(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181627
(43)【公開日】2023-12-25
(54)【発明の名称】通信システム及び通信方法
(51)【国際特許分類】
H04L 45/302 20220101AFI20231218BHJP
H04L 47/24 20220101ALI20231218BHJP
【FI】
H04L45/302
H04L47/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094862
(22)【出願日】2022-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野地 亮介
(72)【発明者】
【氏名】船引 魁人
(72)【発明者】
【氏名】成宮 惇史
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA11
5K030HD03
5K030HD06
5K030KX29
5K030MA04
5K030MB06
(57)【要約】
【課題】エッジ及びセンタサーバにおいて、処理対象となる鮮度のセンサデータのみを処理可能とすることができる。
【解決手段】通信システム1は、センサデータに送信時刻を打刻して送信するデバイス2と、センサデータを処理する処理アプリケーション41を有するエッジ4と、センサデータを処理する処理アプリケーション51を有するセンタサーバ5と、を有する通信システムであって、デバイス2から送信されたセンサデータを受信し、センサデータに打刻された送信時刻を基に、センサデータの鮮度を判定する判定部と、センサデータの鮮度に応じて、センサデータの送信先を、エッジまたはセンタサーバに振り分ける振り分け部と、振り分け部が振り分けた送信先にセンサデータを送信する送信部と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサデータに送信時刻を打刻して送信するデバイスと、前記センサデータを処理する第1の処理アプリケーションを有するエッジと、前記センサデータを処理する第2の処理アプリケーションを有するセンタサーバと、を有する通信システムであって、
前記デバイスから送信されたセンサデータを受信し、前記センサデータに打刻された送信時刻を基に、前記センサデータの鮮度を判定する判定部と、
前記センサデータの鮮度に応じて、前記センサデータの送信先を、前記エッジまたは前記センタサーバに振り分ける振り分け部と、
前記振り分け部が振り分けた送信先に前記センサデータを送信する送信部と、
を有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記判定部は、前記センサデータに打刻された送信時刻と前記センサデータの受信時刻との差分と、所定の閾値とを比して、前記センサデータの鮮度を判定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記センサデータに打刻された送信時刻と前記センサデータの受信時刻との差分が、第1の閾値未満である場合に鮮度が高いと判定し、前記第1の閾値以上である場合に鮮度が低いと判定し、
前記振り分け部は、前記判定部によって鮮度が高いと判定された前記センサデータの送信先を前記エッジに振り分け、前記判定部によって鮮度が低いと判定された前記センサデータの送信先を、前記センタサーバ、または、前記エッジに送信するデータを保管するキューに振り分けることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記エッジは、複数設けられ、
前記判定部は、前記センサデータに打刻された送信時刻と前記センサデータの受信時刻との差分が、第1の閾値未満である場合に鮮度が高いと判定し、前記第1の閾値より大きい第2の閾値未満であり前記第1の閾値以上である場合に鮮度が標準であると判定し、前記第2の閾値以上である場合に鮮度が低いと判定し、
前記振り分け部は、前記判定部によって鮮度が高いと判定された前記センサデータの送信先を、前記振り分け部と最も近い第1の前記エッジに振り分け、前記判定部によって鮮度が標準であると判定された前記センサデータの送信先を、前記第1のエッジと隣接する第2の前記エッジ、または、前記第1のエッジの所定範囲内に位置する第3のエッジに振り分け、前記判定部によって鮮度が低いと判定された前記センサデータの送信先を、前記センタサーバ、または、前記エッジに送信するデータを保管するキューに振り分けることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項5】
前記閾値は、前記センサデータの種別に応じて設定され、
前記判定部は、前記センサデータの種別を判定し、判定した前記センサデータの種別に対応する前記閾値を基に、前記センサデータの鮮度を判定することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項6】
前記閾値は、前記デバイスと前記判定部との間の位置関係及び/または地理的状況に応じて設定され、
前記判定部は、前記デバイスと前記判定部との間の位置関係及び/または地理的状況を判定し、判定した前記デバイスと前記判定部との間の位置関係及び/または地理的状況に対応する前記閾値を基に、前記センサデータの鮮度を判定することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項7】
前記閾値は、前記センサデータの送信網の混雑度に応じて設定され、
前記判定部は、前記センサデータの送信網の混雑度を判定し、前記センサデータの送信網の混雑度に対応する前記閾値を基に、前記センサデータの鮮度を判定することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項8】
前記判定部によるセンサデータの鮮度の判定結果を蓄積し、蓄積した判定結果を基に前記閾値を更新する更新部を
