(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182069
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】振れ補正機能付き光学ユニット
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20231219BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20231219BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G03B17/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095458
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(72)【発明者】
【氏名】新井 努
(72)【発明者】
【氏名】須江 猛
【テーマコード(参考)】
2H100
2K005
【Fターム(参考)】
2H100BB11
2H100EE01
2K005AA01
2K005BA52
2K005CA04
2K005CA24
2K005CA38
2K005CA45
2K005CA53
(57)【要約】
【課題】可動体から引き出される配線基板の固定体への固定作業を容易に行うことが可能な振れ補正機能付き光学ユニットを提供する。
【解決手段】この振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体3から引き出される配線基板10は、カメラモジュール2から引き出されるモジュール引出部31dと、駆動用コイルが接続されるコイル接続部30aと、可動体3のホルダ15に固定される可動側被固定部30bと、固定体に固定される固定側被固定部30cと、可動側被固定部30bと固定側被固定部30cとを繋ぐ帯状部30dとを備えている。モジュール引出部31dおよびコイル接続部30aは、ホルダ15に固定される可動側被固定部30bに繋がっている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラモジュールを有する可動体と、前記可動体を回動可能に保持する固定体と、前記カメラモジュールの光軸が任意の方向に傾くように前記固定体に対して前記可動体を回動させるための磁気駆動機構と、前記可動体から引き出される配線基板とを備え、
前記可動体は、前記カメラモジュールが固定されるホルダを備え、
前記磁気駆動機構は、前記固定体に固定される駆動用磁石と、前記駆動用磁石に対向配置されるとともに前記ホルダに固定される駆動用コイルとを備え、
前記配線基板は、前記カメラモジュールから引き出されるモジュール引出部と、前記駆動用コイルが接続されるコイル接続部と、前記ホルダに固定される可動側被固定部と、前記固定体に固定される固定側被固定部と、前記可動側被固定部と前記固定側被固定部とを繋ぐ帯状の帯状部とを備え、
前記帯状部は、フレキシブルプリント基板によって構成され、
前記モジュール引出部と前記コイル接続部とは、前記可動側被固定部に繋がっていることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。
【請求項2】
前記可動側被固定部は、リジッド基板によって構成されているか、または、フレキシブルプリント基板によって構成され、平板状の補強板に固定されていることを特徴とする請求項1記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
【請求項3】
前記配線基板は、前記可動側被固定部に実装される第1コネクタと、前記モジュール引出部に実装されるとともに前記第1コネクタに接続される第2コネクタとを備えることを特徴とする請求項2記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
【請求項4】
前記カメラモジュールの光軸の方向である光軸方向の一方側を被写体側とし、前記被写体側の反対側を反被写体側とすると、
前記可動側被固定部は、前記可動側被固定部の厚さ方向と前記光軸方向とが一致するように配置され、
前記第1コネクタは、前記可動側被固定部の前記反被写体側の面に実装され、
前記第2コネクタは、前記モジュール引出部の前記被写体側の面に実装されていることを特徴とする請求項3記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
【請求項5】
前記コイル接続部は、フレキシブルプリント基板によって構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型のカメラに使用される振れ補正機能付き光学ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯機器等に搭載される振れ補正機能付き光学ユニットが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュール(光学モジュール)を有する可動体(可動モジュール)と、ジンバル機構を介して可動体を揺動可能に保持する固定体と、駆動用磁石と駆動用コイルとを有し固定体に対して可動体を揺動させる振れ補正用駆動機構と、カメラモジュールに給電等を行うためのモジュール用のフレキシブルプリント基板と、駆動用コイルに給電を行うためのコイル用のフレキシブルプリント基板とを備えている。
