(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181751
(43)【公開日】2023-12-25
(54)【発明の名称】種苗用シート、種苗用シート製造装置、種苗シート製造方法及び種苗用シート製造プログラム
(51)【国際特許分類】
A01G 13/00 20060101AFI20231218BHJP
【FI】
A01G13/00 302A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095065
(22)【出願日】2022-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】596061373
【氏名又は名称】岩谷マテリアル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097102
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 敬夫
(74)【代理人】
【識別番号】100098796
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 全
(74)【代理人】
【識別番号】100121647
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 和孝
(74)【代理人】
【識別番号】100187377
【弁理士】
【氏名又は名称】芳野 理之
(72)【発明者】
【氏名】西端孝仁
(72)【発明者】
【氏名】竹内 準
(72)【発明者】
【氏名】原田 淳也
(72)【発明者】
【氏名】吉井 正
(57)【要約】
【課題】本発明は、市場において標準的な大きさである標準型の種苗用シートにおいて、裾部分の領域を適切に確保しつつ、同シートの短辺方向における開口部の数を減らさない種苗用シート等を提供すること。
【解決手段】配置場所に固定する固定部と、植物の種苗を配置する開口部Xを有し、開口部は育成領域X1を形成し、他の育成領域を干渉しせずに各開口部の育成領域は相互に接して配置され、開口部は列状に複数配置され、各列の開口部は、他の列の開口部と互い違いに配置され、第1の列の開口部群と第3の列の開口部群の領域内に、第2の列の開口部群が配置され、列方向における開口部間の距離は、第1に列と第3の列の間における開口部間の距離より長く、第1の列、第2の列及び第3の列の開口部の育成領域は相互に接するように配置する種苗用シート1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配置場所に固定するための固定部と、
植物の種苗を配置するための複数の開口部を有し、
各前記開口部は、当該開口部に配置される前記種苗を育成するための育成領域を、その周囲に形成すると共に、他の前記開口部の前記種苗の前記育成領域を干渉しないように配置され、
隣接する各前記開口部の前記育成領域は相互に接するように配置されると共に、前記開口部は列状に複数配置され、
各列の前記開口部は、隣接する他の列の前記開口部と互い違いに配置され、同じ列に配置された前記開口部の群である第1の列の開口部群と第3の列の開口部群で形成される領域内に、これらと互い違いに配置されている第2の列の開口部群が配置され、
前記列方向における前記開口部間の距離は、前記第1に列と前記第3の列の間における前記開口部間の距離より長く、
前記第1の列の前記開口部の前記育成領域、前記第2の列の前記開口部の前記育成領域及び前記第3の列の前記開口部の前記育成領域は相互に接するように配置されていることを特徴とする種苗用シート。
【請求項2】
前記開口部が、ミシン目を切ることで形成される構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の種苗用シート。
【請求項3】
前記ミシン目の一部の外側又は前記ミシン目の一部に取り外し補助部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の種苗用シート。
【請求項4】
種苗用シートの開口部のミシン目を形成するためのミシン目用刃部を有するシリンダ部と、
前記ミシン目用刃部を受ける受け部と、を有し、
前記受け部には、前記ミシン目用刃部で種苗用シートに前記ミシン目を形成した後の前記ミシン目用刃部を収容する収容部が形成されていることを特徴とする種苗用シート製造装置。
【請求項5】
前記シリンダ部には、取り外し補助部形成用刃部が着脱可能に配置されていると共に、前記取り外し補助部形成用刃部を任意の位置に調整することができる突出位置調整部を有することを特徴とする請求項5に記載の種苗用シート。
【請求項6】
