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2023-183928情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183928
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20231221BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097741
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二宮 剛生
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】睡眠の質を改善させる行動をユーザに認知させる情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、まず、撮像画像を取得して、前記撮像画像に基づいて前記撮像画像に写るユーザの行動を特定し、前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための改善行動を示す改善情報を出力する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像画像を取得する取得手段と、
前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に写るユーザの行動を特定する特定手段と、
前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための改善行動を示す改善情報を出力する出力手段と、
を有すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記出力手段は、前記ユーザの就寝前における前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記出力手段は、前記ユーザの就寝前における前記ユーザの行動が、前記ユーザの摂食、飲酒、及び喫煙の少なくとも1つであるときに、前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定手段は、前記ユーザの行動の特定に加えて、前記撮像画像に基づいて、前記ユーザの周囲の状態を特定し、
前記出力手段は、前記ユーザの周囲の状態が前記ユーザの睡眠の質を低下させる状態である場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの周囲の状態に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための前記改善行動を示す前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定手段は、前記ユーザの周囲の状態として、前記ユーザの周囲の照度の状態、前記ユーザの周囲の照明器が点灯又は消灯している状態、及び前記照明器が点灯している場合の照明の色の状態の少なくともいずれかを特定すること
を特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザの周囲の音を示す音信号を取得する音声取得手段、
を更に有し、
前記特定手段は、前記ユーザの行動の特定に加えて、前記音信号に基づいて、前記ユーザの周囲の状態を特定し、
前記出力手段は、前記ユーザの周囲の状態が前記ユーザの睡眠の質を低下させる状態である場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの周囲の状態に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための前記改善行動を示す前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定手段は、前記ユーザの周囲の状態として、前記ユーザの周囲の騒音の状態を特定すること
を特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザの睡眠の質を評価する評価手段、
を更に有し、
前記出力手段は、前記評価手段による評価結果が定められた評価値に満たない場合に、前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記評価手段は、前記ユーザの着床から起床までの期間の少なくとも一部の期間の前記ユーザの行動に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記評価手段は、前記ユーザの行動に基づいて取得される、前記ユーザの、着床した時刻、入眠した時刻、起床した時刻、睡眠時間、及び着床から起床までの期間における覚醒回数の少なくともいずれかを示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記評価手段は、前記撮像画像に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記評価手段は、前記撮像画像に基づいて取得される、前記ユーザの起床後の状態を示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記評価手段は、前記撮像画像に基づいて取得される、前記ユーザの、顔に生じた隈の状態、顔のむくみの状態、瞼の開き具合の状態、及び身体の動きの状態の少なくともいずれかを示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記評価手段は、前記ユーザの主観により入力された睡眠の質の評価を示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記評価手段は、前記ユーザの睡眠中の、脈拍、血圧、及び体温の少なくともいずれかを示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記出力手段は、前記評価手段による評価結果が定められた評価値に満たない場合に、前記ユーザが入眠する前の前記ユーザの行動のうちから、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動を特定し、特定した前記ユーザの行動に対応する前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記ユーザの睡眠の質を評価する評価手段と、
前記特定手段により特定された前記ユーザの行動と、前記評価手段による評価結果とに基づいて、前記ユーザの行動と前記ユーザの睡眠の質との対応関係を示す対応情報を生成する生成手段と、
を更に有し、
前記出力手段は、前記対応情報に基づいて、前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記出力手段は、前記評価手段による評価結果が定められた評価値に満たない場合に、前記対応情報に基づいて前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記出力手段は、前記ユーザが所持する携帯端末に対して前記改善情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記出力手段により出力される前記改善情報は、前記改善行動の内容を、表示出力装置に画像として表示させるための情報、及び、音声出力装置に前記改善行動の内容を音声として出力させるための情報の少なくともいずれかであること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項21】
撮像画像を取得する取得工程と、
前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に写るユーザの行動を特定する特定工程と、
前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための改善行動を示す改善情報を出力する出力工程と、
