(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182131
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】表示装置、表示方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0483 20130101AFI20231219BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20231219BHJP
【FI】
G06F3/0483
G06F3/04817
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095552
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕介
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555AA26
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
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5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555BC17
5E555CA24
5E555CB02
5E555CB16
5E555CB36
5E555CC03
5E555DA01
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5E555DB52
5E555DC05
5E555DC17
5E555DC52
5E555DD05
5E555EA08
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】文書の閲覧においてユーザーが違和感を抱くことを抑制できるようにする。
【解決手段】スマートフォン1は、タッチパネル12と、文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群をタッチパネル12に表示させる表示制御部103と、を備え、表示制御部103は、サムネイル画像群の表示態様を、右方に向かってページ番号が順に大きくなるように複数のサムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、左方に向かってページ番号が順に大きくなるように複数のサムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記サムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定可能である、
表示装置。
【請求項2】
前記第1表示態様は、前記サムネイル画像を、前記サムネイル画像の並び方向と直交する仮想軸を回転軸として第1回転方向に回転させた態様であり、
前記第2表示態様は、前記サムネイル画像を、前記仮想軸を回転軸として前記第1回転方向と異なる第2回転方向に回転させた態様である、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記サムネイル画像群において隣合う前記サムネイル画像は一部重なる、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
先頭ページに対応する前記サムネイル画像を拡大した拡大サムネイル画像と、前記サムネイル画像群と、を並べて表示可能であり、
前記サムネイル画像群の表示態様が前記第1表示態様に設定されている場合、前記拡大サムネイル画像より前記第2方向に前記サムネイル画像群を表示し、且つ、前記拡大サムネイル画像の前記第2方向の隅部に前記文書データが示す文書の文書情報を表示し、
前記サムネイル画像群の表示態様が前記第2表示態様に設定されている場合、前記拡大サムネイル画像より前記第2方向に前記サムネイル画像群を表示し、且つ、前記拡大サムネイル画像の前記第1方向の隅部に前記文書データが示す文書の文書情報を表示する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記サムネイル画像群の表示態様を設定する操作を受け付ける受付部を備え、
前記表示制御部は、
前記受付部が前記第1表示態様に設定する操作を受け付けた場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様に設定し、
前記受付部が前記第2表示態様に設定する操作を受け付けた場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第2表示態様に設定する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1方向は、前記表示部の表示面を視認した状態における左方であり、
前記第2方向は、前記表示面を視認した状態における右方であり、
前記表示制御部は、
前記文書データが示す文書が左開きの文書である場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様に設定し、
前記文書データが示す文書が右開きの文書である場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第2表示態様に設定する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
プリンタードライバーによって情報処理装置から送信された前記文書データを受信する受信部を備え、
前記受信部が受信する前記文書データには、前記文書データが示す文書が右開きの文書であるか左開きの文書であるかの付加情報が付加されており、
前記表示制御部は、
前記文書データに付加された前記付加情報に基づいて、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様又は前記第2表示態様に設定する、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記文書データが示す前記文書で使用される言語、前記表示装置のユーザー居住する地域、及び、前記文書データが示す文書が電子書籍であること、の少なくともいずれかに応じて、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様又は前記第2表示態様に設定する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
表示装置による表示方法であって、
文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定して、前記サムネイル画像群を表示する、
表示方法。
【請求項10】
表示部を備える表示装置のプロセッサーを、
文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群を前記表示部に表示させる表示制御部として機能させ、
