(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183121
(43)【公開日】2023-12-27
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20231220BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096570
(22)【出願日】2022-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【弁理士】
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【弁理士】
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 斉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】欠陥部品を含んで構成されている欠陥製品を正確に特定するのが困難であること。
【解決手段】情報処理装置は、製品メーカから出荷され顧客先で稼働する製品からネットワークを介して定期的または不定期に前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品の情報を取得する取得手段と、前記取得された前記製品を構成する部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けてデータベースに記録する記録手段と、欠陥部品の情報を入力し、前記欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報として前記データベースに記録された情報から抽出する抽出手段と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品メーカから出荷され顧客先で稼働する製品からネットワークを介して定期的または不定期に前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品の情報を取得する取得手段と、
前記取得された前記製品を構成する部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けてデータベースに記録する記録手段と、
欠陥部品の情報を入力し、前記欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報として前記データベースに記録された情報から抽出する抽出手段と、
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、さらに、部品メーカの修理検査装置からネットワークを介して前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品であって修理済み部品の情報を取得し、
前記記録手段は、前記修理済み部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けて前記データベースに記録する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、さらに、前記製品メーカの受入検査装置からネットワークを介して前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品であって再利用部品として受け入れた部品の情報を取得し、
前記記録手段は、前記再利用部品として受け入れた部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けて前記データベースに記録する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記抽出された欠陥製品の情報を前記製品メーカに通知する通知手段を、さらに備える、
請求項1乃至3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記製品を構成する部品の情報は、部品の親子関係の情報を含んで構成され、
前記抽出手段は、さらに、前記欠陥部品の情報で特定される部品を子部品とする親部品の情報を欠陥親部品情報として前記データベースに記録された情報から抽出し、
前記通知手段は、前記抽出された欠陥親部品情報を前記製品メーカに通知する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記データベースに記録された製品メーカおよび部品メーカの社名などの情報が、開示対象者以外に開示されないよう開示・秘匿の制御を行う秘匿制御手段を、さらに備える、
請求項1乃至3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
製品メーカから出荷され顧客先で稼働する製品からネットワークを介して定期的または不定期に前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品の情報を取得し、
前記取得された前記製品を構成する部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けてデータベースに記録し、
