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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183646
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】回路制御器
(51)【国際特許分類】
   B61L 5/06 20060101AFI20231221BHJP
   E01B 7/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
B61L5/06
E01B7/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097266
(22)【出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001292
【氏名又は名称】株式会社京三製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【弁理士】
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 一
(72)【発明者】
【氏名】増田 憲治
(72)【発明者】
【氏名】植木 理子
【テーマコード(参考)】
2D056
【Fターム(参考)】
2D056AB00
(57)【要約】
【課題】レバーが揺動する空間を確保しつつ、蟻等の生物侵入を防止し、レバーの揺動に伴う摩耗や粉塵の発生をできる限り抑制する新たな電気転てつ機用の回路制御器を実現すること。
【解決手段】回路制御器2は、レバー22とカバー部12のレバー突出口18との間に閉塞部材40を備える。閉塞部材40は、カバー部12の側面から突出したレバー22の揺動軸24を挿通して、レバー22の揺動空間60と器内空間16とを隔てる。閉塞部材40は、レバー22を上下に挟むように組み合わされる上方部材41および下方部材42を有する。揺動軸24付近において、上方部材41および下方部材42と、レバー22および揺動軸24との隙間は、蟻等の生物侵入および粉塵侵入の阻止に有効な所定の微小隙間条件を満たす間隔で構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバー部の側面から突出したレバーがロックピースと連動して揺動することで回路を切り換える電気転てつ機用の回路制御器であって、
前記レバーの揺動軸を挿通し、前記レバーの揺動空間と前記回路制御器の器内空間とを隔てる閉塞部材、
を備え、
前記閉塞部材は、前記レバーを上下に挟むように組み合わされる上方部材および下方部材を有し、
前記揺動軸付近において、前記上方部材および前記下方部材と、前記レバーおよび前記揺動軸との隙間は所定の微小隙間条件を満たす間隔である、
回路制御器。
【請求項2】
前記上方部材および前記下方部材それぞれは、前記カバー部の側面と接触する拡張部を有し、前記上方部材の拡張部と前記下方部材の拡張部とは、前記組み合わせによって連続する拡張部を構成する、
請求項1に記載の回路制御器。
【請求項3】
前記上方部材および前記下方部材は、前記器内空間において前記組み合わせがなされた状態で前記カバー部と係合される、
請求項1又は2に記載の回路制御器。
【請求項4】
前記下方部材は、
前記レバーの下面に対向する上面を有する面状部と、
前記側面に沿って前記レバーの下方に延設された延設部と、
を有し、
前記延設部は、前記下方部材の拡張部として、前記上方部材の拡張部よりも上下方向に長い拡張部を有する、
請求項1又は2に記載の回路制御器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気転てつ機用の回路制御器に関する。
【背景技術】
【0002】
電気転てつ機用の回路制御器は、カバー部の側面から突出させたレバー(転極レバー)を転てつ機のロックピースと係合させ、当該レバーがロックピースの動作に連動して揺動することで転てつ機の電動機回路およびKR(表示)回路を切り換える装置である。
【0003】
従来の電気転てつ機用の回路制御器は、基部に中空のカバー部を被せて画成された器内空間に各種接点を含む機構部が収められているが、カバー部にはレバーを突出させる突出口が開いたままになっていた。レバー突出口の隙間から蟻などの生物が器内空間に侵入して不具合を起こす生物侵入に起因する故障事例が発生することがあった。
【0004】
生物侵入に起因する故障事例を防ぐための技術として、例えば、レバーと突出口の周縁との間隙を塞ぐ塞ぎ板を設け、この塞ぎ板をレバーの揺動に追従してスライドさせる技術がある(例えば、特許文献1を参照)。また例えば、レバーと突出口の周縁との間に、ゴム系材料等で構成された閉塞部材を設けてレバーの動作許容空間を形成しつつ、レバーを挿通させる揺動軸付近で閉塞部材をレバーに接触させて閉塞することで、器内空間を外部から遮断する技術がある(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013-193506号公報
