(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181474
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】電子メール装置、電子メール誤送信防止方法および電子メール誤送信防止プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/48 20220101AFI20231214BHJP
【FI】
H04L51/48
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023188183
(22)【出願日】2023-11-02
(62)【分割の表示】P 2022000887の分割
【原出願日】2018-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】古賀 克磨
(57)【要約】
【課題】電子メールの誤送信を抑制すること。
【解決手段】電子メール装置10は、電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードと、各キーワードに関連する少なくとも1つの宛先情報と、を記憶する記憶部11と、ユーザが作成した電子メールに、少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定する判定部12と、ユーザが作成した電子メールに少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、ユーザが作成した電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示する表示部13と、表示された宛先情報のうち、ユーザにより選択された宛先情報をユーザが作成した電子メールの宛先として設定する設定部14と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードと、各キーワードに関連する少なくとも1つの宛先情報と、を記憶する記憶部と、
電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定する判定部と、
前記電子メールに前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報の各々を選択可能な画面を表示する表示部と、
前記宛先情報のうち、選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定する設定部と、を備える電子メール装置。
【請求項2】
前記画面は、前記宛先情報が選択された場合にアクティブ化される領域を含む、請求項1に記載の電子メール装置。
【請求項3】
アクティブ化された前記領域が押下された場合、前記設定部が、前記選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定する、請求項2に記載の電子メール装置。
【請求項4】
電子メールに、予め記憶された電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定し、
前記電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報の各々を選択可能な画面を表示し、
前記宛先情報のうち、選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定する、電子メール誤送信防止方法。
【請求項5】
電子メールに、予め記憶された電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定することと、
前記電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報の各々を選択可能な画面を表示することと、
前記宛先情報のうち、選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定することと、をコンピュータに実行させる電子メール誤送信防止プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子メール装置、電子メール誤送信防止方法および電子メール誤送信防止プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業間の通信手段として電子メールの利用が定着している。電子メールは、例えば、契約書、見積書や仕様書といった機密性の高い重要書類を送信する場合でも使用される。そのため、例えば、ユーザが意図しない宛先に電子メールを送信してしまうと、機密性の高い情報が流出してしまう可能性がある。電子メールは、宛先として指定するメールアドレスのうち、1文字でも異なる文字が入力されてしまうと、意図しない宛先となってしまう。したがって、電子メールの誤送信を防止することは、重要視されており、電子メールの誤送信を防止するための関連技術が検討されている(例えば、特許文献1および2)。
【0003】
特許文献1には、電子メールの誤指定警告装置が開示されている。電子メールの誤指定警告装置は、送信済みメールの宛先情報および宛名情報を履歴情報として蓄積し、判別対象メールから宛先情報と宛名情報とを抽出し、履歴情報と比較して誤指定の可能性を判別する。そして、電子メールの誤指定警告装置は、判別結果に基づいて警告メッセージを出力することにより電子メールの誤送信を防止する。
【0004】
特許文献2には、電子メールの誤送信防止装置が開示されている。電子メールの誤送信防止装置は、複数のメールアドレスおよびメールアドレスごとの過去の電子メールの送受信回数を記録するデータベースを有している。電子メールの誤送信防止装置は、ディスプレイに表示されたメールアドレスに類似するメールアドレスをデータベースから抽出して、抽出されたメールアドレスおよび送受信回数をディスプレイに表示させることにより、電子メールの誤送信を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-192134号公報
【特許文献2】特開2013-97674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、複数の企業によって行われる開発プロジェクトや、企業間の契約業務などでは、電子メールの件名および本文の少なくとも一方に開発プロジェクト名や、契約業務名などを記載する場合がある。これによって、送受信される電子メールが、どの業務に関連しているかを識別し易くする。また、開発プロジェクトや、契約業務などでは、当該業務に携わるメンバーが頻繁に入れ替わることは少なく、固定的であることが一般的である。発明者は、このような特性を利用して、電子メールの誤送信を防止することを検討した。
【0007】
ここで、特許文献1および2には、上記特性を利用した技術は開示されていない。そのため、上記特性を利用することにより、特許文献1および2に開示された技術よりも、電子メールの誤送信を抑制することが期待される。
【0008】
本開示の目的は、電子メールの誤送信を抑制することが可能な電子メール装置、電子メール誤送信防止方法および電子メール誤送信防止プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様にかかる電子メール装置は、
電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードと、各キーワードに関連する少なくとも1つの宛先情報と、を記憶する記憶部と、
ユーザが作成した電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定する判定部と、
前記電子メールに前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示する表示部と、
前記表示された宛先情報のうち、前記ユーザにより選択された宛先情報を前記電子メー
ルの宛先として設定する設定部と、を備える。
【0010】
第2の態様にかかる電子メール誤送信防止方法は、