【0003】
特許文献1に記載の振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体は、カメラモジュールが固定されるフレームを備えている。固定体は、可動体の外周側を囲むケースと、ケースの底面を覆う第1底板とを備えている。駆動用磁石は、固定体のケースに保持され、駆動用コイルは、可動体のフレームに保持されている。コイル用のフレキシブルプリント基板およびモジュール用のフレキシブルプリント基板は、可動体から引き出されている。
【0004】
特許文献1に記載の振れ補正機能付き光学ユニットでは、コイル用のフレキシブルプリント基板は、駆動用コイルが接続される矩形枠部分と、矩形枠部分から引き出される帯状の引き回し部とを備えている。矩形枠部分は、可動体のフレームに固定されている。引き回し部の一部分は、固定体の第1底板に固定されている。モジュール用のフレキシブルプリント基板は、カメラジュールから引き出される引き回し部を備えている。この引き回し部の一部分は、第1底板に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体から引き出されるコイル用のフレキシブルプリント基板の引き回し部の引き回し方によって、固定体に対する可動体の初期の傾き(すなわち、駆動用コイルに電流が供給されていないときの固定体に対するカメラモジュールの光軸の傾き)が変動するため、コイル用のフレキシブルプリント基板の引き回し部の、第1底板への固定位置によって、固定体に対する可動体の初期の傾きが変動する。また、この振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体から引き出されるモジュール用のフレキシブルプリント基板の引き回し部の引き回し方によっても、固定体に対する可動体の初期の傾きが変動するため、モジュール用のフレキシブルプリント基板の引き回し部の、第1底板への固定位置によっても、固定体に対する可動体の初期の傾きが変動する。
【0007】
そのため、特許文献1に記載の振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体から引き出される2本のフレキシブルプリント基板の引き回し部を固定体に固定するときに、固定体に対する可動体の傾きが所定の規格内に収まるように、コイル用のフレキシブルプリント基板の引き回し部の固定位置と、モジュール用のフレキシブルプリント基板の引き回し部の固定位置とを調整しながら、2本の引き回し部を固定体に固定しなければならない。したがって、この振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体から引き出されるフレキシブルプリント基板の固定体への固定作業が煩雑になる。
【0008】
そこで、本発明の課題は、カメラモジュールを有する可動体と、可動体を回動可能に保持する固定体と、可動体から引き出される配線基板とを備える振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、可動体から引き出される配線基板の固定体への固定作業を容易に行うことが可能な振れ補正機能付き光学ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを有する可動体と、可動体を回動可能に保持する固定体と、カメラモジュールの光軸が任意の方向に傾くように固定体に対して可動体を回動させるための磁気駆動機構と、可動体から引き出される配線基板とを備え、可動体は、カメラモジュールが固定されるホルダを備え、磁気駆動機構は、固定体に固定される駆動用磁石と、駆動用磁石に対向配置されるとともにホルダに固定される駆動用コイルとを備え、配線基板は、カメラモジュールから引き出されるモジュール引出部と、駆動用コイルが接続されるコイル接続部と、ホルダに固定される可動側被固定部と、固定体に固定される固定側被固定部と、可動側被固定部と固定側被固定部とを繋ぐ帯状の帯状部とを備え、帯状部は、フレキシブルプリント基板によって構成され、モジュール引出部とコイル接続部とは、可動側被固定部に繋がっていることを特徴とする。
【0010】
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体から引き出される配線基板は、カメラモジュールから引き出されるモジュール引出部と、駆動用コイルが接続されるコイル接続部と、可動体のホルダに固定される可動側被固定部と、固定体に固定される固定側被固定部と、可動側被固定部と固定側被固定部とを繋ぐ帯状部とを備えている。また、本発明では、モジュール引出部とコイル接続部とは、ホルダに固定される可動側被固定部に繋がっている。そのため、本発明では、固定体に対する可動体の初期の傾きに影響を与えるのは、帯状部の引き回しである。
