(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183309
(43)【公開日】2023-12-27
(54)【発明の名称】車両、情報処理システム、プログラム、及び端末装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20230101AFI20231220BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096851
(22)【出願日】2022-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100202326
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 大佑
(72)【発明者】
【氏名】林 雅敏
(72)【発明者】
【氏名】山根 丈亮
(72)【発明者】
【氏名】藤井 大悟
(72)【発明者】
【氏名】辰本 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】堺 拓郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】ユーザが望まない場所に荷物が置き配されるようなことを抑制する。
【解決手段】荷物の配送を自律的に行う車両20は、車両20が第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信し、第1画像を確認したユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための修正情報を受信すると、修正情報に基づいて置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように車両20を駆動する制御部26、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の配送を自律的に行う車両であって、
前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信し、前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための前記修正情報を受信すると、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動する制御部、
を備える、
車両。
【請求項2】
請求項1に記載の車両であって、
前記制御部は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に前記修正情報を受信すると、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように前記車両を駆動する、
車両。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両であって、
前記制御部は、前記置き配場所の修正により前記車両が前記第2位置に前記荷物を置き配したときの第2画像を撮像して前記ユーザに送信する、
車両。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の車両であって、
前記制御部は、前記ユーザが端末装置を用いながら前記第1画像において前記第2位置に対応する位置を選択操作したときの前記修正情報を受信する、
車両。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の車両であって、
前記制御部は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過した後に前記修正情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように第1制御指令を送信する、
車両。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の車両であって、
前記制御部は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に、置き配された前記荷物を一時的に回収するための回収情報を前記ユーザから受信すると、前記荷物を置き配せずに持ち帰るように前記車両を駆動する、
車両。
【請求項7】
請求項6に記載の車両であって、
前記制御部は、前記所定時間経過した後に前記回収情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記荷物を置き配せずに持ち帰るように第2制御指令を送信する、
車両。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の車両と、
前記ユーザが使用する端末装置であって、前記修正情報を受け付ける前記端末装置と、
を備える、
情報処理システム。
【請求項9】
荷物の配送を自律的に行う車両に、
前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信することと、
前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための前記修正情報を受信することと、
前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動することと、
を含む動作を実行させる、
プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に前記修正情報を受信すると、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように前記車両を駆動することを含む、
プログラム。
【請求項11】
請求項9又は10に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記置き配場所の修正により前記車両が前記第2位置に前記荷物を置き配したときの第2画像を撮像して前記ユーザに送信することを含む、
プログラム。
【請求項12】
請求項9又は10に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記ユーザが端末装置を用いながら前記第1画像において前記第2位置に対応する位置を選択操作したときの前記修正情報を受信することを含む、
プログラム。
【請求項13】
請求項9又は10に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過した後に前記修正情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように第1制御指令を送信することを含む、
プログラム。
【請求項14】
請求項9又は10に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に、置き配された前記荷物を一時的に回収するための回収情報を前記ユーザから受信すると、前記荷物を置き配せずに持ち帰るように前記車両を駆動することを含む、
プログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記所定時間経過した後に前記回収情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記荷物を置き配せずに持ち帰るように第2制御指令を送信することを含む、
プログラム。
【請求項16】
荷物の配送を自律的に行う車両と通信可能に接続されているユーザの端末装置であって、
前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を受信し、前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動するための前記修正情報を受け付けて前記車両に送信する制御部、
を備える、
端末装置。
【請求項17】
請求項16に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記置き配場所の修正により前記車両が前記第2位置に前記荷物を置き配したときの第2画像を受信し前記端末装置に表示させる、
端末装置。
【請求項18】
請求項17に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記第2画像を確認した前記ユーザからの承認情報であって前記置き配場所が前記第2位置であることを承認する前記承認情報を受け付けて前記車両に送信する、
端末装置。
【請求項19】
請求項16乃至18のいずれか1項に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記ユーザが前記端末装置を用いながら前記第1画像において前記第2位置に対応する位置を選択操作したときの前記修正情報を受け付ける、
端末装置。
【請求項20】
請求項16乃至18のいずれか1項に記載の端末装置であって、
前記制御部は、置き配された前記荷物を前記車両が一時的に回収するための回収情報を前記ユーザから受け付けて前記車両に送信する、
