(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182279
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】乗場行先階登録装置
(51)【国際特許分類】
B66B 1/14 20060101AFI20231219BHJP
【FI】
B66B1/14 L
B66B1/14 K
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095797
(22)【出願日】2022-06-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-05
(71)【出願人】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】細川 拓也
(72)【発明者】
【氏名】加藤 理香
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 英光
【テーマコード(参考)】
3F502
【Fターム(参考)】
3F502HB01
3F502JA05
3F502JA19
3F502MA03
3F502MA19
(57)【要約】
【課題】登録操作を行った利用者数を正確にカウントすること。
【解決手段】一実施形態に係る乗場行先階登録装置は、利用者により提示される2次元コードを読み取り、2次元コードを用いて利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、乗場呼びを制御盤に送信する。読取手段は、利用者の行先階を示す行先階情報と、2次元コードの作成日時を示す日時情報とを含む2次元コードを読み取る。制御手段は、読み取られた2次元コードに含まれる行先階情報と日時情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない。送信手段は、生成された乗場呼びを制御盤に送信する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の行先階を示す行先階情報と、前記2次元コードの作成日時を示す日時情報とを含む2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記日時情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする乗場行先階登録装置。
【請求項2】
前記制御盤に直前に送信された乗場呼びの生成に用いられた直前の2次元コードに含まれる行先階情報と、前記直前の2次元コードに含まれる日時情報とを保存するデータ保存手段をさらに具備し、
前記制御手段は、
前記読取手段により前記2次元コードが読み取られると、所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信したか否かを確認し、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していた場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる行先階情報により示される今回の2次元コードの行先階が、前記データ保存手段に保存された行先階情報により示される直前の2次元コードの行先階と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる日時情報により示される今回の2次元コードの作成日時が、前記データ保存手段に保存された日時情報により示される直前の2次元コードの作成日時と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードの作成日時が前記直前の2次元コードの作成日時と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わないことを特徴とする、請求項1に記載の乗場行先階登録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していなかった場合、あるいは、前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致しない場合、あるいは、前記今回の2次元コードの作成日時が前記直前の2次元コードの作成日時と一致しない場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記日時情報とを、前記データ保存手段に保存することを特徴とする、請求項2に記載の乗場行先階登録装置。
【請求項4】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の行先階を示す行先階情報と、前記2次元コードを作成した端末を特定可能な端末識別情報とを含む2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記端末識別情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする乗場行先階登録装置。
【請求項5】
前記制御盤に直前に送信された乗場呼びの生成に用いられた直前の2次元コードに含まれる行先階情報と、前記直前の2次元コードに含まれる端末識別情報とを保存するデータ保存手段をさらに具備し、
前記制御手段は、
前記読取手段により前記2次元コードが読み取られると、所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信したか否かを確認し、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していた場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる行先階情報により示される今回の2次元コードの行先階が、前記データ保存手段に保存された行先階情報により示される直前の2次元コードの行先階と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる端末識別情報により示される今回の2次元コードを作成した端末が、前記データ保存手段に保存された端末識別情報により示される直前の2次元コードを作成した端末と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードを作成した端末が前記直前の2次元コードを作成した端末と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わないことを特徴とする、請求項4に記載の乗場行先階登録装置。
