IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 生態環境部華南環境科学研究所(生態環境部生態環境応急研究所)の特許一覧 ▶ 清遠市偉源環保科技有限公司の特許一覧 ▶ 広州工控環保科技有限公司の特許一覧 ▶ 森特土壌修復研究院(深▲せん▼)有限公司の特許一覧

特開2023-182489バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法
<>
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図1
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図2
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図3
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図4
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図5
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図6
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図7
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図8
  • 特開-バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182489
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/70 20220101AFI20231219BHJP
   B09B 3/35 20220101ALI20231219BHJP
   B09B 3/40 20220101ALI20231219BHJP
   B09B 3/80 20220101ALI20231219BHJP
   B01J 2/00 20060101ALI20231219BHJP
   B01J 2/10 20060101ALI20231219BHJP
   C22B 26/20 20060101ALI20231219BHJP
   C22B 7/04 20060101ALI20231219BHJP
   C22B 1/02 20060101ALI20231219BHJP
   C22B 3/04 20060101ALI20231219BHJP
   C22B 3/44 20060101ALI20231219BHJP
   C04B 35/622 20060101ALI20231219BHJP
   B09B 101/55 20220101ALN20231219BHJP
【FI】
B09B3/70
B09B3/35 ZAB
B09B3/40
B09B3/80
B01J2/00 A
B01J2/10 Z
C22B26/20
C22B7/04 Z
C22B1/02
C22B3/04
C22B3/44
C04B35/622 040
B09B101:55
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103088
(22)【出願日】2022-06-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202210673167.9
(32)【優先日】2022-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522258318
【氏名又は名称】生態環境部華南環境科学研究所(生態環境部生態環境応急研究所)
(71)【出願人】
【識別番号】522258329
【氏名又は名称】清遠市偉源環保科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】521551548
【氏名又は名称】広州工控環保科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】522258330
【氏名又は名称】森特土壌修復研究院(深▲せん▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】杜建偉
(72)【発明者】
【氏名】何姚思
(72)【発明者】
【氏名】張文超
(72)【発明者】
【氏名】黄凱華
(72)【発明者】
【氏名】▲とう▼思源
(72)【発明者】
【氏名】賀框
(72)【発明者】
【氏名】胡小英
(72)【発明者】
【氏名】李彦希
(72)【発明者】
【氏名】田雨
【テーマコード(参考)】
4D004
4G004
4K001
【Fターム(参考)】
4D004AA43
