(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182233
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】情報通知方法、情報通知装置、プログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20231219BHJP
G08G 1/005 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
G01C21/26 Z
G08G1/005
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095718
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【弁理士】
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【弁理士】
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】田幡 光
(72)【発明者】
【氏名】石川 真澄
(72)【発明者】
【氏名】村田 一仁
(72)【発明者】
【氏名】金井 真希
(72)【発明者】
【氏名】中山 将年
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129BB03
2F129CC15
2F129CC16
2F129DD20
2F129DD21
2F129DD24
2F129EE52
2F129EE57
2F129EE81
2F129FF02
2F129FF32
5H181AA21
5H181BB04
5H181BB15
5H181EE05
(57)【要約】
【課題】ユーザに対して交通機関の運行情報の適切な通知を行うことができないこと。
【解決手段】本発明の情報通知装置100は、ユーザについて予め登録された経路情報に基づいてユーザの移動経路を予測する予測部121と、移動経路上におけるユーザの位置を、ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出する検出部122と、移動経路とユーザの位置とに基づいて移動経路上におけるユーザの位置からさらにユーザの移動先となりうる経路上の交通情報をユーザ端末に通知する通知部123と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測し、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出し、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報通知方法であって、
前記経路情報に基づいて当該移動経路上の出発地から目的地までの1つ又は複数の前記移動経路を予測すると共に、前記移動経路を複数の区間に分割し、
前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
【請求項3】
請求項2に記載の情報通知方法であって、
前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間に通知フラグを設定すると共に、当該通知フラグが設定された前記区間の交通情報のみを前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
【請求項4】
請求項3に記載の情報通知方法であって、
前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先から除外されうる前記区間に設定された前記通知フラグを解除する、
情報通知方法。
【請求項5】
請求項2に記載の情報通知方法であって、
前記移動経路を予め設定された交通手段の乗り換え箇所で区切って前記区間に分割し、
前記乗り換え箇所に対する前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
【請求項6】
請求項1に記載の情報通知方法であって、
前記ユーザ端末から発せられる位置情報に基づいて前記ユーザの位置を検出する、
情報通知方法。
【請求項7】
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測する予測部と、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出する検出部と、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する通知部と、
を備えた情報通知装置。
【請求項8】
