IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧

特開2023-182353設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム
<>
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図1
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図2
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図3
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図4
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図5
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図6
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図7
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図8
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図9
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図10
  • 特開-設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182353
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20231219BHJP
   G06T 7/70 20170101ALI20231219BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20231219BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20231219BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20231219BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20231219BHJP
【FI】
G08G1/09 D
G06T7/70 A
G06T19/00 600
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022095897
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118762
【弁理士】
【氏名又は名称】高村 順
(72)【発明者】
【氏名】眞鍋 七海
【テーマコード(参考)】
5B050
5H181
5L096
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA06
5B050BA09
5B050BA11
5B050BA13
5B050BA17
5B050BA18
5B050BA20
5B050CA01
5B050DA01
5B050EA07
5B050EA19
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA05
5H181AA01
5H181AA26
5H181BB04
5H181BB12
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF05
5H181FF07
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF32
5H181MC18
5H181MC19
5H181MC27
5L096AA06
5L096AA09
5L096BA08
5L096BA18
5L096CA01
5L096DA01
5L096EA35
5L096FA12
5L096FA16
5L096FA60
5L096FA62
5L096FA69
(57)【要約】
【課題】設備の位置を登録する際における作業の簡易化を可能とする設備情報管理システムを得ること。
【解決手段】設備情報管理システム1は、計測領域にて取得された点群データと計測領域を撮影した画像とを蓄積する計測情報蓄積装置14と、計測領域に存在する設備を画像から検出し、計測領域のうち設備が存在する部分を画定するボックスを設定する検出装置10と、ボックスの位置情報と、ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を蓄積する設備情報蓄積装置11と、ボックスを表すオブジェクトを設備位置情報に基づいて生成し、オブジェクトの重畳を含む画像とオブジェクトの重畳を含む点群データとを表示する表示装置12と、画像に重畳されるオブジェクトまたは点群データに重畳されるオブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とを修正する設備情報編集装置13と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元領域である計測領域にて取得された点群データと前記計測領域を撮影した画像とを蓄積する計測情報蓄積装置と、
前記計測領域に存在する設備を前記画像から検出し、前記計測領域のうち前記設備が存在する部分を画定するボックスを設定する検出装置と、
前記ボックスの位置情報と、前記ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を蓄積する設備情報蓄積装置と、
前記ボックスを表すオブジェクトを前記設備位置情報に基づいて生成し、前記オブジェクトの重畳を含む前記画像と前記オブジェクトの重畳を含む前記点群データとを表示する表示装置と、
前記画像に重畳される前記オブジェクトまたは前記点群データに重畳される前記オブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正する設備情報編集装置と、
を備えることを特徴とする設備情報管理システム。
【請求項2】
前記表示装置は、現時点における計測により検出された設備についての前記設備位置情報と過去の計測により検出された設備についての前記設備位置情報とを取得し、現時点における計測により検出された前記設備についての前記オブジェクトである第1のオブジェクトと、過去の計測により検出された前記設備についてのオブジェクトである第2のオブジェクトとを表示することを特徴とする請求項1に記載の設備情報管理システム。
【請求項3】
前記表示装置は、前記計測領域を含む地域の地図をさらに表示し、かつ、前記代表点を示すアイコンを前記地図に表示することを特徴とする請求項1に記載の設備情報管理システム。
【請求項4】
前記設備情報編集装置は、前記地図が表示される画面上において前記アイコンを移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正することを特徴とする請求項3に記載の設備情報管理システム。
【請求項5】
前記表示装置は、現時点における計測により検出された設備についての前記設備位置情報と過去の計測により検出された設備についての前記設備位置情報とを取得し、現時点における計測により検出された前記設備を表す前記アイコンである第1のアイコンと、過去の計測により検出された前記設備を表すアイコンである第2のアイコンとを表示することを特徴とする請求項3に記載の設備情報管理システム。
【請求項6】
前記検出装置は、前記ボックスの位置を指定する操作を受け付け、前記操作に従って前記ボックスを設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
【請求項7】
前記設備情報蓄積装置は、前記設備の位置情報を前記設備情報管理システムの外部から取得し、前記設備の位置情報に基づいて前記代表点を設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
【請求項8】
