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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183683
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】田植機
(51)【国際特許分類】
   A01B 69/00 20060101AFI20231221BHJP
   A01C 11/02 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
A01B69/00 303T
A01C11/02 350F
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097326
(22)【出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】文田 博史
(72)【発明者】
【氏名】藤本 和之
(72)【発明者】
【氏名】小佐野 光
(72)【発明者】
【氏名】山田 佳菜子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 学
(72)【発明者】
【氏名】加藤 哲
【テーマコード(参考)】
2B043
2B064
【Fターム(参考)】
2B043AA10
2B043AB20
2B043BA02
2B043BB06
2B043CA03
2B043DA17
2B043EA35
2B043EB05
2B043EB17
2B043EB22
2B043EC14
2B043ED14
2B043ED27
2B064AA05
2B064AB01
2B064BB11
(57)【要約】
【課題】コンバインによる刈取りの際、分草かんによる株割れを起こさせないように苗を植えることの出来る田植機を提供すること。
【解決手段】
圃場2の中央領域3においては往復走行による植付けを行い、その後、畦4の際の枕地領域5において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、枕地走行による植付けの植付条間6、9と、後に行われるコンバイン7の枕地領域5における刈取りの刈取り条間8とは同一であって、田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバイン7が走行して枕地領域5において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、枕地領域5を超えて中央領域3の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記往復走行おける植付けの際、少なくともはみ出す予定のはみ出し領域11に植付けられる株(a1,a2)同士の株間12を、はみ出されていない他の領域15の株同士の通常の株間14より広く制御する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域に植付けられる株(a1,a2)同士の株間を、はみ出されていない他の領域の株同士の通常の株間より広く制御する制御部を備えたことを特徴とする、田植機。
【請求項2】
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも前記他の領域に近い株(a2)と、その株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)との間も前記他の領域の通常の株間より広く制御する、請求項1記載の田植機。
【請求項3】
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1,a2)の株間を、前記コンバインの刈取り条間と同じに制御する制御部を備えた、田植機。
【請求項4】
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも前記他の領域に近い株(a2)と、その株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)との間も前記刈取り条間と同一に制御する、請求項3記載の田植機。
【請求項5】
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1,a2)の植付位置を、近い方の前記畦から、前記条間の整数倍(ただし枕地植付の条数を超える値)の位置に一致するように植付け制御する制御装置を備えた、田植機。
【請求項6】
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも、はみ出されていない他の領域に近い株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)の植付け位置も、前記条間の整数倍(ただし前記整数倍+1)の位置に一致させる、請求項5記載の田植機。
