(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183446
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び、記録媒体
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20231221BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096964
(22)【出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(74)【代理人】
【識別番号】100104765
【弁理士】
【氏名又は名称】江上 達夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131015
【弁理士】
【氏名又は名称】三輪 浩誉
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 恵
(72)【発明者】
【氏名】オウ シンイ
(72)【発明者】
【氏名】福司 謙一郎
(72)【発明者】
【氏名】辻川 剛範
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
5L099AA21
(57)【要約】
【課題】ヘルスケア関連の研究開発において、研究対象者から十分なデータを収集することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置において、情報取得手段は、研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得する。情報出力手段は、前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力する。プロジェクト参加希望取得手段は、ユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得する。プロジェクト成立判定手段は、プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得する情報取得手段と、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力する情報出力手段と、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得するプロジェクト参加希望取得手段と、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定するプロジェクト成立判定手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記プロジェクト成立判定手段は、プロジェクトの参加希望者数に基づき、プロジェクトが成立したか否かを判定する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロジェクト成立判定手段は、ユーザの人間属性と、プロジェクトの参加希望者数とに基づき、プロジェクトが成立したか否かを判定する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報出力手段は、現時点のプロジェクトの参加希望者数を出力する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロジェクト成立判定手段は、プロジェクトが成立したときに、プロジェクトに参加するユーザへ、プロジェクト毎に予め定められた所定のポイントを付与する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロジェクト成立判定手段は、プロジェクトが成立しなかったときに、別のプロジェクトへの参加を提案する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得し、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力し、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得し、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する情報処理方法。
【請求項8】
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得し、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力し、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得し、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ収集のためのプラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、心身の健康を維持・増進するヘルスケア関連の研究開発が世界的に流行している。こうしたヘルスケア関連の研究開発には研究対象者のデータ提供が不可欠である。例えば、ヘルスケア関連のアプリケーション開発においては、研究対象者から継続的に十分なデータを収集することができない場合、アプリケーション開発が中止となり、それまでの開発費用が無駄になることがある。特許文献1では、インフォームドコンセントに使用する説明用資料を臨床研究者が作成し、医師が説明用資料の対価として臨床データの提供に協力することで、臨床データを効率よく収集することが可能な仕組みを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1によっても、研究対象者のデータが十分に収集できるとは限らない。
