である位置センサ209の機能は、電気掃除機100または空気清浄機200に備えられていてもよい、電気掃除機100および空気清浄機200の外部の装置に備えられていてもよい。
【0041】
また、取得部301は、塵埃センサ107の検出結果の情報を取得する。本実施の形態において、取得部301は、塵埃センサ107の検出結果および位置センサ209の検出結果に基づいて、電気掃除機100の位置を示す三次元位置情報および当該位置において電気掃除機100が除去した塵埃の量を示す塵埃情報を取得する。本実施の形態における塵埃センサ107、位置センサ209および取得部301は、三次元位置情報および塵埃情報を取得する情報取得手段の一例を構成している。
【0042】
記憶部302には、取得部301が取得した三次元位置情報および塵埃情報が蓄積される。また、記憶部302には、室内における塵埃の堆積状態の予測結果を示す塵埃堆積予測モデルが記憶される。塵埃堆積予測モデルは、三次元位置情報および塵埃情報に基づいて生成される情報である。塵埃堆積予測モデルは、室内の特定の位置における塵埃の堆積状態を示す。塵埃堆積予測モデルには、塵埃が堆積していると予測される位置の三次元の情報およびこの三次元の位置における堆積量の予測値が含まれる。塵埃堆積予測モデルは、室内の特定の位置における塵埃の溜まりやすさを示すものである。
【0043】
塵埃堆積予測モデルは、例えば、制御部303によって生成される。制御部303は、記憶部302に蓄積された情報に基づいて、一定時間ごとに塵埃堆積予測モデルを更新する。記憶部302には、更新後の塵埃堆積予測モデルが記憶される。
【0044】
本実施の形態において制御部303は、送風部206を制御する。制御部303は、送風手段を制御する制御手段の一例を構成している。制御部303は、記憶部302に記憶された塵埃堆積予測モデルに基づいて、送風部206を制御する。具体的には、制御部303は、塵埃が溜まりやすい位置に効率よく空気が流れるように、送風部206の送風方向および送風量を制御する。また、制御部303は、塵埃堆積予測モデルに基づいて、空気清浄機200によって効率よく塵埃が捕集されるように、送風部206の動作タイミングを制御する。
【0045】
このように、制御部303は、取得部301が取得した三次元位置情報および塵埃情報に応じて、送風部206を制御する。本実施の形態の清掃システムを構成する空気清浄機200は、電気掃除機100の位置を示す三次元位置情報および当該位置において電気掃除機100が除去した塵埃の量を示す塵埃情報に応じて動作する。本実施の形態の清掃システムを構成する空気清浄機200であれば、室内の空気を効率よく適切に清浄することができる。
【0046】
出力部304は、空気清浄機200に設けられた表示部210を制御する。表示部210は、例えば、タッチパネル等で構成される。なお、表示部210は、音声報知を行うように構成されてもよいし、液晶画面等の画面表示部とボタン等の操作部とから構成されてもよい。
【0047】
表示部210は、使用者に対して室内の清掃を支援する情報を表示するものである。出力部304は、上記した塵埃堆積予測モデルに基づいて、使用者に対して室内の清掃を支援する情報を表示させる。本実施の形態における出力部304および表示部210は、上記した三次元位置情報および塵埃情報に応じて、室内の清掃を支援する情報を出力する。出力部304および表示部210は、室内の清掃を支援する情報を出力する出力手段の一例である。
【0048】
室内の清掃を支援する情報には、例えば、優先的に清掃するべき位置の情報および室内の各位置を掃除するべきタイミングの情報などが含まれる。表示部210は、例えば、清掃するべき位置の情報を、塵埃堆積予測マップとして表示する。塵埃堆積予測マップとは、室内の特定の位置および当該位置における塵埃の溜まりやすさを示す画像を意味する。塵埃堆積予測マップの具体例については、後述する。塵埃堆積予測マップのデータは、例えば、出力部304によって生成される。
【0049】
塵埃堆積予測マップには、三次元の位置情報が含まれる。例えば、塵埃堆積予測マップには、室内に置かれた家具の上面における塵埃の堆積状態の情報と、当該家具の下における塵埃の堆積状態の情報とが含まれる。使用者は、塵埃堆積予測マップを見ることで、例えば、家具の上と当該家具の下とのどちらを優先して清掃するべきかを認識することができる。
【0050】
なお、表示部210によって出力される情報は、上記した塵埃堆積予測マップに限られない。例えば、表示部210は、優先的に清掃するべき位置の情報および室内の各位置を掃除するべきタイミングの情報を、文字情報として表示してもよい。また、表示部210は、室内の清掃を支援する情報を、音声報知によって使用者に伝えてもよい。
