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特開2023-181613クラウドシステム、クラウド連携システム、画像形成装置、制御方法、および、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181613
(43)【公開日】2023-12-25
(54)【発明の名称】クラウドシステム、クラウド連携システム、画像形成装置、制御方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20231218BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20231218BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
G06F3/12 365
G06F3/12 303
G06F3/12 387
H04N1/00 127A
B41J29/42 F
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094840
(22)【出願日】2022-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】布施 洋
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061CQ24
2C061CQ34
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC34
5C062AF13
(57)【要約】
【課題】 画像形成装置110から印刷サービス131のジョブ一覧を表示するためには、画像形成装置110上で印刷サービス131にログインする必要があり、画像形成装置のUIパネルの操作性が悪いという課題がある。
【解決手段】 ネットワークを介して第1クラウド連携サービスと接続される画像形成装置であって、前記第1クラウド連携サービスに対して、印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を行い、前記第1クラウド連携サービスから受信された前記第1クラウド連携サービスで管理される第1印刷ジョブ一覧データ、前記第1クラウド連携サービスと接続される第2クラウド連携サービスで管理される第2印刷ジョブ一覧データ、および、前記第2クラウド連携サービスと接続される印刷サービスで管理される第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧を表示部に表示させる。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と、第1印刷ジョブ一覧データを管理する第1クラウド連携サービスと、第2印刷ジョブ一覧データを管理する第2クラウド連携サービスと、第3印刷ジョブ一覧データを管理する第1印刷サービスと、を含むクラウドシステムであって、
前記画像形成装置は、
前記第1クラウド連携サービスに対して、印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を行う第1要求手段と、
前記第1クラウド連携サービスによって送信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第1受信手段と、
前記受信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧を表示部に表示させる表示制御手段と、を有し、
前記第1クラウド連携サービスは、
前記画像形成装置から前記第1取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第2取得要求を行う第2要求手段と、
前記第2クラウド連携サービスから、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第2受信手段と、
前記画像形成装置に対して、前記第1クラウド連携サービスで管理される前記第1印刷ジョブ一覧データと、前記第2クラウド連携サービスから受信した前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第1送信手段と、を有し、
前記第2クラウド連携サービスは、
前記第1クラウド連携サービスから前記第2取得要求を受信した場合、前記第1印刷サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第3取得要求を行う第3要求手段と、
前記第1印刷サービスから、前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第3受信手段と、
前記第1クラウド連携サービスに対して、前記第2クラウド連携サービスで管理される第2印刷ジョブ一覧データと、前記印刷サービスから受信した前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第2送信手段と、を有し、
前記第1印刷サービスは、
前記第2クラウド連携サービスから前記第3取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して、前記管理される第3印刷ジョブ一覧データを送信する第3送信手段を有することを特徴とするクラウドシステム。
【請求項2】
前記第1クラウド連携サービスは、
前記第1クラウド連携サービスと連携しているサービスの情報を管理する第1サービス管理手段を有し、
前記第2要求手段は、前記画像形成装置から前記第1取得要求を受信し、かつ、前記第1サービス管理手段で管理されるサービスの中に前記第2クラウド連携サービスが含まれる場合、前記第2クラウド連携サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第2取得要求を行うことを特徴とする請求項1に記載のクラウドシステム。
【請求項3】
前記第2クラウド連携サービスは、
前記第2クラウド連携サービスと連携しているサービスの情報を管理する第2サービス管理手段を有し、
