(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023018206
(43)【公開日】2023-02-08
(54)【発明の名称】カメラ装置
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20210101AFI20230201BHJP
G03B 17/52 20210101ALN20230201BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B17/52 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021122129
(22)【出願日】2021-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001225
【氏名又は名称】日本電産コパル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109896
【弁理士】
【氏名又は名称】森 友宏
(72)【発明者】
【氏名】若山 富裕
【テーマコード(参考)】
2H100
2H104
【Fターム(参考)】
2H100AA14
2H100BB06
2H100CC01
2H104CC12
(57)【要約】
【課題】付加機能を追加する付加部材をカメラ本体に簡単に取り付けることができるとともに、カメラ本体に取り付けられた付加部材が意図せずに脱落することを防止することができるカメラ装置を提供する。
【解決手段】カメラ装置1は、挿入口11が形成されたボタン基部10を有するカメラ本体と、ボタン基部10の挿入口11に対して-X方向に沿って挿入可能な挿入部22を有する付加部材20とを備える。付加部材20の挿入部22は、Z方向において互いに離間して延びる弾性変形部24A,24Bを含む。ボタン基部10は、挿入口11に挿入される付加部材20の挿入部22の弾性変形部24A,24Bの間に挿入され、弾性変形部24A,24Bを弾性変形させる楔部25と、Z方向において楔部25の外側に配置され、弾性変形した弾性変形部24A,24Bに係合可能な内周壁17とを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入口が形成された取付基部を有するカメラ本体と、
前記カメラ本体の前記取付基部の前記挿入口に対して第1の方向に沿って挿入可能な挿入部を有する付加部材と
を備え、
前記付加部材の前記挿入部は、前記第1の方向に垂直な第2の方向において互いに離間して延びる1対の弾性変形部を含み、
前記カメラ本体の前記取付基部は、
前記挿入口に挿入される前記付加部材の前記挿入部の前記1対の弾性変形部の間に挿入され、前記1対の弾性変形部を弾性変形させる楔部と、
前記第2の方向において前記楔部の外側に配置され、前記弾性変形した前記1対の弾性変形部に係合可能な第1の係合部と
を含む、
カメラ装置。
【請求項2】
前記取付基部の前記楔部は、前記第1の方向に向かって次第に前記第2の方向に沿った幅が大きくなるような傾斜面を有する、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記付加部材の前記挿入部の前記1対の弾性変形部のそれぞれには、前記取付基部の前記第1の係合部に対向する側に凹部が形成される、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記付加部材の前記挿入部は、前記第1の方向及び前記第2の方向の双方に垂直な第3の方向において前記1対の弾性変形部のそれぞれから外側に突出する突起をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記取付基部は、前記第3の方向において前記楔部の外側に配置され、前記付加部材の前記挿入部の前記突起に係合可能な第2の係合部をさらに含む、請求項4に記載のカメラ装置。
【請求項6】
前記取付基部は、シャッタを操作するためのボタンの一部を構成する、請求項1から5のいずれか一項に記載のカメラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ装置に係り、特にカメラ本体に付加機能を付与する付加部材を取付可能なカメラ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、撮影後に自動的に現像が行われる写真フィルムを用いるカメラ、いわゆるインスタントカメラが知られているが(例えば、特許文献1参照)、近年、このようなインスタントカメラが若者を中心に再び人気になってきている。このようなカメラの中には、ユーザの嗜好に合わせて外観を変えることができるように、装飾的な部材をユーザがカメラ本体に取り付けることができるようになったものも存在している。このような付加的に取り付けられる部材(付加部材)は、必要に応じて交換できるように、カメラ本体に対して例えば両面テープなどを用いて着脱自在に取り付けられている。