を有すること
を特徴とする情報処理方法。
【請求項22】
コンピュータを、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の情報処理装置として動作させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザの睡眠の質を改善させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
睡眠の質を改善させるための技術として、特許文献1には、ユーザの睡眠時間又はユーザが睡眠している期間の状態に基づいて、当該ユーザの睡眠の質を改善させる方法を提案する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016―122347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
睡眠は、睡眠時間の長さだけでなく、睡眠の質についても重要である。睡眠の質は、睡眠前の行動により影響を受ける。特許文献1に開示された技術は、例えば、ユーザの睡眠中の状態に関する分析の結果に基づいて、当該ユーザの睡眠時間に関する改善の提案を行うものである。そのため、特許文献1に開示された技術では、ユーザの睡眠の質について十分に改善できないことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る情報処理装置は、撮像画像を取得する取得手段と、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に写るユーザの行動を特定する特定手段と、前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための改善行動を示す改善情報を出力する出力手段と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、睡眠の質を改善させる行動をユーザに認知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態1に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2】実施形態1に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態1に係る撮像装置の配置の一例を説明するための説明図である。
図4】実施形態1に係る状態取得部にて特定された就寝状態、及び、睡眠評価部による評価結果をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。
図5】実施形態1に係る特定部が特定するユーザの行動をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。
図6】実施形態1に係る特定部が特定したユーザの各行動、及びユーザの周囲の各状態と、ユーザの睡眠の質に与える影響度との対応関係をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。
図7】実施形態1に係る情報処理装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
図8】実施形態1に係るユーザ端末が改善情報を画像として表示出力するときの、ユーザ端末の表示の一例を示す図である。
図9】実施形態1の変形例4に係る改善情報の出力方法の一例を示す図である。
図10】実施形態1の変形例4に係る情報処理装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態2に係る状態取得部が特定する起床状態の一例を示す図である。
図12】実施形態2に係る状態取得部にて特定された起床状態、及び、各起床状態についての睡眠評価部による評価結果をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。
図13】実施形態2に係る情報処理装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
図14】実施形態3に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図15】実施形態3に係る情報処理装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本開示を限定するものではなく、また、以下の実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本開示の解決手段に必須のものとは限らない。
【0009】
[実施形態1]
図面1乃至7を参照して、実施形態1の情報処理装置100について説明する。まず、図1及び2を参照して、情報処理装置100の構成について説明する。図1は、実施形態1に係る情報処理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、例えば、情報処理システム1に適用される。情報処理システム1は、情報処理装置100、撮像装置10、及びユーザ端末11を備える。情報処理装置100と、撮像装置10及びユーザ端末11とは、専用線又はLAN(Local Area Network)等の通信回線12により、互いに通信可能に接続されている。なお、情報処理システム1は、少なくとも1つの撮像装置10を備えていればよく、情報処理システム1は、複数の撮像装置10を備えていてもよい。
【0010】
撮像装置10は、例えば、監視カメラにより構成される。撮像装置10は、図1には不図示の、レンズ等により構成された光学系、並びに、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等により構成されたイメージセンサ及び画像処理ユニット等を備える。撮像装置10は、撮像により得た撮像画像のデータ(以下「撮像画像データ」と呼ぶ。)を情報処理装置100に出力する。情報処理装置100は、撮像装置10から出力された撮像画像データを取得する。情報処理装置100は、取得した撮像画像データに基づいて、撮像画像に写るユーザの生活習慣行動(以下、単に「行動」と呼ぶ。)を特定する。更に、情報処理装置100は、特定したユーザの行動がユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、当該行動に対応する、ユーザの睡眠の質を改善させるための改善行動を示す改善情報を出力する。ユーザ端末11は、スマートフォン若しくはタブレット端末等のユーザが所持する携帯端末、又はパーソナルコンピュータ等により構成される。ユーザ端末11は、情報処理装置100から出力された改善情報を取得する。ユーザ端末11は、取得した改善情報を画像又は音等のユーザが認知可能な状態で出力する。
【0011】
情報処理装置100は、画像取得部101、特定部102、状態取得部103、睡眠評価部104、及び出力部109を備える。情報処理装置100が備える、図1に示す各部の処理は、情報処理装置100に内蔵されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによってなされる。当該処理は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによってなされるものであってもよい。また、情報処理装置100が備える、図1に示す各部の処理は、RAM(Random Access Memory)等のメモリと、CPU(Central Processor Unit)等のプロセッサとを用いたソフトウェアによってなされるものであってもよい。図1に示す各部の処理の詳細については後述する。
【0012】
