(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182457
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】体型管理システム、体型管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/60 20180101AFI20231219BHJP
【FI】
G16H20/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096073
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】守田 洋一
(72)【発明者】
【氏名】田中 信克
(72)【発明者】
【氏名】篠宮 理緒
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】ユーザの体型に関連して測定した情報に基づいてユーザに食事を提案するにあたり、食材の在庫に応じて提案できるようにする。
【解決手段】ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得し、ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得し、取得されたユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、推定した摂食条件に適合し、在庫情報取得部が取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定し、決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信するようにして体型管理システムを構成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得部と、
前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得部と、
前記ユーザ体型関連情報取得部が取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、
推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得部が取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定部と、
前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供部と
を備える体型管理システム。
【請求項2】
鏡と組み合わされることで表示画像と前記鏡により反射された像とが同一面にて視認される表示部を有し、前記ユーザの全身を計測して体型情報を生成可能とされた表示装置をさらに備え、
前記ユーザ体型関連情報取得部は、前記表示装置により生成された体型情報を、前記ユーザ体型関連情報における体型情報として取得する
請求項1に記載の体型管理システム。
【請求項3】
前記表示装置は、異なる時間に計測したことにより生成された複数の体型情報を比較可能な所定の態様で前記表示部に表示する
請求項2に記載の体型管理システム。
【請求項4】
前記ユーザ体型関連情報取得部は、体組成計により計測された前記ユーザの体組成情報を取得する
請求項1から3のいずれか一項に記載の体型管理システム。
【請求項5】
前記調理方法提供部は、
前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法により示される材料のうちで、前記在庫情報に食材として含まれない不足材料がある場合に、前記不足材料としての商品を掲載した電子チラシを電子チラシ配信サーバから取得し、取得した電子チラシが付加された前記不足材料の情報を前記調理方法の情報に含めて前記ユーザ端末に送信する
請求項1から3のいずれか一項に記載の体型管理システム。
【請求項6】
体型管理システムにおける体型管理方法であって、
ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得ステップと、
前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得ステップと、
前記ユーザ体型関連情報取得ステップが取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、
推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得ステップが取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定ステップと、
前記調理方法決定ステップにより決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供ステップと
を備える体型管理方法。
【請求項7】
体型管理システムにおけるコンピュータを、
ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得部、
前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得部、
前記ユーザ体型関連情報取得部が取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、
