(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183790
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】光学系、撮像装置、車載システム、および移動装置
(51)【国際特許分類】
G02B 13/00 20060101AFI20231221BHJP
G02B 13/18 20060101ALI20231221BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20231221BHJP
【FI】
G02B13/00
G02B13/18
G03B15/00 V
G03B15/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097517
(22)【出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】梶山 和彦
(72)【発明者】
【氏名】道塲 直人
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA01
2H087LA01
2H087NA08
2H087PA06
2H087PA07
2H087PA18
2H087PA19
2H087PB07
2H087PB09
2H087QA02
2H087QA06
2H087QA07
2H087QA12
2H087QA17
2H087QA22
2H087QA25
2H087QA32
2H087QA34
2H087QA39
2H087QA42
2H087QA45
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA32
2H087RA42
2H087RA43
2H087RA44
2H087UA01
(57)【要約】
【課題】広い画角を有しながら中心領域の焦点距離を長くし、高解像な撮影が可能な光学系を提供する。
【解決手段】物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の前群(G1)と開口絞り(STO)と正の屈折力の後群(G2)とからなる光学系(1)であって、前群は、物体側から像側へ順に配置された、第1非球面レンズ(Fr1)と、第1負レンズ(Fr2)と、第1正レンズ(Fr3)とを有し、後群は、像側から物体側へ順に配置された、第2非球面レンズ(Re1)と、第2負レンズ(Re2)と、第2正レンズ(Re3)とを有し、前群の焦点距離fG1および後群の焦点距離fG2は、所定の条件式を満足する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の前群と開口絞りと正の屈折力の後群とからなる光学系であって、
前記前群は、物体側から像側へ順に配置された、第1非球面レンズと第1負レンズと第1正レンズとを有し、
前記後群は、像側から物体側へ順に配置された、第2非球面レンズと第2負レンズと第2正レンズとを有し、
前記前群の焦点距離をfG1、前記後群の焦点距離をfG2とするとき、
2.5≦fG1/fG2≦20.0
なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
【請求項2】
前記第1非球面レンズは、光軸を含む断面において変曲点を有する非球面を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記第1負レンズは、光軸を含む断面において変曲点を有する非球面を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項4】
前記第1非球面レンズの焦点距離をfFr1、前記第1負レンズの焦点距離をfFr2とするとき、
2.5≦|fFr1/fFr2|≦10.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項5】
前記第1負レンズの像側面が凹面であることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項6】
前記後群は、前記第2正レンズの物体側に配置された第3正レンズを更に有することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項7】
前記第1非球面レンズおよび前記第2非球面レンズの少なくとも一方は、樹脂材料からなることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項8】
前記第2負レンズおよび前記第2正レンズは、互いに接合されていることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項9】
前記第1非球面レンズおよび前記第2非球面レンズの物体側面および像側面のそれぞれが非球面であることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項10】
前記第1非球面レンズは、前記前群のうち最も物体側に配置されたレンズであることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項11】