前記第3要求手段は、前記第1クラウド連携サービスから前記第2取得要求を受信し、かつ、前記第2サービス管理手段で管理されるサービスの中に前記印刷サービスが含まれる場合、前記印刷サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第3取得要求を行うことを特徴とする請求項1に記載のクラウドシステム。
【請求項4】
前記第1クラウド連携サービスの前記第2要求手段は、前記第1クラウド連携サービスが第2印刷サービスと接続されている場合、前記第2クラウド連携サービスに対して、前記第2印刷サービスの名称およびアカウント情報を含む前記第2取得要求を行い、
前記第2クラウド連携サービスの前記第3要求手段は、前記第1印刷サービスの名称およびアカウント情報と、前記第2取得要求に含まれる前記第2印刷サービスの名称およびアカウント情報と、が一致する場合、印刷ジョブ一覧データの前記第3取得要求を行わず、前記第1印刷サービスの名称およびアカウント情報と、前記第2取得要求に含まれる前記第2印刷サービスの名称およびアカウント情報と、が一致しない場合、印刷ジョブ一覧データの前記第3取得要求を行うことを特徴とする請求項1に記載のクラウドシステム。
【請求項5】
第1印刷ジョブ一覧データを管理する第1クラウド連携サービスと、第2印刷ジョブ一覧データを管理する第2クラウド連携サービスと、を含むクラウド連携システムであって、
前記第1クラウド連携サービスは、
前記画像形成装置から印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第2取得要求を行う第1要求手段と、
前記第2クラウド連携サービスから、前記第2印刷ジョブ一覧データ、および、印刷サービスで管理される第3印刷ジョブ一覧データを受信する第1受信手段と、
前記画像形成装置に対して、前記第1クラウド連携サービスで管理される前記第1印刷ジョブ一覧データと、前記第2クラウド連携サービスから受信した前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第1送信手段と、を有し、
前記第2クラウド連携サービスは、
前記第1クラウド連携サービスから前記第2取得要求を受信した場合、前記印刷サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第3取得要求を行う第3要求手段と、
前記印刷サービスから、前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第3受信手段と、
前記第1クラウド連携サービスに対して、前記第2クラウド連携サービスで管理される前記第2印刷ジョブ一覧データと、前記印刷サービスから受信した前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第2送信手段と、を有し、
前記画像形成装置では、前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧が表示されることを特徴とするクラウド連携システム。
【請求項6】
ネットワークを介して第1クラウド連携サービスと接続される画像形成装置であって、
前記第1クラウド連携サービスに対して、印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を行う第1要求手段と、
前記第1クラウド連携サービスで管理される第1印刷ジョブ一覧データ、前記第1クラウド連携サービスと接続される第2クラウド連携サービスで管理される第2印刷ジョブ一覧データ、および、前記第2クラウド連携サービスと接続される印刷サービスで管理される第3印刷ジョブ一覧データを、前記第1クラウド連携サービスから受信する第1受信手段と、
前記受信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧を表示部に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置と、第1印刷ジョブ一覧データを管理する第1クラウド連携サービスと、第2印刷ジョブ一覧データを管理する第2クラウド連携サービスと、第3印刷ジョブ一覧データを管理する第1印刷サービスと、を含むクラウドシステムの制御方法であって、
前記画像形成装置が、前記第1クラウド連携サービスに対して、印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を行う第1要求工程と、
前記第1クラウド連携サービスが、前記画像形成装置から前記第1取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第2取得要求を行う第2要求工程と、
前記第2クラウド連携サービスが、前記第1クラウド連携サービスから前記第2取得要求を受信した場合、前記第1印刷サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第3取得要求を行う第3要求工程と、
前記第1印刷サービスが、前記第2クラウド連携サービスから前記第3取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して、前記管理される第3印刷ジョブ一覧データを送信する第3送信工程と、
前記第2クラウド連携サービスが、前記第1印刷サービスから、前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第3受信工程と、
前記第2クラウド連携サービスが、前記第1クラウド連携サービスに対して、前記第2クラウド連携サービスで管理される第2印刷ジョブ一覧データと、前記印刷サービスから受信した前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第2送信工程と、
前記第1クラウド連携サービスが、前記第2クラウド連携サービスから、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第2受信工程と、
前記第1クラウド連携サービスが、前記画像形成装置に対して、前記第1クラウド連携サービスで管理される前記第1印刷ジョブ一覧データと、前記第2クラウド連携サービスから受信した前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第1送信工程と、