推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得部が取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定部、
前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供部
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体型管理システム、体型管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
個人のカロリー消費量と身体組成又は体質量の変化量とを計測し、計測された変化量に基づき食事療法をコンピュータが判定するようにされた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザの体型に関連して測定した情報に基づいてユーザに食事を提案するにあたり、ユーザの食材の在庫に応じて提案できるようにすることが好ましい。
【0005】
本発明は、ユーザが目標の体型になるためにユーザの現在の体型に関連して測定した情報に基づいてユーザに食事を提案するにあたり、ユーザの食材の在庫に応じて提案できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様は、ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得部と、前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得部と、前記ユーザ体型関連情報取得部が取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得部が取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定部と、前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供部とを備える体型管理システムである。
【0007】
本発明の一態様は、体型管理システムにおける体型管理方法であって、ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得ステップと、前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得ステップと、前記ユーザ体型関連情報取得ステップが取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得ステップが取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定ステップと、前記調理方法決定ステップにより決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供ステップとを備える体型管理方法である。
【0008】
本発明の一態様は、体型管理システムにおけるコンピュータを、ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得部、前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得部、前記ユーザ体型関連情報取得部が取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得部が取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定部、前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの体型に関連して測定した情報に基づいてユーザに食事を提案するにあたり、ユーザごとの食料在庫の事情に応じて提案できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る体型管理システムの全体的な構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るユーザ体型関連情報の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る在庫食材情報の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る料理情報の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る調理方法提供サーバの機能構成例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る調理方法提供サーバが調理方法の提供に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態>
図1は、本実施形態の体型管理システムの全体的な構成例を示している。本実施形態の体型管理システムは、ユーザUが目標とする体型が得られるように、ユーザが摂食すべき料理(食事、メニュー)と当該料理の調理方法とを提案する。そのうえで、体型管理システムは、料理については、ユーザUが使用する冷蔵庫400にて保存されている食材を用いたものを提案するようにされる。
【0012】
本実施形態の体型管理システムにおけるユーザ生活空間SPは、ユーザUが生活にあたって用いる特定の空間である。ユーザ生活空間SPは、例えばユーザUの住居であってよい。