【請求項7】
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲が、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記中央領域において前記畦に近づきながら植え付ける際、前記近づいていく先の前記畦側の前記はみ出す予定のはみ出し領域において植付けしようとする株の植付位置については、
近づいていく先の前記はみ出し領域に、はみ出されていない他の領域における通常の株間で植えると仮定したときに植えることの出来る株(c91、c92)のうち、前記条間をあけて植えるとすると前記枕地領域に侵入してしまう株(c92)は植えず、
その後、Uターンして前記畦から遠ざかる際は、既に植え付けられた株に横揃えしながら植えていくことを特徴とする、田植機。
【請求項8】
前記通常の株間は前記植付条間より狭く、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1、a2)の株間を、前記コンバインの刈取り条間と同じに制御し、
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも前記他の領域に近い株(a2)と、その株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)との間も前記刈取り条間と同一とし、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1,a2)の植付位置を、近い方の前記畦から、前記条間の整数倍(ただし枕地植付の条数を超える値)の位置に一致するように植付制御し、
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも、はみ出されていない他の領域に近い株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)の植付位置も、前記条間の整数倍(ただし前記整数倍+1)の位置に一致させる、請求項1記載の田植機。
【請求項9】
苗取り量を、電動で苗タンクを上下動することで調整できる乗用田植機において、
植付クラッチの入・切りの切替え時に、前記苗タンクを現在設定されている目標の高さより所定量高い高さまで移動させた後に前記目標の高さまで復帰移動させるリトライを実行する、乗用田植機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に苗を植える田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、圃場に苗を植える場合、中央領域で往復走行植付けを行い、後で残しておいた枕地領域において、周回しながら苗を植え付けている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-289399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、そのような従来の技術では、図9に示すような課題があることを見出した。
【0005】
すなわち、田植機が、圃場に苗を植え付ける場合、中央領域102においては往復走行しながら植えていき、最後に周囲に残った枕地植え領域101について一回又は二回周回しながら植え付けるのが通常である。
【0006】
その後、秋になってコンバイン103で刈取りをする場合は、通常外周から刈り取っていくが、そのコンバイン103の刈取幅範囲W次第では問題が生じる。
【0007】
すなわち、例えば上記枕地植え領域101における植付けが8条植え田植機で植えている場合であって、それを刈り取るコンバイン103の刈取幅範囲Wが5条刈りの場合、図9の場合のように、コンバイン103が2周目で刈り取っていく場合、あるいは10条刈コンバインの場合は一周目で刈り取っていく場合、コンバイン103の刈取り条間を8条植え田植機の植え条間に一致させておくことで、枕地植え領域101の8条の苗については、コンバイン103の分草かんが稲株に突入して株を割るようなことは起こらないが、図9の場合、コンバイン103の刈取り走行方向からみて左端の分草かんについては、中央領域102にはみ出しながら刈り取っているため、そのはみ出し領域104においては株を割るようなことが起こり得る。
【0008】
すなわち、はみ出し領域104における植付けは、田植機の中央領域102における植付けであるため、往復走行で植え付けている。そのため、図9のような場合、コンバイン103の枕地植え領域101における走行方向と、往復走行の方向とは直交する場面がある。つまり、往復走行中の植付けの株間がコンバイン103側からみた場合の刈取り条間ということになっているため、そして通常、株間は条間より狭いので、はみ出し領域104においては、分草かんが株を割るようなことが起こり得る。