欠陥部品の情報を入力し、前記欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報として前記データベースに記録された情報から抽出する、情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
製品メーカから出荷され顧客先で稼働する製品からネットワークを介して定期的または不定期に前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品の情報を取得する処理と、
前記取得された前記製品を構成する部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けてデータベースに記録する処理と、
欠陥部品の情報を入力し、前記欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報として前記データベースに記録された情報から抽出する処理と、
を行わせるためにプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一部の部品に欠陥があり、その部品を用いた製品によって顧客に甚大な被害等が生じる恐れがある場合、製品メーカなどは欠陥のある部品が組み込まれた製品(以下、欠陥製品と記す)を特定する必要がある。このような欠陥製品を特定する技術(以下、本発明の関連技術と記す)の一例が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-268177号公報
【特許文献2】特開2014-106709号公報
【特許文献3】特許第4378369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明の関連技術では、各製品形式を構成する部品の情報を記録する部品親子関係情報に基づいて欠陥部品が組み込まれた製品形式を決定し、出荷された製品形式毎の製品の製造番号を記録する生産情報から上記決定した製品形式に一致する製品の製造番号を抽出し、この抽出した製品番号の製品を欠陥製品としている。このため、出荷時点では欠陥部品は組み込まれていなかったが、顧客に出荷された後に保守や修理によって部品交換が行われ、その結果、欠陥部品が組み込まれることになった製品は欠陥製品として検出されなかった。即ち、本発明の関連技術では、欠陥部品を含んで構成されている欠陥製品を正確に特定するのが困難であった。
【0005】
本発明の目的は、上述した課題を解決する情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報処理装置は、
製品メーカから出荷され顧客先で稼働する製品からネットワークを介して定期的または不定期に前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品の情報を取得する取得手段と、
前記取得された前記製品を構成する部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けてデータベースに記録する記録手段と、
欠陥部品の情報を入力し、前記欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報として前記データベースに記録された情報から抽出する抽出手段と、
を含むように構成されている。
【0007】
また、本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
製品メーカから出荷され顧客先で稼働する製品からネットワークを介して定期的または不定期に前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品の情報を取得し、
前記取得された前記製品を構成する部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けてデータベースに記録し、
欠陥部品の情報を入力し、前記欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報として前記データベースに記録された情報から抽出する、
ように構成されている。
【0008】
また、本発明の他の形態に係るプログラムは、
コンピュータに、
製品メーカから出荷され顧客先で稼働する製品からネットワークを介して定期的または不定期に前記製品を特定する情報および前記製品を構成する部品の情報を取得する処理と、
前記取得された前記製品を構成する部品の情報を、前記製品を特定する情報に対応付けてデータベースに記録する処理と、
欠陥部品の情報を入力し、前記欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報として前記データベースに記録された情報から抽出する処理と、
を行わせるように構成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、上述したような構成を有することにより、欠陥部品を含んで構成されている欠陥製品を正確に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のブロック図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のデータベースに記録される情報の例を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る監視装置のブロック図である。