前記設備情報蓄積装置は、前記設備の位置情報を前記設備情報管理システムの外部から取得し、外部から取得された前記位置情報を前記設備位置情報に紐付けて蓄積することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
【請求項9】
前記計測情報蓄積装置は、計測装置の使用により取得された前記点群データおよび前記画像を蓄積し、さらに、前記計測装置以外の装置の使用により取得された点群データおよび画像の少なくとも一方を蓄積することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
【請求項10】
設備についての情報を設備情報管理システムにより管理する設備情報管理方法であって、
3次元領域である計測領域にて取得された点群データと前記計測領域を撮影した画像とを取得するステップと、
前記計測領域に存在する前記設備を前記画像から検出し、前記計測領域のうち前記設備が存在する部分を画定するボックスを設定するステップと、
前記ボックスの位置情報と、前記ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を保存するステップと、
前記ボックスを表すオブジェクトを前記設備位置情報に基づいて生成し、前記オブジェクトの重畳を含む前記画像と前記オブジェクトの重畳を含む前記点群データとを表示するステップと、
前記画像に重畳される前記オブジェクトまたは前記点群データに重畳される前記オブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正するステップと、
を含むことを特徴とする設備情報管理方法。
【請求項11】
3次元領域である計測領域にて取得された点群データと前記計測領域を撮影した画像とを取得するステップと、
前記計測領域に存在する設備を前記画像から検出し、前記計測領域のうち前記設備が存在する部分を画定するボックスを設定するステップと、
前記ボックスの位置情報と、前記ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を保存するステップと、
前記ボックスを表すオブジェクトを前記設備位置情報に基づいて生成し、前記オブジェクトの重畳を含む前記画像と前記オブジェクトの重畳を含む前記点群データとを表示するステップと、
前記画像に重畳される前記オブジェクトまたは前記点群データに重畳される前記オブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする設備情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、設備についての情報を管理する設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
道路または道路脇に設置される設備の位置情報を管理する設備情報管理システムが知られている。設備の位置情報の取得には、例えば、車を走行させながら計測を自動で行うMMS(Mobile Mapping System)といった3次元計測装置が使用される。
【0003】
特許文献1には、3次元点群モデルとカメラ画像とを用いて道路標識の位置を計測する位置計測システムに関し、あらかじめ記憶された道路標識の特徴情報とのパターンマッチングによりカメラ画像から道路標識の範囲を特定し、当該範囲に点群データを投影した結果を基に、道路標識を表す点群の3次元座標を求めることが開示されている。特許文献1にかかる位置計測システムは、道路標識の2次元座標と道路標識の3次元座標とを記憶する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-76096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1にかかる位置計測システムは、道路標識の位置情報を管理する上で、道路標識の範囲の代表となる点を設定していない。このため、道路標識の位置を地図上に表示する場合、または、地理情報システムへ設備位置を登録する場合などにおいて、設備の位置を登録する作業が煩雑であるという課題があった。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、設備の位置を登録する際における作業の簡易化を可能とする設備情報管理システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる設備情報管理システムは、3次元領域である計測領域にて取得された点群データと計測領域を撮影した画像とを蓄積する計測情報蓄積装置と、計測領域に存在する設備を画像から検出し、計測領域のうち設備が存在する部分を画定するボックスを設定する検出装置と、ボックスの位置情報と、ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を蓄積する設備情報蓄積装置と、ボックスを表すオブジェクトを設備位置情報に基づいて生成し、オブジェクトの重畳を含む画像とオブジェクトの重畳を含む点群データとを表示する表示装置と、画像に重畳されるオブジェクトまたは点群データに重畳されるオブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とを修正する設備情報編集装置と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示にかかる設備情報管理システムは、設備の位置を登録する際における作業の簡易化が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1にかかる設備情報管理システムの構成例を示す図
図2】実施の形態1にかかる設備情報管理システムの検出装置により設定されるボックスの例を示す第1の図
図3】実施の形態1にかかる設備情報管理システムの検出装置により設定されるボックスの例を示す第2の図
図4】実施の形態1にかかる設備情報管理システムの表示装置により表示される画像の例を示す図
図5】実施の形態1にかかる設備情報管理システムの表示装置により表示される点群データの例を示す図
図6】実施の形態1にかかる設備情報管理システムの表示装置により表示される地図の例を示す図
図7】実施の形態1にかかる設備情報管理システムによる動作の手順を示すフローチャート
図8】実施の形態2にかかる検出装置の構成例を示す図
図9】実施の形態4にかかる表示装置による地図の表示例を示す図
図10】実施の形態4にかかる表示装置による画像の表示例を示す図
図11】実施の形態1から6にかかる設備情報管理システムの構成要素が備えるハードウェア構成例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、実施の形態にかかる設備情報管理システム、設備情報管理方法および設備情報管理プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる設備情報管理システム1の構成例を示す図である。設備情報管理システム1は、道路または道路脇に設置される設備の位置情報を管理するシステムである。設備は、キロポスト、道路標識、信号機、ガードレール、照明柱、白線、または電柱などである。
【0012】
3次元計測装置2は、道路を移動しながら、道路または道路脇に設置される設備の計測を行う。3次元計測装置2は、例えばMMSである。3次元計測装置2は、3次元計測装置2の周囲の3次元領域である計測領域の点群データを取得する。また、3次元計測装置2は、計測領域の撮影によって画像を取得する。3次元計測装置2は、計測領域にて取得された点群データと、計測領域を撮影した画像とを設備情報管理システム1へ送信する。
【0013】
端末装置3は、設備情報管理システム1の利用者であるユーザによって使用される端末である。ユーザは、例えば、設備の管理業務を行う者である。端末装置3は、ネットワークを介して設備情報管理システム1と通信可能であって、設備情報管理システム1と情報の送受信を行う。ネットワークは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であるが、LAN(Local Area Network)であっても良い。設備情報管理システム1に接続される端末装置3の数は任意であるものとする。
【0014】