端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両、情報処理システム、プログラム、及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動運転車両を用いて荷物の配達を自動で行う技術が知られている。例えば特許文献1には、荷物の配達地点をより適切にユーザに提示する自動運転配達システムが開示されている。このような自動運転配達システムは、第1配達候補地点又は第2配達候補地点を配達地点として決定し、決定された配達地点へ向けて自動運転車両が荷物の配達を開始する前に、決定された配達地点をユーザに提示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、例えば受取人としてのユーザが自宅に不在で荷物を受け取れないときに行われる置き配について十分に考慮されていなかった。受取人及び差出人の少なくとも一方を含むユーザが望まない場所に荷物が置き配されるようなことを抑制する必要がある。
【0005】
本開示は、ユーザが望まない場所に荷物が置き配されるようなことを抑制する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る車両は、荷物の配送を自律的に行う車両であって、前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信し、前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための前記修正情報を受信すると、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動する制御部、を備える。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、荷物の配送を自律的に行う車両に、前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信することと、前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための前記修正情報を受信することと、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動することと、を含む動作を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る端末装置は、荷物の配送を自律的に行う車両と通信可能に接続されているユーザの端末装置であって、前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を受信し、前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動するための前記修正情報を受け付けて前記車両に送信する制御部、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態に係る車両、情報処理システム、プログラム、及び端末装置によれば、ユーザが望まない場所に荷物が置き配されるようなことを抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施形態に係る車両を含む情報処理システムの構成を示す構成図である。
【
図2】
図1の情報処理装置、車両、及び端末装置のそれぞれの概略構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】
図1の情報処理システムにより実行される情報処理方法の第1例を説明するためのシーケンス図である。
【
図4】
図1の情報処理システムにより実行される情報処理方法の第2例を説明するためのシーケンス図である。
【
図5】
図1の情報処理システムにより実行される情報処理方法の第3例を説明するためのシーケンス図である。
【
図6】
図1の情報処理システムにより実行される情報処理方法の第4例を説明するためのシーケンス図である。
【
図7】
図1の端末装置における処理内容を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本開示の一実施形態に係る車両20を含む情報処理システム1の構成を示す構成図である。
図1を参照しながら、本開示の一実施形態に係る車両20を含む情報処理システム1の概要について主に説明する。情報処理システム1は、車両20に加えて、情報処理装置10及び端末装置30を有する。
【0013】
図1では説明の簡便のため、車両20について1つのみ図示しているが、情報処理システム1が有する車両20の数は2つ以上であってもよい。
図1では説明の簡便のため、情報処理装置10及び端末装置30についてそれぞれ1つずつ図示しているが、情報処理システム1が有する情報処理装置10及び端末装置30の数はそれぞれ2つ以上であってもよい。情報処理装置10、車両20、及び端末装置30のそれぞれは、移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワーク40と通信可能に接続されている。
【0014】
情報処理装置10は、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置である。情報処理装置10は、これらに限定されず、PC(Personal Computer)又はスマートフォンなどの任意の汎用の電子機器であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
【0015】
車両20は、自律運転によって地点間を移動する任意の電動車両を含む。車両20は、例えば、荷物の配送を無人で自律的に行う小型の配送車両を含む。これに限定されず、車両20は、有人で自律的に走行する任意の電動車両を含んでもよい。
【0016】
車両20は、少なくとも1つの配送先に荷物を自律的に配送する。車両20は、配送先に到着すると、当該配送先の受取人としてのユーザに宛てた荷物を当該ユーザに受け渡す。車両20は、当該配送先の受取人が不在などの理由により荷物を当該受取人に直接受け渡すことができないとき、受取人及び差出人の少なくとも一方を含むユーザにより指定された場所に荷物を置くか、又は荷物を置かずに必要に応じて持ち帰る。
【0017】
端末装置30は、スマートフォン又はPCなどの汎用の電子機器である。端末装置30は、例えば、車両20によって荷物の配送を受ける受取人及び車両20によって荷物を送る差出人の少なくとも一方を含むユーザが使用する電子機器である。端末装置30は、これらに限定されず、ユーザが使用する1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置であってもよいし、情報処理システム1に専用の電子機器であってもよい。
【0018】
一実施形態の概要として、車両20は、荷物の配送を自律的に行う。車両20は、車両20が第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信する。車両20は、第1画像を確認したユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための修正情報を受信すると、修正情報に基づいて置き配場所を第1位置から第2位置へと修正する。
【0019】
本開示において、「ユーザ」は、例えば受取人及び差出人の少なくとも一方を含む。「置き配」は、例えば、配送先の受取人としてのユーザが不在などの理由により荷物を直接受け取ることができないときに、所定の場所に車両20が当該荷物を置くことを意味する。「修正情報」は、例えば、荷物の置き配にあたってユーザが置き配場所として望まない第1位置から、ユーザが所望する第2位置へと置き配場所を車両20が修正するための任意の情報を含む。
【0020】
図2は、
図1の情報処理装置10、車両20、及び端末装置30のそれぞれの概略構成を示す機能ブロック図である。
図2を参照しながら、情報処理システム1に含まれる情報処理装置10、車両20、及び端末装置30のそれぞれの構成の一例について主に説明する。
【0021】
図2に示すとおり、情報処理装置10は、通信部11、記憶部12、及び制御部13を有する。
【0022】
通信部11は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)などの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワーク40に接続されている。通信部11は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0023】
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部12は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部12に記憶された情報は、通信部11を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能である。
【0024】
制御部13は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部13は、情報処理装置10を構成する各構成部と通信可能に接続され、情報処理装置10全体の動作を制御する。
【0025】
情報処理システム1に含まれる車両20の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、車両20は、通信部21、記憶部22、取得部23、撮像部24、駆動部25、及び制御部26を有する。通信部21、記憶部22、取得部23、撮像部24、駆動部25、及び制御部26は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続されている。
