(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183550
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231221BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097121
(22)【出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今富 俊文
(72)【発明者】
【氏名】西先 崇
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】適切に情報の送受信を行うことのできる情報処理システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システムは、処理装置と、契約者、前記契約者の生死を示す第1情報、及び前記契約者が締結した契約の契約先を少なくとも示す第2情報を相互に関連付けた組み合わせを1以上持つ関連付情報を有する記憶装置と、を備え、前記処理装置は、対象者を設定する設定処理と、前記関連付情報を参照して、前記対象者が前記契約者として関連付けされた前記第1情報及び前記第2情報の少なくとも1つを送信情報として抽出する抽出処理と、前記送信情報を送信する送信処理と、を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理装置と、
契約者、前記契約者の生死を示す第1情報、及び前記契約者が締結した契約の契約先を少なくとも示す第2情報を相互に関連付けた組み合わせを1以上持つ関連付情報を有する記憶装置と、を備え、
前記処理装置は、
対象者を設定する設定処理と、
前記関連付情報を参照して、前記対象者が前記契約者として関連付けされた前記第1情報及び前記第2情報の少なくとも1つを送信情報として抽出する抽出処理と、
前記送信情報を送信する送信処理と、
を実行する情報処理システム。
【請求項2】
前記処理装置は、
前記対象者に関する問い合わせを受け付ける照会処理をさらに実行し、
前記問い合わせに応じて、前記設定処理、前記抽出処理、及び前記送信処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記問い合わせは、前記対象者の生死に関する問い合わせであり、
前記送信情報は、前記対象者が前記契約者として関連付けされた前記第1情報を含む、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記処理装置は、
前記照会処理に応じて、
前記対象者が死亡しているかどうかを確認する処理と、
情報開示が可能かどうか判断する処理と、をさらに実行し、
前記対象者が死亡し、かつ、情報開示が可能と判断された場合に、前記送信処理を実行する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記処理装置は、
前記抽出処理において、前記対象者が前記契約者として関連付けされた前記第2情報が抽出できない場合に、予め定められた者に通知する処理をさらに実行する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記契約者は生命保険の契約を行った者であり、
前記契約先は生命保険会社である、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記処理装置は、
前記設定処理、前記抽出処理、及び前記送信処理を定期的に実施する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記処理装置は、
前記特定の者が属していた自治体から前記第1情報を取得する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記処理装置は、
前記特定の者の死亡届の届出人から自治体を介さずに前記第1情報を取得する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項10】
処理装置と、前記契約者の生死を示す第1情報、及び前記契約者が締結した契約の契約先を少なくとも示す第2情報を相互に関連付けた組み合わせを1以上持つ関連付情報を有する記憶装置と、を備えた情報処理システムにおいて、
前記処理装置が、
対象者を設定する設定処理と、
前記関連付情報を参照して、前記対象者が前記契約者として関連付けされた前記第1情報及び前記第2情報の少なくとも1つを送信情報として抽出する抽出処理と、
前記送信情報を送信する送信処理と、
を実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