しかしながら、両面テープを用いて付加部材をカメラ本体に取り付けた場合には、使用しているうちに両面テープの粘着力が低下し、意図せず付加部材がカメラ本体から脱落してしまうことも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、付加機能を追加する付加部材をカメラ本体に簡単に取り付けることができるとともに、カメラ本体に取り付けられた付加部材が意図せずに脱落することを防止することができるカメラ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、付加機能を追加する付加部材をカメラ本体に簡単に取り付けることができるとともに、カメラ本体に取り付けられた付加部材が意図せずに脱落することを防止することができるカメラ装置が提供される。このカメラ装置は、挿入口が形成された取付基部を有するカメラ本体と、上記カメラ本体の上記取付基部の上記挿入口に対して第1の方向に沿って挿入可能な挿入部を有する付加部材とを備える。上記付加部材の上記挿入部は、上記第1の方向に垂直な第2の方向において互いに離間して延びる1対の弾性変形部を含む。上記カメラ本体の上記取付基部は、上記挿入口に挿入される上記付加部材の上記挿入部の上記1対の弾性変形部の間に挿入され、上記1対の弾性変形部を弾性変形させる楔部と、上記第2の方向において上記楔部の外側に配置され、上記弾性変形した上記1対の弾性変形部に係合可能な第1の係合部とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態におけるカメラ装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すカメラ装置のレリーズボタンを分解して示す拡大分解斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、
図2に示すレリーズボタンのボタン基部に取り付ける前の付加部材を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明に係るカメラ装置の実施形態について
図1から
図5を参照して詳細に説明する。
図1から
図5において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、
図1から
図5においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
【0008】
図1は、本発明の一実施形態におけるカメラ装置1を示す斜視図である。本実施形態におけるカメラ装置1は、撮影後に自動的に現像が行われる写真フィルムを用いるカメラ(インスタントカメラ)であるが、本発明はこのようなインスタントカメラ以外にも適用できることは言うまでもない。なお、本実施形態では、便宜的に、
図1における+X方向を「前」又は「前方」といい、-X方向を「後」又は「後方」ということとする。
【0009】
図1に示すように、カメラ装置1は、フロントカバー2と、フロントカバー2の後方に装着されるリアカバー3と、フロントカバー2とリアカバー3とに挟まれるトップカバー4と、フロントカバー2の筒状部2Aの内側に収容されるレンズ鏡筒8とを備えている。フロントカバー2にはファインダ窓5が形成されており、このファインダ窓5に隣接してフラッシュ窓6が配置されている。また、ファインダ窓5の-Z方向側にはレリーズボタン7が配置されている。トップカバー4には、Y方向に延びる排出スリット4Aが形成されており、この排出スリット4Aから撮影後に現像された写真フィルムが排出されるようになっている。また、本実施形態におけるレンズ鏡筒8はX方向に繰り出すことができるように構成されている。
【0010】
図2は、レリーズボタン7を分解して示す拡大分解斜視図である。本実施形態におけるレリーズボタン7は、カメラ装置1のシャッタを操作するためのボタンであり、ボタン基部10(取付基部)と、ボタン基部10に取り付けられる付加部材20とを含んでいる。本実施形態における付加部材20は、レリーズボタン7のボタン基部10を装飾するためのものであり、色やデザインなどが異なる複数の付加部材20の中からユーザが好きな付加部材20を選択してボタン基部10に取り付けることができるようになっている。
【0011】
図2に示すように、ボタン基部10は、中央に挿入口11が形成された円筒部12と、円筒部12が取り付けられるベース部材14とを含んでいる。ベース部材14は、フロントカバー2とリアカバー3とにより形成される空間に配置されるフレーム(図示せず)に対してX方向に移動可能となっており、X方向に移動することで電気的接点のオン/オフができるようになっている。
【0012】
図3Aは、レリーズボタン7のボタン基部10に取り付ける前の付加部材20を示す平面図、
図3Bは左側面図、
図3Cは背面図である。
図3Aから
図3Cに示すように、付加部材20は、フロントカバー2から露出しているボタン基部10(
図2)を覆う円板状のカバー部21と、ボタン基部10の挿入口11に挿入可能な挿入部22とを有している。後述するように、この付加部材20の挿入部22をボタン基部10の挿入口11に挿入して付加部材20を-X方向(第1の方向)に押し込むことで付加部材20がボタン基部10に固定される。