4D004BA06
4D004CA04
4D004CA08
4D004CA13
4D004CA14
4D004CA15
4D004CA22
4D004CA30
4D004CA42
4D004CB02
4D004CB13
4D004CC03
4D004CC11
4D004CC12
4D004DA01
4D004DA03
4D004DA20
4G004AA00
4G004FA03
4K001AA36
4K001BA12
4K001CA01
4K001CA26
4K001DB07
4K001DB16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】バリウムスラグの余剰問題やそれが引き起こす環境問題を効果的に解決することができる、バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法を提供する。
【解決手段】装置は、バリウムスラグを粉砕および造粒処理するための第1処理ユニット1、材料を熱処理するための第2処理ユニット2、熱処理された材料を再処理するための第3処理ユニットを含み、本発明は構造全体の設計が合理的であり、多段処理ユニットを使用してバリウムスラグを電子セラミック産業で必要なチタン酸バリウム材料として回収し、回収率が高く、経済性に優れるという利点がある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バリウムスラグを粉砕および造粒処理するための第1処理ユニット(1)と、給料端が前
記第1処理ユニット(1)の排出端に接続されて材料を熱処理するための第2処理ユニッ
ト(2)と、給料端が前記第2処理ユニット(2)の排出端に接続され、熱処理された材
料を再処理するための第3処理ユニットと、を含み、前記第3処理ユニットの排出端は第
2処理ユニット(2)の給料端に接続され、バリウム資源をリサイクルしてセラミックを
製造する工場の材料生産装置であって、
前記第1処理ユニット(1)は、装置ハウジング(11)、前記装置ハウジング(11)
の内部に配置されて装置ハウジング(11)を下端破砕室(111)、上端混合室(11
2)に分割するための分割ディスク(12)、前記下端破砕室(111)の内部に配置さ
れたボールミル部材(13)、前記上端混合室(112)を貫通し底部が下端破砕室(1
11)の内部に位置する給料部材(14)、前記下端破砕室(111)の頂部に配置され
た選別部材(15)、前記下端破砕室(111)の内部に配置された空気案内部材(16
)、および前記上端混合室(112)の内部に取り付けられた混合部材(17)を含み、
前記分割ディスク(12)は、分割ディスク本体(121)、および前記分割ディスク本
体(121)に配置されて下端破砕室(111)と上端混合室(112)を連通するため
の連通ディスク(122)を含み、
前記ボールミル部材(13)は、前記下端破砕室(111)の内部に取り付けられた粉砕
ディスク(131)、および前記下端破砕室(111)の内部に取り付けられ前記粉砕デ
ィスク(131)の上面に接触する粉砕ローラ部材(132)を含み、
前記給料部材(14)は、前記上端混合室(112)を貫通し底部が下端破砕室(111
)の内部に位置する給料管(141)、および給料端が前記給料管(141)の下端に接
続され漏斗状構造を有する一時材料貯蔵溝(142)を含み、前記一時材料貯蔵溝(14
2)の排出端が粉砕ディスク(131)の真上に位置し、
前記選別部材(15)は、前記分割ディスク本体(121)の下端に取り付けられた選別
室(151)、および選別室(151)に配置された選別機(152)を含み、前記選別
室(151)の底部に一時材料貯蔵溝(142)と連通する戻り開口が設けられ、前記選
別室(151)の頂部に前記連通ディスク(122)と連通する選別排出口が設けられ、
前記混合部材(17)は、側壁に粒子状材料スクリーン溝(171)が設けられた材料混
合溝(172)、前記上端混合室(112)に配置され材料混合溝(172)の内部室に
位置する材料混合撹拌機(173)、および前記材料混合撹拌機(173)の端部に配置
され前記材料混合溝(172)の内壁に接触する材料摩擦ディスクセット(174)を含
み、
前記粒子状材料スクリーン溝(171)は、前記材料混合溝(172)と連通する粒子状
材料通過溝、および前記粒子状材料通過溝と材料混合溝(172)の連通部に取り付けら
れた粒子状材料スクリーン(1740)を含み、
前記第2処理ユニット(2)は、材料を予熱処理するための予熱ユニット(21)、前記
予熱ユニット(21)に接続されて材料を熱処理するための熱処理ユニット(22)を含
み、
前記第3処理ユニットは、給料端が前記熱処理ユニット(22)の排出端に接続された固
液分離ユニット(3)、および給料端が前記固液分離ユニット(3)の排出端に接続され
た反応熟成ユニット(4)を含み、
