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特開2023-182116情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182116
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231219BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095528
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】518127680
【氏名又は名称】ファッションパートナー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】小野田 史
(72)【発明者】
【氏名】大石 由紀
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザーに合ったコーディネートをスタイリストから提案することが可能な技術を提供すること。
【解決手段】ユーザー5が操作するユーザー端末2と、ユーザー5に適合するスタイリスト6が操作するスタイリスト端末3との通信が可能なサーバ1において、スタイリスト6が選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像IG1、IG2、IG3を取得するアイテム画像取得手段と、取得された複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像CGを生成するコーディネート画像生成手段と、生成されたコーディネート画像をユーザー端末2に送信するコーディネート画像出力手段と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが操作するユーザー端末と、当該ユーザーに適合するスタイリストが操作するスタイリスト端末との通信が可能な情報処理装置において、
前記スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像を取得するアイテム画像取得手段と、
取得された前記複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像を生成するコーディネート画像生成手段と、
生成された前記コーディネート画像を前記ユーザー端末に送信するコーディネート画像出力手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザーの少なくとも前記衣服に対する考え方の傾向に基づくスタイル診断を行うスタイル診断実行手段を更に備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記スタイル診断実行手段による診断結果と、予め記憶されたスタイリスト情報とに基づき、前記ユーザーに適合する前記スタイリストを自動的に選ぶスタイリストマッチング手段を更に備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記複数のアイテム画像のうち1つが、前記ユーザーの所有するユーザー所有アイテムに係るユーザー所有アイテム画像である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザー所有アイテム画像を取得する所有アイテム画像取得手段と、
取得された前記ユーザー所有アイテム画像を前記ユーザーのクローゼットとなるマイクローゼット記憶部に記憶するマイクローゼット記憶制御手段と、
を更に備える、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザーが操作するユーザー端末と、当該ユーザーに適合するスタイリストが操作するスタイリスト端末との通信が可能な情報処理装置が実行する情報処理方法において、
前記スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像を取得するアイテム画像取得ステップと、
取得された前記複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像を生成するコーディネート画像生成ステップと、
生成された前記コーディネート画像を前記ユーザー端末に送信するコーディネート画像出力ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項7】
ユーザーが操作するユーザー端末と、当該ユーザーに適合するスタイリストが操作するスタイリスト端末との通信が可能な情報処理装置に適用するプログラムであって、
前記スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像を取得するアイテム画像取得ステップと、
取得された前記複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像を生成するコーディネート画像生成ステップと、
生成された前記コーディネート画像を前記ユーザー端末に送信するコーディネート画像出力ステップと、
を含む制御処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーが自分自身の感性や価値観を理解することを支援し、ユーザーにとって有用となる服装及び服飾に関する情報を容易に取得できるようにした情報処理装置としては特許文献1に開示されたものが知られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-182367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、ユーザーが自分自身の感性や価値観を理解することができ、また、ユーザーにとって有用となる服装及び服飾に関する情報を容易に取得できるものの、スタイリストからの十分なコーディネート提案を受けるまではなされていなかった。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、ユーザーに合ったコーディネートをスタイリストから提案することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
ユーザーが操作するユーザー端末と、当該ユーザーに適合するスタイリストが操作するスタイリスト端末との通信が可能な情報処理装置において、
前記スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像を取得するアイテム画像取得手段と、
取得された前記複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像を生成するコーディネート画像生成手段と、
生成された前記コーディネート画像を前記ユーザー端末に送信するコーディネート画像出力手段と、
を備える。
【0007】
また、本発明の一態様の情報処理方法は、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法とする。
【0008】
また、本発明の一態様のプログラムは、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応するプログラムとする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザーに合ったコーディネートをスタイリストから提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
図2】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図2の情報処理システムを構成する図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図2の情報処理システムを構成する図3のサーバの処理動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図7】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図8】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図9】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図10】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図11】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図12】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図13】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図14】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図15】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図16】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図17】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図18】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図19】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図20】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図21】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図22】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図23】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図24】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図25】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図26】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
