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▶ 沖野 拓郎の特許一覧

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  • 特開-システム手帳 図1
  • 特開-システム手帳 図2
  • 特開-システム手帳 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001838
(43)【公開日】2023-01-06
(54)【発明の名称】システム手帳
(51)【国際特許分類】
   B42D 1/06 20060101AFI20221226BHJP
【FI】
B42D1/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021124822
(22)【出願日】2021-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】597039618
【氏名又は名称】沖野 拓郎
(72)【発明者】
【氏名】沖野 拓郎
(57)【要約】
【課題】システム手帳を構成する小冊子で、小冊子単位での移動や差し替えを簡単に行えることを可能にする。
【解決手段】小冊子に輪状の伸縮性紐を取り付け、手帳表紙に通し張架することにより表表紙、背表紙、裏表紙の間を小冊子が自由に移動出来たり、小冊子の位置の入れ替えが可能となり差し替えも簡単に可能になる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム手帳において、表紙の天地方向の周囲に複数の輪状の伸縮性紐を平行に張架し、表紙の背表紙の部分に配置すると共に、それぞれの輪状の伸縮性紐をそれぞれ所要枚数の冊子状の小冊子内部に通し、小冊子のノド部分で保持張架し、それぞれの小冊子を輪状伸縮性紐と共に表紙の表表紙や背表紙、裏表紙を移動させたり、他の小冊子の輪状伸縮性紐の中を潜り抜けたりすることにより互いの小冊子の順番を入れ替えたり、小冊子を表紙から取り外し別の小冊子に入れ替えることを可能とするシステム手帳。
【請求項2】
請求項1のシステム手帳の表表紙、裏表紙の左右のどちらか一方の小口の端の天地方向部分に面ファスナ-やホック、フック、ボタン、接着剤、糸縫い、ステ-プラ-等により表紙をシステム手帳の表紙カバ-に固定し、もう一方の端の表紙の小口部分を適当に延伸し、延伸した部分を天地方向を軸として外側に折り曲げ、折り曲げた部分の適当な位置の天地方向に適当な長さのスリットを入れ、その位置と長さに相当する表紙カバ-に舌状切り掛けを入れ挿入することにより表紙を表紙カバ-に取り付け、表紙からそれぞれの小冊子を輪状の伸縮性紐を通じて必要に応じて簡単に取り外したり入れ替えたり、追加したりすることの出来るシステム手帳。
【請求項3】
請求項1のシステム手帳の表表紙、裏表紙の左右のどちらか一方の小口の端の天地方向部分に面ファスナ-やホック、フック、ボタン、接着剤、糸縫い、ステ-プラ-等により表紙をシステム手帳の表紙カバ-に固定し、もう一方の端の表紙の小口部分を適当に延伸し、延伸した部分を天地方向を軸として外側に折り曲げ、、表紙カバ-の天地方向に取り付けられた帯状シ-トに引っ掛ける等して取り付け、表紙からそれぞれの小冊子を輪状の伸縮性紐を通じて必要に応じて簡単に取り外したり入れ替えたり、追加したりすることの出来るシステム手帳。
【請求項4】
請求項1のシステム手帳の表表紙、裏表紙の左右のどちらか一方の小口の端の天地方向部分に面ファスナ-やホック、フック、ボタン、接着剤、糸縫い、ステ-プラ-等により表紙をシステム手帳の表紙カバ-に固定し、もう一方の端の表紙の小口部分を適当に延伸し、延伸した部分を天地方向を軸として外側に折り曲げ、表紙カバ-の天地方向に取り付けられた伸縮性紐に引っ掛ける等して取り付け、表紙からそれぞれの小冊子を輪状の伸縮性紐を通じて必要に応じて簡単に取り外したり入れ替えたり、追加したりすることの出来るシステム手帳。
【請求項5】
請求項1のシステム手帳の表紙の左右どちらかの小口の端を延伸し、天地方向を軸として外側に折り曲げ、表表紙、背表紙、裏表紙をカバ-しながら、もう一方の小口の端部分が請求項2~4に記載された表紙カバ-と同じシステム手帳。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明のシステム手帳は、適当量のペ―ジ数で構成されるカレンダ―、予定表、日記帳、メモ帳、アドレス帳、資料集、単語集、公式集、参考資料、等の小冊子ごとに取り換えたり位置を変えたり、また小冊子の位置をスライドさせて他の小冊子の内容と見比べたりすることを可能にするシステム手帳に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のシステム手帳は、主にバインダ-を使用し目的に応じてカレンダ―、予定表、日記帳、メモ帳、アドレス帳、資料集、単語集、公式集、参考資料、等を1枚の用紙から任意の枚数の用紙で作成し、それぞれを取り換えたり位置を変えたりすることが一般的であった。
上述のシステム手帳の目的に応じた諸用紙を、それぞれ小冊子とし、各小冊子の表紙に、剥離紙付の粘着剥離可能な粘着部を設けて、各小冊子を粘着により連結、剥離により切離して差替えできる構造(特許文献1参照)のシステム的な手帳などもあった。
また、各小冊子を手帳の背表紙に固定された輪状の伸縮性紐などに引っ掛けたり、互いの小冊子の表紙同士を輪状の伸縮性紐などで連結する方式も存在する。
(非特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3104026号
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】https://www.travelers-company.com/howtouse/join-together
