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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182739
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】表示モジュール
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20231219BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20231219BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
G02F1/1333
G02F1/13357
G09F9/00 336J
G09F9/00 350Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023173190
(22)【出願日】2023-10-04
(62)【分割の表示】P 2020032329の分割
【原出願日】2020-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】有原 努
(72)【発明者】
【氏名】依田 正己
(57)【要約】
【課題】本開示は、組み付け時の作業を容易化できる表示モジュールを提供する。
【解決手段】本開示に係る表示モジュールは、複数の表示パネルと導光板と発光素子と中間フレーム部材と後方フレーム部材と構造とを有する。導光板は、長手方向の幅が複数の表示パネルに対応する。導光板は、複数の表示パネルの背面側に配される。発光素子は、導光板の周辺に配される。中間フレーム部材は、複数の表示パネルの背面側且つ導光板の前面側に配される。中間フレーム部材は、複数の開口を有する。複数の開口は、複数の表示パネルに対応している。後方フレーム部材は、導光板の背面側に配される。後方フレーム部材は、収容部を有する。収容部は、導光板を収容する。構造は、導光板を収容部に対して固定又は位置決めする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示パネルと、
長手方向の幅が前記複数の表示パネルに対応し、前記複数の表示パネルの背面側に配される導光板と、
前記導光板の周辺に配される発光素子と、
前記複数の表示パネルの背面側且つ前記導光板の前面側に配され、前記複数の表示パネルに対応した複数の開口を有する中間フレーム部材と、
前記導光板の背面側に配され、前記導光板を収容する収容部を有する後方フレーム部材と、
前記導光板を前記収容部に対して固定又は位置決めする構造と、
を備えた表示モジュール。
【請求項2】
前記構造は、弾性部材が前記導光板を前記収容部の内壁に押し付ける構造を含む
請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項3】
前記収容部は、平面視において矩形状であり、
前記構造は、前記弾性部材が前記収容部の角部及び中央上部で前記収容部と前記導光板との間に介在する構造を含む
請求項2に記載の表示モジュール。
【請求項4】
前記構造は、前記導光板の端部と前記収容部の端部とが嵌合する構造を含む
請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項5】
前記構造は、前記導光板の端部に配された凸部と前記収容部の端部に配された凹部とが嵌合する構造を含む
請求項4に記載の表示モジュール。
【請求項6】
前記構造は、前記導光板の中央に配された穴と前記収容部の中央に配された突起とが嵌合する構造を含む
請求項4に記載の表示モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の表示パネルを備える表示モジュールとして、例えば特許文献1に記載の表示装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-52732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、組み付け時の作業を容易化できる表示モジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る表示モジュールは、複数の表示パネルと導光板と発光素子と中間フレーム部材と後方フレーム部材と構造とを有する。導光板は、長手方向の幅が複数の表示パネルに対応する。導光板は、複数の表示パネルの背面側に配される。発光素子は、導光板の周辺に配される。中間フレーム部材は、複数の表示パネルの背面側且つ導光板の前面側に配される。中間フレーム部材は、複数の開口を有する。複数の開口は、複数の表示パネルに対応している。後方フレーム部材は、導光板の背面側に配される。後方フレーム部材は、収容部を有する。収容部は、導光板を収容する。構造は、導光板を収容部に対して固定又は位置決めする。
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る表示モジュールによれば、組み付け時の作業を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る表示モジュールを含む車載部材の構成を示す分解斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る表示モジュールの構成を示す分解斜視図である。
図3図3は、実施形態における前方フレーム、中間フレーム、後方フレームの嵌合構造を示す平面図及び断面図である。
図4図4は、実施形態における複数の導光板、発光素子、後方フレーム部材、固定・位置決め構造を示す分解斜視図である。
図5図5は、実施形態における固定・位置決め構造で複数の導光板が固定される状態を示す斜視図である。
図6図6は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図7図7は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図8図8は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図9図9は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図10図10は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図11図11は、実施形態における固定・位置決め構造で複数の導光板が位置決めされる状態を示す斜視図である。
図12図12は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図13図13は、実施形態における固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図14図14は、実施形態におけるカシメ部を示す断面図である。
図15図15は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図16図16は、実施形態における導光板及び固定・位置決め構造を示す平面図である。
図17図17は、実施形態における固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図18図18は、実施形態における固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。
図19図19は、実施形態におけるカシメ部を示す断面図である。
図20図20は、実施形態における狭額縁化を示す図である。
図21図21は、実施形態における光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図である。
図22図22は、実施形態における光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図である。
図23図23は、実施形態における光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図である。