ユーザが作成した電子メールに、予め記憶された電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定し、
前記電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示し、
前記表示された宛先情報のうち、前記ユーザにより選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定する、電子メール誤送信防止方法である。
【0011】
第3の態様にかかる電子メール誤送信防止プログラムは、
ユーザが作成した電子メールに、予め記憶された電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定することと、
前記電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示することと、
前記表示された宛先情報のうち、前記ユーザにより選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定することと、をコンピュータに実行させる電子メール誤送信防止プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
上述の態様によれば、電子メールの誤送信を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施の形態の概要にかかる電子メール装置の構成例を示す構成図である。
【
図2】実施の形態1にかかる電子メール装置の構成例を示す構成図である。
【
図3】メール情報格納データベースの一例を説明する図である。
【
図7A】実施の形態1にかかる電子メール装置の動作例を説明するフローチャートである。
【
図7B】実施の形態1にかかる電子メール装置の動作例を説明するフローチャートである。
【
図8】実施の形態1の変形例にかかる宛先候補表示画面を説明する図である。
【
図9】実施の形態2にかかる電子メール装置の構成例を示す構成図である。
【
図10】実施の形態2にかかる電子メール装置の動作例を説明するフローチャートである。
【
図11】その他の実施の形態にかかる電子メール装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施の形態の概要)
まず、実施の形態に先立って、実施の形態の概要について説明する。
図1を用いて、実施の形態の概要にかかる電子メール装置10について説明する。
図1は、実施の形態の概要にかかる電子メール装置の構成例を示す構成図である。
【0015】
電子メール装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ装置、サーバ装置、携帯電話端末、スマートフォン端末、タブレット型端末、等の情報処理装置であってもよい。電子メール装置10は、記憶部11と、判定部12と、表示部13と、設定部14と、を備える。
【0016】
記憶部11は、電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードと、各キーワードに関連する少なくとも1つの宛先情報と、を記憶する。
【0017】
キーワードは、ユーザが電子メールの件名および本文のいずれかに記載する文字列である。キーワードは、例えば、開発プロジェクト名や、契約業務名などの業務内容を特定する文字列であってもよい。もしくは、キーワードは、例えば、歓送迎会やキャンプなどの行事内容を特定する文字列であってもよい。
【0018】
キーワードは、予め登録された文字列であってもよい。もしくは、キーワードは、現在までに送信された送受信された電子メールから取得された文字列であってもよい。
宛先情報は、電子メールのメールアドレスであってもよいし、電子メールソフトの連絡帳に登録された名称であってもよいし、宛先を識別するID(Identifier)であってもよい。
【0019】
判定部12は、ユーザが作成した電子メールに、記憶部11が記憶した少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定する。
【0020】
判定部12は、ユーザが作成した電子メールの件名に、いずれかのキーワードを含むかを判定してもよい。もしくは、判定部12は、ユーザが作成した電子メールの本文に、いずれかのキーワードを含むかを判定してもよい。もしくは、判定部12は、ユーザが作成した電子メールの件名および本文の両方に、いずれかのキーワードを含むかを判定してもよい。
【0021】
表示部13は、ユーザが作成した電子メールに少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、ユーザが作成した電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示する。
【0022】
設定部14は、表示部13が表示した宛先情報のうち、ユーザにより選択された宛先情報をユーザが作成した電子メールの宛先として設定する。
【0023】
以上説明したように、記憶部11は、電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードと、各キーワードに関連する少なくとも1つの宛先情報と、を記憶する。判定部12は、ユーザが作成した電子メールに、いずれかのキーワードが含まれるかを判定する。表示部13は、ユーザが作成した電子メールに、いずれかのキーワードが含まれると判定された場合、当該キーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示する。ユーザが表示されたいずれかの宛先情報を選択した場合、設定部14は、選択された宛先情報をユーザが作成した電子メールの宛先として設定する。そのため、実施の形態の概要にかかる電子メール装置によれば、ユーザは、電子メールの宛先にメールアドレスを入力しなくても、宛先情報を選択するのみで、作成した電子メールの宛先に選択した宛先情報を自動的に設定することが可能となる。したがって、実施の形態の概要によれば、電子メールの誤送信を抑制することが可能となる。
【0024】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態1について説明する。
<電子メール装置の構成例>
図2を用いて、実施の形態1にかかる電子メール装置20の構成例について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる電子メール装置の構成例を示す構成図である。電子メール装置20は、記憶部21と、メール作成部22と、入力部23と、判定部24と、表示部25と、設定部26と、を備える。なお、
図2には図示をしていないが、電子メールを送受信するメール受信部等を備えていてもよい。なお、以降の説明において、電子メールを単にメールと称して記載することがある。
【0025】
記憶部21は、メール情報格納データベースD1を記憶する。メール情報格納データベースD1は、現在までに送受信されたメールから取得された情報を格納するデータベースである。メール情報格納データベースD1には、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、メールの内容に関連する情報を示すキーワードと、各キーワードに関連する宛先情報と、各キーワードと各宛先情報との組み合わせ毎の送受信頻度と、が記憶される。上記フォルダは、電子メールソフトにおいて、ユーザが作成したフォルダである。メール情報格納データベースD1は、電子メール装置20の管理者または運用者が、送受信されたメールを予め収集し、分析した結果が設定されたデータベースであってもよい。
【0026】
ここで、
図3を用いて、メール情報格納データベースD1について説明する。
図3は、メール情報格納データベースの一例を説明する図である。メール情報格納データベースD1には、フォルダと、キーワードと、宛先情報と、送受信頻度と、が関連付けて設定される。
【0027】
フォルダには、送受信されたメールが格納されたフォルダに関する情報が設定され、具体的には、送受信されたメールが格納されたフォルダ名が設定される。
【0028】