【0009】
本発明では、コンバインによる刈取りの際に、そのような分草かんによる株割れを起こさせない田植機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の本発明は
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
前記田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域に植付けられる株(a1,a2)同士の株間を、はみ出されていない他の領域の株同士の通常の株間より広く制御する制御部を備えたことを特徴とする、田植機である。
【0011】
第2の本発明は、
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも前記他の領域に近い株(a2)と、その株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)との間も前記他の領域の通常の株間より広く制御する、第1の本発明の田植機である。
【0012】
第3の本発明は、20221413
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
前記田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1,a2)の株間を、前記コンバインの刈取り条間と同じに制御する制御部を備えた、田植機である。
【0013】
第4の本発明は、
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも前記他の領域に近い株(a2)と、その株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)との間も前記刈取り条間と同一に制御する、第3の本発明の田植機である。
【0014】
第5の本発明は、
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
前記田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1,a2)の植付位置を、近い方の前記畦から、前記条間の整数倍(ただし枕地植付けの条数を超える値)の位置に一致するように植付制御する制御装置を備えた、田植機である。
【0015】
第6の本発明は、
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも、はみ出されていない他の領域に近い株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)の植付位置も、前記条間の整数倍(ただし前記整数倍+1)の位置に一致させる、第5の本発明の田植機である。
【0016】
第7の本発明は、
圃場の中央領域においては往復走行による植付けを行い、その後、畦の際の枕地領域において枕地走行による植付けを行う、株間調整が可能な田植機において、
前記枕地走行による植付けの植付条間と、後に行われるコンバインの前記枕地領域における刈取りの刈取り条間とは同一であって、
前記田植機の往復走行の方向と直交する方向に、後にコンバインが走行して前記枕地領域において刈取りを行う予定の刈取幅範囲が、前記枕地領域を超えて前記中央領域の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合には、
前記中央領域において前記畦に近づきながら植え付ける際、前記近づいていく先の前記畦側の前記はみ出す予定のはみ出し領域において植付けしようとする株の植付位置については、
近づいていく先の前記はみ出し領域に、はみ出されていない他の領域における通常の株間で植えると仮定したときに植えることの出来る株(c91、c92)のうち、前記条間をあけて植えるとすると前記枕地領域に侵入してしまう株(c92)は植えず、
その後、Uターンして前記畦から遠ざかる際は、既に植え付けられた株に横揃えしながら植えていくことを特徴とする、田植機である。
【0017】
第8の本発明は、
前記通常の株間は前記植付条間より狭く、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1、a2)の株間を、前記コンバインの刈取り条間と同じに制御し、
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも前記他の領域に近い株(a2)と、その株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)との間も前記刈取り条間と同一とし、
