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特開2023-182160情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182160
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20231219BHJP
   G06F 16/909 20190101ALI20231219BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20231219BHJP
【FI】
G06F16/90 100
G06F16/909
H04L67/52
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095611
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹内 美尋
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA03
5B175EA01
(57)【要約】
【課題】利用者に、現在の対象地域の情報について、利用者が求める情報を容易に提供すること。
【解決手段】情報処理装置10は、受付け部12aと検索部12bと送信部12cと表示部12dとを備える。受付け部12aは、質問と、質問を行った質問者の行先と、質問に対する応答とを受付ける。検索部12bは、受付けられた質問者の行先に基づき、行先の周辺に存在する応答者端末30を検索する。送信部12cは、検索された応答者端末30に、受付けられた質問を送信する。表示部12dは、受付けられた応答を、質問者端末20に表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
質問と、前記質問を行った質問者の行先と、前記質問に対する応答とを受付ける受付け部と、
前記受付け部によって受付けられた質問者の行先に基づき、前記行先の周辺に存在する応答者端末を検索する検索部と、
前記検索部によって検索された応答者端末に、前記質問を送信する送信部と、
前記受付け部によって受付けられた応答を、質問者端末に表示する表示部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記行先の周辺の地図に前記応答を1つ以上プロットした画像を前記質問者端末に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記受付け部が前記行先を受付けた場合、前記質問者端末に前記行先の周辺について、これまでにされた応答を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付け部は、予め設定された複数の質問及び応答の中から選択された質問及び応答を受付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記送信部は、前記表示部により前記応答が前記質問者端末に表示された後に、前記受付け部が第三者による前記質問と類似する質問を受付けた場合、前記受付け部によって受付けられた前記類似する質問に対する応答を、前記質問者端末に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
利用者端末から、利用者の外出予定を推定する推定部をさらに備え、
前記送信部は、前期推定部によって推定された外出予定に基づき、前記利用者端末に提案コメントを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受付け部は、前記応答に対する評価を受付け、
前記評価に基づき、前記応答をした応答者端末に、ポイントを付与する付与部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
質問と、前記質問を行った質問者の行先と、前記質問に対する応答とを受付ける受付け工程と、
前記受付け工程によって受付けられた質問者の行先に基づき、前記行先の周辺に存在する応答者端末を検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された応答者端末に、前記質問を送信する送信工程と、
前記受付け工程によって受付けられた応答を、質問者端末に表示する表示工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
質問と、前記質問を行った質問者の行先と、前記質問に対する応答とを受付ける受付け手順と、
前記受付け手順によって受付けられた質問者の行先に基づき、前記行先の周辺に存在する応答者端末を検索する検索手順と、
前記検索手順によって検索された応答者端末に、前記質問を送信する送信手順と、
前記受付け手順によって受付けられた応答を、質問者端末に表示する表示手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、500メートル四方の格子に区分けされたエリアの雨雲の動き、雷活動度、竜巻発生確度等についての予測を5分あるいは10分ごとに配信する気象予報システムが知られている。このシステムにより、利用者は、対象地域の現在の雨雲の動き等や、1時間後までの対象地域の雨雲の動き等についての予測を知ることができる。