前記表示制御部は、
前記サムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定可能である、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文書を構成するページごとに、ページに対応するサムネイル画像を複数表示する技術が知られている。例えば、特許文献1は、画像表示部の右側から左側に向かってページ番号順に複数のサムネイル画像を並べて表示する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、右側から左側に向かってページ番号順にサムネイル画像が並ぶ表示では、ページが切り替わる際のサムネイル画像の移動方向と、実際に文書を閲覧する際にユーザーがページを捲る方向とが一致しない場合がある。例えば、右開きの文書の場合、文書を読み進める際にページが捲られる方向は、左から右になるが、特許文献1の表示では、サムネイル画像の移動方向が右から左になる。よって、特許文献1の表示では、文書の閲覧においてユーザーが違和感を抱く可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する一態様は、表示部と、文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記サムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定可能である、表示装置である。
【0006】
上記課題を解決する別の一態様は、表示装置による表示方法であって、文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定して、前記サムネイル画像群を表示する、表示方法である。
【0007】
上記課題を解決するさらに別の一態様は、表示部を備える表示装置のプロセッサーを、文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群を前記表示部に表示させる表示制御部として機能させ、前記表示制御部は、前記サムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定可能である、プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】第1表示態様のサムネイル画像群の一例を示す図。
【
図5】第2表示態様のサムネイル画像群の一例を示す図。
【
図8】アイコン群を表示する選択アプリUIの一例を示す図。
【
図10】サムネイル画像群表示領域の一例を示す図。
【
図11】サムネイル画像群表示領域の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、印刷システム1000の構成を示す図である。
印刷システム1000は、操作端末であるスマートフォン1、及びプリンター2を備える。スマートフォン1及びプリンター2は、ネットワークNWに接続する。ネットワークNWは、ローカルネットワークでもよいし、インターネットや、専用回路、公衆回路等で構成されるグローバルネットワークでもよい。
スマートフォン1は、表示装置の一例に対応する。
【0010】
スマートフォン1の他、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップ型PC、及びタブレット型端末を操作端末としてもよい。スマートフォン1には、文書データに基づく画像を表示するアプリケーションプログラムである表示アプリ111がインストールされている。文書データは、複数のページで構成される文書を示すデータである。文書データのデータ形式としては、Word形式やPDF(Portable Document Format)形式等が例に挙げられる。表示アプリ111は、文書データが示す文書を構成するページの画像であるページ画像PGを表示する機能を有する。表示アプリ111は、文書データが示す文書を構成するページに対応するサムネイル画像SGを表示する機能を有する。表示アプリ111は、スマートフォン1と接続するプリンター2のコマンド体系に対応した印刷データ、もしくは図示しない他のプリンターのコマンド体系に対応した印刷データを生成する機能を有する。表示アプリ111は、生成した印刷データをプリンター2に送信する機能を有する。
表示アプリ111は、プログラムの一例に対応する。
【0011】
プリンター2は、印刷媒体に画像を印刷する装置である。印刷媒体の種類に制限はなく、所定サイズのカット紙、ロール紙、合成樹脂製のシート等が挙げられる。プリンター2の印刷方式についての制限はなく、ドットインパクト式、熱昇華式、サーマル式等の印刷方式を採用できる。本実施形態は、プリンター2の印刷方式がインクジェット式である場合を例示する。
【0012】
スマートフォン1の構成について説明する。
スマートフォン1は、制御部10、通信部11、及びタッチパネル12を備える。
タッチパネル12は、表示部の一例に対応する。
【0013】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-processing unit)等のプログラムを実行するプロセッサー100、及び記憶部110を備え、スマートフォン1の各部を制御する。プロセッサー100は、記憶部110に記憶されたプログラムを読み出し、ハードウェア及びソフトウェアにより各種処理を実行する。プロセッサー100は、記憶部110が記憶する表示アプリ111を実行し、アプリ実行部101として機能する。
【0014】
記憶部110は、プロセッサー100が実行するプログラムや、プロセッサー100で処理されるデータを記憶するメモリーである。記憶部110は、プロセッサー100が実行する表示アプリ111、各種プログラム及びその他の各種データを記憶する。記憶部110は、不揮発性の記憶領域、及び揮発性の記憶領域を有する。揮発性の記憶領域は、プロセッサー100のワークエリアを構成してもよい。
【0015】
通信部11は、所定の通信規格で通信を行う通信インターフェースであり、制御部10の制御に従って、ネットワークNWを介してプリンター2と通信する。通信部11は、表示アプリ111で出力された印刷データをプリンター2に送信する。印刷データは、印刷条件や印刷コマンドを含む。通信部11は、図示しないサーバー装置やクライアント装置からネットワークNWを介して、文書データを受信する。
【0016】
タッチパネル12は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、制御部10の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、制御部10に出力する。制御部10は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0017】
