(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182419
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/822 20060101AFI20231219BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20231219BHJP
H01L 29/78 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
H01L27/04 C
H01L27/04 R
H01L27/06 102A
H01L29/78 653A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096019
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(72)【発明者】
【氏名】豊田 善昭
【テーマコード(参考)】
5F038
5F048
【Fターム(参考)】
5F038AC04
5F038AC05
5F038AC10
5F038AC15
5F038AR01
5F038AR13
5F038AR20
5F038EZ01
5F038EZ02
5F038EZ14
5F038EZ15
5F038EZ16
5F038EZ20
5F048AC10
5F048BA14
5F048BA15
5F048BB05
5F048BB11
5F048BB19
5F048BC03
5F048BC12
5F048BD07
5F048BE09
5F048BG12
(57)【要約】
【課題】抵抗素子及び容量素子を有する構成において、面積を小さくすることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型の基体1と、基体1の上部に設けられた第2導電型の第1拡散層2と、第1拡散層2の上部に設けられたトレンチ4a~4fに絶縁膜5を介して埋め込まれ、第1拡散層2及び絶縁膜5と共に容量素子を構成する導電層6a~6fと、第1拡散層2の上部にトレンチ4a~4fよりも浅く設けられ、抵抗素子を構成する第1導電型の第2拡散層3とを備え、トレンチ4a~4fの少なくとも一部と、第2拡散層3の少なくとも一部とが交互に設けられている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の基体と、
前記基体の上部に設けられた第2導電型の第1拡散層と、
前記第1拡散層の上部に設けられたトレンチに絶縁膜を介して埋め込まれ、前記第1拡散層及び前記絶縁膜と共に容量素子を構成する導電層と、
前記第1拡散層の上部に前記トレンチよりも浅く設けられ、抵抗素子を構成する第1導電型の第2拡散層と、
を備え、
前記トレンチの少なくとも一部と、前記第2拡散層の少なくとも一部とが交互に設けられていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第2拡散層の少なくとも一部の側面が前記トレンチに接することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2拡散層の少なくとも一部の幅が、隣り合う前記トレンチの間隔により規定されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2拡散層の少なくとも一部の側面が前記トレンチから離間することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2拡散層が、互いに平行に延伸する複数のストライプ部を有し、
前記複数のストライプ部が前記トレンチと交互に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2拡散層が蛇行形状の平面パターンを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記複数のストライプ部が前記トレンチにより互いに分離され、中継配線により互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2拡散層が渦巻き状の平面パターンを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記抵抗素子及び前記容量素子がRCフィルタを構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記基体に設けられたトレンチゲート型の半導体素子を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記トレンチの一部がダミートレンチを構成することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項12】
第1導電型の基体の上部に第2導電型の第1拡散層を形成する工程と、
前記第1拡散層の上部に、抵抗素子を構成する第1導電型の第2拡散層を形成する工程と、
前記第1拡散層の上部に前記第2拡散層よりも深いトレンチを形成する工程と、
