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特開2023-183931情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183931
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231221BHJP
   G06Q 50/16 20120101ALI20231221BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097747
(22)【出願日】2022-06-17
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TENSORFLOW
(71)【出願人】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】荒居 祐紀
(72)【発明者】
【氏名】長尾 一輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC28
(57)【要約】
【課題】従来技術においては、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できなかった。
【解決手段】ユーザの2以上の健康情報である健康情報集合を含むユーザ情報が格納されるユーザ格納部111と、ユーザ情報を用いて、ユーザのシニア支援住宅への予測入居時期を特定する時期情報を取得する時期取得部131と、時期情報を出力する出力部14とを具備する情報処理装置1により、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの2以上の健康情報である健康情報集合を含むユーザ情報が格納されるユーザ格納部と、
前記ユーザ情報を用いて、前記ユーザのシニア支援住宅への予測入居時期を特定する時期情報を取得する時期取得部と、
前記時期情報を出力する出力部とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、当該シニア支援住宅の将来の空きに関する空情報が格納される空情報格納部と、
前記時期情報が、前記空情報に対して入居条件を満たす1以上の住宅識別子を取得するマッチング部とをさらに具備し、
前記出力部は、
前記時期情報に代えて、または前記時期情報に加えて、前記1以上の住宅識別子を出力する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ格納部には、2以上のユーザ情報が格納され、
前記時期取得部は、前記2以上の各ユーザ情報を用いて、2以上のユーザに対する時期情報を取得し、
2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、当該シニア支援住宅の将来の空きに関し、時期ごとの空室数を有する空情報が格納される空情報格納部と、
前記時期取得部が取得した2以上のユーザに対する時期情報を用いて、時期ごとの入居の予測数である需要数を取得する需要取得部と、
前記2以上の各シニア支援住宅の空情報を用いて、時期ごとの入居可能数である供給数を取得する供給取得部と、
前記出力部は、
前記時期情報に代えて、または前記時期情報に加えて、前記時期ごとの需要数と前記時期ごとの供給数とを出力する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザ情報は、2以上の各時点の健康情報集合である時系列の健康情報集合を含み、
前記時期取得部は、
前記時系列の健康情報集合を用いて、前記時期情報を取得する、請求項1から請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
新しい健康情報集合を受け付ける健康情報受付部をさらに具備し、
前記時期取得部は、
前記新しい健康情報集合の受け付けに応じて、当該健康情報集合を用いて、前記時期情報を取得する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザに対応付けて、当該ユーザの介護者の1以上の介護者属性値を有する介護者情報が格納される介護者格納部をさらに具備し、
前記時期取得部は、
前記介護者情報をも用いて、前記時期情報を取得する、請求項1から請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記シニア支援住宅は、サービス付き高齢者住宅である、請求項1から請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記時期取得部は、
前記2以上の健康情報を用いた説明変数集合とシニア支援住宅への入居までの期間である入居期間を特定する目的変数とを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理を行った結果である学習モデルと、前記ユーザ情報が有する前記2以上の健康情報とを用いて、機械学習の予測処理を行い、入居期間を取得し、当該入居期間を用いて前記時期情報を取得する、請求項1から請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、当該シニア支援住宅の将来の空きに関する空情報が格納される空情報格納部と、
ユーザが入居したい時期を特定する時期情報を取得する時期取得部と、
前記時期情報が、前記空情報に対して入居条件を満たす1以上の住宅識別子を取得するマッチング部と、
前記1以上の住宅識別子を出力する出力部とを具備する情報処理装置。
【請求項10】
ユーザの2以上の健康情報である健康情報集合を含むユーザ情報が格納されるユーザ格納部と、時期取得部と、出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記時期取得部が、前記ユーザ情報を用いて、前記ユーザのシニア支援住宅への予測入居時期を特定する時期情報を取得する時期取得ステップと、
前記出力部が、前記時期情報を出力する出力ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項11】
ユーザの2以上の健康情報である健康情報集合を含むユーザ情報が格納されるユーザ格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記ユーザ情報を用いて、前記ユーザのシニア支援住宅への予測入居時期を特定する時期情報を取得する時期取得部と、
前記時期情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの2以上の健康情報を用いて、シニア支援住宅への入居時期を予測する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、生活習慣の問診データおよび健康指標データを含む、複数人の健康診断データを収集するデータ収集部と、 前記データ収集部により収集された健康診断データにおける前記問診データを説明変数とし前記健康指標データを目的変数とする、生活習慣から健康指標を予測するための予測モデルを学習する学習部と、生活習慣の改善プランを網羅的に生成する改善プラン生成部と、前記改善プラン生成部により生成された改善プランそれぞれを、前記学習部による学習で得られた前記予測モデルに適用することで、各改善プランの健康指標を予測するとともに、前記データ収集部により収集された対象ユーザの現在の健康診断データを前記予測モデルに適用することで、前記対象ユーザが現在の生活習慣を続けた場合の健康指標を基準指標として予測する健康指標予測部と、前記健康指標予測部による予測で得られた各改善プランの健康指標と前記基準指標との差分に基づき、前記対象ユーザ向けの各改善プランのスコアを算出するスコア算出部と、を備えるスコア算出装置があった(特許文献1参照)。