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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182495
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】特許文献集合の分析方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9032 20190101AFI20231219BHJP
   G06Q 50/18 20120101ALI20231219BHJP
   G06F 16/906 20190101ALI20231219BHJP
【FI】
G06F16/9032
G06Q50/18 310
G06F16/906
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022106647
(22)【出願日】2022-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】513193336
【氏名又は名称】尾和 剛一
(72)【発明者】
【氏名】尾和 剛一
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175FB04
5L049CC33
(57)【要約】      (修正有)
【課題】特定の特許文献集合の中から課題に適合する直近で成長が著しい文献項目を文献項目一覧表に出力して発明の内容を精査して特定の公開・公表特許公報を抽出する方法を提供する。
【解決手段】特定の特許文献集合の中から、(1)特定の特許文献集合の文献項目別件数推移時系列マップの観察による方法、又は(2)特定の特許文献集合の文献項目別件数推移&差分件数推移時系列表を使用する方法のいずれかの方法を用いて、文献集計期間で成長著しい要素文献項目を含む文献集合の作成し、該作成した文献集合の文献項目のコア文献項目別件数推移時系列マップを作成し、該マップを観察して出力したい特許文献が含まれているコア文献項目と文献集計期間で定義される範囲に含まれている特許文献を、予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力し、該一覧表を吟味して精査する公開・公表特許公報を抽出する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特許文献分析ソフトおよび表計算ソフトがインストールされている特許文献分析装置で実行する特定の特許文献集合(該文献集合を以下文献集合(A1)と記載)の分析方法において
横軸は前記文献集合(A1)に含まれている特許文献の出願年、又は公開・公表年を等分割して作成した単位文献集計区間(以下該単位文献集計区間を単に文献集計区間、該文献集計区間が連続して複数個連なっている文献集計区間は文献集計期間と記載する)名が記載してある文献集計区間軸、縦軸は前記文献集合(A1)に含まれている課題で指定する文献項目(特許分類、又は出願人)の文献項目別文献件数の時系列変化を読み取るための文献件数軸で構成されている前記文献集合(A1)の課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M1)を作成、該マップ(M1)を観察して直近で単調増加、かつ課題に適合する要素文献項目を絞込用文献項目(S1)として選択、
前記文献集合(A1)の一回目絞込みとして
前記絞込用文献項目(S1)を使用して前記文献集合(A1)を絞り込んだ文献集合(A2)、(文献集合(A1) and 絞込用文献項目(S1))を作成、該文献集合(A2)を用いて第1ステップと同一の方法で、課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M2)を作成、該マップ(M2)を観察して直近で単調増加、かつ課題に適合する要素文献項目を絞込用文献項目(S2)として選択、
前記文献集合(A1)の二回目絞込みとして
前記絞込用文献項目(S2)を使用して前記文献集合(A1)を絞り込んだ文献集合(A3)、(文献集合(A2) and 絞込用文献項目(S2))を作成、該文献集合(A3)を用いて第1ステップと同一の方法で、課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M3)を作成、該マップ(M3)を観察して直近で単調増加、かつ課題に適合する要素文献項目を絞込用文献項目(S3)として選択、
以下同様の方法で
前記文献集合(A1)のn回目絞込みとして(nは4を含む4以上の連続した自然数)
絞込用文献項目(S(n-1))を使用して前記文献集合(A1)を絞り込んだ文献集合(An)、(文献集合(A(n-1))and 絞込用文献項目(S(n-1)))を作成、該文献集合(A(n-1)を用いて第1ステップと同一の方法で、課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(Mn)を作成、該マップ(Mn)を観察して、これ以上前記文献集合(A1)を絞り込む必要が無いと判断した第nステップで前記文献集合(A1)の絞り込み作業は終了、
前記で作成したマップ、(M1)、(M2)、・・・(Mn)を観察して、予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力して発明の内容を吟味したい特許文献が記載されているマップを選択、該選択したマップの中から前記一覧表に出力する特許文献集合を抽出、該抽出した特許文献集合を予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力、該出力した一覧表を吟味して精査する公開・公表特許公報を選択することを特徴とする特許文献集合の分析方法。
【請求項2】