【0011】
したがって、本発明では、固定側被固定部の、固定体への固定位置を調整することで、固定体に対する可動体の初期の傾きを調整することが可能になる。その結果、本発明では、固定体に対する可動体の傾きが所定の規格内に収まるように、固定側被固定部の固定位置のみを調整しながら固定側被固定部を固定体に固定することが可能になる。そのため、本発明では、可動体から引き出される配線基板の固定体への固定作業を容易に行うことが可能になる。
【0012】
また、本発明では、配線基板の帯状部が他の配線基板と重複せずに可動体から引き出されているため、特許文献1に記載の振れ補正機能付き光学ユニットのように2本のフレキシブルプリント基板の引き回し部が重複して可動体から引き出されている場合と比較して、配線基板の無駄をなくして、振れ補正機能付き光学ユニットのコストを低減することが可能になる。
【0013】
本発明において、可動側被固定部は、リジッド基板によって構成されているか、または、フレキシブルプリント基板によって構成され、平板状の補強板に固定されていることが好ましい。このように構成すると、可動側被固定部がフレキシブルプリント基板によって構成され、かつ、補強板に固定されていない場合と比較して、ホルダに固定される可動側被固定部の状態を安定させることが可能になる。したがって、可動側被固定部に繋がるモジュール引出部およびコイル接続部の状態を安定させることが可能になる。
【0014】
本発明において、配線基板は、可動側被固定部に実装される第1コネクタと、モジュール引出部に実装されるとともに第1コネクタに接続される第2コネクタとを備えることが好ましい。このように構成すると、可動側被固定部をホルダに固定するとともに固定側被固定部を固定体に固定して帯状部の引き回しを確定させた後に、カメラモジュールをホルダに固定してモジュール引出部を可動側被固定部に繋げることが可能になる。したがって、振れ補正機能付き光学ユニットの組立工程の自由度を高めることが可能になる。
【0015】
なお、本発明では、可動側被固定部がホルダに固定されているため、可動側被固定部をホルダに固定するとともに固定側被固定部を固定体に固定して帯状部の引き回しを確定した後に、カメラモジュールをホルダに固定してモジュール引出部を可動側被固定部に繋げても、固定体に対する可動体の初期の傾きが配線基板の影響で変動するのを防止することが可能になる。したがって、カメラモジュールがホルダに固定されていなくてモジュール引出部が可動側被固定部に繋がっていない状態でも、固定体に対する可動体の傾きが所定の規格内に収まるように固定側被固定部を固定体に固定することが可能になる。
【0016】
本発明において、カメラモジュールの光軸の方向である光軸方向の一方側を被写体側とし、被写体側の反対側を反被写体側とすると、たとえば、可動側被固定部は、可動側被固定部の厚さ方向と光軸方向とが一致するように配置され、第1コネクタは、可動側被固定部の反被写体側の面に実装され、第2コネクタは、モジュール引出部の被写体側の面に実装されている。この場合には、ホルダの反被写体側からカメラモジュールがホルダに取り付けられる。
【0017】
本発明において、たとえば、コイル接続部は、フレキシブルプリント基板によって構成されている。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明の振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体から引き出される配線基板の固定体への固定作業を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施の形態にかかる振れ補正機能付き光学ユニットの斜視図である。
【
図2】
図1に示す振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。
【
図3】
図1に示す振れ補正機能付き光学ユニットからケースを取り外した状態の平面図である。
【
図4】
図1に示す可動体および配線基板等を抜き出して異なる方向から示す斜視図である。
【
図5】
図4に示すカメラモジュールおよび配線基板の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
(振れ補正機能付き光学ユニットの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる振れ補正機能付き光学ユニット1の斜視図である。
図2は、
図1に示す振れ補正機能付き光学ユニット1の分解斜視図である。
図3は、
図1に示す振れ補正機能付き光学ユニット1からケース17を取り外した状態の平面図である。
【0022】
以下の説明では、
図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とし、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向とする。また、左右方向の一方側である
図1等のX1方向側を「右」側とし、その反対側である