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、一般的なシステム手帳ではカレンダ―、予定表、日記帳、メモ帳、アドレス帳、資料集、単語集、公式集、参考資料、等が一つのバインダ-の中に綴じられ、それぞれを取り換えたり、位置を変えたりするにはバインダ-を開けて中の用紙を目的に応じて選択、取り外し、再び入れ替えたり位置を変更したりしなければならなかった。またそれぞれのペ-ジをスライドさせて他の小冊子のペ-ジと比較したり参考にすることは出来なかった。
【0006】
特許文献1に記載の手帳では適当量のペ-ジ数で構成される年間計画表、月間予定表及び日記帳、メモノート帳、アドレス記入帳、年齢早見表や路線図等の便利資料、等があらかじめ小冊子として製本されており、それぞれ粘着剥離を使用して着脱する方法が採られ、小冊子を取り換えたり位置を変えたりするには粘着剥離により上述のそれぞれの小冊子を取り換えたり位置を変えたりしなければならず面倒であり着脱回数の増大による粘着の劣化は避けられず非効率的である。またそれぞれの小冊子をスライドさせて見比べることも出来なかった。
また非特許文献1に記載の輪状のゴム紐を背表紙に固定し、その固定されたゴム紐に上述の小冊子を引っ掛けたり連結したりする方法を採用しており、この方法では簡便さはあるものの輪状のゴム紐が背表紙に固定されている為、小冊子をスライドさせることが出来ず、またゴム紐も一本しかなく、他の小冊子は取り付けられた小冊子の表紙に更にゴム紐で装着する方法が採られており、上述の小冊子の取り換えや位置の入れ替えは面倒さが伴うものであった。
【0007】
本発明は、このような従来のシステム手帳では面倒が伴う作業、すなわち、カレンダ―、予定表、日記帳、メモ帳、アドレス帳、資料集、単語集、公式集、参考資料、等の小冊子ごとに個別に簡単に取り換えたり位置を変えたり、スライドさせて見比べることが簡単に出来るシステム手帳である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述の各小冊子に輪状の伸縮性紐を通して張架し、表紙の天地方向に通すことにより手帳表紙の左小口部分から右小口部分まで小冊子をスライドさせたり、他の小冊子の下をくぐらせることにより小冊子の位置を変えたり、あるいは表紙より取り外して他の新しい小冊子に取り換えることが簡単に出来るものである。
【0009】
また、本発明は手帳表紙の天地方向に輪状の伸縮性紐を通すために、表紙の裏側の部分に輪状の伸縮性紐部分が露出してしまうことを避ける為に請求項2に記載されている通り表紙カバ-を装着できる、その際、小冊子を取り外したり、交換したりきるよう、図2に示すように表紙の端部を外側に折り曲げ、表紙カバ-の切り欠き部分に挟み込んだり、また、表紙の端部を外側に折り曲げ、表紙カバ-に取り付けた帯状シ-トに引っ掛けたり、表紙カバ-の天地方向に取り付けられた伸縮性紐に引っ掛ける等して取り付ける。
【0010】
また、請求項5の記載は本発明の表紙部分と表紙カバ-を一体化したもので、製造上の簡便さが可能である。
【0011】
また、本発明のシステム手帳の機構はノート、筆記帳や雑誌、書籍等にも適用で来る。
【発明の効果】
【0012】
本発明のシステム手帳はカレンダ―、予定表、日記帳、メモ帳、アドレス帳、資料集、単語集、公式集、参考資料、等の各小冊子を簡単に取り換えたり位置を入れ替えたり、またスライドさせて互いの関連のあるリフィルを見比べたり参考にしたりして快適なシステム手帳の使用環境を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】上述の任意の各小冊子を本システム手帳に取り付けた状態を示した図であり、請求項2に記載されたシステム手帳で示した図である。また、円形で囲った部分は小冊子を伸縮性紐で表紙の背表紙に配置した状態を表した拡大図である。
図2】一方の端の表紙の小口部分を適当に延伸し、延伸した部分を天地方向を軸として外側に折り曲げ、折り曲げた部分の適当な位置の天地方向に適当な長さのスリットを入れ、その位置と長さに相当する表紙カバ-に舌状切り掛けを入れ挿入することにより表紙を表紙カバ-に取り付ける状態を示した図である。
図3】表紙カバ-を装着した本システム手帳に取り付けられた複数の小冊子より1冊を本システム手帳の左端に、もう一冊を右端に移動させ任意のページを開き内容を見比べる状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明はシステム手帳の一つの形態で、目的に応じた小冊子を小冊子単位で簡単に入れ替えたり位置を変えたりすることが出来、その実施の為に小冊子に輪状の伸縮性紐を取り付け、それをスライドさせることにより実現した。
以下、本発明の請求項2の実施形態を図1で、その活用法の一例を図2に基づいて説明する。
【0015】
図1は上述の小冊子に輪状の伸縮性紐を張架し本システム手帳表紙に通し、表紙の背の部分に複数冊設置したもので、表紙は一方の端を面ファスナ-で表紙カバ-に固定し、もう一方の端の表紙の小口部分を適当に延伸し、延伸した部分を天地方向を軸として外側に折り曲げ、折り曲げた部分の適当な位置の天地方向に適当な長さのスリットを入れ、その位置と長さに相当する表紙カバ-に舌状切り掛けを入れ挿入することにより表紙を表紙カバ-に取り付けた請求項2に記載されたシステム手帳を示した図である。
【0016】
図2は表紙カバ-を装着した本システム手帳に取り付けられた複数の小冊子より1冊を本システム手帳の左端に、もう一冊を右端に移動させ任意のページを開き内容を見比べる状態を示す図である。
【符号の説明】
【0017】
1、表紙カバ-
2、表紙
3、表紙折り曲げ部
4、小冊子
5、表紙と表紙カバ-を面ファスナ-等により取り付けた部分
6,伸縮性紐
図1
図2
図3