(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181736
(43)【公開日】2023-12-25
(54)【発明の名称】婚活支援装置、婚活支援方法及び婚活支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231218BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095042
(22)【出願日】2022-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】小坂井 聖也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC14
(57)【要約】
【課題】ユーザの手間を軽減しつつ、ユーザの不安を緩和することができる婚活支援装置を提供する。
【解決手段】婚活支援装置1は、マッチングアプリを利用するユーザに対応するユーザ情報に基づいて、結婚相談所における面談の種類を特定する特定部113と、特定部113により特定された面談の種類に基づいて、ユーザと結婚相談所との間で行われる面談に関する面談情報を生成する生成部114と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッチングアプリを利用するユーザに対応するユーザ情報に基づいて、結婚相談所における面談の種類を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記面談の種類に基づいて、前記ユーザと前記結婚相談所との間で行われる前記面談に関する面談情報を生成する生成部と、
を備える婚活支援装置。
【請求項2】
前記ユーザにより入力される登録情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた前記登録情報に基づいて定められる一種類以上のバナーを、前記ユーザの端末に表示させる表示制御部と、
をさらに備える請求項1記載の婚活支援装置。
【請求項3】
前記ユーザの端末に表示させた前記バナーの中から、前記ユーザにより選択された前記バナーに対応付けられた前記面談の種類を、前記ユーザ情報に含めて記憶する記憶部を、
さらに備える請求項2記載の婚活支援装置。
【請求項4】
前記記憶部は、前記ユーザにより指定される結婚相談所の店舗及び面談日時を含む予約申込情報を、前記ユーザ情報にさらに含めて記憶する、
請求項3記載の婚活支援装置。
【請求項5】
前記生成部は、前記面談の種類及び前記予約申込情報に基づいて、前記面談の担当者及び面談場所、面談日時、面談時間及び面談形式を含む前記面談情報を生成する、
請求項4記載の婚活支援装置。
【請求項6】
プロセッサにより実行される方法であって、
マッチングアプリを利用するユーザに対応するユーザ情報に基づいて、結婚相談所における面談の種類を特定するステップと、
特定された前記面談の種類に基づいて、前記ユーザと前記結婚相談所との間で行われる前記面談に関する面談情報を生成するステップと、
を含む婚活支援方法。
【請求項7】
コンピュータを、
マッチングアプリを利用するユーザに対応するユーザ情報に基づいて、結婚相談所における面談の種類を特定する特定部、
前記特定部により特定された前記面談の種類に基づいて、前記ユーザと前記結婚相談所との間で行われる前記面談に関する面談情報を生成する生成部、
として機能させる婚活支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、婚活支援装置、婚活支援方法及び婚活支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出会いの機会を求める男女を相互に紹介するマッチングサービスが提供されている。例えば、下記特許文献1には、ユーザAとユーザBとの間の相性度が所定の条件を満たす場合に、それぞれのユーザに対して、互いのユーザに関する紹介情報を提供するマッチングサービスが開示されている。
【0003】
このマッチングサービスでは、マッチングが成立した場合に、所定のトーク画面を用いてマッチングユーザ同士がメッセージをやり取りできるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のマッチングサービスでは、マッチングが成立した後に、ユーザ同士でメッセージをやり取りし、ユーザ自身の判断で交際を進めることになる。したがって、ユーザによっては、手間や不安を感じることになり、挫折する要因になりかねない。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユーザの手間を軽減しつつ、ユーザの不安を緩和することができる婚活支援装置、婚活支援方法及び婚活支援プログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様である婚活支援装置は、マッチングアプリを利用するユーザに対応するユーザ情報に基づいて、結婚相談所における面談の種類を特定する特定部と、前記特定部により特定された前記面談の種類に基づいて、前記ユーザと前記結婚相談所との間で行われる前記面談に関する面談情報を生成する生成部と、を備える。