前記固液分離ユニット(3)は、分離ハウジング(31)、前記分離ハウジング(31)
の内部に配置された熱抽出室(32)、前記熱抽出室(32)と連通し連通部に電磁弁が
設けられた分離室(33)、前記熱抽出室(32)の内部に配置された攪拌部材(34)
、前記熱抽出室(32)の温度を制御するための温度制御装置、および前記分離室(33
)の内部に配置された分離部材(35)を含み、前記分離部材(35)は上から下へ第1
分離部材(351)、第2分離部材(352)を含み、前記第1分離部材(351)は、
前記分離ハウジング(31)と熱抽出室(32)の連通部に配置された分散トレイ(35
11)、および上から下へ間隔を空けて配置され材料投下穴を有する複数組の分離スクリ
ーン(3512)を含み、前記第2分離部材(352)は、前記分離室(33)の内部に
配置された遠心ドラム室(3521)、前記分離スクリーン(3512)の最下端に配置
されたスペーサプレート(3522)を含み、前記スペーサプレート(3522)は遠心
ドラム室(3521)の外側壁と摺動溝およびスライドレールを介して移動可能に接続さ
れ、
前記反応熟成ユニット(4)は、取付ハウジング(41)、前記取付ハウジング(41)
の外側壁に配置された一時液体貯蔵室(42)、前記取付ハウジング(41)の内部に配
置され前記一時液体貯蔵室(42)に接続された滴下添加部材(43)、および前記取付
ハウジング(41)の内部に配置され前記滴下添加部材(43)に接続された反応熟成室
(44)を含み、
前記一時液体貯蔵室(42)は、前記固液分離ユニット(3)に接続されて塩化バリウム
溶液を一時貯蔵するための第1一時液体貯蔵室(421)、塩化チタン溶液を一時貯蔵す
るための第2一時液体貯蔵室(422)、およびシュウ酸溶液を一時貯蔵するための第3
一時液体貯蔵室(423)を含み、
前記反応熟成室(44)は、前記滴下添加部材(43)に接続され内部に攪拌装置が設け
られた反応チャンバー(441)、前記反応チャンバー(441)に接続され内部に濾過
部材が設けられた熟成チャンバー(442)、および前記熟成チャンバー(442)に接
続され内部に材料装填部材が設けられた一時濾過材料貯蔵チャンバー(443)を含み、
前記一時濾過材料貯蔵チャンバー(443)は、前記材料装填部材を介して予熱ユニット
(21)に接続される、ことを特徴とするバリウム資源をリサイクルしてセラミックを製
造する工場の材料生産装置。
【請求項2】
前記選別室(151)は、前記分割ディスク本体(121)の下端に取り付けられ前記連
通ディスク(122)と連通する頂端選別ディスク(1511)、前記頂端選別ディスク
(1511)に取付ロッドを介して接続され前記一時材料貯蔵溝(142)と連通する底
部選別ディスク(1512)を含み、前記頂端選別ディスク(1511)と前記底部選別
ディスク(1512)はスクリーニングチャンネルを形成し、前記選別排出口が前記頂端
選別ディスク(1511)に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記底部選別ディスク(1512)と一時材料貯蔵溝(142)の連通部に選別台座(1
513)が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記選別機(152)は、前記スクリーニングチャンネルの入口端に設けられた第1粉末
コンセントレーター(1521)、および前記選別台座(1513)に配置され前記スク
リーニングチャンネルの出口端に位置する第2粉末コンセントレーター(1522)を含
む、ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記空気案内部材(16)は、前記下端破砕室(111)の底部に取り付けられたファン
、前記ファンに接続されて微細な材料をボールミル部材(13)から選別部材(15)、
上端混合室(112)に吹き飛ばすための第1空気ダクト部材(161)、および前記フ
ァンに接続されて上端混合室(112)の内部の材料を材料混合溝(172)の内部に吹
き飛ばすための第2空気ダクト部材(162)を含む、ことを特徴とする請求項1に記載
の装置。
【請求項6】
前記滴下添加部材(43)は2~5組があり、
各組の前記滴下添加部材(43)は、滴下添加ハウジング(431)、前記滴下添加ハウ
ジング(431)の内部に取り付けられた複数組の滴下添加モジュール(432)、前記
滴下添加モジュール(432)に液体を供給するための液体混合モジュール(433)、
前記滴下添加モジュール(432)の内部にアンモニア水を加えるための材料添加部材(
434)、および前記滴下添加モジュール(432)と熟成チャンバー(442)を接続
するための導管部材(435)を含み、
前記滴下添加モジュール(432)は、前記第3一時液体貯蔵室(423)に接続され得
る滴下添加室(4321)、および前記滴下添加室(4321)の内部に取り付けられ前
