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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023182877
(43)【公開日】2023-12-27
(54)【発明の名称】電子装置
(51)【国際特許分類】
   H03K 17/0814 20060101AFI20231220BHJP
   H03K 19/003 20060101ALI20231220BHJP
   H03K 17/08 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
H03K17/0814
H03K19/003 230
H03K17/08 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020192223
(22)【出願日】2020-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立Astemo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 昌大
(72)【発明者】
【氏名】小田部 晃
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 尭生
【テーマコード(参考)】
5J032
5J055
【Fターム(参考)】
5J032AA01
5J032AA02
5J032AC18
5J055AX34
5J055AX64
5J055BX16
5J055CX28
5J055DX13
5J055DX14
5J055DX22
5J055DX56
5J055DX72
5J055EX07
5J055EY01
5J055EY12
5J055EY21
5J055EZ03
5J055EZ04
5J055EZ07
5J055FX05
5J055FX13
5J055FX20
5J055FX37
5J055GX01
(57)【要約】
【課題】電源電圧よりも数V高い過電圧が出力端子に印加された場合でも、電源端子への逆流電流を防止することが可能な電子装置を提供する。
【解決手段】電子装置100は、電源端子4と、出力端子7と、電源端子4及び出力端子7に接続されたP型出力トランジスタ3と、グラウンド及び出力端子7に接続されたN型出力トランジスタ12と、P型出力トランジスタ3と出力端子7との間に接続され、P型出力トランジスタ3と出力端子7との導通を遮断する遮断トランジスタ5と、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差を監視し、当該電圧差が所定値以上であることを検出する検出トランジスタ6を備える。検出トランジスタ6は、当該電圧差が当該所定値以上である場合、遮断トランジスタ5のゲートに出力端子7の電圧を供給する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部の回路に電源電圧を供給する電源端子と、
外部に出力信号を出力する出力端子と、
前記電源端子及び前記出力端子に接続され、前記電源電圧を有する前記出力信号を前記出力端子に供給するP型出力トランジスタと、
グラウンド及び前記出力端子に接続され、グラウンド電位を有する前記出力信号を前記出力端子に供給するN型出力トランジスタと、
前記P型出力トランジスタと前記出力端子との間に接続され、前記P型出力トランジスタと前記出力端子との導通を遮断する遮断トランジスタと、
前記出力端子の電圧と前記電源電圧との電圧差を監視し、前記電圧差が所定値以上であることを検出する検出トランジスタと、
を備え、
前記検出トランジスタは、前記電圧差が前記所定値以上である場合、前記遮断トランジスタのゲートに前記出力端子の前記電圧を供給する
ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記電圧差が前記所定値以上である場合、前記遮断トランジスタのウェルに前記出力端子の前記電圧を供給するトランジスタを更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記検出トランジスタと前記出力端子の間に接続された保護抵抗を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記P型出力トランジスタと並列して前記電源端子に接続され、前記P型出力トランジスタとカレントミラー回路を構成して、前記P型出力トランジスタに流れる電流を制御する第1制御トランジスタと、
前記第1制御トランジスタと前記グラウンドとの間に接続され、前記第1制御トランジスタに流れる電流を制御する第2制御トランジスタと、を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第1制御トランジスタと前記第2制御トランジスタとの間に接続され、内部電源の電圧がゲートに供給されるトランジスタを更に備える
ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関し、特に、出力端子に過電圧が印加され得る環境で使用される電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、センサ装置等の電子装置の出力回路は、オープンドレインのアナログ出力回路が主流であったが、近年、高速なデジタル出力回路に移行しつつある。デジタル出力回路の1つとして、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)出力回路がある。
【0003】
CMOS出力回路では、出力端子に過電圧が印加された場合、出力端子から、Pチャネル型のトランジスタに存在する寄生ダイオードを介して、電源端子に向かって電流が逆流する可能性がある。この逆流電流は、電子装置の内部回路に影響を及ぼす可能性がある。
【0004】
特許文献1には、出力端子に印加される電圧を検出する回路を備え、出力端子の電圧が、所定値以上になった場合には、遮断スイッチをオフ状態にして出力端子から電源端子に電流が逆流しないようにした電子回路が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-65161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の電子回路において、遮断スイッチをオフ状態にする基準となる上記の所定値は、電源電圧の変動や所定値のばらつき等を考慮して通常の電源電圧よりも高く設定される必要がある。しかも、特許文献1の電子回路では、上記の所定値を設定するためにツェナダイオードが用いられており、製造プロセス上の制約から、上記の所定値として設定可能な値が制限される。しかしながら、特許文献1の電子回路では、これらの事情が何ら考慮されておらず、例えば、電源電圧よりも数V高い過電圧が出力端子に印加された場合には、これを検出して上記の逆流電流を防止することができない可能性がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電源電圧よりも数V高い過電圧が出力端子に印加された場合でも、電源端子への逆流電流を防止することが可能な電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る電子装置は、内部の回路に電源電圧を供給する電源端子と、外部に出力信号を出力する出力端子と、前記電源端子及び前記出力端子に接続され、前記電源電圧を有する前記出力信号を前記出力端子に供給するP型出力トランジスタと、グラウンド及び前記出力端子に接続され、グラウンド電位を有する前記出力信号を前記出力端子に供給するN型出力トランジスタと、前記P型出力トランジスタと前記出力端子との間に接続され、前記P型出力トランジスタと前記出力端子との導通を遮断する遮断トランジスタと、前記出力端子の電圧と前記電源電圧との電圧差を監視し、前記電圧差が所定値以上であることを検出する検出トランジスタと、を備え、前記検出トランジスタは、前記電圧差が前記所定値以上である場合、前記遮断トランジスタのゲートに前記出力端子の前記電圧を供給することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電源電圧よりも数V高い過電圧が出力端子に印加された場合でも、電源端子への逆流電流を防止することが可能な電子装置を提供することができる。
上記以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】CMOS出力回路を備える比較例の電子装置の構成を示す図。
図2】実施形態1の電子装置が備える出力回路の構成を示す図。
図3】実施形態2の電子装置が備える出力回路の構成を示す図。
図4】実施形態3の電子装置が備える出力回路の構成を示す図。
図5】実施形態4の電子装置が備える出力回路の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、各実施形態において同一の符号を付された構成は、特に言及しない限り、各実施形態において同様の機能を有し、その説明を省略する。
【0012】
図1は、CMOS出力回路を備える比較例の電子装置の構成を示す図である。
【0013】
比較例の電子装置は、外部電源(12V)の電圧を調整して電源電圧(5V)を供給するレギュレータ20と、CMOS出力回路を有する集積回路14と、集積回路14の内部に配置された内部回路15と、集積回路14の外部に配置された外部回路13とを備える。更に、比較例の電子装置は、電源端子(Vcc)と、出力端子(Vout)と、集積回路14の内部に配置されCMOS出力回路を構成する、Pチャネル型の出力トランジスタ16及びNチャネル型の出力トランジスタ18を備える。
【0014】
出力トランジスタ16は、例えば、Pチャネル型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor;以下、PMOSとも称する)等により構成される。出力トランジスタ18は、例えば、Nチャネル型のMOSFET(以下、NMOSとも称する)等により構成される。出力トランジスタ16には寄生ダイオード17が存在し、出力トランジスタ18には寄生ダイオード19が存在する。