組織間の情報の連携を行う計算機システムが、ユーザの死亡届をきっかけとして、所定のシナリオに沿って、あらかじめ決められた組織間手続きを実行する技術が、従来知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の場合、例えば、死亡というイベントをトリガ情報としてもつシナリオに従った処理となるため、保険会社やその他のサービス事業者は情報を受動的に待つ形になる。また、イベントに起因するため、単発の情報連携となる。このことから、保険会社やその他のサービス事業者が能動的に自ら望むタイミングで情報収集する、あるいは、複数回検索する、といったケースにはマッチしていない。
【0005】
更に、連携基盤システムに参加するために特定のコンソーシアムに参加する必要があり、このため、ギブアンドテイクで自社からも何等かのサービス提供が必要な点と、連携基盤システムに対応するために費用を要する点など、サービス導入までのコストの高さが課題となっている。
【0006】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、適切に情報の送受信を行うことのできる情報処理システム及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一つの態様として、処理装置と、契約者、前記契約者の生死を示す第1情報、及び前記契約者が締結した契約の契約先を少なくとも示す第2情報を相互に関連付けた組み合わせを1以上持つ関連付情報を有する記憶装置と、を備え、前記処理装置は、対象者を設定する設定処理と、前記関連付情報を参照して、前記対象者が前記契約者として関連付けされた前記第1情報及び前記第2情報の少なくとも1つを送信情報として抽出する抽出処理と、前記送信情報を送信する送信処理と、を実行する情報処理システムを示す。
【0008】
上記課題を解決するための、他の態様は、処理装置と、前記契約者の生死を示す第1情報、及び前記契約者が締結した契約の契約先を少なくとも示す第2情報を相互に関連付けた組み合わせを1以上持つ関連付情報を有する記憶装置と、を備えた情報処理システムに対し、対象者を設定する設定処理と、前記関連付情報を参照して、前記対象者が前記契約者として関連付けされた前記第1情報及び前記第2情報の少なくとも1つを送信情報として抽出する抽出処理と、前記送信情報を送信する送信処理と、を実行させる方法である。
【発明の効果】
【0009】
上記構成によれば、適切に情報の送受信を行うことのできる情報処理システム及び情報処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図14】契約者情報収集処理のフローチャートを示す図
【
図15】死亡届情報収集処理のフローチャートを示す図
【
図16】死亡契約者情報連携処理のフローチャートを示す図
【
図17】死亡者情報照会処理のフローチャートを示す図
【
図18】未登録の死亡者情報の連携処理のフローチャートを示す図
【
図19】契約有無情報の遺族への開示処理のフローチャートを示す図
【
図20】情報処理装置の死亡届情報収集処理のフローチャート
【
図21】情報処理装置の未登録の死亡契約者情報の連携処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。
【0012】
<概要>
図1に本発明の一実施形態に係る情報処理システム100の構成を示す。情報処理システム100は、情報処理装置1、市町村などの自治体が管理する自治体サーバ2、生命保険などの保険会社やクレジットカード会社などの各種事業者が管理する事業者サーバ3、死亡届情報入力端末6を含む。情報処理装置1、自治体サーバ2、事業者サーバ3及び死亡届情報入力端末6は、通信ネットワークを介して互いにデータの送受信が可能となるように接続された装置である。
【0013】
情報処理システム100は、複数の自治体サーバ2、複数の事業者サーバ3、複数の死亡届情報入力端末6を備え得る。事業者サーバ3の具体例としては、保険会社のサーバ3Aや、その他のサービス事業者のサーバ3Bなどが挙げられる。
【0014】
死亡届情報入力端末6は、死亡届届出人からの情報入力を受け付け、自治体に提出可能な書式の死亡届(プレ印字済死亡届)として出力を行う端末である。また、死亡届情報入力端末6は、情報処理装置1へ死亡届に関する情報を送信する機能を備える。
【0015】
各装置を繋ぐ通信ネットワークは、無線方式または有線方式の通信手段であり、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、公
衆通信網、専用線等である。
【0016】
なお、本実施形態による情報処理システム100は上記複数の装置によって構成されているが、本発明はこれらの装置の数を限定するものではない。そのため、情報処理システム100は、以下のような機能を備えるものであれば、1以上の装置によって構成するこ
とができる。
【0017】
情報処理装置1は、
図2に示すように、死亡届情報入力端末6、自治体サーバ2及び事業者サーバ3と通信し、保険等の事業に関する契約者や、クレジットカードなどの各種サービスの契約者または顧客(これらを、以下単に「契約者」とする場合がある)に関する情報の処理を行う装置である。具体的な情報の内容としては、保険契約者の情報、契約者の死亡届情報、死亡した契約者に関する情報、照会処理に関連する情報、などである。