【0005】
本開示の1つの目的は、ヘルスケア関連の研究開発において、研究対象者から十分なデータを収集することが可能な情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本開示の一つの観点では、情報処理装置は、
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得する情報取得手段と、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力する情報出力手段と、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得するプロジェクト参加希望取得手段と、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定するプロジェクト成立判定手段と、
を備える。
【0007】
本開示の他の観点では、情報処理方法は、
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得し、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力し、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得し、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する。
【0008】
本開示のさらに他の観点では、記録媒体は、
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得し、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力し、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得し、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録する。
【発明の効果】
【0009】
ヘルスケア関連の研究開発において、研究対象者から十分なデータを収集することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係るデータ収集システムの全体構成を示す。
【
図3】ユーザ端末及び研究開発端末の構成を示すブロック図である。
【
図4】サーバ、ユーザ端末及び研究開発端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図8】データ収集システムのフローチャートである。
【
図9】第2実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図10】第2実施形態の情報処理装置による処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
[システム構成]
図1は、本開示に係る情報処理装置を適用したデータ収集システムの全体構成を示す。データ収集システム1は、サーバ100と、研究対象者(以下、「ユーザ」とも呼ぶ。)が使用するユーザ端末200と、研究開発者が使用する研究開発端末300とを含む。サーバ100は情報処理装置の一例である。また、サーバ100とユーザ端末200とは無線通信可能であり、サーバ100と研究開発端末300とは無線通信可能である。
【0012】
なお、
図1では、ユーザ端末200と、研究開発端末300は1台ずつ存在しているが、それぞれ複数台存在してもよい。また、ユーザ及び研究開発者は、事前にデータ収集システム1の利用規約等に同意をしているものとする。
【0013】
基本的な動作として、サーバ100は、ユーザ端末200及び研究開発端末300と通信することにより、自身のデータを提供したいユーザと、データを収集したい研究開発者との間を仲介する。具体的に、研究開発者は、ヘルスケア関連のアプリケーション等を開発するためにプロジェクトを立ち上げる。そして、研究開発者は、データを収集するため、研究開発端末300を介して、プロジェクトに関する情報(以下、「プロジェクト情報」とも呼ぶ。)をサーバ100に登録し、プロジェクトの参加者を募集する。プロジェクト情報は、プロジェクトの内容、提供データ、募集人数、参加条件、応募期間などを含む。
【0014】
ユーザは、ユーザ端末200を介して、事前にユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」とも呼ぶ。)をサーバ100に登録する。そして、ユーザは、任意のタイミングで、ユーザ端末200を介して、サーバ100から参加者を募集しているプロジェクトの一覧を取得する。そして、ユーザは、プロジェクトの一覧に参加したいプロジェクトがある場合は、ユーザ端末200を介して、そのプロジェクトへの参加希望をサーバ100へ送信する。
【0015】
サーバ100は、ユーザがプロジェクトの参加条件を満たす場合は、ユーザの参加希望を受け付ける。また、サーバ100は、プロジェクトの募集人数と参加希望者数とを基に、プロジェクトが成立したか否かを判定する。
【0016】
プロジェクトの参加希望者数が募集人数に達した場合は、サーバ100は、プロジェクトが成立したと判定する。プロジェクトが成立すると、研究開発者は、ユーザからデータを収集することが可能となる。なお、サーバ100は、プロジェクトが成立したときに、ユーザにインセンティブを付与してもよい。インセンティブは、例えば、データ収集システム1上で使用できるポイントなどであり、ポイントを使用することで、有償のアプリケーション等と交換することができる。付与されるポイント数や、ポイントが付与されるタイミングは、研究開発者がプロジェクト毎に任意に設定してもよい。研究開発者は、プロジェクトが成立したときにインセンティブを一括で付与するように設定してもよいし、アプリケーション等の開発期間中にインセンティブを段階的に付与するように設定してもよい。インセンティブを段階的に付与することで、研究開発者は、ユーザから継続的にデータを収集することが可能となる。