前記トレンチに絶縁膜を介して、前記第1拡散層及び前記絶縁膜と共に容量素子を構成する導電層を埋め込む工程と、
を含み、
前記トレンチの少なくとも一部と、前記第2拡散層の少なくとも一部とを交互に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記トレンチを形成する工程は、前記トレンチにより前記第2拡散層の一部を除去することにより前記第2拡散層の前記抵抗素子としての幅を規定することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項14】
前記トレンチを形成する工程は、前記基体に形成されるトレンチゲート型の半導体素子のゲート電極構造を埋め込むためのトレンチを形成する工程と同時に行うことを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のRCフィルタとして、n型拡散抵抗とプレーナ型のMOS容量を組み合わせた構成が知られている。n型拡散抵抗の一方の端子がMOS容量の一方の端子に接続されている。MOS容量の他方の端子にはグランド(GND)電位が印加される。n型拡散抵抗の他方の端子を入力とし、n型拡散抵抗とMOS容量との接続点を出力とする。n型拡散抵抗は、高抵抗とするため蛇行させている。
【0003】
特許文献1は、半導体基板上に形成されたキャパシタの上方にインダクタ素子を形成することで、LCフィルタを構成した半導体集積回路を開示する。特許文献2は、基板の垂直溝内に容量絶縁膜と、不純物が高濃度にドープされた第1の多結晶シリコン膜と、シリコン酸化膜とを介して基板の垂直方向に深さを有すると共に基板水平方向に抵抗長を有し、不純物がドープされて所望の抵抗値を有する第2の多結晶シリコンからなる抵抗体を埋設して構成される半導体装置を開示する。特許文献3は、並列に接続した大容量および小容量のキャパシタを備え、大容量キャパシタをレジスタと直列に接続したローパスフィルタを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-288104号公報
【特許文献2】特許第3161412号明細書
【特許文献3】特許第4704329号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の各種フィルタの抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子を有する半導体装置では、抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子を個別の領域に配置するため、面積が大きくなる。
【0006】
上記課題に鑑み、本発明は、抵抗素子及び容量素子を有する構成において、面積を小さくすることができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、(a)第1導電型の基体と、(b)基体の上部に設けられた第2導電型の第1拡散層と、(c)第1拡散層の上部に設けられたトレンチに絶縁膜を介して埋め込まれ、第1拡散層及び絶縁膜と共に容量素子を構成する導電層と、(d)第1拡散層の上部にトレンチよりも浅く設けられ、抵抗素子を構成する第1導電型の第2拡散層とを備え、トレンチの少なくとも一部と、第2拡散層の少なくとも一部とが交互に設けられている半導体装置であることを要旨とする。
【0008】
本発明の他の態様は、(a)第1導電型の基体の上部に第2導電型の第1拡散層を形成する工程と、(b)第1拡散層の上部に、抵抗素子を構成する第1導電型の第2拡散層を形成する工程と、(c)第1拡散層の上部に第2拡散層よりも深いトレンチを形成する工程と、(d)トレンチに絶縁膜を介して、第1拡散層及び絶縁膜と共に容量素子を構成する導電層を埋め込む工程とを含み、トレンチの少なくとも一部と、第2拡散層の少なくとも一部とを交互に形成する半導体装置の製造方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、抵抗素子及び容量素子を有する構成において、面積を小さくすることができる半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係る半導体装置の回路図である。
【
図2】第1実施形態に係る半導体装置の平面図である。
【
図4】第1実施形態に係る半導体装置の他の平面図である。
【
図7】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図8】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための
図7に引き続く断面図である。
【
図9】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための
図8に引き続く断面図である。
【
図10】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための
図9に引き続く断面図である。
【
図11】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための