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測し、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出し、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通知方法、情報通知装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに対して電車など交通機関の運行情報を通知するシステムが開発されている。例えば、特許文献1では、ユーザによって探索された経路を記憶しておき、経路上の交通機関の遅延といった運行情報を電子メールでユーザに通知する、ことが記載されている。また、特許文献2では、人物が駅に入場した場合に、定期券の利用区間に基づいて経路を予測し、経路上の障害等を含む運行状況をメールで配信する、ことが記載されている。特に、特許文献2では、定期券を投入することにより自動改札機から出力される定期券の識別コードから、人物が乗換駅に到達しているかを判定し、乗換駅から退場駅までの経路上の運行状況を電子メールでユーザに配信することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-91367
【特許文献2】特開2004-21579
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、探索された経路上の全ての運行情報がユーザに通知されてしまうため、既にユーザが通過した経路上の運行情報も通知されることとなり、不要な通知が行われてしまう。一方、上述した特許文献2では、自動改札機から出力される定期券の情報をもとに乗換駅から退場駅までの運行状況を配信しているため、既にユーザが通過した経路上の運行情報の通知は抑制できる。ところが、かかる技術では、ユーザによる定期券を利用した自動改札機の通過が必要となり、自動改札機の通過を伴わない移動の場合には、適切な通知を行うことができない、という問題が生じる。
【0005】
このため、本開示の目的は、上述した課題である、ユーザに対して交通機関の運行情報の適切な通知を行うことができない、ことを解決することができる情報通知方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態である情報通知方法は、
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測し、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出し、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
という構成をとる。
【0007】
また、本開示の一形態である情報通知装置は、
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測する予測部と、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出する検出部と、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する通知部と、
を備えた、
という構成をとる。
【0008】
また、本開示の一形態であるプログラムは、
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測し、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出し、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
処理をコンピュータに実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、以上のように構成されることにより、ユーザに対して交通機関の運行情報の適切な通知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態1における情報通知システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1に開示した情報通知装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1に開示した情報通知装置による処理の様子を示す図である。
【
図4】
図1に開示した情報通知装置による処理の様子を示す図である。
【
図5】
図1に開示した情報通知装置の動作を示すフローチャートである。
【
図6】
図1に開示した情報通知装置の動作を示すフローチャートである。
【
図7】
図1に開示した情報通知装置の動作を示すフローチャートである。
【
図8】本開示の実施形態2における情報通知装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図9】本開示の実施形態2における情報通知装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態1>
本開示の第1の実施形態を、
図1乃至
図7を参照して説明する。
図1乃至
図2は、情報通知システムの構成を説明するための図であり、
図3乃至
図7は、情報通知システムの処理動作を説明するための図である。
【0012】
[構成]
本実施形態における情報通知システムは、電車Tなどの交通機関を利用して移動するユーザUに対して、移動経路上における交通機関の運行情報を通知するためのものである。
図1に示すように、情報通知システムは、ネットワークNを介して接続された、情報通知装置10と、ユーザUが所持するユーザ端末20と、交通情報配信サーバ30と、を備えて構成されている。
【0013】