請求項1の第1ステップの絞込み用特許文献項目の探索手段として文献集合(A1)の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M1)の観察に頼ることなく、直近で単調増加、且つかつ勾配の大きさが課題で指定する順位内ある要素文献項目の中から課題に適合する文献項目を絞込用文献項目(S1)として抽出する方法として、前記特許文献分析ソフトを用いて、縦軸は前記文献集合(A1)の文献項目が記載されている文献項目軸、横軸は前記文献集合(A1)に含まれている特許文献の出願年、又は公開・公表年を等分割して作成した単位文献集計区間名が記載してある文献集計区間軸、縦軸と横軸が交わるセルには両軸の項目を満足する文献件数が記載されている前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数推移時系列表に縦軸は該表の文献項目軸と共用の文献項目軸、横軸は該表の文献集計区間軸の延長線上に、該文献集計区間軸において隣接している二個の文献集計区間で年代が新しい文献集計区間の文献件数から年代が古い文献集計区間の文献件数を差引いた文献件数(以下差分件数と記載)を記載する差分区間名を時系列に記載した差分区間軸を設定、該差分区間軸と前記縦軸の文献項目軸が交わるセルには両軸の項目を満足する差分件数が記載されている前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表を作成、該文献集合A1の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中から前記課題で指定する文献件数推移時系列動向を有し、かつ勾配の大きさが前記課題で指定する順位内ある文献項目を検索する方法は、前記課題で指定する文献件数推移時系列動向については、前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中からマップに描けば前記課題で指定する文献集計期間における各直線の終点と始点に対応する文献集計区間の文献件数の差が記載されている差分区間の差分件数の大きさの符号が前記各直線の勾配の符号と一致している文献項目を検索することで、
勾配の大きさが前記課題で指定する順位内ある文献項目の探索は前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中からマップに描けば前記課題で指定する文献集計期間における各直線の終点と始点に対応する文献集計区間の文献件数の差が記載されている差分区間の差分件数の和を該差分区間の個数で除した値を選択のパラメータとする方法で課題が指定する文献集計期間で課題が指定する件数推移時系列動向を有し、かつ勾配の大きさが前記課題で指定する順位内ある文献項目をする文献項目を抽出、該抽出した文献項目の中から課題に適合する文献項目を前記マップ(M1)の絞込用文献項目(S1)として選択、以下請求項1と同一の分析方法で前記文献集合(A1)の分析を行うことを特徴とする特許文献集合の分析方法。
【請求項3】
請求項2における文献集合(A1)の文献件数・差分件数推移時系列表の中から直近の課題が指定する文献集計期間で単調増加する文献項目を検索する方法として
該文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の一回目の文献項目行の並び替えを、該並び替えの文献項目行の対象範囲は前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の全文献項目行、並び替えのキーワードは前記課題が指定する文献集計期間に含まれている任意の差分区間の差分件数として昇順、又は降順に並び替え、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≧1 N=0 N≦-1により該並び替えに使用した差分件数が記載されているセルを三つのグループに層別、該層別したセルに層別毎に決めてある層別識別色を施す、
二回目の前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の文献項目行の並び替えを、該並び替えの文献項目行の範囲は一回目の並び替えで課題が指定した差分区間の差分件数の大きさの範囲が前記課題で指定する大きさの範囲に一致した文献項目行、並び替えのキーワードは、前記課題が指定する文献集計期間にある差分区間うち今まで並び替えのキーワードとして使用されていない差分区間の差分件数を使用して昇順、又は降順に並び替え、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≧1 N=0 N≦-1により該並び替えに使用した差分件数が記載されているセルを三つのグループに層別、該層別したセルに層別毎に決めてある層別識別色を施す、
以下同様の文献項目行の並び替えを前記課題が指定する文献集計期間含まれている全ての差分区間の差分件数について実施、該文献項目行の並び替えが完了した前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中から前記課題が指定する文献集計期間にある差分区間のセルの層別識別色が全てのN≧1のセルに施される層別識別色を有する文献項目を選択、該選択した文献項目の中からさらに前記課題に適合する文献項目を選択、該選択した文献項目を請求項2の課題で指定する文献集計期間で単調増加、かつ課題に適合している文献項目として使用して、以下請求項2と同一の分析方法で前記文献集合(A1)の分析を行うことを特徴とする特許文献集合の分析方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は特定の特許文献集合を特定の要素文献項目で絞込み、該絞り込んだ文献集合に含まれているコア文献項目の文献集合の中から、予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力、該一覧表を吟味し発明の内容を精査したい特許文献を抽出、該抽出した特許文献の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表を作成、該一覧表を吟味して精査する特許文献を検索する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本願の分析方法は、特定の文献集合の課題で指定する文献項目の件数推移時系列マップにおいて、時間の経過ともに最も鋭敏に変化する文献項目は要素文献項目であるという仮定のもとに、直近で成長著しいセンサー要素文献項目を含む文献集合を作成、該文献集合の中から成長著しいコア文献項目を探索探索することで、直近で成長初期にあるコア文献項目をいち早く発見しようとする分析方法である。