図27】ユーザー端末に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<サービスの概要について>
先ず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るサーバ1が適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、サービスを運用する側(以下、「運用側」と呼ぶ)の運用側管理者4により管理される。本サービスは、この運用側からユーザー5及びファッションスタイリスト6(以下、「スタイリスト6」と略称する。)に対してサーバ1(情報処理装置)から提供される。
運用側管理者4は、例えば、服飾業に従事するプロスタイリストである。ここでは、プロスタイリストの視点で本サービスを運用する。
なお、詳細は省略するが、例えば、ヘアスタイリスト、メイクアップスタイリスト、インテリアスタイリスト等、あらゆるジャンルのスタイリストが本サービスのサービス内容を参考にして活用することができるものとする。
【0013】
ユーザー5は、例えば、スマートフォン等の情報処理端末(以下、「ユーザー端末2」と呼ぶ)を操作して、本サービスにより提供されるユーザー5専用のウェブサイト(以下、「ユーザー用サイト」と呼ぶ)にアクセスする(或いは、ユーザー端末2にインストールされたアプリケーションソフトウェアを起動する。なお、アプリケーションソフトウェアである場合に関しての詳細は省略する)。そして、ユーザー5は、ユーザー用サイトの所定のウェブページに設けられた所定の入力欄に、ユーザー5に関する所定情報(以下、「ユーザー情報」と呼ぶ)を入力する。これにより、ユーザー5は、本サービスへの登録者として本サービスを利用できるようになる。なお、ユーザー用サイトの具体例については、図6乃至図27を参照しながら後述する。
【0014】
スタイリスト6は、例えば、スマートフォン等の情報処理端末(以下、「スタイリスト端末3」と呼ぶ)を操作して、本サービスにより提供されるスタイリスト専用のウェブサイト(以下、「スタイリストサイト」と呼ぶ)にアクセスする(或いは、スタイリスト端末3にインストールされたアプリケーションソフトウェアを起動する。なお、アプリケーションソフトウェアである場合に関しての詳細は省略する)。そして、スタイリスト6は、スタイリストサイトの所定のウェブページに設けられた所定の入力欄に、スタイリスト6に関する所定情報(以下、「スタイリスト情報」と呼ぶ)を入力する。これにより、スタイリスト6は、本サービスへの登録者として本サービスを利用できるようになる。
【0015】
本サービスでは、ユーザー5に適合するスタイルを把握するため、ユーザー5の服装及び服飾に対する考え方の傾向に基づくスタイル診断(詳細は後述する)をユーザー5に対して行う。また、本サービスでは、スタイル診断による診断結果と、予め記憶されたスタイリスト情報とに基づき、ユーザー5に適合するスタイリスト6の選定を行う。
ユーザー5に適合するスタイリスト6の選定が行われ、この後にユーザー5が選定されたスタイリスト6の中から1人を選ぶと、ユーザー5には専属のスタイリスト6がつくことになる。
専属のスタイリスト6は、例えば、毎月のような定期的にユーザー5に対して1コーディネート(3アイテム)を提案する。言い換えれば、ユーザー5は、本サービスにより、例えば、毎月1回のコーディネート(3アイテム)提案が受けられる。
【0016】
図1に示すユーザー5のユーザー端末2には、丁度、専属のスタイリスト6からの1コーディネート(3アイテム)の提案が届いたところである。
ユーザー端末2の画面(表示部)には、「スタイリストからの提案」として1コーディネート(3アイテム)、即ちコーディネート画像CGが表示される。このコーディネート画像CGは、トップスのアイテム画像IG1と、ボトムスのアイテム画像IG2と、シューズのアイテム画像IG3とで構成される。
本サービスでは、1コーディネート(3アイテム)の表示のさせ方に特徴がある。即ち、ユーザー5が実際に着用しているイメージを想起させる「コーディネート」として見立て、それを着用イメージとして服の組み合わせ情報を提供する。そのために、図1の例では、トップスのアイテム画像IG1と、ボトムスのアイテム画像IG2と、シューズのアイテム画像IG3とを規則的に並べて表示するようにした点に特徴がある。
詳細には、本サービスでは、図1に示すように、トップスのアイテム画像IG1と、ボトムスのアイテム画像IG2と、シューズのアイテム画像IG3とが、平置きでアイテム同士が重ならないように離して整然と配置した状態で表示するようにした点に特徴がある。前述の「規則的」としては、平置きでアイテム同士が重ならないように離して整然と配置することであり、且つ、アイテムの機能に合わせて並べることである。後者の「アイテムの機能に合わせて並べる」ことに関しては、図1の例の場合、ユーザー5の上半身側に着用するトップスのアイテム画像IG1が一番上、ユーザー5の下半身側に着用するボトムスのアイテム画像IG2が真ん中、ユーザー5の足に着用するシューズのアイテム画像IG3が一番下という並べ方である(一例であるものとする)。
なお、特に図示しないが、アイテムの1つが帽子であれば、トップスのアイテム画像IG1よりも上に間隔をあけて配置される(帽子に替えてイヤリングやカチューシャ等も同様)。また、手袋であれば、トップスのアイテム画像IG1に対し、袖の下側に間隔をあけて配置される。また、靴下であれば、ボトムスのアイテム画像IG2に対し、裾の下側に間隔をあけて配置される。
基本的には、頭の上のアイテムは頭の上に配置し、また、頭から下のアイテムは、頭に近い順から下に向けて並べるものとする。基本的に、ボトムス(例えばパンツ)がトップスよりも下部に配置され、また、シューズがトップスやボトムスよりも下部に配置されるものとする。この基本的な並べ方は一例であり、例えば、帽子が靴よりも下部に表示されてもよい(帽子がマストでない場合に、靴よりも下部に表示されることが考えられる)。
【0017】
図1では、1コーディネート(3アイテム)にて「スタイリストからの提案」となっているが、これは一例である。例えば、麦わら帽子とワンピースで1コーディネート(2アイテム)としてもよい。また、例えば、ワンピースとサンダルで1コーディネート(2アイテム)としてもよい。2アイテムや3アイテムに限らず、4アイテム以上であってもよい。アクセサリー等の小物もコーディネートに含めることで、4アイテム以上になるのは勿論である。
本サービスでは、少なくとも1つのアイテムが衣服(服装、衣料品)であり、この衣服(服装、衣料品)のアイテムが、間隔をあけて並べられた2つ目のアイテムや3つ目のアイテム、4つ目のアイテムにより、ユーザー5が実際に着用しているイメージを想起させることができるようになっている。
本サービスでは、例えば、月1回専属のスタイリスト6から1コーディネートが提案されるようになるが、毎回3アイテムや2アイテム等の複数アイテムのコーディネート提案である必要はない。即ち、例えば、ボディースーツのみやワンピースのみの提案があってもよく、このような提案が本サービスに含まれてもよいものとする。なお、1アイテムのみの提案を希望する場合は、後述するライトプランを登録すればよい。
【0018】
図1に示す本サービスでは、「スタイリストからの提案」として1コーディネート(3アイテム)の表示の他に、「提案説明」も表示される。この「提案説明」の表示は、例えば、画面をスクロールすることにより表示される。「提案説明」は、図1の場合、2022年2月10日にユーザー5が専属のスタイリスト6に対しリクエストをし、3月1日(毎月1回のコーディネートであるため)に「スタイリストからの提案」としての1コーディネート(3アイテム)について説明をするものとなっている。「提案説明」は、ここではコーディネート画像CGに付随して提供されるサービスである。
「提案説明」の一例としては、「カジュアルすぎないダンボール素材なのできれいめなスタイルでも相性が良いです。お好みのテイストに合わせてデニム等のカジュアルなコーディネートもおすすめです。サイドスリットが入っているので、タイトスカートなどのスカートとも相性が良いです。」となる。
本サービスは、単に「スタイリストからの提案」として1コーディネート(3アイテム)を表示するだけではないことが分かる。
【0019】
図1に示す本サービスでは、ユーザー5が専属のスタイリスト6に対し「リクエスト」をすることにより、「スタイリストからの提案」として1コーディネート(3アイテム)が表示される例を挙げている。「リクエスト」としては、例えば、「私が持っている黒い靴に合うコーディネートの提案をお願いします。」といったことでもよい。この場合、専属のスタイリスト6は、ユーザー5が所有する「黒い靴」に合うコーディネート提案をすることになる。