なお、本実施形態では、ユーザUは交通機関として電車Tを利用した移動経路上を移動することとし、電車Tの遅延、運休などの円滑な移動に影響を与えるような運行情報を通知する場合を説明する。但し、本開示では、ユーザUが利用する交通機関は、バス、タクシー、飛行機などいかなる移動手段であってもよく、通知する運行情報は、これら移動手段の遅延や運休などであってもよい。以下、各構成について説明する。
【0014】
交通情報配信サーバ30は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。交通情報配信サーバ30は、電車Tを運行する交通機関が、電車Tの遅延や運休などの運行情報(交通情報)を外部に配信する機能を有している。特に、本実施形態では、交通情報配信サーバ30は、運行情報として、遅延、運休などの円滑な移動に影響を与えるような異常状態を表す運行情報のみを外部に配信していることとする。但し、運行情報は、正常な運行状況を表す内容のものであってもよい。そして、交通情報配信サーバ30から配信された運行情報は、後述するように情報通知装置10にて取得される。
【0015】
ユーザ端末20は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。特に、本実施形態では、ユーザ端末20は、ユーザUが所持するスマートフォンなどの携帯型情報処理端末である。ここで、ユーザUは、電車Tなどの交通機関を利用して移動経路上を移動する人物であり、後述するように情報通知装置10にて提供される運行情報通知サービスに登録に事前に登録することとする。このため、ユーザ端末20は、ユーザUの操作に応じてネットワークNを介して情報通知装置10にアクセスし、運行情報通知サービスを利用するために情報を送信して登録する機能を有する。
【0016】
具体的に、ユーザ端末20は、まず、ユーザUの操作により、ユーザUの識別情報、運行情報の通知を受けるためのメールアドレスや電話番号などのアドレス情報、などのサービスの登録に必要な情報を情報通知装置10に送信する。また、ユーザ端末20は、ユーザUの操作により、あるいは、自動的に、利用する可能性のある経路情報を、情報通知装置10に送信する。経路情報は、例えば、ユーザUが購入して利用している定期券の区間を表す定期券区間情報であり、かかる定期券区間を特定する路線名、区間の両端となる駅名、経由する駅名、乗り換えを行う駅名などの情報からなる。また、経路情報は、ユーザUが過去にウェブサイトなどで検索した路線経路であってもよく、路線経路に含まれる路線名、乗車駅、乗換駅、降車駅、などの情報からなる。また、経路情報は、上述した定期券区間や検索した路線経路に限らず、ユーザU自身が頻繁に利用する経路や駅名など、ユーザUによって設定された経路の情報であってもよい。
【0017】
また、ユーザ端末20は、ユーザ端末20自体の位置情報を情報通知装置10に通知する機能を有する。例えば、ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)装置を搭載しており、自己の位置情報を一定の時間間隔で取得して情報通知装置10に通知する。但し、ユーザ端末20は、いかなる方法で自己の位置情報を情報通知装置10に通知してもよい。例えば、ユーザ端末20は、駅の自動改札機に対して決済する機能を搭載しており、ユーザUが自動改札を通過する際にユーザ端末20から自動改札機に対してユーザの識別情報を含む決済情報が発信されることとなるが、かかる決済情報が自動改札機から情報通知装置10に通知されることで、ユーザUの位置情報を通知してもよい。
【0018】
情報通知装置10は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。情報通知装置10は、ユーザUに対して移動経路上における交通機関の運行情報を通知するサービスを提供する事業者によって管理されている情報処理装置である。そして、情報通知装置10は、
図2に示すように、取得部11、検出部12、予測部13、通知部14、を備える。取得部11、検出部12、予測部13、通知部14の各機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現することができる。また、情報通知装置10は、ユーザ情報記憶部16、運行情報記憶部17、を備える。ユーザ情報記憶部16、運行情報記憶部17は、記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0019】
取得部11は、運行情報を通知するサービスを提供するために必要な情報を取得する。具体的に、取得部11は、サービスを利用するユーザUの情報として、ユーザの識別情報、運行情報の通知先となるメールアドレスや電話番号などのアドレス情報、上述したユーザUが利用する可能性のある経路情報、を取得して、ユーザ情報記憶部16に登録する。経路情報は、上述したように、ユーザUが購入している定期券区間であったり、検索した路線経路、さらには、ユーザU自身が設定した経路の情報であってもよい。このとき、取得部11は、ユーザ端末20から送信されることで上述した情報を取得してもよく、ユーザUが他の情報処理装置から情報通知装置10にアクセスして上述した情報が送信されることで取得してもよい。また、取得部11は、後述するように、情報通知装置10にて過去にユーザUの位置として検出された駅名などを経路情報として取得してユーザ情報記憶部16に記憶してもよい。