【0015】
比較例の電子装置の出力端子に過電圧(9V)が印加された場合、図1の破線矢印にて示すように、出力端子から、寄生ダイオード17を介して、電源端子に電流が逆流する可能性がある。出力端子から電源端子への逆流電流によって、比較例の電子装置では、内部回路15及び外部回路13に過電圧が印加され、内部回路15及び外部回路13が破壊される可能性がある。
【0016】
電源端子への逆流電流を防止するために、特許文献1の電子回路では、出力端子に印加される電圧を検出する回路を備え、出力端子の電圧が、所定値以上になった場合には、遮断スイッチをオフ状態にする。
【0017】
特許文献1の電子回路において、出力端子に過電圧が印加されたか否かの判断基準となる上記の所定値は、電源電圧の変動及び所定値のばらつき等を考慮して通常の電源電圧よりも高く設定される必要がある。しかも、特許文献1の電子回路では、上記の所定値を設定するためにツェナダイオードが用いられており、製造プロセス上の制約から、上記の所定値として設定可能な値が制限される。例えば、ツェナダイオードでは、その製造プロセス上の制約から、不純物濃度を高くすることができないので、ツェナ電圧が12V以上になり、低電圧のツェナ電圧を得ることが難しい。電源電圧が5Vであれば、電源電圧とツェナ電圧との電圧差は7Vにも達する。しかしながら、特許文献1の電子回路では、これらの事情が何ら考慮されておらず、例えば、電源電圧よりも数V高い過電圧が出力端子に印加された場合には、これを検出して上記の逆流電流を防止することができない可能性がある。
【0018】
そこで、本実施形態の電子装置は、電源電圧よりも数V高い過電圧が出力端子に印加された場合でも電源端子への逆流電流を防止できるよう、以下のような構成を備える。
【0019】
[実施形態1]
図2は、実施形態1の電子装置100が備える出力回路の構成を示す図である。なお、図2では、NMOSによって構成される各トランジスタ(N型出力トランジスタ12及び第2制御トランジスタ11)のウェルがグラウンドに接続されているが、その図示を省略している。以降の図面においても同様である。
【0020】
電子装置100は、車載用のセンサ装置や電子制御ユニット等の、出力端子7に過電圧が印加され得る環境で使用される電子装置に広く適用可能である。電子装置100は、出力回路として、後述するP型出力トランジスタ3及びN型出力トランジスタ12によって構成されるCMOS出力回路を備える。
【0021】
電子装置100は、内部の回路に電源電圧(Vcc)を供給する電源端子4と、外部に出力信号を出力する出力端子7と、電源電圧を有する出力信号を出力端子7に供給するP型出力トランジスタ3と、グラウンド電位を有する出力信号を出力端子7に供給するN型出力トランジスタ12とを備える。更に、電子装置100は、P型出力トランジスタ3と出力端子7との導通を遮断する遮断トランジスタ5と、出力端子7の電圧(Vout)と電源電圧との電圧差を監視して当該電圧差が所定値以上であることを検出する検出トランジスタ6とを備える。更に、電子装置100は、遮断トランジスタ5のゲートにグラウンド電位を供給する電流源8と、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに電源電圧を供給するダイオード1とを備える。更に、電子装置100は、P型出力トランジスタ3に流れる電流を制御する第1制御トランジスタ2と、第1制御トランジスタ2に流れる電流を制御する第2制御トランジスタ11とを備える。更に、電子装置100は、入力信号(Vin)の論理レベルを反転させて第2制御トランジスタ11のゲート及びインバータ10に供給するインバータ9と、インバータ9からの入力信号の論理レベルを反転させてN型出力トランジスタ12のゲートに供給するインバータ10とを備える。
【0022】
P型出力トランジスタ3は、PMOSによって構成される。P型出力トランジスタ3のドレイン又はソースの一方は、電源端子4に接続され、他方は、遮断トランジスタ5を介して出力端子7に接続される。P型出力トランジスタ3のゲートは、第1制御トランジスタ2のゲートに接続される。P型出力トランジスタ3のウェルは、電源端子4に接続される。P型出力トランジスタ3は、オン状態になると、遮断トランジスタ5を介して出力端子7を電源端子4に導通させ、出力端子7に電源電圧を供給する。これにより、P型出力トランジスタ3は、電源電圧を有する出力信号を出力端子7に供給する。
【0023】
N型出力トランジスタ12は、NMOSによって構成される。N型出力トランジスタ12のドレイン又はソースの一方は、グラウンドに接続され、他方は、出力端子7に接続される。N型出力トランジスタ12のゲートは、インバータ10の出力側に接続される。N型出力トランジスタ12のウェルは、グラウンドに接続される。N型出力トランジスタ12は、オン状態になると、出力端子7をグラウンドに導通させ、出力端子7にグラウンド電位を供給する。これにより、N型出力トランジスタ12は、グラウンド電位を有する出力信号を出力端子7に供給する。
【0024】