【0051】
図1および図2示される実施例においては、表示部210は、空気清浄機200に備えられている。表示部210は、電気掃除機100に備えられていてもよい。また、表示部210は、電気掃除機100および空気清浄機200の外部の装置、例えば、スマートフォン、タブレット端末またはその他の家電を操作するリモコン等に備えられていてもよい。
【0052】
図2は、あくまで、清掃システムの構成の一例を示すものである。本開示に清掃システムの構成は、図2に示すものに限定されるものではない。図2に示す実施例において、システム制御ユニット300は、電気掃除機100および空気清浄機200の外部に設けられている。システム制御ユニット300の機能の少なくとも一部は、電気掃除機100および空気清浄機200の少なくとも一方に備えられていてもよい。システム制御ユニット300の機能は、電気掃除機100に内蔵された制御装置および空気清浄機200に内蔵された制御装置が連携することによって実現されてもよい。システム制御ユニット300は、電気掃除機100および空気清浄機200の一方に搭載された装置であってもよい。
【0053】
図3は、実施の形態1に係るシステム制御ユニット300の機能を実現する構成の一例を示す図である。システム制御ユニット300の上記した各機能は処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア600であってもよい。処理回路は、プロセッサ601およびメモリ602を備えていてもよい。処理回路の一部が専用ハードウェア600として形成され、且つ、当該処理回路は更にプロセッサ601およびメモリ602を備えていてもよい。図3に示す例において、処理回路の一部は専用ハードウェア600として形成されている。また、図3に示す例において、処理回路は、専用ハードウェア600に加えて、プロセッサ601およびメモリ602を更に備えている。
【0054】
一部が少なくとも1つの専用ハードウェア600である処理回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
【0055】
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ601および少なくとも1つのメモリ602を備える場合、システム制御ユニット300の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
【0056】
ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ602に格納される。プロセッサ601は、メモリ602に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ601は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ602には、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROMおよびEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクおよびDVD等が該当する。
【0057】
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、システム制御ユニット300の各機能を実現することができる。
【0058】
次に、本実施の形態に係る清掃システムの具体的な動作例を説明する。図4は、実施の形態1に係る清掃システムが三次元位置情報および塵埃情報を取得する様子を示すイメージ図である。
【0059】
使用者は、例えば、電気掃除機100によって床面401上の塵埃を清掃する。塵埃が電気掃除機100によって除去されると、当該電気掃除機100の三次元の位置、すなわち床面401のうちの清掃された場所の位置が位置センサ209によって検出される。そして、塵埃センサ107の検出結果および位置センサ209の検出結果に基づいて、床面401のうちの清掃された場所の位置の三次元の情報および当該位置における塵埃の量の情報が、取得部301によって取得される。
【0060】
また、使用者は、例えば、延長管102およびヘッド部103を外した状態の電気掃除機100によって、棚402の上面を清掃する。塵埃が電気掃除機100によって除去されると、当該電気掃除機100の三次元の位置が位置センサ209によって検出される。棚402の上面が清掃された場合に位置センサ209によって検出される位置情報に含まれる高さ情報は、床面401上が清掃された場合に位置センサ209によって検出される位置情報に含まれる高さ情報と異なる情報となる。塵埃センサ107の検出結果および位置センサ209の検出結果に基づいて、棚402の上面のうちの清掃された場所の位置の三次元の情報および当該位置における塵埃の量の情報が、取得部301によって取得される。