【0018】
図3は、情報処理装置1の構成の一例である。同図に示すように、情報処理装置1は、CPU101、メモリ102、ハードディスク103、データベース104、およびネットワークカード106を備える。これらはバス等の通信手段を介して互いに通信可能に接続されている。
【0019】
尚、情報処理装置1は、その全ての構成が必ずしもハードウェアで実現されている必要はなく、構成の全部又は一部が、例えば、クラウドシステム(cloud system)のクラウドサーバ(cloud server)のような仮想的な資源によって実現されていてもよい。
【0020】
CPU101は、Central Processing Unitを用いて構成される。CPU101が、メ
モリ102、ハードディスク103、またはデータベース104に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、情報処理装置1の機能が実現される。
【0021】
メモリ102、ハードディスク103、及びデータベース104は、いずれもプログラムやデータを記憶する装置である。
【0022】
メモリ102を構成する装置は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性半導体メモリ(NVRAM(Non Volatile RAM))、SSD(Solid State Drive)、SDメモリカード等の各種不揮発性メモリ(NVRAM:Non-volatile memory)、光学式記憶装置(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)、クラウドサーバの記憶領域等である。
【0023】
データベース104を構成する装置の具体例としては、不揮発性半導体メモリ(NVRAM(Non Volatile RAM))、SSD(Solid State Drive)、SDメモリカード等の各
種不揮発性メモリ(NVRAM:Non-volatile memory)、ハードディスクドライブ、光学式記
憶装置(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)、クラウドサーバの記憶領域等である。
【0024】
メモリ102には、死亡契約者情報照会API21が保存される。ハードディスク103には、契約者情報ファイル31、死亡届情報ファイル32、及び死亡契約者情報ファイル33が保存される。データベース104には、死亡届マスタ情報41、契約者マスタ情報42、事業者マスタ情報43、自治体マスタ情報44、契約者契約関連情報45、及び死亡届契約者関連情報46が保存される。
【0025】
なお、これらの情報、データ、プログラム等の保存先は一例であり、ハードディスク103、またはデータベース104のいずれに保存されてもよい。
【0026】
ネットワークカード106は、通信ネットワーク5を介した他の装置との間の通信を実現する有線方式又は無線方式の通信インタフェースであり、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール、USB(Universal Serial Interface)モジュール、シリアル通信モジュール等である。
【0027】
契約者情報ファイル31の一例を
図2、
図4に示す。契約者情報ファイル31は、事業者サーバ3から契約者の情報を示すものとして情報処理装置1に送信されるファイルである(
図2)。契約者情報ファイル31は、複数の契約者に関する情報を含み、各契約者について、主に氏名、生年月日、住所、マイナンバー、事業者コード、事業者名、事業者管理番号、登録日、契約合意の有無が関連付けされて保存される。事業者コード及び事業者管理番号は、それぞれ、事業者に付与された固有の識別子である。契約開示合意の有無は、契約に関する情報を、遺族などに開示することに対する契約者の合意の有無を示す情報である。
【0028】
死亡届情報ファイル32の一例を
図2、
図5に示す。死亡届情報ファイル32は、自治体サーバ2から死亡届に関する情報を示すものとして情報処理装置1に送信されるファイルである(
図2)。死亡届情報ファイル32は、死亡届が提出された契約者に関する情報を含むファイルであり、各契約者について、主に氏名、生年月日、住所、マイナンバー、契約者の属する自治体の自治体コード及び自治体名、登録日が関連付けされて保存される。
【0029】
死亡契約者情報ファイル33の一例を
図2、
図6に示す。死亡契約者情報ファイル33は、情報処理装置1から死亡した契約者に関する情報を示すものとして情報処理装置1に送信されるファイルである(
図2)。死亡契約者情報ファイル33は、死亡届が提出された契約者に関する情報を含むファイルであり、各契約者について、主に氏名、生年月日、住所、マイナンバー、契約先の事業者コード、事業者名、事業者管理番号、死亡日が関連付けされて保存される。なお、マイナンバーの代わりに、またはマイナンバーに加えて、社会保障(保険)番号や、免許証またはパスポートの番号、システムが独自に発行した識別子等が用いられ得る。