つまり、従来、健康指標データ等に対する改善プランのスコアを算出する技術があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-179847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、ユーザの健康情報を用いて、当該ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、ユーザの2以上の健康情報である健康情報集合を含むユーザ情報が格納されるユーザ格納部と、ユーザ情報を用いて、ユーザのシニア支援住宅への予測入居時期を特定する時期情報を取得する時期取得部と、時期情報を出力する出力部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、シニア支援住宅の将来の空きに関する空情報が格納される空情報格納部と、時期情報が、空情報に対して入居条件を満たす1以上の住宅識別子を取得するマッチング部とをさらに具備し、出力部は、時期情報に代えて、または時期情報に加えて、1以上の住宅識別子を出力する、情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングができる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、ユーザ格納部には、2以上のユーザ情報が格納され、時期取得部は、2以上の各ユーザ情報を用いて、2以上のユーザに対する時期情報を取得し、2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、シニア支援住宅の将来の空きに関し、時期ごとの空室数を有する空情報が格納される空情報格納部と、時期取得部が取得した2以上のユーザに対する時期情報を用いて、時期ごとの入居の予測数である需要数を取得する需要取得部と、2以上の各シニア支援住宅の空情報を用いて、時期ごとの入居可能数である供給数を取得する供給取得部と、出力部は、時期情報に代えて、または時期情報に加えて、時期ごとの需要数と時期ごとの供給数とを出力する、情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、シニア支援住宅の需要と供給の状況を把握できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から第三の発明に対して、ユーザ情報は、2以上の各時点の健康情報集合である時系列の健康情報集合を含み、時期取得部は、時系列の健康情報集合を用いて、時期情報を取得する、情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、ユーザのシニア支援住宅へのより適切な入居時期を予測できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、新しい健康情報集合を受け付ける健康情報受付部をさらに具備し、時期取得部は、新しい健康情報集合の受け付けに応じて、健康情報集合を用いて、時期情報を取得する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、ユーザのシニア支援住宅へのより適切な入居時期を予測できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から第五の発明に対して、ユーザに対応付けて、ユーザの介護者の1以上の介護者属性値を有する介護者情報が格納される介護者格納部をさらに具備し、時期取得部は、介護者情報をも用いて、時期情報を取得する、情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期をより正確に予測できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から第六の発明に対して、シニア支援住宅は、サービス付き高齢者住宅である、情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、ユーザのサービス付き高齢者住宅への適切な入居時期を予測できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七の発明に対して、時期取得部は、2以上の健康情報を用いた説明変数集合とシニア支援住宅への入居までの期間である入居期間を特定する目的変数とを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理を行った結果である学習モデルと、ユーザ情報が有する2以上の健康情報とを用いて、機械学習の予測処理を行い、入居期間を取得し、入居期間を用いて時期情報を取得する、情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、<従属関係 なし>の発明に対して、2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、シニア支援住宅の将来の空きに関する空情報が格納される空情報格納部と、ユーザが入居したい時期を特定する時期情報を取得する時期取得部と、時期情報が、空情報に対して入居条件を満たす1以上の住宅識別子を取得するマッチング部と、1以上の住宅識別子を出力する出力部とを具備する情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による情報処理装置によれば、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同時期取得処理の例について説明するフローチャート
図6】同シミュレーション処理の例について説明するフローチャート
図7】同ユーザ情報管理表を示す図
図8】同住宅情報管理表を示す図
図9】同グラフの例を示す図
図10】同コンピュータシステムの概観図
図11】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、一のユーザの2以上の健康情報を用いて、シニア支援住宅への入居時期を予測し、出力する情報処理装置について説明する。また、本実施の形態において、ユーザの時系列の健康情報を用いて、シニア支援住宅への入居時期を予測し、出力する情報処理装置について説明する。なお、シニア支援住宅とは、シニア向けの住宅である。シニア支援住宅は、例えば、サービス付き高齢者住宅(以下、適宜、「サ高住」と言う)、シニア向け住宅、老人ホーム、シルバーハウジングである。
【0027】
また、本実施の形態において、ユーザの予測入居時期の情報を用いて、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングを行う情報処理装置について説明する。
【0028】
また、本実施の形態において、シニア支援住宅の需要と供給に関するシミュレーションを行える情報処理装置について説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、ユーザの健康情報が更新された場合に、シニア支援住宅への入居時期を予測し、当該入居時期を更新する情報処理装置について説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、介護者の1以上の属性値(例えば、年齢)をも用いて、ユーザのシニア支援住宅への入居時期を予測し、出力する情報処理装置について説明する。
【0031】
また、本実施の形態において、機械学習を用いて、シニア支援住宅への入居時期を予測する情報処理装置について説明する。
【0032】
さらに、本実施の形態において、入居希望者の入居希望時期の情報と退去可能者の退去可能時期の情報とを用いて、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングを行う情報処理装置について説明する。
【0033】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0034】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。
【0035】
情報処理装置1は、例えば、ユーザのシニア支援住宅への入居時期を予測し、出力する装置である。また、情報処理装置1は、例えば、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングを行う装置である。情報処理装置1は、例えば、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等である。なお、情報処理装置1は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等でも良い。
【0036】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、例えば、シニア支援住宅への将来の入居を希望する者、シニア支援住宅への将来の入居を希望する者に対してアドバイスする者、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングサービスを提供する者である。端末装置2は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0037】
情報処理装置1と1以上の各端末装置2とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0038】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0039】