【0003】
特定の特許文献集合の課題で指定する文献項目の文献項目別件数推移時系列マップの中から、件数推移時系列動向が直近で単調増加とかV字動向のような直近で単調増加している要素文献項目の検出方法は特許文献1、2に記載されているが、該検出した直近で単調増加している要素文献項目を使用して作成した文献集合、直近で単調増加している要素文献項目 and 前記特定の特許文献集合の中から、直近で単調増加しているコア文献項目を検索、該検索したコア文献項目を使用して作成した文献集合、コア文献項目 and 前記特定の文献集合の中から課題が指定する文献集計期間で課題の指定する件数推移時系列動向を示すコア文献項目を検索する方法に関する特許文献は探索することはできなかった。
【0004】
特許文献1、2は共に、特定の特許文献集合の中から、文献項目別件数推移時系列マップに描けば特定の文献集計期間で文献件数推移時系列動向が単調増加、又は単調減少、又は水平である文献項目を検出する方法として、文献件数推移時系列動向がゼロ以外の勾配を有する直線となるダミー文献項目を設定、該設定したダミーとの相関係数を算出、該相関係数の大きさの範囲を評価基準として、単調増加、単調減少、水平の判定をしているの最低隣接した三個の文献集計区間のデータが必要となるので、隣接している二個の文献集計区間の文献件数を結ぶ直線の勾配の符号は判定することは出来なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6380871号公報
【特許文献2】特願2018-213309
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特定の特許文献集合の中から、直近で成長著しい件数推移時系列動向を有する要素文献項目を抽出、該抽出した要素文献項目 and 前記特定の特許文献集合の文献集合を作成、該作成した文献集合の中から課題に適合する直近で成長が著しい文献項目を、予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力して発明の内容を精査しながら特定の公開・公表特許公報を抽出する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本願の発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0008】
本願請求項1に係わる特許文献集合の分析方法は、
特許文献分析ソフトおよび表計算ソフトがインストールされている特許文献分析装置で実行する特定の特許文献集合(該文献集合を以下文献集合(A1)と記載)の分析方法において
横軸は前記文献集合(A1)に含まれている特許文献の出願年、又は公開・公表年を等分割して作成した単位文献集計区間(以下該単位文献集計区間を単に文献集計区間、該文献集計区間が連続して複数個連なっている文献集計区間は文献集計期間と記載する)名が記載してある文献集計区間軸、縦軸は前記文献集合(A1)に含まれている課題で指定する文献項目(特許分類、又は出願人)の文献項目別文献件数の時系列変化を読み取るための文献件数軸で構成されている前記文献集合(A1)の課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M1)を作成、該マップ(M1)を観察して直近で単調増加、かつ課題に適合する要素文献項目を絞込用文献項目(S1)として選択、
前記文献集合(A1)の一回目絞込みとして
前記絞込用文献項目(S1)を使用して前記文献集合(A1)を絞り込んだ文献集合(A2)、(文献集合(A1) and 絞込用文献項目(S1))を作成、該文献集合(A2)を用いて第1ステップと同一の方法で、課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M2)を作成、該マップ(M2)を観察して直近で単調増加、かつ課題に適合する要素文献項目を絞込用文献項目(S2)として選択、
前記文献集合(A1)の二回目絞込みとして
前記絞込用文献項目(S2)を使用して前記文献集合(A1)を絞り込んだ文献集合(A3)、(文献集合(A2) and 絞込用文献項目(S2))を作成、該文献集合(A3)を用いて第1ステップと同一の方法で、課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M3)を作成、該マップ(M3)を観察して直近で単調増加、かつ課題に適合する要素文献項目を絞込用文献項目(S3)として選択、
以下同様の方法で
前記文献集合(A1)のn回目絞込みとして(nは4を含む4以上の連続した自然数)
絞込用文献項目(S(n-1))を使用して前記文献集合(A1)を絞り込んだ文献集合(An)、(文献集合(A(n-1)) and 絞込用文献項目(S(n-1)))を作成、該文献集合(A(n-1)を用いて第1ステップと同一の方法で、課題で指定する文献項目の文献項目別文献件数推移時系列マップ(Mn)を作成、該マップ(Mn)を観察して、これ以上前記文献集合(A1)を絞り込む必要が無いと判断した第nステップで前記文献集合(A1)の絞り込み作業は終了、
