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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183069
(43)【公開日】2023-12-27
(54)【発明の名称】商品登録装置
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20231220BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20231220BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
G07G1/00 301Z
G07G1/12 321N
G07G1/00 311E
G06K7/10 468
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096475
(22)【出願日】2022-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】新井 潤一
(72)【発明者】
【氏名】山本 将士
(72)【発明者】
【氏名】市川 稔幸
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142BA01
3E142BA07
3E142BA18
3E142CA12
3E142CA17
3E142FA06
3E142FA14
3E142FA18
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA16
3E142GA35
(57)【要約】      (修正有)
【課題】商品登録装置において、客端末からの客コードの読み取り時の客の作業を簡単にする。
【解決手段】商品登録装置1は、商品から商品コードを読み取るオペレータ用スキャナ(オペレータ用固定スキャナ及びオペレータ用ハンディスキャナ12)と、オペレータに向けて情報を表示するオペレータ用ディスプレイ20と、オペレータ用スキャナ及びオペレータ用ディスプレイ20が配置される支柱30と、客端末から客コードを読み取る客用スキャナ40と、客に向けて情報を表示する客用ディスプレイ50とを備える。客用スキャナ40及び客用ディスプレイ50は、客とオペレータとが向き合う方向(前後方向)に直交する横方向(左右方向)において、支柱30に対して同一側に位置する。客用スキャナ40は、客用ディスプレイ50よりも下方又は客用ディスプレイ50と同一高さに位置するスキャナ面41を有し、スキャナ面41は、水平方向よりも下方を向いている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品から商品コードを読み取るオペレータ用スキャナと、
オペレータに向けて情報を表示するオペレータ用ディスプレイと、
前記オペレータ用スキャナ及び前記オペレータ用ディスプレイが配置される支柱と、
客端末から客コードを読み取る客用スキャナと、
客に向けて情報を表示する客用ディスプレイとを備え、
前記客用スキャナ及び前記客用ディスプレイは、客とオペレータとが向き合う方向に直交する横方向において、前記支柱に対して同一側に位置し、
前記客用スキャナは、前記客用ディスプレイよりも下方又は前記客用ディスプレイと同一高さに位置するスキャナ面を有し、
前記スキャナ面は、水平方向よりも下方を向いている
ことを特徴とする商品登録装置。
【請求項2】
前記スキャナ面は、前記客用ディスプレイよりもオペレータ側で且つ前記客用ディスプレイよりも下方に位置する
ことを特徴とする請求項1記載の商品登録装置。
【請求項3】
前記スキャナ面は、前記横方向における位置が前記客用ディスプレイと同一である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の商品登録装置。
【請求項4】
前記客用スキャナは、前記支柱の側面から水平方向に延びる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の商品登録装置。
【請求項5】
前記客用スキャナの上端は、前記客用ディスプレイと同一高さで前記客用ディスプレイよりもオペレータ側に位置する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の商品登録装置。
【請求項6】
前記客用スキャナは、水平方向に対する角度を可変に回転可能である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の商品登録装置。
【請求項7】
前記客用スキャナは、撮像部を有し、
前記客用ディスプレイは、前記撮像部によって撮像された画像を表示する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の商品登録装置。
【請求項8】
前記客用スキャナは、撮像部を有し、