前記画像形成装置が、前記第1クラウド連携サービスによって送信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第1受信工程と、
前記画像形成装置が、前記受信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧を表示部に表示させる表示制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
第1印刷ジョブ一覧データを管理する第1クラウド連携サービスと、第2印刷ジョブ一覧データを管理する第2クラウド連携サービスと、を含むクラウド連携システムの制御方法であって、
前記第1クラウド連携サービスが、前記画像形成装置から印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第2取得要求を行う第1要求工程と、
前記第2クラウド連携サービスが、前記第1クラウド連携サービスから前記第2取得要求を受信した場合、前記印刷サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第3取得要求を行う第3要求工程と、
前記第2クラウド連携サービスが、前記印刷サービスから、前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第3受信工程と、
前記第2クラウド連携サービスが、前記第1クラウド連携サービスに対して、前記第2クラウド連携サービスで管理される前記第2印刷ジョブ一覧データと、前記印刷サービスから受信した前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第2送信工程と、
前記第1クラウド連携サービスが、前記第2クラウド連携サービスから、前記第2印刷ジョブ一覧データ、および、印刷サービスで管理される第3印刷ジョブ一覧データを受信する第1受信工程と、
前記第1クラウド連携サービスが、前記画像形成装置に対して、前記第1クラウド連携サービスで管理される前記第1印刷ジョブ一覧データと、前記第2クラウド連携サービスから受信した前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第1送信工程と、を有し、
前記画像形成装置では、前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧が表示されることを特徴とする制御方法。
【請求項9】
ネットワークを介して第1クラウド連携サービスと接続される画像形成装置の制御方法であって、
前記第1クラウド連携サービスに対して、印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を行う第1要求工程と、
前記第1クラウド連携サービスで管理される第1印刷ジョブ一覧データ、前記第1クラウド連携サービスと接続される第2クラウド連携サービスで管理される第2印刷ジョブ一覧データ、および、前記第2クラウド連携サービスと接続される印刷サービスで管理される第3印刷ジョブ一覧データを、前記第1クラウド連携サービスから受信する第1受信工程と、
前記受信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧を表示部に表示させる表示制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
ネットワークを介して第1クラウド連携サービスと接続される画像形成装置に制御方法を実行させるためのプログラムであって、
前記制御方法は、
前記第1クラウド連携サービスに対して、印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を行う第1要求工程と、
前記第1クラウド連携サービスで管理される第1印刷ジョブ一覧データ、前記第1クラウド連携サービスと接続される第2クラウド連携サービスで管理される第2印刷ジョブ一覧データ、および、前記第2クラウド連携サービスと接続される印刷サービスで管理される第3印刷ジョブ一覧データを、前記第1クラウド連携サービスから受信する第1受信工程と、
前記受信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧を表示部に表示させる表示制御工程と、を有することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラウドシステム、クラウド連携システム、画像形成装置、制御方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、働き方が多様化するなかで、企業はテレワークやサテライトオフィスなど新たな勤務形態を導入し、さらに業務を効率化するためにクラウドサービスを積極的に活用するようになった。その結果、オフィス中心で利用されていた画像形成装置(プリンタ)は場所を問わずに利用されるようになり、印刷に関するソフトウェアもクラウド化が進んだ。例えば、プリンタサーバや関連の管理サービスを全てクラウド化し、印刷ジョブ等をクラウド上で管理できるようになった。このようなクラウドサービスは画像形成装置から利用することができ、ユーザーのニーズに合わせたサービスの選択が可能である。そのため、クラウドサービスと連携している画像形成装置では、ユーザーは画像形成装置から任意のクラウドサービスにログインすることで、所望するクラウドサービス上のジョブ一覧を取得していた。しかしながら、ユーザーが複数のクラウドサービスを利用している場合、印刷すべきジョブがどのクラウドサービスに存在するかを予め把握しておき、画像形成装置上でそのクラウドサービスにログインする必要がある、という課題があった。
【0003】