【0008】
上記態様において、前記ユーザにより入力される登録情報を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記登録情報に基づいて定められる一種類以上のバナーを、前記ユーザの端末に表示させる表示制御部と、をさらに備えてもよい。
【0009】
上記態様において、前記ユーザの端末に表示させた前記バナーの中から、前記ユーザにより選択された前記バナーに対応付けられた前記面談の種類を、前記ユーザ情報に含めて記憶する記憶部を、さらに備えてもよい。
【0010】
上記態様において、前記記憶部は、前記ユーザにより指定される結婚相談所の店舗及び面談日時を含む予約申込情報を、前記ユーザ情報にさらに含めて記憶してもよい。
【0011】
上記態様において、前記生成部は、前記面談の種類及び前記予約申込情報に基づいて、前記面談の担当者及び面談場所、面談日時、面談時間及び面談形式を含む前記面談情報を生成してもよい。
【0012】
本発明の他の態様である婚活支援方法は、プロセッサにより実行される方法であって、マッチングアプリを利用するユーザに対応するユーザ情報に基づいて、結婚相談所における面談の種類を特定するステップと、特定された前記面談の種類に基づいて、前記ユーザと前記結婚相談所との間で行われる前記面談に関する面談情報を生成するステップと、を含む。
【0013】
本発明の他の態様である婚活支援プログラムは、コンピュータを、マッチングアプリを利用するユーザに対応するユーザ情報に基づいて、結婚相談所における面談の種類を特定する特定部、前記特定部により特定された前記面談の種類に基づいて、前記ユーザと前記結婚相談所との間で行われる前記面談に関する面談情報を生成する生成部、として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザの手間を軽減しつつ、ユーザの不安を緩和することができる婚活支援装置、婚活支援方法及び婚活支援プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施形態に係る婚活支援装置を含む情報処理システムの概略構成を例示する図である。
【
図2】婚活支援装置の物理的な構成を例示するブロック図である。
【
図3】婚活支援装置の機能的な構成を例示するブロック図である。
【
図4】婚活支援装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図5】
図4のステップS102で一種類以上のバナーを表示させる際の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
[情報処理システムの概略構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る婚活支援装置を含む情報処理システムの構成図である。同図に示すように、情報処理システムは、婚活支援装置1と、ユーザ端末2とを備える。婚活支援装置1及びユーザ端末2は、ネットワークNを介して相互に情報を送受信できるように構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0018】
ユーザ端末2は、例えば、結婚活動(以下、「婚活」という。)用のマッチングアプリのユーザが使用するスマートフォンであり、ネットワークNを介して婚活支援装置1と通信できるように構成される。なお、ユーザ端末2は、スマートフォンに限定されず、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)端末、ノートPC、タブレット端末、携帯情報端末(PDA)、その他の端末装置であってもよい。
【0019】
婚活支援装置1は、例えば、ユーザ端末2を操作する、マッチングアプリのユーザに対し、結婚相談所で実施される面談を設定する等して、ユーザの婚活を支援するサーバ装置である。
【0020】
婚活支援装置1は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。ここで、婚活支援装置1を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0021】
[婚活支援装置1の物理的な構成]
図2に示すように、婚活支援装置1は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ11と、通信インタフェース12と、記憶装置13とを備える。
【0022】
プロセッサ11は、記憶装置13に記憶されているプログラム131を実行することで、後述する婚活支援装置1の各種の機能を実現する。
【0023】