前記オペレータ用ディスプレイは、前記撮像部によって撮像された画像を表示する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の商品登録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの小売店などでは、POS(Point Of Sale)端末装置などの商品登録装置が広く普及している。この商品登録装置は、商品に付されたバーコードなどの商品コードを読み取る、固定スキャナ、ハンディスキャナなどのオペレータ用スキャナを備える。
【0003】
このような商品登録装置では、商品から商品コードを読み取るオペレータ用スキャナ、オペレータに向けて情報を表示するオペレータ用ディスプレイなどが、店員などのオペレータが正対する支柱に配置される。また、この支柱の上面において、スマートフォンなどの客端末から、クーポンコード、決済コードなどの客コードを読み取る客用スキャナが配置された商品登録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6272795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように客用スキャナが支柱の上面に配置される場合、支柱の上部にはオペレータ用ディスプレイなどが配置されるため、客用スキャナの読み取り時に客端末がオペレータ用ディスプレイなどに接触する場合がある。
【0006】
また、客用スキャナが支柱の上面に配置される場合、客端末の表示画面を下向きにして客用スキャナが客コードを読み取ることになる。そのため、客が表示画面を見ながら客端末を客用スキャナにかざすことができず、読み取り対象のコードが客用スキャナの読み取り可能エリアに入っていること、誤操作で読み取り対象のコードが消えていることなどを客が認識することができない。
【0007】
本発明の目的は、客端末からの客コードの読み取り時の客の作業を簡単にすることができる商品登録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの態様では、商品登録装置は、商品から商品コードを読み取るオペレータ用スキャナと、オペレータに向けて情報を表示するオペレータ用ディスプレイと、前記オペレータ用スキャナ及び前記オペレータ用ディスプレイが配置される支柱と、客端末から客コードを読み取る客用スキャナと、客に向けて情報を表示する客用ディスプレイとを備え、前記客用スキャナ及び前記客用ディスプレイは、客とオペレータとが向き合う方向に直交する横方向において、前記支柱に対して同一側に位置し、前記客用スキャナは、前記客用ディスプレイよりも下方又は前記客用ディスプレイと同一高さに位置するスキャナ面を有し、前記スキャナ面は、水平方向よりも下方を向いている。
【発明の効果】
【0009】
前記態様によれば、客端末からの客コードの読み取り時の客の作業を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】商品登録装置を示す斜視図(その1)である。
図2】商品登録装置を示す斜視図(その2)である。
図3】商品登録装置を示す斜視図(その3)である。
図4】商品登録装置を示す斜視図(その4)である。
図5】商品登録装置を示す斜視図(その5)である。
図6】商品登録装置を示す正面図である。
図7】商品登録装置を示す背面図である。
図8】商品登録装置を示す右側面図である。
図9】商品登録装置を示す左側面図である。
図10】商品登録装置を示す平面図である。
図11】商品登録装置を示す底面図である。
図12】商品登録装置のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態に係る商品登録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1図5は、一実施の形態に係る商品登録装置1を示す斜視図である。
【0013】
図6図11は、商品登録装置1を示す正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、及び底面図である。
【0014】
なお、図1図11に示す前後、左右、及び上下の各方向は、客側を前方、オペレータ側を後方とした場合の一例であるが、前後方向及び左右方向が水平方向であり、上下方向が鉛直方向である。
【0015】
商品登録装置1は、オペレータ用固定スキャナ11と、オペレータ用ハンディスキャナ12と、オペレータ用ディスプレイ20と、支柱30と、客用スキャナ40と、客用ディスプレイ50と、支持部60と、入力部70と、後述する図12に示す制御装置100とを備える。例えば、商品登録装置1は、会計装置(入出金装置)とともに、POSシステムとして配置される。また、商品登録装置1自体が会計装置を備えていてもよい。
【0016】
オペレータ用固定スキャナ11及びオペレータ用ハンディスキャナ12は、商品からバーコード等の商品コードを読み取るオペレータ用スキャナの一例である。オペレータ用スキャナとして、オペレータ用固定スキャナ11とオペレータ用ハンディスキャナ12とのうち一方のみが配置されていてもよい。図2図4、及び図7に示すように、オペレータ用固定スキャナ11は、支柱30の背面(オペレータ側の面)に収納された状態で配置されている。図3図4図6図7、及び図9に示すように、オペレータ用ハンディスキャナ12は、支柱30の左側面に設けられた引っ掛け台31に引っ掛けられた状態で引っ掛け台31に配置されている。