さらに有することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項9】
前記通信システムは、
前記エッジ及び前記センタサーバとの間に設けられたネットワークエッジ基盤
を有し、
前記ネットワークエッジ基盤は、
前記判定部と、前記振り分け部と、前記送信部とを有するエッジエンドポイント
を有することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項10】
センサデータに送信時刻を打刻して送信するデバイスと、前記センサデータを処理する第1の処理アプリケーションを有するエッジと、前記センサデータを処理する第2の処理アプリケーションを有するセンタサーバと、を有する通信システムが実行する通信方法であって、
前記デバイスから送信されたセンサデータを受信し、前記センサデータに打刻された送信時刻を基に、前記センサデータの鮮度を判定する工程と、
前記センサデータの鮮度に応じて、前記センサデータの送信先を、前記エッジまたは前記センタサーバに振り分ける工程と、
前記振り分ける工程において振り分けられた送信先に前記センサデータを送信する工程と、
を含んだことを特徴とする通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車載制御システム、監視システム等の各種システムでは、例えば、各地に設けられたデバイスがセンサデータを送信し、エッジまたはセンタシステムのサーバ(センタサーバ)の処理アプリケーションがセンサデータを処理するよう設計されている。エッジは、デバイスとセンタサーバ或いはクラウドとの中間に設けられた基盤である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-119090号公報
【特許文献2】特許第6886874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、エッジでセンサデータの処理をするようなユースケースの場合、処理結果を迅速に反映することが求められているため、エッジでは、鮮度の低いセンサデータが役に立たないことが多い。また、エッジで鮮度の低いセンサデータを処理した場合、役に立たないデータ処理のためにエッジのコンピュートリソースを利用するという無駄が生じてしまう。
【0005】
このため、エッジ及びセンタサーバでは、処理対象となる鮮度のセンサデータのみを処理したいという要望があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エッジ及びセンタサーバにおいて、処理対象となる鮮度のセンサデータのみを処理可能とすることができる通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の通信システムは、センサデータに送信時刻を打刻して送信するデバイスと、前記センサデータを処理する第1の処理アプリケーションを有するエッジと、前記センサデータを処理する第2の処理アプリケーションを有するセンタサーバと、を有する通信システムであって、前記デバイスから送信されたセンサデータを受信し、前記センサデータに打刻された送信時刻を基に、前記センサデータの鮮度を判定する判定部と、前記センサデータの鮮度に応じて、前記センサデータの送信先を、前記エッジまたは前記センタサーバに振り分ける振り分け部と、前記振り分け部が振り分けた送信先に前記センサデータを送信する送信部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、エッジ及びセンタサーバにおいて、処理対象となる鮮度のセンサデータのみを処理可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態における通信システムの構成を説明する図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すエッジエンドポイントの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、時刻付きセンサデータのデータ構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、振り分け先情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施の形態に係る通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る通信システム及び通信方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本願に係る通信システム及び通信方法が限定されるものではない。
【0011】
以下の実施の形態では、実施の形態における通信システム及び通信システムにおける処理の流れを順に説明し、最後に実施の形態による効果を説明する。
【0012】
[実施の形態]
まず、実施の形態について説明する。実施の形態では、デバイスから送信されたセンサデータを、エッジまたはセンタサーバにおいて処理する通信システムを例として説明する。
【0013】
実施の形態に係る通信システムでは、各地に設けられたデバイスがセンサデータを送信し、エッジの処理アプリケーションまたはセンタシステムのサーバ(センタサーバ)の処理アプリケーションがセンサデータを処理するよう設計されている。エッジは、デバイスとセンタサーバ或いはクラウドとの中間に設けられた基盤である。
【0014】
実施の形態に係る通信システムでは、エッジ及びセンタサーバとの間に、ネットワーク(NW)エッジ基盤を設け、NWエッジ基盤において、センサデータの鮮度を判定する。そして、NWエッジ基盤では、センサデータの鮮度に応じて、センサデータの送信先を、エッジまたはセンタサーバに振り分ける。これによって、エッジ及びセンタサーバでは、処理対象となる鮮度のセンサデータのみを処理可能とすることができる。
