(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181952
(43)【公開日】2023-12-25
(54)【発明の名称】郵便料金早見表
(51)【国際特許分類】
G06C 3/00 20060101AFI20231218BHJP
B42D 11/00 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
G06C3/00 321U
B42D11/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022106643
(22)【出願日】2022-06-13
(71)【出願人】
【識別番号】522262278
【氏名又は名称】横山 淳子
(72)【発明者】
【氏名】横山 淳子
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡単な作業で郵便物の料金を調べるための雛型シートを提供する。
【解決手段】封筒を本発明のシートに当てることによって封筒名とサイズを全く意識することなく簡単に定形郵便・定形外(規格内)郵便・定形外(規格外)郵便を判断することが出来、どの重量課金基本料金換算規定に該当するかを一見して判断することが出来る。
本発明のシートにはいろいろな種類の封筒サイズの枠1、2、3、7が現わされているため封筒名8も同時に確認できる。封筒の残量が少なかった場合などは、この段階でどの規格の封筒を発注すればよいか判断でき在庫切れに付いての懸念がなくなる。また厚みを計るための矩形の開口部5があり指定の厚さ内に収まっているかを判断できる仕様になっている事により計測不良による追い金も無くすことが出来る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚の矩形シートの表面に、
左下を基準とする1(第1の枠)である定形内郵便物における最大辺と、
左下を基準とする2(第2の枠)である定形外(規格内)郵便物における最大辺とを強調した太線で現わしているものであって、
左下を基準とする3(第三の枠)である定形外(規格外)郵便物における短編の2倍が長辺を超えない規格様式の最大辺が、前記矩形シートの2辺と一致するよう構成した郵便料金早見表。
【請求項2】
前記第1の枠と前記第2の枠と前記第3の枠に、重さに対応する郵便料金が現わされていることを特徴とする請求項1記載の郵便料金早見表。
【請求項3】
前記第1の枠内に定形郵便で(取り扱える厚さ1cm)×14.2cmの矩形の開口領域と、
前記第2の枠内に定形外(規格内)郵便で(取り扱える厚さ3cm)×24cmの矩形の開口領域とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の郵便料金早見表。
【請求項4】
前記第1の枠と前記第2の枠と前記第3の枠には、それぞれの枠内に収まる封筒サイズの外形と封筒名が現わされている事を特徴とする請求項1記載の郵便料金早見表。
【請求項5】
前記矩形シートの裏面には、封筒の名称とサイズと主要用途と規格名の表が記載されていることを特徴とする請求項1記載の郵便料金早見表。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便料金を簡単に即座に把握できるように工夫されたシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
実情では郵便物の料金を一瞬で判断することは非常に難しく、殆どの人が料金不足を指定されて不足分を追金するか、若しくは先様への失礼にならないように多めに切手を貼ると言うような配慮をした経験がある。これは郵便物のサイズ・重さ・厚さを正確に計測する必要があるにも関わらず、計測に関するガイドシステムが料金表しかないと言う所に問題がある。個人任せの独自換算になっている現行を鑑みれば、一般のご家庭におられる小さな子供達や年老いた祖父母、体に不自由を抱えられている障害者の方々などは、特に郵便料金の換算を他者に依存しておられるのではないかと推察する。郵便物はその都度大きさが違うことも多いために非常に気を使う。よって郵便局員の方や他者の力を借りながら、いくつかの選択枠の中から間違えない方法見つけて選択している。このような配慮をしているにもかかわらず過不足額が発生すると言う実情を鑑みると、郵便料金換算のための一連のガイドシステムが無いと言う不具合が浮き彫りとなってくる。
【0003】
また、多くの切手を貼っているにもかかわらず返金されない現状は不可解であり、金銭にまつわる社会的行為が曖昧になっていることは、より良い社会を作るうえでの怠惰としか言いようがない様に思われる。社会的弱者は守られず、また現行の手続きを変えることが出来ないのであれば、間違わないで取り組める仕組みを考え、提供し、より良い社会を作っていく必要がある。
【0004】
郵便物の料金を簡単な作業で相違なく調べると言う課題の解決に向けた技術は、例えば実用新案文献1(以下文献1)に開示されている。
この考案は、
図1図2に挙げるように台紙にターンテーブルを組付け重量の表示の所までターンテーブルを回して、応じた料金が開口領域から確認できるというものである。その他、郵便普通小包、保冷小包、速達郵便など、多岐にわたり計測できるよう考案がなされている。
【0005】
文献1は完成度が高いため業務用としての産業上利用可能性が大きい。個人用として広く一般家庭に使用されていない実情を考察するに当たり「一見すると難しそうに見える」と言う外形にあり、本来は簡単である操作を難解だと誤解させている不具合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【実用新案文献1】
実用新案登録番号 第3050544号公報