キーワードには、メールの内容に関連する情報を示す文字列が設定される。キーワードは、例えば、ユーザがメールの内容に関連する業務内容や行事内容を特定するために、メールの件名および本文のいずれかに記載する文字列であってもよい。例えば、送受信されたメールの件名に、「プロジェクトA」、「プロジェクトB」、「C契約業務」、「人事関連」等が設定されていたとすると、キーワードには、「プロジェクトA」、「プロジェクトB」、「C契約業務」、「人事関連」が設定される。なお、キーワードには、送受信されたメールから取得された文字列の他に、電子メール装置20の管理者または運用者が予め登録した文字列を含んでいてもよい。
【0029】
宛先情報には、各キーワードに関連する宛先情報が設定される。宛先情報は、メールアドレスであってもよい。もしくは、宛先情報は、電子メールソフトの連絡帳に登録された名称であってもよい。もしくは、宛先情報は、宛先を特定することが可能なIDであってもよい。なお、以降の説明においては、宛先情報はメールアドレスとして説明を行う。
【0030】
宛先情報には、キーワードに関連するメールアドレスが予め把握出来ている場合には、予め把握されたメールアドレスが設定されていてもよい。もしくは、宛先情報には、キーワードを含む送受信されたメールに設定された、宛先またはCC(Carbon Copy)のメールアドレスが設定されていてもよい。
図3に示す一例では、「プロジェクトA」というキーワードに関連付けられたメールアドレスは、a@abc.jp、b@abc.jp、c@def.comであることを示している。
【0031】
送受信頻度には、各キーワードと各宛先情報との組み合わせ毎の送受信頻度と受信頻度とを含む送受信頻度が設定される。送受信頻度は、送受信回数であってもよいし、送受信されたメールの総数のうちの各キーワードおよび各宛先情報を含むメールの数の割合であってもよい。なお、以降の説明においては、送受信頻度は、送受信回数として説明を行う。
【0032】
送受信頻度には、送受信されたメールのうち、各キーワードおよび各宛先情報を含むメールの数が送受信回数として設定されてもよい。もしくは、送受信頻度には、電子メール装置20の管理者または運用者が予め送受信されたメールを予め収集して、分析して決定された送受信回数が設定されてもよい。もしくは、送受信頻度には、電子メール装置20の利用者が所属する組織における送受信されたメールの履歴情報に基づいて決定された送受信回数であってもよい。
図3に示す一例では、送受信されたメールのうち、プロジェクトAおよびa@abc.jpを含むメールの送受信回数が10であることを示している。
【0033】
続いて、
図2に戻り、メール作成部22について説明する。メール作成部22は、ユーザがメールを新規に作成する際に、後述する表示部25を介して、メール作成画面を表示する。また、メール作成部22は、ユーザがメール作成画面の各項目を入力し、送信ボタンが押下された場合に、メール作成画面の各項目に入力された情報を、メールデータ形式に変換して、メールデータを送信する。
【0034】
入力部23は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等により構成される。入力部23は、メール作成部22が表示部25を介して表示したメール作成画面の各項目に対して、ユーザが入力したデータを入力する。また、入力部23は、メール作成部22が表示部25を介して表示したメール作成画面におけるボタンが押下された場合に、当該ボタンを選択状態とする。
【0035】
判定部24は、メール作成画面において、ユーザが作成したメールに、記憶部21が記憶した、いずれかのキーワードを含むか否かを判定する。判定部24は、ユーザが作成したメールに、記憶部21が記憶した、いずれかのキーワードを含むと判定した場合、どのキーワードが含まれているかを特定する。
【0036】
ここで、
図4を用いて、メール作成画面400について説明すると共に、判定部24が行う判定処理の具体例について説明する。
図4は、メール作成画面を説明する図である。
図4に示すメール作成画面400は、ユーザが、メールソフトにおいて、メールを作成するためのボタンを押下した際に表示される画面である。
【0037】
図4に示すように、メール作成画面400は、「送信」ボタン401、「宛先」ボタン402、「宛先」入力欄403、「CC」ボタン404、「CC」入力欄405、ラベル406、「件名」入力欄407および「本文」入力欄408を有する。なお、
図4に示すメール作成画面400は、一例であって、メール作成画面400と異なるレイアウトであってもよい。
【0038】
「送信」ボタン401は、ユーザが作成したメールを送信する際に押下されるボタンである。ユーザが「送信」ボタン401を押下すると、判定部24は、「宛先」入力欄403に文字列が記載されていない場合に、ユーザが作成したメールにいずれかのキーワードを含むか否かの判定処理を行う。なお、判定部24は、「宛先」入力欄403に文字列が記載されている場合であっても、ユーザが作成したメールにいずれかのキーワードを含むか否かの判定処理を行ってもよい。判定部24が行う判定処理については後述する。
【0039】
「宛先」ボタン402または「CC」ボタン404は、ユーザが当該ボタンを押下すると、「宛先」入力欄403または「CC」入力欄405に設定するメールアドレスを選択可能に表示された画面を表示する。ユーザは、表示された画面から「宛先」入力欄403または「CC」入力欄405に設定するメールアドレスを選択すると、「宛先」入力欄403または「CC」入力欄405に選択されたメールアドレスが設定される。
【0040】
「宛先」入力欄403には、メールの宛先として指定するメールアドレスが入力される。
「CC」入力欄405には、メールのCCとして指定するメールアドレスが入力される。
「宛先」入力欄403または「CC」入力欄405には、上記のように、ユーザが「宛先」ボタン402または「CC」ボタン404を押下して選択したメールアドレスが設定される他、ユーザが直接入力したメールアドレスが設定される。
【0041】
ラベル406は、メール作成画面400において、当該ラベルに対応する位置に配置された「件名」入力欄407が「件名」であることを示すラベルである。
「件名」入力欄407には、ユーザが入力したメールの件名が入力される。
「本文」入力欄408には、ユーザが入力したメールの本文が入力される。
【0042】
次に、
図4を用いて、判定部24が行う判定処理について説明する。判定部24は、ユーザが「送信」ボタン401を押下すると判定処理を行う。
判定部24は、メールの件名および本文の少なくとも一方に、キーワードを識別するための識別情報が含まれるかを判定する。そして、判定部24は、メールの件名および本文の少なくとも一方に、識別情報が含まれると判定した場合、識別情報に関連する文字列が、メール情報格納データベースD1に記憶されたキーワードのいずれかと一致するか否かを判定する。なお、以降の説明では、判定部24は、メールの件名に識別情報が含まれるかを判定するとして説明を行う。
【0043】
識別情報は、カタカナ文字、平仮名文字、漢字、記号および英数字のうちの予め登録された文字であってもよい。
識別情報に関連する文字列は、識別情報より後の所定文字数分の文字列であってもよい。もしくは、識別情報に関連する文字列は、識別情報より前に入力された文字列であってもよい。もしくは、識別情報に関連する文字列は、識別情報が2つの識別情報から構成されている場合、2つの識別情報の間に入力される文字列であってもよい。なお、以降の説明では、識別情報は、2つの識別情報から構成されており、1つ目の識別情報が”(”であり、2つ目の識別情報が”)”であるとして説明を行う。
【0044】
判定部24は、メールの件名に”(”および”)”が含まれているか否かを判定する。そして、判定部24は、メールの件名に”(”および”)”が含まれている場合、”(”および”)”の間に入力された文字列が、メール情報格納データベースD1のキーワードのいずれかと一致するか否かを判定する。判定部24は、”(”および”)”の間に入力された文字列が、メール情報格納データベースD1に記憶されたキーワードのいずれかと一致すると判定した場合、一致すると判定したキーワードを表示部25に送信する。