図24図24は、実施形態における光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図である。
図25図25は、実施形態における中間フレームで光学シート及び導光板が固定される状態を示す断面図である。
図26図26は、実施形態の第1の変形例における導光板、発光素子、後方フレーム部材、固定・位置決め構造を示す分解斜視図である。
図27図27は、実施形態の第2の変形例における導光板、発光素子、後方フレーム部材、固定・位置決め構造を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る表示モジュールの実施形態について説明する。
【0009】
(実施形態)
実施形態にかかる表示モジュールは、複数の表示パネルを有し、例えば車両における運転席の前方コンソールに設置され得る。各表示パネルは、例えば、液晶パネル、有機EL(Electronic Luminescent)パネルなどである。前方コンソールでは、走行速度、燃料残量などの車両の状態に関する情報の表示に加えて、カーオーディオ、カーナビゲーションなどの付帯的な情報の表示が要求され得る。複数の表示パネルを有する表示モジュールは、車両における2画面の表示に適した構造を有している。
【0010】
2画面の表示を行うために、複数の表示パネルを互いに分離して横方向に並べて、表示モジュールが構成されることがある。この表示モジュールでは、複数の表示パネルに光を照射する複数の導光板が互いに分離して横方向に並び、複数の導光板を固定するための複数のフレーム部材が互いに別部材として構成される。この構成では、複数のフレーム部材の強度をそれぞれ強くすることなどにより、表示モジュールの額縁の幅が広くなりやすく、運転席の前方コンソールに設置された場合に前方視界を制限する可能性がある。
【0011】
それに対して、複数の表示パネルを互いに隣接させ横方向に並べて、表示モジュールが構成されることがある。この表示モジュールでは、複数の導光板が互いに隣接して横方向に並び、複数の導光板を固定するための共通のフレーム部材が一体の部材として構成される。この構成では、額縁の幅を狭くすることが可能であるが、フレーム部材のサイズが大きくなるため、フレーム部材で複数の導光板を固定する場合、複数の導光板との寸法公差が発生しやすい。これにより、複数の導光板をフレーム部材に組み付ける際に、フレーム部材に対して導光板が不適切な位置に取り付けられてしまたり、導光板がずれやすい状態で取り付けられたりして、製造歩留まりが低下する可能性がある。
【0012】
そこで、本実施形態では、表示モジュールにおいて、複数の導光板を収容する後方フレーム部材の収容部に対して複数の導光板を固定又は位置決めする構造を設けることで、組み付け時の作業の容易化及び製造歩留まりの向上を図る。
【0013】
具体的には、表示モジュール1は、図1に示すような車載部材100に適用され得る。図1は、表示モジュール1を含む車載部材100の構成を示す分解斜視図である。図1では、表示パネルの短手方向をZ方向とし、長手方向をY方向とし、Z方向及びY方向に垂直な方向をX方向とする。車載部材100が車両に設置された際には、Z方向が鉛直方向に沿った方向となり、XY方向が水平面に沿った方向となる。
【0014】
車載部材100は、前方カバー101、シート部材102、表示モジュール1、シート部材103、後方カバー104、回路基板105、基板カバー106、及び保護パネル部材107を有する。表示モジュール1は、複数の表示パネル11,12を有する。
【0015】
前方カバー101は、シート部材102の+X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。シート部材102は、表示モジュール1の+X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。前方カバー101は、シート部材102を介して表示モジュール1の前面に貼り付けられ、表示モジュール1の前面(+X側の面)を保護する。前方カバー101は、複数の表示パネル11,12に対応した複数の開口を有するフレーム部材101aと、フレーム部材101aの複数の開口を覆う複数のカバーガラス101b1,101b2とを有する。カバーガラス101b1,101b2は、SiOを含む無機ガラスで形成されていてもよいし、PMMA,PC等の透明樹脂を含む有機ガラスで形成されていてもよい。シート部材102は、例えば、透光性の接着剤を含む接着シートである。
【0016】
表示モジュール1は、前方カバー101及びシート部材102の-X側に配され、シート部材103及び後方カバー104の+X側に配されている。表示モジュール1は、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。表示モジュール1は、複数の表示パネル11,12を有し、複数の表示パネル11,12がY方向に沿って並べられている。各表示パネル11,12は、例えば、液晶パネル、有機ELパネルなどである。表示モジュール1は、回路基板105に搭載されたコントローラ(図示せず)からの制御信号に応じて、2画面の表示を行う。
【0017】
後方カバー104は、シート部材103の-X側に配され、シート部材103は、表示モジュール1の-X側に配される。後方カバー104は、Z方向の幅及びY方向の幅がそれぞれ前方カバー101より小さい。後方カバー104は、Z方向の幅及びY方向の幅がそれぞれ表示モジュール1より大きい。後方カバー104は、前方カバー101、シート部材102、表示モジュール1、シート部材103を収容可能である。後方カバー104は、シート部材103を介して表示モジュール1の背面に貼り付けられ、表示モジュール1の背面(-X側の面)を保護する。シート部材102は、例えば、透光性の接着剤を含む接着シートである。後方カバー104は、表示モジュール1の-Y側端部及び+Y側端部と銅等の熱伝導性が高い材料の保護部材25,26を介して熱的に接触している。これにより、後方カバー104は、表示モジュール1から熱が伝達されそれを周辺の気体中へ放熱する放熱部材として機能する。後方カバー104は、アルミニウム等の剛性と熱伝導率が高い材料で形成されている。
【0018】
回路基板105は、後方カバー104の-X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。回路基板105は、Z方向の幅及びY方向の幅がそれぞれ後方カバー104より小さい。回路基板105は、後方カバー104の背面(-X側の面に装着される。回路基板105は、表示モジュール1の動作を制御するためのコントローラが搭載されている。コントローラは、回路基板105のFPC105a,105の配線及び中継基板(図示せず)の配線を介して各表示パネル11,12の駆動回路素子11b,12b(図2参照)に電気的に接続されている。
【0019】
基板カバー106は、回路基板105の-X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。基板カバー106は、回路基板105に対応した寸法を有する。基板カバー106は、+X側から回路基板105を覆って回路基板105を保護する。
【0020】
保護パネル部材107は、回路基板105の-X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。保護パネル部材107は、Z方向の幅及びY方向の幅がそれぞれ前方カバー101より大きい。保護パネル部材107は、Z方向の幅及びY方向の幅がそれぞれ表示モジュール1より大きい。保護パネル部材107は、Z方向の幅及びY方向の幅がそれぞれ後方カバー104より大きい。保護パネル部材107は、前方カバー101、シート部材102、表示モジュール1、シート部材103、後方カバー104、回路基板105、基板カバー106を収容可能である。
【0021】
車載部材100において、表示モジュール1は、例えば、図2に示すように構成され得る。図2は、表示モジュール1の構成を示す分解斜視図である。
【0022】