図10に引き続く断面図である。
【
図12】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための
図10に引き続く断面図である。
【
図13】第2実施形態に係る半導体装置の平面図である。
【
図14】第3実施形態に係る半導体装置の平面図である。
【
図15】第4実施形態に係る半導体装置の平面図である。
【
図16】第5実施形態に係る半導体装置の平面図である。
【
図17】第6実施形態に係る半導体装置の平面図である。
【
図18】第7実施形態に係る半導体装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の第1~第7実施形態を説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は実際のものとは異なる場合がある。また、図面相互間においても寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。また、以下に示す第1~第7実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。
【0012】
また、本明細書において、半第1導電型がn型、第2導電型がp型の場合について例示的に説明する。しかし、導電型を逆の関係に選択して、第1導電型をp型、第2導電型をn型としても構わない。また、半導体領域の導電型を示す「p」又は「n」に付す「+」又は「-」は、「+」又は「-」が付されていない半導体領域に比して、それぞれ相対的に不純物濃度が高い又は低い半導体領域であることを意味する。ただし同じ「p」と「p」とが付された半導体領域であっても、それぞれの半導体領域の不純物濃度が厳密に同じであることを意味するものではない。更に、以下の説明で「p型」又は「n型」の限定を加えた部材や領域は、特に明示の限定がなくても半導体材料からなる部材や領域を意味する。
【0013】
また、本明細書において、上下等の方向の定義は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、対象を90°回転して観察すれば上下は左右に変換して読まれ、180°回転して観察すれば上下は反転して読まれることは勿論である。
【0014】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る半導体装置は、
図1に示すように、抵抗R及び容量CからなるRCフィルタを備える。抵抗Rの一端からは入力信号INが入力される。抵抗Rの他端には容量Cの一端が接続されている。容量Cの他端にはグランド(GND)電位が印加される。抵抗Rの他端と容量Cの一端との接続点からは出力信号OUTが出力される。
図1に示したRCフィルタは、例えばハイサイド型パワーICの構成要素であってよい。
【0015】
図2は、
図1に示したRCフィルタの平面レイアウトを示す。
図3は、
図2のA-A´線で切断した断面図を示す。
図2及び
図3に示すように、第1実施形態に係る半導体装置は、n型の基体1を備える。基体1は、例えばn
+型の半導体基板に形成されたエピタキシャル成長層であってよい。基体1は、例えばシリコン(Si)で構成されているが、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、酸化ガリウム(Ga
2O
3)、ダイヤモンド(C)又は窒化アルミニウム(AlN)等のSiよりも禁制帯幅が広い半導体(ワイドバンドギャップ半導体)で構成されていてもよい。
【0016】
図2及び
図3に示すように、基体1の上部には、p型の拡散層(第1拡散層)2が設けられている。第1拡散層2は、略矩形の平面パターンを有する。第1拡散層2の上部には、n型の拡散層(第2拡散層)3が設けられている。第2拡散層3は抵抗素子(拡散抵抗)を構成し、
図1に示した抵抗Rに対応する。
【0017】
第2拡散層3は蛇行形状の平面パターンを有する。第2拡散層3は、複数のストライプ部3a~3e及び複数の接続部3f~3iを有する。複数のストライプ部3a~3eは、互いに平行に延伸し、延伸する方向に直交する方向に並んで設けられている。
【0018】
複数の接続部3f~3iは、隣り合うストライプ部3a~3e同士を接続する。接続部3fは、ストライプ部3a,3bの端部同士を接続する。接続部3gは、接続部3fの反対側で、ストライプ部3b,3cの端部同士を接続する。接続部3hは、接続部3fの同じ側且つ接続部3gの反対側で、ストライプ部3c,3dの端部同士を接続する。接続部3iは、接続部3f,3hの反対側且つ接続部3gの同じ側で、ストライプ部3d,3e同士を接続する。
【0019】
なお、
図2及び
図3では5本のストライプ部3a~3eを例示するが、第2拡散層3のストライプ部の本数は特に限定されず、1~4本又は6本以上のストライプ部であってよい。第2拡散層3のストライプ部の本数及びストライプ部同士を接続する接続部の数は、第2拡散層3により構成される抵抗素子に必要な抵抗値に応じて適宜選択可能である。
【0020】