【請求項6】
前記制御手段は、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していなかった場合、あるいは、前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致しない場合、あるいは、前記今回の2次元コードを作成した端末が前記直前の2次元コードを作成した端末と一致しない場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記端末識別情報とを、前記データ保存手段に保存することを特徴とする、請求項5に記載の乗場行先階登録装置。
【請求項7】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の接近を検知する検知手段と、
前記2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成する制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記検知手段により前記利用者の接近が検知されると、前記検知手段により前記利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度だけ行うことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【請求項8】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の顔を撮影する撮影手段と、
前記2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成する制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記撮影手段により撮影された利用者の顔を認識し、前記利用者の顔を認識してから所定時間が経過するまでの間に、前記認識された顔の利用者により提示される2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度だけ行うことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【請求項9】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成する制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記乗場行先階登録装置の周囲の床面に設置された重量センサから、前記利用者の接近が検知された旨の通知を受けると、前記利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度だけ行うことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗場行先階登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建物の各階の乗場には、乗場呼びを登録するための乗場呼びボタンが設置されている。エレベータの利用者がこの乗場呼びボタンを操作すると、乗りかごが乗場呼びの登録階に応答する。利用者が乗りかごに乗り込み、かご操作盤の行先階ボタンを操作すると、行先階が登録され、乗りかごがその行先階に移動する。
【0003】
近年、上記した乗場呼びボタンとは別に、乗場にて行先階を登録可能な乗場行先階登録装置(HDC: Hall Destination Controller)を備えたエレベータシステムが実用化されている。このようなエレベータシステムは「行先階制御システム(DCS: Destination Control System)」と称される。行先階制御システムは、利用者が乗場にて登録した行先階に基づいて、複数台の乗りかごの中から最適な乗りかごを選出し、選出した乗りかごを乗場に応答させる。このような行先階制御システムによれば、最適な配車を実現することができるため、輸送効率の向上を図ることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平04-147396号公報
【特許文献2】特開2021-128523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した行先階制御システムにおいて、最適な乗りかごを選出するためには、乗場行先階登録装置を操作した利用者数を正確にカウントする必要がある。しかしながら、一人の利用者により誤って二重に登録操作が行われてしまった場合、行先階制御システムは、一人の利用者を二人とカウントしてしまうため、最適な乗りかごを選出することができない。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、登録操作を行った利用者数を正確にカウントすることが可能な乗場行先階登録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る乗場行先階登録装置は、利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する。前記乗場行先階登録装置は、読取手段と、制御手段と、送信手段と、を具備する。前記読取手段は、前記利用者の行先階を示す行先階情報と、前記2次元コードの作成日時を示す日時情報とを含む2次元コードを読み取る。前記制御手段は、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記日時情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない。前記送信手段は、前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、同実施形態における乗場行先階登録装置を説明するための図である。