【0013】
図3Bに示すように、付加部材20の挿入部22は、カバー部21に接続される基部23と、基部23から-X方向に分岐して延びる1対の弾性変形部24A,24Bとを含んでいる。これらの弾性変形部24A,24BはZ方向(第2の方向)において互いに離間しており、2つの弾性変形部24A,24Bの間には溝25が形成されている。
【0014】
付加部材20は例えば樹脂から形成され、その弾性変形部24Aは+Z方向に、弾性変形部24Bは-Z方向にそれぞれ弾性変形が可能となっている。弾性変形部24Aの先端近傍の+Z方向側には、-Z方向に凹んだ凹部26Aが形成されており、弾性変形部24Bの先端近傍の-Z方向側には、+Z方向に凹んだ凹部26Bが形成されている。この凹部26Aにより弾性変形部24Aの先端に+Z方向に突出する突起部28Aが形成され、凹部26Bにより弾性変形部24Bの先端に-Z方向に突出する突起部28Bが形成される。また、付加部材20の挿入部22は、Y方向において弾性変形部24A,24Bのそれぞれから外側に突出する突起27を有している。
【0015】
図4Aは、レリーズボタン7のボタン基部10を示す正面図、
図4Bは
図4AのA-A線断面図である。
図4A及び
図4Bに示すように、ボタン基部10のベース部材14は、+X方向に突出する楔部15を有している。この楔部15は、-X方向に向かって次第にZ方向に沿った幅が大きくなる末広がりの形状を有しており、全周にわたって傾斜面16を有している。この楔部15のZ方向に沿った幅は、付加部材20の挿入部22の溝25(
図3B参照)のZ方向に沿った幅よりも大きくなっている。また、
図4Aの正面図において、楔部15は挿入口11の略中心に位置している。
【0016】
また、ボタン基部10の円筒部12は、挿入口11を規定する内周壁17を有しており、この内周壁17は、-X方向側の端部に位置する薄肉部18と、薄肉部18の+X方向側に位置する厚肉部19とを含んでおり、厚肉部19と楔部15との間に形成される空間が薄肉部18と楔部15との間に形成される空間よりも狭くなっている。
【0017】
上述した付加部材20はこのような構成のボタン基部10に以下のようにして取り付けることができる。まず、付加部材20の挿入部22をボタン基部10の挿入口11に挿入する。ここで、ボタン基部10の楔部15のZ方向に沿った幅は、付加部材20の挿入部22の溝25のZ方向に沿った幅よりも大きいため、付加部材20を-X方向に押し込むと、
図5に示すように、付加部材20の挿入部22の弾性変形部24A,24Bがそれぞれボタン基部10の楔部15によって外側に押されて弾性変形する。このとき、ボタン基部10の挿入口11を規定する内周壁17の厚肉部19によって弾性変形部24A,24Bの突起部28A,28Bが押し潰されるように変形する。さらに付加部材20を-X方向に押し込むと、突起部28A,28Bが内周壁17の厚肉部19と薄肉部18との間の段差を越え、突起部28A,28Bが元の形状に戻る。これにより、
図5に示すように、付加部材20の挿入部22の弾性変形部24A,24Bの突起部28A,28Bが、ボタン基部10の内周壁17の厚肉部19に係合することになり付加部材20がボタン基部10に固定される。本実施形態においては、ボタン基部10の挿入口11を規定する内周壁17の厚肉部19が、付加部材20の挿入部22の弾性変形した弾性変形部24A,24Bの突起部28A,28Bに係合可能な第1の係合部として機能する。
【0018】
このように、本実施形態においては、付加部材20の挿入部22の弾性変形部24A,24Bをボタン基部10の楔部15によって外側に変形させてボタン基部10の内周壁17の厚肉部19に係合させることで、付加部材20をボタン基部10に簡単に取り付けることができる。このとき、付加部材20の弾性変形部24A,24Bは、ボタン基部10の内周壁17の厚肉部19に係合したまま保持されるため、付加部材20を一度ボタン基部10に取り付けた後は、付加部材20がボタン基部10から脱落しにくい。
【0019】
本実施形態では、ボタン基部10の楔部15が、-X方向に沿って次第にZ方向の幅が大きくなるような傾斜面16を有しているため、付加部材20を-X方向に挿入する際に、付加部材20の挿入部22の弾性変形部24A,24Bが楔部15の傾斜面16に倣って弾性変形していくため、付加部材20を少ない抵抗で滑らかに挿入することができる。
【0020】
また、本実施形態では、付加部材20の挿入部22の弾性変形部24A,24Bのそれぞれに凹部26A,26Bが形成されているため、弾性変形部24A,24Bの凹部26A,26Bよりも先端の部分が弾性変形しやすくなるとともに、凹部26A,26Bにより形成される突起部28A,28Bをボタン基部10の内周壁17の厚肉部19と薄肉部18との間の段差の形状に適合させることができ、弾性変形部24A,24Bの突起部28A,28Bを内周壁17の厚肉部19に確実に係合させることができる。
【0021】