設備情報管理システム1は、検出装置10と、設備情報蓄積装置11と、表示装置12と、設備情報編集装置13と、計測情報蓄積装置14と、地図情報蓄積装置15とを備える。図1に示す例では、検出装置10は、設備検出サーバ4に構築される。設備情報蓄積装置11と、表示装置12と、設備情報編集装置13とは、設備情報管理サーバ5に構築される。計測情報蓄積装置14は、計測情報管理サーバ6に構築される。地図情報蓄積装置15は、地図情報管理サーバ7に構築される。
【0015】
設備検出サーバ4と、設備情報管理サーバ5と、計測情報管理サーバ6と、地図情報管理サーバ7との各々は、クラウドサーバにより構成される。クラウドサーバは、クラウドサービスプラットフォームにおいて提供されるコンピュータ資源を含むクラウド環境に構築されるサーバである。設備検出サーバ4と、設備情報管理サーバ5と、計測情報管理サーバ6と、地図情報管理サーバ7との各々は、クラウドサーバ以外のサーバであってもよく、例えば、オンプレミスのサーバであっても良い。
【0016】
検出装置10は、計測領域に存在する設備を画像から検出し、計測領域のうち設備が存在する部分を画定するボックスを設定する。検出装置10は、各種情報を取得する取得部20と、設備を検出する処理を行う検出部21と、検出された設備にIDを付与するID付与部22とを備える。
【0017】
設備情報蓄積装置11は、各種情報を取得する取得部23と、代表点算出部24とを備える。また、設備情報蓄積装置11は、データベースを保持する。設備情報蓄積装置11は、データベースに設備位置情報を蓄積する。設備情報蓄積装置11が保持するデータベースの図示は省略する。
【0018】
表示装置12は、表示データを生成し、表示データを端末装置3へ送信することによって端末装置3の画面に各種情報を表示する。表示装置12は、各種情報を取得する取得部25と、提示部26とを備える。提示部26は、表示データを生成し、表示データを端末装置3へ送信することによって、端末装置3へ表示データを提示する。
【0019】
設備情報編集装置13は、端末装置3からの指示に従って設備位置情報を編集する。設備情報編集装置13は、端末装置3からの指示を受け付ける受付部27と、設備位置情報を編集する処理を行う編集部28と、データ切出し処理を行うデータ切出し部29とを備える。データ切出し処理については後述する。
【0020】
計測情報蓄積装置14は、3次元領域である計測領域にて取得された計測情報である点群データと、計測領域を撮影した画像とを蓄積する。計測情報蓄積装置14は、点群データと画像とを取得する取得部30を備える。また、計測情報蓄積装置14は、データベースを保持する。計測情報蓄積装置14は、データベースに点群データと画像とを蓄積する。計測情報蓄積装置14が保持するデータベースの図示は省略する。
【0021】
地図情報蓄積装置15は、地図情報を蓄積する。地図情報蓄積装置15は、設備情報管理システム1の外部から地図情報を取得する。また、地図情報蓄積装置15は、データベースを保持する。地図情報蓄積装置15は、データベースに地図情報を蓄積する。地図情報蓄積装置15の構成についての図示は省略する。
【0022】
次に、設備情報管理システム1の各構成要素における処理について説明する。計測情報蓄積装置14の取得部30は、3次元計測装置2によって送信される点群データおよび画像を取得する。計測情報蓄積装置14は、取得された点群データと取得された画像とをデータベースに保存する。計測情報蓄積装置14は、適宜、検出装置10と、設備情報蓄積装置11と、表示装置12と、設備情報編集装置13との各々へ、点群データと画像とを出力する。
【0023】
検出装置10の取得部20は、計測情報蓄積装置14から、点群データおよび画像を取得する。ここでは、取得部20が取得する点群データは、現時点の計測により得られた点群データとする。取得部20が取得する画像は、現時点の計測の際に撮影された画像とする。また、取得部20は、現時点よりも過去の計測により検出された設備についての設備位置情報を、設備情報蓄積装置11から取得する。
【0024】
設備情報蓄積装置11のデータベースには、過去の計測により検出された設備について、画像のうち当該設備を含む部分を切り出した切出し画像と、点群データのうち当該設備を含む部分を切り出した切出し点群データとが格納されている。取得部20は、過去の計測により検出された設備についての切出し画像を設備情報蓄積装置11から取得する。検出装置10の検出部21は、現時点の計測の際に撮影された画像に写されている形状と、当該切出し画像に示される設備の形状とに基づいて、画像から設備を検出する。検出部21により設備を検出する手法は任意であるものとする。検出部21は、設備の種類ごとの形状をあらかじめ学習し、学習結果に基づいて設備を検出しても良い。
【0025】
検出部21は、現時点の計測により検出された設備について、計測領域のうち設備が存在する部分を画定するボックスを設定する。ボックスは、検出された設備を含む3次元空間の境界を表す。
【0026】
ここで、検出装置10により設定されるボックスについて説明する。図2は、実施の形態1にかかる設備情報管理システム1の検出装置10により設定されるボックスの例を示す第1の図である。図3は、実施の形態1にかかる設備情報管理システム1の検出装置10により設定されるボックスの例を示す第2の図である。
【0027】
図2に示す画像40は、現時点の計測の際に取得された画像の例とする。また、図2には、画像40に写された計測領域に設定されたボックスのイメージを示す。図3に示す点群データ43は、現時点の計測により取得された点群データの例とする。また、図3には、計測領域に設定されたボックスのイメージを示す。図2および図3に示すボックス42は、計測領域に設定されたボックスの例である。図2および図3に示す設備41であるキロポストは、現時点の計測により検出された設備の例である。
【0028】
検出部21は、設備41を内包するボックス42を設定する。図3に示すように、ボックス42は直方体である。図2に示すように、2次元画像である画像40において、ボックス42は平面的な矩形により表される。図3に示す点群データ43では、ボックス42は立体的に表される。検出部21によってボックス42を設定する手法は、任意であるものとする。検出部21は、設定したボックス42の各頂点の3次元座標である(Xbi,Ybi,Zbi)を、検出装置10のID付与部22へ出力する。iは1から8の整数とする。また、検出部21は、画像40におけるボックス42の各頂点の2次元座標である(Xpj,Ypj)を、検出装置10のID付与部22へ出力する。jは1から4の整数とする。
【0029】
ID付与部22は、検出部21によって検出された設備に設備位置情報を付与する。設備位置情報は、検出された設備を識別するための識別子である設備IDを含む。ID付与部22は、現時点の計測により検出された設備に、新規の設備IDを付与する。設備位置情報は、設備が検出された画像の画像名を含む。
【0030】
過去の計測により検出された設備の中に、現時点の計測により検出された設備と同じである可能性がある設備が含まれる場合、ID付与部22は、同じである可能性がある当該設備の設備IDを、設備ID候補に設定する。ID付与部22は、設備ID候補を設備位置情報に含める。ID付与部22は、過去の計測により検出された設備の中で、現時点の計測により検出された設備の位置から一定の範囲内において検出された設備であって、かつ、現時点の計測により検出された設備と同種の設備を、同じである可能性がある設備と判定する。
【0031】
ID付与部22は、検出部21により出力された2次元座標と、検出部21により出力された3次元座標とを、設備位置情報に含める。検出装置10は、設備情報蓄積装置11へ設備位置情報を出力する。検出装置10が出力する設備位置情報には、設備IDと、設備ID候補と、画像名と、ボックスの位置情報である2次元座標と、ボックスの位置情報である3次元座標とが含まれる。
【0032】
設備情報蓄積装置11の取得部23は、検出装置10から設備位置情報を取得する。設備情報蓄積装置11は、取得された設備位置情報を設備情報蓄積装置11のデータベースに保存する。設備情報蓄積装置11の代表点算出部24は、設備位置情報に含まれるボックスの位置情報に基づいて、ボックスの代表点を算出する。代表点は、ボックスに含まれる点であれば良く、任意であるものとする。代表点の例は、ボックスの中心位置である。代表点は、ボックスの重心位置、ボックスの各頂点のうちの1つ、ボックスの各辺のうちの任意の1点などでも良い。代表点は、点群のうちボックスの重心から最も近い点でも良い。この場合、取得部23は、計測情報蓄積装置14から点群データを取得する。代表点算出部24は、点群データの点群の中から代表点を指定する。代表点は、点群のうち、ボックスの重心から最も近い点以外の点であっても良い。