【
図3】
図3は、同実施形態における乗場行先階登録装置の一構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、同実施形態における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、第1変形例における乗場行先階登録装置の一構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、同変形例における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、第2変形例における乗場行先階登録装置の一構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、同変形例における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、第3変形例における乗場行先階登録装置の一構成例を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、同変形例における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
【0010】
図1は、一実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。本実施形態に係るエレベータシステムにおいては、複数台の乗りかご10の運転動作が統括的に制御される。複数台の乗りかご10の1つ1つは「号機」と称されてもよい。
【0011】
図1に示すように、エレベータシステムは、複数台の乗りかご10と、乗場行先階登録装置20と、制御盤30と、を備えている。なお、
図1では、A号機、B号機、C号機の3台の乗りかご10を図示しているが、乗りかご10の台数はこれに限定されず、乗りかご10の台数は2台以上であれば任意の数であって構わない。また、
図1では、1台の乗場行先階登録装置20を図示しているが、乗場行先階登録装置20の台数はこれに限定されず、任意の数であって構わない。
【0012】
乗場行先階登録装置20は、利用者が所持する携帯端末40(例えば、スマートフォン、タブレット端末など)に表示された2次元コード(例えば、QRコード(登録商標)など)を読み取り、当該利用者の行先階を示す行先階情報を取得すると、当該行先階と、当該行先階の登録操作が行われた階床(つまり、乗場行先階登録装置20の設置階床)とを対応づけた乗場呼びを生成し、これを制御盤30に送信する行先階登録処理を実行する。
【0013】
制御盤30は、各号機(乗りかご10)の運転動作を制御する。制御盤30は、乗場行先階登録装置20からの乗場呼びを受信すると、当該乗場呼びの割当号機を、管理している各号機(乗りかご10)の中から選定する割当処理を実行する。そして、制御盤30は、割当号機として選定された号機(乗りかご10)の運転動作を制御し、上記した登録操作が行われた階床に当該号機(乗りかご10)を応答させる。また、制御盤30は、どの号機が割当号機として選定されたかを利用者に通知するための割当号機情報を乗場行先階登録装置20に送信する。
【0014】
乗場行先階登録装置20は、制御盤30からの割当号機情報を受信すると、当該割当号機情報により示される割当号機を利用者に通知する。これによれば、利用者は、自身の行先階に行くためにどの号機に乗車すればよいかを把握することができる。
【0015】
図2は、本実施形態における乗場行先階登録装置20を説明するための図である。
図2に示すように、乗場行先階登録装置20は、ディスプレイが配置された表示領域20aと、2次元コードを読み取り可能な読取領域20bと、を備えている。ディスプレイには、割当号機情報により示される割当号機が表示される。例えば
図2の表示例によれば、利用者は自身の行先階に行くために「A号機」に乗車すればよいことを把握することができる。読取領域20bは、乗場行先階登録装置20に内蔵されたカメラ21(
図3参照)の撮影範囲に相当する領域であり、乗場行先階登録装置20は、読取領域20b上にかざされた(提示された)2次元コードを読み取ることができる。
【0016】
なお、詳細については後述するが、本実施形態に係る2次元コードには、利用者の行先階を示す行先階情報と、当該2次元コードが作成された日時を示す日時情報とが含まれている。
【0017】
図3は、本実施形態における乗場行先階登録装置20の一構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、乗場行先階登録装置20は、カメラ21と、制御部22と、通信部23と、データ保存部24と、表示部25と、を備えている。
【0018】
カメラ21は、
図2に示した読取領域20b上にかざされた2次元コードを読み取る。なお、ここでは、読取領域20b上にかざされる2次元コードは、携帯端末40の画面に表示されているとするが、これに限定されず、2次元コードは、紙などに印刷されていても構わない。カメラ21により読み取られた2次元コードは、制御部22に出力される。
【0019】
制御部22はデータ変換機能22aを有している。カメラ21により読み取られた2次元コードが入力されると、制御部22は、データ変換機能22aを用いて当該2次元コードに含まれる行先階情報および日時情報を取得する。
【0020】