【0020】
また、取得部11は、サービスを提供するために必要な情報として、電車Tの遅延や運休などの運行情報(交通情報)を取得して、運行情報記憶部17に記憶する。運行情報は、例えば、路線名、駅名、発生している事象の内容(遅延、運休など)、といった情報を含む。このとき、取得部11は、上述した交通情報配信サーバ30から一定の時間間隔で運行情報を取得したり、交通情報配信サーバ30からのプッシュ配信を受けて運行情報を取得してもよい。但し、取得部11は、運行情報を他の装置から取得してもよく、オペレータによって入力されることで取得してもよく、いかなる方法で取得してもよい。、
【0021】
検出部12は、上述したようにユーザ端末20から通知される位置情報を受信し、かかる位置情報に基づいてユーザUの位置を検出する。例えば、検出部12は、一定の時間間隔でユーザ端末20から通知される位置情報を受信し、かかる位置情報と予め登録された地図情報とを用いて、ユーザUの位置に該当する路線名及び駅名や、改札口名、を検出する。このとき、検出部12は、他の装置からユーザ端末20の位置情報を取得して、ユーザUの位置を検出してもよい。例えば、検出部12は、ユーザUが自動改札機を通過する際に自動改札機に対してユーザ端末20にて決済を行った場合に、ユーザ端末20から発せられた決済情報を自動改札機から取得する。これにより、検出部12は、ユーザ情報として登録されたユーザUの識別情報と決済情報に含まれるユーザUの識別情報とを照合することで、自動改札機の位置情報からユーザUの位置を検出することができる。なお、検出部12は、ユーザ端末20から発せられた電波を用いた基地局情報などからユーザUの位置を検出してもよく、ユーザ端末20から発せられた情報を用いたいかなる方法でユーザUの位置を検出してもよい。
【0022】
予測部13は、ユーザ情報記憶部16に記憶されているユーザUの経路情報に基づいて、ユーザUの移動経路を予測する。このとき、予測部13は、検出したユーザUの位置も用いてユーザUの移動経路を予測する。さらに、予測部13は、予測した移動経路を、移動経路上の途中駅や乗換駅で区切るなどして複数の区間に分割する。
【0023】
例えば、ユーザUの経路情報として定期券区間が登録されており、ユーザUの位置が定期券区間内の駅で検出された場合には、ユーザUが位置する駅から定期券区間内で移動経路を予測する。このとき、移動経路上に途中駅や乗換駅がある場合には、かかる駅で区切り、移動経路を複数の区間に分割する。また、例えば、ユーザUの経路情報として検索した路線経路が登録されており、ユーザUの位置が検索した路線経路内の駅で検出された場合には、ユーザUが位置する駅から検索した路線経路内で移動経路を予測する。このとき、検索した路線経路が複数存在する場合には、それら複数の経路をそれぞれ移動経路として予測し、さらに、移動経路ごとをそれぞれ、途中駅や乗換駅で区切って複数の区間に分割する。
【0024】
ここで、予測部13による移動経路の予測の一例を、
図3を参照して説明する。まず、
図3の符号T1に示すように、ユーザUについて、駅A、駅B、駅Cを含む定期券区間が登録されていたとする。かかる状況において、
図3の符号T2に示すように、ユーザUの位置が駅Aの位置で検出された場合には、移動経路「駅A→駅B→駅C」が予測される。そして、移動経路には途中駅Bが存在しているため、移動経路「駅A→駅B→駅C」を途中駅Bで区切って、区間「駅A→駅B」と区間「駅B→駅C」とに分割する。
【0025】
また、予測部13による移動経路の予測の他の例を、
図4を参照して説明する。まず、ユーザUが駅Aから駅Eまでの経路を検索した場合に、
図4の符号T11に示すように、路線経路「駅A→駅D1→駅E」と、路線経路「駅A→駅D2→駅E」とが検索結果として登録されていたとする。かかる状況において、
図4の符号T12に示すように、ユーザUの位置が駅Aの位置で検出された場合には、2つの移動経路、つまり、移動経路「駅A→駅D1→駅E」と移動経路「駅A→駅D2→駅E」とが予測される。そして、各移動経路にはそれぞれ途中駅D1,D2が存在しているため、一方の移動経路「駅A→駅D1→駅E」を途中駅D1で区切って、区間「駅A→駅D1」と区間「駅D1→駅E」とに分割し、他方の移動経路「駅A→駅D2→駅E」を途中駅D2で区切って、区間「駅A→駅D2」と区間「駅D2→駅E」とに分割する。
【0026】
通知部14は、予測した移動経路と、検出したユーザUの位置と、に基づいて、移動経路上においてユーザUのさらなる移動先となりうる経路上の運行情報を、ユーザ端末20に通知する。具体的に、通知部14は、常にユーザUの位置を検出し、かかるユーザUの位置と移動経路に設定した各区間とを比較し、ユーザUの移動先となりうる区間に通知フラグを設定する。この通知フラグは、運行情報の通知を行う区間を示すものである。このため、通知部14は、上述したようにユーザUの移動経路が予測された当初では、全ての区間がユーザUの移動先となりうるため、全ての区間に通知フラグが設定される。一方で、ユーザUが途中駅や乗換駅まで移動すると、ユーザUが既に通過した区間やユーザUが移動することができない区間が生じることとなり、その場合には、通知部14は、かかる区間を移動先から除外し、かかる区間に設定されている通知フラグを削除する。
【0027】
