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▶ 有限会社タクホウコーポレーションの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181617
(43)【公開日】2023-12-25
(54)【発明の名称】トラック
(51)【国際特許分類】
   B62D 33/04 20060101AFI20231218BHJP
【FI】
B62D33/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094848
(22)【出願日】2022-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】522234895
【氏名又は名称】有限会社タクホウコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110003225
【氏名又は名称】弁理士法人豊栖特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中山 聡
(57)【要約】
【課題】キャノピーを荷台に十分な強度で安定的に固定でき、かつ、キャノピーと荷台で囲まれた室内空間を広く快適に利用できるトラックを提供する。
【解決手段】車両後方に上方開口する荷台10を有するトラック車両1と、荷台10に積載されるキャノピー20と、キャノピー20を荷台10に固定する固定部30とを備え、キャノピー20は、荷台10の横あおり11に連結されて室内空間を形成し、固定部30は、側壁21の下方に連結されてなるベースプレート31と、ベースプレート31に連結される補強部32と、側壁21を両側の横あおり11の上面板11aに固定する連結具35とを有し、連結具35が、ベースプレート31の貫通穴31aと、上面板11aの貫通穴11bに挿通されて、少なくともベースプレート31の下面の一部が上面板11aに連結されて、キャノピー20が固定部30を介して荷台10に固定される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャノピーが荷台に固定されたトラックであって、
車両後方に両側の横あおりと後ろあおりに囲まれ、上方開口する荷台を有するトラック車両と、
前記トラック車両の前記荷台に積載されるキャノピーと、
前記キャノピーを前記トラック車両の前記荷台の前記横あおりに固定する固定部と、
を備え、
前記キャノピーは、両側の側壁と後壁と前壁と天板を有し、
前記荷台の前記横あおりに連結されて、
両側の前記側壁と前記後壁と前記前壁と前記天板に囲まれた室内空間を形成し、
前記固定部は、
前記キャノピーの前記側壁の下方に連結されてなるベースプレートと、
前記ベースプレートに連結されてなる補強部と、
前記キャノピーの前記側壁を前記荷台の両側の前記横あおりの上面板に固定する連結具と、
を有し、
前記ベースプレート及び前記荷台の前記横あおりの前記上面板は、前記連結具を挿通する貫通穴を有し、
前記連結具が、前記ベースプレートの前記貫通穴と、前記荷台の前記横あおりの前記上面板の前記貫通穴に挿通されて、少なくとも前記ベースプレートの下面の一部が前記荷台の前記横あおりの前記上面板に連結されて、前記キャノピーが前記固定部を介して前記荷台に固定されることを特徴とするトラック。
【請求項2】
請求項1に記載のトラックであって、
前記補強部は、補強パイプを有し、
前記補強パイプは、前記荷台の長手方向に伸びるように配置されることを特徴とするトラック。
【請求項3】
請求項2に記載のトラックであって、
前記補強部が、長手方向に伸びる複数列の前記補強パイプを有し、
少なくとも最外側に位置する外側補強パイプと、最内側に位置する内側補強パイプを有することを特徴とするトラック。
【請求項4】
請求項3に記載のトラックであって、
前記外側補強パイプと、前記内側補強パイプが離隔して配置されて、前記ベースプレートに連結され、
前記ベースプレートの前記貫通穴が、前記外側補強パイプと前記内側補強パイプの間に設けられてなることを特徴とするトラック。
【請求項5】
請求項2に記載のトラックであって、
前記補強パイプが角パイプで、断面形状が四角形であって、
前記角パイプの各辺が垂直方向と水平方向に配置されて前記ベースプレートに連結されることを特徴とするトラック。
【請求項6】
請求項1に記載のトラックであって、
前記キャノピーの前記側壁は、支柱と壁板と、
を有し、
前記支柱及び前記壁板が前記補強部に連結されることを特徴とするトラック。
【請求項7】
請求項1に記載のトラックであって、
前記ベースプレートの下面と前記荷台の前記横あおりの前記上面板との間に弾性変形するパッキンが圧迫状態に挟着して、前記キャノピーが前記荷台に固定されてなることを特徴とするトラック。
【請求項8】
請求項7に記載のトラックであって、
前記固定部が、さらに、
前記荷台の前記横あおりの前記上面板の下面に配置されるゴム状弾性体と、
前記ゴム状弾性体の下面に配設されて、
前記ゴム状弾性体を前記横あおりの前記上面板の下面に圧縮状態に固定してなる押圧プレートと、
を有し、
前記パッキンは前記ゴム状弾性体よりも反発弾性率が低く、かつ
前記ゴム状弾性体は前記パッキンよりも厚く、
前記ゴム状弾性体及び前記押圧プレートは、前記連結具を挿通する貫通穴を備え、
前記連結具は、前記ベースプレートの前記貫通穴と、前記荷台の前記横あおりの前記上面板の前記貫通穴と、前記ゴム状弾性体の前記貫通穴と、前記押圧プレートの前記貫通穴に挿通され、前記ゴム状弾性体を圧縮して、圧縮された前記ゴム状弾性体の反発弾性力で前記パッキンを圧迫状態に保持してなることを特徴とするトラック。
【請求項9】
請求項7または8に記載のトラックであって、
前記パッキンがブチルシールを含むことを特徴とするトラック。
【請求項10】
請求項1に記載のトラックであって、
さらに、
少なくとも前記荷台の前記横あおりの内側を覆う下カバー部と、
前記下カバー部を前記荷台に固定する下カバー固定部と、
を備え、
前記下カバー固定部は、前記連結具を挿通する貫通穴を有し、前記固定部の下に配置されてなり、
前記連結具が、前記固定部の前記貫通穴と前記下カバー固定部の前記貫通穴に挿通されて、前記キャノピーと共に前記下カバー部が前記荷台に固定されることを特徴とするトラック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷台にキャノピーが固定されたトラックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりトラックの後部荷台に、脱着可能なキャノピーはアルミクランプで取り付けられる(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“キャノピー取付要領書”<URL:https://www.trdparts.jp/manual_pdf/hilux/MS611-0K001-3.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、アルミクランプで取り付けられたキャノピーは、十分な強度で安定的に固定できない。また、アルミクランプでは、固定直後の強度を長期的に維持できず、定期的に固定具合の確認や増し締めを必要とし、手間がかかる。車両に取り付けられたキャノピーには、車両の走行中の風の抵抗や遠心力が加わり、車両の走行、加速、停止による振動、エンジン、サスペンションなどの振動が、荷台を通じて継続的にクランプに伝わり、緩みやズレが生じ得るからである。特に、トラックは振動強度、振動幅が大きく、さらにキャノピーが取り付けられることで重心や車高が上がり、横揺れ、(厳密にはローリング、ピッチング、ヨーイングで前後左右上下の三次元的の揺れ)、回転挙動が大きくなる。仮に走行中にキャノピーが荷台から外れると、危険な大事故につながるおそれがある。また、図12に示すトラック900において、クランプ930は、構造上、キャノピーの被挟み部920及び荷台の横あおりの被挟み部910を挟んで固定するが、被挟み部920、910から内側にはみ出すアーム部分931が生じ、室内領域を制限して、室内空間の快適な利用を阻害するという問題がある。
【0005】
本発明は、以上の欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の一目的は、キャノピーを荷台に十分な強度で安定的に固定でき、かつ、キャノピーと荷台で囲まれた室内空間を広く快適に利用できるトラックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様に係るトラックは、車両後方に両側の横あおりと後ろあおりに囲まれ、上方開口する荷台を有するトラック車両と、トラック車両の荷台に積載されるキャノピーと、キャノピーをトラック車両の荷台の横あおりに固定する固定部とを備えてなる。キャノピーは、両側の側壁と後壁と前壁と天板を有し、荷台の横あおりに連結されて、両側の側壁と後壁と前壁と天板に囲まれた室内空間を形成し、固定部は、キャノピーの側壁の下方に連結されてなるベースプレートと、ベースプレートに連結されてなる補強部と、キャノピーの側壁を荷台の両側の横あおりの上面板に固定する連結具とを有し、ベースプレート及び荷台の横あおりの上面板は、連結具を挿通する貫通穴を有し、連結具が、ベースプレートの貫通穴と、荷台の横あおりの上面板の貫通穴に挿通されて、少なくともベースプレートの下面の一部が荷台の横あおりの上面板に連結されて、キャノピーが固定部を介して荷台に固定される。