制御部22は、入力された2次元コードが、一人の利用者により二重に登録操作が行われたことで読み取られた2次元コードであるか否かを判断する。その結果、一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、制御部22は、入力された2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない。一方、一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、制御部22は、入力された2次元コードに含まれる行先階情報を用いた乗場呼びの生成を行う。
【0021】
通信部23は、外部装置(例えば、制御盤30)と通信するための通信インタフェースであり、制御部22により生成された乗場呼びを制御盤30に送信する。また、通信部23は、送信した乗場呼びに応じて制御盤30より送信される割当号機情報を受信する。受信された割当号機情報は、表示部25に出力される。
【0022】
データ保存部24には、直前に制御盤30に送信された乗場呼びの生成に用いた2次元コードに含まれる行先階情報および日時情報が保存される。
【0023】
表示部25は、通信部23により受信された割当号機情報が入力されると、当該割当号機情報により示される号機を、
図2に示した表示領域20aに配置されたディスプレイに表示させる。
【0024】
図4は、本実施形態における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、
図4のフローチャートに示される処理は、乗場行先階登録装置20(または、制御部22)によって実行される。
2次元コードを画面に表示した状態の携帯端末40が利用者により読取領域20b上にかざされると、乗場行先階登録装置20は、カメラ21により当該2次元コードを読み取り、制御部22のデータ変換機能22aを用いて当該2次元コードに含まれる行先階情報および日時情報を取得する(ステップS1)。
【0025】
続いて、乗場行先階登録装置20は、図示しないメモリに記憶された履歴情報を参照して、所定時間以内に(例えば、10秒以内に)乗場呼びを制御盤30に送信したか否かを確認する(ステップS2)。なお、乗場呼びの送信履歴を示す履歴情報は、乗場行先階登録装置20から制御盤30に乗場呼びが送信される度に生成され、当該履歴情報は少なくとも乗場呼びの送信日時を示し、例えば乗場行先階登録装置20の図示しないメモリ(または、データ保存部24)に記憶される。また、本実施形態では、上記した所定時間の一例として10秒を例示したが、これに限定されず、当該所定時間は任意の値に設定されて構わない。
【0026】
ステップS2の処理の結果、所定時間以内に乗場呼びを制御盤30に送信してないことが確認された場合(ステップS2のNo)、乗場行先階登録装置20は、ステップS1の処理において取得された行先階情報を用いて乗場呼びを生成し、これを制御盤30に送信する。より詳しくは、乗場行先階登録装置20は、ステップS1の処理において取得された行先階情報により示される行先階と、当該乗場行先階登録装置20の設置階床とを対応づけた乗場呼びを生成し、これを制御盤30に送信する(ステップS3)。
【0027】
その後、乗場行先階登録装置20は、ステップS1の処理において取得された行先階情報と日時情報とをデータ保存部24に保存し(ステップS4)、ここでの処理を終了させる。
【0028】
一方、上記したステップS2の処理の結果、所定時間以内に乗場呼びを制御盤30に送信したことが確認された場合(ステップS2のYes)、乗場行先階登録装置20は、ステップS1の処理において取得された行先階情報により示される行先階(以下、「今回の2次元コードの行先階」と称する)が、データ保存部24に保存された行先階情報により示される行先階(つまり、直前に制御盤30に送信された乗場呼びの生成に用いられた2次元コードの行先階、以下、「直前の2次元コードの行先階」と称する)と一致するか否かを確認する(ステップS5)。
【0029】
なお、ステップS5の処理の結果、今回の2次元コードの行先階が直前の2次元コードの行先階と一致しないことが確認された場合(ステップS5のNo)、乗場行先階登録装置20は、今回の2次元コードと直前の2次元コードとは異なる2次元コードであり、異なる利用者により登録操作が行われていると判断して、上記したステップS3の処理を実行する。つまり、乗場行先階登録装置20は、今回の2次元コードに含まれる行先階情報を用いて乗場呼びを生成し、これを制御盤30に送信する。
【0030】
一方、ステップS5の処理の結果、今回の2次元コードの行先階が直前の2次元コードの行先階と一致することが確認された場合(ステップS5のYes)、乗場行先階登録装置20は、ステップS1の処理において取得された日時情報により示される作成日時(以下、「今回の2次元コードの作成日時」と称する)が、データ保存部24に保存された日時情報により示される作成日時(以下、「直前の2次元コードの作成日時」と称する)と一致するか否かを確認する(ステップS6)。
【0031】
なお、ステップS6の処理の結果、今回の2次元コードの作成日時が直前の2次元コードの作成日時と一致しないことが確認された場合(ステップS6のNo)、乗場行先階登録装置20は、今回の2次元コードと直前の2次元コードとは異なる2次元コードであり、異なる利用者により登録操作が行われていると判断して、上記したステップS3の処理を実行する。つまり、乗場行先階登録装置20は、今回の2次元コードに含まれる行先階情報を用いて乗場呼びを生成し、これを制御盤30に送信する。
【0032】
一方、ステップS6の処理の結果、今回の2次元コードの作成日時が直前の2次元コードの作成日時と一致することが確認された場合(ステップS6のYes)、乗場行先階登録装置20は、今回の2次元コードと直前の2次元コードとは同一であり、同一人物により二重に登録操作が行われていると判断して、今回の2次元コードに含まれる行先階情報を用いた乗場呼びの生成・送信を行わずに(ステップS7)、ここでの処理を終了させる。
【0033】