前記取り外し補助部形成用刃部は、前記ミシン目用刃部と隣接して配置されると共に、少なくとも、前記取り外し補助部形成用刃部と前記ミシン目用刃部との隣接領域では、前記ミシン目用刃部の刃先部の先端と前記取り外し補助部形成用刃部の刃先部の先端が重なり合うように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の種苗用シート。
【請求項7】
種苗用シートの開口部のミシン目を形成するためのミシン目用刃部を有するシリンダ部と、前記ミシン目用刃部を受ける受け部と、を有する種苗用シート製造方法であって、
前記ミシン目用刃部で種苗用シートに前記ミシン目を形成した後に、前記受け部の収容部で、前記ミシン目用刃部を収容することを特徴とする種苗用シート製造方法。
【請求項8】
種苗用シートの開口部のミシン目を形成するためのミシン目用刃部を有するシリンダ部と、前記ミシン目用刃部を受ける受け部と、を有する種苗用シート製造装置に、
前記ミシン目用刃部で種苗用シートに前記ミシン目を形成した後に、前記受け部の収容部で、前記ミシン目用刃部を収容する機能、を実現させるための種苗用シート製造プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、畑等に種苗を植える際に使用する種苗用シート、種苗用シート製造装置、種苗用シート製造方法及び種苗用シート製造プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から植物の種苗を畑等で育成栽培するには、畑等に細長く直線状に土を盛り上げた「畝」を作り、この畝で植物を育成、栽培する。
また、種苗を畑等で育成栽培するには、種苗の種類毎に応じた固有の育成領域が必要となる。
この育成領域は、個々の種苗が成長するに当たって、隣り合う他の種苗との間で実質上の干渉を受けることなく、支障なく成長可能な固有の領域である。
しかし、種苗を畝に配置するとき、この固有の育成領域を確保しつつ、各種苗を植えることは難しく、特に、家庭菜園等で趣味として種苗を植えるときは、特に困難となっていた。
【0003】
そこで、この畝において、個々の種苗の固有の育成領域を確保できるように、例えば円形等の開口部を多数配置する種苗用シートが使用されている(例えば、特許文献1)。
この種苗用シートに配置された円形等の開口部の大きさは、例えば60mm程度で、ミシン目等で形成され、使用者がミシン目に沿ってシートを取り除くことで、種苗を植えるための開口部が形成される構成となっている。
このため、使用者が、この開口部に植物を植えた場合、種苗は隣接する他の種苗に干渉されない育成領域を確保できる構成となっている。
これら各種苗の育成領域を確保するには、各開口部の間に例えば150mm程度の間隔を形成することが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、この種苗用シートは、畝の形状に合わせて形成され、市場における標準寸法は、例えば、短辺が950mm、長辺が50m等の帯状形状で、開口部は短辺に沿って5個ずつ形成されている。
このような標準寸法の種苗シートの短辺方向に、育成領域を確保して5つの開口部を並列で形成すると、同シートの短辺方向における端部である裾部分の領域が勢い少なくなってしまう。
種苗用シートの裾部分は、種苗用シートを畝の上に配置した際に、畑等の土をかぶせ、農業用シートを適切に張った状態に維持させるための重要な部分となる。
このため、この裾部分の領域が少ない場合、種苗用シートがたるみ、適切な位置に種苗を配置できないという問題があった。
また、種苗用シートの裾部分を十分に確保するためには、同シートの短辺方向に沿って育成領域を確保しつつ配置する開口部の数を減らす必要があり、これでは標準寸法の種苗シートの短辺方向に5つの開口部を配置できなくなり、顧客満足度が低下するという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、市場において標準的な大きさである標準型の種苗用シートにおいて、裾部分の領域を適切に確保しつつ、同シートの短辺方向における開口部の数を減らさない種苗用シート、種苗用シートの製造装置、種苗用シートの製造方法及び種苗用シートの製造プログラムを提供することを目的とする。
【0007】
前記目的は、本発明によれば、配置場所に固定するための固定部と、植物の種苗を配置するための複数の開口部を有し、各前記開口部は、当該開口部に配置される前記種苗を育成するための育成領域を、その周囲に形成すると共に、他の前記開口部の前記種苗の前記育成領域を干渉しないように配置され、隣接する各前記開口部の前記育成領域は相互に接するように配置されると共に、前記開口部は列状に複数配置され、各列の前記開口部は、隣接する他の列の前記開口部と互い違いに配置され、同じ列に配置された前記開口部の群である第1の列の開口部群と第3の列の開口部群で形成される領域内に、これらと互い違いに配置されている第2の列の開口部群が配置され、前記列方向における前記開口部間の距離は、前記第1に列と前記第3の列の間における前記開口部間の距離より長く、前記第1の列の前記開口部の前記育成領域、前記第2の列の前記開口部の前記育成領域及び前記第3の列の前記開口部の前記育成領域は相互に接するように配置されていることを特徴とする種苗用シートにより達成される。