【0003】
また、近年、SNS(social networking service)の普及により、個人が発信するUGC(user generated content)が重要視されている。UGCは、企業ではなく一般ユーザーが作成するものであるため、作成されたコンテンツに親近感が湧きやすい。そのため、自己の意思決定にUGCを参考にするという人が増えている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“気象庁|ナウキャスト(雨雲の動き・雷・竜巻)”、[online]、[令和4年5月9日検索]、インターネット〈https://www.jma.go.jp/bosai/nowc/?msclkid=045c144ecf4a11ecabc5f0af47bcd909#zoom:14/lat:35.685849/lon:139.752231/colordepth:normal/elements:hrpns〉
【0005】
【非特許文献2】“UGCとは?マーケティングにおける活用手法・事例・注意点を徹底解説!”、[online]、[令和4年5月9日検索]、インターネット〈https://smmlab.jp/article/what-is-ugc/?msclkid=65a6995ecf6311eca9f024ec57e1dd05〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の従来の技術では、気象情報について、システムが配信している情報しか入手することができず、利用者が欲している情報を入手することができなかった。また、現在の対象地域の気象情報について容易に入手することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、質問と、質問を行った質問者の行先と、質問に対する応答とを受付ける受付け部と、受付け部によって受付けられた質問者の行先に基づき、行先周辺に存在する応答者端末を検索する検索部と、前記検索部によって検索された応答者端末に、質問を送信する送信部と、受付け部によって受付けられた応答を、質問者端末に表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利用者に、現在の対象地域の情報について、利用者が求める情報を容易に提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理により質問者端末に表示された画像の具体例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
図6図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、質問者端末からの行先及び質問の入力に応じて応答者端末に質問を送信し、応答者端末からの質問に対する応答の入力に応じて質問者端末に応答を表示する場合の情報処理の一例について説明する。
【0012】
図1に示す例において、情報処理装置10は、利用者端末に関する情報を保持するサーバ装置である。本実施形態では、情報処理装置10は質問者端末20及び応答者端末30と連携し、応答者端末30によって入力された応答内容を質問者端末20に表示するサーバ装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
【0013】
情報処理装置10は、質問者端末20からの行先及び質問の入力に応じて応答者端末30に質問を送信し、応答者端末30からの質問に対する応答の入力に応じて質問者端末20に応答を表示する。
【0014】
具体的には、情報処理装置10は、質問者端末20により入力された質問者の行先及び質問を受付ける。例えば、情報処理装置10は、質問者端末20により入力された質問者の行先として、特定の地名や住所及び特定の施設の名称を受付ける。また、例えば、情報処理装置10は、質問者端末20に入力された質問として、天候に関する質問や混雑状況に関する質問を受付ける。
【0015】
続いて、情報処理装置10は、質問者端末20からの行先の入力に基づき、行先周辺に存在する応答者端末30を検索し、検索された応答者端末30に前述の受付けた質問を送信する。例えば、情報処理装置10は、あらかじめ情報処理装置10又は外部の装置により保持された利用者端末の位置情報から、前述の受付けた行先周辺に存在する応答者端末30を検索し、当該応答者端末30に前述の受付けた質問を送信する。
【0016】
その後、情報処理装置10は、応答者端末30により入力された応答者の応答を受付ける。例えば、情報処理装置10は、応答者端末30により入力された応答として、前述した質問内容に対応する回答を受付ける。最後に、情報処理装置10は、前述の受付けた応答を質問者端末20に表示する。例えば、情報処理装置10は、前述の行先周辺の地図に受付けた応答をプロットした画像を質問者端末20に表示する。
【0017】
このようにして、情報処理装置10は、質問者端末20により入力された行先と質問に応じて、行先に滞在する応答者からの応答を、質問者端末20に表示する。その結果、質問者は、行先の現在の状況に関する質問の応答を容易に得ることができる。
【0018】
〔2.情報処理装置10の構成〕