【特許文献2】特開2015-85880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された回路制御器は、レバー(23)の繰り返しのスライド動作によって、塞ぎ板(3)の摩耗が生じ得る。特許文献2に開示された回路制御器は、特許文献1のような塞ぎ板が存在しないが、レバー(3)と閉塞部材(5)とが接触しているために両者の摺動による摩耗や粉塵が発生する恐れがある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、レバーが揺動する空間を確保しつつ、蟻等の生物侵入を防止し、レバーの揺動に伴う摩耗や粉塵の発生をできる限り抑制する新たな電気転てつ機用の回路制御器を実現すること、である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための第1の発明は、カバー部の側面から突出したレバーがロックピースと連動して揺動することで回路を切り換える電気転てつ機用の回路制御器であって、前記レバーの揺動軸を挿通し、前記レバーの揺動空間と前記回路制御器の器内空間とを隔てる閉塞部材、を備え、前記閉塞部材は、前記レバーを上下に挟むように組み合わされる上方部材および下方部材を有し、前記揺動軸付近において、前記上方部材および前記下方部材と、前記レバーおよび前記揺動軸との隙間は所定の微小隙間条件を満たす間隔である、回路制御器である。
【0009】
第2の発明は、上記の回路制御器において、前記上方部材および前記下方部材それぞれが、前記カバー部の側面と接触する拡張部を有し、前記上方部材の拡張部と前記下方部材の拡張部とは、前記組み合わせによって連続する拡張部を構成する、回路制御器である。
【0010】
第3の発明は、上記の回路制御器において、前記上方部材および前記下方部材が、前記器内空間において前記組み合わせがなされた状態で前記カバー部と係合される、回路制御器である。
【0011】
第4の発明は、上記の回路制御器において、前記下方部材が、前記レバーの下面に対向する上面を有する面状部と、前記側面に沿って前記レバーの下方に延設された延設部と、を有し、前記延設部は、前記下方部材の拡張部として、前記上方部材の拡張部よりも上下方向に長い拡張部を有する、回路制御器である。
【0012】
第1から第4の何れかの発明の回路制御器は、レバーが揺動する空間を確保しつつ、蟻等の生物侵入を防止し、更にレバーの揺動に伴う摩耗や粉塵の発生をできる限り抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】回路制御器の構成例を示す前方斜め右上から見下ろした斜視外観図。
図2】レバーおよび閉塞部材の周りの構成要素を選抜した斜視分解図。
図3】レバーおよび閉塞部材の周りの構成例を示す図であって、レバーを右方向(Y軸プラス方向)から見た縦断面図。
図4図3からレバーの図示を省略した図。
図5】レバーおよび閉塞部材の周りの構成例を示す拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明が適用された回路制御器の実施形態を説明するが、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限られないことは勿論である。なお、各図面には共通の方向を示す右手系の直交三軸(X軸,Y軸,Z軸)を示す。X軸プラス方向を前、X軸マイナス方向を後、Y軸プラス方向を右、Y軸マイナス方向を左、Z軸プラス方向を上、Z軸マイナス方向を下、として説明する。
【0015】
図1は、本発明が適用された電気転てつ機用の回路制御器2の構成例を示す前方斜め右上から見下ろした斜視外観図である。
回路制御器2は、基部10と、カバー部12と、カバー取付ネジ14と、を有する。
回路制御器2は、基部10の上に透明なカバー部12を被せてカバー取付ネジ14でカバー部12と基部10とをネジ止めして、器内空間16を画成している。器内空間16には、電動機回路および表示回路を転極させる機構部20が収められている。機構部20には、電気転てつ機のロックピースと連係するレバー22が接続されている。
【0016】
レバー22の前端部(ロックピースと係合する部位)は、レバー突出口18から器外へ突出している。レバー突出口18は、カバー部12の前側面の下端部に設けられた矩形状の切り欠きである。レバー22の後端部は、器内空間16にて支持された上下方向の揺動軸24で支持されている。レバー22は左右(Y軸の軸方向)に一定の範囲内で揺動自在であり、回路制御器2はレバー22が転てつ機のロックピースと連動して揺動することで回路を切り換える。
【0017】
そして、回路制御器2は、レバー突出口18のうち、レバー22の揺動範囲を除く範囲を塞ぐように閉塞部材40(網掛け表示)を有する。
【0018】
図2は、レバー22および閉塞部材40周りの構成要素を選抜した斜視分解図である。