複数のストライプ部3a~3eと複数の接続部3f~3iとは、例えば同一の幅を有するが、異なる幅を有していてもよい。複数のストライプ部3a~3eは、互いに同一の幅を有するが、互いに異なる幅を有していてもよい。複数の接続部3f~3iは、互いに同一の幅を有するが、互いに異なる幅を有していてもよい。
【0021】
図2及び
図3に示すように、第1拡散層2の上部にはトレンチ4a~4fが設けられている。トレンチ4a~4fは第1拡散層2よりも浅く設けられている。トレンチ4a~4fの底部は、第1拡散層2の底面よりも浅い位置にある。トレンチ4a~4fは第2拡散層3よりも深く設けられている。トレンチ4a~4fの底部は、第2拡散層3の底面よりも深い位置にある。
【0022】
トレンチ4a~4dは、互いに平行に延伸するストライプ状の平面パターンを有する。トレンチ4a~4dは、延伸する方向と直交する方向に並んで設けられている。トレンチ4a~4dは、第2拡散層3のストライプ部3a~3eと交互に設けられている。
【0023】
トレンチ4aは、第2拡散層3のストライプ部3a,3bの間に設けられている。トレンチ4bは、第2拡散層3のストライプ部3b,3cの間に設けられている。トレンチ4cは、第2拡散層3のストライプ部3c,3dの間に設けられている。トレンチ4dは、第2拡散層3のストライプ部3d,3eの間に設けられている。
【0024】
第2拡散層3のストライプ部3a~3eの配列の一端に位置するストライプ部3aの片側の側面はトレンチ4aに接し、ストライプ部3aの幅はトレンチ4aにより規定されている。ストライプ部3bの両側の側面はトレンチ4a,4bに接し、ストライプ部3bの幅はトレンチ4a,4bにより規定されている。ストライプ部3cの両側の側面はトレンチ4b,4cに接し、ストライプ部3cの幅はトレンチ4b,4cにより規定されている。ストライプ部3dの両側の側面はトレンチ4c,4dに接し、ストライプ部3dの幅はトレンチ4c,4dにより規定されている。第2拡散層3のストライプ部3a~3eの配列の他端に位置するストライプ部3eの片側の側面はトレンチ4dに接し、ストライプ部3eの幅はトレンチ4dにより規定されている。
【0025】
第2拡散層3の接続部3fの片側の側面はトレンチ4aに接し、接続部3fの幅はトレンチ4aにより規定されている。第2拡散層3の接続部3gの片側の側面はトレンチ4bに接し、接続部3gの幅はトレンチ4bにより規定されている。第2拡散層3の接続部3hの片側の側面はトレンチ4cに接し、接続部3hの幅はトレンチ4cにより規定されている。第2拡散層3の接続部3iの片側の側面は4dに接し、接続部3iの幅はトレンチ4dにより規定されている。
【0026】
トレンチ4eは、トレンチ4a~4dの延伸方向に直交する方向に延伸する平面パターンを有し、トレンチ4a,4cの長手方向の一端に接続されている。トレンチ4fは、トレンチ4a~4dを挟んでトレンチ4eとは反対側に設けられている。トレンチ4fは、トレンチ4a~4dの延伸方向に直交する方向に延伸するストライプ状の平面パターンを有し、トレンチ4b,4dの長手方向の一端に接続されている。
【0027】
図2及び
図3に示すように、トレンチ4a~4fには、絶縁膜5を介して導電層6a~6fが埋め込まれている。第1拡散層2、絶縁膜5及び導電層6a~6fは、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を構成し、
図1に示した容量Cに対応する。
【0028】
導電層6a~6dは、互いに平行に延伸するストライプ状の平面パターンを有する。導電層6aは、第2拡散層3のストライプ部3a,3bの間に絶縁膜5を介して設けられている。導電層6bは、第2拡散層3のストライプ部3b,3cの間に絶縁膜5を介して設けられている。導電層6cは、第2拡散層3のストライプ部3c,3dの間に絶縁膜5を介して設けられている。導電層6dは、第2拡散層3のストライプ部3d,3eの間に絶縁膜5を介して設けられている。
【0029】
導電層6eは、導電層6a~6dの延伸方向に直交する方向に延伸する平面パターンを有し、導電層6a,6cの長手方向の一端に接続されている。導電層6fは、導電層6a~6dを挟んで導電層6eとは反対側に設けられている。導電層6fは、導電層6a~6dの延伸方向に直交する方向に延伸する平面パターンを有し、導電層6b,6dの長手方向の一端に接続されている。
【0030】
絶縁膜5としては、例えばシリコン酸化膜(SiO2膜)等が使用可能であるが、SiO2膜の他にもシリコン酸窒化(SiON)膜、ストロンチウム酸化物(SrO)膜、シリコン窒化物(Si3N4)膜、アルミニウム酸化物(Al2O3)膜も使用可能である。或いは、マグネシウム酸化物(MgO)膜、イットリウム酸化物(Y2O3)膜、ハフニウム酸化物(HfO2)膜、ジルコニウム酸化物(ZrO2)膜、タンタル酸化物(Ta2O5)膜、ビスマス酸化物(Bi2O3)膜でもよい。更にはこれらの単層膜内のいくつかを選択し、複数を積層した複合膜等も使用可能である。
【0031】
導電層6a~6fの材料としては、例えばn型不純物又はp型不純物が高濃度に添加されたポリシリコン(ドープドポリシリコン)が使用可能であるが、ドープドポリシリコン(DOPOS)の他にもタングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)等の高融点金属、高融点金属とポリシリコンとのシリサイド等が使用可能である。更に導電層6a~6fの材料はポリシリコンと高融点金属のシリサイドとの複合膜であるポリサイドでもよい。