なお、情報処理装置100は、撮像装置10と一体となっていてもよい。この場合、例えば、情報処理装置100が備える、図1に示す各部の処理は、撮像装置10を構成するCMOSと一体化された集積回路によりなされてもよいし、CMOSに接続された他の集積回路によりなされてもよい。また、情報処理装置100は、ユーザ端末11と一体となっていてもよい。この場合、例えば、情報処理装置100が備える、図1に示す各部の処理は、ユーザ端末11が備えるCPU等のプロセッサとRAM等のメモリとを用いたソフトウェアによりなされてもよい。また、情報処理装置100が備える、図1に示す各部の処理のうちの一部が撮像装置10によりなされ、残部がユーザ端末11によりなされてもよい。
【0013】
図2を参照して、情報処理装置100が備える、図1に示す各部がソフトウェアとして動作する場合の情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。図2は、実施形態1に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、コンピュータにより構成されており、当該コンピュータは、図2に一例として示すようにCPU201、ROM202、RAM203、補助記憶装置204、表示部205、操作部206、通信部207、及びバス208を有している。
【0014】
CPU201は、ROM202又はRAM203等に格納されているプログラム又はデータを用いて当該コンピュータを制御することにより、当該コンピュータを図1に示す情報処理装置100が備える、図1に示す各部として機能させるプロセッサである。なお、情報処理装置100は、CPU201とは異なる1又は複数の専用のハードウェアを有し、CPU201による処理の少なくとも一部を専用のハードウェアが実行してもよい。専用のハードウェアの例としては、ASIC、FPGA、及びDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等がある。ROM202は、変更を必要としないプログラム等を格納するメモリである。RAM203は、補助記憶装置204から供給されるプログラム若しくはデータ、又は通信部207を介して外部から供給されるデータ等を一時記憶するメモリである。補助記憶装置204は、例えばハードディスクドライブにより構成され、プログラム、又は画像データ若しくは音声データ等の種々のデータを記憶する。
【0015】
表示部205は、例えば液晶ディスプレイ又はLED等により構成され、ユーザが情報処理装置100を操作、又は情報処理装置100における処理の状態を閲覧するためのGUI(Graphical User Interface)等を表示する。操作部206は、例えばキーボード、マウス、ジョイスティック、又はタッチパネル等により構成され、ユーザによる操作を受けて各種の指示をCPU201に入力する。CPU201は、表示部205を制御する表示制御部、及び操作部206を制御する操作制御部としても動作する。
【0016】
通信部207は、情報処理装置100の外部の装置との間のデータ等の送受信等の通信に用いられる。例えば、情報処理装置100が外部の装置と有線接続される場合には、通信用のケーブルが通信部207に接続される。情報処理装置100が外部の装置と無線通信する機能を有する場合には、通信部207はアンテナを備える。バス208は、情報処理装置100のハードウェア構成として備える各部をつないで情報を伝達する。実施形態1では、表示部205及び操作部206は、情報処理装置100の内部に存在するものとして説明するが、表示部205及び操作部206の少なくとも一方は、情報処理装置100の外部に別の装置として存在していてもよい。
【0017】
情報処理装置100は、ハードウェア構成として、図2には不図示の音声出力部を備えていてもよい。音声出力部は、例えば、スピーカ等により構成され、情報処理装置100にて生成された音声又は信号音等を出力する。なお、音声出力部は、情報処理装置100の内部に存在していてもよく、情報処理装置100の外部に別の装置として、例えば、撮像装置10又はユーザ端末11に配置されて存在していてもよい。また、情報処理装置100は、ハードウェア構成として、図2には不図示の音声入力部を備えていてもよい。音声入力部は、例えば、マイク等の集音器により構成され、外部の音を集音して、集音した音を示す音信号を出力する。なお、音声入力部は、情報処理装置100の内部に存在していてもよく、情報処理装置100の外部に別の装置として、例えば、撮像装置10又はユーザ端末11に配置されて存在していてもよい。
【0018】
図3を参照して、撮像装置10の配置について説明する。図3は、実施形態1に係る撮像装置10の配置の一例を説明するための説明図である。図3(a)は、ユーザ301の就寝前の状態の一例を示す図であり、図3(b)は、ユーザ301の就寝後の状態又は睡眠中の状態の一例を示す図である。図3に示すように、撮像装置10は、例えば、監視対象のユーザの寝室等の居室の天井等に固定されて配置される。なお、以下、睡眠中とは、入眠時から起床時までの間の期間を指すものとして説明する。
【0019】
情報処理装置100が備える、図1に示す各部の処理について説明する。画像取得部101は、撮像装置10による撮像により得られた撮像画像データを取得する。具体的には、例えば、画像取得部101は、通信回線12を介して、撮像装置10が出力した撮像画像データを取得する。画像取得部101は、図1には不図示の記憶装置から撮像画像データを読み出すことにより、撮像画像データを取得してもよい。この場合、撮像装置10は、撮像画像データを記憶装置に出力して、記憶装置に撮像画像データを予め記憶させる。画像取得部101により取得された撮像画像データは、RAM203等に記憶される。
【0020】
状態取得部103は、画像取得部101により取得された撮像画像データに基づいて、撮像画像に写るユーザの就寝期間における状態(以下、「就寝状態」と呼ぶ。)を特定して、就寝状態を示す情報(以下「就寝状態情報」と呼ぶ。)を取得する。ここで、就寝期間とは、例えば、着床から起床までの期間である。状態取得部103により取得された就寝状態情報は、RAM203等に記憶される。ユーザの就寝状態の詳細については後述する。睡眠評価部104は、ユーザの睡眠の質を評価する。具体的には、睡眠評価部104は、状態取得部103により取得された就寝状態情報に基づいて、ユーザの睡眠の質を評価し、評価結果を示す睡眠評価情報を取得する。睡眠評価部104により取得された睡眠評価情報は、RAM203等に記憶される。睡眠評価情報の詳細については後述する。
【0021】
特定部102は、画像取得部101により取得された撮像画像データに基づいて、撮像画像に写るユーザの行動を特定する。特定部102は、特定した、ユーザの行動を示す情報を生成して、生成した情報をRAM203等に記憶させる。ユーザの行動の詳細については後述する。特定部102は、ユーザの行動に加えて、ユーザが存在する空間における照明器の状態、又はユーザの周囲の騒音の状態等のユーザの周囲の状態を特定してもよい。例えば、特定部102は、撮像画像データを用いて照明器の状態を特定する。ここで、照明器の状態とは、ユーザの周囲の照明器の点灯又は消灯の状態、照明器が点灯しているときの照明の色の状態、ユーザの周囲の照度の状態等である。また、例えば、特定部102は、集音器から得た音信号を用いて、ユーザの周囲の騒音の状態を特定する。特定部102は、これらのユーザの周囲の状態を示す情報を生成して、生成した情報をRAM203等に記憶させる。
【0022】
出力部109は、特定部102により特定されたユーザの行動がユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、この行動に対応する行動であって、ユーザの睡眠の質を改善させるための行動(以下「改善行動」と呼ぶ。)を示す情報を出力する。以下、改善行動を示す情報を改善情報と呼ぶ。具体的には、出力部109は、改善情報をユーザ端末11に出力する。具体的には、例えば、出力部109は、睡眠評価部104によるユーザの睡眠の質の評価結果が予め定められた評価値に満たない場合に、ユーザの睡眠の質を低下させるユーザの行動に対応する改善行動を示す改善情報をユーザ端末11に出力する。なお、特定部102がユーザの行動に加えて、ユーザの周囲の状態を特定する場合、出力部109は、ユーザの周囲の状態がユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、この状態に対応する改善行動を示す情報を出力してもよい。