【0017】
一方、募集期間を経過してもプロジェクトの参加希望者数が募集人数に達しなかった場合は、サーバ100は、プロジェクトが成立しなかったと判定する。このとき、研究開発者は、募集人数や参加条件、インセンティブなどの見直しを行い、再度、プロジェクトの参加者を募集してもよいし、プロジェクトを中止してもよい。研究開発者は、プロジェクトの参加希望者数から、そのプロジェクトに対するユーザの期待度を把握し、プロジェクトの継続や中止の判断をすることができる。
【0018】
[サーバ]
図2は、サーバ100の構成を示すブロック図である。サーバ100は、主に、通信部111と、プロセッサ112と、メモリ113と、記録媒体114と、データベース(DB)115と、を備える。
【0019】
通信部111は、外部装置との間でデータの送受信を行う。具体的に、通信部111は、ユーザ端末200と、研究開発端末300との間で情報を送受信する。
【0020】
プロセッサ112は、CPU(Central Processing Unit)などのコンピュータであり、予め用意されたプログラムを実行することにより、サーバ100の全体を制御する。なお、プロセッサ112は、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Demand-Side Platform)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などであってもよい。
【0021】
メモリ113は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。メモリ113は、プロセッサ112により実行される各種のプログラムを記憶する。また、メモリ113は、プロセッサ112による各種の処理の実行中に作業メモリとしても使用される。
【0022】
記録媒体114は、ディスク状記録媒体、半導体メモリなどの不揮発性で非一時的な記録媒体であり、サーバ100に対して着脱可能に構成される。記録媒体114は、プロセッサ112が実行する各種のプログラムを記録している。
【0023】
データベース(DB)115は、プロジェクト情報やユーザ情報などを記憶する。DB115は、サーバ100に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置を含んでもよく、着脱自在なフラッシュメモリなどの記憶媒体を含んでもよい。なお、DB115をサーバ100に備える代わりに、外部のサーバなどにDB115を設け、通信により当該サーバへプロジェクト情報やユーザ情報などを記憶するようにしてもよい。
【0024】
なお、サーバ100は、管理者などが指示や入力を行うためのキーボード、マウスなどの入力部、及び、液晶ディスプレイなどの表示部を備えていてもよい。
【0025】
[ユーザ端末]
図3(A)は、ユーザ端末200の内部構成を示すブロック図である。ユーザ端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)などの端末装置である。ユーザ端末200は、通信部211と、プロセッサ212と、メモリ213と、タッチパネル214と、を備える。
【0026】
通信部211は、外部装置との間でデータの送受信を行う。具体的に、通信部211は、サーバ100との間で情報を送受信する。
【0027】
プロセッサ212は、CPUなどのコンピュータであり、予め用意されたプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体を制御する。なお、プロセッサ212は、GPU、FPGA、DSP、ASICなどであってもよい。
【0028】
メモリ213は、ROM、RAMなどにより構成される。メモリ213は、プロセッサ212により実行される各種のプログラムを記憶する。また、メモリ213は、プロセッサ212による各種の処理の実行中に作業メモリとしても使用される。
【0029】
タッチパネル214は、ユーザ端末200が受信した情報を表示する。また、タッチパネル214は、ユーザの入力装置としても機能する。
【0030】
なお、ユーザ端末200は、研究開発者へ提供するデータを取得するために、カメラやセンサを備えていてもよい。
【0031】
[研究開発端末]
図3(B)は、研究開発端末300の構成を示すブロック図である。研究開発端末300は、例えば、タブレット、PCなどの端末装置である。研究開発端末300は、主に、通信部311と、プロセッサ312と、メモリ313と、記録媒体314と、データベース(DB)315と、を備える。
【0032】
通信部311は、外部装置との間でデータの送受信を行う。具体的に、通信部311は、サーバ100との間で情報を送受信する。
【0033】
プロセッサ312は、CPUなどのコンピュータであり、予め用意されたプログラムを実行することにより、研究開発端末300の全体を制御する。なお、プロセッサ312は、GPU、FPGA、DSP、ASICなどであってもよい。
【0034】
メモリ313は、ROM、RAMなどにより構成される。メモリ313は、プロセッサ312による各種の処理の実行中に作業メモリとしても使用される。
【0035】
記録媒体314は、ディスク状記録媒体、半導体メモリなどの不揮発性で非一時的な記録媒体であり、研究開発端末300に対して着脱可能に構成される。記録媒体314は、プロセッサ312が実行する各種のプログラムを記録している。
【0036】