【0032】
図3に示すように、基体1の上面には絶縁膜7が設けられている。絶縁膜7は、例えば局部絶縁膜(LOCOS膜)等のフィールド酸化膜で構成されている。絶縁膜7には第1拡散層2の周囲に沿って、活性領域を区画する開口部7aが設けられている。
図2では、絶縁膜7の図示を省略し、絶縁膜7の開口部7aを一点鎖線で模式的に示している。なお、第1拡散層2、第2拡散層3、絶縁膜5、導電層6a~6fの上面にも層間絶縁膜が設けられているが、
図2及び
図3では図示を省略している。
【0033】
図4は、
図2に示した平面レイアウトに配線11~13を追加した平面レイアウトである。配線11には、ビア21を介して第2拡散層3の一端であるストライプ部3eの端部が接続されている。配線11には入力信号INが入力される。
【0034】
配線12には、ビア22を介して第2拡散層3の他端であるストライプ部3aの端部が接続されている。更に、配線12には、ビア23を介して導電層6eが接続されている。更に、配線12には、ビア24を介して導電層6fが接続されている。配線12は、第2拡散層3により構成される抵抗素子と容量素子(2,5,6a~6f)との接続点となる。容量素子(2,5,6a~6f)は、導電層6a,6c,6eを含む容量部(2,5,6a,6c,6e)と、導電層6b,6d,6fを含む容量部(2,5,6b,6d,6f)の並列接続で構成されている。配線12からは出力信号OUTが出力される。
【0035】
配線13には、ビア25を介して第1拡散層2が接続されている。配線13にはGND電位が印加される。
【0036】
<比較例>
次に、比較例に係る半導体装置を説明する。比較例に係る半導体装置の回路構成は、
図1に示したRCフィルタと同様である。比較例に係る半導体装置は、
図5及び
図6に示すように、n型の基体101上に設けられたp型拡散層102を備える。p型拡散層102の上部には、抵抗素子を構成するn型拡散層103が設けられている。n型拡散層103は蛇行形状の平面パターンを有する。
【0037】
p型拡散層102の上面には、絶縁膜108を介してポリシリコンからなる導電層109が設けられている。p型拡散層102、絶縁膜108及び導電層109によりMOS型の容量素子(102,108,109)が構成されている。
【0038】
図6に示すように、p型拡散層102の上面には絶縁膜107が設けられている。絶縁膜107には、n型拡散層103の周囲を囲む開口部107aと、容量素子(102,108,109)の周囲を囲む開口部107bが設けられている。
図5では、絶縁膜107の図示を省略し、開口部107a,107bを一点鎖線で模式的に示している。
【0039】
図5に示すように、n型拡散層103の一端には、ビア121を介して配線111が接続されている。配線111には入力信号INが入力される。n型拡散層103の他端には、ビア122を介して配線112が接続されている。導電層109には、ビア123を介して配線112が接続されている。配線112は、n型拡散層103により構成される抵抗素子と、容量素子(102,108,109)との接続点となり、出力信号OUTを出力する。p型拡散層102には、ビア124を介して配線113が接続されている。配線113にはGND電位が印加される。
【0040】
比較例に係る半導体装置では、
図5及び
図6に示すように、n型拡散層103により構成される抵抗素子と、容量素子(102,108,109)とを個別の領域に形成するため、面積が大きくなる。これに対して、第1実施形態に係る半導体装置によれば、
図2~
図4に示すように、トレンチ4a~4dと、第2拡散層3のストライプ部3a~3eとを交互に設けて、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を近接配置する。これにより、RCフィルタの面積を小さくすることができ、面積効率の良いRCフィルタを実現可能となる。
【0041】
更に、
図5及び
図6に示した比較例に係る半導体装置の製造時には、n型拡散層103を形成するために、蛇行パターンの開口部を有するマスクを用いてn型不純物をイオン注入する。しかし、イオン注入後の熱処理により、イオン注入されたn型不純物が横方向に拡散するため、第2拡散層3の蛇行パターンのストライプ部の間隔を予め確保する必要がある。これに対して、第1実施形態に係る半導体装置によれば、
図2~
図4に示すように、第2拡散層3のストライプ部3a~3eの幅をトレンチ4a~4dの間隔で規定(画定)することにより、第2拡散層3のストライプ部3a~3eの間隔を狭くすることができ、第2拡散層3により構成される抵抗素子の面積を小さくすることができる。
【0042】
<半導体装置の製造方法>
次に、
図7~
図12を参照して、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明する。
図7~
図12の右側には、第1実施形態に係る半導体装置のRCフィルタの製造工程を示し、
図7~