表示モジュール1は、前方フレーム部材16、接着テープ2、前方偏光板3、複数の表示パネル11,12、後方偏光板4、接着テープ5、中間フレーム部材17、複数の光学シート9a,9b、バックライトモジュール10、後方フレーム部材18、複数の絶縁シート23,24、複数の保護部材25,26、及び固定・位置決め構造19を有する。光学シート9a,9bは、偏光シート6a,6b、プリズムシート7a,7b、及び拡散シート8a,8bを有する。バックライトモジュール10は、複数の導光板13,14、発光素子15、複数の反射板21,22を有する。
【0023】
前方フレーム部材16は、接着テープ2の+X側に配され、Y方向を長手方向とする略矩形状の外輪郭を有する。前方フレーム部材16は、複数の表示パネル11,12に対応した複数の開口16a,16bを有する。前方フレーム部材16は、狭額縁化及び軽量化のために、剛性を有するアルミニウム又はスチール等の材料の板状部材から板金加工で形成され得る。
【0024】
前方フレーム部材16は、中間フレーム部材17と嵌合することで、接着テープ2、前方偏光板3、複数の表示パネル11,12、後方偏光板4、接着テープ5を保持する。前方フレーム部材16は、狭額縁化及び軽量化のために、剛性を有するアルミニウム等の材料の板状部材から板金加工で形成され得る。
【0025】
接着テープ2は、前方フレーム部材16の-X側に配され、前方偏光板3の+X側に配され、Y方向を長手方向とする略矩形状の外輪郭を有する。前方フレーム部材16及び前方偏光板3を互いに接着する。
【0026】
前方偏光板3は、接着テープ2の-X側に配され、複数の表示パネル11,12の+X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。
【0027】
複数の表示パネル11,12は、前方偏光板3の-X側に配され、後方偏光板4の+X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。複数の表示パネル11,12は、Y方向に沿って並べて配され、Y方向における外側の端部付近に駆動回路素子11b,12bを有する。
【0028】
表示パネル11は、パネル本体11a、駆動回路素子11b、FPC(Flexible Printed Circuit)11cを有する。パネル本体11aは、複数の表示素子がYZ方向に配列され、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。駆動回路素子11bは、複数の表示素子を駆動するための回路素子であり、パネル本体11aの-Y側の短辺近傍に配される。駆動回路素子11bは、FPC11c上に実装される。
【0029】
表示パネル12は、パネル本体12a、駆動回路素子12b、FPC(Flexible Printed Circuit)12cを有する。パネル本体12aは、複数の表示素子がYZ方向に配列され、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。駆動回路素子12bは、複数の表示素子を駆動するための回路素子であり、パネル本体12aの-Y側の短辺近傍に配される。駆動回路素子12bは、FPC12c上に実装される。
【0030】
後方偏光板4は、複数の表示パネル11,12の-X側に配され、接着テープ5の+X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。
【0031】
接着テープ5は、後方偏光板4の-X側に配され、中間フレーム部材17の+X側に配され、Y方向を長手方向とする略矩形状の外輪郭を有する。後方偏光板4及び中間フレーム部材17を互いに接着する。
【0032】
中間フレーム部材17は、接着テープ5の-X側に配され、光学シート9の+X側に配され、Y方向を長手方向とする略矩形状の外輪郭を有する。すなわち、中間フレーム部材17は、複数の表示パネル11,12の背面側(-X側)且つ複数の導光板13,14の前面側(+X側)に配されている。中間フレーム部材17は、複数の表示パネル11,12に対応した複数の開口17a,17bを有する。中間フレーム部材17は、狭額縁化及び軽量化のために、剛性を有するアルミニウム等の材料の板状部材から板金加工で形成され得る。
【0033】
中間フレーム部材17は、前方フレーム部材16と嵌合することで、接着テープ2、前方偏光板3、複数の表示パネル11,12、後方偏光板4、接着テープ5を保持する。
【0034】
光学シート9a,9bは、中間フレーム部材17の-X側に配され、バックライトモジュール10の+X側に配されている。光学シート9a,9bにおいて、偏光シート6a,6b、プリズムシート7a,7b、及び拡散シート8a,8bは、-X側から+X側に順に配され、それぞれ、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状を有する。複数の偏光シート6a,6bは、Y方向に並べて配される。複数のプリズムシート7a,7bは、Y方向に並べて配される。複数の拡散シート8a,8bは、Y方向に並べて配される。
【0035】
バックライトモジュール10は、光学シート9の-X側に配され、後方フレーム部材18の+X側に配されている。
【0036】
バックライトモジュール10において、複数の導光板13,14は、複数の表示パネル11,12に対応し、複数の表示パネル11,12の背面側(-X側)に配される。発光素子15は、複数の導光板13,14の周辺に配されている。発光素子15は、複数の導光板13,14の下方(-Z側)に配され、導光板13,14の長手方向(Y方向)に沿って延びている。複数の反射板21,22は、複数の導光板13,14に対応し、複数の導光板13,14の背面側(-X側)に配される。複数の導光板13,14は、光の入射面(-Z側の端面)が発光素子15に向く面になっており、光の反射面(-X側の面)が反射板21,22に向く面となっており、光の出射面(+X側の面)が表示パネル11,12に向く面となっている。
【0037】
バックライトモジュール10において、発光素子15は、導光板13に対応した素子部15aと導光板14に対応した素子部15bとを含む。素子部15aは、Y方向に延びた長尺状の基板15a1と、基板15a1上に搭載されY方向に沿って配列された複数の発光部15a2と、発光部15a2に信号を供給する配線を含むFPC15a3とを有する。素子部15bは、Y方向に延びた長尺状の基板15b1と、基板15b1上に搭載されY方向に沿って配列された複数の発光部15b2と、発光部15b2に信号を供給する配線を含むFPC15b3とを有する。複数の発光部15a2と複数の発光部15b2とは、それぞれ、複数の直列接続が互い違いに並列に接続された千鳥配線で接続され得る。複数の発光部15a2と複数の発光部15b2とは、互いに電気的に接続されていてもよい。
【0038】
なお、熱源となり得る発光素子15が表示モジュール1における-Z側の端部に位置し、他の熱源となり得る駆動回路素子11b,12bが表示モジュール1における+Y側の端部及び-Y側の端部に位置している。このため、表示モジュール1全体としてみた場合に、熱源が分散して配置されており、各熱源からの熱が効率的に放熱され得る。
【0039】
後方フレーム部材18は、光学シート9a,9bの-X側に配され、複数の導光板13,14の-X側に配され、YZ方向に板状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状の外輪郭を有する。すなわち、後方フレーム部材18は、光学シート9a,9b及び複数の導光板13,14の背面側(-X側)に配されている。後方フレーム部材18は、光学シート9a,9b及び複数の導光板13,14を収容する収容部18aを有する。収容部18aは、後方フレーム部材18におけるX方向に凹みYZ方向に延びた底面を有する凹部である。収容部18aの底面は、光学シート9a,9b及び複数の導光板13,14に対応した寸法及び形状を有する。収容部18aの底面は、YZ平面視において、YZ方向に平面状に延び、Y方向を長手方向とする略矩形状である。後方フレーム部材18は、狭額縁化及び軽量化のために、剛性を有するアルミニウム又はスチール等の材料の板状部材から板金加工で形成され得る。
【0040】
なお、発光素子15が複数の導光板13,14の下方(-Z側)に配されているので、後方フレーム部材18、中間フレーム部材17、前方フレーム部材16は、上側(+Z側)の部分を容易に狭額縁化できる。
【0041】