【0023】
図4を参照して、就寝状態、及びユーザの睡眠の質の評価の方法について説明する。図4は、実施形態1に係る状態取得部103にて特定された就寝状態、及び、各就寝状態についての睡眠評価部104による評価結果をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。項目401は、睡眠評価部104がユーザの睡眠の質の評価する際に用いる種類を示している。項目402は、就寝状態情報であり、状態取得部103により特定された、項目401に示される各種類に対応する就寝状態を示している。項目403は、項目401に示される各種類に対応する評価結果であって、項目402に示される各就寝状態についての睡眠評価部104の評価結果を評価値として示している。例えば、着床から入眠に至るまでの期間が長くなるほど、この種類に対応する評価値が低くなる。また、例えば、途中で目覚めた回数、すなわち、着床から起床までの期間における覚醒回数が多くなるほど、この種類に対応する評価値が低くなる。項目403の最下段は、総合的なユーザの睡眠の質の評価結果を示している。
【0024】
睡眠評価部104は、項目401に示される各種類に対応する評価値の和を算出して、ユーザの睡眠の質の総合的な評価結果を示す睡眠評価情報を取得する。睡眠評価情報が示す評価値が高いほどユーザの睡眠の質が高いと評価されたことを意味し、低いほどユーザの睡眠の質が低いと評価されたことを意味する。各就寝状態に対応する評価値を決定するための情報は、例えば、補助記憶装置204等に予め記憶されており、睡眠評価部104は、この情報を読み出して取得することにより、評価値を決定する。就寝状態と評価値との対応関係は、例えば、一般的な睡眠の質の指標に基づいて算出される。睡眠評価部104は、各就寝状態に対するユーザの睡眠の質への影響を考慮して、ユーザごとに各就寝状態に対する評価値に重みづけを任意に変更して睡眠評価情報を取得してもよい。
【0025】
図5及び図6を参照して、ユーザの行動に対応する睡眠の質への影響度について説明する。図5は、実施形態1に係る特定部102が特定するユーザの行動をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。項目501は、特定部102が特定するユーザの行動の種別を示している。例えば、食事(摂食)、飲酒、カフェインの摂取、若しくは喫煙等の行動等の種別、又は、照明器の状態、若しくはユーザの周囲の騒音の状態等のユーザの周囲の状態等の種別を示している。行動の種別は、一般的に知られている睡眠の質に影響を与える行動に基づいて決定される。また、周囲の状態の種別は、一般的に知られている睡眠の質に影響を与える状態に基づいて決定される。特定部102は、ユーザの行動、又はユーザの周囲の状態等を逐次監視して、特定する種別に追加していってもよい。
【0026】
項目502は、項目501に示される各種別に対応する、特定部102により特定されたユーザの行動の内容、又はユーザの周囲の状態を示している。例えば、項目501の種別が食事の場合、朝食を摂ったか否か、又は夕食をいつ摂ったか等のユーザの行動が睡眠の質に影響を与えることが一般的に知られている。特定部102は、特定したるユーザの行動の内容を示す情報、及びユーザの周囲の状態を示す情報を、項目501に示される各種別に対応させて項目502に格納する。特定部102は、種別501と同様に、ユーザの行動、又はユーザの周囲の状態等を逐次監視して、これらを示す情報を項目502に追加していってもよい。
【0027】
図6は、実施形態1に係る特定部102が特定したユーザの各行動、及びユーザの周囲の各状態と、ユーザの睡眠の質に与える影響度との対応関係をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。なお、図6の説明において、図5と同様の構成については、図5と同じ符号を用いて説明を省略する。
【0028】
項目603は、項目502に示す、特定部102が特定したるユーザの各行動の内容、及びユーザの周囲の各状態が睡眠評価部104によるユーザの睡眠の質の評価に与える影響度を示している。具体的には、ユーザの各行動の内容、及びユーザの周囲の各状態が、ユーザの睡眠の質にどのくらい悪い影響を与えるかを示す度合いを示している。例えば、出力部109は、ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える度合いが小さい行動又は周囲の状態については項目603に「小」を格納する。同様に、出力部109は、ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える度合いが大きい行動又は周囲の状態については項目603に「大」を格納する。また、出力部109は、ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える度合いが中程度の行動又は周囲の状態については項目603に「中」を格納する。ユーザの各行動の内容、及びユーザの周囲の各状態に対応する、ユーザの睡眠の質の評価に与える影響度を決定するための情報は、例えば、補助記憶装置204等に予め記憶されている。出力部109は、この情報を読み出して取得することにより、ユーザの各行動の内容、又はユーザの周囲の各状態に対応する影響度を決定する。
【0029】
出力部109による影響度の決定方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、出力部109は、図4に示すデータテーブルについてのこれまでの累積データ、又は図5に示すデータテーブルについてのこれまでの累積データ等を用いて、評価値又は行動等の差分を抽出することにより影響度を算出してもよい。また、例えば、出力部109は、図4に示すデータテーブル、又は図5に示すデータテーブルを入力とした機械学習等により影響度を算出してもよい。なお、図6において、影響度は、大、中、又は小の3段階を用いて表現しているが、これに限定されるものではなく、2段階で区分してくよく、影響度を4段階以上で区分してもよい。影響度の区分を多くすることにより、改善行動の提案の精度を高めることができる。
【0030】
図7を参照して、情報処理装置100の動作について説明する。図7は、実施形態1に係る情報処理装置100の処理フローの一例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、図7に示すフローチャートを繰り返し実行する。なお、図7の説明において、記号「S」はステップを意味する。まず、S701にて、画像取得部101は、撮像画像データを取得する。次に、S702にて、特定部102は、S701にて取得された撮像画像データを用いて、ユーザの行動を特定する。特定部102は、特定した行動を示す情報を、例えば、図5に示すデータテーブルに格納して、このデータテーブルを更新する。
【0031】
次に、S703にて、状態取得部103は、ユーザが就寝している状態であるか否かを判定する。S703にてユーザが就寝している状態であると判定された場合、S704にて、状態取得部103は、S701にて取得された撮像画像データを用いてユーザの就寝状態を特定する。状態取得部103は、特定した就寝状態を示す情報(就寝状態情報)を、例えば、図4に示すデータテーブルに格納して、このデータテーブルを更新する。S704の後、情報処理装置100は、S701に戻って、S701以降の処理を実行する。
【0032】
S703にてユーザが就寝している状態でないと判定された場合、S705にて、ユーザが起床したか否かを判定する。具体的には、例えば、状態取得部103が、ユーザの状態が就寝している状態から就寝している状態に変化したか否かを判定することにより、ユーザが起床したか否かを判定する。S705の処理は、特定部102が実行してもよい。この場合、特定部102が、ユーザが起床するという行動を行ったか否かを判定することにより、ユーザが起床したか否かを判定する。S705にてユーザが起床していないと判定された場合、情報処理装置100は、S701に戻って、S701以降の処理を実行する。S705にてユーザが起床したと判定された場合、S706にて、睡眠評価部104は、S704にて特定されたユーザの就寝状態の評価を行うことにより、睡眠評価情報を取得する。