ユーザ生活空間SPにおいては、スマートボディミラー(表示装置の一例)100、体組成計200、ユーザ端末300、及び冷蔵庫400を備える。
【0013】
スマートボディミラー100は、全身鏡としての鏡面部にディスプレイデバイスが組み合わされた装置である。スマートボディミラー100の前に立ったユーザは、鏡面部に映る自分の全身の姿と、当該鏡面部に組み合わされたディスプレイデバイスにより表示された画像とを同時に観察することができる。
また、スマートボディミラー100は、3Dスキャナを備える。3Dスキャナは、ユーザUの体型を3Dにより計測するのに用いられる。
【0014】
スマートボディミラー100は、ネットワーク経由で通信が可能とされる。同図のスマートボディミラー100は、ネットワーク経由でユーザ体型関連情報データベースDB1と接続される。
スマートボディミラー100は、3Dスキャナにより計測したユーザUの体型を示す体型情報を、ユーザ体型関連情報の1つとしてユーザ体型関連情報データベースDB1に送信する。
【0015】
体組成計200は、ユーザUの体組成(体重、体脂肪率等)を計測する装置である。体組成計200は、ネットワーク経由で通信が可能とされる。同図の体組成計200は、ネットワーク経由でユーザ体型関連情報データベースDB1と接続される。
体組成計200は、計測したユーザUの体組成の計測値を示す体組成情報を、ユーザ体型関連情報の1つとしてユーザ体型関連情報データベースDB1に送信する。
【0016】
ユーザ端末300は、ユーザUが使用する端末である。ユーザ端末300は、例えばスマートフォンであってよい。あるいは、ユーザ端末300は、タブレット端末、パーソナルコンピュータであってよい。
ユーザ端末300は、調理方法提供サーバ600から送信される調理方法情報を受信し、受信した調理方法情報を表示により出力することができる。
【0017】
冷蔵庫400は、ユーザ生活空間SPにて備えられユーザUにより収納された食材を冷蔵、冷凍して保管する。
冷蔵庫400は、タグリーダ401を備える。本実施形態において、冷蔵庫に400に収容される食材FDにはRFIDタグTGが設けられている。RFIDタグTGは、対応の食材FDとしての商品の商品コードを記憶する。ユーザUが食材FDを冷蔵庫に収容する際に、冷蔵庫400に設けられたタグリーダ401が食材FDに設けられたRFIDタグTGと通信を行い、通信可能となったRFIDタグTGから商品コードを読み取る。
冷蔵庫400は、ネットワーク経由で通信を行う。冷蔵庫400は、ネットワーク経由で在庫食材情報データベースDB3と接続される。冷蔵庫400は、RFIDタグTGから読み取った商品コードを、在庫食材情報データベースDB3に送信する。在庫食材情報データベースDB3は、送信された商品コードを、ユーザUに対応する在庫食材情報における1つの在庫食材の情報として格納する。
【0018】
なお、冷蔵庫400にコードリーダを設け、ユーザUが食材FDを冷蔵庫400に収容する際に、ユーザUが食材FDに付されている商品コードのバーコード(二次元コードでもよい)をコードリーダにより読み取らせる操作を行うことで、冷蔵庫400が商品コードを読み取ることができるようにされてもよい。
【0019】
本実施形態の体型管理システムは、データベース及びサーバとして、ユーザ体型関連情報データベースDB1、体型変更要件情報データベースDB2、在庫食材情報データベースDB3、商品情報データベースDB4、食材栄養素情報データベースDB5、料理情報データベースDB6、電子チラシ配信サーバ500、及び調理方法提供サーバ600を備える。
【0020】
ユーザ体型関連情報データベースDB1は、ユーザごとのユーザ体型関連情報を記憶するデータベースである。
【0021】
図2は、1のユーザに対応するユーザ体型関連情報の一例を示している。同図のユーザ体型関連情報は、ユーザID、ユーザ情報、計測体型履歴情報、計測体組成履歴情報、及び目標体型情報の各領域を含む。
ユーザIDの領域は、対応のユーザを一意に示すユーザIDを格納する。
ユーザ情報の領域は、ユーザ情報を格納する。ユーザ情報は、ユーザに関する情報として、ユーザの名前、性別、年齢、住所、電話番号等が含まれてよい。
計測体型履歴情報の領域は、スマートボディミラー100により計測された3Dの体型情報の履歴を示す計測体型履歴情報を格納する。具体的に、計測体型履歴情報は、スマートボディミラー100により計測された体型情報を計測日時に対応付けて格納した情報である。
計測体組成履歴情報の領域は、体組成計200により計測された体組成の値を示す体組成情報の履歴を示す計測体組成履歴情報を格納する。具体的に、計測体組成履歴情報は、体組成計200による体組成の計測値を示す体組成情報を計測日時に対応付けて格納する。
目標体型情報の領域は、ユーザが所定操作によりスマートボディミラー100に入力(登録)した目標体型を示す目標体型情報を格納する。
【0022】
説明を
図1に戻す。体型変更要件情報データベースDB2は、体型変更要件情報を記憶するデータベースである。体型変更要件情報は、或る体型の状態から目標とする体型とするのに制限されるカロリー、ダイエットにおける健康維持のため摂取すべき栄養素の種別及び摂取量等の情報を含む。
【0023】
在庫食材情報データベースDB3は、ユーザごとの在庫食材情報を記憶するデータベースである。在庫食材情報は、対応のユーザの冷蔵庫400にて保存されている食材を示す情報である。