第1制御トランジスタ2は、PMOSによって構成される。第1制御トランジスタ2のドレイン又はソースの一方は、P型出力トランジスタ3と並列して電源端子4に接続され、他方は、第2制御トランジスタ11を介してグラウンドに接続される。第1制御トランジスタ2のゲートは、P型出力トランジスタ3のゲートに接続される。第1制御トランジスタ2のゲートは、第1制御トランジスタ2のドレイン又はソースのうち、第2制御トランジスタ11に接続された他方と接続される。第1制御トランジスタ2のウェルは、電源端子4に接続される。第1制御トランジスタ2は、P型出力トランジスタ3とカレントミラー回路を構成する。第1制御トランジスタ2は、オン状態になると、P型出力トランジスタ3のゲートを、第2制御トランジスタ11を介してグラウンドに導通させる。P型出力トランジスタ3は、オン状態になり、電源端子4からP型出力トランジスタ3に電流が流れる。これにより、第1制御トランジスタ2は、P型出力トランジスタ3に流れる電流を制御する。
【0025】
第2制御トランジスタ11は、PMOSによって構成される。第2制御トランジスタ11のドレイン又はソースの一方は、グラウンドに接続され、他方は、第1制御トランジスタ2に接続される。すなわち、第2制御トランジスタ11は、第1制御トランジスタ2とグラウンドの間に接続される。第2制御トランジスタ11のゲートは、インバータ9の出力側に接続される。第2制御トランジスタ11のウェルは、グラウンドに接続される。第2制御トランジスタ11は、オン状態になると、第1制御トランジスタ2のドレイン又はソースの他方を、グラウンドに導通させる。これにより、第2制御トランジスタ11は、第1制御トランジスタ2に流れる電流を制御する。
【0026】
ダイオード1のアノードは、電源端子4に接続され、ダイオード1のカソードは、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに接続される。これにより、ダイオード1は、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに電源電圧を供給する。
【0027】
遮断トランジスタ5は、PMOSによって構成される。遮断トランジスタ5のドレイン又はソースの一方は、P型出力トランジスタ3に接続され、他方は、出力端子7及びN型出力トランジスタ12に接続される。遮断トランジスタ5のゲートは、電流源8を介してグラウンドに接続される。遮断トランジスタ5のウェルは、ダイオード1のカソードに接続される。遮断トランジスタ5は、オン状態になると、P型出力トランジスタ3のドレイン又はソースの他方を出力端子7に導通させる。遮断トランジスタ5は、オフ状態になると、P型出力トランジスタ3のドレイン又はソースの他方と出力端子7とを非導通とする。これにより、遮断トランジスタ5は、P型出力トランジスタ3と出力端子7との導通を遮断する。
【0028】
検出トランジスタ6は、PMOSによって構成される。検出トランジスタ6のドレイン又はソースの一方は、遮断トランジスタ5のゲートに接続されると共に、電流源8を介してグラウンドに接続され、他方は、出力端子7に接続される。検出トランジスタ6のゲートは、電源端子4に接続される。検出トランジスタ6のウェルは、ダイオード1のカソードに接続される。検出トランジスタ6のゲート・ソース間の電圧(すなわちゲート電圧)は、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差に相当する。検出トランジスタ6は、ゲート電圧が検出トランジスタ6の閾値電圧(上記の所定値)以上であると、オン状態になる。これにより、検出トランジスタ6は、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差を監視し、当該電圧差が上記の所定値(検出トランジスタ6の閾値電圧)以上であることを検出する。
【0029】
なお、本実施形態において、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が検出トランジスタ6の閾値電圧(上記の所定値)以上であるとは、当該電圧差の絶対値が当該閾値電圧(上記の所定値)の絶対値以上であることを意味していてもよい。
【0030】
また、検出トランジスタ6は、オン状態になると、遮断トランジスタ5のゲートを出力端子7に導通させ、遮断トランジスタ5のゲートに出力端子7の電圧を供給する。すなわち、検出トランジスタ6は、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が上記の所定値以上である場合、遮断トランジスタ5のゲートに出力端子7の電圧を供給する。これにより、遮断トランジスタ5は、遮断トランジスタ5のゲート・ソース間の電圧(すなわちゲート電圧)が実質的に0Vになるので、オフ状態になる。結果的に、P型出力トランジスタ3と出力端子7との導通が遮断される。
【0031】