【0015】
[通信システム]
次に、通信システムについて説明する。
図1は、実施の形態における通信システムの構成を説明する図である。
【0016】
図1に示すように、実施の形態に係る通信システム1は、例えば、デバイス2と、エッジ4と、センタシステムのセンタサーバ5とを有する。通信システム1は、エッジ4とセンタサーバ5との間に、NWエッジ基盤3を有する。デバイス2と、エッジ4と、センタシステムのセンタサーバ5との数は一例であり、
図1に示す数に限定するものではない。例えば、デバイス2は複数あり、各デバイス2は、リアルタイムで複数のセンサデータをアップデートする。
【0017】
デバイス2は、センサ(不図示)による検出結果を含むセンサデータに、送信時刻を打刻し、時刻付きセンサデータDsを、デバイス2の位置情報とともに、NWエッジ基盤3に送信する。センサデータに対する送信時刻の打刻位置は、予め所定の位置に設定されている。デバイス2は、センサデータの所定の位置に送信時刻を打刻する。センサは、振動、加速度、温度、湿度、水分量、風速、日照量、日照量等を検出する各種センサのほか、撮像装置、レーダ、位置検出装置であってもよい。センサデータは、振動、加速度、温度、湿度、水分量、風速、日照量、日照量等の検出結果のほか、画像、映像、レーダ検出結果、位置検出情報である。
【0018】
NWエッジ基盤3は、エッジ4とセンタサーバ5との間に設けられた拠点である。NWエッジ基盤3は、エッジエンドポイント10及びBroker20を有する。
【0019】
エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻を基に、時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定し、時刻付きセンサデータDsの鮮度に応じて、センサデータの送信先をエッジ4またはセンタサーバ5に振り分ける。
【0020】
エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻とエッジエンドポイント10における時刻付きセンサデータDsの受信時刻との差分が、所定の閾値未満である場合に鮮度が高いと判定し、時刻付きセンサデータDsをエッジ4に送信する。エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻とエッジエンドポイント10における時刻付きセンサデータDsの受信時刻との差分が、所定の閾値以上である場合に鮮度が低いと判定し、時刻付きセンサデータDsをセンタサーバ5に送信する。エッジエンドポイント10は、例えば、L7ロードバランサである。
【0021】
Broker20は、中継サーバであり、エッジ4に送信するデータを保管するキュー21と、センタサーバ5に送信するデータを保管するキュー22とを有する。Broker20は、エッジエンドポイント10によってエッジ4に振り分けられた時刻付きセンサデータDsをキュー21に保管後、エッジ4に送信する。Broker20は、エッジエンドポイント10によってセンタサーバ5に振り分けられた時刻付きセンサデータDsをキュー22に保管後、センタサーバ5に送信する。なお、NWエッジ基盤3は、キュー21,22を用いず、Proxyが直接エッジ4とセンタサーバ5とに時刻付きセンサデータDsを振り分ける構成であってもよい。また、エッジ4及びセンタサーバ5の処理アプリケーション41,51が、キュー21,22の時刻付きセンサデータDsを取得してもよい。
【0022】
エッジ4は、センタサーバ5と比して、デバイス2と、論理的または物理的に近い位置に設けられた処理装置である。エッジ4は、処理アプリケーション41(第1の処理アプリケーション)を有し、時刻付きセンサデータDsに対して所定の処理を行う。エッジ4には、一般的に処理結果を迅速に反映することが求められており、センタサーバ5と比して、鮮度が高いデータの処理を行う。
【0023】
センタサーバ5は、処理アプリケーション51(第2の処理アプリケーション)を有し、時刻付きセンサデータDsに対して所定の処理を行う。センタサーバ5は、一般的にエッジ4と比して、コンピュートリソースが豊富なサーバである。センタサーバ5は、エッジ4と比して、鮮度が低いデータを処理する。センタサーバ5は、時刻付きセンサデータDsの種別等を判定し、処理対象となる時刻付きセンサデータDsを選別して処理を行ってもよい。センタサーバ5は、いわゆるクラウドであってもよい。
【0024】
[エッジエンドポイント]
次に、エッジエンドポイント10の構成について説明する。
図2は、
図1に示すエッジエンドポイント10の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、エッジエンドポイント10は、通信部11(受信部、送信部)、記憶部12及び制御部13を有する。
【0025】
通信部11は、無線または有線にて他の装置との間で通信を行う。通信部11は、ネットワーク等を介して接続された他の装置との間で、各種情報を送受信する通信インタフェースである。通信部11は、例えば、デバイス2から送信された時刻付きセンサデータDsを受信する。
【0026】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置である。なお、記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)等のデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部12は、エッジエンドポイント10を動作させる処理プログラムや、処理プログラムの実行で用いられる各種情報を記憶する。記憶部12は、センサデータ群121、打刻位置情報122、判定ルール123、鮮度判定結果124及び振り分け先情報125を有する。
【0027】
センサデータ群121は、デバイス2から受信した時刻付きセンサデータDsである。