図3は、1のユーザに対応する在庫食材情報の一例を示している。1のユーザに対応する在庫食材情報のレコードは、対応のユーザを示すユーザIDに在庫食材リストを対応付けた構造である。在庫食材リストにおける1つのリスト項目が冷蔵庫400にて保存されている食材のうちの1つを示すものとなる。在庫食材リストにおけるリスト項目は、収納日時と商品コードとの領域を含む。収納日時の領域は、対応の食材が冷蔵庫400に収納された日時(収納日時)を格納する。商品コードの領域は、収納の際に冷蔵庫400のタグリーダ401により対応の食材に付されたRFIDタグTGから読み取られた商品コードを格納する。
【0024】
説明を
図1に戻す。
商品情報データベースDB4は、食材となる商品ごとに対応する商品情報を記憶するデータベースである。1つの商品に対応する商品情報のレコードは、例えば対応の商品を示す商品コードに商品情報を対応付けた構造である。商品情報には、対応の商品が食材として含む成分に関する情報(例えば成分ごとの成分量)が含まれてよい。
【0025】
食材栄養素情報データベースDB5は、食材ごとの栄養素に関する情報(食材栄養素情報)を記憶するデータベースである。1つの食材の食材栄養素情報は、食材の単位量あたりのカロリー、栄養素ごとの含有量を示すものであってよい。
【0026】
料理情報データベースDB6は、料理に関連する料理情報を記憶するデータベースである。
図4は、1つの料理に対応する料理情報のレコードの一例を示している。同図に示される料理情報のレコードは、料理情報ID、料理名、食材情報、及び調理方法情報の各領域を含む。
料理情報IDの領域は、対応の料理情報に付与された識別子である料理情報IDを格納する。
料理名の領域は、対応の料理の名称(料理名)を格納する。
食材情報の領域は、対応の料理の調理方法のもとで使用する食材ごとの分量を示す情報である。
調理方法情報の領域は、対応の料理の調理方法を示す調理方法情報を格納する。調理方法情報は、例えば文字(文章)による情報であってもよいし、静止画もしくは動画による情報であってもよい。
【0027】
説明を
図1に戻す。電子チラシ配信サーバ500は、電子チラシ配信サービスに対応して電子チラシを配信するサーバである。電子チラシ配信サービスにおいては、電子チラシの配信を受けるためのユーザ登録を行ったユーザの端末に、電子チラシ配信サーバ500が電子チラシを配信するようにされる。電子チラシ配信サーバ500は、ユーザ登録に際して指定された配信地域に含まれる店舗の電子チラシを配信することができる。
【0028】
調理方法提供サーバ600がユーザ端末300に送信するものとして決定した調理方法情報において示される食材のうち、冷蔵庫400に収納されていない不足食材が生じる場合がある。この場合、調理方法提供サーバ600は、不足食材としての商品が掲載された電子チラシを電子チラシ配信サーバ500から取得する。
調理方法提供サーバ600は、調理方法情報とともに、電子チラシ配信サーバ500から取得した電子チラシをユーザ端末300に送信する。
【0029】
調理方法提供サーバ600は、ユーザUが目標体型となるのに適合した調理方法を決定し、決定した調理方法を示す調理方法情報をユーザUのユーザ端末300に送信する。
調理方法提供サーバ600は、調理方法の決定にあたり、ユーザ体型関連情報データベースDB1が記憶するユーザUのユーザ体型関連情報、体型変更要件情報データベースDB2が記憶する体型変更要件情報、在庫食材情報データベースDB3が記憶するユーザUの在庫食材情報、商品情報データベースDB4が記憶する商品情報、食材栄養素情報データベースDB5が記憶する食材栄養素情報、料理情報データベースDB6が記憶する料理情報を利用する。
【0030】
図5は、調理方法提供サーバ600の機能構成例を示している。調理方法提供サーバ600は、通信部601、制御部602、及び記憶部603を備える。
通信部601は、ネットワーク経由で通信を行う。通信部601を備えることにより、調理方法提供サーバ600は、ユーザ体型関連情報データベースDB1、体型変更要件情報データベースDB2、在庫食材情報データベースDB3、商品情報データベースDB4、食材栄養素情報データベースDB5、料理情報データベースDB6、電子チラシ配信サーバ500、及びユーザ端末300と通信を行うことができる。
【0031】
制御部602は、調理方法提供サーバ600における各種の制御を実行する。制御部602は、情報取得部621(ユーザ体型関連情報取得部、在庫情報取得部の一例)、調理方法決定部622、及び調理方法提供部623を含む。
【0032】
情報取得部621は、調理方法の決定に用いる情報を取得する。
調理方法決定部622は、情報取得部621により取得された情報を利用して調理方法を決定する。
調理方法提供部623は、調理方法決定部622により決定された調理方法をユーザUに向けて提供する。具体的に、調理方法提供部623は、調理方法決定部622により決定された調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末300に送信する。
【0033】
記憶部603は、調理方法提供サーバ600に関連する各種の情報を記憶する。
【0034】
図6のフローチャートを参照して、調理方法提供サーバ600が調理方法の提供に関連して実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、1のユーザUに対応して実行される処理手順となる。また、同図の処理は、例えば予め定められた調理方法提供タイミングに至ったことに応じて実行されてよい。
【0035】