また、検出トランジスタ6は、オフ状態になると、遮断トランジスタ5のゲートを、電流源8を介してグラウンドに導通させ、遮断トランジスタ5のゲートにグラウンド電位を供給する。すなわち、検出トランジスタ6は、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が上記の所定値未満である場合、遮断トランジスタ5のゲートにグラウンド電位を供給する。これにより、遮断トランジスタ5は、P型出力トランジスタ3がオン状態になり電源電圧が供給されると、遮断トランジスタ5のゲート・ソース間の電圧(すなわちゲート電圧)が遮断トランジスタ5の閾値電圧以上になり、オン状態になる。結果的に、P型出力トランジスタ3と出力端子7とが導通する。
【0032】
上記のような構成を備える実施形態1の電子装置100の動作について、下記に説明する。まず、出力端子7に過電圧が印加されていない通常時の場合における電子装置100の動作について説明する。
【0033】
入力信号(Vin)の論理レベルがハイレベルの場合、第2制御トランジスタ11のゲートには、インバータ9を介してローレベルの電圧が供給され、第2制御トランジスタ11はオフ状態になる。第2制御トランジスタ11がオフ状態になると、第1制御トランジスタ2には電流が流れず、P型出力トランジスタ3はオフ状態になる。一方、N型出力トランジスタ12のゲートには、インバータ10を介してハイレベルの電圧が供給され、N型出力トランジスタ12はオン状態になる。これらの結果、出力端子7には、グラウンド電位が供給される。よって、電子装置100は、グラウンド電位を有する出力信号を出力端子7から外部に出力することができる。
【0034】
入力信号の論理レベルがローレベルの場合、第2制御トランジスタ11のゲートには、インバータ9を介してハイレベルの電圧が供給され、第2制御トランジスタ11はオン状態になる。第2制御トランジスタ11がオン状態になると、第1制御トランジスタ2に電流が流れ、P型出力トランジスタ3がオン状態になる。一方、N型出力トランジスタ12のゲートには、インバータ10を介してローレベルの電圧が供給され、N型出力トランジスタ12はオフ状態になる。また、出力端子7の電圧は電源電圧よりも低く、両者の電圧差は検出トランジスタ6の閾値電圧未満になるので、検出トランジスタ6はオフ状態になる。検出トランジスタ6がオフ状態になると、遮断トランジスタ5のゲートには電流源8によってグラウンド電位が供給され、遮断トランジスタ5はオン状態になる。これらの結果、出力端子7には、電源電圧が供給される。よって、電子装置100は、電源電圧を有する出力信号を出力端子7から外部に出力することができる。
【0035】
次に、出力端子7に過電圧が印加された場合における電子装置100の動作について説明する。出力端子7に過電圧が印加された場合、出力端子7の電圧は電源電圧よりも高くなる。遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各寄生ダイオードを介して、出力端子7の電圧が供給される。一般的に、PMOSでは、ドレイン又はソースのうち、高電位側の端子がソースとなる。出力端子7の電圧が電源電圧よりも高いので、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ソースは、出力端子7に接続される側の端子になる。検出トランジスタ6のソースには、出力端子7の電圧が供給される。また、検出トランジスタ6のゲートには、電源電圧が供給される。ここで、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が、検出トランジスタ6の閾値電圧(上記の所定値)以上になると、検出トランジスタ6は、オン状態になる。検出トランジスタ6がオン状態になると、遮断トランジスタ5のゲートには出力端子7の電圧が供給され、遮断トランジスタ5はオフ状態になる。これらの結果、P型出力トランジスタ3と出力端子7との導通が遮断される。これにより、電子装置100は、出力端子7からP型出力トランジスタ3を介して電源端子4に逆流する電流を、遮断トランジスタ5によって防止することができる。また、電子装置100は、出力端子7から遮断トランジスタ5のウェルを介して電源端子4に逆流する電流を、ダイオード1によって防止することができる。
【0036】
以上のように、実施形態1の電子装置100では、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が検出トランジスタ6の閾値電圧(上記の所定値)以上である場合、検出トランジスタ6が遮断トランジスタ5のゲートに出力端子7の電圧を供給する。これにより、実施形態1の電子装置100では、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が、検出トランジスタ6の閾値電圧以上である場合、遮断トランジスタ5をオフ状態にすることができ、電源端子4への逆流電流を防止することができる。検出トランジスタ6の閾値電圧の大きさは、PMOSの閾値電圧の大きさであり、数V程度である。すなわち、実施形態1の電子装置100では、出力端子7の電圧が電源電圧よりも数V程度高くなった時点において、遮断トランジスタ5を直ちにオフ状態にすることができ、電源端子4への逆流電流を防止することができる。仮に、出力端子7の電圧が電源電圧よりも数V程度高くなった時点において、逆流電流が生じたとしても、逆流電流は、その大きさが極めて微小であり、出力端子7から電源端子4に至る過程において消費され得る。このようなことから、実施形態1の電子装置100は、電源電圧よりも数V高い過電圧が出力端子7に印加された場合でも、電源端子4への逆流電流を確実に防止することができる。