【0008】
前記構成によれば、当該開口部に配置される種苗を育成するための育成領域を、その周囲に形成すると共に、他の開口部の種苗の育成領域を干渉しないように配置されているため、開口部に植えられた種苗の育成は他の種苗によって阻害されない構成となっている。
また、隣接する各開口部の育成領域は相互に接するように配置されると共に、開口部は列状に複数配置され、各列の開口部は、隣接する他の列の開口部と互い違いに配置され、第1の列の開口部群と第3の列の開口部群で形成される領域内に、これらと互い違いに配置されている第2の列の開口部群が配置されている。
すなわち、第1の列の開口部群と第3の列の開口部群の間の領域に、互い違い(千鳥状等)に配置されている第2の列の開口部群を配置し、かつ、開口部の育成領域が相互に接するように密集して配置される。
【0009】
このため、他の種苗の影響を受けることなく、各開口部の育成領域を確保しつつ、従来と同じ領域内で従来よりも効率良く開口部を配置することができる。
例えば、従来のように、1列に5個の開口部を並列で配置するのに対し、前記構成では、3列の幅で5個の開口部を配置すること等が可能となる。
したがって、種苗用シートの固定部(裾部等)の領域を増加させることができ、畝等に種苗用シートを張り詰めた状態等で配置することができるので、開口部を畝に対して適切に配置でき、種苗の育成を効果的に行うことができる。
【0010】
また、前記構成によれば、列方向における開口部間の距離は、第1の列と第3の列の間における開口部間の距離より長い構成となっている。
そして、第1の列の開口部の育成領域(Z1等)、第2の列の開口部の育成領域(W1等)と第3の列の開口部の育成領域(U1等)は相互に接するように配置されている。
このため、列間(第1~第3の列等)の距離を短くすることができると共に、種苗用シートにおいて、従来と同様の面積内において、同じ数の開口部の数を確保することができ、使用者にとって使い易い種苗用シートとなる。
【0011】
好ましくは、前記種苗用シートの前記開口部が、ミシン目を切ることで形成される構成となっていることを特徴とする。
【0012】
前記構成によれば、ミシン目を切ることで容易に開口部を形成することができる。
【0013】
好ましくは、前記種苗用シートの前記ミシン目の一部の外側又は前記ミシン目の一部に取り外し補助部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
前記構成によれば、ミシン目の他にスリット等の取り外し補助部を形成することで、ミシン目だけでは、使用者が、その位置を目視できないときでも、取り外し補助部によって視認可能となるという「目印」という効果を発揮する。
また、「取り外し補助部」により、「ミシン目」をより容易に切ることもできる。
【0015】
前記目的は、本発明によれば、種苗用シートの開口部のミシン目を形成するためのミシン目用刃部を有するシリンダ部と、前記ミシン目用刃部を受ける受け部と、を有し、前記受け部には、前記ミシン目用刃部で種苗用シートに前記ミシン目を形成した後の前記ミシン目用刃部を収容する収容部が形成されていることを特徴とする種苗用シート製造装置により達成される。
【0016】
前記構成によれば、受け部(受け台等)には、ミシン目用刃部で種苗用シートに前記ミシン目を形成した後のミシン目用刃部を収容する収容部(刃受け溝等)を有するので、複数の種苗用シートに同時にミシン目を形成する際に、均等にミシン目を形成することができる。
【0017】
好ましくは。前記種苗用シート製造装置の前記シリンダ部には、取り外し補助部形成用刃部が着脱可能に配置されていると共に、前記取り外し補助部形成用刃部を任意の位置に調整することができる突出位置調整部を有することを特徴とする。
【0018】
前記構成によれば、ミシン目用刃部はそのままで、取り外し補助部形成用刃部の刃のみを鋭角や鈍角等に変更する場合、突出位置調整部で調整するだけで刃の変更ができ、従来のように、全体の刃の突出位置等を変更等する必要がなく、変更作業等が容易となる。
【0019】
好ましくは、前記種苗用シート製造装置の前記取り外し補助部形成用刃部は、前記ミシン目用刃部と隣接して配置されると共に、少なくとも、前記取り外し補助部形成用刃部と前記ミシン目用刃部との隣接領域では、前記ミシン目用刃部の刃先部の先端と前記取り外し補助部形成用刃部の刃先部の先端が重なり合うように配置されていることを特徴とする。
【0020】
前記構成によれば、取り外し補助部形成用刃部とミシン目用刃部との隣接領域では、ミシン目用刃部の刃先部の先端と取り外し補助部形成用刃部(スリット刃部等)の刃先部の先端が重なり合うように配置されているので、種苗用シートにミシン目に隣接して、又はミシン目の一部に取り外し補助部を精度良く形成することができる。