前記で作成したマップ、(M1)、(M2)、・・・(Mn)を観察して、予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力して発明の内容を吟味したい特許文献が記載されているマップを選択、該選択したマップの中から前記一覧表に出力する特許文献集合を抽出、該抽出した特許文献集合を予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力、該出力した一覧表を吟味して精査する公開・公表特許公報を選択することを特徴とする特許文献集合の分析方法。
【0009】
本願請求項2に係わる特許文献集合の分析方法は、
請求項1の第1ステップの絞込み用特許文献項目の探索手段として文献集合(A1)の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M1)の観察に頼ることなく、直近で単調増加、且つかつ勾配の大きさが課題で指定する順位内ある要素文献項目の中から課題に適合する文献項目を絞込用文献項目(S1)として抽出する方法として、前記特許文献分析ソフトを用いて、縦軸は前記文献集合(A1)の文献項目が記載されている文献項目軸、横軸は前記文献集合(A1)に含まれている特許文献の出願年、又は公開・公表年を等分割して作成した単位文献集計区間名が記載してある文献集計区間軸、縦軸と横軸が交わるセルには両軸の項目を満足する文献件数が記載されている前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数推移時系列表に縦軸は該表の文献項目軸と共用の文献項目軸、横軸は該表の文献集計区間軸の延長線上に、該文献集計区間軸において隣接している二個の文献集計区間で年代が新しい文献集計区間の文献件数から年代が古い文献集計区間の文献件数を差引いた文献件数(以下差分件数と記載)を記載する差分区間名を時系列に記載した差分区間軸を設定、該差分区間軸と前記縦軸の文献項目軸が交わるセルには両軸の項目を満足する差分件数が記載されている前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表を作成、該文献集合A1の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中から前記課題で指定する文献件数推移時系列動向を有し、かつ勾配の大きさが前記課題で指定する順位内ある文献項目を検索する方法は、前記課題で指定する文献件数推移時系列動向については、前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中からマップに描けば前記課題で指定する文献集計期間における各直線の終点と始点に対応する文献集計区間の文献件数の差が記載されている差分区間の差分件数の大きさの符号が前記各直線の勾配の符号と一致している文献項目を検索することで、
勾配の大きさが前記課題で指定する順位内ある文献項目の探索は前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中からマップに描けば前記課題で指定する文献集計期間における各直線の終点と始点に対応する文献集計区間の文献件数の差が記載されている差分区間の差分件数の和を該差分区間の個数で除した値を選択のパラメータとする方法で課題が指定する文献集計期間で課題が指定する件数推移時系列動向を有し、かつ勾配の大きさが前記課題で指定する順位内ある文献項目をする文献項目を抽出、該抽出した文献項目の中から課題に適合する文献項目を前記マップ(M1)の絞込用文献項目(S1)として選択、以下請求項1と同一の分析方法で前記文献集合(A1)の分析を行うことを特徴とする特許文献集合の分析方法。
【0010】
本願請求項3に係わる特許文献集合の分析方法は
請求項2における文献集合(A1)の文献件数・差分件数推移時系列表の中から直近の課題が指定する文献集計期間で単調増加する文献項目を検索する方法として
該文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の一回目の文献項目行の並び替えを、該並び替えの文献項目行の対象範囲は前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の全文献項目行、並び替えのキーワードは前記課題が指定する文献集計期間に含まれている任意の差分区間の差分件数として昇順、又は降順に並び替え、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≧1 N=0 N≦-1により該並び替えに使用した差分件数が記載されているセルを三つのグループに層別、該層別したセルに層別毎に決めてある層別識別色を施す、
二回目の前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の文献項目行の並び替えを、該並び替えの文献項目行の範囲は一回目の並び替えで課題が指定した差分区間の差分件数の大きさの範囲が前記課題で指定する大きさの範囲に一致した文献項目行、並び替えのキーワードは、前記課題が指定する文献集計期間にある差分区間うち今まで並び替えのキーワードとして使用されていない差分区間の差分件数を使用して昇順、又は降順に並び替え、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≧1 N=0 N≦-1により該並び替えに使用した差分件数が記載されているセルを三つのグループに層別、該層別したセルに層別毎に決めてある層別識別色を施す、
以下同様の文献項目行の並び替えを前記課題が指定する文献集計期間含まれている全ての差分区間の差分件数について実施、該文献項目行の並び替えが完了した前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の中から前記課題が指定する文献集計期間にある差分区間のセルの層別識別色が全てのN≧1のセルに施される層別識別色を有する文献項目を選択、該選択した文献項目の中からさらに前記課題に適合する文献項目を選択、該選択した文献項目を請求項2の課題で指定する文献集計期間で単調増加、かつ課題に適合している文献項目として使用して、以下請求項2と同一の分析方法で前記文献集合(A1)の分析を行うことを特徴とする特許文献集合の分析方法。