【0033】
ID付与部22は、算出された代表点の3次元座標である(Xd,Yd,Zd)を、設備位置情報に含める。ID付与部22は、算出された代表点の2次元座標である(Xpj,Ypj)を、設備位置情報に含める。設備情報蓄積装置11に蓄積される設備位置情報には、設備IDと、設備ID候補と、画像名と、ボックスの位置情報である2次元座標と、ボックスの位置情報である3次元座標と、代表点の位置情報とが含まれる。すなわち、設備情報蓄積装置11は、設備IDと、設備ID候補と、画像名と、ボックスの位置情報と、代表点の位置情報とを含む設備位置情報を蓄積する。
【0034】
表示装置12の取得部25は、計測情報蓄積装置14から、点群データと画像とを取得する。取得部25は、現時点における計測により検出された設備についての設備位置情報を設備情報蓄積装置11から取得する。取得部25は、地図情報蓄積装置15から地図情報を取得する。さらに、取得部25は、設備ID候補に示される設備についての設備位置情報を、設備情報蓄積装置11から取得する。すなわち、取得部25は、過去の計測により検出された設備についての設備位置情報を取得する。
【0035】
表示装置12の提示部26は、ボックスを表すオブジェクトを設備位置情報に基づいて生成する。提示部26は、オブジェクトの重畳を含む画像とオブジェクトの重畳を含む点群データとを表示する。さらに、提示部26は、計測領域を含む地域の地図を表示し、かつ、代表点を示すアイコンを地図に表示する。
【0036】
ここで、表示装置12により表示される画像と、表示装置12により表示される点群データと、表示装置12により表示される地図とについて説明する。図4は、実施の形態1にかかる設備情報管理システム1の表示装置12により表示される画像の例を示す図である。図5は、実施の形態1にかかる設備情報管理システム1の表示装置12により表示される点群データの例を示す図である。図6は、実施の形態1にかかる設備情報管理システム1の表示装置12により表示される地図の例を示す図である。
【0037】
図4に示す画像50は、表示装置12により表示される画像の例とする。図5に示す点群データ55は、表示装置12により表示される点群データの例とする。図4および図5に示す設備52であるキロポストは、現時点の計測により検出された設備の例である。提示部26は、設備52についての設備位置情報のうちボックスの位置情報に基づいて、当該ボックスを表すオブジェクト51を生成する。図4に示すように、2次元画像である画像50において、オブジェクト51は、平面的な矩形である。図5に示す点群データ55では、オブジェクト51は、立体的に表される。
【0038】
図4および図5に示す設備54は、設備52と同種の設備であるキロポストであって、設備ID候補に示される設備の例とする。図4および図5に示す例では、設備52の位置は、設備54の位置からずれている。例えば、設備52は、設備54に代えて新たに設置された設備である。
【0039】
提示部26は、設備54についての設備位置情報のうちボックスの位置情報に基づいて、当該ボックスを表すオブジェクト53を生成する。図4に示すように、2次元画像である画像50において、オブジェクト53は、平面的な矩形である。図5に示す点群データ55では、オブジェクト53は、立体的に表される。設備54の位置が設備52からずれているため、画像50において、オブジェクト53の位置は、オブジェクト51の位置からずれている。また、点群データ55において、オブジェクト53の位置は、オブジェクト51の位置からずれている。
【0040】
このように、表示装置12は、現時点における計測により検出された設備52についての設備位置情報と過去の計測により検出された設備54についての設備位置情報とを取得し、現時点における計測により検出された設備52についてのオブジェクト51である第1のオブジェクトと、過去の計測により検出された設備54についてのオブジェクト53である第2のオブジェクトとを表示する。表示装置12は、オブジェクト51,53の重畳を含む画像50とオブジェクト51,53の重畳を含む点群データ55とを表示する。表示装置12によるかかる表示によって、ユーザは、現時点における計測により検出された設備52の位置を、過去の計測により検出された設備54の位置と容易に比べることができる。
【0041】
図4および図5において、オブジェクト51の表示色と、オブジェクト53の表示色とは、互いに異なる色である。すなわち、表示装置12は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとを、視覚により互いを識別し得る態様で表示する。これにより、ユーザは、現時点の計測により検出された設備52についてのオブジェクト51と、過去の計測により検出された設備54についてのオブジェクト53とを容易に見分けることができる。ここでは、第1のオブジェクトの表示色と第2のオブジェクトの表示色とを互いに異ならせる例を示したが、これに限られない。表示装置12は、表示色以外の要素を異ならせて、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとを表示しても良い。表示装置12は、例えば、第1のオブジェクトを実線により表し、第2のオブジェクトを破線により表すなど、ボックスの外縁を表す線の種類を第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとで異ならせても良い。
【0042】
図6に示す地図58は、表示装置12により表示される地図の例とする。提示部26は、設備52についての設備位置情報のうち代表点の位置情報に基づいて、設備52の代表点を表すアイコン56を生成する。提示部26は、設備54についての設備位置情報のうち代表点の位置情報に基づいて、設備54の代表点を表すアイコン57を生成する。設備54の位置が設備52からずれているため、地図58において、アイコン57の位置は、アイコン56の位置からずれている。
【0043】
このように、表示装置12は、現時点における計測により検出された設備52についての設備位置情報と過去の計測により検出された設備54についての設備位置情報とを取得し、現時点における計測により検出された設備52を表すアイコン56である第1のアイコンと、過去の計測により検出された設備54を表すアイコン57である第2のアイコンとを表示する。表示装置12は、計測領域を含む地域の地図58を表示し、かつ、代表点を示すアイコン56,57を地図58に表示する。
【0044】
図6において、アイコン56の表示色とアイコン57の表示色とは、互いに異なる色である。すなわち、表示装置12は、第1のアイコンと第2のアイコンとを、視覚により互いを識別し得る態様で表示する。これにより、ユーザは、現時点の計測により検出された設備52と、過去の計測により検出された設備54とを容易に見分けることができる。ここでは、第1のアイコンの表示色と第2のアイコンの表示色とを互いに異ならせる例を示したが、これに限られない。表示装置12は、表示色以外の要素を異ならせて、第1のアイコンと第2のアイコンとを表示しても良い。表示装置12は、例えば、第1のアイコンの大きさと、第2のアイコンの大きさとを互いに異ならせることとしても良い。
【0045】
設備情報管理システム1は、代表点を、検出された設備52の位置を一意に特定する点として、地図58における設備52の表示に利用することができる。設備情報管理システム1は、計測によって得られた情報からの煩雑な作業をユーザが行わなくても、検出された設備52を地図58に登録することができる。また、表示装置12により、現時点における計測により検出された設備52のアイコン56と、過去の計測により検出された設備54を表すアイコン57とを表示することによって、ユーザは、現時点における計測により検出された設備52の位置を、過去の計測により検出された設備54の位置と容易に比べることができる。
【0046】