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、ユーザ格納部111、空情報格納部112、および学習モデル格納部113を備える。受付部12は、健康情報受付部121を備える。処理部13は、学習部130、時期取得部131、マッチング部132、需要取得部133、および供給取得部134を備える。出力部14は、時期情報出力部141、マッチング結果出力部142、およびシミュレーション結果出力部143を備える。
【0040】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0041】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、後述する空情報、後述する学習モデル、後述する対応表、後述する演算式、2以上の教師データである。
【0042】
教師データとは、学習部130が使用するデータである。教師データは、説明変数集合と目的変数とを有する。説明変数集合とは、1または2以上の説明変数の集合である。ここでの説明変数は、例えば、2以上の健康情報、1または2以上の健康情報から取得される情報である。また、ここでの目的変数は、入居期間を特定する情報である。入居期間とは、ユーザがシニア支援住宅へ入居するまでの予測期間である。入居期間は、例えば、ユーザが高齢となり、他者のサポートが必要となるまでの現在からの期間である。
【0043】
ユーザ格納部111は、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報とは、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、健康情報集合を含む。健康情報集合とは、ユーザの2以上の健康情報である。ユーザ情報は、2以上の各時点の健康情報集合である時系列の健康情報集合を含むことは好適である。なお、健康情報集合は、例えば、時情報に対応付いている。時情報とは、時を特定する情報であり、例えば、年月日、年と月、日時である。なお、ユーザ情報は、ユーザ識別子に対応付いていることは好適である。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、電話番号、メールアドレス、端末装置2の識別子である。
【0044】
ユーザ情報に対応付けて、当該ユーザの介護者の情報である介護者情報が格納されていることは好適である。介護者情報は、1または2以上の介護者属性値を有する。介護者属性値は、例えば、介護者の年齢、性別、ユーザとの続柄(例えば、子、娘、息子の嫁)である。なお、介護者情報は、介護者識別子に対応付いていることは好適である。
【0045】
健康情報とは、ユーザの健康に関する情報である。健康情報は、健康診断情報、または環境情報である。健康診断情報とは、ユーザの身体の健康診断から取得された情報である。健康診断情報は、例えば、身長、体重、MBI、血糖値、血圧、コレステロール値、尿酸値である。健康診断情報は、問診により得られた情報でも良い。環境情報とは、ユーザの生活環境に関する情報である。環境情報は、例えば、居住住居の情報、居住地域の情報である。居住住居の情報は、例えば、居住階、住居内の湿度、住居内の温度である。居住住居の情報は、例えば、他の1以上の居住住居の情報を用いて取得される住宅のスコアである。居住地域の情報は、例えば、居住地域、居住地域のスコア、居住地域の気温、居住地域の気候(例えば、単位期間の雨の日の数、単位期間の雨量、平均湿度、夏単位期間の日の数)である。
なお、環境情報は、住居に設置されたセンサ(例えば、温度センサ、湿度センサ)、地域の環境情報を格納している図示しないサーバから送信された情報でも良い。
【0046】
空情報格納部112には、2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、空情報が格納される。空情報格納部112には、2以上の各シニア支援住宅を識別する住宅識別子に対応付けて、時期ごとの空室数を有する空情報が格納されていることは好適である。なお、時期は、例えば、年、月、週、または日である。
【0047】
空情報とは、シニア支援住宅の将来の空きに関する情報である。空情報は、例えば、時期ごとの空室数である。空情報は、例えば、時情報と空室数を有する。また、空情報は、シニア支援住宅からの退去可能時期の情報でも良い。空情報は、シニア支援住宅が特定の時期の空き部屋数(入居可能者数)が分かる情報であれば良い。時情報とは、時を特定する情報である。時情報は、例えば、月、週、または日である。
シニア支援住宅の利用者が、そのシニア支援住宅からの退去可能時期(例えば、2035年、あるいは10年後など)を事前に登録できるようにしても良い。つまり、受付部12は、端末装置2から退去可能時期を示す情報を受信し、処理部13は、当該情報を、当該利用者(ユーザ)に対応付けて、蓄積しても良い。また、需要取得部133が取得する需要数が、供給取得部134が取得する供給数に比して不足することを、処理部13が検知した場合は、出力部14がシニア支援住宅の利用者に対して、退去可能時期の登録や修正(前倒しなど)を促す通知を送信するようにしても良い。なお、処理部13が需要数が供給数に比して不足することを検知するタイミングは問わない。また、出力部14がシニア支援住宅の利用者に対して、退去可能時期の登録や修正を促す通知を送信するタイミングも問わない。
【0048】
学習モデル格納部113には、学習モデルが格納される。学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。ここでの学習モデルは、2以上の健康情報を用いた説明変数集合とシニア支援住宅への入居までの期間である入居期間を特定する目的変数とを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理を行った結果である。学習モデルは、例えば、後述する学習部130が取得した情報である。例えば、学習モデルとユーザの健康情報集合とを用いて、入居期間が推定される。なお、学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。
【0049】
なお、機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVM、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlowのライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0050】
受付部12は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、健康情報集合、ユーザ情報、時期情報である。ここでの時期情報は、ユーザがシニア支援住宅に入居したい時期を特定する情報である。時期情報は、通常、特定の時を特定する情報であるが、現在等の特定の時からの期間を特定する情報でも良い。
【0051】
こでは、受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0052】
受け付けが入力デバイスから入力された情報の受け付けである場合、その入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。かかる場合、受付部12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0053】
健康情報受付部121は、健康情報集合を受け付ける。健康情報受付部121は、新規に取得された健康情報集合を受け付けることは好適である。この健康情報集合は、例えば、ユーザ識別子に対応付いている。
【0054】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、学習部130、時期取得部131、マッチング部132、需要取得部133、供給取得部134が行う処理である。
【0055】
学習部130は、格納部11の2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得し、当該学習モデルを蓄積する。なお、学習部130は、例えば、学習モデルを格納部11に蓄積する。なお、上述した通り、機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVR等、問わない。
【0056】
時期取得部131は、ユーザ情報を用いて、当該ユーザのシニア支援住宅への予測入居時期を特定する時期情報を取得する。時期取得部131は、2以上の各ユーザ情報を用いて、2以上の各ユーザに対する時期情報を取得することは好適である。
【0057】
時期取得部131は、ユーザの時系列の健康情報集合を用いて、当該ユーザの時期情報を取得することは好適である。なお、時系列の健康情報集合とは、2以上の異なる時点の健康情報集合である。
【0058】