記液体混合モジュール(433)に接続されたリークトレイセット(4322)を含み、
前記滴下添加室(4321)の内部にpHセンサーが設けられ、
前記液体混合モジュール(433)は、それぞれ前記第1一時液体貯蔵室(421)、第
2一時液体貯蔵室(422)に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の装置を使用してバリウム資源をリサイクルする方法
であって、
S1、第1処理ユニット(1)において、バリウムスラグと塩化カルシウムをボールミル
部材(13)で80~120μmの粉末に研磨し、混合部材(17)で十分に混合して造
粒し、材料粒子を得るステップと、
S2、次に第2処理ユニット(2)で材料粒子を予熱および焙煎処理するステップと、
S3、さらに固液分離ユニット(3)で焙煎した材料粒子に熱水を加え、継続的に攪拌処
理した後固液分離処理し、液体を収集するステップと、
S4、収集された液体と塩化チタン溶液をそれぞれ滴下添加部材(43)でシュウ酸溶液
に滴下し、次に反応熟成室(44)で熟成処理した後、濾過し、固体材料を材料装填部材
を介して第2処理ユニット(2)に供給して固体材料を乾燥および焼成処理するステップ
と、
を含む、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バリウム資源リサイクルの技術分野に関し、具体的にはバリウム資源をリサイ
クルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
バリウムスラグは、重晶石から炭酸バリウムを製造する過程で排出される固形廃棄物であ
り、バリウムスラグは主に酸可溶性バリウムと水溶性バリウムを含んでいる。特に、黒色
バリウムスラグ中のバリウムイオン含有量は高く、有害廃棄物であり、バリウムスラグの
長期積み付けは多くの土地を占有するだけでなく、環境汚染をもたらし、特に高温下では
自然燃焼反応を起こし、有毒ガスを放出し、雨水浸透により、硫化物を含む大量の黄色排
水が表流水と地下水に流れ込み、水域を汚染する同時に、スラグ中の硫化バリウムと酸可
溶バリウムも土壌に対して直接有害な影響を与えている。
【0003】
現在、バリウム塩メーカーの多くは、バリウムスラグを一時的に保管する仮設備蓄庫を使
用している。バリウムスラグをリサイクルし、セラミック工場の生産原料として用意する
ことができれば、バリウムスラグの余剰問題やそれが引き起こす環境問題を効果的に解決
することができる。
【発明の概要】
【0004】
上記の問題に対応して、本発明は以下のバリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造
する工場の材料生産装置および方法を提供する。
本発明の設計解決策は、バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料
生産装置であり、バリウムスラグを粉砕および造粒処理するための第1処理ユニット、給
料端が前記第1処理ユニットの排出端に接続されて材料を熱処理するための第2処理ユニ
ット、給料端が前記第2処理ユニットの排出端に接続され得、熱処理された材料を再処理
するための第3処理ユニットを含み、前記第3処理ユニットの排出端は第2処理ユニット
の給料端に接続される、バリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料
生産装置であって、
前記第1処理ユニットは、装置ハウジング、前記装置ハウジングの内部に配置されて装置
ハウジングを下端破砕室、上端混合室に分割するための分割ディスク、前記下端破砕室の
内部に配置されたボールミル部材、前記上端混合室を貫通し、底部が下端破砕室の内部に
位置する給料部材、前記下端破砕室の頂部に配置された選別部材、前記下端破砕室の内部
に配置された空気案内部材、および前記上端混合室の内部に取り付けられた混合部材を含
み、
前記分割ディスクは、分割ディスク本体、および前記分割ディスク本体に配置されて下端
破砕室と上端混合室を連通するための連通ディスクを含み、
前記ボールミル部材は、前記下端破砕室の内部に取り付けられた粉砕ディスク、および前
記下端破砕室の内部に取り付けられ前記粉砕ディスクの上面に接触する粉砕ローラ部材を
含み、
前記給料部材は、前記上端混合室を貫通し底部が下端破砕室の内部に位置する給料管、お
よび給料端が前記給料管の下端に接続され漏斗状構造を有する一時材料貯蔵溝を含み、前
記一時材料貯蔵溝の排出端が粉砕ディスクの真上に位置し、
前記選別部材は、前記分割ディスク本体の下端に取り付けられた選別室、および選別室に
配置された選別機を含み、前記選別室の底部に一時材料貯蔵溝と連通する戻り開口が設け
られ、前記選別室の頂部に前記連通ディスクと連通する選別排出口が設けられ、