ここで、通知部14による通知フラグの設定・削除の一例を、
図3を参照して説明する。まず、
図3の符号T2に示すように、ユーザUについて移動経路「駅A→駅B→駅C」が予測され、区間「駅A→駅B」と区間「駅B→駅C」とが設定された場合には、各区間に通知フラグFが設定される。その後、
図3の符号T3に示すように、ユーザUが駅Aから駅Bに移動し、ユーザUの位置が駅Bの位置で検出された場合には、既に区間「駅A→駅B」は通過したため、ユーザUにとって運行情報が不要となり、かかる区間「駅A→駅B」の通知フラグFは削除し、その後の移動先となりうる区間「駅B→駅C」の通知フラグFが設定されたままとする。
【0028】
また、通知部14による通知フラグの設定・削除の他の例を、
図4を参照して説明する。まず、
図4の符号T12に示すように、ユーザUについて2つの移動経路、つまり、移動経路「駅A→駅D1→駅E」と移動経路「駅A→駅D2→駅E」とが予測され、一方の移動経路について区間「駅A→駅D1」と区間「駅D1→駅E」とが設定され、他方の移動経路について区間「駅A→駅D2」と区間「駅D2→駅E」とが設定された場合には、各区間に通知フラグFが設定される。その後、
図14の符号T13に示すように、ユーザUが駅Aから駅D2に移動し、ユーザUの位置が駅D2の位置で検出された場合には、既に区間「駅A→駅D2」は通過し、また、駅D1を経由する区間「駅A→駅D1」と区間「駅D1→駅E」とは移動先とはなりえないため、ユーザUにとって運行情報が不要となる。このため、区間「駅A→駅D2」、区間「駅A→駅D1」、区間「駅D1→駅E」の通知フラグFは削除し、その後の移動先となりうる区間「駅D2→駅E」の通知フラグFが設定されたままとする。
【0029】
そして、通知部14は、上述したユーザUの位置の検出に伴う通知フラグの設定・解除を行いつつ、取得した運行情報を調べる。通知部14は、運行情報の路線名、駅名などから、通知フラグが設定されている区間の運行情報を取得すると、かかる区間を移動経路としているユーザUのアドレス情報つまりユーザ端末20に対して、運行情報を通知する。このとき、通知部14は、運行情報の内容を調べ、かかる内容に応じて、運行情報をユーザ端末20に通知してよい。例えば、運行情報のうち、発生している事象の内容が、遅延や運休など異常状態と判断できる内容である場合のみ、運行情報を通知してもよい。
【0030】
[動作]
次に、上述した情報通知装置10の動作を説明する。ここでは、一例として、ユーザUの経路情報として、定期券区間が登録されている場合と、検索された路線経路が登録されている場合と、をそれぞれ説明する。まず、ユーザUの経路情報として定期券区間が登録されている場合を、
図3と、
図5及び
図6のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
情報通知装置10は、ユーザUの位置を検出すると共に、かかるユーザUの経路情報として登録されている定期券区間を取得する。そして、情報通知装置10は、定期券区間とユーザUの位置から、ユーザUの移動経路を予測する(
図5のステップS1)。例えば、
図3の符号T1に示すように、ユーザUについて、駅A、駅B、駅Cを含む定期券区間が登録されており、
図3の符号T2に示すように、ユーザUの位置が駅Aの位置で検出された場合には、移動経路「駅A→駅B→駅C」を予測する。そして、情報通知装置10は、予測した移動経路を乗換駅Bで区切り、区間「駅A→駅B」と区間「駅B→駅C」とに分割する。このとき、ユーザUの移動先として全ての区間が対象となりうるため、情報通知装置10は、全ての区間に通知フラグFを設定する(
図5のステップS2)。
【0032】
その後、情報通知装置10は、常にユーザUの位置を検出し、乗換駅Bに到着したかを調べる(
図5のステップS3)。情報通知装置10は、ユーザUが乗換駅Bに到着したことを検出すると(
図5のステップS3でYes)、ユーザUが通過した区間「駅A→駅B」に設定した通知フラグFは削除し(
図5のステップS4)、その後のユーザUの移動先となりうる区間「駅B→駅C」の通知フラグFは設定されたままとする。そして、情報通知装置10は、その後もユーザUの位置を検出し、目的地の駅Cに到着したかを調べる(
図5のステップS5)。情報通知装置10は、ユーザUが目的地の駅Cに到着したことを検出すると(
図5のステップS5でYes)、全ての区間つまり区間「駅B→駅C」に設定した通知フラグFは削除する(
図5のステップS6)。
【0033】
そして、情報通知装置10は、上述した通知フラグの設定・削除を行っている間(
図5のステップS2からS6の間)、並行して、運行情報の通知処理を行う。具体的に、情報通知装置10は、運行情報を取得し(
図6のステップS11)、運行情報の路線名、駅名などから、通知フラグが設定されている区間の運行情報であるかを調べる(
図6のステップS12)。そして、情報通知装置10は、通知フラグが設定されている区間の運行情報を取得すると(
図6のステップS12でYes)、かかる区間を移動経路としているユーザUのアドレス情報つまりユーザ端末20に対して、運行情報を通知する(
図6のステップS13)。
【0034】
これにより、