【0045】
図2に戻り、表示部25について説明する。表示部25は、ユーザがメールを新規に作成する際に、メール作成画面400を表示する。また、表示部25は、後述する宛先候補表示画面500および宛先フォルダ表示画面600を表示する。
【0046】
表示部25は、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたメールアドレスを、メール情報格納データベースD1から取得して、宛先候補表示画面500に選択可能に表示する。また、表示部25は、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたフォルダとメールアドレスとを、メール情報格納データベースD1から取得して、宛先候補表示画面500に選択可能に表示する。
【0047】
ここで、
図5および
図6を用いて、宛先候補表示画面500および宛先フォルダ表示画面600について説明する。
図5は、宛先候補表示画面を説明する図である。
図6は、宛先フォルダ表示画面を説明する図である。
【0048】
まず、
図5に示す宛先候補表示画面500から説明する。宛先候補表示画面500は、表示部25が、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたメールアドレスを宛先候補として表示する画面である。また、宛先候補表示画面500は、表示部25が、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたフォルダとメールアドレスとを宛先候補として表示する画面である。
【0049】
図5に示すように、宛先候補表示画面500は、「宛先」ボタン501、「宛先」入力欄502、ラベル503、メールアドレス表示選択ボタン領域504、ラベル505およびフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506を有する。また、宛先候補表示画面500は、「全表示」ボタン507および「OK」ボタン508をさらに有する。
【0050】
「宛先」ボタン501は、ユーザが当該ボタンを押下すると、「宛先」入力欄502に設定するメールアドレスを選択可能に表示された画面が表示される。ユーザは、表示された画面から「宛先」入力欄502に設定するメールアドレスを選択すると、「宛先」入力欄502に選択されたメールアドレスが設定される。
「宛先」入力欄502には、ユーザが「宛先」ボタン501を押下して選択したメールアドレスが設定される他、ユーザが直接入力したメールアドレスが設定される。
【0051】
ラベル503は、例えば、「件名から推測されるメールアドレス」を表示するラベルである。ラベル503は、宛先候補表示画面500において、メールアドレス表示選択ボタン領域504が、件名から推測されるメールアドレスを表示していることを示すラベルである。
【0052】
メールアドレス表示選択ボタン領域504は、表示部25が、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたメールアドレスを選択可能に表示する領域である。
【0053】
なお、表示部25は、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたメールアドレスを送受信頻度が高い順に選択可能に表示してもよいし、メール情報格納データベースD1に格納された順に選択可能に表示してもよい。
【0054】
また、表示部25は、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶された全てのメールアドレスを表示してもよい。もしくは、表示部25は、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたメールアドレスのうち、送受信頻度が所定値以上のメールアドレスを表示するようにしてもよい。
【0055】
メールアドレス表示選択ボタン領域504に表示されるメールアドレスは、ユーザが選択可能なボタンとして表示される。ユーザがいずれかのメールアドレスを選択し、「OK」ボタン508を押下すると、選択されたメールアドレスが、後述する設定部26を介して、メール作成画面400の「宛先」入力欄403に入力される。
【0056】
例えば、メール情報格納データベースD1が
図3に示すように設定されていたとし、ユーザがメール作成画面400において、メールの件名に”(プロジェクトA)内容確認のご依頼”と入力したとする。そして、ユーザが、メール作成画面400の「宛先」入力欄403に何も入力せずに「送信」ボタン401を押下したとする。この場合、判定部24は、”(”および”)”の間に入力された「プロジェクトA」が、メール情報格納データベースD1に設定された、いずれかのキーワードと一致するか否かを判定する。メール情報格納データベースD1には、「プロジェクトA」が含まれているため、判定部24は、「プロジェクトA」が、メール情報格納データベースD1に設定された、いずれかのキーワードと一致すると判定する。判定部24は、表示部25に「プロジェクトA」を送信する。
【0057】
表示部25は、「プロジェクトA」に関連付けて記憶されたメールアドレスを、メール情報格納データベースD1から取得して、メールアドレス表示選択ボタン領域504に表示する。
図3を参照すると、「プロジェクトA」に関連付けて記憶されたメールアドレスは、a@abc.jp、b@abc.jp、c@def.comおよびe@abc.jpの4つである。そのため、表示部25は、当該4つのメールアドレスを宛先候補表示画面500のメールアドレス表示選択ボタン領域504に表示する。
【0058】
図5に戻り、ラベル505について説明する。ラベル505は、例えば、「件名から推測されるフォルダおよびメールアドレス」を表示するラベルである。ラベル505は、宛先候補表示画面500において、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506が、件名から推測されるフォルダおよびメールアドレスを表示していることを示すラベルである。
【0059】
フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506は、表示部25が、判定部24から受信したキーワードに関連付けられて記憶されたフォルダおよびメールアドレスを選択可能に表示する領域である。フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示されるフォルダおよびメールアドレスは、ユーザが選択可能なボタンとして表示される。
【0060】
なお、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示されるメールアドレスは、いずれかのフォルダがユーザにより選択された場合に表示されるようにしてもよい。もしくは、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示されるメールアドレスは、宛先候補表示画面500が表示された時点で全てが表示されるようにしてもよい。
【0061】
また、ユーザが表示されたメールアドレスのうち、いずれかのメールアドレスを選択し、「OK」ボタン508を押下すると、選択されたメールアドレスが、設定部26を介して、メール作成画面400の「宛先」入力欄403に入力される。
【0062】
上記と同じ例を用いて説明を行うと、判定部24が、「プロジェクトA」を表示部25に送信したとする。表示部25は、「プロジェクトA」に関連付けて記憶されたフォルダおよびメールアドレスを、メール情報格納データベースD1から取得して、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示する。
図3を参照すると、「プロジェクトA」に関連付けて記憶されたフォルダは、aaaフォルダ、bbbフォルダ、eeeフォルダである。また、aaaフォルダのうち、「プロジェクトA」に関連付けて記憶されているメールアドレスは、a@abc.jp、b@abc.jpおよびc@def.comである。そのため、表示部25は、aaaフォルダと当該3つのメールアドレスとを関連付けて、宛先候補表示画面500のフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示する。