通信インタフェース12は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置や端末と通信する通信部として機能する。通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0024】
記憶装置13は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置13は、例えば、婚活支援装置1の各種の機能を実現するためのプログラム131、及びそのプログラム131で使用される各種のデータ等を記憶する記憶部として機能する。
【0025】
各種のデータとして、例えば、ユーザ情報132及び面談情報133を含むことができる。
【0026】
[ユーザ情報132]
ユーザ情報132は、マッチングアプリを利用するユーザに関する情報である。ユーザ情報132は、例えば、アカウント情報、ユーザにより入力される登録情報、面談種別情報、及び予約申込情報等を含む。ユーザ情報132に含まれる各情報について以下に説明する。
【0027】
アカウント情報は、例えば、ユーザID、パスワード、メールアドレス及び会員種別等を含む。会員種別には、例えば、有料会員、無料会員、未会員等を含むことができる。この例示では、無料会員及び未会員が、非有料会員となる。
【0028】
登録情報は、マッチングアプリによりユーザ端末2に表示されるユーザへの質問に対し、ユーザが回答内容を入力することで登録される情報である。ユーザへの質問の詳細については、後述する。
【0029】
面談種別情報は、結婚相談所で実施される面談の種類を特定する情報である。面談の種類は、結婚相談所のサービス戦略等に基づいて適宜設定するのが好ましい。例えば、面談の種類として、通常面談、セール面談、婚活スタート面談等を設けることができる。
【0030】
面談種別情報に格納する面談の種類は、例えば、以下のように決定することができる。最初に、ユーザ端末2に表示させるバナーと面談の種類との対応関係を記憶させる。続いて、ユーザにより入力された登録情報を含むユーザ情報132と所定条件とに基づいてユーザ端末2に表示させる一種類以上のバナーを定める。続いて、ユーザ端末2に表示させたバナーの中からユーザが選択したバナーに対応付けられた面談の種類を面談種別情報に格納する。
【0031】
予約申込情報は、ユーザが結婚相談所に面談の予約を申し込む際にユーザが入力する情報である。予約申込情報には、例えば、ユーザにより指定される結婚相談所の店舗及び面談日時、並びに本人情報等を含むことができる。上記の面談種別情報を予約申込情報に含めてもよい。
【0032】
[面談情報133]
面談情報133は、ユーザと結婚相談所との間で実施される面談に関する情報である。面談情報133には、例えば、ユーザID、面談の担当者、面談場所、面談日時、面談時間、及び面談形式等を含むことができる。
【0033】
[婚活支援装置1の機能的な構成]
図3を参照して、プロセッサ11により実現される婚活支援装置1の各種機能について説明する。婚活支援装置1の各種機能には、例えば、受付部111、表示制御部112、特定部113及び生成部114が含まれる。各種機能について、以下に説明する。
【0034】
受付部111は、ユーザ端末2を操作するユーザにより入力される各種の入力情報を受け付ける。各種の入力情報として、例えば、登録情報、バナー選択情報、予約申込情報、確認結果情報等がある。
【0035】
表示制御部112は、受付部111により受け付けられた各種の入力情報に基づいて、各種の出力情報をユーザ端末2のディスプレイに表示させる。各種の出力情報として、例えば、バナー、予約申込画面、入力内容確認画面、予約申込完了画面、予約申込完了メール等がある。
【0036】
以下において、受付部111が上記の各入力情報を受け付け、表示制御部112が各入力情報に基づいて上記の各出力情報を表示させる際の手順の一例を説明する。
【0037】
最初に、受付部111は、ユーザ端末2に表示されるユーザへの質問等に対するユーザの回答内容を、登録情報として受け付ける。ユーザへの質問等は、マッチングアプリにより表示される。ユーザへの質問等として、例えば、以下の(1)乃至(4)に示す項目を表示してもよい。
【0038】
(1)ユーザに関する基本的な項目:例えば、ニックネーム、生年月日、性別、住所、パスワード。
【0039】
(2)ユーザに関する付帯的な項目:例えば、身長、体型、出身地、兄弟姉妹の有無、結婚経験、子供の有無、職業、勤務地、年収、最終学歴、性格、社交性の程度、チャームポイント、同居者、休日、飲酒の程度、喫煙の程度。
【0040】
(3)ユーザの希望に関する項目:例えば、結婚を希望するタイミング、相手の特徴に対する希望、婚活の進め方に対する希望、相手に出会うまでの時期に対する希望、交際費用に対する希望、相手選びで重視する点、相手の趣味に対する希望、休日の過ごし方に対する希望、結婚後の仕事に対する希望、結婚後の家事分担に対する希望、結婚後の子育てに対する希望。
【0041】
(4)サービスの利用等に関する項目:例えば、本サービスの利用目的、本サービスの利用で気になること、婚活の進め方で知りたいこと、結婚相談所の利用経験、結婚相談所の利用意向(利用意向がない場合には、その理由を含む)、結婚相談所について知りたいこと。