【発明の効果】
【0011】
文献集合、特定の特許文献集合 and 要素文献項目に使用する要素文献項目の抽出は、特定の文献項目別件数推移時系列マップを参照しながら前記特定の文献集合を絞込んでいくので特許分類、キーワードにさほど習熟していなくても所望する特許文献を探索することが出来ると同時に作成する予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に記載する各公開・公表特許公報は前記マップ、(M1)、(M2)、・・・(Mn)を参照して決定するので、該参照したマップにおける件数推移時系列動向におけるポジション、例えば萌芽期の文献か、成長期の文献か、発展期の文献か等、がわかるのでこれらの状況を考慮した分析が出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】特定の特許文献集合の分析に用いる特許文献分析装置の構成例を示すブロック図
図2】文献集合(テーマコード3C707)のFターム別件数推移時系列マップ
図3】文献集合(3C707 and 3C707 KT01 and 3C707 HS27 and 3C707 BS10)の観点3C707 ASのFターム別件数推移時系列マップ
図4図3の文献項目別件数推移時系列テーブル(▲1▼2011年~▲10▼2020年)
図5図4の文献項目3C707 AS01の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表
図6】課題2の分析対象文献集合、3C707のFターム別件数推移位時系列マップ(但し表示は、2020年の件数2件以上の文献項目、876件の中、2020年の件数は上位10の文献項目に限定)
図7】3C707集合のFターム別件数推移時系列表
図8】3C707集合のFターム別文献件数推移&差分件数推移時系列表
図9】差分件数の大きさの符号と直線の勾配の符号は一致していることの説明図
図10】件数推移時系列マップにおいて特定の文献集計期間の始点と終点を結ぶ直線の平均勾配の算出方法の説明図
図11】課題2の(1)の解決方法の(3)で図8の文献項目列の一回目の並び替えで作成した文献項目別文献件数推移・差分件数推移時系列表
図12】課題2の(1)の解決方法の(3)で図8の文献項目列の四回目の並び替えで作成した文献項目別文献件数推移・差分件数推移時系列表
図13図12の文献項目NO1~NO8のFターム別件数推移時系列マップ
図14図13の各文献項目の単調増加文献集計期間、▲8▼2018年~▲10▼2020年の平均勾配算出結果
図15図13の単調増加文献集計期間、▲8▼2018年~▲10▼2020年の勾配上位5位までのFターム別件数推移時系列マップ
図16】文献集合(3C707 and 3C707 CY25)の文献項目、観点3C707 BS(マニプレータの種類)のFターム別件数推移時系列マップ
図17図16の3C707 BS12の文献集計期間、(▲8▼2018年~▲10▼2020年)に含まれている公開・後方特許公報の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1図17を参照して本発明の形態について説明する。
【0014】
図1に特定の特許文献集合の分析に用いる特許文献分析装置の一実施例を示すが、該特許2は制御装置3、演算装置4、記憶装置5及びI/O6を有し、該I/O6の入力側には、入力装置としてキーボード7、マウス8、入力装置9、MOドライブ等を含むCD-ROMドライブ10が接続されており、I/O6の出力側には、CRT(液晶デイスプレイを含む)からなる表示装置11、プリンタ12等が接続されており、さらに通信回線14を通して(株)日立システムズやパナソニック(株)等のASPの特許データベース13に接続することもできる。
【0015】
特許文献分析装置1の記憶装置には特許文献分析ソフト、表計算ソフト等、本願記載の分析に必要な全てのソフトは予め記憶装置5にインストールされており、特許マップの作成は、入力装置9を操作して、記憶装置5に予めストアされている特許文献集合のフロントページを開き、項目選択ボタンでマップ選択すると、特定の特許文献集合の特許文献項目別件数を降順又は昇順に表示した、所謂、ランキング特許マップや前記特許文献項目別件数推移時系列データを表示した、所謂、時系列マップや行と列に特定の特許文献項目を配し、該行と列の交差するマス目には行、列それぞれの特許文献項目が付与されている項目の件数が記載されている、所謂、マトリクスマップ等の各種特許マップのメニューが表示されるので、使用目的に応じたマップの種類を選択、各種マップ作成に必要な項目を指定して所望の特許マップを作成することができ、又、該特許マップから数値テーブルへの切り替は入力装置9の操作により容易に行うことが出来、該数値テーブルの文献件数が記載されていセルの中から特定の範囲のセル指定することにより、該セルに記載されてい特許文献件数のデータを用いて、種々のマップ、時系列マップや、マトリクスマップ等の作成をする機能(以下、選択範囲でマップを作成する機能と記載)、および予め様式が決めて公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表を作成する機能(以下、検索範囲で検索/リストを作成する機能と記載)を有している。
【0016】
前記、特許マップを切り替えて作成した数値データはコピーして、前記コンピュータにインストールされている表計算ソフトの任意のシートに貼りつけることが出来るので表計算ソフトが有している機能、例えばシートの行、列の挿入、削除、行の並び替え、セル同士の四則演算、特定の項目同士の相関マトリクスの作成、グラフ作成機能、該作成したグラフの近似曲線描画機能等、全て使用できるようになっている。
【0017】
分析に必要な特許文献集合は、入力装置9を操作して、特許データベース13にアクセス、検索目的の応じた特許文献検索式を用いて特許データベース検索を実施、該検索で集計した文献集合を前記特許文献分析装置にインストールされている特許文献分析ソフトで処理できるデータ形式に変換、該データ形式に変換した文献集合をスクリーニング、該スクリーニング済の文献集合を記憶装置5にストア、必要な時に記憶装置5にストアされている文献集合を開いて使用するというシステムになっている。