【0017】
オペレータ用ディスプレイ20は、例えばタッチパネルを有する液晶ディスプレイであり、オペレータに向けて情報を表示する。オペレータ用ディスプレイ20が表示する情報は、例えば、オペレータ用固定スキャナ11及びオペレータ用ハンディスキャナ12によって読み取られた商品のリスト、合計金額、精算等のボタンなどである。図3及び図9に示すように、オペレータ用ディスプレイ20は、支柱30のオペレータ側(後ろ側)に傾斜した上面に設けられた上端支持部分32によって、例えば手動で左右方向を回転中心として回転可能に支持されている。
【0018】
支柱30は、オペレータ用固定スキャナ11、オペレータ用ハンディスキャナ12、及びオペレータ用ディスプレイ20が配置される。支柱30は、例えば四角柱形状を呈し、買い物かごなどが載せられるテーブル自体に又はテーブルの横に設置される。一例ではあるが、支柱30の寸法は、前後方向よりも左右方向に長く、左右方向よりも上下方向に長い。支柱30の背面のうち上述のオペレータ用固定スキャナ11が収納された部分の下方には、中空部分33が設けられている。この中空部分33は、オペレータが小物の収納などに用いることができる。
【0019】
客用スキャナ40は、スマートフォンなどの客端末から、バーコード、二次元コードなどの客コードを読み取る。この客コードは、例えば、クーポン情報、会員ID情報、決済情報などの情報を表すコードである。図2に示すように、客用スキャナ40は、前後の上端の辺が丸まった四角柱形状(図8参照)を呈し、支柱30の側面(例えば右側面)から右側に水平方向に延びる。なお、客用スキャナ40は、客用ディスプレイ50や、この客用ディスプレイ50を支持する支持部60などに取り付けられていてもよい。
【0020】
客用ディスプレイ50は、例えばタッチパネルを有する液晶ディスプレイであり、客に向けて情報を表示する。客用ディスプレイ50が表示する情報は、例えば、オペレータ用固定スキャナ11及びオペレータ用ハンディスキャナ12によって読み取られた商品のリスト、合計金額などのほか、客用スキャナ40の読み取り開始ボタン及び読み取り終了ボタンなどである。客用ディスプレイ50は、客とオペレータとが向き合う方向(前後方向)に直交する横方向(左右方向)において、支柱30に対して客用スキャナ40と同一側(例えば右側)に位置する。なお、客用ディスプレイ50が支柱30に対して左側に配置される場合には、客用スキャナ40も支柱30に対して左側に配置されるとよい。また、客用ディスプレイ50が支柱30に対して左右両側に配置される場合には、客用スキャナ40は、支柱30に対して左右の少なくとも一方に配置されるとよい。
【0021】
図5及び図11に示すように、客用スキャナ40の底面には、鉛直下方を向いているスキャナ面41が設けられている。なお、スキャナ面41は、水平方向よりも下方を向いているものであればよいが、望ましくは鉛直下方に対して45度以下の傾きを有するものであるとよい。また、図8に破線矢印で示すように、客用スキャナ40は、左右方向を回転中心として、例えば手動で水平方向に対する角度を可変に回転可能であるとよい。特に、客用スキャナ40は、客側(前側)に回転可能であるとよい。
【0022】
図8に示すように、スキャナ面41は、客用ディスプレイ50よりもオペレータ側(後ろ側)で且つ客用ディスプレイ50よりも下方に位置する。また、図11に示すように、スキャナ面41は、客とオペレータとが向き合う方向(前後方向)に直交する横方向(左右方向)における位置が客用ディスプレイ50と同一である。客用スキャナ40の先端である右端は、客用ディスプレイ50の右端よりも左側に位置する。なお、スキャナ面41は、例えば、客用ディスプレイ50よりも右側に突出する場合などに、客用ディスプレイ50と同一高さに位置してもよい。
【0023】
図8に示すように、客用スキャナ40の上端を通る水平な仮想平面S1は、客用ディスプレイ50の下端を通る水平な仮想平面S2よりも上方に位置する。すなわち、客用スキャナ40の上端は、客用ディスプレイ50と同一高さである。また、客用スキャナ40の上端は、客用ディスプレイ50よりもオペレータ側(後ろ側)に位置する。なお、客用スキャナ40が客用ディスプレイ50に隠れて客から見えづらい場合などには、客用スキャナ40の前面にスキャナ面41の位置を表すシールを貼り付けたり、客用ディスプレイ50にスキャナ面41の位置を表示させたりするとよい。
【0024】
客用スキャナ40は、客端末からバーコード、二次元コードなどの客コードを読み取るリーダのほか、撮像部(例えば、レンズ及び撮像素子)を有するとよい。この撮像部は、リーダが兼ねるものであってもよい。そして、客用ディスプレイ50は、客用スキャナ40の撮像部によって撮像された画像を表示するとよい。また、オペレータ用ディスプレイ20が、客用スキャナ40の撮像部によって撮像された画像を表示してもよい。
【0025】