【発明の効果】
【0007】
以上のトラックは、キャノピーを荷台に十分な強度で安定的に固定でき、かつ、キャノピーと荷台で囲まれた室内空間を広く快適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るトラックの概略側面図である。
図2図1のトラックの概略断面模式図である。
図3】キャノピーの側壁の概略断面模式図である。
図4】キャノピーの使用例の概略側面図である。
図5図2のキャノピーの固定部分の要部断面模式図である。
図6】固定部の変形例の概略断面模式図である。
図7】固定部の変形例の概略断面模式図である。
図8】本発明の他の実施形態に係るトラックの固定部分の概略斜視図である。
図9図7の固定部分の要部断面模式図である。
図10】本発明の他の実施形態に係るトラックの概略断面模式図である。
図11図9の固定部分の要部断面模式図である。
図12】従来のキャノピーを荷台に固定方法を示す概略断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施態様及び実施形態にかかるトラックを図面に基づいてより詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
【0010】
荷台の短手方向(幅方向)において、荷台中央に近い側を内側、荷台中央から離れる側を外側とする。
【0011】
本発明の一実施態様に係るトラックは、車両後方に両側の横あおりと後ろあおりに囲まれ、上方開口する荷台を有するトラック車両と、トラック車両の荷台に積載されるキャノピーと、キャノピーをトラック車両の荷台の横あおりに固定する固定部とを備えてなる。キャノピーは、両側の側壁と後壁と前壁と天板を有し、荷台の横あおりに連結されて、両側の側壁と後壁と前壁と天板に囲まれた室内空間を形成し、固定部は、キャノピーの側壁の下方に連結されてなるベースプレートと、ベースプレートに連結されてなる補強部と、キャノピーの側壁を荷台の両側の横あおりの上面板に固定する連結具とを有し、ベースプレート及び荷台の横あおりの上面板は、連結具を挿通する貫通穴を有し、連結具が、ベースプレートの貫通穴と、荷台の横あおりの上面板の貫通穴に挿通されて、少なくともベースプレートの下面の一部が荷台の横あおりの上面板に連結されて、キャノピーが固定部を介して荷台に固定される。
【0012】
以上のトラックは、荷台とキャノピーを十分な強度で安定的に固定できる特長がある。図12に示す従来のクランプで被挟み部を挟んで固定する方法では、上下から被挟み部を挟むのみで、水平方向(横方向)のズレを防止するストッパ機構がなく、振動や様々な角度の力が加わる場合に、十分な強度でキャノピーを固定できない。これに対し、連結具がベースプレートの貫通穴と荷台の横あおりの上面板の貫通穴に上下方向に挿通されることで、連結具のシャフト部分が水平方向(横方向)のズレを防止できるからである。さらに、連結具、例えば連結ボルトを、ナットなどで締結されることで上下からベースプレートと荷台の横あおりの上面板を挟んで十分な強度で安定的に固定できるからである。
【0013】
また、以上のトラックは、荷台とキャノピーで囲まれた室内空間を広く快適に利用できる特長がある。図12に示す従来の連結部材のクランプ930は、上下の挟む部分(開口)から口の深さ(懐、奥行き)及び上下の挟む部分を連絡するアーム部分931があり、被挟み部910、920から内側にはみ出し、室内領域を狭くする。これに対し、連結具はベースプレートの貫通穴と荷台の横あおりの上面板の貫通穴に上下方向に挿通され、連結部材の連結具が被挟み部から内側にはみ出して室内領域を狭くすることがないからである。さらに、以上のトラックは、キャノピーの位置決め及び取り付けが容易にできる特長がある。予め設けたベースプレートの貫通穴と荷台の横あおりの貫通穴の位置を合わせて連結具を挿通して締め込むだけで、キャノピーを所定の位置に容易に取り付けできるからである。
【0014】
さらに、以上のトラックは、キャノピー自体の強度とキャノピーの固定強度を向上できる特長がある。固定部が補強部を有し、補強部がベースプレートに連結されることで固定部の強度を向上でき、固定部はキャノピーに連結され、固定部を介してキャノピーが荷台に固定されるからである。さらにまた、以上のトラックは、キャノピーの安定的固定を実現できる特長もある。キャノピーの上方の重量を増やすことなく、キャノピーの側壁の下方に連結される固定部の強度を向上して、キャノピーの強度を向上でき、低重心化を実現できるからである。
【0015】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、補強部が補強パイプを有し、補強パイプは、荷台の長手方向に伸びるように配置できる。以上のトラックは、キャノピーの固定強度及びキャノピー自体の強度を向上できる特長がある。補強パイプは、安価で、角柱よりも軽量で、効率的に強度を向上できるからである。補強パイプが複数の面と、隣接する面が連結する辺を有し、補強パイプがベースプレートに連結されて、ベースプレートを補強し、ベースプレートと共に固定部の強度を向上できるからである。また、荷台の長手方向に伸びるように配置されて、ベースプレートに長い距離で連結されてベースプレートを補強できるからである。
【0016】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、補強部は、長手方向に伸びる複数列の補強パイプを有し、少なくとも最外側に位置する外側補強パイプと、最内側に位置する内側補強パイプを有することができる。以上のトラックは、キャノピーの固定強度及びキャノピー自体の強度をさらに向上できる特長がある。補強部が長手方向に伸びる複数列の補強パイプを有することで、補強パイプの形状と、荷台の長手方向に伸びる面と、隣接する面が連結する辺の数を増加でき、また、2以上の補強パイプをベースプレートに連結して固定部の強度を向上できるからである。また、2以上の補強パイプを設けることで、1つの補強パイプのサイズを大きくする、または厚みのある補強パイプにするよりも、軽量化しながら効率的に強度を向上できるからである。
【0017】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、外側補強パイプと、内側補強パイプが離隔して配置されてベースプレートに連結され、ベースプレートの貫通穴を、外側補強パイプと内側補強パイプの間に設けることができる。以上のトラックは、キャノピーを荷台に十分な強度で安定的に固定できる特長がある。ベースプレート上に連結される離隔した外側及び内側の補強パイプが離れた位置で補強フレームとなり固定部の強度を向上できるからである。また、外側補強パイプと内側補強パイプ離隔して配置された間のベースプレートに貫通穴を設けることで、ネジの締め具合の確認、増し締めを容易に行うことができるからである。また、以上のトラックは、室内空間を広く快適に利用できる特長がある。外側補強パイプと内側補強パイプの間のスペースを有効活用でき、例えば電気配線、断熱材などを配置できる。室内空間を狭くすることなく、また室内空間をすっきり整理して審美性、意匠性を向上させ、機能性を向上できるからである。
【0018】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、補強パイプが角パイプで、断面形状が四角形であって、角パイプの各辺が垂直方向と水平方向に配置されてベースプレートに連結できる。以上のトラックは、キャノピーを荷台に十分な強度で安定的に固定できる特長がある。角パイプは安価で、角柱よりも軽量で、効率的に強度を向上できるからである。断面形状が四角形の角パイプの形状、各辺(各面)が垂直に連結され、ベースプレートに対して垂直に交わる垂直補強フレームと、垂直補強フレームの両端でベースプレートに水平な水平補強フレームが連結され、水平補強フレームがベースプレートに連結されて、ベースプレートを補強し、ベースプレートと共に固定部の対ねじれ及び曲げ強度を向上して、キャノピー自体の強度とキャノピーの固定強度を共に向上できるからである。
【0019】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、キャノピーの側壁は支柱と壁板とを有し、支柱及び壁板を補強部に連結できる。以上のトラックは、キャノピーを荷台に十分な強度で安定的に固定できる特長がある。キャノピーの支柱及び壁板が補強パイプに連結されて、強度を向上したキャノピーが固定部を介して荷台に固定されるからである。
【0020】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、ベースプレートの下面と荷台の横あおりの上面板との間に弾性変形するパッキンが圧迫状態に挟着して、キャノピーを荷台に固定することができる。以上のトラックは、防水構造を実現してキャノピーを荷台に固定できる特長がある。それは、弾性変形するパッキンが圧迫状態に挟着されて、ベースプレートと横あおりとを防水状態で連結できるからである。さらに、以上の連結構造は、横揺れするトラックの荷台に、安定してキャノピーを固定できる特長も実現する。それは、弾性変形するパッキンが、キャノピーの横揺れを抑制できるからである。さらに、以上の連結構造は、弾性変形するパッキンが振動を吸収し、キャノピーと荷台との擦り、軋みによる騒音を減少して、快適な走行及び室内空間の利用を実現できる特長もある。
