IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 豊田合成株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-車両用リッド装置 図1
  • 特開-車両用リッド装置 図2
  • 特開-車両用リッド装置 図3
  • 特開-車両用リッド装置 図4
  • 特開-車両用リッド装置 図5
  • 特開-車両用リッド装置 図6
  • 特開-車両用リッド装置 図7
  • 特開-車両用リッド装置 図8
  • 特開-車両用リッド装置 図9
  • 特開-車両用リッド装置 図10
  • 特開-車両用リッド装置 図11
  • 特開-車両用リッド装置 図12
  • 特開-車両用リッド装置 図13
  • 特開-車両用リッド装置 図14
  • 特開-車両用リッド装置 図15
  • 特開-車両用リッド装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183883
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】車両用リッド装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 15/05 20060101AFI20231221BHJP
   E05B 83/34 20140101ALI20231221BHJP
【FI】
B60K15/05 B
E05B83/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097676
(22)【出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】弁理士法人 共立特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徳留 尚希
(72)【発明者】
【氏名】金子 健一郎
【テーマコード(参考)】
2E250
3D038
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB08
2E250DD06
2E250FF25
2E250FF27
2E250FF36
2E250HH01
2E250JJ10
2E250KK02
2E250LL13
2E250MM01
3D038CB01
3D038CC16
3D038CD03
(57)【要約】
【課題】リッド閉位置での基体とリッドとの隙間から開口部奥側に進入した液体がリッド開動作時に収容空間内へ進入するのを抑えること。
【解決手段】車両用リッド装置は、車体奥側の収容空間を車体外方に露出させる開口部を有する基体と、開閉機構の作動によって開口部よりも車体奥側で基体に対して移動することにより、開口部を閉じる閉位置と開口部を開放する開位置との間で開閉動作するリッドと、リッドの閉位置で基体の裏側とリッドの表側との間をシールするシール部材と、を備える。基体は、基体における開口部の周縁部の裏側において開口部の周縁に沿って延びる排出路を有する。排出路は、リッドの閉位置で基体とリッドとの間に形成される隙間から開口部の奥側に進入した液体を収容空間の外側に導く。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体奥側の収容空間を車体外方に露出させる開口部を有する基体と、
開閉機構の作動によって前記開口部よりも車体奥側で前記基体に対して移動することにより、前記開口部を閉じる閉位置と前記開口部を開放する開位置との間で開閉動作するリッドと、
前記リッドの前記閉位置で前記基体の裏側と前記リッドの表側との間をシールするシール部材と、
を備え、
前記基体は、前記基体における前記開口部の周縁部の裏側において前記開口部の周縁に沿って延びる排出路を有し、
前記排出路は、前記リッドの前記閉位置で前記基体と前記リッドとの間に形成される隙間から前記開口部の奥側に進入した液体を前記収容空間の外側に導く、車両用リッド装置。
【請求項2】
前記排出路は、前記基体の表側壁と、前記表側壁の裏側に接続する溝形成壁と、により囲まれて形成されている、請求項1に記載された車両用リッド装置。
【請求項3】
前記シール部材は、前記リッドの前記閉位置で前記溝形成壁の裏側に接する、請求項2に記載された車両用リッド装置。
【請求項4】
前記排出路は、
下端部に設けられて液体を貯留可能な貯留部と、
前記貯留部に向けて斜め下方へ傾斜する傾斜部と、
を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載された車両用リッド装置。
【請求項5】