【0021】
前記目的は、本発明によれば、種苗用シートの開口部のミシン目を形成するためのミシン目用刃部を有するシリンダ部と、前記ミシン目用刃部を受ける受け部と、を有する種苗用シート製造方法であって、前記ミシン目用刃部で種苗用シートに前記ミシン目を形成した後に、前記受け部の収容部で、前記ミシン目用刃部を収容することを特徴とする種苗用シート製造方法により達成される。
【0022】
前記目的は、本発明によれば、種苗用シートの開口部のミシン目を形成するためのミシン目用刃部を有するシリンダ部と、前記ミシン目用刃部を受ける受け部と、を有する種苗用シート製造装置に、前記ミシン目用刃部で種苗用シートに前記ミシン目を形成した後に、前記受け部の収容部で、前記ミシン目用刃部を収容する機能、を実現させるための種苗用シート製造プログラムにより達成される。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明は、市場において標準的な大きさである標準型の種苗用シートにおいて、裾部分の領域を適切に確保しつつ、同シートの短辺方向における開口部の数を減らさない種苗用シート、種苗用シート製造装置、種苗用シート製造方法及び種苗用シート製造プログラムを提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本実施の形態に係る種苗用シートの一例である「家庭菜園用シート1」を示す概略図である。
【
図3】従来の家庭用菜園シート1000を示す概略図である。
【
図4】(a)は、
図1の開口部Y、開口部Z、開口部W及び開口部Uの関係を示す概略説明であり、(b)は、開口部Z、開口部U、開口部Wの中心点を結んだ関係を示す概略説明図である。
【
図5】本実施の形態に係る種苗用シート1と同様の標準寸法の他の例である種苗用シート50を示す概略説明図である。
【
図6】種苗用シート製造装置の一例である「家庭菜園用シート製造装置100」の主な構成を示す概略図である。
【
図7】スリット刃部130の突出位置に関する概略説明図である。
【
図8】
図5のミシン目刃部120の刃先とスリット刃部130の刃先の配置を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】
(家庭菜園用シート1の主な構成)
図1は、本実施の形態に係る種苗用シートの一例である「家庭菜園用シート1」を示す概略図である。
図1に示すように、家庭菜園用シート1は、例えば、ポリエチレン製の帯状のシートであり、短辺1aが例えば、950mmであり、長辺1b、1cが50m、厚みが0.02mm~0.03mmに構成されている。
【0027】
この家庭菜園用シート1は、市場において最も需要がある寸法となっており、この寸法は家庭菜園用シート1の標準寸法である。
また、同シート1は、使用者が、家庭菜園等の配置場所の一例である「畝」の上に配置することで、ニンジンやタマネギ等の植物の種苗を適切な間隔で保持して植えることができる複数の開口部X~U等を有している。
【0028】
(開口部X等の主な構成)
図2は、
図1の開口部Zの概略拡大図である。
図2に示すように、同シート1の開口部Zはミシン目Pによってその外形線が形成されており、使用者が使用時(例えば、家庭菜園の畝の上に張り詰めて配置した後)にミシン目Pやその近傍を使用者の指で押すことで、開口部Zを覆うシート部分(ミシン目Pの内側)を容易に取り外すことができる構成となっている。
【0029】
このミシン目Pは、
図2に示すように、「小穴部P1」と「連結部P2」を交互に有し、「小穴部P1」は、長円形に形成されている。
このミシン目Pの「小穴部P1」の長手方向は、例えば3mmで、短手方向は、例えば1mmである。
また、ミシン目Pの「連結部P2」の長手方向は、0.6mm~0.8mmである。
このような数値範囲の小穴部P1と連結部P2を有するミシン目Pを同シート1に形成することで、使用者が容易にミシン目P内のシートを取り外すことができる構成となっている。
【0030】
(スリットSの主な構成)
また、本実施の形態では、
図2に示すように、ミシン目Pの一部の外側の又はミシン目Pの一部に、取り外し補助部の一例である「スリットS」が形成されている。
図2に示すように、本実施の形態では、スリットSは、ミシン目Pの外側に隣接して、短手方向が1mm程度、長手方向が15mm程度の円弧状の長穴となり、ミシン目Pの小穴部P1の3mmより大幅に大きい穴部となっている。
【0031】
また、この「スリットS」は、
図1に示すように、同シート1を短辺1a側を上下方向に配置し、長辺1b、1c側を左右方向に配置した場合、開口部X等のミシン目Pの上部に形成するのが好ましい。
このように、「スリットS」を「ミシン目P」の外側に隣接して配置すると、使用者がスリットSの配置されている部分を指で押すことで、容易にミシン目Pを切ることができ、使用者はより容易に開口部X等を形成することができる。
