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特開2023-182505アプリケーションプログラム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182505
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/24 20120101AFI20231219BHJP
【FI】
G06Q20/24
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174441
(22)【出願日】2022-10-31
(62)【分割の表示】P 2022095877の分割
【原出願日】2022-06-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】植村 浩太郎
(72)【発明者】
【氏名】山田 康太
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA52
(57)【要約】
【課題】後払いの上限額のうちの利用可能額を適切にユーザに伝達し、ユーザにとっての利便性を高めること。
【解決手段】電子決済サービスを提供するサーバ装置と連携して前記電子決済サービスに係る処理を実行するアプリケーションプログラムであって、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、前記サーバ装置が管理する前記後払いの利用可能額と、前記後払いの決済に介在するクレジットカードの利用可能額とのうち少ない方の金額を表示させる、アプリケーションプログラム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスを提供するサーバ装置と連携して前記電子決済サービスに係る処理を実行するアプリケーションプログラムであって、
前記アプリケーションプログラムは、前記サーバ装置から、第1期間の上限額に基づく後払いの利用可能額と第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とを取得し、前記第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と前記第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額を特定して、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に表示させる、
アプリケーションプログラム。
【請求項2】
電子決済サービスの利用者の利用者端末装置から、前記電子決済サービスにおける後払いの利用可能額に関する問い合わせを受け付ける受付部と、
前記問い合わせに応じて、第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と、前記第1期間と異なる第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額とのうち少ない方の金額を特定する特定部と、
特定された前記金額を前記利用者端末装置に表示させる表示制御部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータが、
電子決済サービスの利用者の利用者端末装置から、前記電子決済サービスにおける後払いの利用可能額に関する問い合わせを受け付け、
前記問い合わせに応じて、第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と、前記第1期間と異なる第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額とのうち少ない方の金額を特定し、
特定された前記金額を前記利用者端末装置に表示させる、
情報処理方法。
【請求項4】
コンピュータに、
電子決済サービスの利用者の利用者端末装置から、前記電子決済サービスにおける後払いの利用可能額に関する問い合わせを受け付けさせ、
前記問い合わせに応じて、第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と、前記第1期間と異なる第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額とのうち少ない方の金額を特定させ、
特定された前記金額を前記利用者端末装置に表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子決済における後払いの上限額を設定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、所定期間内にあと払いサービスで清算される上限額を設定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-47842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、ユーザの申請に応じてサーバが与信枠を設定し、ユーザは、設定された与信枠の範囲で後払いの上限額を設定するものである。しかしながら、従来技術では、後払いの上限額のうちの利用可能額を適切にユーザに伝達することができず、ユーザにとっての利便性が低い場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、後払いの上限額のうちの利用可能額を適切にユーザに伝達し、ユーザにとっての利便性を高めることができるアプリケーションプログラム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子決済サービスを提供するサーバ装置と連携して前記電子決済サービスに係る処理を実行するアプリケーションプログラムであって、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、前記サーバ装置が管理する前記後払いの利用可能額と、前記後払いの決済に介在するクレジットカードの利用可能額とのうち少ない方の金額を表示させる、アプリケーションプログラム。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、後払いの上限額のうちの利用可能額を適切にユーザに伝達し、ユーザにとっての利便性を高めることができるアプリケーションプログラム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
図4】第1実施形態に係る電子決済サーバ100の構成図である。
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