【0033】
S706の後、S707にて、出力部109は、S706にて取得された睡眠評価情報が示す評価値が、予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。S707にて評価値が閾値以上でないと判定された場合、S708にて、出力部109は、S702にて特定されたユーザの各行動について、ユーザの睡眠の質への影響度を決定する。出力部109は、決定した影響度を、例えば、図6に示すデータテーブルに格納して、このデータテーブルを更新する。S708の後、S709にて、出力部109は、ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える行動を特定する。具体的には、例えば、出力部109は、S702にて特定されたユーザの行動のうち、図6に示すデータテーブルにおいて、影響度が「大」となっている行動を、ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える行動として特定する。
【0034】
ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える行動を特定する方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、図6に示すデータテーブルにおいて、影響度が「大」及び「中」となっている行動を特定してもよい。また、例えば、S702にて特定されたユーザの行動のうち、ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える度合いが最も大きい行動、又は、度合いの大きい行動から順に所定の個数の行動を特定してもよい。S709の後、S710にて、出力部109は、S709にて特定された行動に対応する改善行動を示す情報(改善情報)を出力する。
【0035】
ユーザ端末11は、出力部109が出力した改善情報を取得して、改善情報を画像又は音等のユーザが認知可能な状態で出力する。図8は、実施形態1に係るユーザ端末11が改善情報を画像として表示出力するときの、ユーザ端末11の表示の一例を示す図である。なお、図8は、一例として、ユーザ端末11がスマートフォン又はタブレット端末である場合を示している。ユーザ端末11は、改善情報をレンダリングして、画像801を生成する。ユーザ端末11は、生成した画像801をユーザ端末11の表示部800に表示させる。S707にて評価値が閾値以上であると判定された場合、又は、S710の後、情報処理装置100は、図7に示すフローチャートの処理を終了し、S701に戻って、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0036】
以上のように構成した情報処理装置100によれば、睡眠の質を改善させる行動をユーザに認知させることができる。
【0037】
[実施形態1の変形例1]
実施形態1と本実施形態に係る状態取得部103は、撮像画像データを用いてユーザの就寝状態を特定するものであった。状態取得部103は、ユーザの就寝状態を特定するために用いる情報は、撮像画像データに限定されるものではない。例えば、状態取得部103は、撮像画像データを用いるのに加えて、スマートウォッチ等を用いてユーザの就寝期間中に計測された脈拍、血圧、及び体温等のバイタルのデータのうちの少なくとも1つを用いて、ユーザの就寝状態を特定してもよい。このように構成した情報処理装置100によれば、ユーザの就寝状態を精度よく特定することができる。結果として、睡眠の質を改善させる行動を、より精度よく、ユーザに認知させることができる。
【0038】
[実施形態1の変形例2]
実施形態1と本実施形態に係る特定部102は、撮像画像データを用いてユーザの行動を特定するものであった。特定部102は、ユーザの行動を特定するために用いる情報は、撮像画像データに限定されるものではない。例えば、特定部102は、上述のバイタルのデータのうちの少なくとも1つを用いてユーザの起床から就寝までの期間における運動量等を取得し、取得した運動量等のデータと撮像画像データとを用いて、ユーザの行動を特定してもよい。このように構成した情報処理装置100によれば、ユーザの行動を精度よく特定することができる。結果として、睡眠の質を改善させる行動を、より精度よく、ユーザに認知させることができる。
【0039】
[実施形態1の変形例3]
実施形態1では、ユーザの行動及び就寝状態を特定する際に、1台の撮像装置10から出力された撮像画像データを用いる形態について説明したが、撮像装置10の台数は1台に限定されるものではなく、2台以上であってもよい。情報処理装置100は、複数の撮像装置から出力される撮像画像データを用いてユーザの行動又は就寝状態を特定する。このように構成した情報処理装置100によれば、ユーザの行動を精度よく特定することができる。結果として、睡眠の質を改善させる行動を、より精度よく、ユーザに認知させることができる。また、実施形態1では、撮像装置10は、監視対象のユーザの寝室等の居室に固定されて配置されているものとして説明したが、撮像装置10の配置はこれに限定されるものではない。撮像装置10は、監視対象のユーザを撮像可能であれば、可搬のものであってもよい。
【0040】
[実施形態1の変形例4]
図1、9、及び10を参照して、実施形態1の変形例4に係る情報処理装置100について説明する。実施形態1に係る情報処理装置100は、就寝期間におけるユーザの状態を用いて睡眠の質を評価し、その評価結果である評価値が所定の閾値に満たない場合に改善情報を出力するものであった。これに対して、実施形態1の変形例4に係る情報処理装置100(以下、単に「情報処理装置100」と表記する。)は、ユーザの睡眠の質を低下させる行動をユーザが行ったとき、又はユーザが行おうとする状態にあるときに、改善情報を出力するものである。情報処理装置100は、図1に示す各部のうち、少なくとも、画像取得部101、特定部102、及び出力部109を備える。
【0041】
図9は、実施形態1の変形例4に係る改善情報の出力方法の一例を示す図である。撮像装置10は、ユーザ301が存在する空間を撮像して、撮像により得た撮像画像データの図9には不図示の情報処理装置100に出力する。情報処理装置100は、撮像画像データを用いて、ユーザ301の行動を特定し、ユーザの睡眠の質を低下させる行動をユーザが行ったとき、又はユーザが行おうとする状態にあるときに改善情報を出力する。図9には不図示のユーザ端末11は、情報処理装置100が出力した改善情報を取得して、改善情報に対応する音声901をスピーカ等の音声出力装置に出力させる。図9は、一例として、ユーザが就寝前に、例えば、所定の時刻を過ぎた後に飲酒しようとした場合を示している。
【0042】
図10を参照して、情報処理装置100の動作について説明する。図10は、実施形態1の変形例4に係る情報処理装置100の処理フローの一例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、図10に示すフローチャートを繰り返し実行する。なお、図10の説明において、記号「S」はステップを意味する。また、図10において、図7に示すステップと同様の処理については、同じ符号を付して説明する。
【0043】
まず、情報処理装置100は、S701及びS702の処理を実行する。S702の後、S1001にて、出力部109は、S702にて特定されたユーザの行動がユーザの睡眠の質を低下させる行動であるか否かを判定する。S1001にてユーザの睡眠の質を低下させる行動であると判定された場合、S1002にて、出力部109は、この行動に対応する改善情報を出力する。S1001にてユーザの睡眠の質を低下させる行動でないと判定された場合、又は、S1002の後、情報処理装置100は、図10に示すフローチャートの処理を終了し、S701に戻って、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0044】