【0018】
前記特許データベース13の替わりにCD-ROM等ドライブ10に公開特許公報CDをセットして使用することも可能である。
【0019】
以下、図1図17を参照しながら、特許文献集合の分析方法を説明するが、本発明の説明に係わるに特定の文献集合や特許文献分析ソフトは予め前記記憶装置5にストアされているものとする。
【0020】
特定の特許文献集合(以下文献集合(A1)を絞込むために使用する絞込用文献項目を検索するため、前記文献集合(A1)に含まれている課題に適合する文献項目の文献項目別件数推移時系列マップ(M1)(図2参照)を作成する。
【0021】
直近で成長著しいコア文献項目を予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力して検索しようとすると文献件数が多すぎて実用的でないので、本願では、前記文献集合(A1)を課題で指定する特定の文献集計期間で、課題で指定する件数推移時系列動向を有し、且つ課題に適合する要素文献項目(S1)で絞込み(本願では文献集合、文献集合(A1) and 絞込用文献項目(S1)を作成することを、文献集合(A1)の絞込用文献項目(S1)による絞込と記載している)該絞込んで文献件数を少なくした文献集合の中から課題に適合するコア文献項目を探索する方法で前記文献集合(A1)の分析を行っている。
【0022】
前記課題に適合する文献項目の文献項目別件数推移時系列マップ(M1)の作成は前記特許文献分析ソフトを用いて、課題で指定する文献項目(特許分類、又は出願人)の、課題で指定する文献項目(同一階層の特許分類1,2,・・・、又は出願人1,2,・・・)別文献件数推移時系列マップとして作成する。
【0023】
前記文献集合(A1)の文献項目別件数推移時系列マップ(M1)を前記特許文献分析ソフトを用いて数値テーブルに切り替えると、該数値テーブルは、横軸は前記文献集合(A1)に含まれている特許文献の出願年、又は公開・公表年を指標とした文献集計期間を等分割して作成した単位文献集計区間(以下該単位文献集計区間を個別に呼ぶ場合は単に文献集計区間と記載、該文献集計区間が連続して複数個連なっている文献集計区間は文献集計期間と記載する)名が記載してある文献集計区間軸、縦軸は前記特定の特許文献集合に含まれている文献項目が記載してある文献項目軸、縦軸と横軸が交わるセルには両軸の項目を満足している文献件数が記載されているマトリクス表となり、該マトリクス表を後述する前記文献集合(A1)の文献項目別件数推移時系列表(図7参照)として使用する。
【0024】
1回目絞込用文献項目検索
前記特定の特許文献集合(以下文献集合(A1)を絞込むために使用する絞込用文献項目(S1)を検索する。
【0025】
前記絞込用文献項目(S1)の検索方法は下記三種類のいずれかの方法を使用して前記文献集合(A1)の中から課題に適合する絞込用文献項目(S1)を検索する。
【0026】
検索方法1:前記マップ(M1)の観察による判断だけ特定の文献集計期間で、課題に適合する件数推移時系列動向を有し、課題に適合する文献項目を選択する。
検索方法2:前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数時系列表(図8参照)を用いて、マップに描けば課題で指定する特定の文献集計期間において、該期間にある折線を構成している各直線の勾配の符号が課題で指定している各直線の勾配の符号と一致している文献項目を検索、該検索した文献項目の中から、課題に適合している文献項目を選択する。
検索方法3:検索方法2で検索した各直線の勾配の符号が課題で指定している各直線の勾配の符号と一致している文献項目の中から特定の文献集計期間にある折線の始端と終端を結ぶ直線の勾配の大きさの順位が課題で指定する順位と一致している文献項目(図14参照)を選択する。
【0027】
前記検索方法2で使用する前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数時系列表(図8参照)の作成は前記文献集合(A1)の文献項目別件数推移時系列表の文献項目軸と共用の文献項目軸、横軸は該文献項目別件数推移時系列表の文献集計区間軸の延長線上に、該文献集計区間軸において隣接している二個の文献集計区間で年代が新しい文献集計区間の文献件数から年代が古い文献集計区間の文献件数を差引いた文献件数(以下差分件数と記載)を記載する差分区間名を時系列に記載した差分区間軸を設定、該差分区間軸と前記縦軸の文献項目軸が交わるセルには両軸の項目を満足する差分件数を記載するという方法で前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表を作成する。
【0028】
前記検索方法2による、マップに描けば課題で指定する特定の文献集計期間において、該期間にある折線を構成している各直線の勾配の符号が課題で指定している各直線の勾配の符号と一致している文献項目を検索する方法は、前記特定の文献集計期間にある折線を構成している各直線の終点と始点の文献集計区間で構成する差分区間の差分件数の大きさの符号が前記課題で指定している各直線の勾配の符号と一致している文献項目を検索することで実現できる(図9参照)、又は前記文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表の文献項目の中にダミー文献項目として特定の文献集計期間にある各直線の勾配の符号が前記課題で指定している各直線の勾配と一致している文献項目を追加、該ダミー文献項目の前記の特定の文献集計期間に対応する差分区間の差分件数の大きさの符号が前記ダミー文献項目の差分区間の差分件数の符号と一致している文献項目を選択することによっても実現できる。
【0029】