【0030】
死亡契約者情報照会API21の機能を説明する図を、
図2、
図7に示す。死亡契約者情報照会API21は、外部のサーバから契約者に関する情報の照会(リクエスト)を受け付ける機能と、照会に対する回答(レスポンス)を作成し、送信する機能とを備える。
【0031】
事業者サーバ3などの装置は、死亡契約者照会情報211を用いて、特定の契約者に関する情報の送信を、情報処理装置1に対して要求することができる。詳細は後述するが、死亡契約者情報照会API21は、死亡契約者照会情報211に記載された情報に基づいて、死亡契約者照会回答情報212を作成し、事業者サーバ3に対して送信する。
【0032】
死亡届マスタ情報41の一例を
図8に示す。死亡届マスタ情報41は、死亡届が提出された、または死亡が確認された複数の契約者に関する情報であり、死亡届ごとに付された固有の連番(マスタ連番)、死亡届に係る契約者の氏名、生年月日、住所、マイナンバー、自治体名及び自治体名、死亡日などが関連付けされて保存される。
【0033】
契約者マスタ情報42の一例を
図9に示す。契約者マスタ情報42は、死亡届が提出された、または死亡が確認された複数の契約者に関する情報であり、各契約者について、契約者ごとに付された固有の連番(マスタ連番)、契約者の氏名、生年月日、住所、マイナンバー、死亡日、契約開示合意の有無などが関連付けされて保存される。
【0034】
事業者マスタ情報43の一例を
図10に示す。事業者マスタ情報43は、事業者に関する情報であり、事業者ごとに、事業者コード、事業者名、業態、インタフェース個別設定などが関連付けされて保存される。インタフェース個別設定は、情報処理システム100において使用できる機能を定めたものであり、事業者ごとに設定される。
【0035】
自治体マスタ情報44の一例を
図11に示す。自治体マスタ情報44は、事業者に関す
る情報であり、自治体ごとに、固有の自治体コード、自治体名などが関連付けされて保存される。自治体マスタ情報44は、自治体コードを参照して、自治体名を特定する場合などに使用される。例えば、死亡届マスタ情報41の自治体コードを用いて自治体マスタ情報44を参照すれば、契約者の所属する自治体を特定することが可能となる。
【0036】
契約者契約関連情報45の一例を
図12に示す。契約者契約関連情報45は、契約者が締結した契約の内容と契約先の事業者に関する情報である。契約者契約関連情報45には、契約者ごとに、契約者マスタ連番、その契約者が契約している事業者の事業者コード、契約個別に付された事業者管理番号、登録日(契約日)などが関連付けされて保存される。契約者契約関連情報45を参照することにより、契約者が締結した契約の一覧を参照することが可能となる。
【0037】
死亡届契約者関連情報46の一例を
図13に示す。死亡届契約者関連情報46は、死亡届が提出された契約者に関する情報であり、死亡届ごと、すなわち契約者ごとに、死亡届マスタ連番、契約者マスタ連番などが関連付けされて保存される。
【0038】
死亡届契約者関連情報46では、契約者が複数の事業者と契約関係を有していた場合、契約者マスタ連番が、1つの死亡届に関連付けられて複数登録される。そのため、死亡届契約者関連情報46を参照すると、死亡届が提出された契約者と契約関係のあると事業者の一覧を抽出可能となる。死亡届契約者関連情報46を参照することにより、死亡した契約者が締結した契約の一覧と死亡届マスタ連番とを参照することが可能となる。
【0039】
<処理>
情報処理システム100において実行される処理を以下に説明する。以下の処理において、情報処理装置1は、メモリ102、ハードディスク103、及びデータベース104のいずれかに保存されたプログラムまたはAPIを、CPU101が起動することにより、処理を実行する。以下では、CPU101が実行する処理についても、「情報処理装置1」や「死亡契約者情報照会API21」が実行するものとして説明する場合がある。
【0040】
(契約者情報収集処理)
情報処理システム100における契約者情報収集処理を、
図14を用いて説明する。契約者情報収集処理は、保険会社をはじめとするサービス事業者(以下、単に「事業者」とする)と契約した契約者について、情報処理装置1が情報を収集する処理である。
【0041】
契約者が、契約の申し込みを行い(S1)、事業者がその申し込みを受付ける際(S2)、事業者は死亡時の情報提供に関する契約を提案する(S3)。契約者が同意して契約を締結すると(S4、S5)、事業者は、契約者情報を契約者情報ファイル31に保持させ、情報処理装置1に送信する(S6)。
【0042】
情報処理装置1は、契約者情報を受信すると(S7)、契約者マスタ情報42及び契約者契約関連情報45の登録及び更新を行う(S8、S9)。これにより、契約者情報ファイル31に保持される契約者情報が、契約者マスタ情報42及び契約者契約関連情報45に書き込まれ、保存される(S9)。
【0043】
(死亡届情報収集処理)
契約者が死亡した後に実行される処理を、
図15を用いて説明する。
【0044】