図1等のX2方向側を「左」側とし、前後方向の一方側である
図1等のY1方向側を「前」側とし、その反対側である
図1等のY2方向側を「後ろ」側とし、上下方向の一方側である
図1等のZ1方向側を「上」側とし、その反対側である
図1等のZ2方向側を「下」側とする。
【0023】
本形態の振れ補正機能付き光学ユニット1(以下、「光学ユニット1」とする。)は、たとえば、ボディカメラ等の小型のカメラに使用される小型のユニットであり、撮影用のレンズおよび撮像素子を有するカメラモジュール2を備えている。光学ユニット1は、撮影時に振れが発生した場合の撮像画像の乱れを回避するための振れ補正機能を備えている。
【0024】
光学ユニット1は、カメラモジュール2を有する可動体3と、可動体3を回動可能に保持する中間部材4と、中間部材4を回動可能に保持する固定体5(
図1参照)とを備えている。可動体3は、カメラモジュール2の光軸Lに交差する第1交差方向(
図3のV方向)を回動の軸方向として中間部材4に対して回動可能となっている。すなわち、可動体3は、第1交差方向を軸線方向とする第1軸線L1(
図3参照)を回動中心にして中間部材4に対して回動可能となっている。本形態の第1交差方向は、光軸Lに直交している。
【0025】
中間部材4は、第1交差方向に交差するとともにカメラモジュール2の光軸Lに交差する第2交差方向(
図3のW方向)を回動の軸方向として固定体5に対して回動可能となっている。すなわち、中間部材4は、第2交差方向を軸線方向とする第2軸線L2(
図3参照)を回動中心にして固定体5に対して回動可能となっている。本形態では、第2交差方向は、第1交差方向に直交している。このように、可動体3と固定体5との間には、2軸のジンバル機構が構成されている。
【0026】
本形態では、後述の駆動用コイル25、27に電流が供給されていないときに、可動体3および中間部材4が所定の基準位置に配置されており、カメラモジュール2が所定の基準位置に配置されている。カメラモジュール2が基準位置にあるときには、カメラモジュール2の光軸Lの方向である光軸方向は、設計上、上下方向と一致している。なお、振れ補正が行われるときの、上下方向に対するカメラモジュール2の光軸Lの傾きはわずかである。そのため、カメラモジュール2の光軸方向は、上下方向とほぼ一致している。
【0027】
また、可動体3が所定の基準位置に配置されているときには、第2交差方向(W方向)は、光軸Lに直交している。すなわち、可動体3が所定の基準位置に配置されていて中間部材4に対して回動していないときには、第2交差方向は、光軸Lに直交している。一方、可動体3が中間部材4に対して回動しているときには、第2交差方向は、光軸Lに交差してはいるが、直角には交わっていない。第2交差方向(W方向)は、上側から見たときに、前後方向に対して
図3の時計回りの方向へ約45°ずれた方向となっている。
【0028】
光学ユニット1は、カメラモジュール2の光軸Lが任意の方向に傾くように固定体5に対して可動体3を回動させるための磁気駆動機構8、9を備えている(
図3参照)。また、光学ユニット1は、可動体3から引き出される配線基板10を備えている。第1交差方向における中間部材4の両端部には、中間部材4に対する可動体3の回動の支点となる第1支点部12が配置されている。第2交差方向における中間部材4の両端部には、固定体5に対する中間部材4の回動の支点となる第2支点部13が配置されている。
【0029】
可動体3は、カメラモジュール2が固定されるホルダ15と、可動体3の重心位置を調整するためのバランサー16とを備えている。ホルダ15は、樹脂材料で形成されている。ホルダ15は、円筒状に形成される筒部15aと、筒部15aの外周側に配置される外周壁部15bとを備えている。バランサー16は、ステンレス鋼等の金属材料で形成されている。バランサー16は、細長い長方形の金属板を金属板の長辺の方向に円形状に丸めることで形成されている。バランサー16は、ホルダ15の筒部15aの上端側に固定されている。
【0030】
カメラモジュール2は、カメラモジュール2の一部の外周側がホルダ15によって覆われるように、筒部15aの内周面に固定されている。カメラモジュール2の上端は、筒部15aの上端よりも上側に配置されている。カメラモジュール2の下端は、ホルダ15の下端よりも下側に配置されている。カメラモジュール2の下端部には、下側に向かって突出する複数の突起2aが形成されている。たとえば、4個の突起2aがカメラモジュール2の下端部に形成されている。
【0031】
上述のように、カメラモジュール2は、レンズおよび撮像素子を備えている。撮像素子は、カメラモジュール2の下端側に配置されており、カメラモジュール2の上側に配置される被写体がカメラモジュール2によって撮影される。また、上述のように、振れ補正が行われるときの、上下方向に対するカメラモジュール2の光軸Lの傾きはわずかであり、カメラモジュール2の光軸方向は、上下方向とほぼ一致している。そのため、カメラモジュール2の光軸方向の一方側(具体的には、カメラモジュール2の光軸方向において被写体が配置される側)を被写体側とし、被写体側の反対側(具体的には、カメラモジュール2の光軸方向において撮像素子が配置される側)を反被写体側とすると、被写体側は、上側とほぼ一致し、反被写体側は、下側とほぼ一致している。