【0026】
通信部21は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部21は、4G及び5Gなどの移動体通信規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、車両20は、通信部21を介してネットワーク40に接続されている。通信部21は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0027】
記憶部22は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部22は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22は、車両20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部21により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部22に記憶された情報は、通信部21を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能である。
【0028】
取得部23は、任意の衛星測位システムに対応する1つ以上の受信機を含む。例えば、取得部23は、GPS(Global Positioning System)受信機を含む。取得部23は、車両20の位置の測定値を位置情報として取得する。位置情報は、住所、緯度、経度、及び高度などを含む。取得部23は、車両20の位置情報を取得可能である。取得部23は、車両20の位置情報を常時取得してもよいし、定期的又は非定期的に取得してもよい。
【0029】
撮像部24は、車両20の周囲を撮像可能な任意の撮像モジュールを含む。例えば、撮像部24は、1つ以上のカメラを含む。撮像部24に含まれる各カメラは、車両20の周囲を撮像可能となるように車両20の適切な位置に配置される。例えば、撮像部24は、車両20の前方の被写体を撮像可能なフロントカメラ、及び車両20の後方の被写体を撮像可能なリアカメラの少なくとも一方を含む。これに限定されず、撮像部24は、車両20の周囲全体を撮像可能な全方位カメラを含んでもよい。
【0030】
駆動部25は、車両20への荷物の積載、車両20に積載された荷物のユーザへの受け渡し、車両20に積載された荷物の置き配場所への荷下ろし、及び所定位置に一度荷下ろしした荷物の異なる位置への移動を可能にする任意の駆動機構を含む。例えば、駆動部25は、モータにより駆動するアーム機構及び荷物を直線的にスライド可能なスライド機構であって、車両20の本体から出し入れ可能なスライド機構の少なくとも一方を含む。
【0031】
制御部26は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部26は、車両20を構成する各構成部と通信可能に接続され、車両20全体の動作を制御する。
【0032】
情報処理システム1に含まれる端末装置30の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、端末装置30は、通信部31、記憶部32、入力部33、出力部34、及び制御部35を有する。
【0033】
通信部31は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部31は、4G及び5Gなどの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、端末装置30は、通信部31を介してネットワーク40に接続されている。通信部31は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0034】
記憶部32は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部32は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部32は、端末装置30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。記憶部32は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部31により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部32に記憶された情報は、通信部31を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能である。
【0035】
入力部33は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部33は、物理キー、静電容量キー、出力部34のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンなどを含む。
【0036】
出力部34は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部34は、情報を映像で出力するディスプレイ、及び情報を音声で出力するスピーカなどを含む。
【0037】
制御部35は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部35は、端末装置30を構成する各構成部と通信可能に接続され、端末装置30全体の動作を制御する。
【0038】
図3は、
図1の情報処理システム1により実行される情報処理方法の第1例を説明するためのシーケンス図である。
図3を参照しながら、
図1の情報処理システム1が実行する情報処理方法の第1例について主に説明する。
図3に示すシーケンス図は、車両20が第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過する前に情報処理システム1により実行される情報処理方法の基本的な処理の流れを示す。本開示において、「所定時間」は、例えば、置き配場所から次の目的地に向けて車両20が移動を開始する時間であって、車両20が第1位置に荷物を置き配してから経過した時間を含む。
【0039】
ステップS100では、車両20の制御部26は、車両20が荷物の配送を自律的に行い、受取人の受取住所における任意の第1位置を置き配場所として、当該第1位置に荷物を置き配するように車両20を駆動する。
【0040】
ステップS101では、車両20の制御部26は、車両20が第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を、撮像部24を用いて撮像する。
【0041】
ステップS102では、車両20の制御部26は、ステップS101において撮像部24を用い撮像された第1画像をユーザに送信する。より具体的には、制御部26は、第1画像を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第1画像を車両20から受信する。
【0042】
ステップS103では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS102において受信された第1画像を、通信部11及びネットワーク40を介して端末装置30に送信する。これにより、端末装置30の制御部35は、ネットワーク40及び通信部31を介して、車両20が第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を情報処理装置10から受信する。
【0043】
ステップS104では、端末装置30の制御部35は、ステップS103において取得された第1画像を、出力部34を用いて表示し、ユーザに第1画像を確認させる。制御部35は、第1画像を確認したユーザからの修正情報であって置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように車両20を駆動するための修正情報を、入力部33を用いて受け付ける。
【0044】
例えば、制御部35は、ユーザが端末装置30の入力部33を用いながら第1画像において第2位置に対応する位置を選択操作したときの修正情報を受け付ける。本開示において、「選択操作」は、例えば物理キーを用いた操作、静電容量キーを用いた操作、出力部34のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンへのタッチ操作、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンを用いた音声操作などを含む。
【0045】
ステップS105では、端末装置30の制御部35は、ステップS104において受け付けた修正情報を車両20に送信する。より具体的には、制御部35は、修正情報を、通信部31を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して修正情報を端末装置30から受信する。
【0046】