図12の左側には、RCフィルタと同一半導体チップに形成されるパワー半導体素子であるトレンチゲート型の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の製造工程を示す。
【0043】
まず、
図7に示すように、n
+型の半導体基板10を用意し、半導体基板10の上面にn型の基体1をエピタキシャル成長させる。
【0044】
次に、フォトリソグラフィ工程及びイオン注入工程を繰り返し行い、基体1にp型不純物及びn型不純物をイオン注入する。次に、熱処理により、イオン注入されたp型不純物及びn型不純物を活性化させる。この結果、
図8の右側に示すように、基体1の上部にp型の第1拡散層2が形成されると共に、第1拡散層2の上部にn型の第2拡散層3が形成される。また、
図8の左側に示すように、トレンチゲート型のMOSFETのためのp型の拡散層31及びp型のベース領域32が形成される。
【0045】
次に、基体1の上面にフォトレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術によりフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして用いて、ドライエッチングにより、
図9の右側に示すように、トレンチ4a~4dを形成する。このとき、
図2に示したトレンチ4e,4fも同時に形成される。この結果、トレンチ4a~4dにより、第2拡散層3の一部が選択的に除去されて、ストライプ部3a~3e及び接続部3f~3iの幅が規定(画定)される。また、
図9の左側に示すように、トレンチゲート型のMOSFETのゲート電極構造を埋め込むためのトレンチ34a,34bが形成される。
【0046】
次に、シリコン局部的酸化(LOCOS)法等により、
図10に示すように、LOCOS膜からなる絶縁膜7を選択的(局部的)に形成する。
【0047】
次に、熱酸化法等により、トレンチ4a~4f及びトレンチ34a,34bを含む全面に絶縁膜を形成する。次に、CVD法等により、絶縁膜を介してトレンチ4a~4f及びトレンチ34a,34bを埋め込むように不純物が高濃度にドープされたポリシリコン層を堆積する。そして、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチングにより、絶縁膜及びポリシリコン層の一部を選択的に除去する。この結果、
図11の右側に示すように、トレンチ4a~4dには絶縁膜5を介して導電層6a~6dが埋め込まれる。このとき、
図2に示したトレンチ4e,4fにも絶縁膜5を介して導電層6e,6fが埋め込まれる。また、
図11の左側に示すように、トレンチ34a,34bには、ゲート絶縁膜35を介してゲート電極36a,36bが埋め込まれ、ゲート電極構造(35,36a,36b)が形成される。
【0048】
次に、フォトリソグラフィ工程及びイオン注入工程を繰り返し行い、基体1にp型不純物及びn型不純物をイオン注入する。次に、熱処理により、イオン注入されたp型不純物及びn型不純物を活性化させる。この結果、
図12の左側に示すように、ベース領域32の上部に、トレンチゲート型のMOSFETのn
+型のソース領域37a,37b及びp
+型のコンタクト領域38が形成される。この結果、n
+型の半導体基板10をドレイン領域として、トレンチゲート型のMOSFETが形成される。
【0049】
その後、基体1の上面側に、
図3に示した配線11~13や、トレンチゲート型のMOSFETのためのゲート配線及びソース電極等の配線を形成する。また、基体1の下面側にトレンチゲート型のMOSFETのためのドレイン電極等を形成することにより、第1実施形態に係る半導体装置が完成する。
【0050】
第1実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を形成するためのトレンチ4a~4fを、トレンチゲート型のMOSFETのためのトレンチ34a,34bと同一工程で形成することができ、工数の増加を抑制することができる。
【0051】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る半導体装置は、
図13に示すように、第2拡散層3の接続部3f~3hがトレンチ4e,4fに接する点が、
図3に示した第1実施形態に係る半導体装置と異なる。第2拡散層3の接続部3f,3hがトレンチ4fに接する。第2拡散層3の接続部3gがトレンチ4eに接する。第2実施形態に係る半導体装置の他の構成は、第1実施形態に係る半導体装置と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0052】
第2実施形態に係る半導体装置によれば、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を近接配置することにより、RCフィルタの面積を小さくすることができる。更に、第2拡散層3の接続部3f~3hがトレンチ4e,4fに接することにより、第2拡散層3の接続部3f~3hがトレンチ4e,4fから離間する場合と比較して、更に面積を小さくすることができる。