以上のように構成した情報処理装置100によれば、睡眠の質を改善させる行動をユーザに認知させることができる。
【0045】
[実施形態2]
図11乃至13を参照して、実施形態2に係る情報処理装置100について説明する。実施形態1に係る情報処理装置100は、就寝期間におけるユーザの状態を用いて睡眠の質を評価し、その評価結果である評価値が所定の閾値に満たない場合に改善情報を出力するものであった。これに対して、実施形態2に係る情報処理装置100(以下、単に「情報処理装置100」と表記する。)は、起床後のユーザの状態を用いて睡眠の質を評価し、その評価結果である評価値が所定の閾値に満たない場合に改善情報を出力するものである。
【0046】
情報処理装置100は、実施形態1に係る情報処理装置100と同様に、画像取得部101、特定部102、状態取得部103、睡眠評価部104、及び出力部109を備える。なお、画像取得部101、特定部102、及び出力部109は、実施形態1に係る情報処理装置100が備える、対応する各部と同様であるため、その処理の説明を省略する。以下、実施形態2に係る状態取得部103及び睡眠評価部104について説明する。
【0047】
状態取得部103は、画像取得部101により取得された撮像画像データを用いて、ユーザの起床後の状態(以下「起床状態」と呼ぶ。)を特定し、特定した起床状態を示す起床状態情報を取得する。図11を参照して、起床状態の特定方法について説明する。図11は、実施形態2に係る状態取得部103が特定する起床状態の一例を示す図である。状態取得部103は、撮像装置11が出力する撮像装置データを用いて、例えば、撮像画像に写るユーザの顔1101に隈1102があるか否かを認識して特定する。状態取得部103が特定するユーザの状態は、ユーザの顔に生じる隈の状態に限定されるものではなく、ユーザの、顔のむくみの状態、瞼の開き具合の状態、又は身体の動きの状態等の起床後のユーザの体調の状態を示すものであればよい。睡眠評価部104は、ユーザの睡眠の質を評価する。具体的には、睡眠評価部104は、状態取得部103により取得された起床状態情報に基づいて、ユーザの睡眠の質を評価し、評価結果を示す睡眠評価情報を取得する。睡眠評価部104により取得された睡眠評価情報は、RAM203等に記憶される。
【0048】
図12を参照して、起床状態、及びユーザの睡眠の質の評価の方法について説明する。図12は、実施形態2に係る状態取得部103にて特定された起床状態、及び、各起床状態についての睡眠評価部104による評価結果をまとめたデータテーブルの一例を示す図である。項目1201は、睡眠評価部104がユーザの睡眠の質を評価する際に用いる種類を示している。ユーザの睡眠の質の評価には、起床後のユーザの状態を示す項目として、顔に生じた隈の状態、身体の動きの状態、瞼の開き具合の状態、又は顔のむくみの状態等が用いられる。
【0049】
項目1202は、起床状態情報であり、状態取得部103により特定された、項目1201に示される各種類に対応する起床状態を示している。例えば、ユーザの顔に隈があった場合には、顔に生じた隈の状態に対応する起床状態に「ある」等を示す情報が、なかった場合には「ない」等を示す情報が項目1202の対応する位置に格納される。この例では、起床状態を「ある」又は「ない」という2段階で表現しているが、3段階以上で表現してもよい。例えば、顔に隈があった場合に、ユーザの顔の隈の濃さを認識して特定し、起床状態を「濃い」又は「薄い」等に分けて表現してもよい。
【0050】
項目1203は、項目1201に示される各種類に対応する評価結果であって、項目402に示される各起床状態についての睡眠評価部104の評価結果を評価値として示している。評価値は、図4と同様に、例えば、ある種類に対応する評価値が高いほど、この種別に対応する睡眠の質が高いことを意味する。項目1203の最下段は、総合的なユーザの睡眠の質の評価結果を示している。睡眠評価部104は、項目401に示される各種類に対応する評価値の和を算出して、ユーザの睡眠の質の総合的な評価結果を示す睡眠評価情報を取得する。睡眠評価情報が示す評価値が高いほどユーザの睡眠の質が高いと評価されたことを意味し、低いほどユーザの睡眠の質が低いと評価されたことを意味する。
【0051】
各起床状態に対応する評価値を決定するための情報は、例えば、補助記憶装置204等に予め記憶されており、睡眠評価部104は、この情報を読み出して取得することにより、評価値を決定する。起床状態と評価値との対応関係は、例えば、一般的な睡眠の質の指標に基づいて算出される。睡眠評価部104は、各起床状態に対するユーザの睡眠の質への影響を考慮して、ユーザごとに各起床状態に対する評価値に重みづけを任意に変更して睡眠評価情報を取得してもよい。具体的には、例えば、項目1201に示す複数の種類のうちの少なくとも一部の重みづけを変更してもよい。状態取得部103は、起床後のユーザの状態は、口角が上がっている、又は目がいつもより開いている等の起床後のユーザの好調な状態を特定してもよい。この場合、睡眠評価部104は、起床状態がユーザの好調な状態を示す場合に、評価値を高くしてもよい。
【0052】
図13を参照して、情報処理装置100の動作について説明する。図13は、実施形態2に係る情報処理装置100の処理フローの一例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、図13に示すフローチャートを繰り返し実行する。なお、図13の説明において、記号「S」はステップを意味する。また、図13において、図7に示すステップと同様の処理については、同じ符号を付して説明する。
【0053】
まず、情報処理装置100は、S701からS705までの処理を適宜実行する。なお、S703にてユーザが就寝している状態であると判定された場合、情報処理装置100は、S701に戻って、S701以降の処理を実行する。S705にてユーザが起床したと判定された場合、S1301にて、状態取得部103は、S701にて取得された撮像画像データを用いてユーザの起床状態を特定する。S1301の後、S706にて、睡眠評価部104は、S1301にて特定されたユーザの起床状態の評価を行うことにより、睡眠評価情報を取得する。S706の後、情報処理装置100は、S707からS710までの処理を適宜実行して、図13に示すフローチャートの処理を終了し、S701に戻って、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0054】
以上のように構成した情報処理装置100によれば、睡眠の質を改善させる行動をユーザに認知させることができる。
【0055】
[実施形態2の変形例1]
実施形態2に係る情報処理装置100は、撮像画像データを用いてユーザの起床状態を特定し、特定した起床状態に基づいて、ユーザの睡眠の質の評価を行うものであったが、ユーザの睡眠の質の評価の方法はこれに限定されるものではない。例えば、睡眠評価部104は、ユーザの主観による睡眠の質の評価を示す情報に基づいて、睡眠の質を評価してもよい。具体的には、例えば、ユーザは、起床後等の任意のタイミングにおいて、操作部206等を用いて、ユーザの主観による睡眠の質の評価を示す情報を情報処理装置100に入力する。睡眠評価部104は、ユーザにより入力された睡眠の質の評価を示す情報を取得して、この情報に基づいて睡眠の質を評価することにより睡眠評価情報を取得する。以上のように構成された情報処理装置100によれば、ユーザの主観的な睡眠の質の評価に基づいて改善情報を出力することができる。
【0056】
[実施形態2の変形例2]
実施形態1に係る睡眠評価部104はユーザの就寝状態を示す情報を用いて、また、実施形態2に係る睡眠評価部104はユーザの起床状態を示す情報を用いて、ユーザの睡眠の質を評価するものであった。ユーザの睡眠の質の評価方法は、これからに限定されるものではなく、睡眠評価部104は、ユーザの就寝状態を示す情報と起床状態を示す情報とを用いて、ユーザの睡眠の質を評価してもよい。この場合、状態取得部103は、就寝状態及び起床状態の両方の状態を特定する。