【0032】
また、スリットSを形成することで、ミシン目Pだけでは、使用者が、その位置を目視できないときでも、スリットSによって視認可能となるという「目印」という効果も発揮する。
なお、本実施の形態と異なり、「スリットS」を「ミシン目P」の一部に形成した場合、より容易に「ミシン目P」を切ることができる。
【0033】
(裾部1d等の主な構成)
図1に示すように開口部X等は「互い違い(千鳥状等)」に配置されている。
図1に示すように、同シート1の長辺1b、1c方向の両側の端部(左右側の端部)には、固定部の一例である「裾部1d、1e」形成されている。
この裾部1e、1dは、その幅がそれぞれ、例えば、185mm程度となり、両側の長さを足すと「370mm」で、同シート1の短辺1aの幅950mmの「38.9%」となっている。
【0034】
このため、この裾部1d、1eに畑の土を配置することで、同シート1を張り詰めた状態で「畝」を覆うように配置することができる。
そして、開口部X等は、所定の位置に適切に配置されるので、使用者は、適切な位置に種苗を植えることができる。
【0035】
図3は、従来の家庭用菜園シート1000を示す概略図である。
図3に示すように、家庭菜園用シート1000は、本実施の形態の家庭菜園用シート1と同様に短辺1000aの長さが950mm、長辺1000b、1000cの長さが50mである。
従来は、このような家庭菜園用シート1000の短辺1000aに沿って、5個の開口部1001a、1001b、1001c、1001d、1001eが短辺1000aに沿って、並列に配置されている。
【0036】
短辺1000aが、950mmの家庭菜園用シート1の場合、短辺1000aに沿って5個の開口部1001a等が配置されるシート1000の需要が最も高く、標準となっている。
そして、同シート1000に5個の開口部1001a等を並列に並べると、
図3に示すように、その両側の裾部1000d、1000eの長さは合計で、「290mm」となり、同シート1000の幅950mmの「30.5%」程度しかない。
【0037】
このような同シート1000の裾部1000d、1000eに土を乗せても、裾部1000d等は、固定部として十分に機能せず、同シート1000を畝の上で十分に張り詰めることができず、このため、開口部1001a等を畝の上で適切に配置できないという問題があった。
【0038】
この点、本実施の形態では、
図1に示す裾部1d等の割合は、「38.9%」で、従来の裾部1000d等の「30.5%」と比べ、格段に広い面積となり、裾部1d等の固定部としての機能が格段に向上することとなる。
【0039】
(開口部X等の配置の具体的構成)
本実施の形態では、
図1に示すように、同シート1の裾部1d、1eで挟まれた領域に開口部X等が、互い違い(千鳥状)に配置されている。
【0040】
(第1列)
具体的には、
図1に示すように、同シート1の短辺1a方向に開口部X、Y、Zが3個、それぞれ、例えば、260mmの間隔を空けて配置され、第1列(第1の列の開口部群の一例)が形成されている。
そして、これら開口部X、Y、Zのそれぞれの周囲には、開口部X等に植えられた種苗の育成領域X1、Y1、Z1が形成されている(図中、破線で示す)。
【0041】
この育成領域X1等は、個々の種苗が成長するに当たって、隣り合う他の種苗との間で実質上の干渉を受けることなく、支障なく成長可能な固有の領域である。
そして、育成領域X1、Y1、Z1は、それぞれ、開口部X等の中心から例えば、半径75mmの領域となっている。
【0042】
(第2列)
この第1列の下には、開口部Xと開口部Yの間で、開口部XとYの斜め下側に開口部Vが配置され、開口部Yと開口部Zの間で、開口部Yと開口部Zの斜め下側には、開口部Wが形成されている。
これら開口部Vと開口部Wの間隔は260mmで、第2列(第2の列の開口部群の一例)が形成されている。
【0043】
これら第2列を形成する開口部Vと開口部Wにもそれぞれ育成領域V1、W1(破線部分)が形成され、育成領域V1等は、第1列の育成領域X1とY1と接するように配置され、育成領域W1は、第1列の育成領域Y1とZ1と接するように配置されている。
【0044】
(第3列)
これら第2列の下には、
図1に示すように、開口部Vの斜め下側に開口部Sが配置され、開口部Vと開口部Wの斜め下側には、開口部Tが形成されている。
また、開口部Wの斜め下側には、開口部Uが形成され、これら開口部S、開口部T、開口部Uで、第3列(第3の列の開口部群)が構成され、それぞれの間隔は「260mm」となっている。
【0045】
そして、これら3列を形成する開口部S、開口部T、開口部Uにもそれぞれ育成領域S1、T1、U1が形成されている。
この育成領域S1、T1、U1は、それぞれ、第1列及び第2列の育成領域X1等と接している。
具体的には、育成領域S1は、第1列の育成領域X1と第2列の育成領域V1と接し、育成領域T1は、第1列の育成領域Y1、第2列の育成領域V1、W1と接している。