契約者が死亡すると、届出人が死亡届を自治体に対して提出する(S11)。自治体は、死亡届を受理すると(S12)、死亡届情報を死亡届情報ファイル32に保持させ、自治体サーバ2を介して情報処理装置1へ送信する(S13)。
【0045】
情報処理装置1が死亡届情報ファイル32、すなわち死亡届情報を受信すると(S14)、死亡届情報の内容に不備がないかを検査する(S15)。
【0046】
不備がある場合(S15:有)、情報処理装置1は、自治体サーバ2に不備のある旨とその具体的な内容を通知する(S16)。通知は自治体サーバ2を介して、届出人に送達される(S17)。届出人は、不備の内容を踏まえて、再度死亡届を自治体サーバ2へ提出する(S18A、S18B、S12)。
【0047】
不備がない場合(S15:無)、情報処理装置1は、死亡届マスタ情報41及び契約者マスタ情報42に、死亡届情報ファイル32に保持された死亡届情報の内容を書き込んで登録し、更新する(S19A、S19B)。
【0048】
登録、更新(S19A、S19B)の際、情報処理装置1は、死亡届情報ファイル32の内容から、死亡届が提出された者の氏名、住所、マイナンバーなどの識別子を用いて契約者を特定する。情報処理装置1は、死亡届マスタ情報41及び契約者マスタ情報42にアクセスし、特定された契約者について、死亡日を書き込む。
【0049】
さらに情報処理装置1は、死亡届契約者関連情報46について、死亡届情報の内容を登録し、更新する(S20)。具体的に述べると、情報処理装置1は死亡届マスタ情報41及び契約者マスタ情報42を読み込んで、死亡届が出された契約者の死亡届マスタ連番と契約者マスタ連番とを抽出し、これら2種の連番を関連付けて死亡届契約者関連情報46に書き込む。
【0050】
(死亡契約者情報連携処理)
情報処理装置1は、死亡した契約者に関する情報を、所定の期間ごとに、事業者に対して連絡することができる。このような死亡契約者情報連携処理を、
図16を用いて説明する。
【0051】
まず情報処理装置1は、ステップS31において死亡契約者情報の抽出を行う。情報処理装置1は、死亡届契約者関連情報46を読込み、契約者毎の死亡届マスタ連番と契約者マスタ連番とを抽出する。さらに情報処理装置1は、死亡届マスタ情報41及び契約者マスタ情報42を読み込み、抽出した死亡届マスタ連番及び契約者マスタ連番に関連付けられた契約者の、名前、住所、死亡日、マイナンバーなどを読み込む。
【0052】
情報処理装置1は、ステップS31で読み込んだ情報について、抽出対象が有るかどうかを調べる(S32)。抽出対象の有無は様々な条件によって判断され得るが、例えば、死亡契約者情報送信対象の事業者に関して、ある期間内に死亡届が出された、または死亡した契約者が存在するかどうかを調べることによって判断できる。
【0053】
抽出対象となる契約者が存在する場合(S32:有)、情報処理装置1は、事業者ごとに、ある期間内に死亡届が出された(または死亡した)契約者と、その者の死亡日、住所、マイナンバーなどを、ステップS31で取得した情報に基づき、死亡契約者情報としてまとめる。
【0054】
まとめた死亡契約者情報は、例えば死亡契約者情報ファイル33(
図6)として、事業者サーバ3へ送信され(S33)、事業者サーバ3によって受信される(S34)。
【0055】
事業者サーバ3を介して死亡契約者情報を受信した事業者は、情報を用いて様々な行動をとることができる。一例として、事業者は、自社の契約情報とのマッチングを行い(S
35)、契約者との間に契約が存在しているかどうかの判定を行う(S36)。
【0056】
契約者との間に契約が存在している場合(S36:有)、事業者は、契約者との間で同意していた契約内容に基づいて、死亡時の処理を実施する(S37)。
【0057】
なお、ステップS32で抽出対象が無い場合(S32:無)、事業者サーバ3への情報送信は行われない。また、ステップS36で契約が存在しない場合(S36:無)、死亡時の処理は実施されない。
【0058】
上記のような処理が、日または月に1回や四半期に1回など、定期的に実施されることにより、事業者は、死亡した契約者に関する情報を容易に入手し、実行すべき処理を確実に実施することができる。
【0059】
(死亡契約者情報照会処理)
情報処理システム100では、事業者の照会に対して対応することも可能である。以下に、死亡契約者情報照会処理として
図17を用いて説明する。
【0060】
事業者は、事業者サーバ3を用いて、情報を得たい契約者を抽出する作業を行う(S41、S42)。情報照会すべき契約者が存在する場合(S42:有)、事業者サーバ3は、情報処理装置1の死亡契約者情報照会API21を呼び出す(S43)。
【0061】
その際、事業者サーバ3は、対象契約者の氏名、住所、マイナンバーなどの識別子を用いて、情報照会を行う契約者を特定して死亡契約者照会情報211とし、死亡契約者情報照会API21に送信する。
【0062】