表示装置12による表示によって、ユーザは、現時点の計測により検出された設備52の位置を、画像と、点群データと、地図との少なくとも1つから確認する。ユーザは、設備52の位置を確認後、当該設備52について表示に使用された設備位置情報について、変更の要否を判断する。設備位置情報の変更は不要と判断した場合、ユーザは、端末装置3の操作により、表示に使用された設備位置情報を、設備情報管理システム1に登録する設備位置情報として確定する。一方、設備位置情報の変更が必要と判断した場合、ユーザは、端末装置3の操作により、設備情報管理システム1に設備位置情報の編集を指示することができる。
【0047】
端末装置3から設備情報管理システム1へ設備位置情報の編集指示が送信されると、設備情報編集装置13の受付部27は、編集指示を受け付ける。設備情報編集装置13の編集部28は、ユーザによる端末装置3の操作に従って、すなわち編集指示に従って、設備位置情報を編集する。
【0048】
編集部28は、例えば、図4に示す画像50内のオブジェクト51を画面上において移動させる操作に従って、設備52についての、代表点の位置情報を修正する。または、編集部28は、図5に示す点群データ55内のオブジェクト51を画面上において移動させる操作に従って、設備52についての代表点の位置情報を修正する。編集部28は、代表点の位置情報の修正に伴って、設備52についてのボックスの位置情報を修正する。
【0049】
画像50内のオブジェクト51の移動または点群データ55内のオブジェクト51の移動によって、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とが修正されると、編集部28は、修正後の設備位置情報を設備情報蓄積装置11へ出力する。設備情報蓄積装置11の取得部23は、設備情報編集装置13から、修正後の設備位置情報を取得する。設備情報蓄積装置11は、修正後の設備位置情報をデータベースに保存する。
【0050】
このように、設備情報編集装置13は、画像50に重畳されるオブジェクト51または点群データ55に重畳されるオブジェクト51を画面上において移動させる操作に従って、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とを修正する。設備52について修正後の設備位置情報が設備情報蓄積装置11に格納されることによって、設備情報管理システム1には、設備52の正確な位置を示す設備位置情報が登録される。
【0051】
設備情報管理システム1は、オブジェクト51を移動させる作業をユーザが行うことによって、設備位置情報を編集可能とする。これにより、設備情報管理システム1は、煩雑な作業をユーザが行わなくても、設備位置情報を編集することができる。代表点の位置情報が修正されることによって、図6に示す地図58内のアイコン57の位置も修正される。このように、設備情報管理システム1は、代表点が設定されることにより、設備52の位置について行われた編集を地図58にも容易に反映させることができる。
【0052】
編集部28は、地図58内のアイコン57を画面上において移動させる操作に従って、設備52についての、代表点の位置情報を修正することもできる。編集部28は、代表点の位置情報の修正に伴って、設備52についてのボックスの位置情報を修正する。設備情報蓄積装置11は、修正後の設備位置情報をデータベースに保存する。設備52について修正後の設備位置情報が設備情報蓄積装置11に格納されることによって、設備情報管理システム1には、設備52の正確な位置を示す設備位置情報が登録される。
【0053】
このように、設備情報編集装置13は、地図58が表示される画面上においてアイコン57を移動させる操作に従って、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とを修正する。設備情報管理システム1は、アイコン57を移動させる作業をユーザが行うことによって、設備位置情報を編集可能とする。これにより、設備情報管理システム1は、煩雑な作業をユーザが行わなくても、設備位置情報を編集することができる。代表点の位置情報が修正されることによって、図4に示す画像50内のオブジェクト51の位置、および、図5に示す点群データ55内のオブジェクト51の位置も修正される。このように、設備情報管理システム1は、代表点が設定されることにより、設備52の位置について行われた編集を、画像50および点群データ55の各々にも容易に反映させることができる。
【0054】
設備情報編集装置13は、ユーザの操作に従って、設備位置情報に含まれる設備IDを修正する。例えば、現時点の計測により検出された設備52と同じ設備の設備IDが設備ID候補に含まれていると判断する場合、ユーザは、端末装置3の操作により、設備IDを編集するための編集指示を設備情報管理システム1へ送信する。受付部27は、設備IDの編集指示を受け付ける。編集部28は、編集指示に従って設備52の設備IDを修正する。
【0055】
例えば、編集部28は、設備52のオブジェクト51と設備54のオブジェクト53とを画面上にて同時に指定する操作により、設備52の設備IDを、設備54の設備IDである設備ID候補に置き換える。または、編集部28は、ユーザが設備IDの文字列を入力することによって、設備52の設備IDを修正する。設備IDが修正されると、編集部28は、修正後の設備IDを設備情報蓄積装置11へ出力する。設備情報蓄積装置11は、修正後の設備IDをデータベースに保存する。
【0056】
設備52について修正後の設備IDが設備情報蓄積装置11に格納されることによって、設備情報管理システム1には、設備52の正確な設備IDが登録される。すなわち、現時点の計測により検出された設備52が、過去の計測により検出された設備に紐付けられる。なお、現時点の計測により検出された設備52が、過去の計測により検出されていない新規な設備である場合、検出装置10のID付与部22によって付与された設備IDが、設備52の設備IDとしてそのまま登録される。
【0057】
設備情報編集装置13のデータ切出し部29は、現時点の計測により検出された設備52を含む部分を画像50から切り出すデータ切出し処理によって、設備52についての切出し画像を生成する。また、データ切出し部29は、現時点の計測により検出された設備52を含む部分を点群データ55から切り出すデータ切出し処理によって、設備52についての切出し点群データを生成する。なお、上記するように、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とが修正された場合は、データ切出し部29は、修正された位置情報に基づいてデータ切出し処理を行う。
【0058】
データ切出し部29は、設備52についての切出し画像および切出し点群データを、設備情報蓄積装置11へ出力する。設備情報蓄積装置11の取得部23は、設備情報編集装置13から、設備52についての切出し画像および切出し点群データを取得する。設備情報蓄積装置11は、設備52についての切出し画像および切出し点群データをデータベースに保存する。これにより、設備情報蓄積装置11には、設備位置情報が登録された設備52についての切出し画像および切出し点群データが格納される。
【0059】
設備情報編集装置13は、設備位置情報を設備情報蓄積装置11へ出力するほか、設備位置情報を計測情報蓄積装置14にも出力する。計測情報蓄積装置14の取得部30は、設備情報編集装置13からの設備位置情報を取得する。計測情報蓄積装置14は、現時点の計測により検出された設備52についての設備位置情報を、当該設備52についての点群データおよび画像に紐付けて格納する。
【0060】
次に、設備情報管理システム1による動作の手順について説明する。図7は、実施の形態1にかかる設備情報管理システム1による動作の手順を示すフローチャートである。
【0061】
ステップS1において、計測情報蓄積装置14は、3次元計測装置2から点群データと画像とを取得する。計測情報蓄積装置14は、取得された点群データと取得された画像とをデータベースに保存する。
【0062】
検出装置10は、計測情報蓄積装置14から点群データおよび画像を取得する。ステップS2において、検出装置10は、画像から設備を検出し、ボックスを設定する。ステップS3において、検出装置10は、代表点を算出する。検出装置10は、設備IDと、設備ID候補と、画像名と、ボックスの位置情報と、代表点の位置情報とを含む設備位置情報を出力する。ステップS4において、設備情報管理システム1は、設備情報蓄積装置11に設備位置情報を格納する。