【0037】
更に、実施形態1の電子装置100では、P型出力トランジスタ3と並列して電源端子4に接続され、P型出力トランジスタ3とカレントミラー回路を構成して、P型出力トランジスタ3に流れる電流を制御する第1制御トランジスタ2を備える。そして、実施形態1の電子装置100では、第1制御トランジスタ2とグラウンドとの間に接続され、第1制御トランジスタ2に流れる電流を制御する第2制御トランジスタ11を備える。すなわち、実施形態1の電子装置100では、P型出力トランジスタ3の駆動回路が電流駆動型の回路にて構成されている。電子装置100がセンサ装置の場合、過電圧は出力端子7のみではなく電源端子4にも印加される場合がある。電子装置100において、電源端子4に印加された過電圧によって誤動作が生じることは、許容されない。実施形態1の電子装置100では、P型出力トランジスタ3の駆動回路が電流駆動型の回路にて構成されているので、電源端子4に過電圧が印加されたとしても、P型出力トランジスタ3はオン状態を保持することができるので、誤動作を防止することができる。しかも、P型出力トランジスタ3の駆動回路が電流駆動型の回路にて構成されているので、PMOSによって構成される各トランジスタ(P型出力トランジスタ3、遮断トランジスタ5、検出トランジスタ6及び第1制御トランジスタ2)のウェル及びゲートに供給される電圧は、電源電圧に追従して変動する。これにより、実施形態1の電子装置100では、PMOSによって構成される各トランジスタを一纏めにしてレイアウトし、NMOSによって構成される各トランジスタとの距離を十分に確保することによって、ラッチアップ耐性を向上させることができる。
【0038】
[他の実施形態]
図3図5を用いて、実施形態2~4の電子装置100について説明する。実施形態2~4の説明において、従前の実施形態と同様の構成及び動作の説明については省略する。
【0039】
図3は、実施形態2の電子装置100が備える出力回路の構成を示す図である。
【0040】
実施形態2の電子装置100は、実施形態1に対して、ダイオード1をトランジスタ21に変更し、トランジスタ22を追加している。これにより、実施形態2の電子装置100では、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6のウェルには、出力端子7に過電圧が印加されない通常時の場合、電源電圧が供給され、出力端子7に過電圧が印加された場合、出力端子7の電圧が供給される。
【0041】
具体的には、トランジスタ21は、PMOSによって構成される。トランジスタ21のドレイン又はソースの一方は、電源端子4に接続され、他方は、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに接続される。トランジスタ21のゲートは、検出トランジスタ6のドレイン又はソースのうちの一方の端子(遮断トランジスタ5のゲートに接続されると共に、電流源8を介してグラウンドに接続される側の端子)に接続される。トランジスタ21のウェルは、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに接続される。
【0042】
トランジスタ22は、PMOSによって構成される。トランジスタ22のドレイン又はソースの一方は、トランジスタ21のドレイン又はソースのうちの一方の端子(遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに接続される側の端子)に接続される。トランジスタ22のドレイン又はソースの他方は、トランジスタ21のゲートに接続されると共に、電流源8を介してグラウンドに接続される。トランジスタ22のゲートは、電源端子4に接続される。トランジスタ22のウェルは、トランジスタ21のドレイン又はソースのうちの一方の端子(遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに接続される側の端子)に接続される。
【0043】
出力端子7に過電圧が印加されない通常時の場合、実施形態1の電子装置100では、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、電源電圧からダイオード1の順電圧分だけ低下した電圧が供給される。これに対し、通常時の場合、実施形態2の電子装置100では、トランジスタ21のゲートにはグラウンド電位が供給され、トランジスタ21がオン状態になる。これにより、通常時の場合、実施形態2の電子装置100では、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、電源電圧が供給される。
【0044】