前記第2非球面レンズは、前記後群のうち最も像側に配置されたレンズであることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項12】
前記前群は、物体側から像側へ順に配置された、前記第1非球面レンズと前記第1負レンズと前記第1正レンズとからなり、
前記後群は、像側から物体側へ順に配置された、前記第2非球面レンズと前記第2負レンズと前記第2正レンズと第3正レンズとからなり、
前記第1非球面レンズおよび前記第2非球面レンズは、正レンズであり、
前記第1非球面レンズにおける物体側の非球面および像側の非球面の両方は、光軸を含む断面において変曲点を有し、
前記第1負レンズにおける物体側の非球面は、光軸を含む断面において変曲点を有することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項13】
前記前群は、物体側から像側へ順に配置された、前記第1非球面レンズと前記第1負レンズと前記第1正レンズとからなり、
前記後群は、像側から物体側へ順に配置された、前記第2非球面レンズと前記第2負レンズと前記第2正レンズと第3正レンズとからなり、
前記第1非球面レンズは負レンズ、前記第2非球面レンズは正レンズであり、
前記第1非球面レンズにおける物体側の非球面は、光軸を含む断面において変曲点を有することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項14】
前記前群は、物体側から像側へ順に配置された、前記第1非球面レンズと前記第1負レンズと前記第1正レンズとからなり、
前記後群は、像側から物体側へ順に配置された、前記第2非球面レンズと、前記第2負レンズと、前記第2正レンズと、第3正レンズと、第3負レンズと、第4正レンズとからなり、
前記第1非球面レンズは正レンズ、前記第2非球面レンズは負レンズであり、
前記第1非球面レンズにおける物体側の非球面および像側の非球面の両方は、光軸を含む断面において変曲点を有し、
前記第3負レンズおよび前記第4正レンズは、互いに接合された接合レンズであることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項15】
前記前群は、物体側から像側へ順に配置された、前記第1非球面レンズと前記第1負レンズと前記第1正レンズと第4正レンズとからなり、
前記後群は、像側から物体側へ順に配置された、前記第2非球面レンズと、前記第2負レンズと、前記第2正レンズと、第3正レンズと、第3負レンズとからなり、
前記第1非球面レンズは負レンズ、前記第2非球面レンズは正レンズであり、
前記第1非球面レンズにおける物体側の非球面は、光軸を含む断面において変曲点を有し、
前記第3正レンズおよび前記第3負レンズは、互いに接合された接合レンズであることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか一項に記載の光学系と、
該光学系を介して物体を撮像する撮像素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項17】
請求項16に記載の撮像装置と、
該撮像装置により取得される前記物体の距離情報に基づいて、車両と前記物体との衝突可能性を判定する判定部とを備えることを特徴とする車載システム。
【請求項18】
前記車両と前記物体との衝突に関する情報を外部に通知する通知装置を備えることを特徴とする請求項17に記載の車載システム。
【請求項19】
請求項16に記載の撮像装置を備え、該撮像装置を保持して移動可能であることを特徴とする移動装置。
【請求項20】
前記撮像装置によって得られた前記物体の距離情報に基づいて前記物体との衝突可能性を判定する判定部を有することを特徴とする請求項19に記載の移動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学系、撮像装置、車載システム、および移動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前方監視用途の車載カメラでは、遠方を監視するために望遠カメラ、斜め前方の飛び出しなどを監視するために広角カメラなど、複数のカメラが必要とされていた。一方、特許文献1には、歪曲を制御して中心領域の焦点距離を周辺よりも長くし、2つのカメラを1つにした中心窩光学系が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された光学系では、中心領域の焦点距離を更に長くすることが難しく、遠方をより高解像で撮像することが難しい。
【0005】
そこで本発明は、広い画角を有しながら中心領域の焦点距離を長くし、高解像な撮影が可能な光学系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての光学系は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の前群と開口絞りと正の屈折力の後群とからなる光学系であって、前記前群は、物体側から像側へ順に配置された、第1非球面レンズと第1負レンズと第1正レンズとを有し、前記後群は、像側から物体側へ順に配置された、第2非球面レンズと第2負レンズと第2正レンズとを有し、前記前群の焦点距離fG1および前記後群の焦点距離fG2は、所定の条件式を満足する。