(段落番号0001~0003)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題を説明する。
封筒のサイズがわからない場合、まずはサイズを測り定型郵便物か定形外(規格内)郵便物か定形外(規格外)郵便物かを見分け、次にサイズに基づいた重量課金の項目を参照しながら重さを計り、厚さについては多分大丈夫だろうと言う目分量に基づいて、先様に失礼のないようにと多めの切手を貼り付けて差し出す。このような郵便料金に関する不確実な一連の不具合は誰の人生にも一度や二度あったのではないかと考察する。
【0008】
また、金銭にまつわる社会的行為が曖昧で相違が出るということや、返金がなく自己責任と扱われることについては不備が出ない方向に改善したいと考える。よって郵便物の適正料金を、万が一社会的弱者である一般家庭における子供達等が取り組んだ場合においても簡単な作業で調べることが出来て、金額の差異が出ない画期的なアイデアと仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は前記課題を解決するために構成されたもので、封筒を本発明のシートに当てることによって封筒名とサイズを全く意識することなく簡単に定形郵便・定形外(規格内)郵便・定形外(規格外)郵便を判断することが出来る郵便料金早見表であって、どの重量課金基本料金換算規定に該当するかを一見して理解することが出来る画期的な発明である。
【0010】
重量課金の基本料金換算規定範囲は現在3種類しかなく定形内郵便・定形外(規格内)郵便・定形外(規格外)郵便である。本発明のシートには封筒サイズの枠が現わされているため目的の封筒がどの規格に当てはまるかを合わせることによって識別でき、どちらの重量課金基本料金規定に当てはまるかを瞬時に判断できる。
【0011】
また、厚さに対する規定を設けているのは定形郵便と定形外(規格内)郵便となっており本発明のシートは厚さを測ることも出来る仕様となっているため、本発明のシート1枚で三次元計測ができる準備が整う。どのような規格の郵便物が発生しようとも同一の計測システムが利用できる利便性と汎用性は、解決手段としての能力が高い。対応外郵便物についても判断しやすいことが特徴の郵便料金早見表である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の郵便料金早見表によれば、誰にでも即座に使い方を把握でき簡単に正確な郵便料金を計測できる。一連の動作には汎用性がある為どのような郵便物であっても同じ計測方法に誘導される。綿密な構成要素であるにも関わらず、とてもシンプルで直感的な特徴を持っている。本発明は日本産業規格封筒と広く一般に使用されている封筒とそれ以外と言う概念において20パターンの封筒を識別することが出来る。また、特殊封筒以外であれば本発明を利用することが可能である。先ほども伝えたように、どのような郵便物が発生してもそれぞれの郵便物に対しての計測を考える必要はなく同じ操作性を担保できるようになっている。本発明のシートに合わせることによって即座に定型・定形外(規格内)・定形外(規格外)の判断がつき、混乱しやすいサイズと重量による料金計算を容易に計測することができる。厚さに関しても計測できる仕様となっているため、本発明一つで自力換算することが可能である。
【0013】
広く一般に使用されている封筒全体を意識しながら当該郵便物の大きさを理解することが出きることは確信へとつながり混乱を排除する。合致した規格とそれ以外の当てはまらない規格全て、という形で俯瞰して認識することが出きるため自然発生的に消去法が成立している。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に関わる郵便料金早見表を、図を用いて説明する。
図1は本発明のシートを表面から見たもので
図2は本発明のシートを裏面から見たものである。素材については本発明の目的を達成出来うる構成のものであって特別に特定するものではない。
【実施例0016】
1は定型郵便を識別するための外形であって1の枠内に収まった郵便物は、その枠内に印刷されている4を参照しお手持ちの計りを利用し重さを計る。
定型郵便は厚さ1cmを超える物は取り扱いがないため、5をくぐらせて定型郵便対応可能郵便物かを判定する。洋形封筒0号、1号、2号、4号、6号などから構成される洋型封筒は、全種類定型内に収まっているため外形は現わしていない(封筒のフタまたはフラッペの部分が長辺のため構造的に定型内に収まったと思われる)
【0017】
2は定形外(規格内)郵便を識別するための外形であって2の枠内に収まった郵便物は、その枠内に印刷されている4を参照し、お手持ちの計りを利用し重さを計る。
定形外(規格内)郵便物は3cmを超える物は、定形外(規格外)郵便物での取り扱いとなるため5をくぐらせて定形外(規格内)郵便対応可能郵便物かを判定する。
【0018】
3は定形外(規格外)郵便を識別するための外形であって、短編の2倍が長辺を超えない例えばルート長方形の外形を現わしている。3の枠内に収まった郵便物はその枠内に印刷されている4を参照し、お手持ちの計りを利用し重さを計る。定形外(規格外)郵便は厚さに対する規定がないため厚さの計測は省かれるが、縦横高さの合計が90cmを超えない物であり、加えて一辺60cmを超えてはならないと言う規定があるため一文を添えてある。
現在では、ネットショッピングでフリーマーケットが楽しめる時代となり一般家庭における物品売買が盛んに行われている。そのような実情を鑑みると、郵便料金をわかりやすく計測できるシステムの提供は産業用の利用価値があるものと見込まれる。また、不自然に高額な送料を請求している売主が見受けられる昨今、本発明をきっかけに消費者ファーストとしての適正料金を提供できるような発展を遂げることを期待している。