なお、ユーザー5が所有する「黒い靴」は、後述するマイクローゼット記憶部185にユーザー所有アイテム画像として記憶され、これが使用されるものとする。
【0020】
本サービスでは、前述の「提案説明」から更に画面をスクロールさせると、専属のスタイリスト6がユーザー5にコーディネート提案したアイテム(商品)を購入することができるようになっている(詳細については図23を参照しながら後述する)。
また、購入に関しては、トップスのアイテム画像IG1、ボトムスのアイテム画像IG2、及びシューズのアイテム画像IG3の夫々を、例えば、ユーザー5の指で画面をタップすると、ECサイトに画面が遷移して購入することができるようにもなっている。
また、本サービスでは、トップスのアイテム画像IG1、ボトムスのアイテム画像IG2、及びシューズのアイテム画像IG3の夫々を、専属のスタイリスト6がユーザー5の依頼により代行して購入することができるようにもなっている。
なお、例えば、1コーディネート(3アイテム)が全て異なるECサイトでの購入になるのであれば、専属のスタイリスト6に購入を代行させる方がユーザー5の手間は省けることになる。
本サービスでは、専属のスタイリスト6が、例えば、様々なECサイトの中からユーザー5に似合うものを選んで、それを1コーディネートとしたものをユーザー端末2に表示できるようにしている。つまり、本来ならバラバラに存在するアイテム(例えば、ブランドが異なる場合が該当する)を、本サービスでは1つの画面に集結して1コーディネートとして表示できるようにしている。バラバラに存在するアイテムのままでは、ユーザー5に、身に付けているイメージを持たせることは困難であるが、本サービスでは、バラバラに存在するアイテムを集結して表示することで、恰もユーザー5自身が身に付けているようにイメージさせることができる。
なお、仮にブランド間に垣根があるのであれば、これを越えてユーザー5に有用なサービスを提供しているものといえる。
【0021】
以上、図1を参照しながら本サービスの概要を説明して分かるように、トップスのアイテム画像IG1と、ボトムスのアイテム画像IG2と、シューズのアイテム画像IG3とを、平置きでアイテム同士が重ならないように離して整然と配置した状態で表示する。アイテム(商品)を平置きして物撮りしたようなアイテム画像が、例えば、図1に示すような形に並ぶと、ユーザー5は「これが私に提案された最適なコーディネート」というようにイメージしつつ理解できることから、本サービスのような表示のさせ方は有用であるといえる。
まとめると、本サービスによれば、ユーザー5に合ったコーディネートをスタイリスト6から提案することができる。また、本サービスによれば、ユーザー5に対し専属のスタイリスト6が遠隔でのコーディネート提案をすることができる。このようなことから、ユーザー5にとっては、より自身にあったコーディネートをより容易に受けることができ、以てより高い利便性が得られることとなる。
情報化社会において、ユーザー5は、専属のスタイリスト6により最適なアイテムを集めてもらうことができる。そして、本サービスによってユーザー端末2に表示されることにより、ユーザー5は着用しているイメージを得ることができる。
【0022】
<情報処理システム100に関するシステム構成について>
次に、図2を参照して、前述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1が適用される情報処理システム100の構成について説明する。
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1が適用される情報処理システム100の構成の一例を示す図である。
【0023】
情報処理システム100は、サーバ1と、ユーザー端末2と、スタイリスト端末3と、運営側端末4とを含んで構成される。
サーバ1、ユーザー端末2、スタイリスト端末3、及び運営側端末4は、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続される。
【0024】
サーバ1は、所謂、情報処理装置であって、ユーザー端末2、スタイリスト端末3、及び運営側端末4と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
ユーザー端末2は、ユーザー5が操作する、所謂、情報処理装置であって、前述のように、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。ユーザー端末2は、入力された情報をユーザー情報としてサーバ1に送信することができる。また、ユーザー端末2は、サーバ1からの各種情報を受信することができる。
スタイリスト端末3は、スタイリスト6が操作する、所謂、情報処理装置であって、前述のように、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。スタイリスト端末3は、入力された情報をスタイリスト情報としてサーバ1に送信することができる。また、スタイリスト端末3は、サーバ1からの各種情報を受信することができる。
運営側端末4は、運営側で操作する、所謂、情報処理装置であって、前述のように、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。運営側端末4は、入力された情報を運営側情報としてサーバ1に送信する。また、運営側端末4は、サーバ1からの各種情報を受信する。
【0025】
<サーバ1のハードウェア構成について>
図3は、図2に示す情報処理システム100のうちサーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備える。
【0027】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0028】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0029】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(例えば図2のユーザー端末2、スタイリスト端末3、及び運営側端末4)との間で通信を行う。
【0030】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0031】
なお、図示はしないが、図2のユーザー端末2、スタイリスト端末3、及び運営側端末4も、図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。従って、ユーザー端末2、スタイリスト端末3、及び運営側端末4のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0032】
このような図3のサーバ1を含む図2の情報処理システム100を構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、後述するコーディネート提案処理、スタイル診断実行処理、及びスタイリストマッチング処理等を含む各種処理の実行が可能になる。その結果、サーバ1からユーザー5及びスタイリスト6に対して前述の本サービスが提供される。
「コーディネート提案処理」とは、ユーザー5に適合するスタイリスト6からコーディネートを提案する処理のことをいう。具体的には、前述のような「スタイリストからの提案」としての、例えば、1コーディネート(3アイテム)の表示等に係るサービスを実現させるための処理のことをいう。
「スタイル診断処理」とは、ユーザー5に適合するスタイルを診断して提示する処理のことをいう。具体的には、後述するスタイル診断に係るサービスを実現させるための処理のことをいう。
「スタイリストマッチング処理」とは、ユーザー5に対して1人以上のスタイリスト6の提案を行う処理のことをいう。具体的には、後述するスタイリストマッチングに係るサービスを実現させるための処理のことをいう。
以下、図2の情報処理システム100を構成する図3のサーバ1において実行される、コーディネート提案処理、スタイル診断実行処理、及びスタイリストマッチング処理等を実行するための機能的構成について説明する。
【0033】
<サーバ1の機能的構成について>
図4は、図2の情報処理システム100を構成する図3のサーバ1の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、図4以外に、必要に応じて図1乃至図3も参照する。
【0034】
サーバ1は、CPU11と、記憶部18と、通信部19等とを備える。サーバ1には、ユーザー端末2、スタイリスト端末3、及び運営側端末4が接続されて通信可能になっている。
CPU11は、ユーザー情報取得部111と、スタイリスト情報取得部112と、スタイル診断実行部113(スタイル診断実行手段)と、スタイリストマッチング部114(スタイリストマッチング手段)と、運営側制御部115と、アイテム画像取得部116(アイテム画像取得手段)と、コーディネート画像生成部117(コーディネート画像生成手段)と、コーディネート画像出力部118(コーディネート画像出力手段)と、所有アイテム画像取得部119(所有アイテム画像取得手段)と、マイクローゼット記憶制御部120(マイクローゼット記憶制御手段)と、相談・購入等対応制御部121と、スタイリスト評価制御部122とを有する。
別な言い方をすれば、サーバ1のCPU11においては、動作する際に、ユーザー情報取得部111と、スタイリスト情報取得部112と、スタイル診断実行部113と、スタイリストマッチング部114と、運営側制御部115と、アイテム画像取得部116と、コーディネート画像生成部117と、コーディネート画像出力部118と、所有アイテム画像取得部119と、マイクローゼット記憶制御部120と、相談・購入等対応制御部121と、スタイリスト評価制御部122とが機能する。