前記混合部材は、側壁に粒子状材料スクリーン溝が設けられた材料混合溝、前記上端混合
室に配置され材料混合溝の内部室に位置する材料混合撹拌機、および前記材料混合撹拌機
の端部に配置され前記材料混合溝の内壁に接触する材料摩擦ディスクセットを含み、
前記粒子状材料スクリーン溝は、前記材料混合溝と連通する粒子状材料通過溝、および前
記粒子状材料通過溝と材料混合溝の連通部に取り付けられた粒子状材料スクリーンを含み

前記第2処理ユニットは、材料を予熱処理するための予熱ユニット、前記予熱ユニットに
接続されて材料を熱処理するための熱処理ユニットを含み、
前記第3処理ユニットは、給料端が前記熱処理ユニットの排出端に接続された固液分離ユ
ニット、および給料端が前記固液分離ユニットの排出端に接続された反応熟成ユニットを
含み、
前記固液分離ユニットは、分離ハウジング、前記分離ハウジングの内部に配置された熱抽
出室、前記熱抽出室と連通し連通部に電磁弁が設けられた分離室、前記熱抽出室の内部に
配置された攪拌部材、前記熱抽出室の温度を制御するための温度制御装置、および前記分
離室の内部に配置された分離部材を含み、前記分離部材は上から下へ第1分離部材、第2
分離部材を含み、前記第1分離部材は、前記分離ハウジングと熱抽出室の連通部に配置さ
れた分散トレイ、および上から下へ間隔を空けて配置され材料投下穴を有する複数組の分
離スクリーンを含み、前記第2分離部材は、前記分離室の内部に配置された遠心ドラム室
、前記分離スクリーンの最下端に配置されたスペーサプレートを含み、前記スペーサプレ
ートは遠心ドラム室の外側壁と摺動溝およびスライドレールを介して移動可能に接続され

前記反応熟成ユニットは、取付ハウジング、前記取付ハウジングの外側壁に配置された一
時液体貯蔵室、前記取付ハウジングの内部に配置され前記一時液体貯蔵室に接続された滴
下添加部材、および前記取付ハウジングの内部に配置され前記滴下添加部材に接続された
反応熟成室を含み、
前記一時液体貯蔵室は、前記固液分離ユニットに接続されて塩化バリウム溶液を一時貯蔵
するための第1一時液体貯蔵室、塩化チタン溶液を一時貯蔵するための第2一時液体貯蔵
室、およびシュウ酸溶液を一時貯蔵するための第3一時液体貯蔵室を含み、
前記反応熟成室は、前記滴下添加部材に接続され内部に攪拌装置が設けられた反応チャン
バー、前記反応チャンバーに接続され内部に濾過部材が設けられた熟成チャンバー、およ
び前記熟成チャンバーに接続され内部に材料装填部材が設けられた一時濾過材料貯蔵チャ
ンバーを含み、
前記一時濾過材料貯蔵チャンバーは、前記材料装填部材を介して予熱ユニットに接続され
る。
本発明の一側面として、前記選別室は、前記分割ディスク本体の下端に取り付けられ前記
連通ディスクと連通する頂端選別ディスク、前記頂端選別ディスクに取付ロッドを介して
接続され前記一時材料貯蔵溝と連通する底部選別ディスクを含み、前記頂端選別ディスク
と前記底部選別ディスクとはスクリーニングチャンネルを形成し、前記選別排出口が前記
頂端選別ディスクに設けられ、底部選別ディスクにより下端破砕室側壁、頂端選別ディス
クとともに材料選別チャンネルを形成することができ、選別機の取付を容易にする。
本発明の一側面として、前記底部選別ディスクと一時材料貯蔵溝の連通部に選別台座が設
けられる。
本発明の一側面として、前記選別機は、前記スクリーニングチャンネルの入口端に設けら
れた第1粉末コンセントレーター、および前記選別台座に配置され前記スクリーニングチ
ャンネルの出口端に位置する第2粉末コンセントレーターを含み、第1粉末コンセントレ
ーター、第2粉末コンセントレーターを使用して二重粉末選別処理を行い、材料選別チャ
ンネルと組み合わせて取り付け、所要なバリウムスラグ粉末粒子径を制御でき、後のバリ
ウムイオン処理の回収率を効果的に向上させることができる。
本発明の一側面として、前記空気案内部材は、前記下端破砕室の底部に取り付けられたフ
ァン、前記ファンに接続されて微細な材料をボールミル部材から選別部材、上端混合室に
吹き飛ばすための第1空気ダクト部材、および前記ファンに接続されて上端混合室の内部
の材料を材料混合溝の内部に吹き飛ばすための第2空気ダクト部材を含み、第1空気ダク
ト部材、第2空気ダクト部材を使用して研磨後の粉末を効果的に搬送することができる。
本発明の一側面として、前記滴下添加部材は2~5組があり、各組の前記滴下添加部材は
、滴下添加ハウジング、前記滴下添加ハウジングの内部に取り付けられた複数組の滴下添
加モジュール、前記滴下添加モジュールに液体を供給するための液体混合モジュール、前
記滴下添加モジュールの内部にアンモニア水を加えるための材料添加部材、および前記滴
下添加モジュールと熟成チャンバーを接続するための導管部材を含み、
前記滴下添加モジュールは、前記第3一時液体貯蔵室に接続され得る滴下添加室、および
前記滴下添加室の内部に取り付けられ前記液体混合モジュールに接続されたリークトレイ