検索方法3による、検索方法2で検索した各直線の勾配の符号が課題で指定している各直線の勾配の符号と一致している文献項目の中から特定の文献集計期間にある折線の始端と終端を結ぶ直線の勾配の大きさの順位の決め方は、該特定の文献集計期間にある折線を構成している各直線の終端と始端の文献集計区間で構成する差分区間の差分件数の和を前記特定の文献集計期間にある折線を構成している直線の本数で除した値で、又は前記特定の文献集計期間にある折線の始端と終端の文献集計区間の文献件数の差を該折線を構成している直線の本数で除した値でを比較することで実現できる(図10参照)。
【0030】
2回目絞込用文献項目検索
前記文献集合(A1)と前記絞込用文献項目(S1)を使用して文献集合(A2)、文献集合(文献集合(A1)and 絞込用文献項目(S1))を作成、該文献集合を使用して、課題で指定する文献項目の課題で指定する文献項目別件数推移時系列マップ(M2)を作成、該マップ(M2)を観察して課題で指定する文献集計期間で、課題で指定する文献件数推移時系列動向を有する文献項目の中から課題に適合する文献項目を絞込用文献項目(S2)として選択する。
【0031】
前記絞込用文献項目(S1)の検索は、前記三種類の何れかの方法で、絞込用文献項目(S2)を含めた以降の絞込用文献項目(Sx)の検索は全て文献項目別件数推移時系列マップの観察による方法で記載してあるが、これは前記絞込用文献項目(S1)による前記文献集合(A1)の絞込みで、以降の分析対象文献集合の文献件数は激減するので、絞込用文献項目の検索はマップの観察により可能と考え記載してあるが、必要ある場合は前記絞込用文献項目の検索方法2、3の使用を妨げるものではない。
【0032】
n回目絞込用文献項目検索の終了(nは3を含む3以上の連続した任意の自然数)
当該ステップの直前のステップの文献集合(An-1)と絞込用文献項目(Sn-1)を使用して文献集合(An)、文献集合(An-1)and 絞込用文献項目(Sn-1)を作成、該文献集合を使用して、課題で指定する文献項目の課題で指定する文献項目別件数推移時系列マップ(Mn)を作成、該マップ(Mn)を観察してこれ以上文献集合(An)を絞込む必要が無いと判断するまでこの工程を継続する。
【0033】
前記マップ(M1)~(Mn)の各マップを観察して、該観察したマップの中から、予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表に出力する文献項目と文献集計期間で定義される特定の範囲を有するマップを決定、該マップの前記特定の範囲にある特許文献の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表を、前記特許文献分析ソフトの検索範囲で検索/リストを作成する機能を用いて作成、該作成した一覧表の内容を吟味して精査する公開特許公報、又は公表特許公報を選択する。
【0034】
以上の記載では前記文献集合(A1)の特定の文献項目による絞込みは特定の文献項目一個づつの文献項目の絞込の記載になっているが、同時に複数個の絞込用文献項目、S1,S2,S3,・・・を用いて前記文献集合(A1) and S1 and S2 and S3・・・を作成、該作成した特定の文献集合用いて分析することも可能である。
【0035】
以下、図1図17を参照して上記分析手順を実施例により具体的に説明する。
【0036】
分析対象文献集合
▲1▼特許分類:テーマコード、3C707(マニプレータ)
▲2▼公開・公表日:2011年1月1日~2020年12月31
▲3▼検索式:▲1▼and▲2▼で検索した文献集合(A1)、15309件を使用して課題1、課題2を実施した。
【0037】
課題1
前記文献集合(A1)の
(1)Fターム別文献件数推移時系マップM1を作成、
(2)前記Fターム別文献件数推移時系マップM1を観察して、直近で成長著しい要素文献項目(Fターム)の中から前記文献集合(A1)を絞り込むための課題に適合する要素文献項目を抽出、
(3)該抽出した要素文献項目を使用して、前記文献集合(A1)を絞込、文献集合(A2)を作成、
(4)該文献集合(A2)の観点707 AS(マニプレータの用途)のFターム別件数推移時系列マップを作成、
(5)該ターム別件数推移時系列マップの中から、直近で最も成長著しいFタームを選択、該Fタームの成長開始文献集計区間から文献集計区間2020年に含まれている全ての特許文献の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表を作成せよ。
【0038】
課題1の分析結果
(1)のFターム別文献件数推移時系マップM1を図2に掲載した
(2)の直近で成長著しい(単調増加and勾配が大きいand文献件数が多い)、課題に適合している要素Fタームとして、3C707 KT01、3C707 HS27、3C707BS10を選択、
(3)前記選択した要素Fタームを用いて、文献集合(A2)、文献集合(A1)and 3C707 KT01 and 3C707 HS27 and 3C707BS10を作成、
(4)該作成した文献集合(A2)の観点707 AS(マニプレータの用途)のFターム別件数推移時系列マップ(M2)を作成(図3)、
(5)前記図3の、文献集合(A2)の観点3C707 AS(マニプレータの用途)のFターム別件数推移時系列マップ(M2)を観察、該観察の結果、直近で最も成長が著しい観点707 AS(マニプレータの用途)のFタームは3C707 AS01(搬送、移載、物品供給、取出)で、該文献項目の単調増加の始点は2017年、終点は2020年であることが分かったので、前記マップM2においてFタームの文献集計期間、2017年~2020年に含まれている全ての公開・公表特許公報の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表を、前記特許文献分析ソフトの検索範囲で検索/リストを作成する機能を用いて図5に作成した。
【0039】
課題2