ステップS100:調理方法提供サーバ600において情報取得部621は、ユーザ体型関連情報データベースDB1から、対象のユーザUのユーザIDに対応付けられたユーザ体型関連情報(計測体型履歴情報、計測体組成履歴情報、目標体型情報(
図2))を取得する。
【0036】
ステップS102:情報取得部621は、体型変更要件情報データベースDB2から、直近に測定して得られた体型情報及び体組成情報から目標体型に体型を変更する場合に対応する体型変更要件情報を取得する。
【0037】
ステップS104:調理方法決定部622は、ステップS102により取得した体型変更要件情報に基づいて目標栄養量(摂食条件の一例)を特定する。具体的に、調理方法決定部622は、目標栄養量の特定として、ステップS102により取得した体型変更要件情報が示す制限カロリーと摂取すべき栄養素ごとの摂取量とを特定するようにされてよい。
【0038】
ステップS106:次に情報取得部621は、在庫食材情報データベースDB3から、対象のユーザUの在庫食材情報(在庫食材リスト(
図3))を取得する。
【0039】
ステップS108:次に、調理方法決定部622は、ステップS106により取得された在庫食材情報における在庫食材ごとに対応する商品情報を情報取得部621により商品情報データベースDB4から取得させる。この際、情報取得部621は、1つの在庫食材に対応する商品情報を、在庫食材情報において在庫食材に対応付けられている商品コードにより特定する。
調理方法決定部622は、取得された商品情報を参照することで、在庫食材ごとの成分を特定する。
調理方法決定部622は、食材栄養素情報データベースDB5が記憶する食材栄養素情報を参照して、特定した在庫食材の成分に応じた在庫食材ごとの栄養量(単位量あたりのカロリー、栄養素ごとの含有量)を特定する。
【0040】
ステップS110:調理方法決定部622は、ステップS108により特定した在庫食材の栄養量に基づいて、在庫食材をできるだけ多く使用したうえでステップS104により特定された目標栄養量を満たす調理方法を特定する。このために、調理方法決定部622は、料理情報データベースDB6が記憶する料理情報における食材情報のうち、できるだけ多くの在庫食材を含み、ステップS104により特定した目標栄養量が示す栄養量の条件を満たす食材情報を特定する。調理方法決定部622は、特定した食材情報を格納するのと同じ料理情報に格納された調理方法情報を取得する。調理方法決定部622は、このようにして調理方法情報を取得したことにより調理方法を特定することができる。
【0041】
ステップS112:調理方法決定部622は、ステップS110により特定した調理方法で使用する食材のうちで、在庫食材に含まれていない食材(不足食材)があるか否かを判定する。
ステップS114:ステップS112にて不足食材があると判定した場合、調理方法決定部622は、不足商品を掲載した電子チラシを電子チラシ配信サーバ500から取得する。この際、調理方法決定部622は、ユーザUのユーザ生活空間SPが対応する自宅等の住所を含む一定の地域範囲の店舗の電子チラシを取得するようにしてよい。ユーザ体型関連情報におけるユーザ情報を参照することで、ユーザUの自宅等の住所を把握するようにしてよい。
【0042】
ステップS116:調理方法提供部623は、ステップS110による調理方法の特定に応じて取得した調理方法情報をユーザUのユーザ端末300に送信する。ステップS114を経た場合、当該ステップS116にて、調理方法情報とともにステップS114にて取得した電子チラシをユーザ端末300に送信する。
調理方法提供部623は、調理方法情報(及び電子チラシ)を、例えば電子メールにより送信してよい。あるいは、調理方法提供部623は、ユーザ端末300にインストールされた調理方法提供アプリケーションにて表示されるアプリケーションデータとして調理方法情報(及び電子チラシ)を送信してよい。
【0043】
<変形例>
以下、本実施形態の変形例について説明する。
なお、例えば食材FDのRFIDタグTGには、商品コードに加えて、対応の食材の栄養構成(成分、栄養量(カロリー、栄養素ごとの含有量)等)の情報を記憶させ、タグリーダ401がRFIDタグTGから商品コード及び栄養構成の情報を読み取るようにされてよい。この場合、在庫食材情報において食材ごとの栄養構成の情報も格納されることになる。これにより、例えば体型管理システムにおいて商品情報データベースDB4を省略することができる。
【0044】
なお、スマートボディミラー100は、ユーザ体型関連情報データベースDB1が記憶するユーザ体型関連情報における計測体型履歴情報を利用して、例えば所定日数おきごとのユーザUの体型をディスプレイデバイスに並べて比較可能なように表示させてよい。また、ユーザUは、スマートボディミラー100の鏡面部にて現在の自分の体型を映した状態で、比較対象として、登録した目標体型や過去に計測した体型をディスプレイデバイスに表示させることもできる。
また、ユーザ体型関連情報データベースDB1が記憶するユーザ体型関連情報における計測体組成履歴情報を利用して、体組成の管理に関する画面がスマートボディミラー100やユーザ端末300にて表示されるようにしてよい。
【0045】
なお、例えば冷蔵庫400に表示部が設けられている場合、調理方法提供部623は、冷蔵庫400に調理方法情報を送信してよい。冷蔵庫400は、受信した調理方法情報を表示部にて表示させることができる。
【0046】
なお、スマートボディミラー100や冷蔵庫400等は、例えば住宅の建築の際に据え付けられるようにして設けられてよい。
【0047】