さらに、育成領域U1は、第1列の育成領域Z1と第2列の育成領域W1と接している。
【0046】
(第1列~第3列の関係等)
このように、本実施の形態では、第1列の育成領域X1等、第2列の育成領域V1等及び第3列の育成領域S1等は隣の育成領域X1等と相互に接する関係となっている。
換言すれば、第1例、第2例及び第3列の育成領域X1等は、それぞれ、他の2つの列の育成領域X1等と接するように配置される。
このため、第1列の育成領域X1、Y1、Z1と第3列の育成領域S1、T1、U1も、それぞれ接する関係となっている。
【0047】
そして、同じ列の開口部X等の間の距離(260mm)は、異なる列の間である第1列と第3列の開口部Z、U等の距離より長く形成されている。
具体的には、第1列と第3列の開口部Z、U等間の距離は、1つの育成領域Z等の長さ(150mm)と同様で、この長さより同じ列(第1列等)における開口部Z、Y等の間の長さ(260mm)の方が長く形成されている。
【0048】
図1等では、記載を省略したが、同シート1には、第4列以下も第1列乃至第3列と同様に形成される。
本実施の形態では、上述のように、第1列乃至第3列の各開口部X等の育成領域X1等は、相互に接するように構成されている。
このため、例えば、
図1の開口部Zの育成領域Z1、開口部Uの育成領域U1、開口部Wの育成領域W1のように、相互の開口部Z等の中心からの距離が、全て150mmとなり、同じ長さとなっている。
【0049】
このように配置することで、例え、
図1に示すように、開口部X等を千鳥状(互い違い)に配置しても、他の育成領域X1等を干渉することなく、全ての開口部X等の育成領域X1等を確保することができる。
【0050】
(従来の家庭菜園用シート1000の開口部1001a等の構成)
図3に示すように、従来の種苗用シート1000では、その短辺1000a方向に沿って、5個の開口部1001a等が5個並べて配置され、各列も同様に配置されているため、開口部1001a等が碁盤目状に並んで配置されていた、
【0051】
標準の種苗用シート1000では、短辺1000a方向に「5個」の開口部1001a等が配置されていることが多く、顧客もその構成を希望するため、短辺1000a方向に5つの開口部を配置せざるを得なかった。
そのため、上述のように、勢い同シート1000の長辺1000c、1000d方向に沿って配置されている両側の「裾部1000d、1000e」の領域が狭く、
図3に示すように、短辺1000aが標準の950mmの場合、両側の裾部1000d、1000eはそれぞれ145mmずつしか確保できず、裾部1000d等に土を乗せても、同シート1000の固定機能が十分発揮されなかった。
【0052】
この点、本実施の形態では、上述のように、一例に3個又は2個の開口部X等を配置するに過ぎないため、十分な「裾部1d、1e」を確保でき、固定機能も十分の発揮させることができる(
図1)。
【0053】
一方、本実施の形態では、同シート1の一列に3個又は2個の開口部X等を配置するに過ぎないため、
図3の従来例の同シート1000の一列が5個の場合に比べ開口部X等が減少したように見える。
しかし、
図3に示すように、従来の同シート1000は、各開口部1001a等の間が上述のように、それらの育成領域を考慮すると、例えば、どうしても「150mm」必要となる。
【0054】
この点、本実施の形態は、第1列に開口部X等が3個でも、同シート1の長辺1b、1c方向に150mmの間隔を介して配置される次の3個の開口部U等の列(第3列)との中間領域に2個の開口部V等の列(第2列)を配置することで、150mm毎では、従来と同じ5個の開口部X等を配置できることになる。
【0055】
また、このように配置しても、上述のように、各開口部X等の育成領域X1等は確保され、相互に干渉することがない構成となっている。
また、本実施の形態では、
図1に示すように、開口部X等を配置することで、従来と同様の5個の開口部X等を従来の第1列と第2列の間の長さ内に配置させることができる。
すなわち、本実施の形態では、列間(第1~第3の列等)の距離を短くすることができると共に、家庭菜園用シート1において、従来と同様の面積内(第1列と第2列の間)で同じ数の開口部X等の数を確保することができ、使用者にとって使い易い家庭菜園用シート1となる。
【0056】
なお、本実施の形態では、説明の都合上、
図1等で3個の開口部X、Y、Zを第1列、2個の開口部V、Wを第2列、3個の開口部S、T、Uを第3列と称したが、上述のように、第1列と第2列とを合わせた5個の開口部X等が、
図3の従来の1列(5個の開口部1001a、1001b、1001c、1001e)に対応する。
このため、種苗用シート1の現実の取引では、本実施の形態の第1列と第2列を併せて「第1列」、また、第3列とその下の第4列を合わせて「第2列」と呼ばれている。
この場合は、