【
図5】製品メーカ向けに生成される構成ツリー情報の例を示す図である。
【
図6】製品メーカ向けに生成される保守履歴情報の例を示す図である。
【
図7】製品メーカ向けに生成される稼働情報の例を示す図である。
【
図8】部品メーカ向けに生成される修理履歴情報の例を示す図である。
【
図9】部品メーカ向けに生成される稼働情報の例を示す図である。
【
図10】部品メーカ向けに生成されるリコール情報の例を示す図である。
【
図11】製品メーカ向けに生成されるリコール情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のブロック図である。
図1を参照すると、本実施形態に係る情報処理装置1は、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)2、操作入力部3、画面表示部4、記憶部5、および演算処理部6が設けられている。
【0012】
通信I/F部2は、専用のデータ通信回路からなり、ネットワーク10を介して接続された製品7、修理検査装置8、受入検査装置9などの各種装置との間でデータ通信を行う機能を有している。
【0013】
製品7は、情報処理装置1が監視する対象の装置、設備、機械などであり、複数存在する。これらの製品7は、製品メーカから顧客に出荷され、顧客の利用に供されている製品である。本例では、製品7はサーバコンピュータなどのコンピュータ製品である。但し、製品7はコンピュータ製品に限定されず、産業機械や自動車などであってもよい。
【0014】
製品7は、ネットワーク10経由で情報処理装置1から与えられる指令に応答して、或いは製品7自身が自律的に、定期的または不定期に、製品7を特定する情報、製品7を構成する部品の情報、および更新日時の情報をネットワーク10経由で情報処理装置1へ送信するように構成されている。製品7を特定する情報は、例えば製品7の製品形式名および製造番号であってよいが、それに限定されず、製品7の個体を一意に識別し得る情報であればよい。製品7を構成する部品は、例えばコンピュータ製品を構成するハードウェア部品であるが、ソフトウェア部品であってもよい。このように製品を特定する情報および製品を構成する部品の情報を外部に通知する機能に関連する文献として、例えば特許文献2がある。なお、製品を構成する部品の情報は、部品の親子関係の情報を含んでいてよい。例えば、製品7がブレードサーバであり、ストレージブレードを含み、ストレージブレードが幾つかのストレージ装置を内蔵する場合、ストレージブレードとストレージ装置とが親子関係になる。但し、部品の親子関係は上記に限定されない。
【0015】
修理検査装置8は、製品7の部品を修理する部品メーカに設置され、修理作業を終えた部品が正常に動作するか否かを検査する装置である。修理検査装置8は、その機能の一つして、製品を特定する情報、修理前および修理後の部品の情報、および更新日時の情報をネットワーク10経由で情報処理装置1へ送信する機能を有している。但し、製品7を特定する情報、修理前および修理後の部品の情報、および更新日時の情報を部品メーカに設置された端末から人手で入力し、ネットワーク10経由で情報処理装置1へ送信するようにしてもよい。
【0016】
受入検査装置9は、製品メーカに設置され、修理済みの製品7の部品を再利用部品として受入可能か否かを検査する装置である。受入検査装置9は、その機能の一つして、製品を特定する情報、製品を構成する部品であって再利用部品として受け入れた部品の情報、および更新日時の情報をネットワーク10経由で情報処理装置1へ送信する機能を有している。但し、製品を特定する情報、製品を構成する部品であって再利用部品として受け入れた部品の情報、および更新日時の情報を製品メーカに設置された端末から人手で入力し、ネットワーク10経由で情報処理装置1へ送信するようにしてもよい。
【0017】
操作入力部3は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部6に出力するように構成されている。
【0018】
画面表示部4は、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などの画面表示装置からなり、演算処理部6からの指示に応じて、操作メニューなどの各種情報を画面表示するように構成されている。
【0019】
記憶部5は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、演算処理部6での各種処理に必要な処理情報およびプログラム51を記憶するように構成されている。プログラム51は、演算処理部6に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現するプログラムであり、通信I/F部2などのデータ入出力機能を介して外部装置(図示せず)や記憶媒体(図示せず)から予め読み込まれて記憶部5に保存される。記憶部5で記憶される主な処理情報として、データベース52がある。
【0020】
データベース52は、製品7に関する各種の情報を記録するデータベースである。
図2は、データベース52に記録された情報の例を示す。
図2を参照すると、データベース52は、構成部品履歴D1、部品修理履歴D2、および、部品受入履歴D3を含んで構成されている。
【0021】