図7】チャージ残高決済を行う際における決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。
図8】後払い決済を行う際における決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。
図9】後払い決済を行う際における決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。
図10】後払い決済時に決済アプリ20と、電子決済サーバ100と、クレジット決済サーバ200とによって実行される処理の流れの一例を示したシーケンス図である。
図11】後払い決済時に決済アプリ20と、電子決済サーバ100と、クレジット決済サーバ200とによって実行される処理の流れの別の例を示したシーケンス図である。
図12】後払い決済時に、後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額とのうちの少ない方の金額が表示された決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。
図13】後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額とのうちの少ない方の金額が表示された決済アプリ20の画面の別の例を示す図である。
図14】決済完了画面に表示される後払い可能額に関する情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの制御方法の実施形態について説明する。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、電子決済サーバ100を中心として実現される。電子決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、及び一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、電子決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、電子決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
電子決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が電子決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0015】
図2および図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0016】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、電子決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を電子決済サーバ100に送信する(S2)。電子決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、電子決済サーバ100に送信する(S6)。電子決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、電子決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて電子決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0017】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を電子決済サーバ100に送信する(S11)。電子決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、電子決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。電子決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、電子決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0018】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、電子決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0019】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る電子決済サーバ100の構成図である。電子決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0020】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、電子決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176などの情報が格納される。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0022】
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを電子決済サーバ100に送信する。
【0023】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0024】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、電子決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0025】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払いとは、電子決済サービスの運営者が与信者となって、決済月ごとに一定額まで、チャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う。また、利用者情報172にクレジットカード番号が登録されている場合、決済処理部130は、当該クレジットカード番号に紐づくクレジットカードの決済を行うクレジット決済サーバ200にクレジット決済を実行させる。すなわち、後払いの決済は、登録されたクレジットカード番号に紐づくクレジットカードの決済として実行される。その場合、後払いの清算は、例えば、後払い決済が実行された翌月の所定日に、クレジットカードの利用額と後払いの利用額とが合算されてクレジットカードに登録された銀行口座から引き落とされることとなる。以下、本実施形態において、後払いの決済は、クレジット決済サーバ200によるクレジット決済として実行されるものとする。
