技術分野
単一細胞解析用容器及びそれを用いた単一細胞解析方法に関する。また本発明は、かかる単一細胞解析用容器を用いて単一細胞解析を行うための自動化装置
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】単一細胞解析デバイスにおける固相を別の容器内に簡便かつ迅速に回収できるようになり、核酸処理反応の時間が短縮され、多様な核酸処理反応を適用できる、単一細胞解析用容器及びそれを用いた単一細胞解析方法を提供する。
【解決手段】細胞31を捕捉する細胞捕捉部7と、細胞捕捉部7の直下に配置され、固相が充填された1又は複数の微小反応槽8とを備えた反応基板と、反応基板を底部とし、細胞31を含む溶液を保持するように構成された細胞保持部7とを備えた単一細胞解析用容器21。
【選択図】図2
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
がん研究の治療法の研究、特に個別化医療法の臨床研究において、がん微小環境の解析に注目が集まっている。このがん微小環境はがん細胞、正常細胞、及び多様な免疫細胞で構成されており、これら細胞の機能解析を目的として細胞内部に発現している遺伝子の状態を解析する手段として単一細胞解析が注目されている。また、がん微小環境に浸潤した樹状細胞等の抗原提示細胞は、リンパ節に移動し、がん抗原選択的な免疫応答(キラーT細胞の増殖、抗体の生産など)が起き、ここで増殖した免疫細胞はケモカインなどのシグナル伝達物質に誘導され、がん組織に戻る。それゆえ、がん微小環境の変化を部分的、末梢血中の免疫細胞の状態変化でとらえることも期待され、注目が集まり始めている。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者は、従来の単一細胞解析デバイスにおいて、細胞懸濁液をためる容器の底を単一細胞解析チップとし、容器の底面裏側(チップ裏側)から容器中の溶液をチップを通して吸引するための吸引ポートを脱着可能な形で密着させることによって、チップ上での反応後に容器を取り外して別の容器に導入し、チップに振動を加え、ビーズ等の固相を別容器に容易に回収可能となることを見出した。
発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明により、単一細胞解析デバイスに使用するための単一細胞解析用容器、及びそれを使用した単一細胞解析方法及び自動化単一細胞解析装置が提供される。本発明により、単一細胞解析デバイスにおける固相を別の容器内に簡便かつ迅速に回収できるようになり、核酸処理反応の時間が短縮され、多様な核酸処理反応を適用できるようになる。したがって、本発明は、単一細胞解析、特に遺伝子発現解析、細胞機能解析、生体組織の解析が望まれる分野、病気の診断、創薬などの分野に有用である。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)
この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
従来技術においてビーズを単一細胞解析デバイスとは別の容器中に分散させる場合の単一細胞解析デバイスの構成とその使い方を示す。
【図2】
本発明に係る単一細胞解析用容器の具体的な構造例とその使い方を示す。
【図3】
単一細胞解析用容器21を単一細胞解析デバイスから引き上げたときの、上からの構造図を示す。
【図4】
実施例1の単一細胞解析用容器21を上から見た図である。
【図5】
細胞懸濁液が入っていない状態の実施例1の単一細胞解析用容器21の断面図である。
【図6】
実施例1の単一細胞解析デバイスの断面図である。
【図7】
実施例1の単一細胞解析用容器を使用して、単一細胞由来の遺伝子発現解析を行った結果を示すグラフである。
【図8】
単一細胞解析用容器を用いた単一細胞解析の自動化装置におけるフロー例を示すフローチャートである。
【図9】
単一細胞解析用容器を用いた単一細胞解析の自動化装置の装置構成例を示す図である。
【図10】
単一細胞解析用容器の一実施例である連結容器201の、チップ30上面からの上面図(A)および断面図(B)である。
【図11】
単一細胞解析用容器を用いた単一細胞解析の自動化装置の別の装置構成例を示す図である。
1:細胞懸濁液
2:細胞懸濁液を保持する容器
3:上側プレート
4:吸引用流路
5:下側プレート
6:単一細胞解析チップ(VFACs: Vertical Flow Array Chips)
7:細胞捕捉部
8:核酸捕捉部(微小反応槽)
9:ビーズ保持用多孔質メンブレン
10:ピンセット
11:ビーズ回収用樹脂製チューブ(PCRチューブ)
12:ビーズ懸濁回収用バッファ(溶液)
13:(ネオジム)磁石
21:単一細胞解析用容器
22:単一細胞解析用容器面内位置決め用中間プレート
23:単一細胞解析用容器押し付け用上側プレート
24:位置決めピン
25:単一細胞解析チップシール用ゴム
26:ロッド固定突起
27:単一細胞解析用容器引き上げロッド
28:加振棒
29:ロッドが挿入される状態
30: 単一細胞解析チップ(VFACs: Vertical Flow Array Chips)
31:(チップ上に補足された)細胞
101:単一細胞解析デバイス
102:単一細胞解析デバイス用XZ軸可動ステージ+プレート状ヒータ(50℃まで)
103:単一細胞解析デバイス用Y軸可動ステージ
104:吸引ポンプ
105:上部プレート取り外し用ブレードとブレードホルダ
106:ステージ・ポンプ・加振機等コントローラ
107:単一細胞解析用容器ピックアップアーム(ロッド)
108:ディスポーザブルチップ付きバイブレータロッド(加振棒)
109:バイブレータ(加振機)
110:ダンパ(システムへの振動伝播防止)
111:バイブレータロッド用Y軸可動ステージ
112:バイブレータロッド用Z軸可動ステージ
113:容器引き上げ用Z軸ステージ
114: 容器移動用Y軸ステージ
115:96穴プレート(又は、0.5mL/1.5mLチューブアレイ)
116: 96穴プレート固定ブロック(バイブレータ付き)
117:マグネットプレート
118:96プレート用ペルチェクーラー付きZ軸ステージ
201:連結した単一細胞解析用容器
202:容器間接続部品(樹脂製)
204:ビーズ
205:磁石固定用ブロック
206:ピックアップ用穴
207:ウェル
301:磁石固定アーム
302:磁石(ネオジム磁石)
全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録