構成部品履歴D1は、製品7毎の製品特定情報D11および構成部品情報D12からなる。製品特定情報D11には、製品7の個体を一意に識別し得る情報が記録される。構成部品情報D12には、更新日時D121および構成ツリーD122の組が1以上記録される。構成ツリーD122には、製品7から取得された製品7を構成する部品の情報が記録される。更新日時D121にはその取得日時が記録される。更新日時D121および構成ツリーD122の組は、更新日時の昇順に並べられている。個々の構成ツリーD122は、製品7を構成する全ての部品の情報を含んでいてもよいが、直前の更新日時における製品7を構成する全ての部品との差のみを含んでいてもよい。
【0022】
部品修理履歴D2は、製品7毎の製品特定情報D21および修理部品情報D22からなる。製品特定情報D21には、製品7の個体を一意に識別し得る情報が記録される。修理部品情報D22には、更新日時D221および構成ツリーD222の組が1以上記録される。構成ツリーD222には、修理検査装置8から取得された修理前および修理後の部品の情報が記録される。更新日時D221にはその修理日時が記録される。更新日時D221および構成ツリーD222の組は、更新日時の昇順に並べられている。
【0023】
部品受入履歴D3は、製品7毎の製品特定情報D31および受入部品情報D32からなる。製品特定情報D31には、製品7の個体を一意に識別し得る情報が記録される。受入部品情報D32には、更新日時D321および構成ツリーD322の組が1以上記録される。構成ツリーD322には、修理検査装置8から取得された再利用部品の情報が記録される。更新日時D321にはその受入日時が記録される。更新日時D321および構成ツリーD322の組は、更新日時の昇順に並べられている。
【0024】
演算処理部6は、CPU(Central Processing Unit)とその周辺回路を有し、記憶部5からプログラム51を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム51とを協働させて各種処理部を実現する機能を有している。なお、上述したCPUの代わりに、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating number Processing Unit)、PPU((Physics Processing Unit)、TPU(Tensor Processing Unit)、量子プロセッサ、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
【0025】
演算処理部6で実現される主な処理部として、取得部61、記録部62、抽出部63、および通知部64がある。
【0026】
取得部61は、製品7からネットワーク10および通信I/F部2を介して定期的または不定期に製品7を特定する情報および製品7を構成する部品の情報を取得するように構成されている。また、取得部61は、修理検査装置8からネットワーク10および通信I/F部2を介して製品7を特定する情報および修理済み部品の情報を取得するように構成されている。また、取得部61は、受入検査装置9からネットワーク10および通信I/F部2を介して製品7を特定する情報および再利用部品として受け入れた部品の情報を取得するように構成されている。
【0027】
記録部62は、取得部61によって製品7から取得された製品7を構成する部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の構成部品履歴D1に記録するように構成されている。また、記録部62は、取得部61によって修理検査装置8から取得された修理済み部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の部品修理履歴D2は記録するように構成されている。また、記録部62は、取得部61によって受入検査装置9から取得された再利用部品として受け入れた部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の部品受入履歴D3に記録するように構成されている。
【0028】
抽出部63は、操作入力部3または通信I/F部2を介して外部装置から、欠陥部品の情報を入力するように構成されている。また、抽出部63は、入力された欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報をデータベース52の構成部品履歴D1から全て抽出し、この抽出した製品を特定する情報を記載した欠陥製品リストを作成するように構成されている。具体的には、以下のような処理を行う。
【0029】
抽出部63は、先ず、顧客に出荷された製品7の1つに注目する。なお、製品に出荷された製品7については、事前にそのリストが作成され、抽出部63から参照可能になっている。次に抽出部63は、注目中の製品7を特定する情報をキーにデータベース52の構成部品履歴D1を検索し、注目中の製品7に関する製品特定情報D11と構成部品情報D12との組をデータベース52から読み出す。次に抽出部63は、構成部品情報D12を構成する更新日時D121と構成ツリーD122の1以上の組から最新の更新日時における当該製品7を構成する全ての部品の情報を取得する(以下、この取得した最新の更新日時における構成部品情報を製品7の最新構成部品情報と記す)。次に抽出部63は、入力された欠陥部品の情報で特定される部品と同一の部品が注目中の製品7の最新構成部品情報で特定される部品群の中に存在するか否かを調べる。次に抽出部63は、欠陥部品の情報で特定される部品と同一の部品が注目中の製品7の最新構成部品情報で特定される部品群の中に存在していれば、注目中の製品7を特定する情報を欠陥製品リスト(初期値はNULL)に追加する。次に抽出部63は、他の1つの製品7に注目を移し、前記と同様の処理を繰り返す。抽出部63は、全ての製品7について注目し終えると、欠陥製品リスト作成処理完了とする。