また、出力端子7に過電圧が印加された場合、実施形態1の電子装置100では、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各寄生ダイオードを介して、出力端子7の電圧が供給される。この際、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、出力端子7の電圧から各寄生ダイオードの順電圧分だけ低下した電圧が供給される。これに対し、出力端子7に過電圧が印加された場合、実施形態2の電子装置100では、トランジスタ22のゲートには、電源電圧が供給され、トランジスタ22がオン状態になる。また、検出トランジスタ6もオン状態になる。これにより、出力端子7に過電圧が印加された場合、実施形態2の電子装置100では、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、出力端子7の電圧が供給される。すなわち、実施形態2の電子装置100は、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が検出トランジスタ6の閾値電圧(上記の所定値)以上である場合、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルに出力端子7の電圧を供給するトランジスタ22を備えると言える。なお、この場合、遮断トランジスタ5及びトランジスタ21は、オフ状態となる。
【0045】
このように、出力端子7に過電圧が印加された場合、実施形態1の電子装置100では、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、出力端子7の電圧から各寄生ダイオードの順電圧分だけ低下した電圧が供給される。これにより、実施形態1の電子装置100では、遮断トランジスタ5のソースとウェルとの間には電圧差が生じると共に、検出トランジスタ6のソースとウェルとの間には電圧差が生じる。ゆえに、実施形態1の電子装置100では、遮断トランジスタ5がオン状態に復帰するのに必要なゲート・ソース間の電圧(閾値電圧)が大きくなるので、出力端子7に印加された過電圧が正常に復帰したとしても、遮断トランジスタ5の復帰に或る程度の時間を要する。同様に、実施形態1の電子装置100では、検出トランジスタ6がオフ状態にそれぞれ復帰するのに必要なゲート・ソース間の電圧(閾値電圧)が大きくなるので、検出トランジスタ6の復帰に或る程度の時間を要する。
【0046】
これに対し、出力端子7に過電圧が印加された場合、実施形態2の電子装置100では、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6の各ウェルには、出力端子7の電圧が供給される。これにより、実施形態2の電子装置100では、遮断トランジスタ5のソースとウェルとの間には電圧差が生じないと共に、検出トランジスタ6のソースとウェルとの間には電圧差が生じない。ゆえに、実施形態2の電子装置100では、遮断トランジスタ5がオン状態に復帰するのに必要なゲート・ソース間の電圧が大きくならないので、実施形態1よりも、遮断トランジスタ5の復帰に要する時間を短縮することができる。同様に、実施形態2の電子装置100では、検出トランジスタ6がオフ状態に復帰するのに必要なゲート・ソース間の電圧が大きくならないので、実施形態1よりも、検出トランジスタ6の復帰に要する時間を短縮することができる。
【0047】
以上のように、実施形態2の電子装置100では、トランジスタ21,22を備えることによって、出力端子7に印加された過電圧が正常に復帰した際に、遮断トランジスタ5及び検出トランジスタ6を直ちに復帰させることができる。よって、実施形態2の電子装置100では、短時間に複数回の過電圧が出力端子7に印加される場合でも、電源端子4への逆流電流を確実に防止することができる。
【0048】
図4は、実施形態3の電子装置100が備える出力回路の構成を示す図である。
【0049】
実施形態3の電子装置100は、実施形態2に対して、保護抵抗23,24を追加している。保護抵抗23は、遮断トランジスタ5と出力端子7との間に接続された抵抗である。保護抵抗24は、検出トランジスタ6と出力端子7との間に接続された抵抗である。実施形態3の電子装置100は、保護抵抗23を備えることにより、出力端子7からの過電圧に対する遮断トランジスタ5の耐性を向上させることができる。実施形態3の電子装置100は、保護抵抗24を備えることにより、出力端子7からの過電圧に対する検出トランジスタ6の耐性を向上させることができる。
【0050】
ここで、出力端子7に過電圧が印加された場合、検出トランジスタ6をオン状態にし、遮断トランジスタ5をオフ状態にするには、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が、検出トランジスタ6の閾値電圧(上記の所定値)以上である必要がある。すなわち、出力端子7の電圧と電源電圧との電圧差が、検出トランジスタ6の閾値電圧(上記の所定値)未満の場合、電源端子4への逆流電流が生じてしまう。保護抵抗23には、この逆流電流を低減する効果もある。また、保護抵抗24には、この逆流電流と保護抵抗23とによって、検出トランジスタ6の監視及び検出に影響が出ることを防止する効果もある。