死亡契約者情報照会API21は、事業者サーバ3からの照会に対応し、対象契約者の死亡判定を行う(S44)。死亡判定は、様々な方法によって実行できるが、例えば、契約者マスタ情報42または死亡届マスタ情報41を参照することによって実行される。一例として契約者マスタ情報42が用いられる場合、マイナンバー、識別子や契約者氏名、住所などを用いて照会対象の契約者を特定し、その契約者に関連付けられた死亡日の登録有無を確認することによって死亡判定が実行される。
【0063】
死亡日の登録が確認された場合(S45:有)、情報処理装置1は、照会された契約者が死亡していることを回答する(S46A)。死亡日の登録が確認されない場合(S45:無)、死亡契約者情報照会API21は、照会された契約者が生存していることを回答する(S46B)。回答は、死亡契約者照会回答情報212(
図7)として送信される。この際、送信先は照会を行った事業者に設定される。
【0064】
事業者サーバ3が回答を受信すると(S47)、死亡契約者照会回答情報212を参照して、照会した契約者の死亡情報の有無を判定する(S48)。
【0065】
死亡情報が有る場合(S48:有)、事業者は、契約者との間で同意していた契約内容に基づいて、死亡時の処理を実施する(S49)。
【0066】
(未登録の死亡者情報の連携処理)
情報処理システム100は、未登録の死亡者に関する情報を事業者に対して提供することも可能である。以下に、未登録の死亡者情報の連携処理として、
図18を用いて説明する。
【0067】
死亡者に関して届出人が死亡届を自治体に対して提出する(S51)。自治体は、死亡
届を受理すると(S52)、死亡届情報を死亡届情報ファイル32に保持させ、自治体サーバ2を介して情報処理装置1へ送信する(S53)。
【0068】
ステップS54で死亡届情報を受信(S54)した情報処理装置1は、死亡届マスタ情報41に、死亡届情報の内容を新たに書き込んで登録し、更新する(S55)。この処理の具体的内容は、ステップS19Aと同様である。
【0069】
死亡届に係る死亡者が、契約者マスタ情報42に登録されていなかった者である場合(S56:無)、情報処理装置1は、未登録死亡契約者であることを示す情報(未登録死亡契約者情報)を事業者サーバ3に送信する(S57)。その際、未登録死亡契約者情報は、例えば、死亡契約者情報ファイル33と同様の形式で送信される。
【0070】
事業者は、事業者サーバ3を介して、未登録死亡契約者情報を受け取り(S58)、事業との関連性や、死亡後のサービス提供等の検討を行うことができる。また、何らかの錯誤や過誤で未登録となっている可能性を検討し、契約状況の有無を、事業者内で参照することもできる。
【0071】
図18では、死亡届に係る死亡者が契約者マスタ情報42に登録されている者である場合(S56:有)、未登録の死亡者情報の連携処理を終える。その後、
図15のS19B及びS20の両方またはいずれかの処理を、情報処理装置1が実行してもよい。
【0072】
(契約有無情報の遺族への開示処理)
情報処理システム100は、遺族からの情報開示依頼に対応することも可能である。以下に、契約有無情報の遺族への開示処理として、
図19を用いて説明する。
【0073】
遺族などから、ある者(依頼対象者)についての契約の有無に関する情報開示依頼が送信されると(S61)、情報処理装置1は、その依頼を受信する(S62)。情報処理装置1は、依頼対象者である契約者が、生存しているかどうか確認する(S63)。確認は、例えば、ステップS44の処理と同様、情報処理装置1が契約者マスタ情報42や死亡届マスタ情報41を参照することによって実施可能である。
【0074】
契約者が生存している場合(S63:生存)、情報処理装置1は情報を開示せず、そのまま処理を終了する。一方、契約者が死亡している場合(S63:死亡)、情報処理装置は、情報を開示することに契約者の合意が有るかどうか、契約者マスタ情報42を参照して確認する(S64)。
【0075】
合意の具体的な確認方法には、様々なルートや方法が考えられるが、一例として、死亡届マスタ情報41を参照する方法が考えられる。その場合、情報処理装置1は、死亡届マスタ情報41を参照し、対象者の氏名、住所、マイナンバーなど識別子等の情報に関連付けられた契約者を特定し、その契約者の死亡届マスタ連番を採取する。さらに情報処理装置1は、死亡届契約者関連情報46を参照して、採取した死亡届マスタ連番に関連付けられた契約者マスタ連番を取得する。次に情報処理装置1は、契約者マスタ情報42を参照し、取得した契約者マスタ連番と関連付けられた情報を読込むことにより、契約ごとの合意有無を確認することができる。
【0076】
合意が無い場合、情報は開示されない(S64:合意無し)。一方、契約者の合意が有る場合(S64:合意あり)、情報処理装置1は、依頼対象となっている対象者の契約有無情報を抽出する(S65)。契約有無情報には、契約先の事業者名や、契約日、契約の内容、登録日(契約日)などが含まれ、これらは契約者契約関連情報45及び契約者マスタ情報42を参照して、対象者と関連付けられた情報を読込むことにより、抽出可能であ
る。
【0077】