【0030】
また、抽出部63は、欠陥製品リスト作成処理を完了すると、データベース52の部品修理履歴D2に基づいて修理中欠陥製品リストを作成するように構成されている。修理中欠陥製品リストは、製品7には未だ反映されていない修理中の部品が欠陥部品に該当する製品を特定する情報を記載したリストである。具体的には、以下のような処理を行う。
【0031】
抽出部63は、先ず、顧客に出荷された製品7の1つに注目する。次に抽出部63は、注目中の製品7を特定する情報をキーにデータベース52の構成部品履歴D1を検索し、注目中の製品7に関する製品特定情報D11と構成部品情報D12との組をデータベース52から読み出す。次に抽出部63は、構成部品情報D12を構成する更新日時D121と構成ツリーD122の1以上の組から最新の更新日時D121を取得する。次に抽出部63は、注目中の製品7を特定する情報をキーにデータベース52の部品修理履歴D2を検索し、注目中の製品7に関する製品特定情報D21と修理部品情報D22の組をデータベース52から読み出す。次に抽出部63は、読み出した修理部品情報D22中に1以上の更新日時D221と構成ツリーD222の組があれば、それらの組の中に上記最新の更新日時D121より新しい更新日時D221があるか否かを調べる。次に抽出部63は、上記最新の更新日時D121より新しい更新日時D221があれば、その更新日時D221に対応する構成ツリーD222で特定される修理済み部品の中に上記欠陥部品と同一の部品があるか否かを調べる。次に抽出部63は、修理済み部品の中に欠陥部品と同一の部品があれば、注目中の製品7を特定する情報を修理中欠陥製品リスト(初期値はNULL)に追加する。次に抽出部63は、他の1つの製品7に注目を移し、前記と同様の処理を繰り返す。抽出部63は、全ての製品7について注目し終えると、修理中欠陥製品リスト作成処理完了とする。
【0032】
また、抽出部63は、修理中欠陥製品リスト作成処理を完了すると、データベース52の部品受入履歴D3に基づいて再利用直前欠陥製品リストを作成するように構成されている。再利用直前欠陥製品リストは、再利用直前欠陥製品リストは、製品7には未だ反映されていない再利用部品が欠陥部品に該当する製品を特定する情報を記載したリストである。具体的には、以下のような処理を行う。
【0033】
抽出部63は、先ず、顧客に出荷された製品7の1つに注目し、修理中欠陥製品リスト作成処理と同様に注目中の製品7に関して構成部品情報D12から最新の更新日時D121を取得する。次に抽出部63は、注目中の製品7を特定する情報をキーにデータベース52の部品受入履歴D3を検索し、注目中の製品7に関する製品特定情報D31と受入部品情報D32の組をデータベース52から読み出す。次に抽出部63は、読み出した受入部品情報D32中に1以上の更新日時D321と構成ツリーD322の組があれば、それらの組の中に上記最新の更新日時D121より新しい更新日時D321があるか否かを調べる。次に抽出部63は、上記最新の更新日時D121より新しい更新日時D321があれば、その更新日時D321に対応する構成ツリーD322で特定される再利用部品の中に上記欠陥部品と同一の部品があるか否かを調べる。次に抽出部63は、再利用部品の中に欠陥部品と同一の部品があれば、注目中の製品7を特定する情報を再利用直前欠陥製品リスト(初期値はNULL)に追加する。次に抽出部63は、他の1つの製品7に注目を移し、前記と同様の処理を繰り返す。抽出部63は、全ての製品7について注目し終えると、再利用直前欠陥製品リスト作成処理完了とする。
【0034】
通知部64は、抽出部63によって作成された欠陥製品リスト、修理中欠陥製品リスト、および再利用直前欠陥製品リストを、画面表示部4の画面に表示し、または/および、通信I/F部2を通じて図示しない外部の装置へ出力するように構成されている。
【0035】
次に、
図3を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1の動作を説明する。
図3を参照すると、情報処理装置1は、製品7からの情報の取得・記録処理(ステップS1)、修理検査装置8からの情報の取得・記録処理(ステップS2)、受入検査装置9からの情報の取得・記録処理(ステップS3)、および、欠陥製品抽出・通知処理(ステップS4)を並行して実施する。
【0036】
製品7からの情報の取得・記録処理(ステップS1)では、先ず、取得部61は、製品7からネットワーク10および通信I/F部2を介して定期的または不定期に製品7を特定する情報および製品7を構成する部品の情報を取得する。次に、記録部62は、取得部61によって製品7から取得された製品7を構成する部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の構成部品履歴D1に記録する。