データベース(DB)315は、プロジェクト情報を記憶する。DB315は、研究開発端末300に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置を含んでもよく、着脱自在なフラッシュメモリなどの記憶媒体を含んでもよい。なお、DB315を研究開発端末300に備える代わりに、外部のサーバなどにDB315を設け、通信により当該サーバへプロジェクト情報を記憶するようにしてもよい。
【0037】
なお、研究開発端末300は、管理者などが指示や入力を行うためのキーボード、マウスなどの入力部、及び、液晶ディスプレイなどの表示部を備えていてもよい。
【0038】
[機能構成]
図4は、サーバ100、ユーザ端末200及び研究開発端末300の機能構成を示すブロック図である。
【0039】
サーバ100は、機能的には、情報取得部411と、ユーザDB412と、プロジェクトDB413と、情報出力部414と、プロジェクト参加希望取得部415と、プロジェクト成立判定部416と、判定結果DB417と、プロジェクト完了情報取得部418と、完成サービスDB419と、プロジェクト完了通知部420と、を含む。
【0040】
ユーザ端末200は、機能的には、ユーザ情報入力部421と、プロジェクト表示部422と、参加希望プロジェクト入力部423と、希望者人数表示部424と、判定結果表示部425と、プロジェクト完了通知表示部426と、を含む。また、研究開発端末300は、機能的には、プロジェクト情報入力部431と、判定結果表示部432と、プロジェクト完了情報入力部433と、を含む。
【0041】
ユーザ端末200のユーザ情報入力部421は、ユーザがユーザ端末200に入力したユーザ情報を取得し、サーバ100へ送信する。また、研究開発端末300のプロジェクト情報入力部431は、研究開発者が研究開発端末300に入力したプロジェクト情報を取得し、サーバ100へ送信する。そして、サーバ100の情報取得部411は、ユーザ端末200から受信したユーザ情報を、ユーザの識別情報と関連付けて、ユーザDB412に記憶する。また、サーバ100の情報取得部411は、研究開発端末300から受信したプロジェクト情報を、プロジェクトの識別情報と関連付けて、プロジェクトDB413に記憶する。
【0042】
ここで、ユーザ情報及びプロジェクト情報について例を挙げて説明する。
図5は、ユーザ情報のデータ構造の一例を示す。この例では、ユーザIDとユーザ情報とが関連付けられ、ユーザDB412に記憶されている。ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための番号などである。ユーザ情報には、ユーザの基本情報と、参加希望プロジェクトと、保有ポイントなどが含まれる。ユーザの基本情報は、ユーザが予めサーバ100に登録する情報であり、ユーザの名前、メールアドレス、人間属性などを含む。人間属性とは、例えば、ユーザの生年月日、性別、職業、通院歴などのユーザの属性情報である。参加希望プロジェクトは、ユーザが現時点で参加を希望しているプロジェクトの識別情報などであり、
図5では、後述のプロジェクトIDが記憶されている。保有ポイントは、ユーザが現時点で保有しているポイント数である。ユーザは、プロジェクトに参加することで、インセンティブとしてポイントを獲得することができる。
【0043】
図6は、プロジェクト情報のデータ構造の一例を示す。この例では、プロジェクトIDとプロジェクト情報とが関連付けられ、プロジェクトDB413に記憶されている。プロジェクトIDは、プロジェクトを一意に識別するための番号などである。プロジェクト情報には、プロジェクト名、プロジェクトの目的、プロジェクトの内容、提供データ、参加条件、応募期間、貰えるポイント数、募集人数、参加希望者数などが含まれる。提供データは、研究開発者がユーザから収集したいデータの種類などである。また、参加条件は、プロジェクトに参加できるユーザの条件であり、研究開発者は、例えば、「年齢」、「職業」、「通院歴」などの人間属性を参加条件として設定することができる。参加希望者数は、現時点でプロジェクトへの参加を希望しているユーザの合計人数である。参加希望者数は、サーバ100がユーザからの参加希望を受け付けたときや、ユーザからのキャンセルを受け付けたときなどに更新される。
【0044】
図4に戻り、サーバ100の情報出力部414は、プロジェクトDB413から、所定の条件を満たすプロジェクトのプロジェクト情報を抽出し、プロジェクトの一覧を生成する。所定の条件とは、例えば、プロジェクトが応募期間内であることなどである。情報出力部414は、生成したプロジェクトの一覧をユーザ端末200へ送信する。
【0045】
ユーザ端末200は、サーバ100からプロジェクトの一覧を受信する。そして、ユーザ端末200のプロジェクト表示部422は、プロジェクトの一覧をユーザ端末200の画面に表示する。ユーザが、ユーザ端末200を操作して、プロジェクトの一覧から参加を希望するプロジェクト(以下「参加希望プロジェクト」とも呼ぶ。)を選択すると、ユーザ端末200の参加希望プロジェクト入力部423は、ユーザが選択した参加希望プロジェクトのプロジェクトIDを、ユーザIDとともにサーバ100へ送信する。
【0046】
サーバ100のプロジェクト参加希望取得部415は、ユーザ端末200から参加希望プロジェクトのプロジェクトIDとユーザIDを受信し、サーバ100のプロジェクト成立判定部416へ出力する。
【0047】