ステップS106では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS105において受信された修正情報を、通信部11及びネットワーク40を介して車両20に送信する。これにより、車両20の制御部26は、第1画像を確認したユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための修正情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し情報処理装置10から受信する。例えば、制御部26は、ユーザが端末装置30を用いながら第1画像において第2位置に対応する位置を選択操作したときの修正情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し情報処理装置10から受信する。
【0047】
ステップS107では、車両20の制御部26は、ステップS106において取得された修正情報に基づいて、置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように車両20を駆動する。すなわち、制御部26は、ユーザにより指定された第2位置に荷物を置き配するように車両20を駆動する。例えば、制御部26は、ステップS100において車両20が第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過する前に修正情報を受信すると、修正情報に基づいて置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように車両20を駆動する。
【0048】
ステップS108では、車両20の制御部26は、置き配場所の修正により車両20が第2位置に荷物を置き配したときの第2画像を、撮像部24を用いて撮像する。
【0049】
ステップS109では、車両20の制御部26は、ステップS108において撮像部24を用い撮像された第2画像をユーザに送信する。より具体的には、制御部26は、第2画像を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第2画像を車両20から受信する。
【0050】
ステップS110では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS109において受信された第2画像を、通信部11及びネットワーク40を介して端末装置30に送信する。これにより、端末装置30の制御部35は、置き配場所の修正により車両20が第2位置に荷物を置き配したときの第2画像を、ネットワーク40及び通信部31を介して受信する。
【0051】
ステップS111では、端末装置30の制御部35は、ステップS110において取得された第2画像を、出力部34を用いて表示し、ユーザに第2画像を確認させる。制御部35は、第2画像を確認したユーザからの承認情報であって置き配場所が第2位置であることをユーザが承認する承認情報を、入力部33を用いて受け付ける。
【0052】
ステップS112では、端末装置30の制御部35は、ステップS111において受け付けた承認情報を車両20に送信する。より具体的には、制御部35は、承認情報を、通信部31を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して承認情報を端末装置30から受信する。
【0053】
ステップS113では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS112において受信された承認情報を、通信部11及びネットワーク40を介して車両20に送信する。これにより、車両20の制御部26は、第2画像を確認したユーザからの承認情報であって置き配場所が第2位置であることをユーザが承認する承認情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し受信する。
【0054】
ステップS114では、車両20の制御部26は、ステップS113において受信された承認情報に基づいて、置き配場所から次の目的地に向けて車両20が移動するように、車両20を駆動する。制御部26は、ステップS100において車両20が第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過する前であっても、このような処理を実行する。
【0055】
図4は、
図1の情報処理システム1により実行される情報処理方法の第2例を説明するためのシーケンス図である。
図4を参照しながら、
図1の情報処理システム1が実行する情報処理方法の第2例について主に説明する。
図4に示すシーケンス図は、車両20が第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過する前に情報処理システム1により実行される情報処理方法の処理の流れを示す。
【0056】
ステップS200では、車両20の制御部26は、車両20が荷物の配送を自律的に行い、受取人の受取住所における任意の第1位置を置き配場所として、当該第1位置に荷物を置き配するように車両20を駆動する。
【0057】
ステップS201では、車両20の制御部26は、車両20が第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を、撮像部24を用いて撮像する。
【0058】
ステップS202では、車両20の制御部26は、ステップS201において撮像部24を用い撮像された第1画像をユーザに送信する。より具体的には、制御部26は、第1画像を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第1画像を車両20から受信する。
【0059】
ステップS203では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS202において受信された第1画像を、通信部11及びネットワーク40を介して端末装置30に送信する。これにより、端末装置30の制御部35は、ネットワーク40及び通信部31を介して、車両20が第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を情報処理装置10から受信する。
【0060】
ステップS204では、端末装置30の制御部35は、ステップS203において取得された第1画像を、出力部34を用いて表示し、ユーザに第1画像を確認させる。制御部35は、第1画像を確認したユーザからの回収情報であって置き配された荷物を車両20が一時的に回収するための回収情報を、入力部33を用いてユーザから受け付ける。例えば、制御部35は、ユーザが端末装置30の入力部33を用いながら、出力部34に表示されている「回収」という項目を選択操作したときの回収情報を受け付ける。
【0061】
ステップS205では、端末装置30の制御部35は、ステップS204において受け付けた回収情報を車両20に送信する。より具体的には、制御部35は、回収情報を、通信部31を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して回収情報を端末装置30から受信する。
【0062】
ステップS206では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS205において受信された回収情報を、通信部11及びネットワーク40を介して車両20に送信する。これにより、車両20の制御部26は、第1画像を確認したユーザからの回収情報であって置き配された荷物を車両20が一時的に回収するための回収情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し情報処理装置10から受信する。
【0063】
ステップS207では、車両20の制御部26は、ステップS206において回収情報をユーザから受信すると、荷物を置き配せずに持ち帰るように車両20を駆動する。
【0064】
図5は、
図1の情報処理システム1により実行される情報処理方法の第3例を説明するためのシーケンス図である。
図5を参照しながら、
図1の情報処理システム1が実行する情報処理方法の第3例について主に説明する。
図5に示すシーケンス図は、車両20が第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過した後に情報処理システム1により実行される情報処理方法の基本的な処理の流れも含む。
図5では、車両20は、第1車両20a及び第2車両20bを含む。
【0065】
ステップS300では、第1車両20aの制御部26は、第1車両20aが荷物の配送を自律的に行い、受取人の受取住所における任意の第1位置を置き配場所として、当該第1位置に荷物を置き配するように第1車両20aを駆動する。
【0066】
ステップS301では、第1車両20aの制御部26は、第1車両20aが第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を、撮像部24を用いて撮像する。
【0067】
ステップS302では、第1車両20aの制御部26は、ステップS301において撮像部24を用い撮像された第1画像をユーザに送信する。より具体的には、制御部26は、第1画像を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第1画像を第1車両20aから受信する。
【0068】
ステップS303では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS302において受信された第1画像を、通信部11及びネットワーク40を介して端末装置30に送信する。これにより、端末装置30の制御部35は、ネットワーク40及び通信部31を介して、第1車両20aが第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を情報処理装置10から受信する。