【0021】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、固定部が、さらに、荷台の横あおりの上面板の下面に配置されるゴム状弾性体と、ゴム状弾性体の下面に配設されて、ゴム状弾性体を横あおりの上面板の下面に圧縮状態に固定してなる押圧プレートとを有し、パッキンはゴム状弾性体よりも反発弾性率が低く、かつ、ゴム状弾性体はパッキンよりも厚く、ゴム状弾性体及び押圧プレートは、連結具を挿通する貫通穴を備え、連結具は、ベースプレートの貫通穴と、荷台の横あおりの上面板の貫通穴と、ゴム状弾性体の貫通穴と、押圧プレートの貫通穴に挿通され、ゴム状弾性体を圧縮して、圧縮されたゴム状弾性体の反発弾性力でパッキンを圧迫状態に保持できる。以上のトラックは、確実な防水構造を実現してキャノピーを荷台に固定できる特長がある。ゴム状弾性体がパッキンを圧迫状態に保持するので、長期間に渡って確実な防水構造を実現できるからである。さらに、以上の連結構造は、横揺れするトラックの荷台に、安定してキャノピーを固定できる特長も実現する。それは、パッキンとは別に、荷台の横あおりの上面板の下面に配設されるゴム状弾性体が備わり、キャノピーの横揺れを抑制できるからである。さらに、以上の連結構造は、パッキン及びゴム状弾性体が振動を吸収し、反発弾性の高いゴム状弾性体をパッキンよりも厚くして、厚いゴム状弾性体の優れた反発弾性力が長期間に渡ってパッキンを圧迫状態に保持するので、パッキンは常に適度に押し潰された状態でベースプレートと横あおりの上面板に密着する。押し潰されてベースプレートと上面板に密着するパッキンは、低い反発弾性率によってキャノピーの安定姿勢を維持し易く、キャノピーの横揺れを抑制し、走行するトラックの振動や横揺れでキャノピーが荷台に衝突する衝撃を緩和して騒音を低減し、さらに、防水構造を維持して、キャノピーと荷台との隙間からの水の侵入を防止し、さらに、ボルトやナット等の連結具の緩みをも防止して、キャノピーを確実に荷台に固定しながら、快適な走行及びキャノピーの室内環境を快適に維持できる特長を実現する。なお、相対的に比較される厚みは、ゴム状弾性体及びパッキンが所定の位置に介装された状態での比較とする。
【0022】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、パッキンがブチルシールを含むことができる。ブチルシールを含むとは、ブチルシールのみをパッキンとする場合の他、ブチルシールを粘着層として使用するもの、ブチルシールと他部材を積層または/及び配設するもの、さらにブチルシールが混合、配合されたものが含まれる。以上のトラックは、理想的な防水構造を実現してキャノピーを荷台に固定できる特長がある。それは、ブチルシールに特有の物性、剥離しない粘着性、加硫ゴムの弾性、低い反発弾性率、パテ状のシール材の可塑性を備えるからである。この物性のブチルシールが、ベースプレートの下面と上面板の間に圧迫状態に挟着されて、ベースプレートと横あおりとを理想的な防水状態で連結する。さらに、以上の連結構造は、横揺れするトラックの荷台に、安定してキャノピーを固定できる特長も実現する。それは、ブチルシールは、圧迫されて変形する可塑性はあるが、ゴムに比べて反発弾性率が極めて低い独特の物性が、キャノピーの横揺れを抑制するからである。さらに、以上の連結構造は、ブチルシールが振動を吸収して、キャノピーと荷台との擦り、軋みによる騒音を減少して、快適な走行及び室内空間の利用を実現できる特長もある。さらに、ブチルシールの優れた、防水性、耐寒性、耐熱性、耐候性、制振性、施工性によって、キャノピーを荷台に簡単に固定しながら、長期間に渡って理想的な状態で固定できる特長も実現する。
【0023】
本発明の他の実施態様に係るトラックは、さらに、少なくとも荷台の横あおりの内側を覆う下カバー部と、下カバー部を荷台に固定する下カバー固定部とを備えることができ、下カバー固定部は、連結具を挿通する貫通穴を有し、固定部の下に配置されてなり、連結具が、固定部の貫通穴と下カバー固定部の貫通穴に挿通されて、キャノピーと共に下カバー部を荷台に固定できる。以上のトラックは、キャノピーを荷台に十分な強度で安定的に固定でき、室内空間を便利かつ快適に利用できる特長がある。例えば、下カバー部を荷台の側面をカバーする化粧板にでき、また下カバー部を荷台の側面と荷台面(底面)を含む荷台全体を覆うことでキャノピーをシェルタイプにできるからである。さらに、季節や使用用途に応じた下カバー部の交換、脱着ができ、室内空間の使用用途を拡大し、また選択的に利用できる。例えば、寒冷地において冬期のみ荷台全体を覆う下カバー部を取り付けたシェルタイプにでき、また釣りやマウンテンバイク、サーフィン、アウトドアなど汚れや臭いが気になる場合は荷台全体を覆わない下カバー部に交換して荷台の水洗い対応可能にできるからである。そして、連結具でキャノピーと共にまたは別に下カバー部を荷台に固定することで、キャノピーの十分な固定強度を維持できるからである。
(実施形態1)
【0024】
以下、本発明のトラックの好ましい実施形態を詳述する。実施形態1に係るトラック100を、図1図5にそれぞれ示す。図1は実施形態1に係るトラック100の概略側面図、図2図1のトラック100の概略断面模式図、図3はキャノピー20の側壁21の概略断面模式図、図4はキャノピー20の使用例の概略側面図、図5図2のキャノピー20の固定部分の要部断面模式図を、それぞれ示す。
(トラック100)
【0025】
トラック100は、荷台10を有するトラック車両1と、荷台10に積載されるキャノピー20と、キャノピー20を荷台10に固定する固定部30とを備えてなる。図1のトラック100は、トラック車両1に、キャノピー20が固定された状態を示す。
(トラック車両1)
【0026】
トラック車両1は、運転席のあるキャビン2の後方に、荷台10を有する車両である。荷台10は、キャビン2の背面と両側の横あおり11と後ろあおり13に囲まれ、上方開口される。トラック車両1は、例えば、ピックアップトラック、これに類するトラック、軽トラックなどが含まれる。キャビン2は1列または複数列のいずれでもよい。
【0027】
キャノピー20は、トラック車両1の荷台10の所定の位置に配置、固定される。トラック車両1の荷台10の横あおり11の上面板11aに、連結具35を挿通する貫通穴11bが離散的に設けられる。図2及び図5は、荷台10の横あおり11の上面板11aに貫通穴11bを設ける。図において、連結具35である連結ボルト35aは、後述する固定部30のベースプレート31の貫通穴31aと、荷台10の横あおり11の上面板11aの貫通穴11bに挿通されて、キャノピー20が固定部30を介して強固に荷台10に固定される。
(キャノピー20)
【0028】
キャノピー20は、トラック車両1の荷台10に積載されて、上方開口する荷台10を覆うものであり、トラックの荷台積載用のキャビンである。キャノピー及びキャノピー付きのトラックには、トラックキャンパー(トラキャン)、キャンピングシェル、トラベルハウスなど様々な別称、略称があり、本発明は名称を特定するものではない。キャノピー20は、両側の側壁21と後壁22と前壁23と天板25を有し、トラック車両の荷台10に積載されて両側の側壁21と後壁22と前壁23と天板25に囲まれて、室内空間を形成する。キャノピー20の両側の側壁21の間隔は、各トラック車両1の荷台10の両側の横あおり11の間隔に合わせて設定される。図1に示すように、キャノピー20は、前方飛び出し部24を有する形状にできる。この場合、キャノピー20の前壁23は、前方飛び出し部24の前方上部と、キャビン2の背面に連結される部分が、側面図視で段差になり、前方飛び出し部24の底面で連結される。
【0029】
図3に示すように、キャノピー20の側壁21は支柱27と壁板28を有する。支柱27は側壁21の骨組みとなるフレームであり、壁板28は側壁21の外側面21bとして室内空間を覆う部材である。剛性のある支柱27が縦横など様々に適切に配置され、支柱27同士が連結固定され、支柱27に壁板28も固定され、さらに支柱27及び壁板28が固定部30の補強部32である補強パイプ32aに連結固定されることで、キャノピー20の側壁21自体の強度とキャノピー20の固定強度が確保される。支柱27は断面形状を角筒状とする補強パイプ27aが好ましい。補強パイプ27aは、角柱より軽量で、効率良く強度を向上できるからである。支柱27を剛性のある補強パイプ27aとし、さらに補強パイプ27aより軽量の壁板28で室内空間を覆うことで、キャノピー20の強度及び軽量化を図ることができる。
【0030】
キャノピー20の後壁22及び前壁23も、側壁21と同様に支柱27と壁板28を有する。キャノピー20の側壁21及び後壁22、前壁23は、ドア、窓、開口部などを除き、必要な強度に応じた支柱27の骨組みとして設け、壁板28で覆うことができる。側壁21の支柱27と壁板28は、後壁22及び前壁23の支柱27と壁板28に各々連結されて、支柱27及び壁板28で囲んで、キャノピー20の立体的強度を確保する。図示しないが、キャノピーの側壁などの内側には、断熱材、化粧板などを備えることもできる。
【0031】