前記貯留部は、貯留した液体を前記収容空間の外側に導く排出口を有する、請求項4に記載された車両用リッド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用リッド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載される車両用リッド装置が知られている(例えば、特許文献1)。この車両用リッド装置は、基体の開口部をリッドを用いて開閉する装置である。基体の開口部は、例えば、車両乗員が車内空間と車外とを出入りするための車体出入り口や、車両へのエネルギ供給のための給油口や充電口若しくは車体奥側に配置されたドアハンドルを収容する収容空間を車体外方に露出させる開口などである。リッドは、例えば、車体出入り口を開閉するスライドドアや、上記開口を開閉する充電リッド,給油リッド若しくはパネルカバーなどである。リッドは、モータなどの駆動力により、基体の開口部を閉じる閉位置とその開口部を開放する開位置との間で開閉動作する。
【0003】
ところで、リッドの閉位置において車外から車内側の収容空間への水などの液体の進入を防止するためには、基体とリッドとの間をシールする環状のガスケットなどのシール部材を設けることが考えられる。一方、上記した特許文献1記載のリッド装置では、リッドが開口部よりも車体奥側で基体に対して移動し開閉動作する。このリッド装置に上記のシール部材が適用されると、リッドの閉位置で、シール部材は、基体の裏側とリッドの表側との間をシールする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2019-512623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、リッドの閉位置で基体の裏側とリッドの表側との間にシール部材が介在する構造では、リッドが閉位置にあっても、車外側から基体とリッドとの隙間を通じて開口部よりも奥側のシール部材まで液体が進入し、その液体が環状のシール部材などに沿って下方に流れ、シール部材のうち下側の箇所(特に、最下端の箇所)に液体が残留する可能性がある。そして、かかる状態でリッドが閉位置から開動作したときに、開口部奥側のシール部材周辺などに残留していた液体が流れ落ちて収容空間内に進入すると、収容空間の内壁などに汚れが付着し或いは収容空間内の充電口などに液体が付着するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、リッド閉位置での基体とリッドとの隙間から開口部奥側に進入した液体がリッド開動作時に収容空間内へ進入するのを抑えることが可能な車両用リッド装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、車体奥側の収容空間を車体外方に露出させる開口部を有する基体と、開閉機構の作動によって前記開口部よりも車体奥側で前記基体に対して移動することにより、前記開口部を閉じる閉位置と前記開口部を開放する開位置との間で開閉動作するリッドと、前記リッドの前記閉位置で前記基体の裏側と前記リッドの表側との間をシールするシール部材と、を備え、前記基体は、前記基体における前記開口部の周縁部の裏側において前記開口部の周縁に沿って延びる排出路を有し、前記排出路は、前記リッドの前記閉位置で前記基体と前記リッドとの間に形成される隙間から前記開口部の奥側に進入した液体を前記収容空間の外側に導く、車両用リッド装置である。
【0008】
この構成によれば、リッド閉位置での基体とリッドとの隙間から開口部奥側に進入した液体がリッド開動作時に収容空間内へ進入するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る車両用リッド装置のリッド閉位置での斜視図である。
図2】本実施形態の車両用リッド装置のリッド開位置での斜視図である。
図3】本実施形態の車両用リッド装置が備える基体及びリッドの車体外側からの正面図である。
図4】本実施形態の車両用リッド装置が備える基体の要部の斜視断面図である。
図5】本実施形態の車両用リッド装置が備える基体及びリッドの車体内側からの斜視図である。
図6】本実施形態の車両用リッド装置をリッド閉位置で図1に示すVI-VIに沿って切断した断面図である。
図7】本実施形態の車両用リッド装置をリッド閉位置で図1に示すVII-VIIに沿って切断した要部の拡大断面図である。
図8】本実施形態の車両用リッド装置をリッド閉位置で図1に示すVIII-VIIIに沿って切断した要部の拡大断面図である。
図9】本実施形態の車両用リッド装置においてリッド閉位置で排出路の貯留部に液体が溜まる様子を模式的に表した図である。
図10】本実施形態の車両用リッド装置において貯留部に溜まった液体が収容空間の外側に排出される様子を模式的に表した図である。
図11】本発明の第一変形形態に係る車両用リッド装置をリッド閉位置で図1に示すVII-VIIに沿って切断した要部の拡大断面図である。
図12】第一変形形態の車両用リッド装置をリッド閉位置で図1に示すVIII-VIIIに沿って切断した要部の拡大断面図である。
図13】第一変形形態の車両用リッド装置を、リッドがリッド閉位置よりも車体奥側に位置する状態で図1に示すVIII-VIIIに沿って切断した要部の拡大断面図である。
図14】本発明の第二変形形態に係る車両用リッド装置のリッド閉位置での斜視図である。