【0069】
ステップS304では、第1車両20aの制御部26は、ステップS300において第1車両20aが第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過したときに、置き配場所から次の目的地に向けて第1車両20aが移動するように、第1車両20aを駆動する。
【0070】
ステップS305では、端末装置30の制御部35は、ステップS303において取得された第1画像を、出力部34を用いて表示し、ユーザに第1画像を確認させる。制御部35は、第1画像を確認したユーザからの修正情報であって置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように第1車両20aを駆動するための修正情報を、入力部33を用いて受け付ける。例えば、制御部35は、ユーザが端末装置30の入力部33を用いながら第1画像において第2位置に対応する位置を選択操作したときの修正情報を受け付ける。
【0071】
ステップS306では、端末装置30の制御部35は、ステップS305において受け付けた修正情報を第1車両20aに送信する。より具体的には、制御部35は、修正情報を、通信部31を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して修正情報を端末装置30から受信する。
【0072】
ステップS307では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS306において受信された修正情報を、通信部11及びネットワーク40を介して第1車両20aに送信する。これにより、第1車両20aの制御部26は、第1画像を確認したユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための修正情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し情報処理装置10から受信する。例えば、制御部26は、ユーザが端末装置30を用いながら第1画像において第2位置に対応する位置を選択操作したときの修正情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し情報処理装置10から受信する。
【0073】
ステップS308では、第1車両20aの制御部26は、ステップS307において第1車両20aが第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過した後に修正情報を受信すると、置き配場所の最寄りに位置する他の第2車両20bが修正情報に基づいて置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように第1制御指令を送信する。より具体的には、制御部26は、第1制御指令を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第1制御指令を第1車両20aから受信する。
【0074】
ステップS309では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS308において受信された第1制御指令を、通信部11及びネットワーク40を介して第2車両20bに送信する。これにより、第2車両20bの制御部26は、第1制御指令を、ネットワーク40及び通信部21を介して情報処理装置10から受信する。
【0075】
ステップS310では、第2車両20bの制御部26は、ステップS309において取得された第1制御指令に基づいて、置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように第2車両20bを駆動する。すなわち、制御部26は、第1車両20aの代わりに、ユーザにより指定された第2位置に荷物を置き配するように第2車両20bを駆動する。
【0076】
ステップS311では、第2車両20bの制御部26は、置き配場所の修正により第2車両20bが第2位置に荷物を置き配したときの第2画像を、撮像部24を用いて撮像する。
【0077】
ステップS312では、第2車両20bの制御部26は、ステップS311において撮像部24を用い撮像された第2画像をユーザに送信する。より具体的には、制御部26は、第2画像を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第2画像を第2車両20bから受信する。
【0078】
ステップS313では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS312において受信された第2画像を、通信部11及びネットワーク40を介して端末装置30に送信する。これにより、端末装置30の制御部35は、置き配場所の修正により第2車両20bが第2位置に荷物を置き配したときの第2画像を、ネットワーク40及び通信部31を介して受信する。
【0079】
ステップS314では、端末装置30の制御部35は、ステップS313において取得された第2画像を、出力部34を用いて表示し、ユーザに第2画像を確認させる。制御部35は、第2画像を確認したユーザからの承認情報であって置き配場所が第2位置であることをユーザが承認する承認情報を、入力部33を用いて受け付ける。
【0080】
ステップS315では、端末装置30の制御部35は、ステップS314において受け付けた承認情報を第2車両20bに送信する。より具体的には、制御部35は、承認情報を、通信部31を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して承認情報を端末装置30から受信する。
【0081】
ステップS316では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS315において受信された承認情報を、通信部11及びネットワーク40を介して第2車両20bに送信する。これにより、第2車両20bの制御部26は、第2画像を確認したユーザからの承認情報であって置き配場所が第2位置であることをユーザが承認する承認情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し受信する。
【0082】
ステップS317では、第2車両20bの制御部26は、ステップS316において受信された承認情報に基づいて、置き配場所から次の目的地に向けて第2車両20bが移動するように、第2車両20bを駆動する。
【0083】
図6は、
図1の情報処理システム1により実行される情報処理方法の第4例を説明するためのシーケンス図である。
図6を参照しながら、
図1の情報処理システム1が実行する情報処理方法の第4例について主に説明する。
図6に示すシーケンス図は、車両20が第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過した後に情報処理システム1により実行される情報処理方法の処理の流れも含む。
図6では、車両20は、第1車両20a及び第2車両20bを含む。
【0084】
ステップS400では、第1車両20aの制御部26は、第1車両20aが荷物の配送を自律的に行い、受取人の受取住所における任意の第1位置を置き配場所として、当該第1位置に荷物を置き配するように第1車両20aを駆動する。
【0085】
ステップS401では、第1車両20aの制御部26は、第1車両20aが第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を、撮像部24を用いて撮像する。
【0086】
ステップS402では、第1車両20aの制御部26は、ステップS401において撮像部24を用い撮像された第1画像をユーザに送信する。より具体的には、制御部26は、第1画像を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第1画像を第1車両20aから受信する。
【0087】
ステップS403では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS402において受信された第1画像を、通信部11及びネットワーク40を介して端末装置30に送信する。これにより、端末装置30の制御部35は、ネットワーク40及び通信部31を介して、第1車両20aが第1位置に荷物を置き配したときの第1画像を情報処理装置10から受信する。
【0088】
ステップS404では、第1車両20aの制御部26は、ステップS400において第1車両20aが第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過したときに、置き配場所から次の目的地に向けて第1車両20aが移動するように、第1車両20aを駆動する。
【0089】
ステップS405では、端末装置30の制御部35は、ステップS403において取得された第1画像を、出力部34を用いて表示し、ユーザに第1画像を確認させる。制御部35は、第1画像を確認したユーザからの回収情報であって置き配された荷物を第1車両20aが一時的に回収するための回収情報を、入力部33を用いてユーザから受け付ける。例えば、制御部35は、ユーザが端末装置30の入力部33を用いながら、出力部34に表示されている「回収」という項目を選択操作したときの回収情報を受け付ける。
【0090】