この問題を解決するために特許文献1では、クラウド連携サービスにて各クラウドサービスからジョブ一覧を取得し、全ての印刷ジョブをマージする方法が記載されている。この特許によると、複数のクラウドサービスが管理するジョブ一覧をまとめて表示することで、ユーザーが接続する多数のクラウドサービスを意識することなく、印刷ジョブを選択することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-86187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の背景では、画像形成装置が複数のクラウドサービスと接続するユースケースを述べた。近年、様々なユーザーの需要を踏まえ、「サテライトオフィスが管理するクラウド連携サービス120」と「企業が管理するクラウド連携サービス121」とを接続する新たな機能が登場した(図1)。この機能によると、サテライトオフィスに配置された画像形成装置110からクラウド連携サービス121に接続することで、クラウド連携サービス121と接続されている印刷サービス131、外部サービス141にアクセスすることが可能となる。例えば、「サテライトオフィスが管理するクラウド連携サービス120」が接続しているサービスが印刷サービス130及び外部サービス140、クラウド連携サービス121が接続しているサービスが印刷サービス131及び外部サービス141と仮定する。この場合、サテライトオフィスの画像形成装置110は印刷サービス130、外部サービス140にアクセス可能である。また、画像形成装置110はクラウド連携サービス121を介することで、印刷サービス131、外部サービス141にもアクセスできるようになる。
【0006】
ここで特許文献1の方法を用いると、クラウド連携サービス120を中心とした各サービスのジョブ一覧が取得可能である。即ち、サテライトオフィスの画像形成装置110は、クラウド連携サービス120を含む3つのサービスのジョブ一覧を取得できる。具体的には、画像形成装置110は、クラウド連携サービス120、クラウド連携サービス121、印刷サービス130のジョブ一覧をまとめて表示することができる。しかし、図1にはクラウド連携サービス121が連携している印刷サービス131が存在するにもかかわらず、特許文献1の方法では画像形成装置110から印刷サービス131のジョブ一覧を含めて表示することはできない。画像形成装置110から印刷サービス131のジョブ一覧を表示するためには、画像形成装置110上で印刷サービス131にログインする必要があり、画像形成装置のUIパネルの操作性が悪いという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、画像形成装置と、第1印刷ジョブ一覧データを管理する第1クラウド連携サービスと、第2印刷ジョブ一覧データを管理する第2クラウド連携サービスと、第3印刷ジョブ一覧データを管理する第1印刷サービスと、を含むクラウドシステムであって、前記画像形成装置は、前記第1クラウド連携サービスに対して、印刷ジョブ一覧データの第1取得要求を行う第1要求手段と、前記第1クラウド連携サービスによって送信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第1受信手段と、前記受信された前記第1印刷ジョブ一覧データ、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを用いて、印刷ジョブの一覧を表示部に表示させる表示制御手段と、を有し、前記第1クラウド連携サービスは、前記画像形成装置から前記第1取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第2取得要求を行う第2要求手段と、前記第2クラウド連携サービスから、前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第2受信手段と、前記画像形成装置に対して、前記第1クラウド連携サービスで管理される前記第1印刷ジョブ一覧データと、前記第2クラウド連携サービスから受信した前記第2印刷ジョブ一覧データおよび前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第1送信手段と、を有し、前記第2クラウド連携サービスは、前記第1クラウド連携サービスから前記第2取得要求を受信した場合、前記第1印刷サービスに対して印刷ジョブ一覧データの第3取得要求を行う第3要求手段と、前記第1印刷サービスから、前記第3印刷ジョブ一覧データを受信する第3受信手段と、前記第1クラウド連携サービスに対して、前記第2クラウド連携サービスで管理される第2印刷ジョブ一覧データと、前記印刷サービスから受信した前記第3印刷ジョブ一覧データと、を送信する第2送信手段と、を有し、前記第1印刷サービスは、前記第2クラウド連携サービスから前記第3取得要求を受信した場合、前記第2クラウド連携サービスに対して、前記管理される第3印刷ジョブ一覧データを送信する第3送信手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成装置110において、クラウド連携サービス120、クラウド連携サービス121、および、印刷サービス131のジョブ一覧をまとめて表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】クラウドシステム全体図
図2】画像形成装置のハードウェア構成図
図3】クラウド連携サービスのソフトウェア構成図
図4】装置間の処理のやり取りを示すシーケンス図
図5】画像形成装置の画面を示す図
図6】装置間の処理のやり取りを示すシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
[クラウドシステム構成]
図1は、本実施例に係るクラウドシステム構成を示している。
【0012】
クライアント端末100~102はそれぞれ画像処理形成装置連携サービス120、121や印刷サービス130、131に印刷データをアップロードするクライアント端末である。クライアント端末は、例えば印刷データのアップロード機能を有するパソコンやスマートフォンなどである。
【0013】
画像形成装置110、111は、スキャナやプリンタといった複数の機能を有する複合機である。
【0014】
クラウド連携サービス120、121は、2つの機能を有するサービスである。クラウド連携サービス120、121をあわせて、クラウド連携システムとも呼ぶ。1つ目の機能は、クライアント端末100、101からアップロードされた印刷データを印刷ジョブとして管理する印刷サービス機能である。印刷サービス機能によって、クラウド連携サービス120、121では、印刷ジョブ一覧データが管理されている。2つ目の機能は、外部の印刷サービス130、131や外部サービス140、141との接続を管理する外部サービス連携機能である。