サーバ1の記憶部18においては、この一領域に、ユーザー情報記憶部181と、スタイリスト情報記憶部182と、運営側情報記憶部183と、コーディネート情報記憶部184と、マイクローゼット記憶部185と、評価情報記憶部186とが確保される。
【0035】
ユーザー情報取得部111は、ユーザー5による自身の服装及び服飾に対する考え方を少なくとも含む当該ユーザー5に関する情報をユーザー情報として取得する。ここでの服飾とは、人がまとう装身具(装飾品)類、またそれらの組み合わせ等を指す意味の用語である。ユーザー情報には、ユーザー5が本サービスの提供を受けるための新規登録に係る情報(パーソナルデータ)等も含まれる。
ユーザー情報取得部111により取得されたユーザー情報は、ユーザー情報記憶部181に記憶されて管理される。
【0036】
スタイリスト情報取得部112は、1以上のスタイリスト6の夫々により提供されるスタイリングに関する情報や、スタイリスト6自身のプロフィール等の情報を含むスタイリスト情報を取得する。
スタイリスト情報取得部112により取得されたスタイリスト情報は、スタイリスト情報記憶部182に記憶されて管理される。
【0037】
スタイル診断実行部113は、スタイル診断に係るサービスを実現させるための処理を実行する。スタイル診断実行部113は、ユーザー情報取得部111により取得されたユーザー情報に基づいて、ユーザー5の服装及び服飾に対する考え方の傾向を、後述する16象限により構成される空間S(図10参照)に配置し、例えば、ユーザー5の現在のスタイル、ユーザー5が理想とする、または好むスタイル、及びユーザー5にオススメのスタイルを診断し、その診断結果やユーザーの利点・注意点等を提示する(詳細は後述する)。スタイル診断実行部113は、ユーザー5に対し「自分のスタイルを知ろう」と促すと共に、「スタイリストマッチング処理」に必要となる情報を取得する。
スタイル診断実行部113により取得されたユーザー5のスタイルに係る情報は、ユーザー情報記憶部181に記憶されて管理される。
【0038】
スタイリストマッチング部114は、スタイリストマッチングに係るサービスを実現させるための処理を実行する。スタイリストマッチング部114は、スタイル診断による診断結果と、予めスタイリスト情報記憶部182に記憶されたスタイリスト情報とに基づき、ユーザー5に適合すると推定されるスタイリスト6の選定を自動的に行う。別な言い方をすれば、ユーザー5に適合すると考えられるスタイリスト6の候補を自動的に求める。
ユーザー5に適合するスタイリスト6の選定としては、例えば、スタイリスト情報取得部112により取得されたスタイリスト情報に基づいて、1以上のスタイリスト6の夫々のスタイリングの傾向を空間S(図10参照)に配置し、一定数をユーザー5との相性度(%)等で選定する。
スタイリストマッチング部114により選定された、ユーザー5に適合するスタイリスト6(ユーザー5に適合するスタイリスト6の候補)は、ユーザー5に関連付けてスタイリスト情報記憶部182に記憶され、そして管理される。
【0039】
運営側制御部115は、運営側からの情報の取得、運営側による情報の管理、及び運営側からユーザー5又はスタイリスト6への出力、等の制御を実行する。例えば、運営側からの情報としては、運営側の視点による1以上のスタイリスト6の夫々に対する考え方を少なくとも含む運営側情報が挙げられる。この情報は、例えば、1以上のスタイリスト6の夫々のスタイリングの傾向(図示省略)を示した空間S(図10参照)内で示す位置を補正する際に用いられる。
運営側制御部115に関する前述の情報等は、運営側情報記憶部183に記憶されて管理される。
【0040】
アイテム画像取得部116は、ユーザー5に対し専属となったスタイリスト6からの情報を取得する。アイテム画像取得部116が取得する情報としては、スタイリスト6が選んだ少なくとも1つの衣服等のアイテム画像を含む複数のアイテム画像である。複数のアイテム画像は、例えば、図1のトップスのアイテム画像IG1、ボトムスのアイテム画像IG2、及びシューズのアイテム画像IG3等であってもよい。
複数のアイテム画像は、スタイリスト6がユーザー5に適合するスタイルを把握した上で、例えば、インターネット上のリテールが配信しているECサイトから独自に選んできた画像等である。
なお、リテールが配信しているECサイトの商品情報を運営側で取得し、この取得した商品情報の中からスタイリスト6が選ぶようにしてもよい(商品リンクを活用することも可能である)。
アイテム画像は、アイテム(商品)を平置きして物撮りしたものが、ここでの画像として採用される。
アイテム画像取得部116は、複数のアイテム画像の取得のみならず、前述の「提案説明」やアイテム購入に係るECサイトの情報も取得する。また、例えば、スタイリスト6のつぶやきや、ワンポイントアドバイス等の文字情報も取得する。
アイテム画像取得部116により取得された複数のアイテム画像は、ユーザー5に関連付けてコーディネート情報記憶部184に記憶される。また、画像と共に取得された文字情報等も複数のアイテム画像に関連付けてコーディネート情報記憶部184に記憶される。コーディネート情報記憶部184に記憶された複数のアイテム画像等は、他と同様に管理される。
【0041】
コーディネート画像生成部117は、アイテム画像取得部116で取得され、そして、コーディネート情報記憶部184に記憶された複数のアイテム画像に基づき、コーディネート画像を生成する。コーディネート画像は、複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を平置きで重ならないように離して整然と配置した状態に生成される。コーディネート画像には、アイテム画像取得部116で取得され、そして、コーディネート情報記憶部184に記憶された「提案説明」やアイテム購入に係るECサイトの情報が付随する。
コーディネート画像やこれに付随する情報は、コーディネート情報記憶部184に記憶されて管理される。
【0042】
コーディネート画像出力部118は、コーディネート画像生成部117で生成され、そして、コーディネート情報記憶部184に記憶されたコーディネート画像をユーザー端末2に対して出力する。
【0043】
所有アイテム画像取得部119は、ユーザー5の所有するユーザー所有アイテムに係るユーザー所有アイテム画像(図22の符号UIG参照)を取得する。
所有アイテム画像取得部119により取得されたユーザー所有アイテム画像は、マイクローゼット記憶制御部120にて、ユーザー5自身のクローゼット(マイクローゼット)となるマイクローゼット記憶部185に記憶され、そして管理される。
【0044】
相談・購入等対応制御部121は、ユーザー5から専属のスタイリスト6に対する相談や、専属のスタイリスト6から提案された1コーディネート(3アイテム)の一部又は全部の購入等に対応するための制御を実行する。
【0045】
スタイリスト評価制御部122は、ユーザー5による専属のスタイリスト6の評価に関して各種制御を実行する。
スタイリスト評価制御部122により取得されたスタイリスト6の評価情報は、評価情報記憶部186に記憶されて管理される。評価情報は、例えば、最高5つの星印で評価される。
なお、星印の評価と共にコーディネート提案に対するユーザー5からのコメントに関する、取得、記憶、出力等の制御もスタイリスト評価制御部122は実行する。
【0046】
以上のように、サーバ1(情報処理装置)が図4に示す前述の機能的構成を有することにより、ユーザー5は本サービスの利用が可能となる。その結果、ユーザー5は自身に適合するコーディネート提案をスタイリスト6から受けることができる。
【0047】
<サーバ1の処理動作について>
次に、図5を参照しながら、前述の「コーディネート提案処理」の流れの一例について説明する。
図5は、図2の情報処理システム100を構成する図3のサーバ1の処理動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【0048】
サーバ1の処理動作として、先ず、ステップSS1では、専属のスタイリスト6がユーザー5のために選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像の取得を行う。
次に、ステップSS2では、取得された複数のアイテム画像に基づき、この複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を平置きで重ならないように離して整然と配置したコーディネート画像の生成を行う。
最後に、ステップSS3では、生成されたコーディネート画像の、ユーザー端末2への出力を行う。
【0049】
以上のような処理の流れにて、「コーディネート提案処理」を行うことから、ユーザー端末2には、図1に示すような、1コーディネート(3アイテム)となるコーディネート画像CGが表示される(アイテム数は一例であるものとする)。
ユーザー端末2にコーディネート画像CGが表示されると、ユーザー5は、「これが私に提案された最適なコーディネート」というようにイメージしつつ理解する。
【0050】
<ユーザー端末2に表示される画面の具体例について>
次に、図6乃至図27を参照しながら、ユーザー端末2に表示される画面の具体例について説明する。
図6乃至図27は、ユーザー端末2に表示される画面の具体的な一例を示す図である。
【0051】
図6(a)には、本サービスを「STYLISTE」と呼んで、様々なスタイルの画像を表示しつつ、ユーザー5に向けて「まずはスタイル診断で自分のスタイルを知ろう!」も表示した具体例が示される。なお、前述の呼び方は一例であり、例えば、カタカナの「スタイリスト」を表示して呼んでもよい。
ユーザー5が、例えば、指で「今すぐはじめる」と表示されたボタンをタップすると、スタイル診断が開始される。