【0007】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、広い画角を有しながら中心領域の焦点距離を長くし、高解像な撮影が可能な光学系を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図9】各実施例における光学系を備えた車載システムのブロック図である。
【
図10】各実施例における光学系を備えた車載システムを搭載した車両の要部概略図である。
【
図11】各実施例における光学系を備えた車載システムの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、実施例1における光学系1の断面図である。
図2は、光学系1の縦収差図である。
図3は、実施例2における光学系2の断面図である。
図4は、光学系2の縦収差図である。
図5は、実施例3における光学系3の断面図である。
図6は、光学系3の縦収差図である。
図7は、実施例4における光学系4の断面図である。
図8は、光学系4の縦収差図である。
【0012】
図1、
図3、
図5、および
図7の断面図において、左方が物体側、右方が像側である。CGはカバーガラス(光学フィルター等に相当する光学ブロック)である。IMGは像面であり、CCDセンサまたはCMOSセンサ等の撮像素子(光電変換素子)が配置される。
図2、
図4、
図6、および
図8の縦収差図は、球面収差、像面湾曲、および歪曲を示す。球面収差および像面湾曲はミリメートル単位で示す。また各縦収差図では、656.3nm、587.6nm、486.1nm、および435.8nmに関する収差を示している。以下、断りがない限り、レンズ構成は物体側から像側への配置順に説明する。
【0013】
各実施例の光学系1、2、3、4は、物体側から像側へ順に(光軸100の方向に沿って)配置された、正の屈折力の前群G1と、絞り(開口絞り)STOと、正の屈折力の後群G2とからなる光学系(撮像光学系)である。前群G1は、物体側から像側へ順に配置された、第1非球面レンズFr1と第1凹レンズ(第1負レンズ)Fr2と第1凸レンズ(第1正レンズ)Fr3とを有する。後群G2は、像側から物体側へ順に配置された、第2非球面レンズRe1と第2凹レンズ(第2負レンズ)Re2と第2凸レンズ(第2正レンズ)Re3とを有する。前群G1の焦点距離をfG1、後群G2の焦点距離をfG2とするとき、以下の条件式(1)を満足する。
【0014】
2.5≦fG1/fG2≦20.0 ・・・(1)
各実施例の光学系は、前群G1を前述のように構成することで、広い画角を有しながら中心領域の焦点距離を長くしやすい。また、後群G2を前述のように構成することで、広い画角を有しながら中心領域の焦点距離を長くしたことによる像面湾曲や倍率色収差への影響を低減しやすい。
【0015】
また各実施例の光学系は、条件式(1)を満足するように前群G1の焦点距離と後群G2の焦点距離を適切に設定することで、広い画角を有しながら中心領域の焦点距離を長くすることが可能になる。条件式(1)の下限を下回ると、前群G1のパワー(屈折力)が強くなりすぎ、中心領域の焦点距離を長くできなくなるため好ましくない。一方、条件式(1)の上限を上回ると、前群G1のパワーが弱くなりすぎ、全長を短縮することができず、光学系が大型化するため好ましくない。
【0016】
各実施例において、好ましくは、条件式(1)の数値範囲は以下の条件式(1a)のように設定される。
【0017】
2.6≦fG1/fG2≦19.0 ・・・(1a)
各実施例において、より好ましくは、条件式(1)の数値範囲は以下の条件式(1b)のように設定される。
【0018】
2.8≦fG1/fG2≦18.0 ・・・(1b)
各実施例において、好ましくは、第1非球面レンズFr1は、径方向に(光軸を含む断面において)変曲点を有する非球面を含む。第1非球面レンズFr1に、変曲点を有する非球面を含ませることで、広い画角を有しながら、焦点距離を効率的に長くすることができ、少ないレンズ枚数で光学系を構成することができるため好ましい。
【0019】
各実施例において、好ましくは、第1凹レンズFr2は、径方向に(光軸を含む断面において)変曲点を有する非球面を含む。第1凹レンズFr2に、変曲点を有する非球面を含ませることで、第1非球面レンズFr1の面形状変化が大きく、レンズの作製難易度が高くなった場合に、それぞれの非球面の面形状変化を小さくし、レンズの作成難易度を低くすることができるため好ましい。
【0020】
各実施例において、好ましくは、第1非球面レンズFr1の焦点距離をfFr1とし、第1凹レンズFr2の焦点距離をfFr2とするとき、以下の条件式(2)を満足する。
【0021】
2.5≦|fFr1/fFr2|≦10.0 ・・・(2)
条件式(2)は、広い画角を有しながら中心焦点距離を長くするための条件式である。条件式(2)の下限を下回ると、第1非球面レンズFr1のパワーが強くなりすぎ、中心領域の焦点距離を長くできなくなるため好ましくない。一方、条件式(2)の上限を上回ると、第1凹レンズFr2のパワーが緩くなりすぎ、広角化することが難しくなるため好ましくない。
【0022】
より好ましくは、条件式(2)の数値範囲は以下のように設定される。
【0023】
2.7≦|fFr1/fFr2|≦8.5 ・・・(2a)
更に好ましくは、条件式(2)の数値範囲は以下のように設定される。