図15】第二変形形態の車両用リッド装置をリッド閉位置で図14に示すXV-XVに沿って切断した要部の拡大断面図である。
図16】第二変形形態の車両用リッド装置をリッド閉位置で図14に示すXVI-XVIに沿って切断した要部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1図16を参照して、本発明に係る車両用リッド装置の具体的な実施形態について説明する。
【0011】
一実施形態の車両用リッド装置1は、車両に設けられた車体開口を開閉可能なリッドを開閉動作させる装置である。車両用リッド装置1は、例えばガソリン車やディーゼル車,電気自動車,ハイブリッド自動車などの車両に搭載される。
【0012】
車両は、図1及び図2に示す如く、車体左右面や車体前面,車体後面などの車体面部2を有している。尚、車体面部2は、車体のアウタパネルや車両ドアパネル,ボンネットなどであってよい。車体面部2は、車体開口2aを有している。車体開口2aは、車体面部2を内外方向である表裏方向に貫いた孔である。
【0013】
車体開口2aは、例えば、車両にエネルギ供給する供給口や車両ドアを開動作させるドアハンドルにアクセスするための開口、車内空間に車両乗員が出入りするための出入口、又は車両天井に開けられた開口などである。以下、本実施形態では適宜、車体開口2aは、供給口にアクセスするための開口であるものとする。
【0014】
上記の供給口は、給油のための給油口やバッテリ充電のための充電口である。供給口は、リッドの開位置で車体開口2aを介して車体外方へ露出するように配置される。供給口は、給油管や電線の一端に設けられている。この給油管や電線の他端は、車体奥側(すなわち、車体内側)に配置された給油タンクやバッテリなどに接続されている。供給口には、キャップ開状態でエネルギ供給のための給油ガンや充電ガンなどが接続可能である。尚、供給口は、防塵や防水等のため、操作者の手動操作により開閉可能なキャップにより覆われてよい。
【0015】
車両用リッド装置1は、図1及び図2に示す如く、基体10と、リッド20と、シール部材30と、開閉機構40と、を備えている。車両用リッド装置1は、リッド20の閉位置から開位置への開動作時にリッド20を車体面部2よりも車体奥側に押し込んで、リッド20の開位置でリッド20を基体10の車体奥側の収容空間に収容するいわゆるダイブ式のリッド装置である。尚、以下では、リッド20を車体表側から車体奥側に見たときを基準にして方向(例えば、左右)や配置を示すものとする。
【0016】
基体10は、開口部を有する部材である。基体10は、開口部を有するものであれば、収容空間を有するボックス体や、開口部を介して奥側に収容空間が形成される板体(例えば、天井)や枠体(例えば、ピラー)などである。以下、本実施形態では適宜、基体10は、供給口を収容するボックス体であるものとする。
【0017】
基体10は、車体面部2における車体開口2aの車体奥側に配置されている。基体10は、図3図4、及び図5に示す如く、基体本体部11と、カバー部12と、収容空間13と、開口部14と、を有している。基体10は、開口部14が例えば水平方向に又は水平方向よりも僅かに斜め上方に向くように車体面部2に取り付けられる。
【0018】
基体本体部11は、図4及び図5に示す如く、底壁部11aと、周壁部11bと、により構成されている。底壁部11aは、板状に広がる壁部位である。底壁部11aは、例えば四角状に形成されている。底壁部11aは、車体面部2の裏面に沿うように配置されている。周壁部11bは、底壁部11aの周縁から立設する側壁部位である。周壁部11bは、底壁部11aを取り囲むように配置されている。周壁部11bは、例えば四面を有している。
【0019】
カバー部12は、基体本体部11における底壁部11aに対向する表側開口を覆う部位である。カバー部12は、基体本体部11の車体表側に周壁部11bの車体表側端部に接するように配置されている。カバー部12は、板状に広がる壁部位である。カバー部12は、例えば四角状に形成されている。カバー部12は、基体本体部11にスクリュウ締結や嵌合固定により取り付けられている。基体本体部11及びカバー部12は、開閉機構40が有する構成部品を収容し或いは固定する。また、カバー部12は、基体本体部11との間に開閉機構40の後述のガイドレール45を形成する。
【0020】
収容空間13は、底壁部11aと周壁部11bとにより囲まれると共に更にカバー部12により囲まれた空間である。収容空間13は、供給口を収容している。収容空間13は、リッド20のサイズに合わせて形成されている。具体的には、収容空間13は、その左右幅がリッド20の左右幅よりも大きくかつその上下幅がリッド20の上下幅の2倍程度になるように形成されている(図2図4、及び図6参照)。
【0021】
底壁部11aは、連絡孔11cを有している。連絡孔11cは、収容空間13と底壁部11aの車体奥側とを連絡する通路であって、給油管や電線を亘らせて供給口を収容空間13に収容させるための貫通孔である。連絡孔11cは、底壁部11aの中央下部に設けられている。