契約有無情報の抽出は、ファイル31-33や情報41-46を参照して、対象者に関連付けられた事業者が存在するかどうか確認することによっても実行され得る。関連付けられた事業者が存在しなければ、対象者が行った契約自体が存在しないと判断できるし、事業者が存在すれば、何らかの契約が存在すると判断できるからである。
【0078】
情報処理装置1は、依頼対象契約者に関する契約有無情報を、例えば死亡契約者情報ファイル33の形式にまとめ、送信することができる(S66、S67)。遺族は、ファイルを受信することによって、契約に関する情報を得ることができる(S68)。
【0079】
上記各処理において、情報処理システム100では、ファイル31、死亡届情報ファイル32、及び死亡契約者情報ファイル33、死亡届マスタ情報41、契約者マスタ情報42、事業者マスタ情報43、自治体マスタ情報44、契約者契約者情報45、及び死亡届契約者関連情報46を参照し、抽出目的とする契約者、事業者、または自治体等を特定または抽出し、さらに、死亡状況、合意有無、契約詳細などの情報が適切に抽出されている。
【0080】
上記のようにファイル31-33、及び情報41-46は、各種の情報の関連付けの組合せを複数備えた関連付情報として機能している。情報処理システム100においては、関連付情報が参照されることによって、契約者や事業者の特定が実行され、また、適切な処理や適切な情報の抽出、取得が実行される。
【0081】
なお、上記実施形態におけるファイル31-33、及び情報41-46の使用、参照方法は一例である。目的の情報を抽出するために使用されるファイル及び情報は、上記に限定されない。例えば、ステップS61-S68において、契約有無に関する情報がファイル31-33の参照によって抽出されてもよい。
【0082】
(死亡届情報収集処理)
契約者が死亡した後、死亡届情報入力端末6が介在して、処理が実行されてもよい。
図20を用いて説明する。
【0083】
契約者が死亡すると、契約者の死亡届届出人(以下、届出人ともいう)が死亡届情報を死亡届入力端末6に入力する(S71)。死亡届入力端末6は、入力内容をチェックし(S72)、不備や不足がある場合には(S73:有)、処理をステップS71に戻して再度の入力を要求する。
【0084】
届出人の入力内容に不備がない場合には(S73:無)、入力内容のプレ印字済死亡届を死亡届入力端末6が出力する(S74)。プレ印字済死亡届とは、自治体に提出する死亡届の下書きに相当する書面であり、死亡者の住所や氏名等、入力された死亡届情報が反映されて記入された状態とされている。
【0085】
届出人は、プレ印字済死亡届へ必要項目を追記し(S75)、死亡届を自治体へ提出する(S76)。提出は、自治体サーバ2に対して行われてもよい。
【0086】
自治体または自治体サーバ2は死亡届を受理し(S77)、その後、死亡届を決裁した旨の情報を死亡届情報入力端末6へ通知する(S78)。
【0087】
死亡届情報入力端末6が決裁した旨の情報を受信すると(S79)、死亡届情報を情報処理装置1へ、死亡届情報ファイル32の形式で送信する(S80)。
【0088】
情報処理装置1は、死亡届情報を受信すると(S80A)、死亡届マスタ情報41及び契約者マスタ情報42に、死亡届情報ファイル32に保持された死亡届情報の内容を書き込んで登録し、更新する(S80B、S80C)。
【0089】
登録、更新(S80B、S80C)の際、情報処理装置1は、死亡届情報ファイル32の内容から、死亡届が提出された者の氏名、住所、マイナンバーなどの識別子を用いて契約者を特定する。情報処理装置1は、死亡届マスタ情報41及び契約者マスタ情報42にアクセスし、特定された契約者について、死亡日を書き込む。
【0090】
さらに情報処理装置1は、死亡届契約者関連情報46について、死亡届情報の内容を登録し、更新する(S80D)。具体的に述べると、情報処理装置1は死亡届マスタ情報41及び契約者マスタ情報42を読み込んで、死亡届が出された契約者の死亡届マスタ連番と契約者マスタ連番とを抽出し、これら2種の連番を関連付けて死亡届契約者関連情報46に書き込む。
【0091】
(死亡届情報収集処理)
契約者死亡後、死亡届情報入力端末6が介在する処理の別の例について
図21を用いて説明する。
【0092】
ステップS71からS80Bまでは、
図20の処理と同じであり、同じステップ番号を付すとともに説明を省略する。
【0093】
死亡届に係る死亡者が、契約者マスタ情報42に登録されていなかった者である場合(S93:無)、情報処理装置1は、未登録死亡契約者であることを示す情報(未登録死亡契約者情報)を事業者サーバ3に送信する(S94)。その際、未登録死亡契約者情報は、例えば、死亡契約者情報ファイル33と同様の形式で送信される。
【0094】
事業者は、事業者サーバ3を介して、未登録死亡契約者情報を受け取り(S95)、事業との関連性や、死亡後のサービス提供等の検討を行うことができる。また、何らかの錯誤や過誤で未登録となっている可能性を検討し、契約状況の有無を、事業者内で参照することもできる。
【0095】
図21では、死亡届に係る死亡者が契約者マスタ情報42に登録されている者である場合(S93:有)、未登録の死亡者情報の連携処理を終える。その後、