以上説明した一実施形態によれば、乗場行先階登録装置20は、行先階情報と日時情報とを含む2次元コードを読み取るカメラ21と、カメラ21により読み取られた2次元コードに含まれる行先階情報と日時情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、カメラ21により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、カメラ21により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない制御部22と、制御部22により生成された乗場呼びを制御盤30に送信する通信部23と、を備えている。
【0034】
これによれば、一人の利用者により二重に登録操作が行われたとしても乗場呼びが生成されないため、制御盤30において、正確な利用者数をカウントすることができる。このため、制御盤30は、複数台の号機(乗りかご10)の中から最適な号機を選出することができ、最適な配車を実現することが可能である。
【0035】
また、本実施形態において、乗場行先階登録装置20は、制御盤30に直前に送信された乗場呼びの生成に用いられた2次元コードに含まれる行先階情報と日時情報とを保存するデータ保存部24をさらに備えている。また、制御部22は、所定時間以内に乗場呼びを制御盤30に送信していたとしても、今回の2次元コードの行先階が直前の2次元コードの行先階と一致しない場合、あるいは、今回の2次元コードの作成日時が直前の2次元コードの作成日時と一致しない場合には、今回の2次元コードと直前の2次元コードとは異なる2次元コードであると判断し、今回の2次元コードを用いた乗場呼びを生成することができるため、例えば、行先階が同じ数人の利用者(団体利用者)により連続的に2次元コードが提示された場合でも、制御盤30において、正確な利用者数をカウントすることができ、最適な配車を実現することが可能である。
【0036】
なお、本実施形態においては、利用者によりかざされる2次元コードが、当該利用者の行先階を示す行先階情報と、当該2次元コードが作成された日時を示す日時情報とを含む場合について説明したが、これに限定されず、2次元コードは、上記した日時情報に代えて、2次元コードを作成した端末を特定可能な端末識別情報を含むとしてもよい。この場合においても、上記した日時情報を、上記した端末識別情報に置き換えるだけで、乗場行先階登録装置20は、
図4に示した行先階登録処理を実行することが可能であり、既に説明した効果と同様な効果を得ることが可能である。
【0037】
また、本実施形態においては、
図4のステップS5,S6の処理に示したように、今回と直前の行先階が一致するか否かを確認した後に、今回と直前の作成日時が一致するか否かを確認するとしたが、
図4のステップS5,S6の処理の順序を入れ替えて、今回と直前の作成日時が一致するか否かを確認した後に、今回と直前の行先階が一致するか否かを確認してもよい。
【0038】
以下では、本実施形態に係る乗場行先階登録装置20の変形例について説明する。
(第1変形例)
図5は、第1変形例における乗場行先階登録装置20の一構成例を示すブロック図である。第1変形例における乗場行先階登録装置20は、
図5に示すように、人感センサ26をさらに備えている点で、
図3に示した構成と相違している。人感センサ26は、乗場行先階登録装置20に接近する利用者を検知し、この旨を制御部22に通知する。本変形例においては、制御部22は、人感センサ26により利用者の接近が検知されると、当該利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、乗場呼びの生成を一度だけ行う。
【0039】
図6は、第1変形例における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、
図6のフローチャートに示される処理は、乗場行先階登録装置20(または、制御部22)によって実行される。
乗場行先階登録装置20は、人感センサ26により利用者の接近を検知すると(ステップS11)、図示しないメモリに記憶された履歴情報を参照して、当該利用者の接近を検知している間に乗場呼びを制御盤30に送信したか否かを確認する(ステップS12)。
【0040】
ステップS12の処理の結果、利用者の接近を検知している間に乗場呼びを制御盤30に送信してないことが確認された場合(ステップS12のNo)、乗場行先階登録装置20は、当該利用者により2次元コードを読取領域20b上にかざす操作が行われると、カメラ21により当該2次元コードを読み取る。乗場行先階登録装置20は、制御部22のデータ変換機能22aを用いて、読み取った2次元コードに含まれる行先階情報を取得し、当該行先階情報を用いて乗場呼びを生成する(ステップS13)。
【0041】
その後、乗場行先階登録装置20は、ステップS13の処理において生成された乗場呼びを制御盤30に送信し(ステップS14)、ここでの処理を終了させる。
【0042】
一方、上記したステップS12の処理の結果、利用者の接近を検知している間に乗場呼びを制御盤30に送信したことが確認された場合(ステップS12のYes)、乗場行先階登録装置20は、当該利用者による登録操作は既に行われていると判断し、当該利用者の接近が検知されなくなるまで、2次元コードの読み取り、および、当該2次元コードに含まれる行先階情報を用いた乗場呼びの生成・送信を行わずに(ステップS15)、ここでの処理を終了させる。
【0043】
以上説明した第1変形例によれば、制御部22は、人感センサ26により利用者の接近が検知されると、当該利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、カメラ21により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度しか行わないため、一人の利用者により二重に登録操作が行われたとしても乗場呼びが生成されず、制御盤30において、正確な利用者数をカウントすることができる。これによれば、最適な配車を実現することが可能である。
【0044】
(第2変形例)
図7は、第2変形例における乗場行先階登録装置20の一構成例を示すブロック図である。第2変形例における乗場行先階登録装置20は、
図7に示すように、顔認証用カメラ27をさらに備えている点で、