スタイル診断が開始されると、図6(b)に示すような「あなたの性別は?」の質問が表示され、「女性」及び「男性」を示すボタンのうち何れかをタップすると、スタイル診断としての、例えば、10問の質問が開始される。即ち、図6(c)に示すような1つ目の質問(01/10)から開始される。
1つ目の質問(01/10)は、「「どこの服?」などと聞かれることは?」という質問である。図6(c)には、その質問に対する回答として、「ほとんどない」、「時々ある」、「よくある」のボタンが用意される。
なお、2つ目の質問(02/10)に関しては、ここでは省略する。また、4つ目の質問(04/10)乃至10の質問(10/10)に関してもここでは省略する。
【0052】
図7には、3つ目の質問(03/10)を表示した画面の具体例が示される。3つ目の質問(03/10)は、「これはあなたのスタイルですか?」という質問である。この質問の下には、コーディネートの例が表示される。コーディネートの例に対しての回答として、「はい」、「まあまあ」、「いいえ」のボタンが用意される。
【0053】
なお、特に図示しないが、省略した質問、または他の質問としては、例えば、次のような質問が挙げられる(一例であり、前述の2つの質問との関連性はないものとする)。
即ち、「デザインが決め手で服を購入する頻度は?」という質問と、それに対する回答として、「ほとんどない」、「5回に1回」、「2回に1回」、及び「ほとんど毎回」のうちいずれかを選択するもの、「よく購入する服1点あたりの金額帯は?」という質問と、それに対する回答として、「1万円未満」、「1万円台」、「2万円台」、及び「3万円台以上」のうちいずれかを選択するもの、「現在の被服費は月換算でいくら?」という質問と、それに対する回答として、「1万円未満」、「3万円程度」、「6万円程度」、及び「9万円以上」のうちいずれかを選択するもの、「周りにあなたと同じものを身につけている人がいたら?」という質問と、それに対する回答として、「まったく気にならない」、「少し気になる」、「気になる」、及び「とても気になる」のうちいずれかを選択するもの、「最も共感するキーワードは?」という質問と、それに対する回答として、「正統」、「賢明」、「牽引」、及び「独創」のうちいずれかを選択するもの、「周りからどう見られたい?」という質問と、それに対する回答として、「親しみ」、「堅実」、「憧れ」、及び「格上」のうちいずれかを選択するもの、「あなたにとって理想的な1か月あたりの被服費は?」という質問と、それに対する回答として、「1万円未満」、「3万円程度」、「6万円程度」、及び「9万円以上」のうちいずれかを選択するもの、「あなたの周りにいる服の流行に敏感な人の割合は?」という質問と、それに対する回答として、「ほとんどいない」、「5人に1人」、「2人に1人」、及び「ほとんど全員」のうちいずれかを選択するもの、「あなたの社会的な立場は?」という質問と、それに対する回答として、「若手」、「中堅」、「管理職」、及び「経営者」のうちいずれかを選択するもの、が挙げられる。
【0054】
図8には、スタイル診断結果を表示した画面の具体例が示される。
即ち、「あなたのスタイル診断結果」として「一歩先をいく トレンド×リーダー」が表示されると共に、この下に診断結果をイメージさせるようなスタイルの画像も表示される。そして、「セルフイメージへの意識が高く、コスパ重視の強い自制心の持ち主です。自身の服装について一定の型があり、極端を避けた妥当性を重んじる傾向もあります。実直さの表れた都会的な装いから、共感性と知性を感じさせるスタイル。洗練感を醸し出しながらも、適度を優先する姿勢は、周囲に知的で誠実な印象を与えます。」も表示される。この他、「新規会員登録をする」のボタンが用意される。
【0055】
図9には、相性が良いスタイリストを表示した画面の具体例が示される。
即ち、「あなたと相性が良いスタイリスト」として2人のスタイリストの写真(画像)が表示される。最も相性の良いスタイリスト「岡〇早〇」さんに関しては、「あなたとの相性」が「92%」となる結果が示される。また、次に相性の良いスタイリスト「志〇美〇」さんに関しては、「あなたとの相性」が「90%」となる結果が示される。夫々のスタイリストに対しては、「プロフィールを見る」、「依頼する」のボタンが用意される。画面の下には、「他のスタイリストも見る」のボタンも用意される。
【0056】
図10には、スタイル診断結果を表示した画面の具体例が示される。
即ち、横軸(所謂X軸)と縦軸(所謂Y軸)とで形成された2次元の空間Sによるスタイル診断結果が示される。
横軸及び縦軸は、いずれもユーザー5の服装及び服飾に対する考え方の傾向を可視化させるための基準を示す軸である。
横軸は、服装及び服飾に対する考え方の傾向を可視化させるための基準として、「シンプル」を求める傾向にあるのか、あるいはその対極にある「センス」を求める傾向にあるのかを示す軸である。横軸は、シンプル、スマート、トレンド、及びセンスの4象限に区分される。
また、縦軸は、服装及び服飾に対する考え方の傾向を可視化させるための基準として、「リッチ」を求める傾向にあるのか、あるいはその対極にある「ベーシック」を求める傾向にあるのかを示す軸である。縦軸は、リッチ、リーダー、スタンダード、及びベーシックの4象限に区分される。
【0057】
このように、横軸と縦軸との夫々が4象限に区分されることから、空間Sは、4象限×4象限=16象限に区分される。具体的には、空間Sは、象限a1乃至a4、象限b1乃至b4、象限c1乃至c4、及び象限d1乃至d4に分類される。なお、本実施形態では「象限」と呼ぶことにしているが、「領域」や「エリア」と読み替えてもよいものとする。
このうち、象限a1は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「シンプル」であり、かつ「リッチ」である場合に配置される領域である。即ち、象限a1に配置されるユーザー5は、「上質を知る」ユーザー5であると診断される。
また、象限a2は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「スマート」であり、かつ「リッチ」である場合に配置される領域である。即ち、象限a2に配置されるユーザー5は、「知性が漂う」ユーザー5であると診断される。
また、象限a3は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「シンプル」であり、かつ「リーダー」である場合に配置される領域である。即ち、象限a3に配置されるユーザー5は、「信頼感を生む」ユーザー5であると診断される。
また、象限a4は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「スマート」であり、かつ「リーダー」である場合に配置される領域である。即ち、象限a4に配置されるユーザー5は、「品格に満ちた」ユーザー5であると診断される。
【0058】
また、象限b1は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「トレンド」であり、かつ「リッチ」である場合に配置される領域である。即ち、象限b1に配置されるユーザー5は、「流行を楽しむ」ユーザー5であると診断される。
また、象限b2は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「センス」であり、かつ「リッチ」である場合に配置される領域である。即ち、象限b2に配置されるユーザー5は、「個性を追求する」ユーザー5であると診断される。
また、象限b3は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「トレンド」であり、かつ「リーダー」である場合に配置される領域である。即ち、象限b3に配置されるユーザー5は、「一歩先を行く」ユーザー5であると診断される。
また、象限b4は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「センス」であり、かつ「リーダー」である場合に配置される領域である。即ち、象限b4に配置されるユーザー5は、「存在感を放つ」ユーザー5であると診断される。
【0059】
また、象限c1は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「シンプル」であり、かつ「スタンダード」である場合に配置される領域である。即ち、象限c1に配置されるユーザー5は、「上誠実さが表れる」ユーザー5であると診断される。
また、象限c2は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「スマート」であり、かつ「スタンダード」である場合に配置される領域である。即ち、象限c2に配置されるユーザー5は、「洗練感のある」ユーザー5であると診断される。
また、象限c3は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「シンプル」であり、かつ「ベーシック」である場合に配置される領域である。即ち、象限c3に配置されるユーザー5は、「安心感を与える」ユーザー5であると診断される。
また、象限c4は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「スマート」であり、かつ「ベーシック」である場合に配置される領域である。即ち、象限c4に配置されるユーザー5は、「好感の持てる」ユーザー5であると診断される。
【0060】
また、象限d1は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「トレンド」であり、かつ「スタンダード」である場合に配置される領域である。即ち、象限d1に配置されるユーザー5は、「時代を意識した」ユーザー5であると診断される。