セットを含み、前記滴下添加室の内部にpHセンサーが設けられ、
前記液体混合モジュールは、それぞれ前記第1一時液体貯蔵室、第2一時液体貯蔵室に接
続され、滴下添加モジュールによりシュウ酸塩共沈法における粒子の激しい凝集の問題を
効果的に改善することができる。
本発明の一側面として、上記装置を使用してバリウム資源をリサイクルする方法であって

S1、第1処理ユニットにおいて、バリウムスラグと塩化カルシウムをボールミル部材で
80~120μmの粉末に研磨し、混合部材で十分に混合して造粒し、材料粒子を得るス
テップと、
S2、次に第2処理ユニットで材料粒子を予熱および焙煎処理するステップと、
S3、さらに固液分離ユニットで焙煎した材料粒子に熱水を加え、継続的に攪拌処理した
後固液分離処理し、液体を収集するステップと、
S4、収集された液体と塩化チタン溶液をそれぞれ滴下添加部材でシュウ酸溶液に滴下し
、次に反応熟成室で熟成処理した後、濾過し、固体材料を材料装填部材を介して第2処理
ユニットに供給して固体材料を乾燥および焼成処理するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0005】
従来技術と比較すると、本発明は以下の有益な効果を有する。本発明の構造全体の設計が
合理的であり、多段処理ユニットを使用してバリウムスラグを電子セラミック産業で必要
なチタン酸バリウム材料として回収し、回収率が高く、経済性に優れるという利点があり
、全体構造が簡単で、第3処理ユニットによりシュウ酸塩共沈法における粒子の激しい凝
集の問題を効果的に改善することができ、本発明の装置を使用してバリウム資源をリサイ
クルする方法は、プロセスが簡単で、操作しやすい利点を有し、幅広い普及に適している
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の構造概略図である。
図2】本発明の実施例1の第1処理ユニットの内部構造概略図である。
図3】本発明の実施例1の分割ディスクの構造概略図である。
図4】本発明の実施例1の選別部材の構造概略図である。
図5】本発明の実施例1の固液分離ユニットの構造概略図である。
図6】本発明の実施例1の反応熟成ユニットの構造概略図である。
図7】本発明の実施例1の滴下添加部材の断面図である。
図8】本発明の実施例1の滴下添加部材の一部構造概略図である。
図9】本発明の実施例2の第1処理ユニットの内部構造概略図である。
【0007】
[符号の説明]
1 第1処理ユニット
11 装置ハウジング
111 下端破砕室
112 上端混合室
12 分割ディスク
121 分割ディスク本体
122 連通ディスク
13 ボールミル部材
131 粉砕ディスク
132 粉砕ローラ部材
14 給料部材
141 給料管
142 一時材料貯蔵溝
15 選別部材
151 選別室
1511 頂端選別ディスク
1512 底部選別ディスク
1513 選別台座
152 選別機
1521 第1粉末コンセントレーター
1522 第2粉末コンセントレーター
16 空気案内部材
161 第1空気ダクト部材
162 第2空気ダクト部材
17 混合部材
171 粒子状材料スクリーン溝
172 材料混合溝
173 材料混合撹拌機
174 材料摩擦ディスクセット
1740 粒子状材料スクリーン
2 第2処理ユニット
21 予熱ユニット
22 熱処理ユニット
3 固液分離ユニット
31 分離ハウジング
32 熱抽出室
33 分離室
34 攪拌部材
35 分離部材
351 第1分離部材
3511 分散トレイ
3512 分離スクリーン
352 第2分離部材
3521 遠心ドラム室
3522 スペーサプレート
4 反応熟成ユニット
41 取付ハウジング
42 一時液体貯蔵室
421 第1一時液体貯蔵室
422 第2一時液体貯蔵室
423 第3一時液体貯蔵室
43 滴下添加部材
431 滴下添加ハウジング
432 滴下添加モジュール
4321 滴下添加室
4322 リークトレイセット
433 液体混合モジュール
434 材料添加部材
435 導管部材
44 反応熟成室
441 反応チャンバー
442 熟成チャンバー
443 一時濾過材料貯蔵チャンバー
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施例1
図1に示すバリウム資源をリサイクルしてセラミックを製造する工場の材料生産装置は、
バリウムスラグを粉砕および造粒処理するための第1処理ユニット1、給料端が前記第1
処理ユニット1の排出端に接続されて材料を熱処理するための第2処理ユニット2、給料
端が前記第2処理ユニット2の排出端に接続され得、熱処理された材料を再処理するため
の第3処理ユニットを含み、前記第3処理ユニットの排出端は第2処理ユニット2の給料
端に接続され、
図2に示すように、第1処理ユニット1は、装置ハウジング11、前記装置ハウジング1