【0022】
開口部14は、収容空間13を車体外方に露出させる開口である。開口部14は、基体本体部11における収容空間13を挟んで底壁部11aと対向する側(具体的には、カバー部12)の下部に設けられている。開口部14は、車体開口2aに連通するように配置されている。すなわち、基体10は、開口部14が車体開口2aに連通するように車体面部2に位置決めされている。開口部14は、車体開口2aに合わせた形状及びサイズに形成されている。尚、開口部14は、車体開口2aのサイズと同じ或いはそのサイズよりも大きいサイズに形成されている。基体10は、開口部14の領域範囲に車体開口2aが収まるように配置されている。開口部14は、収容空間13を車体開口2aを介して車体外方に露出させる。
【0023】
開口部14は、リッド20により開閉される。開口部14は、リッド20が閉位置にあるときに閉じられ、リッド20が閉位置に無いときに開放される。開口部14は、開放時において、収容空間13内の供給口を車体外方に露出させる。供給口は、収容空間13に収容された状態でリッド20の開位置で開口部14及び車体開口2aを通じて車体外方に露出する。
【0024】
リッド20は、基体10の開口部14ひいては車体開口2aを塞ぐ蓋部材である。リッド20は、開口部14を閉じる閉位置(具体的には、全閉位置)と開口部14を開放する開位置(具体的には、全開位置)との間で開閉動作することが可能である。リッド20は、基体10に対して移動できるように支持されている。リッド20は、開位置で基体10の収容空間13内に収容される。リッド20は、給油リッドや充電リッド、パネルカバー、スライドドア、又はサンルーフ用ドアなどである。以下、本実施形態では適宜、リッド20は、給油リッド又は充電リッドであるものとする。
【0025】
リッド20は、図4に示す如く、板状に形成されている。リッド20は、開口部14に合わせた形状(例えば四角形状や円形状など)及びサイズに形成されている。リッド20は、リッド20の閉位置で基体本体部11における開口部14の周縁部や車体面部2に面一になるように開口部14を閉じる。尚、リッド20の表面は、車体面部2の表面形状に合わせて湾曲していてもよい。リッド20は、リッド本体部21と、リッド枠体部22と、支持突起部23と、を有している。
【0026】
リッド本体部21は、開口部14を閉じる板面をなす板状部位である。尚、リッド本体部21は、複数の部品が組み付けられて構成されるものであってもよい。リッド枠体部22は、リッド20の外縁部をなす環状の枠状部位である。リッド枠体部22は、リッド本体部21の外縁部を囲うように配置される。リッド本体部21とリッド枠体部22とは、互いに組み付けられてスクリュウ締結や嵌合固定により互いに一体化されている。リッド本体部21の表面は、リッド枠体部22の表面よりも車体表側に突出している。リッド20は、リッド20の閉位置でリッド本体部21の表面が車体面部2の表面に面一になるように配置される。
【0027】
リッド20の全体サイズすなわちリッド枠体部22の外縁サイズは、開口部14のサイズよりも大きい。一方、リッド本体部21における車体表側に突出する部位のサイズは、開口部14のサイズよりも僅かに小さい。リッド20の閉位置では、リッド本体部21における車体表側に突出する部位の外縁とカバー部12における開口部14の周縁との間には、隙間4が形成される(図7及び図8参照)。
【0028】
支持突起部23は、左右方向に延在する突起部材である。支持突起部23は、リッド枠体部22に一体化されている。支持突起部23は、例えばリッド枠体部22の左右それぞれにおいて上下二箇所ずつ設けられている(合計四箇所;図4参照)。各支持突起部23の他端は、開閉機構40の後述のガイドレール45に移動可能に支持されている。リッド20は、基体10に設けられたガイドレール45に対して支持突起部23が移動することにより基体10に対してスライドすることが可能である。
【0029】
シール部材30は、リッド20の閉位置で基体10とリッド20との間をシールする部材である。シール部材30は、リッド20の閉位置で車外から隙間4を介して収容空間13へ液体が進入するのを防止すると共に、リッド20が閉動作により開口部14を閉じる際やリッド20が開口部14を閉じた閉位置にある状態での車両振動時に基体10とリッド20との直接接触などにより発生する異音などを抑えるための部材である。シール部材30は、柔軟性や可撓性,弾性を有するゴムや樹脂により形成されている。シール部材30は、例えばOリングなどのガスケットやパッキンである。
【0030】
シール部材30は、リッド20の外縁部を取り囲むように環状に形成されている。シール部材30は、リッド枠体部22の車体表側に取り付けられている。尚、シール部材30は、カバー部12における開口部14の周縁部の車体裏側に取り付けられていてもよい。シール部材30は、リッド20の閉位置でカバー部12の裏側とリッド枠体部22の表側との間に介在する。
【0031】