サーバ100のプロジェクト成立判定部416は、プロジェクト参加希望取得部415から、参加希望プロジェクトのプロジェクトIDとユーザIDを取得する。そして、プロジェクト成立判定部416は、ユーザがプロジェクトの参加条件を満たすか否かを判定する。具体的に、プロジェクト成立判定部416は、参加希望プロジェクトのプロジェクトIDを基に、プロジェクトDB413から対象プロジェクトの参加条件を抽出する。また、プロジェクト成立判定部416は、ユーザIDを基に、ユーザDB412から対象のユーザ情報を抽出する。そして、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトの参加条件とユーザ情報とを照合し、ユーザがプロジェクトの参加条件を満たすか否かを判定する。ユーザがプロジェクトの参加条件を満たす場合は、プロジェクト成立判定部416は、ユーザの参加希望を受け付け、プロジェクトDB413の参加希望者数の値を更新する。なお、ユーザがプロジェクトの参加条件を満たさない場合は、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトの参加条件を満たさない旨の通知をユーザ端末200へ送信するようにしてもよい。
【0048】
また、プロジェクト成立判定部416は、所定のタイミングで、プロジェクトが成立したか否かを判定し、判定結果を判定結果DB417へ出力する。判定結果DB417には、プロジェクトID毎に「成立」、「不成立」、「判定中」などのプロジェクトの成立状況が記憶されている。なお、所定のタイミングとは、例えば、プロジェクト成立判定部416がプロジェクトDB413の参加希望者数の値を更新したタイミングや、募集期間が経過したタイミングなどである。
【0049】
具体的に、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトの募集人数と参加希望者数とを基に、プロジェクトが成立したか否かを判定する。プロジェクト成立判定部416は、所定のタイミングで、プロジェクトDB413からプロジェクトの参加希望者数と募集人数を抽出する。そして、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトの参加希望者数が募集人数に達した場合は、対象のプロジェクトは成立したと判定し、「成立」の判定結果を判定結果DB417へ出力する。また、プロジェクト成立判定部416は、成立したプロジェクトについて、プロジェクトDB413の応募期間を「募集終了」に更新するなどし、プロジェクトの募集を締切る。そして、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトが成立したことをユーザ及び研究開発者へ通知するため、プロジェクト成立通知をユーザ端末200及び研究開発端末300へ送信する。このとき、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクト成立通知に、ユーザに向けた案内を含めて、ユーザ端末200へ送信してもよい。ユーザに向けた案内には、例えば、提供データのアップロード方法や、開発中のアプリケーションのダウンロード方法などがある。また、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトが成立すると、ユーザにインセンティブとしてポイントを付与する。プロジェクト成立判定部416は、対象のユーザについて、ユーザDB412の保有ポイント数に、所定のポイント数を加算する。
【0050】
一方、プロジェクトの参加希望者数が募集人数に達しなかった場合は、プロジェクト成立判定部416は、対象のプロジェクトは判定中であるとし、「判定中」の判定結果を判定結果DB417へ出力する。また、プロジェクトの募集期間が経過しても、プロジェクトの参加希望者数が募集人数に達しなかった場合は、プロジェクト成立判定部416は、対象のプロジェクトは成立しなかったと判定し、「不成立」の判定結果を判定結果DB417へ出力する。そして、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトが成立しなかったことをユーザ及び研究開発者へ通知するため、プロジェクト不成立通知をユーザ端末200及び研究開発端末300へ送信する。このとき、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクト不成立通知に、推奨プロジェクトの情報を含めて、ユーザ端末200へ送信してもよい。推奨プロジェクトは、ユーザの参加希望プロジェクトと近い内容のプロジェクトや、ユーザが過去に参加を希望したプロジェクトの履歴に基づいて決定された他のプロジェクトなどである。例えば、ユーザの参加希望プロジェクトである「体幹可視化プロジェクト」が成立しなかった場合、プロジェクト成立判定部416は、体幹を鍛えることができる「ヨガAIパーソナルコーチプロジェクト」を推奨プロジェクトとしてプロジェクト不成立通知に含め、ユーザ端末200へ送信する。
【0051】
ユーザ端末200は、サーバ100からプロジェクト成立通知またはプロジェクト不成立通知を受信する。そして、ユーザ端末200の判定結果表示部425は、通知の内容をユーザ端末200の画面に表示する。また、研究開発端末300は、サーバ100からプロジェクト成立通知またはプロジェクト不成立通知を受信する。そして、研究開発端末300の判定結果表示部432は、通知の内容を研究開発端末300の画面に表示する。これにより、ユーザと研究開発者は、プロジェクトが成立したか否かなどを把握することができる。
【0052】
研究開発者は、プロジェクト成立通知を受信した後は、サーバ100を介してユーザからデータ収集してもよいし、サーバ100を介さずにユーザから直接データ収集をしてもよい。例えば、生体試料の収集が必要な場合や、紙面上でのやり取りが必要な場合は、研究開発者は、サーバ100を介さず、ユーザから直接データを収集する。
【0053】