次に、図2を参照し、図1に示した情報処理装置10の構成を説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。また、情報処理装置10と質問者端末20及び応答者端末30はネットワークNを介して有線又は無線により互いに通信可能に接続される。
【0019】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、質問者端末20及び応答者端末30との間で情報の送受信を行う。
【0020】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受付け情報記憶部13aと利用者情報記憶部13bとを有する。また、必要に応じて、推定情報記憶部13cとポイント情報記憶部13dとを有してもよい。
【0021】
受付け情報記憶部13aは、受付け部12aによって受付けられた、質問やその質問をした質問者の行先及びその質問に対する応答者の応答や、応答に対する評価について記憶する。例えば、受付け情報記憶部13aは、受付け情報として、質問者の行先の地名等や天候等に関する質問及び質問に対する応答者の応答等や、その応答に対する質問者からの評価を記憶する。また、受付け情報記憶部13aは、例えば、受付け情報と共にその情報が受付けられた時刻についても記憶する。
【0022】
利用者情報記憶部13bは、利用者端末に関する情報を記憶する。例えば、利用者情報記憶部13bは、質問者端末20による行先の入力前に、予め利用者端末に関する情報として、利用者端末のシリアル番号等を記憶する。
【0023】
推定情報記憶部13cは、後述する推定部12eによる利用者の外出予定の推定結果に関する情報を記憶する。例えば、推定情報記憶部13cは、利用者端末に記憶されている、利用者の外出予定における行先や日時等を記憶する。
【0024】
ポイント情報記憶部13dは、後述する付与部12fにより応答者端末30に付与されたポイントに関する情報を記憶する。例えば、ポイント情報記憶部13dは、応答者端末30にこれまでに付与されたポイントの累計や、現在において応答者端末30が所持しているポイントの数量を記憶する。
【0025】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部12は、受付け部12aと、検索部12b、送信部12cと表示部12dとを有する。また、必要に応じて、推定部12eと付与部12fとを有してもよい。
【0026】
受付け部12aは、質問と、質問を行った質問者の行先と、質問に対する応答とを受付ける。そして、受付け部12aは、受付けた前述の情報を、その情報が受付けられた時刻と共に受付け情報記憶部13aに格納する。例えば、受付け部12aは、質問者端末20に入力された天候等に関する質問を受付け、その情報が受付けられた時刻と共に受付け情報記憶部13aに格納する。なお、天候等に関する質問とは、例えば、天気や風の強さ、服の長袖・半袖、洗濯、花粉等に加え、混雑状況など対象地域の現在の状況に関する質問が考えられる。
【0027】
受付け部12aは、例えば、質問者端末20に入力された質問者の行先として、行先の地名や、行先の施設の名称を受付ける。さらに、受付け部12aは、例えば、質問者端末20に入力された質問に対する応答として、現在の対象地域の状況について、前述の質問に対応する応答を受付ける。なお、受付け部12aは、例えば、天候等に関する質問に対する応答として、天気等に対する回答とその回答に関するコメントとを受付けてもよい。
【0028】
また、受付け部12aは、予め設定された複数の質問及び応答の中から選択された質問及び応答を受付けてもよい。そして、受付け部12aは、受付けた前述の情報を受付け情報記憶部13aに格納する。
【0029】
例えば、受付け部12aは、質問者端末20に表示されている、予め設定された複数の質問の中から質問者端末20により選択された質問を受付ける。なお、予め設定された質問とは、例えば、天気や風の強さ、服の長袖・半袖、洗濯、花粉等に加え、混雑状況など対象地域の現在の状況に関する質問が考えられる。
【0030】
また、受付け部12aは、例えば、応答者端末30に表示されている、予め設定された複数の応答の中から応答者端末30により選択された応答を受付ける。なお、予め設定された応答とは、例えば、天気についての晴れ・曇り・雨や、風の強さについての強い風・弱い風等の前述の質問に対する応答が考えられる。
【0031】
さらに、受付け部12aは、応答に対する評価を受付けてもよい。そして、受付け部12aは、受付けた応答に対する評価を受付け情報記憶部13aに格納する。例えば、受付け部12aは、後述する表示部12dにより質問者端末20に表示された応答についての質問者による評価を、質問者端末20に入力された応答に対する評価として受付け、受付け情報記憶部13aに格納する。
【0032】
検索部12bは、受付け部によって受付けられた質問者の行先に基づき、行先の周辺に存在する応答者端末30を検索する。そして、検索部12bは、検索結果を後述する送信部12cに通知する。例えば検索部12bは、利用者情報記憶部13bに格納された利用者端末のシリアル番号等から、利用者端末のGPS(global positioning system)機能を用いて位置情報を入手し、その利用者端末の中から、受付け情報記憶部13aに記憶された質問者の行先周辺に存在する応答者端末30を検索する。
【0033】