後方フレーム部材18は、中間フレーム部材17と嵌合することで、光学シート9、バックライトモジュール10を保持する。また、後方フレーム部材18に嵌合された中間フレーム部材17は、さらに、前方フレーム部材16と嵌合することで、接着テープ2、前方偏光板3、複数の表示パネル11,12、後方偏光板4、接着テープ5を保持する。
【0042】
例えば、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18は、図3(a)、図3(b)に示すような嵌合構造を有していてもよい。図3(a)は、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18の嵌合構造を示す平面図であり、図2に示す中間フレーム部材17、後方フレーム部材18の+Y側の部分を例示している。図3(b)は、中間フレーム部材17、後方フレーム部材18の嵌合構造を示す断面図であり、図3(a)をA-A線に沿って切った場合の断面を示す。
【0043】
後方フレーム部材18は、図3(b)に示すように、収容部18aの底面18a1を形成する底壁部181と、底壁部181の+Y側、-Y側、+Z側、-Z側の端部から+X方向に折り曲げられた側壁部182とを有する。図3(a)、図3(b)では、底壁部181の+Y側から+X方向に折り曲げられた側壁部182を例示している。中間フレーム部材17は、図3(a)、図3(b)に示すように、フレームの主要部を成す側壁部171と、側壁部171の+X側の端部から中心側に折り曲げられたフランジ部172とを有する。フランジ部172は、開口17a,17bを規定している。図3(a)、図3(b)では、中間フレーム部材17における+Y側の側壁部171の+X側の端部から-Y側に折り曲げられたフランジ部172を例示している。
【0044】
中間フレーム部材17が後方フレーム部材18に嵌合された際に互いに対向する側壁部171及び側壁部182には、互いに対応する凹部171a及び凸部182aが、絞り加工等により形成されている。凹部171aは、側壁部171が部分的に後方フレーム部材18から遠ざかる側(図3(a)、図3(b)の場合、+Y側)に凹んでいる。凸部182aは、側壁部182が部分的に中間フレーム部材17に近づく側(図3(a)、図3(b)の場合、+Y側)に突出している。
【0045】
なお、側壁部171及び側壁部182には、互いに嵌合可能な構造が設けられていればよく、例えば、側壁部171には、凹部171aに代えて凸部が形成されていてもよく、側壁部182には、凸部182aに代えて凹部が形成されていてもよい。凹部171a及び凸部182aの絞り加工は、同時に行ってもよい。このとき、凸部182aが突出する高さW1は、要求される強度で嵌合可能であるような適正な高さに調整される。これにより、凹部171a及び凸部182aの嵌合時におけるクリアランスを抑制でき、車載された際に車両走行時における中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18のがたつきを抑制できる。
【0046】
また、前方フレーム部材16及び中間フレーム部材17は、図3(c)、図3(d)に示すような嵌合構造を有していてもよい。図3(c)は、前方フレーム部材16と中間フレーム部材17との嵌合構造を示す平面図であり、図2に示す前方フレーム部材16、中間フレーム部材17の+Y側の部分を例示している。図3(c)では、後方フレーム部材18に嵌合された状態の中間フレーム部材17が例示され、中間フレーム部材17の+Y側における図3(a)と異なる部分を示している。図3(d)は、前方フレーム部材16及び中間フレーム部材17の嵌合構造を示す断面図であり、図3(d)をB-B線に沿って切った場合の断面を示す。
【0047】
前方フレーム部材16は、図3(c)、図3(d)に示すように、フレームの主要部を成す側壁部161と、側壁部161の+X側の端部から中心側に折り曲げられたフランジ部162とを有する。フランジ部162は、開口16a,16bを規定している。図3(c)、図3(d)では、前方フレーム部材16における+Y側の側壁部171の+X側の端部から-Y側に折り曲げられたフランジ部162を例示している。
【0048】
前方フレーム部材16が中間フレーム部材17に嵌合された際に互いに対向する側壁部161及び側壁部171には、互いに対応する凹部161a及び凸部171bが、絞り加工等により形成されている。凹部161aは、側壁部161が部分的に中間フレーム部材17から遠ざかる側(図3(c)、図3(d)の場合、+Y側)に凹んでいる。凸部171bは、側壁部171が部分的に前方フレーム部材16に近づく側(図3(c)、図3(d)の場合、+Y側)に突出している。
【0049】
なお、側壁部161及び側壁部171には、互いに嵌合可能な構造が設けられていればよく、例えば、側壁部161には、凹部161aに代えて凸部が形成されていてもよく、側壁部171には、凸部171bに代えて凹部が形成されていてもよい。凹部161a及び凸部171bの絞り加工は、同時に行ってもよい。このとき、凸部171bが突出する高さW2は、要求される強度で嵌合可能であるような適正な高さに調整される。これにより、凹部161a及び凸部171bの嵌合時におけるクリアランスを抑制でき、車載された際に車両走行時における前方フレーム部材16及び中間フレーム部材17のがたつきを抑制できる。
【0050】
また、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18の嵌合構造において、凸部182aの高さが適正な高さに調整され、前方フレーム部材16及び中間フレーム部材17の嵌合構造において、凸部171bの高さが適正な高さに調整される。このため、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18の嵌合構造において、凹部171a及び凸部182aを1対1の構造とし、前方フレーム部材16及び中間フレーム部材17の嵌合構造において、凹部161a及び凸部171bを1対1の構造としている。
【0051】
図2に示す後方フレーム部材18は、熱源となり得る発光素子15に熱的に接触している(図17参照)。これにより、後方フレーム部材18は、発光素子15から熱が伝達されそれを周辺の気体中へ放熱する放熱部材として機能する。後方フレーム部材18は、アルミニウム等の剛性と熱伝導率が高い材料で形成されている。
【0052】
なお、発光素子15が後方フレーム部材18の下方(-Z側)に配されているので、発光素子15からの熱がその上方に向いやすく、発光素子15からの熱が後方フレーム部材18へ効率的に伝達され得る。
【0053】
複数の絶縁シート23,24は、後方フレーム部材18の-X側に配され、複数の中継基板(図示せず)の+X側に配される。各絶縁シート23,24は、中継基板に対応した形状を有し、Z方向を長手方向とする略矩形状を有する。複数の中継基板は、回路基板105のFPC105a,105bと表示パネル11,12の駆動回路素子11b,12bとの電気的接続を中継する基板である。絶縁シート23,24は、絶縁シート23,24は、後方フレーム部材18と中継基板との間に介在することで、中継基板を後方フレーム部材18から電気的に絶縁する。
【0054】
複数の保護部材25,26は、複数の絶縁シート23,24の-X側に配され、後方カバー104の+X側に配される。各保護部材25,26は、後方フレーム部材18及び/又は中継基板を後方カバー104に熱的に接触させる。これにより、保護部材25,26は、後方フレーム部材18及び/又は中継基板からの熱を後方カバー104へ伝達する熱伝達部材として機能する。保護部材25,26は、銅等の剛性と熱伝導率が高い材料で形成されている。
【0055】
固定・位置決め構造19は、複数の導光板13,14を収容部18aに対して固定又は位置決めするための構造である。固定・位置決め構造19は、弾性部材が複数の導光板13,14を収容部18aの内壁に押し付ける構造を含む。固定・位置決め構造19は、弾性部材が収容部18aの角部及び中央上部で収容部18aと導光板13,14との間に介在する構造を含む。これにより、固定・位置決め構造19は、複数の導光板13,14を収容部18aに対して固定することができる。
【0056】