レバー22は、右方向(Y軸プラス方向)から見るとコの字状、具体的には前後(X軸の軸方向)に長い上方直線状部と下方直線状部とのそれぞれの後端部を上下(Z軸の軸方向)に長い直線状部で互いに連結した形状を有する板金部材である。レバー22は、上方直線状部に設けられた揺動軸24を挿通させる上方軸受孔25uと、下方直線状部に設けられた揺動軸24を挿通させる下方軸受孔25dと、を有する。レバー22に挿通された揺動軸24は、E型止め輪26で抜け止めされる。
【0019】
揺動軸24は、下端にフランジ部27を有し、フランジ部27より下の部位が軸固定台30に固定される。軸固定台30は基部10の所定位置に固定される。揺動軸24の下端は、軸固定台30の軸位置決め孔32へ差し込まれて軸固定台30の下へ突き抜けた部位がかしめられることで、局所的に径が拡大するように変形される。揺動軸24と軸固定台30とは、揺動軸24のかしめられた部位とフランジ部27とで挟まれることで固定され、揺動軸24は軸固定台30を介して基部10に対する所定位置に固定されることになる。
【0020】
閉塞部材40は、レバー突出口18におけるレバー22の揺動範囲以外の範囲を塞ぎ、生物侵入を阻止するように閉塞する部材である。閉塞部材40は、耐候性・耐熱性・耐久性を考慮した材料で作られる。例えばポリカーボネートなどが好適であるが、その他合成樹脂や金属等の材料としてもよい。
【0021】
閉塞部材40は、上方部材41と下方部材42とが上下に組み合わされて固定部44で一体に連結されて固定される。固定部44は、上方部材41から延設されている上方固定部44uと、下方部材42から延設されている下方固定部44dとで分割構成されている。上方固定部44uおよび下方固定部44dは、例えば上下で凹凸嵌合する形状とすることができ、その場合には上方部材41と下方部材42との組み付けの位置合わせとしての機能を持たせることができる。
【0022】
上方部材41および下方部材42は、レバー22を挟むように上下に組み合わされて連結されることで、これらの上下間に、レバー22の揺動空間(レバー22がロックピースと連動して揺動するための空間)を内部に画成する(揺動空間についての詳細は後述する)。
【0023】
図3は、レバー22および閉塞部材40周りの構成例を示す図であって、レバー22を右方向(Y軸プラス方向)から見た縦断面図である。
図4は、図3からレバー22の図示を省略した図である。
図5は、レバー22および閉塞部材40周りの構成例を示す拡大平面図であって、上方部材41の図示を省略している。
【0024】
図2から図5に示すように、上方部材41は、前端頂部に頂部フランジ部45fを有し、前端左右位置に上方フランジ部45uを有し、後端部に、揺動軸24を挿通する上下に貫通する挿通孔46を有する。
【0025】
頂部フランジ部45fは、カバー部12を被せたときにカバー部12より外側になる位置で上向きに延設された部位である。カバー部12を被せると、頂部フランジ部45fの背面(後方向きの面)がレバー突出口18(図1参照)におけるカバー部12の前面(前方の側面)と接触し、頂部フランジ部45fは、蟻等の生物侵入および粉塵侵入を阻止する拡張部45の1つとして機能する。
【0026】
上方フランジ部45uは、カバー部12を被せた時にカバー部12の外側になる位置で、左右それぞれの方向へ延設された部位である。カバー部12を被せると、上方フランジ部45uの背面に、レバー突出口18の左右縁の前面が接触し、蟻等の生物侵入および粉塵侵入を阻止する拡張部45の1つとして機能する。
【0027】
挿通孔46と揺動軸24との隙間は、蟻等の生物侵入および粉塵侵入の阻止に有効な所定の微小隙間条件を満たす間隔で構成されている。微小隙間条件を満たす間隔は、0.3mm以下である。
【0028】
下方部材42は、左右および後方の三方の壁部で囲まれた面状部47と、面状部47の前端から下方に延設された延設部48と、を有する。
【0029】
面状部47の上面とレバー22の下面との隙間は、微小隙間条件を満たす間隔で構成されている。面状部47の後端部と揺動軸24のフランジ部27との隙間は、微小隙間条件を満たす間隔で構成されている。なお、面状部47の後端部と揺動軸24のフランジ部27との隙間を微小隙間条件を満たす間隔とし、面状部47の上面とレバー22の下面の隙間をそれより大きな隙間としてもよい。
【0030】
延設部48の下端は、基部10と接触し、延設部48の左右それぞれの側面には下方フランジ部45dが設けられている。下方フランジ部45dは、カバー部12を被せた時にカバー部12の外側になる位置で、左右それぞれの方向へ延設された部位である。カバー部12を被せると、下方フランジ部45dの背面に、レバー突出口18の左右縁の前面(前方の側面)が接触し、蟻等の生物侵入および粉塵侵入を阻止する拡張部45の1つとして機能する。
【0031】
閉塞部材40の上方部材41と下方部材42との間に画成される揺動空間60は、上下方向(Z軸の軸方向)に薄く左右方向(Y軸の軸方向)に概ね平らな空間である。揺動空間60の上半分は、上方部材41の左方・右方・後方の三方にて下方へ延設された壁部により画成され、揺動空間60の下半分は、下方部材42の左方・右方・後方の三方にて上方へ延設された壁部により画成される。