【0042】
続いて、表示制御部112は、受付部111により受け付けられた登録情報を含むユーザ情報132に基づいて定められる一種類以上のバナーを、ユーザ端末2に表示させる。バナーを表示させるタイミングは、例えば、マッチングアプリのトップ画面に“相談して探す”ボタン等を設け、そのボタンが押下された時としてもよい。
【0043】
表示するバナーが二種類以上ある場合には、例えば、特定の表示領域に各バナーを順次又はランダムに入れ替えながら表示させてもよいし、一つの画面上に全てのバナーを表示させてもよい。各バナーには、例えば、通常面談、セール面談又は婚活スタート面談等の面談の種類が予め対応付けられている。
【0044】
バナーの種類として、例えば、通常面談に属する通常バナー、セール面談に属する入会金無料バナー、入会金保証バナー及び特別面談バナー、並びに婚活スタート面談に属する婚活スタート面談バナー等を設けることができる。なお、バナーの種類は、これらに限定されず、例えば、結婚相談所のサービス戦略等に合わせて、任意の種類のバナーを適宜設けることができる。
【0045】
ユーザ端末2に表示させるバナーの種類は、例えば、ユーザの年齢、ユーザの性別及びユーザの会員種別を用いた条件に基づいて定めることにしてもよい。その一例を、以下の(a)乃至(e)に具体的に説明する。
【0046】
(a)比較的高い年齢層の男女(例えば、55歳以上の男性及び46歳以上の女性)には、通常バナーを表示させる。
【0047】
(b)非有料会員、かつ比較的若い年齢層の男女(例えば、24歳以下の男性及び27歳以下の女性)には、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談1バナーを表示させる。
【0048】
(c)非有料会員、かつ中間年齢層の男女(例えば、25歳~54歳の男性及び28歳~45歳の女性)には、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談2バナーを表示させる。
【0049】
(d)有料会員、かつ比較的若い年齢層の男女(例えば、24歳以下の男性及び27歳以下の女性)には、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談1バナー、婚活スタート面談バナーを表示させる。
【0050】
(e)有料会員、かつ中間年齢層の男女(例えば、25歳~54歳の男性及び28歳~45歳の女性)には、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談2バナー、婚活スタート面談バナーを表示させる。
【0051】
上記(b)及び(d)で表示させる特別面談1バナーには、比較的若い年齢層の男女が結婚相談所に入会することに興味を抱くような画像や文言を表示することが好ましい。また、上記(c)及び(e)で表示させる特別面談2バナーには、中間年齢層の男女が結婚相談所に入会することに興味を抱くような画像や文言を表示することが好ましい。さらに、上記(d)及び(e)で表示させる婚活スタート面談バナーには、有料会員の男女が結婚相談所に入会することに興味を抱くような画像や文言を表示することが好ましい。
【0052】
ここで、ユーザ端末2に表示させるバナーの種類を定める際の条件や、その条件に用いる項目は、上記(a)乃至(e)に例示した条件や項目に限定されない。結婚相談所のサービス戦略、及び登録情報等に含まれる各項目に基づいて、任意に条件や項目を定めることができる。
【0053】
例えば、上記(b)乃至(e)の各条件に含まれる「有料会員」又は「非有料会員」を、「有料会員かつ有料会員に登録してから所定期間(例えば7日)以内」又は「非有料会員又は有料会員に登録してから所定期間(例えば7日)超過」に置き換えてもよい。所定期間は、有料会員になってから結婚相談所に対する関心が高い状態で維持され得る期間を考慮して任意に定めることができる。一般に、有料会員に登録した直後は、結婚相談所への関心が比較的高い状態で維持される傾向にあるため、そのような傾向を考慮して所定期間を設定することが好ましい。このような各条件に基づいてバナーを表示させるときの処理手順について、後述の[婚活支援装置1の動作説明]で詳細に説明する。
【0054】
続いて、受付部111は、ユーザ端末2から送信される面談の予約申込画面へのアクセス要求を、バナー選択情報として受け付ける。予約申込画面へのアクセス要求は、ユーザ端末2に表示させたバナーのいずれかが選択されることで送信される。なお、各バナー上に“今すぐ面談を予約する”ボタン等を設け、そのボタン等が押下されることで予約申込画面へのアクセス要求を送信することにしてもよい。
【0055】
バナー選択情報には、ユーザが選択したバナーを特定するための情報が含まれ、このバナーを特定するための情報により特定されるバナーに対応付けられた面談の種類が、ユーザ情報132の面談種別情報に格納される。
【0056】