ステップS406では、端末装置30の制御部35は、ステップS405において受け付けた回収情報を第1車両20aに送信する。より具体的には、制御部35は、回収情報を、通信部31を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して回収情報を端末装置30から受信する。
【0091】
ステップS407では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS406において受信された回収情報を、通信部11及びネットワーク40を介して第1車両20aに送信する。これにより、第1車両20aの制御部26は、第1画像を確認したユーザからの回収情報であって置き配された荷物を一時的に回収するための回収情報を、ネットワーク40及び通信部21を介し情報処理装置10から受信する。
【0092】
ステップS408では、第1車両20aの制御部26は、ステップS407において第1車両20aが第1位置に荷物を置き配してから所定時間経過した後に回収情報を受信すると、置き配場所の最寄りに位置する他の第2車両20bが荷物を置き配せずに持ち帰るように第2制御指令を送信する。より具体的には、制御部26は、第2制御指令を、通信部21を用いてネットワーク40を介し情報処理装置10に初めに送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク40及び通信部11を介して第2制御指令を第1車両20aから受信する。
【0093】
ステップS409では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS408において受信された第2制御指令を、通信部11及びネットワーク40を介して第2車両20bに送信する。これにより、第2車両20bの制御部26は、第2制御指令を、ネットワーク40及び通信部21を介して情報処理装置10から受信する。
【0094】
ステップS410では、第2車両20bの制御部26は、ステップS409において取得された第2制御指令に基づいて、荷物を置き配せずに持ち帰るように第2車両20bを駆動する。すなわち、制御部26は、第1車両20aの代わりに、荷物を置き配せずに持ち帰るように第2車両20bを駆動する。
【0095】
図7は、
図1の端末装置30における処理内容を説明するための模式図である。
図7を参照しながら、例えば
図3のステップS104の処理内容の一例について主に説明する。
図7は、ユーザの端末装置30の出力部34に表示される第1画像であって、第1位置P1及び第2位置P2を含む、自宅玄関先の置き配場所が被写体として撮像されたときの第1画像を模式的に示す。
【0096】
図3のステップS104の処理内容の一例では、修正情報は、ユーザの端末装置30の出力部34に表示される第1画像において入力部33を用いたユーザの選択操作により指定された第2位置P2の情報を含む。ユーザの端末装置30の出力部34に表示される第1画像は、ユーザの端末装置30にインストールされているアプリケーションにより表示される。
【0097】
端末装置30の制御部35は、荷物の置き配場所を第1位置P1から第2位置P2へとユーザが修正するにあたり、
図7に示すような第1画像を、出力部34を用いてユーザに対し表示する。制御部35は、出力部34に表示された第1画像上の第2位置P2を指定するユーザの選択操作を入力部33により受け付ける。例えば、制御部35は、出力部34に表示された
図7のような第1画像上で、自宅玄関先の第2位置P2をタップするユーザの選択操作を入力部33により受け付ける。制御部35は、ユーザの当該選択操作により指定された第1画像上の第2位置P2の情報を修正情報として生成する。
【0098】
以上のような一実施形態によれば、ユーザが望まない場所に荷物が置き配されるようなことを抑制する。例えば、車両20は、ユーザにより指定された第2位置へと置き配場所を修正することで、荷物の配送に対してユーザが最終的に所望する置き配場所に正確に荷物を置き配することができる。例えば、ユーザにより指定された第2位置での置き配場所以外の場所に荷物が置かれると、通行人及び通行車両などとの接触によって荷物が破損する可能性がある。加えて、荷物自体が盗難される可能性もある。一実施形態によれば、これらの可能性を低減して、ユーザが望むような方法でより安全に荷物の配送が行われる。したがって、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性が向上する。
【0099】
車両20の制御部26が、所定時間経過する前に修正情報を受信すると、修正情報に基づいて置き配場所を修正するように車両20を駆動することで、情報処理システム1は、同一の車両20を用いて置き配場所の修正を行うことができる。情報処理システム1は、情報処理システム1に含まれる車両20のうち、荷物を配送した車両20と同一の車両20のみを用い、他の車両20を用いることなく置き配場所の微修正を行うことができる。これにより、情報処理システム1は、置き配場所の修正処理を効率的に実行することができ、修正処理に伴うコストを低減可能である。
【0100】
車両20の制御部26が、車両20が第2位置に荷物を置き配したときの第2画像を撮像してユーザに送信することで、ユーザは、自身が指定した第2位置に正確に荷物が置き配し直されたか否かを容易に確認することができる。これにより、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性が向上する。
【0101】
車両20の制御部26が、第1画像において第2位置に対応する位置を選択操作したときの修正情報を受信することで、ユーザは、自身の端末装置30のアプリケーションを操作しながら第2位置を容易に指定することができる。車両20は、ユーザにより指定された第2位置に荷物の置き配場所を修正して、ユーザが望む場所に荷物をより正確に置き配することが可能となる。以上により、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性がさらに向上する。
【0102】
車両20の制御部26が、所定時間経過した後に修正情報を受信すると、置き配場所の最寄りに位置する他の車両20に第1制御指令を送信することで、情報処理システム1は、置き配場所から車両20が去った後でも他の車両20により置き配場所を修正可能にする。これにより、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性がさらに向上する。
【0103】
車両20の制御部26が、所定時間経過する前に回収情報を受信すると、荷物を置き配せずに持ち帰るように車両20を駆動することで、情報処理システム1は、同一の車両20を用いて荷物を回収することができる。情報処理システム1は、情報処理システム1に含まれる車両20のうち、荷物を配送した車両20と同一の車両20のみを用い、他の車両20を用いることなく荷物を回収することができる。これにより、情報処理システム1は、長期不在などの理由で置き配された荷物をユーザが受け取ることが困難であるような場合であっても、安全にかつ効率的に荷物を回収することができる。したがって、情報処理システム1は、回収処理に伴うコストを低減可能であり、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性をさらに向上させることが可能である。
【0104】
車両20の制御部26が、所定時間経過した後に回収情報を受信すると、置き配場所の最寄りに位置する他の車両20に第2制御指令を送信することで、情報処理システム1は、置き配場所から車両20が去った後でも他の車両20により荷物を回収することができる。これにより、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性がさらに向上する。
【0105】
以上のような一実施形態によれば、ユーザが望まない場所に荷物が置き配されるようなことを抑制する。例えば、端末装置30は、置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように車両20を駆動するための修正情報を受け付けることで、荷物の配送に対してユーザが最終的に所望する置き配場所に、車両20を用いて正確に荷物を置き配させることができる。例えば、ユーザにより指定された第2位置での置き配場所以外の場所に荷物が置かれると、通行人及び通行車両などとの接触によって荷物が破損する可能性がある。加えて、荷物自体が盗難される可能性もある。一実施形態によれば、これらの可能性を低減して、ユーザが望むような方法でより安全に荷物の配送が行われる。したがって、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性が向上する。
【0106】
端末装置30の制御部35が、置き配場所の修正により車両20が第2位置に荷物を置き配したときの第2画像を受信し端末装置30に表示させることで、ユーザは、自身が指定した第2位置に正確に荷物が置き配し直されたか否かを容易に確認することができる。これにより、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性が向上する。
【0107】
端末装置30の制御部35が承認情報を受け付けて車両20に送信することで、ユーザは、車両20による荷物の配送を完了させてもよいことを、自身の意思を反映させた承認情報により車両20に伝えることができる。車両20は、ユーザの意思を明確に反映させた承認情報に従って、荷物の配送を完了させることができる。