例えば、図4に示すように、弾性部材19a1,19a2,19a3,19a4,19a5が、収容部18aの-Y側・-Z側の角部18a1、-Y側・+Z側の角部18a2、+Y側・-Z側の角部18a3、+Y側・+Z側の角部18a4、Y方向中央の+Z側の部分18a5に配される。各弾性部材19a1,19a2,19a3,19a4,19a5は、ゴム等の弾性を有する材料で形成され得る。
【0057】
また、導光板13の-Y側・-Z側の角付近、-Y側・+Z側の角付近に、それぞれ、弾性部材19a1,19a2に対応した切り欠き19b1,19b2が設けられる。導光板14の+Y側・-Z側の角付近、+Y側・+Z側の角付近に、それぞれ、弾性部材19a3,19a4に対応した切り欠き19b3,19b4が設けられる。導光板13の+Y側・+Z側の角付近及び導光板14の-Y側・+Z側の角付近に、弾性部材19a5に対応した切り欠き19b5が設けられる。
【0058】
これにより、図5に白抜きの矢印で示すように、複数の導光板13,14が後方フレーム部材18の収容部18aに収容される際に、弾性部材19a1,19a2,19a3,19a4,19a5が複数の導光板13,14を収容部18aの中央下部18a6(図4参照)の内壁に向けて押し付けることができる。これにより、固定・位置決め構造19は、複数の導光板13,14を収容部18aに対して固定することができる。弾性部材19a5は、複数の導光板13,14の固定に共有されている。
【0059】
収容部18aの-Y側・-Z側の角部18a1では、図6に示すように、弾性部材19a1が収容部18aの内壁と導光板13の-Y側・-Z側の角付近の切り欠き19b1との間に介在する。図6は、導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図5のC部分を拡大した斜視図である。弾性部材19a1は、略角柱形状を有しており、角柱の-Z側及び-Y側の側面が収容部18aの内壁に当接し、角柱の+Z側及び+Y側の側面が導光板13の切り欠き19b1の端面に当接している。これにより、弾性部材19a1は、導光板13を+Y側に押すことができる。
【0060】
収容部18aの-Y側・+Z側の角部18a2では、図7に示すように、弾性部材19a2が収容部18aの内壁と導光板13の-Y側・+Z側の角付近の切り欠き19b2との間に介在する。図7は、導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図5のD部分を拡大した斜視図である。弾性部材19a2は、略角柱形状を有しており、角柱の+Z側及び-Y側の側面が収容部18aの内壁に当接し、角柱の-Z側及び+Y側の側面が導光板13の切り欠き19b2の端面に当接している。これにより、弾性部材19a2は、導光板13を+Y側・-Z側に押すことができる。
【0061】
収容部18aの+Y側・-Z側の角部18a3では、図8に示すように、弾性部材19a3が収容部18aの内壁と導光板14の-Y側・+Z側の角付近の切り欠き19b3との間に介在する。図8は、導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図5のE部分を拡大した斜視図である。弾性部材19a3は、略角柱形状を有しており、角柱の-Z側及び+Y側の側面が収容部18aの内壁に当接し、角柱の+Z側及び-Y側の側面が導光板14の切り欠き19b3の端面に当接している。これにより、弾性部材19a3は、導光板14を-Y側に押すことができる。
【0062】
収容部18aの+Y側・+Z側の角部18a4では、図9に示すように、弾性部材19a4が収容部18aの内壁と導光板14の+Y側・+Z側の角付近の切り欠き19b4との間に介在する。図9は、導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図5のF部分を拡大した斜視図である。弾性部材19a4は、略角柱形状を有しており、角柱の+Z側及び+Y側の側面が収容部18aの内壁に当接し、角柱の-Z側及び-Y側の側面が導光板14の切り欠き19b4の端面に当接している。これにより、弾性部材19a4は、導光板14を-Y側・-Z側に押すことができる。
【0063】
収容部18aのY方向中央の+Z側の部分18a5では、図10に示すように、弾性部材19a5が収容部18aの内壁と導光板13の+Y側・+Z側の角付近の切り欠き19b5及び導光板14の-Y側・+Z側の角付近の切り欠き19b5との間に介在する。図10は、導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図5のG部分を拡大した斜視図である。弾性部材19a5は、Y方向に長い長方形状の底面を有する略角柱形状を有する。弾性部材19a5は、角柱の+Z側の側面が収容部18aの内壁に当接し、角柱の-Z側及び-Y側の側面が導光板13の切り欠き19b5の端面に当接し、角柱の-Z側及び+Y側の側面が導光板14の切り欠き19b5の端面に当接している。これにより、弾性部材19a4は、導光板14を-Z側に押すことができる。
【0064】
また、図2に示す固定・位置決め構造19は、導光板13,14の端部と収容部18aの端部又は中央部とが嵌合する構造を含む。固定・位置決め構造19は、導光板13,14の端部に配された凸部と収容部18aの端部又は中央部に配された凹部とが嵌合する構造を含む。これにより、固定・位置決め構造19は、複数の導光板13,14を収容部18aに対して位置決めすることができる。
【0065】
例えば、図4に示すように、後方フレーム部材18の-Y側及び+Y側の側壁部182のZ方向中央付近に切り欠き19f1,19f2が設けられる。
【0066】
サイド部材19c1,19c2が、収容部18a内の切り欠き19f1,19f2付近に配され、センター部材19c3が、収容部18a内のY方向中央付近に配される。サイドモールド19d1,19d2が、収容部18a内の切り欠き19f1,19f2付近に配され、センターモールド19d3,19d4が、収容部18a内のY方向中央付近に配される。
【0067】
各サイド部材19c1,19c2は、ZY平面視において、略I字形状を有し、XY側面視において、略L字形状を有し、XZ側面視において、略U字形状を有する。サイドモールド19d1,19d2がサイド部材19c1,19c2におけるU字のへこんだ部分に埋め込まれる。サイド部材19c1,19c2は、アルミニウム等の金属を主成分とする材料で形成され得る。サイドモールド19d1,19d2は、熱可塑性を有する樹脂を主成分とする材料で形成され得る。サイドモールド19d1,19d2が埋め込まれたサイド部材19c1,19c2のへこんだ部分と切り欠き19f1,19f2とは、凹部を形成する。
【0068】
センター部材19c3は、ZY平面視において、略T字形状を有し、T字の縦棒の部分が収容部18aの-Z側の内壁付近から+Z側の内壁付近までわたる長さでZ方向に延び、T字の横棒の部分が収容部18a内のY方向中央付近の内壁に沿ったY方向に延びる。センター部材19c3は、XY側面視において、略横I字の上に略I字が結合された形状を有する。センター部材19c3は、XZ側面視において、略横I字の上に略W字が結合された形状を有する。センター部材19c3は、板金加工で形成され、中央部付近で+X側に折り曲げられた部分を有し、折り曲げられた部分にZ方向に並ぶ2つの切り欠き19c31,19c32が設けられている。センターモールド19d3,19d4は、切り欠き19c31,19c32に埋め込まれる。センター部材19c3は、アルミニウム等の金属を主成分とする材料で形成され得る。センターモールド19d3,19d4は、熱可塑性を有する樹脂を主成分とする材料で形成され得る。センターモールド19d3,19d4が埋め込まれたセンター部材19c3の2つのへこんだ部分は、それぞれ、凹部を形成する。
【0069】
また、導光板13の-Y側のZ方向中央付近、導光板14の+Y側のZ方向中央付近に、それぞれ、切り欠き19f1,19f2及びサイド部材19c1,19c2、サイドモールド19d1,19d2に対応した突起19g1,19g2が設けられる。突起19g1,19g2は、それぞれ、凸部を形成する。導光板13の+Y側のZ方向中央付近、導光板14の-Y側のZ方向中央付近に、それぞれ、切り欠き19c31,19c32、センターモールド19d3,19d4に対応した突起19g3,19g4が設けられる。突起19g3,19g4は、それぞれ、凸部を形成する。
【0070】