例えば、客端末の表示画面に複数の客コードが表示される場合、後述するグラフィック処理装置104による画像処理によって、客用ディスプレイ50に表示する撮像画像に枠などで強調して複数の客コードのそれぞれを選択可能に表示し、客用ディスプレイ50のタッチパネルなどにより客の読み取り対象の選択を受け付けるとよい。この場合、客用スキャナ40は、客により選択された読み取り対象の客コードのみを読み取ればよい。なお、客用ディスプレイ50は、客用スキャナ40の撮像部により撮像された画像を動画として表示することが望ましいが、読み取り対象の選択を受け付けるときには、客用スキャナ40の撮像部により撮像された画像を静止画として表示するとよい。
【0026】
図2及び図7に示すように、支持部60は、水平軸部61及び鉛直軸部62を有し、客用ディスプレイ50を支持する。支持部60は、支柱30の右側面において、客用スキャナ40よりも上方に固定されている。そのため、客用ディスプレイ50は、支持部60を介して支柱30に配置されているといえる。
【0027】
水平軸部61は、左右方向に延びる回転中心として機能し、例えば手動で客用ディスプレイ50を水平方向に対する角度を可変に回転可能に支持する。鉛直軸部62は、水平軸部61の下部に配置され、上下方向に延びる回転中心として機能し、例えば手動で客用ディスプレイ50及び水平軸部61を回転可能に、水平軸部61を介して客用ディスプレイ50を支持する。なお、鉛直軸部62は、支持部60の右側面から右側に延び出る部分の先端から上下方向に延びる。
【0028】
図1図3、及び図6に示すように、入力部70は、客用ディスプレイ50の右側面に固定され、客からの入力を受け付ける。図2図4図7、及び図10に示すように、入力部70は、カードR/W71及びキーボード72を有する。
【0029】
カードR/W71は、例えば、磁気カードの磁気ストライプに記録された情報を読み書きする。
【0030】
キーボード72は、テンキーなどを有し、客により押下されることで、情報を取得する。
【0031】
図12は、商品登録装置1のハードウェア構成例を示す図である。
【0032】
図12に示す制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、一時記憶部102と、不揮発性記憶部103と、グラフィック処理装置104と、入出力IF(Interface)105と、通信IF106とを有する。
【0033】
CPU101は、商品登録装置1を統括的に制御するプロセッサの一例である。CPU101は、制御プログラムを読み込み、制御プログラムを実行して、商品の登録処理等を行う。例えば、CPU101は、オペレータ用固定スキャナ11及びオペレータ用ハンディスキャナ12が読み取った商品コードに基づいて、対応する商品の名称や価格等の情報を、通信IF106を介してサーバから読み出して、商品名や価格等を特定して、商品の登録処理を行うとよい。登録された商品については、後述するグラフィック処理装置104が商品に関する情報や金額をオペレータ用ディスプレイ20及び客用ディスプレイ50に出力するとよい。
【0034】
一時記憶部102は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、CPU101に実行させるためのOS(Operating System)プログラム、アプリケーションプログラムの一部や画像データなどが一時的に格納される。
【0035】
不揮発性記憶部103は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリで、CPU101により実行されるアプリケーションプログラムやテーブルデータを不揮発的に記憶する。
【0036】
グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、各種画面を作成し、画像信号に変換してオペレータ用ディスプレイ20及び客用ディスプレイ50に出力する。
【0037】
入出力IF105は、接続される入力部70等の周辺機器を制御する。また、入出力IF105は、図示しない外部記憶媒体への情報の書き込み、外部記憶媒体からの情報の取り出しを行ってもよい。入出力IF105には、上述のオペレータ用固定スキャナ11、オペレータ用ハンディスキャナ12、客用スキャナ40、入力部70などのほか、レシートプリンタ、入出金装置、音声出力装置などが接続されるとよい。
【0038】
通信IF106は、外部のサーバや会計装置などの機器とデータの送受信を行うものであり、例えばLAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)などの接続形式により通信を行う。
【0039】
バス107は、CPU101と一時記憶部102、不揮発性記憶部103などとを接続するなど、商品登録装置1の各部を接続する。
【0040】
以上説明した本実施の形態では、商品登録装置1は、商品から商品コードを読み取るオペレータ用スキャナの一例であるオペレータ用固定スキャナ11及びオペレータ用ハンディスキャナ12と、オペレータに向けて情報を表示するオペレータ用ディスプレイ20と、オペレータ用固定スキャナ11、オペレータ用ハンディスキャナ12、及びオペレータ用ディスプレイ20が配置される支柱30と、客端末から客コードを読み取る客用スキャナ40と、客に向けて情報を表示する客用ディスプレイ50とを備える。客用スキャナ40及び客用ディスプレイ50は、客とオペレータとが向き合う方向(前後方向)に直交する横方向(左右方向)において、支柱30に対して同一側(例えば右側)に位置する。客用スキャナ40は、客用ディスプレイ50よりも下方又は客用ディスプレイ50と同一高さに位置するスキャナ面41を有する。このスキャナ面41は、客用スキャナ40の底面に設けられ、水平方向よりも下方を向いている。