時期取得部131は、介護者情報をも用いて、時期情報を取得することは好適である。つまり、時期取得部131は、ユーザの健康情報集に加えて、当該ユーザの介護者の1以上の属性値(例えば、年齢)をも用いて、当該ユーザの時期情報を取得することは好適である。
【0059】
時期取得部131は、健康情報受付部121が新しい健康情報集合を受け付けたことに応じて、当該健康情報集合を用いて、時期情報を取得することは好適である。
【0060】
時期取得部131は、例えば、以下の(1)から(3)のうちのいずれかの方法により、時期情報を取得することは好適である。ただし、時期取得部131は、ユーザが入居したい時期を特定する時期情報を取得しても良い。かかる時期情報は、受付部12が受け付けた時期情報である。
機械学習による方法
【0061】
時期取得部131は、学習モデルと、一のユーザのユーザ情報が有する2以上の健康情報(時系列の健康情報集合でも良い)とを用いて、機械学習の予測処理を行い、当該一のユーザの入居期間を取得し、入居期間を用いて時期情報を取得する。時期取得部131は、例えば、学習モデルと、一のユーザのユーザ情報が有する2以上の健康情報(時系列の健康情報集合でも良い)と1以上の介護者属性値とを用いて、機械学習の予測処理を行い、当該一のユーザの入居期間を取得し、入居期間を用いて時期情報を取得する。
【0062】
なお、入居期間を用いて時期情報を取得する処理は、例えば、現在日に、入居期間を加えた日を取得する処理、予測処理のための用いた2以上の健康情報と対になる日(例えば、健康診断の日)に、入居期間を加えた日を取得する処理である。
【0063】
また、機械学習の予測処理は、学習処理と同様、そのアルゴリズムは問わず、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVR等である。また、機械学習の予測処理にも、例えば、TensorFlowのライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
(2)対応表による方法
(2-1)最近似のベクトルを用いる方法
【0064】
時期取得部131は、例えば、一のユーザのユーザ情報が有する2以上の健康情報(時系列の健康情報集合でも良い)を用いて、2以上の要素を有するベクトルを構成する。次に、時期取得部131は、例えば、当該ベクトルと最も近似するベクトルを対応表から決定する。次に、時期取得部131は、決定したベクトルと対になる入居期間を対応表から取得する。次に、時期取得部131は、取得した入居期間を用いて時期情報を取得する。
【0065】
なお、かかる場合、対応表は、例えば、2以上の各健康情報を要素として有するベクトルと、入居期間とを有する2以上の対応情報を有する。なお、ベクトルの要素は、1以上の健康情報から取得される情報でも良い。また、ベクトルを構成する要素は、時系列の健康情報集合から取得される情報(例えば、血糖値の上昇数、血糖値の上昇率、血圧の上昇数)を含んでも良い。
【0066】
時期取得部131は、例えば、一のユーザのユーザ情報が有する2以上の健康情報(時系列の健康情報集合でも良い)と1以上の介護者属性値とを用いて、3以上の要素を有するベクトルを構成する。次に、時期取得部131は、例えば、当該ベクトルと最も近似するベクトルを対応表から決定する。次に、時期取得部131は、決定したベクトルと対になる入居期間を対応表から取得する。次に、時期取得部131は、取得した入居期間を用いて時期情報を取得する。なお、上述した通り、ベクトルは、時系列の健康情報集合を用いて取得されても良い。
(2-2)類似条件を満たす1以上のベクトルを用いる方法
【0067】
時期取得部131は、一のユーザのユーザ情報が有する2以上の健康情報(時系列の健康情報集合でも良い)を用いて、2以上の要素を有するベクトルを構成する。次に、時期取得部131は、当該ベクトルと類似条件を満たす1または2以上のベクトルを対応表から決定する。次に、時期取得部131は、決定した1以上の各クトルと対になる入居期間を対応表から取得する。次に、時期取得部131は、取得した1以上の入居期間の代表値(例えば、平均値、中央値、最小値、最大値)を取得する。次に、時期取得部131は、取得した入居期間の代表値を用いて時期情報を取得する。なお、類似条件は、例えば、2つのベクトルの類似度が閾値以上、または2つのベクトルの類似度が閾値より大きいことである。
【0068】
時期取得部131は、例えば、一のユーザのユーザ情報が有する2以上の健康情報(時系列の健康情報集合でも良い)と1以上の介護者属性値とを用いて、3以上の要素を有するベクトルを構成する。次に、時期取得部131は、当該ベクトルと類似条件を満たす1または2以上のベクトルを対応表から決定する。次に、時期取得部131は、決定した1以上の各クトルと対になる入居期間を対応表から取得する。次に、時期取得部131は、取得した1以上の入居期間の代表値(例えば、平均値、中央値、最小値、最大値)を取得する。次に、時期取得部131は、取得した入居期間の代表値を用いて時期情報を取得する。
(3)演算式による方法
【0069】
時期取得部131は、一のユーザのユーザ情報が有する2以上の健康情報(時系列の健康情報集合でも良い)を用いて、1以上のパラメータを取得する。パラメータは、健康情報や介護者属性値でも良いし、健康情報または介護者属性値から取得される情報でも良い。
【0070】
時期取得部131は、1以上のパラメータを演算式に代入し、ユーザのスコアを取得する。時期取得部131は、当該スコアに対応付く入居期間を取得する。次に、時期取得部131は、取得した入居期間を用いて時期情報を取得する。なお、かかる場合、スコアの条件(例えば、スコアの幅)と入居期間とを有する2以上の第二対応情報を有する第二対応表を用いる。第二対応表は、例えば、格納部11に格納されている。
【0071】
マッチング部132は、時期取得部131が取得した時期情報が、空情報格納部112の空情報に対して入居条件を満たす1以上の住宅識別子を取得する。入居条件とは、時期情報が特定する時期に、空情報が「空室あり」を示す情報であることである。なお、時期取得部131が取得した時期情報は、時期取得部131が予測した入居期間を用いて取得された時期情報でも良いし、ユーザが指定した希望の時期情報でも良い。
マッチング部132が入居条件を満たす2以上のシニア支援住宅が存在することを検知した場合、街全体の年齢バランスがいい方の住宅識別子を優先的に取得することは好適である。街全体とは、当該住宅識別子によって特定される住所と同一の町名のエリアでもいいし、当該住宅識別子によって特定される住所を中心に所定距離(例えば、500m)の範囲内のエリアでも良い。年齢バランスがいいとは、シニア支援住宅の希望者の年齢と同じ年齢層の割合ができるだけ少ない街に立地するシニア支援住宅とマッチングしたほうがいいという意味である。具体的には、希望者が男性80才で、街A、街B、街Cがマッチング候補に選ばれているとき、街A、街B、街Cの中で、男性80才の層(例えば、80才代)の比率が最も少ない街に立地するシニア支援住宅とマッチングしても良い(当該シニア支援住宅の住宅識別子を取得しても良い)。希望者が女性90才であれば、街A、街B、街Cの中で、女性90才の層の比率が最も少ない街に立地する住宅とマッチングしてもよい。このように、街全体の年齢バランスがよくなるようにマッチングさせることで、街全体の活性状態を継続できるという効果がある。
さらに詳細には、例えば、マッチング部132は、入居条件を満たす2以上のシニア支援住宅が存在することを検知した場合、当該2以上の各シニア支援住宅の住宅識別子と対になる住所等の位置を特定する情報を取得し、当該位置を特定する情報と近所条件を満たす他のシニア支援住宅に住む各ユーザの年齢を取得する。そして、マッチング部132は、近所条件を満たすエリアに存在する1または2以上のシニア支援住宅別に、各年齢層の数を取得する。次に、マッチング部132は、希望者の年齢を含む同一の年齢層の人数が最小のエリアの中のシニア支援住宅の住宅識別子を取得する。なお、近所条件とは、近所であることを特定する条件であり、例えば、着目する一の住宅識別子(当該住宅識別子)によって特定される住所と同一の地域名(例えば、町名、市の名称、区の名称、都道府県の名称等)のエリアに存在すること、当該住宅識別子によって特定される住所を中心に所定距離(例えば、500m)の範囲内のエリアに存在することである。
【0072】
需要取得部133は、時期取得部131が取得した2以上の各ユーザに対する時期情報を用いて、時期ごと(例えば、月ごと、年ごと)の入居の予測数である需要数を取得する。さらに具体的には、需要取得部133は、例えば、一定期間ごとに、各期間に対応する時期情報と対になるユーザ識別子の数(ユーザ数)を取得し、時期ごとの入居の予測数である需要数を取得する。
【0073】