【0057】
このように構成した情報処理装置100によれば、ユーザの睡眠の質を精度よく評価することができる。結果として、睡眠の質を改善させる行動を、より精度よく、ユーザに認知させることができる。
【0058】
[実施形態3]
図14及び図15を参照して、実施形態1に係る情報処理装置100(以下、単に「情報処理装置100」と表記する。)について説明する。図14は、実施形態3に係る情報処理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、例えば、情報処理システム1に適用される。情報処理システム1は、情報処理装置100、撮像装置10、及びユーザ端末11を備える。情報処理装置100と、撮像装置10及びユーザ端末11とは、専用線又はLAN(Local Area Network)等の通信回線12により、互いに通信可能に接続されている。なお、情報処理システム1は、少なくとも1つの撮像装置10を備えていればよく、情報処理システム1は、複数の撮像装置10を備えていてもよい。撮像装置10及びユーザ端末11については、上述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0059】
情報処理装置100は、画像取得部101、特定部102、状態取得部103、睡眠評価部104、生成部1405、及び出力部109を備える。情報処理装置100が備える、図14に示す各部の処理は、実施形態1に係る情報処理装置100と同様に、情報処理装置100に内蔵されたASIC又はFPGA等のハードウェアによってなされる。また、当該処理は、メモリとプロセッサとを用いたソフトウェアによってなされるものであってもよい。なお、情報処理装置100は、実施形態1に係る情報処理装置100と同様に、撮像装置10又はユーザ端末11と一体となっていてもよい。また、情報処理装置100が備える、図1に示す各部の処理のうちの一部が撮像装置10によりなされ、残部がユーザ端末11によりなされてもよい。画像取得部101、特定部102、状態取得部103、及び睡眠評価部104は、実施形態1に係る情報処理装置100が備える、対応する各部と同様であるため、その処理の説明を省略する。以下、実施形態3に係る生成部1405及び出力部109について説明する。
【0060】
生成部1405は、特定部102により特定されたユーザの行動と、睡眠評価部104による評価結果とに基づいて、ユーザの行動とユーザの睡眠の質との対応関係を示す対応情報を生成する。ここで、対応情報とは、ユーザの行動がユーザの睡眠の質に与える影響を分析した結果を示す情報であり、ユーザの行動とユーザの睡眠の質との相関を示す情報である。例えば、生成部1405は、ユーザの行動を示す情報と睡眠評価部104による評価結果を示す情報とを学習データとして用いた機械学習により対応情報を生成する。また、例えば、生成部1405は、ユーザの行動を示す情報と睡眠評価部104による評価結果を示す情報とを用いた統計処理により対応情報を生成してもよい。
【0061】
出力部109は、対応情報に基づいて、ユーザの行動がユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、当該行動に対応する改善情報を出力する。例えば、出力部109は、睡眠評価部104によるユーザの睡眠の質の評価結果が予め定められた評価値に満たない場合に、対応情報を用いて、まず、特定部102により特定されユーザの行動のうち、ユーザの睡眠の質を低下させた要因となった行動を特定する。次に、出力部109は、特定した行動に対応する改善行動を示す改善情報をユーザ端末11に出力する。具体的には、例えば、対応情報が、ユーザが飲酒したときに睡眠の質が低下することを示すものである場合、特定部102により特定されユーザの行動のうちに飲酒があれば、出力部109は、ユーザに飲酒を控えるように促す改善情報を出力する。この場合、ユーザ端末11は、出力部109が出力する改善情報を取得して、図8に一例として示す画像801を表示部800に表示させる。
【0062】
図15を参照して、情報処理装置100の動作について説明する。図15は、実施形態3に係る情報処理装置100の処理フローの一例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、図15に示すフローチャートを繰り返し実行する。なお、図15の説明において、記号「S」はステップを意味する。また、図15において、図7に示すステップと同様の処理については、同じ符号を付して説明する。
【0063】
まず、情報処理装置100は、S701からS710までの処理を適宜実行する。S710の後、S1501にて、生成部1405は、対応情報を生成する。具体的には、生成部1405は、S702にて新たに特定されたユーザの行動を示す情報と、S706にて新たに取得された睡眠評価情報とを用いて、既に存在する対応情報を更新することにより、新たな対応情報を生成する。なお、S708において、出力部109は、S702にて特定されたユーザの各行動について、対応情報を用いて、ユーザの睡眠の質への影響度を決定する。また、S709において、出力部109は、対応情報を用いて決定された影響度に基づいて、ユーザの睡眠の質に悪い影響を与える行動を特定する。S1501の後、情報処理装置100は、図15に示すフローチャートの処理を終了し、S701に戻って、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0064】
なお、S1501の処理は、情報処理装置100が図15に示すフローチャートの処理を実行する際に、毎回実行される必要はなく、例えば、1日に1回、又は所定の期間の経過ごと等に実行されればよい。また、S1501の処理をS710の後に実行するのはあくまで一例であり、情報処理装置100は、S706の後等の任意のタイミングでS1501の処理を実行してよい。
【0065】
睡眠の質に影響を与えるユーザの行動は、ユーザごとにことなることがある。以上のように構成した情報処理装置100によれば、監視対象のユーザの睡眠の質に悪い影響を与えるユーザの行動について、この行動に対応する改善行動をユーザに精度よく認知させることができる。
【0066】
[その他の実施形態]
本開示は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1つ以上の機能を実現するASIC等の回路によっても実現可能である。
【0067】
また、本開示は、その開示の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、各実施形態の任意の構成要素の変形、又は、各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【0068】
[本開示の構成]
<構成1>
撮像画像を取得する取得手段と、
前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に写るユーザの行動を特定する特定手段と、
前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための改善行動を示す改善情報を出力する出力手段と、
を有すること
を特徴とする情報処理装置。
【0069】
<構成2>
前記出力手段は、前記ユーザの就寝前における前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成1に記載の情報処理装置。
【0070】
<構成3>
前記出力手段は、前記ユーザの就寝前における前記ユーザの行動が、前記ユーザの摂食、飲酒、及び喫煙の少なくとも1つであるときに、前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成2に記載の情報処理装置。
【0071】
<構成4>
前記特定手段は、前記ユーザの行動の特定に加えて、前記撮像画像に基づいて、前記ユーザの周囲の状態を特定し、