【0015】
印刷サービス130、131は、印刷サービスであって、クライアント端末102からアップロードされた印刷データを印刷ジョブとして管理する印刷サービス機能を有する。本サービスは、例えばマイクロソフトのUniversalPrintなどである。印刷サービス機能によって、印刷サービス130、131では、印刷ジョブ一覧データが管理されている。
【0016】
外部サービス140、141は、ストレージ、基幹システム、業務システムなど様々な用途で利用できるサービスである。
【0017】
本構成より、画像形成装置110は、クラウド連携サービス120を介して印刷サービス130から印刷ジョブを取得でき、外部サービス140から印刷データを取得することが可能となる。さらにクラウド連携サービス120はクラウド連携サービス121を介することで、印刷サービス131から印刷ジョブを取得でき、外部サービス141から印刷データを取得することが可能となる。即ち、画像形成装置110はクラウド連携サービス120、121と印刷サービス130、131から印刷ジョブを取得することができる。
【0018】
本実施例のシステムにおける複数のサービスを連携して動作させるための手法として、OAuth等の認証認可の仕組みを使う方法が考えられる。この技術により、クラウド連携サービス120は、印刷サービス130と外部サービス140と連携でき、クラウド連携サービス121は、印刷サービス131とクラウドサービス141と連携できる。更にクラウド連携サービス120、121同士の連携も可能となる。
【0019】
本実施例のシステムは、画像形成装置110、111とクラウド連携サービス120、121からなる構成としているがこれに限定されない。例えば、画像形成装置110がクラウド連携サービス120の役割を兼ね備えてもよい。また、クラウド連携サービス120、121はインターネット上ではなくLAN上のサーバーに配置した接続形態であってもよい。上記各構成要素はネットワークにより通信可能に接続されている。ネットワークは例えばインターネット等のLAN、WAN、電話回線、専用デジタル回線、ATM等のいずれかである。または、これらの組み合わせで実現される通信ネットワークである。ネットワークはデータの送受信が可能であればよい。
【0020】
[画像形成装置のハードウェア構成]
図2は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。本実施例における情報処理装置には、クラウド連携サービス120が構築されるデータセンター上のサーバーコンピューターを含む。また、クラウド連携サービス121や、印刷サービス130、131、外部サービス140、141についても同様である。また、本実施例のクライアント端末や画像形成装置にも同様の、一般的な情報処理装置のハードウェア構成を適用でき、さらに、図2で不図示の構成を備えていてもよい。
【0021】
CPU201は内部デバイスで接続される各デバイス(ROM、RAMなど)を直接あるいは間接的に制御し、本発明を実現するためのプログラムを実行する。ROM202はBIOSが格納してある。RAM(直接記憶装置)203は、CPU201のワーク領域として利用され、本発明を実現するためのソフトウェアモジュールをロードする為の一次記憶として利用されるなどする。記憶装置204は、基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションが記憶されている。記憶装置204の具体例としてHDD(ハードディスクドライブ)、もしくはSSD(ソリッドステートドライブ)などがある。ネットワークI/F205はインターネットやネットワークに接続するためのインターフェースである。クラウド連携サービス120、121はネットワークI/F205を介してクライアント端末や画像形成装置、各サービスからの処理リスエストを受け各種処理を行い、情報を送受信する。
【0022】
[クラウド連携サービスのソフトウェア構成]
図3は、クラウド連携サービス120、121のソフトウェア構成図である。また、本実施形態の印刷サービス130、131にも同様の一般的な情報処理装置のソフトウェア構成を適用できる。
【0023】
図3に記載のソフトウェア構成は、CPU201が例えばROM202に記憶されているプログラムをRAM203に読み出して実行することにより実現される。設定管理部301は、クラウド連携サービス120、121の各種機能に関する設定をRAM203、記憶装置204等の各記憶装置に格納し、各記憶装置から読み出す。ジョブ管理部302は、画像形成装置110より受信したジョブをデータ保存部305に保存する。通信部303は各構成要素に接続するための機能を有する。認証制御部304はOAuth等の認証認可の仕組みを実現するための機能を有する。UI制御部306はクラウド連携サービス120、121におけるUI表示やUI上での各種機能を実現するための機能を有する。
【0024】
[実施例1におけるソフトウェアの処理]
ここでは前述の課題である、ユーザーが画像形成装置110から印刷サービス131のジョブ一覧を表示する際に生じるUIパネルの操作性の悪さを解決する手法について説明する。
【0025】
[実施例1におけるソフトウェアの処理、シーケンス]
図4は、画像形成装置110とクラウド連携サービス120、121の処理の流れを示すシーケンス図である。本シーケンスでは、画像形成装置110がクラウド連携サービス120、121、印刷サービス131のジョブ一覧をまとめて表示する手法を示す。
【0026】
ユーザーによって画像形成装置110が操作されると、S401において、画像形成装置110はクラウド連携サービス120に印刷ジョブ一覧データの取得要求を行う。
【0027】
S402において、クラウド連携サービス120は、管理しているジョブ一覧(A)を取得する。表1はジョブ一覧(A)の一例を示しており、ジョブ名、印刷設定(カラー/モノクロ)を含む。表1には、ジョブ1、ジョブ2の2つのジョブが含まれている。なお、ジョブ一覧として取得できる情報は、ジョブに関する情報であれば特に限定しない。
【0028】
【表1】
【0029】