供給取得部134は、2以上の各シニア支援住宅の空情報を用いて、時期ごと(例えば、月ごと、年ごと)の入居可能数である供給数を取得する。供給取得部134は、例えば、一定期間ごとに、各期間に対応する時期情報と対になる空情報が示す空室数を加算し、一定期間ごとの空室総数である供給数を算出する。
【0074】
出力部14は、各種の情報を出力する。出力部14は、例えば、時期情報を出力する。出力部14は、例えば、時期情報に代えて、または時期情報に加えて、1以上の住宅識別子を出力する。
【0075】
出力部14は、例えば、時期情報に代えて、または時期情報に加えて、時期ごとの需要数と時期ごとの供給数とを出力する。
【0076】
ここで、出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、図示しない外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0077】
時期情報出力部141は、時期取得部131が取得した時期情報を出力する。時期情報出力部141は、時期情報をユーザ識別子(例えば、ユーザの氏名)と対にして出力することは好適である。
【0078】
マッチング結果出力部142は、マッチング部132が取得した1以上の住宅識別子(例えば、住宅の名称)を出力する。
【0079】
シミュレーション結果出力部143は、時期ごとの需要数と時期ごとの供給数とを出力する。シミュレーション結果出力部143は、例えば、時期ごとの需要数と時期ごとの供給数とを、時系列のグラフにより出力する。
【0080】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、ユーザ情報である。
【0081】
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、入居したい時期を特定する時期情報、ユーザ情報、健康情報集合である。
【0082】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0083】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0084】
端末送信部24は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、入居したい時期を特定する時期情報、ユーザ情報、健康情報集合である。
【0085】
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、時期情報、マッチング結果(例えば、1以上の住宅識別子)、シミュレーション結果(例えば、時系列の需要数と供給数)である。
【0086】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、時期情報、マッチング結果、シミュレーション結果である。
【0087】
格納部11、ユーザ格納部111、空情報格納部112、学習モデル格納部113、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0088】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0089】
受付部12、および健康情報受付部121は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0090】
処理部13、学習部130、時期取得部131、マッチング部132、需要取得部133、供給取得部134、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0091】
出力部14、時期情報出力部141、マッチング結果出力部142、およびシミュレーション結果出力部143は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されても良い。
【0092】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0093】
端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0094】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0095】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0096】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
(ステップS401)受付部12は、時期出力指示を受け付けたか否かを判断する。時期出力指示を受け付けた場合はステップS402に行き、受け付けなかった場合はステップS405に行く。
【0098】
なお、ここでの時期出力指示の受け付けは、例えば、端末装置2からの時期出力指示の受信である。
【0099】
(ステップS402)受付部12は、時期出力指示に対応するユーザ情報をユーザ格納部111から取得する。なお、時期出力指示に対応するユーザ情報は、例えば、時期出力指示が有するユーザ識別子で識別されるユーザ情報である。
【0100】
(ステップS403)時期取得部131は、ステップS402で取得されたユーザ情報を用いて、当該ユーザ情報に対応するユーザの時期情報を取得する。かかる時期取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0101】
(ステップS404)時期情報出力部141は、ステップS403で取得された時期情報を出力する。ステップS401に戻る。
【0102】
なお、ここでの時期情報の出力は、例えば、端末装置2への時期情報の送信である。
【0103】
(ステップS405)受付部12は、マッチング指示を受け付けたか否かを判断する。マッチング指示を受け付けた場合はステップS406に行き、受け付けなかった場合はステップS416に行く。
【0104】
なお、ここでのマッチング指示の受け付けは、例えば、端末装置2からのマッチング指示の受信である。
【0105】
(ステップS406)時期取得部131は、ステップS405で受け付けられたマッチング指示が入居の希望時期を含むか否かを判断する。希望時期を含む場合はステップS408に行き、希望時期を含まない場合はステップS407に行く。
【0106】
(ステップS407)時期取得部131は、マッチング指示に対応するユーザ識別子と対になるユーザ情報を用いて、時期取得処理を行う。ステップS409に行く。かかる時期取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0107】
なお、時期取得部131は、マッチング指示に対応するユーザ識別子と対になるユーザ情報を保持していない場合、当該ユーザ情報をユーザ格納部111から取得した後、時期取得処理を行う。
【0108】
(ステップS408)時期取得部131は、マッチング指示が有する希望時期を特定する時期情報を取得する。
【0109】
(ステップS409)マッチング部132は、取得された時期情報を含む検索条件を構成する。なお、検索条件は、マッチング指示に含まれる条件(例えば、住宅の地域、部屋の広さ)を含んでも良い。
【0110】
(ステップS410)マッチング部132は、カウンタiに1を代入する。
【0111】
(ステップS411)マッチング部132は、i番目の住宅情報が空情報格納部112に存在するか否かを判断する。i番目の住宅情報が存在する場合はステップS412に行き、存在しない場合はステップS415に行く。
【0112】
(ステップS412)マッチング部132は、i番目の住宅情報が、ステップS409で構成した検索条件に合致するか否かを判断する。検索条件に合致する場合はステップS413に行き、合致しない場合はステップS414に行く。
【0113】
(ステップS413)マッチング部132は、i番目の住宅情報を識別する住宅識別子を取得し、当該住宅識別子を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0114】
(ステップS414)マッチング部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS411に戻る。
【0115】
(ステップS415)マッチング結果出力部142は、図示しないバッファに一時蓄積された1以上の住宅識別子を出力する。ステップS401に戻る。
【0116】
なお、ここでの出力は、例えば、端末装置2への送信である。
【0117】
(ステップS416)受付部12は、シミュレーション指示を受け付けたか否かを判断する。シミュレーション指示を受け付けた場合はステップS417に行き、受け付けなかった場合はステップS419に行く。
【0118】