なお、ユーザは、自身の参加希望プロジェクトについて、その募集期間中に参加希望者数を確認することができる。ユーザが、ユーザ端末200を介して、サーバ100に参加希望プロジェクトの参加希望者数の照会要求をすると、サーバ100の情報出力部414は、プロジェクトDB413に記憶されているプロジェクト情報から、参加希望プロジェクトの募集人数と参加希望者数を抽出する。そして、情報出力部414は、参加希望プロジェクトの募集人数と参加希望者数をユーザ端末200へ送信する。ユーザ端末200の希望者人数表示部424は、サーバ100から受信した参加希望プロジェクトの募集人数と参加希望者数をユーザ端末200の画面に表示する。例えば、希望者人数表示部424は、ユーザ端末200の画面上に、「○○プロジェクトの募集人数は1,000人です。参加希望者数は700人です。あと、300人でプロジェクトが成立します。」などの表示を行う。これにより、ユーザは自身の参加希望プロジェクトについて、参加希望者数を確認することができる。また、ユーザは、自身の参加希望プロジェクトについて、参加希望者数が少なく、プロジェクトが成立しないと予想した場合は、参加希望プロジェクトを変更することができる。
【0054】
研究開発者は、アプリケーション等のサービスが完成した(プロジェクトが成功した)とき、もしくは、プロジェクトが途中で中止になった(プロジェクトが失敗した)ときに、研究開発端末300にプロジェクト完了情報を入力する。研究開発端末300のプロジェクト完了情報入力部433は、研究開発者が入力したプロジェクト完了情報を取得し、サーバ100へ送信する。プロジェクト完了情報には、完了したプロジェクトのプロジェクトIDと、プロジェクトが成功したか否かと、完成サービス情報と、プロジェクト中止報告などが含まれる。完成サービス情報は、プロジェクトが成功した場合に、研究開発者によって研究開発端末300に入力される。完成サービス情報には、完成したサービスと、完成したサービスの名前や内容、売価などの詳細説明とが含まれる。プロジェクト中止報告は、プロジェクトの中止理由などであり、プロジェクトが失敗した場合に、研究開発者によって研究開発端末300に入力される。
【0055】
サーバ100のプロジェクト完了情報取得部418は、研究開発端末300からプロジェクト完了情報を受信する。プロジェクト完了情報取得部418は、プロジェクト完了情報をサーバ100のプロジェクト完了通知部420に出力する。また、プロジェクト完了情報取得部418は、プロジェクト完了情報に完成サービス情報が含まれる場合は、完成サービス情報を完成サービスDB419に記憶する。完成サービスDB419に記憶されたサービスは、データ収集システム1上で公開、販売される。
【0056】
プロジェクト完了通知部420は、プロジェクト完了情報取得部418から取得したプロジェクト完了情報を基に、プロジェクト完了通知を生成する。そして、プロジェクト完了通知部420は、ユーザ端末200へプロジェクト完了通知を送信する。プロジェクト完了通知には、プロジェクトが成功したか否かの情報が含まれる。なお、プロジェクトが成功した場合は、プロジェクト完了通知部420は、プロジェクト完了通知に完成したサービスの利用手順などを含めてもよい。また、プロジェクトが失敗した場合は、プロジェクト完了通知部420は、プロジェクト完了通知に推奨プロジェクトなどを含めてもよい。サーバ100は、失敗したプロジェクトと推奨プロジェクトの提供データが同じ場合は、失敗したプロジェクトでユーザが提供したデータを推奨プロジェクトへ引き継げるようにしてもよい。
【0057】
図7は、完成サービス情報のデータ構造の一例を示す。この例では、サービスIDと完成サービス情報とが関連付けられ、完成サービスDB419に記憶されている。サービスIDは、サービスを一意に識別するための番号などである。完成サービス情報には、サービス名、サービスの目的、サービス内容、登録データ、必要ポイント数などが含まれる。登録データは、サービスを利用するために必要となるユーザ情報や、サービス上で記録管理できるユーザ情報などである。必要ポイント数は、サービスを購入するために必要となるポイント数である。ユーザは自身の保有ポイントを使用して、サービスを購入することができる。
【0058】
[判定処理]
次に、上記のような判定処理を行う情報処理について説明する。
図8は、データ収集システム1による判定処理のフローチャートである。この処理は、
図2に示すプロセッサ112、
図3(A)に示すプロセッサ212及び
図3(B)に示すプロセッサ312が予め用意されたプログラムを実行し、
図4に示す各要素として動作することにより実現される。
【0059】
まず、ユーザは、ユーザ端末200にユーザ情報を入力する。ユーザ端末200のユーザ情報入力部421は、ユーザ情報を取得し、サーバ100へ送信する(ステップS11)。サーバ100の情報取得部411は、ユーザ端末200からユーザ情報を取得し(ステップS12)、ユーザDB412に記憶する。また、研究開発者は、研究開発端末300にプロジェクト情報を入力する。研究開発端末300のプロジェクト情報入力部431は、プロジェクト情報を取得し、サーバ100へ送信する(ステップS13)。サーバ100の情報取得部411は、研究開発端末300からプロジェクト情報を取得し(ステップS14)、プロジェクトDB413に記憶する。
【0060】
次に、サーバ100の情報出力部414は、プロジェクトDB413から、所定の条件を満たすプロジェクトのプロジェクト情報を抽出し、プロジェクト一覧を生成する。そして、情報出力部414は、プロジェクト一覧をユーザ端末200へ送信する(ステップS15)。所定の条件とは、例えば、プロジェクトが応募期間内であることなどである。
【0061】
ユーザ端末200のプロジェクト表示部422は、サーバ100からプロジェクト一覧を取得し、プロジェクト一覧を画面上に表示する(ステップS16)。ユーザは、ユーザ端末200を操作して、プロジェクト一覧に含まれる1または複数のプロジェクトの中から、参加希望プロジェクトを選択する。ユーザ端末200の参加希望プロジェクト入力部423は、ユーザが選択した参加希望プロジェクトのプロジェクトIDとユーザIDをサーバ100へ送信する(ステップS17)。