そして、例えば、検索部12bは、検索結果として、上述の検索された応答者端末30のシリアル番号等を送信部12cに通知する。なお、前述の質問者の行先周辺とは、例えば、行先として六本木(地名)が入力された場合、六本木駅の緯度・経度を入手し、六本木駅を中心とする任意の半径以内の場所を指し、行先として施設の名称が入力された場合には、その施設の緯度・経度を入手し、その施設を中心とする任意の半径以内の場所を指す。
【0034】
また、例えば、検索部12bは、検索した結果、行先周辺に応答者端末30が存在しない場合、さらに検索範囲を広げて再検索を行う処理をしてもよい。ここで、検索範囲を広げすぎると、行先についてずれが生じることとなるため、所定の範囲まで段階的に再検索するようにしてもよい。さらに、例えば、検索部12bは、検索した結果、行先周辺に応答者端末30が存在しない場合、所定の時間が経過した後、再検索するようにしてもよい。
【0035】
送信部12cは、検索部12bによって検索された応答者端末30に、質問を送信する。例えば、送信部12cは、検索部12bにより通知された検索結果に応じて、検索された応答者端末30に、受付け情報記憶部13aに格納された質問者の質問及びその質問が受付けられた時刻について送信する。また、送信部12cは、例えば、上記質問が受付けられた時刻に加え、予め設定された応答についての有効期限も送信するようにしてもよい。
【0036】
また、送信部12cは、後述する表示部12dにより応答が質問者端末20に表示された後に、受付け部12aが第三者による、質問者の質問と類似する質問を受付けた場合、受付け部12aによって受付けられた類似質問に対する応答を、質問者端末20に送信してもよい。
【0037】
例えば、送信部12cは、後述する表示部12dにより、質問(現在の天気)に対する応答(晴れ)を表示した画像が質問者端末20に表示された後に、受付け部12aが第三者による、質問者の質問と類似する質問(今、晴れですか?)を受付けた場合、類似質問(今、晴れですか?)に対する応答(晴れです。)を、質問者端末20に、応答を受付けた時刻と共に送信する。
【0038】
さらに、送信部12cは、後述する推定部12eによって推定された外出予定に基づき、利用者端末に提案コメントを送信してもよい。例えば、送信部12cは、推定情報記憶部13cに格納された利用者の外出予定における行先や日時等の情報から、外出予定の日時の数時間前に、利用者端末に外出予定の行先の現在の状況に関する質問を提案するコメントを送信する。
【0039】
また、送信部12cは、例えば、外出予定の行先と利用者端末が存在する現在地との距離が一定以上の場合に、上記提案コメントを送信することも考えられる。
【0040】
表示部12dは、受付け部12aによって受付けられた応答を、質問者端末20に表示する。例えば、表示部12dは、受付け情報記憶部13aに格納された質問に対する応答を、質問者の行先周辺の地図にプロットした画像を質問者端末20に表示する。なお、表示部12dは、例えば、応答をプロットした画像を表示するメッシュの広さを変更できるように表示してもよい。
【0041】
また、表示部12dは、質問者の行先周辺の地図に質問に対する応答を1つ以上プロットした画像を質問者端末20に表示する。例えば、表示部12dは、受付け情報記憶部13aに格納された質問に対する応答を、質問者の行先周辺の地図に1つ以上プロットした画像を質問者端末20に表示する。ここで、表示部12dは、例えば、受付け部12aが一つの質問に対して複数の応答を受付けた場合、受付けた複数の応答を、応答者端末30の位置情報に対応するように行先周辺の地図にプロットし、質問者端末20に表示する。
【0042】
さらに、表示部12dは、受付け部12aが質問者の行先を受付けた場合、質問者端末20に行先の周辺についてのこれまでにされた応答を表示する。例えば、表示部12dは、受付け部12aが質問者の行先を受付けた場合、受付け情報記憶部13aに格納された質問者の行先について、受付け情報記憶部13aに格納されている、これまでにされた第三者による質問に対する応答を、質問者の行先周辺の地図に1つ以上プロットした画像を質問者端末20に表示する。
【0043】
推定部12eは、利用者端末から、利用者の外出予定を推定する。そして、推定部12eは、推定した情報を推定情報記憶部13cに格納する。例えば、推定部12eは、あらかじめ利用者情報記憶部13bに記憶されている利用者端末の情報から、利用者端末が有しているカレンダー機能等に記載された利用者の外出予定に基づき、外出予定の日時や行先等の情報を推定し、推定した情報を推定情報記憶部13cに格納する。
【0044】
付与部12fは、評価に基づき、応答をした応答者端末30に、ポイントを付与する。例えば、付与部12fは、受付け情報記憶部13aに記憶された、表示部12dにより質問者端末20に表示された応答についての質問者による評価に基づき、応答者端末30にポイントを付与し、付与したポイントに関する情報をポイント情報記憶部13dに格納する。
【0045】
なお、上記ポイントは、そのポイント数に応じて、クーポンなどと引き換えることや、自身の質問が応答者端末30に送信される際に優先表示されるように設定することに活用されることが考えられる。
【0046】
〔3.情報処理の具体例〕