支柱27及び壁板28は、側壁21などの強度と軽量化を実現するために、金属製が好ましい。例えば、支柱27は鉄、鉄合金などの補強パイプ27aを、壁板28はアルミニウム、アルミニウム合金などの板材を用いることができる。ただし、支柱及び壁板は、これ以外の材質のもの、例えば金属の他に、非金属の樹脂、FRPなどを部分的または全体的に使用することもできる。
【0032】
キャノピー20は、室内空間に荷物を積載し、また停車時に人が入り、様々な用途に使用できる。例えば、釣り、マウンテンバイク、サーフィン、SUP、スノーボード、スキーなどアウトドアスポーツやレジャー、キャンピングカーとして便利に使用できる。また、移動販売車両、イベント用車両、デコトラなど装飾車両、移動可能な睡眠場所、さらに災害時の荷物積載運搬や避難シェルター、天井上面にソーラーパネルを設け自家発電できる車両などとしても利用できる。
【0033】
キャノピー20の長所は、まず、キャノピー20で荷台10の上方開口が覆われ、閉鎖された室内空間が形成されることである。例えば、大きな荷物積載スペースが確保され、屋根付きで雨風をしのげ、鍵など取り付け可能で盗難防止、女性でも安全安心に使用可能な防犯対策ができる点などにある。また、荷台10の荷台面14を床板やカーペットなどで覆うことなく、荷台面14がむき出しのまま使用することで水洗いができる点にある。例えば、汚れたマウンテンバイク、雨水や海水に濡れたサーフボードなどを気兼ねなく収納でき、後で簡単に水洗いして汚れを流すことができ、掃除、メテナンス、管理が容易であり、使用用途、選択肢を拡大できる。一般的なシェルタイプのキャンピングカーの室内は床板やカーペットなどで覆われるため用途に制限が生じ得る。また、荷台面14をむき出しのまま使用することは、床板やカーペットなどで覆う場合に比べ、室内空間を狭くすることなく広く使用でき、また、床板などが必要なく軽量化できる。またさらに、荷台10をそのまま使用でき、シェルタイプのキャンピングカーのように天井高の確保のため床板の位置を低くするための大改造が必要なく、低コスト化できる。荷台10の横あおり11にキャノピー20を取り付けすることから、取り付けも容易にできる。さらにまた、キャノピー20で覆われる室内空間が、キャビン2と別に備わる点がある。例えば、運転席のキャビン2を清潔に保ちながら、汚れを気にせずキャノピー20の室内空間に荷物を積載できる。また例えば、釣りなど臭い生じる場合にも気にせず使用でき、後で水洗いできるなどが挙げられる。
【0034】
キャノピー20の天板25は、上下に移動できる構造(ポップアップルーフ)にできる。天井高を高くして室内空間を広くして、室内移動を容易にしたり、就寝スペースを広くしたり、室内温度の調整や採光確保などに利用できる。また、8ナンバー登録要件の天井高160cm以上を満たす高さにできる。上下移動できる天板25のキャノピー20は、図1に示すように、例えば、走行時において、天板25は下方に配置して風の抵抗を少なくでき、また、高さ制限のある建物や立体駐車場などに進入可能な高さ以下できる。図4Aに示すように、例えば、停止時において、天板25は平行状態を維持したまま上方に移動できる。天板が上方に移動した上方移動分は、収納または折り畳まれたシート、布などが広がり覆い、また、風通し窓、開口、網戸、メッシュなどを設けることもできる。天板25は、後方又は前方のいずれか一方を上方に移動できる。図4Bは、天板25の後方を上方に移動させた状態を示す。図示しないが、天板は、上昇の高さや傾きを調整でき、天板の移動手段は、手動または電動にでき、アシスト機構などを設けてもよい。また、キャノピー20の天板25を上下に移動しない構造(図4C)にできる。この場合、天板25を上下移動する機構を設ける必要がなく、キャノピー20の軽量化、低コスト化を図ることができる。この場合においても、天板25を高く配設して、天井高160cm以上を満たす高さにできる。
【0035】
図1などに示すキャノピー20は、前方上部を前方に飛び出した形状とする前方飛び出し部24を設ける。前方飛び出し部24を設けることで、例えば180cm以上の長さを確保でき、足を伸ばして横になれるスペースを確保できる。図示しないが、例えば、スライド式、折りたたみや収納可能な寝室や二段ベッドを設けることができ、寝室や横になれるスペースを確保し、それ以外の場合は天井高まで広く利用できる空間にできる。この他にも図示しないが、前方飛び出し部の形状を、例えば、前方部分を流線型など風の抵抗が少ない形状などにできる。また、前方飛び出し部を設けないこともできる。図の前方飛び出し部24の底面とキャビン2の天井との間に、隙間を設けてなり、洗車を便利に行える。
【0036】
図4Aに示すように、後壁22は後扉22aを備えることができる。図の後扉22aは、上端縁を支点として揺動して開閉されるが、その他のタイプ、構造、例えば、左右いずれか側を支点とする片開き、観音開きなどにできる。図示しないが、後壁以外、例えば側壁に扉や開口を設けることもできる。キャノピー20の後壁22の後扉22aを開き、荷台10の後ろあおり13を後方に倒して開口を広くでき、荷物の出し入れ、人の出入りを便利に行うことができる。
【0037】
キャノピー20は、安全かつ快適に使用するために、キャノピー20の固定強度と利用可能な広い室内空間を確保する必要がある。まず、キャノピー20の固定強度が十分でない場合、走行中の振動や横揺れ、風圧、遠心力などで外れると大事故につながるおそれがあること、その心配がつきまとうこと、そのために定期的な固定強度の確認を必要とすることは手間、負担がかかり、またユーザー任せになりかねないからである。
【0038】
次に、利用可能な広い室内空間の確保のために、まず、キャノピー20は、荷台10の荷台面14に固定されるのではなく、固定部30を介して荷台10の横あおり11に連結固定することで、キャノピー20で覆われる室内空間を幅方向に広くできる。さらに仮に、車幅に応じた最大幅のキャノピーとしても、キャノピーを連結固定する部分であるクランプが出っ張り、凹凸など被挟み部から室内空間の内側にはみ出す部分があると室内空間の利用を妨げ、実質的に利用可能な領域を制限し、快適に使用できない。そこで、キャノピー20は、被挟み部から室内空間の内側にはみ出す部分が生じることなく、固定部30を介して荷台10に固定して、利用可能な広い室内空間が確保できる。さらに、キャノピー20は、側壁21、後壁22、前壁23、天板25で荷台10の上方開口が覆われ室内空間が形成し、キャノピー20の室内空間の利用を阻害する位置に補強フレームを設けないことが好ましい。例えば、キャノピーの両側の側壁同士をX字状や略水平状になどに通す補強フレームは、立体としての強度を効率良く補強できるが、室内空間の利用、移動を妨げるからである。さらにまた、後ろあおり13は、後方に倒して後方の開口スペースを広くするために、キャノピー20の後壁22は、後ろあおり13に脱着可能に固定する、もしくは固定しないことが好ましい。
【0039】
このような機能面から制約も含めて、キャノピー20自体が、十分な強度で、かつ軽量であることが好ましい。キャノピー20の強度向上は、キャノピー20の安定性と固定強度を向上させる。また、キャノピー20の軽量化は、その車種ごとに定められる最大積載重量(例えばトヨタハイラックス、500kg)に対し積載できる荷物の質量を増加できるだけでなく、固定部30にかかる負荷を軽減し、横揺れや振動などの影響を小さくして、キャノピー20の固定強度を相対的に向上でき、さらに車両走行性の安定化、取り付けの容易性にも資するからである。キャノピー20自身の十分な強度及び固定強度を確保するために、キャノピー20を覆う部分の強度と、特に側壁21を荷台10の横あおり11に固定する固定部30及び前壁23の固定部分の寄与度が大きい。
【0040】
本発明は、キャノピーの形状、サイズなどを特定するものではない。キャノピーの外装、外形、内装などを任意に変更でき、使用用途などに応じた形状、サイズにでき、必要に応じた設備、装置を備えることができる。以下、図示しないが、例えば、キャノピーの外装、外形を平面だけでなく曲面にでき、また凹凸を設けることができる。キャノピーは、機能面、デザイン面の必要性に応じて、窓、ドア、開口部などを任意に設けることができる。また、キャノピーは荷台全体を覆うことなく部分的に覆うものでもよい。
(固定部30)
【0041】
固定部30は、キャノピー20をトラック車両1の荷台10に固定する部材である。固定部30は、キャノピー20の下方に連結され、キャノピー20は固定部30を介して荷台10に固定される。図2の固定部30は、キャノピー20の両側の側壁21の下方に連結される。固定部30は、ベースプレート31と、ベースプレート31に連結される補強部32と、キャノピー20を荷台10に固定する連結具35とを備える。図2などに固定部30の例を示すが、例えば、固定部30の形状は、横あおり11と連結する部分の形状に合わせた形状とし、図示に特定するものではない。
【0042】
キャノピー20は、荷台10上の所定の位置に配置されて、固定部30を介して荷台10に固定される。ベースプレート31は、荷台10の長手方向に伸びる固定部30の基板となる部材であり、平板部分または平面部分で荷台10の横あおり11の上面板11aに連結される。図5に示すように、キャノピー20の下方に連結された固定部30のベースプレート31の下に、パッキン37が介装される。ベースプレート31は、パッキン37を介して、荷台10の横あおり11の上面板11aの上に配置され、連結具35が、ベースプレート31の貫通穴31aと、荷台10の横あおり11の上面板11aに設けられた貫通穴11bに挿通されることで、キャノピー20は固定部30を介して荷台10に固定される。