【0062】
サーバ100のプロジェクト参加希望取得部415は、ユーザ端末200から、参加希望プロジェクトのプロジェクトIDとユーザIDを取得し、プロジェクト成立判定部416へ出力する。プロジェクト成立判定部416は、プロジェクト参加希望取得部415から参加希望プロジェクトのプロジェクトIDとユーザIDを取得する。そして、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトが成立したか否かを判定する(ステップS18)。具体的に、プロジェクト成立判定部416は、参加希望プロジェクトのプロジェクトIDを基に、プロジェクトDB413から対象プロジェクトの参加条件を抽出する。また、プロジェクト成立判定部416は、ユーザIDを基に、ユーザDB412から対象のユーザ情報を抽出する。そして、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトの参加条件とユーザ情報とを照合し、ユーザがプロジェクトの参加条件を満たすか否かを判定する。ユーザがプロジェクトの参加条件を満たす場合は、プロジェクト成立判定部416は、ユーザの参加希望を受け付け、プロジェクトDB413の参加希望者数の値を更新する。そして、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクトの募集人数と参加希望者数とを基に、プロジェクトが成立したか否かを判定する。プロジェクトの参加希望者数が募集人数に達した場合は、プロジェクト成立判定部416は、対象のプロジェクトは成立したと判定し(ステップS18:Yes)、プロジェクト成立通知をユーザ端末200と研究開発端末300へ送信する(ステップS19)。
【0063】
一方、プロジェクトの参加希望者数が募集人数に達しなかった場合は、プロジェクト成立判定部416は、対象のプロジェクトは判定中とし(ステップS18:No)、ステップS15へ戻り、処理を継続する。なお、募集期間を経過しても、プロジェクトの参加希望者数が募集人数に達しなかった場合は、プロジェクト成立判定部416は、対象のプロジェクトは不成立と判定し、プロジェクトの募集を終了する。このとき、プロジェクト成立判定部416は、プロジェクト不成立通知をユーザ端末200と研究開発端末300へ送信してもよい。
【0064】
ユーザ端末200は、サーバ100からプロジェクト成立通知を受信する。そして、ユーザ端末200の判定結果表示部425は、通知の内容をユーザ端末200の画面に表示する(ステップS20)。また、研究開発端末300は、サーバ100からプロジェクト成立通知を受信する。そして、研究開発端末300の判定結果表示部432は、通知の内容を研究開発端末300の画面に表示する(ステップS21)。
【0065】
研究開発者は、サービスが完成した場合(ステップS22:Yes)、研究開発端末300に、プロジェクト完了情報として、完成したサービス情報を入力する。研究開発端末300のプロジェクト完了情報入力部433は、完成したサービス情報を取得し、サーバ100へ送信する(ステップS23)。サーバ100のプロジェクト完了情報取得部418は、完成したサービス情報を取得する(ステップS24)。そして、プロジェクト完了情報取得部418は、完成したサービス情報をサーバ100のプロジェクト完了通知部420に出力する。プロジェクト完了通知部420は、プロジェクト完了情報取得部418から取得した完成したサービス情報を基に、プロジェクト完了通知としてサービス完成通知を生成し、ユーザ端末200へ送信する(ステップS25)。ユーザ端末200のプロジェクト完了通知表示部426は、サーバ100からサービス完成通知を取得し、画面上に表示する(ステップS26)。また、サービス完成通知には、完成したサービスの利用手順などを含めてもよい。これにより、ユーザは、完成したサービスの利用ができるようになる。
【0066】
一方、研究開発者は、サービスが完成しなかった場合(ステップS22:No)、研究開発端末300に、プロジェクト完了情報として、プロジェクト中止報告を入力する。研究開発端末300のプロジェクト完了情報入力部433は、プロジェクト中止報告を取得し、サーバ100へ送信する(ステップS27)。サーバ100のプロジェクト完了情報取得部418は、プロジェクト中止報告を取得する(ステップS28)。そして、プロジェクト完了情報取得部418は、プロジェクト中止報告をサーバ100のプロジェクト完了通知部420に出力する。プロジェクト完了通知部420は、プロジェクト完了情報取得部418から取得したプロジェクト中止報告を基に、プロジェクト完了通知としてプロジェクト中止通知を生成し、ユーザ端末200へ送信する(ステップS29)。プロジェクト中止通知には、推奨プロジェクトの情報などを含めてもよい。ユーザ端末200のプロジェクト完了通知表示部426は、サーバ100からプロジェクト中止通知を取得し、画面上に表示する(ステップS30)。
【0067】
[変形例]
次に、第1実施形態の変形例を説明する。以下の変形例は、適宜組み合わせて第1実施形態に適用することができる。
【0068】
(変形例1)
サーバ100は、過去のプロジェクト情報から需要のあるプロジェクトテーマを予測し、研究開発者へ提示してもよい。例えば、サーバ100は、予め学習された予測モデルなどを用いて、プロジェクトテーマ毎に需要予測を行う。予測モデルは、プロジェクトテーマと、過去のプロジェクト情報(プロジェクトの成立状況や最終的な参加希望者数など)とに基づいて学習済みのモデルである。サーバ100は、予測モデルを用いて、プロジェクトテーマ毎に需要予測をし、需要予測結果を研究開発者に提示する。これにより、研究開発者は、プロジェクトテーマ毎の需要傾向を把握することができ、需要傾向を基に新規プロジェクトのテーマを決定することができる。