図3は、時刻付きセンサデータDsのデータ構成の一例を示す図である。時刻付きセンサデータDsは、例えば、先頭のUnit部の所定位置にデバイス2によって送信時刻が打刻される。また、時刻付きセンサデータDsは、ヘッダ部の所定位置にデバイス2によって送信時刻が打刻されてもよい。
【0028】
打刻位置情報122は、時刻付きセンサデータDsにおける送信時刻の打刻位置を示す情報である。送信時刻の打刻位置は、例えば、デバイス2とエッジエンドポイント10との間で使用されるプロトコルによって予め設定され、打刻位置情報122としてエッジエンドポイント10に登録される。
【0029】
判定ルール123は、鮮度判定部1314が時刻付きセンサデータDsの鮮度の高低を判定する際に使用される判定ルールである。
図4~
図6は、判定ルール123の一例を示す図である。
【0030】
判定ルール123では、時刻付きセンサデータDsの種別に応じて、データ鮮度の判定の際に使用する遅延時間の閾値(第1の閾値)が設定される。遅延時間は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻と、時刻付きセンサデータDsのエッジエンドポイント10における受信時刻(エッジエンドポイント10の時刻)との差分である。
【0031】
図4に例示するように、時刻付きセンサデータDsの種別が、比較的データ量が多い画像(映像を含む)、3次元データである場合、第1の閾値は10msecに設定される。そして、遅延時間が、10msec未満の場合には、鮮度が高いとされ、10msec以上の場合には鮮度が低いとされる。また、時刻付きセンサデータDsの種別が、画像または3次元データと比して軽量であるデータである場合、第1の閾値は1msecに設定される。
【0032】
また、判定ルール123では、デバイス2と、時刻付きセンサデータDsを受信したエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況に応じて、遅延時間の閾値(第2の閾値)が設定される。例えば、北海道地区及び東北地方地区のデバイス2に対応するエッジエンドポイント10が、東北地方に設置されている場合を例に説明する。
【0033】
図5に例示するように、デバイス2の位置が北海道である場合、第2の閾値は30msecに設定される。そして、遅延時間が、30msec未満の場合には、鮮度が高いとされ、30msec以上の場合には鮮度が低いとされる。また、デバイス2の位置が東北地方である場合、第2の閾値は1msecに設定される。さらに、判定ルール123では、デバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係に限らず、地理的状況に応じて、第2の閾値が設定されてもよい。例えば、エッジエンドポイント10との間に山脈がある場合には、山脈がない場合と比して、第2の閾値を長くしてもよい。
【0034】
また、判定ルール123では、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度に応じて遅延時間の閾値(第3の閾値)が設定されてもよい。例えば、時刻付きセンサデータDsが、無線網を介してエッジエンドポイント10に送信される場合を例に説明する。
図6に例示するように、無線通信用のアクセスポイント(AP)の混雑度が所定の混雑度より高い場合、第3の閾値は30msecに設定される。そして、遅延時間が、30msec未満の場合には、鮮度が高いとされ、30msec以上の場合には鮮度が低いとされる。また、無線通信用のAPの混雑度が所定の混雑度より低い場合、第3の閾値は1msecに設定される。
【0035】
鮮度判定結果124は、時刻付きセンサデータDsに対し、鮮度判定部1314(後述)が判定した鮮度判定結果である。例えば、鮮度判定結果124は、鮮度判定結果が、時刻付きセンサデータDsの種別、デバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況、及び/または、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度にそれぞれ対応付けられて蓄積される。
【0036】
振り分け先情報125は、時刻付きセンサデータDsの振り分け先を示す情報である。
図7は、振り分け先情報125のデータ構成の一例を示す図である。
図7に示すように、振り分け先情報125では、鮮度が高い時刻付きセンサデータDsの振り分け先は、エッジ4に設定されており、鮮度が高い時刻付きセンサデータDsの振り分け先は、センタサーバ5に設定されている。
【0037】
制御部13は、エッジエンドポイント10全体を制御する。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路である。また、制御部13は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、内部メモリを用いて各処理を実行する。また、制御部13は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部13は、判定部131、振り分け部132及び更新部133を有する。
【0038】
判定部131は、通信部11が受信した時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻を基に、時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定する。判定部131は、種別判定部1311、位置判定部1312、混雑度判定部1313及び鮮度判定部1314を有する。
【0039】
種別判定部1311は、時刻付きセンサデータDsの種別を判定する。種別判定部1311は、送信元のデバイス2の識別情報、デバイス2の種別、時刻付きセンサデータDsに含まれるデータの内容等を基に、時刻付きセンサデータDsの種別が、例えば、画像(映像を含む)、3次元データ、画像または3次元データと比して軽量であるデータのいずれであるかを判定する。