また、象限d2は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「センス」であり、かつ「スタンダード」である場合に配置される領域である。即ち、象限d2に配置されるユーザー5は、「感性が光る」ユーザー5であると診断される。
また、象限d3は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「トレンド」であり、かつ「ベーシック」である場合に配置される領域である。即ち、象限d3に配置されるユーザー5は、「流行を取り入れた」ユーザー5であると診断される。
また、象限d4は、服装及び服飾に対する考え方の傾向が、「センス」であり、かつ「ベーシック」である場合に配置される領域である。即ち、象限d4に配置されるユーザー5は、「独自性を感じさせる」ユーザー5であると診断される。
【0061】
スタイル診断結果として、「あなたの現在 トレンド×リーダー」、「あなたの理想 スマート×リーダー」、「あなたにおすすめ シンプル×リーダー」が表示される。この結果は、2次元の空間Sにアイコンと共に表示される。
【0062】
図11には、スタイル診断結果を表示した画面の具体例が示される(ここでの記載内容は図8と同じであり、利点や注意点等の記載ボリュームをイメージできるようにしたものである)。
即ち、「あなたの利点」として「セルフイメージへの意識が高く、コスパ重視の強い自制心の持ち主です。自身の服装について一定の型があり、極端を避けた妥当性を重んじる傾向もあります。実直さの表れた都会的な装いから、共感性と知性を感じさせるスタイル。洗練感を醸し出しながらも、適度を優先する姿勢は、周囲に知的で誠実な印象を与えます。」が表示される。
また、「あなたの注意点」として「セルフイメージへの意識が高く、コスパ重視の強い自制心の持ち主です。自身の服装について一定の型があり、極端を避けた妥当性を重んじる傾向もあります。実直さの表れた都会的な装いから、共感性と知性を感じさせるスタイル。洗練感を醸し出しながらも、適度を優先する姿勢は、周囲に知的で誠実な印象を与えます。」が表示される。
また、「あなたと相性が良いブランド」として、相性が良いと考えられるブランド名が図11中の複数の「〇」印で示すように表示される。
この他、「診断結果をSNSでシェアする」や「スタイル診断をもう一度受ける」のボタンが用意される。
【0063】
図12には、スタイリスト6のプロフィールを表示した画面の具体例が示される。
即ち、図12(a)には、「プロフィール」として「岡〇早〇」さん、「あなたとの相性」、「92%」が示される。
また、「専属スタイリストに選ぶ」、「コーディネート事例を見る」、「お気に入りに登録する」のボタンが用意される。
更に、「得意なスタイリング」、「モデルや女優のスタイリング経験から、体系やTPOにあったコーディネートを提案。サーフィン、アウトドア、ヨガなど趣味を活かしたウェア、ギアの専門知識も持つ。」、「ファッションスタイリスト 提案可能:男性&女性 言語:日本語のみ」が示される。
図12(b)には、「メッセージ」として「スタイリストとしてのキャリアは15年で、雑誌、広告、女優などのスタイリングに携わっています。この経験を活かして、いろいろな方々にスタイリングのご提案やアドバイスをさせていただき、みなさまに笑顔になっていただけたら嬉しいです。20代から、30代、40代と年齢を重ねるごとに、好きなテイストの服や似合っていた服が似合わなくなってきたり、体型が変わってきてしまったりと、いろいろなお悩みもあると思います。私自身も服の好きなテイストは変わってきて、年齢相応に見えて楽しめる服を選ぶようになってきました。普段の服に関するお悩みなども、一緒に解決していきたいです。その人ごとに似合うもの、趣味にあったもの、ステキに見えるちょっとしたポイントをご提案させていただき、毎日の生活が楽しくキラキラしたものになってほしいなと、思っています。趣味のサーフィン、アウトドア、ヨガなどを活かしたウェア、ギア、グッズのコーディネートや装備のご提案もしていますので、お気軽にご相談ください。」が示される。
図12(c)には、「キャリア」として、
「2000
スタイリスト〇〇〇〇氏より独立し、フリーランスとして活動スタート
2004
ファッション雑誌「〇〇〇〇」などの雑誌を手がける
2012
「〇〇〇〇(5/14号)」〇〇〇〇〇〇さん、〇〇〇〇さんのスタイリング。2012年の創刊より、ライフスタイル雑誌「〇〇〇〇〇」のスタイリングを現在まで担当。2012年より、鞄ブランド「〇〇〇〇〇〇」ウェブカタログのスタイリングを現在まで手がける・・・」が示される。
【0064】
図13(a)には、評価一覧を表示した画面の具体例が示される。また、図13(b)には、スタイリスト一覧を表示した画面の具体例が示される。更に、図13(c)には、ログイン画面の具体例が示される。
ログイン画面には、「STYLISTE」、「専属スタイリストのいる毎日をはじめよう」、「メールアドレス」、「パスワード」等が表示される。
【0065】
図14には、パーソナルデータを表示した画面の具体例が示される。
即ち、「STYLISTE」、「パーソナルデータを入力しよう」、「スタイリストが最適な提案をするために、パーソナルデータを共有してください。」、「苗字 山〇」、「名前 〇郎」、「ローマ字 Ta〇〇 Yama〇〇」、「ニックネーム ヤマ〇」が表示される。
また、「その他個人情報」、「性別を選択 男性」、「身長 170cm」、「生年月日 1990年1月1日」、「体重 50kg」、「靴のサイズ 26.0cm」、「あなたの好み」、「パーソナルデータを入力していただくとより良いコーディネート提案が受けられます。あとで登録できます。」も表示される。
この他、「パーソナルデータを入力」や「この内容で新規登録」のボタンが用意される。
【0066】
図15(a)には、新規登録の完了を表示した画面の具体例が示される。即ち、「新規登録完了」、「ご登録ありがとうございます。ご入力いただいたメールアドレスに登録完了メールをお送りさせていただいております。ご確認ください。」が表示されると共に、「次へ」のボタンも用意される。
また、図15(b)には、専属スタイリストを選ぶことについて表示した画面の具体例が示される。
更に、図15(c)には、ログイン画面の具体例が示される。即ち、「専属スタイリストの登録完了」、「専属スタイリストはマイページで確認いただけます。」が表示されると共に、「次へ」のボタンも用意される。
【0067】
図16(a)には、基本となるベーシックプランを表示した画面の具体例が示される。即ち、「ベーシックプラン」、「毎月1コーデ(3アイテム)提案」、「納品後メッセージ無制限」、「追加提案可能」、「代行購入サービス」、「初月¥1,650で体験」、「指名した専属スタイリストから毎月1コーディネート(3アイテム)の提案が受けられる月々¥3,980(税込)の1セッションプランです。」が表示される。なお、図16の記載及び前述の金額は一例であるものとする。プランに関しては、この変更が可能であることは勿論である。
また、図16(b)には、ライトプランを表示した画面の具体例が示される。即ち、「ライトプラン」、「毎月1アイテム提案」、「納品後メッセージ2回まで」、「追加提案可能」、「代行購入サービス」、「指名した専属スタイリストから毎月1アイテムの提案が受けられる月々¥1,650(税込)の1セッションプランです。」が表示される。
更に、図16(c)には、「使い方いろいろ」を表示した画面の具体例が示される。即ち、「使い方いろいろ」、「コーディネート以外にも同じアイテム3点での相談も可能」、「購入予定商品の答え合わせができる」、「家族や友人、同僚へギフトの相談」、「手持ちの服との組み合わせの相談」、「ベーシックプランの体験がお得にできる」、「今買うべき旬のアイテムが知りたい!」が表示される。
【0068】
図17には、「相談」について表示した画面の具体例が示される。図17には、「過去のリクエスト一覧」について表示した画面の具体例も示される。「相談」は、図17(b)に示される相談ボタンの選択により受け付けられる。
図18には、「マイページ」について表示した画面の具体例が示される。図18には、「プロフィールを編集」、「スタイル診断をもう一度受ける」、「専属スタイリスト」、「パーソナルデータを確認」、「マイクローゼットを見る」のボタンも用意される。「プロフィールを編集」のボタンを選択すると、図19に示す画面が表示される。
図19にはマイページを表示した画面の具体例が示される。
【0069】
図20には、「スタイリストに相談する」について表示した画面の具体例が示される。
図21(a)には、「相談内容を確認」、「相談内容 ホテルのレストランに来ていく服」、「希望アイテム数3」、「希望スタイル きれいめ」、「予算上限金額 ¥30,000」、「利用シーン フォーマル」、「・表参道周辺のカフェにいくときに着ていけるものがほしいです・ホテルのレストランでの女子会用のスタイルを希望します・児童館や公園にいくときのイメージでおねがいします・授乳できる、ゆったりとした服を多めに送ってほしいです。」が表示されると共に、「送信」、「戻る」のボタンも用意される。
図21(b)には、「相談内容を送信しました。スタイリストからの返信をお待ちください。スタイリストからの返信は3日以内(土日祝を除く)にお送りいたします。」が表示されると共に、「ホームに戻る」のボタンも用意される。
図21(c)には、「相談内容を確認」について表示した画面の具体例が示される。
【0070】
図22には、「マイクローゼット」について表示した画面の具体例が示される。「マイクローゼット」は、キーワード検索することができ、そのキーワードとしては、例えば、「#ニットベスト」、「#スカート」、「#オフィス」、「#シューズ」、「#デートで着る」が挙げられる。