なお、上述のスマートボディミラー100、体組成計200、ユーザ端末300、冷蔵庫400、調理方法提供サーバ600等としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のスマートボディミラー100、体組成計200、ユーザ端末300、冷蔵庫400、調理方法提供サーバ600の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるHDD、SSD等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0048】
<付記>
(1)本実施形態の一態様は、ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得部と、前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得部と、前記ユーザ体型関連情報取得部が取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得部が取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定部と、前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供部とを備える体型管理システムである。
【0049】
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の体型管理システムであって、鏡と組み合わされることで表示画像と前記鏡により反射された像とが同一面にて視認される表示部を有し、前記ユーザの全身を計測して体型情報を生成可能とされた表示装置をさらに備え、前記ユーザ体型関連情報取得部は、前記表示装置により生成された体型情報を、前記ユーザ体型関連情報における体型情報として取得する。
【0050】
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の体型管理システムであって、前記表示装置は、異なる時間に計測したことにより生成された複数の体型情報を比較可能な所定の態様で前記表示部に表示する。
【0051】
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか一つに記載の体型管理システムであって、前記ユーザ体型関連情報取得部は、体組成計により計測された前記ユーザの体組成情報を取得する。
【0052】
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(4)のいずれか一つに記載の体型管理システムであって、前記調理方法提供部は、前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法により示される材料のうちで、前記在庫情報に食材として含まれない不足材料がある場合に、前記不足材料としての商品を掲載した電子チラシを電子チラシ配信サーバから取得し、取得した電子チラシが付加された前記不足材料の情報を前記調理方法の情報に含めて前記ユーザ端末に送信する。
【0053】
(6)本実施形態の一態様は、体型管理システムにおける体型管理方法であって、ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得ステップと、前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得ステップと、前記ユーザ体型関連情報取得ステップが取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得ステップが取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定ステップと、前記調理方法決定ステップにより決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供ステップとを備える体型管理方法である。
【0054】
(7)本実施形態の一態様は、体型管理システムにおけるコンピュータを、ユーザの体型を計測して得られる体型情報と体組成を計測して得られる体組成情報とを含むユーザ体型関連情報を取得するユーザ体型関連情報取得部、前記ユーザの冷蔵庫に保存されている食材の在庫を示す在庫食材情報を在庫食材データベースから取得する在庫情報取得部、前記ユーザ体型関連情報取得部が取得したユーザ体型関連情報に基づいてユーザの食事に求められる熱量と栄養とを含む摂食条件を特定し、推定した摂食条件に適合し、前記在庫情報取得部が取得した在庫情報が示す食材を、使用する食材に含めて調理が可能な料理と当該料理の調理方法を決定する調理方法決定部、前記調理方法決定部により決定された料理の調理方法を示す調理方法情報を、ユーザ端末に送信する調理方法提供部として機能させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0055】
100 スマートボディミラー、200 体組成計、300 ユーザ端末、400 冷蔵庫、401 タグリーダ、500 電子チラシ配信サーバ、600 調理方法提供サーバ、601 通信部、602 制御部、603 記憶部、621 情報取得部、622 調理方法決定部、623 調理方法提供部、DB1 ユーザ体型関連情報データベース、DB2 体型変更要件情報データベース、DB3 在庫食材情報データベース、DB4 商品情報データベース、DB5 食材栄養素情報データベース、DB6 料理情報データベース