【0040】
位置判定部1312は、時刻付きセンサデータDsに付与されたデバイス2の位置情報を基に、時刻付きセンサデータDsを送信したデバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況を判定する。位置判定部1312は、地図データ等を参照し、予め取得されたエッジエンドポイント10の位置情報と、時刻付きセンサデータDsに付与されたデバイス2の位置情報とを地図上にマッピングして、デバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況を判定する。
【0041】
混雑度判定部1313は、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度を判定する。時刻付きセンサデータDsが通常無線網を使って送信される場合、非常に混雑している場合には、全体的にデータ送信が遅延してしまう。このため、混雑度判定部1313は、例えば、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度を学習済みであるモデルを用いて、通信部11が受信した時刻付きセンサデータDsを送信した送信網の混雑度を判定する。モデルは、ニューラルネットワーク等によって構成され、過去の送信網の通信状態を教師データとして、混雑度を学習したモデルである。
【0042】
鮮度判定部1314は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻を基に、時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定する。鮮度判定部1314は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻とセンサデータの受信時刻との差分と、所定の閾値とを比して、センサデータの鮮度を判定する。鮮度判定部1314は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻と、通信部11における時刻付きセンサデータDsの受信時刻との差分(遅延時間)が、閾値(第1の閾値)未満である場合に鮮度が高いと判定し、閾値以上である場合に鮮度が低いと判定する。
【0043】
この際、閾値として、種別判定部1311によって判定された時刻付きセンサデータDsの種別に対応する第1の閾値、位置判定部1312によって判定されたデバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況に対応する第2の閾値、及び/または、混雑度判定部1313によって判定されたセンサデータの送信網の混雑度に対応する第3の閾値が使用される。鮮度判定部1314は、例えば、
図4~
図6に例示した判定ルールを用いて、時刻付きセンサデータDsの鮮度の高低を判定する。
【0044】
鮮度判定部1314は、予め設定された優先順位に応じて、種別判定部1311、位置判定部1312及び混雑度判定部1313のいずれか一つの判定結果を採用し、その判定結果に対応する閾値を使用する。或いは、鮮度判定部1314は、閾値として、種別判定部1311、位置判定部1312及び混雑度判定部1313の判定結果に応じた各閾値のうち、最も時間が長い閾値を使用してもよいし、各閾値の重み付け和を使用してもよい。各閾値の重みは、例えば、種別、位置及び混雑度にそれぞれ対応して設定される。また、鮮度判定部1314は、各閾値の重み付け和に限らず、重み付け後の各閾値を所定の演算式に適用した値を、閾値として使用してもよい。
【0045】
また、鮮度判定部1314は、時刻付きセンサデータDsの種別、デバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況、及び、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度に応じて鮮度の高低を学習済みであるモデルを用いて、時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定してもよい。モデルは、ニューラルネットワーク等によって構成され、時刻付きセンサデータDsの種別、デバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況、及び、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度の各状態と、各状態において受信した時刻付きセンサデータの鮮度の高低とを教師データとして、鮮度の高低を学習したモデルである。
【0046】
振り分け部132は、時刻付きセンサデータDsの鮮度に応じて、時刻付きセンサデータDsの送信先を、エッジ4またはセンタサーバ5に振り分ける。振り分け部132は、例えば、
図7に例示する振り分け先情報125にしたがって、時刻付きセンサデータDsの送信先を、エッジ4またはセンタサーバ5に振り分ける。
【0047】
振り分け部132は、鮮度判定部1314によって鮮度が高いと判定された時刻付きセンサデータDsの送信先をエッジ4に振り分け、キュー21に入れて、送信させる。振り分け部132は、鮮度判定部1314によって鮮度が低いと判定された時刻付きセンサデータDsの送信先をセンタサーバ5に振り分け、キュー22に入れて、送信させる。
【0048】
更新部133は、判定部131による時刻付きセンサデータDsの鮮度の判定結果を鮮度判定結果124として蓄積する。更新部133は、時刻付きセンサデータDsの種別、デバイス2の位置、及び/または、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度と、鮮度判定結果とを対応付けて、鮮度判定結果124として蓄積する。更新部133は、蓄積した鮮度判定結果124を基に、閾値を更新する。更新部133は、蓄積した鮮度判定結果124を基に、判定ルール123を更新してもよい。