【0032】
中間部材4は、ステンレス鋼等の金属材料によって形成されている。中間部材4は、八角形の枠状に形成されている。中間部材4は、ホルダ15の筒部15aの外周側であって、かつ、外周壁部15bの内周側に配置されている。
【0033】
固定体5は、中間部材4を介して可動体3を回動可能に保持している。固定体5は、ホルダ15を外周側から覆うケース17と、ケース17に固定されるカバー18とを備えている。ケース17は、樹脂材料で形成されている。中間部材4は、ケース17に回動可能に保持されている。ケース17は、ホルダ15を外周側から覆う筒状の筒部17aと、ケース17の上面を構成する上面部17bとから構成されている。
【0034】
上面部17bは、光学ユニット1の上面を構成している。上面部17bは、筒部17aの上端に繋がっている。上面部17bには、円形状の貫通穴が形成されている。この貫通穴の中には、カメラモジュール2の上端部が配置されている。上面部17bは、駆動機構8、9、第1支点部12および第2支点部13等を上側から覆っている。筒部17aの右前側部分には、配線基板10を引き回すための切欠き17cが形成されている。筒部17aの左前側部分には、配線基板10の一部を構成する後述の固定側被固定部30cが固定される基板固定部17dが形成されている。
【0035】
カバー18は、金属材料で形成されている。カバー18は、光学ユニット1の下面および側面を構成している。カバー18は、ケース17の筒部17aの下側に配置される平板状の底部18aと、底部18aから上側に向かって立ち上がる筒状の筒部18bとによって構成されている。底部18aは、底部18aの厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。底部18aの上面は、筒部17aの下端面に接触している。筒部18bは、ケース17の筒部17aを外周側から覆っている。筒部18bの上端は、ケース17の上面部17bの下面に接触している。筒部18bには、ケース17の基板固定部17dを配置するとともに配線基板10を光学ユニット1の外周側に引き出すための切欠き18cが形成されている。
【0036】
第1支点部12は、ホルダ15に固定される板バネ20と、第1交差方向における中間部材4の両端に固定される球体21(
図2参照)とを備えている。板バネ20は、ホルダ15に固定される被固定部20aと、被固定部20aに繋がるバネ部20bとから構成されている。被固定部20aは、ホルダ15の外周壁部15bの内周側に固定されている。バネ部20bは、第1交差方向において、被固定部20aの内側に配置されるとともに、球体21の外側に配置されている。バネ部20bには、球体21の一部が配置される凹部が形成されている。この凹部は、第1交差方向の外側に向かって窪んでいる。球体21は、バネ部20bのバネ性によって、第1交差方向の内側からバネ部20bの凹部の底面に所定の接触圧で接触している。
【0037】
第2支点部13は、ケース17に固定される板バネ22と、第2交差方向における中間部材4の両端に固定される球体23(
図2参照)とを備えている。板バネ22は、ケース17に固定される被固定部22aと、被固定部22aに繋がるバネ部22bとから構成されている。被固定部22aは、ケース17の筒部17aの内周側に固定されている。バネ部22bは、第2交差方向において、被固定部22aの内側に配置されるとともに、球体23の外側に配置されている。バネ部22bには、球体23の一部が配置される凹部が形成されている。この凹部は、第2交差方向の外側に向かって窪んでいる。球体23は、バネ部22bのバネ性によって、第2交差方向の内側からバネ部22bの凹部の底面に所定の接触圧で接触している。
【0038】
磁気駆動機構8は、左右方向で対向配置される駆動用磁石24および駆動用コイル25を備えている。磁気駆動機構9は、前後方向で対向配置される駆動用磁石26および駆動用コイル27を備えている。駆動用磁石24、26は、長方形の平板状に形成されている。駆動用磁石24、26は、固定体5に固定されている。駆動用コイル25、27は、たとえば、導線が空芯状に巻回されることで形成された空芯コイルである。駆動用コイル25、27は、可動体3に固定されている。
【0039】
駆動用磁石24は、ケース17の筒部17aの内周面に固定されている。駆動用コイル25は、ホルダ15の外周壁部15bの外側面に固定されている。本形態では、左右方向におけるホルダ15の両側で駆動用磁石24と駆動用コイル25とが対向配置されている。磁気駆動機構8は、カメラモジュール2の光軸Lに直交するとともに前後方向に平行な軸線を回動中心にして固定体5に対して可動体3を回動させる。
【0040】
駆動用磁石26は、ケース17の筒部17aの内周面に固定されている。駆動用コイル27は、ホルダ15の外周壁部15bの外側面に固定されている。本形態では、前後方向におけるホルダ15の両側で駆動用磁石26と駆動用コイル27とが対向配置されている。磁気駆動機構9は、カメラモジュール2の光軸Lに直交するとともに左右方向に平行な軸線を回動中心にして固定体5に対して可動体3を回動させる。