【0043】
ベースプレート31の平板部分または平面部分は、連結される荷台10の横あおり11の上面板11aの形状に合わせるものとする。図5のベースプレート31は、荷台10の横あおり11の上面板11aの水平平面の形状に合わせて、ベースプレート31の下面を水平平面の平面部分とし、全体を平板状とする。ベースプレート31の平面部分の下面が、荷台10の横あおり11の上面板11aに連結される。ただし、ベースプレート31の形状は平板状に限定されない。ベースプレート31は内上側または内下側に折り返しを設けることもできる。
【0044】
補強部32は、ベースプレート31に連結固定されて固定部30を補強する。補強部32はその形状、厚み、材質で、ベースプレート31に連結固定されてベースプレート31を補強し、ベースプレート31と共に固定部30の強度を向上させる。例えば、ベースプレート31の厚みを約2mm~8mm、補強パイプ32aの厚みを約0.5mm~4mmとする。
【0045】
補強部32は、筒状の補強パイプ32aが好ましく、断面形状を四角形とする角パイプがより好ましい。角パイプは、安価に調達、製造でき、角柱よりも軽量化しながら、厚みで強度を調整でき、固定部30の強度を効率良く向上できるからである。補強パイプ32aがベースプレート31に連結固定された固定部30がキャノピー20に連結されることで、キャノピー20の強度及び固定強度を向上できる。角筒状の補強パイプ32aは、複数の面を有し、複数の面が連結することで、ねじれ、たわみ、曲げなどに対する強度を向上できる。補強パイプ32aの断面形状は、四角形が好ましく、長方形または正方形がより好ましい。断面形状が長方形または正方形の角筒状の補強パイプ32aは、4面が隣接する面と垂直に連結されてねじれ強度、曲げ強度などを向上できる。ただし、補強部の形状を角筒状の補強パイプ以外の形状にでき、補強パイプの断面形状を四角形以外の形状にできる。補強部の形状を、例えば平板、L字(図7B)、三角筒、角柱などにでき、また2つの三角筒を連結するなど、これらを組み合わせることもできる。ベースプレートに折り返しを設けて補強部とすることもできる。
【0046】
補強部32は、荷台10の長手方向に伸びるように配置されて、ベースプレート31に連結される。図の補強パイプ32aは、荷台10の長手方向に伸びるように配置されて、ベースプレート31上に連結される。角筒状の補強パイプ32aを荷台10の長手方向に伸びるように配置してベースプレート31上に連結されることで、角筒の各面と各面が垂直に連結する辺が荷台10の長手方向に伸びるように配置されて、荷台10の横あおり11に連結される固定部30の強度向上を安価に実現できる。
【0047】
補強部32は、例えば、溶接、ネジ止めなど、走行中の振動、衝撃、風圧、横揺れなどで外れることない方法及び態様でベースプレート31に固定される。補強部32がベースプレート31に固定され、ベースプレート31を補強し、ベースプレート31と共に固定部30の強度を向上する。
【0048】
補強部32を複数設けることができる。複数の補強部32は、当接または離隔して配置できる。図5の補強部32は、2本の補強パイプ32aを略平行に離隔して配置する。図の2本の補強パイプ32aは、外側に位置する外側補強パイプ32Aと、内側に位置する内側補強パイプ32Bとする。図示しないが、補強部は図示以外の形状、構造にでき、また図示に追加して補強部を設けることもできる。例えば、外側補強パイプと内側補強パイプとを連結する幅方向の補強部を設けることができる。外側補強パイプと内側補強パイプの各々の上面を連絡する補強部、各々の上面及び内側面を連絡する補強部などを部分的に設けることで、補強強度を向上できる。
【0049】
図5の補強パイプ32aは、断面形状を長方形とする。例えば、長辺6cm、短辺3cmの長方形にできる。図の外側補強パイプ32Aは断面の長辺を垂直方向(縦置き)に、内側補強パイプ32Bは断面の長辺を水平方向(横置き)に配置して、ベースプレート31に固定される。図の外側補強パイプ32Aは、断面の短辺を底面33aとしてベースプレート31に固定される。外側補強パイプ32Aの底面33aの両側に、外側面33bと内側面33cの下端が垂直に連結されて、上方に伸び、上面33dの両側に外側面33bと内側面33cの上端が垂直に連結される。断面図視において長方形の外側補強パイプ32Aは、ベースプレート31に対して垂直及び平行な各々2面ずつが4角で垂直に連結され、立体形状として強度を形成する。外側補強パイプ32Aの外側面33bと内側面33cの2面はベースプレート31に対して垂直に交わり、外側補強パイプ32Aの底面33aと上面33dの2面はベースプレート31に対して平行で、外側補強パイプ32Aの底面33aがベースプレート31に固定される。
【0050】
図5の内側補強パイプ32Bは、断面の長辺を水平方向となるように横置きに配置してベースプレート31に固定される。内側補強パイプ32Bは、断面の長辺を底面33aとしてベースプレート31に固定され、底面33aの両側に、外側面33bと内側面33cの下端が垂直に連結されて、上方に伸び、上面33dの両側に外側面33bと内側面33cの上端が垂直に連結される。したがって、断面図視で長方形の補強パイプ32aを2本並べる外側補強パイプ32Aと内側補強パイプ32Bとの合計で、ベースプレート31に対して垂直に交わる面が4面あり、平行な面が4面あり、各々の補強パイプ32aが4角(4辺)で垂直に連結されて、ベースプレート31に固定されてベースプレート31を補強し、ベースプレート31と共に固定部30の強度を向上させるのである。
【0051】
さらに、外側補強パイプ32Aの上面33dにはキャノピー20の側壁21の支柱27が固定され、外側面33bにはキャノピー20の側壁21の壁板28が固定される。外側補強パイプ32Aの上面33dに、キャノピー20の側壁21の骨組みとなる支柱27を固定しつつ、長辺の外側面33bで壁板28との接触面積を大きくして壁板28を支持し、支柱27に壁板28を固定して、キャノピー20の側壁21の揺れ、たわみ、曲がりを抑制できる。図の内側補強パイプ32Bは、断面の長辺を底面33aとして大きな接触面積でベースプレート31に固定されて、ベースプレート31のたわみ、曲がりを抑制できる。
【0052】
図の補強部32は、2本の補強パイプ32aを略平行に離隔して配置し、外側補強パイプ32Aと、内側補強パイプ32Bとする。2本の略平行に離隔した補強パイプ32aを配置することで、異なる位置で各々の補強パイプ32aがベースプレート31上に固定されて、ベースプレート31を補強し、固定部30の強度を向上できる。ベースプレート31上に固定される離隔した各々の補強パイプ32aが補強フレームとなり固定部30の強度を向上できるからである。
【0053】
ベースプレート31の貫通穴31aを、離隔して配置された外側補強パイプ32Aと内側補強パイプ32Bの間に設けることができる。ベースプレート31の貫通穴31aに連結具35を挿入して、キャノピー20の側壁21を荷台10の横あおり11に固定する。上方開口された補強パイプ32aの間に設けられた貫通穴31aの場合、ネジの締め具合の確認、増し締めを容易に行うことができ、キャノピー20の安定的固定に資する。また、上方開口された補強パイプ32aの間を、例えば、電気配線、断熱材などを配置するスペースとして有効利用でき、室内空間を狭くすることなく、また室内空間をすっきり整理して審美性、意匠性を向上でき、また機能性を向上して、室内空間の利用の快適性を向上できる。なお、上方開口された補強パイプ32aの間を、取り外しが可能な化粧板、上蓋などで覆うこともできる。
【0054】
図5のベースプレート31は、連結具35を挿通する貫通穴31aを設ける。貫通穴31aは各ベースプレート31ごとに、2以上設けることが好ましい。図のベースプレート31の貫通穴31aは、離隔して配置される外側補強パイプ32Aと内側補強パイプ32Bの間に設けられる。ただし、貫通穴はこれ以外の位置に設けることもでき、貫通穴の数、設ける位置は特定されない。図の貫通穴32aはベースプレート31のみに設けられるが、貫通穴をベースプレート及び補強パイプの両方に設けることもできる。図の貫通穴31aはベースプレート31の長手方向に直線状に設けるが、ねじれ防止、固定部30または固定強度対応など連結ボルト35aで固定される機能、位置に応じて、非直線状に設けることもできる。貫通穴31aは荷台10の横あおり11の上面板11a以外、例えば横あおりの側面に設けることもできる。
【0055】
連結具32は、キャノピー20を荷台10に連結固定する部材であり、例えば、貫通穴31aに挿通できるシャフトを有する連結ボルト、連結シャフトなどとする。図5において、連結ボルト32aは、ベースプレート31に設けられた貫通穴31a及び荷台10の横あおり11の上面板11aに設けられた貫通穴11bに、上下方向に挿通されて、キャノピー20を荷台10に固定する。図の連結ボルト32aは、上から下方に各々の貫通穴31a、11bに挿通されて、連結ボルト32aの下方の雄ネジ部に、ナットなど雌ネジ側部材が締結されることで、キャノピー20を荷台10に固定する。ただし、連結ボルトは、下から上方に各々の貫通穴に挿通することもできる。図示しないが、ナットなど雌ネジ側部材を予め荷台の横あおりの上面板の下側に固着できる。これは、上面板の下側からナットなどの保持が容易でない場合に有用である。ボルト及びナットなどには、必要に応じてワッシャなどが介装される。