S403において、クラウド連携サービス120は、連携しているサービス一覧(A)を取得する。表2はサービス一覧(A)の一例を示しており、サービス名称、サービスURLを含む。表2には、印刷サービス130、外部サービス140、クラウド連携サービス121が含まれており、3つのサービスがクラウド連携サービス120と連携している。なお、サービス一覧として取得できる情報は、クラウド連携サービス120と連携しているサービスに関する情報(サービス管理データ)であれば特に限定しない。
【0030】
【表2】
【0031】
S404において、クラウド連携サービス120は、サービス一覧(A)の中にクラウド連携サービス121が存在するか判定する。例えば、S403で取得したサービス一覧(A)のサービスURLに「image-handle.com」等の任意のドメインが含まれる場合、サービス一覧(A)の中にクラウド連携サービス121が存在すると判定する。存在すると判定した場合、S405へ進み、存在しないと判定した場合、S414へ進む。なお、本実施例ではドメインのURLで存在の有無を判定したが、存在の有無が判断できるのであれば判定方法は特に限定しない。
【0032】
S405において、クラウド連携サービス120は、クラウド連携サービス121からクラウド連携サービス121が連携しているジョブ一覧取得の要求をする。
【0033】
S406において、クラウド連携サービス121は管理しているジョブ一覧(B)を取得する。表3はジョブ一覧(B)の一例を示しており、ジョブ名、印刷設定を含む。表3には、ジョブ3の1つのジョブが含まれている。なお、ジョブ一覧として取得できる情報は、ジョブに関する情報であれば特に限定しない。
【0034】
【表3】
【0035】
S407において、クラウド連携サービス121は連携しているサービス一覧(B)を取得する。表4はサービス一覧(B)の一例を示しており、サービス名称、サービスURLを含む。表4には、印刷サービス131、外部サービス141が含まれており、2つのサービスがクラウド連携サービス121と連携している。
【0036】
【表4】
【0037】
S408において、クラウド連携サービス121はサービス一覧(B)の中に印刷サービス131が存在するか判定する。例えば、S407で取得したサービス一覧(B)のサービスURLに「print.com」等の任意のドメインが含まれる場合、サービス一覧(B)の中に印刷サービス131が存在すると判定する。存在すると判定した場合、S410へ進み、存在しないと判定した場合、S412へ進む。なお、本実施例ではドメインのURLで存在の有無を判定したが、存在の有無が判断できるのであれば判定方法は特に限定しない。
【0038】
S409において、クラウド連携サービス121は印刷サービス131からジョブ一覧取得の要求をする。
【0039】
S410において、印刷サービス131は管理しているジョブ一覧(C)を取得する。表3はジョブ一覧(C)の一例を示しており、ジョブ名、印刷設定を含む。表3には、ジョブ3の1つのジョブが含まれている。なお、ジョブ一覧として取得できる情報は、ジョブに関する情報であれば特に限定しない。
【0040】
【表5】
【0041】
S411において、印刷サービス131はクラウド連携サービス121へジョブ一覧(C)を通知する。
【0042】
S412において、クラウド連携サービス121はクラウド連携サービス120へジョブ一覧(B)、ジョブ一覧(C)を通知する。なお、ジョブ一覧(C)が存在しない場合、ジョブ一覧(B)のみを通知する。
【0043】
S413において、クラウド連携サービス120はジョブ一覧(A)とジョブ一覧(B)とジョブ一覧(C)を結合する。この時、サービス一覧(A)に含まれるクラウド連携サービス121は除いて結合する(表3)。
【0044】
【表6】
【0045】
S414において、クラウド連携サービス120は画像形成装置110にS413で結合したジョブ一覧(A+B+C)を通知する。なお、ジョブ一覧(B)やジョブ一覧(C)が存在しない場合、存在するジョブ一覧のみが送信される。
【0046】
S415において、画像形成装置110は、取得したジョブ一覧を用いて、ジョブ一覧を表示部に表示させる表示制御を行う。
【0047】
従来、ユーザーは画像形成装置110からクラウド連携サービス121が連携するサービスから印刷ジョブを選択する場合、画像形成装置110のUIパネルを3回の操作(501~503)が必要だった。本実施例で示したジョブ一覧の表示手法を使うことで、画像形成装置110のUIパネルにクラウド連携サービス120、121、印刷サービス131が管理するジョブ一覧をまとめて表示できるようになる。そのため、ユーザーは画像形成装置110のUIパネルを1回の操作(504)でクラウド連携サービス121が連携するサービスの印刷ジョブを選択できるようになる。
【0048】
なお、本実施例ではユーザーの操作のたびにサービス一覧情報を取得する方法を述べたが、過去にサービス一覧情報を取得しているのであれば前回の処理実行時に得たキャッシュ情報を使用して一連の処理をスキップしてもよい。
【0049】
[実施例2におけるソフトウェアの処理]
前述した実施例1では、画像形成装置110に関する印刷ジョブをまとめて表示する手法について説明を行った。しかしながら、この手法では画像形成装置サービス120、121にてそれぞれ同じ印刷サービス131と連携している場合、画像形成装置110のUIパネルに同じ印刷ジョブが重複して表示されるという問題がある。
【0050】
そこで実施例2では、実施例1に加え、UIパネルで重複する印刷ジョブを非表示にする手法を説明する。本実施例において、システム構成やアプリケーションのUIなど、実施例1と同様の説明は割愛する。
【0051】
[実施例2におけるソフトウェアの処理、フローチャート]
図6はクラウド連携サービス120による重複する印刷ジョブに関する処理の詳細を示すフローチャートである。
【0052】
S601において、クラウド連携サービス121はサービス一覧(A)の中に印刷サービス131が存在するか判定する。存在すると判定した場合、S602へ進み、存在しないと判定した場合、S404へ進む。
【0053】
S602において、クラウド連携サービス121は印刷サービス131からジョブ一覧取得の要求をする。