【0061】
使用者は、例えば、テレビ403が置かれたテレビ台404および壁等の清掃も行う。室内のうち、電気掃除機100によって清掃された位置の三次元の情報である三次元位置情報および当該位置において除去された塵埃の量の情報である塵埃情報が、取得部301によって取得される。
【0062】
上記したように、取得部301が取得した三次元位置情報および塵埃情報に基づいて、塵埃堆積予測モデルが作成される。制御部303は、塵埃堆積予測モデルに基づいて、空気清浄機200の送風部206を制御する。空気清浄機200は、三次元位置情報に応じて動作する。本実施の形態の清掃システムを構成する空気清浄機200であれば、例えば、棚402の上方に舞う細かい塵埃および壁と天井の境界等の高いところに舞う細かい塵埃等も効率的に捕集することができる。本実施の形態の清掃システムによれば、室内の清潔性を効果的に保持することができる。
【0063】
また、上記したように表示部210は、室内の清掃を支援する情報として、塵埃堆積予測マップを表示する。図5および図6は、実施の形態1に係る塵埃堆積予測マップの具体例を示すイメージ図である。
【0064】
塵埃堆積予測マップは、室内の状態を示す画像として生成される。塵埃堆積予測マップには、例えば、室内の家具の位置および室内の各位置における塵埃の溜まりやすさの上方が表示される。図5および図6においては、便宜上、塵埃が溜まりやすい位置を塗りつぶすことで表示している。
【0065】
図5は、一例として、室内の塵埃の溜まりやすさを上方からの視点で表示しているものである。また、図6には、一例として、室内の塵埃の溜まりやすさを水平方向からの視点で表示しているものである。図5および図6に示されるように、塵埃堆積予測マップは、例えば、室内に置かれたテーブル405の上面における塵埃の溜まりやすさと当該テーブル405の下の塵埃の溜まりやすさとを、区別して表示することができる。塵埃堆積予測マップは、例えば、テレビ台404の上面における塵埃の溜まりやすさと当該テレビ台404の下の塵埃の溜まりやすさとを、区別して表示することができる。塵埃堆積予測マップは、例えば、棚402の上面の塵埃の溜まりやすさと当該棚402の中段の塵埃の溜まりやすさとを、区別して表示することができる。
【0066】
このように、塵埃堆積予測マップには、三次元の位置情報が含まれる。本実施の形態によれば、使用者は、塵埃堆積予測マップを見ることで、優先して清掃するべき位置を適切に判断することができる。本実施の形態の清掃システムによれば、室内の清潔性を効果的に保持することができる。
【0067】
表示部210は、使用者からの操作に応じて、図5に示される状態と図6に示される状態とに切り替えられる。図5および図6に示される例において、表示部210は、2つの二次元マップを表示することで、三次元の情報を表示している。表示部210は、例えば、三次元の塵埃堆積予測マップを表示してもよい。また、表示部210は、例えば、二次元マップと文字情報とを組み合わせることで三次元の情報を表示してもよい。例えば、図5に示される状態の表示部210は、塵埃が溜まりやすい位置のうち特定の位置を使用者に指定された場合に、当該位置の高さの情報を表示してもよい。また、表示部210は、図5に示されるように室内全体の状態を表示してもよいし、図6に示されるように室内の一部の状態を表示してもよい。
【0068】
表示部210は、例えば、塵埃の溜まりやすさの違いを、色の違いまたは色の濃淡等によって表示する。表示部210は、例えば、塵埃の溜まりやすさの違いを、文字情報によって表示してもよい。また、表示部210は、例えば、室内のうち特に塵埃が溜まりやすい位置のみを塵埃堆積予測マップ上に表示してもよい。表示部210は、例えば、特に優先して掃除すべき位置の情報を、塵埃堆積予測マップ上に表示してもよい。
【0069】
上記した実施の形態において、電気掃除機100はコードレスタイプの縦型であるが、本開示に係る清掃システムを構成する電気掃除機100のタイプはこれに限られない。例えば、電気掃除機100は、有線式のキャニスタータイプであってもよい。
【0070】