【0049】
[通信処理の処理手順]
図8は、実施の形態に係る通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0050】
図8に示すように、デバイス2から、デバイス2の位置情報が付与された時刻付きセンサデータDsがエッジエンドポイント10に送信されると(ステップS1)、エッジエンドポイント10は、この時刻付きセンサデータDsの種別を判定する(ステップS2)。
【0051】
エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsに付与されたデバイス2の位置情報を基に、時刻付きセンサデータDsを送信したデバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況を判定する(ステップS3)。エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度を判定する(ステップS4)。
【0052】
エッジエンドポイント10は、少なくとも、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻を基に、時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定する(ステップS5)。エッジエンドポイント10は、例えば、ステップS2~ステップS4において判定した、時刻付きセンサデータDsの種別、時刻付きセンサデータDsを送信したデバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況、及び/または、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度に基づく閾値と、遅延時間とを比較することによって、時刻付きセンサデータの鮮度の高低を判定する。
【0053】
エッジエンドポイント10は、ステップS5において時刻付きセンサデータDsの鮮度が高いと判定した場合(ステップS6:高い)、この時刻付きセンサデータDsを、エッジ4に振り分けて(ステップS7)、エッジ4に送信する(ステップS8)。エッジ4では、処理アプリケーション41によって、時刻付きセンサデータDsの処理が実行される(ステップS9)。
【0054】
一方、エッジエンドポイント10は、ステップS5において時刻付きセンサデータDsの鮮度が低いと判定した場合(ステップS6:低い)、この時刻付きセンサデータDsを、センタサーバ5に振り分けて(ステップS10)、センタサーバ5に送信する(ステップS11)。センタサーバ5では、処理アプリケーション51によって、時刻付きセンサデータDsの処理が実行される(ステップS12)。
【0055】
[実施の形態の効果]
エッジでセンサデータの処理をするようなユースケースの場合、処理結果を迅速に反映することが求められているため、エッジでは、鮮度の高いセンサデータのみを処理したいという要望があった。
【0056】
本実施の形態では、エッジエンドポイント10において、デバイス2から送信された時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定し、時刻付きセンサデータDsの鮮度に応じて、時刻付きセンサデータDsの送信先を、エッジ4またはセンタサーバ5に振り分けて送信する。具体的には、エッジエンドポイント10は、鮮度が高いと判定した時刻付きセンサデータDsをエッジ4に振り分け、鮮度が低いと判定した時刻付きセンサデータDsをセンタサーバ5に振り分ける。
【0057】
このため、エッジ4では、鮮度が高い時刻付きセンサデータDsのみを処理するため、時刻付きセンサデータDsに対する処理結果を迅速に反映することができ、エッジ4のコンピュートリソースを効率的に利用することができる。また、エッジ4と比してコンピュートリソースが豊富なセンタサーバ5では、鮮度が低い時刻付きセンサデータDsのみが送信されるため、この時刻付きセンサデータDsに対する処理の必要性を判別して、適切に処理を行うことができる。
【0058】
また、時刻付きセンサデータDsにおける送信時刻の打刻位置は予め設定されている。このため、エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsから送信時刻を容易に抽出することができ、時刻付きセンサデータDsの鮮度を迅速に判定することできる。
【0059】
また、エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsの種別、デバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況、及び/または、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度を基に、時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定する。したがって、エッジエンドポイント10は、時刻付きセンサデータDsの鮮度を多角的に判定するため、エッジ4またはセンタサーバ5のいずれかへの振り分けを適切に実行することができる。
【0060】
さらに、エッジエンドポイント10による鮮度判定結果は、時刻付きセンサデータDsの種別、デバイス2とエッジエンドポイント10との間の位置関係及び/または地理的状況、及び/または、時刻付きセンサデータDsの送信網の混雑度にそれぞれ対応付けられて蓄積される。このように蓄積された鮮度判定結果124を解析することによって、エッジエンドポイント10が使用する各種判定ルールを適宜更新することができるほか、各デバイス2に対する制御も最適化することができる。
【0061】