図3に示した構成と相違している。顔認証用カメラ27は、乗場行先階登録装置20に接近する利用者の顔を撮影し、この画像を制御部22に出力する。本変形例においては、制御部22は、顔認証用カメラ27から利用者の顔を示す画像が入力されると、当該画像に映る利用者の顔を認識し、当該利用者の顔を認識してから所定時間が経過するまでの間に(当該利用者の顔が認識されなくなるまでの間に)、当該利用者により提示される2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度だけ行う。
【0045】
図8は、第2変形例における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、
図8のフローチャートに示される処理は、乗場行先階登録装置20(または、制御部22)によって実行される。
乗場行先階登録装置20は、顔認証用カメラ27により撮影された画像に映る利用者の顔を認識すると(ステップS21)、図示しないメモリに記憶された履歴情報を参照して、所定時間以内に当該利用者の乗場呼びを制御盤30に送信したか否か(つまり、同一人物の乗場呼びを制御盤30に送信したか否か)を確認する(ステップS22)。なお、第2変形例においては、履歴情報は、乗場呼びの送信日時に加えて、当該乗場呼びの登録操作を行った利用者の顔を示す画像を示すものとする。
【0046】
ステップS22の処理の結果、所定時間以内に同一人物の乗場呼びを制御盤30に送信してないことが確認された場合(ステップS22のNo)、乗場行先階登録装置20は、利用者により2次元コードを読取領域20b上にかざす操作が行われると、カメラ21により当該2次元コードを読み取る。乗場行先階登録装置20は、制御部22のデータ変換機能22aを用いて、読み取った2次元コードに含まれる行先階情報を取得し、当該行先階情報を用いて乗場呼びを生成する(ステップS23)。
【0047】
その後、乗場行先階登録装置20は、ステップS23の処理において生成された乗場呼びを制御盤30に送信し(ステップS24)、ここでの処理を終了させる。
【0048】
一方、上記したステップS22の処理の結果、所定時間以内に同一人物の乗場呼びを制御盤30に送信したことが確認された場合(ステップS22のYes)、乗場行先階登録装置20は、当該利用者による登録操作は既に行われていると判断し、当該利用者の顔を認識してから所定時間が経過するまで、2次元コードの読み取り、および、当該2次元コードに含まれる行先階情報を用いた乗場呼びの生成・送信を行わずに(ステップS25)、ここでの処理を終了させる。
【0049】
以上説明した第2変形例によれば、制御部22は、顔認証用カメラ27により撮影された利用者の顔を認識すると、当該利用者の顔を認識してから所定時間が経過するまでの間に、カメラ21により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度しか行わないため、一人の利用者により二重に登録操作が行われたとしても乗場呼びが生成されず、制御盤30において、正確な利用者数をカウントすることができる。これによれば、最適な配車を実現することが可能である。
【0050】
(第3変形例)
図9は、第3変形例における乗場行先階登録装置20の一構成例を示すブロック図である。第3変形例における乗場行先階登録装置20は、
図9に示すように、乗場行先階登録装置20の周囲の床面に設置された重量センサ50から、乗場行先階登録装置20に接近する利用者が検知された旨の通知を受け取ることができる点で、
図3に示した構成と相違している。重量センサ50は、乗場行先階登録装置20に接近する利用者を検知し、この旨を乗場行先階登録装置20に通知する。本変形例においては、制御部22は、重量センサ50から利用者の接近が検知された旨の通知を受けると、当該利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、乗場呼びの生成を一度だけ行う。
【0051】
図10は、第3変形例における行先階登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、
図10のフローチャートに示される処理は、乗場行先階登録装置20(または、制御部22)によって実行される。
乗場行先階登録装置20は、重量センサ50からの通知に基づき利用者の接近を検知すると(利用者の接近が検知された旨を認識すると)(ステップS31)、図示しないメモリに記憶された履歴情報を参照して、当該利用者の接近を検知している間に乗場呼びを制御盤30に送信したか否かを確認する(ステップS32)。
【0052】
ステップS32の処理の結果、利用者の接近を検知している間に乗場呼びを制御盤30に送信してないことが確認された場合(ステップS32のNo)、乗場行先階登録装置20は、当該利用者により2次元コードを読取領域20b上にかざす操作が行われると、カメラ21により当該2次元コードを読み取る。乗場行先階登録装置20は、制御部22のデータ変換機能22aを用いて、読み取った2次元コードに含まれる行先階情報を取得し、当該行先階情報を用いて乗場呼びを生成する(ステップS33)。
【0053】
その後、乗場行先階登録装置20は、ステップS33の処理において生成された乗場呼びを制御盤30に送信し(ステップS34)、ここでの処理を終了させる。
【0054】
一方、上記したステップS32の処理の結果、利用者の接近を検知している間に乗場呼びを制御盤30に送信したことが確認された場合(ステップS32のYes)、乗場行先階登録装置20は、当該利用者による登録操作は既に行われていると判断し、当該利用者の接近が検知されなくなるまで、2次元コードの読み取り、および、当該2次元コードに含まれる行先階情報を用いた乗場呼びの生成・送信を行わずに(ステップS35)、ここでの処理を終了させる。
【0055】