【0051】
図5は、実施形態4の電子装置100が備える出力回路の構成を示す図である。
【0052】
実施形態4の電子装置100では、実施形態3に対して、トランジスタ25,26及び内部電源27を追加している。これにより、実施形態4の電子装置100では、電源端子4に過電圧が印加された場合、電源端子4からの過電圧に対する電流源8及び第2制御トランジスタ11の各耐性を向上させることができる。
【0053】
具体的には、トランジスタ25は、NMOSによって構成される。トランジスタ25のドレイン又はソースの一方は、トランジスタ22のドレイン又はソースのうちの一方の端子(トランジスタ21のゲートに接続されると共に、電流源8を介してグラウンドに接続される側の端子)に接続される。トランジスタ25のドレイン又はソースの他方は、電流源8を介してグラウンドに接続される。トランジスタ25のゲートは、内部電源27に接続される。トランジスタ25のウェルは、グラウンドに接続される。すなわち、トランジスタ25は、トランジスタ22と電流源8との間に接続され、内部電源27の電圧がゲートに供給されるトランジスタである。
【0054】
トランジスタ26は、NMOSによって構成される。トランジスタ25のドレイン又はソースの一方は、第1制御トランジスタ2の他方の端子(第2制御トランジスタ11を介してグラウンドに接続される側の端子)に接続される。トランジスタ25のドレイン又はソースの他方は、第2制御トランジスタ11の他方の端子(第1制御トランジスタ2に接続される側の端子)に接続される。トランジスタ26のゲートは、内部電源27に接続される。トランジスタ26のウェルは、グラウンドに接続される。すなわち、トランジスタ26は、第1制御トランジスタ2と第2制御トランジスタ11との間に接続され、内部電源27の電圧がゲートに供給されるトランジスタである。
【0055】
電源端子4に過電圧が印加された場合、PMOSによって構成される各トランジスタ(P型出力トランジスタ3、遮断トランジスタ5、検出トランジスタ6、第1制御トランジスタ2及びトランジスタ21,22)のウェル及びゲートに供給される電圧は、電源電圧によって追従して変動する。よって、電源端子4に過電圧が印加された場合、P型出力トランジスタ3の電流駆動を行う第2制御トランジスタ11及び電流源8にも過電圧が印加される可能性がある。実施形態4の電子装置100では、トランジスタ22と電流源8との間に接続されたトランジスタ25と、第1制御トランジスタ2と第2制御トランジスタ11との間に接続されたトランジスタ26とを備える。これにより、電源端子4に過電圧が印加されても、電流源8及び第2制御トランジスタ11に印加される過電圧を低減することができる。しかも、実施形態4の電子装置100では、トランジスタ25,26のゲートには内部電源27の電圧が供給される。これにより、実施形態4の電子装置100では、電源端子4に過電圧が印加されても、トランジスタ25,26のゲートに供給される電圧は、電源端子4に印加された過電圧によって変動しないので、誤動作を更に防止することができる。
【0056】
なお、上記の各実施形態において、電子装置100が備える各トランジスタ2,3,5,6,11,12,21,22,25,26は、MOSFETによって構成されていたが、他のトランジスタによって構成されてもよい。また、電子装置100の出力回路は、CMOS出力回路以外のデジタル出力回路であってもよい。
【0057】
[その他]
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、或る実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、或る実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0058】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路にて設計する等によりハードウェアによって実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアによって実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テープ、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(solid state drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0059】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…ダイオード、2…第1制御トランジスタ、3…P型出力トランジスタ、4…電源端子、5…遮断トランジスタ、6…検出トランジスタ、7…出力端子、11…第2制御トランジスタ、12…N型出力トランジスタ、21…トランジスタ、22…トランジスタ、23…保護抵抗、24…保護抵抗、25…トランジスタ、26…トランジスタ、27…内部電源、100…電子装置
図1
図2
図3
図4
図5