【0041】
光学ユニット1では、可動体3の傾きの変化を検知するための所定の検知機構によって可動体3の傾きの変化が検知されると、この検知機構の検知結果に基づいて、駆動用コイル25および駆動用コイル27の少なくともいずれか一方に電流が供給されて、振れが補正される。磁気駆動機構8、9は、第1軸線L1および第2軸線L2の少なくともいずれか一方を回動中心にして固定体5に対して可動体3を回動させる。本形態では、カメラモジュール2の突起2aの下端がカバー18の底部18aの上面に接触することで、固定体5に対する可動体3の回動範囲やカメラモジュール2の光軸方向への可動体3の移動範囲が規制される。
【0042】
(配線基板の構成および引き回し)
図4は、
図1に示す可動体3および配線基板10等を抜き出して異なる方向から示す斜視図である。
図5は、
図4に示すカメラモジュール2および配線基板10の分解斜視図である。
【0043】
配線基板10は、駆動用コイル25、27が実装される第1配線基板30と、カメラモジュール2から引き出される第2配線基板31とから構成されている。第1配線基板30と第2配線基板31とは、別体で形成されている。第1配線基板30と第2配線基板31とは、第1配線基板30に実装される第1コネクタとしてのコネクタ32(
図5参照)と、第2配線基板31に実装されるとともにコネクタ32に接続される第2コネクタとしてのコネクタ33(
図2参照)とによって接続されている。すなわち、配線基板10は、コネクタ32、33を備えている。コネクタ32およびコネクタ33のいずれか一方は、雄型のコネクタであり、コネクタ32およびコネクタ33のいずれか他方は、雌型のコネクタである。
【0044】
第1配線基板30は、フレキシブルプリント基板とリジッド基板とが一体化されたリジッドフレキシブル基板である。第1配線基板30は、駆動用コイル25、27が接続されるコイル接続部30aと、ホルダ15に固定される可動側被固定部30bと、ケース17に固定される固定側被固定部30cと、可動側被固定部30bと固定側被固定部30cとを繋ぐ帯状の帯状部30dと、固定体5の外周側に引き出される引出部30eとを備えている。
【0045】
本形態の第1配線基板30は、4個のコイル接続部30aと1個の可動側被固定部30bと1個の固定側被固定部30cと1個の帯状部30dと1個の引出部30eとによって構成されている。コイル接続部30aと可動側被固定部30bと固定側被固定部30cと帯状部30dと引出部30eとは一体で形成されている。コイル接続部30aは、フレキシブルプリント基板によって構成されている。駆動用コイル25、27は、コイル接続部30aに実装されている。コイル接続部30aは、ホルダ15の外周壁部15bの外側面に貼り付けられて固定されている。
【0046】
可動側被固定部30bは、リジッド基板によって構成されている。可動側被固定部30bは、環状かつ平板状に形成されている。可動側被固定部30bは、ホルダ15の反被写体側の面(下面)に貼り付けられて固定されている。たとえば、可動側被固定部30bは、接着剤によってホルダ15の反被写体側の面に貼り付けられている。ホルダ15の反被写体側の面は、カメラモジュール2の光軸方向に直交する平面となっており、可動側被固定部30bは、可動側被固定部30bの厚さ方向とカメラモジュール2の光軸方向とが一致するように配置されている。可動側被固定部30bは、カメラモジュール2の光軸方向において、カメラモジュール2の下端側部分とホルダ15との間に挟まれている。
【0047】
コイル接続部30aは、可動側被固定部30bに繋がっている。具体的には、可動側被固定部30bの左右方向の両端の2箇所と可動側被固定部30bの前後方向の両端の2箇所との合計4箇所にコイル接続部30aが繋がっている。コネクタ32は、可動側被固定部30bに実装されている。具体的には、コネクタ32は、可動側被固定部30bの反被写体側の面に実装されている。より具体的には、コネクタ32は、可動側被固定部30bの反被写体側の面の、第1交差方向における一方側の部分である右前側部分に実装されている。
【0048】
固定側被固定部30cは、リジッド基板によって構成されている。固定側被固定部30cは、長方形の平板状に形成されている。固定側被固定部30cは、ケース17の基板固定部17dに固定されている。固定側被固定部30cは、固定側被固定部30cの厚さ方向と第2交差方向とが一致するように配置されている。引出部30eは、フレキシブルプリント基板によって構成されている。引出部30eは、第1交差方向を幅方向とする細長い帯状に形成されている。引出部30eは、固定側被固定部30cの下端に繋がっている。引出部30eは、固定側被固定部30cの下端から左前側に向かって伸びている。引出部30eの一部分は、カバー18の切欠き18cの中に配置されている。
【0049】