前記出力手段は、前記ユーザの周囲の状態が前記ユーザの睡眠の質を低下させる状態である場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの周囲の状態に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための前記改善行動を示す前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成1乃至3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0072】
<構成5>
前記特定手段は、前記ユーザの周囲の状態として、前記ユーザの周囲の照度の状態、前記ユーザの周囲の照明器が点灯又は消灯している状態、及び前記照明器が点灯している場合の照明の色の状態の少なくともいずれかを特定すること
を特徴とする構成4に記載の情報処理装置。
【0073】
<構成6>
前記ユーザの周囲の音を示す音信号を取得する音声取得手段、
を更に有し、
前記特定手段は、前記ユーザの行動の特定に加えて、前記音信号に基づいて、前記ユーザの周囲の状態を特定し、
前記出力手段は、前記ユーザの周囲の状態が前記ユーザの睡眠の質を低下させる状態である場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの周囲の状態に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための前記改善行動を示す前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成1乃至5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0074】
<構成7>
前記特定手段は、前記ユーザの周囲の状態として、前記ユーザの周囲の騒音の状態を特定すること
を特徴とする構成6に記載の情報処理装置。
【0075】
<構成8>
前記ユーザの睡眠の質を評価する評価手段、
を更に有し、
前記出力手段は、前記評価手段による評価結果が定められた評価値に満たない場合に、前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成1乃至7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0076】
<構成9>
前記評価手段は、前記ユーザの着床から起床までの期間の少なくとも一部の期間の前記ユーザの行動に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする構成8に記載の情報処理装置。
【0077】
<構成10>
前記評価手段は、前記ユーザの行動に基づいて取得される、前記ユーザの、着床した時刻、入眠した時刻、起床した時刻、睡眠時間、及び着床から起床までの期間における覚醒回数の少なくともいずれかを示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする構成8又は9に記載の情報処理装置。
【0078】
<構成11>
前記評価手段は、前記撮像画像に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする構成8乃至10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0079】
<構成12>
前記評価手段は、前記撮像画像に基づいて取得される、前記ユーザの起床後の状態を示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする構成11に記載の情報処理装置。
【0080】
<構成13>
前記評価手段は、前記撮像画像に基づいて取得される、前記ユーザの、顔に生じた隈の状態、顔のむくみの状態、瞼の開き具合の状態、及び身体の動きの状態の少なくともいずれかを示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする構成11又は12に記載の情報処理装置。
【0081】
<構成14>
前記評価手段は、前記ユーザの主観により入力された睡眠の質の評価を示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする構成8乃至13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0082】
<構成15>
前記評価手段は、前記ユーザの睡眠中の、脈拍、血圧、及び体温の少なくともいずれかを示す情報に基づいて、前記ユーザの睡眠の質を評価すること
を特徴とする構成8乃至14のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0083】
<構成16>
前記出力手段は、前記評価手段による評価結果が定められた評価値に満たない場合に、前記ユーザが入眠する前の前記ユーザの行動のうちから、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動を特定し、特定した前記ユーザの行動に対応する前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成8乃至15のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0084】
<構成17>
前記ユーザの睡眠の質を評価する評価手段と、
前記特定手段により特定された前記ユーザの行動と、前記評価手段による評価結果とに基づいて、前記ユーザの行動と前記ユーザの睡眠の質との対応関係を示す対応情報を生成する生成手段と、
を更に有し、
前記出力手段は、前記対応情報に基づいて、前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成1乃至16のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0085】
<構成18>
前記出力手段は、前記評価手段による評価結果が定められた評価値に満たない場合に、前記対応情報に基づいて前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成17に記載の情報処理装置。
【0086】
<構成19>
前記出力手段は、前記ユーザが所持する携帯端末に対して前記改善情報を出力すること
を特徴とする構成1乃至18のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0087】
<構成20>
前記出力手段により出力される前記改善情報は、前記改善行動の内容を、表示出力装置に画像として表示させるための情報、及び、音声出力装置に前記改善行動の内容を音声として出力させるための情報の少なくともいずれかであること
を特徴とする構成1乃至19のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0088】
<構成21>
撮像画像を取得する取得工程と、
前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に写るユーザの行動を特定する特定工程と、
前記ユーザの行動が前記ユーザの睡眠の質を低下させるものである場合に、前記ユーザの睡眠の質を低下させる前記ユーザの行動に対応する、前記ユーザの睡眠の質を改善させるための改善行動を示す改善情報を出力する出力工程と、
を有すること
を特徴とする情報処理方法。
【0089】
<構成22>
コンピュータを、構成1乃至20のいずれか1つに記載の情報処理装置として動作させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0090】
100 情報処理装置
101 画像取得部
102 特定部
109 出力部
図1
図2
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図10
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