プロセッサー100は、アプリ実行部101として機能する。アプリ実行部101は、機能部として、通信制御部102、表示制御部103、及び受付部104として機能する。
通信制御部102は、受付部の一例に対応する。
【0018】
通信制御部102は、通信部11を介してネットワークNWに接続する装置と通信する。
通信制御部102は、通信部11を介して印刷データをプリンター2に送信する。なお、プリンター2に送信される印刷データには、文書データが示す文書を構成するページのうち任意のページの画像データが含まれる。
通信制御部102は、通信部11を介して、図示しないサーバー装置やクライアント装置などの情報処理装置から文書データを受信する。
【0019】
表示制御部103は、ユーザーインターフェースをタッチパネル12に表示させる。表示制御部103が表示させるユーザーインターフェースを、「アプリUI」といい「200」の符号を付す。表示制御部103は、アプリUI200をタッチパネル12に表示させることで、各種情報をユーザーに提供する。表示制御部103は、アプリUI200を介するユーザーからの各種指示に応じて、アプリUI200の表示内容を変更する。
【0020】
受付部104は、アプリUI200を介して、ユーザーから各種操作を受け付ける。
【0021】
図2-
図11を参照してアプリUI200について説明する。
図2-
図11は、図中で上に向かう方向を上方として符号UPで示し、図中で下に向かう方向を下方として符号DWで示し、図中で左に向かう方向を左方として符号Lで示し、図中で右に向かう方向を右方として符号Rで示す。この上下左右の4方向は、タッチパネル12の表示面12Aを視認した状態における上下左右の4方向である。
右方は、第1方向の一例に対応する。左方は、第2方向の一例に対応する。
【0022】
表示制御部103は、文書データを一覧表示する一覧アプリUI201をタッチパネル12に表示させる。一覧アプリUI201は、アプリUI200に含まれる。
図2は、タッチパネル12の表示面12Aに表示される一覧アプリUI201の一例を示す図である。
【0023】
一覧アプリUI201は、文書データごとに、サムネイル画像群SSGと先頭サムネイル画像TMGとの組み合わせKMを表示する。
以下の説明では、第nの文書データのサムネイル画像群SSGは、第nサムネイル画像群SSGnと表す。第nの文書データの先頭サムネイル画像TMGは、第n先頭サムネイル画像TMGnと表す。nは、1以上の整数である。また、mページ目に対応するサムネイル画像SGは、第mサムネイル画像SGmと表す。mは、ページ番号に対応し、1以上の整数である。
先頭サムネイル画像TMGは、拡大サムネイル画像の一例である。
【0024】
サムネイル画像群SSGは、複数のサムネイル画像SGが左右方向に並んだ画像群である。サムネイル画像群SSGに含まれるサムネイル画像SGの各々は、所定の視点から俯瞰した見え方となる態様で表示される。サムネイル画像群SSGに含まれる1のサムネイル画像SGは、対応する文書データが示す文書の1ページに対応する。本実施形態のサムネイル画像SGは、四角の画像である。サムネイル画像群SSGにおいて隣合うサムネイル画像SGは、一部が重なる。サムネイル画像SG同士の重なり度合いは、左右方向において略中央から左方に向かうにつれて大きくなり、また、略中央から右方に向かうにつれて大きくなる。なお、本実施形態では、所定の場合を除き、全てのサムネイル画像SGが隣合うサムネイル画像SGと一部重なる構成を例示するが、一部のサムネイル画像SGについては隣合うサムネイル画像SGと一部重ならない構成としてもよい。なお、所定の場合は、サムネイル画像群SSGが切替時閲覧サムネイル画像を含む場合である。切替時閲覧サムネイル画像については後述する。
【0025】
先頭サムネイル画像TMGは、文書データの先頭ページに対応するサムネイル画像SGである。先頭ページとは、ページ番号が1番目のページである。一覧アプリUI201は、先頭サムネイル画像TMGとして先頭ページのサムネイル画像SGの一部を表示してもよいし、先頭サムネイル画像TMGとして先頭ページのサムネイル画像SGの全てを表示してもよい。先頭サムネイル画像TMGは、先頭ページのサムネイル画像SGを、サムネイル画像群SSGに含まれるサムネイル画像SGより大きく拡大した画像である。
【0026】
図2に示す一覧アプリUI201は、第1の文書データに対応する第1サムネイル画像群SSG1と第1先頭サムネイル画像TMG1との組み合わせKM1を表示する。
また、
図2に示す一覧アプリUI201は、第2の文書データに対応する第2サムネイル画像群SSG2と第2先頭サムネイル画像TMG2との組み合わせKM2を表示する。第2サムネイル画像群SSG2と第2先頭サムネイル画像TMG2との組み合わせKM2は、第1サムネイル画像群SSG1と第1先頭サムネイル画像TMG1との組み合わせKM1の下方に並んで表示される。
また、
図2に示す一覧アプリUI201は、第3の文書データに対応する第3サムネイル画像群SSG3と第3先頭サムネイル画像TMG3の組み合わせKM3を表示する。第3サムネイル画像群SSG3と第3先頭サムネイル画像TMG3の組み合わせKM3は、第2サムネイル画像群SSG2と第2先頭サムネイル画像TMG2との組み合わせKM2の下方に並んで表示される。
【0027】
一覧アプリUI201においては、サムネイル画像群SSGの表示態様が第1表示態様に設定されているか第2表示態様に設定されているかに応じて、サムネイル画像群SSGと先頭サムネイル画像TMGとの表示位置が異なる。第1表示態様と第2表示態様とについては後述する。一覧アプリUI201においては、第1表示態様に設定されているサムネイル画像群SSGが右方に表示され、このサムネイル画像群SSGと対になる先頭サムネイル画像TMGが左方に表示される。また、一覧アプリUI201においては、第2表示態様に設定されているサムネイル画像群SSGが左方に表示され、このサムネイル画像群SSGと対になる先頭サムネイル画像TMGが右方に表示される。
【0028】
図2に示す一覧アプリUI201においては、第1サムネイル画像群SSG1の表示態様が第2表示態様に設定され、第2サムネイル画像群SSG2及び第3サムネイル画像群SSG3の表示態様が第1表示態様に設定されている場合を例示している。そのため、
図2に示す一覧アプリUI201においては、第1サムネイル画像群SSG1が左方に表示され、第1先頭サムネイル画像TMG1が右方に表示される。また、
図2に示す一覧アプリUI201においては、第2サムネイル画像群SSG2が右方に表示され、第2先頭サムネイル画像TMG2が左方に表示される。また、
図2に示す一覧アプリUI201においては、第3サムネイル画像群SSG3が右方に表示され、第3先頭サムネイル画像TMG3が左方に表示される。
【0029】
一覧アプリUI201においては、サムネイル画像群SSGの表示態様が第1表示態様に設定されているか第2表示態様に設定されているかに応じて、サムネイル画像群SSGに対応する文書の文書情報BJの表示位置が異なる。文書情報BJは、例えば、文書データが示す文書の名称である。一覧アプリUI201においては、第1表示態様に設定されているサムネイル画像群SSGの左下方の隅部に、このサムネイル画像群SSGに対応する文書の文書情報BJが表示される。また、一覧アプリUI201においては、第2表示態様に設定されているサムネイル画像群SSGの右下方の隅部に、このサムネイル画像群SSGに対応する文書の文書情報BJが表示される。