【0054】
S603において、印刷サービス131は管理しているジョブ一覧(C)を取得する。
【0055】
S604において、印刷サービス131はクラウド連携サービス121へジョブ一覧(C)を通知する。
【0056】
S605において、クラウド連携サービス120はクラウド連携サービス121からクラウド連携サービス121が連携しているジョブ一覧取得の要求をする。この際、要求データの中にS602で取得した印刷サービスの名称と利用アカウント情報を含める。
【0057】
S606において、クラウド連携サービス121はS408で判定した印刷サービスのジョブ一覧が未取得かどうかを判定する。未取得かどうかはS605で要求データに含まれる情報を基に比較を行い、本ステップで取得対象とするサービスおよび利用アカウント情報が一致しなかった場合、未取得と判定する。未取得であると判定した場合、S607に進み、未取得でないと判定した場合、S412へ進む。なお、本ステップで実施する比較処理が実行な情報であれば、比較に用いる情報は限定しない。
【0058】
S607において、クラウド連携サービス121は印刷サービス131からジョブ一覧取得の要求をする。
【0059】
以上、重複するサービスと利用アカウントの情報に基づき、画像形成装置110のUIパネルに必要最低限の印刷ジョブのみを表示する手法について説明した。これにより、重複する印刷ジョブを取得しなくなるため、UIパネルで重複する印刷ジョブを非表示にすることができるようになる。
【0060】
(他の実施例)
本発明は、上述した実施形態を適宜組み合わせることにより構成された装置あるいはシステムやその方法も含まれるものとする。
【0061】
ここで、本発明は、上述した実施形態の機能を実現する1つ以上のソフトウェア(プログラム)を実行する主体となる装置あるいはシステムである。また、その装置あるいはシステムで実行される上述した実施形態を実現するための方法も本発明の1つである。また、そのプログラムは、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステムあるいは装置に供給され、そのシステムあるいは装置の1つ以上のコンピューター(CPUやMPU等)によりそのプログラムが読み出され、実行される。つまり、本発明の1つとして、さらにそのプログラム自体、あるいは当該プログラムを格納したコンピューターにより読み取り可能な各種記憶媒体も含むものとする。また、上述した実施形態の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても、本発明は実現可能である。
【符号の説明】
【0062】
110 画像形成装置
120、121 クラウド連携サービス
130、131 印刷サービス
201 CPU
302 ジョブ管理部
303 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクラウド連携サービスを提供する第1のクラウドサーバであって、
画像形成装置から印刷ジョブを取得するための第1の取得要求を受信する受信手段と、
前記第1のクラウド連携サービスで管理されている第1の印刷ジョブの情報を取得する第1取得手段と、
前記第1のクラウド連携サービスと連携している第2のクラウド連携サービスで管理されている第2の印刷ジョブの情報と、前記第2のクラウド連携サービスと連携している第1の印刷サービスで管理されている第3の印刷ジョブの情報とを取得するための第2の取得要求を、前記第2のクラウド連携サービスを提供する第2のクラウドサーバに対して送信する第1送信手段と、
前記第2のクラウドサーバから、前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを取得する第2取得手段と、
前記第1の印刷ジョブの情報と前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを含む印刷ジョブのリストを、前記画像形成装置に送信する第2送信手段と、
を有することを特徴とする第1のクラウドサーバ。
【請求項2】
前記第1のクラウドサーバは、さらに、前記第1のクラウド連携サービスと連携している第2の印刷サービスで管理されている第4の印刷ジョブの情報を取得する第3取得手段を有し、
前記第2送信手段で送信される印刷ジョブのリストは、前記第1の印刷ジョブの情報と前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報と前記第4の印刷ジョブの情報とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の第1のクラウドサーバ。
【請求項3】
前記第2のクラウドサーバは、
前記第1のクラウドサーバから前記第2の取得要求を受信した場合、前記第2のクラウド連携サービスで管理されている第2の印刷ジョブの情報と、前記第1の印刷サービスで管理されている第3の印刷ジョブの情報とを取得し、
当該取得した第2の印刷ジョブの情報と、当該取得した第3の印刷ジョブの情報とを、前記第1のクラウドサーバに送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の第1のクラウドサーバ。
【請求項4】
前記第2のクラウドサーバは、前記第1の印刷サービスに対して前記第3の印刷ジョブの情報を取得するための取得要求を送信することにより、前記第1の印刷サービスで管理されている第3の印刷ジョブの情報を取得する、
ことを特徴とする請求項3に記載の第1のクラウドサーバ。
【請求項5】
前記第1送信手段は、前記第2の取得要求を送信する際に、前記第2の印刷サービスで管理されている前記第4の印刷ジョブの情報を取得する際に用いたアカウント情報を、前記第2のクラウドサーバに更に送信するものであり、
前記第2のクラウドサーバは、
前記第2の印刷サーバと前記第1の印刷サーバが一致しない場合、または、前記受信したアカウント情報が、前記第1の印刷サービスで管理されている前記第3の印刷ジョブの情報を取得する際に用いるアカウント情報と一致しない場合は、前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを前記第1のクラウドサーバに送信し、