前記往復走行おける植付けの際、少なくとも前記はみ出す予定のはみ出し領域の株(a1,a2)の植付位置を、近い方の前記畦から、前記条間の整数倍(ただし枕地植付けの条数を超える値)の位置に一致するように植付制御し、
前記中央領域において、前記はみ出し領域内の株(a1,a2)の内もっとも、はみ出されていない他の領域に近い株(a2)に隣接する前記他の領域の株(a3)の植付位置も、前記条間の整数倍(ただし前記整数倍+1)の位置に一致させる、第1の本発明の田植機である。
【0018】
第9の本発明は、
苗取り量を、電動で苗タンクを上下動することで調整できる乗用田植機において、
植付クラッチの入・切りの切替え時に、前記苗タンクを現在設定されている目標の高さより所定量高い高さまで移動させた後に前記目標の高さまで復帰移動させるリトライを実行する、乗用田植機である。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、コンバインによる刈取りの際、はみ出し領域にあっても株間にコンバインの分草かんを案内し易くなり、刈取部の条合わせが容易になり、収穫効率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明における実施形態にかかる田植機の側面図
図2】同田植機の動作を説明するための平面図(その1)
図3】同田植機の動作を説明するための平面図(その2)
図4】同田植機の動作を説明するための平面図(その3)
図5】本発明に関連する発明のGNSS装置などの構造図
図6】(a)、(b)同GNSS装置、リモコンアンテナ、3色灯などの構造図
図7】(a)、(b)同GNSS装置、リモコンアンテナ、3色灯などの構造図
図8】(a)、(b)同GNSS装置、リモコンアンテナ、3色灯などの構造図
図9】従来の田植機の課題を説明するための圃場の平面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明における実施形態について詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態にかかる田植機1の実施例1である。以下では、田植機1の進行方向を基準として、前後、左右、上下とする。
【0023】
以下、田植機1は8条植えのタイプ、コンバイン7は5条刈りのタイプを例にとって説明する。
【0024】
図1において、田植機1は車体100の操縦装置230における手動操縦操作または自動操縦操作のための制御装置の制御に応じて、左右一対の前輪221および後輪222を有する走行装置220で走行しながら、整地ローター部材261および整地フロート部材262を有する整地装置260により圃場の整地を行って苗植付具241を有する苗植付装置240により圃場への苗植付けを行うとともに施肥装置250により圃場への施肥を行うための田植え機である。なお、200は制御装置において走行制御や株間調整制御を行う制御部であり、201は株間調整手段である。
【0025】
(実施例1)
図2に示すように、田植機1は、圃場2の中央領域3においては往復走行による8条植付けを行い、その後、畦4の際の枕地領域5において枕地走行による8条植付けを行うことが出来る。なお、田植機1は株間調整が可能である。
【0026】
枕地走行による植付けの植付条間6と、後に行われるコンバイン7の枕地領域5における刈取りの刈取り条間8とは同一である。異なると、分草かんk1乃至k6のいずれかが稲に衝突して株割れを生じる恐れがあるからである。
【0027】
図2において、中央領域3において、往路においては8条植えをしながら畦4から離れて行く(a1、a2、a3・・・)。そして、向かいの畦(図2の紙面上上方にあり図示省略)の前でUターンして、今度は復路において8条植えをしながら畦4に近づいてくる(・・・b90、b91、b92、b93)。
【0028】
ここに、9は中央領域3において、往復植え走行していく際の植付条間である。枕地領域5における植付条間6と中央領域3における植付条間9は同一である。また、枕地領域5において、10は枕地植え走行していく際の植付株間である。なお、多くの場合植付条間9は植付株間10より広い。もっと中央領域3においては後述するように植付株間12,13、14が複数種類存在する。また、○は枕地植えの苗を示し、●は往復植えの苗を示している。
【0029】
他方、7はコンバインであって、5条刈りのタイプであって、前方に分草かんk1、k2、k3、k4、k5、k6を備えている。上述のように8はコンバイン7の刈取り条間である。この分草かんk1、k2、k3、k4、k5、k6によって、傾いたり倒れている稲をより分けながら引っ掛けなどを防止している。5条刈りの場合6個の分草かんが備えられている。
【0030】