これにより、図11に示すように、複数の導光板13,14が後方フレーム部材18の収容部18aに収容される際に、導光板13,14の端部に配された突起19g1,19g2と、収容部18aの端部に配されたサイドモールド19d1,19d2が埋め込まれたサイド部材19c1,19c2のへこんだ部分及び切り欠き19f1,19f2とが嵌合する。また、複数の導光板13,14が後方フレーム部材18の収容部18aに収容される際に、導光板13,14の端部に配された突起19g3,19g4と、収容部18aの中央部に配されたセンターモールド19d3,19d4が埋め込まれたセンター部材19c3の2つのへこんだ部分とが嵌合する。これにより、固定・位置決め構造19は、複数の導光板13,14を収容部18aに対して位置決めすることができる。
【0071】
収容部18aの-Y側のZ方向中央付近では、図12に示すように、導光板13の突起19g1は、切り欠き19f1とサイドモールド19d1が埋め込まれたサイド部材19c1のへこんだ部分とに嵌合する。図12は、導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図11のH部分を拡大した斜視図である。突起19g1は、導光板13の-Y側の端面から-Y方向に突出している。突起19g1は、YZ方向に板状に延びた形状を有しており、板の-X側の主面及び+Z側・-Z側の端面が切り欠き19f1及びサイドモールド19d1に当接し得る。突起19g1と切り欠き19f1、サイドモールド19d1、サイド部材19c1との嵌合により、収容部18aに対して導光板13を位置決めすることができる。
【0072】
導光板13及び突起19g1を取り除いて、サイドモールド19d1が埋め込まれたサイド部材19c1のへこんだ部分をさらに拡大すると、図13に示すようになる。図13は、固定・位置決め構造を示す拡大斜視図である。サイド部材19c1は、Z方向を長手方向としZY方向に板状に延びたベース部19c11と、ベース部19c11の-Y側の端部から+X方向に立ち上がった立ち上がり部19c12とを有する。立ち上がり部19c12には、切り欠き19f1に対応した切り欠き19c121が設けられている。切り欠き19c121には、サイドモールド19d1が埋め込まれるための溝構造が形成されている。サイドモールド19d1は、この溝構造を型の一部として射出成型等により溝構造に埋め込まれ、凹部の+Z側・-Z側の側面及び-X側の底面を形成する。サイドモールド19d1で形成される凹部の寸法(例えば、Z方向幅及びX方向深さ)は、切り欠き19f1で形成される凹部の寸法より若干小さくてもよい。サイドモールド19d1は、サイド部材19c1及び後方フレーム部材18より表面の硬度が小さい。これにより、複数の導光板13が後方フレーム部材18の収容部18aに収容される際に、突起19g1及びその周辺部がサイドモールド19d1に優先的に接触しやすく、突起19g1及びその周辺部が削れたり破損したりすることを防止できる。
【0073】
また、サイド部材19c1は、後方フレーム部材18の底壁部181にカシメ加工で締結されている。サイド部材19c1のベース部19c11には、複数の開口19c111,19c112が設けられており、各開口19c111,19c112の側壁が後方フレーム部材18の底壁部181にカシメ加工で固定されている。
【0074】
例えば、図13の開口19c111付近をJ-J線に沿って切った断面は、図14に示すようになる。図14は、カシメ部を示す断面図である。開口19c111の側壁を成すベース部19c11の端面は、図14に示すように、ある程度の表面粗さを有する粗面となっている。底壁部181の-X側における開口19c111に対応した位置に加工工具WTを配置し、加工工具WTを+X側へ押し出すと、底壁部181の一部が+X側に折り曲げられるとともに開口19c111の側壁の粗面に押し付けられ、粗面化する。これにより、開口19c111の側壁の粗面と底壁部181の折り曲げ部の粗面とがかみ合って互いに固定し合う。
【0075】
これにより、サイド部材19c1と後方フレーム部材18との締結のための部品点数を削減でき、サイド部材19c1及び後方フレーム部材18を容易に薄型化できる。
【0076】
収容部18a内のY方向中央付近では、図15及び図16に示すように、導光板13の突起19g3は、センターモールド19d3が埋め込まれたセンター部材19c3の切り欠き19c31に嵌合し、導光板14の突起19g4は、センターモールド19d4が埋め込まれたセンター部材19c3の切り欠き19c32に嵌合する。図15は、導光板及び固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図11のI部分を拡大した斜視図である。図16は、導光板及び固定・位置決め構造を示す平面図である。
【0077】
突起19g3は、導光板13の+Y側の端面のZ方向中央付近から+Y方向に突出している。突起19g3は、Z方向を長手方向としYZ方向に板状に延びた形状を有しており、板の-X側の主面及び+Z側・-Z側の端面がセンターモールド19d3に当接し得る。突起19g3とセンターモールド19d3が埋め込まれた切り欠き19c31との嵌合により、収容部18aに対して導光板13を位置決めすることができる。
【0078】
突起19g4は、導光板14の-Y側の端面のZ方向中央付近から-Y方向に突出している。突起19g4は、Z方向を長手方向としYZ方向に板状に延びた形状を有しており、板の-X側の主面及び+Z側・-Z側の端面がセンターモールド19d4に当接し得る。突起19g4とセンターモールド19d4が埋め込まれた切り欠き19c32との嵌合により、収容部18aに対して導光板14を位置決めすることができる。
【0079】
なお、図16に示すように、突起19g3及び切り欠き19c31の位置と、突起19g4及び切り欠き19c32の位置とは、互いに干渉しないように、Z方向中央付近から互いに反対側に若干シフトしている。
【0080】
導光板13,14及び突起19g3,19g4を取り除いて、センターモールド19d3,19d4が埋め込まれたセンター部材19c3の切り欠き19c31,19c32付近をさらに拡大すると、図17に示すようになる。図17は、固定・位置決め構造19を示す拡大斜視図である。センター部材19c3は、Z方向を長手方向としZY方向に板状に延びたベース部19c31と、ベース部19c31の-Y側の端部から+X方向に立ち上がった立ち上がり部19c33と、ベース部19c31の+Z側の端部から-Y方向及び+Y方向に延びた棒状部19c34を有する。立ち上がり部19c33には、突起19g3に対応した切り欠き19c31と突起19g4に対応した切り欠き19c32とが設けられている。それに対応して、立ち上がり部19c33には、突起19c33a、突起19c33b、突起19c33c、突起19c33dが設けられている。棒状部19c34は、収容部18aのY方向中央の+Z側で収容部18aの内壁に沿ってY方向に延びている。これにより、棒状部19c34は、後方フレーム部材18のY方向中央の+Z側付近の強度及び剛性を向上させることができる。
【0081】
図18に示すように、切り欠き19c31には、センターモールド19d3が埋め込まれるための溝構造が形成されている。図18は、固定・位置決め構造を示す拡大斜視図であり、図17のK部分を拡大した図である。センターモールド19d3は、この溝構造を型の一部として射出成型等により溝構造に埋め込まれ、凹部の+Z側・-Z側の側面及び-X側の底面を形成する。センターモールド19d3は、センター部材19c3より表面の硬度が小さい。これにより、複数の導光板13が後方フレーム部材18の収容部18aに収容される際に、突起19g3及びその周辺部がセンターモールド19d3に優先的に接触しやすく、突起19g3及びその周辺部が削れたり破損したりすることを防止できる。
【0082】
切り欠き19c32には、センターモールド19d4が埋め込まれるための溝構造が形成されている。センターモールド19d4は、この溝構造を型の一部として射出成型等により溝構造に埋め込まれ、凹部の+Z側・-Z側の側面及び-X側の底面を形成する。センターモールド19d4は、センター部材19c3より表面の硬度が小さい。これにより、複数の導光板14が後方フレーム部材18の収容部18aに収容される際に、突起19g4及びその周辺部がセンターモールド19d3に優先的に接触しやすく、突起19g4及びその周辺部が削れたり破損したりすることを防止できる。
