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▶ 和光紙器株式会社の特許一覧

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  • 特開-段ボールベッド 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182843
(43)【公開日】2023-12-26
(54)【発明の名称】段ボールベッド
(51)【国際特許分類】
   A47C 19/00 20060101AFI20231219BHJP
   A47C 17/64 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
A47C19/00 B
A47C17/64 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023183574
(22)【出願日】2023-10-10
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2021-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】302025648
【氏名又は名称】和光紙器株式会社
(72)【発明者】
【氏名】本橋 志郎
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡単に組立てでき、コンパクトな梱包サイズになる段ボールベッドを提供する。
【解決手段】段ボールベッドは、3層以上に貼り合わせた段ボールシートの長手方向に沿ってスリットを複数箇所設けた部A1と部材B2を、スリットを矢印1-1、2-1の印刷方向が同一方向になるように結合させ、部材C3を形成させ、部材C3を複数個並べ、上面に補強板4を載せ、その上面に天板5を載せ、天板5の短手方向両端に複数のスリットを設け、部材A1の短手方向に形成されたスリットに差込み、天板5を固定させる。各部材のサイズを最小化し、梱包時のデッドスペースを最小限にすることにより宅配便輸送が可能なサイズ(3辺合計160cm以下)にする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕切り形状の台座を用いた段ボールベッドにおいて梱包箱サイズを小さくする目的で仕切り部材の体積を小さくして且つ強度アップを図る構造にする為に段ボールBフルートを3枚貼り合せにすると共に且つ外側の段ボールはコの字にして内側段ボールを挟み込む形状にした事により部材容積を最小限にして段ボールベットとしての平面強度を向上させた機能を備えた組立式段ボールベッド。
【請求項2】
前記段ボールベッドにおいて複数の台座を配置し連結する際に隣接する台座の上に天板をまたがって配置し天板の両端折り曲げ部分の切込み溝を台座の連結方向側面の切込み溝に差込む事により複数の台座が分離しない機能を備え且つ天板の外形寸法を3辺合計160cm以下の梱包箱に合わせた形状にした事を目的とした請求項1に記載の段ボールベッド
【請求項3】
前記段ボールベッドにおいて補強板と天板の数量を変える事により個々の突き当て位置が異なる為にベッド使用時に局部的な落ち込みが無くなり均等に平面強度が得られ台座と補強板と天板は各々同一形状であり各々連結する順番の指定はなく組立できる機能を備えた事を目的とした請求項1に記載の段ボールベッド。
【請求項4】
前記段ボールベッドの部材収納用梱包箱を再度テープ等で封絨して、段ボールベッドの端部に配置する事により段ボールベッド延長用器具の付属部品として備えた事を特徴とする請求項1に記載の段ボールベッド。
【請求項5】
前記段ボールベッドの梱包箱の中に折畳みルーフを収納させた事を特徴とする請求項1に記載の段ボールベット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自然災害等の時に被災者が簡単に組立てられ、子供から高身長の大人まで使用でき、且つ、梱包サイズを宅配便輸送ができる様にコンパクト化した段ボールベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
実際に段ボールベットを使用する際、お年寄りの方が絵を見て簡単に組立できる形状にする必要があり、また、背の高い大人の方にも身体をくの字に曲げず安心して睡眠がとれるベッドが求められる。且つ、段ボールベッドは梱包容積が大きいと輸送費も高額になり金額的な負担が大きい為、いかにコンパクトな梱包サイズにするかが必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3226650号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実際に段ボールベットを使用する際、お年寄りの方が絵を見て簡単に組立できる形状にする必要があり、また、背の高い大人の方にも身体をくの字に曲げず安心して睡眠がとれるベッドが求められる。且つ、段ボールベッドは梱包容積が大きいと輸送費も高額になり金額的な負担が大きい為、いかにコンパクトな梱包サイズにするかが必要だが、ベッドの機能に求められる強度と相反する部分になり解決することが難しい課題があった。コンパクト[宅配便輸送が可能なサイズ(3辺合計160cm以下)]にして輸送費削減が可能な段ボールベッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
3層以上に貼り合せた段ボールシートの長手方向に沿ってスリットを複数箇所設けた部材A(1)と3層以上に貼り合せた段ボールシートの長手方向に沿ってスリットを複数箇所設けた部材B(2)において、部材Aと部材Bのスリットを矢印の印刷方向(1-1、2-1)が同一方向になるように結合させ、部材C(3)を形成させ、部材C(3)を複数個並べ、上面に補強板(4)を載せ、その上面に天板(5)を載せ、天板(5)の短手方向(両端)に沿って複数のスリットを設け、部材A(1)の短手方向に形成されたスリットに差込み、天板(5)を固定させる機能を備えた事を特徴とする段ボールベット。
【0006】
段ボールベッド組立後の梱包箱(8)を再度封絨して、段ボールベッドの短手方向に配置する事により段ボールベッド延長用器具の付属部品として備えた事を特徴とする請求項1に記載の段ボールベット。
【0007】
段ボールベットの各部材サイズを最小化し、梱包箱へ収納の際、デッドスペースを最小化することで宅配便輸送が可能なサイズ(3辺合計160cm以下)にする。
【0008】
梱包箱(8)の中に折畳みルーフ(6)を収納させた事を特徴とする請求項1に記載の段ボールベット。梱包箱の中に折畳みルーフも合わせて収納し、使用する際に、折畳みルーフを組立ててベッドの上に設置することで、近傍を通る人からプライバシーが確保され、また、室内照明からの遮光及び飛沫感染のリスクも減少させる。
【発明の効果】
【0009】
3層以上に貼り合せた段ボールシートを用いることにより体格の良い大人でも天板部分が潰れにくい構造になり、3層以上に貼り合せた段ボールシートに矢印の印刷を入れ、矢印を同一方向に向けて差込むことにより組立が容易にできるようになった。
【0010】
梱包箱への部材収納時、デッドスペースを極力無くすことにより宅配便輸送が可能になった(3辺合計160cm以下)。
【0011】
梱包箱の中に折畳みルーフも合わせて収納し、使用する際、折畳みルーフを組立ててベッドの上に設置することで、近傍を通る人からプライバシーが確保し、また、室内照明からの遮光及び飛沫感染のリスクも減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の段ボールベッドの説明図
図2】段ボールベッドの説明図
図3】段ボールベッドを組立てた後の梱包箱。
図4】梱包箱を利用して延長された段ボールベッドの説明図
【発明を実施するための形態】
【0013】
市町村の役所・公民館・市民センターなどに常時保管し、自然災害が発生した際は避難された方々が速やかに組立てを行い、使用することが望ましいと考えます。
【実施例0014】
段ボールベットの天板を外し、基礎部材(井桁に組んだ段ボール)の四角い空間に備品等を収納すれば、整理整頓ができ、少しでも落ち着いた環境が得られると考えます。
【産業上の利用可能性】
【0015】
自然災害時に帰宅困難な方々の為にも事務所・工場・学校等幅広く利用が可能。
【符号の説明】
【0016】
1 部材A
2 部材B
3 部材C
4 補強板
5 天板
6 折畳みルーフA
7 折畳みルーフB
8 梱包箱
図1
図2
図3
図4