【0026】
後払い枠1は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠1から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。後払い枠1は、「第1期間の上限額」の一例であり、後払い枠1から後払い利用額を差し引いて求められる後払い利用可能額は、「第1利用可能額」の一例である。後払い枠2は、日ごとに利用可能な後払いの限度額である。後払い枠2は、「第2期間の上限額」の一例であり、後払い枠2から当日分の後払い利用額を差し引いて求められる後払い利用可能額は、「第2利用可能額」の一例である。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払い決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。
【0027】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗IDが対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0028】
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0029】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0030】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、後払い決済が実行されると、利用者情報172のクレジットカード番号と、後払い決済金額とを取得し、取得したクレジットカード番号と決済金額とをクレジット決済サーバ200に送信する。クレジット決済サーバ200は、受信したクレジットカード番号に紐づくクレジットカードについて、決済金額分、クレジット決済を実行する。その後、後払い決済が実行された翌月の所定日に、クレジットカードの利用額と後払いの利用額とが合算されてクレジットカードに登録された銀行口座から引き落とされる。
【0031】
[トップ画面]
図7は、チャージ残高決済を行う際における決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。トップ画面IM1には、コード画像CDが表示される。コード画像CDは、例えばバーコードとQRコードを含む。また、コード画像CDと共に、チャージ残高による電子決済を行うか、後払いによる電子決済を行うかを示すテキスト(図では「残高で支払う」)が表示される。このテキストは、切替スイッチSWが操作される度に決済アプリ20が更新する情報(チャージ残高決済なのか後払い決済なのか)に基づいて決済アプリ20が描画する。また、トップ画面IM1は、切替スイッチSWを含む操作領域CAと、遷移ボタンTB1と、遷移ボタンTB2とを含む。なお、「スイッチ」、「ボタン」とはタッチパネルと協働して実現されるGUI(Graphical User Interface)である。切替スイッチSWは、チャージ残高による電子決済を行うか、後払いによる電子決済を行うかを切り替える操作を受け付けるものである。切替スイッチSWは、デフォルトではチャージ残高による電子決済を行う設定になっており、利用者によって操作される度に、チャージ残高による電子決済を行う設定と、後払いによる電子決済を行う設定との間で設定が切り替わる。図では「残高払い」と説明表示がされているが、これはチャージ残高による電子決済を行う設定になっていることを意味する。操作領域CAには、スキャン(ユーザスキャンの開始)を指示するボタンやチャージを指示するボタンなど、電子決済における主要な操作を指示するボタンが設けられている。遷移ボタンTB1が操作されると、電子決済に用いられるコード画像と利用可能額を表示する支払い画面IM2に遷移する。遷移ボタンTB2が操作されると、残高払い又は後払いにおける利用可能額が表示される画面に遷移する。図7では、チャージ残高による電子決済が設定されているため、遷移ボタンTB2が操作されると、残高払いにおける利用可能額が表示される。
【0032】
切替スイッチSWが操作されて、後払いによる電子決済を行う設定に切り替わると、操作領域CAと遷移ボタンTB1の表示色が変更される。図8は、後払い決済を行う際における決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。後払い決済における決済アプリ20のトップ画面IM1においても、コード画像CDと共に、チャージ残高による電子決済を行うか、後払いによる電子決済を行うかを示すテキスト(図では「後払いで支払う」)が表示される。
【0033】
[支払い画面]
図8に示す状態において遷移ボタンTB1が操作されると、後払い決済を行う際における支払い画面IM2に遷移する。図9は、後払い決済を行う際における決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。図示するように、後払い決済を行う際における支払い画面IM2は、コード画像CD、後払い利用可能額などが表示される領域A2を含む。ここで、表示されている後払い利用可能額は、例えば、図5に示す利用者情報172から取得される後払い利用可能額である。つまり、図8に示す状態において遷移ボタンTB1が操作されると、決済アプリ20は、電子決済サーバ100に、後払い利用可能額に関する情報をリクエストし、電子決済サーバ100から受信した後払い利用可能額を表示させる。
【0034】
[後払い利用可能額の表示]
このように、後払い決済を行う際には、図9の支払い画面IM2に後払い利用可能額が表示され、利用者は、表示された後払い利用可能額の範囲内に収まるよう後払い決済を実行するように努める。しかしながら、上述した通り、後払い決済をクレジット決済サーバ200によるクレジット決済として実行する場合、電子決済サーバ100が保持する後払い利用可能額とは別に、クレジット決済サーバ200は、クレジットカードの利用可能額(例えば、月ごとの利用可能額)を利用者ごとに保持している。その場合、後払い決済の実行時に、決済金額が、電子決済サーバ100が保持する後払い利用可能額を下回る一方、クレジット決済サーバ200が保持するクレジットカードの利用可能額を上回り、後払い決済が失敗することがあり得る。すなわち、図9の支払い画面IM2に電子決済サーバ100が保持する後払い利用可能額を無条件で表示させることは、利用者にとっての利便性を損なう場合がある。
【0035】