ここで、図2の場合のように、田植機1の往復走行の方向(図面上で上下方向)と直交する方向(図面上で左右方向)に、後でコンバイン7が走行して枕地領域5において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、枕地領域5を超えて中央領域3の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合がある。
【0031】
すなわち、枕地領域5における枕地植えは8条植えで行っているが、本例ではコンバイン7が5条刈りタイプであって、最外周において枕地領域5に植えられた8条の内5条を刈り、その後その内側でさらに5条刈りを行うので、結局2条分だけ中央領域3へはみ出すことになる。図2において11はそのはみ出し領域を示す。また、15ははみ出さない他の領域を示す。
【0032】
本実施例では、往復走行おける植付けの際、はみ出す予定のはみ出し領域11の株a1,a2の植付株間12を、はみ出されていない他の領域15の株同士の株間14より広く制御している。
【0033】
さらに望ましくは、その広く制御したところのはみ出し領域11内の株a2と、そのはみ出し領域11より外における、そのはみ出し領域内の株a2の直ぐ隣の株a3との間も、前記他の領域15の株同士の株間14より広いことが望ましい。
【0034】
これによって、コンバイン7による回り刈り領域における上記はみ出し領域11において植付けの株間を広くするので、コンバイン7による回り刈り時に広くした株間にコンバインの分草かんを案内し易くなり、コンバイン7の刈取り部の条合わせが容易になり、収穫効率も向上する。
【0035】
次に上記のように田植機1が植付けを行うやり方の一例を説明する。
【0036】
上述したコンバイン7による刈取りの際はみ出し領域11の発生が予定される場合は、そのはみ出し領域11に植える8条植えの2行の株a1、a2の株間を広くする。すなわち、はみ出し領域11において、往復走行におけるスタート地点に8条植えの一行目の株a1を植える。その際、後の枕地領域5の幅や、位置などを考慮して、GNSS装置などを利用して所定の位置に植える。
【0037】
そして、次の行の株a2を植える場合は、株間調整手段201を利用して、他の多くの苗の通常の株間である植付株間14より株間を広くして植え付ける。
【0038】
さらに、はみ出し領域11より外の領域15に植える予定の次の行の苗a3についても株a2との株間を同じく広くして植え付ける。
【0039】
その次に、はみ出し領域11の外の領域15に植える次の行以降の苗については株間は本来の狭い通常の株間に株間調整手段201で調整して植える。
【0040】
その後、往路で8条植え走行していき、向こう側の畦(図面上上であって図示省略)に近づいて行く場合についても、はみ出し領域11における株の株間は広く制御する。
【0041】
その後、Uターンして今度は復路走行に入る場合は、いわゆる既に植えられている往路の苗に横揃えすることで株間調整を行い植えていくことが出来る。そして畦4に近づいてくるときも(b90、b91、b92、b93)、既に植えられている往路の苗a3、a2,a1に横揃えすることで株間を広く植えることが出来る。その後の往復走行による植付けは横揃えで植付けて行くことが出来る。
【0042】
さらに、往復走行の植付けが終了した後、今度は枕地領域5の中を周回しながら8条植付けをしていく。
【0043】
その際、田植機1はサイドマーカーなどを用いて、最も内側の苗の植付ライン(図において下から8番目の条)を、既に植え付けている畦4に最も近い側の株a1、b93の横ラインに対して上述した広い間隔を保ちながら植え付ける。
【0044】
その後、秋になって5条刈りのコンバイン7で刈り取る場合は、枕地領域5の最外周の5条分を先に刈り取った後、直ぐ内側の稲を刈り取って行くが、少なくとも上記はみ出し領域11の稲株a1、a2の株間(a1-a2、)と、その株a2と、隣接する、そのはみ出し領域11の外に植えられた株a3との株間(a2-a3)ついては、コンバイン7側から見た条間(植付株間に対応)を広くとってあるので、コンバインの分草かんk5、k6を案内し易くなり、コンバイン7の刈取り部の条合わせが容易になり、収穫効率も向上する。
【0045】
(実施例2)
次に、図2を参照しながら実施例2について説明する。
【0046】
上記実施例1では、はみ出し領域11における株の植付株間12、13を、他の多くの苗の通常の株間である植付株間14より広くして植え付けたが、本実施例2においてはそのはみ出し領域11の株の株間12を、コンバインの刈取り条間8、つまり植付条間6,9と同じに制御する。
【0047】
さらには、中央領域3において、はみ出し領域11内の株a1,a2の内もっとも他の領域15に近い株a2と、その株a2に隣接する他の領域15の株a3との間13も刈取り条間8と同一に制御することが望ましい。
【0048】