開閉機構40は、リッド20を基体10に対して移動させることによりリッド20を閉位置と開位置との間で開閉動作させる機構である。開閉機構40は、基体10とリッド20との間に介在している。開閉機構40は、図3図4、及び図5に示す如く、モータ41と、ギアシャフト42と、ラックギア(図示せず)と、ガイドレール45と、を有している。開閉機構40は、リッド20をモータ41の駆動力を用いて開閉動作させる。尚、開閉機構40は、モータ41と共に或いはモータ41に代えて、車両乗員などの操作者の手動によるワイヤ操作によりリッド20を開閉動作させるものであってもよい。
【0032】
モータ41は、リッド20を開閉動作させる駆動力を発生する装置である。モータ41は、例えばコントローラ(図示せず)からの電気的な指令により駆動力を発生する。このコントローラは、操作者などによるリッド20の開指令又は閉指令によりモータ41を駆動させる。モータ41の駆動軸は、ギアシャフト42に接続されている。
【0033】
ギアシャフト42は、カバー部12の車体裏面に沿って延びる回転軸を中心にして回転する軸部材である。ギアシャフト42は、モータ41の駆動により回転する。ギアシャフト42は、基体10(具体的に、基体本体部11)に回転可能に支持されている。ギアシャフト42は、カバー部12よりも車体奥側(具体的には、収容空間13内)に配置されている。ギアシャフト42は、収容空間13の上下中央部付近に配置されている。ギアシャフト42の回転軸は、カバー部12の車体奥側において車体裏面に沿って左右方向に延びている。ギアシャフト42は、円形歯車である回転ギア42aを有している。回転ギア42aは、ギアシャフト42の軸方向両端部それぞれに設けられている。
【0034】
上記のラックギアは、回転ギア42aに噛み合うギアである。回転ギア42aとラックギアとは、ラックアンドピニオン式の歯車を構成している。ラックギアは、リッド20に設けられている。ラックギアは、リッド20の裏面に歯が車体奥側に突出するように形成されている。ラックギアは、リッド20の裏面において上下方向に延在している。ラックギアは、リッド20の裏面において左右両端部それぞれに設けられている。
【0035】
リッド20は、ラックギアが回転ギア42aに噛み合った状態でギアシャフト42が回転することにより、開閉動作する。具体的には、リッド20は、ギアシャフト42が一方に回転することにより閉位置から開位置へ開動作し、ギアシャフト42が他方に回転することにより開位置から閉位置へ閉動作する。また、リッド20は、閉位置近傍では車体表裏方向に沿ってスライドすると共に、それ以外では車体裏面に沿って上下方向にスライドする。尚、リッド20の上下方向のスライドは、上下方向に対して僅かに傾斜する方向に沿っていてもよいし或いは弧状に湾曲した方向に沿っていてもよい。
【0036】
ガイドレール45は、リッド20を基体10に対して移動させるレールである。ガイドレール45は、リッド20の支持突起部23を案内するガイド孔溝である。ガイドレール45は、基体10に設けられている。ガイドレール45は、基体本体部11にカバー部12が取り付けられることにより基体本体部11とカバー部12との間に凹状に形成される。ガイドレール45は、収容空間13の左右端それぞれに配置されている。
【0037】
尚、ガイドレール45は、基体本体部11及びカバー部12それぞれに予め形成された部分同士が車体表裏方向に対向することにより形成されてもよいが、基体本体部11及びカバー部12とは別体の二つの柱状のガイド形成部材が車体表裏方向に対向するように基体本体部11の収容空間13内に嵌め込まれて基体10に一体化されることにより形成されてもよい。
【0038】
ガイドレール45は、リッド20の閉位置近傍でリッド20の支持突起部23が基体10に対して車体表裏方向に移動するように形成されていると共に、リッド20の閉位置近傍以外でリッド20の支持突起部23が基体10に対して車体裏面に沿う方向(具体的には、上下方向)に移動するように形成されている。
【0039】
ところで、上記した車両用リッド装置1においては、リッド20の閉位置で車外から車内側の収容空間13への液体の進入を防止するなどの目的で、基体10とリッド20との間をシールするシール部材30が設けられている。シール部材30は、リッド20の閉位置でカバー部12の裏側とリッド枠体部22の表側との間に介在する。この構造においては、リッド20の閉位置でも車外から隙間4を介してシール部材30まで液体が進入する可能性があり、その液体が環状のシール部材30などに沿って下方に流れ、シール部材30のうち下側の箇所に液体が残留するおそれがある。
【0040】
車両用リッド装置1において、基体10は、図7図8図9、及び図10に示す如く、排出路15を有している。排出路15は、リッド20の閉位置で基体10とリッド20との間に形成される隙間4から開口部14よりも奥側に進入した液体を収容空間13の外側に導く通路或いは溝である。排出路15は、基体10(具体的には、カバー部12)における開口部14の周縁部の裏側に形成されており、その開口部14の周縁に沿って延びている。