【0056】
キャノピーをクランプで脱着自在に固定する場合、8ナンバー登録をすることができず、1ナンバー登録となる。これに対し、本発明のように、連結ボルト35aを貫通穴11b、31aに挿通してキャノピー20を固定する場合、室内空間のサイズや設備装備など他の要件を具備することを条件として8ナンバー登録が可能となる。8ナンバー登録を受けると、1ナンバー登録よりも、高速代金、車検費用などランニングコスト及び維持費を低減できるメリットがある。また、本発明のトラック100は、キャノピー20を軽量化して、荷物を積載した状態で積載重量など道路交通法を遵守する車両として提供できる。
【0057】
図示しないが、キャノピーの前壁のキャビンの背面への固定は、横あおりと同様にできる他、異なる固定構造、方法にできる。例えば、キャビンの背面からの突出部に、ステー、支持部、連結部などが連結されて、連結部などにキャノピーの前壁の下端を配置し、連結部などとキャノピーの前壁とに連結具を略水平方向に挿通することでキャノピーの前壁をキャビンの背面に連結固定できる。キャノピーの前壁を支持部、連結部などを介して固定することで、連結具のシャフトでキャビンの上下動及び前後動を防止でき、またキャノピーの前壁に防水構造を施すことができる。さらに図示しないが、固定部または荷台の横あおりは、固定部を荷台の横あおりの所定の位置に案内するガイドを設けることができる。また、例えば、固定部が荷台の横あおりの側面に連結される構造にでき、キャノピーの側壁が荷台の横あおりに被さる構造や化粧板を設けることができ、また荷台の横あおりの側面または固定部に引っ掛けるフック、被差込部、ネジ穴などを設ける構造などにできる。
【0058】
固定部30を含めたキャノピー20は、低重心が好ましい。キャノピー20の低重心化は、遠心力、ローリング、ピッチング、ヨーイングの横揺れ、振動の影響を小さくして、キャノピー20の安定姿勢を維持し易く、固定部30にかかる負担を軽減し、キャノピー20の固定強度を相対的に向上できるからである。キャノピー20の下方に連結される固定部30に比重の大きい材質を用いることで、キャノピー20を低重心化できる。例えば、鉄や鉄合金などをベースプレート31と補強部32に用い、キャノピー20の壁板28に比重の小さい材質、例えばアルミやアルミ合金などを用いることで、また、固定部30の部材の厚みをキャノピー20のものよりも厚くすることで、固定部30を含めたキャノピー20を低重心化できる。強度のある材質、例えば鉄、鉄合金などをベースプレート31と補強部32に用いることで、キャノピー20の低重心化と共に、固定部30及び固定部30を含めたキャノピー20の強度を向上でき、キャノピー20の固定強度を向上できる。
【0059】
固定部30が荷台10に面する部分において、固定部30と荷台10との間にパッキン37を介在できる。パッキン37は、弾性変形が可能な弾性材料であれば足り、素材、態様は限定されない。パッキン37は、例えば、ブチルシール、ブチルゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴム、水素化ニトリルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム、他の合成ゴム、天然ゴム、エラストマーなどゴム及び類似のゴム状材料、樹脂、両面テープ、発泡体などを使用できる。加硫ゴムのほか、未加硫ゴムも使用できる。複数の素材を組み合わせて積層、配置でき、また混合、配合して、防水、弾性、振動・衝撃吸収、横揺れ抑制、安定性、耐久性など各々の特性を活かすことができる。
【0060】
図5のパッキン37は、ベースプレート31と横あおり11の上面板11aとの間に介在される。弾性変形するパッキン37が圧迫状態に挟着されて、ベースプレート31と横あおり11aとを防水状態で連結する。また、弾性変形するパッキンが、キャノピー20の横揺れを抑制でき、振動を吸収して、キャノピー20と荷台10との擦り、軋みによる騒音を減少できる。図示しないが、防水機構は、必要に応じて、コーキング、防水カバーなどを追加することもできる。また、パッキンは、必要に応じて、ベースプレートと上面板との間以外の場所に介装できる。
【0061】
パッキン37は、ブチルシール37aを含むことが好ましい。ブチルシールを含むとは、ブチルシールのみをパッキンとする場合の他、ブチルシールを粘着層として使用するもの、ブチルシールと他部材を組み合わせるもの、他部材を積層または/及び配置するもの、さらにブチルシールが混合、配合されたものが含まれる。ブチルシール37aの形状、サイズなどは特定されず、紐状とシート状の両方を含み、線状、点状、面状なども含むものとする。
【0062】
ブチルシール37aは、ブチルゴムを主体とし、粘着剤、炭酸カルシウムを含有するシーリング材である。ブチルシールは、加硫ゴムの弾性とパテ状シーリング材の可塑性を同時に兼ね備え、変形し密閉度を高め、接着性があり、重ね合わせられる部材の接触面に良好に密着して完全防水体になる。ブチルシールは、含有する粘着剤によって接着して剥がれない特性を有し、密着性を維持できる。ブチルシールは、耐熱性(80℃24時間後の状態に硬化、亀裂なし)、耐寒性(-30℃24時間後の状態に硬化、亀裂なし)、高低温安定性(常温→-40℃→150℃→常温、各2時間後の状態に硬化、亀裂なし)、耐候性(ウエザーテスターで250時間後の状態に硬化、亀裂なし)、耐水性(常温水中浸漬24時間後の状態に硬化、亀裂なし)、吸水性(常温水中浸漬24時間後の状態で1WT%以下)、接着性(10mm×50mm×50mm、1/2圧縮、200mm/分の引張で1.2kg/立方cm以上)、耐薬性などが物性試験において確認済みである。ブチルシールは、例えば、木本ゴム工業株式会社製などが挙げられる。ブチルゴム(IIR)は、イソブチレンにイソプロピレンを共重合した合成ゴムである。ブチルゴムは、耐水性、耐漏水性、制振性、防振性、衝撃吸収性、耐熱性、耐寒性、耐侯性、耐久性、耐薬品性、絶縁性、耐ガス透過性(気体不透過性)、耐オゾン性、耐薬品性、電気絶縁性に優れる。ブチルゴムは、耐水性、耐漏水性、液体不透過性に優れ、防水材に適する。寒暖を問わず幅広い温度下で安定した性能を発揮し、非乾燥、非硬化で劣化が少なく、耐久性を有するシーリング材として優れ、日光や大気中のオゾンなどによる耐候性に優れ、伸縮性および屈曲性があり、あらゆる形態の成型接着が可能であり、施工性に優れる。ブチルシールにブチルゴムが含まれ、シーリング材として、高い防水性を発揮し、重ね合わせられる部材の接触面の良好な密着性を確保できる。また、ブチルゴムは、制振性、防振性、衝撃吸収性に優れ、制振材としての機能も有する。
【0063】
図5はパッキン37をブチルシール37aとする。図のブチルシール37aは、ベースプレート31と荷台10の横あおり11の上面板11aとの間に介在される。図5は、ブチルシール37aを、貫通穴31a、11bより外側及び内側に2列に介在する例を示す。ブチルシール37aを介在させることで、固定部30と荷台10との接合部分から室内空間への雨水など進入を防止する防水構造にできる。また、ブチルシール37aの介在で、金属同士の直接の接触による擦りキズ、軋み音を抑制でき、接触面の劣化の抑制と、室内空間の快適性向上を実現できる。複数列または面的にブチルシール37aを介装させることで、接合面を広くして隙間なく密着でき、防水機能をより確実にでき、また水平な設置面とし、キャノピー20の安定姿勢維持や横揺れ抑制、振動吸収を向上できる。ただ、ブチルシールは、これに特定されることなく、1列または複数列、紐状またはシート状、線状または面状など介装される場所、密着面に応じて適切に配設できる。ブチルシールを内側または外側に配設し、他の素材をその他の場所に配設するなど、他の素材と組み合わせて配置、積層して使用することもできる。
【0064】
パッキン37にブチルシール37aを用いることで、防水機能をより向上でき、耐寒暖性及び耐候性を有し、乾燥による劣化が少なく、防水機能を維持できる。特に、温度、湿度、振動というトラック車両1の過酷条件下で、長期にわたり密着状態を維持できる防水気密粘着テープとして使用できる。また、キャノピー20の荷重でブチルシール37aを所定の厚みとして、荷台10の振動を吸収し、キャノピー20の横揺れを抑制し、姿勢の安定的支持に寄与できる。
(変形例)
【0065】
固定部30の形状、サイズ、構造、連結態様などを図5と異なるものにでき、図6A図6E及び図7A図7Dに例示する。図6Aは、補強部32に1の補強パイプ32aを外側に設け、内側はベースプレート31の折り返し部分38とする。折り返し部分38を内側補強パイプの代用にして軽量化できる。図示しないが、さらに必要に応じて平板を連結させて厚みを増し、また補強パイプなど補強部を追加または連結して補強強度を調整できる。図6Bは、断面形状を略正方形とした2の補強パイプ32aを設ける。図6Cは、断面形状を長方形とした1の補強パイプ32aを横置きに配置する。
【0066】