このように植え付けておくことで、その後、秋になって5条刈りのコンバイン7で刈り取る場合、少なくとも上記はみ出し領域11の株a1、a2の株間(a1-a2、)と、その株a2と、隣接する、そのはみ出し領域11の外に植えられた株a3との株間(a2-a3)ついては、コンバイン7側の刈取り条間8と同じ間隔があいているので、コンバインの分草かんk5、k6を案内し易くなり、コンバイン7の刈取り部の条合わせが容易になり、収穫効率も向上する。
【0049】
(実施例3)
上述したように、図3において、中央領域3において、往路においては8条植えをしながら畦4から離れて行く(a1、a2、a3・・・)。そして、向かいの畦(図3の紙面上上方にあり図示省略)の前でUターンして、今度は復路において8条植えをしながら畦4に近づいてくる(・・・b90、b91、b92、b93)。
【0050】
他方、7はコンバインであって、5条刈りのタイプであって、前方に分草かんk1、k2、k3、k4、k5、k6を備えている。上述のように8はコンバイン7の刈取り条間である。この分草かんk1、k2、k3、k4、k5、k6によって、傾いたり倒れている稲をより分けながら引っ掛けなどを防止している。5条刈りの場合6個の分草かんが備えられている。
【0051】
ここで、図3の場合のように、田植機1の往復走行の方向(図面上で上下方向)と直交する方向(図面上で左右方向)に、後でコンバイン7が走行して枕地領域5において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、枕地領域5を超えて中央領域3の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合がある。
【0052】
すなわち、枕地領域5における枕地植えは8条植えで行っているが、本例ではコンバイン7が5条刈りタイプであって、最外周において枕地領域5に植えられた8条の内5条を刈り、その後その内側でさらに5条刈りを行うので、結局2条分だけ中央領域3へはみ出すことになる。図2において11はそのはみ出し領域を示す。また、15ははみ出さない他の領域を示す。
【0053】
本実施例3では、往復走行おける植付けの際、はみ出す予定のはみ出し領域11の株a1,a2の植付位置を、近い方の前記畦4(図3の場合のa1、a2やb92、b93等の株にとって近い方である)から、条間(30cm)の整数倍の位置に一致するように植付制御する。ただし枕地植付は8条で植え付けているので、条数8を超える値であって、a1、b93の場合は整数は9倍となり、条間が30cmの場合には図示するように、270cmの位置となる。また、さらに畦4からより遠い側の株a2、b92の場合は整数は10倍とする。これによって、畦から300cmの位置となる。
【0054】
このように制御することでa1-a2やb93―b92の間は条間の30cmに一致するようになる。
【0055】
さらに、中央領域3において、はみ出し領域11内の株a1,a2の内もっとも、はみ出されていない他の領域15に近い株a2に隣接する前記他の領域15の株a3の植付位置も、条間の整数倍の位置に一致させる。ただしこの整数倍は、a1やa2の場合の整数倍に1加算した整数とする。すなわち、整数は11となる。これによって、株a3は畦4から330cmに植え付けられる。その結果、株a2-a3の距離は30cmになる。株間b91-b92についても同様である。
【0056】
これによって、その後、秋になって5条刈りのコンバイン7で刈り取る場合、少なくとも上記はみ出し領域11の株a1、a2の株間(a1-a2、)と、その株a2と、隣接する、そのはみ出し領域11の外に植えられた株a3との株間(a2-a3)ついては、コンバイン7側の刈取り条間8と同じ間隔があいているので、コンバインの分草かんk5、k6を案内し易くなり、コンバイン7の刈取り部の条合わせが容易になり、収穫効率も向上する。
【0057】
なお、往復走行において、株a1を畦から270cmに植えた上で、8条の枕地植付の際には、サイドマーカーなどで株a1のライン沿って30cm開けて植えるので、その結果自然に畦4から30cmごとに8条植え付けることになる。
【0058】
なお、畦4から離れる場合には、GPSを使うのはa1だけでよく、あとはa2やa3の株間調整で条間値30cmとすれば、自然と整数倍位置になる。
【0059】
(実施例4)
図4は、図2に示すように往路において上述した株a1、a2、a3・・・を植えながら走行していった先の、畦4とは反対側の畦4‘(図4において下側に示す)に近づいていく様子を示す図である(c90、c91、c92など)。なお、往復走行の横への進む方向の表示は便宜上逆に表示されている。ここに、畦4‘側においても、枕地領域5’が存在している。
【0060】
他方、上述したように、7はコンバインであって、5条刈りのタイプであって、前方に分草かんk1、k2、k3、k4、k5、k6を備えている。上述のように8はコンバイン7の刈取り条間である。この分草かんk1、k2、k3、k4、k5、k6によって、傾いたり、倒れている稲をより分けながら引っ掛けなどを防止している。5条刈りの場合6個の分草かんが備えられている。