「マイクローゼット」には、ユーザー5の所有するユーザー所有アイテム(衣服や靴、その他)に係るユーザー所有アイテム画像UIGが複数表示される。
専属のスタイリスト6は、ユーザー所有アイテム画像UIGを選んでコーディネート提案をすることもある。また、ユーザー5のリクエストにより、ユーザー所有アイテム画像UIGを含んだコーディネート提案をすることもある。
【0071】
図23には、「スタイリストからの提案」について表示した画面の具体例が示される。
即ち、図23(a)には、ユーザー5に提案するコーディネート画像CGが表示される。また、図23(b)には、「提案説明」や「その他参考画像」が表示される。図23(c)には、スタイリスト6から提案された商品に係る商品情報が表示される。商品情報を指でタップすると、ECサイトに画面が遷移してスタイリスト6から提案された商品を購入することができる。図23(c)には、専属のスタイリスト6に向けて「購入を依頼する」、「代行購入について」のボタンが用意される。この他、「完了する」や「質問する」のボタンも用意される。
購入に関しては、図1の説明でも挙げたが、トップスのアイテム画像IG1、ボトムスのアイテム画像IG2、及びシューズのアイテム画像IG3の夫々を、ユーザー5の指で画面をタップしてもECサイトに画面が遷移して、ユーザー5が直接購入することができる。
図23(a)及び図24に示すコーディネート画像CGは、トップスのアイテム画像IG1と、ボトムスのアイテム画像IG2と、シューズのアイテム画像IG3とが、平置きでアイテム同士が重ならないように離して整然と配置した状態で表示される。コーディネート画像CGは、ユーザー5の上半身側に着用するトップスのアイテム画像IG1が一番上、ユーザー5の下半身側に着用するボトムスのアイテム画像IG2が真ん中、ユーザー5の足に着用するシューズのアイテム画像IG3が一番下という、規則性を持った並べ方で表示される。
トップスのアイテム画像IG1と、ボトムスのアイテム画像IG2と、シューズのアイテム画像IG3の夫々は、これら画像を指でタップすると、ECサイトに画面が遷移して購入することができる。
本サービスでは、例えば、カーソル7をアイテム画像IG2におけるボトムスの裾に合わせると、ポップアップでコメント8が表示されるようになる。コメント8としては、「裾を折り返すようにすると良いです。」等が挙げられる。なお、トップスのアイテム画像IG1においても同様にコメントが表示されるものとする。
【0072】
図25には、「レビュー」について表示した画面の具体例が示される。
即ち、図25(a)には、ユーザー5に対し「今回の提案はいかがでしたか?」の質問が表示される。ユーザー5は、図25(b)の画面からレビューを行い、これが完了すると、図25(c)の画面が表示される。図25(c)には、「レビューの登録が完了しました。ご利用ありがとうございます。」が表示される。図25(c)には、「ホームに戻る」のボタンが用意される。
【0073】
なお、図23(a)及び図24に示すコーディネート画像CGのコーディネート提案に替えて、図26に示すようなコーディネート提案をしてもよいものとする。図26には、ユーザー5が所有するアイテムが含まれて提案されている。
【0074】
本サービスでは、図27に示すような、例えば、チャットを用いて、専属のスタイリスト6による遠隔でのコーディネート提案をうけることができる。図27には、ユーザー5による「年齢的に少し落ち着いたコーデにするにはどうしたらいいですか?」の質問に対し、専属のスタイリスト6は、「ロングシャツとスキニーパンツの組み合わせがおススメです!」と画像を添付しながらアドバイスをしてくれる。また、「モノトーンがさらに落ち着きをプラスしてくれます。」と追加のコメントもしてくれる。
【0075】
<効果>
以上、図27までを参照しながら説明して分かるように、トップスのアイテム画像IG1と、ボトムスのアイテム画像IG2と、シューズのアイテム画像IG3とを、平置きでアイテム同士が重ならないように離して整然と配置した状態で表示することができる。アイテム(商品)を平置きして物撮りしたようなアイテム画像が、例えば、図24に示すような形に並ぶと、ユーザー5は「これが私に提案された最適なコーディネート」というようにイメージしつつ理解することができる。従って、本サービスのような表示のさせ方は有用であるといえる。
本サービスによれば、ユーザー5に合ったコーディネートをスタイリスト6から提案することができる。また、本サービスによれば、ユーザー5に対し専属のスタイリスト6が遠隔でのコーディネートの提案をすることができる。
本サービスによれば、専属のスタイリスト6が、例えば、様々なECサイトの中からユーザー5に似合うものを選んで、それを1コーディネートとしたものをユーザー端末2に表示することができる。つまり、本来ならバラバラに存在するアイテム(例えば、ブランドが異なる場合が該当する)を、本サービスによれば1つの画面に集結して1コーディネートとして表示することができる。バラバラに存在するアイテムのままでは、ユーザー5に、身に付けているイメージを持たせることは困難であるが、本サービスによれば、バラバラに存在するアイテムであってもこれを集結して表示することで、恰もユーザー5自身が身に付けているようにイメージさせることができる。
【0076】
<まとめ>
以上、本発明のサーバ1を含む情報処理システム100の実施形態について説明したが、本発明は前述した本実施形態に限定されない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果の列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されない。
【0077】
前述の実施形態は一例であり、次のような内容を含んでもよい。即ち、ユーザー5は、マイクローゼット機能により、自分の手持ち服をクラウド上にアップロードすることができる。これにより、スタイリスト6は、ユーザー5の手持ち服との組み合わせでコーディネート提案をすることができる。
コーディネート提案に関し、マイクローゼットにアップロードされたユーザー5の手持ち服のみを組み合わせてスタイリスト6は提案することができる。また、マイクローゼットの手持ち服と、例えば、リテールECで展開している商品とを組み合わせてスタイリスト6は提案することもできる。更に、リテールECで展開している商品のみを組み合わせてスタイリスト6は提案することもできる。
また、コーディネート提案前に、スタイリスト6がユーザー5に追加情報を依頼する場合は、スタイリスト6からメッセージ機能を使い、ユーザー5に質問することができる。
コーディネート提案後においては、メッセージ機能を使い、スタイリスト6に対して質問をすることができる。
スタイリスト6からユーザー5に提供されたコーディネート提案の情報は、他のユーザー5にも共有することができる。
ユーザー5自身のスナップ画像をもとに、コーディネート提案された服が、実際にユーザー5自身が着用しているようなイメージを創出することができる。
コーディネート提案された服が売り切れていた場合は、例えば、インターネット上の似ている服や服飾小物や雑貨をリコメンド情報として提供することができる。
また、都度、自動生成により、常に最適な服や服飾小物や雑貨をリコメンド情報として提供することができる。
ユーザー5自身のスナップ画像や動画を共有することで、スタイリスト6は、常に最適な服や服飾小物や雑貨をリコメンド情報として提供することができる。
ブランドやショップECで現在扱っている商品を一度すべて読み込み、そこからユーザー5に似合う商品を自動的に選別してリコメンドすることができる。金額などソートした条件のもとで、コーディネート提案をすることができる。
服や靴または服飾小物やそれに準ずるものの画像の配置の仕方で、コーディネートとして見立てることができる。
AI等の機械学習機能をコーディネート提案に活用してもよい。
オンラインでのチャットやビデオによる、ユーザー5にとって有益となる情報提供をすることができる。
マイクローゼットのクローゼット管理をしてもよい。クローゼット管理をすることで、クローゼットから、買取査定および売却、捨てるなどの提案をスタイリスト6から(又は運営側から)することができる。
コーディネート提案において、ユーザー5自身の体型を3Dモデル化し、この3Dモデルを用いて試着イメージを持たせるようなサービスを追加してもよい。この他、ハンガーやマネキンを用いて試着イメージを持たせるサービスを追加してもよい。
この他、例えば、前述したインテリアスタイリストであれば、本サービスを応用することにより、家具を整然と配置してコーディネート提案をすることができる。また、例えば、メイクアップスタイリストであれば、メイクアップの順番に合わせて化粧品等を整然と配置して提案をすることもできる。
【0078】
本実施形態において、図3に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。換言すると、図4に示す機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、前述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システム100に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4の例に限定されない。
【0079】
また、機能ブロックの存在場所も、図4に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックを複数のサーバに分散させてもよい。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0080】