【0108】
端末装置30の制御部35が、第1画像において第2位置に対応する位置を選択操作したときの修正情報を受け付けることで、ユーザは、自身の端末装置30のアプリケーションを操作しながら第2位置を容易に指定することができる。車両20は、ユーザにより指定された第2位置に荷物の置き配場所を修正して、ユーザが望む場所に荷物をより正確に置き配することが可能となる。以上により、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性がさらに向上する。
【0109】
端末装置30の制御部35が回収情報をユーザから受け付けて車両20に送信することで、情報処理システム1は、ユーザからの指示に基づき、車両20を用いて荷物を回収することができる。これにより、情報処理システム1は、長期不在などの理由で置き配された荷物をユーザが受け取ることが困難であるような場合であっても、安全にかつ効率的に荷物を回収することができる。したがって、情報処理システム1は、荷物の配送サービスに対するユーザからの信頼性及びユーザの利便性をさらに向上させることが可能である。
【0110】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0111】
例えば、上述した実施形態で車両20において実行される少なくとも一部の処理動作が情報処理装置10又は端末装置30において実行されてもよい。例えば、車両20に代えて、情報処理装置10自体が、車両20に関する上述した一連の処理動作を実行してもよい。この場合、情報処理装置10は、処理に必要となる情報を車両20との間で送受信しながら、上記の各シーケンス図における各ステップを実行する。情報処理装置10又は端末装置30において実行される少なくとも一部の処理動作が車両20において実行されてもよい。
【0112】
例えば、スマートフォン又はコンピュータなどの汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る車両20として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る車両20などの各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサにより当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0113】
又は、一実施形態に係る開示は、実施形態に係る車両20などに各機能を実行させるために1つ又は複数のプロセッサにより実行可能なプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ読取可能な媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
【0114】
例えば、上述した実施形態において説明した情報処理装置10が車両20に搭載されてもよい。このとき、情報処理装置10は、ネットワーク40を介さずに車両20と直接的に情報通信を行ってもよい。
【0115】
上記実施形態では、車両20は、情報処理装置10を介してユーザの端末装置30と情報を間接的に送受信すると説明したが、これに限定されない。車両20は、情報処理装置10を介さずに、端末装置30と情報を直接的に送受信してもよい。すなわち、情報処理システム1は、車両20及び端末装置30によって構成され、情報処理装置10を含まなくてもよい。
【0116】
例えば、車両20の制御部26は、第1画像を、通信部21を用いて端末装置30に直接送信してもよい。端末装置30の制御部35は、第1画像を、通信部31を用いて車両20から直接受信してもよい。
【0117】
例えば、車両20の制御部26は、修正情報を、通信部21を用いて端末装置30から直接受信してもよい。端末装置30の制御部35は、修正情報を、通信部31を用いて車両20に直接送信してもよい。
【0118】
例えば、車両20の制御部26は、回収情報を、通信部21を用いて端末装置30から直接受信してもよい。端末装置30の制御部35は、回収情報を、通信部31を用いて車両20に直接送信してもよい。
【0119】
例えば、車両20の制御部26は、第2画像を、通信部21を用いて端末装置30に直接送信してもよい。端末装置30の制御部35は、第2画像を、通信部31を用いて車両20から直接受信してもよい。
【0120】
例えば、車両20の制御部26は、承認情報を、通信部21を用いて端末装置30から直接受信してもよい。端末装置30の制御部35は、承認情報を、通信部31を用いて車両20に直接送信してもよい。
【0121】
上記実施形態では、第1車両20aは、情報処理装置10を介して第2車両20bに制御指令を間接的に送信すると説明したが、これに限定されない。第1車両20aは、情報処理装置10を介さずに、第2車両20bに制御指令を直接的に送信してもよい。
【0122】
例えば、第1車両20aの制御部26は、第1制御指令を、通信部21を用いて第2車両20bに直接送信してもよい。第2車両20bの制御部26は、第1制御指令を、通信部21を用いて第1車両20aから直接受信してもよい。
【0123】
例えば、第1車両20aの制御部26は、第2制御指令を、通信部21を用いて第2車両20bに直接送信してもよい。第2車両20bの制御部26は、第2制御指令を、通信部21を用いて第1車両20aから直接受信してもよい。
【0124】
上記実施形態では、一のユーザの端末装置30を用いて情報の送受信が行われると説明したが、これに限定されない。情報処理システム1は、荷物の配送を受ける受取人の第1端末装置30a及び荷物を送る差出人の第2端末装置30bを有してもよい。
【0125】
例えば、車両20の制御部26は、第1画像を、通信部21を用いて第1端末装置30a及び第2端末装置30bの両方に直接的に又は間接的に送信してもよい。第1端末装置30aの制御部35は、第1画像を、通信部31を用いて車両20から直接的に又は間接的に受信してもよい。第2端末装置30bの制御部35は、第1画像を、通信部31を用いて車両20から直接的に又は間接的に受信してもよい。
【0126】
例えば、車両20の制御部26は、修正情報を、通信部21を用いて第1端末装置30a及び第2端末装置30bの少なくとも一方から直接的に又は間接的に受信してもよい。第1端末装置30aの制御部35は、修正情報を、通信部31を用いて車両20に直接的に又は間接的に送信してもよい。第2端末装置30bの制御部35は、修正情報を、通信部31を用いて車両20に直接的に又は間接的に送信してもよい。
【0127】
車両20は、第1端末装置30a及び第2端末装置30bからの修正情報のいずれかに基づいて置き配場所を修正してもよいし、両方に基づいて置き配場所を修正してもよい。例えば、車両20は、受取人及び差出人に対して優先度を定義し、優先度の高いユーザからの修正情報に基づいて置き配場所を修正してもよいし、修正情報を取得するたびに置き配場所を修正してもよい。
【0128】
例えば、車両20の制御部26は、回収情報を、通信部21を用いて第1端末装置30a及び第2端末装置30bの少なくとも一方から直接的に又は間接的に受信してもよい。第1端末装置30aの制御部35は、回収情報を、通信部31を用いて車両20に直接的に又は間接的に送信してもよい。第2端末装置30bの制御部35は、回収情報を、通信部31を用いて車両20に直接的に又は間接的に送信してもよい。
【0129】
車両20は、第1端末装置30a及び第2端末装置30bからの回収情報のいずれかに基づいて荷物を持ち帰ってもよいし、両方に基づいて荷物を持ち帰ってもよい。例えば、車両20は、受取人及び差出人に対して優先度を定義し、優先度の高いユーザからの回収情報に基づいて荷物を持ち帰ってもよいし、回収情報を両者から取得することで荷物を持ち帰ってもよい。
【0130】
例えば、車両20の制御部26は、第2画像を、通信部21を用いて第1端末装置30a及び第2端末装置30bの両方に直接的に又は間接的に送信してもよい。第1端末装置30aの制御部35は、第2画像を、通信部31を用いて車両20から直接的に又は間接的に受信してもよい。第2端末装置30bの制御部35は、第2画像を、通信部31を用いて車両20から直接的に又は間接的に受信してもよい。
【0131】
例えば、車両20の制御部26は、承認情報を、通信部21を用いて第1端末装置30a及び第2端末装置30bの少なくとも一方から直接的に又は間接的に受信してもよい。第1端末装置30aの制御部35は、承認情報を、通信部31を用いて車両20に直接的に又は間接的に送信してもよい。第2端末装置30bの制御部35は、承認情報を、通信部31を用いて車両20に直接的に又は間接的に送信してもよい。
【0132】
車両20は、第1端末装置30a及び第2端末装置30bからの承認情報のいずれかに基づいて荷物の配送を完了させてもよいし、両方に基づいて荷物の配送を完了させてもよい。例えば、車両20は、受取人及び差出人に対して優先度を定義し、優先度の高いユーザからの承認情報に基づいて荷物の配送を完了させてもよいし、承認情報を両者から取得することで荷物の配送を完了させてもよい。
【0133】
上記実施形態では、車両20の制御部26は、第2画像を撮像してユーザに送信すると説明したが、これに限定されない。制御部26は、このような処理を実行しなくてもよい。すなわち、制御部26は、第2画像を撮像しなくてもよいし、第2画像を撮像したとしてもユーザに送信しなくてもよい。
【0134】