【0061】
ここでも、田植機1の往復走行の方向(図面上で上下方向)と直交する方向(図面上で左右方向)に、後でコンバイン7が走行して枕地領域5‘において刈取りを行う予定の刈取幅範囲Wが、枕地領域5’を超えて中央領域3の植付けされた株まではみ出すことが予定される場合がある。
【0062】
すなわち、枕地領域5‘における枕地植えは8条植えで行っているが、本例ではコンバイン7が5条刈りタイプであって、最外周において枕地領域5に植えられた8条の内5条を刈り、その後その内側でさらに5条刈りを行うので、結局2条分だけ中央領域3へはみ出すことになる。図4において11’はそのはみ出し領域を示す。また、15ははみ出さない他の領域を示す。
【0063】
この実施例4においては、近づいていく先のはみ出し領域11‘において植える株間を、仮に、はみ出されていない他の領域15における通常の株間14と同じ間隔で植えるとしたとき、その植えることの出来る株の数が例えば2株c91、c92とする。しかし、仮にその2株の株間を刈取り条間8だけあけて植えるとすると、図4に示すように、もっとも畦4’に近い株(c92、図4における□で示す)が前記枕地領域5’側へ侵入してしまう場合は、その株c92は植えないこととする。
【0064】
また、中央領域3において、はみ出し領域11‘内の株(本例では1株c91しか存在しない)の内もっとも他の領域15に近い株c91と、その株c91に隣接する他の領域15の株c90との間も刈取り条間8と同一に制御する。
【0065】
なお、復路におけるd1、d2、d3などについては、既に植えてある、c91、c92などに横揃えして植える。
【0066】
これによって、その後、秋になって5条刈りのコンバイン7で刈り取る場合、株間が余裕をもって植えられているので、コンバインの分草かんk5、k6を案内し易くなり、コンバイン7の刈取り部の条合わせが容易になり、収穫効率も向上する。
【0067】
なお、上記実施例1、2、3、4などにおいて、はみ出し領域11、11‘などは事前に、圃場形状、大きさ、植え付け条数、条間、通常株間、枕地領域の大きさ、コンバインの刈取り条数などの圃場など情報を事前に決定しておくことで決定できる。それら情報に基づいて、上記実施例1、2、3、4などにおける株間の調整を行うことになる。
【0068】
その場合、もっとも自動化した例としては、GNSS装置と上記圃場など情報を用いることで上述した制御が可能となる。あるいはサイドマーカーなど用いるなどして、適宜手動操作を用いることも可能である。
【0069】
(本発明に関連する実施例1)
苗取り量を、電動で苗タンクを上下動することで調整できる乗用田植機にあって、苗の重量や振動などで苗取り位置がずれることがある。そのような場合再度、目標としていた苗取り量に調整する(リトライ)必要がある。
【0070】
そのずれが生じる可能性の高い場合にリトライすることが望ましいので、以下にそのような可能性が高い種々の場合について説明する。
【0071】
(畦クラッチの入り切り時)
畦クラッチの入・切りの切替え時に、リトライする。
【0072】
(自動走行の一時待機時)
自動走行中に、旋回するためなどの時に一時待機することがあるがその時にリトライする。
【0073】
(植付クラッチの入・切りの切替え時)
植付クラッチの入・切りの切替え時に、苗タンクを現在設定されている目標の高さより所定量高い高さまで移動させた後に前記目標の高さまで復帰移動させるリトライを実行する。
【0074】
(電動レールの稼働時)
苗タンクの電動レールの稼働時にリトライする。稼働時ならどのタイミングでも構わない。
【0075】
(自動走行の一時停止時)
自動走行中に、旋回するためなどの時に一時停止するがその時にリトライする。
【0076】
(リモコンで自動走行一時停止命令時)
リモコンで自動走行を一時停止させる命令を出した時に、リトライする。
【0077】
(リモコンでの操作時)
リモコンでなんらかの操作をしたとき、リトライする。
【0078】
(リモコンで自動走行開始時)
リモコンで停止していた自動走行を開始する命令を出した時に、リトライする。
【0079】
(後進指示時)
後進指示があった時、リトライする。
【0080】
(ステアリング操作時)
ステアリング操作がなされた時、リトライする。
【0081】
(ブレーキペダル操作時)
ブレーキペダル操作時、リトライする。
【0082】
(HTSレバー中立時)
HESレバーを中立から動かした時、リトライする。
【0083】
(HTSレバーを中立に戻した時)
HSTレバーを中立に戻した時、リトライする。
【0084】
(本発明に関連する実施例2)
電動で走行する田植機においてバッテリの位置をハンドル軸より前に配置する。これによってミッションケース内のギヤが減るため後ろバランスになることを防ぐことができる。
【0085】