なお、本実施の形態に係る通信システム1では、時刻付きセンサデータDsを、エッジ4とセンタサーバ5とのいずれかに振り分けた例を説明したが、これに限らない。例えば、エッジエンドポイント10は、エッジ4に送信するデータを保管するキューを用いて、鮮度が低い時刻付きセンサデータDsを、このキューに保存しておき、エッジ4の処理量が所定量より少なくなったときに、キューに保存した時刻付きセンサデータDsをエッジ4に処理させてもよい。したがって、エッジエンドポイント10は、鮮度が低いと判定した時刻付きセンサデータDsを、センタサーバ5、または、エッジ4に送信するデータを保管するキューに振り分けてもよい。
【0062】
また、本実施の形態に係る通信システム1では、閾値を1つのみ設けて、時刻付きセンサデータDsの鮮度を判定したが、閾値を複数設けて、段階的に鮮度を判定してもよい。例えば、第1の閾値と、第1の閾値よりも大きい第2の閾値とを設け、鮮度判定を、高い、標準、低いの3段階で判定してもよい。
【0063】
具体的には、鮮度判定部1314は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻と時刻付きセンサデータDsの受信時刻との差分が、第1の閾値未満である場合に、時刻付きセンサデータDsの鮮度が高いと判定する。鮮度判定部1314は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻と時刻付きセンサデータDsの受信時刻との差分が、第2の閾値未満であり第1の閾値以上である場合に、時刻付きセンサデータDsの鮮度が標準であると判定する。鮮度判定部1314は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻と時刻付きセンサデータDsの受信時刻との差分が、第2の閾値以上である場合に、時刻付きセンサデータDsの鮮度が低いと判定する。
【0064】
そして、振り分け部132は、鮮度判定部1314によって鮮度が高いと判定された時刻付きセンサデータDsの送信先を、振り分け部132と物理的または論理的に最も近い第1のエッジに振り分ける。
【0065】
また、振り分け部132は、鮮度判定部1314によって鮮度が標準であると判定された時刻付きセンサデータDsを、第1のエッジと隣接する第2のエッジ、または、第1のエッジの所定範囲内に位置する第3のエッジに振り分ける。第3のエッジは、第1のエッジとの間の物理的または論理的な距離が、第1のエッジの所定範囲内に位置するエッジである。所定範囲は、通信状態や、エッジ間の位置関係、地理的状況に応じて設定される。また、振り分け部132は、鮮度判定部1314によって鮮度が低いと判定された時刻付きセンサデータDsの送信先を、センタサーバ5、または、エッジ4に送信するデータを保管するキューに振り分ける。
【0066】
また、本実施の形態に係る通信システム1では、エッジエンドポイント10が時刻付きセンサデータDsの鮮度判定を実行した場合について説明したが、エッジ4やセンタサーバ5が時刻付きセンサデータDsの鮮度判定を行ってもよい。この際、エッジ4またはセンタサーバ5は、時刻付きセンサデータDsに打刻された送信時刻と、エッジ4またはセンタサーバ5が受信した時刻付きセンサデータDsの受信時刻との差分を遅延時間として、鮮度判定を行えばよい。
【0067】
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUやGPU及び当該CPUやGPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0068】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0069】
[プログラム]
また、上記実施の形態において説明した通信システム1の各装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施の形態における通信システム1の各装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0070】
図9は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図9に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
【0071】
メモリ1010は、
図9に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、
図9に例示するように、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
【0072】
ここで、
図9に例示するように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記の、プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。
【0073】
また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、各種処理手順を実行する。
【0074】
なお、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0075】
上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0076】
1 通信システム
2 デバイス
3 NWエッジ基盤
4 エッジ
5 センタサーバ
10 エッジエンドポイント
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 Broker
21,22 キュー
41,51 処理アプリケーション
121 センサデータ群
122 打刻位置情報
123 判定ルール
124 鮮度判定結果
125 振り分け先情報
131 判定部
132 振り分け部
133 更新部
1311 種別判定部
1312 位置判定部
1313 混雑度判定部
1314 鮮度判定部