【0063】
図5に戻り、「全表示」ボタン507について説明する。「全表示」ボタン507は、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示されたフォルダおよびメールアドレスに選択するメールアドレスが無い場合にユーザが押下する。「全表示」ボタン507がユーザにより押下されると、表示部25は、
図6に示す宛先フォルダ表示画面600を表示する。
【0064】
「OK」ボタン508は、メールアドレス表示選択ボタン領域504またはフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示された、いずれかのメールアドレスがユーザにより押下された場合にアクティブ化される。いずれかのメールアドレスをユーザが選択し、「OK」ボタン508を押下すると、選択されたメールアドレスが、設定部26を介して、メール作成画面400の「宛先」入力欄403に入力される。
【0065】
続いて、
図6を用いて、宛先フォルダ表示画面600について説明する。宛先フォルダ表示画面600は、
図5に示す宛先候補表示画面500において、「全表示」ボタン507が押下された場合に、表示部25によって表示される。また、宛先フォルダ表示画面600は、
図4のメール作成画面400において「送信」ボタン401が押下された場合、メールの件名にいずれかのキーワードが含まれない場合に表示される。
【0066】
図6に示すように、宛先フォルダ表示画面600は、「宛先」ボタン601、「宛先」入力欄602、ラベル603、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域604および「OK」ボタン605を有する。
【0067】
「宛先」ボタン601は、ユーザが当該ボタンを押下すると、「宛先」入力欄602に設定するメールアドレスを選択可能に表示された画面が表示される。ユーザは、当該画面から「宛先」入力欄602に設定するメールアドレスを選択すると、「宛先」入力欄602に選択されたメールアドレスが設定される。
「宛先」入力欄602には、ユーザが「宛先」ボタン601を押下して選択したメールアドレスが設定される他、ユーザが直接入力したメールアドレスが設定される。
【0068】
ラベル603は、例えば、「全てのフォルダおよびメールアドレス」を表示するラベルである。ラベル603は、送受信されたメールが格納されたフォルダおよび当該フォルダに格納されたメールに含まれるメールアドレスが、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域604に表示されていることを示すラベルである。
【0069】
フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域604には、送受信されたメールが格納されたフォルダおよび当該フォルダに格納されたメールに含まれるメールアドレスが対応付けて表示される。
【0070】
「OK」ボタン605は、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域604に表示されたメールアドレスのいずれかがユーザにより押下された場合、アクティブ化される。フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域604に表示されたメールアドレスのいずれかが押下され、「OK」ボタン605が押下された場合、選択されたメールアドレスが、設定部26を介して、メール作成画面400の「宛先」入力欄403に入力される。
【0071】
図2に戻り、設定部26について説明する。設定部26は、宛先候補表示画面500または宛先フォルダ表示画面600に表示されたメールアドレスのいずれかがユーザにより選択された場合、選択されたメールアドレスを、メール作成画面400の「宛先」入力欄403に設定する。
【0072】
<電子メール装置の動作例>
続いて、
図7Aおよび
図7Bを用いて、電子メール装置20の動作例を説明する。
図7Aおよび
図7Bは、実施の形態1にかかる電子メール装置の動作例を説明するフローチャートである。
図7Aおよび
図7Bに示すフローチャートは、ユーザが新規にメールを作成する際に開始される。
【0073】
まず、ユーザが新規にメールを作成すると、メール作成部22は、メール作成画面400を、表示部25を介して表示する(ステップS1)。メール作成部22が、メール作成画面400を表示した後、ユーザが、メール作成画面400の各項目に、必要な情報を入力して、送信するメールを作成し、送信ボタンを押下する。
【0074】
送信ボタンが押下されると(ステップS2)、判定部24は、メール作成画面400の「宛先」入力欄403および「CC」入力欄405が未入力であるかを判定する(ステップS3)。
【0075】
ステップS3において、判定部24が、メール作成画面400の「宛先」入力欄403および「CC」入力欄405が未入力であると判定すると(ステップS3のYES)、ステップS4に進む。
【0076】
一方、ステップS3において、判定部24が、メール作成画面400の「宛先」入力欄403および「CC」入力欄405のいずれかが未入力では無いと判定すると(ステップS3のNO)、ステップS13に進み、作成したメールが送信される。
【0077】
次に、ステップS4において、判定部24は、メールの件名に”(”および”)”が含まれるかを判定する(ステップS4)。
【0078】
判定部24が、メールの件名に”(”および”)”が含まれると判定すると(ステップS24のYES)、ステップS5に進む。
【0079】
一方、判定部24が、メールの件名に”(”および”)”が含まれないと判定すると(ステップS24のNO)、ステップS9に進む。
【0080】
ステップS5において、判定部24は、”(”および”)”の間に入力された文字列が、キーワードと一致するか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、判定部24は、メールの件名の”(”および”)”の間に入力された文字列が、メール情報格納データベースD1に設定された、いずれかのキーワードと一致するか否かを判定する。
【0081】
判定部24が、”(”および”)”の間に入力された文字列が、いずれかのキーワードと一致すると判定した場合(ステップS5のYES)、判定部24は、一致すると判定したキーワードを表示部25に送信し、ステップS6に進む。
【0082】
一方、判定部24が、”(”および”)”の間に入力された文字列が、いずれのキーワードとも一致しないと判定した場合(ステップS5のNO)、ステップS9に進む。
【0083】
表示部25は、ステップS5において一致したキーワードに関連付けて記憶されたフォルダおよびメールアドレスを、宛先候補表示画面500に表示する(ステップS6)。具体的には、表示部25は、ステップS5において一致したキーワードに関連付けて記憶されたメールアドレスをメールアドレス表示選択ボタン領域504に表示する。また、表示部25は、ステップS5において一致したキーワードに関連付けて記憶されたフォルダおよびメールアドレスをフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506に表示する。
【0084】
次に、表示部25は、宛先候補表示画面500において、「全表示」ボタン507がユーザにより押下されたかを判定する(ステップS7)。
【0085】
表示部25が、宛先候補表示画面500において、「全表示」ボタン507がユーザにより押下されたと判定する場合(ステップS7のYES)、ステップS9に進む。
【0086】
一方、表示部25が、宛先候補表示画面500において、「全表示」ボタン507がユーザにより押下されたと判定しない場合(ステップS7のNO)、ステップS8に進む。
【0087】
次に、ユーザが、宛先候補表示画面500に表示されている、いずれかのメールアドレスを選択した場合、設定部26は、選択されたメールアドレスをメール作成画面400の「宛先」入力欄403に設定する(ステップS8)。