【0037】
修理検査装置8からの情報の取得・記録処理(ステップS2)では、先ず、取得部61は、修理検査装置8からネットワーク10および通信I/F部2を介して製品7を特定する情報および修理済み部品の情報を取得する。次に、記録部62は、取得部61によって修理検査装置8から取得された修理済み部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の部品修理履歴D2は記録する。
【0038】
受入検査装置9からの情報の取得・記録処理(ステップS3)では、先ず、取得部61は、受入検査装置9からネットワーク10および通信I/F部2を介して製品7を特定する情報および再利用部品として受け入れた部品の情報を取得する。次に、記録部62は、取得部61によって受入検査装置9から取得された再利用部品として受け入れた部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の部品受入履歴D3に記録する。
【0039】
欠陥製品抽出・通知処理(ステップS4)では、先ず、抽出部63は、操作入力部3または通信I/F部2を介して外部装置から、欠陥部品の情報を入力する。次に、抽出部63は、その欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報をデータベース52の構成部品履歴D1から抽出し、この抽出した製品を特定する情報をリストアップした欠陥製品リストを作成する。次に、抽出部63は、データベース52の部品修理履歴D2に基づいて修理中欠陥製品リストを作成する。次に、抽出部63が、データベース52の部品受入履歴D3に基づいて再利用直前欠陥製品リストを作成する。次に、通知部64は、抽出部63によって作成された欠陥製品リスト、修理中欠陥製品リスト、および再利用直前欠陥製品リストを、画面表示部4の画面に表示し、または/および、通信I/F部2を通じて図示しない外部の装置へ出力する。
【0040】
このように本実施形態によれば、取得部61は、製品メーカから出荷され顧客先で稼働中の製品7からネットワーク10を介して定期的または不定期に製品7を特定する情報および製品7を構成する部品の情報を取得する。また、記録部62は、上記取得された製品を構成する部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の構成部品履歴D1に記録する。また、抽出部63は、欠陥部品の情報を入力し、欠陥部品の情報で特定される部品を構成部品に含む製品を特定する情報を欠陥製品の情報としてデータベース52の構成部品履歴D1から抽出し、この抽出した欠陥製品の情報のリストである欠陥製品リストを作成する。そのため、出荷時点では欠陥部品は組み込まれていなかったが、顧客に出荷された後に保守や修理によって部品交換が行われ、その結果、欠陥部品が組み込まれることになった製品を欠陥製品として検出することができる。
【0041】
また、本実施形態によれば、取得部61は、部品メーカの修理検査装置8からネットワーク10を介して製品7を特定する情報および製品7を構成する部品であって修理済み部品の情報を取得する。また、記録部62は、上記修理済み部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の部品修理履歴D2として記録する。また、抽出部63は、データベース52の部品修理履歴D2に基づいて、製品7には未だ反映されていない修理中の部品が欠陥部品に該当する製品を特定する情報を記載したリストである修理中欠陥製品リストを作成する。このように製品7には未だ反映されていない欠陥部品を修理の段階で早期に発見することができる。そのため、欠陥部品が製品7に組み込まれるのを防止でき、また製品受入検査が無駄に実施されるのを防止できる。
【0042】
また、本実施形態によれば、取得部61は、製品メーカの受入検査装置9からネットワーク10を介して製品7を特定する情報および製品7を構成する部品であって再利用部品として受け入れた部品の情報を取得する。また、記録部62は、上記再利用部品として受け入れた部品の情報を、製品7を特定する情報に対応付けてデータベース52の部品受入履歴D3として記録する。また、抽出部63は、データベース52の部品受入履歴D3に基づいて、欠陥部品である再利用部品を利用する製品を特定する情報を記載したリストである再利用直前欠陥製品リストを作成する。このように製品7には未だ反映されていない欠陥部品である再利用部品を早期に発見することができる。そのため、欠陥部品が製品7に組み込まれるのを防止できる。
【0043】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、機器の構成情報および稼働情報・保守情報・修理情報を収集する監視装置に関する。先ず、本実施形態の理解を容易にするために、本実施形態が解決しようとする課題について説明する。
【0044】
コンピュータ等の製品は、多数の部品から構成され、稼働期間中、部品の交換、修理、部品の再利用が行われるが、交換、修理等の履歴情報は人手で記録・管理されるのが一般的であり、自動化が進んでいない。
【0045】
また、製品メーカ、部品メーカ、顧客が、製品の部品構成、部品の不良情報等を共有する技術が開示されているが、製品の部品構成は機密情報である場合があり、不良の条件など顧客には理解し難い場合があり、情報を参照する立場に応じて適切な開示制限をし、必要な情報のみ情報共有する技術が必要となっている。