【0030】
図2に示す一覧アプリUI201においては、第1サムネイル画像群SSG1の右下方の隅部に、第1サムネイル画像群SSG1に対応する文書の文書情報BJ1が表示されている。また、
図2に示す一覧アプリUI201においては、第2サムネイル画像群SSG2の左下方の隅部に、第2サムネイル画像群SSG2に対応する文書の文書情報BJ2が表示されている。また、
図2に示す一覧アプリUI201においては、第3サムネイル画像群SSG3の左下方の隅部に、第3サムネイル画像群SSG3に対応する文書の文書情報BJ3が表示されている。
【0031】
一覧アプリUI201においては、組み合わせKMを1つ表示する組み合わせ表示領域HA1において、所定のタッチ操作を受付部104が受け付けた場合、組み合わせ表示領域HA1が表示するサムネイル画像SGの表示位置が変化する。所定のタッチ操作としては、指示体をタッチパネル12に接触させた状態で動かすタッチ操作であるスライド操作が挙げられる。表示制御部103は、受付部104が右方へのスライド操作を受け付けた場合、組み合わせ表示領域HA1内において、指示体の右方へのスライド量に応じて、左方から右方へ1枚ずつサムネイル画像SGを右方に移動させる。表示制御部103は、受付部104が左方へのスライド操作を受け付けた場合、組み合わせ表示領域HA1内において、指示体の左方へのスライド量に応じて、右方から左方へ1枚ずつサムネイル画像SGを左方に移動させる。
【0032】
一覧アプリUI201は、組み合わせKMをタッチ操作により選択可能である。一覧アプリUI201で組み合わせKMが選択されると、表示制御部103は、選択された組み合わせKMに対応する文書に関する選択アプリUI202を表示する。選択アプリUI202は、アプリUI200に含まれる。
【0033】
図3は、選択アプリUI202の一例を示す図である。
選択アプリUI202は、ページ画像表示領域HA2と、サムネイル画像群表示領域HA3とを有する。
【0034】
ページ画像表示領域HA2は、ページ画像PGを表示する領域である。ページ画像PGは、PDF形式の画像でもよくサムネイルでもよい。ページ画像表示領域HA2は、サムネイル画像群表示領域HA3において中央線L1に重なるサムネイル画像SGに対応するページ画像PGを表示する。また、ページ画像表示領域HA2は、サムネイル画像群表示領域HA3において1つのサムネイル画像SGが選択された場合、選択されたサムネイル画像SGに対応するページ画像PGを表示する。なお、中央線L1は、サムネイル画像群表示領域HA3の左右方向の中央を示す仮想線で、上下方向に延びている。
【0035】
サムネイル画像群表示領域HA3は、一覧アプリUI201で選択された組み合わせKMのサムネイル画像群SSGを表示する領域である。例えば、サムネイル画像群表示領域HA3は、一覧アプリUI201で組み合わせKM1が選択された場合、第1サムネイル画像群SSG1を表示する。なお、
図3では、第1表示態様のサムネイル画像群SSGを例示している。
【0036】
サムネイル画像群表示領域HA3においては、所定のタッチ操作を受付部104が受け付けた場合、表示するサムネイル画像SGの表示位置が変化する。所定のタッチ操作としては、スライド操作が挙げられる。表示制御部103は、受付部104が右方へのスライド操作を受け付けた場合、サムネイル画像群表示領域HA3内において、指示体の右方へのスライド量に応じて、左方から右方へ1枚ずつサムネイル画像SGを右方に移動させる。表示制御部103は、受付部104が左方へのスライド操作を受け付けた場合、サムネイル画像群表示領域HA3内において、指示体の左方へのスライド量に応じて、右方から左方へ1枚ずつサムネイル画像SGを左方に移動させる。
【0037】
選択アプリUI202においては、サムネイル画像群表示領域HA3で表示するサムネイル画像群SSGの表示態様を、第1表示態様又は第2表示態様に設定可能である。
【0038】
ここで、第1表示態様、及び第2表示態様について説明する。
図4は、第1表示態様のサムネイル画像群SSGの一例を示す図である。
図4に示すサムネイル画像群SSGは、サムネイル画像群表示領域HA3に表示されているサムネイル画像群SSGを例示している。
図5は、第2表示態様のサムネイル画像群SSGの一例を示す図である。
図5に示すサムネイル画像群SSGは、サムネイル画像群表示領域HA3に表示されているサムネイル画像群SSGを例示している。
【0039】
図4及び
図5で示すように、サムネイル画像群表示領域HA3において、サムネイル画像群SSGは、左右方向に平行な仮想線KL上に沿って、並んで表示される。仮想線KLが延びる方向は、左右方向であり、サムネイル画像SGが並ぶ並び方向である。仮想線KLは、サムネイル画像群表示領域HA3において下部に設定されている。なお、一覧アプリUI201の組み合わせ表示領域HA1の各々においても、サムネイル画像群表示領域HA3に設定された仮想線KLと同様の仮想線が設定され、組み合わせ表示領域HA1においては、この仮想線に沿ってサムネイル画像SGが並んでいる。
【0040】
第1表示態様は、右方に向かってページ番号が順に大きくなるように複数のサムネイル画像SGが並んだ態様である。すなわち、第1表示態様は、左方から右方に向かってページ番号が順に大きくなるように複数のサムネイル画像SGが並んだ態様である。また、第1表示態様は、所定の場合を除き、サムネイル画像SGの全てが第1回転方向に回転させた態様である。
【0041】
第2表示態様は、左方に向かってページ番号が順に大きくなるように複数のサムネイル画像SGが並んだ態様である。すなわち、第2表示態様は、右方から左方に向かってページ番号が順に大きくなるように複数のサムネイル画像SGが並んだ態様である。また、第2表示態様では、所定の場合を除き、サムネイル画像SGの全てが第2回転方向に回転させた態様である。
【0042】
図6及び
図7を参照して、第1回転方向及び第2回転方向について説明する。
図6は、第1回転方向を説明する説明図である。
図7は、第2回転方向を説明する説明図である。
【0043】
図6及び
図7で示すように、サムネイル画像SGの各々は、アプリUI200において、仮想空間内の所定の視点から仮想空間内に配置されたサムネイル画像SGを俯瞰して見た画像として表示される。仮想空間は、仮想水平面KHM、及び、仮想水平面KHMに垂直な仮想軸KJを含む。
仮想軸KJが延びる方向は、上下方向に対応する。仮想水平面KHMには、基準線KJLが設定されている。基準線KJLが延びる方向は、左右方向、及び、仮想線KLが延びる方向に対応する。
【0044】
表示制御部103は、サムネイル画像SGの各々を、基準線KJLを基準とし仮想軸KJを回転軸として所定の回転角度で回転させる。サムネイル画像SGの各々は、基準線KJLに対して斜めに傾いた態様で表示される。