【0088】
表示部25は、宛先フォルダ表示画面600のフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域604に、送受信されたメールが格納されたフォルダおよび当該フォルダに格納されたメールに含まれるメールアドレスを表示する(ステップS9)。
【0089】
次に、ユーザが、宛先フォルダ表示画面600に表示されている、いずれかのメールアドレスを選択した場合、設定部26は、選択されたメールアドレスをメール作成画面400の「宛先」入力欄403に設定する(ステップS10)。
【0090】
次に、表示部25は、メール作成画面400を再表示する(ステップS11)。この際、メール作成画面400の「宛先」入力欄403には、ユーザが選択し、設定部26が設定したメールアドレスが入力されている。「宛先」入力欄403に入力されたメールアドレスが意図したメールアドレスであるかをユーザに確認させるために、表示部25は、メール作成画面400を再表示する。
【0091】
送信ボタンが押下されると(ステップS12)、メール作成部22は、作成されたメールを送信する(ステップS13)。
【0092】
以上説明したように、記憶部21は、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、キーワードと、各キーワードに関連するメールアドレスと、各キーワードおよび各宛先情報の組み合わせ毎の送受信頻度とを関連付けて記憶する。判定部24は、ユーザが作成したメールに含まれる文字列が、いずれかのキーワードと一致するかを判定する。判定部24が、ユーザが作成したメールに含まれる文字列が、いずれかのキーワードと一致すると判定すると、表示部25が、当該キーワードと関連付けて記憶されたフォルダおよびメールアドレスを選択可能に表示する。ユーザが、いずれかのメールアドレスを選択すると、設定部26は、選択されたメールアドレスをメール作成画面400の「宛先」入力欄403に設定して、作成されたメールが送信可能な状態にする。すなわち、本実施の形態にかかる電子メール装置20を用いることによって、ユーザは、「宛先」入力欄403に文字を入力しなくとも、「宛先」入力欄403にメールアドレスを設定して、作成したメールを送信可能な状態にすることが出来る。そのため、本実施の形態にかかる電子メール装置20を用いることにより、ユーザが「宛先」入力欄403に誤ったメールアドレスを入力してしまうことを軽減することが可能となる。したがって、本実施の形態にかかる電子メール装置20によれば、電子メールの誤送信を抑制することが可能となる。
【0093】
また、ユーザは、メールの宛先を選択または入力せずに、メールの件名にキーワードを識別する識別情報と、キーワードと、を入力することにより、表示部25がメールの宛先として指定すると推測されるメールアドレスを表示する。そして、ユーザは表示されたメールアドレスを選択すればよい。そのため、本実施の形態にかかる電子メール装置20によれば、ユーザの負担を軽減することが可能となる。
【0094】
さらに、キーワードが、例えば、開発プロジェクトに関連する文字列であるとする。開発プロジェクトとして、多数の企業の関係者が含まれる場合がある。このような場合に、開発プロジェクトに携わる全てのメンバーのメールアドレスをメールソフトの連絡帳に登録すると、ユーザは手間がかかるので負担が大きい。本実施の形態にかかる電子メール装置20によれば、メールソフトの連絡帳にメールアドレスを登録していない場合であっても、記憶部21に登録されたメールアドレスの中から関連するメールアドレスを表示することが出来る。そのため、本実施の形態にかかる電子メール装置20によれば、ユーザの負担を軽減すると共に、ユーザ利便性を高めることが可能となる。
【0095】
またさらに、本実施の形態にかかる電子メール装置20によれば、メールサーバの負荷を上昇させることなく、メールの誤送信を抑制することが可能となる。通常、メールの誤送信を防止する場合、メールサーバ側での認証を行うことが想定される。しかし、本実施の形態にかかる電子メール装置20は、ユーザが操作を行う自装置において、メールの誤送信防止を抑制する。すなわち、本実施の形態にかかる電子メール装置20は、メールサーバにデータを送信することなく、メールの誤送信を抑制する。そのため、本実施の形態にかかる電子メール装置20によれば、メールサーバの負荷を上昇させること無く、かつ、ネットワークトラフィックを発生させること無く、メールの誤送信を抑制することが可能となる。
【0096】
(変形例)
実施の形態1において以下の変形を施してもよい。
<1>表示部25は、宛先候補表示画面500において、判定部24から受信したキーワードと関連付けられたメールアドレスに関連付けられた送受信頻度を対応付けて表示してもよい。
図8は、実施の形態1の変形例にかかる宛先候補表示画面を説明する図である。
【0097】
図8に示す宛先候補表示画面700は、
図5に示した宛先候補表示画面500と比較すると、メールアドレス表示選択ボタン領域504がメールアドレス表示選択ボタン領域701に置き換わっている。また、宛先候補表示画面700は、宛先候補表示画面500と比較すると、フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域506がフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域702に置き換わっている。
【0098】
メールアドレス表示選択ボタン領域701およびフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域702には、送受信頻度を表示する領域が追加されている。
【0099】
メールアドレス表示選択ボタン領域701には、表示部25が、判定部24から受信したキーワードと関連付けて記憶されたメールアドレスと、送受信頻度とが対応付けて表示される。表示部25は、判定部24からキーワードを受信すると、メール情報格納データベースD1を参照して、受信したキーワードと関連付けて記憶されているメールアドレスを取得する。また、表示部25は、受信したキーワードと取得したメールアドレスに関連付けられた送受信頻度の合計値とを取得する。そして、表示部25は、メールアドレス表示選択ボタン領域701に、取得したメールアドレスと、取得した送受信頻度の合計値とを対応付けて表示する。
【0100】
フォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域702には、表示部25が、判定部24から受信したキーワードと関連付けて記憶されたフォルダと、メールアドレスと、送受信頻度とが対応付けて表示される。表示部25は、判定部24からキーワードを受信すると、メール情報格納データベースD1を参照して、受信したキーワードと関連付けて記憶されているフォルダ、メールアドレスおよび送受信頻度を取得する。そして、表示部25は、取得した内容をフォルダ・メールアドレス表示選択ボタン領域702に表示する。
【0101】
このようにすることで、上述した実施の形態と同様の効果を得ることが出来る。また、ユーザは、送受信頻度を確認することが出来るので、例えば、送受信頻度が低いメールアドレスを選択しようとする場合は、選択するメールアドレスが誤っている可能性があると予測することも出来る。そのため、このようにすることで、上述した実施の形態よりも、さらにメールの誤送信を抑制することが可能となる。
【0102】
<2>宛先候補表示画面500に、「類似候補表示」ボタンをさらに有していてもよい。ユーザが、「類似候補表示」ボタンを押下した場合、表示部25は、例えば、判定部24から受信したキーワードと1文字違いのキーワードに関連付けて記憶されたメールアドレスを選択可能に表示してもよい。もしくは、表示部25は、記憶部21が記憶しているキーワードに関連付けられたメールアドレスを表示するようにしてもよい。
【0103】