上記の事情を背景にして、決済処理部130は、決済アプリ20から後払い利用可能額に関する情報をリクエストされた場合、クレジット決済サーバ200にクレジットカードの利用可能額をリクエストし、クレジット決済サーバ200からクレジットカードの利用可能額を取得する。決済処理部130は、次に、取得したクレジットカードの利用可能額と、後払い利用可能額とのうちの少ない方の金額を特定し、特定した金額を決済アプリ20に送信する。決済アプリ20は、特定された少ない方の金額を電子決済サーバ100から受信し、図9の支払い画面IM2において後払い利用可能額として表示させる。これにより、利用者は、後払い利用可能額を正確に把握し、利用者にとっての利便性を高めることができる。
【0036】
図10は、後払い決済時に決済アプリ20と、電子決済サーバ100と、クレジット決済サーバ200とによって実行される処理の流れの一例を示したシーケンス図である。図10に示す処理は、例えば、利用者が、図8に示す状態において遷移ボタンTB1が操作される度に実行されるものである。
【0037】
まず、決済アプリ20は、電子決済サーバ100に、利用者のアカウントIDと合わせて、後払い利用可能額のリクエスト情報を送信する(S21)。次に、電子決済サーバ100は、アカウントIDおよび後払い利用可能額のリクエスト情報を決済アプリ20から受信すると、アカウントIDをキーとして利用者情報172を参照し、当該利用者に対応するクレジットカード番号を抽出する(S22)。次に、電子決済サーバ100は、クレジットカード番号と合わせて、当該クレジットカード番号に対応するクレジットカードの利用可能額のリクエスト情報を送信する(S23)。
【0038】
クレジット決済サーバ200は、クレジットカード番号およびクレジットカードの利用可能額のリクエスト情報を電子決済サーバ100から受信すると、クレジットカード番号に対応するクレジットカードの利用可能額を抽出して、電子決済サーバ100に送信する(S24)。電子決済サーバ100は、利用者情報172に記憶された後払い利用可能額と、受信したクレジットカードの利用可能額とのうち少ない方の金額を特定する(S25)。電子決済サーバ100は、特定された金額を決済アプリ20に送信し(S26)、決済アプリ20に受信した金額を後払い利用可能額として表示させる。これにより、本シーケンス図の処理が終了する。
【0039】
図11は、後払い決済時に決済アプリ20と、電子決済サーバ100と、クレジット決済サーバ200とによって実行される処理の流れの別の例を示したシーケンス図である。図10と同様に、図11に示す処理は、例えば、利用者が、図8に示す状態において遷移ボタンTB1が操作される度に実行されるものである。ステップS31からステップS34までの処理は図10に示すステップS21からステップS24までの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0040】
ステップS34の処理の後、電子決済サーバ100は、利用者情報172に記憶された後払い利用可能額と、受信したクレジットカードの利用可能額とを決済アプリ20に送信する(S35)。決済アプリ20は、後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額とを受信すると、後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額とのうちの少ない方の金額を特定する(S36)。次に、決済アプリ20は、特定した金額を表示する(S37)。これにより、本シーケンス図の処理が終了する。
【0041】
なお、図10および図11のステップS21およびS31において、決済アプリ20は、電子決済サーバ100に後払い利用可能額をリクエストしている。しかし、本発明は、そのような構成に限定されず、決済アプリ20は、電子決済サーバ100に後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額の双方を当初からリクエストしても良い。
【0042】
図12は、後払い決済時に、後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額とのうちの少ない方の金額が表示された決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。図12は、例えば、アカウントID001の利用者について、決済アプリ20が電子決済サーバ100に後払い利用可能額をリクエストした場面を表している。電子決済サーバ100は、リクエストを受け付けると、当該利用者に対応するクレジットカードの利用可能額をクレジット決済サーバ200に問い合わせ、クレジット決済サーバ200から、例えば、「100,000」を示す数値を受信する。電子決済サーバ100は、利用者情報172に記憶された「180,000」という数値と「100,000」という数値のうち少ない方の金額である「100,000」を特定し、「100,000」という数値情報を決済アプリ20に送信する。決済アプリ20は、受信した「100,000」円を支払い画面IM2に表示させる。これにより、利用者は、後払い利用可能額を正確に把握し、利用者にとっての利便性を高めることができる。
【0043】
図13は、後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額とのうちの少ない方の金額が表示された決済アプリ20の画面の別の例を示す図である。図13は、図8に示すトップ画面IM1において遷移ボタンTB2が操作された際に表示される画面を表す。図8に示すトップ画面IM1において遷移ボタンTB2が操作されると、上述したステップS21からステップ25までの処理と同様に、決済アプリ20は電子決済サーバ100に後払い利用可能額をリクエストし、電子決済サーバ100はクレジット決済サーバ200にクレジットカードの利用可能額をリクエストしてクレジットカードの利用可能額と後払い利用可能額とのうちの少ない方の金額を特定し、決済アプリ20は特定された少ない方の金額を表示させる。これにより、利用者は、後払い決済を実行しない状況においても、後払い利用可能額を正確に把握し、利用者にとっての利便性を高めることができる。また、他の態様として、決済アプリ20のトップ画面IM1に、後払い利用可能額を確認する機能を実装したミニアプリを呼び出すためのアイコンを表示させ、利用者が当該アイコンをタップすると、ミニアプリが電子決済サーバ100と通信を行って、クレジットカードの利用可能額と後払い利用可能額とのうちの少ない方の金額を取得して表示させてもよい。
【0044】