【0045】
図6では、第1回転方向に回転したサムネイル画像SGに「-M1」の文字列を付している。
図7では、第2回転方向に回転したサムネイル画像SGに「-M2」の文字列を付している。また、
図6及び
図7では、第1回転方向及び第2回転方向に回転していないサムネイル画像SGに「-MN」の文字列を付している。
【0046】
サムネイル画像SG-MNは、仮想空間内で、上辺JH及び下辺KHが基準線KJLと平行な画像である。本実施形態では、仮想空間内の上辺JH及び下辺KHが基準線KJLに平行である場合のサムネイル画像SGの面法線MHは、タッチパネル12の表示面12Aの面法線と同じ向きである。よって、サムネイル画像SG-M1、SG-M2の面法線MHは、タッチパネル12の表示面12Aの面法線と異なる向きとなる。
【0047】
図6で示すように、サムネイル画像SG-M1は、基準線KJLを0°とし、矢印Y1が示す方向をマイナス方向とした場合、仮想空間内で0°>α>-90°の範囲で回転されたサムネイル画像SGである。サムネイル画像SG-M1の画像面の面法線MHは、仮想空間内で、基準線KJLが延びる方向の左方を向く。第1回転方向は、仮想空間内において、矢印Y1が示す方向である。
【0048】
図7で示すように、サムネイル画像SG-M2は、基準線KJLを0°とし、矢印Y2が示す方向をプラス方向とした場合、仮想空間内で0°<β<90°の範囲で回転されたサムネイル画像SGである。サムネイル画像SG-M2の画像面の面法線MHは、仮想空間内で、基準線KJLが延びる方向の右方を向く。第2回転方向は、仮想空間内において、矢印Y2が示す方向である。
【0049】
サムネイル画像群表示領域HA3の説明に戻り、
図4及び
図5で示すように、サムネイル画像群表示領域HA3は、右領域HA3-Rと左領域HA3-Lとを有する。右領域HA3-Rと左領域HA3-Lとは、中央線L1を挟んで左右方向に並ぶ。
【0050】
図4を参照して、サムネイル画像群SSGの表示態様が第1表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGより左方であればあるほど、マイナスの値が大きくなる。すなわち、サムネイル画像群SSGの表示態様が第1表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGに対応するページよりページ番号が小さいほど、マイナスの値が大きくなる。
また、サムネイル画像群SSGの表示態様が第1表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGより右方であればあるほど、マイナスの値が大きくなる。すなわち、サムネイル画像群SSGの表示態様が第1表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGに対応するページよりページ番号が大きいほど、マイナスの値が大きくなる。
【0051】
図5を参照して、サムネイル画像群SSGの表示態様が第2表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGより左方であればあるほど、プラスの値が大きくなる。すなわち、サムネイル画像群SSGの表示態様が第2表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGに対応するページよりページ番号が大きいほど、プラスの値が大きくなる。
また、サムネイル画像群SSGの表示態様が第2表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGより右方であればあるほど、プラスの値が大きくなる。すなわち、サムネイル画像群SSGの表示態様が第2表示態様である場合、サムネイル画像SGの回転角度は、中央線L1に重畳するサムネイル画像SGに対応するページよりページ番号が小さいほど、プラスの値が大きくなる。
【0052】
選択アプリUI202の説明に戻り、表示制御部103は、受付部104が選択アプリUI202において所定の操作を受け付けた場合、サムネイル画像群SSGの表示態様を設定するための設定アイコンSICを含むアイコン群ICGを、選択アプリUI202に表示させる。なお、所定の操作としては、アイコン群ICGを表示させるアイコンを選択する操作などが例に挙げられる。
【0053】
図8は、アイコン群ICGを表示する選択アプリUI202の一例を示す図である。
図8では、アイコン群ICGが選択アプリUI202において上下方向略中央に表示されている場合を例示しているが、アイコン群ICGの表示位置は上下方向略中央に限定されない。
【0054】
アイコン群ICGは、設定アイコンSIGを含む複数のアイコンICを含む。アイコン群ICGが含む複数のアイコンICには、設定アイコンSIC以外に、例えば、印刷を指示するアイコンなどが含まれる。
【0055】
表示制御部103は、サムネイル画像群表示領域HA3が表示するサムネイル画像群SSGの表示態様が第1表示態様である場合において、受付部104が設定アイコンSICへの操作を受け付けた場合、サムネイル画像群表示領域HA3が表示するサムネイル画像群SSGの表示態様を第1表示態様から第2表示態様に変更する。
また、表示制御部103は、サムネイル画像群表示領域HA3が表示するサムネイル画像群SSGの表示態様が第2表示態様である場合において、受付部104が設定アイコンSICへの操作を受け付けた場合、サムネイル画像群表示領域HA3が表示するサムネイル画像群SSGの表示態様を第2表示態様から第1表示態様に変更する。
【0056】
選択アプリUI202の説明に戻り、表示制御部103は、受付部104が選択アプリUI202において所定の操作を受け付けた場合、タッチパネル12に表示させるアプリUI200を選択アプリUI202から一覧アプリUI201に戻す。所定の操作としては、一覧アプリUI201に戻すアイコンへの操作や、一覧アプリUI201に戻すタッチ操作などが例に挙げられる。
【0057】
図9は、一覧アプリUI201の一例を示す図である。
図9に示す一覧アプリUI201は、
図2に示す第2サムネイル画像群SSG2の表示態様を第1表示態様から第2表示態様に変更した場合の一覧アプリUI201を示す。
【0058】
選択アプリUI202から戻ったときの一覧アプリUI201においては、直近で表示していた選択アプリUI202が表示するサムネイル画像群SSGの表示態様が、対応するサムネイル画像群SSGに反映される。上述した通り、
図9に示す一覧アプリUI201は、
図2に示す第2サムネイル画像群SSG2の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変更された一覧アプリUI201を示している。つまり、
図9では、第2サムネイル画像群SSG2を表示する選択アプリUI202から一覧アプリUI201に戻るときの、選択アプリUI202が表示する第2サムネイル画像群SSG2の表示態様が第2表示態様であったことを示している。
【0059】