【0063】
ステップS5において、表示装置12は、画像と、点群データと、地図情報とを取得する。表示装置12は、計測情報蓄積装置14から画像と点群データとを取得する。表示装置12は、地図情報蓄積装置15から地図情報を取得する。また、表示装置12は、現時点における計測により検出された設備についての設備位置情報を設備情報蓄積装置11から取得する。
【0064】
ステップS6において、表示装置12は、過去の計測により登録された設備があるか否かを判断する。表示装置12は、現時点における計測により検出された設備についての設備位置情報に設備ID候補が含まれる場合、過去の計測により登録された設備があると判断する。
【0065】
過去の計測により登録された設備がある場合(ステップS6,Yes)、表示装置12は、ステップS7において、過去の計測により登録された設備についての設備位置情報を設備情報蓄積装置11から取得する。ステップS7を終えると、設備情報管理システム1は、ステップS8へ手順を進める。一方、過去の計測により登録された設備がない場合(ステップS6,No)、設備情報管理システム1は、ステップS7をスキップして、ステップS8へ手順を進める。
【0066】
ステップS8において、表示装置12は、画像と、点群データと、地図とを表示する。表示装置12は、現時点における計測により検出された設備についてのオブジェクト51が重畳された画像と、現時点における計測により検出された設備についてのオブジェクト51が重畳された点群データとを表示する。表示装置12は、現時点における計測により検出された設備についてのアイコン56が重畳された地図を表示する。過去の計測により登録された設備がある場合、表示装置12は、過去における計測により検出された設備についてのオブジェクト53も、画像と点群データとの各々に重畳させる。過去の計測により登録された設備がある場合、表示装置12は、過去における計測により検出された設備についてのアイコン57も地図に重畳させる。
【0067】
ステップS9において、設備情報編集装置13は、設備位置情報の編集指示を受け付けたか否かを判断する。設備位置情報の編集指示を受け付けた場合(ステップS9,Yes)、設備情報編集装置13は、編集指示に従って設備位置情報を編集する。設備情報編集装置13は、修正後の設備位置情報を設備情報蓄積装置11へ出力する。ステップS10において、設備情報管理システム1は、修正された設備位置情報を設備情報蓄積装置11に格納する。ステップS10を終えると、設備情報管理システム1は、ステップS11へ手順を進める。一方、設備位置情報の編集指示を受け付けなかった場合(ステップS9,No)、設備情報管理システム1は、ステップS10をスキップして、ステップS11へ手順を進める。
【0068】
ステップS11において、設備情報編集装置13は、画像の切り出しと点群データの切り出しとを実行する。すなわち、設備情報編集装置13は、現時点の計測により検出された設備を含む部分を画像から切り出すデータ切出し処理と、現時点の計測により検出された設備を含む部分を点群データから切り出すデータ切出し処理とを実行する。
【0069】
設備情報編集装置13は、切出し画像および切出し点群データを設備情報蓄積装置11へ出力する。ステップS12において、設備情報管理システム1は、切出し画像と切出し点群データとを設備情報蓄積装置11へ格納する。以上により、設備情報管理システム1は、図7に示す手順による動作を終了する。
【0070】
実施の形態1によると、設備情報管理システム1は、設備が存在する部分を画定するボックスを設定し、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とを含む設備位置情報を蓄積する。設備情報管理システム1は、ボックスを表すオブジェクトの重畳を含む画像と、ボックスを表すオブジェクトの重畳を含む点群データとを表示し、オブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、ボックスの位置情報と代表点の位置情報とを修正する。設備情報管理システム1は、計測によって得られた情報からの煩雑な作業をユーザが行わなくても、検出された設備を地図に登録することができる。設備情報管理システム1は、計測によって得られた設備の位置を、容易な操作によって修正することができる。以上により、設備情報管理システム1は、設備の位置を登録する際における作業の簡易化が可能となるという効果を奏する。
【0071】
設備情報管理システム1の各構成要素が備える機能は、実施の形態1において説明するものに限られず、適宜変更することができる。以下の実施の形態2から実施の形態6では、設備情報管理システム1の各構成要素が備える機能の変形例について説明する。実施の形態2から実施の形態6では、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1とは異なる機能について主に説明する。
【0072】
実施の形態2.
実施の形態1において、検出装置10は、現時点の計測の際に撮影された画像を当該切出し画像と照合することによって、画像から設備を検出する。実施の形態2では、ユーザの操作により設備を検出する例について説明する。
【0073】
図8は、実施の形態2にかかる検出装置10Aの構成例を示す図である。検出装置10Aは、ボックスの位置を指定する操作を受け付け、操作に従ってボックスを設定する。検出装置10Aは、図1に示す検出装置10と同様の構成に加えて、受付部60と表示部61とを備える。
【0074】
表示部61は、計測情報蓄積装置14から取得された画像を端末装置3へ送信することによって、端末装置3の画面に当該画像を表示する。ユーザは、画像に写されている設備を確認し、設備を内包するボックスの位置を端末装置3の操作によって指定する。受付部60は、ボックスの位置を指定する操作を受け付ける。例えば、ボックスの4隅の各点を画面上において指定することにより、ボックスの位置を指定する。または、表示部61は、計測情報蓄積装置14から点群データを取得し、取得された点群データを端末装置3へ送信することによって、端末装置3の画面に当該点群データを表示する。ユーザは、例えば、ボックスの各頂点を画面上において指定することにより、ボックスの位置を指定する。または、画像または点群データにおいて設備の任意の位置をユーザが指定することにより、指定された位置を内包するボックスが設定される。
【0075】
実施の形態2では、検出装置10Aは、ユーザが画像または点群データから設備を検出する機能をオプションとして備える。検出装置10Aは、検出部21により設備を検出する処理と、ユーザによる操作とのいずれか一方を選択して、計測領域に存在する設備を検出することができる。検出装置10Aは、検出部21が省略されて、ユーザの操作のみにより設備を検出するものであっても良い。
【0076】
実施の形態3.
実施の形態1において、設備情報蓄積装置11は、代表点算出部24により代表点を算出する。実施の形態3では、設備の位置情報を取得して、位置情報に基づいて代表点を設定する例について説明する。実施の形態3において、設備情報蓄積装置11は、設備の位置情報を設備情報管理システム1の外部から取得し、設備の位置情報に基づいて代表点を設定する。
【0077】
設備情報蓄積装置11の取得部23は、設備情報管理システム1の外部から設備の位置情報を取得する。代表点算出部24は、取得された位置情報である座標を、設備情報管理システム1において基準とされる座標系の座標へ変換する。代表点算出部24は、変換後の座標を、代表点に設定する。なお、外部から取得された座標が2次元座標すなわちXY座標である場合、代表点算出部24は、当該XY座標にZ座標を追加することによって、代表点の3次元座標を設定する。Z座標には、例えば、3次元計測装置2の位置のZ座標を使用できる。
【0078】
実施の形態3では、設備情報蓄積装置11は、設備情報管理システム1の外部から取得された位置情報に基づいて代表点を設定する機能をオプションとして備える。設備情報蓄積装置11は、実施の形態1の場合と同様にボックスの位置情報に基づいて代表点を算出する処理と、設備の位置情報を外部から取得して代表点を設定する処理とのいずれか一方を選択して、代表点を設定することができる。
【0079】
実施の形態4.