続いて、表示制御部112は、受付部111により受け付けられたバナー選択情報に基づいて、予約申込画面をユーザ端末2に表示させる。予約申込画面として、例えば、面談を実施する結婚相談所の店舗を選択する画面、面談を実施する日時を選択する画面、及び面談を受けるユーザ本人の情報を入力する画面等を含むことができる。
【0057】
続いて、受付部111は、ユーザ端末2に表示させた予約申込画面に対してユーザが入力した内容を、予約申込情報として受け付ける。
【0058】
続いて、表示制御部112は、受付部111により受け付けられた予約申込情報に基づいて、入力内容確認画面をユーザ端末2に表示させる。
【0059】
続いて、受付部111は、ユーザ端末2に表示させた入力内容確認画面に対するユーザの確認結果を、確認結果情報として受け付ける。確認結果として、例えば、確認OK、予約申込画面に戻る、予約申込をキャンセルする等を設けることができる。
【0060】
続いて、表示制御部112は、受付部111により受け付けられた確認結果情報に基づいて、予約申込完了画面及び予約申込完了メールをユーザ端末2に表示させる。具体的に、表示制御部112は、確認結果が確認OKである場合に、予約申込完了画面をユーザ端末2に表示させ、さらに、予約申込完了メールをユーザ宛に送信することでそのメールをユーザ端末2に表示させる。
【0061】
婚活支援装置1の特定部113及び生成部114について以下に説明する。特定部113及び生成部114により実行される処理は、リアルタイム処理により個別に処理されてもよいし、バッチ処理によりまとめて処理されてもよい。
【0062】
特定部113は、マッチングアプリのユーザに対応するユーザ情報132の面談種別情報に基づいて、結婚相談所で実施される面談の種類を特定する。
【0063】
生成部114は、特定部113により特定された面談の種類等に基づいて、ユーザと結婚相談所との間で実施される面談に関する面談情報133を生成する。面談情報133に含まれる面談の担当者、面談場所、面談日時、面談時間及び面談形式等は、通常面談、セール面談及び婚活スタート面談等の面談の種類に基づいて決定することができる。なお、面談情報133に含まれる面談場所及び面談日時を、予約申込情報に基づいて決定してもよく、面談情報133に含まれる面談の担当者を、結婚相談所が決定してもよい。
【0064】
結婚相談所の担当者とユーザは、面談情報133の内容に基づいて面談を実施することができる。面談は、結婚相談所の店舗で対面により実施してもよいし、Web上でオンラインにより実施してもよい。
【0065】
ここで、結婚相談所への入会状況情報を、ユーザ情報132にさらに付加してもよい。入会状況情報は、結婚相談所と面談を行ったユーザが結婚相談所に入会したかどうかを管理するための情報である。入会状況情報のステータスとして、例えば、面談時契約(入会)、面談時未契約(未入会)、後日契約(入会)等を設けることができる。このステータスは、結婚相談所の運用等に合わせて適宜設けることができる。入会状況情報を管理することで、例えば、結婚相談所に入会したユーザが、セール面談等の特典を再度利用できないようにチェックすることが可能となる。
【0066】
[婚活支援装置1の動作]
次に、
図4を参照し、婚活支援装置1の動作の一例について説明する。本動作は、例えば、ユーザがユーザ端末2にマッチングアプリをインストールして起動したときに開始させてもよい。
【0067】
最初に、婚活支援装置1は、ユーザ端末2に表示されるユーザへの質問等に対するユーザの回答内容を、登録情報として受け付ける(ステップS101)。
【0068】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS101で受け付けた登録情報を含むユーザ情報132を用いた条件に基づいて定められる一種類以上のバナーを、ユーザ端末2に表示させる(ステップS102)。このステップS102の処理手順の詳細については、後述する。
【0069】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS102でユーザ端末2に表示させたバナーのいずれかを選択することでユーザ端末2から送信される面談予約申込画面へのアクセス要求を、バナー選択情報として受け付ける(ステップS103)。
【0070】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS103で受け付けたバナー選択情報に基づいて、予約申込画面をユーザ端末2に表示させる(ステップS104)。
【0071】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS104でユーザ端末2に表示させた予約申込画面に対してユーザが入力した内容を、予約申込情報として受け付ける(ステップS105)。
【0072】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS105で受け付けた予約申込情報に基づいて、入力内容確認画面をユーザ端末2に表示させる(ステップS106)。