図7A図7Cは、断面形状が異なる複数の補強パイプ32aを設け、その例として、断面形状が長方形の外側補強パイプ32Aを縦置きにして、内側補強パイプ32Bの断面形状を略正方形とする。図7A図7Dは、さらにベースプレート31の幅を内側に長くして、固定部30を含むキャノピー20の強度を向上する。図示しないが、ベースプレートの幅を外側に長くして、固定部を含むキャノピー20の強度を向上できる。図7B図7Dは、ベースプレート31の下側にも補強部32を設けて上下で挟んで、補強する数及び面積を増やし、異なる位置とすることで、固定部30の補強を向上させる。また、図7B及び図7Cは、ベースプレート31の下側の補強部32の形状を、上面板11aの折り返し11cに合わせた形状とし、ベースプレート31及び補強部32が上面板11aに連結する面積を拡大し、連結固定する部分を増やして、補強強度と固定強度を効率的に向上する。その例として、図7Bは、ベースプレート31の内側下面にL字状のL字補強34を設け、L字補強34を横あおり11の折り返し11cにネジ止めして固定する。図7Cは、ベースプレート31の内側下面に角筒状の補強パイプ32aを設けて固定部30を補強し、折り返し11cに固定する。図7Dは、ベースプレート31の外側下面に補強部32を設け、上側の外側補強パイプ32Aと下側の補強部32でベースプレート31を挟んで補強強度と固定強度を向上できる。下側の補強部32は、横あおり11の外側面21bに合わせた形状とする。図示に限らず、補強部32の形状は接合する面に合わせた形状とする。荷台10の横あおり11の形状やベースプレート31の形状が図示と異なる場合においても、それらの形状に合わせたものとする。また、必要に応じて補強部と荷台の横あおり11にパッキンなど緩衝材を介装できる。図示しないが、いずれにおいても補強パイプのサイズ、厚みで補強強度及び固定強度を調整できる。
(実施形態2)
【0067】
図8及び図9は、実施形態2に係るトラック200のキャノピー20の固定部30を示す。図8は固定部30概略斜視図、図9は固定部30の幅方向の断面模式図をそれぞれ示す。
【0068】
トラック200の固定部30は、ベースプレート31と、ベースプレート31に連結される補強部32と、キャノピー20を荷台10に固定する連結具35と、さらに、荷台10の横あおり11の上面板11aの下側に配置されるゴム状弾性体40と、ゴム状弾性体40の下面を広い面積で押圧する押圧プレート42とを備えてなる。
【0069】
図8及び図9に示すように、ベースプレート31とゴム状弾性体40は、荷台10の横あおり11の上面板11aの上下に配置される。ベースプレート31は荷台10の横あおり11の上面板11aの上側に配置され、ゴム状弾性体40は荷台10の横あおり11の上面板11aの下側に配置される。荷台10の横あおり11の上面板11aを上側からベースプレート31、下側からゴム状弾性体40が挟む位置に各々配置される。ゴム状弾性体40及び押圧プレート42は、いずれも連結具35を挿通する貫通穴40a、42aを設ける。連結具35の連結ボルト35aが、ベースプレート31と荷台10の横あおり11の上面板11aとゴム状弾性体40と押圧プレート42の各々の貫通穴31a、11b、40a、42aに挿通、締結されて、キャノピー20の側壁21が固定部30を介して荷台10の横あおり11に固定される。
【0070】
図のゴム状弾性体40は、荷台10の横あおり11の上面板11aの内下側への折り返し11cに合わせた形状とする。ゴム状弾性体40は、内側をその折り返し11c、外側を荷台10の横あおり11の内側面で挟まれて、下側からは押圧プレート42で上側の上面板11aに押圧されて所定の位置に配置される。押圧プレート42は、長手方向の両側を折曲して保持片42bを設け、ゴム状弾性体40の長手方向の広がりを限定する。ゴム状弾性体40は、押圧変形を前提とした適切な形状とされ、押圧プレート42で上面板11aに押圧されて押しつぶされることで短手方向(幅方向)に広がり、内側をその折り返し11c、外側を荷台10の横あおり11の内側面に密着して挟まれた状態となる。
【0071】
荷台10の横あおり11の上面板11aの下側にゴム状弾性体40と押圧プレート42が配置されて、ベースプレート31と共にゴム状弾性体40及び押圧プレート42が荷台10の横あおり11の上面板11aを挟んで固定することで、ゴム状弾性体40と押圧プレート42がトラック車両1のボディ、荷台10の振動、衝撃、横揺れ、ねじれ、たわみ、ゆがみを吸収でき、また逃がすことができ、対ねじれ強度などを向上でき、キャノピー20の固定強度を向上できる。また、連結ボルト35aへの負担が減少し、ボルトの割れ、緩み、外れを少なくでき、キャノピー20の固定強度を向上できる。
【0072】
ゴム状弾性体40は、パッキン37とは別の位置に配設されることで、防水機能とキャノピー20の安定的固定及び固定強度を維持できる。ゴム状弾性体40を押圧プレート42が上向きに押圧して連結ボルト35aで固定することで、ゴム状弾性体40の反発弾性が下向きに生じ、パッキン37に適度な加圧を加え、圧迫状態に保持できるからである。
車両は温度、湿度、気候など様々な条件下で使用され、トラックは普通車よりも走行やエンジンの振動、横揺れ、衝撃が大きく、荷台10に積載されるキャノピー20で車両の重心や車高が上がることで、横揺れなどの影響はさらに大きくなる。そこで、パッキン37と別のゴム状弾性体40を、上面板11aの下に配置し押圧プレート42で押圧して固定することで、パッキン37に適度な加圧を加えることができ、パッキン37の防水機能とキャノピー20の安定的固定及び固定強度の維持をより確実に実現できる。そして、パッキン37に十分な反発弾性がある場合はもちろん、パッキン37が負荷に対し変形し反発弾性が少ない場合であっても、防水機能とキャノピー20の安定的固定及び固定強度を維持できる。
【0073】
また、ゴム状弾性体40は、横あおり11の連結部分及び連結具35への負担を軽減し、劣化を抑制して、キャノピー20の安定的固定及び固定強度維持に寄与できる。ゴム状弾性体を設けることなく、連結ボルトの雌ネジ側をワッシャとナットで締結する場合、この締結部材の加圧が横あおりの貫通穴付近に集中し、車体の振動、横揺れなども加わり、横あおりにひび割れ、損傷などが生ずることがあり、また電腐食が生ずることもある。そこで、ゴム状弾性体40を設けることで、連結ボルト35aの締結による加圧が横あおり11の貫通穴11b付近に集中することなく、ゴム状弾性体40の横あおり11への接触面に分散され、また電腐食を防止できるからである。
【0074】
ゴム状弾性体40及びパッキン37は、例えば、制振ゴムなどを使用して、振動の速度、幅を抑制し振動を減衰させて振動の伝達を小さくできる。したがって、ゴム状弾性体40を備えることで、パッキン37のみの場合に比べ振動減衰効果を大きくできる。さらに、ゴム状弾性体40とパッキン37を異なる厚みとして各々の特性をより活かすことができる。パッキン37よりゴム状弾性体40を厚くすることで、より振動減衰効果を大きくできる。
【0075】
ゴム状弾性体40は、その配設位置からパッキン37と異なるメリットがある。パッキン37は、ベースプレート31と荷台10の横あおり11の上面板11aとの間に介在され、接合面の密着性、防水性が要求される。またパッキン37の上にはキャノピー20及び固定部30の積載荷重が加わる。したがって、パッキン37は、キャノピー20の横揺れなどの影響を少なくし、キャノピー20の不安定化を招くことのないように厚みが制限される。そこで、パッキン37とは別に、ゴム状弾性体40を、パッキン37と異なる位置の、荷台10の横あおり11の上面板11aの下に配置する。この配置のゴム状弾性体40は、パッキン37と異なり防水性が要求されることはなく、またキャノピー20及び固定部30の積載荷重も加わることもなく、パッキン37のようにキャノピー20の横揺れや不安定化を招く厚みの制限がない。そこで、ゴム状弾性体40をパッキン37と異なる材質、異なる厚み、形状などとして、ゴム状弾性体40及びパッキン37の各々の特徴を活かすことができる。例えば、パッキン37は防水機能に優れた素材のブチルシール37aを用い、パッキン37より反発弾性が高く、かつパッキンよりも厚いゴム状弾性体40を用いることで、パッキン37を圧迫状態に保持しながら、振動衝撃の吸収、横揺れ抑制、ねじれ、たわみなどの吸収効果を発揮できる。ゴム状弾性体40は、厚みのあるゴム状弾性のブロック40として厚みで振動吸収効果などを向上、調整できる。ゴム状弾性体40は、制振ゴムなど振動減衰部材、特に減衰性が高いものが好ましく、材質的にも振動吸収効果などを向上、調整できる。
【0076】
ゴム状弾性体40は、ゴム及び類似のゴム状の弾性体とする。ゴム状弾性体40は、例えば1cm~6cmの厚みのある弾性体が好ましい。ゴム状弾性体40は、材質、厚み、硬度で弾性力を調整できる。
【0077】
ゴム状弾性体40及びパッキン37の弾性を通じて振動加速度を抑制し、共振増幅のピークを低減させて振動を早く収束させる。ゴムの反発弾性は、ゴムに力が加えられた時に反発する力であり、反発弾性率は加えられた力に対して反発する力を割合で表示するものである。例えば、上から下に車体が沈む力が加えられた場合など上下動の振動において、ゴム状弾性体40は上方向の振動を反発弾性で抑制でき、パッキン37は下方向の振動を反発弾性で抑制できる。ゴムは、金属バネとの対比で、x、y、z方向に回転も含めた6方向すべてにバネとして作用できる、ゴムの内部摩擦はバネ鋼に比べ大幅に大きく、この減衰は低周波から高周波まで使用できる、同一部品で制振、防振、緩衝、防音の性質を兼ねる、金型を用いて形成され形状自由度が大きい、コストが比較的安く保守も容易である、電気絶縁性があるなどの一般的性質を有する。
【0078】