図3の例においては、符号T2に示すように、ユーザUが駅Aから駅Bに移動するまでは、区間「駅A→駅B」と区間「駅B→駅C」とに通知フラグが設定されているため、かかる区間の運行情報がユーザ端末20に通知されることとなる。一方で、符号T3に示すように、ユーザUが駅Bに到着し、駅Bから駅Cに移動するまでは、区間「駅B→駅C」のみに通知フラグFが設定されているため、かかる区間の運行情報のみがユーザ端末20に通知されることとなる。このため、ユーザUに対して、既に通過した区間の運行情報の通知を抑制でき、必要な運行情報のみを通知することができ、サービスの向上を図ることができる。
【0035】
さらに、本開示では、ユーザUの位置を、ユーザ端末20から発せられる情報に基づいて検出しており、かかる検出した位置に応じて運行情報を通知する区間を設定している。このため、例えば、移動経路上の区間を区切った駅で自動改札機の通過を伴わない移動の場合であっても、ユーザUの移動先となる区間を適切に認識することができる。その結果、あらゆる移動経路においてユーザUに対して必要な運行情報のみを通知することができ、さらなるサービスの向上を図ることができる。
【0036】
次に、ユーザUの経路情報として検索された路線経路が登録されている場合を、
図4と、
図6及び
図7のフローチャートを参照して説明する。なお、
図7は、
図5のフローチャートとほぼ同じであり、ステップS4’が異なることとなる。
【0037】
情報通知装置10は、ユーザUの位置を検出すると共に、かかるユーザUの経路情報として登録されている検索された路線経路を取得する。そして、情報通知装置10は、検索された路線経路とユーザUの位置から、ユーザUの移動経路を予測する(
図7のステップS1)。例えば、
図4の符号T11に示すように、ユーザUについて、2つの検索された路線経路「駅A→駅D1→駅E」と「駅A→駅D2→駅E」が登録されており、
図4の符号T12に示すように、ユーザUの位置が駅Aの位置で検出された場合には、2つの移動経路「駅A→駅D1→駅E」と「駅A→駅D2→駅E」とを予測する。そして、情報通知装置10は、予測した移動経路それぞれを乗換駅で区切り、各区間に分割する。ここでは、一方の移動経路「駅A→駅D1→駅E」を区間「駅A→駅D1」と区間「駅D1→駅E」とに分割し、他方の移動経路「駅A→駅D2→駅E」を区間「駅A→駅D2」と区間「駅D2→駅E」とに分割する。そして、情報通知装置10は、ユーザUの移動先として全ての区間が対象となりうるため、全ての区間に通知フラグFを設定する(
図7のステップS2)。
【0038】
その後、情報通知装置10は、常にユーザUの位置を検出し、乗換駅D1あるいはD2に到着したかを調べる(
図7のステップS3)。情報通知装置10は、ユーザUが乗換駅D1あるいはD2に到着したことを検出すると(
図7のステップS3でYes)、通過した区間や移動不可能となる区間を調べ、かかる区間の通知フラグFを削除する(
図7のステップS4’)。このとき、
図4の符号T13に示すように、ユーザUが駅Aから駅D2に移動し、ユーザUの位置が駅D2の位置で検出された場合には、既に区間「駅A→駅D2」は通過し、また、駅D1を経由する区間「駅A→駅D1」と区間「駅D1→駅E」とは移動先とはなりえないため、ユーザUにとって運行情報が不要となる。このため、区間「駅A→駅D2」、区間「駅A→駅D1」、区間「駅D1→駅E」の通知フラグFは削除し、その後の移動先となりうる区間「駅D2→駅E」の通知フラグFは設定されたままとする。
【0039】
そして、情報通知装置10は、その後もユーザUの位置を検出し、目的地の駅Eに到着したかを調べる(
図7のステップS5)。情報通知装置10は、ユーザUが目的地の駅Eに到着したことを検出すると(
図7のステップS5でYes)、全ての区間つまり区間「駅D2→駅E」に設定した通知フラグFは削除する(
図7のステップS6)。
【0040】
そして、情報通知装置10は、上述した通知フラグの設定・削除を行っている間(
図7のステップS2からS6の間)、並行して、運行情報の通知処理を行う。具体的に、情報通知装置10は、運行情報を取得し(
図6のステップS11)、運行情報の路線名、駅名などから、通知フラグが設定されている区間の運行情報であるかを調べる(
図6のステップS12)。そして、情報通知装置10は、通知フラグが設定されている区間の運行情報を取得すると(
図6のステップS12でYes)、かかる区間を移動経路としているユーザUのアドレス情報つまりユーザ端末20に対して、運行情報を通知する(
図6のステップS13)。
【0041】
これにより、
図4の例においては、符号T12に示すように、ユーザUが駅Aから駅D1あるいはD2に移動するまでは、全ての区間に通知フラグが設定されているため、かかる区間の運行情報がユーザ端末20に通知されることとなる。一方で、符号T13に示すように、ユーザUが駅D2に到着し、駅D2から駅Eに移動するまでは、区間「駅D2→駅E」のみに通知フラグが設定されているため、かかる区間の運行情報のみがユーザ端末20に通知されることとなる。このため、ユーザUに対して、既に通過した区間や移動不可能な区間の運行情報の通知を抑制でき、必要な運行情報のみを通知することができ、サービスの向上を図ることができる。
【0042】