以上説明した第3変形例によれば、制御部22は、重量センサ50から利用者の接近が検知された旨の通知を受けると、当該利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、カメラ21により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度しか行わないため、一人の利用者により二重に登録操作が行われたとしても乗場呼びが生成されず、制御盤30において、正確な利用者数をカウントすることができる。これによれば、最適な配車を実現することが可能である。
【0056】
以上説明した一実施形態および各変形例においては、上記した各種情報を含んだ2次元コード(QRコード)が利用者により乗場行先階登録装置20に提示されるとしたが、利用者により提示されるものは2次元コードに限定されず、例えば、上記した各種情報を含んだバーコードが利用者により提示されても構わない。この場合であっても、バーコードに含まれる各種情報は、2次元コードに含まれる各種情報と同じであるため、乗場行先階登録装置20は、上記した各種行先階登録処理を実行することが可能であり、既に説明した各種効果と同様な効果を得ることが可能である。
【0057】
以上説明した一実施形態によれば、登録操作を行った利用者数を正確にカウントすることが可能な乗場行先階登録装置20を提供することができる。
【0058】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
10…乗りかご、20…乗場行先階登録装置、21…カメラ、22…制御部、22a…データ変換機能、23…通信部、24…データ保存部、25…表示部、26…人感センサ、27…顔認証用カメラ、30…制御盤、40…携帯端末、50…重量センサ。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の行先階を示す行先階情報と、前記2次元コードの作成日時を示す日時情報とを含む2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記日時情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、
前記制御盤に直前に送信された乗場呼びの生成に用いられた直前の2次元コードに含まれる行先階情報と、前記直前の2次元コードに含まれる日時情報とを保存するデータ保存手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記読取手段により前記2次元コードが読み取られると、所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信したか否かを確認し、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していた場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる行先階情報により示される今回の2次元コードの行先階が、前記データ保存手段に保存された行先階情報により示される直前の2次元コードの行先階と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる日時情報により示される今回の2次元コードの作成日時が、前記データ保存手段に保存された日時情報により示される直前の2次元コードの作成日時と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードの作成日時が前記直前の2次元コードの作成日時と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わないことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していなかった場合、あるいは、前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致しない場合、あるいは、前記今回の2次元コードの作成日時が前記直前の2次元コードの作成日時と一致しない場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記日時情報とを、前記データ保存手段に保存することを特徴とする、請求項1に記載の乗場行先階登録装置。
【請求項3】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の行先階を示す行先階情報と、前記2次元コードを作成した端末を特定可能な端末識別情報とを含む2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記端末識別情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、
前記制御盤に直前に送信された乗場呼びの生成に用いられた直前の2次元コードに含まれる行先階情報と、前記直前の2次元コードに含まれる端末識別情報とを保存するデータ保存手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記読取手段により前記2次元コードが読み取られると、所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信したか否かを確認し、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していた場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる行先階情報により示される今回の2次元コードの行先階が、前記データ保存手段に保存された行先階情報により示される直前の2次元コードの行先階と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる端末識別情報により示される今回の2次元コードを作成した端末が、前記データ保存手段に保存された端末識別情報により示される直前の2次元コードを作成した端末と一致するか否かを確認し、