また、清掃システムを構成する電気掃除機100は、必ずしも空気清浄機200に対して着脱自在な機器である必要はない。空気清浄機200は、電気掃除機100の充電台としての機能を有していなくてもよい。また、送風手段の一例である送風部206と塵埃を捕集するフィルター204とは、互いに別の機器に設けられていてもよい。このように、上記の実施の形態で示した清掃システムは、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。また、本開示に係る清掃システムには、三次元位置情報および塵埃情報に応じた送風手段の制御との三次元位置情報および塵埃情報に応じた清掃を支援する情報の出力とのどちらか一方のみを行うものも含まれる。
【0071】
上記の実施の形態において、制御部303は、塵埃堆積予測モデルに基づいて、空気清浄機200の送風部206を制御する。制御部303は、例えば、室内の上方をより重点的に送風するように送風部206を制御してもよい。例えば、塵埃堆積予測モデルにおいて、棚402の上面における塵埃の溜まりやすさと床面401の上における塵埃の溜まりやすさとが同程度であると予測された場合、制御部303は、床面401の上よりも棚402の上をより重点的に送風するように送風部206を制御してもよい。本例であれば、高いところに舞う細かい塵埃等がより効率よく捕集される。また、使用者による清掃が行き届きにくい高い場所の清潔性が効果的に保持される。
【0072】
上記の実施の形態における塵埃堆積予測モデルおよび塵埃堆積予測マップは、室内の特定の位置における塵埃の溜まりやすさの予測結果を示すものである。制御部303は、例えば、現時点で塵埃が溜まっている状態の予測結果を示す塵埃堆積状態モデルを生成してもよい。塵埃堆積状態モデルは、例えば、塵埃堆積予測モデルと電気掃除機100の使用履歴の情報とに基づいて生成される。電気掃除機100の使用履歴の情報は、例えば、取得部301が塵埃センサ107から取得する。本例において、塵埃センサ107は、電気掃除機100が使用された時刻の情報を取得部へ送信する。
【0073】
出力部304は、例えば、現時点で塵埃が溜まっている状態の予測結果を示す塵埃堆積状態マップのデータを、上記塵埃堆積状態モデルから生成してもよい。そして、出力部304は、清掃を支援する情報として、塵埃堆積状態マップを表示部210に表示させてもよい。
【0074】
塵埃堆積状態マップは、塵埃堆積予測マップと同様、室内の状態を示す画像である。塵埃堆積状態マップの具体例は、図5および図6に示される塵埃堆積予測マップの具体例と同様である。塵埃堆積状態マップは、例えば、所定時間内において清掃が行われた位置には塵埃が溜まっていないことを示す。塵埃堆積状態マップは、使用者が電気掃除機100によって清掃を行う都度更新される。使用者は、現時点で塵埃が溜まっている状態の予測結果を示す塵埃堆積状態マップを見ることで、優先して清掃するべき位置をより正確に認識することができる。
【0075】
塵埃堆積予測モデルおよび塵埃堆積予測マップは、上記したように、塵埃の溜まりやすさを示すものである。また、塵埃堆積状態モデルおよび塵埃堆積状態マップは、上記したように、現時点の塵埃の堆積状態を示すものである。塵埃堆積予測モデル、塵埃堆積予測マップ、塵埃堆積状態モデルおよび塵埃堆積状態マップのいずれも、塵埃の堆積量に関する情報を含むものである。
【0076】
また、例えば、出力部304は、電気掃除機100の二次電池の残量に応じて、当該電気掃除機100による室内の清掃を支援する情報を表示部210に表示させてもよい。例えば、出力部304は、過去に電気掃除機100が使用された位置および時間等の情報と二次電池の残量の情報とから、充電が切れる前に清掃を行うことができる範囲の情報を表示部210に表示させてもよい。表示部210は、充電が切れる前に清掃を行うことができる範囲の情報を、塵埃堆積予測マップまたは塵埃堆積状態マップと併せて表示してもよい。また、表示部210は、例えば、電気掃除機100が充電されている際、二次電池の残量が優先して掃除すべき範囲の清掃を完了するのに十分な残量になった時点で使用者に清掃を促す情報を表示してもよい。本例であれば、電池切れによる清掃の中断が防止される。
【符号の説明】
【0077】
100 電気掃除機、 101 掃除機本体部、 102 延長管、 103 ヘッド部、 104 把持部、 105 吸込管、 106 集塵部、 107 塵埃センサ、 200 空気清浄機、 201 台座部、 202 タワー部、 203 吸込口、 204 フィルター、 205 吹出口、 206 送風部、 207 ファン、 208 ルーバー、 209 位置センサ、 210 表示部、 300 システム制御ユニット、 401 床面、 402 棚、 403 テレビ、 404 テレビ台、 405 テーブル、 600 専用ハードウェア、 601 プロセッサ、 602 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6