なお、上記の説明において、電子決済サーバ100は、後払い利用可能額として、後払い枠1から後払い利用額を差し引くことによって算出し、後払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額とのうちの少ない方の金額を決済アプリ20に表示させている。これに代えて、電子決済サーバ100は、後払い枠1から後払い利用額を差し引いて求められる後払い利用可能額と、後払い枠2から当日分の決済金額合計を差し引いて求められる後払い利用可能額と、クレジットカードの利用可能額とのうちの最も少ない金額を決済アプリ20に表示させてもよい。換言すると、決済アプリ20は、後払い決済に設定された複数の期間に基づく複数の利用可能額のうちの最も少ない金額を決済アプリ20に表示させてもよい。これにより、利用者は、後払い利用可能額をさらに正確に把握し、利用者にとっての利便性を高めることができる。
【0045】
また、一例として、決済処理部130は、後払い決済の実行後に、決済完了画面に決済後の後払い可能額に関する情報を表示させても良い。図14は、決済完了画面に表示される後払い可能額に関する情報の一例を示す図である。図14は、一例として、図12に示す状況において4500円分の後払い決済を完了させた状況を表している。図14に示す通り、決済処理部130は、後払い決済が完了すると、後払い決済の実行前の後払い可能額から後払い決済金額を減算した金額を、残りの後払い可能額として決済アプリ20に表示させる。
【0046】
このとき、決済処理部130は、残りの後払い可能額が閾値(例えば、100,000円)以下となった場合、残りの後払い可能額が少ない旨の情報を決済アプリ20に表示させてもよい。図14の場合、残りの後払い可能額はクレジットカードの利用可能額と等しい950,000円であるため、決済処理部130は、クレジットカードの利用可能額が少ない旨の情報を示すとともに、遷移ボタンTB3を介して、利用者にクレジットカード情報サイトへのアクセスリンクを提供しても良い。このように、残りの後払い可能額が少なくなった際に利用者に情報提供を行うことによって、利用者にとっての利便性を更に高めることができる。
【0047】
さらに、一例として、電子決済サーバ100は、電子決済サーバ100と連動していないクレジットカード(より正確には、電子決済サーバ100と後払い可能額を共有しないクレジット決済サーバ200によって管理されるクレジットカード)が利用者情報172に登録されている場合、当該利用者の利用者端末装置10に対して、電子決済サーバ100と連動しているクレジットカードを使用するように提案してもよい。例えば、決済処理部130は、電子決済サーバ100と連動しているクレジットカードを使用することによって、後払い機能をより便利に利用することができる旨の提案情報を決済アプリ20に表示させてもよい。
【0048】
以上の通り説明した本実施形態によれば、電子決済サービスにおける後払い決済を実行する際に、決済アプリは、電子決済サーバによって記憶されている後払い可能額と、クレジットカード決済サーバによって記憶されているクレジットカードの利用可能額とのうち、少ない方の金額を表示させる。これにより、後払いの上限額のうちの利用可能額を適切にユーザに伝達し、ユーザにとっての利便性を高めることができる。
【0049】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0050】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 第1店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 第2店舗端末装置
72 加盟店向けインターフェース
100 電子決済サーバ
110 通信部
120 決済コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 情報管理部
170 記憶部
172 利用者情報
174 決済コンテンツ情報
176 加盟店/店舗情報
200 クレジット決済サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-04-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスを提供するサーバ装置と連携して前記電子決済サービスに係る処理を実行するアプリケーションプログラムであって、
前記アプリケーションプログラムは、前記サーバ装置から、第1期間の上限額に基づく後払いの利用可能額と第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とを取得し、前記第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と前記第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額を特定して、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に表示させる、
アプリケーションプログラム。
【請求項2】
電子決済サービスの利用者の利用者端末装置から、前記電子決済サービスにおける後払いの利用可能額に関する問い合わせを受け付ける受付部と、
前記問い合わせに応じて、第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と、前記第1期間と異なる第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額を特定する特定部と、
特定された前記金額を前記利用者端末装置に表示させる表示制御部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータが、
電子決済サービスの利用者の利用者端末装置から、前記電子決済サービスにおける後払いの利用可能額に関する問い合わせを受け付け、
前記問い合わせに応じて、第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と、前記第1期間と異なる第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額を特定し、
特定された前記金額を前記利用者端末装置に表示させる、
情報処理方法。
【請求項4】
コンピュータに、
電子決済サービスの利用者の利用者端末装置から、前記電子決済サービスにおける後払いの利用可能額に関する問い合わせを受け付けさせ、
前記問い合わせに応じて、第1期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額と、前記第1期間と異なる第2期間の上限額に基づく前記後払いの利用可能額とのうち少ない方の金額を特定させ、
特定された前記金額を前記利用者端末装置に表示させる、
プログラム。