実施の形態1では、表示装置12は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとを、視覚により互いを識別し得る態様で表示する。また、表示装置12は、第1のアイコンと第2のアイコンとを、視覚により互いを識別し得る態様で表示する。実施の形態4では、現時点における計測の属性を示すメッセージと、過去の計測の属性を示すメッセージとを表示する例について説明する。
【0080】
図9は、実施の形態4にかかる表示装置12による地図58の表示例を示す図である。アイコン70は、現時点における計測により検出された設備52を表す第1のアイコンである。アイコン71は、過去の計測により検出された設備54を表す第2のアイコンである。図9に示す例では、アイコン70の表示色と、アイコン71の表示色とは、互いに同じである。
【0081】
画面において、アイコン70には、現時点における計測の属性を示すメッセージ72が付される。画面において、アイコン71には、過去の計測の属性を示すメッセージ73が付される。図9に示す例では、メッセージ72,73として表示される属性は、計測日の年月日である。ユーザは、メッセージ72,73を基に、現時点の計測により検出された設備52の位置と、過去の計測により検出された設備54の位置とを容易に見分けることができる。
【0082】
なお、表示装置12は、メッセージ72,73を付す表示と、第1のアイコンの表示色と第2のアイコンの表示色とを互いに異ならせる表示とを切り換え可能であっても良い。表示装置12は、メッセージ72,73を付すとともに、第1のアイコンの表示色と第2のアイコンの表示色とを互いに異ならせる表示を行うこととしても良い。
【0083】
図10は、実施の形態4にかかる表示装置12による画像50の表示例を示す図である。オブジェクト74は、現時点における計測により検出された設備52のボックスを表す第1のオブジェクトである。オブジェクト75は、過去の計測により検出された設備54のボックスを表す第2のオブジェクトである。図10に示す例では、オブジェクト74の表示色と、オブジェクト75の表示色とは、互いに同じ色である。
【0084】
画面において、オブジェクト74には、現時点における計測の属性を示すメッセージ76が付される。画面において、オブジェクト75には、過去の計測の属性を示すメッセージ77が付される。図10に示す例では、メッセージ76,77として表示される属性は、計測日の年月日である。ユーザは、メッセージ76,77を基に、現時点の計測により検出された設備52についてのオブジェクト74と、過去の計測により検出された設備54についてのオブジェクト75とを容易に見分けることができる。
【0085】
なお、表示装置12は、メッセージ76,77を付す表示と、第1のオブジェクトの表示色と第2のオブジェクトの表示色とを互いに異ならせる表示とを切り換え可能であっても良い。表示装置12は、メッセージ76,77を付すとともに、第1のオブジェクトの表示色と第2のオブジェクトの表示色とを互いに異ならせる表示を行うこととしても良い。
【0086】
表示装置12は、図5に示すような点群データ55を表示する場合も、現時点における計測の属性を示すメッセージ76を第1のオブジェクトに付し、過去の計測の属性を示すメッセージ77を第2のオブジェクトに付す。ユーザは、点群データ55においても、現時点の計測により検出された設備52についてのオブジェクト74と、過去の計測により検出された設備54についてのオブジェクト75とを容易に見分けることができる。
【0087】
なお、メッセージ72,73,76,77として表示される属性は、現時点における計測と過去の計測とを互いに識別可能な属性であれば良く、計測日の年月日に限られない。表示装置12は、計測日の年月日以外の属性を、メッセージ72,73,76,77として表示しても良い。
【0088】
実施の形態4によると、表示装置12は、現時点の計測により検出された設備52と、過去の計測により検出された設備54とを容易に識別可能に、第1のアイコンおよび第2のアイコンを表示することができる。また、表示装置12は、現時点の計測により検出された設備52と、過去の計測により検出された設備54とを容易に識別可能に、第1のオブジェクトおよび第2のオブジェクトを表示することができる。
【0089】
実施の形態5.
実施の形態1では、設備情報蓄積装置11は、3次元計測装置2により計測された点群データと3次元計測装置2により撮影された画像とを基に取得された設備位置情報を蓄積する。実施の形態5では、設備情報管理システム1の外部から設備の位置情報を取得し、外部から取得された位置情報を設備情報管理システム1において連携させる例について説明する。実施の形態5において、設備情報蓄積装置11は、設備の位置情報を設備情報管理システム1の外部から取得し、外部から取得された位置情報を設備位置情報に紐付けて蓄積する。
【0090】
設備情報蓄積装置11の取得部23は、設備情報管理システム1の外部から設備の位置情報を取得する。設備情報蓄積装置11は、取得された設備の設備情報を当該設備についての設備位置情報に紐付けて、設備情報蓄積装置11のデータベースに保存する。これにより、設備情報管理システム1は、設備情報管理システム1において検出された設備についての設備位置情報に、当該設備について外部から取得された位置情報を連携させる。設備情報管理システム1の外部から取得される位置情報は、例えば、設備の管理業務を行う者が道路または道路脇である現地を調査することにより取得した位置情報である。
【0091】
実施の形態5によると、設備情報管理システム1は、設備情報管理システム1において検出された設備についての設備位置情報とともに、外部から取得された設備情報を管理する。設備情報管理システム1は、外部から取得された設備情報を、設備位置情報の編集等において利用しても良い。
【0092】
実施の形態6.
実施の形態1では、計測情報蓄積装置14は、3次元計測装置2により計測された点群データと、3次元計測装置2により撮影された画像とを蓄積する。実施の形態6では、計測情報蓄積装置14が、さらに、3次元計測装置2以外の装置により取得された点群データまたは画像を蓄積する例について説明する。計測情報蓄積装置14は、計測装置である3次元計測装置2の使用により取得された点群データおよび画像を蓄積し、さらに、3次元計測装置2以外の装置の使用により取得された点群データおよび画像の少なくとも一方を蓄積する。
【0093】
設備情報蓄積装置11の取得部23は、3次元計測装置2以外の装置から送信される画像または点群データを取得する。設備情報蓄積装置11は、取得された画像または取得された点群データを、設備情報蓄積装置11のデータベースに蓄積する。3次元計測装置2以外の装置の例は、カメラが搭載されたドローンである。当該ドローンは、撮影した画像を設備情報蓄積装置11へ送信する。
【0094】
実施の形態6によると、設備情報管理システム1は、3次元計測装置2により取得された画像および点群データと、3次元計測装置2以外の装置により取得された点群データおよび画像の少なくとも一方とを管理する。設備情報管理システム1は、3次元計測装置2以外の装置により取得された点群データおよび画像の少なくとも一方を、設備位置情報の編集等において利用しても良い。
【0095】
次に、実施の形態1から6にかかる設備情報管理システム1の構成要素である、検出装置10,10A、設備情報蓄積装置11、表示装置12、設備情報編集装置13、計測情報蓄積装置14、および地図情報蓄積装置15の各々を実現するハードウェア構成について説明する。図11は、実施の形態1から6にかかる設備情報管理システム1の構成要素が備えるハードウェア構成例を示す図である。検出装置10,10A、設備情報蓄積装置11、表示装置12、設備情報編集装置13、計測情報蓄積装置14、および地図情報蓄積装置15の各々は、処理回路80を備えるコンピュータシステムにより実現される。処理回路80は、プロセッサ82およびメモリ83を備える。処理回路80は、プロセッサ82がソフトウェアを実行する回路である。
【0096】
入力部81は、外部から入力されたデータを受信してプロセッサ82に与えるインターフェース回路である。出力部84は、プロセッサ82またはメモリ83からのデータを外部に送るインターフェース回路である。検出装置10,10A、設備情報蓄積装置11、表示装置12、設備情報編集装置13、計測情報蓄積装置14、および地図情報蓄積装置15の各々は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ83に格納される。処理回路80では、メモリ83に記憶されたプログラムである設備情報管理プログラムをプロセッサ82が読み出して実行することにより、検出装置10,10A、設備情報蓄積装置11、表示装置12、設備情報編集装置13、計測情報蓄積装置14、および地図情報蓄積装置15の各々の機能を実現する。すなわち、処理回路80は、設備情報管理システム1の処理が結果的に実行されることになる設備情報管理プログラムを格納するためのメモリ83を備える。メモリ83に記憶された設備情報管理プログラムは、設備情報管理システム1の手順および方法をコンピュータに実行させるものともいえる。