さらに、本開示では、ユーザUの位置を、ユーザ端末20から発せられる情報に基づいて検出しており、かかる検出した位置に応じて運行情報を通知する区間を設定している。このため、例えば、移動経路上の区間を区切った乗換駅で自動改札機の通過を伴わない移動の場合であっても、ユーザUの移動先となる区間を適切に認識することができる。その結果、あらゆる移動経路においてユーザUに対して必要な運行情報のみを通知することができ、さらなるサービスの向上を図ることができる。
【0043】
なお、上記では、情報通知装置10は、ユーザUが移動経路上の区間を区切った駅に位置するか否かに応じて通知フラグの設定・削除を行っているが、区間を区切った駅にユーザUが位置するか否かに関わらず、いかなる位置にユーザUが位置している場合であっても、ユーザUの移動先となりうる区間を判別して、通知フラグの設定・削除を行ってもよい。例えば、上述した
図4の符号T2の例において、ユーザUが駅Aから駅D2に移動している最中であり、駅Aと駅D2との間に位置している場合を考える。この場合、情報通知装置10は、ユーザUが駅Aと駅D2との間に位置していることを検出すると、ユーザUが駅D2に向かっていると予測し、この時点で、駅D1を経由する区間「駅A→駅D1」と区間「駅D1→駅E」とはユーザUno移動先とはなりえないと判断する。そして、情報通知装置10は、この地点で、区間「駅A→駅D1」、区間「駅D1→駅E」の通知フラグFを削除し、かかる区間の運行情報をユーザUに通知することを停止してもよい。
【0044】
<実施形態2>
次に、本開示の第2の実施形態を、
図8乃至
図9を参照して説明する。
図8乃至
図9は、実施形態2における情報通知装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した情報通知装置の構成の概略を示している。
【0045】
まず、
図8を参照して、本実施形態における情報通知装置100のハードウェア構成を説明する。情報通知装置100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0046】
そして、情報通知装置100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、
図9に示す予測部121と検出部122と通知部123とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した予測部121と検出部122と通知部123とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0047】
なお、
図8は、情報通知装置100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。また、情報処理装置は、上述したCPUの代わりに、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、TPU(TensorProcessingUnit)、量子プロセッサ、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
【0048】
上記予測部121は、ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、ユーザの移動経路を予測する。経路情報は、ユーザが利用する経路であったり、利用しようとしている経路であり、例えば、ユーザの定期券区間や検索された路線経路である。
【0049】
上記検出部122は、移動経路上におけるユーザの位置を、ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出する。例えば、検出部122は、ユーザ端末から発せられる全地球測位システムによって検出された位置情報を取得することで、ユーザの位置を検出する。
【0050】
上記通知部123は、移動経路とユーザの位置とに基づいて、移動経路上におけるユーザの位置からさらにユーザの移動先となりうる経路上の交通情報をユーザ端末に通知する。つまり、通知部123は、ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報はユーザ端末に通知し、ユーザの移動先とはなりえない経路上の交通情報はユーザ端末に通知しない。例えば、通知部123は、ユーザが既に通過した区間やこの先に移動しえない区間の交通情報は通知しない。
【0051】
本開示は、以上のように構成されることにより、既に通過した区間や移動不可能な区間の交通情報の通知を抑制でき、ユーザが必要な交通情報のみを通知することができ、サービスの向上を図ることができる。さらに、本開示では、ユーザの位置を、ユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出しており、かかる検出した位置に応じて交通情報を通知する区間を設定している。このため、例えば、移動経路上の乗換駅で自動改札機の通過を伴わない移動の場合であっても、ユーザの移動先となる経路を適切に認識することができる。その結果、あらゆる移動経路においてユーザに対して必要な運行情報のみを通知することができ、さらなるサービスの向上を図ることができる。
【0052】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0053】