【0053】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る半導体装置は、
図14に示すように、第2拡散層3が、複数のストライプ部3a~3eのみを有し、隣り合うストライプ部3a~3e同士を接続する接続部を有しない点が、
図3に示した第1実施形態に係る半導体装置と異なる。複数のストライプ部3a~3eは、ストライプ部3a~3eの間に設けられたトレンチ4a~4dにより分断されている。
【0054】
第3実施形態に係る半導体装置は、配線11~13に加えて、中継配線14~17を更に備える。中継配線14は、ビア41を介してストライプ部3aの一端に接続されると共に、ビア42を介してストライプ部3bの一端に接続されている。中継配線15は、ビア43を介してストライプ部3bの他端に接続されると共に、ビア44を介してストライプ部3cの一端に接続されている。
【0055】
中継配線16は、ビア45を介してストライプ部3cの他端に接続されると共に、ビア46を介してストライプ部3dの一端に接続されている。中継配線17は、ビア47を介してストライプ部3dの他端に接続されると共に、ビア48を介してストライプ部3eの一端に接続されている。第2拡散層3の複数のストライプ部3a~3eが、中継配線14~17により直列接続されて抵抗素子を構成している。第3実施形態に係る半導体装置の他の構成は、第1実施形態に係る半導体装置と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0056】
第3実施形態に係る半導体装置によれば、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を近接配置することにより、RCフィルタの面積を小さくすることができる。更に、複数のストライプ部3a~3eが分断されており、中継配線14~17で接続する場合には、中継配線14~17の構成を変更すれば、複数のストライプ部3a~3eのうちの任意のストライプ部を選択的に接続することができる。このため、第2拡散層3により構成される抵抗素子の抵抗値を容易に調整することができる。
【0057】
(第4実施形態)
第4実施形態に係る半導体装置は、
図15に示すように、トレンチ4a~4fのうちの一部のトレンチ4c,4dが分離されてダミートレンチを構成する点が、
図3に示した第1実施形態に係る半導体装置と異なる。トレンチ4cは、トレンチ4eから分離されている。トレンチ4dは、トレンチ4fから分離されている。トレンチ4a~4fのうちから分離されるトレンチはトレンチ4c,4dに限定されず、適宜選択可能である。第4実施形態に係る半導体装置の他の構成は、第1実施形態に係る半導体装置と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0058】
第4実施形態に係る半導体装置によれば、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を近接配置することにより、RCフィルタの面積を小さくすることができる。更に、RCフィルタの特性上容量値を抑制したいような場合でも、トレンチ4a~4fの一部を分断することにより、トレンチ型の容量素子(2,5,6a,6b,6e,6f)の容量値を調整することができる。
【0059】
(第5実施形態)
第5実施形態に係る半導体装置は、
図16に示すように、第2拡散層3のストライプ部3a~3eがトレンチ4a~4dから離間している点が、
図3に示した第1実施形態に係る半導体装置と異なる。第2拡散層3のストライプ部3a~3eとトレンチ4a~4dとの間には第1拡散層2が設けられている。
【0060】
ストライプ部3a~3eの幅はトレンチ4a~4dにより規定されていない。このため、第5実施形態に係る半導体装置の製造時には、第2拡散層3の蛇行形状を形成するために、蛇行形状の開口部を有するマスクを用いてn型不純物をイオン注入する。第5実施形態に係る半導体装置の他の構成は、第1実施形態に係る半導体装置と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0061】
第5実施形態に係る半導体装置によれば、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を近接配置することにより、RCフィルタの面積を小さくすることができる。更に、第2拡散層3のストライプ部3a~3eがトレンチ4a~4dから離間することにより、寄生容量を低減することができる。
【0062】
(第6実施形態)
第6実施形態に係る半導体装置は、
図17に示すように、配線11~13,51の構成が変更されて、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、容量素子(2,5,6a~6f)とが個別の素子として設けられている点が、
図3に示した第1実施形態に係る半導体装置と異なる。
【0063】