ゴム状弾性体40とパッキン37とで異なる硬度のゴム状弾性を用いることで、各々の特性をより活かすことができる。ゴム状弾性体40が、パッキン37よりも硬度が大きいことが好ましい。パッキン37とゴム状弾性体40の位置関係と、ゴム状弾性体40の硬度がパッキン37よりも大きいことで、ゴム状弾性体40の振動吸収、制振効果を向上でき、さらにゴム状弾性体40の反発弾性によりパッキン37に適度な加圧を加え、パッキン37の密着性、防水性、キャノピー20の安定性を向上できるからである。またパッキン37よりも硬度が大きいゴム状弾性体40が形状を保持して振動吸収しながら、連結具35への負担を軽減し、劣化を抑制し、キャノピー20の安定的固定と固定強度の向上に寄与できる。また振動音を抑制し、室内空間の快適利用にも資する。
【0079】
ゴム状弾性体40の長手方向は、3cm以上16cm以下が好ましく、4cm以上13cm以下がより好ましい。ゴム状弾性体40は、上面板11aの下に設けられ、上面板11aに接触する面の対角線の交点(中心)付近に貫通穴40aを設ける。図示しないが、複数のゴム状弾性体を長手方向に並べることができ、複数のゴム状弾性体の間に、上面板を補強する幅方向のフレームを介在させて、ゴム状弾性体の位置、形状、姿勢を保持することもできる。
【0080】
パッキン37がブチルシール37aを含む場合、ゴム状弾性体40の配設が、ブチルシール37aの特性をより活かすことができる。まず、パッキン37の理想的な防水構造を実現してキャノピー20を荷台10に固定できる。ゴム状弾性体40の配設により、ブチルシール37aが、ベースプレート31の下面と上面板11aの間に圧迫状態に挟着されて、ベースプレート31と横あおり11とを理想的な防水状態で連結する。それは、ブチルシール37aに特有の物性、剥離しない粘着性、加硫ゴムの弾性、低い反発弾性率、パテ状のシール材の可塑性を備えるからである。また、横揺れするトラック車両1の荷台10に、安定してキャノピー20を固定できる。それは、ブチルシール37aは、圧迫されて変形する可塑性はあるが、ゴムに比べて反発弾性率が極めて低い独特の物性が、キャノピー20の横揺れを抑制するからである。さらに、ブチルシール37aが振動を吸収して、キャノピー20と荷台10との擦り、軋みによる騒音を減少して、快適な走行及び室内空間の利用を実現できる。さらに、ブチルシール37aの優れた、防水性、耐寒性、耐熱性、耐候性、制振性、施工性によって、キャノピー20を荷台10に簡単に固定しながら、長期間に渡って理想的な状態で固定できる。
【0081】
さらに、ブチルシール37aよりも反発弾性が高く、かつ、ブチルシール37aよりも厚いゴム状弾性体40を設けることで、ブチルシール37a及びゴム状弾性体40が振動を吸収し、反発弾性の高いゴム状弾性体40をブチルシール37aよりも厚くして、厚いゴム状弾性体40の優れた反発弾性力が長期間に渡ってブチルシール37aを圧迫状態に保持するので、ブチルシール37aは常に適度に押し潰された状態でベースプレート31と横あおり11の上面板11aに密着する。押し潰されてベースプレート31と上面板11aに密着するブチルシール37aは、低い反発弾性率によってキャノピー20の安定姿勢を維持し易く、キャノピー20の横揺れを抑制し、走行するトラック200の振動や横揺れでキャノピー20が荷台10に衝突する衝撃を緩和して騒音を低減し、さらに、防水構造を維持して、キャノピー20と荷台10との隙間からの水の侵入を防止し、さらに、ボルトやナット等の連結具35の緩みをも防止して、キャノピー20を確実に荷台10に固定しながら、快適な走行及びキャノピー20の室内環境を快適に維持できる特長を実現する。
(実施形態3)
【0082】
図10及び図11は、実施形態3に係るトラック300を示す。図10はトラック300の概略断面模式図、図11はキャノピー20の固定部分の要部断面模式図を、それぞれ示す。トラック300は、ベースプレート31と、ベースプレート31に連結される補強部32と、キャノピー20を荷台10に固定する連結具35と、さらに下カバー部50と、下カバー部50を荷台10に固定する下カバー固定部52とを備えてなる。
【0083】
下カバー部50は、少なくとも荷台10の横あおり11の内側の一部を覆う部材である。下カバー部50は、例えば、荷台10の横あおり11の内側の一部または全部をカバーする化粧板として使用できる。また図10に示すように、下カバー部50は、荷台10の横あおり11及び荷台面14を含む荷台10の内側全体を覆うことで、荷台10の上方開口部を覆うキャノピー20と共にシェルタイプにできる。下カバー部50が荷台10の荷台面14を覆うことで、また床板、カーペットなどでさらに覆うことで、室内装飾や設備をグレードアップでき、寝室、リビングなどの用途に、またシェルタイプのキャンピングカーとして使用できる。キャンピングカーとしての使用は、盗難防止、防犯対策ができ、女性が安心して使用でき、テントの設置撤収が不要な室内空間が確保できるメリットがある。下カバー部50は、荷台面14の一部の範囲を覆うこともできる。図示しないが、荷台の横あおりと下カバー部との間に収納スペースを設けることもできる。
【0084】
さらに、下カバー部50は脱着可能として、トラック300及びキャノピー20の使用用途及び選択肢を拡大でき、季節に応じた使用などができる。例えば、寒冷地において、冬期は下カバー部を取り付けたシェルタイプに、夏期は下カバー部を交換したり、取り外して使用できる。また、下カバー部を取り付けて、部屋、リビングなどより快適な室内空間として使用でき、下カバー部を交換、取り外して、釣りやマウンテンバイク、サーフィン、アウトドアなどの汚れ、臭いを水洗い対応可能にして使用できる。
【0085】
下カバー固定部52は、下カバー部50を荷台10に固定する。下カバー固定部52は、連結具54を挿通する貫通穴53aを設け、貫通穴53aに連結具54を挿通して下カバー部50を荷台10に固定する。図11の下カバー固定部52は、荷台10の横あおり11の上面板11aに連結されるベースプレート53を備え、ベースプレート53に連結具54を挿通する貫通穴53aを設けられてなる。図において、下カバー固定部52のベースプレート53は、固定部30のベースプレート31の下に配置され、連結ボルト35aが、固定部30のベースプレート31の貫通穴31aと下カバー固定部52のベースプレート53の貫通穴53aに挿通されて、キャノピー20と共に下カバー部50が荷台10に固定される。
【0086】
連結具54は、下カバー部50を荷台10に連結固定する部材であり、例えば、貫通穴53aに挿通できるシャフトを有する連結ボルト、連結シャフトなどとする。図11において、連結具54の連結ボルト54aは、ベースプレート53の貫通穴53a及び荷台10の横あおり11の上面板11aの貫通穴11bに、上から下方に挿通されて、連結ボルト54aの下方の雄ネジ部に雌ネジ側部材、例えばナットなどが締結されることで、下カバー部50を荷台10に固定する。下カバー部50が荷台10全体を覆うなど下側からナットなどの保持が容易でない場合は、ナットなど雌ネジ側部材を予め荷台10の横あおり11の上面板11aの下側に固着する。ボルト及びナットなどには、必要に応じてワッシャなどが介装される。図に示すように、キャノピー20を荷台10に固定する連結ボルト35aと下カバー部50を荷台10に固定する共通の連結ボルト54aを共通の連結ボルトにして、連結ボルト35a、54aを固定部30の貫通穴31a及び下カバー固定部52の貫通穴53aに挿通して、キャノピー20と共に下カバー部50を共に荷台10に固定でき、キャノピー20と下カバー部50を所定の位置に容易に位置決めして固定でき、しかもキャノピー20の十分な固定強度を維持できる。ただし、図示しないが、別の連結具を使用してキャノピー及び下カバー部を各々固定することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、キャノピーの横ずれを防止して荷台に十分な強度で安定的に固定でき、かつ、キャノピーと荷台で囲まれた室内空間を広く快適に利用できるトラックとして有効に利用できる。
【符号の説明】
【0088】
100、200、300…トラック
1…トラック車両
2…キャビン
10…荷台
11…横あおり
11a…上面板
11b…貫通穴
11c…折り返し
13…後ろあおり
14…荷台面
20…キャノピー
21…側壁
21a…(側壁の)底面
21b…(側壁の)外側面
21c…(側壁の)内側面
22…後壁
22a…後扉
23…前壁
24…前方飛び出し部
25…天板
25a…シート材
27…支柱
27a…補強パイプ
28…壁板
30…固定部
31…ベースプレート
31a…貫通穴
32…補強部
32a…補強パイプ
32A…外側補強パイプ
32B…内側補強パイプ
33a…底面
33b…外側面
33c…内側面
33d…上面
34…L字補強
35…連結具
35a…連結ボルト
36…ナット
37…パッキン
37a…ブチルシール
38…折り返し部分
40…ゴム状弾性体
40a…貫通穴
42…押圧プレート
42a…貫通穴
42b…保持片
50…下カバー部
52…下カバー固定部
53…ベースプレート
53a…貫通穴
54…連結具
54a…連結ボルト
910…荷台の横あおりの被挟み部
920…キャノピーの被挟み部
930…クランプ
931…アーム部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12