【0069】
(変形例2)
上記の第1実施形態では、研究開発者がユーザに付与するポイント数(インセンティブ)を決定しているが、サーバ100は、予め学習された予測モデルなどを用いて、インセンティブの相場を予測し、研究開発者へ提示してもよい。予測モデルは、過去の多数のプロジェクト情報(プロジェクトのテーマ、提供データ、プロジェクトの成立状況、インセンティブなどの情報)に基づいて学習済みのモデルである。研究開発者が、研究開発端末300を介して、プロジェクト情報をサーバ100へ登録すると、サーバ100は、予測モデルを用いて、登録したプロジェクト情報からインセンティブを予測する。そして、サーバ100は、研究開発端末300へ予測結果を送信する。これにより、研究開発者は、どの程度のインセンティブを提示すれば、プロジェクトが成立するかを把握することが可能となる。
【0070】
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置50は、情報取得手段51と、情報出力手段52と、プロジェクト参加希望取得手段53と、プロジェクト成立判定手段54と、を備える。
【0071】
図10は、第2実施形態の情報処理装置による処理のフローチャートである。情報取得手段51は、研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得する(ステップS51)。情報出力手段52は、前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力する(ステップS52)。プロジェクト参加希望取得手段53は、ユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得する(ステップS53)。プロジェクト成立判定手段54は、プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する(ステップS54)。
【0072】
第2実施形態の情報処理装置によれば、研究対象者のデータを継続的に収集することが可能となる。
【0073】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0074】
(付記1)
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得する情報取得手段と、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力する情報出力手段と、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得するプロジェクト参加希望取得手段と、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定するプロジェクト成立判定手段と、
を備える情報処理装置。
【0075】
(付記2)
前記プロジェクト成立判定手段は、プロジェクトの参加希望者数に基づき、プロジェクトが成立したか否かを判定する付記1に記載の情報処理装置。
【0076】
(付記3)
前記プロジェクト成立判定手段は、ユーザの人間属性と、プロジェクトの参加希望者数とに基づき、プロジェクトが成立したか否かを判定する付記1に記載の情報処理装置。
【0077】
(付記4)
前記情報出力手段は、現時点のプロジェクトの参加希望者数を出力する付記1に記載の情報処理装置。
【0078】
(付記5)
前記プロジェクト成立判定手段は、プロジェクトが成立したときに、プロジェクトに参加するユーザへ、プロジェクト毎に予め定められた所定のポイントを付与する付記1に記載の情報処理装置。
【0079】
(付記6)
前記プロジェクト成立判定手段は、プロジェクトが成立しなかったときに、別のプロジェクトへの参加を提案する付記1に記載の情報処理装置。
【0080】
(付記7)
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得し、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力し、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得し、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する情報処理方法。
【0081】
(付記8)
研究開発者が入力したプロジェクト情報を取得し、
前記プロジェクト情報をユーザ端末へ出力し、
複数のユーザ端末から入力されたプロジェクトへの参加希望を取得し、
前記プロジェクトへの参加希望に基づいて、プロジェクトが成立したか否かを判定する処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【0082】
以上、実施形態及び実施例を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0083】
1 データ収集システム
100 サーバ
200 ユーザ端末
300 研究開発端末
411 情報取得部
412 ユーザDB
413 プロジェクトDB
414 情報出力部
415 プロジェクト参加希望取得部
416 プロジェクト成立判定部
417 判定結果DB
418 プロジェクト完了情報取得部
419 完成サービスDB
420 プロジェクト完了通知部
421 ユーザ情報入力部
422 プロジェクト表示部
423 参加希望プロジェクト入力部
424 希望者人数表示部
425 判定結果表示部
426 プロジェクト完了通知表示部
431 プロジェクト情報入力部
432 判定結果表示部
433 プロジェクト完了情報入力部