なお、ここでのシミュレーション指示の受け付けは、例えば、端末装置2からのシミュレーション指示の受信である。
【0119】
(ステップS417)需要取得部133等は、シミュレーション処理を行う。シミュレーション処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0120】
(ステップS418)シミュレーション結果出力部143は、ステップS417で取得されたシミュレーション結果を出力する。ステップS401に戻る。
【0121】
なお、ここでの出力は、例えば、端末装置2への送信である。
【0122】
(ステップS419)受付部12は、学習指示を受け付けたか否かを判断する。学習指示を受け付けた場合はステップS420に行き、受け付けなかった場合はステップS423に行く。
【0123】
なお、ここでの学習指示の受け付けは、例えば、端末装置2からの学習指示の受信である。
【0124】
(ステップS420)学習部130は、格納部11から2以上の教師データを取得する。
【0125】
(ステップS421)学習部130は、ステップS420で取得した2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得する。
【0126】
(ステップS422)学習部130は、ステップS421で取得した学習モデルを学習モデル格納部113に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0127】
(ステップS423)受付部12は、健康情報集合を有するユーザ情報を受け付けたか否かを判断する。ユーザ情報を受け付けた場合はステップS424に行き、受け付けなかった場合はステップS401に戻る。
【0128】
なお、ここでのユーザ情報の受け付けは、例えば、端末装置2からのユーザ情報の受信である。
【0129】
(ステップS424)処理部13は、ステップS423で受け付けられたユーザ情報を、当該ユーザ情報と対になるユーザ識別子に対応付けて、ユーザ格納部111に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0130】
なお、図4のフローチャートにおいて、受付部12がユーザ情報や健康情報や空情報や教師データ等の情報を受け付けた場合、当該情報を格納部11に蓄積する。
【0131】
また、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0132】
次に、ステップS403、S407の時期取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0133】
(ステップS501)時期取得部131は、カウンタiに1を代入する。
【0134】
(ステップS502)時期取得部131は、i番目の加工要素が存在するか否かを判断する。i番目の加工要素が存在する場合はステップS503に行き、存在しない場合はステップS506に行く。
【0135】
なお、ベクトルに含める要素がどのような要素であるかは、予め決まっている。つまり、どのような加工要素が存在するかは予め決まっている。加工要素とは、1または2以上の健康情報または1または2以上の介護者属性値を用いて取得される情報であり、ベクトルの要素となる情報である。加工要素は、例えば、健康診断値(例えば、血糖値、血圧、コレステロール値)の2つの時点の変化量または変化率、2以上の健康情報から取得されるユーザの健康に関するスコア、1以上の居住住居の情報(例えば、温度、湿度)を用いて取得される住宅のスコア、居住地域のスコアである。
【0136】
(ステップS503)時期取得部131は、取得されているユーザ情報の中の情報であり、i番目の加工要素を取得する元になる1以上の元情報を取得する。なお、加工要素が決まれば、元情報も決まる。
【0137】
(ステップS504)時期取得部131は、ステップS503で取得した1以上の元情報を用いて、i番目の加工要素を取得する。
【0138】
(ステップS505)時期取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS502に戻る。
【0139】
(ステップS506)時期取得部131は、取得されているユーザ情報の中からベクトルの要素となる1以上の情報を取得する。なお、ここで、情報を取得しなくても良い。
【0140】
(ステップS507)時期取得部131は、ステップS504で取得した加工要素、ステップS506で取得した要素からなるベクトルを構成する。
【0141】
(ステップS508)時期取得部131は、学習モデル格納部113から学習モデルを取得する。時期取得部131は、当該学習モデルとステップS507で構成したベクトルとを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、予測される入居期間を取得する。
【0142】
(ステップS509)時期取得部131は、ステップS508で取得した入居期間を用いて、予測された入居の時期情報を取得する。上位処理にリターンする。
【0143】
次に、ステップS417のシミュレーション処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0144】
(ステップS601)時期取得部131は、カウンタiに1を代入する。
【0145】
(ステップS602)時期取得部131は、i番目のユーザ情報がユーザ格納部111に存在するか否かを判断する。i番目のユーザ情報が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合はステップS607に行く。
【0146】
(ステップS603)時期取得部131は、i番目のユーザ情報をユーザ格納部111から取得する。
【0147】
(ステップS604)時期取得部131は、ステップS603で取得したユーザ情報を用いて、時期取得処理を行う。時期取得処理の例は、図4のフローチャートで説明した。
【0148】
(ステップS605)時期取得部131は、ステップS604で取得した時期情報を、i番目のユーザ情報に対応付けて蓄積する。
【0149】
(ステップS606)時期取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0150】
(ステップS607)需要取得部133は、カウンタjに1を代入する。
【0151】
(ステップS608)需要取得部133は、シミュレーション対象のj番目の時期(例えば、月)が存在するか否かを判断する。j番目の時期が存在する場合はステップS609に行き、存在しない場合はステップS619に行く。なお、シミュレーション対象の期間は、与えられている、とする。
【0152】
(ステップS609)需要取得部133は、初期化処理を行う。初期化処理は、例えば、変数「需要数」「供給数」を「0」にする処理である。
【0153】
(ステップS610)需要取得部133は、j番目の時期に対応する時期情報と対になるユーザ識別子を取得する。次に、需要取得部133は、当該ユーザ識別子の数である需要数を取得する。なお、かかる需要数は、変数「需要数」に記憶される。
【0154】
(ステップS611)需要取得部133は、ステップS610で取得した需要数を、j番目の時期に対応付ける。
【0155】
(ステップS612)供給取得部134は、カウンタkに1を代入する。
【0156】
(ステップS613)供給取得部134は、k番目の住宅情報が格納部11に存在するか否かを判断する。k番目の住宅情報が存在する場合はステップS614に行き、存在しない場合はステップS617に行く。
【0157】
(ステップS614)供給取得部134は、k番目の住宅情報のj番目の時期に対応する空室数を空情報格納部112から取得する。
【0158】
(ステップS615)供給取得部134は、ステップS614で取得した空室数を総空室数(変数「供給数」)に加算する。
【0159】
(ステップS616)供給取得部134は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS613に戻る。
【0160】
(ステップS617)供給取得部134は、変数「供給数」の値を、j番目の時期に対応付ける。
【0161】
(ステップS618)需要取得部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS608に戻る。
【0162】
(ステップS619)処理部13は、各時期の需要数と供給数とを用いて、シミュレーション結果を取得する。上位処理にリターンする。
【0163】
なお、シミュレーション結果は、例えば、時間を横軸として、需要数または/および供給数を縦軸とするグラフ(例えば、折れ線グラフ、棒グラフ)である。
【0164】