図1に示すように、5個の開口部X、V、Y、W、Zの間の長さは同じ「130mm」となる。
【0057】
(開口部X等の配置の理論的説明)
図4は、本実施の形態の開口部X等の配置の理論を示す概略説明図である。
図4(a)は、
図1の開口部Y、開口部Z、開口部W及び開口部Uの関係を示す概略説明であり、
図4(b)は、開口部Z、開口部U、開口部Wの中心点を結んだ関係を示す概略説明図である。
【0058】
図4(a)に示すように、開口部Wを開口部Yと開口部Zの中間点に配置することで、
図4(b)のbの長さは130mmとなる。
また、開口部Z、開口部U及び開口部Wの各育成領域Z1等を接するように配置することで開口部Wと開口部Zの間隔(L)も「150mm」となる。
【0059】
図5は、本実施の形態に係る種苗用シート1と同様の標準寸法の他の例である種苗用シート50を示す概略説明図である。
図5に示す種苗用シート51は、上述の種苗用シート1と多くの構成が共通しているため共通する部分は、その説明を省略し、相違点を中心に説明する。
種苗用シート50は、短辺51aが「1350mm」と同シート1の短辺「950mm」より長く形成されている。
このため、同シート1の第1列の3個の開口部X、Y、Zより開口部が多く、4個の開口部X、Y、Z、Rを有している。
【0060】
また、同シート51aの第2列の2個の開口部V、Wより開口部が多く、3個の開口部V、W、Qを有している。
更に、同シート1の第3列の3個の開口部S,T、Uより開口部が多く、4個の開口部S、T、U、Oを有している、
そして、これらの各開口部X等の長さは、同シート1と同じ「130mm」となっている。
【0061】
また、同シート50の裾部51d、51eは、それぞれ、「255mm」となり、これらを足すと「510mm」となり、同シート50の短辺1350mmの「37.8%」となり、上述の同シート1と同様に、裾部51d、51eに土等を配置することで、同シート50を張り詰めた状態で、「畝」を覆うように配置することができる。すなわち、裾部51d等は、固定部として効果的に機能する。
【0062】
このように
図5に示す種苗用シート50は、上述の種苗用シート1と短辺51aの長さと開口部X等の数が相違するだけで、同シート1と同様の作用効果等を奏する構成となっている。
また、上述の同シート1と同様に、種苗用シート50の取引では、第1列と第2列を併せて「第1列」、また、第3列とその下の第4列を合わせて「第2列」と呼ばれている。
この場合は、
図5に示すように、7個の開口部X、V、Y、W、Z、Q、Rの間の長さは同じ「130mm」となる。
【0063】
(家庭菜園用シート製造装置100の構成)
図6は、種苗用シート製造装置の一例である「家庭菜園用シート製造装置100」の主な構成を示す概略図である。
図6に示すように、家庭菜園用シート製造装置100は、シリンダ部110と、家庭菜園用シート1にミシン目Pを形成するためのミシン目用刃部120と、ミシン目用刃部120を保持するため刃部保持部111と、を有している。
【0064】
同製造装置100の刃部保持部111には、ミシン目刃部120を保持するとともに、取り外し補助部形成用刃部の一例である「スリット刃部130」を着脱可能に保持可能な構成となっている。
具体的には、スリット刃部130は、突出位置調整部の一例である「スリット刃保持部140」によって、刃部保持部111に固定される。
【0065】
また、このスリット刃保持部140は、ネジ等を使用することで、スリット刃部130の家庭菜園用シート1に対する突出位置を任意の位置に調整可能な構成(
図6の矢印h)となっている。
【0066】
図7は、スリット刃部130の突出位置に関する概略説明図である。
図6に示すように、スリット刃部130の刃先が鈍角となると、
図7のスリット刃部131のように刃先の長さl1が短く、一方、刃先が鋭角となると、
図7のスリット刃部132に示すように、刃先の長さl2が長くなる。
このように、スリット刃部130の刃先の種類によって、刃先の突出位置が変化する。
【0067】
そこで、本実施の形態では、刃先が鈍角か鋭角かによって、スリット刃保持部140がスリット刃部130の突出位置を調整し、ミシン目刃部120と同様になるように調整可
能(
図6の矢印h)な構成となっている。
【0068】
この点、従来の構成では、スリット刃部130の刃先を変更すると、その突出位置が変更するので、ミシン目刃部120も同様に突出位置を調整する必要があった。
しかし、本実施の形態では、スリット刃部130のみの調整で足り、刃先の調整が容易となる。
【0069】
ところで、
図6に示すように、ミシン目刃部120の刃部は、3mmで、ミシン目Pの刃部の間隔は、0.6~0.8mmに形成されている。
このため、
図2に示すように、ミシン目Pの小穴部P1は3mm、連結部P2は0.6mm~0.8mmに形成され、使用者はミシン目Pを切りやすく、一方、ミシン目Pを切る必要がないときは、そのまま、切られることなく維持される構成となっている。