【0046】
製品構成を管理して構成部品情報を検索可能とした製品管理機能に関する従来技術としては、例えば、特許文献3等に記載された技術が知られている。これらの従来技術は、製品の部品構成を管理することを可能しているが、部品の交換履歴は作業者が端末から入力する等、人手に頼っている。また、製品メーカ、部品メーカ、顧客が、各ホーム情報を共有することで、製品の部品構成、部品の不良情報等を共有する技術が従来技術として開示されている。
【0047】
前述した従来技術は、保守交換、修理等の情報は作業者が端末から入力することを想定し、自動化が行われていない。また、顧客情報、部品情報等を顧客/製品メーカ/部品メーカの間で何を共有し何を秘匿するかの制御が考慮されていない。例えば、製品の部品構成は製品メーカの機密情報であり、部品メーカに対しても秘匿すべき情報である。また、不良が該当する条件など顧客には理解し難い場合があり、顧客に対しては秘匿すべき場合がある。このように、情報を参照する立場に応じて適切な開示制限をし、必要な情報のみ情報共有する技術が必要となっている。
【0048】
本実施形態では、コンピュータ等の製品において、出荷後、製品内の部品単位の稼働履歴、保守履歴、修理履歴を自動で把握できるようにする。また、部品の稼働履歴、保守履歴、修理履歴、改修情報を製品メーカ/部品メーカ間で機密情報は秘匿したまま必要な情報のみ共有することで、部品の交換改修(リコール等)が必要な際、対象製品の特定が自動的に正確にできるようにする。
【0049】
上記課題を解決するために、本実施形態に係る監視装置は、顧客先にあるコンピュータ等の製品を構成する部品の個体識別情報、部品の親子関係の情報を収集することで、部品の構成ツリーを自動生成する機能を備える。また、監視装置は、定期的および不定期に部品情報を収集し、構成ツリーの変化を検出し、稼働履歴、保守履歴を自動生成する機能および記録する機能を備える。さらに、監視装置は、部品メーカの修理検査装置、製品メーカの受入検査装置から、修理完了品の部品の個体体識別情報、部品の親子関係の情報を収集することで、修理履歴を自動生成する機能および記録する機能を備える。加えて、本実施形態に係る監視装置は、顧客/製品メーカ/部品メーカの社名等の情報が、開示対象者以外に開示されないよう開示制限の制御を行う機能を備える。
【0050】
本実施形態に係る監視装置が備える機能により、部品の稼働履歴、保守履歴・修理履歴(ユーザ数、機種数、保守回数、修理回数等)を、部品メーカ/製品メーカに、機密情報を秘匿した上で情報共有することが可能となる。また、特定の部品(個体単位またはロット単位)が搭載された上位部品・製品を特定し、部品メーカ/製品メーカに情報提供することが可能となる。
【0051】
また、製品メーカにおいては、顧客先の製品・部品および自社の保守部品の稼働履歴、保守交換、修理履歴を自動で採取でき、品質管理に係る工数が削減され、かつ、情報の精度が向上する。部品の交換改修(リコール等)が発生した場合、交換対象の部品・製品およびその所在(自社・顧客先)の特定が自動的に迅速かつ正確に行われる。また、交換改修の進捗を自動的に集計可能となる。部品メーカにおいては、各部品が何社、何機種、何台の製品に合計何個使用され、保守交換、修理交換がいつ何回行われたか把握でき、品質管理に係る工数が削減され、かつ、情報の精度が向上する。部品の交換改修(リコール等)が発生した場合、交換対象の部品の個数の集計が自動的に迅速かつ正確に行われる。また、交換改修の進捗を自動的に集計可能となる。
【0052】
次に、本実施の形態の構成および動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0053】
[構成の説明]
図4は本実施形態による、構成部品情報を自動採取可能とした監視装置の構成を示すブロック図である。
【0054】
図4において、100は、本実施形態に係る監視装置である。101は受信部であり、顧客先の製品201および製品メーカの受入検査装置401、部品メーカの修理検査装置301から製品を構成する部品の個体識別情報、部品の親子関係の情報、稼働状態の情報などのデータを、ネットワーク801を介して受信する。102は構成ツリー生成部であり、製品を構成する部品の個体識別情報、部品の親子関係の情報から、部品の構成ツリーを生成する。103は、稼働/保守/修理履歴生成部であり、部品の構成ツリー等の変更を検知し、稼働/保守/修理の履歴を生成する。104は、稼働/保守/修理履歴記録部であり、稼働/保守/修理履歴生成部103で生成された稼働/保守/修理の履歴を記録する。105は、秘匿制御部であり、稼働/保守/修理履歴記録部104に記録された稼働/保守/修理の履歴に対し、どこにどの情報を開示するかを制御するために、予め設定された定義および個別に設定された定義により、開示フラグを設定する。106は、リコール情報生成部であり、部品のリコールが発生した場合、稼働/保守/修理履歴を検索し、対象の部品を搭載している上位部品、製品をリストアップし、上位の部品メーカ、製品メーカにリコール発生を通知するための情報を生成する。107は、送受信部であり、製品メーカおよび部品メーカの入出力装置501、601、701とネットワーク802を介して接続される。
【0055】