次に、端末装置2の動作例について説明する。端末装置2の端末受付部22は、各種の指示または情報を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする。次に、端末送信部24は、端末処理部23が構成した情報や指示等を情報処理装置1に送信する。次に、情報や指示等の送信に応じて、端末受信部25は、情報処理装置1から情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された情報を出力する構造の情報にする。次に、端末出力部26は、当該情報を出力する。
【0165】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。以下、4つの具体例について説明する。具体例1は、時期情報を推定するための学習モデルを構築する処理の例である。具体例2は、ユーザのシニア支援住宅の入居時期を推定する処理の例である。具体例3は、ユーザとシニア支援住宅とをマッチングする処理の例である。具体例4は、シニア支援住宅の需要と供給のシミュレーションの処理例である。
【0166】
(具体例1)
情報処理装置1のユーザ格納部111には、図7に示すユーザ情報管理表が格納されている、とする。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「時情報」「健康情報」「時期情報」を有する。「健康情報」は、「健康診断情報」「環境情報」を有する。「健康診断情報」は、「身長」「体重」「血糖値」「血圧(H)」「血圧(L)」を有する。「環境情報」は、「居住地域」「屋根裏湿度平均値」「リビング温度平均値」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「ユーザ識別子」は、ユーザを識別する情報であり、ここではユーザIDであるが、ユーザの氏名等でも良い。「血圧(H)」は最高血圧である。「血圧(L)」は最低血圧である。「居住地域」は、現在、ユーザが住んでいる地域である。「屋根裏湿度平均値」は、ユーザの現在の住居の屋根裏の平均湿度であり、屋根裏に設置され、湿度を検知し、定期的に送信してくる通信モジュール付きの湿度センサから受信された複数の湿度の平均値である。「リビング温度平均値」は、ユーザの現在の住居のリビングの平均温度であり、ユーザの現在の住居のリビングに設置され、温度を検知し、定期的に送信してくる通信モジュール付きの温度センサから受信された複数の温度の平均値である。なお、図7において、「T11,T12,T,・・・」は、健康情報が取得された時(例えば、年月日、年月であり、例えば、健康診断の日)を示す情報である。また、「H11,H12,H,・・・」「W11,W12,W,・・・」「G11,G12,G,・・・」「PH11,PH12,PH,・・・」「PL11,PL12,PL,・・・」「AH11,AH12,AH,・・・」「AT11,AT12,AT,・・・」は、数値である。さらに、「MT11,MT12,MT,・・・」は、ここでは、ユーザがシニア支援住宅に、実際に入居した時(例えば、年月日、年月)を示す情報である。
【0167】
かかる状況において、ユーザは、端末装置2に学習指示を入力した、とする。端末受付部22は、学習指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられた学習指示を、送信する構造の学習指示にする。次に、端末送信部24は、端末処理部23が構成した学習指示を情報処理装置1に送信する。
【0168】
次に、情報処理装置1の受付部12は、学習指示を受信する。次に、学習部130は、図7のユーザ情報管理表から多数の教師データを取得する。
【0169】
なお、教師データは、図7のユーザ情報管理表の健康情報を構成する各情報を用いて、「身長」、「体重」、「血糖値」、「血圧(H)」、「血圧(L)」、「居住地域」に対応するスコア、「屋根裏湿度平均値」、「リビング温度平均値」等を説明変数とし、図7の「入居期間=時期情報-時情報」を目的変数とする。なお、入居期間とは、時情報が示す時から、ユーザのシニア支援住宅に入居するまでの期間である。なお、「居住地域」に対応するスコアは、居住地域とスコアとの第三対応表(格納部11に格納されている)から取得する。スコアは、例えば、居住地域の健康寿命の平均値である。なお、第三対応表は、居住地域とスコアとを有する2以上の第三対応情報を有し、格納部11に格納されている。
【0170】
つまり、教師データは、例えば、「H11,W11,G11,PH11,PL11,・・・,スコア(S),AH11,AT11,・・・,MT-T11」「H12,W12,G12,PH12,PL12,・・・,スコア(S),AH12,AT12,・・・,MT-T12」「H,W,G,PH,PL,・・・,スコア(S),AH,AT,・・・,MT-T」等である。
【0171】
次に、学習部130は、取得した多数の教師データを機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習モデルを取得し、学習モデル格納部113に蓄積する。
【0172】
以上、本具体例によれば、予測入居時期を特定する時期情報を予測するための学習モデルが構築できた。
【0173】
なお、本具体例において、時系列の健康情報集合を用いて、学習モデルを取得しても良い。また、本具体例において、1以上の介護者属性値を用いて、学習モデルを取得しても良い。
【0174】
(具体例2)
ユーザ識別子「U008」で識別されるユーザは、本日(2022年4月15日)に健康診断を行い、その健康診断結果である健康診断情報「<身長>H <体重>W <血糖値>G <血圧(高)>PH <血圧(低)>PL・・・」、および当該ユーザの自宅内の各センサから得られた情報である環境情報「<居住地域>東京都北区 <屋根裏湿度平均値>A <リビング温度平均値>AT・・・」を含む時期出力指示を、当該ユーザの端末装置2に入力した、とする。
【0175】
次に、端末装置2の端末受付部22は、当該健康診断情報と環境情報とを含む時期出力指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、送信する時期出力指示「<ユーザ識別子>U008 <身長>H <体重>W <血糖値>G <血圧(高)>PH <血圧(低)>PL・・・ <居住地域>東京都北区 <屋根裏湿度平均値>A <リビング温度平均値>AT・・・」を構成する。次に、端末送信部24は、当該時期出力指示を情報処理装置1に送信する。
【0176】
次に、情報処理装置1の受付部12は、当該時期出力指示を受信する。次に、時期取得部131は、学習モデル格納部113の学習モデルを取得する。また、時期取得部131は、時期出力指示が有する健康情報「<身長>H <体重>W <血糖値>G <血圧(高)>PH <血圧(低)>PL・・・ <居住地域>東京都北区 <屋根裏湿度平均値>A <リビング温度平均値>AT・・・」を取得する。次に、時期取得部131は、「<居住地域>東京都北区」に対応するスコア「S」を格納部11の第三対応表から取得する。次に、時期取得部131は、機械学習の予測処理を行う予測モジュールに与える情報「<身長>H <体重>W <血糖値>G <血圧(高)>PH <血圧(低)>PL・・・ <スコア>S <屋根裏湿度平均値>A <リビング温度平均値>AT・・・」を構成する。次に、時期取得部131は、予測モジュールに、当該情報と学習モデル格納部113の学習モデルとを与え、当該予測モジュールを実行し、本日からの入居までの予測時期を特定する期間(ここでは、2年)を取得した、とする。次に、時期取得部131は、本日(2022年4月15日)の月日「2022年4月」に期間「2年」を加算し、時期情報「2024年4月」を取得する。
【0177】
次に、時期情報出力部141は、取得された時期情報「2024年4月」を当該ユーザの端末装置2に送信する。
【0178】
なお、ここで、処理部13は、当該ユーザの健康情報と時期情報「2024年4月」とを対応付けて、図7に示すユーザ情報管理表または格納部11に蓄積することは好適である。また、処理部13が、かかる情報を図7に示すユーザ情報管理表に蓄積する場合、時期情報「2024年4月」は、実績ではなく、予測の時期情報であることを示すフラグも蓄積することは好適である。
【0179】
次に、端末装置2は、当該時期情報「2024年4月」を受信し、出力する。なお、端末装置2における時期情報の出力態様は問わない。
【0180】
以上、本具体例によれば、ユーザの健康情報を用いて、予測入居時期を予測できた。
【0181】
(具体例3)