前記今回の2次元コードを作成した端末が前記直前の2次元コードを作成した端末と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わないことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していなかった場合、あるいは、前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致しない場合、あるいは、前記今回の2次元コードを作成した端末が前記直前の2次元コードを作成した端末と一致しない場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、
前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記端末識別情報とを、前記データ保存手段に保存することを特徴とする、請求項3に記載の乗場行先階登録装置。
【請求項5】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の接近を検知する検知手段と、
前記2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成する制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記検知手段により前記利用者の接近が検知されると、前記検知手段により前記利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度だけ行うことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【請求項6】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記利用者の顔を撮影する撮影手段と、
前記2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成する制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記撮影手段により撮影された利用者の顔を認識し、前記利用者の顔を認識してから所定時間が経過するまでの間に、前記認識された顔の利用者により提示される2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度だけ行うことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【請求項7】
利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する乗場行先階登録装置であって、
前記2次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成する制御手段と、
前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する送信手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記乗場行先階登録装置の周囲の床面に設置された重量センサから、前記利用者の接近が検知された旨の通知を受けると、前記利用者の接近が検知されなくなるまでの間に、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を一度だけ行うことを特徴とする、乗場行先階登録装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
一実施形態に係る乗場行先階登録装置は、利用者により提示される2次元コードを読み取り、前記2次元コードを用いて前記利用者の行先階に対応する乗場呼びを生成し、前記乗場呼びを制御盤に送信する。前記乗場行先階登録装置は、読取手段と、制御手段と、送信手段と、データ保存手段と、を具備する。前記読取手段は、前記利用者の行先階を示す行先階情報と、前記2次元コードの作成日時を示す日時情報とを含む2次元コードを読み取る。前記制御手段は、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる前記行先階情報と前記日時情報とに基づき、一人の利用者により二重に登録操作が行われているか否かを判断し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていないと判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いて乗場呼びを生成し、一人の利用者により二重に登録操作が行われていると判断した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない。前記送信手段は、前記制御手段により生成された乗場呼びを前記制御盤に送信する。前記データ保存手段は、前記制御盤に直前に送信された乗場呼びの生成に用いられた直前の2次元コードに含まれる行先階情報と、前記直前の2次元コードに含まれる日時情報とを保存する。前記制御手段は、前記読取手段により前記2次元コードが読み取られると、所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信したか否かを確認し、所定時間以内に乗場呼びを前記制御盤に送信していた場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる行先階情報により示される今回の2次元コードの行先階が、前記データ保存手段に保存された行先階情報により示される直前の2次元コードの行先階と一致するか否かを確認し、前記今回の2次元コードの行先階が前記直前の2次元コードの行先階と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードに含まれる日時情報により示される今回の2次元コードの作成日時が、前記データ保存手段に保存された日時情報により示される直前の2次元コードの作成日時と一致するか否かを確認し、前記今回の2次元コードの作成日時が前記直前の2次元コードの作成日時と一致した場合、前記読取手段により読み取られた2次元コードを用いた乗場呼びの生成を行わない。