続いて、図3及び図4を参照し、実施形態に係る情報処理の具体例について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。図4は、実施形態に係る情報処理により質問者端末20に表示された画像の具体例を示す図である。以下では、情報処理装置10の情報処理を説明した上で、質問者端末20に質問や行先が入力されてから、質問者端末20に応答者端末30に入力された応答が表示されるまでの具体的な処理について説明する。
【0047】
まず、質問者端末20は、例えば、質問者からの入力により、天気予報が表示されている所定の画面から、質問や行先を受付ける受付け画面へと遷移する。そして、受付け部12aは、例えば、質問者端末20に表示された行き先入力や質問投稿口により入力された、質問者の行先や質問を受付ける。検索部12bは、受付けられた行先の情報に基づき、行先周辺に存在する応答者端末30を検索する。
【0048】
次に、送信部12cは、検索された応答者端末30に受付けられた質問を送信する。この送信により、例えば、応答者端末30には、応答について提案するコメントが表示され、そのコメントへの入力により応答者端末30は質問に対する応答を受付ける受付け画面へと遷移する。その後、受付け部12aは、応答者端末30に入力された質問に対する応答を受付ける。
【0049】
最後に、表示部12dは、例えば、受付けられた応答(今晴れだよーー)を、質問者の行先を中心とした地図にプロットした画像を質問者端末20に表示する。前述の一連の処理により、質問者は、行先の現在の状況に関する質問に対してされた、行先に滞在する応答者からの応答を、自身の所持する端末で確認することができる。
【0050】
〔4.処理手順〕
次に、図5を参照して、情報処理装置10の処理について説明する。図5は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。図5に示す例では、受付け部12aは、質問者端末20に入力された質問及び行先を受付ける(ステップS101)。受付け部12aは、質問及び行先を受付けていない場合(ステップS101;No)、質問及び行先を受付けるまで待機する。
【0051】
一方、受付け部12aが、質問及び行先を受付けた場合(ステップS101;Yes)、検索部12bは、行先周辺に存在する応答者端末を検索する。(ステップS102)。そして、送信部12cは、検索された応答者端末30に質問を送信する(ステップS103)。
【0052】
その後、受付け部12aは、応答者端末30に入力された応答を受付ける(ステップS104)。受付け部12aは、応答を受付けていない場合(ステップS104;No)、応答を受付けるまで待機する。一方、受付け部12aが、応答を受付けた場合(ステップS104;Yes)、表示部12dは、質問者端末20に、行先周辺の地図に応答をプロットした画像を表示する。(ステップS105)。
【0053】
〔5.効果〕
上述してきたように、本実施形態に係る情報処理装置10は、質問と質問者の行先と応答とを受付ける受付け部12aと、受付けられた行先周辺に存在する応答者端末30を検索する検索部12bと、検索された応答者端末30に質問を送信する送信部12cと、受付けられた質問に対する応答を質問者端末20に表示する表示部12dとを備える。
【0054】
まず、受付け部12aは、質問者端末に入力された質問と質問者の行先を受付ける。そして、検索部12bは、予め記憶していた利用者端末の情報から利用者端末の位置情報を入手し、行先周辺に存在する応答者端末30を検索する。送信部12cは、検索された応答者端末30に受付けた質問を送信する。その後、受付け部12aは、応答者端末30に入力された質問に対する応答を受付け、表示部12dは、受付けた応答を質問者端末20に表示する。
【0055】
このようにして、情報処理装置10が、質問者端末20に入力された質問及び行先に応じて、行先周辺に存在する応答者端末30に入力された応答を、質問者端末20に表示することで、質問者は、行先の現在の状況に関する質問に対する応答を容易に得ることができる。したがって、情報処理装置10によれば、現在の対象地域の情報について、利用者が求める情報を容易に提供することができるという効果を奏する。
【0056】
また、情報処理装置10の表示部12dは、行先周辺の地図に応答を1つ以上プロットした画像を質問者端末20に表示する。これにより、質問者は、質問に対する応答が複数あったとしても、それぞれの応答について容易に判別することができる。したがって、情報処理装置10によれば、複数の応答について、それぞれの位置情報に応じた地図上の場所にプロットした画像を表示することで、質問者に複数の応答をその位置情報と共に判別しやすい形で提供することができるという効果を奏する。
【0057】
さらに、情報処理装置10の表示部12dは、受付け部が質問者の行先を受付けた場合、質問者端末20に行先周辺についてこれまでにされた応答を表示する。これにより、質問者は、行先を入力するだけで、行先周辺にされた応答を確認することができるため、自身が質問をしなくても求める情報を入手できる場合がある。
【0058】
したがって、情報処理装置10によれば、質問者端末20による行先の入力により、質問者端末20に行先周辺についてこれまでにされた応答を表示することで、質問をする前に、行先周辺についてのこれまでにされた質問に対する応答を、質問者に提供することができるという効果を奏する。
【0059】