上記のような受信部101、構成ツリー生成部102、稼働/保守/修理履歴生成部103、稼働/保守/修理履歴記録部104、秘匿制御部105、リコール情報生成部106、および送受信部107を備えた監視装置100は、例えば、コンピュータとそのコンピュータ上で実行されるプログラムとで構成することができる。
【0056】
さらに、
図4において、201は、顧客先にある製品であり、ネットワーク801を介して受信部101に接続される。401は、製品メーカの受入検査装置であり、ネットワーク801を介して受信部101に接続され、受入検査した部品の個体識別情報、部品の親子関係の情報、時刻、状態等の情報を送信する。301は、部品メーカの修理検査装置であり、ネットワーク801を介して受信部101に接続され、修理検査した部品の個体識別情報、部品の親子関係の情報、時刻、状態等の情報を送信する。
【0057】
また、
図4において、501は、製品メーカの入出力装置であり、ネットワーク802を介して送受信部107に接続され、対象製品を指定し、稼働状態、保守履歴、修理履歴、リコールの有無、等を表示する。また、情報の秘匿/開示の制御、リコール発生等の情報入力に使用される。601および701は、部品メーカB社およびC社の入出力装置であり、ネットワーク802を介して送受信部107に接続され、対象製品を指定し、稼働状態、保守履歴、修理履歴、リコールの有無、等を表示する。また、情報の秘匿/開示の制御、リコール発生等の情報入力に使用される。
【0058】
[動作の説明]
本説明では、顧客先にある製品201において、内部の部品202を実装していたが、部品203に交換される場合について説明する。ここで、部品202は、B社製の部品b(部品IDは2)で構成され、さらに部品bは、C社製の部品c(部品IDは5)を含んで構成されている。即ち、部品bと部品cは親子関係である。また、部品203は、B社製の部品b(部品IDは3)で構成され、さらに部品bは、C社製の部品c(部品IDは6)を含んで構成されている。
【0059】
監視装置100の受信部101と構成ツリー生成部102の機能により、
図5に示す構成ツリー情報が、製品ごとに時系列情報として生成・記録される。
【0060】
受信部101は、顧客先の製品201および製品メーカの受入検査装置401、部品メーカの修理検査装置301から、下記の2つの条件を満たす部品の親子関係のデータを受信する。
(条件1)1つの部品の識別情報あたり、1つの親部品の識別情報を含む親子ペアのデータ1つを生成
(条件2)親に指定された部品は、その指定した部品を自身の親部品にはならない(親子のループがない)
【0061】
稼働/保守/修理履歴生成部103の機能により、
図6に示す製品メーカ向け保守履歴情報および
図7に示す製品メーカ向け稼働情報が生成される。
【0062】
また、稼働/保守/修理履歴生成部103の機能により、
図8に示す部品メーカ向け保守履歴情報および
図9に示す部品メーカ向け稼働情報が生成される。
【0063】
稼働/保守/修理履歴記録部104の機能により、
図6、
図7、
図8、
図9に示す情報が記録される。
【0064】
秘匿制御部105の機能により、稼働/保守/修理履歴の個々に対して、どこにどの情報を開示するかの開示フラグが設定される。なお、秘匿制御部105が機能する前の段階(初期値)は、非開示に設定されているものとする。
【0065】
リコール情報生成部106の機能により、部品のリコールが発生した場合、
図10に示す部品メーカ向けリコール情報および
図11に示す製品メーカ向けルコール情報が生成される。
【0066】
部品メーカ向けリコール情報および製品メーカ向けルコール情報にも、どこにどの情報を開示するかの開示フラグが設定され、開示フラグの内容に応じて、送受信部107から、ネットワーク802を介して製品メーカA社、部品メーカB社、および部品メーカC社の入出力装置501、601、および701に送信される。
【0067】
本説明の
図10では、子部品である部品名:cのID:6に対しリコールが発生し、ID:7はリコール対象外である旨の情報が、部品メーカCから部品メーカBに伝えられることを示している。
図11では、部品名:cのID:6を搭載する、部品名:bのID:3がリコール対象であることが、部品メーカBから製品メーカAに伝えられることを示している。
【0068】
このように、C社の部品にリコールが発生した場合、A社の情報をC社に秘匿したまま、B社を介してリコールを実施することが可能となる。
【0069】
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、コンピュータ製品などの製品の管理などに利用できる。
【符号の説明】
【0071】
1 情報処理装置
2 通信I/F部
3 操作入力部
4 画面表示部
5 記憶部
6 演算処理部
7 製品
8 修理検査装置
9 受入検査装置
51 プログラム
52 データベース
61 取得部
62 記録部
63 抽出部
64 通知部
100 監視装置
101 受信部
102 構成ツリー生成部
103 稼働/保守/修理履歴生成部
104 稼働/保守/修理履歴記録部
105 秘匿制御部
106 リコール情報生成部
107 送受信部
201 顧客先にある製品
301 部品メーカの修理検査装置
401 製品メーカの受入検査装置
501 製品メーカA社の入出力装置
601 部品メーカB社の入出力装置
701 部品メーカC社の入出力装置
801、802 ネットワーク