以上、上記実施形態等を参照して本開示を説明したが、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した予測部121と検出部122と通知部123との機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0054】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における情報通知方法、情報通知装置、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測し、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出し、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
(付記2)
付記1に記載の情報通知方法であって、
前記経路情報に基づいて当該移動経路上の出発地から目的地までの1つ又は複数の前記移動経路を予測すると共に、前記移動経路を複数の区間に分割し、
前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
(付記3)
付記2に記載の情報通知方法であって、
前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間に通知フラグを設定すると共に、当該通知フラグが設定された前記区間の交通情報のみを前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
(付記4)
付記3に記載の情報通知方法であって、
前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先から除外されうる前記区間に設定された前記通知フラグを解除する、
情報通知方法。
(付記5)
付記2に記載の情報通知方法であって、
前記移動経路を予め設定された交通手段の乗り換え箇所で区切って前記区間に分割し、
前記乗り換え箇所に対する前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知方法。
(付記6)
付記1に記載の情報通知方法であって、
前記ユーザ端末から発せられる位置情報に基づいて前記ユーザの位置を検出する、
情報通知方法。
(付記7)
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測する予測部と、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出する検出部と、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する通知部と、
を備えた情報通知装置。
(付記7.1)
付記7に記載の情報通知装置であって、
前記予測部は、前記経路情報に基づいて当該移動経路上の出発地から目的地までの1つ又は複数の前記移動経路を予測すると共に、前記移動経路を複数の区間に分割し、
前記通知部は、前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知装置。
(付記7.2)
付記7.1に記載の情報通知装置であって、
前記通知部は、前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間に通知フラグを設定すると共に、当該通知フラグが設定された前記区間の交通情報のみを前記ユーザ端末に通知する、
情報通知装置。
(付記7.3)
付記7.2に記載の情報通知装置であって、
前記通知部は、前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先から除外されうる前記区間に設定された前記通知フラグを解除する、
情報通知装置。
(付記7.4)
付記7.1乃至7.3のいずれかに記載の情報通知装置であって、
前記予測部は、前記移動経路を予め設定された交通手段の乗り換え箇所で区切って前記区間に分割し、
前記通知部は、前記乗り換え箇所に対する前記ユーザの位置に応じて当該ユーザの移動先となりうる前記区間の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
情報通知装置。
(付記7.5)
付記7乃至7.4のいずれかに記載の情報通知装置であって、
前記検出部は、前記ユーザ端末から発せられる位置情報に基づいて前記ユーザの位置を検出する、
情報通知装置。
(付記8)
ユーザについて予め登録された経路情報に基づいて、前記ユーザの移動経路を予測し、
前記移動経路上における前記ユーザの位置を、当該ユーザが所持するユーザ端末から発せられる情報に基づいて検出し、
前記移動経路と前記ユーザの位置とに基づいて、前記移動経路上における前記ユーザの位置からさらに当該ユーザの移動先となりうる経路上の交通情報を前記ユーザ端末に通知する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0055】
10 情報通知装置
11 取得部
12 検出部
13 予測部
14 通知部
16 ユーザ情報記憶部
17 運行情報記憶部
20 ユーザ端末
30 交通情報配信サーバ
100 情報通知装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 予測部
122 検出部
123 通知部