【0097】
プロセッサ82は、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ82は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)でも良い。メモリ83は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
【0098】
なお、メモリ83に格納される設備情報管理プログラムは、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROMなどの記憶媒体に書き込まれた状態で提供される形態でも良く、通信回線を介して提供される形態でも良い。
【0099】
実施の形態1から6にかかる設備情報管理システム1における各構成要素の分散または統合の具体的形態は、実施の形態1から6で説明するものに限られない。設備情報管理システム1の構成要素の全部または一部は、機能的または物理的に、任意の単位で分散あるいは統合して構成されても良い。
【0100】
以上の各実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものである。各実施の形態の構成は、別の公知の技術と組み合わせることが可能である。各実施の形態の構成同士が適宜組み合わせられても良い。本開示の要旨を逸脱しない範囲で、各実施の形態の構成の一部を省略または変更することが可能である。
【0101】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0102】
(付記1)
3次元領域である計測領域にて取得された点群データと前記計測領域を撮影した画像とを蓄積する計測情報蓄積装置と、
前記計測領域に存在する設備を前記画像から検出し、前記計測領域のうち前記設備が存在する部分を画定するボックスを設定する検出装置と、
前記ボックスの位置情報と、前記ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を蓄積する設備情報蓄積装置と、
前記ボックスを表すオブジェクトを前記設備位置情報に基づいて生成し、前記オブジェクトの重畳を含む前記画像と前記オブジェクトの重畳を含む前記点群データとを表示する表示装置と、
前記画像に重畳される前記オブジェクトまたは前記点群データに重畳される前記オブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正する設備情報編集装置と、
を備えることを特徴とする設備情報管理システム。
(付記2)
前記表示装置は、現時点における計測により検出された設備についての前記設備位置情報と過去の計測により検出された設備についての前記設備位置情報とを取得し、現時点における計測により検出された前記設備についての前記オブジェクトである第1のオブジェクトと、過去の計測により検出された前記設備についてのオブジェクトである第2のオブジェクトとを表示することを特徴とする付記1に記載の設備情報管理システム。
(付記3)
前記表示装置は、前記計測領域を含む地域の地図をさらに表示し、かつ、前記代表点を示すアイコンを前記地図に表示することを特徴とする付記1に記載の設備情報管理システム。
(付記4)
前記設備情報編集装置は、前記地図が表示される画面上において前記アイコンを移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正することを特徴とする付記3に記載の設備情報管理システム。
(付記5)
前記表示装置は、現時点における計測により検出された設備についての前記設備位置情報と過去の計測により検出された設備についての前記設備位置情報とを取得し、現時点における計測により検出された前記設備を表す前記アイコンである第1のアイコンと、過去の計測により検出された前記設備を表すアイコンである第2のアイコンとを表示することを特徴とする付記3または4に記載の設備情報管理システム。
(付記6)
前記検出装置は、前記ボックスの位置を指定する操作を受け付け、前記操作に従って前記ボックスを設定することを特徴とする付記1から5のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
(付記7)
前記設備情報蓄積装置は、前記設備の位置情報を前記設備情報管理システムの外部から取得し、前記設備の位置情報に基づいて前記代表点を設定することを特徴とする付記1から6のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
(付記8)
前記設備情報蓄積装置は、前記設備の位置情報を前記設備情報管理システムの外部から取得し、外部から取得された前記位置情報を前記設備位置情報に紐付けて蓄積することを特徴とする付記1から6のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
(付記9)
前記計測情報蓄積装置は、計測装置の使用により取得された前記点群データおよび前記画像を蓄積し、さらに、前記計測装置以外の装置の使用により取得された点群データおよび画像の少なくとも一方を蓄積することを特徴とする付記1から8のいずれか1つに記載の設備情報管理システム。
(付記10)
設備についての情報を設備情報管理システムにより管理する設備情報管理方法であって、
3次元領域である計測領域にて取得された点群データと前記計測領域を撮影した画像とを取得するステップと、
前記計測領域に存在する前記設備を前記画像から検出し、前記計測領域のうち前記設備が存在する部分を画定するボックスを設定するステップと、
前記ボックスの位置情報と、前記ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を保存するステップと、
前記ボックスを表すオブジェクトを前記設備位置情報に基づいて生成し、前記オブジェクトの重畳を含む前記画像と前記オブジェクトの重畳を含む前記点群データとを表示するステップと、
前記画像に重畳される前記オブジェクトまたは前記点群データに重畳される前記オブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正するステップと、
を含むことを特徴とする設備情報管理方法。
(付記11)
3次元領域である計測領域にて取得された点群データと前記計測領域を撮影した画像とを取得するステップと、
前記計測領域に存在する設備を前記画像から検出し、前記計測領域のうち前記設備が存在する部分を画定するボックスを設定するステップと、
前記ボックスの位置情報と、前記ボックスを代表する点である代表点の位置情報とを含む設備位置情報を保存するステップと、
前記ボックスを表すオブジェクトを前記設備位置情報に基づいて生成し、前記オブジェクトの重畳を含む前記画像と前記オブジェクトの重畳を含む前記点群データとを表示するステップと、
前記画像に重畳される前記オブジェクトまたは前記点群データに重畳される前記オブジェクトを画面上において移動させる操作に従って、前記ボックスの位置情報と前記代表点の位置情報とを修正するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする設備情報管理プログラム。
【符号の説明】
【0103】
1 設備情報管理システム、2 3次元計測装置、3 端末装置、4 設備検出サーバ、5 設備情報管理サーバ、6 計測情報管理サーバ、7 地図情報管理サーバ、10,10A 検出装置、11 設備情報蓄積装置、12 表示装置、13 設備情報編集装置、14 計測情報蓄積装置、15 地図情報蓄積装置、20,23,25,30 取得部、21 検出部、22 ID付与部、24 代表点算出部、26 提示部、27,60 受付部、28 編集部、29 データ切出し部、40,50 画像、41,52,54 設備、42 ボックス、43,55 点群データ、51,53,74,75 オブジェクト、56,57,70,71 アイコン、58 地図、61 表示部、72,73,76,77 メッセージ、80 処理回路、81 入力部、82 プロセッサ、83 メモリ、84 出力部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11