1の内部に配置されて装置ハウジング11を下端破砕室111、上端混合室112に分割
するための分割ディスク12、前記下端破砕室111の内部に配置されたボールミル部材
13、前記上端混合室112を貫通し、底部が下端破砕室111の内部に位置する給料部
材14、前記下端破砕室111の頂部に配置された選別部材15、前記下端破砕室111
の内部に配置された空気案内部材16、および前記上端混合室112の内部に取り付けら
れた混合部材17を含み、
図3に示すように、分割ディスク12は、分割ディスク本体121、および前記分割ディ
スク本体121に配置されて下端破砕室111と上端混合室112を連通するための連通
ディスク122を含み、
図2に示すように、ボールミル部材13は、前記下端破砕室111の内部に取り付けられ
た粉砕ディスク131、および前記下端破砕室111の内部に取り付けられ前記粉砕ディ
スク131の上面に接触する粉砕ローラ部材132を含み、
図2に示すように、給料部材14は、前記上端混合室112を貫通し底部が下端破砕室1
11の内部に位置する給料管141、および給料端が前記給料管141の下端に接続され
漏斗状構造を有する一時材料貯蔵溝142を含み、前記一時材料貯蔵溝142の排出端が
粉砕ディスク131の真上に位置し、
図2に示すように、選別部材15は、前記分割ディスク本体121の下端に取り付けられ
た選別室151、および選別室151に配置された選別機152を含み、前記選別室15
1の底部に一時材料貯蔵溝142と連通する戻り開口が設けられ、前記選別室151の頂
部に前記連通ディスク122と連通する選別排出口が設けられ、
図2、4に示すように、選別室151は、前記分割ディスク本体121の下端に取り付け
られ前記連通ディスク122と連通する頂端選別ディスク1511、前記頂端選別ディス
ク1511に取付ロッドを介して接続され前記一時材料貯蔵溝142と連通する底部選別
ディスク1512を含み、前記頂端選別ディスク1511と前記底部選別ディスク151
2とはスクリーニングチャンネルを形成し、前記選別排出口が前記頂端選別ディスク15
11に設けられ、底部選別ディスク1512と一時材料貯蔵溝142の連通部に選別台座
1513が設けられ、選別機152は、前記スクリーニングチャンネルの入口端に設けら
れた第1粉末コンセントレーター1521、および前記選別台座1513に配置され前記
スクリーニングチャンネルの出口端に位置する第2粉末コンセントレーター1522を含
み、
図2に示すように、混合部材17は、側壁に粒子状材料スクリーン溝171が設けられた
材料混合溝172、前記上端混合室112に配置され材料混合溝172の内部室に位置す
る材料混合撹拌機173、および前記材料混合撹拌機173の端部に配置され前記材料混
合溝172の内壁に接触する材料摩擦ディスクセット174を含み、
図2に示すように、粒子状材料スクリーン溝171は、前記材料混合溝172と連通する
粒子状材料通過溝、および前記粒子状材料通過溝と材料混合溝172の連通部に取り付け
られた粒子状材料スクリーン1740を含み、
図1に示すように、第2処理ユニット2は、材料を予熱処理するための予熱ユニット21
、前記予熱ユニット21に接続されて材料を熱処理するための熱処理ユニット22を含み

図1に示すように、第3処理ユニットは、給料端が前記熱処理ユニット22の排出端に接
続された固液分離ユニット3、および給料端が前記固液分離ユニット3の排出端に接続さ
れた反応熟成ユニット4を含み、
図5に示すように、固液分離ユニット3は、分離ハウジング31、前記分離ハウジング3
1の内部に配置された熱抽出室32、前記熱抽出室32と連通し連通部に電磁弁が設けら
れた分離室33、前記熱抽出室32の内部に配置された攪拌部材34、前記熱抽出室32
の温度を制御するための温度制御装置、および前記分離室33の内部に配置された分離部
材35を含み、前記分離部材35は上から下へ第1分離部材351、第2分離部材352
を含み、前記第1分離部材351は、前記分離ハウジング31と熱抽出室32の連通部に
配置された分散トレイ3511、および上から下へ間隔を空けて配置され材料投下穴を有
する複数組の分離スクリーン3512を含み、前記第2分離部材352は、前記分離室3
3の内部に配置された遠心ドラム室3521、前記分離スクリーン3512の最下端に配
置されたスペーサプレート3522を含み、前記スペーサプレート3522は遠心ドラム
室3521の外側壁と摺動溝およびスライドレールを介して移動可能に接続され、
図6~8に示すように、反応熟成ユニット4は、取付ハウジング41、前記取付ハウジン
グ41の外側壁に配置された一時液体貯蔵室42、前記取付ハウジング41の内部に配置
され前記一時液体貯蔵室42に接続された滴下添加部材43、および前記取付ハウジング
41の内部に配置され前記滴下添加部材43に接続された反応熟成室44を含み、