また、本実施形態における付加部材20の挿入部22は、Y方向に突出する突起27を有しているため、付加部材20をボタン基部10に取り付けた際に、この突起27がボタン基部10の内周壁17に係合するため、ボタン基部10への付加部材20の取付強度が増す。本実施形態では、ボタン基部10の内周壁17の薄肉部18及び厚肉部19が挿入口11の全周にわたって形成されているため、付加部材20の挿入部22の突起27が内周壁17の厚肉部19に係合することとなり、付加部材20をより確実にボタン基部10に保持することができる。このように、本実施形態においては、ボタン基部10の内周壁17の厚肉部19は、付加部材20の突起27に係合可能な第2の係合部としても機能する。
【0022】
本実施形態における付加部材20は、カメラ本体(ボタン基部10)を装飾する付加機能をカメラ装置1に付与するものであるいるが、本発明は、このような装飾用の付加部材だけではなく、カメラ装置1に何らかの付加機能を付与する任意の付加部材に適用することができる。また、本実施形態では、付加部材20が取り付けられるカメラ本体側の部分(取付基部)が、レリーズボタン7のボタン基部10である例を説明しているが、付加部材が取り付けられるカメラ本体の取付基部はレリーズボタン7のボタン基部10でなくてもよい。例えば、フロントカバー2に設けた取付基部に付加部材としてのフラッシュライトを取り付ける場合などにも本発明を適用することができる。
【0023】
以上述べたように、本発明の一態様によれば、付加機能を追加する付加部材をカメラ本体に簡単に取り付けることができるとともに、カメラ本体に取り付けられた付加部材が意図せずに脱落することを防止することができるカメラ装置が提供される。このカメラ装置は、挿入口が形成された取付基部を有するカメラ本体と、上記カメラ本体の上記取付基部の上記挿入口に対して第1の方向に沿って挿入可能な挿入部を有する付加部材とを備える。上記付加部材の上記挿入部は、上記第1の方向に垂直な第2の方向において互いに離間して延びる1対の弾性変形部を含む。上記カメラ本体の上記取付基部は、上記挿入口に挿入される上記付加部材の上記挿入部の上記1対の弾性変形部の間に挿入され、上記1対の弾性変形部を弾性変形させる楔部と、上記第2の方向において上記楔部の外側に配置され、上記弾性変形した上記1対の弾性変形部に係合可能な第1の係合部とを含む。上記取付基部は、シャッタを操作するためのボタンの一部を構成していてもよい。
【0024】
このような構成によれば、付加部材の挿入部を取付基部の挿入口に挿入して押し込むと、付加部材の挿入部の弾性変形部がそれぞれ取付基部の楔部によって外側に押されて弾性変形する。これにより、付加部材の挿入部の弾性変形部が取付基部の第1の係合部に係合するため、付加部材を取付基部に簡単に取り付けることができる。このとき、付加部材の弾性変形部は取付基部の第1の係合部に係合したまま保持されるため、付加部材を一度取付基部に取り付けた後は、付加部材が取付基部から脱落しにくい。
【0025】
上記取付基部の上記楔部は、上記第1の方向に向かって次第に上記第2の方向に沿った幅が大きくなるような傾斜面を有することが好ましい。このような傾斜面を楔部に形成することにより、付加部材を第1の方向に挿入する際に、付加部材の挿入部の弾性変形部が楔部の傾斜面に倣って弾性変形していくため、付加部材を少ない抵抗で滑らかに挿入することができる。したがって、付加部材の取付基部への取付がさらに容易になる。
【0026】
上記付加部材の上記挿入部の上記1対の弾性変形部のそれぞれには、上記取付基部の上記第1の係合部に対向する側に凹部が形成されることが好ましい。このような凹部を弾性変形部に形成することにより、弾性変形部の凹部よりも先端の部分が弾性変形しやすくなるとともに、弾性変形部の凹部よりも先端の部分の形状を第1の係合部の形状に適合させることができ、弾性変形部の凹部よりも先端の部分を第1の係合部に確実に係合させることができる。
【0027】
上記付加部材の上記挿入部は、上記第1の方向及び上記第2の方向の双方に垂直な第3の方向において上記1対の弾性変形部のそれぞれから外側に突出する突起をさらに含んでいることが好ましい。付加部材の挿入部にこのような突起を形成することにより、付加部材を取付基部に取り付けた際に、取付基部の挿入口を規定する内周壁にこの突起を係合させることができるため、取付基部への付加部材の取付強度が増す。この突起を取付基部の内周壁に確実に係合させるために、上記取付基部は、上記第3の方向において上記楔部の外側に配置され、上記付加部材の上記挿入部の上記突起に係合可能な第2の係合部をさらに含むことが好ましい。
【0028】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0029】
1 カメラ装置
2 フロントカバー
3 リアカバー
4 トップカバー
5 ファインダ窓
6 フラッシュ窓
7 レリーズボタン
8 レンズ鏡筒
10 ボタン基部(取付基部)
11 挿入口
12 円筒部
14 ベース部材
15 楔部
16 傾斜面
17 内周壁
18 薄肉部
19 厚肉部(第1の係合部及び第2の係合部)
20 付加部材
21 カバー部
22 挿入部
23 基部
24A,24B 弾性変形部
25 溝
26A,26B 凹部
27 突起
28A,28B 突起部