図20のS80C及びS80Dの両方またはいずれかの処理を、情報処理装置1が実行してもよい。
【0096】
<効果>
本明細書により、少なくとも以下の事項が明らかにされる。
【0097】
(態様1)情報処理装置1は、CPU101(処理装置に相当)と、契約者、前記契約者の生死を示す第1情報、及び前記契約者が締結した契約の契約先を少なくとも示す第2情報を相互に関連付けた組み合わせを1以上持つ関連付情報を有するメモリ102、ハードディスク103、及びデータベース104(記憶装置に相当)と、を備える。CPU101は、対象者を設定する設定処理(S31、S44、S56、S62)と、関連付情報を参照して、対象者が契約者として関連付けされた第1情報及び第2情報の少なくとも1つを送信情報として抽出する抽出処理(S32、S45、S66)と、前記特定事業者に対して前記情報を送信する送信処理と(S33、S46A、46B、S67)、を実行してもよい。
【0098】
このような処理を行うことにより、情報処理システム100は、例えば、適切に情報の送受信を行うことができる。具体的には、事業者の照会に応じて、契約者に関する情報を送信したり、未登録者の情報送信をしたり、月報や日報などのように定期的に事業者に情報を送信することができる。そのため、何らかのきっかけで情報を単発で送信するに限らず、定期的にまたは適切な多意味イングで情報送信できる。また、特定のコンソーシアムに参加せずとも、情報の送受信が可能である。
【0099】
事業者が保険会社である場合、保険会社は、保険金の支払いなどを実行できるし、事業者がクレジットカード会社や電力等ユーティリティの会社である場合には、サービスの停止、支払いの停止や会員費のキャンセルなどの処理を迅速に実行することができる。
【0100】
(態様2)実施形態において、CPU101は、対象者に関する問い合わせを受け付ける照会処理(S43、S61)をさらに実行し、問い合わせに応じて設定処理、抽出処理、及び送信処理を実行してもよい。
【0101】
このような処理を行うことにより、情報処理システム100は、事業者や遺族からの問い合わせに迅速に対応し、的確な回答を返すことができる。
【0102】
(態様3)また実施形態において、事業者などが、対象者の生死を照会してもよい(S43)。この場合、CPU101は、問い合わせを行った事業者などに対して、対象者の生死を示す情報(第1情報)を送信してもよい(S46A、S46B)。
【0103】
(態様4)実施形態において、CPU101は、照会処理に応じて、照会の対象者が死亡しているかどうかを確認する処理(S63)と、照会した者に対して、情報開示が可能かどうか判断する処理(S64)と、をさらに実行し、対象者が死亡し、かつ、情報開示が可能と判断された場合に、送信処理(S67)を実行してもよい。
【0104】
この場合、虚偽の問い合わせに対する情報漏洩や、情報開示が許可されていない情報を漏洩してしまう虞がない。
【0105】
(態様5)態様1から4のいずれかにおいて、CPU101は、抽出処理(S56)において、対象者が契約者として関連付けされた第2情報が抽出できない場合に、予め定められた者に通知する処理(S57)をさらに実行してもよい。
【0106】
上記の場合、契約の有無に関係なく死亡者を通知できる。そのため、過誤による契約の未登録などの状態がないか、事業者などが確認をすることができる。
【0107】
(態様6)態様1から5のいずれかにおいて、契約者は生命保険の契約を行った者であり、契約先は生命保険会社である。
【0108】
上記態様では、生命保険の支払い手続きを的確にまたは迅速に実施することが可能となる。
【0109】
(態様7)態様1から6のいずれかにおいて、CPU101が設定処理、抽出処理、及び送信処理を定期的に実施することにより、月報や日報等の形式で事業者に対して、的確に連絡することができる。
【0110】
(態様8)態様1から7のいずれかにおいて、CPU101は、対象者が属していた自治体から生死に関する情報を取得する。
【0111】
死亡情報を自治体から取得するため、迅速かつ確実な情報を取得することが可能となる。
【0112】
(態様9)態様1から8のいずれかにおいて、CPU101は、対象者の死亡届の届出人から自治体を介さずに生死に関する情報を取得する。
【0113】
死亡情報を死亡届の届出人から取得するため、迅速かつ確実な情報を取得することが可能となる。
【0114】
上記実施形態において、第1情報は、生死を直接示す情報に限らず、間接的に示す情報
でもよい。例えば、死亡日の記載が無かったり、記載欄が空白であったりすれば生存することを示す情報と理解できる。また、第2情報は、契約の詳細を示す情報に限らず、契約先の事業者名等を示す情報であってもよい。また、単に契約先が存在しないことを直接的または間接的に示す情報であってもよい。
【0115】
実施形態において「事業者」とは、法人に限らず、個人を含みうる。また、「者」についても個人に限らず、法人等の組織を含みうる。
【符号の説明】
【0116】
情報処理システム 100
情報処理装置 1
自治体サーバ 2
事業者サーバ 3