帯状部30dは、フレキシブルプリント基板によって構成されている。帯状部30dは、細長い帯状に形成されている。帯状部30dは、可動側被固定部30bから引き出されている。帯状部30dは、可動側被固定部30bから第1交差方向の一方側である右前側に引き出されてから、第2交差方向の一方側である左前側に向かって引き回された後、第1交差方向の他方側である左後ろ側に向かって引き回されている。また、帯状部30dは、カバー18の筒部18bの内周面に沿って引き回されている。帯状部30dは、可動体3および固定体5のいずれにも固定されていない。
【0050】
帯状部30dは、可動側被固定部30bに一端が繋がる第1帯状部30fと、第1帯状部30fの他端に一端が繋がる第2帯状部30gと、第2帯状部30gの他端に一端が繋がる第3帯状部30hとから構成されている。第1帯状部30fは、第1帯状部30fの厚さ方向とカメラモジュール2の光軸方向とが略一致するように配置されている。第1帯状部30fは、可動側被固定部30bから右前側に向かって伸びている。第1帯状部30fの一部分は、ケース17の切欠き17cの中に配置されている。第1帯状部30fと第2帯状部30gとの境界において、帯状部30dは、上側に向かって90°に折り曲げられている。第1帯状部30fと第2帯状部30gとの境界には、帯状部30dの形状を維持するための薄いL形状の補強板35が固定されている。
【0051】
第2帯状部30gは、第2帯状部30gの厚さ方向と第1交差方向とが略一致するように配置されている。第2帯状部30gは、第1帯状部30fから左前側に向かって伸びている。第2帯状部30gと第3帯状部30hとの境界において、帯状部30dは、左後ろ側に向かって90°に折り曲げられている。第2帯状部30gと第3帯状部30hとの境界には、帯状部30dの形状を維持するための補強板35が固定されている。第3帯状部30hは、第3帯状部30hの厚さ方向と第2交差方向とが略一致するように配置されている。第3帯状部30hは、第2帯状部30gから左後ろ側に向かって伸びている。第3帯状部30hは、固定側被固定部30cの右前側部分に繋がっている。
【0052】
第2配線基板31は、リジッドフレキシブル基板である。第2配線基板31は、カメラモジュール2の撮像素子が実装される撮像素子実装部31aと、撮像素子実装部31aに一端が繋がる引出部31bと、引出部31bの他端側に繋がる被接続部31cとから構成されている。撮像素子実装部31aおよび被接続部31cは、リジッド基板によって構成されている。引出部31bは、フレキシブルプリント基板によって構成されている。撮像素子実装部31aは、カメラモジュール2の下端部に固定されている。撮像素子実装部31aは、撮像素子実装部31aの厚さ方向とカメラモジュール2の光軸方向とが一致するように配置されている。撮像素子は、撮像素子実装部31aの被写体側の面に実装されている。
【0053】
引出部31bは、撮像素子実装部31aの右前側部分に繋がっている。被接続部31cは、長方形の平板状に形成されている。被接続部31cは、引出部31bの右前端部に繋がっている。被接続部31cは、被接続部31cの厚さ方向とカメラモジュール2の光軸方向とが略一致するように配置されている。被接続部31cは、カメラモジュール2の光軸方向において可動側被固定部30bの右前側部分と重なっている。被接続部31cは、可動側被固定部30bの右前側部分の反被写体側に配置されている。
【0054】
本形態では、引出部31bと被接続部31cとによってカメラモジュール2から引き出されるモジュール引出部31dが構成されている。コネクタ33は、被接続部31cの被写体側の面に実装されている。すなわち、コネクタ33は、モジュール引出部31dの被写体側の面に実装されている。モジュール引出部31dは、可動側被固定部30bに繋がっている。具体的には、モジュール引出部31dの被接続部31cがコネクタ32、33を介して可動側被固定部30bに繋がっている。
【0055】
光学ユニット1の組立時には、カメラモジュール2、第2配線基板31およびカバー18以外の部品をまず組み立てる。その後、第2配線基板31が取り付けられた状態のカメラモジュール2を組み付ける。このときには、反被写体側からカメラモジュール2をホルダ15の筒部15aの内周側および可動側被固定部30bの内周側に挿入する。また、コネクタ32とコネクタ33とを接続して、モジュール引出部31dを可動側被固定部30bに繋げる。その後、カバー18を反被写体側からケース17に取り付ける。
【0056】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、可動体3から引き出される配線基板10は、カメラモジュール2から引き出されるモジュール引出部31dと、駆動用コイル25、27が接続されるコイル接続部30aと、ホルダ15に固定される可動側被固定部30bと、ケース17に固定される固定側被固定部30cと、可動側被固定部30bと固定側被固定部30cとを繋ぐ帯状部30dとを備えている。また、本形態では、モジュール引出部31dとコイル接続部30aとがホルダ15に固定される可動側被固定部30bに繋がっている。そのため、本形態では、固定体5に対する可動体3の初期の傾きに影響を与えるのは、帯状部30dの引き回しである。
【0057】