前記第2の印刷サーバと前記第1の印刷サーバが一致し、かつ、前記受信したアカウント情報が、前記第1の印刷サービスで管理されている前記第3の印刷ジョブの情報を取得する際に用いるアカウント情報と一致する場合は、前記第2の印刷ジョブの情報を前記第1のクラウドサーバに送信するが、前記第3の印刷ジョブの情報については前記第1のクラウドサーバに送信しない、
ことを特徴とする請求項2に記載の第1のクラウドサーバ。
【請求項6】
第1のクラウド連携サービスを提供する第1のクラウドサーバと、第2のクラウド連携サービスを提供する第2のクラウドサーバとを含むクラウドシステムであって、
前記第1のクラウドサーバは、
画像形成装置から印刷ジョブを取得するための第1の取得要求を受信する第1受信手段と、
前記第1のクラウド連携サービスで管理されている第1の印刷ジョブの情報を取得する第1取得手段と、
前記第2のクラウド連携サービスで管理されている第2の印刷ジョブの情報と、前記第2のクラウド連携サービスと連携している第1の印刷サービスで管理されている第3の印刷ジョブの情報とを取得するための第2の取得要求を、第2のクラウド連携サービスを提供する第2のクラウドサーバに対して送信する第1送信手段と、
前記第2のクラウドサーバから、前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを取得する第2取得手段と、
前記第1の印刷ジョブの情報と前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを含む印刷ジョブのリストを、前記画像形成装置に送信する第2送信手段と、
を有し、
前記第2のクラウドサーバは、
前記第1のクラウドサーバから、前記第2の取得要求を受信する第2受信手段と、
前記第2のクラウド連携サービスで管理されている前記第2の印刷ジョブの情報を取得する第3取得手段と、
前記第1の印刷サービスで管理されている前記第3の印刷ジョブの情報を取得する第4取得手段と、
前記取得した第2の印刷ジョブの情報と、前記取得した第3の印刷ジョブの情報とを、前記第1のクラウドサーバへ送信する第2送信手段と、
を有する、ことを特徴とするクラウドシステム。
【請求項7】
前記第1のクラウドサーバは、さらに、前記第1のクラウド連携サービスと連携している第2の印刷サービスで管理されている第4の印刷ジョブの情報を取得する第5取得手段を更に有し、
前記第2送信手段で送信される印刷ジョブのリストは、前記第1の印刷ジョブの情報と前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報と前記第4の印刷ジョブの情報とを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のクラウドシステム。
【請求項8】
第1のクラウド連携サービスを提供する第1のクラウドサーバの制御方法であって、
画像形成装置から印刷ジョブを取得するための第1の取得要求を受信する受信工程と、
前記第1のクラウド連携サービスで管理されている第1の印刷ジョブの情報を取得する第1取得工程と、
前記第1のクラウド連携サービスと連携している第2のクラウド連携サービスで管理されている第2の印刷ジョブの情報と、前記第2のクラウド連携サービスと連携している第1の印刷サービスで管理されている第3の印刷ジョブの情報とを取得するための第2の取得要求を、前記第2のクラウド連携サービスを提供する第2のクラウドサーバに対して送信する第1送信工程と、
前記第2のクラウドサーバから、前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを取得する第2取得工程と、
前記第1の印刷ジョブの情報と前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを含む印刷ジョブのリストを、前記画像形成装置に送信する第2送信工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項9】
第1のクラウド連携サービスを提供する第1のクラウドサーバのコンピュータを、
画像形成装置から印刷ジョブを取得するための第1の取得要求を受信する受信手段、
前記第1のクラウド連携サービスで管理されている第1の印刷ジョブの情報を取得する第1取得手段、
前記第1のクラウド連携サービスと連携している第2のクラウド連携サービスで管理されている第2の印刷ジョブの情報と、前記第2のクラウド連携サービスと連携している第1の印刷サービスで管理されている第3の印刷ジョブの情報とを取得するための第2の取得要求を、前記第2のクラウド連携サービスを提供する第2のクラウドサーバに対して送信する第1送信手段、
前記第2のクラウドサーバから、前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを取得する第2取得手段、
前記第1の印刷ジョブの情報と前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを含む印刷ジョブのリストを、前記画像形成装置に送信する第2送信手段、
として機能させるためのプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の、第1のクラウド連携サービスを提供する第1のクラウドサーバは、画像形成装置から印刷ジョブを取得するための第1の取得要求を受信する受信手段と、前記第1のクラウド連携サービスで管理されている第1の印刷ジョブの情報を取得する第1取得手段と、前記第1のクラウド連携サービスと連携している第2のクラウド連携サービスで管理されている第2の印刷ジョブの情報と、前記第2のクラウド連携サービスと連携している第1の印刷サービスで管理されている第3の印刷ジョブの情報とを取得するための第2の取得要求を、前記第2のクラウド連携サービスを提供する第2のクラウドサーバに対して送信する第1送信手段と、前記第2のクラウドサーバから、前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを取得する第2取得手段と、前記第1の印刷ジョブの情報と前記第2の印刷ジョブの情報と前記第3の印刷ジョブの情報とを含む印刷ジョブのリストを、前記画像形成装置に送信する第2送信手段と、を有することを特徴とする。