(1)前記文献集合(A1)のFターム別文献件数推移時系マップ(M1)を作成、該マップ(M1)の中から文献集計期間2016年から2018年は単調減少、2018年~2020年は単調増加している文献項目を探索、
(2)該探索した文献項目の中から2018年~2020年の勾配の大きさが最も大きい文献項目を選択、該文献項目を絞込用文献として前記前記3C707集合を絞込んで作成した文献集合のコア文献項目、3C707 BS(マニプレータの種類)のFターム別件数推移時系列マップを作成、該マップにおいて2018年~2020年の平均勾配が最も大きい文献項目の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表を作成せよ。
【0040】
課題2の(1)分析結果
(1)3C707文献集合(A1)の文献項目別文献件数推移時系列マップ(M2)を観察しただけでは課題に適合する、文献集計期間2016年から2018年は単調減少、2018年~2020年は単調増加している文献項目を探索することが出来ないので、前記3C707文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表(図8)を用いて
一回目の前記図8の文献項目行の並べ替えを、並び替えの対象範囲は図8の全文献項目行、並べ替えのキーワードは差分区間△9の差分件数、並び替えの順序は降順として並び替え、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≧1 のセルに層別毎に決めてある層別色を施すと同時に該層別色を施したセルに対応する文献集計区間の各セルも層別毎に決めてある層別色を施(図11参照)し、
(2)二回目の前記図8の3C707文献集合の文献項目別文献件数推移・差分件数推移時系列表の文献項目行の並べ替えは、並び替えの文献項目行の対象範囲は図11の一回目の並び替えで△9列の差文件数の符号が正の値を有している文献項目行、並べ替えのキーワードは差分区間△8の差分件数、並び替えの順序は降順として並び替え、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≧1のセルに層別毎に決めてある層別色を施すと同時に該層別色を施したセルに対応する文献集計区間の各セルにも層別毎に決めてある層別色を施(該図は省略)し、
(3)三回目の前記図8の3C707文献集合の文献項目別文献件数推移・差分件数推移時系列表文献項目行の並べ替えは、並び替えの文献項目行の対象範囲は前記一回目と二回目の並び替えで△9と△8の差文件数の符号が正の値を有している文献項目行、並べ替えのキーワードは差分区間△7の差分件数、並び替えの順序は昇順として並びかえ、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≦-1 のセルに層別毎に決めてある層別色を施すと同時に該層別色を施したセルに対応する文献集計区間の各セルにも層別毎に決めてある層別色を施し(該図は省略)、
(4)四回目の前記図8の3C707文献集合の文献項目別文献件数推移・差分件数推移時系列表の文献項目行の並べ替えは、並び替えの文献項目行の対象範囲は前記一回目と二回目の並び替えで△9と△8の差文件数の符号が正の値を有し、且つ三回目の並び替えで△7の差文件数の大きさの符号が負の値を有している文献項目行、並べ替えのキーワードは差分区間△6の差分件数、並び替えの順序は昇順としてならびかえ、該並び替えた差分件数の大きさ(該大きさをNと記載する)の範囲、N≦-1 のセルに層別毎に決めてある層別色を施すと同時に該層別色を施したセルに対応する文献集計区間の各セルにも層別毎に決めてある層別色を施し(図12参照)、該図12を観察して、△6と△7の差分件数の大きさの符号はマイナス、△8と△9の差分件数の多きさの符号がプラスの文献項目が文献集計期間2016年から2018年は単調減少、2018年~2020年は単調増加している文献項目が課題に適合している文献項目なので該課題に適合した文献項目のFターム別件数推移時系列マップとして(図13)を作成した。
【0041】
課題2の(2)分析結果
(1)前記適合文献項目のFターム別件数推移時系列マップ(図13)を観察しただけでは2018年~2020年の平均勾配が最も大きい文献項目を抽出することは不確実であるため、図12の前記3C707文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表を用いて▲8▼2018年~▲10▼2020年に対応する差分区間の差分件数、△8と△9の差分件数の和を差分件数の個数2で割った商を比較のパラメータとして降順に並べた前記3C707文献集合(A1)の文献項目別文献件数・差分件数推移時系列表(図14)を作成、該図14で決定した勾配の順位付き文献項目の文献項目別件数推移時系列マップは図15に掲載、勾配の大きさ一位の文献項目、3C707 CY25を使用して作成した文献集合、3C707 CY25 and 前記文献集合(A1)の観点3C707 BSのFターム別件数推移時系列マップは図16となり、該図16を観察すると、最も成長著しいFタームは3C707 BS12と判明したので、該文献項目のしたので、該文献項目の、▲8▼2018年~▲10▼2020年の文献集計期間にある全ての公開・公表特許公報13件の予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表を図17に、掲載した。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明により、特定の特許文献集合の多くの特許文献の中から直近で成長しつつある文献項目の件数推移時系列マップ参照しながら選択した特許文献集計期間と文献項目で定義される範囲にある文献件数の特許文献の公開・公表特許公報を予め様式が決めてある公開・公表特許公報番号別文献項目一覧表で吟味出来るようになるので研究開発の実務者にとっては有益な詳細情報を簡単に入手出来るようになる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17