【0073】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS106でユーザ端末2に表示させた入力内容確認画面に対するユーザの確認結果を、確認結果情報として受け付ける(ステップS107)。
【0074】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS107で受け付けた確認結果情報が確認OKを示す場合に、予約申込完了画面をユーザ端末2に表示させ、予約申込完了メールをユーザ宛に送信する(ステップS108)。
【0075】
続いて、婚活支援装置1は、ユーザにより選択されたバナーに対応して設定されるユーザ情報132の面談種別情報に基づいて、結婚相談所で実施する面談の種類を特定する(ステップS109)。
【0076】
続いて、婚活支援装置1は、上記ステップS109で特定された面談の種類等に基づいて、ユーザと結婚相談所との間で実施される面談に関する面談情報133を生成する(ステップS110)。そして、本動作を終了する。
【0077】
次に、
図5を参照し、上述した
図4のステップS102で一種類以上のバナーを表示させるときの処理手順の一例について説明する。
【0078】
最初に、婚活支援装置1は、ユーザが男性55歳以上又は女性46歳以上のいずれかに該当するかどうかを判定する(ステップS1021)。この判定がYESである場合(ステップS1021;YES)に、婚活支援装置1は、通常バナーをユーザ端末2に表示させる(ステップS1022)。そして、本処理手順を終了する。
【0079】
上記ステップS1021の判定がNOである場合(ステップS1021;NO)に、婚活支援装置1は、ユーザが有料会員かつ登録の翌日から7日以内であるかどうかを判定する(ステップS1023)。この判定がNOである場合(ステップS1023;NO)に、婚活支援装置1は、ユーザが男性24歳以下又は女性27歳以下のいずれかに該当するかどうかを判定する(ステップS1024)。この判定がYESである場合(ステップS1024;YES)に、婚活支援装置1は、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談1バナーをユーザ端末2に表示させる(ステップS1025)。そして、本処理手順を終了する。
【0080】
上記ステップS1024の判定がNOである場合(ステップS1024;NO)に、婚活支援装置1は、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談2バナーをユーザ端末2に表示させる(ステップS1026)。そして、本処理手順を終了する。
【0081】
上記ステップS1023の判定がYESである場合(ステップS1023;YES)に、婚活支援装置1は、ユーザが男性24歳以下又は女性27歳以下のいずれかに該当するかどうかを判定する(ステップS1027)。この判定がYESである場合(ステップS1027;YES)に、婚活支援装置1は、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談1バナー、婚活スタート面談バナーをユーザ端末2に表示させる(ステップS1028)。そして、本処理手順を終了する。
【0082】
上記ステップS1027の判定がNOである場合(ステップS1027;NO)に、婚活支援装置1は、通常バナー、入会金無料バナー、入会金保証バナー、特別面談2バナー、婚活スタート面談バナーをユーザ端末2に表示させる(ステップS1029)。そして、本処理手順を終了する。
【0083】
上述したように、実施形態に係る婚活支援装置1によれば、マッチングアプリを利用するユーザのユーザ情報132に基づいて、結婚相談所で実施する面談の種類を特定し、その特定した面談の種類に基づいて、ユーザと結婚相談所との間で行われる面談に関する面談情報133を生成することができる。
【0084】
これにより、ユーザはマッチングアプリを利用することで、結婚相談所との面談を設定することができ、さらに、結婚相談所の担当者と相談しながら婚活を進めることが可能となる。
【0085】
それゆえ、実施形態に係る婚活支援装置1によれば、ユーザの手間を軽減しつつ、ユーザの不安を緩和することが可能となる。
【0086】
また、実施形態に係る婚活支援装置1によれば、ユーザが選択可能なバナーを、ユーザが入力した登録情報を含むユーザ情報132に基づいて定めることができ、ユーザに設定する面談を、ユーザが選択したバナーに基づいて設定することができる。これにより、ユーザは、ユーザの特性に応じた形式で実施される面談を受けることが可能となる。
【0087】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0088】
1…婚活支援装置、2…ユーザ端末、11…プロセッサ、12…通信インタフェース、13…記憶装置、111…受付部、112…表示制御部、113…特定部、114…生成部、131…プログラム、132…ユーザ情報、133…面談情報