【0041】
尚、排出路15は、カバー部12における開口部14の周縁部のうち下部のみに設けられていればよい。具体的には、排出路15は、開口部14の左端と右端との間であってその開口部14の左端よりも下方にかつその開口部14の右端よりも下方において上記の開口部14の周縁部に沿って左右方向に延びていればよい。
【0042】
排出路15は、基体10の表側壁10aと、溝形成壁10bと、により囲まれて形成されている。表側壁10aは、カバー部12の板壁である。溝形成壁10bは、表側壁10aの裏側に接続して排出路15としての溝を形成する部位である。尚、溝形成壁10bは、表側壁10aとの間に液体が流れ得るU字状やV字状の溝を形成できればよい。溝形成壁10bは、例えば、図7図10に示す如く底壁10b1と裏側壁10b2とによりL字状に形成されていてもよく、或いは、表側壁10aから斜め上方へ傾斜して板状に延びて形成されていてもよい。以下、溝形成壁10bは、L字状に形成されているものとする。
【0043】
溝形成壁10bの底壁10b1及び裏側壁10b2はそれぞれ、板状に形成されている。底壁10b1は、表側壁10aから車体奥側に向けて突出している。裏側壁10b2は、底壁10b1の先端から上方に向けて立設しており、表側壁10aに対して車体奥側に離れて対向している。底壁10b1及び裏側壁10b2はそれぞれ、開口部14の周縁部に沿って延在している。
【0044】
シール部材30は、リッド20の閉位置で溝形成壁10bの裏側壁10b2の裏側に接する。尚、リッド閉位置でのシール部材30による基体10の裏側とリッド20の表側との間のシール性を確保するためには、溝形成壁10bひいては排出路15がカバー部12における開口部14の周縁部の全周に亘って形成されていること、或いは、カバー部12における開口部14の周縁部のうち上部に溝形成壁10bに相当する壁部が形成されていることが好ましい。排出路15は、リッド20が閉位置にあるときにも隙間4に連通して車外に露出している。
【0045】
排出路15は、図3及び図7図10に示す如く、貯留部15aと、傾斜部15bと、を有している。貯留部15aは、液体を貯留可能な部位である。貯留部15aは、排出路15のうち下端部に設けられている。尚、排出路15における貯留部15aの位置は、リッド20や開口部14の形状に応じて設定されていればよい。例えば図1及び図2に示す如く、リッド20及び開口部14が下部中央部で最下端となるように形成されているときは、その下部中央部に排出路15の貯留部15aが形成される。
【0046】
傾斜部15bは、排出路15のうち貯留部15aに向けて斜め下方へ傾斜する部位である。傾斜部15bは、傾斜部15bに進入した液体を液体自体の重力により貯留部15aに向けて流通させる。尚、傾斜部15bは、例えば図1及び図2に示す如く貯留部15aを挟んで左側及び右側それぞれに設けられていてもよいし、或いは、その左側及び右側の何れか一方のみに設けられていてもよい。また、傾斜部15bは、貯留部15aに直接接続されていてもよいが、水平部を介して間接的に貯留部15aに接続されていてもよい。更に、傾斜部15bは、水平部を挟んで両側に配置されていてもよい。
【0047】
貯留部15aは、排出口15cを有している。排出口15cは、貯留部15cに貯留した液体を収容空間13の外側に導くための通路である。排出口15cは、表側壁10aであるカバー部12に設けられている。尚、排出口15cは、貯留部15aのうち底側の箇所に配置されていることが好ましい。また、排出口15cは、隙間4から開口部14よりも奥側に進入し得る液体の最大量に対して、貯留部15aひいては排出路15から液体が溢れることなく収容空間13の外側に排出できるサイズに設定されていることが好ましい。
【0048】
排出口15cは、カバー部12に表裏方向に貫通して形成されている。カバー部12における排出口15cの外側開口は、カバー部12の表側と車体面部2の裏側との間の空間5(図9及び図10参照)に露出している。排出口15cから排出された液体は、カバー部12の表側と車体面部2の裏側との間の空間に進入して基体10の外側すなわち収容空間13の外側に流れる。
【0049】
尚、基体10(具体的には、基体本体部11)は、図7図9、及び図10に示す如く、水捌け孔10dを有していてもよい。水捌け孔10dは、収容空間13に進入した液体を収容空間13の外側に導く孔である。水捌け孔10dは、基体本体部11における収容空間13の下壁を構成する周壁部11bを貫通して形成されている。水捌け孔10dは、その周壁部11bのうちの下端部に設けられている。水捌け孔10dによれば、リッド20の開動作時や開位置で車外から開口部14を通じて収容空間13に液体が進入しても、その液体を収容空間13の外側に排出することができる。
【0050】
次に、車両用リッド装置1の動作について説明する。
車両走行中などは、リッド20は、基体10の開口部14を塞いだ閉位置にある。この場合、リッド20は、ロック部材(図示せず)などにより閉位置にロックされている。リッド20の閉位置では、基体10の収容空間13内の供給口が開口部14及び車体開口2aを介して車体外方に露出されないので、その供給口への給油ガンや充電ガンの接続は不可能である。