【0070】
図8は、
図6のミシン目刃部120の刃先とスリット刃部13の刃先の配置を示す概略説明図である。
図8に示すように、
図6のミシン目刃部120の刃先とスリット刃部13の刃先部は、その先端である例えば刃先が相互に重なり合うように配置されている。
したがって、
図2に示すように、ミシン目PとスリットSを精度良く、近接して形成することができる。
【0071】
なお、本実施の形態と異なり、ミシン目刃部120とスリット刃部130をより密着するにように配置すると、ミシン目P上にスリットSを形成することができる。
また、
図6に示すように、家庭菜園用シート製造装置100には、ミシン目P及びスリットSを形成する「家庭菜園用シート1」を例えば6枚程度配置すると共に、ミシン目刃部120及びスリット刃部130を受ける受け部の一例である「受け台150」を有している。
【0072】
この受け台150は、
図6に示すように収容部の一例である「刃受け溝151」を有している。
このため、
図6の同装置100に家庭菜園用シート1を配置し、その状態で、
図6の上方からシリンダ部110が下方に下がると、ミシン目刃部120とスリット刃部130が、同シート1に当接し、ミシン目PとスリットSを形成すると共に、その下方に配置されている刃受け溝151内に収容されることなる。
【0073】
このように構成することで、ミシン目刃部120とスリット刃部130が、受け台150に衝突することを防ぎ、受け台150の劣化を防ぐことができる。
また、従来のように、ミシン目刃部が、受け台に当接して、同シート1にミシン目Pを形成する場合に比べ、本実施の形態のように、ミシン目刃部120とスリット刃部130が刃受け溝151に収容される場合、複数、例えば6枚の家庭菜園用シート1に対し、それぞれ均等にミシン目P及びスリットSを形成することができる。
【0074】
このような、家庭菜園用シート製造装置100を動作させることで、
図1等に示すミシン目P及びスリットSを精度良く、家庭菜園用シート1に形成することができる。
【0075】
また、本実施の形態では、家庭菜園用シート製造装置100が。コンピュータを備え、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等を有し、バスを介して接続される構成としても構わない。
この場合、コンピュータの指示で、家庭菜園用シート1にミシン目PとスリットSを形成させる構成なる。
【0076】
以上説明した実施形態においては、装置として実現される場合を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限定されず、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納され頒布されてもよい。
【0077】
また、記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であればよい。記憶媒体の記憶形式は、特には限定されない。
【0078】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0079】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体には限定されず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0080】
また、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて本実施形態における各処理を実行すればよく、1つのパソコン等からなる装置であってもよいし、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等であってもよい。
【0081】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンには限定されず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0082】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
【符号の説明】
【0083】
1、1000・・・家庭菜園用シート、1a、1000a・・・短辺、1b、1c、1000b、1000c・・・長辺、1d、1e、1000d、1000e・・・裾部、100・・・家庭菜園用シート製造装置、110・・・シリンダ、111・・・刃部保持部、120・・・ミシン目刃部、130・・・スリット刃部、140・・・スリット刃保持部、150・・・受け台、151・・・刃受け溝、1001a、1001b、1001c、1001d、1001e・・・開口部、S、T、U、V、W、X、Y、Z・・・開口部、S1、T1、U1、V1、W1、X1、Y1、Z1・・・生育領域、P・・・ミシン目、S・・・スリット