図9に示す一覧アプリUI201では、切替時閲覧サムネイル画像を含むサムネイル画像群SSGを示している。切替時閲覧サムネイル画像は、選択アプリUI202から一覧アプリUI201に表示を切り替える際にページ画像表示領域HA2が表示していたページ画像PGに対応するサムネイル画像SGである。
【0060】
図9では、切替時閲覧サムネイル画像として、第2サムネイル画像群SSG2の第1サムネイル画像SG1を例示している。
図9で示すように、第2サムネイル画像群SSG2においては、第1サムネイル画像SG1が他のサムネイル画像SGと比べて、回転方向が異なっている。すなわち、
図9に示す第2サムネイル画像群SSG2においては、第2サムネイル画像SG2に対して第1サムネイル画像SG1が見開いている態様となっている。
【0061】
アプリUI200においては、切替時閲覧サムネイル画像と、切替時閲覧サムネイル画像に対応するページよりページ番号が小さいページのサムネイル画像SGとを、サムネイル画像群SSGに設定されている表示態様に対応する回転方向と逆方向に回転させた態様となる。
詳述すると、第1表示態様のサムネイル画像群SSGが切替時閲覧サムネイル画像を含む場合、このサムネイル画像群SSGにおいては、切替時閲覧サムネイル画像と、切替時閲覧サムネイル画像に対応するページよりページ番号が小さいページのサムネイル画像SGとを、第2回転方向に回転させた態様となる。また、第1表示態様のサムネイル画像群SSGが切替時閲覧サムネイル画像を含む場合、このサムネイル画像群SSGにおいては、切替時閲覧サムネイル画像に対応するページよりページ番号が大きいページのサムネイル画像SGを、第1回転方向に回転させた態様となる。
第2表示態様のサムネイル画像群SSGが切替時閲覧サムネイル画像を含む場合、このサムネイル画像群SSGにおいては、切替時閲覧サムネイル画像と、切替時閲覧サムネイル画像に対応するページよりページ番号が小さいページのサムネイル画像SGとを、第1回転方向に回転させた態様となる。また、第2表示態様のサムネイル画像群SSGが切替時閲覧サムネイル画像を含む場合、このサムネイル画像群SSGにおいては、切替時閲覧サムネイル画像に対応するページよりページ番号が大きいページのサムネイル画像SGを、第2回転方向に回転させた態様となる。
【0062】
上述した通り、一覧アプリUI201において組み合わせKMが選択されると、表示制御部103は、選択された組み合わせKMのサムネイル画像群SSGを表示する選択アプリUI202をタッチパネル12に表示させる。
図9に示すような切替時閲覧サムネイル画像を含む組み合わせKMが選択された場合、表示制御部103は、選択アプリUI202において、切替時閲覧サムネイル画像が見開かれた状態が反映されたサムネイル画像群SSGを表示する。
【0063】
図10及び
図11は、サムネイル画像群表示領域HA3の一例を示す図である。
【0064】
図10に示すサムネイル画像群表示領域HA3は、切替時閲覧サムネイル画像を含み且つ第1表示態様のサムネイル画像群SSGを表示している。すなわち、
図10において、第11サムネイル画像SG11は、切替時閲覧サムネイル画像である。
【0065】
サムネイル画像群表示領域HA3では、サムネイル画像群SSGが第1表示態様であり且つ、サムネイル画像群SSGが切替時閲覧サムネイル画像を含む場合、切替時サムネイル画像の前のページに対応するサムネイル画像SGが第1回転方向に回転した態様で表示される。一方、サムネイル画像群表示領域HA3では、当該場合において、切替時閲覧サムネイル画像、及び切替時閲覧サムネイル画像に対応するページより後のページに対応するサムネイル画像SGが第2回転方向に回転した態様で表示される。
【0066】
図11に示すサムネイル画像群表示領域HA3は、切替時閲覧サムネイル画像を含み且つ第1表示態様のサムネイル画像群SSGを表示している。すなわち、
図11において、第11サムネイル画像SG11は、切替時閲覧サムネイル画像である。
【0067】
サムネイル画像群表示領域HA3では、サムネイル画像群SSGが第2表示態様であり且つ、サムネイル画像群SSGが切替時閲覧サムネイル画像を含む場合、切替時サムネイル画像の後のページに対応するサムネイル画像SGが第1回転方向に回転した態様で表示される。一方、サムネイル画像群表示領域HA3では、当該場合において、切替時サムネイル画像、及び切替時閲覧サムネイル画像に対応するページより前のページに対応するサムネイル画像SGが第2回転方向に回転した態様で表示される。
【0068】
次に、表示制御部103の動作について説明する。
図12は、表示制御部103の動作を示すフローチャートである。
【0069】
表示制御部103は、一覧アプリUI201を表示するか否かを判定する(ステップS1)。表示アプリ111が立ち上がった場合、表示制御部103は、ステップS1で肯定判定する。
【0070】
表示制御部103は、一覧アプリUI201を表示すると判定した場合(ステップS1)、一覧アプリUI201を表示させる(ステップS2)。
【0071】
次いで、表示制御部103は、一覧アプリUI201において組み合わせKMが選択されたか否かを判定する(ステップS3)。
【0072】
表示制御部103は、組み合わせKMが1つ選択されていないと判定した場合(ステップS3:NO)、処理をステップS2に戻す。
【0073】
一方、表示制御部103は、組み合わせKMが1つ選択されたと判定した場合(ステップS3:YES)、選択された組み合わせKMに対応する選択アプリUI202を表示させる(ステップS4)。
【0074】
表示制御部103は、選択アプリUI202において設定アイコンSICが操作されたか否かを判定する(ステップS5)。
【0075】
表示制御部103は、選択アプリUI202において設定アイコンSICが操作されていないと判定した場合(ステップS5:NO)、ステップS7の処理を行う。
【0076】
一方、表示制御部103は、選択アプリUI202において設定アイコンSICが操作されたと判定した場合(ステップS5:YES)、サムネイル画像群表示領域HA3が表示しているサムネイル画像群SSGの表示態様を切り替える(ステップS6)。
【0077】
次いで、表示制御部103は、一覧アプリUI201に戻るか否かを判定する(ステップS7)。表示制御部103は、一覧アプリUI201に戻らないと判定した場合(ステップS7:NO)、処理をステップS5に戻し、再度、ステップS5の処理を行う。
【0078】
一方、表示制御部103は、一覧アプリUI201に戻りと判定した場合(ステップS6:YES)、一覧アプリUI201を表示させる(ステップS7)。
【0079】
次いで、表示制御部103は、一覧アプリUI201の表示を終了するか否かを判定する(ステップS8)。表示制御部103は、一覧アプリUI201の表示を終了しないと判定した場合(ステップS8:NO)、処理をステップS3に戻し、再度、ステップS3の判定を行う。
【0080】
一方、表示制御部103は、一覧アプリUI201の表示を終了すると判定した場合(ステップS8:YES)、アプリUI200の表示を終了する(ステップS9)。