電動で走行する田植機においてバッテリの充電量を本機搭載のモニターに表示することができる。バッテリの低下により走行ができなくなることを防ぐことが出来る。
【0086】
バッテリ残量を表示するモニターはハンドル軸より前に配置する。作業中視線をあまり動かさないで視認できる。
【0087】
バッテリ残量を表示するモニターはハンドルより下に配置する。操作に邪魔にならない位置に配置できる。
【0088】
バッテリ残量が一定以下になった場合はブザー等の音を出して知らせるとともにモニターに別表示でお知らせを出す。バッテリの低下により走行ができなくなることを防ぐためである。
【0089】
バッテリ残量が一定以下になった場合は音声で知らせるとともにモニターに別表示でお知らせを出す。バッテリの低下により走行ができなくなることを防ぐためである。
【0090】
バッテリ残量が一定以下になった場合はブザー等の音を出して知らせるとともに警告ランプを点滅させて警告する。バッテリの低下により走行ができなくなることを防ぐためである。
【0091】
バッテリ残量が一定以下になった場合は音声で知らせるとともに警告ランプを点滅させて警告する。バッテリの低下により走行ができなくなることを防ぐためである。
【0092】
電動で走行する田植機においてバッテリの充電量を本機搭載のモニターに表示することができるとともに携帯端末等にも表示できる。ロボット操作等で乗車していなくてもバッテリの低下を知ることができる。
【0093】
電動で走行するロボット田植機においてバッテリの充電量を本機搭載のモニターに表示することができるとともに操作用リモコンにも表示できる。ロボット操作等で乗車していなくてもバッテリの低下を知ることができる。
【0094】
電動で走行する、タブレット等に接続可能な田植機において、タブレット接続時のバッテリの充電量から、バッテリ充電時期をしらせする機能を有する。長期保管時のバッテリの放電によるバッテリ劣化を防ぐことができる。
【0095】
電動で走行する田植機においてバッテリに充電するための100v電源接続用のコンセントが装備されている。簡単に充電ができる
電動で走行する田植機においてバッテリに充電するための100v電源接続用のコンセントが装備されている。長期保管時と急速充電の切り替えモードを備えている。長期保管時にバッテリの放電を防ぐことができる
【0096】
(本発明に関連する実施例3)
図5に示すように、ロボット田植機におけるリモコンの信号を受信するアンテナ50の取付け孔50aをGNSS装置99のセンサ取付プレート99aに設置し、アンテナユニットとする。田植機の最上部であり、電波を遮断する部品が少ないため、信号を受信しやすい。アンテナ取付用の部品を不要とし、部品点数を増やさないという長所がある。
【0097】
上記図5の例において、図6に示すように、折りたたみ可能な3色灯51をRH(右側)側に設置しかつ、リモコンアンテナ50をLH(左側)側に設置する。3色灯51と反対側に設置することで、電波の阻害を極力避けた配置と出来る。図6(a)は3色灯51を折り畳み状態、(b)は立てた状態である。
【0098】
上記図5の例において、図7(a)、(b)に示すように、折りたたみ可能な3色灯51をRH側に設置しかつ、リモコンアンテナ50もRH側に設置する。GNSS装置99のアンテナと反対側に設置することで、受信機同士の電波の阻害を極力避けた配置とする。
【0099】
ロボット田植機におけるリモコンの信号を受信するアンテナを、受信機コントローラと同様、ボンネット内に設置する。リモコンアンテナを破損や浸水から守ることが出来る。
【0100】
図8(a)、(b)に示すように、ロボット田植機におけるリモコンの信号を受信するアンテナ50を、折りたたみ可能な3色灯51のステー51aに設置し、アンテナユニットとする。田植機の最上部であり、電波を遮断する部品が少ないため、信号を受信しやすい。アンテナ取付用の部品を不要とし、部品点数を増やさない。3色灯ステー同様、一緒に折りたたみ可能なため、ほろがけ等による破損を防ぎ、田植機運搬がしやすくなる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、コンバインによる刈取りの際に、分草かんによる株割れを起こさせないことが出来るので、田植機に最適である。
【符号の説明】
【0102】
1 田植機
2 圃場
3 中央領域
4、4‘ 畦
5、5‘ 枕地領域
6、9 植付条間
7 コンバイン
8 刈取り条間
10 枕地領域の株間
11、11‘ はみ出し領域
12 はみ出し領域における株間
14 他の通常の株間
15 はみ出し領域でない中央領域
99 GNSS装置
200 制御部
201 株間調整手段
a1・・・、b90・・・、c90・・・、d1・・・ 株(苗)
k1・・・分草かん
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9