<3>実施の形態1において、記憶部21は、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、キーワードとメールアドレスと送受信頻度とを関連付けて記憶することで説明した。記憶部21は、受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、キーワードとメールアドレスと受信頻度とを関連付けて記憶してもよい。もしくは、記憶部21は、送信されたメールが格納されたフォルダ毎に、キーワードとメールアドレスと送信頻度とを関連付けて記憶してもよい。
【0104】
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1の改良例である。
<電子メール装置の構成例>
図9を用いて、実施の形態2にかかる電子メール装置30について説明する。
図9は、実施の形態2にかかる電子メール装置の構成例を示す構成図である。電子メール装置30は、実施の形態1にかかる電子メール装置20と比較すると、記憶部21が記憶部31に置き換わっており、記憶部31はメールデータ保存データベースD2をさらに記憶し、取得部32が追加された構成をしている。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、本実施の形態においては、実施の形態1との差分のみを説明し、重複する説明は割愛する。
【0105】
記憶部31は、実施の形態1にかかる記憶部21にメールデータ保存データベースD2が追加されている。メールデータ保存データベースD2は、現在までに送受信されたメールのメールデータが保存されるデータベースである。メールデータ保存データベースD2は、電子メール装置30がメールを送信および受信のいずれかを行う毎に更新される。メールデータ保存データベースD2には、送受信されたメールが格納されたフォルダ、送受信されたメールの件名、送受信されたメールの宛先のメールアドレス、送受信されたメールのCCのメールアドレスおよび送受信されたメールの本文が関連付けて格納される。
【0106】
なお、メールデータ保存データベースD2は、送受信されたメールが格納されているフォルダ毎のテーブルにより構成されていてもよい。この場合、送受信されたメールが格納されているフォルダに関する情報は各テーブルには設定されない。
【0107】
取得部32は、メールデータ保存データベースD2からメール情報格納データベースD1に設定する情報を取得する。
取得部32は、メールデータ保存データベースD2から、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、識別情報を含むメールを抽出し、抽出された識別情報に関連付けられた文字列をキーワードとして取得する。
【0108】
具体的には、取得部32は、メールデータ保存データベースD2から、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、”(”および”)”をメールの件名に含むメールを抽出する。そして、取得部32は、”(”および”)”の間に入力された文字列をキーワードとして取得する。取得部32は、取得したキーワードを、メール情報格納データベースD1のキーワードに設定する。
【0109】
また、取得部32は、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、取得したキーワードを含むメールを抽出する。そして、取得部32は、抽出したメールの宛先およびCCに指定されたメールアドレスを取得する。取得部32は、取得したメールアドレスを、メール情報格納データベースD1のキーワードに関連付けて、メール情報格納データベースD1の宛先情報に設定する。
【0110】
さらに、取得部32は、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、取得したキーワードおよび取得したメールアドレスを含むメールを抽出する。取得部32は、抽出されたメールに基づいて送受信頻度を取得する。具体的には、抽出されたメールの数を送受信頻度として取得する。そして、取得部32は、取得した送受信頻度を、メール情報格納データベースD1のキーワードに関連付けて、メール情報格納データベースD1の送受信頻度に設定する。
【0111】
なお、送受信頻度が、送受信されたメールの総数のうちの各キーワードおよび各宛先情報を含むメールの数の割合である場合は、取得部32は、取得したメールの数を送受信されたメールの総数で除算した値を送受信頻度として取得する。
【0112】
<電子メール装置の動作例>
続いて、
図10を用いて、電子メール装置30の動作例を説明する。
図10は、実施の形態2にかかる電子メール装置の動作例を説明するフローチャートである。なお、電子メール装置30は、
図7Aおよび
図7Bに示したフローチャートに加えて、
図10に示すフローチャートを実施する。
図7Aおよび
図7Bに示したフローチャートは、実施の形態1と同様であるので、本実施の形態では、
図10に示す動作例のみを説明する。
【0113】
図10は、取得部32が、メールデータ保存データベースD2からメール情報格納データベースD1に設定する情報を取得する取得処理である。
図10に示す取得処理は、メールが送受信される毎に実施されてもよいし、定期的に実施されてもよいし、メール作成画面400が表示される際に実施されてもよい。なお、
図10に示すフローチャートは、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に実行される。
【0114】
まず、取得部32は、メールデータ保存データベースD2から、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、送受信されたメールの件名に”(”および”)”を含むメールを抽出する(ステップS21)。
【0115】
次に、取得部32は、抽出されたメールの件名から”(”および”)”の間に入力された文字列をキーワードとして取得し、メール情報格納データベースD1のキーワードに、取得した文字列を設定する(ステップS22)。
【0116】
次に、取得部32は、ステップS22において取得したキーワードを含むメールを抽出する(ステップS23)。
【0117】
次に、取得部32は、抽出されたメールに含まれるメールアドレスを取得して、ステップS23において用いたキーワードと関連付けてメール情報格納データベースD1の宛先情報に設定する(ステップS24)。
【0118】
具体的には、取得部32は、抽出されたメールの宛先およびCCに指定されたメールアドレスを取得し、取得したメールアドレスを、メール情報格納データベースD1のキーワードに関連付けてメール情報格納データベースD1の宛先情報に設定する。
【0119】
次に、取得部32は、取得したキーワードおよび取得したメールアドレスを含むメールの数を取得する。そして、取得部32は、取得したメールの数を、メール情報格納データベースD1のキーワードに関連付けてメール情報格納データベースD1の送受信頻度に設定する(ステップS25)。
【0120】
以上説明したように、本実施の形態にかかる電子メール装置30は、実施の形態1にかかる電子メール装置20の構成に、取得部32が追加されている。取得部32は、送受信されたメールが格納されているフォルダ毎に、送受信されたメールから、キーワードと、宛先情報と、送受信頻度とを取得して、取得した情報をメール情報格納データベースD1に設定する。
【0121】
実施の形態1においては、例えば、電子メール装置20の管理者または運用者が、予め送受信された電子メールを収集および分析をしてメール情報格納データベースD1を用意する必要があった。一方、本実施の形態にかかる電子メール装置30によれば、取得部32が、メールデータ保存データベースD2から、メール情報格納データベースD1の情報を取得して設定する。そのため、電子メール装置30の管理者または運用者は、メール情報格納データベースD1を予め用意するための作業を行う必要がなくなる。そのため、本実施の形態にかかる電子メール装置30によれば、事前設定の手間や導入する際の手間を軽減することが可能となる。したがって、ユーザは、本実施の形態にかかる電子メール装置30を、容易にかつスムーズに導入することが可能となる。
【0122】
(変形例)