【0041】
このように、客用スキャナ40が、横方向(左右方向)において、支柱30に対して客用ディスプレイ50と同一側(例えば右側)に位置することによって、客用ディスプレイ50に正対する客が客用スキャナ40に客端末をかざしやすくなる。また、客用スキャナ40が支柱30の横に配置されることによって、支柱30が客端末に接触しにくくなる。また、スキャナ面41が客用ディスプレイ50よりも下方又は客用ディスプレイ50と同一高さに位置し、水平方向よりも下方を向いていることによって、客が客端末の表示画面を上方に向けながら客端末をスキャナ面41にかざすことができる。そのため、客が客端末の表示画面を見ながら客端末を客用スキャナ40にかざすことができるとともに、読み取り対象の客コードが客用スキャナ40の読み取り可能エリアに入っていること、誤操作で読み取り対象の客コードが消えていることなどを客が認識することができる。よって、本実施の形態によれば、客端末からの客コードの読み取り時の客の作業を簡単にすることができる。
【0042】
また、本実施の形態では、スキャナ面41は、客用ディスプレイ50よりもオペレータ側(後ろ側)で且つ客用ディスプレイ50よりも下方に位置する。
【0043】
これにより、支柱30の横(例えば右)に配置される客用ディスプレイ50の下方のスペースにおいて、客がスキャナ面41の下方に客端末をかざすことができる。そのため、客端末が商品登録装置1の各部に接触するのを回避することができる。また、店内の照明光などが客端末に照射されるのを客用ディスプレイ50によって抑制することができるため、客用スキャナ40による読み取り精度を高めることができるとともに、客による客端末の表示画面の視認性を高めることができる。
【0044】
また、本実施の形態では、スキャナ面41は、横方向における位置が客用ディスプレイ50と同一である。
【0045】
これにより、支柱30の横(例えば右)に配置される客用ディスプレイ50の真下のスペースにおいて、客がスキャナ面41の下方に客端末をかざすことができる。そのため、客端末が商品登録装置1の各部に接触するのを回避することができる。
【0046】
また、本実施の形態では、客用スキャナ40は、支柱30の側面(例えば右側面)から水平方向に延びる。
【0047】
これにより、客用スキャナ40を客用ディスプレイ50や支持部60に取り付ける場合と比較して簡素な構成で、支柱30の横(例えば右)のスペースで客がスキャナ面41の下方に客端末をかざし、客端末が商品登録装置1の各部に接触するのを回避することができる。
【0048】
また、本実施の形態では、客用スキャナ40の上端(図8に示す仮想平面S1)は、客用ディスプレイ50と同一高さで客用ディスプレイ50よりもオペレータ側(後ろ側)に位置する。
【0049】
これにより、客用ディスプレイ50のオペレータ側(後ろ側)のスペースに客用スキャナ40の少なくとも一部を配置することで、スキャナ面41の下方の客端末をかざすスペースをより広くとることができる。
【0050】
また、本実施の形態では、客用スキャナ40は、水平方向に対する角度を可変に回転可能である。
【0051】
これにより、客が客端末をかざしやすい角度に客用スキャナ40を回転させることができる。
【0052】
また、本実施の形態では、客用スキャナ40は、撮像部を有し、客用ディスプレイ50は、撮像部によって撮像された画像を表示する。
【0053】
これにより、客が、客用スキャナ40の撮像部が撮像した画像を客用ディスプレイ50において確認しながら、客端末を客用スキャナ40にかざすことができる。
【0054】
また、本実施の形態では、客用スキャナ40は、撮像部を有し、オペレータ用ディスプレイ20は、撮像部によって撮像された画像を表示する。
【0055】
これにより、オペレータが、客用スキャナ40の撮像部が撮像した画像をオペレータ用ディスプレイ20において確認しながら、客端末を客用スキャナ40にかざす位置を客にアドバイスすることができる。
【0056】
なお、本発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において発明の種々の変形や応用が可能である。
【符号の説明】
【0057】
1 商品登録装置
11 オペレータ用固定スキャナ
12 オペレータ用ハンディスキャナ
20 オペレータ用ディスプレイ
30 支柱
31 引っ掛け台
32 上端支持部分
33 中空部分
40 客用スキャナ
41 スキャナ面
50 客用ディスプレイ
60 支持部
61 水平軸部
62 鉛直軸部
70 入力部
71 カードR/W
72 キーボード
100 制御装置
101 CPU
102 一時記憶部
103 不揮発性記憶部
104 グラフィック処理装置
105 入出力IF
106 通信IF
107 バス
S1,S2 仮想平面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12