【0024】
3.0≦|fFr1/fFr2|≦7.0 ・・・(2b)
各実施例において、好ましくは、第1凹レンズFr2は、像側の面が凹面形状である。第1凹レンズFr2の像側の面を凹面形状とすることで、第1凹レンズFr2のパワーを適度に高めることができるため、広い画角を有しながら中心焦点距離を長くしやすい。
【0025】
各実施例において、第2凸レンズRe3の物体側に配置された第3凸レンズ(第3正レンズ)Re4を有する。絞りSTOよりも像側に配置された後群G2が第3凸レンズRe4を有することで、樽型の歪曲を出しやすくし、広い画角を有しながら中心焦点距離を長くしやすい。
【0026】
各実施例において、第1非球面レンズFr1および第2非球面レンズRe1の少なくとも一方は、樹脂製のレンズ(樹脂レンズ)である。樹脂レンズとは、樹脂(プラスチック)を主成分とする材料を示しており、樹脂のみから成るものに限らず、微小量の樹脂以外の物質(不純物)を含有するものも含む。樹脂レンズは、一般的なガラスレンズと比較して、温度係数がプラスに大きいため、凸レンズに使用してガラスレンズと組み合わせることで、温度変化時のピント補正に有利となる。第1非球面レンズFr1および第2非球面レンズRe1がいずれも凸レンズの場合、温度変化時のピント補正に有効に働くため、少なくとも一方を樹脂レンズとすることがより好ましい。
【0027】
各実施例によれば、広い画角を有しながら中心領域の焦点距離を長くし、中心領域を高解像に撮影可能な光学系を提供することができる。以下、各実施例の光学系について詳述する。
【実施例0028】
まず、
図1および
図2を参照して、実施例1における光学系1について説明する。
図1は、光学系1の断面図である。
図2は、光学系1の縦収差図である。光学系1は、物体側から像側へ順に配置された、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、絞りSTO、第4レンズL5、第6レンズL6、および第7レンズL7からなる。
【0029】
前群G1は、物体側から像側へ順に、非球面の凸レンズである第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)、非球面の第2レンズL2(第1凹レンズFr2)、および第3レンズL3(第1凸レンズFr3)からなる。後群G2は、像側から物体側へ順に配置された、非球面の凸レンズである第7レンズL7(第2非球面レンズRe1)、第6レンズL6(第2凹レンズRe2)、第5レンズL5(第2凸レンズRe3)、および第4レンズL4(第3凸レンズRe4)からなる。図示しない物体からの光束は、カバーガラスCGを透過して像面IMG上に結像する。
【0030】
第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)において、物体側の非球面および像側の非球面の両方は径方向に(光軸を含む断面において)変曲点を有する。第2レンズL2(第1凹レンズFr2)において、物体側の非球面は径方向に(光軸を含む断面において)変曲点を有する。第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)および第7レンズL7(第2非球面レンズRe1)は、樹脂レンズである。第2レンズL2(第1凹レンズFr2)は、像側の面が凹面形状を有する。第5レンズL5(第2凸レンズRe3)および第6レンズL6(第2凹レンズRe2)は、互いに接合された接合レンズである。第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)および第7レンズL7(第2非球面レンズRe1)はそれぞれ、両面が非球面である。本実施例の光学系1は、中心焦点距離が11.4mm、全画角が120°、Fno(F値)が1.8である。
前群G1は、物体側から像側へ順に、非球面の凹レンズである第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)、第2レンズL2(第1凹レンズFr2)、および第3レンズL3(第1凸レンズFr3)からなる。後群G2は、像側から物体側へ順に配置された、非球面の凸レンズである第7レンズL7(第2非球面レンズRe1)、第6レンズL6(第2凹レンズRe2)、第5レンズL5(第2凸レンズRe3)、および第4レンズL4(第3凸レンズRe4)からなる。図示しない物体からの光束は、カバーガラスCGを透過して像面IMG上に結像する。
第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)において、物体側の非球面は、径方向に(光軸を含む断面において)変曲点を有する。第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)および第7レンズL7(第2非球面レンズRe1)は、樹脂レンズである。第2レンズL2(第1凹レンズFr2)は、像側の面が凹面形状を有する。第5レンズL5(第2凸レンズRe3)および第6レンズL6(第2凹レンズRe2)は、互いに接合された接合レンズである。第1レンズL1(第1非球面レンズFr1)および第7レンズL7(第2非球面レンズRe1)はそれぞれ、両面が非球面である。本実施例の光学系2は、中心焦点距離が11.6mm、全画角が120°、Fno(F値)が1.8である。