【0083】
また、図17に示すセンター部材19c3は、後方フレーム部材18の底壁部181にカシメ加工で締結されている。センター部材19c3のベース部19c31には、部分的にY方向幅が広くなった幅広部19c311,19c312が切り欠き19c31,19c32の-Z側及び+Z側に設けられている。幅広部19c311には、複数の開口19c313,19c314が設けられており、各開口19c313,19c314の側壁が後方フレーム部材18の底壁部181にカシメ加工で締結されている。幅広部19c312には、複数の開口19c315,19c316が設けられており、各開口19c315,19c316の側壁が後方フレーム部材18の底壁部181にカシメ加工で締結されている。
【0084】
例えば、図17の開口19c315付近をL-L線に沿って切った断面は、図19に示すようになる。図19は、カシメ部を示す断面図である。開口19c315の側壁を成す幅広部19c312の端面は、図19に示すように、ある程度の表面粗さを有する粗面となっている。底壁部181の-X側における開口19c111に対応した位置に加工工具WTを配置し、加工工具WTを+X側へ押し出すと、底壁部181の一部が+X側に折り曲げられるとともに開口19c315の側壁の粗面に押し付けられ、粗面化する。これにより、開口19c315の側壁の粗面と底壁部181の折り曲げ部の粗面とがかみ合って互いに固定し合う。
【0085】
これにより、センター部材19c3と後方フレーム部材18との締結のための部品点数を削減でき、センター部材19c3及び後方フレーム部材18を容易に薄型化できる。
【0086】
図17に示す幅広部19c311の+X側の面には、図4に示すテープ19e1が貼り付けられ、各開口19c313,19c314がテープ19e1で閉塞され得る。幅広部19c312の+X側の面には、図4に示すテープ19e2が貼り付けられ、各開口19c315,19c316がテープ19e2で閉塞され得る。例えば、図19の断面図では、テープ19e2が開口19c315を閉塞する状態が示されている。
【0087】
これにより、複数の導光板13,14が後方フレーム部材18の収容部18aに収容された際に、導光板13,14から後方フレーム部材18の-X側へ光が漏れることを防ぐことができ、導光板13,14から表示パネル11,12への導光のロスを低減できる。また、後方フレーム部材18の-X側の空間から導光板13,14側へのダストの侵入を低減できる。
【0088】
なお、図2に示す固定・位置決め構造19は、Z方向中央付近において、導光板13,14の端部と収容部18aの端部又は中央部とが嵌合する構造を含み得る。固定・位置決め構造19は、Z方向中央付近において、導光板13,14の端部に配された凸部と収容部18aの端部又は中央部に配された凹部とが嵌合する構造を含み得る。これにより、表示モジュール1は、前方フレーム部材16、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18において、それぞれ、上方(+Z側)の額縁を容易に狭額縁化できる。
【0089】
例えば、Z方向中央付近において導光板13の端部と収容部18aの端部とが嵌合する構造を設けない場合、図20(a)に示すように、導光板13のZ方向幅W11は、導光板13の-Z側の端部の位置を基準に設計される。導光板13の線膨張係数をαとし、環境温度が基準温度Tである時の寸法をW10とすると、環境温度が高温T(>T)となり熱膨張しているときの導光板13のZ方向幅W11(T)は、次の数式1で表される。
11(T)=W10+W10*α*(T-T)・・・数式1
【0090】
また、環境温度が低温T(<T)となり熱収縮しているときの導光板13のZ方向幅W11(T)は、次の数式2で表される。
11(T)=W10+W10*α*(T-T)・・・数式2
【0091】
Z方向幅W11の熱伸縮寸法ΔW11は、次の数式3で表される。
ΔW11=W11(T)-W11(T
=W10*α*(T-T)・・・数式3
【0092】
数式3で表されるように、導光板13の熱伸縮寸法ΔW11が+Z側の端部に集中するため、導光板13の+Z側に大きなZ方向のクリアランスを設けることになる。これにより、前方フレーム部材16、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18における上方(+Z側)の額縁の狭額縁化が困難になる。
【0093】
それに対して、Z方向中央付近において導光板13の端部と収容部18aの端部とが嵌合する構造を設ける場合、図20(b)に示すように、導光板13のZ方向幅W11は、導光板13の突起19g1の-Z側の端部の位置を基準に設計される。導光板13の突起19g1の-Z側の端部から導光板13の+Z側の端部及び-Z側の端部までのZ方向幅をそれぞれW21,W31とし、環境温度が基準温度Tである時の寸法をそれぞれW20,W30とすると、次の数式4が成り立つ。
10=W20+W30,W20<W10,W30<W10・・・数式4
【0094】
環境温度が高温T(>T)となり熱膨張しているときの突起19g1の-Z側の端部から導光板13の+Z側の端部及び-Z側の端部までの各Z方向幅W21,W31は、次の数式5、数式6で表される。
21(T)=W20+W20*α*(T-T)・・・数式5
31(T)=W30+W30*α*(T-T)・・・数式6
【0095】
また、環境温度が低温T(<T)となり熱収縮しているときの突起19g1の-Z側の端部から導光板13の+Z側の端部及び-Z側の端部までの各Z方向幅W21,W31は、次の数式7、数式8で表される。
21(T)=W20+W20*α*(T-T)・・・数式7
31(T)=W30+W30*α*(T-T)・・・数式8
【0096】
各Z方向幅W21,W31の熱伸縮寸法ΔW21,ΔW31は、次の数式9、数式10で表される。
ΔW21=W21(T)-W21(T
=W20*α*(T-T)・・・数式9
ΔW31=W31(T)-W31(T
=W30*α*(T-T)・・・数式10
【0097】
数式9、数式10で表されるように、導光板13の熱伸縮寸法がΔW21とΔW31とに分配され、数式3、数式4、数式9に示されるように、導光板13の+Z側の端部の熱伸縮寸法ΔW21が小さくなる。これにより、導光板13の+Z側に設けるべきZ方向のクリアランスを小さくできるため、前方フレーム部材16、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18における上方(+Z側)の額縁を容易に狭額縁化できる。
【0098】
また、図2に示す固定・位置決め構造19は、光学シート9を収容部18aに対して固定又は位置決めする。固定・位置決め構造19は、光学シート9の端部と収容部18aの端部又は中央部とが嵌合する構造を含む。固定・位置決め構造19は、光学シート9の端部に配された凸部と収容部18aの端部又は中央部に配された凹部とが嵌合する構造を含む。これにより、固定・位置決め構造19は、複数の導光板13,14を収容部18aに対して位置決めすることができる。
【0099】
例えば、図4に示すように、後方フレーム部材18の-Y側及び+Y側の側壁部182の+Z側の角部18a2,18a4付近に切り欠き19h1,19h2が設けられ、後方フレーム部材18のY方向中央の+Z側の部分18a5に切り欠き19h3が設けられる。切り欠き19h1,19h2,19h3は、それぞれ、凹部を形成する。
【0100】
図21に示すように、光学シート9a(すなわち、偏光シート6a、プリズムシート7a、拡散シート8aのそれぞれ)の-Y側+Z側の角部付近、光学シート9b(すなわち、偏光シート6b、プリズムシート7b、拡散シート8bのそれぞれ)の+Y側+Z側の角部付近に、それぞれ、切り欠き19h1,19h2に対応した突起19i1,19i2(図22図23参照)が設けられる。図21は、光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図である。突起19i1,19i2は、それぞれ、凸部を形成する。光学シート9aの+Y側+Z側の角部付近、光学シート9bの-Y側+Z側の角部付近に、それぞれ、切り欠き19h3に対応した突起19i3,19i4(図24参照)が設けられる。突起19i3,19i4は、それぞれ、凸部を形成する。