上記実施形態では、車両20の制御部26は、承認情報をユーザから受信すると、荷物の配送を完了させると説明したが、これに限定されない。制御部26は、このような処理を実行しなくてもよい。すなわち、情報処理システム1は、端末装置30においてユーザが承認情報を入力可能なように構成されていなくてもよい。
【0135】
上記実施形態では、車両20の制御部26は、回収情報をユーザから受信すると、荷物を置き配せずに持ち帰るように車両20を駆動すると説明したが、これに限定されない。制御部26は、このような処理を実行しなくてもよい。すなわち、情報処理システム1は、端末装置30においてユーザが回収情報を入力可能なように構成されていなくてもよい。
【0136】
上記実施形態では、第1車両20aの制御部26は、所定時間経過した後に修正情報を受信すると、他の車両20である第2車両20bに第1制御指令を送信することで置き配場所を修正させると説明したが、これに限定されない。第1車両20aの制御部26は、所定時間経過した後であっても、第1車両20aが再度置き配場所に戻り、受信された修正情報に基づいて置き配場所を第1位置から第2位置へと修正するように第1車両20aを駆動してもよい。
【0137】
上記実施形態では、第1車両20aの制御部26は、所定時間経過した後に回収情報を受信すると、他の車両20である第2車両20bに第2制御指令を送信することで荷物を置き配せずに持ち帰らせると説明したが、これに限定されない。第1車両20aの制御部26は、所定時間経過した後であっても、第1車両20aが再度置き配場所に戻り、受信された回収情報に基づいて置き配場所から荷物を持ち帰るように第1車両20aを駆動してもよい。
【0138】
上記実施形態では、端末装置30の制御部35は、第2画像を受信し端末装置30に表示させると説明したが、これに限定されない。制御部35は、このような処理を実行しなくてもよい。すなわち、制御部35は、第2画像を受信したとしても、記憶部32に格納するだけで端末装置30の出力部34に表示させなくてもよい。
【0139】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
荷物の配送を自律的に行う車両であって、
前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信し、前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための前記修正情報を受信すると、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動する制御部、
を備える、
車両。
[付記2]
付記1に記載の車両であって、
前記制御部は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に前記修正情報を受信すると、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように前記車両を駆動する、
車両。
[付記3]
付記1又は2に記載の車両であって、
前記制御部は、前記置き配場所の修正により前記車両が前記第2位置に前記荷物を置き配したときの第2画像を撮像して前記ユーザに送信する、
車両。
[付記4]
付記1乃至3のいずれか1つに記載の車両であって、
前記制御部は、前記ユーザが端末装置を用いながら前記第1画像において前記第2位置に対応する位置を選択操作したときの前記修正情報を受信する、
車両。
[付記5]
付記1乃至4のいずれか1つに記載の車両であって、
前記制御部は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過した後に前記修正情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように第1制御指令を送信する、
車両。
[付記6]
付記1乃至5のいずれか1つに記載の車両であって、
前記制御部は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に、置き配された前記荷物を一時的に回収するための回収情報を前記ユーザから受信すると、前記荷物を置き配せずに持ち帰るように前記車両を駆動する、
車両。
[付記7]
付記6に記載の車両であって、
前記制御部は、前記所定時間経過した後に前記回収情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記荷物を置き配せずに持ち帰るように第2制御指令を送信する、
車両。
[付記8]
付記1乃至7のいずれか1つに記載の車両と、
前記ユーザが使用する端末装置であって、前記修正情報を受け付ける前記端末装置と、
を備える、
情報処理システム。
[付記9]
荷物の配送を自律的に行う車両に、
前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を撮像してユーザに送信することと、
前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を修正するための前記修正情報を受信することと、
前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動することと、
を含む動作を実行させる、
プログラム。
[付記10]
付記9に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に前記修正情報を受信すると、前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように前記車両を駆動することを含む、
プログラム。
[付記11]
付記9又は10に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記置き配場所の修正により前記車両が前記第2位置に前記荷物を置き配したときの第2画像を撮像して前記ユーザに送信することを含む、
プログラム。
[付記12]
付記9乃至11のいずれか1つに記載のプログラムであって、
前記動作は、前記ユーザが端末装置を用いながら前記第1画像において前記第2位置に対応する位置を選択操作したときの前記修正情報を受信することを含む、
プログラム。
[付記13]
付記9乃至12のいずれか1つに記載のプログラムであって、
前記動作は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過した後に前記修正情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記修正情報に基づいて前記置き配場所を前記第1位置から前記第2位置へと修正するように第1制御指令を送信することを含む、
プログラム。
[付記14]
付記9乃至13のいずれか1つに記載のプログラムであって、
前記動作は、前記車両が前記第1位置に前記荷物を置き配してから所定時間経過する前に、置き配された前記荷物を一時的に回収するための回収情報を前記ユーザから受信すると、前記荷物を置き配せずに持ち帰るように前記車両を駆動することを含む、
プログラム。
[付記15]
付記14に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記所定時間経過した後に前記回収情報を受信すると、前記置き配場所の最寄りに位置する他の前記車両が前記荷物を置き配せずに持ち帰るように第2制御指令を送信することを含む、
プログラム。
[付記16]
荷物の配送を自律的に行う車両と通信可能に接続されているユーザの端末装置であって、
前記車両が第1位置に前記荷物を置き配したときの第1画像を受信し、前記第1画像を確認した前記ユーザからの修正情報であって置き配場所を前記第1位置から第2位置へと修正するように前記車両を駆動するための前記修正情報を受け付けて前記車両に送信する制御部、
を備える、
端末装置。
[付記17]
付記16に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記置き配場所の修正により前記車両が前記第2位置に前記荷物を置き配したときの第2画像を受信し前記端末装置に表示させる、
端末装置。
[付記18]
付記17に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記第2画像を確認した前記ユーザからの承認情報であって前記置き配場所が前記第2位置であることを承認する前記承認情報を受け付けて前記車両に送信する、
端末装置。
[付記19]
付記16乃至18のいずれか1つに記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記ユーザが前記端末装置を用いながら前記第1画像において前記第2位置に対応する位置を選択操作したときの前記修正情報を受け付ける、
端末装置。
[付記20]
付記16乃至19のいずれか1つに記載の端末装置であって、
前記制御部は、置き配された前記荷物を前記車両が一時的に回収するための回収情報を前記ユーザから受け付けて前記車両に送信する、
端末装置。
【符号の説明】
【0140】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 車両
20a 第1車両(車両)
20b 第2車両(他の車両)
21 通信部
22 記憶部
23 取得部
24 撮像部
25 駆動部
26 制御部
30 端末装置
30a 第1端末装置
30b 第2端末装置
31 通信部
32 記憶部
33 入力部
34 出力部
35 制御部
40 ネットワーク
P1 第1位置
P2 第2位置