配線11には、ビア21を介して第2拡散層3の一端であるストライプ部3eが接続されている。配線12には、ビア22を介して第2拡散層3の他端であるストライプ部3aが接続されている。配線13には、ビア25を介して第1拡散層2が接続されている。配線51には、ビア23を介して導電層6cが接続されると共に、ビア24を介して導電層6dが接続されている。即ち、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、容量素子(2,5,6a~6f)はRCフィルタを構成せずに、個別の素子として設けられている。第6実施形態に係る半導体装置の他の構成は、第1実施形態に係る半導体装置と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0064】
第6実施形態に係る半導体装置によれば、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、容量素子(2,5,6a~6f)とが個別の素子として設けられている場合でも、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を近接配置することにより、面積を小さくすることができる。
【0065】
即ち、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を有する構成であれば、RCフィルタ以外の構成であってよい。例えば、第2拡散層3により構成される抵抗素子と容量素子(2,5,6a~6f)を接続せず、全く異なる回路の要素として用いてもよい。具体例としては、第2拡散層3により構成される抵抗素子を分割回路に用い、容量素子(2,5,6a~6f)を他の素子と組み合わせて容量素子(2,5,6a~6f)の充放電を利用する遅延回路(タイマ)を構成してもよい。
【0066】
(第7実施形態)
第7実施形態に係る半導体装置は、
図18に示すように、トレンチ4及び第2拡散層3が渦巻状の平面パターンを有する点が、
図3に示した第1実施形態に係る半導体装置と異なる。第2拡散層3の一端はビア21を介して配線11に接続されている。第2拡散層3の他端はビア22を介して配線12に接続されている。トレンチ4には、絶縁膜5を介して導電層6が設けられている。導電層6は、ビア23を介して配線12に接続されている。第1拡散層2は、ビア25を介して配線13に接続されている。第7実施形態に係る半導体装置の他の構成は、第1実施形態に係る半導体装置と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0067】
第7実施形態に係る半導体装置によれば、トレンチ4及び第2拡散層3が渦巻状の平面パターンを有する場合でも、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子(2,5,6a~6f)を近接配置することにより、RCフィルタの面積を小さくすることができる。
【0068】
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は第1~第7実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0069】
例えば、第1~第7実施形態に係る半導体装置は、抵抗素子及び容量素子を有する構成であれば適用可能であり、電力用集積回路(パワーIC)や、パワーIC以外のIC全般にも適用可能である。
【0070】
また、第1半導体装置の製造方法において、RCフィルタと同時にトレンチゲート型のMOSFETを形成する場合を例示したが、MOSFETのn+型の半導体基板10で構成されるドレイン領域をp+型のコレクタ領域とした絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを形成してもよい。
【0071】
また、第1~第7実施形態に係る半導体装置では、第2拡散層3の平面パターンが蛇行形状又は渦巻き形状である場合を例示したが、これに限定されない。即ち、第2拡散層3により構成される抵抗素子と、トレンチ型の容量素子を近接配置するために、トレンチ型容量素子を構成するトレンチの少なくとも一部と、第2拡散層の少なくとも一部とが交互に設けられている構成を有していればよい。例えば、2本のトレンチが第2拡散層の1本のストライプ部を挟む構成であってもよく、1本のトレンチが第2拡散層の2本のストライプ部の間に挟まれた構成であってもよい。
【0072】
また、第1~第7実施形態がそれぞれ開示する構成を、矛盾の生じない範囲で適宜組み合わせることができる。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0073】
1…基体
2…p型拡散層
3…n型拡散層
3a~3e…ストライプ部
3f~3i…接続部
4,4a~4f…トレンチ
5…絶縁膜
6,6a~6f…導電層
7…絶縁膜
7a…開口部
10…半導体基板
11~13,51…配線
14~17…中継配線
21~25…ビア
31…p型拡散層
32…p型ベース領域
34a,34b…トレンチ
35…ゲート絶縁膜
36a,36b…ゲート電極
37a,37b…ソース領域
38…コンタクト領域
41~48…ビア
101…基体
102…p型拡散層
103…n型拡散層
107…絶縁膜
107a,107b…開口部
108…絶縁膜
109…導電層
111~113…配線
121~124…ビア
C…容量
R…抵抗