また、例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。また、コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれるコンピュータであってもよい。
【0081】
コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0082】
また、例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、利用者にプログラムを提供するために、装置本体とは別に配布される図示しないリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成されるものであってもよい。
【0083】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含む。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味する。
【0084】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザーにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図3のリムーバブルメディア21により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成される。
リムーバブルメディア21は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。
装置本体に予め組み込まれた状態でユーザーに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図3のROM12や、図3の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0085】
以上まとめると、情報処理システム100において本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、図2のサーバ1)は、
ユーザー(例えば、図2のユーザー5)が操作するユーザー端末(例えば、図2のユーザー端末2)と、当該ユーザーに適合するスタイリスト(例えば、図2のスタイリスト6)が操作するスタイリスト端末(例えば、図2のスタイリスト端末3)との通信が可能な情報処理装置において、
前記スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像(例えば、図1のアイテム画像IG1乃至IG3)を取得するアイテム画像取得手段(例えば、図4のアイテム画像取得部116)と、
取得された前記複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像(例えば、図1のコーディネート画像CG)を生成するコーディネート画像生成手段(例えば、図4のコーディネート画像生成部117)と、
生成された前記コーディネート画像を前記ユーザー端末に送信するコーディネート画像出力手段(例えば、図4のコーディネート画像出力部118)と、
を備える。
【0086】
本発明によれば、アイテム画像取得手段を備えることから、スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像を取得することができる。また、コーディネート画像生成手段を備えることから、取得された複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像を生成することができる。また、コーディネート画像出力手段を備えることから、生成されたコーディネート画像をユーザー端末に送信することができる。
従って、本発明によれば、ユーザーに合ったコーディネートをスタイリストから提案することができる。
もう少し具体的に説明すると、例えば、トップスのアイテム画像と、ボトムスのアイテム画像と、シューズのアイテム画像とを、アイテム同士が重ならないように離して整然と配置した状態で表示することができることから、ユーザーに対し実際に着用しているイメージを想起させることができる。そして、ユーザーは「これが私に提案された最適なコーディネート」というようにイメージしつつ理解することができる。
本発明によれば、ユーザーに対し専属のスタイリストが遠隔でのコーディネート提案をすることができる。
【0087】
また、本発明が適用される情報処理装置は、
前記ユーザーの少なくとも前記衣服に対する考え方の傾向に基づくスタイル診断を行うスタイル診断実行手段(例えば、図4のスタイル診断実行部113)を更に備える。
【0088】
本発明によれば、スタイル診断実行手段を備えることから、ユーザーの少なくとも衣服に対する考え方の傾向に基づくスタイル診断を行うことができる。これにより、ユーザーに適合するスタイルを把握することができる。
【0089】
また、本発明が適用される情報処理装置は、
前記スタイル診断実行手段による診断結果と、予め記憶されたスタイリスト情報とに基づき、前記ユーザーに適合する前記スタイリストを自動的に選ぶスタイリストマッチング手段(例えば、図4のスタイリストマッチング部114)を更に備える。
【0090】
本発明によれば、スタイリストマッチング手段を備えることから、前述のスタイル診断実行手段による診断結果と、予め記憶されたスタイリスト情報とに基づいて、ユーザーに適合するスタイリストを選ぶことができる。
【0091】
また、本発明が適用される情報処理装置は、
前記複数のアイテム画像のうち1つが、前記ユーザーの所有するユーザー所有アイテムに係るユーザー所有アイテム画像(例えば、図22のユーザー所有アイテム画像UIG)である。
【0092】
本発明によれば、ユーザーの所有するユーザー所有アイテムをコーディネートに含ませることができる。即ち、ユーザー所有アイテムを含めて最適なコーディネートをユーザーに対して提案することができる。
【0093】
また、本発明が適用される情報処理装置は、
前記ユーザー所有アイテム画像を取得する所有アイテム画像取得手段(例えば、図4の所有アイテム画像取得部119)と、
取得された前記ユーザー所有アイテム画像を前記ユーザーのクローゼットとなるマイクローゼット記憶部(例えば、図4のマイクローゼット記憶部185)に記憶するマイクローゼット記憶制御手段(例えば、図4のマイクローゼット記憶制御部120)と、
を更に備える。
【0094】
本発明によれば、所有アイテム画像取得手段を備えることから、ユーザー所有アイテム画像を取得することができる。また、マイクローゼット記憶制御手段を備えることから、ユーザーのクローゼットとなるマイクローゼットを記憶部の一領域に確保することができ、以てこれを活用することができる。
【0095】
本発明が適用される情報処理方法は、
ユーザーが操作するユーザー端末と、当該ユーザーに適合するスタイリストが操作するスタイリスト端末との通信が可能な情報処理装置が実行する情報処理方法において、
前記スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像を取得するアイテム画像取得ステップ(例えば、図5のステップSS1)と、
取得された前記複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像を生成するコーディネート画像生成ステップ(例えば、図5のステップSS2)と、
生成された前記コーディネート画像を前記ユーザー端末に送信するコーディネート画像出力ステップ(例えば、図5のステップSS3)と、
を含む。
【0096】
本発明によれば、情報処理装置と同様の効果を奏することができる。即ち、ユーザーに合ったコーディネートをスタイリストから提案することができる。また、ユーザーに対し専属のスタイリストが遠隔でのコーディネート提案をすることができる。
【0097】
本発明が適用されるプログラムは、
ユーザーが操作するユーザー端末と、当該ユーザーに適合するスタイリストが操作するスタイリスト端末との通信が可能な情報処理装置に適用するプログラムであって、
前記スタイリストが選んだ少なくとも1つの衣服のアイテム画像を含む複数のアイテム画像を取得するアイテム画像取得ステップと、
取得された前記複数のアイテム画像に基づき、当該複数のアイテム画像におけるアイテムの夫々を重ならないように離して配置したコーディネート画像を生成するコーディネート画像生成ステップと、
生成された前記コーディネート画像を前記ユーザー端末に送信するコーディネート画像出力ステップと、
を含む制御処理を実行させる。
【0098】
本発明によれば、情報処理装置と同様の効果を奏することができる。即ち、ユーザーに合ったコーディネートをスタイリストから提案することができる。また、ユーザーに対し専属のスタイリストが遠隔でのコーディネート提案をすることができる。
【符号の説明】
【0099】
1・・・サーバ(情報処理装置)、2・・・ユーザー端末、3・・・スタイリスト端末、4・・・運営側端末、11・・・CPU、18・・・記憶部、19・・・通信部、113・・・スタイル診断実行部(スタイル診断実行手段)、114・・・スタイリストマッチング部(スタイリストマッチング手段)、116・・・アイテム画像取得部(アイテム画像取得手段)、117・・・コーディネート画像生成部(コーディネート画像生成手段)、118・・・コーディネート画像出力部(コーディネート画像出力手段)、119・・・所有アイテム画像取得部(所有アイテム画像取得手段)、120・・・マイクローゼット記憶制御部(マイクローゼット記憶制御手段)
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