今、空情報格納部112には、図8に示す住宅情報管理表が格納されている。住宅情報管理表には、「ID」「住宅識別子」「空情報」「住宅属性値」を有する複数のレコードが管理されている。「空情報」は、各月の予測される空室数を含む。なお、各月の予測される空室数は、例えば、現在の空き室数、各月の入居の予約数、および入居者の年齢と平均余命とを用いて算出された各月の新規空き室数を用いて、「着目する月の予測空き室数=前月の予測空き室数(または、前月の空き室数)-着目する月の入居の予約数+着目する月の新規空き室数」により算出された数値である。また、各月の予測される空室数は、例えば、端末装置2から受信された情報である。各月の予測される空室数は、例えば、端末装置2から受信された退去可能者の退去可能時期の情報を用いて、取得された情報である。
【0182】
また、「住宅属性値」は、ここでは「地域」を有する。なお、「住宅属性値」は、例えば、「広さ」「駅までの徒歩時間」等を有しても良い。
【0183】
そして、ユーザ識別子「U008」で識別されるユーザは、本具体例において、予測の時期情報を取得した後、条件「地域=東京23区」を有するマッチング指示を、当該ユーザの端末装置2に入力した、とする。
【0184】
次に、端末装置2の端末受付部22は、当該マッチング指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、送信するマッチング指示「<ユーザ識別子>U008 <条件>地域=東京23区」を構成する。次に、端末送信部24は、当該マッチング指示を情報処理装置1に送信する。なお、「<ユーザ識別子>U008」は、端末格納部21に格納されている、とする。
【0185】
次に、情報処理装置1の受付部12は、当該マッチング指示を受信する。次に、時期取得部131は、当該マッチング指示が入居の希望時期を含まない、と判断する。次に、時期取得部131は、マッチング指示に対応するユーザ識別子「U008」と対になる時期情報「2024年4月」(具体例2の処理で取得)を、図7に示すユーザ情報管理表から取得する。
【0186】
次に、マッチング部132は、取得された時期情報を含む検索条件「<時期情報>2024年4月 <地域>東京23区 <2024年4月>空情報>=1」を構成する。次に、マッチング部132は、当該検索条件に合致する住宅識別子「H001,H002」を取得する。なお、「H089」「H121」の住宅は、検索条件に合致せず、その住宅識別子は取得されない。次に、マッチング部132は、2つの各住宅識別子に対応する住宅名「住宅001」「住宅002」(図示しない)を、図8の住宅情報管理表から取得した、とする。
【0187】
次に、マッチング結果出力部142は、当該2つの住宅名「住宅001」「住宅002」を端末装置2に送信する。なお、かかる住宅名は、住宅識別子である、と考えても良い。つまり、マッチング部132が取得する住宅識別子と、マッチング結果出力部142が出力する住宅識別子とは、同じ住宅を示していれば良く、IDと名称等、異なる情報でも良い。
【0188】
次に、端末装置2は、当該住宅名「住宅001」「住宅002」を受信し、出力する。なお、端末装置2における住宅識別子の出力態様は問わない。
【0189】
また、以後、ユーザは、住宅名「住宅001」「住宅002」から一の住宅を選択し、「2024年4月」における入居の予約ができることは好適である。
【0190】
以上、本具体例によれば、予測入居時期を用いて、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングができた。
【0191】
(具体例4)
今、ユーザ格納部111には、図7のユーザ情報管理表が格納されている。また、図7のユーザ情報管理表の時期情報は、時期取得部131により取得された予測入居時期を特定する時期情報である、とする。また、空情報格納部112には、図8に示す住宅情報管理表が格納されている、とする。
【0192】
かかる状況において、情報処理装置1の管理者であるユーザは、端末装置2にシミュレーション指示を入力した、とする。端末受付部22は、シミュレーション指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられたシミュレーション指示を、送信する構造の学習指示にする。次に、端末送信部24は、端末処理部23が構成したシミュレーション指示を情報処理装置1に送信する。
【0193】
次に、情報処理装置1の受付部12は、シミュレーション指示を受信する。次に、需要取得部133は、図8の住宅情報管理表の各月の空情報を取得し、空情報を各月と対応付けて、図示しないバッファに一時蓄積する。また、供給取得部134は、図7のユーザ情報管理表のすべてのレコードの時期情報を取得し、各月の時期情報の数をカウントし、各月と対応付けて、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0194】
次に、需要取得部133は、横軸に時期(月)、縦軸に空情報を有する折れ線グラフを構成する。また、供給取得部134は、需要取得部133が構成したグラフ上に、縦軸を時期情報の数(供給予測数)としたる折れ線グラフを構成する。以上により、シミュレーション結果である需要と供給のグラフが構成された。
【0195】
次に、シミュレーション結果出力部143は、当該需要と供給のグラフを、端末装置2に送信する。
【0196】
次に、端末装置2は、当該需要と供給のグラフを受信し、出力する。かかるグラフの例は、図9である。
【0197】
以上、本具体例によれば、シニア支援住宅に対する将来の予測需要数と予測供給数とのシミュレーションができる。
【0198】
以上、本実施の形態によれば、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できる。
【0199】
また、本実施の形態によれば、ユーザとシニア支援住宅とのマッチングができる。
【0200】
さらに、本実施の形態によれば、シニア支援住宅の需要と供給の状況を把握できる。
【0201】
なお、本実施の形態において、情報処理装置1はスタンドアロンの装置でも良い。
【0202】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザの2以上の健康情報である健康情報集合を含むユーザ情報が格納されるユーザ格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記ユーザ情報を用いて、前記ユーザのシニア支援住宅への予測入居時期を特定する時期情報を取得する時期取得部と、前記時期情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0203】
また、図10は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図10は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図11は、システム300のブロック図である。
【0204】
図10において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0205】
図11において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0206】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0207】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0208】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0209】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0210】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0211】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0212】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0213】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、ユーザのシニア支援住宅への適切な入居時期を予測できるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0214】
1 情報処理装置
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 ユーザ格納部
112 空情報格納部
113 学習モデル格納部
121 健康情報受付部
130 学習部
131 時期取得部
132 マッチング部
133 需要取得部
134 供給取得部
141 時期情報出力部
142 マッチング結果出力部
143 シミュレーション結果出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11