【0032】
揺動空間60は、前方に前方開口60fを有し、後方に後方開口60rを有する。
前方開口60fは、レバー22が揺動可能なだけの左右幅を有する。
後方開口60rは、レバー22および揺動軸24を挿通する。
【0033】
前方開口60fおよび後方開口60rにおいて、上方部材41および下方部材42は、レバー22および揺動軸24に近接し、レバー22および揺動軸24との隙間は、微小隙間条件を満たす間隔で構成されている。なお、少なくとも後方開口60r付近(より限定的には揺動軸24の付近)における隙間が微小隙間条件を満たす間隔で構成されているならば、後方開口60rに至る手前までの範囲(例えば、前方開口60f周り)はそれよりも大きな隙間であってもよい。
【0034】
閉塞部材40に係る回路制御器2の組み立て手順について説明する。
閉塞部材40の組み付けにおいては、揺動軸24および軸固定台30が基部10に固定され、機構部20が組み付けられた後、カバー部12を基部10に被せてカバー取付ネジ14で連結させる前に、次の(1)および(2)の作業を行う。
【0035】
(1)作業者は、上方部材41と下方部材42でレバー22を上下に挟み、上方部材41と下方部材42を固定部44で一体に連結させ、閉塞部材40を組み立てる。
閉塞部材40の組み立てにより揺動空間60が画成され、レバー22は揺動空間60を通るようにして閉塞部材40を串刺した状態となる。そして、上方部材41と下方部材42が連結されることで、上方部材41の上方フランジ部45uと下方部材42の下方フランジ部45dは、背面が上下に揃って一体に連なった面を形成する。更に上方フランジ部45uおよび下方フランジ部45dの背面は、頂部フランジ部45fの背面と一体に連なった面を形成する。これによって、頂部フランジ部45fと、上方部材41の上方フランジ部45uと、下方部材42の下方フランジ部45dと、が一体に連なってレバー突出口18においてカバー部12の前面(前方の側面)と接触することで、蟻等の生物侵入を阻止する拡張部45を形成する。
【0036】
(2)作業者は、レバー22および閉塞部材40を揺動軸24に通してE型止め輪26でレバー22の抜け止めをする。
具体的には、作業者は、レバー22の先端を前方に向けた姿勢で、揺動軸24の上端を下方軸受孔25dへ通し、続いて閉塞部材40の位置を調整しながら挿通孔46に揺動軸24を通し、更に続いて揺動軸24を上方軸受孔25uへ通す。揺動軸24の上端は上方軸受孔25uより上に突出するので、作業者は当該上端部に設けられた揺動軸24の溝にE型止め輪26を嵌めて抜け止めをする。
【0037】
作業者は、(1)と(2)の手順の後にカバー部12を基部10の上から被せる。
この際、作業者は、レバー突出口18の左右縁が閉塞部材40の上方フランジ部45uおよび下方フランジ部45dの背面に接触するように、且つレバー突出口18の上縁が頂部フランジ部45fの背面に接触するように、閉塞部材40の位置と姿勢を調整しながらカバー部12を被せる。これにより、閉塞部材40が固定されるとともに、レバー突出口18と閉塞部材40との間から蟻等の生物が侵入できないようになる。
【0038】
組み立てが完了した回路制御器2は、閉塞部材40とレバー22および揺動軸24との間に設定された隙間によって、レバー22周りからの蟻等や粉塵等が器内空間16へ入るのを阻止しつつ、レバー22の揺動に伴う閉塞部材40の摩耗や、摩耗による粉塵の発生を抑制する。
【0039】
また、揺動空間60の前方開口60fの上下開口幅はレバー22の厚み分しかなく、前方開口60fは実質的にレバー22の左右にしか開口していない。よって、特許文献2の回路制御器よりも、レバー22周りの開口(蟻などが好む隙間)が小さく、揺動空間60への侵入自体を抑制することができる。仮に、揺動空間60へ蟻などが侵入しようとして開口に差し掛かっているタイミングでレバー22が揺動すれば、レバー22があたかもワイパーのように作用して、侵入しようとしていた蟻などを払い落とす効果も期待される。
【0040】
なお、本発明を適用可能な形態は、上記実施形態に限らず、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。例えば、頂部フランジ部45f、上方フランジ部45u、下方フランジ部45dの一部又は全部をカバー部12のレバー突出口18の縁が嵌まる溝構造としてもよい。
【符号の説明】
【0041】
2…回路制御器
10…基部
12…カバー部
16…器内空間
18…レバー突出口
20…機構部
22…レバー
24…揺動軸
30…軸固定台
40…閉塞部材
41…上方部材
42…下方部材
44…固定部
45d…下方フランジ部
45f…頂部フランジ部
45u…上方フランジ部
47…面状部
48…延設部
60…揺動空間
60f…前方開口
60r…後方開口
図1
図2
図3
図4
図5