【0051】
車両運転者や車両使用者などの操作者は、リッド20が閉位置にある状態で車両の給油やバッテリ充電を希望する場合、車両を停車させたうえで、車両に対してリッド20を開位置まで開動作させるために必要な作業を行う。この作業は、例えば、車両に対応するスマートキーを携帯した状態でその車両に接近して車両と携帯機との間の通信により車両に照合を行わせること、更にその照合完了状態で後述のセンサ52に操作者を検知させること、リモートキーによるリッド開指示、スマートフォンのアプリによるリッド開指示、車内に配置された開スイッチボタンの押下操作、及び車内に配置された開レバーの引っ張り操作などである。
【0052】
上記の作業が行われると、リッド20の閉位置でのロックが解除されて開閉機構40のモータ41がコントローラ(図示せず)からの開指令により駆動され、ギアシャフト42がリッド20を閉位置から開動作させる方向(開方向)に回転する。ギアシャフト42が開方向に回転すると、そのギアシャフト42に噛み合うラックギアの移動により、リッド20が基体10に対して、まず閉位置から車体奥側に移動しその後に底壁部11aの車体裏面に沿ってスライドする。
【0053】
上記したリッド20の開動作時の移動は、モータ41の駆動が停止されて或いは支持突起部23がガイドレール45の上端部に達してリッド20の上方へのスライドが終了するまで行われる。そして、リッド20の上方へのスライドが終了すると、リッド20が開位置に達する。
【0054】
次に、操作者は、リッド20の開位置で、車両の給油やバッテリ充電が完了してリッド20を閉位置に戻すことを希望する場合は、車両に対してリッド20を閉位置まで閉動作させるために必要な作業を行う。この作業は、例えば、車両に対応するスマートキーを携帯した状態でその車両から離れて車両と携帯機との間の通信により車両に照合を行わせること、スマートフォンのアプリによるリッド閉指示、車内やリッド20の周辺に配置された閉スイッチボタンの押下操作などである。
【0055】
上記の作業が行われると、リッド20の開位置で開閉機構40のモータ41がコントローラ(図示せず)からの閉指令により駆動され、ギアシャフト42がリッド20を開位置から閉動作させる方向(閉方向)に回転する。ギアシャフト42が閉方向に回転すると、そのギアシャフト42に噛み合うラックギアの移動により、リッド20が基体10に対して、まず開位置から底壁部11aの車体裏面に沿ってスライドしその後に車体表側に移動する。
【0056】
上記したリッド20の閉動作時の移動は、モータ41の駆動が停止されて或いは支持突起部23がガイドレール45の下端部に達してリッド20の下方へのスライドが終了するまで行われる。そして、リッド20の下方へのスライドが終了すると、リッド20が閉位置に達しその閉位置でロックされる。
【0057】
このように、車両用リッド装置1においては、モータ41の駆動によりリッド20をガイドレール45に沿ってスライドさせることにより、リッド20を閉位置と開位置との間で開閉動作させることができる。ギアシャフト42が開方向に回転するときは、リッド20を閉位置から車体奥側に押し込んでその後に収容空間13内で車体裏面に沿って移動させる開動作を実行することができる。また、ギアシャフト42が閉方向に回転するときは、リッド20を開位置から収容空間13内で車体裏面に沿って移動させその後に車体表側に押し上げる閉動作を実行することができる。
【0058】
また、車両用リッド装置1において、基体10は、基体10における開口部14の周縁部の裏側において開口部14の周縁に沿って延びる排出路15を有している。排出路15は、リッド20の閉位置で基体10とリッド20との間に形成される隙間4から開口部14よりも奥側に進入した液体を収容空間13の外側に導く。
【0059】
この構成においては、リッド閉位置で形成される基体10とリッド20との隙間4から開口部奥側に進入した液体が排出路15を通じて収容空間13の外側に排出される。このため、隙間4から開口部奥側に進入した液体がリッド20の開動作時に収容空間13内へ進入するのを抑えることができる。
【0060】
特に、排出路15は、基体10の表側壁10aと、表側壁の裏側に接続する溝形成壁10bと、により囲まれた状態に形成されている。そして、シール部材30は、リッド20の閉位置で上記の溝形成壁10bの裏側壁10b2の裏側に接する。この場合、排出路15は、リッド20が閉位置にあるときにも隙間4に連通して車外に露出している。すなわち、排出路15は、リッド20が閉位置にあっても、隙間4から開口部奥側に進入した液体を流通させることが可能な通路である。
【0061】
この構成においては、リッド20が閉位置に維持されていても、隙間4から開口部奥側に進入した液体が排出路15に流れて収容空間13の外側に排出される。このため、リッド20が閉位置から開動作を開始するまでに、シール部材30の周辺に液体が溜まり難くなっており、これにより、リッド20の開動作が開始されたときに液体が収容空間13内に進入する量を極力減らすことが可能である。