また、情報処理装置10の受付け部12aは、予め設定された複数の質問及び応答の中から選択された質問及び応答を受付ける。これにより、質問者は、自身の求める情報について容易に質問することができる。したがって、情報処理装置10は、行先の状況に関する質問を、質問者に容易にさせることができるという効果を奏する。
【0060】
また、情報処理装置10の送信部12cは、表示部12dにより応答が質問者端末20に表示された後に、受付け部12aが第三者による質問者の質問と類似する質問を受付けた場合、受付け部12aによって受付けられた類似質問に対する応答を、質問者端末20に送信する。
【0061】
これにより、質問者は、自分がした質問と類似する質問が後追いで発生した場合に、類似質問に対する応答があった時の行先の状況について知ることができる。したがって、情報処理装置10は、質問者が質問した後の行先の状況についての情報を、質問者に提供することができるという効果を奏する。
【0062】
さらに、情報処理装置10の推定部12eは、利用者の端末に記憶されている外出予定を推定し、送信部12cは、推定された外出予定に基づき、利用者端末に提案コメントを送信する。これにより、利用者は、外出予定の前に送信部12cから送信された提案コメントを確認することができる。したがって、情報処理装置10は、利用者の外出予定の前に、行先の現在の状況に関する質問をすることを提案することができるという効果を奏する。
【0063】
また、情報処理装置10の受付け部12aは、応答に対する評価を受付け、付与部12fは、評価に基づき、評価された応答をした応答者端末30にポイントを付与する。これにより、評価された応答が入力された応答者端末30にポイントが付与されるため、応答者は質問者に評価されるより良い応答をすると考えられる。したがって、情報処理装置10は、応答者には質問に対し質の高い応答をさせることができ、質問者には質の高い応答を提供することができるという効果を奏する。
【0064】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図6に示すようなコンピュータ1000によって実現される。図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080、がバス1090により接続された形態を有する。
【0065】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えば、CPU、MPU、ASIC、FPGA等により実現される。
【0066】
一次記憶装置1040は、RAM等の演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。
【0067】
さらに、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0068】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USBやDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。
【0069】
また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0070】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0071】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0072】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disc)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0073】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0074】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0075】
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0076】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0077】
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0078】
さらに、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、情報処理装置10の各機能の全部又は一部を質問者端末20及び応答者端末30が行うようにしてもよい。
【0079】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0080】
さらに、上述してきた「部(Section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0081】
10 情報処理装置
11 通信部
12 制御部
12a 受付け部
12b 検索部
12c 送信部
12d 表示部
12e 推定部
12f 付与部
13 記憶部
13a 受付け情報記憶部
13b 利用者情報記憶部
13c 推定情報記憶部
13d ポイント情報記憶部
20 質問者端末
30 応答者端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6