一時液体貯蔵室42は、前記固液分離ユニット3に接続されて塩化バリウム溶液を一時貯
蔵するための第1一時液体貯蔵室421、塩化チタン溶液を一時貯蔵するための第2一時
液体貯蔵室422、およびシュウ酸溶液を一時貯蔵するための第3一時液体貯蔵室423
を含み、
滴下添加モジュール432は、前記第3一時液体貯蔵室423に接続され得る滴下添加室
4321、および前記滴下添加室4321の内部に取り付けられ前記液体混合モジュール
433に接続されたリークトレイセット4322を含み、前記滴下添加室4321の内部
にpHセンサーが設けられ、
液体混合モジュール433は、それぞれ前記第1一時液体貯蔵室421、第2一時液体貯
蔵室422に接続され、
反応熟成室44は、前記滴下添加部材43に接続され内部に攪拌装置が設けられた反応チ
ャンバー441、前記反応チャンバー441に接続され内部に濾過部材が設けられた熟成
チャンバー442、および前記熟成チャンバー442に接続され内部に材料装填部材が設
けられた一時濾過材料貯蔵チャンバー443を含み、
滴下添加部材43は2組があり、各組の前記滴下添加部材43は、滴下添加ハウジング4
31、前記滴下添加ハウジング431の内部に取り付けられた複数組の滴下添加モジュー
ル432、前記滴下添加モジュール432に液体を供給するための液体混合モジュール4
33、前記滴下添加モジュール432の内部にアンモニア水を加えるための材料添加部材
434、および前記滴下添加モジュール432と熟成チャンバー442を接続するための
導管部材435を含み、
一時濾過材料貯蔵チャンバー443は、前記材料装填部材を介して予熱ユニット21に接
続される。
【0009】
なお、ここで省略するが、本実施例は、PLC制御システムおよび電源装置をさらに含み
、選別機152、予熱ユニット21、熱処理ユニット22、温度制御装置、pHセンサー
などの装置はいずれも従来技術の製品であり、ここで特に限定されない。
本実施例の装置を使用してバリウム資源をリサイクルする方法は、
S1、処理するバリウムスラグを検出してバリウムスラグの主要組成および含有量を取得
し、次にバリウムスラグの炭酸バリウムの量に従って炭酸バリウムとの質量比1.5:1
の塩化カルシウムとバリウムスラグを、給料部材14を介してボールミル部材13に投入
して80~120μmの粉末に研磨し、そして空気案内部材16を使用して材料粉末を混
合部材17に吹き飛ばし、材料混合撹拌機173で攪拌し、十分に混合した後、粒子状材
料通過溝を開き、粒子状材料スクリーン1740を使用して粒子状材料スクリーン174
と組み合わせて材料を造粒して材料粒子を得、その中で、攪拌するとき、材料混合溝17
2に一定量の水を投入して造粒工程を促進するステップと、
S2、次に第2処理ユニット2で材料粒子を予熱および焙煎処理し、その中で、焙煎処理
は具体的に1100℃条件下で40min焙煎処理するステップと、
S3、焙煎後の材料粒子を熱抽出室32の内部に投入し、浸出比2.5で85℃の熱水を
加え、温度制御装置で温度を80℃に控制し、攪拌し40min浸出し続け、次に分離部
材で固液分離して液体を収集するステップと、
S4、収集された液体を第1一時液体貯蔵室421に一時貯蔵し、滴下添加部材43で収
集された液体と塩化チタン溶液をそれぞれシュウ酸溶液に滴下添加し、反応熟成室44で
熟成処理した後、濾過し、固体材料を材料装填部材を介して第2処理ユニット2に供給し
て固体材料を乾燥および焼成処理し、チタン酸バリウムを得、その中で、滴下添加中、常
時に材料添加部材434で希アンモニア水を添加して反応体系のpHを2.2~3に保持
する。
【0010】
実施例2
実施例1と異なり、図9に示すように、空気案内部材16は、下端破砕室111の底部に
取り付けられたファン、ファンに接続されて微細な材料をボールミル部材13から選別部
材15と上端混合室112に吹き飛ばすための第1空気ダクト部材161、およびファン
に接続されて上端混合室112の内部の材料を材料混合溝172の内部の第2空気ダクト
部材162に吹き飛ばす。
実験例
実施例1の装置を使用してあるバリウム塩工場のバリウムスラグを処理し、その中で、こ
のバリウムスラグの化学組成成分は表1に示される。
表1:あるバリウム塩工場厂で積み上げられたバリウムスラグの主要化学組成成分


ステップS3で処理された固体および液体に対してそれぞれ酸可溶性バリウムの含有量を
検出し、酸可溶性バリウムの変換率を換算し、酸可溶性バリウムの変換率を100%と計
算した。
ステップS4で濾過された液体に対して酸可溶性バリウムの含有量を検出し、酸可溶性バ
リウムの変換率を換算し、酸可溶性バリウムの変換率を87.09%と計算した。
ステップS4で得られたチタン酸バリウムを検出し、その純度が91.64%であった。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9