【0062】
また、本実施形態の車両用リッド装置1において、排出路15は、下端部に設けられて液体を貯留可能な貯留部15aと、その貯留部15aに向けて斜め下方へ傾斜する傾斜部15bと、を有している。この構成においては、隙間4から開口部奥側に進入した液体が排出路15のうち傾斜部15bに流れたとき、その液体が貯留部15aに回収される。このため、隙間4から開口部奥側に進入した液体の排出路15から収容空間13の外側への排出が排出路15の全域に亘って行われるのを防止することができ、排出路15からの液体の排出箇所を限定することができる。また、排出路15に流れる液体を貯留部15aに集めることができるので、排出路15から液体が溢れるのを防止することができる。
【0063】
また、貯留部15aは、貯留した液体を収容空間13の外側に導く排出口15cを有している。この構成においては、排出路15内の液体が貯留部15aの排出口15cから排出される。このため、排出路15内の液体を排出口15cから集中して収容空間13の外側に排出することができ、排出路15の貯留部15aから液体が溢れるのを防止することができる。
【0064】
更に、排出口15cの外側開口は、カバー部12の表側と車体面部2の裏側との間の空間に露出している。この構造においては、排出口15cが車体面部2の表側に露出することが無く、排出口15cからの液体の排出が車体面部2の表側に向けて行われない。このため、排出路15内の液体を収容空間13の外側へ排出する構造を、車体面部2の見栄えを損なうことなく実現することができ、車体面部2の表側に液体の排出跡が残り或いは水垢などが付着するのを防止することができる。
【0065】
ところで、上記の実施形態においては、シール部材30がリッド20の閉位置で排出路15を構成する溝形成壁10bの裏側に接し、排出路15がリッド20の閉位置でも隙間4に連通して車外に露出している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、図11図12、及び図13に示す如く、シール部材30がリッド20の閉位置でカバー部12すなわち排出路15を構成する表側壁10aの裏側に接し、排出路15がリッド20の閉位置でシール部材30による仕切りにより隙間4に連通せず車外に露出しない第一変形形態に適用するものとしてもよい。
【0066】
上記の第一変形形態においては、リッド20が閉位置から開動作したときにシール部材30による仕切りが解除されて排出路15が隙間4に連通して車外に露出する。このため、リッド20が閉位置から開動作を開始した際に、シール部材30の周辺に残留していた液体が排出路15に流れるので、排出路15内の液体を収容空間13の外側に排出することができる。
【0067】
また、上記の実施形態においては、リッド20が、給油リッド又は充電リッドであるものとした。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、図14図15、及び図16に示す如く、リッド20が、ドアハンドルを収容する収容空間13を露出させる開口部14を開閉するパネルカバーである第二変形形態に適用するものとしてもよい。この第二変形形態においても、上記の実施形態と同様に、リッド閉位置で形成される基体10とリッド20との隙間4から開口部奥側に進入した液体を排出路15を通じて収容空間13の外側に排出することができるので、隙間4から開口部奥側に進入した液体がリッド20の開動作時に収容空間13内へ進入するのを抑えることができる。
【0068】
また、上記の実施形態においては、排出口15cの外側開口は、カバー部12の表側と車体面部2の裏側との間の空間5(図9及び図10参照)に露出している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、排出口15cの外側開口が車体面部2の表側に露出していてもよい。
【0069】
尚、本発明は、上述した実施形態や変形形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0070】
また、本発明の明細書は、出願当初における各請求項の引用関係で示す技術思想だけでなく各請求項に記載された事項を適宜組み合わせた技術思想をも開示するものである。
【符号の説明】
【0071】
1:車両用リッド装置、2:車体面部、2a:車体開口、4:隙間、10:基体、10a:表側壁、10b:溝形成壁、10b1:底壁、10b2:裏側壁、10d:水捌け孔、11:基体本体部、12:カバー部、13:収容空間、14:開口部、15:排出路、15a:貯留部、15b:傾斜部、15c:排出口、20:リッド、21:リッド本体部、22:リッド枠体部、23:支持突起部、30:シール部材、40:開閉機構、41:モータ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16