したがって、本形態では、固定側被固定部30cの、ケース17への固定位置を調整することで、固定体5に対する可動体3の初期の傾きを調整することが可能になる。その結果、本形態では、固定体5に対する可動体3の傾きが所定の規格内に収まるように、固定側被固定部30cの固定位置のみを調整しながら固定側被固定部30cをケース17に固定することが可能になる。そのため、本形態では、可動体3から引き出される配線基板10の固定体5への固定作業を容易に行うことが可能になる。
【0058】
また、本形態では、帯状部30dが他の配線基板と重複せずに可動体3から引き出されているため、上記の特許文献1に記載された振れ補正機能付き光学ユニットのように2本のフレキシブルプリント基板の引き回し部が重複して可動体3から引き出されている場合と比較して、配線基板10の無駄をなくして、光学ユニット1のコストを低減することが可能になる。
【0059】
本形態では、モジュール引出部31dがコネクタ32、33を介して可動側被固定部30bに繋がっている。そのため、本形態では、上述のように、光学ユニット1の組立時に、カメラモジュール2、第2配線基板31およびカバー18以外の部品を組み立てた後に、第2配線基板31が取り付けられた状態のカメラモジュール2を組み付けてモジュール引出部31dを可動側被固定部30bに繋げることが可能になる。したがって、本形態では、光学ユニット1の組立工程の自由度を高めることが可能になる。
【0060】
なお、本形態では、可動側被固定部30bがホルダ15に固定されているため、光学ユニット1の組立時に、カメラモジュール2、第2配線基板31およびカバー18以外の部品を組み立てた後に、第2配線基板31が取り付けられた状態のカメラモジュール2を組み付けて可動側被固定部30bにモジュール引出部31dを繋げても、固定体5に対する可動体3の初期の傾きが配線基板10の影響で変動するのを防止することが可能になる。したがって、本形態では、カメラモジュール2がホルダ15に固定されていなくてモジュール引出部31dが可動側被固定部30bに繋がっていない状態でも、固定体5に対する可動体3の傾きが所定の規格内に収まるように固定側被固定部30cをケース17に固定することが可能になる。
【0061】
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0062】
上述した形態において、可動側被固定部30bは、フレキシブルプリント基板によって構成されていても良い。この場合には、可動側被固定部30bは、平板状の補強板に固定されていることが好ましい。この場合、補強板は、たとえば、FR-4やガラスエポキシ等によって形成されているか、または、ステンレス鋼板等の金属板によって形成されている。また、補強板は、可動側被固定部30bの形状に応じた環状かつ平板状に形成されている。可動側被固定部30bは、補強板の反被写体側の面(下面)に貼り付けられて固定され、補強板は、ホルダ15の反被写体側の面(下面)に貼り付けられて固定されている。
【0063】
上述した形態のように、可動側被固定部30bがリジッド基板によって構成されている場合や、フレキシブルプリント基板によって構成された可動側被固定部30bが補強板に固定されている場合には、可動側被固定部30bがフレキシブルプリント基板によって構成され、かつ、補強板に固定されていない場合と比較して、ホルダ15に固定される可動側被固定部30bの状態を安定させることが可能になる。したがって、可動側被固定部30bに繋がるモジュール引出部31dおよびコイル接続部30aの状態を安定させることが可能になる。
【0064】
また、上述した形態において、第2配線基板31の被接続部31cや第1配線基板30の固定側被固定部30cは、フレキシブルプリント基板によって構成されていても良い。この場合には、被接続部31cや固定側被固定部30cは、平板状の補強板に固定されていても良い。
【0065】
上述した形態において、配線基板10は、コネクタ32、33を備えていなくても良い。この場合には、たとえば、第2配線基板31の被接続部31cは、第1配線基板30の可動側被固定部30bに半田付けされて接続されている。また、上述した形態において、第1配線基板30と第2配線基板31とが一体で形成されていても良い。
【0066】
上述した形態において、固定体5は、カメラモジュール2の光軸Lが任意の方向に傾くように板バネを介して可動体3を回動可能に保持していても良い。この場合には、板バネは、たとえば、ホルダ15に固定される可動側の被固定部と、ケース17に固定される固定側の被固定部と、可動側の被固定部と固定側の被固定部とを繋ぐ腕部とを備えている。また、この場合には、光学ユニット1は、中間部材4、第1支点部12および第2支点部13を備えていなくても良い。
【符号の説明】
【0067】
1 光学ユニット(振れ補正機能付き光学ユニット)
2 カメラモジュール
3 可動体
5 固定体
8、9 磁気駆動機構
10 配線基板
15 ホルダ
24、26 駆動用磁石
25、27 駆動用コイル
30a コイル接続部
30b 可動側被固定部
30c 固定側被固定部
30d 帯状部
31d モジュール引出部
32 コネクタ(第1コネクタ)
33 コネクタ(第2コネクタ)
L 光軸