実施の形態2において、取得部32は、送受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、キーワードと宛先情報と送受信頻度とを取得することで説明を行った。取得部32は、受信されたメールが格納されたフォルダ毎に、キーワードと宛先情報と受信頻度とを取得するようにしてもよい。もしくは、取得部32は、送信されたメールが格納されたフォルダ毎に、キーワードと宛先情報と送信頻度とを取得するようにしてもよい。
【0123】
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態にかかる電子メール装置は、次のようなハードウェア構成を有していてもよい。
図11は、上述した実施の形態において説明した電子メール装置10、20および30(以下、電子メール装置10等と称する)の構成例を示すブロック図である。
図11を参照すると、電子メール装置10等は、プロセッサ1201およびメモリ1202を含む。
【0124】
プロセッサ1201は、メモリ1202からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートを用いて説明された電子メール装置10等の処理を行う。プロセッサ1201は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)またはCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1201は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0125】
メモリ1202は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1202は、プロセッサ1201から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1201は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1202にアクセスしてもよい。
【0126】
図11の例では、メモリ1202は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1201は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1202から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された電子メール装置10等の処理を行うことができる。
【0127】
図11を用いて説明したように、電子メール装置10等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1または複数のプログラムを実行する。
【0128】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0129】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0130】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードと、各キーワードに関連する少なくとも1つの宛先情報と、を記憶する記憶部と、
ユーザが作成した電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定する判定部と、
前記電子メールに前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示する表示部と、
前記表示された宛先情報のうち、前記ユーザにより選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定する設定部と、を備える電子メール装置。
(付記2)
前記記憶部は、各キーワードと各宛先情報との組み合わせ毎の送受信頻度をさらに記憶し、
前記表示部は、前記記憶された送受信頻度が高い順に、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示する、付記1に記載の電子メール装置。
(付記3)
前記表示部は、前記記憶された送受信頻度が所定値以上の宛先情報を選択可能に表示する、付記2に記載の電子メール装置。
(付記4)
前記表示部は、前記表示された宛先情報に関連付けられた送受信頻度を、前記表示された宛先情報と対応付けて表示する、付記2または3に記載の電子メール装置。
(付記5)
前記記憶部は、送受信された電子メールが格納されたフォルダ毎に、前記少なくとも1つのキーワードと、前記少なくとも1つの宛先情報と、前記送受信頻度とを関連付けて記憶し、
前記表示部は、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶されたフォルダおよび宛先情報を選択可能に表示する、付記2~4のいずれか1項に記載の電子メール装置。
(付記6)
前記判定部は、前記電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードを識別する識別情報が含まれるか否かを判定し、前記電子メールに前記識別情報が含まれる場合、前記識別情報に関連付けられた文字列が、前記記憶されたキーワードのいずれかと一致するかを判定する、付記1~5のいずれか1項に記載の電子メール装置。
(付記7)
前記判定部は、前記電子メールの件名に、前記識別情報が含まれるか否かを判定し、前記電子メールの件名に前記識別情報が含まれる場合、前記識別情報に関連付けられた文字列が、前記記憶されたキーワードのいずれかと一致するかを判定する、付記6に記載の電子メール装置。
(付記8)
送受信された電子メールが格納されたフォルダ毎に、前記識別情報を含む電子メールを抽出し、前記抽出された電子メールから前記識別情報に関連付けられた文字列をキーワードとして取得し、前記取得されたキーワードを含む電子メールに含まれる宛先情報を取得し、前記取得されたキーワードおよび前記取得された宛先情報を含む電子メールに基づいて送受信頻度を取得する取得部をさらに備え、
前記記憶部は、前記取得されたキーワードと、前記取得された宛先情報と、前記取得された送受信頻度とを関連付けて記憶する、付記6または7に記載の電子メール装置。
(付記9)
前記識別情報は、第1の識別情報と、第2の識別情報とを含み、
前記識別情報に関連付けられた文字列は、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報との間に入力された文字列である、付記6~8のいずれか1項に記載の電子メール装置。
(付記10)
前記識別情報は、カタカナ文字、平仮名文字、漢字、記号および英数字の少なくとも1つを含む、付記6~8のいずれか1項に記載の電子メール装置。
(付記11)
ユーザが作成した電子メールに、予め記憶された電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定し、
前記電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示し、
前記表示された宛先情報のうち、前記ユーザにより選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定する、電子メール誤送信防止方法。
(付記12)
ユーザが作成した電子メールに、予め記憶された電子メールの内容に関連する情報を示す少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれるかを判定することと、
前記電子メールに、前記少なくとも1つのキーワードのいずれかが含まれると判定された場合、前記電子メールに含まれるキーワードに関連付けて記憶された宛先情報を選択可能に表示することと、
前記表示された宛先情報のうち、前記ユーザにより選択された宛先情報を前記電子メールの宛先として設定することと、をコンピュータに実行させる電子メール誤送信防止プログラム。
【符号の説明】
【0131】
10、20、30 電子メール装置
11、21、31 記憶部
12、24 判定部
13、25 表示部
14、26 設定部
22 メール作成部
23 入力部
32 取得部