【0081】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、ユーザーの設定操作に応じて、サムネイル画像群SSGの表示態様をサムネイル画像群SSGごとに設定する構成である。第2実施形態は、サムネイル画像群SSGの表示態様を自動で第1表示態様又は第2表示態様に設定する。
【0082】
表示制御部103は、文書データが示す文書が右開きの文書であるか左開きの文書であるかに応じて、サムネイル画像群SSGの表示態様を第1表示態様又は第2表示態様に設定する。具体的に、表示制御部103は、文書データが示す文書が右開きの文書である場合、右開きの文書に対応するサムネイル画像群SSGの表示態様を第2表示態様に設定する。また、表示制御部103は、文書データが示す文書が左開きの文書である場合、左開きの文書に対応するサムネイル画像群SSGの表示態様を第1表示態様に設定する。
なお、右開きの文書とは、左から右へページを捲る文書であり、例えば、縦書きされた日本語の小説等の文書や、アラビア語の文書などが該当する。
【0083】
表示制御部103は、例えば次のような手法によって、処理対象の文書データが右開きの文書であるか左開きの文書であるかを判定する。以下、右開きの文書か左開きの文書かを判定する手法について説明する。
【0084】
文書データには、右開きの文書であるか左開きの文書であるかの付加情報が付加されている。表示制御部103は、文書データに付加情報を参照して、文書データが示す文書が右開きの文書か左開きの文書かを判定する。なお、この付加情報は、文書データに元々付加されていてもよい。また、この付加情報は、文書データをスマートフォン1に送信した情報処理装置が付加してもよい。例えば、情報処理装置にはプリンタードライバーがインストールされていて、このプリンタードライバーの機能よって文書データをスマートフォン1に送る際、このプリンタードライバーの機能によって、文書データに付加情報が付与される。この例示の場合、通信制御部102は、付加情報が付加された文書データを、プリンタードライバーがインストールされた情報処理装置から受信する。そして、表示制御部103は、通信制御部102によって受信された文書データに付加された付加情報に基づいて、受信された文書データに対応するサムネイル画像群SSGの表示態様を設定する。
【0085】
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、文書データが示す文書が使用される言語に応じて、サムネイル画像群SSGの表示態様を第1表示態様又は第2表示態様に設定する。
【0086】
表示制御部103は、文書に記載された文字の文字認識などによって、処理対象の文書データが示す文書で使用される言語を特定する。言語を特定すると、言語に対してサムネイル画像群SSGの表示態様が規定されたデータベースを参照し、表示制御部103は、サムネイル画像群SSGの表示態様を特定した言語に対応する表示態様に設定する。なお、このデータベースは、スマートフォン1が記憶していてもよいし、スマートフォン1と通信可能な機器が記憶していてもよい。
【0087】
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
第4実施形態では、スマートフォン1のユーザーが居住する地域に応じて、サムネイル画像群SSGの表示態様を第1表示態様又は第2表示態様に設定する。
【0088】
スマートフォン1には、スマートフォン1のユーザーが居住する地域が予めデータとして登録されている。表示制御部103は、地域とサムネイル画像群SSGの表示態様が規定されたデータベースを参照し、サムネイル画像群SSGの表示態様を、スマートフォン1のユーザーが居住する地域に対応する表示態様に設定する。なお、このデータベースは、スマートフォン1が記憶していてもよいし、スマートフォン1と通信可能な機器が記憶していてもよい。
【0089】
[5.第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
第5実施形態では、電子書籍のみで発行されている文書についてはサムネイル画像群SSGの表示態様を自動で第1表示態様又は第2表示態様に設定する。
【0090】
表示制御部103は、処理対象の文書データが示す文書が、電子書籍のみで発行されている文書であるか否かを判定する。この判定において、表示制御部103は、例えば、所定のサーバー装置と通信し、処理対象の文書データが示す文書が、電子書籍のみで発行されている文書か否かの情報を受信する。そして、表示制御部103は、処理対象の文書データが示す文書が電子書籍のみで発行されている文書である場合、サムネイル画像群SSGの表示態様を第1表示態様又は第2表示態様に設定する。
【0091】
[6.他の実施形態]
上述した各実施形態は、一態様を示すものであり、任意に変形および応用が可能である。
【0092】
プリンター2は、スキャン機能やファクシミリ機能等の印刷機能以外の機能を有していてもよい。
【0093】
表示装置は、スマートフォン1に限定されない。表示装置は、タブレット型PCや、デスクトップ型PC、ラップトップ型PC等のPCでもよい。
【0094】
表示部は、タッチパネル12に限定されない。表示部は、LED(Light Emitting Diode)やOLED(Organic Light Emitting Diode)などで構成されるディスプレイであればよい。この場合、ユーザーの操作を受け付ける構成は、操作スイッチや、マウス、キーボード等などのハードウェアであり、受付部104は、当該ハードウェアを介して、ユーザーの各種操作を受け付ける。
【0095】
制御部10の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0096】
図1に示した各部は一例であって、特に限定されない。必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。ソフトウェアで実現される機能の一部はハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部はソフトウェアで実現してもよい。その他、スマートフォン1について他の各部の具体的な細部構成について、任意に変更可能である。
【0097】
図12に示す動作のステップ単位は、表示制御部103の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、適宜に入れ替えてもよい。
【0098】
[7.上記実施形態によりサポートされる構成]
上記実施形態は、以下の構成をサポートする。
【0099】
(構成1)
表示部と、文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記サムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定可能である、表示装置。