【0101】
収容部18aの-Y側・+Z側の角部18a2付近では、図22に示すように、光学シート9aの突起19i1は、切り欠き19h1に嵌合する。図22は、光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図であり、図21のM部分を拡大した斜視図である。突起19i1は、光学シート9aの-Y側+Z側の角部付近における-Y側の端面から-Y方向に突出している。突起19i1は、Y方向を長手方向としYZ方向に板状に延びた形状を有しており、板の+Z側・-Z側の端面が切り欠き19h1に当接し得る。突起19i1と切り欠き19h1との嵌合により、収容部18aに対して光学シート9aを位置決めすることができる。
【0102】
収容部18aの+Y側・+Z側の角部18a4付近では、図23に示すように、光学シート9bの突起19i2は、切り欠き19h2に嵌合する。図23は、光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図であり、図21のN部分を拡大した斜視図である。突起19i2は、光学シート9bの+Y側+Z側の角部付近における+Y側の端面から+Y方向に突出している。突起19i2は、Y方向を長手方向としYZ方向に板状に延びた形状を有しており、板の+Z側・-Z側の端面が切り欠き19h2に当接し得る。突起19i2と切り欠き19h2との嵌合により、収容部18aに対して光学シート9bを位置決めすることができる。
【0103】
収容部18aのY方向中央の+Z側の部分18a5では、図24に示すように、光学シート9aの突起19i3と光学シート9bの突起19i4とは、切り欠き19h3に嵌合する。図24は、光学シート及び固定・位置決め構造を示す斜視図であり、図21のO部分を拡大した斜視図である。突起19i3は、光学シート9aの+Y側+Z側の角部付近における+Z側の端面から+Z方向に突出している。突起19i3は、Y方向を長手方向としYZ方向に板状に延びた形状を有しており、板の-Y側の端面が切り欠き19h3に当接し得る。突起19i4は、光学シート9aの-Y側+Z側の角部付近における+Z側の端面から+Z方向に突出している。突起19i4は、Y方向を長手方向としYZ方向に板状に延びた形状を有しており、板の+Y側の端面が切り欠き19h3に当接し得る。突起19i3及び突起19i4と切り欠き19h3との嵌合により、収容部18aに対して光学シート9a,9bを位置決めすることができる。
【0104】
なお、導光板13,14が固定・位置決め構造19で固定又は位置決めされ、光学シート9a,9bが固定・位置決め構造19で固定又は位置決めされた状態において、中間フレーム部材17は、図25に示すように、Y方向中央のサポート部分15cがセンター部材19c3の幅広部19c311,19c312にテープ19e1,19e2を介して当接してもよい。これにより、中間フレーム部材17及び後方フレーム部材18は、導光板13,14及び光学シート9a,9bを安定的に保持できる。また、幅広部19c311,19c312が後方フレーム部材18の底壁部181にカシメ接合されている(図19参照)ので、後方フレーム部材18の-X側の面からの中間フレーム部材17の+X側の面の高さを容易に抑えることができる。
【0105】
以上のように、本実施形態では、表示モジュール1において、複数の導光板13,14を収容する後方フレーム部材18の収容部18aに対して複数の導光板13,14を固定又は位置決めする固定・位置決め構造19を設ける。固定・位置決め構造19は、弾性部材が複数の導光板13,14を収容部18aの内壁に押し付ける構造を含む。固定・位置決め構造19は、導光板13,14の端部と収容部18aの端部又は中央部とが嵌合する構造を含む。これにより、複数の導光板13,14の後方フレーム部材18への組み付け時の作業を容易化でき、表示モジュール1の製造歩留まりを容易に向上できる。
【0106】
また、本実施形態では、表示モジュール1において、熱源となり得る発光素子15が表示モジュール1内の-Z側の端部に位置し、他の熱源となり得る駆動回路素子11b,12bが表示モジュール1内の+Y側の端部及び-Y側の端部に位置している。このため、表示モジュール1全体としてみた場合に、熱源が分散して配置されており、各熱源からの熱が効率的に放熱され得る。
【0107】
また、本実施形態では、表示モジュール1において、発光素子15が複数の導光板13,14の下方(-Z側)に配されているので、後方フレーム部材18、中間フレーム部材17、前方フレーム部材16は、上側(+Z側)の部分を容易に狭額縁化できる。
【0108】
なお、固定・位置決め構造19は、弾性部材19a1~19a5に代えて、テープで複数の導光板13,14を収容部18aに固定しても良いし、ネジ締結で複数の導光板13,14を収容部18aに固定しても良いし、ツメ嵌合で複数の導光板13,14を収容部18aに固定しても良い。
【0109】
また、図26に示すように、表示モジュール1iは、複数の導光板13,14(図4参照)に代えて、1つの導光板134iを有していてもよい。図26は、実施形態の第1の変形例における導光板、発光素子、後方フレーム部材、固定・位置決め構造を示す分解斜視図である。導光板134iは、Y方向の幅が複数の表示パネル11,12のY方向幅の合計に対応している。固定・位置決め構造19iでは、突起19g3,19g4(図4参照)とセンター部材19c3の2つのへこんだ部分とが嵌合する構造が省略される。
【0110】
このとき、固定・位置決め構造19iは、導光板134iの中央に配された穴と収容部18の中央に配された突起とが嵌合する構造を含んでもよい。例えば、センター部材19c3には、収容部18aのY方向中央付近において、Z方向に並ぶ複数の突起19c33a,19c33b,19c33c,19c33dが配されている。導光板134iは、Y方向中央付近において、Z方向に並ぶ複数の開口19i1,19i2,19i3,19i4が設けられている。複数の突起19c33a,19c33b,19c33c,19c33dは、複数の開口19i1,19i2,19i3,19i4に嵌合することができる。これにより、固定・位置決め構造19は、導光板134iを収容部18aに対して位置決めすることができる。
【0111】
また、図27に示すように、表示モジュール1jにおいて、センター部材19c3jの突起19c33a~19c33d(図26参照)を省略すれば、導光板134jに開口19i1~19i4を設けなくてもよい。図27は、実施形態の第2の変形例における導光板、発光素子、後方フレーム部材、固定・位置決め構造を示す分解斜視図である。導光板134jは、開口19i1~19i4が設けられないことで、より強度が向上され得る。このとき、固定・位置決め構造19jでは、突起19g3,19g4(図4参照)とセンター部材19c3の2つのへこんだ部分とが嵌合する構造が省略されるが、それ以外は実施形態と同様にして、導光板134jを収容部18aに対して固定又位置決めすることができる。
【0112】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0113】
1 表示モジュール
2 接着テープ
3 前方偏光板
4 後方偏光板
5 接着テープ
6a,6b 偏光シート
7a,7b プリズムシート
8a,8b 拡散シート
9a,9b 光学シート
10 バックライトモジュール
11 表示パネル
12 表示パネル
13 導光板
14 導光板
15 発光素子
16 前方フレーム部材
17 中間フレーム部材
18 後方フレーム部材
18a 収容部
19,19i,19j 固定・位置決め構造
23 絶縁シート
24 絶縁シート
25 保護部材
26 保護部材
100 車載部材
101 前方カバー
102 シート部材
103 シート部材
104 後方カバー
105 回路基板
106 基板カバー
107 保護パネル部材
134i,134j 導光板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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