構成1の表示装置によれば、サムネイル画像群の表示態様を第1表示態様又は第2表示態様に設定できるため、ページが切り替わる際のサムネイル画像の移動方向と、実際に文書を閲覧する際にユーザーがページを捲る方向とを一致させることができる。よって、文書の閲覧においてユーザーが違和感を抱くことを抑制できる。
【0100】
(構成2)
前記第1表示態様は、前記サムネイル画像を、前記サムネイル画像の並び方向と直交する仮想軸を回転軸として第1回転方向に回転させた態様であり、前記第2表示態様は、前記サムネイル画像を、前記仮想軸を回転軸として前記第1回転方向と異なる第2回転方向に回転させた態様である、構成1に記載の表示装置。
構成2の表示装置によれば、第1表示態様と第2表示態様とはサムネイル画像の回転方向が異なるため、サムネイル画像群を表示する表示領域が広域になることを抑制できると共に、サムネイル画像が示す文書をユーザーが容易に把握できる。
【0101】
(構成3)
前記サムネイル画像群において隣合う前記サムネイル画像は一部重なる、構成1又は構成2に記載の表示装置。
構成3の表示装置によれば、隣合うサムネイル画像の一部が重なるため、サムネイル画像群を表示する表示領域が広域になることを更に抑制できると共に、サムネイル画像が示す文書をユーザーが容易に把握できる。
【0102】
(構成4)
前記表示制御部は、先頭ページに対応する前記サムネイル画像を拡大した拡大サムネイル画像と、前記サムネイル画像群と、を並べて表示可能であり、前記サムネイル画像群の表示態様が前記第1表示態様に設定されている場合、前記拡大サムネイル画像より前記第2方向に前記サムネイル画像群を表示し、且つ、前記拡大サムネイル画像の前記第2方向の隅部に前記文書データが示す文書の文書情報を表示し、前記サムネイル画像群の表示態様が前記第2表示態様に設定されている場合、前記拡大サムネイル画像より前記第2方向に前記サムネイル画像群を表示し、且つ、前記拡大サムネイル画像の前記第1方向の隅部に前記文書データが示す文書の文書情報を表示する、構成1から構成3のいずれか一つに記載の表示装置。
構成4の表示装置によれば、サムネイル画像群と拡大サムネイル画像群とを並べて表示することで、サムネイル画像群が示す文書がどのような文書であるかをユーザーが容易に把握できる。また、できるだけサムネイル画像に重ならない位置に文書情報を表示できるため、サムネイル画像群が示す文書がどのような文書であるかをユーザーがより容易に把握できる。
【0103】
(構成5)
前記サムネイル画像群の表示態様を設定する操作を受け付ける受付部を備え、前記表示制御部は、前記受付部が前記第1表示態様に設定する操作を受け付けた場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様に設定し、前記受付部が前記第2表示態様に設定する操作を受け付けた場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第2表示態様に設定する、構成1から構成4のいずれか一つに記載の表示装置。
構成5の表示装置によれば、所望する文書に対応する表示態様をユーザーが所望する表示態様に設定できるため、文書の閲覧においてユーザーが違和感を抱くことをより抑制できる。
【0104】
(構成6)
前記第1方向は、前記表示部の表示面を視認した状態における左方であり、前記第2方向は、前記表示面を視認した状態における右方であり、前記表示制御部は、前記文書データが示す文書が左開きの文書である場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様に設定し、前記文書データが示す文書が右開きの文書である場合、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第2表示態様に設定する、構成1から構成4のいずれか一つに記載の表示装置。
構成6の表示装置によれば、文書が右開きの文書か左開きの文書かであるかに応じて、サムネイル画像群の表示態様を適切な表示態様に自動で設定できる。よって、文書の閲覧においてユーザーが違和感を抱くことを抑制できると共に、ユーザーの利便性を向上できる。
【0105】
(構成7)
プリンタードライバーによって情報処理装置から送信された前記文書データを受信する受信部を備え、前記受信部が受信する前記文書データには、前記文書データが示す文書が右開きの文書であるか左開きの文書であるかの付加情報が付加されており、前記表示制御部は、前記文書データに付加された前記付加情報に基づいて、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様又は前記第2表示態様に設定する、構成6に記載の表示装置。
構成7の表示装置によれば、プリンタードライバーから出力された文書データに対応するサムネイル画像を自動で適切な表示態様に設定できる。
【0106】
(構成8)
前記文書データが示す前記文書で使用される言語、前記表示装置のユーザー居住する地域、及び、前記文書データが示す文書が電子書籍であること、の少なくともいずれかに応じて、前記サムネイル画像群の表示態様を前記第1表示態様又は前記第2表示態様に設定する、構成1から構成4のいずれか一つに記載の表示装置。
構成8の表示装置によれば、文書データが示す文書で使用される言語、表示装置のユーザー居住する地域、及び、文書データが示す文書が電子書籍であること、の少なくともいずれかに応じて、サムネイル画像群の表示態様を適切な表示態様に自動で設定できる。よって、文書の閲覧においてユーザーが違和感を抱くことを抑制できると共に、ユーザーの利便性を向上できる。
【0107】
(構成9)
表示装置による表示方法であって、文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定して、前記サムネイル画像群を表示する、表示方法。
構成9の表示方法によれば、構成1の表示装置と同様の効果を奏する。
【0108】
(構成10)
表示部を備える表示装置のプロセッサーを、文書データが示す文書のページごとにページに対応するサムネイル画像を複数有するサムネイル画像群を前記表示部に表示させる表示制御部として機能させ、前記表示制御部は、前記サムネイル画像群の表示態様を、第1方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第1表示態様、又は、前記第1方向と反対の第2方向に向かってページ番号が順に大きくなるように複数の前記サムネイル画像が並んだ第2表示態様に設定可能である、プログラム。
構成10のプログラムによれば、構成1の表示装置と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0109】
1…スマートフォン(表示装置)。2…プリンター、10…制御部、11…通信部、12…タッチパネル、100…プロセッサー、101…アプリ実行部、102…通信制御部(受信部)、103…表示制御部、104…受付部、110…記憶部、1000…印刷システム、BJ、BJ1、BJ2、BJ3…文書情報、KJ…仮想軸、NW…ネットワーク、SG…サムネイル画像、SSG…サムネイル画像群。